JP2003157484A - 車両用自動通報装置 - Google Patents

車両用自動通報装置

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JP2003157484A
JP2003157484A JP2001353514A JP2001353514A JP2003157484A JP 2003157484 A JP2003157484 A JP 2003157484A JP 2001353514 A JP2001353514 A JP 2001353514A JP 2001353514 A JP2001353514 A JP 2001353514A JP 2003157484 A JP2003157484 A JP 2003157484A
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control
threshold value
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automatic notification
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JP2001353514A
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Masafumi Yamamoto
雅史 山本
Koichi Kojima
浩一 小嶋
Masaki Chiba
正基 千葉
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動通報制御を、危険回避のための運転支援
動作を利用して最適且つ的確に行なう車両用自動通報装
置の提供。 【解決手段】 制御ユニット11において、自動通報
(Mayday)制御モジュール112は、所定のしき
い値より大きな加減速度が検出されるのに応じて、Ma
yday基地局101に対して救援信号を送信する機能
を有する。AHS制御モジュール111は、車速センサ
12や横位置検出装置13等によって検出した自車の走
行状態に応じて、ドライバに対する警報出力や危険回避
のための運転支援動作の制御を行なう機能を有すると共
に、係る制御機能の実行中、その実行中に障害物と自車
との衝突が予想されるタイミング、或いは支援動作の実
行に対してドライバが適切な反応を示した場合に、上記
のしきい値の大きさを変更し、変更されたしきい値は、
Mayday制御モジュール112に渡される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の事故発生時
または緊急時に、所定の外部機関に自動的な通報を行な
う車両用自動通報システムの分野に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、代表的な車両である自動車の
分野においては、事故発生時または緊急時に、検出した
衝撃(加減速度)の大きさやドライバのスイッチ操作に
応じて、現在位置情報を含む救難信号を自車から発信す
ることにより、所定の外部機関に対して、自動的な緊急
通報を行なう車両用自動通報(Mayday)システム
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の車両用自動
通報システムによれば、ドライバは、非常時に複雑な判
断を強いられることなく、緊急時の通報を確実に行なう
ことができるので、利便性が高い。
【0004】しかしながら、自動車の走行環境は様々に
変化するため、上記のような車両用自動通報システムに
おいて、自車に発生した衝撃として、加減速度の大きさ
を一律に検出しただけでは、検出した加減速度が事故発
生によって自車に発生した衝撃を表わすのかが正確には
判断できない場合もある。そしてこの場合、当該システ
ムでは、実際には事故が発生している場合の通報漏れを
防止すべく、加減速度判定用のしきい値に、小さめの値
が設定されるべきであるが、事故発生として疑わしい場
合においても自動通報が実行されることになるため、最
適且つ合理的とは言えない。
【0005】また、従来より、自動車の分野において
は、自車が危険な走行状態に陥ることを未然に防止すべ
く、危険回避のための警報出力や回避動作を自動的に行
なう運転支援システムが提案されており、このシステム
では、警報出力や回避動作の制御状態を決定するため
に、道路側に設けられた設備から取得した各種情報や撮
