JP2003147862A - プレキャスト鉄筋コンクリート壁材及び壁構築構造 - Google Patents

プレキャスト鉄筋コンクリート壁材及び壁構築構造

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JP2003147862A
JP2003147862A JP2001347782A JP2001347782A JP2003147862A JP 2003147862 A JP2003147862 A JP 2003147862A JP 2001347782 A JP2001347782 A JP 2001347782A JP 2001347782 A JP2001347782 A JP 2001347782A JP 2003147862 A JP2003147862 A JP 2003147862A
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precast reinforced
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wall material
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Junji Ozaki
純二 尾▲崎▼
Takanori Kawamoto
孝紀 河本
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UBE HOUSE KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 主として中幅のプレキャスト鉄筋コンクリー
ト壁材において、地震エネルギーの吸収能力を高めなが
ら、モルタルの充填が容易完全であることが可能であ
り、かつ壁材構築施工時にサポートが必要なく、しかも
製造が簡単で、コストも安価なモルタル充填ボルト接合
構造を提供すること。 【解決手段】 鉄筋が埋設された脚部4にシース管9と
それを取り巻くスパイラル筋10が配設され、脚部シー
ス管内空洞を利用してモルタル充填ボルト接合されるも
のであるプレキャスト鉄筋コンクリート壁材3。プレキ
ャスト鉄筋コンクリート壁材3の鉄筋が埋設された脚部
4に接合用シース管とそれを取り巻くスパイラル筋10
が配設され、基盤から立設するボルトがシース管9を貫
通しかつシース管内にモルタル8が充填されナット締め
されてプレキャスト鉄筋コンクリート壁材3と基盤が接
合されている壁構築構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレキャスト鉄筋コ
ンクリート壁材及び壁構築構造に係り、より詳しくは主
として低層のコンクリート住宅における中型のプレキャ
スト鉄筋コンクリートの壁部材及び壁構築構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】690mm、900mm、1350mmなど中
幅のリブ付中型コンクリートパネル造(建築大臣認定、
平成2年3月27日付け建設省東住生第8号)の平屋、
2階建て、小屋裏利用3階建ての一戸建て住宅、長屋、
重ね建て住宅、共同住宅などでは、工場生産のプレキャ
スト鉄筋コンクリート造の耐力壁板、非耐力壁板、床
板、屋根板、庇板などのリブ付パネルを主要な構造部材
とし、その他に柱部材、鼻隠し部材、臥梁部材などを非
構造部材として用いているものがある。
【0003】中幅のプレキャスト鉄筋コンクリートを含
む構造部材などの代表的な接合方法は、1階では場所打
ち鉄筋コンクリート造の基礎梁又はプレキャスト鉄筋コ
ンクリート造の基礎梁に埋め込まれたアンカーボルトに
1階耐力壁または非耐力壁をボルト接合している。2階
では、1階耐力壁板または非耐力壁の頂部と2階耐力壁
板または非耐力板の脚部を2階床板または庇板を介して
モルタル充填式ボルト接合としている。その他の接合も
ボルト接合もしくはモルタル充填式ボルト接合あるいは
これらの併用とされている。
【0004】図1に中幅のプレキャスト鉄筋コンクリー
ト壁構築構造のモルタル充填式ボルト接合部を断面図で
示す。基礎コンクリート1に埋設したアンカーボルト2
