JP2003155631A - 紡機における毛羽多発監視装置 - Google Patents

紡機における毛羽多発監視装置

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JP2003155631A
JP2003155631A JP2001353578A JP2001353578A JP2003155631A JP 2003155631 A JP2003155631 A JP 2003155631A JP 2001353578 A JP2001353578 A JP 2001353578A JP 2001353578 A JP2001353578 A JP 2001353578A JP 2003155631 A JP2003155631 A JP 2003155631A
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weight
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spindle
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JP2001353578A
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Tsutomu Nakano
勉 中野
Akitoshi Sano
彰俊 佐野
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の毛羽検出装置を設けずに、コンパクト
ヤーンの紡出時に、毛羽の多発を監視する。 【解決手段】 各スピンドル10にはそれぞれスピンドル
10を駆動するスピンドルモータ11が設けられている。リ
ングレール12及びドラフト装置13はスピンドルモータ11
と別のモータで駆動される。ドラフト装置13の最終送出
ローラ対の下流側に繊維束集束装置17が配設されてい
る。各錘毎に設けられたスピンドルモータ11に作用する
負荷に対応してスピンドルモータ11に供給される電流量
を検出する電流センサが各錘毎に設けられている。各電
流センサの検出値が、毛羽が多くなった状態に対応する
値以下で、かつ糸切れ時の負荷に対応する値より大きな
値に低下したときに、当該錘を毛羽多発状態と判断する
判断手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の錘を装備す
るとともに各錘のスピンドルを各錘毎に設けられたモー
タにより独立して駆動し、かつドラフトパートでドラフ
トされた繊維束を集束する繊維束集束装置を備えたリン
グ精紡機等の紡機における毛羽多発監視装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、精紡機機台の多数錘化あるいはス
ピンドルの回転の高速化を図るため、精紡機機台の全錘
を1台のモータで駆動する代わりに、各錘毎にスピンド
ル駆動用のモータを設けた装置が提案されている。この
ように単錘駆動モータを各錘毎に設けた場合は、糸切れ
が発生すると当該錘の糸切れ検出センサからの検知信号
に基づいて当該錘のモータが停止される。そして、作業
者あるいは糸継ぎ機による糸継ぎが行われた後、モータ
が再起動される。また、糸切れの発生を検出する方法と
して、モータに供給される電流を検出する方法が提案さ
れている(例えば、特開平11−181636号公
報)。
【0003】一方、近年、ドラフトパートでドラフトさ
れた繊維束を集束する繊維束集束装置を備えたリング精
紡機が提案されている。このリング精紡機においては、
前記繊維束集束装置をドラフト装置の前側に追加するこ
とにより、即ちドラフト装置の繊維束移動方向の下流側
で、撚り掛け前の繊維束を集束することにより、毛羽が
少ない等、高品質の糸の紡出が可能となる。そして、こ
の種の繊維束集束装置を備えた精紡機で紡出された糸は
コンパクトヤーン(圧縮糸)とも呼ばれている。
【0004】ところが、コンパクトヤーンの紡出におい
ては、紡出中に何らかの原因(例えば、吸引装置の詰ま
り)で繊維束の集束機能が低下して毛羽の多い糸、即ち
コンパクトヤーンとしては異常糸の状態となっても糸切
れとなるわけではないため、紡出が継続される。しか
し、毛羽の少ないコンパクトヤーンに毛羽の多い糸が混
じった状態で織物が織製されると、織り斑が発生した
り、染色時に染め斑が生じるという問題がある。
【0005】この問題に対処するため、ドイツ特許出願
公開DE19824078A1には、コンパクトヤーン
の生産時に、生産糸の毛羽を検出する検出装置を設け、
毛羽の設定限界値を上回るのを監視する装置が開示され
ている。また、ドイツ特許出願公開DE1991878
0A1には、コンパクトヤーンの生産時に、生産糸の毛
羽を検出する検出装置を設け、玉揚げされたコップ(管
