JP2003156135A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2003156135A
JP2003156135A JP2001354979A JP2001354979A JP2003156135A JP 2003156135 A JP2003156135 A JP 2003156135A JP 2001354979 A JP2001354979 A JP 2001354979A JP 2001354979 A JP2001354979 A JP 2001354979A JP 2003156135 A JP2003156135 A JP 2003156135A
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孝行 久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチ板が面圧なしで当接するような油圧
でクラッチをインニュートラル制御して、アプライ制御
時にクラッチが係合を開始するまでの時間遅れを減少す
る。 【解決手段】 走行レンジが選択されたときに係合され
るクラッチを油圧サーボ装置の出力油圧により係脱し、
走行レンジが選択されて停車状態のとき、油圧サーボ装
置の出力油圧を前記クラッチが僅かにトルクを伝達する
インニュートラル油圧に維持するインニュートラル制御
を行ない、運転者の発進意思が検出されるとインニュー
トラル制御を終了し油圧サーボ装置はインニュートラル
油圧より大きい初期係合油圧を出力し、油圧サーボ装置
が初期係合油圧を出力した時から流体伝動装置の出力側
回転数の変化が検出された時までの時間遅れを計時し、
該時間遅れに基づいて次回のインニュートラル油圧を修
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行レンジが選択
された状態で車両が停止したときに流体伝動装置に回転
連結されたクラッチを解放させるニュートラル制御を行
う自動変速機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の自動変速機において、燃費を
向上させるとともに車両に振動が発生するのを防止する
ために、走行レンジが選択された状態で停車状態が検出
されているとき、走行レンジが選択されたときに係合さ
れるクラッチを油圧サーボ装置の出力油圧により係脱さ
せ、油圧サーボ装置の出力油圧を前記クラッチが僅かに
トルクを伝達するインニュートラル油圧に維持するイン
ニュートラル制御を行い、ブレーキが解除されるなど運
転者の発進意思が検出されるとインニュートラル制御を
終了して油圧サーボ装置にインニュートラル油圧より大
きい初期係合油圧を出力させ、この初期係合油圧により
エンジンと前記クラッチとの間に配置されるトルクコン
バータの出力側回転数の変化が所定値以上になると油圧
サーボ装置の出力油圧を漸増させてクラッチを係合させ
る自動変速機の制御装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置では、運転
者の発進意思が検出されるとクラッチをショックなく速
やかに係合するために、初期係合油圧の大きさをクラッ
チの初期係合までの時間遅れ及び係合ショックに基づい
て修正している。即ち、初期係合油圧が出力されてから
トルクコンバータの出力側回転数の変化が所定値以上に
なるまでのクラッチの初期係合までの時間遅れと、クラ
ッチの係合によるショックを示す出力側回転数の最大減
速度とに基づいて次回の初期係合油圧を修正している。
しかし従来の学習制御では、時間遅れ及び最大減速度と
いう二つのパラメータに基づいて初期係合油圧という一
つのパラメータを修正しているので、ショックが大きく
且つ時間遅れが大きい場合、ショックを小さくするため
には初期係合油圧の減圧、時間遅れを減少するためには
増圧が必要であり、従来の学習制御では前記時間遅れと
ショックとの適正なバランスをとることができない領域
が残る不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、エンジンの
回転を変速装置に伝達する流体伝動装置と、走行レンジ
が選択されたときに係合されるクラッチと、出力油圧を
給排して前記クラッチを係脱させる油圧サーボ装置と、
前記流体伝動装置の入力側回転数を検出する入力側回転
数検出装置と、前記流体伝動装置の出力側回転数を検出
する出力側回転数検出装置と、停車状態を検出する停車
