JP2003156549A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

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JP2003156549A
JP2003156549A JP2001357859A JP2001357859A JP2003156549A JP 2003156549 A JP2003156549 A JP 2003156549A JP 2001357859 A JP2001357859 A JP 2001357859A JP 2001357859 A JP2001357859 A JP 2001357859A JP 2003156549 A JP2003156549 A JP 2003156549A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話機の左右軸方向の磁界を検出するX
軸磁気センサ、及び携帯電話機の上下軸方向の磁界を検
出するY軸磁気センサのみを用い、同携帯電話機の上下
軸の鉛直面内における変化角度と、前記左右軸の前記上
下軸周りの変化角度を取得し得る携帯電話機を提供する
こと。 【解決手段】 携帯電話機10は、本体11の左右軸方
向の外部磁界の成分に応じた値Sxを示すX軸磁気セン
サ31と、同本体の上下軸方向における外部磁界の成分
に応じた値Syを示すY軸磁気センサ32とを備える。
また、ROM22内に値Sxと、値Syと、前記上下軸
の方位α、及び傾斜角βとの関係を予め規定した変換テ
ーブルを記憶している。そして、携帯電話機10は、前
記変換テーブル、実際の値Sx、及び実際の値Syに基
づいて方位α、及び傾斜角βを決定するとともに、所定
の計算式を用いて変化角度Δβ、Δγを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体内に固定され
るとともに同本体の左右軸方向における外部磁界の成分
に応じた値を示すX軸磁気センサと、同本体内に固定さ
れるとともに同本体の上下軸方向における外部磁界の成
分に応じた値を示すY軸磁気センサとを備え、上下軸、
及び/又は、左右軸の変化角度を算出する電子装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機や携帯用コンピュータ
等の電子装置に磁気センサを搭載し、この磁気センサに
より地磁気の向きを検出することで、同電子装置に方位
検出機能を備えさせることが検討されている。この場
合、磁気センサは小型であることが望ましく、そのため
に、本体の左右軸方向(X軸方向)の磁界を検出するX
軸磁気センサと、本体の上下軸方向(X軸に直交するY
軸方向)の磁界を検出するY軸磁気センサとを有する2
方向検出型の磁気センサを採用することが考えられる。
【0003】一方、かかる電子装置は、一般に表示装置
を備えていて、例えば、磁気センサにより検出した電子
装置本体の上下軸の方位と同表示装置に表示すべき地図
の上方とを一致させながら、同地図を同表示装置に表示
するようになっている。このような場合、電子装置本体
を鉛直上下軸周りに回転させて同本体の上下軸の方位を
変更すると、磁気センサが方位の変化を検出するので、
表示された地図は同本体の回転に伴って回転する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、ユーザの指示に応じ、表示されている地図の上部を
所定の方位に一致させたまま、同地図のスクロールを行
うように構成しようとする場合、電子装置が備える押し
ボタン等のボタン操作を検出するか、或いは、ユーザに
電子装置本体を傾けさせ、これを傾斜角センサ等の磁気
センサ以外の他のセンサにより検出する必要があり、前
者の場合は操作性が悪く、後者の場合には追加されたセ
ンサにより電子装置のコストが上昇するという問題があ
る。
【0005】
【本発明の概要】本発明は、上記課題に対処するために
なされたものであって、その目的は、X軸磁気センサと
Y軸磁気センサとを使用して、電子装置本体の上下軸、
及び/又は、左右軸の角度変化を取得し、その角度変化
を地図の表示の変更等の制御に利用し得る電子装置を提
供することにある。
【0006】上記目的を達成するための本発明による電
子装置は、使用状態での上下軸と同上下軸に直交する左
右軸が定められてなる本体と、前記本体内に固定される
とともに前記左右軸方向における外部磁界の成分に応じ
た値を示すX軸磁気センサと、前記本体内に固定される
とともに前記上下軸方向における外部磁界の成分に応じ
た値を示すY軸磁気センサと、前記X軸磁気センサが示
す値と前記Y軸磁気センサが示す値とに基いて前記上下
軸の鉛直面内における変化角度を算出する上下軸変化角
度算出手段とを備えてなる。
