JP2003149913A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003149913A
JP2003149913A JP2001348283A JP2001348283A JP2003149913A JP 2003149913 A JP2003149913 A JP 2003149913A JP 2001348283 A JP2001348283 A JP 2001348283A JP 2001348283 A JP2001348283 A JP 2001348283A JP 2003149913 A JP2003149913 A JP 2003149913A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無端ベルト部材の安定した表面移動を確保し
つつ、無端ベルト部材の速度変動により生じる画像濃度
ムラによる画像品質の低下や色ズレ等の発生を低減する
ことである。 【解決手段】 4つの感光体ドラム11、転写搬送ベル
ト60、その転写搬送ベルト60に駆動力を伝達する駆
動ローラ61、感光体ドラムとの間で転写搬送ベルトを
挾持して転写ニップ部を形成し、その転写ニップ部に転
写電界を形成するための転写ローラ67を備え、この転
写ローラは、ローラ駆動部68により、転写搬送ベルト
60に対して表面が摺動するように駆動する。これによ
り、少なくとも転写ニップ部の転写搬送ベルト部分を常
に張った状態に維持でき、画像濃度ムラや色ズレの問題
の主な発生原因を抑制できると同時に、転写搬送ベルト
の表面移動速度の安定化を図ることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体等の像担持
体上に形成されたトナー像を転写電界により転写材上に
転写して画像を形成する複写機、レーザービームプリン
タ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、所定極性に帯電したトナーからな
るトナー像を表面に担持する感光体ドラム(像担持体)
と、表面が無端移動する転写搬送ベルト(無端ベルト部
材)と、その転写搬送ベルトの表面が感光体ドラム表面
と接触するように設定された無端経路に沿って所定の速
度で移動するように、その転写搬送ベルトに駆動力を伝
達する駆動ローラ(駆動力伝達部材)と、感光体ドラム
との間で転写搬送ベルトを挾持するように配置され、ト
ナー像を感光体ドラム上から転写搬送ベルト側に移動さ
せるための電界を形成するためにバイアスを印加する転
写ローラ(バイアス印加部材)とを備えた画像形成装置
が知られている。この画像形成装置では、転写紙(転写
材)を転写搬送ベルト上に担持した状態で感光体ドラム
上のトナー像を、転写ローラのバイアス印加によって形
成される転写電界により転写紙上に転写する。
【0003】図7は、上記画像形成装置の一例を示す概
略構成図である。この画像形成装置は、像担持体として
の感光体ドラム11と、無端ベルト部材としての転写搬
送ベルト60と、バイアス印加部材としての転写ローラ
67とが設けられている。この例では、転写バイアス電
源67aから、転写ローラ67にトナーの帯電極性と逆
極性のバイアスが印加されることにより、転写搬送ベル
ト60が転写ローラ67と感光体ドラム11との間で挾
持される転写ニップ部(挾持位置)に、感光体ドラム1
1上のトナーが転写搬送ベルト60側へ移動するような
転写電界が形成されるようになっている。また、転写搬
送ベルト60上へ転写紙Pを供給するレジストローラ対
5と、転写紙P上に転写されたトナー像を定着する定着
ローラ及び加圧ローラからなる定着ユニット7も設けら
れている。
【0004】図示の画像形成装置は、感光体ドラム11
の周囲に配置された図示しないトナー像形成手段により
感光体ドラム11上にトナー像が形成される。また、レ
ジストローラ対5により所定のタイミングで送出された
転写紙Pは、静電吸着ローラ65と支持ローラ61との
間を通過する際に転写搬送ベルト60上に静電吸着さ
れ、転写ニップ部に搬送される。そして、この転写ニッ
プ部において、感光体ドラム11上のトナー像は、転写
電界を受けて転写紙P上に転写される。トナー像が転写
された転写紙Pは、転写搬送ベルト60から分離され、
定着ユニット7によりトナー像が定着される。一方、転
写紙Pが分離した後の転写搬送ベルト60上に付着した
トナーは、クリーニングローラ66によりクリーニング
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図示のよう
な画像形成装置においては、転写搬送ベルト60の速度
変動を抑制するために、転写搬送ベルト60の表面線速
と、感光体ドラム11及び転写ローラ67の表面線速と
を等速になるように設定することが好ましいとされてい
た。しかしながら、このような設定においても、転写搬
送ベルト60に対する転写紙Pの供給及び分離あるいは
転写ニップ部への転写紙Pの進入及び脱出に伴って、転
写搬送ベルト60に加わる負荷が変動し、転写搬送ベル
ト60の速度変動が生じてしまうことがある。具体的に
は、例えば、レジストローラ対5から供給された転写紙
Pの先端が転写搬送ベルト60に達した瞬間や、転写搬
送ベルト60に静電吸着した転写紙Pの後端がレジスト
ローラ対5の挟持部を抜けた瞬間に、転写搬送ベルトに
負荷変動が生じ、転写搬送ベルト60の速度変動が生じ
てしまう。また、同様に、転写搬送ベルト60に静電吸
着した転写紙Pの先端が転写ニップ部に進入した瞬間
や、転写ニップ部で挾持された転写紙Pの後端が転写ニ
ップ部から抜けた瞬間にも、転写搬送ベルト60に負荷
変動が生じ、転写搬送ベルト60の速度変動が生じてし
まう。また、同様に、転写搬送ベルト60に静電吸着し
た転写紙Pの先端が定着ユニット7のローラ挟持部に達
した瞬間や、定着ユニット7のローラ挟持部に挾持され
た転写紙Pの後端が転写搬送ベルト60から分離した瞬
間にも、転写搬送ベルト60に負荷変動が生じ、転写搬
送ベルト60の速度変動が生じてしまう。
【0006】このように転写搬送ベルト60に速度変動
が生じると、画像上にピッチムラが生じ、画像濃度ムラ
が発生して画像品質が低下するという問題が生じる。特
に、互いに異なる色のトナー像が形成される複数の感光
体ドラムを有し、これら複数の感光体ドラムそれぞれと
対向する複数の転写ニップ部を含む無端経路に沿って転
写搬送ベルトを移動させ、各トナー像を転写紙に重ね合
わせて転写することによりカラー画像を形成するいわゆ
るタンデム型の画像形成装置においては、色ずれを生じ
るという問題もある。
【0007】従来、転写搬送ベルト60の速度変動を軽
減するものとして、例えば、図7における支持ローラを
駆動ローラ61とし、転写ニップ部を介してその転写紙
搬送方向下流側に位置する支持ローラを従動ローラ62
とし、この従動ローラ62に、駆動ローラ61の回転ト
ルクを所定の回転トルクでスリップを発生するトルクリ
ミッタを介して大きなトルクを伝達するカラー画像記録
装置が、特開平10−26887号公報に開示されてい
る。この装置においては、駆動ローラ61がスリップす
ることなく、その駆動ローラ61と従動ローラ62との
間における転写ニップ部を含む転写搬送ベルト60の部
分を張らせることが可能である。そして、この転写搬送
ベルト60の部分のテンションを強めることで、転写搬
送ベルト60に加わる負荷の変動による影響が小さくな
り、転写搬送ベルト60の速度変動が生じ難くなる。
【0008】ところが、上記公報に開示の装置であって
も、上述した画像濃度ムラが発生して画像品質が低下す