状態検出手段と、運転者の発進意思を検出する発進意思
検出手段とを備えた自動変速機の制御装置において、走
行レンジが選択された状態で前記停車状態検出手段によ
り停車状態が検出されているとき、前記油圧サーボ装置
の出力油圧を前記クラッチが僅かにトルクを伝達するイ
ンニュートラル油圧に維持するインニュートラル制御を
行い、前記発進意思検出手段が運転者の発進意思を検出
するとインニュートラル制御を終了して前記油圧サーボ
装置に前記インニュートラル油圧より大きい初期係合油
圧を出力させ、前記油圧サーボ装置に前記初期係合油圧
を出力させた時から前記出力側回転数の変化が検出され
た時までの時間遅れを計時し、該時間遅れに基づいて次
回のインニュートラル油圧を修正することである。
【0005】請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1に記載の自動変速機の制御装置において、インニ
ュートラル制御終了時の前記油圧サーボ装置の出力油圧
をインニュートラル油圧の学習値として記憶し、前記時
間遅れが上限値以上であるとき前記インニュートラル油
圧の学習値に単位油圧量を加算し、下限値以下であると
き前記学習値から単位油圧量を減算することである。
【0006】請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1に記載の自動変速機の制御装置において、前記油
圧サーボ装置に前記初期係合油圧を出力させた後に前記
出力側回転数の最大減速度を求め、該最大減速度に基づ
いて次回の初期係合油圧を修正することである。
【0007】請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請
求項3に記載の自動変速機の制御装置において、前記油
圧サーボ装置に出力させた前記初期係合油圧を学習値と
して記憶し、前記最大減速度が上限値以上であるとき前
記初期係合油圧の学習値から単位係合油圧量を減算し、
下限値以下であるとき前記学習値に単位係合油圧量を加
算することである。
【0008】請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1乃至4のいずれかに記載の自動変速機の制御装置
において、前記出力側回転数の変化が検出されると前記
油圧サーボ装置の出力油圧を漸増させることである。
【0009】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、走行レンジが選択されたときに係
合されるクラッチを油圧サーボ装置の出力油圧により係
脱し、走行レンジが選択された状態で停車状態検出手段
が停車状態を検出するとき、油圧サーボ装置の出力油圧
を前記クラッチが僅かにトルクを伝達するインニュート
ラル油圧に維持するインニュートラル制御を行ない、発
進意思検出手段が運転者の発進意思を検出するとインニ
ュートラル制御を終了し油圧サーボ装置はインニュート
ラル油圧より大きい初期係合油圧を出力し、油圧サーボ
装置が初期係合油圧を出力した時から流体伝動装置の出
力側回転数の変化が検出された時までの時間遅れを計時
し、該時間遅れに基づいて次回のインニュートラル油圧
を修正するようにしたので、面圧が掛からずにクラッチ
板が当接する状態にクラッチを作動させるストロークエ
ンド油圧にインニュートラル油圧を近づけることがで
き、油圧サーボ装置が初期係合油圧を出力してからクラ
ッチが初期係合するまでの時間遅れを減少し、運転者が
クラッチの係合遅れを感じることがなくなる。
【0010】上記のように構成した請求項2に係る発明
においては、インニュートラル制御終了時の油圧サーボ
装置の出力油圧をインニュートラル油圧の学習値として
記憶し、油圧サーボ装置が初期係合油圧を出力してから
流体伝動装置の出力側回転数の変化が検出されるまでの
時間遅れが上限値以上であるときインニュートラル油圧
の学習値に単位油圧量を加算し、下限値以下であるとき
前記学習値から単位油圧量を減算するようにしたので、
面圧が掛からずにクラッチ板が当接する状態にクラッチ
を作動させるストロークエンド油圧にインニュートラル
油圧を学習して近づけていくことができる。
【0011】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、走行レンジが選択されたときに係合される
クラッチを油圧サーボ装置の出力油圧により係脱し、走
行レンジが選択された状態で停車状態検出手段が停車状
態を検出するとき、油圧サーボ装置の出力油圧を前記ク