【0007】また、本発明による他の電子装置は、上記
電子装置と同様な本体、X軸磁気センサ、及びY軸磁気
センサを備えるとともに、前記X軸磁気センサが示す値
と前記Y軸磁気センサが示す値とに基いて前記左右軸の
前記上下軸周りの変化角度を算出する左右軸変化角度算
出手段とを備えてなる。
【0008】かかる電子装置によれば、電子装置本体の
左右軸方向における外部磁界の成分に応じた値を示すX
軸磁気センサと、同本体の上下軸方向における外部磁界
の成分に応じた値を示すY軸磁気センサのみを用いて、
前記上下軸の鉛直面内における変化角度、或いは、前記
左右軸の前記上下軸周りの変化角度が算出される。従っ
て、他のセンサを追加することなく、前記上下軸又は前
記左右軸の変化角度を取得することができる。
【0009】なお、上記何れかの電子装置は、前記算出
された変化角度に応じて同電子装置の作動を制御する制
御手段を備えることが好適である。この場合、電子装置
の作動の制御には、例えば、表示装置に表示された地図
等の画像のスクロール、表示されたカーソルの移動、表
示されたゲームキャラクタの制御、及び着信メロディの
音量又は音色の変更等が含まれる。これによれば、ユー
ザは電子装置の本体を所定の向きに回転させるだけで、
同電子装置の表示等の作動を変更することができる。ま
た、かかる機能を追加するために、磁気センサ以外の新
たなセンサを必要としないので、電子装置のコストの上
昇を回避することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電子装置の一
実施形態について図面を参照しながら説明する。図1の
概略正面図に示したように、電子装置としての携帯電話
機10は、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸に沿っ
て延びる辺を有する略直方体の本体11を備えている。
本体11は、使用状態において、Y軸が上下軸となり、
X軸が左右軸となる。また、携帯電話機10は、本体1
1の上部側面に配置されたアンテナ部12、X軸とY軸
とにより画定される平面(X−Y平面)に平行な本体1
1の前面の最上部に配置されたスピーカ部13、スピー
カ部13の下方で本体11の前面に配置され文字、記
号、或いは地図等の図形を表示するための液晶表示部1
4、液晶表示部14の下方で本体11の前面に配置され
電話番号又はその他の指示信号を入力するための操作部
15、本体11の前面最下部に配置されたマイクロフォ
ン部16、及び本体11の内部に収容された電気制御装
置20を備えている。
【0011】電気制御装置20は、図2に概略ブロック
図にて示したように、前記アンテナ部12、前記スピー
カ部13、前記液晶表示部14、前記操作部15、及び
前記マイクロフォン部16の各機能部分を備えるととも
に、互いにバスを介して接続されたCPU21、ROM
22、RAM23、不揮発性のRAM24、GPS回路
25、及びADコンバータ26を備えている。
【0012】CPU21は、ROM22に格納された各
種のプログラムをRAM23の一時記憶機能を利用しな
がら実行するようになっている。ROM22は、かかる
プログラムの他、後述する変換テーブル(表1参照)等
を記憶している。不揮発性RAM24は、携帯電話機1
0の主電源が投入されているとき(主電源の「オン」
時)にCPU21からの指示によりデータが書込まれ、
同主電源の「オフ」時においても前記書込まれたデータ
を記憶・保持し、更に主電源の「オン」時にCPU21
の要求にしたがって同CPU21に対し前記記憶・保持
しているデータを供給するようになっている。なお、不
揮発性RAM24は、EEPROMで置換することもで
きる。
【0013】アンテナ部12は、送受信用のアンテナ1
2aと、アンテナ12aに接続された送受信回路12b
と、送受信回路12bに接続され送受信回路12bが受
信した受信信号を復調するとともに、発信すべき信号を
変調して送受信回路12bに供給する変調・復調回路1
2cとを備え、通信手段を構成している。スピーカ部1
3は、スピーカ13aと、スピーカ13aに接続され同
スピーカ13aから所定の音を発生させるための信号を
生成する発音回路13bを備えている。液晶表示部14
は、携帯電話機10の本体11の前面に配置されるとと
もに、文字等の情報を表示可能な液晶表示パネル14a
と、液晶表示パネル14aと接続され同液晶表示パネル
14aに所定の表示をさせるための信号を生成する表示
回路14bとを備えている。
【0014】操作部15は、前記本体11の前面に配置
された複数の押しボタン15aと、この複数の押しボタ
ン15aと接続され同押しボタン15aの各々のオン・
オフ状態を検出する検出回路15bとを備えている。な
お、複数の押しボタン15aのうちの所定のボタンが操
作されることにより、後述する地図表示モード、スクロ