糸)を選別する方法が開示されている。
【0006】また、一般にリング精紡機ではトラベラと
リングとの摺動面に特別な潤滑材を供給しながら糸の巻
き取りを行っているのではないにも拘わらず、金属製の
トラベラが金属製のリング上を摺動する際の摩耗が比較
的少ない。この原因として、最近、糸の繊維(毛羽)の
一部が取れてトラベラの摺動面に供給され、潤滑膜が一
時的に形成されるためと考えられている。潤滑膜は一度
形成されてもトラベラの滑走により徐々に取れるととも
に、新たに繊維が摺動面に供給されて潤滑膜が形成され
ることが繰り返されていると考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記ドイツ特許出願公
開DE19824078A1、ドイツ特許出願公開DE
19918780A1に開示された装置では、コンパク
トヤーンの毛羽の発生を検出する専用の検出装置を設け
る必要があるため、高価になる。また、風綿等の存在す
る糸道部分にセンサが配置されているため、誤検知が懸
念される。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は専用の毛羽検出装置を設けず
に、コンパクトヤーンの紡出時に、毛羽の多発を監視す
ることができる紡機における毛羽多発監視装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、コンパ
クトヤーンの正常糸の紡出時においてトラベラがリング
上を滑走する際の摺動抵抗に比較して、毛羽が多くなっ
た異常糸の紡出時における摺動抵抗が1/3〜1/2程
度となることを実験的に確認した。この特性を利用して
本願発明を完成した。
【0010】そして、前記の目的を達成するため請求項
1に記載の発明では、多数の錘を装備するとともに各錘
のスピンドルを各錘毎に設けられたモータにより独立し
て駆動し、かつドラフトパートでドラフトされた繊維束
を集束する繊維束集束装置を備えた紡機において、毛羽
の多発を検出する。そして、各錘毎に設けられたモータ
に作用する負荷を検出する負荷検出手段と、前記各負荷
検出手段の検出負荷が、毛羽が多くなった状態に対応す
る値以下に低下したときに当該錘を毛羽多発状態と判断
する判断手段とを備えた。
【0011】従って、この発明においては、負荷検出手
段により各錘のモータに作用する負荷が検出される。判
断手段により、各負荷検出手段の検出負荷が、毛羽が多
くなった状態に対応する値以下に低下したか否かが判断
される。そして、前記毛羽多発状態に対応する値以下に
低下したときに、当該錘が毛羽多発状態と判断される。
糸切れの場合も負荷は低下するが、毛羽多発状態に比較
して低下の割合が大きく、毛羽多発状態と明確に判別さ
れる。負荷検出手段として、糸切れ検出用の負荷検出手
段を利用することにより、専用の毛羽検出装置を設けず
に毛羽多発状態を検出することができる。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記判断手段は、前記検出負荷が、
毛羽が多くなった状態に対応する値以下で、かつ糸切れ
時の負荷の値より大きな値に低下したときに当該錘を毛
羽多発状態と判断する。この発明では、糸切れ発生の状
態と毛羽多発状態とが、より明確に判別される。
【0013】請求項3に記載の発明では、各錘毎に設け
られたモータに作用する負荷を検出する負荷検出手段
と、前記各負荷検出手段の検出負荷の値が選択した複数
錘あるいは全錘の平均値から所定の割合で低下している
か否かを判断し、所定の割合で低下している錘を毛羽多
発錘と判断する判断手段とを備えた。
【0014】従って、この発明では、請求項1に記載の
発明と同様に、負荷検出手段により各錘のモータに作用
する負荷が検出される。そして、判断手段により、各負
荷検出手段の検出負荷の値が選択した複数錘あるいは全
錘の平均値から所定の割合で低下しているか否かが判断
され、所定の割合で低下している錘が毛羽多発錘と判断
される。毛羽多発状態が発生する錘の発生確率は低いた
め、負荷が選択した複数錘あるいは全錘の平均値から所
定の割合で低下している錘を毛羽多発錘と判断しても支
障はない。また、毛羽多発状態と糸切れ状態との負荷低
下の割合は大きく異なるため、毛羽多発状態は糸切れと
は明確に判別される。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記判断
手段による毛羽多発状態での紡出が所定時間以上継続す
ると、当該錘のモータを停止させる。従って、この発明
では、毛羽が多発した異常糸の状態で紡出が継続される
のが防止され、不良糸の生産が防止される。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記判断
手段による毛羽多発状態での紡出の積算時間が所定時間
に達すると、当該錘のモータを停止させる。この発明で
