JP2003157684A - フラッシュメモリ素子及びその消去方法 - Google Patents
フラッシュメモリ素子及びその消去方法Info
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Abstract
を減少させることが可能なフラッシュメモリ素子及びそ
の消去方法を提供すること。 【解決手段】 多数のワードラインと多数のビットライ
ンとの間に多数のメモリセルがそれぞれ接続されてなる
メモリセルアレイと、前記各ビットラインに接続される
多数のスイッチング手段と、前記多数のスイッチング手
段と接地との間に接続されるキャパシタとからなる。
Description
素子及びその消去方法に係り、特にフラッシュセルアレ
イ内でドレイン領域に接続されるビットラインと接地と
の間に所定の容量のキャパシタを連結し、セルの消去動
作時にドレイン領域と半導体基板間のダイオード逆バイ
アス状態で発生するホットキャリアの増加を加速化さ
せ、前記ホットキャリアによってセルの過消去または未
消去を防止することにより、別のプリプログラム及び検
証とポストプログラム及び検証の動作なしで過消去問題
を解決してセルの消去動作における時間及び電力の消費
を減少させることが可能なフラッシュメモリ素子及びそ
の消去方法に関する。
random access memory)やSRAM(static random acc
ess memory)などの如く、時間経過に伴ってデータを失
う揮発性(volatile)であってデータ入/出力の速いRA
M製品と、一度データを入力するとその状態を維持する
不揮発性(nonvolatile)であってデータ入/出力の遅い
ROM(read only memory)製品とに大別される。
grammable ROM)、EPROM(erasable PROM)、EEP
ROM(electrically EPROM)に分類することができる
が、このようなROM製品の中でも、特に電気的方法で
データをプログラム及び消去できるEEPROMに対す
る需要が増加しつつある趨勢にある。前記EEPROM
または一括消去機能付きフラッシュEERPOMは、フ
ローティングゲートとコントロールゲートが積層された
スタック型ゲート構造を有する。
PDAs、セルラー電話などの移動型電子素子(portabl
e electronics)、コンピュータBIOS及びプリンタな
どに広く用いられる。回路的観点からみれば、前記フラ
ッシュメモリセルは、n個のセルトランジスタが直列に
連結されて単位ストリング(string)を成し、このような
単位ストリングがビットラインと接地ラインとの間に並
列に連結され、高集積化に有利なNAND型と、それぞ
れのセルトランジスタがビットラインと接地ラインとの
間に並列に連結され、高速動作に有利なNOR型とに区
分される。
セルの構造及びその動作方式を図1及び図2に基づいて
説明する。図1は前記NOR型フラッシュメモリセルア
レイの等価回路図、図2は図1に示す単位セルの垂直断
面図である。
構成された多数のワードラインW/Lと多数のビットラ
インB/Lとの間に多数のメモリセルMCが接続され、
それぞれのメモリセルMCのソース領域は共通ソースラ
インCSL(common source line)に接続される。
て考察すると、フローティングゲート12と半導体基板
10との間に100Å程度の厚さにトンネル酸化膜11
が形成され、前記フローティングゲート12とワードラ
インW/Lとしてのコントロールゲート14との間に、
高誘電率を有する酸化膜/窒化膜/酸化膜(ONO)構
造の層間誘電膜13が形成される。また、前記積層ゲー
トにセルフアラインされ、ソース及びドレイン領域15
及び16が形成される。
ャネル熱電子(channel hot eletron;CHE)注入方式
でプログラムし、FNトンネルリング(Fowler-Nordheim
tunneling)方式でソースまたはバルク基板を用いて消
去する。
ゲート12に電子を蓄えてセルMCのしきい値電圧Vt
hを初期Vth値2V内外から7V程度に増加させる動
作である。即ち、選択ビットラインB/Lに5〜7V、
コントロールゲート14として用いられる選択ワードラ
インW/Lに9〜12Vを印加し、共通ソースラインC
SL及び半導体基板10に0Vを印加すると、チャネル
熱電子の一部がゲート電界によってトンネル酸化膜11
を介してフローティングゲート12に注入されることに