ールモード等の各種作動モードが開始されるようになっ
ている。マイクロフォン部16は、マイクロフォン16
aと、マイクロフォン16aに接続され同マイクロフォ
ン16aを介して入力された音声を増幅する増幅回路1
6bとを備えている。このうち、変調・復調回路12
c、発音回路13b、表示回路14b、検出回路15
b、及び増幅回路16bは、バスを介して接続されたC
PU21により制御されるようになっている。
【0015】GPS回路25は、図示しないアンテナを
介して取得した図示しないGPS衛星からのGPS信号
を処理し、携帯電話機10の存在する位置(緯度,経
度)を算出するようになっている。ADコンバータ26
は、磁気センサ30のX軸磁気センサ31、及びY軸磁
気センサ32と接続されていて、同X軸磁気センサ3
1、及びY軸磁気センサ32の各出力値をAD変換し
て、CPU21に供給するようになっている。
【0016】磁気センサ30は、図1に示したように、
携帯電話機10の前面(X−Y平面と平行な平面)と略
平行となるように、同携帯電話機10の内部に保持され
ていて、図2に示したように、X軸(本体の左右軸)方
向の外部磁界の成分に応じた値を示すX軸磁気センサ3
1と、Y軸(本体の上下軸)方向の外部磁界の成分に応
じた値を示すY軸磁気センサ32とを備えている。
【0017】ここで、磁気センサ30について詳述する
と、この磁気センサ30は、その平面図である図3に示
したように、基板30a、基板30a上に形成された4
つのGMR素子(巨大磁気抵抗効果素子)31a〜31
d、基板30aの上に形成さた4つのGMR素子32a
〜32d、及び制御回路33を備えている。各GMR素
子31a〜31d,32a〜32dは、外部磁界に応じ
て磁化の向きが変化する自由層、導電性のスペーサ層、
及び磁化の向きが固定(ピン)された固着層を備える周
知の膜構造を有し、図4に示したように、固着層の磁化
の向きと自由層の磁化の向きがなす角度θに応じて抵抗
値Rが変化するようになっている。各GMR素子31a
〜31d,32a〜32dの固着層の固定された磁化の
向きは、図3において矢印に示す通りになっている。
【0018】図5は、かかる磁気センサ30の等価回路
を示している。図5においても、GMR素子31a〜3
1d,32a〜32dの各固着層の固定された磁化の向
きが各素子を表すブロック内に矢印にて示されている。
図5に示したように、前記制御回路33は、出力処理回
路33a,33b、及び定電圧回路33c,33dを備
えている。
【0019】X軸磁気センサ31においては、GMR素
子31a〜31dがフルブリッヂ接続されていて、GM
R素子31dとGMR素子31bとの結合点P1、及び
GMR素子31aとGMR素子31cとの結合点P2
が、それぞれ定電圧回路33cの正極、及び負極に接続
され、これらの結合点P1,P2の間に一定の電圧Vが
付与されるようになっている。また、GMR素子31a
とGMR素子31dとの結合点P3、及びGMR素子3
1bとGMR素子31cとの結合点P4が、出力処理回
路33aに接続されている。出力処理回路33aは、結
合点P3,P4の間の電位差Vxを入力し、電位差Vx
を規格化し、規格化した値をADコンバータ26にX軸
磁気センサ31の出力Sxとして出力するようになって
いる。このように構成される結果、X軸磁気センサ31
の出力Sxは、図6(A)に示したように、X軸方向の
外部磁界(磁場)の成分に応じた値(略比例した値)を
示すようになっている。
【0020】Y軸磁気センサ32においては、X軸磁気
センサ31と同様に、GMR素子32a〜32dがフル
ブリッヂ接続されている。GMR素子32aとGMR素
子32cとの結合点P5、及びGMR素子32bとGM
R素子32dとの結合点P6が、それぞれ定電圧回路3
3dの正極、及び負極に接続され、これらの結合点P
5,P6の間に一定の電圧Vが付与されるようになって
いる。また、GMR素子32aとGMR素子32dとの
結合点P7、及びGMR素子32cとGMR素子32b
との結合点P8が、出力処理回路33bに接続されてい
る。出力処理回路33bは、結合点P7,P8の間の電
位差Vyを入力し、電位差Vyを上記と同様に規格化
し、規格化した値をADコンバータ26にY軸磁気セン
サ31の出力Syとして出力するようになっている。こ
のように構成される結果、Y軸磁気センサ32の出力S
yは、図6(B)に示したように、Y軸方向の外部磁界
(磁場)の成分に応じた値(略比例した値)を示すよう
になっている。
【0021】なお、上記規格化とは、X軸正方向に1
(Oe)の大きさを有する磁界を本体11に加えたとき
に出力Sxが「1」,出力Syが「0」となり、X軸負
方向に1(Oe)の大きさを有する磁界を本体に加えた
ときに出力Sxが「−1」,出力Syが「0」となり、