も、毛羽が多発した異常糸の状態で紡出が継続されるの
が防止され、不良糸の生産が防止される。
【0017】請求項6に記載の発明では、請求項1〜請
求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記繊維
束集束装置は、紡機のドラフトパートの最終送出ローラ
対の下流側に設けられ、ニップローラを備えた送出部
と、前記送出部のニップ点を挟んで、該ニップ点の上流
側及び下流側に延びる吸引孔を備えた吸引部と、前記送
出部を構成するとともに前記吸引部に沿って回転される
通気エプロンとを備えている。
【0018】従って、この発明では、繊維束がニップ点
を過ぎた後も吸引作用を受けて集束された状態で移動す
るため、毛羽の発生や落綿が抑制されて糸質の改善効果
が大幅に向上した糸を紡出することができる。その結
果、正常糸の紡出時と毛羽多発状態での紡出時とにおい
て、モータに作用する負荷の差が大きくなり、毛羽多発
状態の検出精度が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を単錘駆動のリング精紡機に具体化した第1の実施の
形態を図1〜図5に従って説明する。
【0020】図1に示すように、各スピンドル10には
それぞれスピンドル10を駆動するモータとしてのスピ
ンドルモータ11が設けられている。スピンドルモータ
11としては同期モータが使用されている。リングレー
ル12及びドラフトパートとしてのドラフト装置13は
スピンドルモータ11と別のモータ(図示せず)で駆動
されるようになっている。
【0021】ドラフト装置13はフロントローラ14、
ミドルローラ15及びバックローラ16を備えた3線式
の構成となっている。フロントローラ14がドラフト装
置13の最終送出ローラ対を構成する。
【0022】図1及び図4に示すように、ドラフト装置
13の最終送出ローラ対の下流側に繊維束集束装置17
が配設されている。繊維束集束装置17はニップローラ
18、吸引部19及び通気エプロン20を備えている。
ニップローラ18はフロントボトムローラ14aと平行
に配設された回転軸21に形成された駆動ローラ部とし
てのボトムニップローラ21aと、ボトムニップローラ
21aに通気エプロン20を介して押圧されるトップニ
ップローラ18aとで構成されている。
【0023】この実施の形態の繊維束集束装置17は、
図5に示すように、トップニップローラ18aがドラフ
ト装置13の各トップローラと同様に2錘毎に、支持部
材22(図4にのみ図示)を介してウエイティングアー
ム(図示せず)に支持されている。なお、この実施の形
態では支持部材22はフロントトップローラ14bの支
持部材と一体に形成されている。
【0024】回転軸21は複数錘と対応する所定長さに
形成され、その両端で軸受を介してローラスタンド23
に支持されている。回転軸21には長手方向の中央にギ
ヤ21b(図5にのみ図示)が設けられ、フロントボト
ムローラ14aにはギヤ21bと対向する位置にギヤ部
24が形成されている。そして、ギヤ21b及びギヤ部
24と歯噛する中間ギヤ25が設けられ、フロントボト
ムローラ14aの回転力が、ギヤ部24、中間ギヤ25
及びギヤ21bを介して回転軸21に伝達される。
【0025】精紡機機台にはその長手方向(図1の紙面
と垂直方向)に延びるように吸引ダクト(図示せず)が
配設されている。図4に示すように、吸引部19は、回
転軸21と平行に延びる吸引パイプ26,27と、前記
吸引ダクトに連結されて負圧を吸引パイプ26,27に
作用させる接続管28とを備えている。接続管28は、
基端側において蛇腹状の連結管29を介して吸引ダクト
に接続されている。図5に示すように、接続管28の左
右両側には、それぞれ吸引パイプ26,27の第1端部
が着脱可能に取り付けられ、吸引パイプ26,27の第
2端部はエンドプラグ30に嵌合されている。なお、エ
ンドプラグ30には回転軸21の軸受が嵌合されるよう
になっている。
【0026】図4に示すように、吸引パイプ26は、ボ
トムニップローラ21aのニップ点を挟んで繊維束(フ
リース)Fの移動方向の上流側に延びるスリット状の吸
引孔26aが形成された摺動案内面を有する。吸引パイ
プ27は、下流側に延びるスリット状の吸引孔27aが
形成された摺動案内面を有する。そして、吸引パイプ2
6はボトムニップローラ21aのニップ点より繊維束の
移動方向上流側に、吸引パイプ27は下流側に位置する
ように配設されている。
【0027】吸引パイプ26は、通気エプロン20をフ
ロントボトムローラ14aとフロントトップローラ14
bとのニップ点の近傍に至るように案内可能な形状に形
成されている。吸引パイプ27は、通気エプロン20か
ら送り出される繊維束Fがある程度のフリース角度をも
って転向するように配置されている。なお、フリース角
度とは繊維束(フリース)Fのニップ点を通過した後、