る問題や色ズレの問題を完全に抑えることはできなかっ
た。その理由は、従動ローラ62に大きなトルクを与え
て上記問題が生じないように十分なテンションで上記転
写搬送ベルト部分を張ろうとしても、従動ローラ62は
トルクリミッタを越えるトルクを得ることができないか
らである。仮に、トルクリミッタを外して、上記問題が
生じないような十分なテンションで上記転写搬送ベルト
部分を張ることができる大きなトルクを従動ローラ62
に与えた場合、転写搬送ベルト60の搬送速度の安定化
を図ることができず、結局、画像濃度ムラが発生した
り、いわゆるタンデム型の画像形成装置では色ズレが発
生したりする。
【0009】特に、いわゆるタンデム型の画像形成装置
においては、駆動ローラ61と従動ローラ62との間に
複数の感光体ドラムが存在するため、各感光体ドラムの
径の公差や偏心などにより感光体ドラム間で転写搬送ベ
ルトの速度変動が生じた場合、各感光体ドラム間で転写
搬送ベルト部分が弛んだ状態と張った状態とが混在し
て、転写搬送ベルトの波打ちが発生し、転写不良を起こ
すこともあり得る。また、このように波打ちが発生する
と、上述した色ずれの問題が顕著になる。
【0010】尚、無端ベルト部材の速度変動を抑制する
ことにより生じる転写不良や画像濃度ムラの問題は、無
端ベルト部材が、感光体ドラム上のトナー像が転写され
てそのトナー像を転写紙に転写するための中間転写ベル
トである画像形成装置においても同様に生じ得る。
【0011】本発明は、上記背景に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、無端ベルト部材の安定
した表面移動を確保しつつ、上述した画像濃度ムラによ
る画像品質の低下や色ズレ等の発生を低減することが可
能な画像形成装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、所定極性に帯電したトナーから
なるトナー像を表面に担持する像担持体と、表面が無端
移動する無端ベルト部材と、上記無端ベルト部材の表面
が上記像担持体表面と接触するように設定された無端経
路に沿って所定の速度で移動するように、該無端ベルト
部材に駆動力を伝達する駆動力伝達部材と、上記像担持
体との間で上記無端ベルト部材を挾持するように配置さ
れ、上記トナー像を該像担持体上から該無端ベルト部材
側に移動させるための電界を形成するためにバイアスを
印加するバイアス印加部材とを備えた画像形成装置にお
いて、上記無端ベルト部材の表面移動方向に沿って該無
端ベルト部材に対して上記バイアス印加部材の表面が摺
動するように、該バイアス印加部材を駆動させるバイア
ス印加部材駆動手段を有することを特徴とするものであ
る。この画像形成装置においては、バイアス印加部材駆
動手段により、無端ベルト部材の表面移動方向に沿っ
て、その無端ベルト部材に対してバイアス印加部材の表
面が摺動するようにバイアス印加部材が駆動する。よっ
て、無端ベルト部材にはバイアス印加部材の表面との動
摩擦力等が作用し、像担持体とバイアス印加部材との間
に挾持される挾持位置において、バイアス印加部材表面
から見た無端ベルト部材表面の相対移動の向きとは逆の
向き(引張方向)に無端ベルト部材を引っ張ることがで
きる。これにより、その挾持位置における無端ベルト部
材部分も含め、挾持位置に対して引張方向とは逆の方向
に位置する無端ベルト部材部分を常に張った状態に維持
することができる。ここで、上述した画像品質の低下や
色ズレの問題の原因となるのは、主に挾持位置における
無端ベルト部材部分の速度変動である。本請求項の画像
形成装置では、この挾持位置部分の無端ベルト部材を、
その挾持位置に位置するバイアス印加部材を利用して張
らせることができる。したがって、上記公報に開示され
た装置よりも強いテンションで張った状態とすることが
可能となる。よって、転写材の供給及び分離等に伴って
無端ベルト部材の負荷変動が発生しても、上記挾持位置
における無端ベルト部材部分の速度変動は十分に抑制す
ることができる。しかも、バイアス印加部材は無端ベル
ト部材に対して表面が摺動するように駆動しているの
で、摺動時にバイアス印加部材から無端ベルト部材に加
えられる力により、その駆動力伝達部材からの無端ベル
ト部材への駆動力の伝達が妨げられることはない。した
がって、本請求項の画像形成装置によれば、少なくとも
挾持位置における無端ベルト部材部分を常に張った状態
に維持して上記問題の主な発生原因となる上記挾持位置
における無端ベルト部材部分の速度変動を十分に抑制で
きると同時に、無端ベルト部材の表面移動速度の安定化
をも図ることができる。また、無端ベルト部材に対する
バイアス印加部材の相対移動速度は、本画像形成装置の
装置構成、特に、駆動力伝達部材からの駆動力を無端ベ
ルト部材に伝達する駆動力伝達位置、無端ベルト部材を
張架する張架部材の張架位置、無端ベルト部材のうち挾
持部分以外で張らせたい部分などを考慮して適宜設定す
る。
【0013】また、請求項5の発明は、所定極性に帯電
したトナーからなるトナー像を表面に担持する像担持体
と、表面が無端移動する無端ベルト部材と、上記無端ベ
ルト部材の表面が上記像担持体表面と接触するように設
定された無端経路に沿って所定の速度で移動するよう
に、該無端ベルト部材に駆動力を伝達する駆動力伝達部
材と、上記像担持体との間で上記無端ベルト部材を挾持
するように配置され、上記トナー像を該像担持体上から
該無端ベルト部材側に移動させるための電界を形成する
ためにバイアスを印加するバイアス印加部材とを備えた
画像形成装置において、上記無端ベルト部材に対し、上
記バイアス印加部材を介して、該無端ベルト部材の表面
移動を妨げる方向に所定の負荷を与える負荷付与手段を
有することを特徴とするものである。この画像形成装置
においては、負荷付与手段により、無端ベルト部材に対
し、バイアス印加部材を介して、その無端ベルト部材の
表面移動を妨げる方向に所定の負荷が加えられる。この
ような負荷が無端ベルト部材に加えられることで、像担
持体とバイアス印加部材との間に挾持される挾持位置に
おいて、無端ベルト部材表面の相対移動の向きとは逆の
向きに無端ベルト部材を引っ張ることができる。これに
より、その挾持位置における無端ベルト部材部分も含
め、挾持位置に対して無端ベルト部材の表面移動方向に
位置する無端ベルト部材部分を常に張った状態に維持す
ることができる。このように、挾持位置部分の無端ベル
ト部材を、その挾持位置に位置するバイアス印加部材を
利用して張らせることで、請求項1の画像形成装置と同
様に、転写材の供給及び分離等に伴って無端ベルト部材
の負荷変動が発生しても、上記挾持位置における無端ベ
ルト部材部分の速度変動は十分に抑制することができ
る。ここで、バイアス印加部材を介して負荷付与手段に
より無端ベルト部材に付与される負荷の大きさは、無端
ベルト部材を張らせるのに必要な大きさであればよい
が、駆動力伝達部材から無端ベルト部材への駆動力の伝
達を妨げない範囲とする。無端ベルト部材に付与される
負荷により、駆動力伝達部材からの無端ベルト部材への
駆動力の伝達が妨げられると、上述のように挾持位置に
おける無端ベルト部材部分の速度変動を抑制できても、
無端ベルト部材の表面移動速度を安定化させることが困
難となり、画像濃度ムラが発生したり、いわゆるタンデ
ム型の画像形成装置では色ズレが発生したりするおそれ
があるからである。したがって、本請求項の画像形成装
置によれば、少なくとも挾持位置における無端ベルト部
材部分を常に張った状態に維持して上記問題の主な発生
原因となる上記挾持位置における無端ベルト部材部分の
