JP2003151187A - 記録媒体および記録再生装置 - Google Patents

記録媒体および記録再生装置

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JP2003151187A
JP2003151187A JP2001349970A JP2001349970A JP2003151187A JP 2003151187 A JP2003151187 A JP 2003151187A JP 2001349970 A JP2001349970 A JP 2001349970A JP 2001349970 A JP2001349970 A JP 2001349970A JP 2003151187 A JP2003151187 A JP 2003151187A
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Katsuhiko Otomo
勝彦 大友
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランド・グルーブ記録において、ファイル管
理情報をグルーブのみに記録することによってファイル
管理情報を安定に記録再生する。 【解決手段】 DWDD方式の光磁気ディスク2には、
全体にわたってウォブリンググルーブが形成され、ウォ
ブリンググルーブに記録されているアドレスを参照して
グルーブおよびランドにデータが記録される。ウォブリ
ンググルーブは、一方の側壁に対して形成されている。
記録および/または再生のための条件を規定するための
P−TOCがウォブリングアドレスの情報と共に記録さ
れている。ディスク2が記録再生装置に装着されると、
P−TOCおよびU−TOCが最初に読み取られる。P
−TOCの記録される領域と略同一の領域のグルーブの
みに記録データのファイル管理情報であるU−TOCが
データと同様に記録されている。U−TOCは、データ
を記録する毎に書き換えが必要な情報である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ランドおよびグ
ルーブを有し、グルーブがウォブリングされた記録媒体
および記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録可能なディスク状記録媒体と
して、MD(Mini Disc),CD(Compact Disc)−R
(Recordable),CD−RW(ReWritable),DVD
(DigitalVersatile Disc またはDigital Video Disc)
+RW(ReWritable),DVD−R(Recordable),D
VD−RW(ReWritable)等が提案されている。これの
ディスク状記録媒体のフォーマットでは、グルーブに記
録するグルーブ記録フォーマットが採用されている。
【0003】ISO(International Organization for
Standardization)の光磁気(MO;MagnetoOptica1)
ディスクの各フォーマットではランド(グルーブとグル
ーブの間)に記録するランド記録フォーマットが提案さ
れている。DVD−RAM(Digital Video Disc−Rand
om Access Memory)等において、光ディスクの高密度化
を実現する一つの方法として、グルーブとグルーブ間
(ランド)の両方に記録することにより、トラック密度
を従来の2倍にして高密度化を図る方式(ランドグルー
ブ記録)が提案されている。なお、ランドは、読み取り
面に近い記録領域を意味し、グルーブは、読み取り面に
遠い記録領域を意味する。
【0004】例えば特開平10−320780号公報に
は、図4に示すように、グルーブおよびランドの両方に
記録トラックを形成する方式(ランド・グルーブ記録方
式と呼ばれる)が開示されている。図4において、41
a,41b,41c,・・・は、同心円状または渦巻き
状に形成されたグルーブを示し、42a,42b,42
c,・・・は、同心円状または渦巻き状に形成されたグ