繊維束Fを引き出し位置まで案内する円弧面の曲率中心
とニップ点とを結ぶ線分と、前記曲率中心と繊維束Fの
引き出し点とを結ぶ線分との成す角度を意味する。通気
エプロン20は一部が吸引パイプ26,27に、一部が
ボトムニップローラ21aに接触するように巻掛けら
れ、ボトムニップローラ21aの回転に伴って吸引パイ
プ26,27の摺動案内面に沿って摺動しつつ回転され
るようになっている。この実施の形態では通気エプロン
20は、適度な通気性を確保できる織布により形成され
ている。
【0028】図4及び図5に示すように、吸引パイプ2
7の下方近傍には、糸切れ時にドラフト装置13から送
出される繊維束Fを吸引する作用をなすシングルタイプ
のニューマ装置の吸引ノズル31の先端がそれぞれ配設
されている。吸引ノズル31の基端は吸引ダクトに接続
されている。
【0029】各スピンドルモータ11はハウジング32
内にそれぞれスピンドル制御装置33(図2に図示)を
備えている。スピンドル制御装置33には商用電源をA
C/DCコンバータ(いずれも図示せず)で変換した直
流が供給される。図1に示すように、ハウジング32に
は糸切れ表示用の表示部32aと、毛羽多発報知手段と
しての表示部32bとが設けられている。両表示部32
a,32bは互いに異なる色で点灯可能に構成され、例
えば、表示部32aには橙色のLEDが使用され、表示
部32bには赤色のLEDが使用されている。また、ハ
ウジング32にはスピンドルモータ11の起動、停止を
指令するスイッチ32cが装備されている。スイッチ3
2cは糸継ぎ作業時に使用される。
【0030】図2に示すように、スピンドル制御装置3
3はインバータ34及び制御部35を備えている。制御
部35はCPU36及びメモリ37を備えている。イン
バータ34とスピンドルモータ11とを接続する3本の
給電線の任意の1本には、各スピンドルモータ11に供
給される電流を計測する電流センサ38が設けられてい
る。電流センサ38はスピンドルモータ11に作用する
負荷を検出する負荷検出手段及び糸切れ検出手段を構成
する。CPU36は電流センサ38の出力をA/D変換
器及びインタフェース(いずれも図示せず)を介して入
力する。CPU36は糸切れ時及び毛羽多発継続状態時
には、当該錘のスピンドルモータ11への電力供給を停
止してスピンドルモータ11を停止させるようになって
いる。CPU36は、糸切れ及び毛羽多発継続状態を後
記する機台制御装置からの信号で確認(検知)する。
【0031】紡機機台の全錘は複数のグループに分割さ
れ、図3に示すように、各制御部35は複数錘(例え
ば、48錘)を1グループとして、それぞれセクション
制御ユニット39に通信ライン40を介して接続されて
いる。各セクション制御ユニット39は全錘を統括する
機台制御装置41に通信ライン40を介して接続されて
いる。各セクション制御ユニット39は当該セクション
制御ユニット39に接続されたグループの制御部35
と、機台制御装置41との間の信号の授受を中継する。
各錘毎に設けられた電流センサ38の出力が各制御部3
5に入力され、その計測データが各セクション制御ユニ
ット39を介して、ディジタルの電流値データとして機
台制御装置41に送信される。
【0032】機台制御装置41はCPU42、ROM4
3、RAM44、入力装置45及び入出力インタフェー
ス46を備えている。CPU42は入出力インタフェー
ス46を介して巻量検出手段47に接続されている。巻
量検出手段47にはフロントローラ(図示せず)の回転
数を積算するカウンタが使用され、CPU42はそのカ
ウント値からその時の巻量を演算する。CPU42は、
毛羽多発状態か否かを判断する判断手段を構成するとと
もに、糸切れ検出手段としても機能する。
【0033】ROM43にはプログラムデータと、その
実行に必要な各種データとが記憶されている。プログラ
ムデータには種々の繊維原料、紡出糸番手及び撚り数等
の紡出条件と、定常運転時のスピンドル回転速度、ドラ
フト駆動系及びリフティング駆動系のモータの回転速度
との対応データや、種々の巻量における回転数と供給電
流量との関係を示すマップ等がある。ROM43には前
記毛羽多発状態の判断に使用する値を、ボビンに巻き取
られた糸量に対応して設定するための関係式またはマッ
プが記憶されている。また、ROM43には糸切れの判
断に使用する負荷の値を、ボビンに巻き取られた糸量に
対応して設定するための関係式またはマップが記憶され
ている。これらのマップは紡出条件によって異なり、予
め紡出試験を行って又は理論的に求められる。RAM4
4は入力装置45により入力されたデータやCPU42
における演算処理結果等を一時記憶する。
【0034】CPU42は各錘の電流センサ38の計測
データを各制御部35及び各セクション制御ユニット3
9を介して入力し、特開平11−181636号公報に
開示された糸切れ検出装置と同様な方法で、所定時間毎