速度変動を十分に抑制できると同時に、無端ベルト部材
の表面移動速度の安定化をも図ることができる。尚、バ
イアス印加部材は、無端ベルト部材に密着して無端ベル
ト部材の表面移動に連れ回るようにしても、上述した請
求項1の画像形成装置のように無端ベルト部材に対して
摺動するようにしてもよい。また、無端ベルト部材に付
与される負荷の大きさは、本画像形成装置の装置構成、
特に、駆動力伝達部材からの駆動力を無端ベルト部材に
伝達する駆動力伝達位置、無端ベルト部材を張架する張
架部材の張架位置、無端ベルト部材のうち張らせたい部
分などを考慮して適宜設定する。
【0014】尚、上述した無端ベルト部材としては、像
担持体上のトナー像が転写される転写紙を担持して搬送
する転写搬送ベルトや、像担持体上のトナー像が一旦転
写されてそのトナー像を更に転写紙上に転写するための
中間転写ベルトなどが挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を、
画像形成装置である電子写真方式のカラーレーザプリン
タ(以下、単に「プリンタ」という。)に適用した実施
形態(以下、本実施形態を「実施形態1」という。)に
ついて説明する。図2は、本実施形態に係るプリンタの
概略構成図である。尚、図中の一点鎖線は、転写紙の搬
送経路を示している。このプリンタは、イエロー
(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各
色の画像を形成するための4組のトナー像形成部1Y、
1M、1C、1K(以下、各符号の添字Y、M、C、K
は、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材
であることを示す。)を有する。これらは、転写材とし
ての転写紙の移動方向(図中の矢印A方向)に沿って、
上流側から上述の順に配置されている。各トナー像形成
部1Y、1M、1C、1Kは、それぞれ、像担持体とし
ての感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kを有
する感光体ユニットと、現像ユニットとを備えている。
各感光体ユニット内の感光体ドラム11Y、11M、1
1C、11Kの回転軸は互いに平行であり、また転写紙
移動方向に所定のピッチの間隔をおいた位置に設定され
ている。
【0016】また、本プリンタは、トナー像形成部1
Y、1M、1C、1Kのほか、光源、ポリゴンミラー、
f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づ
いて各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの
表面にレーザ光を走査しながら照射する光書込ユニット
2を備えている。また、給紙カセット3,4、レジスト
ローラ対5、転写紙を担持して各トナー像形成部の転写
位置を通過するように搬送する無端ベルト部材としての
転写搬送ベルト60を有する転写装置としての転写ユニ
ット6を備えている。更に、ベルト定着方式の定着ユニ
ット7、排紙トレイ8、図示していない手差しトレイ、
トナー補給容器、廃トナーボトル、両面・反転ユニッ
ト、電源ユニットなども備えている。
【0017】給紙カセット3,4から給送された転写紙
は、図示しない搬送ガイドでガイドされながら搬送ロー
ラで搬送され、レジストローラ対5が設けられている一
時停止位置に送られる。このレジストローラ対5により
所定のタイミングで供給された転写紙は、転写搬送ベル
ト60に担持され、各感光体ドラム11と転写搬送ベル
ト60とが接触する転写ニップ部を通過する。この転写
ニップ部において、各トナー像形成部1Y、1M、1
C、1K上の各トナー像は、互いに重ね合わさるように
転写紙上に転写される。このようにしてカラー画像が形
成された転写紙は、転写搬送ベルト60から分離し、定
着ユニット7で定着処理を受けた後、排紙トレイ8上に
排出される。
【0018】図3は、トナー像形成部1Y、1M、1
C、1Kのうち、イエローのトナー像形成部1Yの概略
構成を示す拡大図である。他のトナー像形成部1M、1
C、1Kについてもそれぞれ同じ構成となっているの
で、それらの説明については省略する。トナー像形成部
1Yは、上述のように感光体ユニット10Y及び現像ユ
ニット20Yを備えている。感光体ユニット10Yは、
感光体ドラム11Yのほか、該感光体ドラム表面に潤滑
剤を塗布するブラシローラ12Y、感光体ドラム表面を
クリーニングする揺動可能なカウンタブレード13Y、
感光体ドラム表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ
15Y等を備えている。各感光体ユニットの感光体ドラ
ム11Yとしては、表面に有機感光層(OPC)を有す
るものを用いることのが好ましい。また、現像ユニット
20Yは、磁性キャリア及び所定の帯電極性(マイナ
ス)に帯電したトナーを含む二成分現像剤を使用してい
る。そして、現像ケース21Yの感光体ドラム側の開口
から一部露出するように配設された現像剤担持体として
の現像ローラ22Yや、搬送スクリュー23Y,24
Y、現像ドクタ25Y、トナー濃度センサ(Tセンサ)
26Y、粉体ポンプ27Y等を備えている。現像ケース
21Y内に収容された現像剤は、搬送スクリュー23
Y,24Yで攪拌搬送されることにより摩擦帯電され
る。そして、現像剤の一部が現像ローラ22Yの表面に
担持され、現像ドクタ25Yで層厚が規制された後、感
光体ドラム11Yと対向する現像位置に搬送される。現
像位置では、現像ローラ22Y上の現像剤中のトナーに
より感光体ドラム11Y上の静電潜像が現像される。現
像ケース21Y内の現像剤のトナー濃度は、上記トナー
濃度センサ26Yで検知され、必要に応じて粉体ポンプ
27Yによりトナーが補給される。
【0019】上記構成のトナー像形成部1Yにおいて、
感光体ドラム11Yの表面は、交流電圧が印加された帯
電ローラ15Yによりトナーの極性と同極性である−
(マイナス)700Vに一様帯電される。そして、光書
込ユニット2で変調及び偏向されたレーザ光が走査され
ながら感光体ドラム11Yの表面に照射されると、その
感光体ドラム11Yの表面には、静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、現像ユニット20Yでマイナス帯
電されたトナーにより反転現像され、イエローのトナー
像となる。このトナー像は、転写ニップ部Ptにおい
て、転写搬送ベルト60上に担持されて搬送されてくる
転写紙P上に転写される。トナー像の転写時には、転写
搬送ベルト60を感光体ドラム11Yに押し付けて転写
ニップ部を形成するバイアス印加部材としての転写ロー
ラ67にプラス極性のバイアスが印加される。これによ
り、転写ニップ部には、マイナス極性に帯電したトナー
を、転写搬送ベルト60上の転写紙上に移動させる転写
電界が形成される。そして、この転写電界を受けて、感
光体ドラム11Y上のトナー像が転写紙P上に転写され
る。尚、トナー像が転写された後の感光体ドラム11Y
の表面は、ブラシローラ12Yで所定量の潤滑剤が塗布
された後、カウンタブレード13Yでクリーニングさ
れ、次の静電潜像の形成に備えられる。
【0020】次に、本発明の特徴部分である転写ユニッ
ト6周辺の構成及び動作について説明する。図1は、実
施形態1における転写ユニット6の周辺部分を示す概略
構成図である。転写搬送ベルト60は、駆動力伝達部材
としての駆動ローラ61、ベルト引張手段としてのテン
ションローラ62及び2つの従動ローラ63,64に張
架されている。この転写搬送ベルト60の材質として
