JP2003156522A - インピーダンス検出回路、その方法及び静電容量検出回路 - Google Patents

インピーダンス検出回路、その方法及び静電容量検出回路

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小な容量を正確に検出することができ、か
つ、小型化に適したインピーダンス検出回路を提供す
る。 【解決手段】 直流電圧発生器11と、非反転入力端子
が所定の電位に接続された演算増幅器14と、インピー
ダンス変換器16と、直流電圧発生器11と演算増幅器
14の反転入力端子間に接続される抵抗(R1)12
と、演算増幅器14の反転入力端子とインピーダンス変
換器16の出力端子間に接続される抵抗(R2)13
と、演算増幅器14の出力端子とインピーダンス変換器
16の入力端子間に接続されるコンデンサ15とを備え
る静電容量検出回路10であって、被検出コンデンサ1
7はインピーダンス変換器16の入力端子と所定の電位
間に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インピーダンス及
び静電容量を検出する回路及び方法に関し、特に、微小
なインピーダンス及び容量を高い精度で検出する回路及
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静電容量検出回路の従来例として、静電
容量式変位計を挙げることができる(例えば、特許文献
1参照)。図11は、この静電容量検出回路を示す回路
図である。この検出回路では、電極90、91で形成さ
れる容量センサ92が、信号線93を介して演算増幅器
95の反転入力端子に接続されている。そしてこの演算
増幅器95の出力端子と前記反転入力端子との間にコン
デンサ96が接続されるとともに、非反転入力端子に交
流電圧Vacが印加されている。また信号線93はシール
ド線94によって被覆され、外乱ノイズに対して電気的
に遮蔽されている。そしてこのシールド線94は、演算
増幅器95の非反転入力端子に接続されている。出力電
圧Vdは、演算増幅器95の出力端子からトランス97
を介して取り出される。
【0003】この検出回路では、演算増幅器95の反転
入力端子と非反転入力端子とがイマージナリショートの
状態となり、反転入力端子に接続された信号線93と非
反転入力端子に接続されたシールド線94とは、互いに
ほぼ同電位となる。これによって、信号線93はシール
ド線94によってガーディングされ、つまり、両者9
3、94間の浮遊容量はキャンセルされ、浮遊容量に影
響されにくい出力電圧Vdが得られるというものであ
る。
【0004】
【特許文献1】特開平9−280806号公報(第2
図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術によれば、確かに容量センサ92の容量が
ある程度に大きいときは信号線93とシールド線94と
の間の浮遊容量に影響されない正確な出力電圧Vdを得
ることができるものの、数pFあるいはfF(フェムト
ファラッド)オーダー以下の微小な容量の検出において
は、誤差が大きくなってしまうという問題がある。
【0006】また、印加する交流電圧Vacの周波数によ
っては、演算増幅器95の内部のトラッキングエラー等
により、イマージナリショートの状態にある反転入力端
子と非反転入力端子の電圧間にも結果的に微妙な位相・
振幅のズレが発生し、検出誤差が大きくなってしまうと
いう問題もある。
【0007】一方、携帯電話機等に代表される軽量・小
型の音声通信機器においては、コンデンサマイクロホン
等の容量センサで検出した音声を、高感度かつ忠実に電
気信号に変換するコンパクトな増幅回路が求められてい
る。数pFあるいはfFオーダー以下の微小な容量又は
その変化を正確に検出することができるならば、極めて
高い感度で、かつ、忠実に音声を検出することが可能な
高性能なマイクロホンが実現され、携帯電話機等の音声
通信機器での音声のピックアップにおける性能が飛躍的
に向上される。
【0008】そこで、この発明は、このような状況に鑑
みてなされたものであり、微小な容量変化を正確に検出
することができ、かつ、軽量・小型の音声通信機器に使
用されるコンデンサマイクロホン等の容量センサをはじ
めとするインピーダンス検出に適したインピーダンス検
出回路及び静電容量検出回路等を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るインピーダンス検出回路及び静電容量
検出回路は、被検出インピーダンスのインピーダンスに
対応する検出信号を出力するインピーダンス検出回路で
あって、入力インピーダンスが高く出力インピーダンス
が低いインピーダンス変換器と、容量性の第1インピー
ダンス素子と、第1演算増幅器と、前記第1演算増幅器
に直流電圧を印加する直流電圧発生器と、前記第1演算
増幅器の出力に接続される信号出力端子とを備え、前記
インピーダンス変換器の入力端子には前記被検出インピ
ーダンスの一端と前記第1インピーダンス素子の一端と