Y軸正方向に1(Oe)の大きさを有する磁界を本体に
加えたときに出力Sxが「0」,出力Syが「1」とな
り、Y軸負方向に1(Oe)の大きさを有する磁界を本
体に加えたときに出力Sxが「0」,出力Syが「−
1」となるように出力Sx,Syを調整することを言
う。
【0022】このような規格化は、例えば、携帯電話機
10の前面(X−Y)が水平面と平行であるときのX軸
磁気センサ31(又はY軸磁気センサ32)の実際の出
力Sx(又は出力Sy)を、同携帯電話機10の前面を
水平面と平行に維持しながら360°回転したときに得
られる出力Sx(又は出力Sy)の最大値と最小値の差
SAの半分(SA/2)で除するとともに、その携帯電
話機10が存在する場所の地磁気の水平面内成分の絶対
値(単位は(Oe))を乗ずることにより達成される。
携帯電話機10が存在する場所の地磁気の水平面内成分
の絶対値は、同携帯電話機10の使用地域が限られてい
る場合には、ROM22、又は不揮発性RAM24に予
め記憶させておくことができる。また、携帯電話機10
は、GPS回路25により特定した同携帯電話機10の
位置を表す情報(位置情報)を情報センタ等に送信し、
この位置に応じた地磁気の水平面内成分の絶対値を同情
報センタから受信するように構成することで、同携帯電
話機10が存在する場所の地磁気の水平面内成分の絶対
値を取得してもよい。
【0023】なお、上記の例では、電位差Vx,Vyを
規格化した後にADコンバータ26によりAD変換して
出力Sx,Syを得ていたが、電位差Vx,VyをAD
コンバータ26によりAD変換し、そのAD変換後の値
を規格化して出力Sx,Syを得るように構成してもよ
い。
【0024】次に、上記のように構成された携帯電話機
10の作動について、同携帯電話機10の上下軸(Y
軸)の方位α(deg)、及び同上下軸の水平面からの傾
斜角β(deg)を求める際の作動について説明する。な
お方位αは、例えば携帯電話機10の上下軸の向き(Y
軸正方向)が南を向いているとき「0又は360(de
g)」とし、西を向いているとき「90(deg)」、北を
向いているとき「180(deg)」、東を向いていると
き「270(deg)」となるように定義されている。
【0025】(方位α、傾斜角βの求め方)携帯電話機
10が水平面内で回転されると、上記磁気センサ30の
X軸磁気センサ31の出力Sxは正弦波状に変化し、Y
軸磁気センサ32の出力Syは出力Sxと位相が90°
だけ異なる正弦波状に変化する。従って、出力Sxと出
力Syの軌跡は、図7の実線にて示したように、原点を
中心とした略真円状となる。ところが、地磁気は水平で
はなく、地球上の場所に応じた角度だけ水平面から傾斜
しているため、携帯電話機10が水平面から傾斜角βだ
け傾けられると、地磁気の向きと携帯電話機10のY軸
正方向のなす角度が変化し、その影響が出力Syに現わ
れる。
【0026】即ち、携帯電話機10が、図8に示したよ
うに、水平面から傾斜角β1だけ傾斜された状態で鉛直
上下方向の軸Jの周りに回転されると、出力Sxと出力
Syの軌跡は図7の破線にて示したように楕円形とな
り、その中心が出力Syの負方向に移動する。更に、携
帯電話機10が傾斜角β1より大きい傾斜角β2だけ傾
斜された状態で軸Jの周りに回転されると、出力Sxと
出力Syの軌跡は図8の一点鎖線にて示したように短軸
がより短い楕円形となるとともに、その中心が出力Sy
の負方向に更に移動する。
【0027】換言すると、地磁気の水平面に対する角度
が一定であれば、即ち、その携帯電話機10の存在する
位置(緯度、経度)が一定であれば、出力Sxと出力S
yの値(Sx,Sy)は一定の軌跡を描くから、値(S
x,Sy)から方位αと傾斜角βを特定することができ
る。そこで、本実施形態においては、携帯電話機10が
地磁気の傾きが略一定である範囲内に存在すると仮定し
た場合の値(Sx,Sy)と、方位α及び傾斜角βの関
係を予め測定し、これらの関係を記憶させた変換テーブ
ルを準備し、ROM22内に格納しておく。そして、実
際の値(Sx,Sy)と前記ROM22内に格納した変
換テーブルとから、実際の方位αと実際の傾斜角βを決
定する。なお、以上より、上記変換テーブルは、携帯電
話機10が地磁気の傾きが略一定である範囲内に存在す
ると仮定し、その仮定下でのX軸磁気センサの出力値S
xと、同仮定下でのY軸磁気センサの出力値Syと、方
位α、及び/又は傾斜角βの予め測定された関係を読み
出し可能に記憶したテーブルであるということができ
る。
【0028】なお、例えば、図7の点Kのように、同一
の値(Sx,Sy)に対し、二組以上の方位αと傾斜角
βの組(α,β)が存在する場合がある。この場合、そ
の値(Sx,Sy)が生じうる方位αと傾斜角βの組
(α、β)を、携帯電話機10の想定し得る使用状態の