影画像に基づいて、自車の走行状態や前方障害物の存在
を検出している。
【0006】上述したこれらのシステムは、現在まで車
両上においてそれぞれ独立した構成で研究が重ねられて
いるが、これらのシステムが共に搭載される車両におい
ては、それぞれのシステムが処理に必要な情報項目を収
集及び検出することになるため、運転支援システムを利
用すれば、上述した車両用自動通報システムにおける自
動通報の最適化を図ることが可能であると考えられる。
【0007】そこで本発明は、自動通報制御を、危険回
避のための運転支援動作を利用して最適且つ的確に行な
う車両用自動通報装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る車両用自動通報装置は、以下の構成を
特徴とする。
【0009】即ち、所定のしきい値より大きな加減速度
が検出されるのに応じて、所定の連絡先に自動的に通報
する制御手段を備える車両用自動通報装置であって、前
記制御手段は、危険回避のための運転支援動作(ドライ
バに対する警報出力や車両の挙動制御)が実行されてい
るか否かに従って、前記所定のしきい値の大きさを、小
さな値または大きな値に変更することを特徴とする。
【0010】好適な実施形態において、前記制御手段
は、前記運転支援動作が実行されている期間内におい
て、上記の如くしきい値が大きな値または小さな値に変
更されている場合において、所定時間が経過したときに
は、変更中の前記しきい値の大きさを、少なくとも予め
設定された基準値まで戻すことを特徴とする。
【0011】また、好適な実施形態において、前記制御
手段は、前記運転支援動作が実行されている期間内にお
いて、上記の如くしきい値が大きな値または小さな値に
変更されている場合において、検出されたドライバの反
応状況が適切であると判断できるときには、変更中の前
記しきい値の大きさを、少なくとも予め設定された基準
値まで戻すことを特徴とし、必要な場合には、変更中に
は当該基準値より小さい値(大きな値)だったしきい値
を、当該基準値を超える大きな値(小さい値)に設定し
ても良い。
【0012】尚、上記何れの装置構成においても、前記
運転支援動作は、車線逸脱防止、カーブ進入速度抑制、
或いは障害物への衝突回避のために、同装置内または外
部の制御装置によって実行されるドライバへの情報提供
制御及び/または車両挙動制御である。
【0013】
【発明の効果】上記の本発明によれば、自動通報制御
を、危険回避のための運転支援動作を利用して最適且つ
的確に行なう車両用自動通報装置の提供が実現する。
【0014】即ち、請求項1の発明によれば、自装置内
または外部の制御装置によって、例えば、車線逸脱防
止、カーブ進入速度抑制、障害物への衝突回避等のため
の、ドライバへの情報提供制御及び/または車両挙動制
御(請求項6)が、危険回避のための運転支援動作が行
われている場合には、行われていない場合とでしきい値
の大きさが変更されるので、しきい値が所定値に固定さ
れた従来の装置と比較して、自動通報制御を最適且つ的
確に行なうことができる。
【0015】また、一般に、上記のような運転支援動作
の実行が必要な状況は、必要でない状況と比較して事故
が発生する可能性が高いと予想されるが、請求項2の発
明によれば、係る運転支援動作が実行されている期間に
わたって、しきい値が小さな値に変更されるので、事故
が発生したことによって自車に衝撃が発生した場合にお
ける通報漏れの発生を抑制することができ、最適且つ的
確な自動通報を実現することができる。
【0016】これに対して、請求項3の発明によれば、
上記のような運転支援動作が実行されている期間にわた
って、しきい値が大きな値に変更されるので、上記の如
く相対的に事故の発生する可能性が高いと予想される状
況下において、例えば、自車の危険回避動作が適切に行
なわれるのに応じて平常時より大きな加減速度が検出さ
れた際に、実際には事故が発生していないにも関らずに
自動通報が行われ、結果として必要の無い通報が行なわ
れることを防止することができ、最適且つ的確な自動通
報を実現することができる。
【0017】また、請求項4の発明によれば、上記のよ
うな運転支援動作が実行されている期間中に、所定時間
(例えば、自車と障害物とが衝突することが予想される
時間等)が経過した場合において、・第1のケースとし
て、請求項2の発明によって小さな値に変更されていた
しきい値が、基準値、或いはそれ以上の値に設定される
装置構成の場合には、運転支援動作の実行によって当該
所定時間を前後して発生が予想される平常時より大きな
