JP2003157337A - 商品管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品に識別情報を表示した識別情報表示部材
を間違えることなく付属させるために、識別情報に暗号
化されていない情報を含め、付属作業、確認作業を間違
いなく行わせること。 【解決手段】 販売される個々の物品に付属される識別
情報表示部材とインターネット等に接続された管理用コ
ンピュータ１５とを用いた商品管理システムであって、
該識別情報表示部材５は物品３の種類に対応し暗号化さ
れていない特定情報５ｂと暗号化された管理情報５ｃを
含む識別情報５ａが表示され、特定情報５ａは物品３の
種類と対応した符号若しくは番号によって構成され、物
品３に識別情報表示部材５を付属して商品１として販売
し、前記商品１を購入した購買者に対して識別情報５の
入力を条件に前記管理用コンピュータ１５に対するアク
セスが許容されると購買者を登録して所定のコンテンツ
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願発明は、物品と識別情報
表示部材とからなる商品の販売管理システムに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、人形遊びとして、実際の人間
の生活を模したごっこ遊びや、着せ替え人形遊び等がよ
く行われている。これは、好みの人形を購入し、その人
形にあった洋服や装身具を着せ替えたり、代弁による会
話を楽しんだり、またその人形の住む家を購入して擬似
的な社会生活の体験を得るものとして行われている。ま
た昨今では、インターネット等のネット網を介して行う
バーチャルゲームに人気がある。このようなバーチャル
ゲームとして、擬人化した動物等の仮想生命体に餌を与
えたり世話をし育てて楽しむ育成ゲームがある。また、
このような育成ゲームでは、インターネット等を介して
他のゲーム機で育成されている仮想生命体に逢いに出か
けることもできるように仮想生命体の情報が送受信され
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような人形遊びは、単に人形を用いて遊ぶ若しくはコ
レクションするというものであり、単調な遊びでしかな
かった。また上述したようなコンピュータを利用した育
成ゲームでは、ゲーム機の中だけの遊びであり、実体の
無いものであった。そこで、人形やその他の実在の玩具
とコンピュータを利用したサービス若しくはバーチャル
ゲームを関連付けて、商品に付加価値を付け販売を促進
することが考えられる。また、この際、サービスの提供
等のために登録用の識別情報を記載したカード等を玩具
に添付して販売することが考えられる。しかしながら、
単に識別情報を記載したカードを添付したのでは、その
識別情報が改竄され不正に登録がなされることがあるた
め、識別情報を暗号化する必要がある。さらに、全ての
識別情報を暗号化してしまうと、販売する玩具等の物品
と付属させるべき前記カード等を間違いなく組み合わせ
る作業が非常に困難となる。また、販売される全ての物
品に対して固有の識別情報を付与することも考えられる
が、物品に対して間違いなく識別情報を表示したカード
等を添付させることは、かなり大変な作業となってしま
う。

【０００４】本願発明は、上記従来の問題点に鑑み案出
されたものであって、実体物としての物品と、その物品
を特定する暗号化されていない特定情報を含む識別情報
と暗号化された管理情報とからなる識別情報を表示した
識別情報表示部材とを同梱等して販売し、それを購入し
た消費者は識別情報に基づいて、その物品に該当する画
像等の情報を入手することのできる商品管理システムを
提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項１記載の発明は下記構成を有する。すなわ
ち、販売される個々の物品に付属される識別情報表示部
材とインターネット等のネットワークに接続された管理
用コンピュータとを用いた商品管理システムであって、
前記販売される物品は、複数の種類ごとに各複数用意さ
れており、前記識別情報表示部材には、前記物品の種類
に対応した暗号化されていない特定情報と、個々の物品
ごとに付与された暗号化された管理情報を含む識別情報
が表示されており、前記特定情報は、前記物品の種類と
対応した符号若しくは番号によって構成され、前記物品
は、その物品の種類に対応する前記特定情報が表示され
た識別情報表示部材を付属して商品として販売され、前
記商品として販売される物品が、前記識別情報と対応づ
けられて前記管理用コンピュータによって記憶若しくは
管理され、前記商品を購入した購買者に対して、前記識
別情報の入力を条件に前記管理用コンピュータに対する
アクセスを許容し、購買者の登録若しくは所定のコンテ
ンツを提供することを特徴とする商品管理システム。