より、プログラムが行われる。
電子を放電させ、メモリセルMCのしきい値電圧を初期
Vthの2V内外に低める動作である。即ち、選択ビッ
トラインB/Lをフローティングさせ、共通ソースライ
ンCSLに12〜15Vを印加し、コントロールゲート
14として用いられる選択ワードラインW/Lに−8V
を印加し、半導体基板10に8Vを印加すると、フロー
ティングゲート12とソース領域15間の電圧差によっ
て100Å程度のトンネル酸化膜11を介したF−Nト
ンネルリング方式でフローティングゲート12内の電子
がソース領域15へ放電されることにより、消去が行わ
れる。消去動作は多数のワードラインW/Lとビットラ
インB/Lを含む数百〜数千ビットを一つのブロックと
して進行する一括ブロック消去方式を採用する。
V内外の電圧を印加し、ワードラインW/Lに4〜5V
を印加して、消去及びプログラムセルを介した電流経路
の発生有無を感知する。
ュメモリセルにおける問題点は、過消去(overerase)に
よる外乱(disturbance)現象である。過消去とは、正常
的な消去セルのしきい値電圧が2Vであるが、単位セル
の工程上の欠陥、トンネル酸化膜の劣化現象及びトンネ
ルエッジ酸化(tunnel edge oxidation)などの原因によ
ってトンネリング電界が変化し、特定セルの消去しきい
値電圧が0V以下に低くなる現象をいう。
ラム電圧が印加された選択ビットラインと12Vが印加
された選択ワードラインに連結された選択セルのみを介
した電流発生によって、選択セルがプログラムされなけ
ればならない。しかし、0Vが印加された非選択ワード
ラインに過消去セルがある場合には、0V以下のしきい
値電圧によってビットライン電圧が非選択セルを介して
放電されることにより、選択セルを介した電流量が減少
する。
発生が抑えられ、選択セルがプログラミングされないと
いう問題が発生する。また、読出動作時にも、非選択過
消去されたセルを介した非正常的な電流経路によって選
択セルがプログラム状態の時にも、過消去されたセルを
介した電流流れが前記選択セルを消去状態と誤読する問
題が発生する。
するために、従来のフラッシュメモリセルでは、初期セ
ルのしきい値電圧をある程度一致させるために、プリプ
ログラム(pre-program)を実施し、消去が完了した後も
過消去されたセルを無くすために、ソフトプログラム過
程のポストプログラム(post-program)を実施することに
より、過消去されたセルを除去する。
検証のアルゴリズムの他に、図3に示すようにプログラ
ム状態が検証されるまで続くプリプログラム(段階S3
1)及びプリプログラム検証(段階S32)と、過消去
されたセルが無くなるまで実施されるポストプログラム
(段階S35)及びポストプログラム検証(段階S3
6)がさらに実施されることにより、セル消去動作にお
ける時間的効率性を低下させる。
33)時に使用されるF−Nトンネリング方式では、殆
ど電流が流れないため実際消耗される電力は大きくない
が、プリプログラム(段階S31)では単一セル当たり
約200μA以上が流れ、ポストプログラム(段階S3
5)ではビットラインB/L当たり200μA以上が流
れることにより、実際消耗される電力は、消去(段階S
33)時ではなく、過消去防止のためにアルゴリズム
(段階S31及びS35)内で増加する。
ストプログラムのための周辺回路がさらに必要であり、
消去動作の時に、ネガティブチャージポンプ回路だけで
なく、ポジティブチャージポンプ回路を同時に駆動させ
なければならないので、内部クロックによって駆動され
る周辺回路ブロックで付加的な電流が発生し、電流の損
失を加重させることになる。
かる問題点を解決するためのもので、その目的は、フラ
ッシュメモリセルアレイ内でドレイン領域に接続される
ビットラインと接地端子との間に所定の容量のキャパシ
タを連結し、セルの消去動作時にドレイン領域と半導体
基板間のダイオード逆バイアス状態で発生するホットキ
ャリアの増加を加速化させてセルの過消去または未消去
問題を解決することにより、セル消去動作における時間
及び電力の消費を減らすことにある。
に、本発明は、多数のワードラインと多数のビットライ
ンとの間に多数のメモリセルがそれぞれ接続されてなる
メモリセルアレイと、前記各ビットラインに接続される
多数のスイッチング手段と、前記多数のスイッチング手
段と接地との間に接続されるキャパシタとからなる。
ラインとの間に多数のメモリセルがそれぞれ接続されて