が接続され、前記第1演算増幅器の負帰還路に前記第1
インピーダンス素子及び前記インピーダンス変換器が含
まれ前記被検出インピーダンスと前記インピーダンス検
出回路とは隣接して設けられていることを特徴とする。
【0010】また、本発明に係るインピーダンス検出回
路及び静電容量検出回路は、被検出インピーダンスのイ
ンピーダンスに対応する検出信号を出力するインピーダ
ンス検出回路であって、入力インピーダンスが高く出力
インピーダンスが低いインピーダンス変換器と、容量性
の第1インピーダンス素子と、第1演算増幅器と、前記
第1演算増幅器に直流電圧を印加する直流電圧発生器
と、前記第1演算増幅器の出力に接続される信号出力端
子とを備え、前記インピーダンス変換器の入力端子には
前記被検出インピーダンスの一端と前記第1インピーダ
ンス素子の一端とが接続され、前記第1演算増幅器の負
帰還路に前記第1インピーダンス素子及び前記インピー
ダンス変換器が含まれ、前記被検出インピーダンスと前
記第1インピーダンス素子と前記インピーダンス変換器
とが近接して設けられていることを特徴とする。
【0011】ここで、本願明細書において、「近接す
る」とは、信号線の浮遊容量が、被検出コンデンサの容
量値又は容量性の第1インピーダンス素子の容量値の大
きい方の容量値に対して10倍を超えない状態にあるこ
とをいう。これは、信号線の浮遊容量が、接続されてい
る素子の容量値の一桁上の数値を超えない容量値とした
ときに、本発明の静電容量検出回路は、検出感度の大幅
な悪化を防ぐことができるということが分かったもので
あり、これは経験的に得られたものである。この信号線
の浮遊容量は、被検出コンデンサと、第1インピーダン
ス素子と、インピーダンス変換器とを信号線に接続しな
い状態で、容量測定を行えば測定できる。そして、本願
明細書では、上記の近接した条件で隣り合って接してい
る状態を「隣接」という。
【0012】また、本発明に係るインピーダンス検出方
法及び静電容量検出方法は、被検出インピーダンスのイ
ンピーダンスの変化(静電容量の変化等)に対応する検
出信号を出力するインピーダンス検出方法であって、演
算増幅器の出力端子とインピーダンス変換器の入力端子
間に容量性の第1インピーダンス素子を接続し、前記イ
ンピーダンス変換器の入力端子と所定の電位間に被検出
インピーダンスを接続し、抵抗を介して前記演算増幅器
の反転入力端子に直流電圧を印加し、他方の入力端子は
所定の電位とし、前記演算増幅器の出力端子に現れる電
圧を検出信号として出力し、前記被検出インピーダンス
と前記インピーダンス変換器と前記第1インピーダンス
素子とは近接して接続しておくことを特徴とする。
【0013】具体例としては、直流電圧発生器と、非反
転入力端子が所定の電位に接続された演算増幅器と、イ
ンピーダンス変換器と、演算増幅器の反転入力端子とイ
ンピーダンス変換器の出力端子間に接続される抵抗(R
2)と、演算増幅器の出力端子とインピーダンス変換器
の入力端子間に接続される容量性のインピーダンス素子
とを備えるインピーダンス検出回路を構成し、被検出イ
ンピーダンスは、このインピーダンス検出回路に隣接、
又は、信号線の浮遊容量が接続される素子容量の最大の
値の10倍を超えないように短く近接させておき、イン
ピーダンス変換器の入力端子と所定の電位間に接続す
る。ここで、所定の電位とは、ある基準電位、所定の直
流電位、接地電位またはフローティング状態のいずれか
を指すものであり、実施の態様にあわせて最適なものが
選択される。また、直流電圧発生器と演算増幅器の反転
入力端子間に接続される抵抗(R1)を加えて含んでも
良い。
【0014】このような構成によって、被検出インピー
ダンスに一定の電圧が印加されるとともに、その被検出
インピーダンスに流れる電流のほとんど全てがインピー
ダンス素子に流れ、信号出力端子からは、被検出インピ
ーダンスのインピーダンスに対応した信号が出力され
る。
【0015】なお、インピーダンス素子と並列に抵抗を
接続してもよい。また、被検出インピーダンスの一端と
インピーダンス変換器の入力端子とをシールド部材で覆
われた信号線で接続し、所定の電圧をシールド部材に印
加するガード電圧印加手段を付加してもよい。ここで、
所定の電位とは、任意の一定電位のことであり、好まし
くはグランドであるが、前記信号線の電圧と同電位であ
ってもよい。所定の電圧をシールド部材に印加すること
で、回路の動作が安定する。ガード電圧印加手段は、例
えば、シールド部材をグランドに接続する手段、直流電
圧発生器の出力電圧又はインピーダンス変換器の出力電
圧を入力として所定の電圧を発生する手段である。
【0016】また、インピーダンス変換器は、ボルテー
ジフォロワで構成してもよいし、電圧ゲインが1よりも
小さい、あるいは、1よりも大きい電圧増幅回路で構成
してもよい。そして、それらのインピーダンス変換器の
入力段をMOSFETからなる回路とすれば、さらに入
力インピーダンスを高めることができる。
【0017】また、本発明の応用として、被検出インピ
ーダンスは、容量の変化に応じて物理量を検出する容量