加減速度が検出された際に、実際には事故が発生してい
ないにも関らずに自動通報が行われ、結果として必要の
無い通報が行なわれることを、より確実に防止すること
ができ、最適且つ的確な自動通報を実現することができ
る。
【0018】・或いは、第2のケースとして、請求項3
の発明によって大きな値に変更されていたしきい値が、
基準値、或いはそれ以下の値に設定される装置構成の場
合には、当該所定時間後に発生が予想される衝撃を、よ
り確実に検出することができ、最適且つ的確な自動通報
を実現することができる。
【0019】また、請求項5の発明によれば、上記のよ
うな運転支援動作が実行されている期間中に、ドライバ
の適切な反応状況(例えば反応時間や操作量等)が検出
された場合において、・第1のケースとして、請求項2
の発明によって小さな値に変更されていたしきい値が、
基準値、或いはそれ以上の値に設定される装置構成の場
合には、ドライバの最適な反応状況が検出される前後に
おいて、そのドライバの反応に応じて平常時より大きな
加減速度が検出された際に、実際には事故が発生してい
ないにも関らずに自動通報が行われ、結果として必要の
無い通報が行なわれることをより確実に防止することが
でき、最適且つ的確な自動通報を実現することができ
る。
【0020】・或いは、第2のケースとして、請求項3
の発明によって大きな値に変更されていたしきい値が、
基準値、或いはそれ以下の値に設定される装置構成の場
合には、ドライバの最適な反応状況が検出されたにも関
らず発生する場合もあることが予想される衝撃を、より
確実に検出することができ、最適且つ的確な自動通報を
実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用自動通
報装置の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】[第1の実施形態]図1は、第1の実施形
態における車両用自動通報装置のシステム構成を示すブ
ロック図である。
【0023】同図において、制御ユニット11には、不
図示のCPU、メモリ、入出力インタフェース等が備え
られた一般的な電子制御ユニットであり、本実施形態で
は、危険回避のための警報出力や運転支援動作(AH
S:Advanced Cruise-assist Highway System)のため
のAHS制御モジュール111と、緊急時に自動通報を
行なう自動通報(Mayday)制御モジュール112
とが実行される。ここで、モジュールとは、ソフトウエ
ア及び/またはハードウエアによって構成される一機能
単位である。
【0024】AHS制御モジュール111は、検出した
自車の走行状態に応じて、ドライバに対する警報出力や
危険回避のための運転支援動作の制御を行なう機能を有
しており、本実施形態において、AHS制御モジュール
111には、車速センサ12によって検出された自車
速、横位置検出装置13によって検出された走行車線に
対する自車の横位置及びヨー角、AHS用車載アンテナ
16を介して路車間通信機15が受信した情報、ブレー
キスイッチ31の状態、ステアリング角度センサ32に
よって検出された操舵角度、スロットル開度センサ33
によって検出されたスロットル開度、並びにレーザレー
ダ34によって検出された自車前方に存在する障害物ま
での距離及びその障害物の横幅が入力される。
【0025】ここで、AHS用車載アンテナ16を利用
して受信すべき信号は、路側アンテナ104(後述する
図2の基点アンテナ21及び情報提供アンテナ22に対
応)を介して、AHS基地局103によって送出され
る。
【0026】また、横位置検出装置13は、道路上に埋
設された磁気ネイル等のマーカの位置を検出することに
より、現在では一般的な手法によって自車の走行車線に
対する横位置及びヨー角を検出する。
【0027】Mayday制御モジュール112は、加
速度(G)センサ14によって検出された加減速度の大
きさが所定のしきい値より大きい場合に、自動通報用車
載アンテナ18から、所定の救援信号を送出する機能を
有する。好適な実施形態において、この救援信号には、
GPS(グローバル・ポジショニング・システム)セン
サによって検出された現在位置情報が含まれる。
【0028】自動通報用車載アンテナ18から送信され
た救援信号は、路側アンテナ102を介して、自動通報
基地局101に受信される。
【0029】本実施形態では、危険回避のための運転支
援動作を利用して最適且つ的確な自動通報を行なうため
に、自動通報の要否を判断する際にMayday制御モ
