JP2003152769A - データ管理装置、ゲートキーパ制御装置およびゲートキーパシステム - Google Patents

データ管理装置、ゲートキーパ制御装置およびゲートキーパシステム

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JP2003152769A
JP2003152769A JP2001352204A JP2001352204A JP2003152769A JP 2003152769 A JP2003152769 A JP 2003152769A JP 2001352204 A JP2001352204 A JP 2001352204A JP 2001352204 A JP2001352204 A JP 2001352204A JP 2003152769 A JP2003152769 A JP 2003152769A
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gatekeeper
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JP2001352204A
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English (en)
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Shinji Fukuda
真嗣 福田
Korin Ozaki
光倫 小▲崎▼
Kazuhiko Haru
一彦 春
Toru Takahashi
徹 高橋
Nagisa Shiomi
なぎさ 塩見
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Hitachi Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Hitachi Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信サービスを提供するネットワークにおい
て、通信サービスの柔軟性を損なうことなく、ゲートキ
ーパ間に発生する通信量を削減する。 【解決手段】 端末装置2と通信を行なうゲートキーパ
制御装置4と、端末装置に関する管理情報を記憶する1
または複数のデータ管理装置3とを備え、ゲートキーパ
制御装置4は、端末装置2についてその端末装置2の管
理情報を記憶しているデータ管理装置3を特定するため
の情報を有し、端末装置2aとの通信の際に、当該端末
装置2aまたは当該端末装置2aの通信要求に係る端末
装置2bに関する管理情報記憶しているデータ管理装置
3と通信し、当該データ管理装置3が記憶している管理
情報の取得または更新を行なう

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークにお
ける端末等の管理、帯域幅の割り当て、別名アドレスと
ルーチングアドレスとの対応付け等を行なうゲートキー
パに係り、特に、端末と通信する機能と、端末に関する
情報を管理する機能とを分散させたゲートキーパに関す
る。
【0002】
【従来の技術】インターネットプロトコルなどのパケッ
トベースの通信プロトコルを利用した通信サービスが検
討され、実用化されている。代表的な例では、JT−H
323(社団法人電信電話技術委員会、第3版、200
0年4月20日制定)のプロトコル規定を実装した製品
により、インターネットプロトコルなどのパケットベー
ス網でマルチメディア通信サービスが実現されている。
【0003】これらの通信サービスでは、パケットベー
スのIP網に収容されるIP端末にはIP網内のルーチ
ングに使用するルーチングアドレスが付与されており、
通信の確立やサービスの提供を行う際には、このアドレ
ス情報を宛先としたパケットIP網内で送受される。
【0004】これらの通信サービスでは、ルーチングア
ドレスそのものにより通信先のIP端末を特定するだけ
でなく、IP端末に電話番号や文字列など理解性のよい
別名アドレスを付与することを可能としており、JT−
H323ではオプションとしてIP端末の別名アドレス
とルーチングアドレスとの対応を管理するゲートキーパ
を定義している。
【0005】一般に、ゲートキーパは、インターネット
電話の実現技術の一つであり、ネットワークシステム内
の端末等の管理、帯域幅の割り当て、通信サービス開始
許可制御、電話番号等の別名アドレスとIPアドレス等
のルーチングアドレスとの対応付け(別名アドレスから
ルーチングアドレスへの変換処理)などを行うこととさ
れている。
【0006】IP端末は、IP網に収容され自身の運用
を開始したら、このゲートキーパに対して自身の別名ア
ドレスとルーチングアドレスとの対応を登録することが
できる。そして、ゲートキーパは、IP端末から通知さ
れた別名アドレスとルーチングアドレスとの対応を保持
する。
【0007】例えば、IP端末が他のIP端末との通信
を確立する場合、発信元のIP端末はゲートキーパに対
して着信先のIP端末の別名アドレスを通知する。ゲー
トキーパは保持している情報の中から、別名アドレスと
対応するルーチングアドレス、例えばIPアドレスを特
定し、要求した発信元のIP端末に通知する。発信元の
IP端末では、ゲートキーパから通知されたルーチング
アドレスを宛先として着信先のIP端末に制御信号を含
むパケットを送信することにより、通信の確立を開始す
る。
【0008】このとき、ゲートキーパは、IP端末の契
約内容に基づく通信の可否判断、使用している帯域など
通信状態にかかわる情報等の管理も行なうことができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記のような通
信サービスにおいて、大規模なIP網を構築して大量の
IP端末を収容する場合には、IP網内の別名アドレス
とルーチングアドレスとの対応関係の数がIP網の規模
に比例して増加するため、ゲートキーパをIP網内に複
数配置し、ゲートキーパの負荷を分散するような形態を
とることが考えられる。
【0010】このように複数のゲートキーパを持つIP
網内においては、通信を確立しようとする発信元のIP
端末の別名アドレスとルーチングアドレスとの対応関係
等を保持するゲートキーパと、着信先のIP端末に関す
る対応関係等を保持するゲートキーパとが異なることが
ありえる。このようなとき、発信元のIP端末から、着
信先のIP端末の別名アドレスを通知されてルーチング
アドレス等の取得を依頼されたゲートキーパは、着信先
のIP端末に関する対応関係等を保持するゲートキーパ
と、ゲートキーパ間の通信を行なって該当情報を収集す
る必要が生じる。
【0011】前述のJT−H323ではこの問題を解決
するために、ゲートキーパ間の位置情報要求手順も規定
しているが、発信元のIP端末に関する対応関係等を保
持するゲートキーパは、着信先のIP端末に関する対応
関係等を保持するゲートキーパを特定することができな
い。このため、IP網内の全ゲートキーパに対して位置
情報要求を行い、該当する情報を保持するゲートキーパ
が応答する手順を採らなければならない。
【0012】この場合、IP網内の信号量が増加するだ
けでなく、不要な位置情報要求を受信して内容の確認処
理を行わなければならないためゲートキーパの負担が増
加する。
【0013】一方、上記のような不要な信号処理を避け
るためにIP端末とゲートキーパとの対応関係を固定と
することも考えられるが、IP端末は特定のゲートキー
パとだけしか通信できなくなり、通信サービスの柔軟性
やIP網の拡張性を損なうこととなる。特にモバイル型
のIP端末が普及している今日において、特定のゲート
キーパに通信先を固定されるとなると、モバイル機器の
機動性が損なわれるおそれがある。
【0014】本発明の目的は、通信サービスを提供する
ネットワークにおいて、通信サービスの柔軟性を損なう
ことなく、ゲートキーパ間に発生する通信量を削減する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、パケットベースのプロトコルを利
用した通信サービスを提供するネットワークにおいて通
信を行なうための通信手段と、前記ネットワークに接続
される端末装置の別名アドレスと、当該端末装置の前記
ネットワークに関する契約情報とを関連付けて記憶する
端末データ記憶手段と、別名アドレスおよびルーチング
アドレスを含む、端末装置の前記ネットワークに対する
登録要求を前記ネットワークを介して受け付けると、受
け付けたルーチングアドレスを登録情報として、受け付
けた別名アドレスをキーに、前記端末データ記憶手段に
さらに関連付けて記憶するデータ管理手段とを備えるこ
とを特徴とするデータ管理装置が提供される。
【0016】また、上記課題を解決するため、本発明に
