JP2003156048A - 流体軸受及びモータ - Google Patents

流体軸受及びモータ

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JP2003156048A
JP2003156048A JP2001358201A JP2001358201A JP2003156048A JP 2003156048 A JP2003156048 A JP 2003156048A JP 2001358201 A JP2001358201 A JP 2001358201A JP 2001358201 A JP2001358201 A JP 2001358201A JP 2003156048 A JP2003156048 A JP 2003156048A
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fluid
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Yukihiro Kobayashi
志弘 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動圧効果を長期に渡り持続させることができ
る安価で簡単な構成の流体軸受及びモータを提供するこ
と。 【解決手段】 潤滑流体120aを含浸しているほぼ円
筒形状の軸受本体120bの内周面90から前記潤滑流
体120aが染み出すことで、前記内周面90に対面す
るように貫通している回転軸110を回転自在に支持す
る流体軸受120であって、前記軸受本体120bは、
前記潤滑流体120aが染み出しにくい軸受基材と、前
記軸受本体120bの内周面90に形成されており、前
記回転軸110の回転方向に進むにつれて幅の狭くなる
楔形状であり前記潤滑流体120aが染み出しやすい動
圧発生部80とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受本体から染み
出した潤滑流体によって回転軸を回転自在に支持する流
体軸受及びモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータに備えられている光
ディスクや光磁気ディスク等のディスクのドライブ装置
は、ディスクを回転駆動機構によって回転させている。
この回転駆動機構は、例えばスピンドルモータ及び、ス
ピンドルモータの回転軸に設けられたターンテーブルを
備えている。このターンテーブルは、例えば円盤状のデ
ィスクの中心に形成されている穴の内周面等を支持する
ことができるようになっている。このような回転駆動機
構によって回転されるディスクは、光学ピックアップや
磁気ヘッド装置により、情報信号の記録及び/又は再生
が行われる。
【0003】このスピンドルモータは、回転軸を回転自
在に支持する軸受を有する。近年のドライブ装置におけ
るディスク回転数の高速化に伴い、スピンドルモータの
回転数を高速化することが望まれている。従って、近年
及びドライブ装置では、回転軸支えている軸受に対する
負荷が増大している。
【0004】この軸受の一例としては、回転損失を低減
するためにオイル等の潤滑流体が軸受本体に含浸された
構成の流体軸受や、潤滑性の良い樹脂でなる軸受本体を
有する構成の軸受が従来より存在している。この流体軸
受は、例えば合金が燒結されて構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なディスクの回転数の高速化に伴って、回転軸と軸受本
体との回転損失、つまり摩擦トルクの低減が必要となっ
ている。このため、流体軸受は、オイル等の潤滑流体は
従来より低粘度のものを使用することとなる。また、ス
ピンドルモータの回転時には、モータのコイルに電流が
通電されることでコイルが発熱し、軸受も高温となり、
軸受本体に含浸されている潤滑流体の粘度(Pa・s)
がさらに低下することになる。
【0006】このように、潤滑流体の粘度が低下する
と、ほぼ円筒形状の内周面を有する軸受本体と、その内
周面に対面するように貫通した状態で回転する回転軸と
が直接接触しやすくなり、却って回転損失が大きくなる
という問題点がある。このような相反する現象を解決す
るために、軸受本体の円筒内周面に例えば「<」形状の
溝や凸部を連続して形成することで、潤滑流体の圧力を
高めた動圧軸受も存在している。しかし、この動圧軸受
は、例えば「<」形状の溝や凸部の加工の困難性から製
造コストがかかるという問題点があった。また、動圧軸
受を長年使用していることにより、例えば「<」形状の
溝や凸部が経時変化や摩擦により形状の変化が生じ、こ
の動圧軸受は、初期の動圧効果を維持することが困難で
あった。
【0007】そこで本発明は上記課題を解決し、動圧効
果を長期に渡り持続させることができる安価で簡単な構