範囲で複数個求め、この複数個の組(α,β)の平均値
を前記変換テーブルの値として採用する。携帯電話機1
0の想定し得る使用状態の範囲とは、例えば、方位αに
ついては0〜360(deg)、及び傾斜角βについては
0〜45(deg)とする。このようにして得られる変換
テーブルの例を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】(変化角度Δβ、Δγの求め方)次に、携
帯電話機10の本体11の上下軸(Y軸)の水平面から
の傾斜角度(傾斜角)βの鉛直面内における変化角度Δ
βと、同本体11の前記左右軸の前記上下軸周りの回転
角度γ(ねじり角度γ)の変化角度Δγの求め方につい
て説明する。いま、図9に示したように、携帯電話機1
0の上下軸の方位がα、同上下軸の傾斜角がβ、及び同
上下軸周りの回転角がγであるとし、携帯電話機10の
本体11の左右軸右方向(X軸正方向)に向う単位ベク
トルをVx、携帯電話機10の本体11の上下軸上方向
(Y軸正方向)に向う単位ベクトルをVy、及び、携帯
電話機10の前面(X−Y平面)に垂直な軸上で前面か
ら離れる方向に向う単位ベクトルをVzとする。このよ
うな単位ベクトルVx,Vy,Vzを、方位α、傾斜角
β、回転角γにより表すことを検討する。なお、以下に
おいては、説明の都合上、Z軸方向の外部磁界の成分に
応じた値を示すZ軸磁気センサの出力を出力Syとして
表す。このZ軸磁気センサは、携帯電話機10は備えて
いないが、構造はX軸磁気センサ31と同様である。
【0031】携帯電話機10を上記図9の状態とするに
は、同図9に示した右手系直交座標系X0,Y0,Z0
において、携帯電話機10のY軸(本体11の上下軸)
をY0軸に一致させてその方位αを0とし、同本体11
のX−Y平面をX0−Y0平面に一致させて傾斜角β、
及び回転角γを0とした状態とする。なお、X0−Y0
平面は水平面と平行であり、Y0軸正方向は「南」であ
り、Z0軸は鉛直上下軸と平行である。そして、この状
態の携帯電話機10を次の(1)〜(3)の手順で移動
させればよい。 (1)Y軸の周りに角度γだけ回転させる。 (2)Y軸を鉛直上下方向の面内で角度βだけ回転させ
る。 (3)Y軸正方向の向きを、鉛直上下方向の軸(Z0
軸)の周りに角度αだけ回転させる。
【0032】このとき、上記(1)の回転操作を行列C
で表すと、下記数1の通りとなる。
【0033】
【数1】
【0034】また、上記(2)の回転操作を行列Bで表
すと、下記数2の通りとなる。
【0035】
【数2】
【0036】更に、上記(3)の回転操作を行列Aで表
すと、下記数3の通りとなる。
【0037】
【数3】
【0038】以上から、上記(1)〜(3)の操作を行
列で表すと、下記数4の通りとなる。
【数4】
【0039】従って、方位α=0、傾斜角β=0、回転
角γ=0のときのX軸方向の単位ベクトルV0x=
(1,0,0)、Y軸方向の単位ベクトルV0y=
(0,1,0)、及びZ軸方向の単位ベクトルV0z=
(0,0,1)を上記行列式ABCにより回転すれば、
上記単位ベクトルVx,Vy,Vzがそれぞれ得られ
る。このことから、下記数5〜7が得られる。
【0040】
【数5】
【0041】
【数6】
【0042】
【数7】
【0043】いま、地磁気のベクトルVGを(0,G
p,Gs)とすると、出力SxはベクトルVGの単位ベ
クトルVxへの写像、即ち地磁気ベクトルVGと単位ベ
クトルVxの内積で表される。同様に、出力Syは地磁
気ベクトルVGと単位ベクトルVyの内積となる。な
お、仮に携帯電話機10がX軸とY軸に直交するZ軸方
向の外部磁界を出力Szとして検出するZ軸磁気センサ
を備えていると仮定すると、その出力Szは地磁気ベク
トルVGと単位ベクトルVzの内積で表される。なお、
この場合においても、X軸、Y軸、及びZ軸の各正方向
にそれぞれ1(Oe)の大きさを有する磁界に対し、出
力Sx,出力Sy,及び出力Szの各値が「1」となる
ように、これらの出力を規格化しておく。この結果、下
記の数8〜数10が得られる。
【0044】
【数8】
【0045】
【数9】
【0046】
【数10】
【0047】更に、表示パネル14aに表示された地図
等の画像を携帯電話機10の本体11を傾けることでス
クロールする場合(後述するスクロールモードの場合)
では、ユーザは方位αを初期方位α0に略固定しなが
ら、上記傾斜角βと上記回転角γを変化させるものと考
え、上記数8、及び数9に基づいて傾斜角βの変化角度
Δβと、回転角γの変化角度Δγを求める。このとき、
β=β0+Δβ、γ=0+Δγ(初期傾斜角β=β0、初
期回転角γ=0)とし、且つ、各変化角度Δβ,Δγは
十分に小さいとして下記の数11〜数14の近似を用い
る。この結果、下記数15,数16が得られる。
【0048】
【数11】sinΔβ=Δβ
【0049】