は、例えばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)を使用す
ることができる。また、各トナー像形成部の感光対ドラ
ム11Y、11M、11C、11Kと接触する転写搬送
ベルト60の裏面部分には、それぞれ転写ローラ67
Y、67M、67C、67Kが当接している。転写ロー
ラ67Y、67M、67C、67Kは、厚さが3mmの
発泡ウレタンゴムで形成された発泡ローラである。ま
た、転写搬送ベルト60の表面をクリーニングするため
のクリーニングローラ66と対向する転写搬送ベルト6
0の裏面部分には、クリーニング対向ローラ69が接触
している。各転写ローラ67Y、67M、67C、67
Kと、それぞれに対応する感光体ドラム11Y、11
M、11C、11Kとの間で転写搬送ベルト60が挟持
されることで、その挾持位置には転写ニップが形成され
ている。
【0021】また、駆動ローラ61に張架された転写搬
送ベルト60部分の表面には、静電吸着ローラ65が接
触している。この静電吸着ローラ65は、芯金上に導電
性発泡弾性体層が形成されたものである。この弾性体層
材料としては、例えば固有抵抗率105Ω・cmのクロ
ロプレインゴムを用いることができる。また、この静電
吸着ローラ65には、転写紙Pを転写搬送ベルト60上
に吸着させるための電圧を印加するための図示しない電
源が接続されており、この電源によりトナーの極性とは
逆のプラス極性の電圧が印加される。転写紙Pは、電圧
が印加された状態の静電吸着ローラ65と駆動ローラ6
1に張架された転写搬送ベルト60部分との間を通過す
ることで、転写搬送ベルト60上に静電吸着する。
【0022】転写搬送ベルト60上に静電吸着した転写
紙Pは、転写搬送ベルト60の表面移動に伴って移動
し、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの
転写ニップ部を順次通過していく。このとき、各転写ロ
ーラ67Y、67M、67C、67Kに図示しない転写
バイアス電源により所定の転写バイアスが印加される
と、転写搬送ベルト60に転写電荷が付与され、各転写
ニップ部において、転写搬送ベルト60と感光体ドラム
表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0023】また、転写搬送ベルト60の表面をクリー
ニングするクリーニングローラ66は、導電性である金
属製ローラで構成され、クリーニング対向ローラ69
は、芯金ローラ上に低抵抗の導電性スポンジ材料からな
る弾性発砲体層を有するスポンジローラで構成されてい
る。クリーニングバイアス電源66aから、クリーニン
グローラ66にトナーの帯電極性と逆極性のバイアスが
印加されると、転写搬送ベルト60とクリーニングロー
ラ66とが接触するクリーニングニップ部に、トナーが
クリーニングローラ66側へ移動するようなクリーニン
グ電界が形成される。この電界で転写搬送ベルト60に
付着したトナーをクリーニングローラ69側に移動さ
せ、転写搬送ベルト60表面からトナーを除去する。ク
リーニングローラ69側に移動したトナーは、クリーニ
ングブレード66bによって掻き取り、クリーニングロ
ーラ69の表面から除去される。
【0024】転写搬送ベルト60の表面移動速度は、転
写搬送ベルト60の表面又は裏面に接触するローラ6
1,62,63,64,65,66,67,69のうち
の駆動ローラ61の回転速度により決定されるように設
定されている。すなわち、駆動ローラ61は、転写搬送
ベルト60の表面又は裏面に接触するローラの中で転写
搬送ベルト60に最大の駆動力を付与し、転写搬送ベル
ト60の裏面に対して密着してスリップせずに転写搬送
ベルト60に、図示しない駆動源からの駆動力を伝達す
る。
【0025】本実施形態において、駆動ローラ61は、
感光体ドラム11Yの転写ニップ部よりも転写搬送ベル
ト60の表面移動方向上流側に配置されている。また、
転写搬送ベルト60を張らせるテンションローラ62
は、感光体ドラム11Kの転写ニップ部よりも転写搬送
ベルト60の表面移動方向下流側に配置されている。こ
のテンションローラ62は、付勢手段としてのバネによ
り、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの
転写ニップ部のほぼ延長線に沿って駆動ローラ61とは
逆方向に転写搬送ベルト60を外方に向かって押し出す
ように付勢されている。これにより、各転写ニップ部を
含むテンションローラ62と駆動ローラ61との間であ
って転写ニップ部を含む部分の転写搬送ベルト60を張
った状態に維持できる。よって、各転写ニップ部におけ
る転写搬送ベルト60部分は、他の部分に比べて弛みを
生じ難くすることができる。しかし、各転写ニップ部に
おける転写搬送ベルト60部分は、それぞれ、感光体ド
ラム11Y、11M、11C、11Kと転写ローラ67
Y、67M、67C、67Kによって比較的強い力で挾
持されている。よって、感光体ドラム11Y、11M、
11C、11K及び転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kの回転精度や寸法精度等により、転写ニップ
部間の転写搬送ベルト60部分が弛んだ状態と張った状
態とが混在することがある。この場合、上述した転写不
良や色ズレといった問題が生じる。
【0026】そこで、本実施形態では、各転写ニップ部
において、転写搬送ベルト60の表面線速と各転写ロー
ラ67Y、67M、67C、67Kの表面線速との間に
相対速度差が生じるように、バイアス印加部材駆動手段
としてのローラ駆動部68からの駆動力により転写ロー
ラ67Y、67M、67C、67Kを回転駆動させてい
る。具体的には、各転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kの回転軸に、ギアを介してローラ駆動部68
からの駆動力を伝達する。そして、転写ニップ部におけ
る転写ローラ67Y、67M、67C、67Kの表面移
動方向が転写搬送ベルト60の表面移動方向と同方向に
なり、転写ニップ部における転写ローラ67Y、67
M、67C、67Kの表面線速が転写搬送ベルト60の
表面線速よりも大きくなるように、転写ローラ67Y、
67M、67C、67Kが回転駆動する。しかも、転写
ニップ部における各転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kの表面と転写搬送ベルト60の裏面との間の
動摩擦係数は、各感光体ドラム11Y、11M、11
C、11Kの表面と転写搬送ベルト60の表面との間の
動摩擦係数よりも高く設定されている。よって、転写ロ
ーラ67Y、67M、67C、67Kの回転駆動によ
り、各転写ニップ部では、駆動ローラ61の駆動力によ
り駆動される転写搬送ベルト60を、駆動ローラ61に
より張架された部分から引っ張る力が作用する。よっ
て、転写ニップ部間の転写搬送ベルト60部分を常に張
った状態に維持することができる。尚、他の転写搬送ベ
ルト60部分に生じる弛みは、テンションローラ62に
より吸収されるので、転写搬送ベルト60の安定した駆
動を維持することが可能である。
【0027】ここで、転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kと転写搬送ベルト60とが密着して連れ回る
状態になると、転写搬送ベルト60の駆動を支配するの
が駆動ローラ61から転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kとなる。本プリンタでは、各感光体ドラム1