【０００６】また、請求項２記載の発明は下記構成を有
する。前記暗号化された管理情報には、前記暗号化され
ていない特定情報と同一若しくは所定の関係を有する情
報が含まれており、前記管理用コンピュータに対するア
クセス時に復号した管理情報と特定情報との比較を行
い、アクセスの許容若しくは制限を行うことを特徴とす
る請求項１記載の販売管理装置。

【０００７】また、請求項３記載の発明は下記構成を有
する。前記管理用コンピュータに対するアクセスが許容
されたことを条件に、前記物品の画像若しくは前記物品
に関連する情報を提供することを特徴とする請求項１ま
たは請求項２のいずれか一項に記載の販売管理装置。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の販売システムの
概略構成図であり、１は商品、３は商品として販売され
る物品、５は前記物品に付属される識別情報表示部材で
ある。すなわち、商品１は、所定の前記物品３と前記識
別情報表示部材５とが同梱若しくは物品３に対して識別
情報表示部材５が取り付けられた状態で販売されるもの
である。物品３は、本実施の形態では、例えば、「くま
の男の子」、「くまの女の子」、「くまのお母さん」、
・・・「○○ちゃん」、「△△くん」、・・・というよ
うに、形態が異なる複数種類の人形を設け、各それぞれ
の種類毎に複数個製造されたものである。

【０００９】識別情報表示部材５は、前記物品３個々に
付属されるものである。この識別情報表示部材５は、一
例として識別情報５ａが表示されたカードとなっている
識別情報５ａは、本実施形態では数字によって構成され
た１３桁の符号であり、先頭２桁が前記物品３の種類と
対応した特定情報５ｂとなっている。この特定情報５ｂ
は、本実施の形態では、例えば、「０１」、「０２」、
・・といった数字で表示され、特定情報５ｂが「０１」
の場合は「くまの男の子」の形をした物品３を示し、
「０２」の場合は「くまの女の子」の形をした物品３を
示すようになっている。すなわち、特定情報５ｂは暗号
化はされた符号ではないので、物品に対して付属させる
べき識別情報表示部材を、作業者が認識することができ
るようになっている。このように、所定の物品とその物
品の種類に対応する特定情報は対応しており、物品に対
して対応する特定情報が表示された識別情報表示部材が
付属されて商品を構成する。

【００１０】次に、物品３に添付された識別情報表示部
材５に表示された識別情報５ａに基づいて行われる商品
管理システムについて説明する。図２は、商品１および
識別情報表示部材５の管理を行う管理システム１１のブ
ロック構成図である。図２中、１３は商品を販売する販
売会社、１５は前記販売会社１３により管理されている
ｗｅｂサーバ、１７は前記商品１を購入した消費者が使
用するパーソナルコンピュータ、１９は前記ｗｅｂサー
バ１５と前記パーソナルコンピュータ１７との間で情報
の授受を行うインターネット等のネット網である。

【００１１】ｗｅｂサーバ１５は、本実施の形態では、
前記商品３の販売会社１３によって管理されている。こ
のｗｅｂサーバ１５は、制御手段としてのＣＰＵ２１、
ＲＯＭ２１ａ、ＲＡＭ２１ｂ等を有し、所定のプログラ
ムの実行やデータの管理と、ネット網１９を介して行わ
れる情報授受の入出力管理を行う入出力手段（図示せ
ず）も有している。また、ｗｅｂサーバ１５は、インタ
ーネット等のネットワーク網に広く情報（前記商品１の
情報等）を提供する情報公開手段２３を有している。ま
た、前記情報公開手段２３を介して登録された識別情報
５ａの管理を行う識別情報管理手段２５と、本管理シス
テム１１で使用する商品（物品）やこれを購入した消費
者の情報等を記憶する記憶手段２７を有している。

