JP2003146695A - 光学色ガラス、及びその使用方法、及び光学的シャープエッジフィルタ - Google Patents

光学色ガラス、及びその使用方法、及び光学的シャープエッジフィルタ

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JP2003146695A
JP2003146695A JP2002242634A JP2002242634A JP2003146695A JP 2003146695 A JP2003146695 A JP 2003146695A JP 2002242634 A JP2002242634 A JP 2002242634A JP 2002242634 A JP2002242634 A JP 2002242634A JP 2003146695 A JP2003146695 A JP 2003146695A
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colored glass
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Rolf Clasen
ロルフ・クラーゼン
Jochen Freund
ヨッヒェン・フロイント
Uwe Kolberg
ウーヴェ・コルベルク
Monika Gierke
モニカ・ギールケ
Magdalena Winkler-Trudewig
マクダレーナ・ヴィンクラー−トルデヴィヒ
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Carl Zeiss AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/11Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing halogen or nitrogen
    • C03C3/112Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing halogen or nitrogen containing fluorine
    • C03C3/115Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing halogen or nitrogen containing fluorine containing boron
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C4/00Compositions for glass with special properties
    • C03C4/02Compositions for glass with special properties for coloured glass

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャープエッジフィルタとしての特性を備え
た390〜850nmに吸収端を有する光学的な色ガラ
スを提供する。 【解決手段】 本発明は、酸化物に対する重量%で以下
の組成、SiOを30〜75重量%、KOを5〜3
5重量%、Bを>4〜17重量%、ZnOを5〜
37重量%、Fを0.01〜10重量%、CdOを0.
1〜1重量%、S+Se+Te0.1〜1.5重量%を
含む光学色ガラス、ならびにシャープエッジフィルタと
してこのガラスを用いる光学色ガラスの使用方法に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的な色ガラ
ス、及びその使用方法、及び光学的なシャープエッジフ
ィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】光学的なシャープエッジフィルタ(吸収
端の立ち上がりが急勾配で鋭いフィルタ)(Steilkante
nfilter)は、特徴的な透過性を示す。すなわち、長波
長透過特性を有するシャープエッジフィルタは、短波長
領域では低い透過率を示し、この低い透過率は、狭いス
ペクトル領域を経て高い透過率にまで上昇し、かつ長波
長においては、高いまま維持される。この低い透過率の
領域は遮断領域と呼ばれ、高い透過率の領域は通過領域
ないし透過領域と呼ばれる。
【0003】光学的なシャープエッジフィルタは、所定
の特性値によって特徴づけられる。そのため、このよう
なフィルタの吸収端は、通常いわゆるエッジ波長(本明
細書中、カットオフ波長と呼ぶこともある)λ(Kant