1Y、11M、11C、11K上の各色トナー像を転写
搬送ベルト60に吸着した状態で搬送されてくる転写紙
P上に高い精度で重なり合うように転写を行う必要があ
る。このため、転写搬送ベルト60による転写紙の搬送
速度を高い精度で一定に維持する必要がある。このよう
な高い精度の搬送は、駆動ローラ61により実現されて
いるが、上述のように転写搬送ベルト60の駆動を支配
するのが転写ローラ67Y、67M、67C、67Kと
なると、高い精度の搬送が実現できず、逆に色ズレの問
題が顕著になる。
【0028】そこで、本実施形態では、転写ニップ部に
おける転写搬送ベルト60の表面線速と各転写ローラ6
7Y、67M、67C、67Kの表面線速との間に単に
相対速度差を生じさせるだけでなく、各転写ローラ67
Y、67M、67C、67Kが転写搬送ベルト60に対
して摺動するように構成されている。このときの各転写
ローラ67Y、67M、67C、67Kと転写搬送ベル
ト60の裏面との間の動摩擦力は、各転写ローラ67
Y、67M、67C、67Kと転写搬送ベルト60との
間に、弛んだ状態の無端ベルト部材を張らせるのに必要
なグリップ力を生むことができ、かつ、駆動ローラ61
と転写搬送ベルト60の裏面との静止摩擦力よりも低く
設定される。
【0029】ここで、転写ニップ部の転写ローラ67
Y、67M、67C、67Kの表面線速を必要以上に大
きくすると、転写搬送ベルト60の搬送速度が転写ロー
ラ67Y、67M、67C、67Kに支配される結果と
なり、転写搬送ベルト60の速度変動が大きくなった
り、転写搬送ベルト60を張架する駆動ローラ61に駆
動力を与える駆動モータの負荷トルクが所定のリミッタ
値を超えてしまうという不具合が発生する。また、逆
に、転写ニップ部の転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kの表面線速を転写搬送ベルト60の搬送速度
と等速になる値に近づけると、転写ニップ部周辺の転写
搬送ベルト60の弛みを十分に低減することができな
い。
【0030】本実施形態のプリンタを用いて、転写搬送
ベルト60の搬送速度及び各転写ローラ67Y、67
M、67C、67Kの表面線速を変化させ、転写ニップ
部周辺における転写搬送ベルト60の弛みを観察する実
験を行ったところ、各転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kの表面線速を、転写搬送ベルト60の搬送速
度よりも0.5〜1%程度速く設定すれば、転写搬送ベ
ルト60に対して各転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kが良好にスリップし、かつ、各転写ニップ部
周辺における転写搬送ベルト60の弛みを良好に低減で
きるという結果が得られた。尚、この実験では、駆動ロ
ーラ61からの駆動力により決まる転写搬送ベルト60
の搬送速度(転写ニップ部における表面線速)を125
mm/secとし、各転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kの表面線速を126mm/secに設定し
た。ただし、この結果は、転写搬送ベルト60と駆動ロ
ーラ61の間のグリップ力と、転写搬送ベルト60と各
転写ローラ67Y、67M、67C、67Kの間のグリ
ップ力で決まるため、その最適値は装置ごとに異なる。
【0031】尚、本実施形態では、駆動ローラ61を、
感光体ドラム11Yの転写ニップ部よりも転写搬送ベル
ト60の表面移動方向上流側に配置し、テンションロー
ラ62を、感光体ドラム11Kの転写ニップ部よりも転
写搬送ベルト60の表面移動方向下流側に配置したが、
駆動ローラ61を、感光体ドラム11Kの転写ニップ部
よりも転写搬送ベルト60の表面移動方向下流側に配置
し、テンションローラ62を、感光体ドラム11Yの転
写ニップ部よりも転写搬送ベルト60の表面移動方向上
流側に配置したプリンタであっても、同様の効果を得る
ことができる。この場合、各転写ローラ67Y、67
M、67C、67Kの表面線速は、駆動ローラ61から
の駆動力により決まる転写搬送ベルト60の搬送速度
(転写ニップ部における表面線速)よりも遅くなるよう
に設定する。具体的には、例えば、駆動ローラ61から
の駆動力により決まる転写搬送ベルト60の搬送速度を
125mm/secとし、各転写ローラ67Y、67
M、67C、67Kの表面線速を124mm/secに
設定する。
【0032】ここで、転写搬送ベルト60に対する転写
ローラ67Y、67M、67C、67Kのスリップ量と
転写紙P上に形成された画像に生じる色ズレとの関係を
考察する。図4は、上記考察をするために行った実験結
果を示すグラフである。この実験では、駆動ローラ61
を、感光体ドラム11Kの転写ニップ部よりも転写搬送
ベルト60の表面移動方向下流側に配置し、テンション
ローラ62を、感光体ドラム11Yの転写ニップ部より
も転写搬送ベルト60の表面移動方向上流側に配置した
プリンタを使用している。そして、転写ローラ67Y、
67M、67C、67Kの表面線速を変化させてスリッ
プ量を変化させたときに形成された画像の色ズレを評価
した。図4に示すグラフのとおり、転写ローラ67Y、
67M、67C、67Kの表面線速を小さくしてスリッ
プ量を大きくすると、画像の色ズレが少なく高品質な画
像を得ることができる。一方、転写ローラ67Y、67
M、67C、67Kの表面線速を小さくしてスリップ量
を大きくしすぎると、転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kを駆動するローラ駆動部の駆動モータの脱調
が発生する。尚、本実験では、スリップ量が約1.75
mm/secよりも大きくなったときに、駆動モータの
脱調が発生した。
【0033】〔実施形態2〕次に、本発明を、上記実施
形態1と同様に、画像形成装置としてのプリンタに適用
した他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態2」
という。)について説明する。図5は、実施形態2にお
ける転写ユニット6の周辺部分を示す概略構成図であ
る。このプリンタは、上記実施形態1のプリンタにおい
て駆動ローラ61とテンションローラ62の位置を入れ
替えたものである。尚、本実施形態における転写搬送ベ
ルト60の材質としては、PI(ポリイミド)を使用す
る。他の構成は、上記実施形態1のプリンタとほぼ同じ
であるので、それらの説明は省略する。本実施形態にお
いて、駆動ローラ61は、感光体ドラム11Kの転写ニ
ップ部よりも転写搬送ベルト60の表面移動方向下流側
に配置されている。また、テンションローラ62は、感
光体ドラム11Yの転写ニップ部よりも転写搬送ベルト
60の表面移動方向上流側に配置されている。しかし、
この構成だけでは、感光体ドラム11Y、11M、11
C、11K及び転写ローラ67Y、67M、67C、6
7Kの回転精度や寸法精度等により、転写ニップ部間の
転写搬送ベルト60部分が弛んだ状態と張った状態とが
混在し、上述した転写不良や色ズレといった問題が生じ
るおそれがある。
【0034】そこで、本実施形態においては、各転写ロ
ーラ67Y、67M、67C、67Kのローラ軸を回動
自在に軸受けする負荷付与手段としてのローラ軸受部に
所定の負荷が生じるような軸受を用い、転写ローラ67
Y、67M、67C、67Kが転写搬送ベルト60に連
れ回るように構成されている。したがって、本実施形態
では、上記実施形態1のようなローラ駆動部を有しな