に、プレキャスト鉄筋コンクリート壁材3の脚部(例え
ば150〜220mm高)4に設けた貫通孔5を貫通さ
せ、モルタル8を貫通孔5内に充填すると共に、スプリ
ングワッシャー6を経てナット7で締結して、プレキャ
スト鉄筋コンクリート壁材3を基礎コンクリート1に接
合固定している。ボルト接合方式は、図1と同様である
が、貫通孔がボルトの径に対応する寸法であり、ナット
締めだけでモルタル充填されない構造である。地震時の
耐力との関係ではモルタル充填式ボルト接合が問題にな
る。
【0005】これに対して、例えば、3600mmあるい
は4500mmといった1構面長さあたりに1部材の配置
を基本とする大型壁工法に用いられるプレキャスト鉄筋
コンクリート壁材では、壁材の全高を貫通するシース管
を複数配設し、上下の基盤及び上階床材からそれぞれ主
鉄筋をシース管にほぼ全高に亙るように挿入延在させた
上で、シース管内にグラウト(モルタル)を充填して接
合する方法が提案されている(特開平7−139057
号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は主として中幅
のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材に向けられている
が、上記のようなボルト接合またはモルタル充填式ボル
ト接合では、地震時にボルト接合部分が破損し易いこと
から壁材のエネルギー吸収能力及び耐力を高く確保でき
ないという問題がある。
【0007】中幅のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材
のモルタル充填式ボルト接合において、壁材のエネルギ
ー吸収能力が高めることを目的としてボルトに対して鋼
製スリーブ管を用いかつ鋼製スリーブ管を主鉄筋に溶着
したものが提案されている(実公平3−1923号公報
等)。しかし、この場合、スリーブ管を主鉄筋に溶着す
る必要があるために製造に手間及びコストがかかりすぎ
る欠点があり、また鋼製スリーブ管はモルタルとの接着
強度が低く、接着強度を高めるためにはスリーブ管内壁
に機械加工で凹凸を形成する必要があるという不便もあ
るので実用されていないのが現状である。
【0008】また、中幅のプレキャスト鉄筋コンクリー
ト壁材においても大型プレキャスト鉄筋コンクリート壁
材に採用されている全高シース管鉄筋グラウト接合方法
を採用することも考えられるが、長いシース管内に隙間
なくグラウトを充填することが難しいという問題があ
り、しかもシース管による方法では施工時に仮留めがで
きないので躯体をサポートする必要があるという不便が
ある。
【0009】そこで、本発明は、主として中幅のプレキ
ャスト鉄筋コンクリート壁材において、上記の如き従来
技術の課題を解決し、ボルト締めによる壁の自立で施工
時にサポートを必要とせずまたグラウト(モルタル)を
シース管内の隅々まで充填できるモルタル充填ボルト接
合方式において、地震時のエネルギー吸収能力及び耐力
を改良した安価で実用可能なプレキャスト鉄筋コンクリ
ート壁材及びそれを用いた壁構築構造を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意検討した結果、プレキャスト鉄
筋コンクリート壁材の脚部に接合用シース管とそれを取
り巻くスパイラル筋を配設してモルタル充填ボルト接合
部を構成すれば、実公平3−1923号公報等に提案さ
れている鋼製スリーブ管のように面倒な溶接作業が必要
でなく、さらには機械加工の省略も可能であり、従って
安価でありながら、しかも所望に地震時のエネルギー吸
収能力を改良することができることを見出し、本発明を
完成したものである。こうして、本発明によれば下記が
提供される。
【0011】(1)鉄筋が埋設された脚部にシース管と
それを取り巻くスパイラル筋が配設され、脚部シース管
内空洞を利用して基盤に対してモルタル充填ボルト接合
されるものであることを特徴とするプレキャスト鉄筋コ
ンクリート壁材。
【0012】(2)幅が400〜1500mmの範囲内の
中幅のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材である(2)