ルーブを示す。グルーブとランドが接する一方の側壁4
3a,43c,43e,・・・がトラック方向に単に延
長するのに対して、他方の側壁43b,43d,43
f,・・・がウォブリング(揺動)されている。すなわ
ち、光磁気ディスクの半径方向に微小な振幅でトラック
が振動するようになされている。
【0005】ウォブリング周波数は、トラッキングサー
ボ系の追従周波数より高く、記録時の記録周波数よりも
低い周波数に設定される。例えば所定の周波数の正弦波
をFM変調した信号でレーザビームをウォブリングさ
せ、それによって側壁43b,43d,43f,・・・
として、ディスク上の位置を示すアドレス情報を記録す
るようにされる。このアドレス情報は、側壁を挟んで隣
接する二つのトラック(グルーブおよびランド)間で共
通のものとされる。また、ウォブリンググルーブがバイ
フェーズ変調された信号で形成されることもある。な
お、参照符号44が再生レーザビームのスポットを示
す。
【0006】さらに、面記録密度を向上させる技術とし
て、DWDD(Domain Wall Displacement Detection)が
提案されている。これは、光磁気ディスクで使用される
磁区拡大再生技術の一つである。例えば特開平6−29
0496号公報には、DWDD方式についての技術が開
示されている。
【0007】図5は、上記の公報に開示されている光磁
気ディスクの一部断面を拡大して示す。参照符号51が
基板を示し、参照符号52が誘電体層を示し、参照符号
53が磁性層を示し、参照符号54が誘電体層を示す。
また、参照符号55がグルーブであり、参照符号56が
ランドである。
【0008】磁性層53は、第1の磁性層、第2の磁性
層および第3の磁性層が順次積層されたものである。第
1の磁性層が周囲温度近傍の温度において第3の磁性層
に比して相対的に磁壁抗磁力が小さく磁壁移動度が大き
な垂直磁化膜からなり、第2の磁性層は、第1の磁性層
および第3の磁性層よりもキューリ温度が低い磁性層か
らなり、第3の磁性層が垂直磁化膜とされている。そし
て、データ信号の記録は、媒体を移動させながら、第3
の磁性層がキューリ温度以上になるようなパワーレーザ
光を照射しながら外部磁界を変調してなされる。
【0009】例えば特開平10−241167号公報に
記載のように、ウォブリンググルーブの側壁43b,4
3d,43f,・・・として、ディスク上の位置を示す
アドレス情報と共に、記録および/または再生のための
条件の情報(P−TOC(Table Of Contents)と称す
る))を記録することが提案されている。この文献に記
載のように、半導体レーザ波長、対物レンズの開口数、
再生パワー、記録パワー等がグルーブの側壁の情報とし
て記録されている。P−TOCは、光ディスクの半径方
向の所定の領域例えば最内周領域に記録されている。ア
ドレス情報は、例えば時、分、秒、フレームの各桁で表
されている。
【0010】P−TOCは、媒体としての光ディスクに
固有の記録および/または再生条件に関する情報であ
り、書き換えが不要なものである。したがって、P−T
OCをディスクの最内周領域にピット(凹凸)として記
録することも可能である。
【0011】しかしながら、凹凸ピットとグルーブと
は、それぞれ最適な深さが異なるのが普通であり、両者
を適切な深さにそれぞれ形成することは、凹凸ピットと
ウォブリンググルーブを予め形成するためのマスタリン
グシステムの構成を複雑とする。したがって、ピットで
はなく、グルーブのみでP−TOCおよびアドレスを記
録する方式が望ましい。
【0012】また、データを記録した場合に、データ管
理のためのファイル管理情報(U−TOC)が更新され
る。例えばMD(ミニディスク)の場合では、U−TO
Cには、セクタ0,セクタ1,セクタ2,セクタ3およ
びセクタ4がある。セクタ0は、基本情報と各曲の開
始、終了アドレスが記録されている。セクタ1には、デ
ィスクネーム、トラックタイトル、アーティスト名等が
記録され、セクタ2には、録音の年月日時分秒が記録さ
れ セクタ3には、ディスクのバーコードと各曲のIS
RC(International Standard Recording Code) (著作