い。この負荷の大きさは、弛んだ状態の無端ベルト部材
を張らせるのに必要な大きさであって、かつ、駆動力伝
達部材から無端ベルト部材への駆動力の伝達を妨げない
範囲に設定される。
【0035】各転写ローラ67Y、67M、67C、6
7Kがローラ軸受部から負荷を受けると、その負荷の大
きさの分だけ、転写ニップ部における転写搬送ベルト6
0部分に対し、その表面移動を妨げる方向に力が加わる
ことになる。これにより、各転写ニップ部では、駆動ロ
ーラ61の駆動力により駆動される転写搬送ベルト60
を、駆動ローラ61により張架された部分から引っ張る
力が作用する。よって、転写ニップ部間の転写搬送ベル
ト60部分を常に張った状態に維持することができる。
尚、他の転写搬送ベルト60部分に生じる弛みは、テン
ションローラ62により吸収されるので、転写搬送ベル
ト60の安定した駆動を維持することが可能である。
【0036】ここで、ローラ軸受部から転写ローラ67
Y、67M、67C、67Kが受ける負荷の大きさが必
要以上に大きいと、駆動ローラ61と転写搬送ベルト6
0の裏面との間でスリップが生じて転写搬送ベルト60
の速度変動が大きくなったり、転写搬送ベルト60を張
架する駆動ローラ61に駆動力を与える駆動モータの負
荷トルクが所定のリミッタ値を超えてしまうという不具
合が発生する。また、逆に、その負荷が小さすぎると、
転写ニップ部周辺の転写搬送ベルト60の弛みを十分に
低減することができない。
【0037】よって、本実施形態では、転写ローラ67
Y、67M、67C、67Kと転写搬送ベルト60の裏
面との間の静止摩擦力よりも僅かに小さい値を、負荷の
値に設定している。転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kと転写搬送ベルト60の裏面との間の静止摩
擦力は、駆動ローラ61と転写搬送ベルト60の裏面と
の間の静止摩擦力よりも小さく設定されているので、そ
の負荷を、転写ローラ67Y、67M、67C、67K
と転写搬送ベルト60の裏面との間の静止摩擦力よりも
小さくしておけば、駆動ローラ61と転写搬送ベルト6
0の裏面との間でスリップが生じることはないからであ
る。尚、負荷の大きさの最適値は、転写搬送ベルト60
と駆動ローラ61の間のグリップ力や転写搬送ベルト6
0と各転写ローラ67Y、67M、67C、67Kの間
のグリップ力など、様々なパラメータによって決まるた
め、その最適値は装置ごとに異なり、実験等により設定
する。
【0038】尚、なんらかの外的作用により転写搬送ベ
ルト60に負荷変動が生じ、転写ローラ67Y、67
M、67C、67Kと転写搬送ベルト60の裏面との間
の静止摩擦力が小さくなって、その静止摩擦力よりも負
荷の値が大きくなることも考えられる。この場合、転写
ローラ67Y、67M、67C、67Kと転写搬送ベル
ト60の裏面との間でスリップが生じる。しかし、この
ようなスリップが生じたとしても、転写搬送ベルト60
の搬送速度は、常に駆動ローラ61が支配しており、か
つ、スリップ状態であっても上記実施形態1の場合と同
様の作用により、転写搬送ベルト60を駆動ローラ61
により張架された部分から引っ張る力が作用はそのまま
継続する。よって、転写ニップ部間の転写搬送ベルト6
0部分を常に張った状態に維持することができる。
【0039】〔実施形態3〕次に、本発明を、上記実施
形態1と同様に、画像形成装置としてのプリンタに適用
した更に他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態
3」という。)について説明する。図6は、実施形態3
における転写ユニット6の周辺部分を示す概略構成図で
ある。このプリンタでは、各感光体ドラム11Y、11
M、11C、11K上に形成されたトナー像を、無端ベ
ルト部材としての中間転写ベルト160上に重ね合わさ
れるように1次転写し、中間転写ベルト160上の重ね
合わせトナー像を転写紙P上に2次転写して画像を形成
するものである。中間転写ベルト160は、上記実施形
態2と同様に、感光体ドラム11Kの転写ニップ部より
も中間転写ベルト160の表面移動方向下流側に配置さ
れた駆動ローラ161、感光体ドラム11Yの転写ニッ
プ部よりも中間転写ベルト160の表面移動方向上流側
に配置されたテンションローラ62及び2つの従動ロー
ラ163,164に張架されている。
【0040】感光体ドラム11Y、11M、11C、1
1K上の各トナー像が中間転写ベルト160上に1次転
写されると、その重ね合わせトナー像は、中間転写ベル
ト160に担持された状態でその表面移動に伴い、2次
転写ローラ170と対向する2次転写部に搬送される。
この2次転写部には、レジストローラ対5により所定の
タイミングで転写紙Pが搬送されてくる。そして、中間
転写ベルト160上の重ね合わせトナー像は、2次転写
ローラ170に印加されるバイアスによって形成される
転写電界を受けて転写紙P上に転写される。その後、ト
ナー像が転写された転写紙Pは、上記実施形態1のプリ
ンタと同様に、定着ユニット7によりトナー像が定着さ
れる。また、転写紙Pへの2次転写後に中間転写ベルト
160上に残存したトナーは、クリーニングブレード1
66によりクリーニングされる。
【0041】本実施形態においては、上記実施形態1の
プリンタと同様に、各転写ニップ部において、中間転写
ベルト160の表面線速と各1次転写ローラ167Y、
167M、167C、167Kの表面線速との間に相対
速度差を生じさせてスリップするように、バイアス印加
部材駆動手段としてのローラ駆動部168からの駆動力
により1次転写ローラ167Y、167M、167C、
167Kを回転駆動させている。この構成による効果
は、上記実施形態1のプリンタとほぼ同様である。した
がって、本発明は、転写紙Pを担持搬送する転写搬送ベ
ルト60だけでなく、トナー像を担持する中間転写ベル
ト160に対しても有効である。
【0042】本実施形態のプリンタを用いて、中間転写
ベルト160の搬送速度及び各1次転写ローラ167
Y、167M、167C、167Kの表面線速を変化さ
せ、転写ニップ部周辺における中間転写ベルト160の
弛みを観察する実験を行ったところ、各1次転写ローラ
167Y、167M、167C、167Kの表面線速
を、転写搬送ベルト60の搬送速度よりも0.5〜1%
程度速く設定すれば、中間転写ベルト160に対して各
1次転写ローラ167Y、167M、167C、167
Kが良好にスリップし、かつ、各転写ニップ部周辺にお
ける中間転写ベルト160の弛みを良好に低減できると
いう結果が得られた。尚、この実験では、駆動ローラ1
61からの駆動力により決まる中間転写ベルト160の
搬送速度(転写ニップ部における表面線速)を125m
m/secとし、各転写ローラ67Y、67M、67
C、67Kの表面線速を124mm/secに設定し
た。ただし、この結果は、中間転写ベルト160と駆動
ローラ161の間のグリップ力と、中間転写ベルト16
0と各1次転写ローラ167Y、167M、167C、
167Kの間のグリップ力で決まるため、その最適値は
装置ごとに異なる。
【0043】以上、上記実施形態1及び3におけるプリ
ンタのように、所定極性に帯電したトナーからなるトナ
ー像を表面に担持する像担持体としての感光体ドラム1
1Y、11M、11C、11Kと、表面が無端移動する
無端ベルト部材としての転写搬送ベルト60又は中間転
写ベルト160と、その転写搬送ベルト60又は中間転
写ベルト160(以下、「転写搬送ベルト等」とい
う。)の表面が感光体ドラム11表面と接触するように
設定された無端経路に沿って所定の速度で移動するよう
