JP2003150216A - ワークの曲面加工システム及び曲面加工方法 - Google Patents

ワークの曲面加工システム及び曲面加工方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ等の製造に必要な一連の曲面加工を単
一の加工機で行うことができ、短時間で粗仕上げから仕
上げまで自動加工することができるワークの曲面加工シ
ステムを提供する。 【解決手段】 曲面加工機1と、ワークWの基本情報を
入力する入力手段202と、曲面加工機1で加工される
ワークW,加工工程,加工条件に関する情報が記憶され
た第一の記憶手段231と、コントロールプログラムを
記憶した第二の記憶手段232と、ワークWの加工を行
うためのNCプログラムを自動作成するNCプログラム
自動作成手段210と、作成されたNCプログラムを記
憶する第三の記憶手段233と、コントロールプログラ
ム及びNCプログラムに基づいて曲面加工機1にワーク
Wの加工を行うための指令を出力する制御手段200と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ等のワーク
に曲面加工を施すための曲面加工機を備えた曲面加工シ
ステム,この曲面加工システムによるワークの曲面加工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】球面レンズや非球面レンズのように曲面
を有するワークに曲面加工を施す加工機として、例え
ば、回転自在な主軸に砥石を装着して回転させるととも
に前記ワークを回転させ、前記砥石と前記ワークとを相
対的に移動及び揺動させることで、前記ワークに対して
曲面(球面)加工を施す球面研削盤が知られている。そ
して、このような球面研削盤においては、円筒状のカッ
プ砥石の一端を球面の一部に当接させて行なうカーブジ
ェネレータ法が一般的に利用されている。ところで、レ
ンズは、ガラス等の材料を研削してレンズの外形を形成
する粗加工工程、粗加工されたレンズの表面を研磨する
中仕上げ加工工程及び中仕上げ加工されたレンズをさら
に研磨して仕上げる仕上げ加工工程を経て製造される。
前記球面研削盤は粗加工工程において使用され、中仕上
げ加工及び仕上げ加工は、前記球面研削盤とは別の工程
及び別の加工機で、研磨によって行なわれている。
【0003】しかしながら、粗加工及び中仕上げ加工と
仕上げ加工は、前記したように別々の工程及び加工機で
行なわれているため、レンズの製造に多大な時間を要
し、製造コストも高いという問題がある。また、近年で
は、球面レンズの他に非球面レンズや非対称レンズの需
要も高まってきているが、このようなレンズの加工は容
易ではなく、多数の工程の加工を多数の加工機に分担さ
せて行なっているのが現状である。なお、二つの主軸を
有し、各主軸に装着した異なる種類の砥石を使い分けな
がら球面加工を行なう球面研削盤も提案されているが、
この球面研削盤によっても二種類の球面加工しか行なう
ことができず、レンズの加工に必要な上記全ての工程を
単一の加工機で連続して行なうことはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点にかんがみてなされたもので、レンズ等のワークの製
造において必要な一連の曲面加工を単一の加工機で行う
ことができ、しかも短時間で粗仕上げから仕上げまで自
動加工することができるコスト的に有利なワークの曲面
加工システム及び曲面加工方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、主軸に装着された曲面加工工具とワーク保持部に
保持されたワークとを相対的に移動,回転及び揺動させ
ながら前記ワークに曲面加工を施す曲面加工機と、次に
加工すべきワークを特定するのに必要な基本情報を入力
するための入力手段と、前記曲面加工機で加工されるワ
ークに関する情報、ワークの加工工程に関する情報及び
加工条件に関する情報が記憶された第一の記憶手段と、
前記ワークの加工を行うために必要な一連の処理と判断
を行うコントロールプログラムを記憶した第二の記憶手
段と、このコントロールプログラムの中で指定された加
工を行うためのNCプログラムを、前記第一の記憶手段
に記憶された前記情報に基づいて自動作成するNCプロ
グラム自動作成手段と、作成された前記NCプログラム
を記憶する第三の記憶手段と、前記入力手段から入力さ
れた前記基本情報に基づいて、前記第一の記憶手段,前
記第二の記憶手段及び前記第三の記憶手段の記憶内容の
検索を行い、検索の結果特定された前記情報,前記コン
トロールプログラム及び前記NCプログラムに基づい
て、前記曲面加工機に前記ワークの加工を行うための指
令を出力する制御手段とを有する構成としてある。
【0006】この構成によれば、オペレータが、入力手
段を用いて加工すべきワークの基本情報を入力すると、
この基本情報に基づいて、制御手段が第一の記憶手段の
記憶内容の中から所定のワークに関する情報を選択す
る。この第一の記憶手段に記憶されているワークに関す
る情報には、ワークの形状に関する情報、ワークの加工
に必要な行程に関する情報、ワークの加工を行う際の曲
面加工工具や切削速度等の加工条件に関する情報等が含
まれる。制御手段は、第一の記憶手段の中から所定のワ
ークに関する情報を選択すると、次に、当該ワークに関
連するコントロールプログラムを第二の記憶手段の中か
ら読み出す。また、第一の記憶手段から選択された前記
ワークに関する情報をNCプログラム自動作成手段に送
って、NCプログラムを自動作成する。自動作成された
NCプログラムは第三の記憶手段に記憶されるが、この
NCプログラムは、コントロールプログラム実行中に指
定されたステップで、適宜に第三の記憶手段から読み出
されてワークの加工に供される。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記曲面加工工
具の摩耗にともなう前記ワークのツールパスのずれに関
する情報に基づいて、前記ツールパスのずれを補正する
ための情報を作成するツールパス補正情報作成手段と、
このツールパス補正情報作成手段によって得られた補正
情報を記憶する第四の記憶手段とを有し、この第四の記
憶手段に記憶された前記補正情報に基づいて前記制御手
段がツールパスの補正を行いながら前記ワークの加工を
行う指令を出力する構成としてある。
【0008】ワークの曲面を精密に加工するには、予め
設定されたツールパスに対する実際のツールパスのずれ
を補正する必要がある。ずれを生じさせる要因には、曲
面加工機及び曲面加工工具の機械剛性に起因する加工中
のたわみや温度変化に伴う熱変位の他に、曲面加工工具
の摩耗がある。たわみは曲面加工機の剛性を高めること