ジュール112によって参照される通報用の所定のしき
い値の大きさを、AHS制御モジュール111に含まれ
る通報用しきい値の変更制御処理によって、AHS制御
モジュール111による危険回避のための警報出力及び
/または運転支援動作が実行されている場合と、実行さ
れていない場合とで変更する(詳細は後述する)。
【0030】図2は、第1の実施形態に適用可能なAH
Sにおけるカーブ入口付近における障害物との衝突回避
支援制御を説明する図である。
【0031】同図において、障害物検出センサ23は、
障害物(他車)2の位置、車速、種別等を検出するため
に道路上に設置されている。障害物検出センサ23によ
って検出された情報は、AHS基地局103を介して情
報提供アンテナ22に伝えられる。
【0032】基点アンテナ21は、AHS情報の提供区
間の開始位置を、通行する車両(この場合は自車1)に
提供するために道路上に設置されている。情報提供アン
テナ22は、障害物検出センサ23によって検出された
障害物(他車)2に関する情報、道路形状(カーブまで
の距離等)に関する情報等を、自車1に提供するために
道路上に設置されている。
【0033】自車1に搭載された制御ユニット11にお
いて、AHS制御モジュール111は、路車間通信機1
5を利用して、前方に存在するカーブ手前の所定位置に
設置された基点アンテナ21との通信を行なうことによ
り、その所定位置の通過タイミングを検出することがで
きる。そして、AHS制御モジュール111は、検出し
た通過タイミングと、車速センサ12から出力される車
速パルス値とに基づいて、基点アンテナ21と自車1と
の相対的な位置関係を検出することができる。
【0034】また、AHS制御モジュール111は、路
車間通信機15を利用して、情報提供アンテナ22から
障害物(他車)2の位置及び車速を入手できるので、自
車1のカーブ進入速度が適当であるか否か、並びに障害
物2が当該カーブに存在するか否かを判断することもで
きる。
【0035】上記の例では、一般的なAHSにおいて実
現される各種の運転支援制御の中で、カーブ進入速度の
抑制支援制御と、カーブ入口付近における障害物との衝
突回避支援制御を概説したが、これに限られるものでは
なく、本実施形態に係る車両用自動通報装置は、車線逸
脱防止支援制御、直線道路や交差点における障害物との
衝突回避(一時停止を含む)支援制御等にも適用するこ
とができる。
【0036】尚、本実施形態において、AHS制御モジ
ュール111が不図示のアクチュエータ(自動変速機や
ブレーキ等)を利用して実行する警報出力や運転支援動
作のための制御処理自体は、本願の本質ではないので詳
細な説明は省略し、以下の説明では、本実施形態におけ
る特徴的な通報用しきい値の変更制御処理(図3)を中
心に説明する。
【0037】図3は、第1の実施形態におけるAHS制
御モジュール111に含まれる通報用しきい値の変更制
御処理を示すフローチャートであり、当該制御ユニット
11に備えられた不図示のCPUが実行する処理手順を
表わす。また、図4は、第1の実施形態における通報用
しきい値の変更の態様を示す図である。
【0038】図3において、ステップS1:図1を参照
して上述した各種センサ等の入力情報に基づいて検出し
た自車の走行状態に応じて、危険回避のための警報出力
及び/または危険回避のための自車の挙動制御の実行
(AHSとしての制御出力、と簡略して表現する)を開
始したタイミングから、今回の制御周期が所定時間の範
囲内であるかを判断し、当該所定時間内である場合には
ステップS3に進み、当該所定時間を経過した場合には
ステップS2に進む。
【0039】ステップS2:AHSとしての制御出力を
開始してから当該所定時間を経過しているので、通報用
しきい値を、通常の基準値に設定する。
【0040】ステップS3:AHSとしての制御出力を
開始してから当該所定時間の範囲内なので、通報用しき
い値を、上記の基準値より小さな値に変更する。
【0041】ステップS4:ステップS2またはステッ
プS3にて設定したしきい値を、Mayday制御モジ
ュール112に設定し、ステップS1にリターンする。
【0042】図5は、第1の実施形態におけるMayd
ay制御モジュール112による自動通報処理を示すフ
ローチャートであり、上記のAHS制御モジュール11
1とは別タスクで、当該制御ユニット11に備えられた
不図示のCPUが実行する処理手順を表わす。尚、Ma
yday制御モジュール112による自動通報処理(図
5)は、以下に説明する各実施形態においても、同様に
実行される。