権コード)が記録され、セクタ4には、ディスクと各曲
のタイトル、アーティスト名が漢字で記録可能とされて
いる。U−TOCは、記録されたデータを再生する上
で、重要な情報であり、信頼性を向上させるために、複
数回同じデータが記録されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】U−TOCは、例えば
ディスクの所定の領域のグルーブおよびランドにデータ
と同様に記録される。しかしながら、DWDD方式で記
録する場合では、ランド部品とグルーブ部品とでは、記
録特性が異なる。特に記録感度は、グルーブの方がラン
ドに比して良く、低いレーザパワーで記録することがで
きる。例えば10%以上、記録感度が異なる場合もあ
る。また、グルーブに対する記録後に隣接するランドに
記録すると、グルーブから見た場合に隣接したトラック
は、オーバーパワーで記録されているような状態とな
り、クロストークおよびクロスライトが無視できず、ジ
ッタおよびエラーレートが悪化することがある。
【0014】U−TOCは、光ディスクのファイル管理
情報のような重要な情報が記録されており、データファ
イルの内容が書き換えられる度に書き換えられるので、
他の領域に比して信頼性がより高いことが要求されると
共に、記録回数も他の記録領域に比して格段に多くな
る。
【0015】したがって、この発明の目的は、ランド・
グルーブ記録方式において記録感度およびエラーレート
の良いグルーブのみにU−TOCのようなファイル管理
情報を記録することによって、U−TOCの記録および
再生の信頼性を向上できる記録媒体および記録再生装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、ランドおよびグルーブが交
互に予め形成され、ランドおよびグルーブが接する第1
および第2の側壁の内で、一方の側壁のみがウォブリン
グされ、ウォブリング情報として、アドレス情報が予め
記録されるようにしたDWDD方式の記録媒体におい
て、ウォブリング情報として書換が不要な管理情報が予
め記録され、管理情報と記録された領域と略同一の領域
であって、上記グルーブのみに書換が必要なファイル管
理情報が記録されるようになされた記録媒体である。
【0017】請求項4の発明は、ランドおよびグルーブ
が交互に予め形成され、ランドおよびグルーブが接する
第1および第2の側壁の内で、一方の側壁のみがウォブ
リングされ、ウォブリング情報として、アドレス情報が
予め記録されるようにしたDWDD方式の記録媒体に対
して信号を記録再生する記録再生装置において、記録媒
体は、ウォブリング情報として書換が不要で、記録また
は再生のための条件の情報である管理情報が予め記録さ
れ、管理情報と記録された領域と略同一の領域であっ
て、グルーブのみに、記録されたデータ毎の開始アドレ
スおよび終了アドレスを含むファイル管理情報が記録さ
れており、最初に管理情報およびファイル管理情報を再
生し、再生した情報を記憶し、アドレス情報を参照して
所定のアドレスに対してデータを記録し、または所定の
アドレスからデータを再生し、記録後にファイル管理情
報を書き換えるようにした記録再生装置である。
【0018】この発明では、管理情報とファイル管理情
報の両者が略同一の領域に記録されているので、記録再
生装置は、例えば記録媒体の装着時に、これらの情報を
再生し、メモリに記憶する。それによって、記録または
再生の条件を適切なものに設定でき、また、ディスク上
のデータの記録位置が分かる。この発明では、ジッタが
より少なく、書き込みレーザパワーの変動に対する許容
度がより大きいグルーブのみにファイル管理情報を記録
することによって、安定にファイル管理情報を記録再生
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明による光記録ディ
スクを使用する光ディスク装置の一実施形態について図
1を参照して説明する。図1において、参照符号1がス
ピンドルモータであり、参照符号2が光磁気ディスクで
ある。光磁気ディスク2は、前述したDWDD方式の光
磁気ディスクである。光磁気ディスク2には、記録再生