【００１２】情報公開手段２３は、本実施の形態では、
前記商品１を販売する販売会社１３の所謂ホームページ
である。このホームページ２３には、該販売会社１３の
営業内容の案内や所在地、取り扱い商品等を始めとする
広く消費者に示したい内容からなる。また、前記商品１
を購入し、該商品１として梱包等され識別情報表示部材
５に表示されている識別情報５ａに基づいて消費者の登
録等を行う識別情報登録手段２９を有している。また、
ホームページ２３は、前記識別情報５ａに基づいて登録
を行うと、その登録した物品（ぬいぐるみ）３がネット
上の仮想タウンで擬似的に生活させることのできる画像
データを提供する。

【００１３】識別情報登録手段２９は、前記商品１とし
て物品３に付属されている前記識別情報表示部材５に表
示された識別情報５ａを登録する手段である。ここで、
上述した識別情報５ａについてさらに詳細に説明する。
識別情報５ａは、物品の種類に対応して設定された暗号
化されていない特定情報５ｂと、当該ｗｅｂサーバ１５
側で解読（復号）される暗号化された管理情報５ｃとに
より構成されている。図３は、このような識別情報５ａ
の説明図である。識別情報５ａは、物品の種類を視認に
より特定できる特定情報５ｂと暗号化された管理情報５
ｃとからなる。管理情報５ｃは、別途管理されている物
品の種類を示す３桁の物品種類番号５ｅと個別に付され
る６桁の製品番号５ｄを暗号化して表示したものであ
る。

【００１４】前述のように、販売される個々の物品３に
は個別に識別情報５ａが割り当てられるが、この識別情
報５ａは別途ｗｅｂサーバ１５若しくは他の管理用コン
ピュータによって生成・管理される情報に基づいて生成
される。この他の管理用コンピュータ等によって生成・
管理される情報とは、物品３の種類を表す３桁の種類番
号５ｅと６桁の製品番号５ｄである。種類番号５ｅとし
ては、例えば人形の種類として「うさぎの男の子」であ
れば「０１１」が割り当てられ、「くまの女の子」であ
れば「０２１」等の数字が割り当てられる。また、製品
番号５ｄは、個々の人形毎に同一種類内で重複無く割り
当てられた「００３５２１」等の６桁の数字となってい
る。製品番号５ｄは、例えば物品種類「０１１」が６万
個製造された場合にはその物品種類「０１１」に対し
て、製品番号「０００００１」から「０６００００」が
付される。なお、上述した特定情報５ｂは、詳細には後
述するが該物品種類番号５ｅ上位２桁により生成され
る。下１桁は、同じ種類の物品における例えば「クリス
マスバージョン」、「お正月バージョン」といった洋服
や装飾品を取り替えたバリエーションを示す番号であ
る。

【００１５】前述のように、個々の物品に対して物品の
種類番号５ｅと製品番号５ｄが設定され、これらの情報
が前記ｗｅｂサーバ１５によって記憶、管理される。ま
た、所定の暗号化プログラムによって、種類番号５ｅと
製品番号５ｄを用いた暗号化された管理情報５ｃが生成
され、前記特定情報５ｂと管理情報５ｃとチェックデジ
ットを含む１３桁の識別情報５ａが生成される。この識
別情報５ａが所定のカード等に印刷等して表示すること
により、識別情報表示部材５が形成される。