ラッチが僅かにトルクを伝達するインニュートラル油圧
に維持するインニュートラル制御を行ない、発進意思検
出手段が運転者の発進意思を検出するとインニュートラ
ル制御を終了し油圧サーボ装置はインニュートラル油圧
より大きい初期係合油圧を出力し、油圧サーボ装置が初
期係合油圧を出力してから流体伝動装置の出力側回転数
の変化が検出されるまでの時間遅れを計時し、該時間遅
れに基づいて次回のインニュートラル油圧を修正し、油
圧サーボ装置が初期係合油圧を出力した後に流体伝動装
置の出力側回転数の最大減速度を求め、該最大減速度に
基づいて次回の初期係合油圧を修正するようにしたの
で、面圧が掛からずにクラッチ板が当接する状態にクラ
ッチを作動させるストロークエンド油圧にインニュート
ラル油圧を近づけることができ、且つクラッチの係合シ
ョックが許容できる程度の初期係合油圧にすることがで
き、クラッチの係合の時間遅れとショックとの適正なバ
ランスを得ることができる。
【0012】上記のように構成した請求項4に係る発明
においては、インニュートラル制御終了時の油圧サーボ
装置の出力油圧をインニュートラル油圧の学習値として
記憶し、油圧サーボ装置が初期係合油圧を出力してから
流体伝動装置の出力側回転数の変化が検出されるまでの
時間遅れが上限値以上であるときインニュートラル油圧
の学習値に単位油圧量を加算し、下限値以下であるとき
学習値から単位油圧量を減算し、油圧サーボ装置が出力
した初期係合油圧を学習値として記憶し、油圧サーボ装
置が初期係合油圧を出力した後に前記出力側回転数の最
大減速度を求め、最大減速度が上限値以上であるとき初
期係合油圧の学習値から単位係合油圧量を減算し、下限
値以下であるとき前記学習値に単位係合油圧量を加算す
るようにしたので、インニュートラル油圧を、面圧が掛
からずにクラッチ板が当接する状態にクラッチを作動さ
せるストロークエンド油圧に近づけることができるとと
もに、初期係合油圧をクラッチの係合ショックが許容で
きる程度の油圧に学習して修正していくことができる。
【0013】上記のように構成した請求項5に係る発明
においては、走行レンジが選択されたときに係合される
クラッチを油圧サーボ装置の出力油圧により係脱し、走
行レンジが選択された状態で停車状態検出手段が停車状
態を検出するとき、油圧サーボ装置の出力油圧を前記ク
ラッチが僅かにトルクを伝達するインニュートラル油圧
に維持するインニュートラル制御を行ない、発進意思検
出手段が運転者の発進意思を検出するとインニュートラ
ル制御を終了し油圧サーボ装置はインニュートラル油圧
より大きい初期係合油圧を出力し、前記流体伝動装置の
出力側回転数の変化が検出されると前記油圧サーボ装置
の出力油圧を漸増させるようにしたので、クラッチの係
合の時間遅れとショックとの適正なバランスをとってク
ラッチを迅速に円滑に係合させることができる。
【0014】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施形態
を説明する。図1は本発明に係る自動変速機の制御装置
により制御される自動変速機10の一例を示すスケルト
ン図で、自動変速機10は、図略のエンジンが入力側に
連結される流体伝動装置としてのトルクコンバータ11
及びトルクコンバータ11の出力側に連結された前進6
速、後進1速の変速機構12から構成されている。トル
クコンバータ11は、ポンプインペラ13、タービンラ
ンナ14、ステータ15、ステータ15を変速機構12
のケース16に一方向の回転のみ許容して支承するワン
ウェイクラッチ17、ワンウェイクラッチのインナレー
スをケース16に固定するステータシャフト18を備え
ている。19はポンプインペラ13とタービンランナ1
4とを直結するロックアップクラッチである。
【0015】変速機構12の主要部である変速プラネタ
リギヤGは、ダブルピニオン型で、大径及び小径サンギ
ヤS2,S3、大径サンギヤS2に直接噛合するととも
に小径サンギヤS3にピニオンP3を介して噛合するロ
ングピニオンP2、ロングピニオンP2及びピニオンP
3を支持するキャリヤC2(C3)及びロングピニオン
P2と噛合するリングギヤR2(R3)から構成されて
いる。大径サンギヤS2は第1ブレーキB-1に連結さ
れ、キャリヤC2(C3)は第2クラッチC-2を介して
入力軸20に連結されるとともに、ケース16に支持さ
れたワンウェイクラッチF-1及びブレーキB-2に並列に連
結されている。
【0016】変速機構12の減速プラネタリギヤG1
は、シングルピニオン型で、入力要素としてのリングギ