enwellenlaenge)として与えられる。この波長は、遮断
領域と透過領域の間にある波長で、分光内部透過率(de
r spektrale Reintransmissionsgrad)が最大値の半分
になる波長に相当する。
【0004】光学的なシャープエッジフィルタは、通
常、溶融物を冷却する際に得られる、もしくは後続の熱
処理を通して得られる例えば硫化カドミウム、セレン化
カドミウム、および/またはテルル化カドミウムの析出
(Ausscheidung)によって内部に色を生じる色ガラスに
より実現される。世に言う「析出ガラス(Anlaufgla
s)」である。
【0005】特許明細書には、原則的に析出ガラスとし
て適した様々なガラス組成物が既に開示されている。
【0006】特公昭50−011924号公報には、L
O含有ガラスならびにBaOを多く含むガラスが記
載されており、これらのガラスには、CdS、Se、お
よびTeが含まれている。
【0007】米国特許第2416392号明細書に記載
のガラスは、CdSの他にさらにCoOを必要とし、そ
の一方で、特開昭44−23821号公報に記載のガラ
スは、CdSの他にさらに酸化鉄を必要とする。
【0008】ソ連特許出願公開第192373号明細書
に記載のガラスには、CdO、Se、SおよびCの他に
さらにPbOおよびCuOが含有されている。しかし
ながら、PbOとカルコゲニド(Chalkogenid)が同時
に存在することによって、望ましくない著しい変色がガ
ラスに生じる。
【0009】種々の明細書、例えばDE−AS1596
844、特開昭43−19402号公報、DD5512
3および特開昭44−23823号公報には、CdSド
ープされたF不含析出ガラスが記載されている。このよ
うなガラスは、高い融点を有する。このことは、各成
分、とりわけ着色物質の蒸発が多くなることを意味し、
これは特にその毒性のために望ましくない。
【0010】特開昭56−5348号公報から、SiO
が乏しく、同じくFを含まない析出ガラスが公知であ
り、SiO含有量が僅かであることが、化学耐久性、
熱膨張係数および変態温度といった諸性質に不利に働い
ている。
【0011】米国特許第3954485号明細書から、
ZnOを含まない析出ガラスが公知である。しかしなが
ら、この酸化物は、析出工程を引き起こすための相分離
にとって重要である。
【0012】米国特許第2688561号明細書、米国
特許第2688560号明細書、DD141387およ
び独国特許公開第1303171号明細書に記載された
ガラスは、Cdこそ含有しているものの、SeないしS
もTeも含有しておらず、このため、半導体ドーピング
によって所望の色合いが得られない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、シャ
ープエッジフィルタとしての特性を備えた390〜85
0nmに吸収端を有する光学的な色ガラスを提供するこ
とにある。本発明のさらなる課題は、斯かるシャープエ
ッジフィルタを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題は、請求項1に
記載の光学色ガラス、請求項8に記載のガラスの使用方
法、および請求項9に記載のシャープエッジフィルタに
よって解決される。
【0015】SiOは、30〜75重量%、特に40
〜65重量%を占めて、ガラスの主成分を形成してい
る。
【0016】ホウ素を含まないか、またはB3が
〜4重量%でホウ素が乏しい従来の市販の析出ガラスと
異なり、本発明によるガラスは、4重量%よりも多くか
つ17重量%までのBを含んでいる。これによ
り、焼結温度が下がり、かつ、ガラスマトリックス中の
他のガラス成分が溶解され、かつ、焼結処理によって作
製する際のグリーン体の加工性とグリーン体の乾燥性と
が改善される。含有量は、少なくとも5重量%であるこ
とが好ましく、特に、少なくとも6重量%よりは多いこ
とが好ましい。含有量が16重量%より多いと、ガラス
の品質に悪い影響を及ぼす。その上、高いKO含有量
によるアルカリ性の水溶液中でのHBO 、上記酸化
ホウ素の一つの可能な原材料の溶解度は、上記B
の割合に制限される。
【0017】原材料HBOは、KOがガラスの成
分として原材料のKOHを介して導入される場合に特に
好ましい。というのも、このようにしてKOHによって
生ずるサスペンションの著しく高いpH値は、該サスペ
ンションの粘度に影響しかつ混合装置に腐食的に作用す
るが、この高いpH値が低減されるからである。
【0018】ZnOは、一つの重要な成分である。この