【００１６】前記のように、個々の物品３に対応して識
別情報５ａを表示したカード等の識別情報表示部材５を
形成される。そして、当該識別情報表示部材５が物品３
に対して付属されることにより商品１として販売され
る。このように商品１として物品３に付属された識別情
報表示部材５に表示された識別番号５ａは、前記ホーム
ページ２３に対する登録情報として使用される。すなわ
ち、商品１を購入した消費者（購買者）が使用するパー
ソナルコンピュータ１７から前記ホームページ２３にア
クセスし、識別情報登録手段２９としての所定の入力フ
ォーマット２９ａから所定の登録を行う。以下、この点
について詳述する。図４は、識別情報５ａを登録する手
順ないし方法の説明図である。識別情報５ａの登録を行
うためには、消費者が使用しているパーソナルコンピュ
ータ１７をインターネット等のネット網１９に接続し、
前記ホームページ２３を開く。ホームページ２３から識
別情報登録画面を開くと、図４に示すような入力画面が
表示される。図４（ａ）は、識別情報５ａを初めて登録
する場合の入力画面であり、消費者の「氏名」、「郵便
番号」、「住所」、「電話番号」、「Ｅメールアドレ
ス」、「年齢」、「生年月日」等を入力する。

【００１７】前記各入力された情報をｗｅｂサーバ１５
の識別情報登録手段２９が受信すると、詳細には後述す
る識別番号管理手段２５により前記記憶手段２７に記憶
すると共に、該消費者に対してパスワード等をメール送
信する（図４（ｂ）参照）。このパスワードは、以後ホ
ームページ２３に対してアクセスする際に必要となる情
報であり、当該ホームページが提供する種々のコンテン
ツの利用や、他の商品を購入した場合に同様に付属して
いる識別情報表示部材に表示されている識別情報を登録
する場合に使用するものである。他の識別情報の登録
は、ホームページ２３にアクセスして所定のメニューを
選択した後、パスワードを入力することにより表示され
る図４（ｃ）に示す識別情報入力画面において行われ
る。そして、この入力画面から識別情報を入力し、「お
くる」等の送信ボタンを入力すると識別情報５ａがｗｅ
ｂサーバ１５へ送信され（図４（ｄ）参照）登録され
る。

【００１８】ｗｅｂサーバ１５には、前記暗号化された
情報を含む識別情報５ａを復号化する復号化プログラム
が用意されている。識別情報管理手段２５は、前記消費
者のパーソナルコンピュータ１７から送信された識別情
報５ａを当該復号化プログラムの実行により復号化して
基の物品種類５ｅと製品番号５ｄに変換する（図３参
照）ものである。そして、復号化された識別情報が既に
登録されている情報であるか否か（記憶手段２７に記憶
されているか否か）を判定する。既に登録されている情
報が入力された場合には、受付を拒否し、登録が無い場
合には所定の処理を行った後登録を行う。

【００１９】すなわち、前記識別情報登録手段２９によ
り識別情報５ａが承認された場合に、前記記憶手段２７
へのデータの書き込み（登録）や書き換えを行う。そし
て物品３の画像データを送信する。また新たに登録され
た消費者に対しては、物品３の画像データをどの様な背
景画像中（例えば家の種類、建っている場所等）で表示
させるかが選ばれると、その背景画像データを送信す
る。

【００２０】記憶手段２７は、本実施の形態では、例え
ば、消費者データベース３１、消費者個別データベース
３３、登録キャラクタデータベース３５、商品管理デー
タベース３７等の領域からなる。これらのうち消費者デ
ータベース３１は、図５（ａ）に示すように、前記識別
情報登録手段２９により入力した消費者の個人情報が記
憶されている。すなわち、ユーザＩＤ、ユーザレベル、
ハンドル名、パスワード、氏名（漢字）、氏名（仮
名）、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアドレ
ス、性別、生年月日等により構成されている。