ヤR1が入力軸20に連結され、出力要素としてのキャ
リヤC1が第1クラッチC-1を介して小径サンギヤS3
に連結されるとともに、第3クラッチC-3を介して大径
サンギヤS2に連結され、サンギヤS1がケース16に
固定されて反力を受けるようになっている。
【0017】自動変速機10の各クラッチ、ブレーキ及
びワンウェイクラッチの係合、解放と各変速段との関係
は図2の係合表に示すようになる。係合表における○印
は係合、無印は解放、△印はエンジンブレーキ時のみの
係合を示す。図3は各クラッチ、ブレーキ及びワンウエ
ェイクラッチの係合により達成される変速段と、そのと
きのプラネタリギヤG,G1の各要素の回転数比との関
係を示す速度線図である。
【0018】図2,3から明らかなように、第1速(1
st)は、クラッチC-1の係合とワンウェイクラッチF-1
の自動係合により達成される。入力軸20の回転が減速
プラネタリギヤG1により減速されたキャリヤC1の回
転がクラッチC-1により変速プラネタリギヤGの小径サ
ンギヤS3に入力され、ワンウェイクラッチF−1によ
り逆転を阻止されたキャリヤC2(C3)が反力を受
け、リングギヤR2(R3)が最大減速比で減速回転さ
れて出力軸21に出力する。
【0019】第2速(2nd)は、クラッチC-1とブレ
ーキB-1の係合により達成される。入力軸20の回転が
減速プラネタリギヤG1により減速されたキャリヤC1
の回転がクラッチC-1経由で変速プラネタリギヤGの小
径サンギヤS3に入力され、ブレーキB-1の係合により
回転を阻止された大径サンギヤS2が反力を受け、リン
グギヤR2(R3)が第2速に減速回転されて出力軸2
1に出力する。このときの減速比は、図3に示すよう
に、第1速(1st)より小さくなる。
【0020】第3速(3rd)は、クラッチC-1とクラ
ッチC-3との係合により達成される。入力軸20の回転
が減速プラネタリギヤG1により減速されたキャリヤC
1の回転がクラッチC-1及びC-3により小径サンギヤS3
と大径サンギヤS2に同時に入力されて変速プラネタリ
ギヤGが直結状態となり、リングギヤR2(R3)がキ
ャリヤC1と同一回転数で回転されて出力軸21に出力
する。
【0021】第4速(4th)は、クラッチC-1とクラ
ッチC-2との係合により達成される。入力軸20の回転
がクラッチC-2により変速プラネタリギヤGのキャリヤ
C2(C3)に直接入力され、入力軸20の回転が減速
プラネタリギヤG1により減速されたキャリヤC1の回
転がクラッチC-1により変速プラネタリギヤGのサンギ
ヤS3に入力され、リングギヤR2(R3)が入力軸2
0とキャリヤC1との中間の回転数に減速されて出力軸
21に出力する。
【0022】第5速(5th)は、クラッチC-2とクラ
ッチC-3との係合により達成される。入力軸20の回転
がクラッチC-2により変速プラネタリギヤGのキャリヤ
C2(C3)に直接入力され、入力軸20の回転が減速
プラネタリギヤG1により減速されたキャリヤC1の回
転が変速プラネタリギヤGのクラッチC-3によりサンギ
ヤS2に入力され、リングギヤR2(R3)が第5速に
増速回転されて出力軸21に出力する。
【0023】第6速(6th)は、クラッチC-2とブレ
ーキB-1との係合により達成される。入力軸20の回転
がクラッチC-2により変速プラネタリギヤGのキャリヤ
C2(C3)に直接入力され、ブレーキB-1の係合によ
り回転を阻止されたサンギヤS2が反力を受け、リング
ギヤR2(R3)が第6速に増速回転されて出力軸21
に出力する。
【0024】後進(R)は、クラッチC-3とブレーキB-2
との係合により達成される。入力軸20の回転が減速プ
ラネタリG1により減速されたキャリヤC1の回転がク
ラッチC-3経由で変速プラネタリギヤGのサンギヤS2
に入力され、ブレーキB-2の係合により回転を阻止され
たキャリヤC2(C3)が反力を受け、リングギヤR2
(R3)が逆転されて出力軸21に出力する。
【0025】上記自動変速機10においては、クラッチ
C-1が、走行レンジである第1速が選択されたとき係合
されてエンジンに連結された流体伝動装置であるトルク
コンバータ11の出力を出力軸21を介して駆動輪に伝
達するクラッチであり、走行レンジが選択された状態で
車両が停止して出力軸21の回転が阻止された場合、ニ
ュートラル制御を行なうために解放されるようになって
いる。走行レンジが選択された状態でブレーキの制動力
により車両が停止して第1速が成立され、ニュートラル