【数12】cosΔβ=1
【0050】
【数13】sinΔγ=sinγ=Δγ=γ
【0051】
【数14】cosΔγ=cosγ=1
【0052】
【数15】
【0053】
【数16】
【0054】従って、上記数15,数16からΔβ、Δ
γは下記数17、及び下記数18のように表される。
【0055】
【数17】
【0056】
【数18】
【0057】この場合、地磁気のベクトルVG(0,G
p,Gs)は、携帯電話機10の存在する場所が特定さ
れることにより一意に定まる。また、初期方位α0、及
び初期傾斜角β0は、それぞれスクロールモードに移行
したときの方位α、及び傾斜角βを使用すればよいの
で、上記数17,18により回転角Δβ,Δγを求める
ことができる。
【0058】次に、携帯電話機10の実際の作動につい
て、前記複数の押しボタン15aのうちの特定のボタン
が操作され、地図表示モードとなっているが、スクロー
ルモードにはなっていない場合から説明する。
【0059】携帯電話機10のCPU21は所定時間の
経過毎に図10に示したルーチン(プログラム)を繰り
返し実行するようになっている。従って、所定のタイミ
ングとなると、CPU21はステップ1000から本ル
ーチンの処理を開始し、ステップ1005に進んで、現
モードが地図表示モードであるか否かを判定する。今、
現モードは地図表示モードであるので、CPU21はス
テップ1005にて「Yes」と判定してステップ10
10に進み、GPS回路25がGPS信号を利用して特
定した携帯電話機10の存在する位置を読み込み、続く
ステップ1015にて読み込んだ位置をセンタに送信し
て同センタから同位置の近傍の地図データをダウンロー
ドする。
【0060】次いで、CPU21はステップ1020に
進み、X軸磁気センサ31の出力SxとY軸磁気センサ
32の出力Syを読み込み、続くステップ1025に
て、現在がスクロールモードであるか否かを判定する。
前述の仮定によると、現在はスクロールモードではない
から、CPU21はステップ1025にて「No」と判
定してステップ1030に進み、同ステップ1030に
て前述した表1に示した変換テーブルをROM22から
読み出し、前記読み込んだ出力Sx,Syと同読み出し
た変換テーブルとに基づいて実際の方位αと実際の傾斜
角βとを求める。例えば、変換テーブルとして表1に例
示したものを用い、(Sx,Sy)が(−0.35,
0.08)であるとすると、方位αは256(deg)、
及び傾斜角βは1(deg)であるとして求められる。な
お、ステップ1030は、方位決定手段、及び傾斜角決
定手段の機能を達成するステップである。
【0061】次いで、CPU21はステップ1035に
進み、同ステップ1035にて上記取得した地図デー
タ、方位α、及び傾斜角βを表示パネル14aに表示
し、ステップ1095に進んで本ルーチンを一旦終了す
る。このように、地図表示モードであって、スクロール
モードでない場合には、携帯電話機10の現在の位置に
応じた地図と、同携帯電話機10の方位α、及び傾斜角
βが表示される。なお、表示される地図の上方を方位α
に一致させて表示したり、傾斜角βに応じて変形する
等、方位α及び傾斜角βに応じた処理を地図データに施
してから表示してもよい。また、方位αは、通常の方位
計(磁石)のように、東西南北が定められた円の画像
と、同円の中に配置された磁針の画像とにより示すよう
にしてもよく、この場合、傾斜角βが大きくなるほど、
前記円の上下軸が左右軸に対して短くなるように構成す
ることができる。これにより、携帯電話機10の傾斜角
βを大きくするほど磁針が短くなって、ユーザは方位を
判別し難くなるため、同ユーザにより携帯電話機10の
前面が水平面に平行な状態で使用され、従って、方位α
の検出精度が向上することが期待される。
【0062】次に、地図表示モードであるときに、ユー
ザが押しボタンを操作して、地図表示モードであって、
且つスクロールモードへとモードを変更した場合の作動
について説明する。CPU21は、この場合も、所定の
タイミングにてステップ1000から処理を開始し、ス
テップ1005〜1020の処理を行って携帯電話機1
0の位置に応じた地図データをダウンロードするととも
に、X軸磁気センサ31の出力SxとY軸磁気センサ3
2の出力Syを読み込んだ後、ステップ1025に進
む。
【0063】そして、前述したように、現在のモードは
スクロールモードへと変更されているから、CPU21
はステップ1025にて「Yes」と判定してステップ
1040に進み、同ステップ1040にてスクロールモ
ードに移行してから本ルーチンを初めて実行する場合で
あるか否かを判定する。
【0064】現段階は、スクロールモードに移行してか
ら本ルーチンを初めて実行する。従って、CPU21は
ステップ1040にて「Yes」と判定してステップ1