領域の全体にわたってウォブリンググルーブが形成され
ており、ウォブリンググルーブに記録されているアドレ
スを参照してグルーブおよびランドの両方にデータが記
録されるものである。図4を参照して説明したのと同様
に、ウォブリンググルーブは、一方の側壁に対して形成
され、他方の側壁は、ウォブリングされていない。
【0020】光磁気ディスク2のディスク最内周側の所
定のアドレスの領域には、P−TOCがウォブリングア
ドレスの情報と共に記録されている。P−TOCは、記
録および/または再生のための条件を規定するための情
報であって、書き換えが不要なものである。光磁気ディ
スク2が記録再生装置(ドライブ)に装着されると、P
−TOCおよびU−TOCが最初に読み取られ、その情
報が記録再生装置のメモリに格納される。そして、P−
TOCの情報にしたがって、記録および/または再生の
ための条件が設定される。また、P−TOCの記録され
る領域と略同一の領域のグルーブのみに記録データのフ
ァイル管理情報であるU−TOCが記録されている。U
−TOCは、データを記録する毎に書き換えが必要な情
報である。U−TOCは、データと同様に記録される。
U−TOCは、データの信頼性を確保するために複数回
同一のデータが繰り返し記録されている。必要に応じて
P−TOCも同様に多重記録される。記録再生装置は、
U−TOCからそのディスク上に記録されているデータ
のアドレスを知ることができる。
【0021】この光磁気ディスク2に対し、例えば光学
ヘッド3によりレーザ光を照射した状態で記録データに
応じた変調磁界を磁気ヘッド4により印加することによ
って、光磁気ディスク2のランドおよびグルーブに対し
てデータが記録され、また、光磁気ディスク2のランド
およびグルーブを光学ヘッド3によりレーザ光でトレー
スすることによって、データの再生を行うものである。
【0022】光学ヘッド3は、例えばレーザダイオード
等のレーザ光源やコリメータレンズ、対物レンズ、偏光
ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学部品
及び所定の配置に4分割されたフォトディテクタ等から
構成されおり、光磁気ディスク2を間にして磁気ヘッド
4と対向する位置に設けられている。この光学ヘッド3
は、光磁気ディスク2にデータを記録するときに、記録
系のヘッド駆動回路16により磁気ヘッド4が駆動され
て記録データに応じた変調磁界が印加される光磁気ディ
スク2の目的トラックにレーザビームを照射することに
よって、DWDD方式によりデータ記録を行う。
【0023】また、この光学ヘッド3は、目的トラック
に照射したレーザ光の反射光を検出することにより、例
えば所謂非点収差法によりフォーカスエラーを検出し、
また例えば所謂プシュプル法によりトラッキングエラー
を検出するとともに、光磁気ディスク2からデータを再
生するときに、レーザ光を目的トラックからの反射光に
基づいて再生信号を生成する。
【0024】光学ヘッド3の読取出力は、RF回路5に
供給される。このRF回路5は、光学ヘッド3の出力か
らフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を抽
出してサーボ制御回路6に供給するとともに、再生信号
を2値化して再生系のデコーダ21に供給する。
【0025】サーボ制御回路6は、例えばフォーカスサ
ーボ制御回路やトラッキングサーボ制御回路、スピンド
ルモータサーボ制御回路、スレッドサーボ制御回路等か
ら構成される。フォーカスサーボ制御回路は、フォーカ
スエラー信号が零になるように、光学ヘッド3の光学系
のフォーカス制御を行う。また、トラッキングサーボ制
御回路は、トラッキングエラー信号が零になるように光
学ヘッド3の光学系のトラッキング制御を行う。さら
に、スピンドルモータサーボ制御回路は、ウォブリング
グルーブの再生信号中のキャリア信号にしたがってスピ
ンドルモータの回転を制御している。例えば光磁気ディ
スク2をCLV(線速度一定)で回転駆動するようにス
ピンドルモータ1を制御する。
【0026】また、スレッドサーボ制御回路は、システ