制御されてクラッチC-1が解放された状態になると第1
速から第2速が選択されるため発進時にブレーキが離さ
れた場合、登り坂で車両に後退方向の力が作用してもブ
レーキB1が出力軸21の逆転を阻止するので、車両は
後退することがなく、クラッチC-1が係合し始めて駆動
力を伝達すると車両は円滑に発進する。なお、エンジン
ブレーキが必要なときにはブレーキB-2が係合され、キ
ャリヤC2(C3)が正回転を阻止されて、出力軸21
からの回転がサンギヤS3、クラッチC-1、減速プラネ
タリG1、トルクコンバータ11を経由してエンジンに
伝達され、エンジンブレーキがかかる。
【0026】次に、クラッチC-1の油圧駆動部に給排さ
れる油圧を出力する油圧サーボ装置26を図4に基づい
て説明する。25は運転者がシフトレバーを操作してニ
ュートラルN、走行レンジD、後進レンジRに手動で切
り替えるマニュアルバルブで、ポートPLにオイルポン
プからのライン圧が供給されている。マニュアルバルブ
25が走行レンジにシフトされたときポートPLと連通
されるポートDには、クラッチC-1の油圧駆動部に供給
される油圧を出力する油圧サーボ装置26の増幅弁27
の入力ポート28及び切替弁29のライン圧ポート30
が夫々接続されている。31はオイルポンプからのライ
ン圧が減圧弁を介して供給されるソレノイドモジュレー
タバルブで、所定圧に制御した油圧を油圧サーボ装置2
6のリニアソレノイド調圧弁32の入力ポート33及び
切替弁29のポート34に供給する。リニアソレノイド
調圧弁32は、リニアソレノイド35が後述する制御装
置から供給される制御信号である制御電流に応じて作動
して弁体36を圧縮バネ37のバネ力とバランスするま
で移動し、入力ポート33から流入する所定圧に制御さ
れた油圧を絞って制御装置からの制御電流の増大につれ
て減少する制御油圧を出力ポート38に生成する。リニ
アソレノイド調圧弁32の出力ポート38は、増幅弁2
7の制御ポート39に接続されるとともに、切替弁29
の切替ポート40に接続されている。増幅弁27は、弁
体40が制御ポート39から供給されて弁体40の大径
端面に作用するリニアソレノイド調圧弁32の制御油圧
による軸力が弁体40の小径端面に作用する圧縮バネ4
1のバネ力とフィードバック油圧による軸力とが釣り合
う位置に移動され、入力ポート28に供給されたライン
圧を制御電流の減少につれて増大するリニアソレノイド
調圧弁32の制御油圧によって出力油圧Pcを出力し、出
力ポート42から切替弁29の入力ポート43に供給す
る。切替弁29は、弁体45が図示右半分位置にシフト
されると、入力ポート43を出力ポート44に連通し、
増幅弁27からの出力油圧PcをクラッチC-1の油圧駆動
部に供給し、弁体45が図示左半分位置にシフトされる
と、ライン圧ポート30を出力ポート44に連通し、マ
ニュアルバルブ25のポートDからのライン圧をクラッ
チC-1の油圧駆動部に供給し、クラッチC-1をライン圧に
よって係合状態に維持する。
【0027】自動変速機の制御装置を図5に示すブロッ
ク図に基づいて説明する。CPUを内蔵した制御装置50
は、エンジンの回転が伝達されるトルクコンバータ11
の入力側回転数Neを検出する入力側回転数センサ51、
クラッチC-1の入力側となるトルクコンバータ11の出
力側回転数Niを検出する出力側回転数センサ52、アク
セルの踏み込み量Ssを検出するスロットル開度センサ5
3、ブレーキの踏み込み有無信号Bsを送出するフットブ
レーキセンサ54、出力軸20の回転数Nvを検出する
車速センサ55、マニュアルバルブ25が走行レンジD
にシフトされているか否かを示す信号Drを送出するレン
ジ位置センサ56及びブレーキの制動力であるブレーキ
油圧Bpを検出する制動力検出手段としてのブレーキ油圧
センサ57から各検出信号が入力され、これら検出信号
に基づいて制御プログラムを実行し、制御信号である制
御電流を油圧サーボ装置26のリニアソレノイド調圧弁
32に出力するようになっている。
【0028】次に、本発明に係る自動変速機の制御装置
の作動を図6に示すニュートラル制御プログラムのフロ
ー図に基づいて説明する。自動変速機10のマニュアル
バルブ25を走行レンジにシフトして走行中にブレーキ
を掛けて車両を停止する場合、車両制御装置50は第1
速を成立させるとともに、入力側回転センサ51、出力
側回転センサ52、スロットル開度センサ53、フット
ブレーキセンサ54、車速センサ55、レンジ位置セン
サ56、ブレーキ油圧センサ57から各検出信号を取り
込み(ステップ61)、リリース待機制御の開始条件が