でその影響を小さくすることができ、熱変位によるずれ
は、恒温下で加工を行うか、公知の熱補正を行うことで
その影響を小さくすることができる。
【0009】曲面加工工具の摩耗によるずれは、この発
明のように、第四の記憶手段を設けて、この第四の記憶
手段に所定の加工条件下における曲面加工工具の摩耗に
ともなうツールパスのずれを補正するための情報を蓄積
しておくとよい。この情報は、スカラー的なずれ量であ
ってもよいし、摩耗した曲面加工工具によるツールパス
(加工経路)そのものであってもよい。また、ツールパ
スの補正を行うための補正量そのものであってもよい。
補正手段は、同一加工条件下又は近似した加工条件下に
おける前記情報を前記第四の記憶手段の中から検索し、
この情報に基づいて前記曲面加工工具のツールパスの補
正を行う。このようにすることで、ワークの曲面を精密
に加工することができる上、短時間で加工を終了させる
ことができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記ツールパス
上の複数箇所で前記ツールパスのずれを補正するための
前記補正情報を求め、この補正情報に基づいて前記曲面
加工工具の位置補正を行いながら、前記曲面加工工具を
前記ツールパスの一端から他端まで移動させるように構
成してある。この構成によれば、曲面加工工具の加工中
の摩耗を予測して、ツールパスを当該摩耗に応じて補正
しながら加工を行うことができ、高い精度でワークの曲
面加工を行うことが可能になる。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記曲面加工工
具の摩耗を検出するための工具摩耗検出手段と、前記曲
面加工工具によるワークの加工部位の測定を行うワーク
測定手段と、前記工具摩耗検出手段によって得られた工
具摩耗情報と、前記ワーク測定手段によって得られた前
記ワークの加工部位の測定情報と、前記曲面加工工具及
び前記ワークに関する情報とに基づいて、前記制御手段
がワーク加工中の摩耗による前記曲面加工工具のツール
パスのずれに関する情報を求める構成してある。このよ
うに構成することで、第四の記憶手段に、曲面加工工具
の摩耗にともなうツールパスのずれに関する情報を逐次
蓄積又は更新することができ、この情報を用いて、曲面
加工工具の摩耗量に応じたツールパスの補正を行うこと
で、より精密にワークの曲面加工を行うことができるよ
うになる。
【0012】請求項5に記載の発明は、前記第一の記憶
手段,前記第二の記憶手段,前記第三の記憶手段及び前
記制御手段が、前記曲面加工機に設けられた数値制御装
置内に設けられ、前記NCプログラム自動作成手段が、
前記曲面加工機の外部に設けられて前記数値制御装置と
通信線によって接続されている構成としてある。このよ
うに構成することで、実際の加工を数値制御(NC)装
置に分担させ、NCプログラムの作成をパソコン等のN
Cプログラム自動作成装置に分担させることができ、N
C装置の負担を軽減することができる。また、NC装置
と独立してNCプログラム自動作成装置を設けること
で、曲面加工機でのワークの加工中に、次に加工を行う
べきワークのNCプログラムを自動作成させることがで
きる。
【0013】請求項6に記載の発明は、前記入力手段
を、ネットワーク上の一つ又は複数のクライアント端末
装置に設け、前記クライアントが前記ワークの加工依頼
を前記基本情報とともに前記クライアント端末装置から
前記制御手段に送信するように構成してある。このよう
に構成することで、クライアントは、ネットワークを利
用して所望のワークの加工を発注することができる。こ
の場合、クライアントは、加工を依頼するワークの基本
情報を、前記ネットワークを介して前記制御手段に送信
すればよい。
【0014】この場合、請求項7に記載するように、前
記曲面加工システム内に複数の前記曲面加工機が設けら
れている場合において、前記複数の曲面加工機の加工ス
ケジュールを管理するスケジュール管理手段を設け、前
記クライアント端末装置から前記ワークの加工依頼が送
信されたときに、前記スケジュール管理手段が前記加工
スケジュールを参照して、適宜の前記曲面加工機を選択
するように構成するとよい。このように構成すること
で、スケジュール管理手段が加工待ちの曲面加工機又は
最も早く加工が終了する曲面加工機を選択し、曲面加工
機の稼働率を向上させることができるほか、より短時間
でワークの曲面加工を終了させることができる。
【0015】本発明の目的は、請求項8〜12に記載の
方法によっても達成することができる。すなわち、請求
項8に記載の発明は、主軸に装着された曲面加工工具と
ワーク保持部に保持されたワークとを相対的に移動,回
転及び揺動させながら前記ワークに曲面加工を施す曲面
加工機によるワークの曲面加工方法において、ワークの
曲面加工を開始するにあたり、加工しようとするワーク
に関する基本設定値を入力し、この入力値に基づいて、
予めワークに関する情報及びワークの加工に関する情報
が記憶された情報ベースの中から前記加工しようとする
ワークに関する前記情報を選択し、選択された前記ワー
クを加工するためのコントロールプログラムを読み出
し、このコントロールプログラム中のワーク加工ステッ
プに関するNCプログラムを自動プログラミングにより
作成し、前記コントロールプログラムを実行して前記曲
面加工機の各駆動部の制御を行うとともに、NCプログ
ラムの実行によって前記曲面加工工具と前記ワークとを
相対的に移動させて加工を行う方法である。
【0016】請求項9に記載の発明は、前記コントロー
ルプログラムが、前記ワークの粗加工から仕上げ加工ま
での一連の行程を制御する方法である。請求項10に記
載の発明は、前記曲面加工工具の摩耗にともなう前記ワ
ークのツールパスのずれを、前記曲面加工工具が前記ツ
ールパスの一端から他端まで移動する間に補正しなが
ら、前記曲面加工工具によって前記ワークの加工を行う
方法である。請求項11に記載の発明は、前記曲面加工
工具の摩耗を検出するとともに、この曲面加工工具によ
って加工されるワークの加工部位の寸法を計測し、前記
曲面加工工具の摩耗量と前記ワークの加工部位の寸法と
から前記曲面加工工具の摩耗によるツールパスのずれに
関する情報を作成し、前記ずれを補正する方向に前記曲
面加工工具の位置又はワークの位置を修正しながら、前
記ワークの曲面加工を行う方法である。請求項12に記
載の発明は、前記曲面加工工具の摩耗の検出を随時行う
とともに、この摩耗にともなうワークの前記加工部位の
寸法の計測を随時行い、得られた情報を随時蓄積又は得
られた情報で過去の情報を更新する方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態
を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の