型センサとし、インピーダンス検出回路としての静電容
量検出回路は、プリント基板又はシリコン基板上に形成
し、それら容量型センサと基板とを固定して用いること
も好ましい。より具体的には、被検出インピーダンスと
して、コンデンサマイクロホンを採用し、静電容量検出
回路についてはICで実現し、それらコンデンサマイク
とICとを一体化し、携帯電話機等に使用されるマイク
ロホンとして1つの筐体(シールドボックス)に収めて
もよい。このとき、コンデンサマイクロホンとICとは
隣接した位置に固定し、導電性の板、配線パターン、ワ
イヤボンディング等で接続しておく。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態例におけるインピーダンス検出回路の回路図である。
なお、本図では、このインピーダンス検出回路としての
静電容量検出回路10に、検出対象である被検出インピ
ーダンスとしての被検出コンデンサ17(ここでは、コ
ンデンサマイクロホン等、静電容量Csの変化を利用し
て各種物理量を検出する容量型センサ)が接続されてい
る。
【0019】この静電容量検出回路10は、直流電圧を
発生する直流電圧発生器11、抵抗(R1)12、抵抗
(R2)13、演算増幅器14、インピーダンス素子
(ここでは、容量Cfのコンデンサ)15及びインピー
ダンス変換器16から構成され、被検出コンデンサ17
の静電容量の時間的な変化に対応する検出信号(電圧V
out)を信号出力端子20から出力する。ここで、「時
間的な変化」とは、周波数的に変化すること、パルス的
に変化すること、漸次的に変化すること、及び、時間と
ともにランダムに変化することなどの意味を含むものと
し、必ずしも周期性がなくともよいものとする。
【0020】直流電圧発生器11は、一端が所定の電位
(本例では、接地)に接続され、他端(出力端子)から
一定の直流電圧Vinを発生している。直流電圧発生器1
1の出力端子と演算増幅器14の反転入力端子との間に
は抵抗(R1)12が接続されている。演算増幅器14
は、入力インピーダンス及び開ループゲインが極めて高
い電圧増幅器であり、ここでは、非反転入力端子が所定
の電位(本例では、接地)に接続され、非反転入力端子
及び反転入力端子がイマージナリショートの状態となっ
ている。この演算増幅器14の負帰還路、つまり、演算
増幅器14の出力端子から反転入力端子までの間に、コ
ンデンサ15、インピーダンス変換器16及び抵抗(R
2)13がこの順で直列に接続されている。
【0021】インピーダンス変換器16は、入力インピ
ーダンスが極めて高く、出力インピーダンスが極めて低
い、電圧ゲインがA倍の電圧増幅器である。このインピ
ーダンス変換器16の入力端子21には、被検出コンデ
ンサ17の一端が接続され、一方、被検出コンデンサ1
7の他端は、所定の電位(本例では、接地)に接続され
ている。演算増幅器14の出力端子には、この静電容量
検出回路10の出力信号、つまり、被検出コンデンサ1
7の容量値の変化に対応した検出信号を出力するための
信号出力端子20が接続されている。なお、本願におけ
るA倍等に示される変数Aはいずれも零(0)以外の実
数を表す。
【0022】以上のように構成された静電容量検出回路
10の動作は以下の通りである。抵抗(R1)12、抵
抗(R2)13及び演算増幅器14等から構成される反
転増幅回路に着目すると、演算増幅器14の両入力端子
がイマージナリショートの状態となって同電位(例え
ば、0V)であり、かつ、その入力インピーダンスが極
めて高く、電流が流れないことから、抵抗(R1)12
を流れる電流は、Vin/R1となり、その全てが抵抗
(R2)13を流れるので、インピーダンス変換器16
の出力電圧をV2とすると、 Vin/R1=−V2/R2 が成り立ち、これを整理することにより、インピーダン
ス変換器16の出力電圧V2は、 V2=−(R2/R1)・Vin (式1) となる。また、インピーダンス変換器16の電圧ゲイン
はAであるので、入力電圧(入力端子21の電圧)V1
と出力電圧(出力端子22での電圧)V2との関係よ
り、その入力電圧V1は、 V1=(1/A)・V2 (式2) となる。
【0023】ところで、被検出コンデンサ17がコンデ
ンサマイクロホン等である場合には、その容量Csは、
入力された音の周波数で変化する。ここで、その変化に
対応した演算増幅器14からコンデンサ15、つまり、
コンデンサ15から被検出コンデンサ17に向かって流
れる電荷をΔQ(すなわち、被検出コンデンサ17の容
量変化分)とすると、インピーダンス変換器16の入力
インピーダンスが極めて高いことから、その電荷Qの全
てが被検出コンデンサ17に流れるので、V1=ΔQ/
ΔCsとなり、信号出力端子20から出力される検出信
号の電圧Voutの変化分ΔVoutは、 ΔVout=(ΔCs/Cf)・V1 (式3) が成り立つ。
【0024】上記式1と式2とから、V2を消去する