【0043】同図において、ステップS101:自車1
に発生した加減速度の大きさを、Gセンサ14によって
検出する。
【0044】ステップS102:通報用しきい値をAH
S制御モジュール111から取得する。
【0045】ステップS103:乗員による緊急通報用
の不図示のスイッチ操作がなされたかを判断し、操作が
行われた場合にはステップS105に進み、操作が行な
われていない場合にはステップS104に進む。
【0046】ステップS104,ステップS105:取
得した通報用しきい値と、ステップS101にて検出し
た加減速度の大きさとを比較し(ステップS104)、
その加減速度の大きさが当該しきい値を超えている場合
には、所定の救難信号を車載アンテナ18から送出し
(ステップS105)、ステップS101にリターンす
る。
【0047】一般に、危険回避のための警報出力及び/
または危険回避のための自車の挙動制御の実行が必要な
状況は、必要でない状況と比較して事故が発生する可能
性が高いと予想されるが、本実施形態によれば、このよ
うな運転支援動作が実行されている所定時間にわたっ
て、通報用しきい値が基準値から小さな値に変更される
ので、事故が発生したことによって自車に衝撃が発生し
た場合における通報漏れの発生を抑制することができ、
最適且つ的確な自動通報を実現することができる。
【0048】[第2の実施形態]次に、上述した第1の
実施形態に係る車両用自動通報装置を基本とする第2の
実施形態を説明する。
【0049】図6は、第2の実施形態におけるAHS制
御モジュール111に含まれる通報用しきい値の変更制
御処理を示すフローチャートであり、第1の実施形態に
おけるステップS3(図3)とは異なり、ステップS3
Aにおいて、通報用しきい値を基準値より大きな値に変
更する点だけが異なる。
【0050】即ち、上述した第1の実施形態では、運転
支援動作が実行されている期間にわたって、通報用しき
い値が予め設定されている基準値より小さな値に変更さ
れたのに対して、本実施形態によれば、反対に、当該基
準値より大きな値に変更されるので、上記の如く相対的
に事故の発生する可能性が高いと予想される状況下にお
いて、例えば、自車の危険回避動作が適切に行なわれる
のに応じて平常時より大きな加減速度が検出された際
に、実際には事故が発生していないにも関らずに自動通
報が行われ、結果として必要の無い通報が行なわれるこ
とを防止することができ、最適且つ的確な自動通報を実
現することができる。
【0051】尚、本実施形態において説明したところ
の、通報用しきい値を大きな値に変更する処理の思想
は、以下に説明する各実施形態においても適用すること
ができる。
【0052】[第3の実施形態]次に、本実施形態で
は、以下に説明する通報用しきい値の変更制御を行なう
ことにより、AHSとしての制御出力が実行されている
所定期間中における自動通報を、より最適且つ的確に行
なう。
【0053】本実施形態において、自車及び道路側の設
備の構成自体は、第1の実施形態における図1と同様で
あるため、説明を省略する。
【0054】図7は、第3の実施形態におけるAHS制
御モジュール111に含まれる通報用しきい値の変更制
御処理を示すフローチャートであり、当該制御ユニット
11に備えられた不図示のCPUが実行する処理手順を
表わす。また、図8は、第3の実施形態における通報用
しきい値の変更の態様を示す図である。
【0055】図7において、ステップS1乃至ステップ
S4の各ステップにおける処理内容は、第1の実施形態
における図3と同様であるため、説明を省略する。
【0056】ステップS11,ステップS12:AHS
制御モジュール111は、AHSとしての制御出力を開
始するのに先立って、図1を参照して上述した各種セン
サ等の入力情報に基づいて自車の走行状態を検出する
が、その際、制御出力を最適な制御量にすべく、自車と
障害物とが衝突すると予測される時間(以下、衝突予測
時間T)を算出している。
【0057】ここで、衝突予測時間Tの算出方法につい
て説明する。この衝突予測時間Tは、検出された障害物
と自車のとの距離と、相対速度とに基づいて算出可能で
あり、T=D/V+TN+αなる数式によって算出する
ことができる。但し、Dは障害物までの距離、Vは自車
速、TNは現在時刻であり、V<VT(VTは所定車
速)のときは、T=TNとする。
【0058】そこで、今回の制御周期がAHSとしての
制御出力が開始されてから衝突予測時間Tを経過してい
るかを判断し(ステップS11)、衝突予測時間Tを経