ムコントローラ7により指定される光磁気ディスク2の
目的トラック位置に光学ヘッド3及び磁気ヘッド4を移
動させる。光磁気ディスク2には、ウォブリンググルー
ブの側壁の情報としてアドレス情報が記録されており、
アドレス情報を再生しながら、所望のアドレスに対して
データが記録される。このような各種制御動作を行うサ
ーボ制御回路6は、該サーボ制御回路6により制御され
る各部の動作状態を示す情報をシステムコントローラ7
に供給している。
【0027】また、システムコントローラ7は、キー入
力操作部8や表示部9が接続されている。このシステム
コントローラ7は、キー入力操作部8による操作入力情
報により指定される動作モードで記録系及び再生系の制
御を行う。また、このシステムコントローラ7は、光磁
気ディスク2から読み取ったP−TOCおよびU−TO
Cの情報をメモリに記憶し、光磁気ディスク2のウォブ
リンググルーブから再生されるセクタ単位のアドレス情
報に基づいて、光学ヘッド3及び磁気ヘッド4がトレー
スしている記録トラック(ランドまたはグルーブ)上の
記録位置や再生位置を管理する。さらに、システムコン
トローラ7は、キー入力操作部8により切換選択された
ADPCMエンコーダ13でのビット圧縮モード情報
や、RF回路5から再生系を介して得られる再生データ
内のビット圧縮モード情報に基づいて、このビット圧縮
モードを表示部9に表示させると共に、ビット圧縮モー
ドにおけるデータ圧縮率と再生アドレスとに基づいて、
表示部9に再生時間を表示させる制御を行う。
【0028】この再生時間表示は、光磁気ディスク2の
ウォブリンググルーブから再生されるセクタ単位のアド
レス情報(絶対時間情報)に、ビット圧縮モードにおけ
るデータ圧縮率の逆数(例えば1/4圧縮のときには
4)を乗算することにより、実際の時間情報を求め、こ
れを表示部9に表示させるものである。
【0029】ここで、このディスク記録再生装置の記録
系は、入力端子10からローパスフィルタ11を介して
アナログのオーディオ信号AINが供給されるA/D変換
器12を備えている。
【0030】A/D変換器12は、オーディオ信号AIN
を量子化し、このA/D変換器12から得られたディジ
タルオーディオデータは、ADPCM(Adaptive Differ
ential Pulse Code Modulation)エンコーダ13に供給
される。このADPCMエンコーダ13は、オーディオ
信号AINをA/D変換器12により量子化した所定転送
速度のディジタルオーディオデータについて、データ圧
縮処理を行うものであり、システムコントローラ7によ
り動作モードが指定されるようになっている。例えば前
記Bレベルのモードでは、サンプリング周波数が37.
8kHzで1サンプル当たりのビット数が4ビットの圧
縮データ(ADPCMオーディオデータ)とされ、メモ
リ14に供給される。このBレベルのステレオモードで
のデータ転送速度は18.75セクタ/秒)に低減され
ている。
【0031】ここで、A/D変換器12のサンプリング
周波数が例えば標準的なCD−DAフォーマットのサン
プリング周波数である44.1kHzに固定されてお
り、ADPCMエンコーダ13においては、圧縮モード
に応じたサンプリングレート変換(例えばレベルBでは
44.1kHzから37.8kHzへの変換)が行われ
た後、16ビットから4ビットへのビット圧縮処理が施
されるようなものを想定している。なお、他の構成例と
して、A/D変換器12のサンプリング周波数自体を圧
縮モードに応じて切換制御するようにしてもよく、この
場合には、切換制御されたA/D変換器12のサンプリ
ング周波数に応じてローパスフィルタ11のカットオフ
周波数も切換制御する。すなわち、圧縮モードに応じて
A/D変換器12のサンプリング周波数及びローパスフ
ィルタ11のカットオフ周波数を同時に切換制御するよ
うにすればよい。
【0032】次にメモリ14は、データの書き込み及び
読み出しがシステムコントローラ7により制御され、A
DPCMエンコーダ13から供給されるADPCMオー
ディオデータを一時的に記憶しておき、必要に応じてデ