と、 V1=−(R2/R1)・(Vin/A) (式4) が得られ、このV1を上記式3に代入すると、 ΔVout=−(1/Cf)・(R2/R1)・(Vin/A)・ΔCs =k・ΔCs (式5) となる。ただし、 k=−(1/Cf)・(R2/R1)・(Vin/A) (式6)
【0025】つまり、検出信号の出力電圧Voutの変化
分ΔVoutは、被検出コンデンサ17の容量Csの変化分
ΔCsに比例した値となる。したがって、この静電容量
検出回路10から出力される検出信号の交流成分ΔVou
tだけを取り出すことで、コンデンサマイクロホンに入
力された音に対応する信号が得られる。そして、音に対
応する正味の信号(ΔCsに対応する電圧)を大きく増
幅することができ、高い感度のマイクロホンが実現され
る。
【0026】なお、上記式6に示された比例定数kは、
周波数(音の周波数)に依存する項目を含んでおらず、
一定値である。したがって、この静電容量検出回路10
は、音の周波数に依存することなく、一定の利得で、音
の強弱に対応した忠実な電圧信号を出力する。ここで
は、被検出コンデンサ17の動作を電圧から検討してき
たものである。一方、理解を助けるために、電流から解
析してみると次のようになる。
【0027】いま、被検出コンデンサ17の容量が時間
的に次のように変化したとする。 Cs=Cd+ΔCsinωct (式7) このとき、Cdは被検出コンデンサ17の基本的に元来
もっている基準容量、ΔCは変化のピーク値、ωcは被
検出コンデンサ17の検出している容量の変化する周波
数である。このとき、被検出コンデンサ17を流れる電
流は、
【数1】 この電流すべてがコンデンサ15を流れるので、
【数2】 ここで、式8、式9それぞれの電流は等しいので、
【数3】 式1、式2から式10は、
【数4】 となり、やはり、被検出コンデンサ17の変化分が出力
されるものとなっている。
【0028】また、この静電容量検出回路10は、DC
駆動(直流電圧発生器11)により動作しているので、
AC駆動に比べ、安定して動作し、ノイズ等が抑制され
ると考えられる。さらに、交流発信器等の部品が不要と
なり、回路規模の縮小が可能になる。
【0029】図2は、図1に示された静電容量検出回路
10におけるインピーダンス変換器16の具体的な回路
例を示す。図2(a)は、演算増幅器30を用いたボル
テージフォロワ16aを示している。演算増幅器30の
反転入力端子と出力端子とが短絡されている。この演算
増幅器30の非反転入力端子をインピーダンス変換器1
6の入力とし、演算増幅器30の出力端子をインピーダ
ンス変換器16の出力とすることで、入力インピーダン
スが極めて高く、電圧ゲインAが1となるインピーダン
ス変換器16が得られる。
【0030】図2(b)は、演算増幅器31を用いた非
反転増幅回路16bを示している。演算増幅器31の反
転入力端子と所定の電位間に抵抗(R3)32が接続さ
れ、演算増幅器31の反転入力端子と出力端子間にフィ
ードバック抵抗(抵抗(R4)33)が接続されてい
る。この演算増幅器31の非反転入力端子をインピーダ
ンス変換器16の入力とし、演算増幅器31の出力端子
をインピーダンス変換器16の出力とすることで、入力
インピーダンスが極めて高く、電圧ゲインAが(R3+
R4)/R3となるインピーダンス変換器16が得られ
る。
【0031】図2(c)は、図2(a)や図2(b)に
示されるような演算増幅器の入力段にCMOS構造のバ
ッファを付加した回路16cを示している。図示される
ように、正負電源間にN型MOSFET34とP型MO
SFET35とが抵抗を介して直列に接続され、バッフ
ァの出力が演算増幅器30(又は31)の入力に接続さ
れている。このバッファの入力をインピーダンス変換器
16の入力とし、演算増幅器の出力端子をインピーダン
ス変換器16の出力とすることで、入力インピーダンス
が極めて高いインピーダンス変換器16が得られる。
【0032】図2(d)は、図2(c)の入力段のバッ
ファのような回路16dを示している。図示されるよう
に、正負電源間に、N型MOSFET34とP型MOS
FET35とが直列に接続され、両MOSFETの接続
部から出力がなされる。
【0033】図2(e)は、演算増幅器32の非反転入
力をインピーダンス変換器の入力とし、演算増幅器32
の出力と反転入力間を抵抗を介して接続したものとなっ
ている。図2(d)及び図2(e)に示されるように、
こうした構成をとることで入力インピーダンスが極めて
高いインピーダンス変換器16が得られる。
【0034】なお、本発明に関する実験によれば、図1
のインピーダンス検出回路において、例えば、Cs(被
検出コンデンサ:本実施の形態ではマイクロホン)の元
々の静電容量が20pFのときに、信号線の浮遊容量が
200pFを越すと、かなり検出感度が悪化した。ま
た、前記Csについて、いくつかの別の静電容量値で確
認したところ、同じ傾向の結果を得た。また、第1イン
ピーダンス素子である容量Cfと被検出コンデンサCs
とは、この回路中ではともに信号線に接続された容量素
子であり、どちらの素子についてみても計算上は前記と
同じ結果をもたらすものと考えられる。これらの実験結
果及び経験から、信号線の浮遊容量が、当該Cs又はC