よれば、パケットベースのプロトコルを利用した通信サ
ービスを提供するネットワークにおいて通信を行なうた
めの通信手段と、前記ネットワークに接続される端末装
置の別名アドレスから、当該端末装置のルーチングアド
レスおよび前記ネットワークに関する契約情報を管理す
るデータ管理装置を特定するための情報を記憶するルー
チング情報記憶手段と、通信先端末装置の別名アドレス
を含む通信許可要求を、前記ネットワークを介して端末
装置から受け付けると、前記ルーチング情報記憶手段を
参照して、受け付けた通信先端末装置の別名アドレスか
らデータ管理装置を特定し、特定したデータ管理装置か
ら通信先端末装置のルーチングアドレスを取得し、取得
したルーチングアドレスを前記端末装置に送信するゲー
トキーパ制御手段とを備えることを特徴とするゲートキ
ーパ制御装置が提供される。
【0017】さらに、上記課題を解決するため、本発明
によれば、パケットベースのプロトコルを利用した通信
サービスを提供するネットワークにおいて、ネットワー
クを利用する端末装置に関する管理情報を管理するゲー
トキーパシステムにおいて、端末装置と通信を行なうゲ
ートキーパ制御装置と、端末装置に関する管理情報を記
憶する1または複数のデータ管理装置とを備え、前記ゲ
ートキーパ制御装置は、端末装置についてその端末装置
の管理情報を記憶しているデータ管理装置を特定するた
めの情報を有し、端末装置との通信の際に、当該端末装
置または当該端末装置の通信要求に係る端末装置に関す
る管理情報記憶しているデータ管理装置と通信し、当該
データ管理装置が記憶している管理情報の取得または更
新を行なうことを特徴とするゲートキーパシステムが提
供される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は本実施形態における、システム構成
の概要を説明するためのブロック図である。本図に示す
ように、複数のIP端末装置2a、2b・・・と、複数
のデータ管理装置3a、3b・・・と、複数のゲートキ
ーパ制御装置4a、4b・・・とがパケットベースのI
P網1を介して接続されている。また、図示していない
が、本システムには、保守用の端末が設置され、各デー
タ管理装置3および各ゲートキーパ制御装置4に対する
保守、例えば、データ管理装置3に対するIP端末2の
契約情報の通知等を行えるようになっている。なお、保
守用の端末は、各データ管理装置3および各ゲートキー
パ制御装置4に接続可能であれば足り、IP網1に接続
されていなくてもよい。また、台数は任意であり、デー
タ管理装置3の保守用端末と、ゲートキーパ装置4の保
守用端末とを別個に設けるようにしてもよい。さらに、
各データ管理装置3および各ゲートキーパ制御装置4に
対する保守は、このような保守用の端末を用いずに、各
データ管理装置3および各ゲートキーパ制御装置4を直
接的に操作することによって行なうようにしてもよい。
【0020】本実施形態において、IP端末2と、その
IP端末2に関するデータ(契約情報、通信状況情報
等)を管理するデータ管理装置3との関係が固定的に定
められている。例えば、IP端末2aに関する情報を管
理するデータ管理装置はデータ管理装置3a、IP端末
2bに関する情報を管理するデータ管理装置はデータ管
理装置3bである、というようにIP網1内において、
それぞれのデータ管理装置3とIP端末1との対応関係
が一意に定められる。ここで、一つのデータ管理装置3
は、複数(大量)のIP端末2のデータを管理すること
ができる。
【0021】また、IP端末2は、自身または他のIP
端末2に関するデータを取得、変更等する場合には、直
接にはデータ管理装置3とは通信を行なわず、任意に設
定したゲートキーパ制御装置4と通信を行ない、このゲ
ートキーパ制御装置4を介して、データ管理装置3が管
理するデータの取得、変更等を行なう。
【0022】このため、各ゲートキーパ制御装置4は、
IP端末2とデータ管理装置3との固定的な対応関係を
示す情報、具体的には、IP端末2の別名アドレスとデ
ータ管理装置3との対応関係を示す情報を保持してい
る。そして、いずれかのIP端末2に関する処理(契約
情報の取得、通信開始要求等)を行なう際には、そのI
P端末2に関するデータを管理しているデータ管理装置
3を別名アドレスをキーに特定し、特定されたデータ管
理装置3と通信を行なうようにする。
【0023】すなわち、ゲートキーパ制御装置4は、通
信中のIP端末2aが、IP端末2a自身に関する処
理、例えば、IP網1への登録処理等を行なうときに
は、IP端末2aに関する情報を管理しているデータ管
理装置3aと通信してデータの取得、更新等を行なう。
また、ゲートキーパ制御装置4は、通信中のIP端末2
aが、例えば、IP端末2bとの通信を要求するときに
は、IP端末2bに関する情報を管理しているデータ管
理装置3bと通信して、IP端末2bのルーチングアド
レス、契約情報等を取得するようにする。
【0024】これにより、IP端末2が、IP網1内に
おいてどのゲートキーパ制御装置4と通信しても、ゲー
トキーパ制御装置4は、通信元あるいは通信先IP端末
2に関する情報を管理するデータ管理装置3を即座に特
定することができるので、データ管理装置3に記録され
ている通信元IP端末2の契約情報、登録情報、通信状
況の参照、更新、あるいは、通信先IP端末2のルーチ
ングアドレス、契約情報等の取得等が、不要なトラヒッ
クを発生させることなく可能となる。さらに、IP端末
2は、特定のゲートキーパ制御装置4と固定的に対応付
けされていないため、通信サービスの柔軟性が損なわれ
ない。
【0025】図2は、このような本実施形態のゲートキ
ーパ機能の概念を説明するための図である。本図に示す
ようにゲートキーパ制御装置4とデータ管理装置3とが
ゲートキーパシステムとして連携して動作することによ
り、(従来の)ゲートキーパ5として機能する。ただ
し、各ゲートキーパ制御装置4と、各データ管理装置3
との対応関係は固定的ではなく、ゲートキーパ制御装置
4と通信を行なうIP端末2の処理要求に応じて、ゲー
トキーパ装置4と連携するデータ管理装置3が決定され
る。
【0026】つぎに、図1における各構成の詳細につい
て説明する。
【0027】図1において、IP網1は、IPなどパケ
ットベースのプロトコルによる情報を伝達する機能を備
えている。IP網1は、代表的には、インターネットと
することができるが、これに限られない。例えば、イン
トラネットその他のネットワークとすることができる。
【0028】IP端末2は、IPなどパケットベースの
プロトコルによる情報の送受信を行なう情報処理端末装
置である。IP端末2は、IP網1の内部をルーチング
するためのルーチングアドレスと、利用者の利便ための
別名アドレスとを有している。別名アドレスは、例え
ば、電話番号のような形態とすることができ、IP端末
2のユーザがIP網1との接続に関する契約の際等に定
めらる。ルーチングアドレスは、例えば、IPアドレス
とすることができる。ルーチングアドレスは、IP端末
2のモビリティを考慮して、IP端末2のIP網1への
登録時に変更できるようになっている。ルーチングアド
レスと別名アドレスとは、IP端末2のIP網1への登
録に先立ち、ユーザによりIP端末2に設定され、IP
端末2が記憶する。
【0029】また、IP端末2は、IP網1に接続され
た任意のゲートキーパ制御装置4と通信する機能を備え
ている。そして、IP網1に接続する際には、あらかじ
め、どのゲートキーパ制御装置4と通信するかをユーザ
により設定される。この設定は、ユーザが任意に変更す
ることができる。
【0030】IP端末2は、例えば、インターネットフ
ォン、パーソナルコンピュータ、マルチメディア情報端
末、電話端末、その他の情報処理装置を用いることがで
きる。
【0031】図1において、データ管理装置3は、IP
網1内の任意のゲートキーパ制御装置4からの通信を受
け付けることができる。また、データ管理装置3は、管
理対象であるIP端末2の別名アドレス毎に、それぞれ
のIP端末2に関するデータを管理する機能を備えてい
る。
【0032】図5は、データ管理装置3が管理するデー
タ31の構成について説明するための図である。IP端
末2に関するデータ31は、管理対象であるIP端末2
毎に管理され、IP端末の別名アドレス32と、契約情
報33と、登録情報34と、通信状況35とを備えて構
成される。
【0033】IP端末の別名アドレス32は、IP端末
2に付与された別名アドレス(ルーチングアドレスのエ
イリアスとなる識別子)を記録する。
【0034】契約情報33は、IP端末2における各種
サービス契約の有無等の情報、例えば、使用可能帯域、
サービスAの契約の有無、サービスBの契約の有無、サ
ービスCの契約の有無等を記録する。契約情報33は、
IP端末2がIP網1との接続契約の際等に定められ、
保守用の端末により記録される。