説明では、曲面加工の一形態として球面加工を例に挙げ
て説明するが、本発明の曲面加工システムによれば、こ
のような球面に限らず非球面や非対称球面等、あらゆる
形態の曲面加工が可能である。また、曲面加工を施すワ
ークとしてレンズを例に挙げて説明するが、本発明はこ
のようなレンズに限らず、曲面加工を一部又は全部に施
すことのある他のワーク、例えば、セラミックやホタル
石等の非金属ワーク,ゲルマニウム等の金属ワークにも
適用が可能である。
【0018】図1は、本発明の曲面加工システムに用い
られる曲面加工機の一実施形態にかかり、その主要部の
構成を説明するための正面図である。曲面加工機1のベ
ッド2上には、X軸方向にX軸方向ガイド2aが形成さ
れ、このX軸方向ガイド2aに、図示しない駆動機構に
よりX軸方向ガイド2aに沿って進退移動するサドル3
が載置されている。このサドル3の上には、X軸と直交
するY軸方向にY軸方向ガイド3aが形成され、このY
軸方向ガイド3aに、図示しない駆動機構によりY軸方
向ガイド3aに沿って進退移動するコラム5が載置され
ている。
【0019】コラム5の前面には、Y軸方向と同方向の
軸7を中心に図1中矢印I方向に回動する支持体6が設
けられている。この支持体6には、左右二つの主軸ヘッ
ド10L,10Rが取り付けられ、この主軸ヘッド10
L,10Rに、回転自在な主軸11L,11Rが支持さ
れている。主軸11L,11Rには、曲面加工工具であ
る曲面加工砥石13L,13R(なお、これらを総称し
て、曲面加工砥石13と記載する場合がある)が装着さ
れる。また、主軸11L,11Rは、それぞれの主軸軸
線CL,CRが、Z軸軸線と同方向になるように支持さ
れているとともに、軸7を中心に左右対称位置に配置さ
れている。そして、支持体6の上端に設けられた主軸モ
ータM1の駆動が、図示しない駆動伝達機構によって各
主軸11L、11Rに伝達されるようになっている。
【0020】図1中矢印Iへの支持体6の回動は、コラ
ム5に設けられた割出し回転部8によって行なわれる。
この割出し回転部8は、割出しモータM2と、この割出
しモータM2の回転軸M2aに取り付けられたウォーム
ギヤ8aと、軸7に取り付けられ、ウォームギヤ8aと
噛合するウォームホイル8bと、図示しないバックラッ
シュ除去機構等によって構成されている。割出しモータ
M2は、パルスモータやサーボモータのように、回転軸
M2a,ウォームギヤ8a及びウォームホイル8bを介
して支持体6を予め設定された回転角度位置に精度良く
回転させることができるものである。
【0021】また、支持体6は、軸7を中心として、図
1中矢印Iの方向に少なくとも180°回動が可能であ
る。そして、主軸軸線CL,CRをZ軸と同方向に向け
た位置と、この位置から左右に90°回動させた位置と
の間の任意の角度位置で、支持体6の位置決めが行なわ
れる。なお、支持体6の回動位置決めが可能で、かつ、
支持体6を揺動させてレンズWの曲面加工を行うことが
可能であれば、支持体6を回動又は揺動させる機構は上
記のようなモータ,ウォームギヤ,ウォームホイル等か
ら構成されるものには限られない。
【0022】レンズWを保持するレンズ保持部4は、球
面加工中にレンズWが移動しないように固定するための
もので、曲面加工機1のベッド2に設けられた台座状の
テーブル9の上に形成されている。また、レンズ保持部
4は、図示しないモータによって、テーブル9とともに
Z軸と同方向の回転軸Cを中心に回転自在である。レン
ズ保持部4を回転させる前記のモータは、レンズ保持部
4を任意の回転角度位置で位置決めして停止させること
ができるパルスモータ又はサーボモータとするとよい。
さらに、レンズ保持部4は、図示しないZ軸方向モータ
とZ軸方向ガイドとによって、テーブル9とともにZ軸
方向に昇降及び位置決めが自在である。
【0023】上記の態様により、コラム5のX,Y軸方
向の移動及びレンズ保持部4のZ軸方向の移動と、主軸
11L又は主軸11Rの回転と、レンズ保持部4の回転
と、主軸11L及び主軸11Rの揺動とによって、レン
ズWの球面加工が行なわれる。この場合、主軸11L及
び主軸11RのX,Y軸方向の移動及び軸7を中心とす
る揺動に加えて、Z軸を中心とするレンズWの回転角度
位置を制御することで、球面レンズに限らず、非球面レ
ンズや非対称レンズ等、あらゆる形態のレンズの加工が
可能になる。
【0024】図2は、図1の曲面加工システムの主軸に
装着される曲面加工砥石の拡大断面図である。なお、左
右の曲面加工砥石13L,13Rにおいてその構成に違
いはないので、左側の主軸11Lに装着される曲面加工
砥石13Lについてのみ説明し、右側の主軸11Rに装
着される曲面加工砥石13Rについては図示及び説明は
省略する。曲面加工砥石13Lは、有底円筒状のカップ
砥石136と、このカップ砥石136の外周の途中部位
に取り付けられた円盤砥石135とから概略構成されて
いる。カップ砥石136及び円盤砥石135としては公
知のものを用いることができるが、ガラス等の難削材の
研削に適するものであって、可能な限り耐摩耗性と耐熱
性に優れるものを用いるのがよい。カップ砥石136の
一端には軸部136aが形成されていて、この軸部13
6aの先端を主軸11Lの嵌合孔11bに嵌め込み、主
軸11Lの外周面から一つ又は複数のボルト134を軸
部136aに向けて螺入することで、主軸11Lにカッ
プ砥石136を装着することができる。
【0025】円盤砥石135は、軸部136a側からカ
ップ砥石136に嵌め込まれる。カップ砥石136の途
中部位には段付き部136cが形成されていて、カップ
砥石136に嵌め込まれた円盤砥石135がこの段付き
部136cに当接することで、カップ砥石136に対す
る円盤砥石135の位置が決定される。円盤砥石135
は、ボス135aにボルト132を螺入することによっ
て、カップ砥石136に取り付けられる。したがって、
このボルト132を緩めて円盤砥石135を取り外すこ
とで、例えば、粒度や形状,外径の異なる他の円盤砥石
135に交換することが可能である。
【0026】有底筒状のカップ砥石136は、他端に開
口を有する穴136dが形成されている。この穴136
dは、レンズWの球面加工を行なう際に、カーブジェネ
レータとして作用する。また、穴136dの底部には、
球面加工中のレンズW及びカップ砥石136にクーラン
トを供給するためのクーラント供給部137が、ボルト
133で取り付けられている。一方、主軸11Lにはク
ーラント供給孔11aが形成され、このクーラント供給
孔11aが、軸部136aに貫通形成されたクーラント
流通孔136bを介して、クーラント供給部137に貫
通形成されたクーラント流通孔137aに連通してい
る。したがって、主軸11L内のクーラント供給孔11