fの容量値の一桁上の値を越えないように、被検出コン
デンサと第1インピーダンス素子とインピーダンス変換
器とを近接させると良好な検出感度が得られることが分
かった。
【0035】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態におけるインピーダンス検出回路について
説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態例におけ
るインピーダンス検出回路としての静電容量検出回路4
0の回路図である。この静電容量検出回路40は、第1
の実施の形態例における静電容量検出回路10に、ガー
ディング機能を付加したものに相当する。つまり、被検
出コンデンサ17と静電容量検出回路40とを接続する
ケーブルとして、シールド線42で覆われた信号線41
(同軸ケーブル)を用いることとし、さらに、その同軸
ケーブルのシールド線42に、信号線41と同電位のガ
ード電圧を印加するためにガード電圧印加回路43aを
付加している。
【0036】ガード電圧印加回路43aは、直流電圧発
生器11の出力端子とシールド線42との間に接続さ
れ、直流電圧発生器11の出力電圧Vinを入力とし、予
め調整された一定の電圧ゲインで増幅する(あるいは、
分圧する)ことによって、信号線41の電圧と同電位の
ガード電圧を発生し、シールド線42に印加出力する直
流電圧増幅器である。なお、このガード電圧印加回路4
3aの電圧ゲインは、具体的には、V1/Vin、つま
り、上記式4から分かるように、(−R2/R1)・(1
/A)に調整されている。
【0037】このような構成とすることで、信号線41
とシールド線42とが常に同電位に保たれ、この間の容
量(浮遊容量)がキャンセルされるので、計測誤差とし
て被検出コンデンサ17の容量に浮遊容量が加算されて
しまうという不具合が回避されるとともに、信号線41
に流入しようとする外乱ノイズがシールド線42で遮蔽
されることとなり、より精度の高い、かつ、安定した容
量検出が可能となる。
【0038】なお、シールド線42にガード電圧を印加
するガード電圧印加回路43aの接続位置は、図3に示
されるような直流電圧発生器11とシールド線42との
間だけに限られず、例えば、図4に示される静電容量検
出回路45のように、インピーダンス変換器16の出力
端子とシールド線42との間に設けてもよい。このとき
には、ガード電圧印加回路43b(又は、43c)は、
インピーダンス変換器16の出力電圧V2を入力とし、
一定の電圧ゲイン(1/A)で増幅することによってガ
ード電圧V1を発生し、シールド線42に印加するよう
に調整しておけばよい。ところで、ガード電圧印加回路
をDC印加に限れば、浮遊容量キャンセル効果は期待で
きなくなるので、そのような場合には、簡単な構成で外
乱の入りにくいグランド接続が有効である。
【0039】図5は、図3や図4に示されたガード電圧
印加回路43a〜cの具体的な回路例を示す。図5
(a)に示されるガード電圧印加回路43aは、可変抵
抗をフィードバック抵抗とする反転増幅回路である。フ
ィードバック抵抗の抵抗値を調整することによって、上
述の電圧ゲインを得ることができ、信号線41と同電位
のガード電圧を発生させることができる。図5(b)に
示されるガード電圧印加回路43bは、2つの抵抗と1
つの演算増幅器から構成される非反転増幅回路である。
図5(c)に示されるガード電圧印加回路43cは、2
つの抵抗と1つの演算増幅器から構成されるボルテージ
フォロワである。これら図5(b)及び図5(c)につ
いても、抵抗の値を調整等することによって、図4にお
ける信号線41と同電位のガード電圧を発生させること
ができる。
【0040】なお、演算誤差、トラッキングエラー等が
起こる場合は、ゲインAを1とすれば低減できる可能性
があり、A=1とすることがより好ましい。
【0041】このような本発明の静電容量検出回路の電
子機器への応用として、被検出インピーダンスは、イン
ピーダンスの変化に応じて物理量を検出するようなセン
サとし、インピーダンス検出回路は、プリント基板又は
シリコン基板上に形成し、それらセンサと基板とを固定
する一体化が考えられる。より具体的には、被検出イン
ピーダンスとして、コンデンサマイクロホンを採用し、
静電容量検出回路についてはICで実現し、それらコン
デンサマイクとICとを一体化し、携帯電話機等に使用
されるマイクロホンとして1つの筐体(シールドボック
ス)に収めてもよい。図6は、上記第1の実施の形態例
における静電容量検出回路の電子機器への応用例を示す
図である。ここでは、コンデンサマイクロホンと静電容
量検出回路とが一体化された、携帯電話機等に用いられ
るマイクロホン50の断面図が示されている。このマイ
クロホン50は、音孔52を有する蓋体51と、音によ
って振動する振動膜53と、振動膜53を固定している
リング54と、スペーサ55aと、スペーサ55aを介
して振動膜53と対抗して設けられた固定電極56と、
固定電極56を支持する絶縁板55bと、絶縁板55b