成立したか否かチェックする(ステップ62)。リリー
ス待機制御の開始条件は、トルクコンバータ11の出
力側回転数Niが待機制御回転数Nwまで低下しているこ
と、即ち車速が停止直前の速度まで低下していること、
ブレーキが踏み込まれてフットブレーキセンサ54か
らの信号Bsがオンとなっていること、スロットル開度
センサ53からの信号Ssによりスロットル開度が実質的
にゼロ、即ちアイドル状態であることが検出されている
ことの、3条件が全て成立することである。
【0029】リリース待機制御の開始条件が成立する
と、制御装置50は、図8(a)に示すように、クラッ
チC-1の油圧駆動部に供給される油圧をクラッチC-1を係
合状態に維持する係合油圧Pl(ライン圧力)からクラッ
チC-1がスリップを開始する直前の油圧より若干大きい
待機圧Pwに低下する(ステップ63)。待機圧Pwは、ト
ルクコンバータ11の入力側回転数Niがエンジンのアイ
ドル状態でのNei、出力側回転数Niが停車状態でゼロで
ある場合にトルクコンバータ11に発生する所謂ストー
ルトルクTsに対して、クラッチC-1がスリップを開始す
るときの油圧サーボ装置26の出力油圧Pcより若干高く
設定される。
【0030】なお、エンジンのアイドル回転数は運転状
況によって変化するので、エンジンのアイドル状態での
トルクコンバータ11の入力側回転数Nei、延いてはス
トールトルクも変化し、ストールトルクに応じて待機圧
Pwを変える必要がある。ストールトルクTsは、出力側回
転数Niと入力側回転数Neとの比である速度比rとトルク
コンバータ11の伝達トルク比tとの図9に示す関係グ
ラフに基づいて、速度比rが0のときのストールトルク
比tsと、ストールトルク容量係数Csと、そのときの入力
側回転数Neの2乗との積、Ts=ts×Cs×Ne2となる。そ
して、待機圧Pwは、Pw=Ts/X+Y+αwとなる。ここ
において、Neはアイドル状態での入力側回転数Neiであ
り、XはクラッチC-1の油圧駆動部のピストンの面積に
クラッチ板の有効半径、枚数及び摩擦係数の積を掛けた
積であり、Yはクラッチ板が接触してクラッチC-1がス
リップを開始する位置までピストンを移動させるために
必要なストローク圧であり、αwは余裕値である。
【0031】油圧サーボ装置26の出力油圧Pcが待機圧
Pwになると、制御装置50は、車両が停止状態になった
か否か判断する(ステップ64)。車両の停車状態を検
出する停車状態検出手段、及び運転者の発進意思、換言
すれば発進動作を検出する発進意思検出手段は、例えば
ブレーキ油圧センサ57により検出されたブレーキ油
圧Bpが車両が動き出す直前のブレーキ油圧Bpsよりも大
きくなっていること、ブレーキが踏み込まれてフット
ブレーキセンサ54からの信号Bsがオンとなっているこ
と、スロットル開度センサ53からの信号Ssによりス
ロットル開度が実質的にゼロ、即ちアイドル状態である
ことが検出されているか否かを判定するプログラム上の
ステップを含む。ステップ64、67又は70は、3条
件が全て成立していると判定した場合は、停車状態を検
出する停車状態検出手段として機能し、ステップ67又
は70は、ブレーキが離されてフットブレーキセンサ5
4からの信号Bsがオフになるなど3条件のいずれかが成
立していないと判定した場合は、運転者の発進意思、換
言すれば発進動作を検出する発進意思検出手段として機
能する。
【0032】停車状態になったと判定されると、フラグ
FSTOPが立てられ(ステップ65)、リリース制御が開
始される。制御装置50は、油圧サーボ装置26の出力
油圧Pcを、図8(a)に示すように、クラッチC-1が係
合状態からスリップ状態に移行する移行点近傍のリリー
ス開始油圧Ps、好ましくはスリップ状態に移行する直前
のリリース開始油圧Psに急激に低下させるために、リリ
ース開始油圧Psに対応するリリース開始電流Isをリニア
ソレノイド調圧弁32のリニアソレノイド35に印加す
る。停車状態が検出されたときは、図8(b)に示すよ
うに、トルクコンバータ11の出力側回転数Niは0であ
るので、クラッチC-1には、アイドル状態で入力側回転
数NeがNeiでのストールトルクTsが負荷される。従っ
て、リリース開始油圧は前述の待機圧Pwと同様に式Ps=
Ts/X+Y+αsにより算出される。αsは0又は正負の
極めて小さい値とすることができるが、好ましくは正の
極めて小さな値にしてクラッチC-1が係合状態からスリ
ップ状態に移行する直前の油圧とする。