【0035】登録情報34は、IP端末2が、IP網1
において通信サービスを受けるために必要となるルーチ
ング情報、例えば、第1のルーチングアドレス、第2の
ルーチングアドレス(予備用等)、端末識別子等を記録
する。ただし、これに限られない。例えば、ルーチング
アドレスのみを記録するようにしてもよい。登録情報3
4は、IP網1との契約済みのIP端末2がIP網1に
登録する際(例えば、起動時、ユーザからの指示時等)
に、IP端末2からゲートキーパ制御装置4を介して記
録、更新される。
【0036】通信状況35は、IP端末2のIP網1に
おける通信サービスの状況、例えば、生起個数、およ
び、呼識別子・使用メディア・使用帯域等を含む呼毎情
報等を記録する。通信状況35は、IP網1に登録済み
のIP端末2が他のIP端末2等と通信を行なう際等に
記録される。
【0037】なお、データ管理装置3が管理するデータ
31の構成およびそれぞれのデータを記録する形態等は
これらに限られない。
【0038】データ管理装置3は、例えば、図3に示す
ようなハードウェア構成の汎用的な情報処理装置、例え
ば、サーバコンピュータ等を用いて構成することができ
る。本図において、データ管理装置3は、所定のプログ
ラムに基づいて処理を行うプロセッサ351と、データ
管理装置3として機能するための制御用プログラム、デ
ータ31等を一時的に記憶する主記憶装置352と、主
記憶装置の補助的な役割を担い、データ管理装置3とし
て機能するための制御用プログラム、データ31等を記
憶しておく補助記憶装置353と、IP網1を介して、
ゲートキーパ制御装置4との通信を行うための通信制御
回路354とを備えて構成される。ただし、データ管理
装置3のハードウェア構成は本図の例に限られない。
【0039】図1において、ゲートキーパ制御装置4
は、IP網1内の任意のIP端末2、および、任意のデ
ータ管理装置3との間で通信をすることができる。ま
た、ゲートキーパ制御装置4は、IP網1におけるIP
端末2と、そのIP端末2のデータを管理するデータ管
理装置3との対応関係を示すデータ、および、当該ゲー
トキーパ制御装置4を介してIP網1に端末登録を行な
ったIP端末2のデータを管理する機能を備えている。
【0040】図6は、ゲートキーパ制御装置4が管理す
るデータの構成について説明するための図である。本図
に示すように、ゲートキーパ制御装置4は、データ管理
装置へのルーチング情報41と、当該ゲートキーパ制御
装置4を介してIP網1に端末登録を行なったIP端末
2の別名アドレス毎のデータ42とを管理する。
【0041】データ管理装置4へのルーチング情報41
は、IP網1におけるIP端末2とデータ管理装置3と
の対応関係を記録する。データ管理装置4へのルーチン
グ情報41は、IP端末2の別名アドレスからデータ管
理装置4を特定するための情報を取得できるようになっ
ている。データ管理装置4へのルーチング情報41のデ
ータ形式は任意であるが、例えば、別名アドレスとデー
タ管理装置4とを対応づけたテーブル形式とすることが
できる。また、例えば、IP端末2の別名アドレスが電
話番号のような形態をとる場合には、市外局番に該当す
る番号ごとにデータ管理装置4を割り振ったデータ形式
とすることができる。この場合は、データ管理装置4へ
のルーチング情報41のデータ量を少なくすることがで
き、また、IP端末2の追加削除等にも容易に対応する
ことができる。
【0042】各データ管理装置4が備えるデータ管理装
置4へのルーチング情報41の更新は、例えば、管理用
の端末装置から行なうことができる。
【0043】IP端末2の別名アドレス毎のデータ42
は、当該ゲートキーパ制御装置4を介してIP網1に端
末登録を行なったIP端末2の別名アドレス44、契約
情報45、登録情報46、通信状況47を記録する。契
約情報45は、そのIP端末2に関するデータを管理す
るデータ管理装置3が管理しているため、ゲートキーパ
制御装置4は、IP端末2との通信に際し、別名アドレ
スをキーにそのIP端末2に関するデータを管理するデ
ータ管理装置3を特定し、そのデータ管理装置3から契
約情報45を収集して記録するようにする。
【0044】ここで、ゲートキーパ制御装置4は、IP
端末2と通信して通信サービスを提供し、通信サービス
の状況や登録状況の変化を、データ管理装置4へのルー
チング情報41をもとに特定したデータ管理装置3に対
して通知する。このとき、データ管理装置3とゲートキ
ーパ制御装置4との通信回数が増加すると、IP網1内
のパケット量が増加することとなるため、ゲートキーパ
制御装置4は通信中のIP端末2についてデータ管理装
置3から収集したデータおよび更新したデータをIP端
末2の別名アドレス毎のデータ42として保持するよう
にしている。このようにすることで、通信サービスの提
供中にIP端末2から、なんらかの情報を要求された場
合でも、データ管理装置3のデータを更新する必要がな
い場合には、この別名アドレス毎のデータ42を参照し
て応答することができるため、データ管理装置3への通
信を不要とすることが可能となる。
【0045】なお、ゲートキーパ制御装置4が備えるI
P端末2の別名アドレス毎のデータ42は、上記のよう
な目的に使用されるため、本発明を実施するのに必須の
データではない。したがって、ゲートキーパ制御装置4
が、データ管理装置4へのルーチング情報41のみを備
えるような形態も可能である。この場合、ゲートキーパ
制御装置4が、IP端末2の情報を参照する際に、デー
タの更新をする必要がない場合であっても、データ管理
装置3と通信しなければならないため、データ管理装置
3とゲートキーパ制御装置4との間の通信が若干増える
ことになる。
【0046】ゲートキーパ制御装置4は、例えば、図4
に示すようなハードウェア構成の汎用的な情報処理装
置、例えば、サーバコンピュータ等を用いて構成するこ
とができる。本図において、ゲートキーパ制御装置4
は、所定のプログラムに基づいて処理を行うプロセッサ
451と、ゲートキーパ制御装置4として機能するため
のプログラム、データ42等を一時的に記憶する主記憶
装置452と、主記憶装置の補助的な役割を担い、ゲー
トキーパ制御装置4として機能するためのプログラム、
データ42等を記憶しておく補助記憶装置453と、I
P網1を介してデータ管理装置3、IP端末2との通信
を行うための通信制御回路454とを備えて構成され
る。ただし、ゲートキーパ制御装置4のハードウェア構
成は本図の例に限られない。
【0047】なお、図3および図4に示したとおり、デ
ータ管理装置3とゲートキーパ制御装置4とはいずれも
汎用的な情報処理装置を用いて実現することができる。
データ管理装置3とゲートキーパ制御装置4とは別々の
装置で実現することが一般的と考えられるが、同一の装
置内にデータ管理装置3とゲートキーパ制御装置4の機
能を併せ持つように実現してもよい。
【0048】また、ゲートキーパ制御装置4とIP端末
2との間の通信は、標準的な通信プロトコルを用い、デ
ータ管理装置3とゲートキーパ制御装置4との間の通信
を、汎用的に使用される分散オブジェクトを適用するこ
とにより、IP端末2、ゲートキーパ制御装置4、デー
タ管理装置3を任意のハードウェア上で実現することが
できる。
【0049】つぎに、上記構成による本実施形態の処理
動作について説明する。ここで、処理動作としては、I
P端末2のIP網1への端末登録処理、IP端末2から
他のIP端末2への通信を確立するときの処理、通信中
のIP端末2同士の通信終了処理がある。
【0050】(端末登録処理)まず、IP端末2のIP
網1への端末登録処理について図7のフロー図を参照し
て説明する。これは、IP網1への契約済みのIP端末
2が、IP網1への端末登録、すなわち、ゲートキーパ
制御装置4を介して、データ管理装置3に、ルーチング
アドレス等の登録情報を登録して、IP網1の利用を可
能な状態にするための処理である。IP端末2のIP網
1への端末登録処理は、例えば、IP端末2aの電源を
入れたとき、あるいは、ユーザからの指示等により行な
うようにすることができる。
【0051】ここでは、IP端末2aが、ゲートキーパ
制御装置4aを介してIP網1への端末登録を行なう場
合を例に説明する。IP端末2aに関する情報は、デー
タ管理装置3aが管理するものと、IP網1への契約時
に定められているものとする。この情報は、ゲートキー
パ制御装置4aのデータ管理装置へのルーチング情報4
1に記録されている。また、IP端末2aには、別名ア
ドレスが設定され、また、通信を行なうゲートキーパ制
御装置として、ゲートキーパ制御装置4aがユーザによ
り設定されているものとする。さらに、今回の端末登録
で登録するルーチングアドレスも設定されているものと
する。
【0052】なお、以下の各処理の説明においては、I
P端末2、データ管理装置3、ゲートキーパ制御装置4
のそれぞれは、内部状態を有しているものとする。そし