の裏面に固定された上記施の形態の静電容量検出回路が
形成されたICチップ58と、ICチップ58をモール
ドしているICパッケージ59と、ICチップ58とワ
イヤボンディング、コンタクトホール等で接続された外
部電極61a、61b等とから構成される。
【0042】コンデンサを形成している一方の電極であ
る振動膜53は、所定の電位(本例では、接地)に接続
され、他方の電極である固定電極56は、アルミニウム
板やワイヤボンディング等の導電体を介してICチップ
58の回路に接続されている。振動膜53と固定電極5
6とからなるコンデンサの容量又はその変化は、絶縁板
55bを介して隣接するICチップ58内の静電容量検
出回路によって検出され、電気信号に変換されて、外部
電極61a、61b等から出力される。なお、蓋体51
は、アルミニウム等の金属からなり、絶縁基板60の上
面に形成された導電膜(図示せず)とともに、内部のコ
ンデンサ53、56やICチップ58への外乱ノイズの
侵入を遮蔽するシールドボックスとしての役割を果たし
ている。また本例では、固定電極56と回路とを接続
し、振動膜53を所定の電位に接続しているが、振動膜
53と回路とを接続し、固定電極56を所定の電位に接
続してもよい。ただし、経験的には前者の方が好まし
い。
【0043】図7は、図6に示されたマイクロホン50
の概略的な外観図である。図7(a)は平面図、図7
(b)は正面図、図7(c)は底面図である。図7
(a)、(b)に示された蓋体51の大きさは、例え
ば、およそφ5mm×高さ2mmである。図7(c)に
示された4つの外部電極61a〜61dは、例えば、静
電容量検出回路の電源用の2つの端子と、出力信号用の
2つの端子である。
【0044】このような応用例においては、被検出コン
デンサ(ここでは、コンデンサマイクロホン)と静電容
量検出回路(ここでは、ICチップ)とは前述の近接し
た条件下で隣り合って接するように隣接して設けられ、
極めて短い長さの導電体によって接続されている。そし
て、それらの部品は、金属製の蓋体等のシールド部材で
覆われている。したがって、このような応用例において
は、被検出コンデンサと静電容量検出回路とを接続する
信号線(導電体)に混入する外乱ノイズ等の悪影響につ
いては無視することができると考えられる。
【0045】本応用例では、被検出コンデンサと静電容
量検出回路とは、非シールドの(シールドされていな
い)導電板、配線パターン、ワイヤボンディング、リー
ド線等により、最短経路を接続するのが好ましい。つま
り、本応用例では、信号線にシールド部材が備わってい
ないような小型のマイクロホンとなるので、被検出コン
デンサと静電容量検出回路とは極めて短い導電体で接続
され、シールド等にガード電圧を印加するための特殊な
回路を設けることがなく、回路規模を大きくしたり、回
路のコンパクト化を妨げることがない。他のマイクロホ
ンの例として、図8及び図9に、回路を基板にのせたも
のを示す。図6の静電容量検出回路が基板62に搭載さ
れた以外は基本的に同じである。なお、本応用例に第2
の実施の形態例を適用すると、信号線のシールドにかか
る部分で回路規模は若干大きくなるが、より高精度な測
定のためには、こちらの方が好ましく、この構成を用い
てもよい。
【0046】以上、本発明に係るインピーダンス検出回
路及び静電容量検出回路について、2つの実施の形態例
に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態
例に限定されるものではない。
【0047】例えば、第2の実施の形態例では、被検出
コンデンサ17と静電容量検出回路40とを接続するケ
ーブルとして、1重のシールドケーブルが用いられた
が、これに代えて、2重のシールドケーブルを用いても
よい。このときには、信号線を覆う内側シールドにガー
ド電圧を印加し、内側シールドを覆う外側シールドを所
定の電位又はアースに接続することで、外乱ノイズに対
する遮蔽効果を高めることができる。
【0048】また、図10に示されるように、上記実施
の形態における静電容量検出回路10及び30における
コンデンサ15と並列に抵抗18を付加して接続しても
よい。これによって、コンデンサ15と被検出コンデン
サ17との接続点は、抵抗18を介して第1演算増幅器
14の出力端子と接続されることになり、直流的にフロ
ーティング状態となることが解消され、電位が固定され
る。
【0049】また、被検出インピーダンスとして接続さ
れるものは、コンデンサマイクロホンだけに限られず、
加速度センサ、地震計、圧力センサ、変位センサ、変位
計、近接センサ、タッチセンサ、イオンセンサ、湿度セ
ンサ、雨滴センサ、雪センサ、雷センサ、位置合わせセ
ンサ、接触不良センサ、形状センサ、終点検出センサ、
振動センサ、超音波センサ、角速度センサ、液量セン
サ、ガスセンサ、赤外線センサ、放射線センサ、水位
計、凍結センサ、水分計、振動計、帯電センサ、プリン
ト基板検査機等の各種物理量を検出する全てのデバイス