なるメモリセルアレイを有するメモリ素子において、前
記メモリセルの消去動作時に過消去及び未消去が防止さ
れるように、前記多数のビットラインと接地との間にキ
ャパシタが接続されたことを特徴とする。
ィングゲート及びコントロールゲート、フローティング
ゲート両側部の半導体基板に形成されたソース及びドレ
インからなるフラッシュメモリセルの消去方法におい
て、前記コントロールゲート、ソース及びドレイン、半
導体基板にそれぞれ消去バイアス電圧が印加され、前記
フローティングゲートに注入された電子が前記半導体基
板を介して放電されるにつれて消去動作が行われるが、
前記ドレインと接地との間のキャパシタンスによる電流
の増加によって前記半導体基板からホットキャリアが生
成され、生成されたホットキャリアが前記フローティン
グゲートに注入されることにより、過消去及び未消去が
防止されるようにすることを特徴とする。
好適な実施例を詳細に説明する。
メモリ素子を説明するためのフラッシュメモリセルアレ
イの等価回路図である。図5は図4の単位セルMCを示
す垂直断面図、図6は図4のキャパシタの垂直断面図で
ある。
モリセルアレイは、互いに直交するように構成された多
数のワードラインW/L及び多数のビットラインB/L
と、前記多数のワードラインW/Lと多数のビットライ
ンB/Lとの間に接続される多数のメモリセルMCと、
それぞれのビットラインB/Lに接続される多数のスイ
ッチング手段40と、前記多数のスイッチング手段40
と接地Vssとの間に接続されるキャパシタ41とから
なる。また、それぞれのメモリセルMCのソース領域と
接続される共通ソースラインCSLを含む。
に、半導体基板50上に形成されるトンネル酸化膜5
1、情報格納のためのフローティングゲート52、情報
のプログラム及び消去のためのコントロールゲート5
4、前記フローティングゲート52と前記コントロール
ゲート54との間に形成される層間誘電膜53、前記共
通ソースラインCSLに連結されるソース領域55、及
び前記ビットラインB/Lに連結されるドレイン領域5
6からなるスタック構造型セルであり、或いは前記ワー
ドラインW/Lを選択するための選択ゲートと、前記ワ
ードラインW/Lに接続され、情報のプログラム及び消
去のためのコントロールゲートと、情報格納のためのフ
ローティングゲートとからなるゲート(図示せず)、前
記ソースラインCSLに連結されるソース領域、及び前
記ビットラインB/Lに連結されるドレイン領域からな
るスプリット構造型セルである。
8Vの高電圧がキャパシタ41へ伝達されなければなら
ないので、一般的なPMOSトランジスタからなるスイ
ッチング素子が用いられるか、或いは半導体素子のうち
スイッチング可能なスイッチング素子が用いられること
ができる。
c、接地端子Vss及び外部の駆動回路の出力端子のい
ずれか一つに接続され、或いは所定のスイッチによって
交互に接続され、前記端子からの出力信号(消去信号)
に基づいて駆動される。即ち、前記スイッチング手段4
0は、前記出力信号によって制御され、前記ビットライ
ンB/Lと前記キャパシタ41との連結を短絡または開
放(open)させる作用をする。
タ素子をセルアレイに追加形成して使用するか、或いは
フラッシュメモリセルのアレイ面積を減らすためにメモ
リセルMCとして用いられていないダミーセルを用いて
形成することもできる。前記キャパシタ41をさらにセ
ルアレイに形成する場合、前記キャパシタ41は前記単
位セルMCと同一の工程によって形成される。
1の形成は、半導体基板60上にトンネル酸化膜61を
形成した後、その上部にフローティングゲート62(第
2電極)、層間誘電体膜63及びコントロールゲート6
4(第1電極)からなる積層型ゲートを形成することに
よりなされる。
の積層型ゲートは、単位セルMCを形成するための製造
工程と同一の製造工程で同時に形成されるが、前記フロ
ーティングゲート62は接地Vssに接続されて接地状
態に維持され、前記コントロールゲート64及び半導体
基板60はビットラインB/Lに連結され、前記トンネ
ル酸化膜61と前記層間誘電膜63は並列に連結され、
キャパシタ構造を形成する。
ッシュメモリセルアレイにおける消去動作を図7及び図
8に基づいて詳細に説明する。
プログラム及びプリプログラム検証、消去及び消去検
証、並びにポストプログラム及びポストプログラム検証
段階からなるのに反し、本発明のフラッシュメモリセル
の消去動作は、消去(段階S61)及び消去検証(段階