【００２１】消費者個別データベース３３は、前記消費
者データベース３１に従属したものであり、図５（ｂ）
に示すように、退会フラグ、ログイン回数、最終ログイ
ン日付、選択した背景画像データ値、家族数、部屋番号
等のデータにより構成されている。例えば、１回アクセ
スする毎にログイン回数が１ずつカウントアップされ、
所定回数となった場合に、特別な画像データ（例えばぬ
いぐるみの服、家具等の画像データ）が送られる。登録
キャラクタデータベース３５は、前記消費者個別データ
ベース３３と同様に前記消費者データベース３１に従属
したものである。この登録キャラクタデータベース３５
は、前記消費者データベース３１に登録されたデータ１
件に対し１件以上の複数のデータ登録が可能である。す
なわち、前記物品（キャラクタ）３はどの消費者によっ
て所有されているかが記憶されている。そして、前記背
景画像データにおいてどのような位置におかれるか、ま
た、該商品１の販売時期等が記憶されている。

【００２２】商品管理データベース３７は、図５（ｃ）
に示すように、前記商品１として販売された全種類の識
別情報５ａ（特定番号５ｂ、管理情報５ｃ）が記憶され
ている。また識別情報５ａとともに、その物品３の暗号
化される前の物品種類番号と個別に付される製品番号、
発売時期、登録済みフラグ等が記憶されている。そし
て、前記識別情報登録手段２９により登録された識別番
号は、当該商品管理データベース３７を検索することに
より、既に登録された識別番号であるか、また正当な識
別情報であるかを判断することができる。また、商品管
理データベース３７には、前記識別情報に該当する物品
の画像データや、その画像データを表示させる場所や家
等の背景画像データが記憶されている。

【００２３】パーソナルコンピュータ１７は、ネット網
１９を介して前記ｗｅｂサーバ１５により提供されるホ
ームページ２３に対して情報の授受を行うアクセス手段
４１を有している。すなわち、ＣＰＵ３９（ＲＯＭ３９
ａ、ＲＡＭ３９ｂ）の制御によりアクセス手段４１を起
動して、前記ネット網１９に接続し、前記販売会社１３
が提供するホームページ２３にアクセスする。そして、
ホームページ２３から前記識別情報登録手段２９を入手
し、所定の内容が入力できるものである。

【００２４】つぎに、上記構成の商品管理システムを図
６、図７のフローチャートを参照して説明する。上述し
たように、複数の物品３と、物品３毎に異なる所定の番
号が付された識別情報表示部材５をそれぞれ用意する
（ステップＳ１）。物品３の種類に応じて（ステップＳ
２）、その種類の物品３に付属すべき特定情報５ｂが表
示された識別情報表示部材５とを同梱（付属）し、商品
１とする（ステップＳ３）。この商品１を販売店やネッ
トショッピング等において販売する（ステップＳ４）。

【００２５】この商品１を購入した消費者は、商品１に
同梱されている識別情報表示部材５を取出し、自己が使
用しているパーソナルコンピュータ１７からインターネ
ットを介してアクセス手段によりその販売会社のホーム
ページ２３を開く（ステップＳ５）。そして、ホームペ
ージ２３により提供されている識別情報登録手段２９を
入手する（ステップＳ６）。そして、前記入力フォーム
２９ａに従って、識別情報表示部材５に表示された識別
情報５ａを始めとする所定の内容を入力する（ステップ
Ｓ７）。識別情報等の入力が終わると、同入力フォーム
２９ａに表示された「おくる」等の送信ボタンを選択入
力し、ｗｅｂサーバ１５へ送信する（ステップＳ８）。

【００２６】一方、ｗｅｂサーバ１５は、前記入力フォ
ーム２９ａに基づいて入力された識別情報等の内容を受
信する（ステップＳ９）。受信した識別情報５ａのうち
暗号化された管理情報５ｃを解読して復号化する（ステ
ップＳ１０）。この復号化された管理情報５ｃに含まれ
る物品の種類番号５ｅと、物品の種類が表示された特定
情報５ｂとが一致しているかを判定する（ステップＳ１
１）。判定の結果、一致していない場合は、消費者の入
力ミス等が考えられるので、例えば「正しい識別情報を
入力して登録して下さい」等のメッセージを設定して該
当する消費者のパーソナルコンピュータ１７に送信する
（ステップＳ１２）。判定の結果、管理情報に含まれる
物品の種類番号５ｅと、物品の種類が表示された特定情
報５ｂとが一致した場合には、記憶手段２７に登録を行
う（ステップＳ１３）。