記載のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材。
【0013】(3)プレキャスト鉄筋コンクリート壁材
の鉄筋が埋設された脚部に接合用シース管とそれを取り
巻くスパイラル筋が配設され、基盤から立設するボルト
がシース管を貫通しかつシース管内にモルタルが充填さ
れナット締めされてプレキャスト鉄筋コンクリート壁材
と基盤が接合されていることを特徴とする壁構築構造。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のプレキャスト鉄筋コンク
リート壁材を基盤に接合した壁構築構造を図2に模式的
に示す。図1と対照させて説明すると、プレキャスト鉄
筋コンクリート壁材3の脚部4にスパイラル筋10で取
り巻かれたシース管9で形成される貫通孔5を、基礎コ
ンクリート1に埋設したアンカーボルト2が貫通し、モ
ルタル8がシース管9内に充填されるとともにナット7
で締結されたモルタル充填ボルト接合構造である。
【0015】本発明のプレキャスト鉄筋コンクリート壁
材を施工する基盤は、コンクリート基礎に限らず、例え
ば2階の壁では床材などでもよく、限定されない。基盤
には接合用ボルトが埋設その他の方法で取り付けられて
いればよい。
【0016】本発明のプレキャスト鉄筋コンクリート壁
材は、脚部に新規なモルタル充填ボルト接合用の構造を
有する点以外は、基本的に、従来のプレキャスト鉄筋コ
ンクリート壁材と同様でよい。ただし、本発明によれ
ば、モルタル充填ボルト接合構造を工夫することにより
壁構築構造の基盤とのボルト接合部における地震エネル
ギーの吸収能力及び耐力を向上させるものであるので、
従来のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材の本体では必
要がなかった程度まで壁材本体の強度を高めて、プレキ
ャスト鉄筋コンクリート壁材及び壁構築構造の総合的な
エネルギー吸収能力と耐力を高めることが可能である。
従って、従来のリブ付き壁材ではリブ以外の壁本体部分
の厚さは比較的薄いが、一般的に、本発明ではリブ以外
の壁本体部分の厚さを従来のものより厚くしたり、壁材
全体を同じ厚さして壁材の強度を高めて使用されること
ができる。例えば、従来のモルタル充填ボルト接合タイ
プでは900mm×2700mmの中幅壁材において壁本体
部分の厚さは例えば46mm程度でも十分であり、それ以
上厚くしてもボルト部分が先に破損するので意味がない
のが一般であったが、本発明の接合構造では例えばリブ
付き壁材の壁本体部分の厚さを70mmなどに厚くした
り、あるいは厚さ120mmの全厚タイプの壁材にするこ
とにより、壁構造の耐力をさらに向上させることができ
る。
【0017】本発明のプレキャスト鉄筋コンクリート壁
材はモルタル充填ボルト接合方式であることを1つの特
徴とする。これによって、壁構築工法の施工時に壁材を
サポートする必要がなく、しかもモルタル(グラウト)
を貫通孔内に完全に充填することが容易である。プレキ
ャスト鉄筋コンクリート壁材の脚部にモルタル充填ボル
ト接合部を形成するための構成は、基本的に従来の方法
と同様でよい。全厚のプレキャスト鉄筋コンクリート壁
材において脚部にボルト接合構造を形成するためには、
底部にボルトに対するナット締めのための切り欠き(凹
部)を設け、底面からその凹部まで貫通孔を設ければよ
い。リブ付きのプレキャスト鉄筋コンクリート壁材では
底部にリブ肉厚部が存在するので、その肉厚部に貫通孔
を形成すればよく、壁材本体の厚さに依存するが、一般
的には、肉厚部の貫通孔形成部の上にボルトに対するナ
ット締めのための空間として切り欠き(凹部)を設け
る。
【0018】本発明のプレキャスト鉄筋コンクリート壁
材は、脚部のボルト接合用部のボルト貫通孔をシース管
で形成し、それを取り巻いてスパイラル筋を配置したこ
とを最も重要な特徴とするものである。シース管は、ボ
ルトを埋設するために充填するモルタルをシース管が取
り囲んで強固に保持することにより、ボルトをより強固
に保持することができるので、シース管がない場合のよ
うにモルタル部分が容易に変形して壁材に加わる剪断応
力がボルトに大きな変形を伴う負荷をもたらしてボルト