に各錘の糸切れの有無を判断するようになっている。そ
して、CPU42は糸切れと判断した錘には、セクショ
ン制御ユニット39を介して糸切れ報知信号を出力す
る。
【0035】また、CPU42は、電流センサ38の計
測データに基づいて、検出負荷が、毛羽が多くなった状
態に対応する値以下で、かつ糸切れ時の負荷の値より大
きな値に低下したときに当該錘を毛羽多発状態と判断す
る。そして、毛羽多発状態と判断した錘には、セクショ
ン制御ユニット39を介して毛羽多発報知信号を出力す
る。CPU36は機台制御装置41からの毛羽多発報知
信号を入力すると、その状態での紡出時間を計時し、所
定時間以上継続すると、当該錘のスピンドルモータ11
への電力供給を停止してスピンドルモータ11を停止さ
せるようになっている。
【0036】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。精紡機の運転に先立って繊維原料、紡出糸番
手、撚り数等の紡出条件が入力装置45により機台制御
装置41に入力される。そして、精紡機の運転が開始さ
れると、各錘の制御部35は機台制御装置41からの指
令に基づき、紡出条件に対応してインバータ34を介し
てスピンドルモータ11を所定の回転速度となるように
制御する。
【0037】精紡機が運転されると、繊維束Fはドラフ
ト装置13のバックローラ16からフロントローラ14
の間を通過することによりドラフトされた後、繊維束集
束装置17へ案内される。ニップローラ18は両フロン
トローラ14の表面速度より若干速く回転され、繊維束
Fは適度な緊張状態でニップローラ18のニップ点を過
ぎた後、転向して撚り掛けを受けながら下流側へ移動す
る。
【0038】また、吸引ダクトの吸引作用が連結管29
及び接続管28を介して吸引パイプ26,27に及び、
摺動案内面に形成された吸引孔26a,27aの吸引作
用が通気エプロン20を介して繊維束Fに及ぶ。そし
て、繊維束Fが吸引孔26a,27aと対応する位置に
吸引集束された状態で移動する。その結果、ニップ点通
過後の繊維束Fから繊維の遊離が抑制され、毛羽の発生
や落綿が抑制されて糸質の改善効果が大幅に向上する。
【0039】RAM44には巻量を記憶する記憶領域が
各錘に対応して設けられ、CPU42は糸切れが発生し
た錘について、糸継ぎが為されると糸切れの間に巻き取
られるべきであった巻量を演算し、RAM44の前記記
憶領域に記憶させる。CPU42は糸切れ経歴のある錘
の電流値データと、ROM43に記憶されたデータ及び
巻始めからの巻量から求めたその電流値データの計測時
における当該錘の巻量と等しい巻量に対する値により、
当該錘の毛羽多発状態及び糸切れの有無を判断する。
【0040】機台制御装置41のCPU42は所定時間
毎に、各錘の電流センサ38の計測電流値データを制御
部35及びセクション制御ユニット39を介して入力
し、その値に基づいて各錘の糸切れの有無を判断する。
そして、糸切れと判断した錘には糸切れ信号を出力す
る。
【0041】また、CPU42は制御部35及びセクシ
ョン制御ユニット39を介して入力した各錘の電流セン
サ38の計測電流値データが、毛羽多発状態に対応する
値以下で、かつ糸切れ時の負荷の値より大きな値に低下
したか否かを判断する。検出負荷が、毛羽が多くなった
状態に対応する値以下で、かつ糸切れ時の負荷の値より
大きな値に低下したときに当該錘を毛羽多発状態と判断
する。そして、毛羽多発状態と判断した錘のCPU36
に、セクション制御ユニット39を介して毛羽多発報知
信号を出力する。
【0042】CPU36は機台制御装置41からの毛羽
多発報知信号を入力すると、その状態での紡出時間を計
時し、所定時間以上継続すると、当該錘のスピンドルモ
ータ11への電力供給を停止してスピンドルモータ11
を停止させる。また、CPU36は糸切れ信号を入力す
ると、当該錘のスピンドルモータ11への電力供給を停
止してスピンドルモータ11を停止させる。
【0043】スピンドルモータ11に供給される電流量
はスピンドルモータ11に作用する負荷に対応して変化
し、負荷が大きければ電流量は増大し、負荷が小さくな
れば電流量は減少する。そして、精紡機の紡出運転時に
スピンドルモータ11に作用する負荷はボビンに巻き取
られた糸量の増大に伴って増加する。
【0044】また、リング精紡機においては、紡出され
る糸の繊維(毛羽)の一部が取れてトラベラの摺動面に
供給され、潤滑膜が一時的に形成されるため、トラベラ
とリングとの摺動抵抗が減少すると考えられている。潤
滑膜は一度形成されてもトラベラの滑走により徐々に取
れるとともに、新たに繊維が摺動面に供給されて潤滑膜
が形成されることが繰り返されていると考えられてい
る。繊維束集束装置17の機能が正常で、糸(コンパク
トヤーン)が正常に紡出されている状態では、毛羽が少
ないため、スピンドルモータ11に作用する負荷がコン