【００２７】なお、前記のように、暗号化された種類番
号５ｅと特定情報５ｂとの一致を判定するのは、同種類
の商品を何個か購入すると、識別情報のパターンが理解
され、同一種類の物品に対して特定情報が同じ数字で表
されていることが解ってしまうからである。また、この
特定情報以外の符号が、物品毎に割り当てられたもので
あることも容易に想到されることから、例えば、識別情
報の数字「５１８１２３４０１１１」を、特定情報を同
一にして「５１８１２３４０１１２」としてアクセスを
試みることも考えられる。このように不正なアクセスを
防止する手段として、種類番号５ｅと特定情報５ｂとの
一致を判定している。

【００２８】記憶手段２７への登録は、上述したよう
に、初めての場合は、消費者の個人情報を消費者データ
ベース３１、消費者個別データベース３３に新規登録す
る。そして、商品管理データベース３７に記憶された該
当識別情報５ａは既に登録済みであるといった情報を書
き込む。識別情報５ａの登録が終わると、前記記憶手段
２７から該識別情報５ａに該当する物品３の画像データ
を読み出す。この場合に、新規登録であれば、複数の背
景データサンプル画面を送信し、消費者によって選択さ
れた背景画像データも読み出す（ステップＳ１４）。そ
して読み出したデータを消費者のパーソナルコンピュー
タ１７へ送信する（ステップＳ１５）。

【００２９】ｗｅｂサーバ１５からの画像データ（物品
の画像データ、あるいは背景画像データ）はインターネ
ット１９を介してパーソナルコンピュータ１７により受
信される（ステップＳ１６）。このとき、前記ｗｅｂサ
ーバ１５での判定で登録エラーとなった場合には（ステ
ップＳ１７）、そのエラーメッセージを表示し処理を終
了する（ステップＳ１８）。エラーがなかった場合に
は、画像データを受信し（ステップＳ１９）、パーソナ
ルコンピュータ１７の画面に背景画像データと共に、消
費者が所有する物品と同様の画像データを表示する（ス
テップＳ２０）。このように、消費者が購入した商品に
同梱されている識別情報をｗｅｂサーバに送信すると、
識別情報のうち暗号化された管理情報５ｃをｗｅｂサー
バ１５で解読する。そして、エラーが生じなかった場合
に物品の画像データや背景画像データを消費者に送信す
る。これにより、二重登録や入力ミスが防止でき、また
商品１の流通管理が行える。

【００３０】

【実施例】前述したように、本発明に係る商品管理シス
テムでは、物品３と当該物品３に暗号化されていない視
認可能な特定情報を含めて表示した識別情報表示部材５
を付属して販売し、識別情報の登録により販売および商
品の管理を行うことができる。具体的な例で説明する
と、消費者がシリーズ化された商品１のうち「うさぎの
女の子」のぬいぐるみ（商品）を購入すると、そのぬい
ぐるみには一緒に識別情報（住民番号）５ａが表示され
たカード５が同梱されている。このカードに表示された
１３桁の識別情報の上位２桁は、複数ある商品１の「う
さぎの女の子」を示す「０１」（特定情報）が表示され
ている。この識別情報をインターネット等のネット網１
９を介して販売会社１３に登録する。すると、識別情報
のうち暗号化された管理情報を解読し、その暗号化され
た中に含まれる商品の種類番号５ｅが得られる。すなわ
ち「うさぎの女の子」を示す「０１」の番号が得られ
る。この解読された物品の種類番号５ｅの上位２桁と特
定情報５ｂが一致した場合に、消費者からの登録を受け
付けるようにする。