【0033】出力油圧Pcがリリース開始油圧Psに低下さ
れると、インニュートラル油圧Pinの学習値Pin.nowを記
憶した学習値メモリPin.nowの内容が読み出され、学習
値Pin.nowに向かって出力油圧Pcが漸減される(ステッ
プ66)。リリース制御中に運転者の発進意思の有無が
判定され(ステップ67)、ブレーキが離されてフット
ブレーキセンサ54からの信号Bsがオフになるなど運転
者の発進意思が検出されたときは、後述するアプライ制
御に移行する。出力油圧Pcが学習値Pin.nowまで低下す
ると(ステップ68)、制御装置50はインニュートラ
ル制御を開始する(ステップ69)。インニュートラル
制御の開始時には、学習値Pin.nowが出力メモリPcに記
入された状態であり、リニアソレノイド35に学習値Pi
n.nowに対応する制御電流Iin.nowが印加され、油圧サー
ボ装置26は学習値Pin.nowをインニュートラル油圧Pin
として出力している。インニュートラル制御中は、運転
者の発進意思の有無が判定され(ステップ70)、ブレ
ーキが離されてフットブレーキセンサ54からの信号Bs
がオフになるなど運転者の発進意思が検出されたとき
は、制御装置50は、出力メモリPcに記入されている現
在のインニュートラル油圧Pinを学習値Pin.nowとして学
習値メモリPin.nowに書き込み(ステップ71)、イン
ニュートラル制御を終了する。
【0034】インニュートラル制御が終了すると、図7
に示すアプライ制御が開始され、先ずパラメータの初期
化が行なわれる。油圧サーボ装置26がアプライ制御の
開始時に初期係合油圧Papを出力した時からトルクコン
バータ11の出力側回転数Niの変化が検出された時まで
の時間遅れJlagを計時するタイマJがリセットされ(ス
テップ72)、タイマJにより計時された時間遅れJlag
が記入される時間遅れメモリJlagがリセットされ、トル
クコンバータ11の出力側回転数Niの最大減速度dNmax
が記入される最大減速度メモリdNimaxがリセットされる
(ステップ73)。
【0035】制御装置50は、初期係合油圧メモリPap
に記憶された初期係合油圧Papに対応する制御電流Iapを
油圧サーボ装置50のリニアソレノイド35に供給し、
制御電流Iapに応じた制御油圧がリニアソレノイド調圧
弁32の出力ポート38に生成され、増幅弁27は制御
油圧に応じた初期係合油圧Papを切替弁29に出力す
る。切替弁29は、調圧弁32から切替ポート40に供
給される制御油圧が制御電流Iapに応じて低下するの
で、制御油圧と圧縮バネ46のバネ力との和がソレノイ
ドモジュレータバルブ31からポート34に供給される
所定圧より小さくなり、弁体45が図示右半分位置にシ
フトされるので、初期係合油圧Papが油圧サーボ装置2
6からの出力油圧PcとしてクラッチC-1に供給される
(ステップ74)。
【0036】制御装置50は、トルクコンバータ11の
出力側回転数Niを微小時間間隔で読み込み(ステップ7
5)、油圧サーボ装置26が初期係合油圧Papを出力し
たときの出力側回転数Nisとの差(Nis−Ni)を演算し、
この差が一定量A以上になった時にタイマJが示す時間を
読み取り(ステップ76)、この時間を油圧サーボ装置
26が初期係合油圧Papを出力した時からトルクコンバ
ータ11の出力側回転数Niの変化が検出された時までの
時間遅れJlagとして時間遅れメモリJlagに記入する(ス
テップ77)。なお、出力側回転数Niの微小時間dJ毎の
差、即ち出力側回転数Niの減速度dNiが一定値以上にな
ったときのタイマJの時間を、油圧サーボ装置26が初
期係合油圧Papを出力した時からトルクコンバータ11
の出力側回転数Niの変化が検出された時までの時間遅れ
Jlagとしてもよい。
【0037】初期係合油圧Papが出力された後に出力側
回転数Niの変化が検出されると、油圧サーボ装置26の
出力油圧Pcが待機圧Pwまで漸増されて(ステップ78)
アプライ制御が終了する(ステップ80)。制御装置5
0は、微小時間dJ経過前後の出力側回転数Niの差を演算
して出力側回転数Niの減速度を求め、アプライ制御が終
了するまでの間の減速度dNiの最大値を最大減速度dNima
xとして最大減速度メモリdNimaxに記憶する(ステップ
79)。
【0038】そして、時間遅れJlagがアプライ時間遅れ
の上限値Jmaxより大きいか否か判定され(ステップ8
1)、大きい場合はステップ71で学習値メモリPin.no
wに書き込まれたインニュートラル油圧Pinの学習値Pin.