aからクーラント供給部137に供給されたクーラント
が、クーラント流通孔137aからレンズW及びカップ
砥石136に向けて噴射される。
【0027】図3は、上記構成の曲面加工機1を有する
本発明の曲面加工システムの構成を説明するブロック図
である。曲面加工機1の各駆動部の動作制御を行う制御
手段は、オペレータにレンズWの曲面加工に関する基本
情報の入力を促すべく、必要な情報を表示するディスプ
レイ201と、このディスプレイ201の表示に従って
前記基本情報を入力するための入力手段であるキーボー
ド202と、ディスプレイ201の初期画面に表示する
表示用の情報を記憶するとともに、キーボード202に
よって入力された基本情報とレンズW及びレンズWの加
工に関する諸情報とを記憶する第一の記憶部231と、
この第一の記憶部231から前記基本情報や前記諸情報
を受け取り、レンズWを加工するためのNCプログラム
を自動作成するNCプログラム自動作成部210と、こ
のNCプログラム自動作成部210で作成されたNCプ
ログラムを、サブプログラムとして記憶する第二の記憶
部232と、レンズWを加工するのに必要な一連の工程
を制御するためのコントロールプログラムを記憶する第
三の記憶部233とを有している。
【0028】なお、上記した第一の記憶部231〜第三
の記憶部233及び後述の第四の記憶部234は、メモ
リやハードディスク(HD)、フレキシブルディスク
(FD),光ディスク(CD,MO,DVD)等の記憶
媒体で構成することができる。第一の記憶部231〜第
三の記憶部233は、別々の前記記憶媒体で構成しても
よいが、単一の前記記憶媒体の内部に三つの記憶部23
1,232,233を設けてもよい。また、第一の記憶
部231に記憶される前記諸情報には、レンズWの形状
や加工工程、加工条件など、レンズW及びレンズWの加
工に関する情報が含まれる。また、レンズWの形状に
は、凸形,凹形,球面,非球面などの情報が含まれ、加
工工程には、粗加工、中仕上げ加工、仕上げ加工などの
情報が含まれ、加工条件には、曲面加工砥石13の種類
やレンズW及び曲面加工砥石13の回転速度,送り速
度,切り込み量などの情報が含まれている。
【0029】さらに、この実施形態の制御手段は、曲面
加工砥石13の摩耗量を計測するための工具摩耗センサ
241と、加工後のレンズWの計測を行うワーク計測セ
ンサ242を備えていて、これらセンサ241,242
から得られた計測結果に基づいて、ツールパスの補正量
を求めるツールパス補正部220と、このツールパス補
正部220によって得られた情報を記憶する第四の記憶
部234とを有している。
【0030】上記したディスプレイ201,キーボード
202,第一〜第三の記憶部231,232,233は
曲面加工機1のNC装置に設けられ、このNC装置のC
PU200とバス200aによって接続されている。N
Cプログラム自動作成部210,ツールパス補正部22
0及び第四の記憶部234はNC装置の外部に設けられ
たパソコンPCに設けられ、RS232Cやイーサネッ
ト等を介してバス200aに接続されている。なお、N
Cプログラムの自動作成及びツールパスの補正を分担す
るパソコンPCは、イーサネット等の通信回線を介して
前記NC装置と接続することで、複数の曲面加工機1で
単一のパソコンPCを共有させることができる。
【0031】工具摩耗センサ241は、一つの曲面加工
砥石13による一つのツールパスに沿ったレンズWの曲
面加工が終了したときに、曲面加工砥石13の摩耗量を
計測するためのものである。また、ワーク計測センサ2
42は、当該曲面加工砥石13による曲面加工の終了後
に、前記ツールパスに沿ってレンズWの形状を計測する
ためのものである。ツールパス補正部220は、ワーク
計測センサ242によって計測されたレンズWの形状か
ら導かれる実際のツールパスと、第二の記憶部232の
NCプログラムから導かれる目標となるツールパスとの
ずれ量を演算によって求め、当該曲面加工砥石13及び
当該レンズWと関連付けて、ツールパス補正情報として
第四の記憶部234に記憶させる。このツールパス補正
情報は、処理時間に悪影響を与えない範囲内で可能な限
り多いことが好ましく、レンズWを加工するごと、又は
定期的に曲面加工砥石13の摩耗とレンズWの形状の計
測を行って、前記ツールパス情報を蓄積又は変更するの
がよい。
【0032】ツールパス補正の一例を、図4を参照しな
がら説明する。なお、以下の説明では、円盤砥石135
によって曲面加工を行う場合の補正の手順を説明する
が、カップ砥石136の場合も同様である。図4に示す
ように、円盤砥石135による加工経路上に、例えば距
離Δlごとに複数の補正対象点,・・をとる。そし
て、各補正対象点,・・・ごとに、円盤砥石135
の摩耗による実際のツールパスiと目標ツールパスii
との間のずれ量を計測する。このずれ量は、前記したよ
うに、NCプログラム上のツールパスとワーク計測セン
サ242の検出結果とから求めることができる。
【0033】ずれ量δは、補正対象点,・・におけ
る加工点P1をとおる円盤砥石135の加工軸線CTに
沿った距離であり、これをX方向とZ方向に分解した距
離δx,δzがすなわち補正量である。したがって、補正
対象点,・・ごとに、円盤砥石135の先端の位置
座標を指定するNCプログラムにおいて、加工点P2に
相当する位置座標のX,Z要素に−δx,−δzを加算す
るとよい。これにより、実際のツールパスiが目標とな
るツールパスiiとほぼ一致し、レンズWの曲面を精密
に仕上げることができる。
【0034】上記構成の曲面加工機1によれば、二つの
主軸11L,11Rに装着した二つの曲面加工砥石13
L,13Rの、円盤砥石135とカップ砥石136を切
り替えることで、四種類の曲面加工を行なうことが可能
になる。すなわち、主軸軸線CL,CRをZ軸方向に差
し向けた状態でカップ砥石136によるレンズWの球面
加工を行ない、主軸軸線CL,CRをX軸方向に差し向
けた状態で円盤砥石135によるレンズWの球面加工を
行なうことが可能である。この場合、レンズWの球面に
倣った円盤砥石135とカップ砥石136の回動の制御
は、レンズWの球面の曲率半径R、レンズWの直径d、
カップ砥石136の直径D、カップ砥石136の先端の
曲率半径rに対して、幾何学的な手法により求められた
以下の式に基づいて行なうことができる。
【0035】以下、レンズWの球面に倣った円盤砥石1
35とカップ砥石136の回動の制御を行なうための基
本的な概念を、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、円盤砥石135によってレンズWの球面加工を
行なう場合の、主軸軸線CLの傾き角度αと、レンズW
の球面加工位置との関係を示す図である。円盤砥石13