パクトヤーンでない通常の糸の紡出時に比較して大き
い。また、繊維束集束装置17の機能が何らかの原因
(例えば、吸引部19の詰まり)で低下して、紡出糸に
毛羽の発生が多くなると、毛羽の発生が少ない正常糸の
紡出時に比較して負荷が1/3〜1/2大幅に減少(低
下)する。従って、正常時と毛羽多発状態とが判別され
る。
【0045】また、糸切れ発生時には、毛羽の多発状態
での電流量より更に低下する。従って、電流センサ38
による検出電流量を、その時点のボビンBに巻き取られ
た糸量に対応した前記比較値との比較により、各錘の状
態が正常か、毛羽多発状態か、糸切れ状態かが判別され
る。
【0046】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 各錘毎に設けられたスピンドルモータ11に作
用する負荷を検出する負荷検出手段(電流センサ38)
の検出負荷に基づいて、毛羽多発状態か否かが判断され
る。従って、糸切れ検出のために設けられる電流センサ
38を利用することにより、専用の毛羽検出装置を設け
ずに毛羽多発状態をリアルタイムで検出することができ
る。
【0047】(2) 毛羽多発状態での紡出が所定時間
以上継続すると、当該錘のスピンドルモータ11が停止
される。従って、毛羽が多発した異常糸の状態で紡出が
継続されるのが防止され、不良糸の生産を防止できる。
【0048】(3) 各錘の毛羽多発状態か否かの判断
に使用される比較値は、ボビンに巻き取られた糸量の増
大に伴って変化するため、前記糸量に対応して設定する
必要があり、各錘のCPU36で行うと、各錘のCPU
36にマップや糸量の演算データなどを設ける必要があ
る。しかし、前記毛羽多発状態か否かの判断が機台制御
装置41で行われるため、各錘のCPU36に前記マッ
プや糸量の演算データなどを設ける必要がなく、構成が
簡単になる。
【0049】(4) 各錘の毛羽多発状態の継続時間の
計測に必要な容量は1錘では小さいが、全錘分を合計す
ると大きくなる。この実施の形態では前記計測を各錘の
CPU36で行うため、CPU42の容量を大きくしな
くてもよい。
【0050】(5) 繊維束集束装置17は、ドラフト
装置13の最終送出ローラ対の下流側に設けられ、ニッ
プローラ18のニップ点を挟んで、該ニップ点の上流側
及び下流側に延びる吸引孔26a,27aを備えた吸引
部19を備えている。従って、繊維束がニップ点を過ぎ
た後も吸引作用を受けて集束された状態で移動するた
め、毛羽の発生や落綿が抑制されて糸質の改善効果が大
幅に向上した糸を紡出することができる。その結果、正
常糸の紡出時と毛羽多発状態での紡出時とにおいて、ス
ピンドルモータ11に作用する負荷の差が大きくなり、
毛羽多発状態の検出精度が向上する。
【0051】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図6に従って説明する。この実施の形態ではスピン
ドルモータ11が共通のモータ駆動装置を介して電源が
供給される点が前記実施の形態と大きく異なっている。
前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説
明を省略する。
【0052】スピンドルモータ11としては三相誘導モ
ータが使用され、スピンドルモータ11は共通のモータ
駆動装置48に接続された電源線49に対して給電線5
0を介して接続されている。電源線49には各スピンド
ルモータ11(1個のみ図示)が並列に接続されてい
る。
【0053】各錘の3本の給電線50の任意の1本には
各スピンドルモータ11に供給される電流を計測する電
流センサ38が設けられている。電流センサ38は電流
計測装置51に接続されている。電流計測装置51は電
流センサ38の出力電圧信号を適切に増幅するアンプ
と、増幅後の信号を処理するローパスフィルタ(いずれ
も図示せず)とを備えている。また、電流計測装置51
はマイクロコンピータを備え、前記ローパスフィルタの
処理信号をA/D変換器(いずれも図示せず)を介して
ディジタルデータとして常時取り込み可能となってい
る。
【0054】給電線50には各錘毎にリレーの常閉接点
(いずれも図示せず)が設けられ、糸切れ信号に基づい
て該リレーが励磁されて当該常閉接点が開き、当該錘の
スピンドルモータ11への電力供給が停止されるように
なっている。
【0055】全錘は複数のグループに分割され、電流計
測装置51は複数錘(例えば、48錘)を1グループと
して、それぞれセクション制御ユニット39に通信ライ
ン40を介して接続されている。そして、電流センサ3
8で検出された電流量の計測データが各電流計測装置5
1及びセクション制御ユニット39を介して機台制御装
置41に送信される。そして、前記実施の形態と同様
に、各錘の検出電流量に基づいて、毛羽多発状態及び糸
切れの発生の有無が、CPU42により判断される。こ