ィスク上に連続的に記録するためのバッファメモリとし
て用いられている。すなわち、Bレベルのステレオのモ
ードにおいて、ADPCMエンコーダ13から供給され
る圧縮オーディオデータは、そのデータ転送速度が、1
8.75セクタ/秒に低減されており、この圧縮データ
がメモリ14に連続的に書き込まれる。この圧縮データ
(ADPCMデータ)は、前述したように4セクタにつ
き1セクタの記録を行えば足りるが、このような4セク
タおきの記録は事実上不可能に近いため、セクタ連続の
記録を行うようにしている。この記録は、休止期間を介
して、所定の複数セクタ(例えば32セクタ)から成る
クラスタを記録データ単位として75セクタ/秒でバー
スト的に行われる。
【0033】メモリ14においては、ビット圧縮レート
に応じた18.75(=75/4)セクタ/秒の低い転
送速度で連続的に書き込まれたBレベル・ステレオモー
ドのADPCMオーディオデータが、記録データとして
75セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み出され
る。この読み出されて記録されるデータについて、記録
休止期間を含む全体的なデータ転送速度は、18.75
セクタ/秒の低い速度となっているが、バースト的に行
われる記録動作の時間内での瞬時的なデータ転送速度は
標準的な75セクタ/秒となっている。従って、ディス
ク回転速度が標準的なCD−DAフォーマットと同じ速
度(一定線速度)のとき、該CD−DAフォーマットと
同じ記録密度、記憶パターンの記録が行われることにな
る。
【0034】メモリ14から75セクタ/秒の転送速度
でバースト的に読み出されたADPCMオーディオデー
タすなわち記録データは、エンコーダ15に供給され
る。ここで、メモリ14からエンコーダ15に供給され
るデータ列において、1回の記録で連続記録される単位
は、複数セクタ(例えば32セクタ)から成るクラスタ
及び該クラスタの前後位置に配されたクラスタ接続用の
数セクタとしている。このクラスタ接続用セクタは、エ
ンコーダ15でのインターリーブ長より長く設定してお
り、インターリーブされても他のクラスタのデータに影
響を与えないようにしている。
【0035】エンコーダ15は、メモリ14から上述し
たようにバースト的に供給される記録データについて、
エラー訂正のための符号化処理(パリティ付加及びイン
ターリーブ処理)やディジタル変調処理などを施す。こ
のエンコーダ15による符号化処理の施された記録デー
タが、磁気ヘッド駆動回路16に供給される。
【0036】この磁気ヘッド駆動回路16は、磁気ヘッ
ド4が接続されており、記録データに応じた変調磁界を
光磁気ディスク2に印加するように磁気ヘッド4を駆動
する。
【0037】また、システムコントローラ7は、メモリ
14に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、こ
のメモリ制御によりメモリ14からバースト的に読み出
される記録データを光磁気ディスク2の記録トラックに
連続的に記録するように記録位置の制御を行う。この記
録位置の制御は、メモリ14からバースト的に読み出さ
れる記録データの記録位置をシステムコントローラ7に
より管理して、光磁気ディスク2の記録トラック上の記
録位置を指定する制御信号をサーボ制御回路6に供給す
ることによって行われる。
【0038】次に、このディスク記録再生装置における
再生系について説明する。この再生系は、上述の如き記
録系により光磁気ディスク2のグルーブおよびランド上
に連続的に記録された記録データを再生するためのもの
であり光学ヘッド3によって光磁気ディスク2の記録ト
ラックをレーザ光でトレースすることにより得られる再
生出力がRF回路5により2値化されて供給されるデコ
ーダ21を備える。
【0039】デコーダ21は、上述の記録系におけるエ
ンコーダ15に対応するものであって、RF回路5によ
り2値化された再生出力について、エラー訂正のための
上述の如き復号化処理やディジタル変調の復調処理など
の処理を行い上述のBレベル・ステレオモードのADP
CMオーディオデータをBレベル・ステレオモードにお