【００３１】登録が行われると、実際に購入したぬいぐ
るみと同一形態のバーチャル（仮想的）なぬいぐるみを
ｗｅｂサーバ上で提供されるコンテンツの一つとしての
街に表示させ、生活させるゲーム等を行うことができ
る。また、パーソナルコンピュータ１７上に表示された
前記ぬいぐるみが住む街や家等を、予め設定された中か
ら選択することができる。そして、消費者が実際に所有
するぬいぐるみに対応したバーチャルなぬいぐるみの画
像をｗｅｂサーバから取得して入手するとともに、前記
街に設けられた家で生活させ、さらにその街を作り上げ
るバーチャルゲームを楽しむことができる。さらに、他
の商品として「うさぎのお母さん」や「うさぎのお父さ
ん」のぬいぐるみを購入し、同消費者によりそれらのぬ
いぐるみに同梱されている識別情報を登録すると、前記
家に住む住人を増やし、家族として暮らすゲームを、所
謂「ごっこ遊び」のｗｅｂ版として楽しむことができ
る。またｗｅｂサーバには同消費者の情報が登録されて
いるため、そのアクセス回数をカウントすることがで
き、そのアクセス回数に基づいて、ぬいぐるみの衣装等
や関連グッズをプレゼントすることができる。

【００３２】なお、上記実施の形態では、消費者が登録
した内容を、消費者データベース、消費者個別データベ
ース、登録キャラクタデータベース、商品管理データベ
ース等の記憶手段に記憶するものとして説明したが、登
録用のデータベースを設けて登録された識別情報を記憶
するようにしてもよく、当該販売管理システムおよび管
理システムに必要なデータが記憶できれば記憶手段を構
成するデータベースの内容は特に限定されない。また、
上記実施の形態では、物品をぬいぐるみとして説明した
が、識別情報表示部材と同梱できるものであれば、人
形、車や電車等の乗り物の玩具であってもよく物品の種
類は特に限定されない。なお、上記実施の形態では、識
別情報表示部材をカードとして説明したが、識別情報が
表示され、その内容が視認できるものであれば、物品の
一部分であってもよく、上述したぬいぐるみにつける首
輪等でもよく、識別情報表示部材の材質や形状および同
梱の状態は特に限定されない。また、上記実施の形態で
は、識別情報を１３桁の数字により表示して説明した
が、英字であってもよく、また英数字でもよく、商品を
識別できるものであれば識別情報の表示方法は特に限定
されない。

【００３３】

【発明の効果】本願請求項１に記載の発明によると、商
品管理システムは、識別情報に物品種類毎に付された特
定情報を視認可能に表示したため、物品を確認しながら
識別情報が表示された識別情報表示部材を同梱等するこ
とができる。したがって、識別情報を完全に暗号化した
場合と比較して、物品に付属させる識別情報表示部材の
不一致を防止することができるという効果を有してい
る。また、商品を購入した消費者が識別情報とともに個
人情報を登録することにより、商品の管理を行うことが
でき、販売数や購入年齢層、何れの種類の物品（例えば
人形）に人気があるか等の統計を取ることができるよう
になる。

【００３４】本願請求項２に記載の商品管理システムに
よると、識別情報を物品の種類が視認可能な特定情報と
暗号化された管理情報とで構成し、管理情報を復号化す
ることにより該管理情報に含まれる物品を示す種類番号
を取得し、前記特定情報と比較判定を行うことにより、
識別情報の入力ミスや不正登録をチェックすることがで
きるようになる。すなわち、同種類の物品には同じ特定
情報が付されていることが消費者にも視認できるため、
管理情報の値を変えて登録することが容易に行える。こ
の場合に暗号化された管理情報を復号することで不正な
登録であるかを判定することができるようになり、識別
情報が改竄されることを防止できるといった利点が得ら
れる。