の実施の形態ではCPU42が毛羽多発状態と判断され
た錘の毛羽多発状態の継続時間を計測し、所定時間以上
継続すると当該錘のスピンドルモータ11への電力供給
を停止させる。また、CPU42は糸切れと判断した場
合も、当該錘のスピンドルモータ11への電力供給を停
止させる。
【0056】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 判断手段(CPU42)は、各負荷検出手段(電流
センサ38)の検出負荷が、毛羽が多くなった状態に対
応する値以下に低下したときに当該錘を毛羽多発状態と
判断するようにしてもよい。即ち、糸切れ時の負荷の値
より大きな値であることの判断をしなくてもよい。
【0057】○ 各錘が毛羽多発状態か否かの判断を、
判断手段が各錘毎に独立して行う代わりに、各錘毎に設
けられた負荷検出手段(電流センサ38)の検出負荷の
値が選択した複数錘あるいは全錘の平均値から所定の割
合で低下しているか否かを判断し、所定の割合で低下し
ている錘を毛羽多発錘と判断するようにしてもよい。毛
羽多発状態が発生する錘の発生確率は低いため、負荷が
選択した複数錘あるいは全錘の平均値から所定の割合で
低下している錘を毛羽多発錘と判断しても支障はない。
また、毛羽多発状態と糸切れ状態とでは、負荷低下の割
合は大きく異なるため、毛羽多発状態は糸切れとは明確
に判別される。この場合、各錘毎にボビンに巻き取られ
た糸量の増大に伴って、毛羽多発状態の判断に使用する
比較値をいちいち設定する必要がない。
【0058】〇 各錘が毛羽多発状態か否かの判断を、
負荷の値が選択した複数錘あるいは全錘の平均値から所
定の割合で低下しているか否かで行う場合、当該錘のボ
ビンに巻き取られた糸量が途中の糸切れにより他の錘に
比較して大幅に異なる場合は、糸量による補正を行った
負荷値を使用する構成としてもよい。この場合、判断の
精度が向上する。
【0059】〇 1回の毛羽多発状態の継続時間が所定
時間未満の場合であっても、前記判断手段による毛羽多
発状態での紡出の積算時間が所定時間に達すると、当該
錘のモータを停止させる構成としてもよい。前記積算時
間の所定時間と、継続時間の所定時間とは同じであって
もよいが、積算時間の所定時間の方を長くしてもよい。
この場合も、毛羽が多発した異常糸の状態で紡出が継続
されるのを防止でき、不良糸の生産が防止される。
【0060】○ 各錘毎に設けられた制御部35が、各
錘の毛羽多発状態の判断及び糸切れ判断を行い、その判
断に基づいてスピンドルモータ11を停止させるように
してもよい。
【0061】〇 各錘の毛羽多発状態の判断及び糸切れ
判断を、全錘共通の機台制御装置41で行う代わりに、
複数錘で共用する判断手段(CPU)を設けてもよい。 〇 各錘の毛羽多発状態か否かの判断に使用される比較
値は、紡出糸の太さや繊維種によって変更してもよい。
【0062】○ スピンドルモータ11を停止させる基
準となる毛羽多発状態での継続時間は紡出糸の太さや繊
維種によって変更してもよい。 ○ スピンドルモータ11に作用する各錘の負荷の検出
はスピンドルモータ11への供給電流を電流センサ38
で検出する方式に限らず、他の方式(例えば、電圧の検
出)としてもよい。
【0063】〇 毛羽多発状態の継続時間が所定時間を
超えたり、1回の毛羽多発状態の継続時間が所定時間未
満で、かつ毛羽多発状態での紡出の積算時間が所定時間
に達した場合でも紡出を停止せず、玉揚げ時に当該錘の
玉揚げボビンを異常糸として正常糸のボビンと区別する
ようにしてもよい。
【0064】〇 毛羽多発状態の継続時間が所定時間に
達しない毛羽多発状態が所定回数に達したときに、スピ
ンドルモータ11を停止させる構成としてもよい。 〇 繊維束集束装置17としてニップローラ18のニッ
プ点を挟んで上流側及び下流側に吸引孔26a,27a
を設ける代わりに、吸引孔(スリット)がニップ点の上
流側にのみ配置されている構成としてもよい。
【0065】前記各実施の形態から把握できる技術的思
想(発明)について以下に記載する。 (1) 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発
明において、前記判断手段は紡機機台の全錘につき1つ
設けられている。
【0066】(2) 請求項1〜請求項6のいずれか一
項に記載の発明において、前記判断手段の各錘の毛羽多
発状態か否かの判断に使用される比較値は、紡出糸の太
さや繊維種によって変更可能に構成されている。
【0067】(3) 請求項4に記載の発明において、
前記モータを停止させる基準となる毛羽多発状態での継
続時間は紡出糸の太さや繊維種によって変更可能に構成
されている。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
6に記載の発明によれば、専用の毛羽検出装置を設けず