ける正規の転送速度よりも早い75セクタ/秒の転送速
度で再生する。このデコーダ21により得られる再生デ
ータはメモリ22に供給される。
【0040】メモリ22は、データの書き込み及び読み
出しがシステムコントローラ7により制御され、デコー
ダ21から75セクタ/秒の転送速度で供給される再生
データがその75セクタ/秒の転送速度でバースト的に
書き込まれる。また、このメモリ22は、75セクタ/
秒の転送速度でバースト的に書き込まれた再生データが
Bレベル・ステレオモードの正規の18.75セクタ/
秒の転送速度で連続的に読み出される。
【0041】システムコントローラ7は、再生データを
メモリ22に75セクタ/秒の転送速度で書き込むとと
もに、メモリ22から再生データを18.75セクタ/
秒の転送速度で連続的に読み出すようなメモリ制御を行
う。
【0042】また、システムコントローラ7は、メモリ
22に対する上述したようなメモリ制御を行うととも
に、このメモリ制御によりメモリ22にバースト的に書
き込まれる再生データを光磁気ディスク2の記録トラッ
クから連続的に再生するように再生位置の制御を行う。
この再生位置の制御は、メモリ22にバースト的に書き
込まれる再生データの光磁気ディスク2の記録トラック
上の再生位置をシステムコントローラ7により管理し
て、再生位置を指定する制御信号をサーボ制御回路6に
供給することによって行われる。
【0043】メモリ22から18.75セクタ/秒の転
送速度で連続的に読み出された再生データとして得られ
るBレベル・ステレオモードのADPCMオーディオデ
ータは、ADPCMデコーダ23に供給される。
【0044】このADPCMデコーダ23は、記録系の
ADPCMデコーダ13に対応するもので、システムコ
ントローラ7により動作モードが指定されて、このディ
スク記録再生装置ではBレベル・ステレオモードのAD
PCMオーディオデータを4倍にデータ伸長してCD−
DAモードのディジタルオーディオデータを再生する。
このADPCMデコーダ23によりディジタルオーディ
オデータは、D/A変換器24に供給される。
【0045】D/A変換器24は、ADPCMデコーダ
23から供給されるディジタルオーディオデータをアナ
ログ化して、アナログのオーディオ信号AOUT を形成す
る。このD/A変換器24により得られるアナログのオ
ーディオ信号AOUTは、ローパスフィルタ25を介して
出力端子26から出力される。
【0046】なお、この具体例のディスク記録再生装置
の再生系では、ディジタル出力機能も備えており、AD
PCMデコーダ23によりディジタルオーディオデータ
がディジタル出力エンコーダ27を介してディジタルオ
ーディオ信号DOUT としてディジタル出力端子28から
出力されるようになっている。
【0047】図2は、光磁気ディスク2のランドに対し
てデータを記録した場合およびグルーブに対してデータ
を記録した場合のそれぞれに関して、ジッタ値の外部磁
場依存性を比較して示すものである。図2において、横
軸が磁気ヘッド4によって印加される外部磁場を示し、
縦軸がジッタ値(%)を示す。また、実線の特性31
は、グルーブ記録の場合のジッタ値の外部磁場依存特性
であり、破線32がランド記録の場合のジッタ値の外部
磁場依存特性である。図2から例えば外部磁場を200
Oeに設定した場合、グルーブ記録の方がランド記録に
比してジッタ値をより小とすることができることが分か
る。
【0048】図3は、光磁気ディスク2のランドに対し
てデータを記録した場合およびグルーブに対してデータ
を記録した場合のそれぞれに関して、ビットエラーレー
ト(bER)を比較して示すものである。図3におい
て、横軸が記録時のレーザパワーを示し、縦軸がbER
を示す。また、実線の特性33は、グルーブ記録の場合
のbERであり、破線の特性34がランド記録の場合の
bERである。bERとしては、例えば5×10-5程度
が望ましい。
【0049】グルーブ記録の場合では、bERがこの値
以下となるレーザパワーの範囲が約(5.8〜9mW)
であるのに対して、ランド記録の場合では、bERがこ
の値以下となるレーザパワーの範囲が約(6.5〜8.