S62)段階のみからなる。
レイを構成する単位セルMCのドレイン領域56と接地
端子Vssとの間に所定の大きさ(約20fF)のキャ
パシタンスを有するキャパシタ41を接続することによ
り、消去動作の際に発生する過消去を前もって防止する
ことにより、前記プリプログラム及びプリプログラム検
証、ポストプログラム及びポストプログラム検証が必要
でないからである。
5に示すように一般的な積層ゲートのスタック構造を取
っており、ソース領域55にはソース電圧Vs、ドレイ
ン領域56にはドレイン電圧Vd、コントロールゲート
54にはゲート電圧Vg、半導体基板50にはバルク電
圧Vbが印加されると仮定する。
いて、スイッチング手段40(ここではPMOSトラン
ジスタの場合)にはハイ信号が入力され、オフ状態を維
持する。これは、セルMCの読出動作時、キャパシタ4
1がRC遅延をさせて読出動作を遅延させることによ
り、消去動作時間以外の時間にはビットラインB/Lと
キャパシタ41との連結を遮断することにより、キャパ
シタ41が消去動作以外の他の動作に影響を与えないよ
うにするためである。
ラインW/Lを介して0Vのゲート電圧Vgが印加さ
れ、半導体基板50には0Vのバルク電圧Vbが印加さ
れ、ソース及びドレイン領域(55及び56)は0Vま
たはフローティング状態を維持する。次に、t1時間
に、スイッチング手段40がターンオンすることによ
り、ビットラインB/L、キャパシタ41及び接地端子
Vssの間に電流パス経路が形成される。
作を始めるための準備期間である。この区間では、ソー
ス及びドレイン領域(55及び56)は、フローティン
グ状態または0Vを維持し、半導体基板50には8Vの
バルク電圧Vbが印加されて、前記半導体基板50の電
位はバルク電圧Vbの電位に上昇し始める。
上昇し始めると、半導体基板50とソース領域55との
間、半導体基板50とドレイン領域56との間に正バイ
アスがかかり、前記ソース領域55及びドレイン領域5
6には半導体基板50に印加されるバルク電圧Vbが伝
達され、最小7.2V以上に上昇する(時間t2)。
程度の負バイアス電圧(消去バイアス電圧)のゲート電
圧Vgがコントロールゲート54に印加されると(時間
T2)、フローティングゲート52とソース及びドレイ
ン領域(55及び56)または半導体基板50との間の
電圧差によってトンネル酸化膜51を介したF−Nトン
ネリング方式でフローティングゲート52内の電子がソ
ース領域55、ドレイン領域56または半導体基板50
へ放電されることにより、消去動作が始まる。
ャパシタ41及び接地端子Vssの間に電流パス経路が
形成されることにより、ドレイン領域56の電位が少な
くとも7.2V以上に上昇すると、前記キャパシタ41
はドレイン領域56の電位がビットラインB/Lを介し
て伝達され、所定の電位に充電され始める。
作が維持される区間である。この区間では、コントロー
ルゲート54はワードラインW/Lを介して−8Vのゲ
ート電圧Vgが引き続き印加されて、半導体基板50に
は8Vのバルク電圧Vbが引き続き印加され、ソース及
びドレイン領域(55及び56)は最小限7.2Vの電
位に維持されることにより、消去動作が引き続き行われ
る。
ゲート電圧Vgがコントロールゲート54に印加される
と(時間T3)、コントロールゲート54とソース及び
ドレイン領域(55及び56)または半導体基板50と
の間の電圧差が大きく減少(18Vから8Vに減少 )
することにより、それ以上のF−Nトンネリングが生じ
なくて消去動作が完了する。
補償区間である。この区間では、消去動作が完了した後
(時間T3)、フローティングゲート52の状態が過消
去または未消去(消去が完全に行われていない状態)さ
れた時、これを補償するための区間である。
ーティングゲート52が過消去されてホール量の多い正
(+)の電圧状態になってしきい値電圧が低くなるか、
或いは前記消去動作によってセルのフローティングゲー
ト52が未消去されて電子量の多い負(−)の電圧状態
になってしきい値電圧が高くなる場合に、これを補償す
るための区間である。
る。前記消去動作が完了した後(時間T3)、半導体基
板50に0Vのバルク電圧Vbが印加されて前記半導体
基板50の電位が0Vに下降する間(時間T4)、ソー
ス及びドレイン領域(55及び56)の電位は少なくと
も7.2Vを維持する(時間T4〜t3区間)。
ドレイン領域(55及び56)との間に逆バイアスがか