て、処理の過程において、内部状態を変化させるものと
する。、例えば、IP網に未登録であることを示す「空
き状態」であるIP端末2は、端末登録要求を送信する
と、内部状態を「登録応答待ち状態」に遷移させるとい
う具合である。また、データ管理装置3およびゲートキ
ーパ制御装置4については、処理対象となるIP端末2
毎に内部状態を管理するものとする。
【0053】まず、IP端末2aは空き状態200にあ
るものとする。この状態からIP網1への端末登録を行
なう場合には、IP端末2aにあらかじめ設定されてい
るゲートキーパ制御装置4aに対して、IP端末2aの
別名アドレスとともに、IP端末2a自身のルーチング
アドレスなど登録情報データを含む端末登録要求100
1を送信する。そして、登録応答待ち状態201に遷移
する。
【0054】IP端末2aからの端末登録要求1001
を受信したゲートキーパ制御装置4a(IP端末2aに
ついて空き状態400にあるものとする)は、IP端末
2aの別名アドレスをキーに、自身の備えるデータ管理
装置へのルーチング情報41を参照して、IP端末2a
と対応関係を有するデータ管理装置3aを特定する。そ
して、特定したデータ管理装置3aに対して、IP端末
2aに関する契約情報取得要求2001を送信する。そ
して、契約情報取得応答待ち状態401に遷移する。
【0055】ゲートキーパ制御装置4aからのIP端末
2aに関する契約情報取得要求2001を受信したデー
タ管理装置3a(IP端末2aについて契約中状態30
0にあるものとする)は、自身の備えるIP端末2aに
関する契約情報33の内容を、契約情報取得応答200
2に設定してゲートキーパ制御装置4aに送信する。契
約中状態300はそのまま保持する。
【0056】データ管理装置3aからの契約情報取得応
答2002を受信したゲートキーパ制御装置4aは、I
P端末2aが契約済みであると判断し、受け付けた契約
情報データ33を、自身が管理する契約情報45に記録
する。
【0057】そして、契約情報データ45の内容からの
IP端末2aの端末登録を許容できるかを判断し、許可
できる場合は、IP端末2aから受信したルーチングア
ドレスなどの登録情報データを含む登録情報更新要求2
003をデータ管理装置3aに対して送信する。そし
て、登録情報更新応答待ち状態402に遷移する。
【0058】ゲートキーパ制御装置4aからの登録情報
更新要求2003を受信したデータ管理装置3aは、登
録情報更新要求2003の内容に基づき、登録情報34
の内容の更新を行い、登録情報更新応答2004をゲー
トキーパ制御装置4aに送信する。そして、IP端末2
aについて契約中状態300から登録中状態301に遷
移する。
【0059】データ管理装置3aからの登録情報更新応
答2004を受信したゲートキーパ制御装置4aは、デ
ータ管理装置3aの登録情報34が正常に更新できたも
のとして、ゲートキーパ制御装置のIP端末2aに対応
する登録情報46の内容を更新した上で、IP端末2a
に対して端末登録応答1002を送信する。そして、登
録中状態403に遷移する。
【0060】ゲートキーパ制御装置4aからの端末登録
応答1002を受信したIP端末2aは、IP網1への
端末登録が正常に実施できたものと判断し、登録済み空
き状態202に遷移する。これにより、端末登録の処理
が終了する。
【0061】なお、図7には、IP端末2bが、ゲート
キーパ制御装置4bに対して端末登録要求1001を送
信した場合についても記載してあるが、状態遷移、処理
内容等は、前述したIP端末2aの場合と同様となる。
【0062】つぎに、IP端末2がゲートキーパ制御装
置4aとの間で端末登録をいったん解除し、別のゲート
キーパ制御装置4bによってIP網1に端末登録をする
場合の処理について図8を参照して説明する。
【0063】IP端末2aは登録済み空き状態202状
態にあるものとする。この状態からIP網1との端末登
録をいったん解除する場合には、IP端末2aは端末登
録解除要求1003をゲートキーパ制御装置4aに送信
する。そして、端末登録解除応答待ち状態203に遷移
する。
【0064】IP端末2aからの端末登録解除要求10
03を受信したゲートキーパ制御装置4a(登録中状態
403にある)は、自身の備えるデータ管理装置へのル
ーチング情報41を参照して、IP端末2aと対応関係
を有するデータ管理装置3aを特定する。そして、特定
したデータ管理装置3aに対して、IP端末2aに関す
る登録情報解除要求2005を送信する。そして、端末
登録解除応答待ち状態404に遷移する。
【0065】ゲートキーパ制御装置4aからの登録情報
解除要求2005を受信したデータ管理装置3aは、I
P端末2aの登録情報データ34の内容を消去し、ゲー
トキーパ制御装置4aに対して端末情報解除応答200
6を送信する。そして、登録中状態301から契約中状
態300に遷移する。
【0066】データ管理装置3aからの登録情報解除応
答2006を受信したゲートキーパ制御装置4aは、ゲ
ートキーパ制御装置4a自身が管理するIP端末2aに
ついての別名アドレス毎のデータ42の別名アドレス4
4、契約情報データ45、登録情報データ46、通信状
況47のすべてを消去し、IP端末2aに対して、端末
登録解除応答1004を送信する。そして、端末登録解
除応答待ち状態404から空き状態400に遷移する。
【0067】ゲートキーパ制御装置4aからの端末登録
解除応答1004を受信したIP端末2aは、ゲートキ
ーパ制御装置4aを介したIP網1への端末登録を解除
したとして、空き状態200に遷移する。
【0068】そして、ゲートキーパ制御装置4bを介し
たIP網1への端末登録を行なう。このために、ユーザ
は、IP端末2aにおけるゲートキーパ制御装置の設定
をゲートキーパ制御装置bに変更する。
【0069】その後、IP端末2aは、図7においてゲ
ートキーパ制御装置4aを介して行なっていた登録処理
と同じ処理をゲートキーパ制御装置4bを介して行なう
ことで、IP網1に端末登録を行なうことができる。こ
のように、IP端末2aはIP網1内のどのゲートキー
パ制御装置4にアクセスしても、IP端末2a自身のデ
ータを管理するデータ管理装置3aからのデータ参照、
データ管理装置3aのデータの更新等が可能となる。
【0070】(通信確立処理)つぎに、IP端末2aと
IP端末2bとの間で通信を確立するときの処理につい
て、IP端末2aから通信要求をする場合を例に、図9
を参照して説明する。なお、IP端末2aはゲートキー
パ制御装置4aとの間で、IP端末2bはゲートキーパ
制御装置4bとの間でそれぞれ端末登録の処理(図7参
照)を完了しているものとする(すなわち、いずれも登
録済み空き状態202状態にある)。
【0071】まず、IP端末2aは、自身の別名アドレ
スとともに、IP端末2bへの発信であることと、通信
相手となるIP端末2bの別名アドレスとを設定した通
信許可要求1005をゲートキーパ制御装置4aに対し
て送信する。そして、登録済み空き状態202状態から
通信許可応答待ち204に遷移する。
【0072】IP端末2aからの通信許可要求1005
を受信したゲートキーパ制御装置4aは、IP端末2a
の別名アドレスをキーに、ゲートキーパ制御装置4a自
身が管理する別名アドレス毎のデータ42に含まれる、
契約情報データ45、登録情報データ46、通信状況デ
ータ47の内容を参照し、IP端末2aからの通信許可
要求1005を受けつけるかどうかの判定を行う。判定
の結果、IP端末2aの通信を許可できると判定した場
合、ゲートキーパ制御装置4aは、通信先として指定さ
れているIP端末2bの別名アドレスをキーに、データ
管理装置へのルーチング情報41を参照してIP端末2
bのデータを管理するデータ管理装置3bを特定し、デ
ータ管理装置3bに対してIP端末2bの契約情報取得
要求2001を送信する。そして、登録中状態403か
ら相手契約情報取得応答待ち状態405に遷移する。
【0073】ゲートキーパ制御装置4aからの契約情報
取得要求2001を受信したデータ管理装置4b(登録
中状態301にある)は、IP端末2bの契約情報デー
タ33の内容を設定した契約情報取得応答2002をゲ
ートキーパ制御装置4aに送信し、登録中状態301を
保持する。
【0074】データ管理装置4bからの契約情報取得応
答2002を受信したゲートキーパ制御装置4aは、契
約情報取得応答2002の内容から、IP端末2aが通
信先として指定したIP端末2bがIP網1において契
約していることを確認すると、IP端末2bの登録デー
タを取得するため、データ管理装置3bに対して登録情
報取得要求2007を送信する。そして、相手登録情報
取得応答待ち状態406に遷移する。
【0075】ゲートキーパ制御装置4aからの登録情報
取得要求2007を受信したデータ管理装置3bは、デ
ータ管理装置3bが管理するIP端末2bの登録情報3