045に進み、同ステップ1045にてステップ103
0と同様にして実際の方位αと実際の傾斜角βとを求
め、ステップ1050に進んで同実際の方位α、及び同
実際の傾斜角βを、それぞれ初期方位α0、及び初期傾
斜角β0として格納する。次いで、CPU21はステッ
プ1035にて地図、方位α、及び傾斜角βを表示した
後、ステップ1095にて本ルーチンを一旦終了する。
【0065】この状態が継続すると、CPU21は再び
ステップ1000から本ルーチンの処理を開始し、ステ
ップ1005〜1025の処理を実行し、ステップ10
40に進んで同ステップ1040の判定を再び行う。そ
して、この段階は、スクロールモードに移行してから本
ルーチンを初めて実行する段階ではないから、CPU2
1はステップ1040にて「No」と判定してステップ
1055に進み、同ステップ1055にて上記数17、
及び上記数18にしたがって傾斜角βの変化角度Δβ
と、回転角γの変化角度Δγを求める。なお、数17、
及び数18で用いる地磁気の水平成分Gpと、地磁気の
鉛直成分Gsは、予めROM内に記憶されている。ま
た、本ステップ1055は、変化角度Δβを求める上下
軸変化角度算出手段、及び変化角度Δγを求める左右軸
変化角度算出手段を構成している。
【0066】更に、上記水平成分Gpと鉛直成分Gs
は、携帯電話機10の使用される場所により異なるの
で、ROM内に場所(緯度、経度)に関連させて水平成
分Gpと鉛直成分Gsを複数組記憶させておき、GPS
回路25から得た現在の携帯電話機10の場所に応じて
読み出すように構成してもよい。或いは、GPS回路2
5から得た現在の携帯電話機10の場所についての情報
を情報センタに送信し、同情報センタから同場所に応じ
た水平成分Gpと鉛直成分Gsを取得するように構成し
てもよい。
【0067】次いで、CPU21はステップ1060に
進み、同ステップ1060にて表示されている地図を傾
斜角βの変化角度Δβと、回転角γの変化角度Δγとに
応じて、例えば、以下に述べるようにスクロールする。
【0068】Δγ≧10(deg)であれば表示された
地図をX軸正方向にスクロールする。 Δγ≦−10(deg)であれば表示された地図をX軸
負方向にスクロールする。 Δβ≧10(deg)であれば表示された地図をY軸正
方向にスクロールする。 Δβ≦−10(deg)であれば表示された地図をY軸
負方向にスクロールする。
【0069】その後、CPU21はステップ1095に
進み、本ルーチンを一旦終了する。このように、スクロ
ールモードに移行すると、傾斜角βの変化角度Δβと、
回転角γの変化角度Δγが求められ、これらの値に応じ
て表示される地図がスクロールされる。なお、現在が地
図表示モードでない場合、CPU21はステップ100
5にて「No」と判定してステップ1095に直接進
み、本ルーチンを直ちに終了する。
【0070】以上、説明したように、本発明に基づく上
記実施形態によれば、携帯電話機10の本体11の左右
軸方向における外部磁界の成分に応じた値を示すX軸磁
気センサ31と、同本体11の上下軸方向における外部
磁界の成分に応じた値を示すY軸磁気センサ32のみを
用いて、前記上下軸の鉛直面内における変化角度Δβ、
或いは、前記左右軸の前記上下軸周りの変化角度Δγが
算出される。従って、他のセンサを追加することなく、
前記上下軸又は左右軸の変化角度Δβ,Δγを取得する
ことができる。また、表示パネル14aに表示された地
図が、変化角度Δβ,Δγに応じて、同地図の上部の方
位を変更することなくスクロールされるので、ユーザは
簡単な操作により必要な部分の地図を見ることが可能と
なる。
【0071】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採
用することができる。例えば、上記実施形態において
は、変換テーブルが予めROM22内に格納されていた
が、通信手段を介して、情報センタ等から同変換テーブ
ル(の値)を取得するように構成することもできる。こ
のようにすれば、ROM22の記憶容量を低減すること
も可能となる。
【0072】また、この場合、GPS回路25により特
定された携帯電話機10の存在する位置に関する情報を
情報センタに送信することで、同特定した位置に応じた
変換テーブル(の値)を同通信手段を介して取得するよ
うに構成してもよい。このようにすれば、携帯電話機1
0が広範囲で使用されることにより地磁気(地磁気の向
きの水平面に対する傾き)が変化した場合であっても、
同携帯電話機10の前記方位α、及び前記傾斜角βを精
度良く求めることができる。
【0073】更に、上記磁気センサ30は、GMR素子
により構成されていたが、これに限定されることなく、
例えば、磁気トンネル効果素子等の他の磁気抵抗効果素
子を用いて構成することもできる。また、上記実施形態