が破損し易くなることを防止する効果を奏するものであ
る。本発明の最大の特徴はこのシース管を主鉄筋に溶着
していないことである。これによってプレキャスト鉄筋
コンクリート壁材の製造が簡単になりまたコスト削減の
効果があり、実用化が可能にされるものである。
【0019】上記のようにボルトをモルタルで強固に保
持する目的のためにはシース管として薄い肉厚で十分で
あり、従来技術の鋼製スリーブ管のような厚さは不要で
あることを確認している。シース管はプレキャストコン
クリート用に各種のものが市販されているので、表面凹
凸を形成したシース管を選択して使用することにより、
モルタル及びコンクリートとの接着強度を十分に高くす
ることが可能であり、従来の鋼製スリーブ管のように機
械加工で表面に凹凸を形成する作業も省略できる利点が
ある。さらに、シース管は鋼製スリーブ管に後から機械
加工される表面凹凸と比べて容易かつ高度に表面凹凸を
形成できるのでモルタル保持力(補強効果)も一般的に
より優れることができる。またシース管は鋼製スリーブ
管と比べて肉厚を遥かに薄くできる(例えば、鋼製スリ
ーブ管は肉厚2mm、シース管は0.25mm)点でも、コ
スト低減効果がある。
【0020】シース管の種類、材質、形状、寸法などは
適宜選択して使用すればよい。材質はモルタルより強度
のある材質であればよいが、一般的には鋼材を用いる。
シース管の寸法はプレキャスト鉄筋コンクリート壁材を
基盤のボルトにセットするための余裕、壁材の変形など
も考慮して例えばボルト径に10mm〜30mmを加えた内
径のシース管とするが、従来のシース管のないモルタル
充填ボルト接合方式では貫通孔はコンクリートの成形自
体で形成するので型抜きのために円錐型(末広がり)で
あったが、シース管では孔径を広げる必要はない。シー
ス管の断面形状は真円である必要はなく、楕円等でもよ
い。なお、本発明はスパイラル筋を周りに配設してシー
ス管を鉄筋に溶着しないことを特徴とするものであり、
またシース管として肉厚のものを使用する必要はない
が、肉厚のシース管(スリーブ管)を使用しても主鉄筋
に対して溶着しない本発明の効果は得られる。
【0021】シース管の数や位置も特に限定しないが、
プレキャスト鉄筋コンクリート壁材に一般に2個以上形
成される。
【0022】シース管は上記の如くボルトをモルタルで
より強固に保持することによりボルト・モルタル接合部
でのボルトの破損を防止する効果を有しているが、それ
だけでは、ボルト・シース管複合体は壁材の鉄筋と遊離
しているので鉄筋による補強効果を利用することができ
ない。即ち、基盤とボルトに加わる外力をボルト・シー
ス管複合体から鉄筋に伝達してエネルギーを分散するこ
とができていないので、例えば地震などのエネルギーは
ボルト・シース管複合体だけの耐力限界でボルトを破壊
する結果をもたらす。そこで、本発明では、シース管の
周りにシース管を取り巻くようにスパイラル筋を配置す
る。これによって、地震などの外部負荷によってボルト
に加わるエネルギーを、ボルト・シース管複合体部分か
らスパイラル筋(より正確にはスパイラル筋で補強され
たコンクリート構造、言うならばスパイラル筋・コンク
リート複合体)を介して鉄筋(主鉄筋)に伝達(分散)
する作用効果を得ることができる。ボルト・シース管複
合体部分からスパイラル筋を介し主鉄筋に応力を伝達す
るために、スパイラル筋はシース管にも主鉄筋にも接触
することは必須ではない。スパイラル筋はシース管にも
主鉄筋にもエネルギー伝達の目的では溶着されないが
(壁材の製造時のコンクリートキャストを容易にする目
的でスパイラル筋を鉄筋等に仮留め仮溶接することは排
除されない)、シース管と主鉄筋の間にあるコンクリー
トをスパイラル筋で補強することによりシース管からス
パイラル筋を介して主鉄筋にエネルギーを伝達する作用
効果を奏する。このような補強目的のスパイラル筋は市
販されている。スパイラル筋の種類、形状、寸法などは
適宜選択して使用できる。例えば、スパイラル筋は円形
スパイラルではなく、角型スパイラルでもよく、その方
がプレキャスト時のセットは容易である。一般に必要な
いが、二重スパイラル等で使用してもよい。
【0023】本発明においては、モルタル充填ボルト接
合方式を採用していることにより、モルタルの完全な充