4の情報を設定した登録情報取得応答2008をゲート
キーパ制御装置4aに対して送信し、登録中状態301
を保持する。
【0076】データ管理装置3bからの登録情報取得応
答2008を受信したゲートキーパ制御装置4aは、受
信した登録情報からIP端末2bがIP網1に対して既
に端末登録を済ませており、IP端末2aからの発信を
受けつけることができる状態にあることを確認する。そ
して、IP端末2aが通信許可要求1005にて要求し
た条件で通信を開始することをデータ管理装置3aに報
告するために、IP端末2bとの通信を開始する旨を設
定した通信状況更新要求2009をデータ管理装置3a
に対して送信する。そして、発側通信状況更新応答待ち
状態407に遷移する。
【0077】ゲートキーパ制御装置4aからの通信状況
更新要求2009を受信したデータ管理装置3aは、そ
の内容からIP端末2aがIP端末2bに対して発信す
ることにより通信を開始すると判断し、IP端末2aに
関する通信状況35の内容を更新する。正常に更新が終
了したら通信状況更新応答2010をゲートキーパ制御
装置4aに送信する。そして、通信中状態302に遷移
する。
【0078】データ管理装置3aからの通信状況更新応
答2010を受信したゲートキーパ制御装置4aは、I
P端末2aが要求したIP端末2bへの発信が、IP網
1内で承認されたものと判断し、ゲートキーパ制御装置
4a自身が管理するIP端末2aの通信状況47の内容
を更新し、通信開始の許可と、IP端末2bへのルーチ
ング情報を含む通信許可応答1006をIP端末2aに
対して送信する。そして、通信中状態409に遷移す
る。
【0079】このときに通信許可応答に設定するIP端
末2bへのルーチング情報は、IP端末2bそのものへ
のルーチングアドレスとする他、提供する通信サービス
によっては、IP網1内の別ノードへのルーチングアド
レスとすることができる。
【0080】ゲートキーパ制御装置4aからの通信許可
応答1006を受信したIP端末2aは、IP端末2b
への発信がIP網1において許可されたものとして、通
信許可応答1006に設定されているIP端末2bのル
ーチングアドレスを抽出し、該当ルーチングアドレスに
向けて通信開始要求1007を送信する。そして、通信
開始応答待ち205に遷移する。
【0081】IP端末2aからの通信開始要求1007
を受信したIP端末2bは、IP端末2aからの通信開
始要求があったことを認識し、ゲートキーパ制御装置4
bに対してIP端末2aからの着信があった旨を設定し
た通信許可要求1005を送信する。そして、着側通信
許可応答待ち状態206に遷移する。
【0082】IP端末2bからの通信許可要求1005
を受信したゲートキーパ制御装置4bは、その内容から
IP端末2aからの着信要求であることを認識し、自身
が保持するIP端末2bに対応するデータ43の内容か
らの契約情報45、登録情報46、通信状況47を参照
し、IP端末2aから要求された通信サービスを提供で
きる場合には、データ管理装置2bが保持する通信状況
の更新を行なうため、通信状況更新要求2009をデー
タ管理装置3bに対して送信する。そして、着側通信状
況更新応答待ち状態408に遷移する。
【0083】ゲートキーパ制御装置4bからの通信状況
更新要求2009を受信したデータ管理装置3bは、そ
の内容からIP端末2bがIP端末2aからの着信によ
り通信を開始することを判断し、IP端末2bに関する
通信状況35の内容を更新し、更新が正常に終了したら
通信状況更新応答2010をゲートキーパ制御装置4b
に送信する。そして、通信中状態302に遷移する。
【0084】データ管理装置3bからの通信状況更新応
答2010を受信したゲートキーパ制御装置4bは、自
身が管理するIP端末2bの通信状況47の内容を更新
し、通信開始の許可を設定した通信許可応答1006を
IP端末2bに対して送信する。そして、通信中状態4
09に遷移する。
【0085】ゲートキーパ制御装置4bからの通信許可
応答1006を受信したIP端末2bは、IP網1にお
いてIP端末2aからの着信を許可されたものと判断
し、IP端末2aに対して通信開始応答1008を返送
する。その後、IP端末2aとIP端末2bとの間で通
信の確立のための所定の手順をふみ、通信が確立できれ
ばIP端末2a、IP端末2bともに通信中状態207
に遷移する。
【0086】以上の処理により、IP端末2aとIP端
末2bとの間の通信が確立される。
【0087】(通信終了処理)つぎに、通信中状態20
7にあるIP端末2aとIP端末2bとの間で通信を終
了するときの処理について、IP端末2aから通信終了
要求をする場合を例に、図10を参照して説明する。
【0088】まず、IP端末2aは、IP端末2bに対
して通信終了要求1009を送信する。そして、通信終
了応答待ち状態208に遷移する。
【0089】IP端末2aからの通信終了要求1009
を受信したIP端末2bは、所定の通信サービスの終了
処理を行い、IP端末2aに対して通信終了応答101
0を送信し、さらにゲートキーパ制御装置4bに対して
通信解除要求1011を送信する。そして、通信解除応
答待ち209に遷移する。
【0090】IP端末2bからの通信解除要求1011
を受信したゲートキーパ制御装置4bは、IP端末2b
がIP端末2aとの通信が終了したことを通知してきた
ことを認識し、IP端末2bがIP端末2aとの通信を
終了する旨を設定した通信状況解除要求2013をデー
タ管理装置3bに対して送信する。そして、通信状況更
新応答待ち状態410に遷移する。
【0091】ゲートキーパ制御装置4bからの通信状況
解除要求2013を受信したデータ管理装置3bは、そ
の内容からIP端末2bがIP端末2aとの通信を終了
することを認識し、自身が持つIP端末2bの通信状況
データ35の内容を更新する。そして、更新が正常終了
すると、通信状況解除応答2014をゲートキーパ制御
装置4bに対して返送する。そして、通信状況データ3
5において通信中のサービスがないことを確認すると、
登録中状態301に遷移する。
【0092】データ管理装置3bからの通信状況解除応
答2014を受信したゲートキーパ制御装置4bは、自
身が管理するIP端末2bの通信状況47の内容を更新
し、通信解除応答1012をIP端末2bに対して送信
する。そして、提供中の通信サービスがないことを確認
すると、登録中状態403状態に遷移する。
【0093】ゲートキーパ制御装置4bからの通信解除
応答1012を受信したIP端末2bは、通信サービス
の終了がIP網1全体で認識されたものと判断し、登録
中状態202に遷移する。
【0094】一方、通信サービスの終了要求を行なった
IP端末2a(通信終了応答待ち208にある)は、I
P端末2bからの通信終了応答1010を受信すると、
ゲートキーパ制御装置4aに対して通信解除要求101
1を送信する。そして、通信解除応答待ち状態209に
遷移する。
【0095】以降の処理は、通信解除要求1011を送
信したIP端末2bと同様である。
【0096】以上の処理により、通信中状態207にあ
るIP端末2aとIP端末2bとの間の通信が終了す
る。
【0097】(通信確立処理の別例)つぎに、ゲートキ
ーパ制御装置4とデータ管理装置3が独立していること
を利用して、データ管理装置3へのアクセスをIP端末
2からの発信要求時に行う場合の処理について図11を
参照して説明する。本処理は、図9に示したIP端末2
aとIP端末2bとの間の通信を確立する際の処理の別
例で、IP端末2aが発信したIP端末2bへの通信要
求を、データ管理装置3bのデータを基にゲートキーパ
制御部4aが拒否する場合を例にしている。
【0098】IP端末2aが通信許可要求1005をゲ
ートキーパ制御装置4aに送信してから、データ管理装
置3bによる登録情報取得応答2008を、登録中相手
登録情報取得応答待ち406にあるゲートキーパ制御装
置4aが受信するまでは、図9に示した処理と同様であ
る。
【0099】本例では、登録情報取得応答2008を受
信したゲートキーパ制御装置4aは、さらにIP端末2
bの通信状況を入手するため、データ管理装置3bに対
して通信状況取得要求2011を送信する。そして、相
手通信状況取得応答待ち411に遷移する。
【0100】ゲートキーパ制御装置4aからの通信状況
取得要求2011を受信したデータ管理装置3bは、I
P端末2bの通信状況を通信状況取得応答2012に設
定してゲートキーパ制御装置4aに対して返送する。こ
の時点で、ゲートキーパ制御装置4aは、IP端末2a
が通信相手として要求したIP端末2bの契約情報、登
録情報、通信状況のすべてのデータを入手することが可
能となる。このため、IP端末2bのデータを参照する
ことで、IP端末2aのみならず、IP端末2bにおい
て通信サービスの提供を受けることができるかどうかの
判断が可能となる。仮に、これらのデータからIP端末