酸化物は、5〜37重量%を占める。このとき、ドーパ
ントは、均一に分散したガラス領域内に結晶化する。こ
れにより、ガラスを焼き戻しする際に、半導体ドーパン
トの均一な結晶成長が起こり、大きさの分布の非常に狭
いクリスタリットが生じる。これらの単分散系クリスタ
リットによって、非常に澄んだ輝くような色合いと、立
ち上がりの鋭いガラスの吸収端とが得られることにな
る。より高いZnO含有量を有するガラスは、滴状の析
出領域を形成する傾向を有するから、上述したZnOの
上限は理に適ったものである。ZnO含有量は、5〜3
0重量%、特に9〜30重量%、とりわけ15〜23重
量%であることが好ましい。このような「亜鉛ケイ酸ガ
ラス」の偏析傾向(Entmischungstendenz)は、網目修
飾体であるKOを用いることによって減少させること
ができる。したがって上記ガラスは、ZnO濃度の高い
領域における微小析出を阻止するため、そして、該ガラ
スの処理温度を下げるために、KOを5〜35重量
%、特に15〜29重量%含んでいる。とりわけ、Zn
O含有量が5重量%を上回る場合には、KO含有量は
5重量%より多いことが好ましく、さらに、ZnO含有
量が10重量%を上回る場合には、KO含有量は17
重量%より多いことが好ましい。このようにして、高い
透明度のガラスが得られる。
【0019】上記のガラスは、さらに、0.01〜10
重量%のFを含んでいる。これは、ガラスが焼結工程を
通して作製される場合にはとりわけ好ましい。というの
も、Fを含有することによって焼結温度が下げられ、し
かもグリーン体の強度が増すからである。溶解工程を通
して作製する場合には、Fの存在によって融点が下げら
れ、かつこれに伴って溶融物からの着色剤の蒸発が少な
くなり、このことは、用いられるカドミウム化合物に関
してはことさら非常に大きな利点となる。少なくとも
0.3重量%のFが好ましい。
【0020】グリーン体の高い強度は、その加工、輸
送、そして取扱いにとって重要である。グリーン体の強
度は、隣り合うSiOH基の間に水素による架橋結合が
形成され、そのためにグリーン体が網目構造を持つよう
になることによって決定される。Fが存在する場合に
は、水素による架橋結合の他にもSiF基とSiOH基
との間の結合も同様に形成されるが、この結合は、Si
OH基とSiOH基との間にある水素の架橋結合よりも
強い。このため、少量のフッ素だけでも強度が増加す
る。ただし、あまりにもF含有量が高い(10重量%よ
り多い)と、乾燥性が極端に悪化する。加えて、熱膨張
係数が大きくなりすぎる上に、変態温度(ガラス転移温
度)(Transformationstemperatur)が低くなりすぎて
しまう。Fの濃度は5重量%より少ないことが好まし
い。
【0021】着色のためのドーピング成分として、上記
ガラスは、CdOを0.1〜1重量%およびS+Se+
Teを0.1〜1.5重量%を含有する。添加された成分
の量の比、及び当業者により容易に特定され得る選択さ
れた反応条件に応じて、陽イオン成分としてのCdと陰
イオン成分としてのS、Se、Teから、CdS/Cd
Se/CdTeからなる混晶がイン・シチュー(in sit
u)(内部原位置)に形成される。
【0022】Znもまた、原材料ZnSとしてこのZn
が添加されかつ「Cd」がわずかに存在する場合には特
に、上記結晶中に入れることができる。出来た結晶は、
かくして(Cd,Zn),(S,Se,Te)と記載す
ることができ、このとき、コンマによって分けられた成
分は、相互にかなりの範囲で取り替えたり、あるいは完
全に取り替えたりすることができる。それぞれのカルコ
ゲニドの割合を変えることによって、吸収端は、390
〜850nmの範囲でシフトすることができる。
【0023】加えて、ガラスは、NaOを20重量%
まで、MgOを20重量%まで、好ましくは10重量%
まで、CaOを20重量%まで、好ましくは10重量%
まで、Alを10重量%まで含有してもよい。こ
の場合、NaOは、KOと同じ目的に使用される。
NaOは、KOと部分的もしくは完全に置換するこ
とができる。すなわち、KOとNaOの合計は、最
大で35重量%、とりわけ最大で29重量%であること
が好ましい。NaOの濃度がさらに高い場合には、化
学耐久性が低下し、熱膨張係数が過度に高くなり、かつ
変態温度が過度に低くなることになろう。他の(より高
価な)アルカリ酸化物LiO、RbO、CsOも
また、価格的な問題は別として、基本的には用いること
ができる。KO(ないしはNaO)(重量%で表
示)の代わりに用いることができる量においては、これ
らの酸化物の異なるモル質量を考慮に入れなければなら