5の先端がレンズWの回転軸C上の位置(i)にあると
きは、主軸軸線CLはX軸と同方向を向いている。ま
た、このとき、Z軸と同方向の垂線と主軸軸線CLとの
間の角度で表される傾き角度α1は90°である。
【0036】コラム5とともに主軸11Lが+X軸方向
に移動して、円盤砥石135の先端が球面上の任意の位
置(ii)まで来たとき、傾き角度αxは以下の式で表され
る。 αx=cos−1(X/R) (1) NC装置は、コラム5のX方向の移動量Xに対して傾き
角度αxが式(1)を満足するように、割出しモータM
2を制御する。円盤砥石135の先端がレンズWの端縁
の位置(iii)まで来たとき、傾き角度α3は、上記の
(1)式にX=d/2を代入して、 α3=cos−1((d/2)/R) (2) となる。
【0037】このことは、主軸11Lに装着される円盤
砥石135の主要諸元がNC装置に予め入力されていれ
ば、オペレータが基本情報として入力した球面加工を行
なうべきレンズWの曲率半径RとレンズWの直径dを用
いて、自動的に円盤砥石135のX方向の移動に対する
主軸軸線CLの傾き角度αが決定され、この決定内容に
したがってレンズWの球面の自動加工をスタートさせる
ことができるということを意味している。
【0038】同様に、図6は、カップ砥石136によっ
てレンズWの球面加工を行なう場合の、主軸軸線CLの
傾き角度βと、レンズWの球面加工位置との関係を示す
図である。カップ砥石136が、図5において回転軸C
寄りの位置(i)にあるとき、カップ砥石136の先端
はレンズWの回転軸C上に位置している。この位置
(i)は、カップ砥石136による球面加工の開始位置
又は終了位置である。このとき、Z軸と同方向の垂線と
主軸軸線CLとの間の角度で表される傾き角度β1は以
下の式で表される。 β1=sin−1((D−2r)/2)/(R+r)) (3)
【0039】カップ砥石136がレンズWの端縁寄りの
位置(ii)にあるとき、カップ砥石136の先端はレン
ズWの回転軸C上に位置している。この位置(ii)は、カ
ップ砥石136による球面加工の終了位置又は開始位置
である。このとき、Z軸と同方向の垂線と主軸軸線CL
との間の角度で表される傾き角度は式(3)の傾き角度
β1と等しい。したがって、カップ砥石136が球面加
工開始位置(位置(i))から球面加工終了位置(位置
(ii))まで移動するときの主軸軸線CLの傾き角度β2
は、 β2=sin−1((d/2)/R)−2β1 (4) で表される。
【0040】コラム5は、カップ砥石136が位置
(i)から位置(ii)まで移動するとき、X=Rsinβ1
〜X=Rsin(β1+β2)の範囲内で移動する。すな
わち、カップ砥石136が選択されている場合、NC装
置は、コラム5がRsinβ1≦X≦Rsin(β1+β2)
の範囲内でX軸方向に移動するように設定するととも
に、任意の位置の主軸11Lの傾き角度βxが、βx=si
n−1(X/R)となるように割出しモータM2の制御
を行なう。
【0041】この場合も、図5で説明したように、主軸
11Lに装着されるカップ砥石136の主要諸元がNC
装置に予め入力されていれば、オペレータが基本情報と
して入力した球面加工を行なうべきレンズWの曲率半径
RとレンズWの直径dとから、自動加工をスタートさせ
ることができるということを意味している。なお、特に
説明しないが、凹レンズ等のような凹状の球面を有する
レンズの加工においても、同様の手順及び同様の考え方
によって、コラム5の移動量Xに対する割出しモータM
2の駆動量を制御することが可能である。
【0042】次に、図7〜図12を参照しながら、上記
構成の曲面加工システムによるレンズWの加工の手順を
説明する。図7は、レンズWの一連の加工を制御するコ
ントロールプログラムの処理手順を説明するフローチャ
ートである。レンズWの加工を開始する際には、まずコ
ントロールプログラムを第三の記憶部233から読み出
して起動させる(ステップS1)。このコントロールプ
ログラムが起動(ステップS1)すると、曲面加工機1
の初期状態のチェックが行われる(ステップS2)。コ
ラム5や主軸11L,11R,支持体8等曲面加工機1
の各動作部が予め設定された初期状態にないときは、C
PU200が異常と判断してエラーをディスプレイや警
告灯で報知し、オペレータに注意を促す(ステップS
3)。前記初期状態が正常であると判断したときは、レ
ンズWの加工に必要な基本情報の入力画面をディスプレ
イ201に表示させ、オペレータに前記基本情報の入力
を促す(ステップS4)。
【0043】基本情報の入力を促す表示画面を、図8に
示す。この実施形態では、予め加工するレンズWの種類
に応じて、レンズWの形状や加工工程,加工条件等が設
定され、これら情報がレンズ管理番号によって管理され
ているものとする。したがって、加工しようとするレン
ズWをレンズ管理番号によって入力することで、基本情
報をはじめとする全ての情報が決定される。図8は、レ
ンズ管理番号0042のレンズWの基本情報を示してい
る。このレンズ管理番号0042によって管理されてい
るレンズWは、曲率半径が213.90mm,肉厚が2
0.00mmの凸形非球面レンズである。このレンズW
を形成するための素材は、直径が83mmで肉厚が20mm
である。したがって、この条件を満たす素材をジグ厚さ
50mmのレンズ保持部4に固定すればよい。
【0044】なお、レンズ形状,凸OR凹レンズの区別、
楕円係数等を入力することで、加工しようとするレンズ
W及び当該レンズWが属するレンズ管理番号を、第一の
記憶部231内で検索することができる。また、一部の
条件を入力して検索を実行し、検索の結果発見された複
数のレンズWの候補の中から、所望の条件を満たすレン
ズWを選択するようにしてもよい。
【0045】基本情報が入力されるとCPU200は当
該基本情報が適正なものであるかどうかのチェックを行
う(ステップS5)。例えば、第一の記憶部231に記
憶されていないレンズWに関する基本情報が入力された
ときは、エラーであるとしてエラーメッセージをディス
プレイや警告灯で表示し、オペレータに注意を促す(ス
テップS3)。基本情報が適正であれば、加工工程と加
工条件の検索を、第一の記憶部231内で行う(ステッ
プS6)。検索の結果発見された加工工程及び加工条件
は、ディスプレイ201に表示される。もちろん、ツー
ルマガジン及び自動工具交換装置(ATC)を設け、指
定された加工工程及び加工条件にしたがって曲面加工砥
石13の自動準備と自動装着を行うようにすることも可
能である。
【0046】ディスプレイ201に表示された上記管理
番号0042のレンズの加工工程画面を図9に示す。図
9に示す画面では、このレンズWの加工は、左右の四つ
の砥石を全て使用して加工を行うことを示している。す