填が容易に行えるし、また壁材構築施工時にサポートを
必要としないという利点が保持されるが、なおかつ、ボ
ルト接合部を補強するために、従来のように主鉄筋に鋼
製スリーブ管を溶着するのではなく、簡単に言えばシー
ス管とスパイラル筋の組合せをボルト接合部に単純に配
設するだけで、主鉄筋に溶着した鋼製スリーブ管に匹敵
する効果を奏することができることを見出した点に最大
の特徴がある。シース管にスパイラル筋を組み合わせる
ことにより、主鉄筋への完全な溶接なしでも、ボルトを
シース管及びスパイラル筋を介して主鉄筋の補強作用と
連結できるため、コンクリートキャスト時に面倒な溶接
工程が省略でき、製造が大幅に簡単になり、その低減効
果は安価なシース管の使用に相まって大なるものがあ
る。また、シース管は表面凹凸が容易に形成されるので
鋼製スリーブ管よりもモルタルとの接着力を高くするこ
とが可能であるという特徴を有し、そのため直接的には
耐力向上効果を高くできるのみならず、安価な薄いシー
ス管でボルト保持力が十分に足りる利点もある。このよ
うにして安価でかつ製造・施工が容易かつ簡単な実用的
なプレキャスト鉄筋コンクリート壁材、及びそれを用い
た壁構築構造が提供されるものである。
【0024】
【実施例】(実施例1)図面を参照すると、図2に実施
例のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材を基盤に接合し
た壁材構築構造を模式的に示す。図2の左図は断面図で
あるが、シース管及びスパイラル筋は断面にすることな
く外形(姿)を描いたもので、図2の右図はシース管及
びスパイラル筋も断面にしてボルトの外形(姿)を示し
ている。図1と対照させて説明すると、プレキャスト鉄
筋コンクリート壁材3の脚部4にスパイラル筋10で取
り巻かれたシース管9で形成される貫通孔5を、基礎コ
ンクリート1に埋設したアンカーボルト2が貫通しナッ
ト7で締結すると共に、モルタル8がシース管9内に充
填されたモルタル充填ボルト接合構造である。
【0025】図3は実施例のプレキャスト鉄筋コンクリ
ート壁材の姿図であり、正面図とA−A,B−B,C−
C断面(端面)図である。プレキャスト鉄筋コンクリー
ト壁材11は、幅897mm、高さ2700mm、本体の厚
さ70mm、リブ12の厚さ120mmであるが、脚部13
は壁材の底部の全長に亙って高さ220mmで存在し、左
右2箇所にボルト接合用の貫通孔14を有すると共に、
貫通孔14の上部にボルトナット締めのための凹部15
が形成されている。C−C端面図では凹部15と貫通孔
14が見える。
【0026】図4は、図1のプレキャスト鉄筋コンクリ
ート壁材の配筋図であり、壁内に格子状に鉄筋(2.9
mm径)17が配置されると共に、周囲では主鉄筋(13
mm径)18、19が幅留め(10mm径)20を介して2
層に配置され、脚部では上下2重に主鉄筋(13mm径)
21、22が配置されている。
【0027】図5はプレキャスト鉄筋コンクリート壁材
の脚部に設けたモルタル充填ボルト接合用部の鉄筋配置
の拡大図である。図中、貫通孔14を形成するためにシ
ース管(内径40mm)25が配置され、それを取り巻い
てスパイラル筋(線径6mm、スパイラル外径70mm)2
6が配置されている。シース管25は脚部13の全高2
20mmと同じ高さ(長さ)であるが、スパイラル筋26
は脚部に上下2重に配置された主鉄筋21、22の間の
距離程度の高さ(長さ150mm)でよい。
【0028】用いたシース管25は、栗本鉄工製「ワイ
ンディングシース管#1040」で、内径40mm、外形
43mm、肉厚0.25mmであるが、図6に示すように、
表面にリブ(凹凸)がコイル状に形成されている。凹凸
の形状は限定されるものではないが、この凹凸が存在す
るためにモルタルとの接着強度に優れている。従って、
従来の鋼製スリーブ管の場合のように内面にわざわざ機
械加工して凹凸を形成する必要がない。このように表面
に凹凸を有するシース管は各種のものが市販されている
のでその中から選択して使用できる。例えば、鋼弦器材
製「スパイラルシース」などが市販されている。なお、
シース管25はマンドレルに挿入して型枠に取り付け
て、コンクリートキャストを行うので、鉄筋に溶設する