かり、半導体基板50とソース領域55との間、または
半導体基板50とドレイン領域56との間にアバランシ
ェ(avalanche)によってBTBT(Band To Band Tunneli
ng)電流が発生することにより、チャネル領域にホット
キャリアが増加する。
ローティングゲート52が負(−)の電圧状態(消去し
きい値電圧より高い)であれば、ホールがフローティン
グゲート52に注入され、フローティングゲート52が
正(+)の電圧状態(消去しきい値電圧より低い)であ
れば、電子がフローティングゲート52に注入される。
されて多くの電子が存在するプログラム状態であれば、
ホットキャリアのうちホールが注入されてセルのしきい
値電圧を下降させ、フローティングゲート52が過消去
されて多くのホールが存在する過消去状態であれば、ホ
ットキャリアのうち電子が注入されてセルのしきい値電
圧を上昇させる。
さらに加速化されるが、これは、前区間で予め充填され
たキャパシタ41が逆バイアスによってドレイン領域5
6への放電を始めるにつれて、チャネル領域に十分な量
のホットキャリアが発生し得るように十分な電流を発生
させる役割をするからである。
グゲート52がプログラム状態の場合には、トンネル酸
化膜51に過電圧がかかる状態なので、この場合に発生
するF−Nトンネリングによってフローティングゲート
52から通り抜ける電子の量に比べて、BTBTによっ
てフローティングゲート52へホールが注入される量が
非常に少ないので、セルの消去速度には殆ど影響を与え
ない。
去されている状態では、F−Nトンネリングによってフ
ローティングゲート52を通り抜ける電子の量が非常に
少ないので、後続のBTBTによって電子がフローティ
ングゲート52に注入される量と、前記フローティング
52を通り抜ける電子の量とが一致する地点でセルの消
去が停止し、過消去が行われなくなる。
ンB/Lと接地端子Vssとの間に形成されるキャパシ
タの作用を図9に基づいて説明する。
のしきい値電圧Vの変化特性図である。セルのビットラ
インB/Lと接地端子Vssとの間にキャパシタを形成
する場合(グラフ上には実線で表示)と、セルのビット
ラインB/Lと接地端子Vssとの間にキャパシタを形
成していない場合(グラフ上には点線で表示)とを比較
して示す。また、セルのドレイン領域をフローティング
させた場合(□)と、ドレイン領域にキャパシタを連結
させた場合(〇)とを比較して示す。
ゲートに印加されるゲート電圧(Vg)を−8Vとし、
半導体基板に印加されるバルク電圧(Vb)を8Vと
し、消去パルスを2msとする。但し、前記キャパシタ
のキャパシタンスは20fFとする。
0μs〜1sの間では、セルのビットラインB/Lと接
地端子Vssとの間にキャパシタを形成する場合と、セ
ルのビットラインB/Lと接地端子Vssとの間にキャ
パシタを形成しない場合とは、同一にセルのしきい値電
圧Vが約0.7Vまで下降することが分かる。
時点から、セルのビットラインB/Lと接地端子Vss
との間にキャパシタを形成していない場合はセルのしき
い値電圧Vが0.7V以下に下降し、これに対し、セル
のビットラインB/Lと接地端子Vssとの間にキャパ
シタを形成する場合は、セルのしきい値電圧Vが0.7
Vに一定に維持されることが分かる。このような現象は
セルのドレイン領域をフローティングさせる場合とドレ
イン領域をキャパシタと連結させる場合においても同様
に現れる。
リセルの消去分布を改善するために、セルのドレイン領
域に接続するビットラインと接地端子との間に、約20
fF程度のキャパシタンスを有するキャパシタを連結さ
せて、セルの消去動作時、ドレイン領域と半導体基板間
のダイオード逆バイアス状態でホットキャリアの増加を
さらに加速化することにより、セルの過消去または未消
去を前もって防止するための自己収斂方式のソフトプロ
グラムを新しい方法として適用する。
セルアレイ内でドレイン領域に接続されるビットライン
と接地端子との間に所定の容量のキャパシタを連結し
て、セル消去動作の時、ドレイン領域と半導体基板間の
ダイオード逆バイアス状態で発生するホットキャリアの
増加を加速化させ、前記ホットキャリアによってセルの
過消去または未消去を防止することにより、別途のプリ
プログラム及び検証とポストプログラム及び検証の動作
なしで過消去問題を解決してセル消去動作における時間
及び電力の消費を減少させることができる。
トプログラム及び検証の動作なしで過消去問題を解決す
ることにより、向後の低電圧フラッシュメモリ素子にお