に、転写搬送ベルト等60,160に駆動力を伝達する
駆動力伝達部材としての駆動ローラ61,161と、感
光体ドラム11との間で転写搬送ベルト等60,160
を挾持するように配置され、上記トナー像を感光体ドラ
ム11上から転写搬送ベルト等60,160側に移動さ
せるための電界を形成するためにバイアスを印加するバ
イアス印加部材としての転写ローラ67Y、67M、6
7C、67K又は1次転写ローラ167Y、167M、
167C、167K(以下、単に「転写ローラ」とい
う。)を備え、転写搬送ベルト等60,160の表面移
動方向に沿って、転写搬送ベルト等60,160に対し
て転写ローラ67,167の表面が摺動するように、転
写ローラ67,167を駆動させるバイアス印加部材駆
動手段としてのローラ駆動部68,168を設ければ、
少なくとも挾持位置としての転写ニップ部における転写
搬送ベルト等60,160部分を常に張った状態に維持
して、画像濃度ムラや色ズレの問題の主な発生原因とな
る転写ニップ部における転写搬送ベルト部分の速度変動
を十分に抑制できると同時に、転写搬送ベルト等60,
160の表面移動速度の安定化をも図ることができる。
また、上記実施形態2のプリンタのように、転写搬送ベ
ルト等60に対し、転写ローラ67を介して、転写搬送
ベルト等60の表面移動を妨げる方向に所定の負荷を与
える負荷付与手段としてのローラ軸受部を設ければ、少
なくとも挾持位置としての転写ニップ部における転写搬
送ベルト等60部分を常に張った状態に維持して、画像
濃度ムラや色ズレの問題の主な発生原因となる転写ニッ
プ部における転写搬送ベルト部分の速度変動を十分に抑
制できると同時に、転写搬送ベルト等60の表面移動速
度の安定化をも図ることができる。したがって、上記実
施形態1〜3におけるプリンタによれば、転写ニップ部
における転写搬送ベルト60,160等の表面移動速度
の変動を抑制し、転写不良や画像濃度ムラの発生を低減
し、かつ、タンデム型の画像形成装置のようなカラー画
像形成装置において生じる色ズレを低減することが可能
となる。また、上記実施形態1〜3におけるプリンタ
は、転写ローラ67,167が転写搬送ベルト等60,
160を挾持する挾持位置としての転写ニップ部におい
て転写ローラ67,167から見た転写搬送ベルト等6
0,160表面の相対移動の向きとは逆の方向における
ベルト部分を張らせるためのベルト引張手段としてのテ
ンションローラ62,162を有する。このようなテン
ションローラ62,162がない場合には、上記ベルト
部分が弛み、転写性に影響を与えることもあり得る。し
かし、上記実施形態1〜3におけるプリンタは、テンシ
ョンローラ62,162により、転写性に影響を与える
おそれのある上記ベルト部分の弛みを無くすべく、その
ベルト部分を張らせることができる。これにより、感光
体ドラム11上のトナー像の転写が行われる転写ニップ
部並びに転写ニップ部の転写搬送ベルト等60,160
表面移動方向上流側及び下流側にわたって、転写搬送ベ
ルト等60,160を張らせることができる。尚、ベル
ト引張手段としては、無端経路上における転写ニップ部
を挟んで駆動力伝達位置の反対側部分に配置され、転写
搬送ベルト等60,160部分を外方に押し出すように
付勢されたテンションローラ62,162以外にも、例
えば、そのテンションローラ62,162の代わりに付
勢されていない張架部材を設置し、その張架部材をその
張架位置における転写搬送ベルト等60,160の表面
線速よりも大きい表面線速又は小さい表面線速で表面移
動速度させる駆動手段、あるいは、その張架部材の回転
負荷を加える負荷付与手段なども利用することができ
る。また、上記実施形態1及び3のプリンタは、テンシ
ョンローラ62,162が転写搬送ベルト等60,16
0を張らせるためのテンションを付与するテンション付
与位置に対して転写搬送ベルト等60,160の表面移
動方向上流側に転写ニップ部が配置され、更に、その転
写ニップ部に対して転写搬送ベルト等60,160の表
面移動方向上流側に上記駆動力伝達位置が配置されてい
る場合、ローラ駆動部68,168は、転写ニップ部に
おける転写ローラ67,167の表面線速が転写ニップ
部における転写搬送ベルト等60,160の表面線速よ
りも大きくなるように転写ローラ67,167を駆動さ
せる。転写ローラ67,167を駆動させない場合で
も、そのテンションローラ62,162により、テンシ
ョン付与位置と駆動力伝達位置との間における無端経路
上の転写搬送ベルト等60,160部分を張った状態と
することが可能である。しかし、このような構成であっ
ても、その転写搬送ベルト等60,160部分は、転写
ニップ部で感光体ドラム11と転写ローラ67,167
との間に挾持されているので、転写ニップ部よりも駆動
力伝達位置側の転写搬送ベルト等60,160部分に弛
みが生じた場合、テンションローラにより付与されるテ
ンションだけでは、その弛みを無くすことができないこ
とがある。しかし、上述のように転写ローラ67,16
7を駆動させれば、転写ニップ部よりも駆動力伝達位置
側の転写搬送ベルト等60,160部分に生じた弛み
を、その転写ニップ部よりもテンション付与位置側に送
り込むことができ、その弛みをテンションローラにより
解消することができる。よって、テンション付与位置と
駆動力伝達位置との間における無端経路上の転写搬送ベ
ルト等60,160部分、すなわち、感光体ドラム11
上のトナー像の転写が行われる転写ニップ部における転
写搬送ベルト等60,160の表面移動方向上流側及び
下流側にわたって、転写搬送ベルト等60,160を確
実に張らせることができる。また、逆に、上記実施形態
2のように、上記テンション付与位置に対して転写搬送
ベルト等60の表面移動方向下流側に転写ニップ部が配
置され、更に、その転写ニップ部に対して転写搬送ベル
ト等60の表面移動方向下流側に上記駆動力伝達位置が
配置されている場合には、ローラ駆動部68が、転写ニ
ップ部における転写ローラ67の表面線速が転写ニップ
部における転写搬送ベルト等60の表面線速よりも小さ
くなるように転写ローラ67,167を駆動させること
で、同様の効果を得ることができる。また、上記実施形
態1〜3のプリンタは、転写ローラ67,167と転写
搬送ベルト等60,160との間の動摩擦係数が、感光
体ドラム11と転写搬送ベルト等60,160との間の
動摩擦係数よりも高く設定されているので、転写ローラ
67,167による効果を感光体ドラム11に打ち消さ
れることなく、確実に転写搬送ベルト等60,160の
弛みを無くす効果を奏することができる。
【0044】尚、上述した実施形態1〜3では、4つの
感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kを転写搬
送ベルト60又は中間転写ベルト160の表面移動方向
に沿って複数配置したいわゆるタンデム型の画像形成装
置について説明したが、単一の感光体ドラムを備えたモ
ノクロ画像形成装置や、単一の感光体ドラムで複数色の
トナー像を順次形成してカラー画像を形成するカラー画
像形成装置においても同様に適用することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1及び5の発明によれば、少なく
とも転写ニップ部における転写搬送ベルト等部分を常に
張った状態に維持することが可能になるとともに、転写
搬送ベルト等の表面移動速度の安定化をも図ることもで
きるので、その転写ニップ部における転写搬送ベルト等
の表面移動速度の変動を抑制し、転写不良や画像濃度ム