の電子装置は、変化角度Δβ,Δγに応じ表示パネル1
4aに表示された地図のスクロールを行うものであった
が、変化角度Δβ,Δγに応じ同表示パネル14aに表
示されたカーソルの移動、表示されたゲームキャラクタ
の制御、着信メロディの音量又は音色の変更等を行って
もよい。また、上記実施形態の電子装置は携帯電話機1
0であったが、例えば、PDAを含むモバイルコンピュ
ータ、携帯ゲーム装置、電子楽器の操作装置(操作子)
等の他の電子装置であってもよい。この場合、電子装置
が携帯ゲーム装置である場合には、ゲームのキャラクタ
を上記回転変化量Δα,Δβにより移動させてもよく、
電子装置が電子楽器の操作装置である場合には、例え
ば、演奏における音量や音色等を上記回転変化量Δα,
Δβに応じて変化させてもよい。
【0074】また、上記実施形態において、X軸磁気セ
ンサ31の出力Sx、及びY軸磁気センサ32の出力S
yをそれぞれ規格化していたが、同規格化を行う前に、
これらの出力Sx,Syが有するオフセット量OFx,
OFyをそれぞれの出力Sx,Syから減じ、同オフセ
ット量OFx,OFyを減じた値を規格化することで、
各磁気センサの正規の出力Sx,Syを取得するように
構成してもよい。このようなオフセット量OFx,OF
yは、X軸磁気センサ31、及びY軸磁気センサ32の
近傍に存在する永久磁石部品や、各GMR素子31a〜
31b,32a〜32dの抵抗値のばらつきにより生じ
るものであり、所定の条件が成立したときに携帯電話機
10を水平面内で180度回転させて、その際の出力S
x,Syの各平均値からそれぞれ求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による携帯電話機の正面図である。
【図2】 図1に示した携帯電話機の電気回路構成を示
すブロック図である。
【図3】 図1に示した磁気センサの概略平面図であ
る。
【図4】 図3に示した磁気センサを構成する各GMR
素子の特性を示す図である。
【図5】 図1に示した磁気センサの等価回路図であ
る。
【図6】 (A)は図5に示したX軸磁気センサの出力
特性図であり、(B)は図5に示したY軸磁気センサの
出力特性図である。
【図7】 図1に示した携帯電話機が回転された場合に
おける、同図1に示した磁気センサの出力値の軌跡図で
ある。
【図8】 図7の軌跡図を得る際の携帯電話機の動きを
示した図である。
【図9】 図1に示した携帯電話機10の角度変化を求
める原理を説明するための図である。
【図10】 図2に示したCPUが実行するプログラム
(ルーチン)を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10…携帯電話機、11…本体、12…アンテナ部、1
3…スピーカ部、14…液晶表示部、15…操作部、1
6…マイクロフォン部、20…電気制御装置、21…C
PU、22…ROM、26…ADコンバータ、30…磁
気センサ、31…X軸磁気センサ、32…Y軸磁気セン
サ、33…制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01S 5/14 G01R 33/06 R Fターム(参考) 2F063 AA37 AA50 CA40 DA01 DA05 DA23 DD03 GA52 LA21 MA05 NA07 2G017 AA03 AD55 BA05 BA15 5J062 AA05 BB05 CC07 HH04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用状態での上下軸と同上下軸に直交する
    左右軸が定められてなる本体と、 前記本体内に固定されるとともに前記左右軸方向におけ
    る外部磁界の成分に応じた値を示すX軸磁気センサと、 前記本体内に固定されるとともに前記上下軸方向におけ
    る外部磁界の成分に応じた値を示すY軸磁気センサと、 前記X軸磁気センサが示す値と前記Y軸磁気センサが示
    す値とに基いて前記上下軸の鉛直面内における変化角度
    を算出する上下軸変化角度算出手段とを備えてなる電子
    装置。
  2. 【請求項2】使用状態での上下軸と同上下軸に直交する
    左右軸が定められてなる本体と、 前記本体内に固定されるとともに前記左右軸方向におけ
    る外部磁界の成分に応じた値を示すX軸磁気センサと、 前記本体内に固定されるとともに前記上下軸方向におけ
    る外部磁界の成分に応じた値を示すY軸磁気センサと、 前記X軸磁気センサが示す値と前記Y軸磁気センサが示
    す値とに基いて前記左右軸の前記上下軸周りの変化角度
    を算出する左右軸変化角度算出手段とを備えてなる電子
    装置。
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