過している場合には、ステップS12において、ステッ
プS3において基準値より小さな値に変更されていた通
報用しきい値を、その基準値に戻す、或いはその基準値
を超える大きな値に変更する(図8参照)。一方、ステ
ップS11の判断にて今回の制御周期が衝突予測時間T
の範囲内である場合には、ステップS3において通報用
しきい値が基準値より小さな値に変更された状態のまま
ステップS4に進む。
【0059】ステップS13,ステップS14:レーダ
レーダ34や路車間通信機15によって取得した自車前
方に存在する障害物の側方を通過したかを、横位置検出
装置13によって検出された自車の走行車線に対する横
位置及びヨー角等を利用して、一般的な手法によって検
出し(ステップS13)、その障害物の側方を通過した
場合には、自車が事故を起こすこと無く無事に当該障害
物を回避することができたと判断できるので、ステップ
S3において基準値より小さな値に変更されていた通報
用しきい値を、その基準値に戻す(ステップS14)。
一方、ステップS13の判断にて障害物の側方を未だ通
過していないと判断した場合には、自車が当該障害物を
回避することができずに事故を起こす可能性が未だある
と判断できるので、ステップS3において通報用しきい
値が基準値より小さな値に変更された状態のままステッ
プS4に進む。
【0060】即ち、上記のような運転支援動作が実行さ
れている期間(AHSとしての制御出力期間)中に、本
実施形態では、衝突予測時間Tが経過した場合には、小
さな値に変更されていた通報用しきい値が、予め設定さ
れている基準値、或いはそれ以上の値に設定される。こ
れにより、運転支援動作の実行によって衝突予測時間T
を前後して発生が予想される平常時より大きな加減速度
が検出された際に、実際には事故が発生していないにも
関らずに自動通報が行われ、結果として必要の無い通報
が行なわれることを、より確実に防止することができ、
最適且つ的確な自動通報を実現することができる。
【0061】また、本実施形態においても、第2の実施
形態において説明した処理の思想に従って、ステップS
3において基準値より小さな値に変更していた通報用し
きい値をステップS12において少なくとも当該基準値
に戻す代わりに、反対に、ステップS3において通報用
しきい値を基準値より大きな値に変更すると共に、ステ
ップS12において、当該基準値、或いはそれより小さ
な値に変更するように構成しても良い。そしてこの場合
には、運転支援動作の実行によって衝突予測時間Tの経
過後に発生が予想される衝撃を、より確実に検出するこ
とができ、最適且つ的確な自動通報を実現することがで
きる。
【0062】[第4の実施形態]次に、本実施形態で
は、以下に説明する通報用しきい値の変更制御を行なう
ことにより、AHSとしての制御出力が実行されている
所定期間中に、その制御出力がなされた際に、ドライバ
が危険回避のために適切な反応をしたか否かに応じて、
自動通報をより最適且つ的確に行なう。
【0063】本実施形態において、自車及び道路側の設
備の構成自体は、第1の実施形態における図1と同様で
あるため、説明を省略する。
【0064】図9は、第4の実施形態におけるAHS制
御モジュール111に含まれる通報用しきい値の変更制
御処理を示すフローチャートであり、当該制御ユニット
11に備えられた不図示のCPUが実行する処理手順を
表わす。また、図10は、第4の実施形態における通報
用しきい値の変更の態様を示す図である。
【0065】図9において、ステップS1乃至ステップ
S4の各ステップにおける処理内容は、第1の実施形態
における図3と同様であるため、説明を省略する。
【0066】ステップS21,ステップS22:ステッ
プS1の判断により、今回の制御周期では、AHSとし
ての制御出力として、表示や音声等による警報出力や、
自動変速機やステアリングホイール等の動作制御によっ
て運転操作の支援の実行中であることが認識されてい
る。
【0067】そこで、AHSとしての制御出力に対し
て、ドライバが危険回避のために適切な反応操作を行な
ったかを判断し(ステップS21)、適切な反応操作を
検出した場合には、ステップS22において、ステップ
S3において基準値より小さな値に変更されていた通報
用しきい値を、その基準値に戻す、或いはその基準値を
超える大きな値に変更する(図10参照)。一方、ステ
ップS21の判断にて適切な反応操作を検出できない場
合には、ステップS3において通報用しきい値が基準値
より小さな値に変更された状態のままステップS4に進
む。
【0068】ここで、ドライバによる反応操作は、車速