【００３５】本願請求項３に記載の商品管理システムに
よると、物品に同梱され識別情報表示部材に表示された
識別情報を登録することにより、実体物としての人形で
遊ぶこともできるとともに、Ｗｅｂ上で画像データとし
て表示された仮想世界の人形を生活させたり、コレクシ
ョンさせたりすることができるようになり、今までにな
いゲームを供給することができる。また、複数種類の物
品を購入し登録することにより、種々のコンテンツが順
次表示されるようにすることもでき、このようなことか
ら消費者に対して購入を促す販売促進の効果をも有して
いる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の一実施の形態に係る販売システムの
概略を示す概念図である。

【図２】本願発明の一実施の形態に係る販売システム、
管理システム、ゲームシステムのブロック構成図であ
る。

【図３】本願発明の一実施の形態に係る管理情報を暗号
化あるいは復号化する様子の説明図である。

【図４】本願発明の一実施の形態に係る識別情報を登録
する様子の説明図である。

【図５】本願発明の一実施の形態に係る記憶手段に記憶
されたデータの説明図である。

【図６】本願発明の一実施の形態に係る物品と識別情報
表示部材を同梱する様子のフローチャートである。

【図７】本願発明の一実施の形態に係る識別情報を登録
し、画像データを入手する様子を示したフローチャート
である。

【符号の説明】

１ 商品 ３ 物品 ５ 識別情報表示部材 ５ａ 識別情報 ５ｂ 特定情報 ５ｃ 管理情報 ５ｄ 製品番号 ５ｅ 種類番号 １１ 管理システム １３ 販売会社 １５ ｗｅｂサーバ １７ パーソナルコンピュータ １９ ネット網（インターネット） ２１ ＣＰＵ（サーバ側） ２３ 情報公開手段（ホームページ） ２５ 識別情報管理手段 ２７ 記憶手段 ２９ 識別情報登録手段 ３１ 消費者データベース ３３ 消費者個別データベース ３５ 登録キャラクタデータベース ３７ 商品管理データベース ３９ ＣＰＵ（ＰＣ側） ４１ アクセス手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 一彦 東京都渋谷区恵比寿西２−４−５ 星ビル ４Ｆ 株式会社ファブコミュニケーション ズ内 Ｆターム(参考） 2C005 HA03 HB06 LB34

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 販売される個々の物品に付属される識別
   情報表示部材とインターネット等のネットワークに接続
   された管理用コンピュータとを用いた商品管理システム
   であって、 前記販売される物品は、複数の種類ごとに各複数用意さ
   れており、 前記識別情報表示部材には、前記物品の種類に対応した
   暗号化されていない特定情報と、個々の物品ごとに付与
   された暗号化された管理情報を含む識別情報が表示され
   ており、 前記特定情報は、前記物品の種類と対応した符号若しく
   は番号によって構成され、 前記物品は、その物品の種類に対応する前記特定情報が
   表示された識別情報表示部材を付属して商品として販売
   され、 前記商品として販売される物品が、前記識別情報と対応
   づけられて前記管理用コンピュータによって記憶若しく
   は管理され、 前記商品を購入した購買者に対して、前記識別情報の入
   力を条件に前記管理用コンピュータに対するアクセスを
   許容し、購買者の登録若しくは所定のコンテンツを提供
   することを特徴とする商品管理システム。
2. 【請求項２】 前記暗号化された管理情報には、前記暗
   号化されていない特定情報と同一若しくは所定の関係を
   有する情報が含まれており、前記管理用コンピュータに
   対するアクセス時に復号した管理情報と特定情報との比
   較を行い、アクセスの許容若しくは制限を行うことを特
   徴とする請求項１記載の販売管理装置。
3. 【請求項３】前記管理用コンピュータに対するアクセス
   が許容されたことを条件に、前記物品の画像若しくは前
   記物品に関連する情報を提供することを特徴とする請求
   項１または請求項２のいずれか一項に記載の販売管理装
   置。