2b側が通信サービスの提供を受けることができないと
判断した場合、この時点でIP端末2aに対して通信の
拒否を設定した通信許可応答1013を返送することが
可能となる。これにより、IP網1におけるトラヒック
を削減することができる。
【0101】(処理の流れおよび状態遷移)次に、デー
タ管理装置3およびゲートキーパ制御装置4における上
記処理の概要および状態遷移の例について説明する。
【0102】まず、データ管理装置3が、IP端末2に
ついてデータなし状態303(契約情報を未記録の状
態)および空き状態300にあるときの、処理の概要お
よび状態遷移の例について図12を参照して説明する。
【0103】データなし状態303では、IP端末2に
ついての契約情報の登録が行なわれる。データ管理装置
3への契約情報登録は保守用の端末から行う。保守用の
端末から、あるIP端末2に関する契約情報を含む契約
情報登録要求3001を受信したデータ管理装置3は、
受信した契約情報の保持処理30001を行ない、契約
情報33の内容を更新する。そして、該当IP端末2に
対応する登録情報の初期化処理30002を行ない、登
録情報34を初期化する。また、通信状況の初期化処理
30003を行ない通信状況35の初期化を行う。これ
らの処理が正常に終了した場合、契約情報登録応答30
02を保守用の端末に返送する。そして、データ管理装
置3の該当IP端末2に対応する状態を空き状態300
に遷移させる。
【0104】データ管理装置3は、空き状態300に
て、管理用の端末からの契約情報削除要求3003を受
信すると、該当のIP端末2に対応する契約情報の削除
処理30004を行なう。ここで、契約情報33の内容
初期化を行い、管理用の端末に対して契約情報削除応答
3004を送信する。そして、データなし状態303に
遷移する。
【0105】また、データ管理装置3は、空き状態30
0にて、ゲートキーパ制御装置4からの契約情報取得要
求2001を受信すると、契約情報取得要求2001で
要求されたIP端末2に対応する契約情報の検索処理3
0005を行ない、該当IP端末2に対応する契約情報
33を特定する。そして、契約情報の設定処理3000
6を行ない、契約情報33の内容を契約情報取得応答2
002に設定した上で契約情報取得応答2002を送信
する。そして、空き状態300を保つ。
【0106】また、データ管理装置3は、空き状態30
0にて、ゲートキーパ制御装置4からの登録情報更新要
求2007を受信すると、受信した内容を元に、該当I
P端末2の登録情報の更新処理30007を行ない、受
信した登録情報を登録情報34に設定する。そして、正
常に更新した旨を登録情報更新応答2008に設定して
返送し、登録中状態301に遷移する。
【0107】次に、データ管理装置3の登録中状態30
1での処理の概要および状態遷移の例について図13を
参照して説明する。
【0108】登録中状態301において、ゲートキーパ
制御装置4からの契約情報取得要求2001および登録
情報更新要求2007を受信した場合のデータ管理装置
3の処理は、空き状態300の時と同様であり(図12
参照)、それぞれ処理終了後、登録中状態301を保持
する。
【0109】データ管理装置3は、登録中状態301に
おいて、ゲートキーパ制御装置4からの登録情報解除要
求2005を受信すると、該当IP端末2に対応する登
録情報の削除処理30008を行ない、登録情報34の
内容を初期化する。初期化が正常に終了した場合には、
登録情報解除応答2006をゲートキーパ制御装置4に
返送する。そして、空き状態300に遷移する。
【0110】また、データ管理装置3は、登録中301
において、ゲートキーパ制御装置4からの通信状況更新
要求2009を受信すると、通信状況の更新処理300
09を行ない、通信状況35に通信状況更新要求200
9の内容を設定し、通信状況更新応答2010を返送す
る。そして、通信中状態302に遷移する。
【0111】次に、データ管理装置3の通信中状態30
2での処理の概要および状態遷移の例について図14を
参照して説明する。
【0112】通信中状態302において、ゲートキーパ
制御装置4からの契約情報取得要求2001および通信
状況更新要求2009を受信した時のデータ管理装置3
の処理は、登録中状態301での場合と同じであり(図
13参照)、それぞれ処理終了後、通信中状態302を
保持する。
【0113】データ管理装置3は、通信中状態302に
おいて、ゲートキーパ制御装置4からの通信状況取得要
求2007を受信すると、通信状況検索処理30010
を行ない、該当IP端末2に対応する通信状況35を検
索する。そして、索出した通信状況35の内容を通信状
況取得応答2008に設定してゲートキーパ制御装置4
に返送する。そして、通信中状態302を保持する。
【0114】データ管理装置3は、通信中302におい
て、ゲートキーパ制御装置4からの通信状況解除要求2
013を受信すると、通信状況解除処理30011を行
ない、該当IP端末2に対応する通信状況35の内容を
初期化する。そして、通信状況35の初期化が正常終了
すると、通信状況解除応答2014をゲートキーパ制御
装置4に返送する。そして、登録中状態301に遷移す
る。
【0115】次に、ゲートキーパ制御装置4の空き状態
400および契約情報取得応答待ち状態401での処理
の概要および状態遷移の例について図15を参照して説
明する。
【0116】ゲートキーパ制御装置4は、空き状態40
0において、IP端末2からの端末登録要求1001を
受信すると、データ管理装置検索処理40000を行な
い、データ管理装置へのルーチング情報41を検索し、
該当するIP端末2の管理情報を保持するデータ管理装
置3を特定する。そして、契約情報初期化処理4000
1を行ない、契約情報45の内容を初期化する。また、
登録状況初期化処理40002を行ない、登録情報46
の内容を初期化する。さらに、通信状況初期化処理40
003を行ない、通信状況47の内容を初期化する。つ
いで、特定したデータ管理装置3に対して、契約情報取
得要求2001を送信する。そして、契約情報取得応答
待ち状態401に遷移する。
【0117】ゲートキーパ制御装置4は、契約情報取得
応答待ち状態401にて、データ管理装置3からの契約
情報取得応答2002を受信すると、その内容を確認
し、契約情報の有無により分岐処理40004を行う。
そして、契約情報がある場合には、契約情報の保持処理
40005を行ない、契約情報取得応答2002の内容
を契約情報45に設定する。ついで、登録情報更新要求
2003をデータ管理装置4に送信する。そして、登録
状況更新応答待ち状態402に遷移する。
【0118】一方、契約情報がない場合には、IP端末
2に対して端末登録拒否1014を送信する。そして、
空き状態400に遷移する。
【0119】次に、ゲートキーパ制御装置4の登録情報
更新応答待ち状態402での処理の概要および状態遷移
の例について図16を参照して説明する。
【0120】ゲートキーパ制御装置4は、登録情報更新
応答待ち状態402において、データ管理装置3からの
登録情報更新応答2004を受信すると、登録状況更新
処理40006を行ない、登録情報46の内容をIP端
末2から受信した情報によって更新し、IP端末2に対
して端末登録応答1002を送信する。そして、登録中
状態403に遷移する。
【0121】次に、ゲートキーパ制御装置4の登録中状
態403での処理の概要および状態遷移の例について図
17および図18を参照して説明する。
【0122】ゲートキーパ制御装置4は、登録中状態4
03において、IP端末2からの端末登録解除要求10
03を受信すると、IP端末2に対応するデータ管理装
置3の検索処理40000を行ない、索出されたIP端
末2の管理情報を持つデータ管理装置3に対して登録情
報解除要求2005を送信する。そして、登録情報解除
応答待ち状態404に遷移する。
【0123】また、ゲートキーパ制御装置4は、登録中
状態403において、IP端末からの通信許可要求(発
信)1005を受信すると、通信許可判定処理4000
7を行ない、自身が保持する契約情報45、登録情報4
6、および通信状況47の内容を参照し、通信許可要求
(発信)1005を送信したIP端末2に対して通信を
提供してよいかどうかを判定し、その結果に基づき、判
定処理40008において処理を分岐する。
【0124】通信を許可できると判定した場合、データ
管理装置検索処理40000を行ない、通信相手となる
IP端末2に対するデータ管理装置3を検索し、索出さ
れたデータ管理装置3に対して契約情報取得要求200
1を送信する。そして、相手契約情報取得応答待ち40
5状態に遷移する。
【0125】一方、通信を拒否すると判定した場合に
は、IP端末2に対して通信拒否応答1014を送信
し、登録中状態403を保持する。
【0126】また、ゲートキーパ制御装置4は、登録中