センサ12によって検出された自車速、横位置検出装置
13によって検出された走行車線に対する自車の横位置
及びヨー角、ブレーキスイッチ31の状態、ステアリン
グ角度センサ32によって検出された操舵角度、スロッ
トル開度センサ33によって検出されたスロットル開度
等の検出値の変化量によって検出することができる。そ
して、その反応操作が危険回避のために適切なものであ
るか否かは、これらの検出値と、AHSとしての制御出
力量(制御量)との偏差が減少しているか否かを判定す
れば判る。
【0069】ステップS23,ステップS24:上述し
た第3の実施形態(図7)におけるステップS13及び
ステップS14と同様な処理を行なう。
【0070】即ち、上記のような運転支援動作が実行さ
れている期間(AHSとしての制御出力期間)中に、本
実施形態では、ドライバの適切な反応状況が検出された
場合には、小さな値に変更されていた通報用しきい値
が、予め設定されている基準値、或いはそれ以上の値に
設定される。これにより、ドライバの最適な反応状況が
検出される前後において、そのドライバの反応に応じて
平常時より大きな加減速度が検出された際に、実際には
事故が発生していないにも関らずに自動通報が行われ、
結果として必要の無い通報が行なわれることをより確実
に防止することができ、最適且つ的確な自動通報を実現
することができる。
【0071】また、本実施形態においても、第2の実施
形態において説明した処理の思想に従って、ステップS
3において基準値より小さな値に変更していた通報用し
きい値をステップS22において少なくとも当該基準値
に戻す代わりに、反対に、ステップS3において通報用
しきい値を基準値より大きな値に変更すると共に、ステ
ップS22において、当該基準値、或いはそれより小さ
な値に変更するように構成しても良い。そしてこの場合
には、ドライバの最適な反応状況が検出されたにも関ら
ず発生する場合もあることが予想される衝撃を、より確
実に検出することができ、最適且つ的確な自動通報を実
現することができる。
【0072】このように、上述した各実施形態によれ
ば、AHS制御モジュール111(通報用しきい値の変
更制御処理)によって通報用しきい値を適宜変更するこ
とにより、Mayday制御モジュール112による自
動通報制御を、危険回避のための運転支援動作を利用し
て最適且つ的確に行なうことができる。
【0073】尚、上述した各実施形態においては、ドラ
イバの運転支援制御として、道路側に設けられた設備か
ら各種の情報を通信によって取得するAHSを採用した
場合を説明したが、このシステム構成に限られるもので
はなく、車両に搭載したCCD(Charge Coupled Devic
e)等の撮像デバイスによって周囲の画像を撮影すると共
に、その撮影画像に画像処理を施すことによって障害物
の有無や位置、自車の車線逸脱やその角度等を検出する
自律系のASV(Advanced Safety Vehicle)システム
を採用することによっても実現することができる。
【0074】また、上述した各実施形態においては、単
一の制御ユニット11においてAHS制御モジュール1
11とMayday制御モジュール112とがそれぞれ
実行され、それらモジュール間において通報用のしきい
値が渡される装置構成としたが、これに限られるもので
はなく、AHS制御用の制御ユニットとMayday制
御用の制御ユニットとが車両上に個別に搭載され、それ
らの制御ユニット間において通報用のしきい値が渡され
る装置構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における車両用自動通報装置の
システム構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に適用可能なAHSにおけるカ
ーブ入口付近における障害物との衝突回避支援制御を説
明する図である。
【図3】第1の実施形態におけるAHS制御モジュール
111に含まれる通報用しきい値の変更制御処理を示す
フローチャートである。
【図4】第1の実施形態における通報用しきい値の変更
の態様を示す図である。
【図5】第1の実施形態におけるMayday制御モジ
ュール112による自動通報処理を示すフローチャート
である。
【図6】第2の実施形態におけるAHS制御モジュール
111に含まれる通報用しきい値の変更制御処理を示す
フローチャートである。
【図7】第3の実施形態におけるAHS制御モジュール
111に含まれる通報用しきい値の変更制御処理を示す