なわち、左側の砥石13Lのカップ砥石136を使った
粗加工工程、右側の砥石13Rのカップ砥石136を使
った中間加工工程、左側の砥石13Lの円盤砥石135
を使った中仕上げ加工工程及び右側の砥石13Rの円盤
砥石135を使った仕上げ加工工程である。カップ砥石
136による加工はレンズWを昇降させることなく行
い、円盤砥石135による加工はレンズWを昇降させな
がら行う。また、これら砥石135,136を使った加
工のためのNCプログラムは、PR番号で指定された第二
の記憶部232内のアドレスに格納されている。
【0047】次に、上記管理番号0042のレンズWの
加工条件情報を図10に示す。加工条件では、レンズW
を昇降させるかどうかのほか、取代や切込量、送り速度
等、加工に必要な情報が設定されている。なお、図中、
「左C」は左側の主軸11Lのカップ砥石136を意味
し、「右D」は右側の主軸11Rの円盤砥石135を意
味している。オペレータは、ディスプレイ201の表示
画面に「番手」によって指定された曲面加工砥石13を
準備し、主軸11L,11Rに装着する。
【0048】加工工程及び加工条件にしたがって準備を
行った後(ステップS6)、加工を開始するのであれば
(ステップS7)、CPU200が第二の記憶部232
からNCプログラムを読み込み、加工を開始する(ステ
ップS8)。この場合、図9に示した加工工程情報に従
って加工が行われ、左カップ砥石を用いた粗加工から加
工が開始される。この加工に必要なNCプログラムは、
第二の記憶部232内の指定されたアドレスから読み出
される。以後、NCプログラムにしたがって、工具選
択,レンズWの回転(ステップS9),加工開始点へ工
具移動(ステップS10),ツールパスに沿った工具移
動(ステップS11)が行われ、レンズWの曲面加工が
行われる。
【0049】NCプログラムのエンドまでくると、コン
トロールプログラムが加工が終了したかどうかを判断し
(ステップS12)、終了していないときは、第二の記
憶部232内の指定されたアドレスから次のNCプログ
ラムを読み出して、ステップS9〜S11の作業を繰り
返す。加工が終了すれば(ステップS12)、レンズW
の計測を行うかどうかを判断し(ステップS14)、計
測を行うのであれば、計測結果をメモリ等に一時的に記
憶し(ステップS15)する。また、工具摩耗を計測す
るかどうかを判断し(ステップS16)、工具摩耗を計
測するのであれば、その結果をメモリ等に一時的に記憶
する(スップS19)。メモリに記憶されたレンズWの
計測結果及び曲面加工工具の摩耗の計測結果は、適宜に
ツールパス補正部220に送られ、ここで補正量が演算
によって求められて、その結果が第四の記憶部234に
記憶される。
【0050】次に、図11及び図12を参照しながら、
上記構成の曲面加工機1及び曲面加工砥石13L,13
Rを用いたレンズWの球面加工の一例を説明する。な
お、この実施形態では、粗加工,中間加工,中仕上げ加
工及び仕上げ加工の四つの工程を経てレンズWを製造す
るものとして説明する。図11は、左右の曲面加工砥石
13L,13Rのカップ砥石136,136を使ってレ
ンズWの粗加工及び中間加工を行なう例を示す図、図1
2は、図11で示した球面加工の後に、左右の曲面加工
砥石13L,13Rの円盤砥石135,135を使っ
て、レンズWの中仕上げ加工及び仕上げ加工を行なう例
を示す図である。
【0051】加工を開始する前に、粗加工用のカップ砥
石136及び中仕上げ加工用の円盤砥石135を有する
左側の曲面加工砥石13Lと、中間加工用のカップ砥石
136及び仕上げ加工用の円盤砥石135を有する右側
の曲面加工砥石13Rとを準備して、左側の主軸11L
に左側の曲面加工砥石13Lを装着し、右側の主軸11
Rに右側の曲面加工砥石13Rを装着する。
【0052】粗加工は、図11(a)に示すように、回
転軸線Cを中心にして、レンズWを図中矢印IIに示す方
向に回転させ、曲面加工砥石13Lのカップ砥石136
を図中矢印IIIで示す方向に送りながら、軸7(図1参
照)を中心にカップ砥石136を揺動させて行なう。こ
のとき、主軸軸線CLの移動範囲、Rsinβ1≦X≦Rs
in(β1+β2)内で、βx=sin−1(X/R)となる
ようにNC装置が割出しモータM2を制御する。次い
で、コラム5をX軸方向に移動させて主軸11L,11
Rの切り替えを行なう。図11(b)に示すように、図
中矢印IVに示す方向にカップ砥石136を送りながら軸
7(図1参照)を中心にカップ砥石136を揺動させ
て、中間加工を行なう。このときも、主軸軸線CLの移
動範囲、Rsinβ1≦X≦Rsin(β1+β2)内で、β
x=sin−1(X/R)となるようにNC装置が割出しモ
ータM2を制御する。
【0053】次に、コラム5をX軸方向に移動させて主
軸11L,11Rの切り替えを行なう。図12(a)に
示すように、中仕上げ加工は左側の曲面加工砥石13L
の円盤砥石135を用いて行なう。割出しモータM2を
駆動して支持体6とともに左右の主軸ヘッド10L,1
0Rを図1中反時計回り方向に回動させる。そして、回
転軸線Cを中心にして、レンズWを図中矢印IIに示す方
向に回転させ、図中矢印Vに示す方向に円盤砥石135
を送りながら、軸7(図1参照)を中心に円盤砥石13
5を揺動させて、曲面加工を行う。このとき、コラム5
のX軸方向の移動量Xと主軸軸線CLの傾き角αxとの
関係が、αx=cos−1(X/R)となるように、NC装
置が割出しモータM2の駆動を制御する。
【0054】次に、コラム5をX軸方向に移動させて主
軸11L,11Rの切り替えを行なう。図12(b)に
示すように、中仕上げ加工は左側の曲面加工砥石13R
の円盤砥石135を用いて行なう。割出しモータM2を
駆動して支持体6とともに左右の主軸ヘッド10L,1
0Rを図1中反時計回り方向に回動させる。そして、回
転軸線Cを中心にして、レンズWを図中矢印IIに示す方
向に回転させ、図中矢印VIに示す方向に円盤砥石135
を送りながら、軸7(図1参照)を中心に円盤砥石13
5を揺動させて、曲面加工を行う。このとき、コラム5
のX軸方向の移動量Xと主軸軸線CLの傾き角αxとの
関係が、αx=cos−1(X/R)となるように、NC装
置が割出しモータM2の駆動を制御する。なお、上記し
た粗加工,中間加工,中仕上げ加工及び仕上げ加工にお
ける円盤砥石135及びカップ砥石136の送りは、一
方向送りであってもよいし往復送りであってもよい。
【0055】[曲面加工システムの他の実施形態]次
に、図13及び図14を参照しながら、曲面加工システ
ムの他の実施形態について説明する。この実施形態の曲
面加工システムの基本構成は、図3に示した上記実施形
態の曲面加工システムと同じである。この実施形態の曲
面加工システムは、複数台(この実施形態では3台)の