成の流体軸受及びモータを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、潤滑流体を含浸しているほぼ円筒形状
の軸受本体の内周面から前記潤滑流体が染み出すこと
で、前記内周面に対面するように貫通している回転軸を
回転自在に支持する流体軸受であって、前記軸受本体
は、前記潤滑流体が染み出しにくい軸受基材と、前記軸
受本体の内周面に形成されており、前記回転軸の回転方
向に進むにつれて幅の狭くなる楔形状であり前記潤滑流
体が染み出しやすい動圧発生部とを備えることを特徴と
する流体軸受により、達成される。請求項1の構成によ
れば、軸受基材は潤滑流体が染み出しにくく、動圧発生
部は潤滑流体が染み出しやすい構成となっている。従っ
て、回転軸の回転によって動圧発生部から潤滑流体が染
み出し、この潤滑流体は、回転軸の回転によってその回
転方向に移動される。ここで動圧発生部は楔形状である
ので移動する潤滑流体の幅が狭められ、動圧発生部と回
転軸との間に動圧が発生するようになる。従って、流体
軸受は、材料組成の密度差に起因する潤滑流体の圧力差
が軸受本体と回転軸との間に生ずる。この圧力差は、回
転軸が回転する際に、軸受本体と回転軸との間の動圧と
して利用される。このため、流体軸受は、簡単な構成で
あるので安価ながら、摩耗等がないため動圧効果を長期
に渡り持続することができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記軸受基材及び前記動圧発生部は、互いに異なる
圧力で同一の材料をプレスすることで材料組成の密度が
異なるように構成されていることを特徴とする。請求項
2の構成によれば、請求項1の作用に加えて、軸受基材
及び動圧発生部は、それぞれ材料組成の密度が異なって
おり、それぞれ染み出す潤滑流体の量が異なっているの
で、流体軸受は、材料組成の密度差に起因する潤滑流体
の圧力差が軸受本体と回転軸との間に生ずる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、前記軸受基材及び前記動圧発生部は、前記潤滑流体
の含浸量の異なる材質で構成されており、ほぼ同一の圧
力でプレスされて構成されていることを特徴とする。請
求項3の構成によれば、請求項1の作用に加えて、軸受
基材及び動圧発生部からそれぞれ染み出す潤滑流体の量
が異なっているので、流体軸受は、材料組成の密度差に
起因する潤滑流体の圧力差が軸受本体と回転軸との間に
生ずる。
【0011】上記目的は、請求項4の発明にあっては、
潤滑流体を含浸しているほぼ円筒形状の軸受本体の内周
面から前記潤滑流体が染み出すことで、前記内周面に対
面するように貫通している回転軸を回転自在に支持する
流体軸受を有するモータであって、前記軸受本体は、前
記潤滑流体が染み出しにくい軸受基材と、前記軸受本体
の内周面に形成されており、前記回転軸の回転方向に進
むにつれて幅の狭くなる楔形状であり前記潤滑流体が染
み出しやすい動圧発生部とを備えることを特徴とするモ
ータにより、達成される。請求項4の構成によれば、軸
受基材は潤滑流体が染み出しにくく、動圧発生部は潤滑
流体が染み出しやすい構成となっている。従って、回転
軸の回転によって動圧発生部から潤滑流体が染み出し、
この潤滑流体は、回転軸の回転によってその回転方向に
移動される。ここで動圧発生部は楔形状であるので移動
する潤滑流体の幅が狭められ、動圧発生部と回転軸との
間に動圧が発生するようになる。従って、流体軸受は、
材料組成の密度差に起因する潤滑流体の圧力差が軸受本
体と回転軸との間に生ずる。この圧力差は、回転軸が回
転する際に、軸受本体と回転軸との間の動圧として利用
される。このため、流体軸受は、簡単な構成であるので
安価ながら、摩耗等がないため動圧効果を長期に渡り持
続することができる。
【0012】請求項5の発明は、請求項4の構成におい
て、前記軸受基材及び前記動圧発生部は、互いに異なる
圧力で同一の材料をプレスすることで材料組成の密度が
異なるように構成されていることを特徴とする。請求項
5の構成によれば、請求項4の作用に加えて、軸受基材
及び動圧発生部は、それぞれ材料組成の密度が異なって
おり、それぞれ染み出す潤滑流体の量が異なっているの
で、流体軸受は、材料組成の密度差に起因する潤滑流体
の圧力差が軸受本体と回転軸との間に生ずる。
【0013】請求項6の発明は、請求項4の構成におい
て、前記軸受基材及び前記動圧発生部は、前記潤滑流体
の含浸量の異なる材質で構成されており、ほぼ同一の圧
力でプレスされて構成されていることを特徴とする。請
求項6の構成によれば、請求項4の作用に加えて、軸受
基材及び動圧発生部からそれぞれ染み出す潤滑流体の量
が異なっているので、流体軸受は、材料組成の密度差に
起因する潤滑流体の圧力差が軸受本体と回転軸との間に