が含まれる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るインピーダンス検出回路、静電容量検出回路及び
それらの方法は、演算増幅器に直流電圧を印加し、信号
線に被検出インピーダンスを接続することで、被検出イ
ンピーダンスのインピーダンスを検出している。つま
り、非反転入力端子を所定の電位に接続した演算増幅器
の出力端子とインピーダンス変換器の入力端子間にコン
デンサを接続するとともに、インピーダンス変換器の入
力端子と所定の電位間に被検出インピーダンスを接続し
ている。
【0051】これによって、被検出インピーダンスに流
れる電荷のほぼ全てがインピーダンス素子に流れ、演算
増幅器の出力端子には被検出インピーダンスのインピー
ダンスに対応する正確な信号が出力されることとなり、
極めて微小なインピーダンスの検出が可能となる。特
に、それぞれのインピーダンスが容量性のときには、f
Fオーダー以下の微小な容量の検出が可能となる。
【0052】そして、演算増幅器の非反転入力端子は所
定の電位に接続されるともに、反転入力端子には抵抗を
介して直流電圧が印加されるので、演算増幅器は安定し
て動作し、検出信号に含まれるノイズが抑制される。そ
して、検出回路全体は、DC駆動で動作し、交流信号発
信器等を必要としないので、簡素化・コンパクト化され
得る。
【0053】また、演算増幅器とインピーダンス変換器
との間にコンデンサが接続されているので、演算増幅器
とインピーダンス変換器との間に抵抗を接続した場合に
おけるその抵抗からの熱雑音によるS/N比の劣化とい
う問題も生じない。
【0054】また、信号線に接続される回路素子を近接
して設けるか、このインピーダンス検出回路と被検出イ
ンピーダンスとを隣接した位置に設けておくことで、こ
の間を接続するシールドケーブルや、そのケーブルで発
生する浮遊容量をキャンセルする特殊な回路等は不要と
なる。
【0055】なお、演算増幅器の出力端子には、被検出
インピーダンスのインピーダンスの変化分に対応する変
化成分が発生するので、出力端子の変化成分だけを取り
出すことで、コンデンサマイクロホン等の物理量の変化
に対応して容量が変化する容量型センサに好適な増幅回
路が実現される。例えば、極めて高い感度で音声を検出
するマイクロホンが実現される。
【0056】なお、被検出コンデンサの一端とインピー
ダンス変換器の入力端子とをシールド部材で覆われた信
号線で接続し、その信号線の電圧と同電位の電圧をシー
ルド部材に印加するガード電圧印加手段を付加してもよ
い。これによって、信号線を同電位のシールドでガーデ
ィングし、信号線とシールド間に発生する浮遊容量をキ
ャンセルすることができるので、より微小の容量に対し
て高い精度で検出することが可能となる。
【0057】以上のように、本発明により、微小なイン
ピーダンス及び容量を正確に検出することができ、か
つ、小型化に適した静電容量検出回路等が実現され、特
に、携帯電話機等の軽量・小型の音声通信機器の音声性
能が飛躍的に向上され、その実用的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における静電容量検
出回路の回路図である。
【図2】図1に示された静電容量検出回路におけるイン
ピーダンス変換器の具体的な回路例を示す。
【図3】本発明の第2の実施の形態における静電容量検
出回路の回路図である。
【図4】図3に示された静電容量検出回路の変形例に係
る回路図である。
【図5】図3及び図4に示されたガード電圧印加回路の
具体的な回路例を示す。
【図6】本発明の静電容量検出回路の電子機器への応用
例を示す図(マイクロホンの断面図)である。
【図7】図6に示されたマイクロホンの概略的な外観図
であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底
面図である。
【図8】マイクロホンの他の一例の断面図である。
【図9】図8に示されたマイクロホンの概略的な外観図
であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態における静電容量検
出回路の回路図である。
【図11】従来の静電容量検出回路の回路図である。
【符号の説明】
10、40、45 静電容量検出回路 11 直流電圧発生器 12、13、18、32、33 抵抗 14、30、31、32 演算増幅器 15 コンデンサ(インピーダンス素子) 16、16a〜16e インピーダンス変換器 17 被検出コンデンサ 20 信号出力端子 21 インピーダンス変換器の入力端子 22 インピーダンス変換器の出力端子 34、35 MOSFET 41 信号線 42 シールド線 43a〜43c ガード電圧印加回路 50 マイクロホン 51 蓋体 52 音孔 53 振動膜 54 リング 55a スペーサ 55b 絶縁板 56 固定電極 58 ICチップ 59 ICパッケージ 60 絶縁基板 61a〜61d 外部電極 62 回路基板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月5日(2002.12.