曲面加工機1A,1B,1Cと、パソコンPCとがイー
サネット290で接続され、入力手段である端末装置3
10が、通信回線300を介してイーサネット290に
接続されている。曲面加工機1A,1B,1Cは、レン
ズWの加工を請け負う一つ又は複数の加工業者に設けら
れ、端末装置310は、前記加工業者にレンズWの加工
を依頼する一つ又は複数のクライアントに設けられてい
る。
【0056】また、イーサネット290には、各曲面加
工機1A,1B,1Cの加工スケジュールを管理するた
めのスケジュール管理装置250と、受発注を管理する
ためのパソコン260がさらに接続されている。この実
施形態においてスケジュール管理装置250は、稼働中
の曲面加工機1のNC装置に代わって基本情報の入力,
コントロールプログラムの起動,加工プログラムの作成
指令等を行うもので、図3に示した第一の記憶部23
1,第二の記憶部232及び第三の記憶部233に相当
する記憶部を備えている。クライアントが、端末装置3
10を操作してスケジュール管理装置250にアクセス
すると、前記記憶部に記憶されたコントロールプログラ
ムが読み出されて起動し、クライアントに対して基本情
報の入力を促す。クライアントが基本情報の入力を行う
と、この内容が適正かどうかのチェックがなされ、適正
であるならば、各曲面加工機1A,1B,1Cのスケジ
ュールを検索して、最も早く加工が終了する曲面加工機
を割り出す。
【0057】スケジュール管理は、例えば、図14に示
すようなタイムテーブルで表され、加工中又は加工予定
のレンズWから各曲面加工機1A,1B,1Cの加工終
了予定時間を割り出す。図14のスケジュールの例で
は、曲面加工機1Bの加工が最も早く終了することを示
しているため、レンズ管理番号0015なるレンズWの
加工終了後に当該クライアントの発注にかかるレンズW
の加工を曲面加工機1Bの加工スケジュールに組み込む
ことで、最も早くレンズWの加工を開始させることがで
きる。
【0058】スケジュール管理装置250は、パソコン
PCが作成したNCプログラムを受け取り、曲面加工機
1Bの加工が終了するまで待機する。曲面加工機1Bの
加工が終了すると、クライアントが入力した基本情報及
びNCプログラムを曲面加工機1BのNC装置に受け渡
す。以後、図7のフローチャートのステップS6以下の
処理が行われ、レンズWが加工される。この実施形態に
よれば、遠隔地にいるクライアントが直接基本情報を入
力してレンズWの加工を指示することができ、加工のた
めの待ち時間を短縮することができるうえ、加工業者に
おいても曲面加工機の稼働率を高めることができ、レン
ズWの加工のコストダウンを図ることができるという利
点がある。
【0059】本発明の好適な実施形態について説明した
が、本発明はこの実施形態により何ら限定されるもので
はない。例えば、上記では、曲面加工機のNC装置が各
駆動部の駆動の制御を行うものとして説明したが、いわ
ゆるパソコンNCのように、パソコンによって前記駆動
部の駆動の制御を行うようにしてもよい。さらに、上記
の説明では曲面加工工具として曲面加工砥石を例に挙げ
て説明したが、曲面加工が可能であれば、砥石以外の他
の工具に本発明を適用することも可能である。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、レンズ等のワ
ークの加工に必要な一連の工程を単一の曲面加工機で行
なわせることが可能になる。また、多数の加工を連続し
て行なうことができる曲面加工システムを得ることがで
き、非球面レンズや非対称レンズのような複雑な形状の
ワークも単一又は少数の曲面加工機で製造することが可
能になる。そのため、レンズ等のワークの製造におい
て、加工工程数の大幅削減と製造コストの大幅削減を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の曲面加工システムの一実施形態にかか
り、曲面加工システムの主要部の構成を説明するための
正面図である。
【図2】図1の曲面加工システムの主軸に装着される曲
面加工砥石の拡大断面図である。
【図3】図1の曲面加工機を有する本発明の曲面加工シ
ステムの構成を説明するブロック図である。
【図4】ツールパス補正の一例を示す図である。
【図5】円盤砥石によってレンズの球面加工を行なう場
合の、主軸軸線の傾き角度と、レンズの球面加工位置と
の関係を示す図である。
【図6】カップ砥石によってレンズの球面加工を行なう
場合の、主軸軸線の傾き角度と、レンズWの球面加工位
置との関係を示す図である。
【図7】レンズの一連の加工を制御するコントロールプ
ログラムの処理手順を説明するフローチャートである。
【図8】基本情報の入力を促す表示画面の一例を示す図
である。
【図9】加工工程を示す表示画面の一例を示す図であ
る。
【図10】加工条件を示す表示画面の一例を示す図であ
る。
【図11】レンズの球面加工の一例を説明する図であ
る。
【図12】レンズの球面加工の一例を説明する図であ
る。
【図13】本発明の曲面加工システムの他の実施形態を
示すブロック図である。
【図14】スケジュール管理の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 曲面加工機 2 ベッド 3 サドル 4 レンズ保持部 5 コラム 7 軸 8 割出し回転部(揺動手段、主軸方向変換手段) 10L,10R 主軸ヘッド 11L,11R 主軸 13L,13R 曲面加工砥石 13L′ 曲面加工砥石(他の実施形態) 135 円盤砥石(第一の砥石) 136 カップ砥石(第二の砥石) 138 砥石本体 W レンズ(ワーク)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C001 KA01 KA02 KB07 TB03 TC02 TD01 3C049 AA02 AA11 AA13 AA16 BB01 BB06 BB08 BB09 CA01 CB01 CB03 5H269 AB07 BB01 BB05 FF06 FF07 KK03 KK04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸に装着された曲面加工工具とワーク
    保持部に保持されたワークとを相対的に移動,回転及び
    揺動させながら前記ワークに曲面加工を施す曲面加工機
    と、 次に加工すべきワークを特定するのに必要な基本情報を
    入力するための入力手段と、 前記曲面加工機で加工されるワークに関する情報、ワー
    クの加工工程に関する情報及び加工条件に関する情報が
    記憶された第一の記憶手段と、 前記ワークの加工を行うために必要な一連の処理と判断
    を行うコントロールプログラムを記憶した第二の記憶手