ラの発生を低減することが可能となるという優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るプリンタの転写ユニットの概
略構成図。
【図2】同プリンタの概略構成図。
【図3】同プリンタのトナー像形成部の概略構成を示す
拡大図。
【図4】転写搬送ベルトに対する転写ローラのスリップ
量と転写紙上に形成された画像に生じる色ズレとの関係
を考察するための実験結果を示すグラフ。
【図5】実施形態2に係るプリンタの転写ユニットの概
略構成図。
【図6】実施形態3に係るプリンタの転写ユニットの概
略構成図。
【図7】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図。
【符号の説明】
1 トナー像形成部 5 レジストローラ対 6 転写ユニット 7 定着ユニット 10 感光体ユニット 11 感光体ドラム 20 現像ユニット 60 転写搬送ベルト 61,161 駆動ローラ 62,162 テンションローラ 63,64 従動ローラ 68,168 ローラ駆動部 160 中間転写ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H030 AA01 AB02 BB02 BB21 BB42 BB43 BB46 BB53 2H200 FA04 GA12 GA23 GA34 GA44 GA47 GB25 GB41 HA02 HB12 HB22 JA02 JB06 JB10 JB32 JC03 JC07 LA12 LA21 LA27 LA29 LA30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定極性に帯電したトナーからなるトナー
    像を表面に担持する像担持体と、表面が無端移動する無
    端ベルト部材と、上記無端ベルト部材の表面が上記像担
    持体表面と接触するように設定された無端経路に沿って
    所定の速度で移動するように、該無端ベルト部材に駆動
    力を伝達する駆動力伝達部材と、上記像担持体との間で
    上記無端ベルト部材を挾持するように配置され、上記ト
    ナー像を該像担持体上から該無端ベルト部材側に移動さ
    せるための電界を形成するためにバイアスを印加するバ
    イアス印加部材とを備えた画像形成装置において、上記
    無端ベルト部材の表面移動方向に沿って該無端ベルト部
    材に対して上記バイアス印加部材の表面が摺動するよう
    に、該バイアス印加部材を駆動させるバイアス印加部材
    駆動手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、上記バ
    イアス印加部材が上記無端ベルト部材を挾持する挾持位
    置で、該バイアス印加部材から見た該無端ベルト部材表
    面の相対移動の向きとは逆の方向における無端ベルト部
    材部分を張らせるためのベルト引張手段を有することを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、上記ベ
    ルト引張手段が上記無端ベルト部材を張らせるためのテ
    ンションを付与するテンション付与位置に対して該無端
    ベルト部材の表面移動方向上流側に上記挾持位置が配置
    され、更に、該挾持位置に対して該無端ベルト部材の表
    面移動方向上流側に、上記駆動力伝達部材からの駆動力
    を該無端ベルト部材に伝達する駆動力伝達位置が配置さ
    れており、上記バイアス印加部材駆動手段は、上記挾持
    位置におけるバイアス印加部材の表面線速が該挾持位置
    における無端ベルト部材の表面線速よりも大きくなるよ
    うに、該バイアス印加部材を駆動させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項2の画像形成装置において、上記ベ
    ルト引張手段が上記無端ベルト部材を張らせるためのテ
    ンションを付与するテンション付与位置に対して該無端
    ベルト部材の表面移動方向下流側に上記挾持位置が配置
    され、更に、該挾持位置に対して該無端ベルト部材の表
    面移動方向下流側に、上記駆動力伝達部材からの駆動力
    を該無端ベルト部材に伝達する駆動力伝達位置が配置さ
    れており、上記バイアス印加部材駆動手段は、上記挾持
    位置におけるバイアス印加部材の表面線速が該挾持位置
    における無端ベルト部材の表面線速よりも小さくなるよ
    うに、該バイアス印加部材を駆動させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  5. 【請求項5】所定極性に帯電したトナーからなるトナー
    像を表面に担持する像担持体と、表面が無端移動する無
    端ベルト部材と、上記無端ベルト部材の表面が上記像担
    持体表面と接触するように設定された無端経路に沿って
    所定の速度で移動するように、該無端ベルト部材に駆動
    力を伝達する駆動力伝達部材と、上記像担持体との間で
    上記無端ベルト部材を挾持するように配置され、上記ト
    ナー像を該像担持体上から該無端ベルト部材側に移動さ
    せるための電界を形成するためにバイアスを印加するバ
    イアス印加部材とを備えた画像形成装置において、上記
    無端ベルト部材に対し、上記バイアス印加部材を介し
    て、該無端ベルト部材の表面移動を妨げる方向に所定の
    負荷を与える負荷付与手段を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5の画像形成装置において、上記バ
    イアス印加部材が上記無端ベルト部材を挾持する挾持位
    置で、該無端ベルト部材の表面移動の向きとは逆の方向
    における無端ベルト部材部分を張らせるためのベルト引
    張手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6の画像形成装置において、上記ベ
    ルト引張手段が上記無端ベルト部材を張らせるためのテ
    ンションを付与するテンション付与位置に対して該無端
    ベルト部材の表面移動方向下流側に上記挾持位置が配置
    され、更に、該挾持位置に対して該無端ベルト部材の表
    面移動方向下流側に、上記駆動力伝達部材からの駆動力
    を該無端ベルト部材に伝達する駆動力伝達位置が配置さ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6又は7の画
    像形成装置において、上記バイアス印加部材と上記無端
    ベルト部材との間の動摩擦係数は、上記像担持体と該無
    端ベルト部材との間の動摩擦係数よりも高いことを特徴
    とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、6、7又は8
    の画像形成装置において、上記バイアス印加部材は、発
    泡ローラであることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    又は9の画像形成装置において、上記像担持体を、その
    表面が上記無端経路に沿って並んで位置するように複数
    設置し、上記バイアス印加部材を、各像担持体との間で
    上記無端ベルト部材をそれぞれ挾持するように複数設置
    したことを特徴とする画像形成装置。
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