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出インピーダンスのインピーダンス
    に対応する検出信号を出力するインピーダンス検出回路
    であって、 入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが低いイ
    ンピーダンス変換器と、容量性の第1インピーダンス素
    子と、第1演算増幅器と、前記第1演算増幅器に直流電
    圧を印加する直流電圧発生器と、前記第1演算増幅器の
    出力に接続される信号出力端子とを備え、 前記インピーダンス変換器の入力端子には前記被検出イ
    ンピーダンスの一端と前記第1インピーダンス素子の一
    端とが接続され、 前記第1演算増幅器の負帰還路に前記第1インピーダン
    ス素子及び前記インピーダンス変換器が含まれ、 前記被検出インピーダンスと前記インピーダンス検出回
    路とは隣接して設けられていることを特徴とするインピ
    ーダンス検出回路。
  2. 【請求項2】 被検出インピーダンスのインピーダンス
    に対応する検出信号を出力するインピーダンス検出回路
    であって、 入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが低いイ
    ンピーダンス変換器と、容量性の第1インピーダンス素
    子と、第1演算増幅器と、前記第1演算増幅器に直流電
    圧を印加する直流電圧発生器と、前記第1演算増幅器の
    出力に接続される信号出力端子とを備え、 前記インピーダンス変換器の入力端子には前記被検出イ
    ンピーダンスの一端と前記第1インピーダンス素子の一
    端とが接続され、 前記第1演算増幅器の負帰還路に前記第1インピーダン
    ス素子及び前記インピーダンス変換器が含まれ、 前記被検出インピーダンスと前記第1インピーダンス素
    子と前記インピーダンス変換器とが近接して設けられて
    いることを特徴とするインピーダンス検出回路。
  3. 【請求項3】 前記被検出インピーダンスは、容量性の
    インピーダンス素子であることを特徴とする請求項1又
    は2記載の静電容量検出回路。
  4. 【請求項4】 前記静電容量検出回路は、さらに、前記
    第1インピーダンス素子と並列に接続される抵抗素子を
    含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の静電容量検出回路。
  5. 【請求項5】 前記交流電圧発生器と前記第1演算増幅
    器との間に備えられる第2インピーダンス素子をさらに
    含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載のインピーダンス検出回路。
  6. 【請求項6】 前記被検出インピーダンスの一端と前記
    インピーダンス変換器の入力端子とはシールド部材で覆
    われた信号線で接続され、 前記インピーダンス検出回路は、さらに、所定の電圧を
    前記シールド部材に印加するガード電圧印加手段を備え
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    のインピーダンス検出回路。
  7. 【請求項7】 前記ガード電圧印加手段は、前記直流電
    圧発生器の出力電圧を入力とすることを特徴とする請求
    項6記載のインピーダンス検出回路。
  8. 【請求項8】 前記ガード電圧印加手段は、前記インピ
    ーダンス変換器の出力電圧を入力とすることを特徴とす
    る請求項6記載のインピーダンス検出回路。
  9. 【請求項9】 前記インピーダンス変換器は、ボルテー
    ジフォロワであることを特徴とする請求項1〜8のいず
    れか1項に記載のインピーダンス検出回路。
  10. 【請求項10】 前記インピーダンス変換器は、第2演
    算増幅器を含み、1よりも大きい電圧ゲインを有する電
    圧増幅回路であることを特徴とする請求項1〜8のいず
    れか1項に記載のインピーダンス検出回路。
  11. 【請求項11】 前記インピーダンス変換器は、MOS
    FETからなる入力回路と第2演算増幅器とを含むこと
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の静電
    容量検出回路。
  12. 【請求項12】 前記被検出インピーダンスは、時間的
    に容量が変化する容量型センサであり、前記第1インピ
    ーダンス素子は、コンデンサであることを特徴とする請
    求項1〜11のいずれか1項に記載の静電容量検出回
    路。
  13. 【請求項13】 前記被検出インピーダンスは、コンデ
    ンサマイクロホンであることを特徴とする請求項12記
    載の静電容量検出回路。
  14. 【請求項14】 被検出インピーダンスのインピーダン
    スに対応する検出信号を出力するインピーダンス検出方
    法であって、 演算増幅器の出力端子とインピーダンス変換器の入力端
    子間に容量性の第1インピーダンス素子を接続し、 前記インピーダンス変換器の入力端子と所定の電位間に
    被検出インピーダンスを接続し、 抵抗を介して前記演算増幅器の一方の入力端子に直流電
    圧を印加し、他方の入力端子は所定の電位とし、 前記演算増幅器の出力端子に現れる電圧を検出信号とし
    て出力し、 前記被検出インピーダンスと前記インピーダンス変換器
    と前記第1インピーダンス素子とは近接して接続してお
    くことを特徴とするインピーダンス検出方法。
  15. 【請求項15】 前記インピーダンス検出方法におい
    て、 前記被検出インピーダンスの一端と前記インピーダンス
    変換器の入力端子とはシールド部材で覆われた信号線で
    接続し、 所定の電圧を前記シールド部材に印加することを特徴と
    する請求項11記載のインピーダンス検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012042261A (ja) * 2010-08-17 2012-03-01 Seiko Epson Corp 集積回路装置及び電子機器
CN105277786A (zh) * 2014-07-25 2016-01-27 南京瀚宇彩欣科技有限责任公司 传感器的最大阻抗检测方法及检测装置

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