nowに修正量Δpinが加算される(ステップ82)。大き
くない場合はアプライ時間遅れの下限値Jminより小さい
か否か判定され(ステップ83)、小さい場合は、学習
値Pin.nowから修正量Δpinが減算される(ステップ8
4)。続いて、最大減速度メモリdNimaxに記憶された出
力側回転数Niの最大減速dNimaxがショック上限値Smaxよ
り大きいか否か判定され(ステップ85)、大きい場合
は初期係合油圧メモリPapに記入された初期係合油圧Pap
から修正量ΔPapが減算される(ステップ86)。大き
くない場合はショック下限値Sminより小さいか否か判定
され(ステップ87)、小さい場合は、初期係合油圧Pa
pに修正量ΔPapが加算される(ステップ88)。最大減
速dNimaxがショック下限値Sminより小さくない場合はそ
のままプログラムを終了する。
【0039】アプライ制御が終了すると、制御装置50
は、リニアソレノイド調圧弁32のリニアソレノイド3
5への制御電流の供給を停止するので、弁体36は圧縮
バネ37により開放位置に移動し、出力ポート38に発
生する制御油圧がソレノイドモジュレータバルブ31か
ら供給される所定圧に上昇して切替弁29の弁体45が
図示左位置にシフトされ、クラッチC-1はマニュアルバ
ルブ25からのライン圧Plが供給されて通常の係合状態
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動変速機の制御装置により制
御される自動変速機のスケルトン図。
【図2】 自動変速機の各変速段におけるクラッチ、ブ
レーキの係合表。
【図3】 自動変速機の各速度段におけるプラネタリギ
ヤの各要素の回転数比を示す速度線図。
【図4】 クラッチC-1の油圧サーボ装置を示す図。
【図5】 自動変速機の制御装置を示すブロック図。
【図6】 ニュートラル制御プログラムのフロー図。
【図7】 アプライ制御を詳細に示したニュートラル制
御プログラムの一部のフロー図。
【図8】 ニュートラル制御のタイムチャート。
【図9】 速度比とトルク比、トルク容量係数を示す
図。
【符号の説明】
10・・・自動変速機、11・・・トルクコンバータ
(流体伝動装置)、12・・・変速機構、20・・・入
力軸、21・・・出力軸、25・・・マニュアルバル
ブ、26・・・油圧サーボ装置、50・・・制御装置、
51・・・入力側回転数センサ、52・・・出力側回転
数センサ、56・・・レンジ位置センサ、57・・・ブ
レーキ油圧センサ、C-1・・・クラッチ、Ni・・・入力
側回転数、dNi・・・減速度、dNimax・・・最大減速
度、Jlag・・・時間遅れ、Pin・・・インニュートラル
油圧、Pap・・・初期係合油圧、Pin.now・・・インニュ
ートラル油圧の学習値、Pc・・・出力油圧。
フロントページの続き Fターム(参考) 3J552 MA02 MA12 NA01 PA02 PA20 PA47 PA57 QB03 RB03 SA03 SA10 SA57 SB05 TA12 TB11 VA32W VA80Z VB01Z VC01W VC03W VD11W VD13Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転を変速装置に伝達する流
    体伝動装置と、走行レンジが選択されたときに係合され
    るクラッチと、出力油圧を給排して前記クラッチを係脱
    させる油圧サーボ装置と、前記流体伝動装置の入力側回
    転数を検出する入力側回転数検出装置と、前記流体伝動
    装置の出力側回転数を検出する出力側回転数検出装置
    と、停車状態を検出する停車状態検出手段と、運転者の
    発進意思を検出する発進意思検出手段とを備えた自動変
    速機の制御装置において、走行レンジが選択された状態
    で前記停車状態検出手段により停車状態が検出されてい
    るとき、前記油圧サーボ装置の出力油圧を前記クラッチ
    が僅かにトルクを伝達するインニュートラル油圧に維持
    するインニュートラル制御を行い、前記発進意思検出手
    段が運転者の発進意思を検出するとインニュートラル制
    御を終了して前記油圧サーボ装置に前記インニュートラ
    ル油圧より大きい初期係合油圧を出力させ、前記油圧サ
    ーボ装置に前記初期係合油圧を出力させた時から前記出
    力側回転数の変化が検出された時までの時間遅れを計時
    し、該時間遅れに基づいて次回のインニュートラル油圧
    を修正することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 インニュートラル制御終了時の前記油圧
    サーボ装置の出力油圧をインニュートラル油圧の学習値
    として記憶し、前記時間遅れが上限値以上であるとき前
    記インニュートラル油圧の学習値に単位油圧量を加算
    し、下限値以下であるとき前記学習値から単位油圧量を
    減算することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧サーボ装置に前記初期係合油圧
    を出力させた後に前記出力側回転数の最大減速度を求
    め、該最大減速度に基づいて次回の初期係合油圧を修正
    することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記油圧サーボ装置に出力させた前記初
    期係合油圧を学習値として記憶し、前記最大減速度が上
    限値以上であるとき前記初期係合油圧の学習値から単位
    係合油圧量を減算し、下限値以下であるとき前記学習値
    に単位係合油圧量を加算することを特徴とする請求項3
    に記載の自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記出力側回転数の変化が検出されると
    前記油圧サーボ装置の出力油圧を漸増させることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動変速機の
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011185384A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Jatco Ltd 自動変速機の制御装置
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