いて速い検証で高い消去収率を確保することができる。
去概念は、今後の高性能、低い供給電圧及びマルチレベ
ルフラッシュメモリセルなどの重要技術に適用すること
ができ、セルの消去分布を改善することができ、低電圧
フラッシュメモリセルで高い消去収率を確保することが
できるため、マルチレベルフラッシュメモリセルなどに
広く活用することができる。
図である。
る。
アレイの等価回路図である。
である。
のタイミング図である。
シュメモリセルとの消去比較特性図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 複数のワードラインと複数のビットライ
ンとの間に複数のメモリセルがそれぞれ接続されてなる
メモリセルアレイと、 前記各ビットラインに接続される複数のスイッチング手
段と、 前記複数のスイッチング手段と接地との間に接続される
キャパシタとからなることを特徴とするフラッシュメモ
リ素子。 - 【請求項2】 前記スイッチング手段は、PMOSトラ
ンジスタまたはスイッチング可能な半導体素子からな
り、消去動作時にターンオンするように構成されること
を特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子。 - 【請求項3】 前記キャパシタの第1電極は前記メモリ
セルのコントロールゲートからなり、第2電極は前記メ
モリセルのフローティングゲートからなることを特徴と
する請求項1記載のフラッシュメモリ素子。 - 【請求項4】 前記キャパシタは20fFのキャパシタ
ンスを有することを特徴とする請求項3記載のフラッシ
ュメモリ素子。 - 【請求項5】 複数のワードラインと複数のビットライ
ンとの間に複数のメモリセルがそれぞれ接続されてなる
メモリセルアレイを有するフラッシュメモリ素子におい
て、 前記メモリセルの消去動作時に過消去及び未消去が防止
されるように、前記複数のビットラインと接地との間に
キャパシタが接続されたことを特徴とすることを特徴と
するフラッシュメモリ素子。 - 【請求項6】 前記複数のビットラインと接地との間に
接続され、消去信号によって駆動される複数のスイッチ
ング手段をさらに含むことを特徴とする請求項5記載の
フラッシュメモリ素子。 - 【請求項7】 前記スイッチング手段は、PMOSトラ
ンジスタまたはスイッチング可能な半導体素子からな
り、消去動作時にターンオンするように構成されること
を特徴とする請求項6記載のフラッシュメモリ素子。 - 【請求項8】 前記キャパシタの第1電極は前記メモリ
セルのコントロールゲートからなり、第2電極は前記メ
モリセルのフローティングゲートからなることを特徴と
する請求項5記載のフラッシュメモリ素子。 - 【請求項9】 半導体基板上に積層されたフローティン
グゲート及びコントロールゲート、フローティングゲー
ト両側部の半導体基板に形成されたソース及びドレイン
からなるフラッシュメモリセルの消去方法において、 前記コントロールゲート、ソース及びドレイン、半導体
基板にそれぞれ消去バイアス電圧が印加され、前記フロ
ーティングゲートに注入された電子が前記半導体基板を
介して放電されることにより、消去動作が行われるが、
前記ドレインと接地との間のキャパシタンスによる電流
の増加によって前記半導体基板からホットキャリアが生
成され、生成されたホットキャリアが前記フローティン
グゲートに注入されることにより、過消去及び未消去が
防止されるようにすることを特徴とするフラッシュメモ
リ素子の消去方法。 - 【請求項10】 前記キャパシタスは、第1電極が前記
メモリセルのコントロールゲートからなり、第2電極が
前記メモリセルのフローティングゲートからなるキャパ
シタによって提供されることを特徴とする請求項9記載
のフラッシュメモリ素子。 - 【請求項11】 前記消去動作時、前記フローティング
ゲートが消去しきい値電圧より高ければ、前記ホットキ
ャリアのうち複数のホールが前記フローティングゲート
に注入されることを特徴とする請求項9記載のフラッシ
ュメモリ素子の消去方法。 - 【請求項12】 前記消去動作時、前記フローティング
ゲートが消去しきい値電圧より低ければ、前記ホットキ
ャリアのうち複数の電子が前記フローティングゲートに
注入されることを特徴とする請求項9記載のフラッシュ
メモリ素子の消去方法。
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