状態403において、IP端末からの通信許可要求(着
信)1005を受信すると、通信許可判定処理4000
9を行ない、自身が保持する契約情報45、登録情報4
6、および通信状況47の内容を参照し、通信許可要求
(発信)1005を送信したIP端末2に対して通信を
提供してよいかどうかを判定する。そして、その判定結
果を元に、判定処理40019において処理を分岐す
る。
【0127】通信を許可できると判定した場合、データ
管理装置検索処理40000を行ない、IP端末2に対
するデータ管理装置3を検索し、索出されたデータ管理
装置3に対して通信状況更新要求2009を送信する。
そして、着側通信状況更新応答待ち状態408に遷移す
る。
【0128】一方、通信を拒否すると判定した場合に
は、IP端末2に対して通信拒否応答1014を送信
し、登録中状態403を保持する。
【0129】次に、ゲートキーパ制御装置4の相手契約
情報取得応答待ち状態405での処理の概要および状態
遷移の例について図19を参照して説明する。
【0130】ゲートキーパ制御装置4は、相手契約情報
取得応答待ち状態405において、データ管理装置3か
らの契約情報取得応答2002を受信すると、着信先と
なるIP端末2の契約情報の判定処理40011を行な
い、契約情報取得応答2002の内容に基づいて分岐処
理40012を行う。
【0131】着信先となるIP端末2が契約されている
場合には、着信先となるIP端末2に対応するデータ管
理装置検索40000を行い、着信先IP端末2の登録
情報取得要求2007をデータ管理装置3に対して送信
する。そして、相手登録情報取得応答待ち状態406に
遷移する。
【0132】一方、契約されていない場合には、IP端
末2に対して通信拒否応答1014を送信し、登録中状
態403に遷移する。
【0133】次に、ゲートキーパ制御装置4の相手登録
情報取得応答待ち状態406での処理の概要および状態
遷移の例について図20を参照して説明する。
【0134】ゲートキーパ制御装置4は、相手登録情報
取得応答待ち状態406において、データ管理装置3か
らの登録情報取得応答2008を受信すると、着信先と
なるIP端末2の登録情報の判定処理40013を行な
い、登録情報取得応答2008の内容に基づいて分岐処
理40014を行う。
【0135】着信先となるIP端末2へのルーチング情
報がIP網1に登録されている場合には、発信元となる
IP端末2に対応するデータ管理装置検索40000を
行い、発信元IP端末2の通信状況更新得要求2009
をデータ管理装置3に対して送信する。そして、発側通
信状況更新応答待ち状態407に遷移する。
【0136】一方、登録されていない場合には、IP端
末2に対して通信拒否応答1014を送信し、登録中状
態403に遷移する。
【0137】次に、ゲートキーパ制御装置4の発側通信
状況更新応答待ち状態407での処理の概要および状態
遷移の例について図21を参照して説明する。
【0138】ゲートキーパ制御装置4は、発側通信状況
更新応答待ち状態407において、データ管理装置3か
らの通信状況更新応答2010を受信すると、通信状況
更新処理40015を行ない、自身が持つ通信状況47
の内容を更新し、IP端末2に対して通信許可応答10
06を送信する。そして、通信中状態409に遷移す
る。
【0139】次に、ゲートキーパ制御装置4の着側通信
状況更新応答待ち状態408での処理の概要および状態
遷移の例について図22を参照して説明する。
【0140】ゲートキーパ制御装置4は、着側通信状況
更新応答待ち状態408において、データ管理装置3か
らの通信状況更新応答2010を受信すると、通信状況
更新処理40015を行ない、自身が持つ通信状況47
の内容を更新し、IP端末2に対して通信許可応答10
06を送信する。そして、通信中状態409に遷移す
る。
【0141】次に、ゲートキーパ制御装置4の通信中状
態409および通信状況解除応答待ち状態410での処
理の概要および状態遷移の例について図23を参照して
説明する。
【0142】ゲートキーパ制御装置4は、通信中状態4
09において、IP端末2からの通信解除要求1011
を受信すると、IP端末2に対応するデータ管理装置検
索40000を行い、データ管理装置3に対して通信状
況解除要求2013を送信する。そして、通信状況解除
応答待ち410に遷移する。
【0143】また、ゲートキーパ制御装置4は、通信状
況解除応答待ち410において、データ管理装置からの
通信状況解除応答2014を受信すると、通信状況解除
処理40016を行ない、自身の持つ通信状況47の内
容を初期化し、IP端末2に対して通信解除応答101
2を送信する。そして登録中状態403に遷移する。
【0144】次に、ゲートキーパ制御装置4が発信要求
時に着側IP端末の条件判定まで行う場合の相手登録情
報取得応答待ち状態406での処理の概要および状態遷
移の例について図24を参照して説明する。
【0145】ゲートキーパ制御装置4は、相手登録情報
取得応答待ち状態406において、データ管理装置3か
らの登録情報取得応答2008を受信すると、着信先と
なるIP端末2の登録情報の判定処理40013を行な
い、登録情報取得応答2008の内容に基づいて分岐処
理40017を行う。
【0146】着信先となるIP端末2へのルーチング情
報がIP網に登録されている場合には、着信先となるI
P端末2に対応するデータ管理装置検索40000を行
い、着信先IP端末2の通信状況取得得要求2011を
データ管理装置3に対して送信する。そして、相手通信
状況取得応答待ち状態411に遷移する。
【0147】一方、登録されていない場合には、IP端
末2に対して通信拒否応答1014を送信し、登録中状
態403に遷移する。
【0148】次に、ゲートキーパ制御装置4が発信要求
時に着側IP端末の条件判定まで行う場合の相手通信状
況取得応答待ち状態411での処理の概要および状態遷
移の例について図25を参照して説明する。
【0149】ゲートキーパ制御装置4は、相手通信状況
取得応答待ち状態411において、データ管理装置3か
らの通信状況取得応答2012を受信すると、着信先と
なるIP端末2の通信状況の判定処理40018を行な
い、通信情報取得応答2012の内容に基づいて分岐処
理40019を行う。
【0150】着信先となるIP端末2の通信状況47か
ら、着信先となるIP端末2が通信を提供できる場合に
は、発信元となるIP端末2に対応するデータ管理装置
検索40000を行い、発信元IP端末2の通信状況更
新得要求2007をデータ管理装置3に対して送信す
る。そして、発側通信状況更新応答待ち407に遷移す
る。
【0151】一方、登録されていない場合には、IP端
末2に対して通信拒否応答1014を送信し、登録中状
態403に遷移する。
【0152】以上示すように、本発明によれば、大規模
なIP網においてIP端末2は任意のゲートキーパ5と
の通信が可能となり、通信サービスの柔軟性やIP網の
拡張性を確保することができる。具体的には、IP端末
2はIP網1内のどのゲートキーパ制御装置4とも通信
することが可能となり、さらにゲートキーパ制御装置4
が任意のデータ管理装置3と通信することにより、IP
網1内のすべてのIP端末2に関する契約情報、登録情
報、通信状況のデータを参照可能とすることにより、ゲ
ートキーパ間の位置情報要求を行うことなくIP端末間
の通信を確立することが可能となる。
【0153】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、通信サ
ービスを提供するネットワークにおいて、通信サービス
の柔軟性を損なうことなく、ゲートキーパ間に発生する
通信量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本実施形態における、システム構成の概要
を説明するためのブロック図である。
【図2】は、本実施形態のゲートキーパ機能の概念を説
明するための図である。
【図3】は、データ管理装置3のハードウェア構成の一
例を説明するためのブロック図である。
【図4】は、ゲートキーパ制御装置5のハードウェア構
成の一例を説明するためのブロック図である。
【図5】は、データ管理装置3が管理するデータの構成
について説明するための図である。
【図6】は、ゲートキーパ制御装置4が管理するデータ
の構成について説明するための図である。
【図7】は、IP端末2のIP網1への端末登録処理に
ついて説明するためのフロー図である。
【図8】は、IP端末2がゲートキーパ制御装置4aと
の間で端末登録をいったん解除し、別のゲートキーパ制
御装置4bによってIP網1に端末登録をする場合の処
理について説明するためのフロー図である。
【図9】は、IP端末2aとIP端末2bとの間で通信
を確立するときの処理について説明するためのフロー図
である。
【図10】は、通信中状態207にあるIP端末2aと