フローチャートである。
【図8】第3の実施形態における通報用しきい値の変更
の態様を示す図である。
【図9】第4の実施形態におけるAHS制御モジュール
111に含まれる通報用しきい値の変更制御処理を示す
フローチャートである。
【図10】第4の実施形態における通報用しきい値の変
更の態様を示す図である。
【符号の説明】
1:自車, 2:他車(障害物), 11:AHS制御ユニット, 12:車速センサ, 13:横位置検出装置, 14:加速度(G)センサ, 15:路車間通信機, 16:AHS用車載アンテナ, 18:自動通報(Mayday)用車載アンテナ, 21:基点アンテナ, 22:情報提供アンテナ, 23:障害物検出センサ, 31:ブレーキスイッチ, 32:ステアリング角度センサ, 33:スロットル開度センサ, 34:レーザレーダ, 101:自動通報(Mayday)システム基地局, 102:自動通報(Mayday)システム用路側アン
テナ, 103:AHS基地局, 104:AHS用路側アンテナ,
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 B60R 21/00 624D 624F 626 626A 626C 626E 628 628B 630 630F G08B 21/00 G08B 21/00 J G08G 1/16 G08G 1/16 E (72)発明者 千葉 正基 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D037 FA16 FA20 FA23 FA24 FA25 FA26 FB02 FB10 5C086 AA47 BA22 CA21 DA01 EA11 EA41 EA45 5C087 AA02 AA03 BB20 BB74 DD14 EE08 FF01 FF02 FF04 FF16 FF19 GG19 GG31 GG51 GG83 5H180 AA01 BB04 CC17 CC24 EE08 FF05 LL01 LL04 LL07 LL15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のしきい値より大きな加減速度が検
    出されるのに応じて、所定の連絡先に自動的に通報する
    制御手段を備える車両用自動通報装置であって、 前記制御手段は、危険回避のための運転支援動作が実行
    されているか否かに従って、前記所定のしきい値の大き
    さを変更することを特徴とする車両用自動通報装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記運転支援動作が実
    行されている期間にわたって、前記所定のしきい値を小
    さな値に変更することを特徴とする請求項1記載の車両
    用自動通報装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記運転支援動作が実
    行されている期間にわたって、前記所定のしきい値を大
    きな値に変更することを特徴とする請求項1記載の車両
    用自動通報装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記運転支援動作が実
    行されている期間内において、所定時間が経過したとき
    に、変更中の前記しきい値の大きさを、少なくとも予め
    設定された基準値まで戻すことを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3記載の車両用自動通報装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記運転支援動作が実
    行されている期間内において、検出されたドライバの反
    応状況が適切であると判断できるときに、変更中の前記
    しきい値の大きさを、少なくとも予め設定された基準値
    まで戻すことを特徴とする請求項2または請求項3記載
    の車両用自動通報装置。
  6. 【請求項6】 前記運転支援動作は、車線逸脱防止、カ
    ーブ進入速度抑制、或いは障害物への衝突回避のため
    の、ドライバへの情報提供制御及び/または車両挙動制
    御であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れ
    かに記載の車両用自動通報装置。
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