    段と、 このコントロールプログラムの中で指定された加工を行
    うためのNCプログラムを、前記第一の記憶手段に記憶
    された前記情報に基づいて自動作成するNCプログラム
    自動作成手段と、 作成された前記NCプログラムを記憶する第三の記憶手
    段と、 前記入力手段から入力された前記基本情報に基づいて、
    前記第一の記憶手段,前記第二の記憶手段及び前記第三
    の記憶手段の記憶内容の検索を行い、検索の結果特定さ
    れた前記情報,前記コントロールプログラム及び前記N
    Cプログラムに基づいて、前記曲面加工機に前記ワーク
    の加工を行うための指令を出力する制御手段と、 を有することを特徴とするワークの曲面加工システム。
  2. 【請求項2】 前記曲面加工工具の摩耗にともなう前記
    ワークのツールパスのずれに関する情報に基づいて、前
    記ツールパスのずれを補正するための情報を作成するツ
    ールパス補正情報作成手段と、このツールパス補正情報
    作成手段によって得られた補正情報を記憶する第四の記
    憶手段とを有し、この第四の記憶手段に記憶された前記
    補正情報に基づいて前記制御手段がツールパスの補正を
    行いながら前記ワークの加工を行う指令を出力すること
    を特徴とする請求項1に記載のワークの曲面加工システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記ツールパス上の複数箇所で前記ツー
    ルパスのずれを補正するための前記補正情報を求め、こ
    の補正情報に基づいて前記曲面加工工具の位置補正を行
    いながら、前記曲面加工工具を前記ツールパスの一端か
    ら他端まで移動させることを特徴とする請求項2に記載
    のワークの曲面加工システム。
  4. 【請求項4】 前記曲面加工工具の摩耗を検出するため
    の工具摩耗検出手段と、 前記曲面加工工具によるワークの加工部位の測定を行う
    ワーク測定手段と、 前記工具摩耗検出手段によって得られた工具摩耗情報
    と、前記ワーク測定手段によって得られた前記ワークの
    加工部位の測定情報と、前記曲面加工工具及び前記ワー
    クに関する情報とに基づいて、前記制御手段がワーク加
    工中の摩耗による前記曲面加工工具のツールパスのずれ
    に関する情報を求めることを特徴とする請求項2又は3
    に記載のワークの曲面加工システム。
  5. 【請求項5】 前記第一の記憶手段,前記第二の記憶手
    段,前記第三の記憶手段及び前記制御手段が、前記曲面
    加工機に設けられた数値制御装置内に設けられ、前記N
    Cプログラム自動作成手段が、前記曲面加工機の外部に
    設けられて前記数値制御装置と通信線によって接続され
    ていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    のワークの曲面加工システム。
  6. 【請求項6】前記入力手段を、ネットワーク上の一つ又
    は複数のクライアント端末装置に設け、前記クライアン
    トが前記ワークの加工依頼を前記基本情報とともに前記
    クライアント端末装置から前記制御手段に送信すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のワークの
    曲面加工システム。
  7. 【請求項7】 前記曲面加工システム内に複数の前記曲
    面加工機が設けられている場合において、前記複数の曲
    面加工機の加工スケジュールを管理するスケジュール管
    理手段を設け、前記クライアント端末装置から前記ワー
    クの加工依頼が送信されたときに、前記スケジュール管
    理手段が前記加工スケジュールを参照して、適宜の前記
    曲面加工機を選択することを特徴とする請求項6に記載
    のワークの曲面加工システム。
  8. 【請求項8】 主軸に装着された曲面加工工具とワーク
    保持部に保持されたワークとを相対的に移動,回転及び
    揺動させながら前記ワークに曲面加工を施す曲面加工機
    によるワークの曲面加工方法において、 ワークの曲面加工を開始するにあたり、加工しようとす
    るワークに関する基本設定値を入力し、 この入力値に基づいて、予めワークに関する情報及びワ
    ークの加工に関する情報が記憶された情報ベースの中か
    ら前記加工しようとするワークに関する前記情報を選択
    し、 選択された前記ワークを加工するためのコントロールプ
    ログラムを読み出し、 このコントロールプログラム中のワーク加工ステップに
    関するNCプログラムを自動プログラミングにより作成
    し、 前記コントロールプログラムを実行して前記曲面加工機
    の各駆動部の制御を行うとともに、NCプログラムの実
    行によって前記曲面加工工具と前記ワークとを相対的に
    移動させて加工を行うこと、 を特徴とするワークの曲面加工方法。
  9. 【請求項9】 前記コントロールプログラムが、前記ワ
    ークの粗加工から仕上げ加工までの一連の行程を制御す
    ることを特徴とする請求項8に記載のワークの曲面加工
    方法。
  10. 【請求項10】 前記曲面加工工具の摩耗にともなう前
    記ワークのツールパスのずれを、前記曲面加工工具が前
    記ツールパスの一端から他端まで移動する間に補正しな
    がら、前記曲面加工工具によって前記ワークの加工を行
    うことを特徴とする請求項8又は9に記載のワークの曲
    面加工方法。
  11. 【請求項11】 前記曲面加工工具の摩耗を検出すると
    ともに、この曲面加工工具によって加工されるワークの
    加工部位の寸法を計測し、前記曲面加工工具の摩耗量と
    前記ワークの加工部位の寸法とから前記曲面加工工具の
    摩耗によるツールパスのずれに関する情報を作成し、前
    記ずれを補正する方向に前記曲面加工工具の位置又はワ
    ークの位置を修正しながら、前記ワークの曲面加工を行
    うことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の
    ワークの曲面加工方法。
  12. 【請求項12】 前記曲面加工工具の摩耗の検出を随時
    行うとともに、この摩耗にともなうワークの前記加工部
    位の寸法の計測を随時行い、得られた情報を随時蓄積又
    は得られた情報で過去の情報を更新することを特徴とす
    る請求項11に記載のワークの曲面加工方法。
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