IP端末2bとの間で通信を終了するときの処理につい
て説明するためのフロー図である。
【図11】は、データ管理装置3へのアクセスをIP端
末2からの発信要求時に行う場合の処理について説明す
るためのフロー図である。
【図12】は、データ管理装置3がIP端末2について
データなし状態303にあるときの、処理の流れおよび
状態遷移の例について説明するためのフロー図である。
【図13】は、データ管理装置3の登録中状態301で
の処理の概要および状態遷移の例について説明するため
のフロー図である。
【図14】は、データ管理装置3の通信中状態302で
の処理の概要および状態遷移の例について説明するため
のフロー図である。
【図15】は、ゲートキーパ制御装置4の空き状態40
0および契約情報取得応答待ち状態401での処理の概
要および状態遷移の例について説明するためのフロー図
である。
【図16】は、ゲートキーパ制御装置4の登録情報更新
応答待ち状態402での処理の概要および状態遷移の例
について説明するためのフロー図である。
【図17】は、ゲートキーパ制御装置4の登録中状態4
03での処理の概要および状態遷移の例について説明す
るためのフロー図である。
【図18】は、ゲートキーパ制御装置4の登録中状態4
03での処理の概要および状態遷移の例について説明す
るためのフロー図である。
【図19】は、ゲートキーパ制御装置4の相手契約情報
取得応答待ち状態405での処理の概要および状態遷移
の例につい説明するためのフロー図である。
【図20】は、ゲートキーパ制御装置4の相手登録情報
取得応答待ち状態406での処理の概要および状態遷移
の例について説明するためのフロー図である。
【図21】は、ゲートキーパ制御装置4の発側通信状況
更新応答待ち状態407での処理の概要および状態遷移
の例について説明するためのフロー図である。
【図22】は、ゲートキーパ制御装置4の着側通信状況
更新応答待ち状態408での処理の概要および状態遷移
の例について説明するためのフロー図である。
【図23】は、ゲートキーパ制御装置4の通信中状態4
09および通信状況解除応答待ち状態410での処理の
概要および状態遷移の例について説明するためのフロー
図である。
【図24】は、ゲートキーパ制御装置4が発信要求時に
着側IP端末の条件判定まで行う場合の相手登録情報取
得応答待ち状態406での処理の概要および状態遷移の
例について説明するためのフロー図である。
【図25】は、ゲートキーパ制御装置4が発信要求時に
着側IP端末の条件判定まで行う場合の相手通信状況取
得応答待ち状態411での処理の概要および状態遷移の
例について説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
1…IP網 2…IP端末 3…データ管理装置 4…ゲートキーパ制御装置 5…ゲートキーパシステム 351、451…プロセッサ 352、452…主記憶装置 353、453…補助記憶装置 354、454…通信制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小▲崎▼ 光倫 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 春 一彦 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 高橋 徹 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 塩見 なぎさ 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 HD03 JA10 KA06 LE03 MD06 5K051 AA03 BB01 BB02 HH27 5K101 KK02 MM07 NN14 NN21 PP03 SS07 SS08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信サービスを提供するネットワークにお
    いて通信を行なうための通信手段と、 前記ネットワークに接続される端末装置の別名アドレス
    と、当該端末装置の前記ネットワークに関する契約情報
    とを関連付けて記憶する端末データ記憶手段と、 別名アドレスおよびルーチングアドレスを含む、端末装
    置の前記ネットワークに対する登録要求を前記ネットワ
    ークを介して受け付けると、受け付けたルーチングアド
    レスを登録情報として、受け付けた別名アドレスをキー
    に、前記端末データ記憶手段にさらに関連付けて記憶す
    るデータ管理手段とを備えることを特徴とするデータ管
    理装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデータ管理装置におい
    て、 前記データ管理手段は、 別名アドレスを含む契約情報の取得要求をネットワーク
    を介して受け付けると、受け付けた別名アドレスに関連
    付けられた契約情報を前記端末データ記憶手段から抽出
    し、抽出した契約情報を出力することを特徴とするデー
    タ管理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のデータ管理装置
    において、 前記データ管理手段は、 別名アドレスを含む登録情報の取得要求をネットワーク
    を介して受け付けると、受け付けた別名アドレスに関連
    付けられた登録情報を前記端末データ記憶手段から抽出
    し、抽出した登録情報を出力することを特徴とするデー
    タ管理装置。
  4. 【請求項4】通信サービスを提供するネットワークにお
    いて通信を行なうための通信手段と、 前記ネットワークに接続される端末装置の別名アドレス
    から、当該端末装置のルーチングアドレスおよび前記ネ
    ットワークに関する契約情報を管理するデータ管理装置
    を特定するための情報を記憶するルーチング情報記憶手
    段と、 通信先端末装置の別名アドレスを含む通信許可要求を、
    前記ネットワークを介して端末装置から受け付けると、 前記ルーチング情報記憶手段を参照して、受け付けた通
    信先端末装置の別名アドレスからデータ管理装置を特定
    し、 特定したデータ管理装置から通信先端末装置のルーチン
    グアドレスを取得して、取得したルーチングアドレスを
    前記端末装置に送信するゲートキーパ制御手段とを備え
    ることを特徴とするゲートキーパ制御装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のゲートキーパ制御装置に
    おいて、 前記ゲートキーパ制御手段は、さらに、 通信元端末装置の別名アドレスを含む通信許可要求を、
    前記ネットワークを介して端末装置から受け付けると、 前記ルーチング情報記憶手段を参照して、受け付けた通
    信元端末装置の別名アドレスからデータ管理装置を特定
    し、 特定したデータ管理装置から通信元端末装置の契約情報
    を取得して、取得した通信元端末装置の契約情報に基づ
    いて、通信の可否を判断するすることを特徴とするゲー
    トキーパ制御装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載のゲートキーパ制
    御装置において、 前記ゲートキーパ制御手段は、さらに、 端末装置の別名アドレスおよびルーチングアドレスを含
    む前記ネットワークへの登録要求を、前記ネットワーク
    を介して端末装置から受け付けると、 前記ルーチング情報記憶手段を参照して、受け付けた端
    末装置の別名アドレスからデータ管理装置を特定し、 特定したデータ管理装置に、受け付けた端末装置の別名
    アドレスおよびルーチングアドレスを送信することを特
    徴とするゲートキーパ制御装置。
  7. 【請求項7】通信サービスを提供するネットワークにお
    いて、ネットワークを利用する端末装置に関する管理情
    報を管理するゲートキーパシステムにおいて、 端末装置と通信を行なうゲートキーパ制御装置と、端末
    装置に関する管理情報を記憶する1または複数のデータ
    管理装置とを備え、 前記ゲートキーパ制御装置は、端末装置についてその端
    末装置の管理情報を記憶しているデータ管理装置を特定
    するための情報を有し、 端末装置との通信の際に、当該端末装置または当該端末
    装置の通信要求に係る端末装置に関する管理情報記憶し
    ているデータ管理装置と通信し、当該データ管理装置が
    記憶している管理情報の取得または更新を行なうことを
    特徴とするゲートキーパシステム。
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