生ずる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0015】図1は、本発明の好ましい実施形態として
の流体軸受が適用されたメタル軸受120を備えるスピ
ンドルモータ100の構成例を示す部分断面図である。
図2は、図1のメタル軸受120の構成例を示す斜視図
である。図1のスピンドルモータ100は、光ディスク
や光磁気ディスク等のディスクを回転駆動するディスク
ドライブ装置に適用される。この光ディスクや光磁気デ
ィスク等のディスクは、ディスクドライブ装置で回転さ
れ、その他の光学ピックアップや磁気ヘッド装置等を用
いて、ディスクの情報の記録及び/又は再生が行われる
ことになる。
【0016】このように用いられるスピンドルモータ1
00は、例えばロータヨーク170、メインマグネット
160、コイル150、ハウジング140、締結部17
0a、スラスト軸受130、メタル軸受120及び、そ
の中心に回転軸110を有している。この回転軸110
の上部には、ディスクテーブル180が設けられてい
る。このディスクテーブル180は、上記ディスク等を
固定支持するためのものである。この回転軸110のデ
ィスクテーブル180が設けられている部分の下方に
は、ロータヨーク170が設けられている。このロータ
ヨーク170は、その断面形状がU字型となっており、
図において下部に開口が形成される構造となっている。
このロータヨーク170の一端部には、回転軸110に
締結される部分である締結部170aが設けられている
と共に、その他端部にはメインマグネット160が設け
られている。
【0017】図2に示すようにメタル軸受120は、例
えば内周面90を有するほぼ円筒状の形状であり、上述
のように円筒の内周面90側に回転軸110が貫通する
構成となっている。
【0018】また、図1に示すように回転軸110は、
その側面部が、メタル軸受120によって回転自在に支
持されていると共に、その下端部はスラスト軸受130
に点接触によって例えばR方向に回転自在に支持されて
いる。このメタル軸受120は、軸受本体120bに潤
滑流体としてのオイルが含浸された構成となっており、
図2に示すオイルが軸受本体120bと回転軸110と
の間に染み出ることで潤滑層が形成されることになる。
図1に示すメタル軸受120は、ハウジング140に圧
入されることによって、ハウジング140と回転軸11
0との間に配置されることになる。このハウジング14
0の外側には、コイル150が設けられている。
【0019】図3は、図2の軸受本体120bの内周面
90の構成例を示す平面図である。内周面90には、軸
受本体120bの基材としての軸受基材121及び、動
圧発生部80が露出している。これら軸受基材121及
び動圧発生部80は、含浸しているオイル26の染み出
しやすさが異なる構成となっている。具体的には、軸受
基材121はオイル26が染み出しにくく、動圧発生部
80はオイル26が染み出しやすい構成となっている。
【0020】これら軸受基材121及び動圧発生部80
は、後述する第1の製造方法によって、例えば互いに異
なる圧力で同一の材料をプレスして材料組成の密度が異
なるように構成されており、染み出すオイル26の量が
異なる構成となっている。具体的には、軸受基材121
及び動圧発生部80の材質としては、例えば鉄(F
e),銅(Cu),Sn,Znが挙げられる。
【0021】また、軸受基材121は、動圧発生部80
よりも高い圧力でプレスされて構成されている。ここ
で、軸受基材121は、例えば200〜300[MP
a]程度の第1の圧力でプレス加工されており、動圧発
生部80は、例えば100〜200[MPa]程度の第
2の圧力でプレス加工されている。この程度の圧力とし
たのは、軸受基材121は高いプレス圧にして密度を高
め、動圧発生部80は低いプレス圧にして密度を低めに
し、オイルが染み出しやすいようにするためである。
【0022】このようにすると、軸受基材121及び動
圧発生部80からそれぞれ染み出すオイルの量が異なっ
ているので、メタル軸受120は、材料組成の密度差に
起因するオイルの圧力差が軸受本体120bと回転軸1
10との間に生ずるようになる。
【0023】また、軸受基材121及び動圧発生部80
は、上述のような構成の代わりに、後述する第2の製造
方法によって、オイル26の含浸量の異なる材質で構成
されており、ほぼ同一の第3の圧力でプレスされて構成
されていても良い。具体的には、軸受基材121は、例
えばFe,Cu,Sn,Znを材質としており、動圧発
生部80は、例えばFe,Cu,Sn,Znを材質とし
ている。
【0024】このようにすると同様に、軸受基材121
及び動圧発生部80からそれぞれ染み出すオイルの量が
異なっているので、メタル軸受120は、材料組成の密