などの仮留めも必要ない。
【0029】用いたスパイラル筋は線径6mmで全長11
5mm、外形70mmのスパイラル状補強鉄筋である。スパ
イラル筋は脚部の主鉄筋21、22(これらの主鉄筋は
鉄筋30で結ばれて保持されている)に仮溶接仮留めし
てもよいが、仮留めは必須ではない。また仮留めのため
の仮溶接は、従来技術の鋼製スリーブ管を主鉄筋に溶着
するための溶接とは本質的に異なる。従来技術では鋼製
スリーブ管から主鉄筋に外力を完全に伝達するために鋼
製スリーブ管の側面全体を主鉄筋に対して完全に溶着す
るものであり、溶接のレベル、量が全く異なる。仮留め
溶接はあくまでコンクリートのプレキャスト時に仮留め
を目的としたものであり、簡易に仮固定されるだけでよ
いものである。
【0030】このプレキャスト鉄筋コンクリート壁材
は、図4の配筋図に示したように配筋しシース管を上述
の如くセットした型枠(図示せず)内にコンクリートを
キャストし、養生硬化させて製造される。
【0031】このプレキャスト鉄筋コンクリート壁材を
用いて壁構築した様子は、再び図2に戻ると、プレキャ
スト鉄筋コンクリート壁材の脚部のシース管を基盤のボ
ルトに通し、モルタルを充填してナット締めして固定し
て、モルタルを硬化させることにより得られる。モルタ
ルは従来と同様に高強度無収縮モルタル(宇部興産製U
−グラウトH型)を用いた。このプレキャスト鉄筋コン
クリート壁材はボルトナットで固定できるのでモルタル
充填後、硬化まで壁材をサポートする必要はないので、
作業性に優れている。
【0032】こうして製造及び構築した壁構築構造につ
いて、建築基準法に基づく政令第82条の6及び告示平
12建告第1457号の限界耐力計算の規定に従い、水
平方向に負荷を加える荷重−変位試験を行い、特に振動
の減衰による加速度の低減率Fh等を求めて地震時のエ
ネルギー吸収能力を測定した。
【0033】Fh=1.5/(1+10h) ここにhは建築物の減衰性をあらわす数値であり、下記
式によって計算される。
【0034】 h=(Σmheim/Σmi)+0.05 (式中、mheiは建築物の安全眼限界時の各部材(ここ
ではボルト接合部)の減衰特性を表す数値で、次に示す
式から求められ、miは建築物の安全限界変形時の各部
材の耐力を乗じて2で除した値である。)m hei=(1/4π)(ΔWim) (この式において、ΔWi及びmはそれぞれ次に数値
を表す。
【0035】ΔWi 建築物の安全限界時に各部材に生
ずる変形を最大点とする履歴特性曲線で囲まれる面積;
m 建築物の安全限界時に各部材に生ずる変形にそ
の際の各部材の耐力を乗じて2で除した数値。) 図7は、実施例1のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材
の壁構築構造について、水平加力試験して載荷荷重をY
軸、変位をX軸として表した荷重−変形曲線である。こ
の曲線から、特に比較例の対応する図8と比べると、実
施例1のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材を用いたモ
ルタル充填ボルト接合によれば、ふくらみのある荷重−
変位曲線となっていることから、ボルト接合部が破壊に
至るまでに吸収できるエネルギー量が顕著に増大してい
ることが観察される。また(ΔW im)は図7から
算出した。式(ΔWim)はこのグラフにおいて、
変位55.5mm時の荷重頂点として垂線を下ろした直角
三角形の面積(m)に対する、荷重−変形曲線で囲
まれる面積(ΔWi)の比である。このようにして図7
から求めた(ΔWim)の値から、履歴による減衰
係数である0.8mheiを求めると、14.0(%)で
あった。この値は、後記の比較例の対応する値は表1に
見られるように7.0%であるから、その2倍であり、
エネルギー吸収能力が従来の接合の2倍であることを示
している。
【0036】次いで、0.8mheiの値から、上記の式
よりh=0.8mhei+0.05(等価減衰定数)を求
めると19.0%であり、さらにFh=1.5/(1+
10h)(振動の減衰による加速度の低減率、即ち、地
震力低減係数)を求めると0.52であった。比較例の
対応する値は、表1に見られるように、それぞれ12.