に、コンパクトヤーンの紡出時に、毛羽の多発を監視す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態のリング精紡機の概略側面
図。
【図2】 電気的構成を示すブロック回路図。
【図3】 電気的構成を示すブロック回路図。
【図4】 繊維束集束装置の一部破断概略側面図。
【図5】 繊維束集束装置の概略正面図。
【図6】 第2の実施の形態の電気的構成を示すブロッ
ク回路図。
【符号の説明】
10…スピンドル、11…モータとしてのスピンドルモ
ータ、13…ドラフトパートとしてのドラフト装置、1
4…最終送出ローラ対としてのフロントローラ、17…
繊維束集束装置、18…ニップローラ、19…吸引部、
20…通気エプロン、26a,27a…吸引孔、42…
判断手段としてのCPU、38…負荷検出手段としての
電流センサ、F…繊維束。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L056 AA02 DA33 EA04 EA12 EA25 EA32 EA43 EA49 EB12 EB30 EC19 EC70 EC85 FB12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の錘を装備するとともに各錘のスピ
    ンドルを各錘毎に設けられたモータにより独立して駆動
    し、かつドラフトパートでドラフトされた繊維束を集束
    する繊維束集束装置を備えた紡機において、 各錘毎に設けられたモータに作用する負荷を検出する負
    荷検出手段と、 前記各負荷検出手段の検出負荷が、毛羽が多くなった状
    態に対応する値以下に低下したときに当該錘を毛羽多発
    状態と判断する判断手段とを備えた紡機における毛羽多
    発監視装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段は、前記検出負荷が、毛羽
    が多くなった状態に対応する値以下で、かつ糸切れ時の
    負荷の値より大きな値に低下したときに当該錘を毛羽多
    発状態と判断する請求項1に記載の紡機における毛羽多
    発監視装置。
  3. 【請求項3】 多数の錘を装備するとともに各錘のスピ
    ンドルを各錘毎に設けられたモータにより独立して駆動
    し、かつドラフトパートでドラフトされた繊維束を集束
    する繊維束集束装置を備えた紡機において、 各錘毎に設けられたモータに作用する負荷を検出する負
    荷検出手段と、 前記各負荷検出手段の検出負荷の値が選択した複数錘あ
    るいは全錘の平均値から所定の割合で低下しているか否
    かを判断し、所定の割合で低下している錘を毛羽多発錘
    と判断する判断手段とを備えた紡機における毛羽多発監
    視装置。
  4. 【請求項4】 前記判断手段による毛羽多発状態での紡
    出が所定時間以上継続すると、当該錘のモータを停止さ
    せる請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の紡機に
    おける毛羽多発監視装置。
  5. 【請求項5】 前記判断手段による毛羽多発状態での紡
    出の積算時間が所定時間に達すると、当該錘のモータを
    停止させる請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の
    紡機における毛羽多発監視装置。
  6. 【請求項6】 前記繊維束集束装置は、紡機のドラフト
    パートの最終送出ローラ対の下流側に設けられ、ニップ
    ローラを備えた送出部と、前記送出部のニップ点を挟ん
    で、該ニップ点の上流側及び下流側に延びる吸引孔を備
    えた吸引部と、前記送出部を構成するとともに前記吸引
    部に沿って回転される通気エプロンとを備えている請求
    項1〜請求項5のいずれか一項に記載の紡機における毛
    羽多発監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008530392A (ja) * 2005-02-17 2008-08-07 ツエー・クラーメル,ヴエーベライ,ヘーク−ニーンボルク・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト 繊維の扁平形成物特に織物
JP2010508449A (ja) * 2006-10-31 2010-03-18 マシーネンファブリク リーター アクチェンゲゼルシャフト 紡績機械に用いられるドラフト装置
EP2712833A2 (en) 2012-09-28 2014-04-02 Murata Machinery, Ltd. Winding device

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