5mW)である。すなわち、グルーブ記録の方がランド
記録に比して、記録レーザパワーの変動に対する許容度
(パワーマージン)が大きいことが分かる。記録レーザ
パワーは、所定値に設定されるが、外乱等で変動する場
合があり、グルーブ記録の方がランド記録に比してより
安定な記録が可能である。
【0050】このように、DWDD方式のランド・グル
ーブ記録方式の光磁気ディスクでは、グルーブの方がラ
ンドに比して外部磁場に対するジッタ値の依存性および
記録レーザパワーのマージンが優れており、グルーブの
みにU−TOCを記録した方が良いことが分かる。U−
TOCは、ファイル管理情報であり、データ量として
は、それほど多くないのが普通であり、グルーブのみに
U−TOCを記録するようにしても、記録容量が不足す
ることはない。
【0051】この発明は、上述したこの発明の一実施形
態等に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱
しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば
データの圧縮方法、変調方法は、種々の方法を使用でき
る。また、この発明は、ディジタルオーディオデータに
限らず、画像データを記録する場合に対しても適用でき
る。さらに、記録媒体としては、円盤状の形状に限ら
ず、矩形であっても良い。
【0052】
【発明の効果】この発明によれば、DWDD方式で、ラ
ンド・グルーブ記録を行う場合に、ファイル管理情報を
グルーブのみに記録することによって、ファイル管理情
報を良好に記録再生することができる。また、この発明
では、書き換えが不要なファイル管理情報は、ウォブリ
ンググルーブのウォブリング情報として記録することに
よって、プリピットを形成することが不要とでき、マス
タリングシステムの構成を簡略化できる。さらに、書換
が不要なファイル管理情報と、書換が必要なファイル管
理情報とを略同一の領域に記録することによって、ファ
イル管理情報の記録再生のためのアクセスを両者で共通
とすることができ、ドライブシステムを簡略化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による記録媒体の記録再生システムの
一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】ランド・グルーブ記録方式の媒体において、ラ
ンド記録とグルーブ記録のそれぞれのジッタ値の外部磁
場に対する変化を示す略線図である。
【図3】ランド・グルーブ記録方式の媒体において、ラ
ンド記録とグルーブ記録のそれぞれの記録パワーマージ
ンを示す略線図である。
【図4】先に提案されている記録媒体の一部の拡大図で
ある。
【図5】先に提案されているDWDD方式による記録媒
体の説明に用いる部分断面図である。
【符号の説明】
2・・・光磁気ディスク、3・・・光学ヘッド、4・・
・磁気ヘッド、6・・・サーボ制御回路、7・・・シス
テムコントローラ、10・・・記録アナログ信号の入力
端子、26・・・再生アナログ信号の出力端子、28・
・・再生ディジタル信号の出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/007 G11B 7/007

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランドおよびグルーブが交互に予め形成
    され、ランドおよびグルーブが接する第1および第2の
    側壁の内で、一方の側壁のみがウォブリングされ、上記
    ウォブリング情報として、アドレス情報が予め記録され
    るようにしたDWDD方式の記録媒体において、 上記ウォブリング情報として書換が不要な管理情報が予
    め記録され、 上記管理情報と記録された領域と略同一の領域であっ
    て、上記グルーブのみに書換が必要なファイル管理情報
    が記録されるようになされた記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記管理情報は、記録または再生のための条件の情報で
    ある記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記ファイル管理情報は、記録されたデータ毎の開始ア
    ドレスおよび終了アドレスである記録媒体。
  4. 【請求項4】 ランドおよびグルーブが交互に予め形成
    され、ランドおよびグルーブが接する第1および第2の
    側壁の内で、一方の側壁のみがウォブリングされ、上記
    ウォブリング情報として、アドレス情報が予め記録され
    るようにしたDWDD方式の記録媒体に対して信号を記
    録再生する記録再生装置において、 上記記録媒体は、 上記ウォブリング情報として書換が不要で、記録または
    再生のための条件の情報である管理情報が予め記録さ
    れ、 上記管理情報と記録された領域と略同一の領域であっ
    て、上記グルーブのみに、記録されたデータ毎の開始ア
    ドレスおよび終了アドレスを含むファイル管理情報が記
    録されており、 最初に上記管理情報および上記ファイル管理情報を再生
    し、再生した情報を記憶し、 上記アドレス情報を参照して所定のアドレスに対してデ
    ータを記録し、または所定のアドレスからデータを再生
    し、 記録後に上記ファイル管理情報を書き換えるようにした
    記録再生装置。
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