0%及び0.68であるので、地震力低減係数が従来例
に対して0.52/0.68=76.5%、即ち、25
%ほど小さくなっていることを示している。
【0037】また、耐力は、図7から、変位55.5mm
時の荷重が40kNであり、比較例の対応する値が図9
から30kNであるので、耐力が30%程度向上してい
る。
【0038】(実施例2)実施例1と同様のプレキャス
ト鉄筋コンクリート壁材を製造したが、ただしプレキャ
スト鉄筋コンクリート壁材を全面120mm厚の壁材と
し、脚部にボルト接合用に凹所を形成して、壁材の底面
から凹所内までに貫通孔を実施例1と同様にシース管及
びスパイラル筋で形成した。
【0039】このプレキャスト鉄筋コンクリート壁材を
実施例1と同様の基盤のボルト(材質のみ変更)を用い
てモルタル充填接合した。得られる壁構築構造は図2に
示したものと同様の構造を有する。
【0040】この壁構築構造について実施例1の場合と
同様に地震力低減係数Fh等を求めて地震時のエネルギ
ー吸収能力を測定した結果を表1に示す。実施例2を比
較例を基準に比較すると、エネルギー吸収能力0.8m
heiは2.14倍、等価減衰定数hは1.7倍、地震
力低減係数Fhは28%低減である。また耐力は、40
%程度向上している。
【0041】なお、図7に対応する荷重−変位曲線を図
8に示す。実施例2のプレキャスト鉄筋コンクリート壁
材を用いたモルタル充填ボルト接合の地震エネルギー吸
収能力及び耐力が比較例(図9)と比べて顕著に改良さ
れることが明らかである。
【0042】(比較例)実施例1のプレキャスト鉄筋コ
ンクリート壁材に対応する従来のモルタル充填ボルト接
合タイプのプレキャスト鉄筋コンクリート壁材を製造し
た。壁材の形状及び寸法は基本的に実施例1のそれと類
似するものであるが、壁材本体の厚さは70mmではな
く、46mmであり、ボルト接合部はシース管もスパイラ
ル筋もなく、単に脚部を貫通する孔が形成されている。
貫通孔は頂面が長径43mm、短径30mmの楕円、底面が
長径60mm、短径50mmの楕円からなる円錐台形状の孔
である。
【0043】この従来のプレキャスト鉄筋コンクリート
壁材を実施例1と同様の基盤のボルト(材質のみ変更)
を用いてモルタル充填接合した。得られる壁構築構造は
図1に示した構造を有する。
【0044】この壁構築構造について実施例1の場合と
同様に地震力低減係数Fh等を求めて地震時のエネルギ
ー吸収能力を測定した。結果を表1に示す。
【0045】また図7に対応する比較例のプレキャスト
鉄筋コンクリート壁材を用いたモルタル充填ボルト接合
の荷重−変位曲線を図9に示す。図9では小さい荷重で
大きな変形が観察され、従来のプレキャスト鉄筋コンク
リート壁材では実施例に比べてエネルギー吸収能力が低
いことを示している。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、主として中幅のプレキ
ャスト鉄筋コンクリート壁材において、地震エネルギー
の吸収能力を高めることができ、しかも、グラウト(モ
ルタル)の充填が容易完全であることが可能であり、か
つ壁材構築施工時にサポートが必要なく、しかも壁材の
製造が簡単でコストも低い、安価で実用性の高いモルタ
ル充填ボルト接合構造のプレキャスト鉄筋コンクリート
壁材、及びそれを用いた壁構築構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のモルタル充填ボルト接合構造を示す。
【図2】本発明のモルタル充填ボルト接合構造を示す。
【図3】実施例のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材の
姿図である。
【図4】実施例のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材の
配筋図である。
【図5】実施例のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材の
ボルト接合部を含む脚部の拡大配筋図である。
【図6】実施例に用いたスパイラルシース管を示す。
【図7】実施例1のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材
の荷重−変位曲線を示す。
【図8】実施例2のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材
の荷重−変位曲線を示す。
【図9】比較例のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材の
荷重−変位曲線を示す。
【符号の説明】
1…基礎コンクリート 2…アンカーボルト 3…プレキャスト鉄筋コンクリート壁材 4…脚部 5…貫通孔 6…スプリングワッシャー 7…ナット 8…モルタル 9…シース管 10…スパイラル筋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋が埋設された脚部にシース管とそれ
    を取り巻くスパイラル筋が配設され、脚部シース管内空
    洞を利用して基盤に対してモルタル充填ボルト接合され
    るものであることを特徴とするプレキャスト鉄筋コンク
    リート壁材。
  2. 【請求項2】 幅が400〜1500mmの範囲内の中幅
    のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材である請求項1記
    載のプレキャスト鉄筋コンクリート壁材。
  3. 【請求項3】 プレキャスト鉄筋コンクリート壁材の鉄
    筋が埋設された脚部に接合用シース管とそれを取り巻く
    スパイラル筋が配設され、基盤から立設するボルトがシ
    ース管を貫通しかつシース管内にモルタルが充填されナ
    ット締めされてプレキャスト鉄筋コンクリート壁材と基
    盤が接合されていることを特徴とする壁構築構造。
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