度差に起因するオイルの圧力差が軸受本体120bと回
転軸110との間に生ずるようになる。
【0025】メタル軸受120及びスピンドルモータ1
00はそれぞれ以上のような構成であり、次に図1〜図
3を参照しつつその動作例について説明する。図4は、
回転軸110が回転しているときのオイル26の状態の
一例を示す図である。図1のスピンドルモータ100
は、先ず、図示しない駆動用ICによりコイル150に
対して通電される。このコイル150への通電により、
コイル150とメインマグネット160との間に磁気の
反発吸引力が生じ、回転軸110が回転する。このと
き、図3に示すように回転軸110と軸受本体120b
との間には、軸受本体120から染み出たオイル120
aでなる潤滑層が形成される。
【0026】図4(A)に示すオイル120aは、回転
軸110が紙面上面側においてR方向に回転することに
より、例えば図4(B)に示す楔形状の動圧発生部80
を移動する。この動圧発生部80は、図4(B)や図4
(C)に示すようにオイル120aがR方向における楔
形状の幅の広い方から狭い方向へと移動するにつれて、
オイル120aが圧迫されることで、圧力が増大するよ
うになる。そして、増大したオイル120aの圧力は、
図2の軸受本体120bの内周面90から回転軸110
を強力に浮上させる。従って、メタル軸受120は、動
圧効果を得ることができ、軸受本体120bと回転軸1
10との間のロストルクが低減される。
【0027】製造方法 メタル軸受120及びメタル軸受120を有するモータ
23は以上のような構成であり、次に図1〜図4を参照
しつつメタル軸受120の製造方法の一例について簡単
に説明する。図5及び図6は、メタル軸受120の製造
方法の一例を示す断面図である。
【0028】第1の製造方法 まず、図5(A)に示すように図示しない所定の軸受金
型に粉末状の材料(軸受基材121)が入れられ、図5
(B)に示すように第1プレス部材12によって上記第
1の圧力でプレスが行われ、図5(C)に示すように軸
受基材121にほぼ楔形状の凹部が形成される。次に図
5(D)に示すように、上記凹部には、動圧発生部80
となるべき材料80cを充填する。
【0029】次に図6(A)に示すように、第2のプレ
ス部材13によって上記第2の圧力で、動圧発生部80
となるべき材料がプレスされ、上記材料80cと同様の
材質であって図6(B)に示す軸受基材121となるべ
き粉末80cが盛られる。次に図6(C)に示すよう
に、第3のプレス部材14によって上記第1の圧力で図
6(D)に示すように内周面90の軸受基材121内に
動圧発生部80が形成される。さらに、この軸受本体1
20bは、所定の温度で焼き固められる。
【0030】従って、この軸受本体120bは、同一の
材質で構成されており、軸受基材121と動圧発生部8
0とが異なる圧力でプレスされ、材料組成の密度が異な
るように構成されている。軸受本体120bをこのよう
に構成することで、メタル軸受120は、上述のように
回転軸110の回転時に軸受基材121及び動圧発生部
80から染み出すオイル26の量が異なっているので、
材料組成の密度差に起因するオイル26の圧力差が軸受
本体120bと回転軸110との間に生ずる。
【0031】第2の製造方法 またメタル軸受120の製造方法の変形例としては、例
えば、まず上記同様の図示しない軸受金型に、軸受基材
121となるべき第1の材料を第1層として入れ、次に
動圧発生部80となるべき第2の材料を第2層として入
れる。ここで、第2の材料は、第1の材料とは含浸する
オイル120aの密度が異なる材質である。
【0032】そして、第1の材料及び第2の材料が軸受
金型に入れられた状態で、プレス処理がなされ、プレス
処理後に焼き固められ、軸受本体120bが完成する。
【0033】従って、この軸受本体120bは、軸受基
材121及び動圧発生部80がオイル120aの含浸量
の異なる材質で構成され、ほぼ同一の圧力でプレスされ
構成されている。軸受本体120bをこのように構成す
ることで、メタル軸受120は、回転軸110の回転時
に軸受基材121及び動圧発生部80から染み出すオイ
ル26の量が異なるので、材料組成の密度差に起因する
オイル26の圧力差が軸受本体120bと回転軸110
との間に生ずる。
【0034】また、動圧発生部80等の形状は、上記構
成の代わりに、図7に示すように各動圧発生部80を残
部80dが接続しているような構成であっても良い。こ
れは、上記第1の製造方法において、図5(D)に示す
ように凹部にのみ動圧発生部80となるべき材料80c
を充填する代わりに、図8に示すように軸受基材121
の全面にその材料80cを配置してプレスして製造した
場合に、この様な構成となる。
【0035】本発明の実施形態によれば、軸受120
は、内周面90の経時変化や摩耗が少ないので、動圧効
果を長期に渡り持続させることができる。また、この軸
受120は、加工が容易であるので安価で簡単な構成と
なり、サイジング等により内周面90の径を変化させて
も同様な動圧を得ることができる。
【0036】ところで本発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。上記実施形態では、軸受基材12
1の内周面90に、図3に示すような楔形状の動圧発生
部80が設けられていると例示したが、これに限られ
ず、図9に示すような楔形状の動圧発生部80dが設け
られている構成であっても良いことはいうまでもない。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記
とは異なるように任意に組み合わせることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
動圧効果を長期に渡り持続させることができる安価で簡
単な構成の流体軸受及びモータを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態としての流体軸受が
適用されたメタル軸受を備えるスピンドルモータの構成
例を示す部分断面図。
【図2】図1のメタル軸受の構成例を示す斜視図。
【図3】図2の軸受本体の内周面の構成例を示す平面
図。
【図4】回転軸が回転しているときのオイルの状態の一
例を示す図。
【図5】メタル軸受けの製造方法の一例を示す断面図。
【図6】メタル軸受けの製造方法の一例を示す断面図。
【図7】軸受本体の内周面に形成された動圧発生部及び
残部の構成例を示す図。
【図8】メタル軸受けの製造方法の一例を示す断面図。
【図9】動圧発生部の変形例を示す平面図。
【符号の説明】
3・・・オイル(潤滑流体)、80・・・動圧発生部、
90・・・内周面、100・・・スピンドルモータ(モ
ータ)、110・・・回転軸、120・・・軸受、12
0a・・・潤滑流体、120b・・・軸受本体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑流体を含浸しているほぼ円筒形状の
    軸受本体の内周面から前記潤滑流体が染み出すことで、
    前記内周面に対面するように貫通している回転軸を回転
    自在に支持する流体軸受であって、 前記軸受本体は、 前記潤滑流体が染み出しにくい軸受基材と、 前記軸受本体の内周面に形成されており、前記回転軸の
    回転方向に進むにつれて幅の狭くなる楔形状であり前記
    潤滑流体が染み出しやすい動圧発生部とを備えることを
    特徴とする流体軸受。
  2. 【請求項2】 前記軸受基材及び前記動圧発生部は、互
    いに異なる圧力で同一の材料をプレスすることで材料組
    成の密度が異なるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の流体軸受。
  3. 【請求項3】 前記軸受基材及び前記動圧発生部は、前
    記潤滑流体の含浸量の異なる材質で構成されており、ほ
    ぼ同一の圧力でプレスされて構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の流体軸受。
  4. 【請求項4】 潤滑流体を含浸しているほぼ円筒形状の
    軸受本体の内周面から前記潤滑流体が染み出すことで、
    前記内周面に対面するように貫通している回転軸を回転
    自在に支持する流体軸受を有するモータであって、 前記軸受本体は、 前記潤滑流体が染み出しにくい軸受基材と、 前記軸受本体の内周面に形成されており、前記回転軸の
    回転方向に進むにつれて幅の狭くなる楔形状であり前記
    潤滑流体が染み出しやすい動圧発生部とを備えることを
    特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 前記軸受基材及び前記動圧発生部は、互
    いに異なる圧力で同一の材料をプレスすることで材料組
    成の密度が異なるように構成されていることを特徴とす
    る請求項4に記載の流体軸受を有するモータ。
  6. 【請求項6】 前記軸受基材及び前記動圧発生部は、前
    記潤滑流体の含浸量の異なる材質で構成されており、ほ
    ぼ同一の圧力でプレスされて構成されていることを特徴
    とする請求項4に記載の流体軸受を有するモータ。
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WO2015151698A1 (ja) * 2014-04-04 2015-10-08 Ntn株式会社 焼結軸受及びこれを備えた流体動圧軸受装置、並びに焼結軸受の製造方法

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