ない。MgOとCaOの合計は、20重量%を越えては
ならない。MgOとCaOによって化学耐久性が改善さ
れる。そのうえ、価格の上で利点がある。しかしなが
ら、とりわけCaOがより大量に使用される場合には、
Fはわずかしか使用してはならないことに注意しなけれ
ばならない。というのも、さもなくばMF(M=(M
g),Ca,Sr,Ba)型の結晶が形成されるからで
ある。その他の点で、MgOないしCaOが10重量%
より大きな量になると、MF以外の化合物が結晶化し
たりする恐れや、さらには、もはや均質でなくかつ制御
することもできないような状態で着色成分が析出する傾
向(Ausscheideverhalten)になる恐れが生じるため、
MgOに対してだけでなくCaOに対しても同様に、好
ましい範囲は、10重量%未満となる。Alは、
化学耐久性の改善に使用される。ただし、量がさらに多
くなる場合には、焼結温度/融点が著しく高くなる。5
重量%を越えない程度用いられるのが好ましい。
【0024】熱膨張係数、変態温度Tg、及び処理温度
(Verarbeitungstemperatur)を微調整するため、
上記のガラスには、さらに10重量%未満のSrOなら
びに10重量%未満のBaOが含まれていてもよい。こ
の場合にもあてはまるのは、上記のMFの結晶化を回
避するために、好ましくは、比較的多量のFと、これら
の酸化物とを同時に使用してはならないということであ
る。その上、SrOおよびBaOは、多くの作用で類似
するMgOおよびCaOより高価であり、このため、制
限されてしか用いられない。好ましい含有量は、5重量
%未満である。F含有量が1〜10重量%の間にあるよ
うなガラスにおいては、アルカリ土類酸化物(MgO+
CaO+SrO+BaO)の含有量が3重量%未満に、
好ましくは1重量%以下に制限されているか、あるい
は、ガラスがアルカリ土類酸化物を含まないことが好ま
しく、さらに、MgO+CaO+SrO+BaOの含有
量が3重量%以上になるガラスにおいては、F含有量が
1重量%未満に制限されていることが好ましい。
【0025】上記ガラスは、さらにLaを5重量
%まで、Nbを5重量%まで、Taを5重
量%まで、CeOを5重量%まで、ZrOを5重量
%まで、およびPを10重量%まで含有していて
もよい。Pによって溶融性/焼結性が改善され
る。しかし、この物質は、熱膨張係数および化学耐久性
に不利な影響を及ぼすため、好ましくは5重量%まで、
特に好ましくは3重量%までしか使用されない。耐火性
酸化物、即ち、高い融点および/または溶融ガラスに対
する優れた化学耐久性を有する例えばZrO、Nb
、TaおよびLaといった酸化物は、
化学耐久性を改善するため、さらには熱膨張係数、T
g、そしてVAを調整するために使用することができ
る。これらの酸化物は、溶融性/焼結性が悪く、価格が
高いため、5重量%までしか、特に3重量%までしか導
入されない。CeOによって、透き通った黄金色(黄
色)のガラスの場合に、遮断領域を向上させる手段がさ
らに得られる。
【0026】さらに、上記ガラスは、常用の清澄剤を常
用の分量で含有していてもよい。
【0027】ここで、清澄剤とは、本方法により設定さ
れる温度範囲内で酸化還元反応によってガスを放出する
かまたは蒸発する全ての成分を意味する。好ましくも、
清澄剤は、清澄作用の他に、酸化還元の範囲に関わる結
果として着色に有利な効果をもたらすことになる。酸化
還元剤は、例えばAs、Sb、As
、及びSb等である。
【0028】上記のガラスは、従来の析出ガラスに用い
られる通常の溶解方法を用いて、つまり、中性ないし弱
い還元性の条件のもとで融解することができる。
【0029】上記ガラスは、作製温度(溶解または焼
結)から冷却された直後には先ず無色であるか、あるい
は薄く、したがって十分に着色されていないので、着色
のために該ガラスに析出工程を施さなければならない。
そのため、ガラスには、変態温度Tgより200℃高い
温度以下(Tg+≦200℃)の範囲で、更に数時間か
ら数日間の熱処理が行なわれる。これによって、ガラス
中に溶かされた着色成分から、Cd(S,Se,Te)
からなる微小なクリスタリットが形成され、その際、そ
の価電子帯と伝導帯の間のバンドギャップは、一方では
該クリスタリットの組成から、もう一方では該クリスタ
リットの大きさから決まっている。これは、他方で析出
温度および析出時間に依存している。温度が高ければ高
いほど、また析出時間が長ければ長いほど、クリスタリ
ットはますます大きくなり、バンドギャップはますます
小さくなり、かつガラスの固有色は一層波長の長いもの
に(すなわち、一層赤く)なる。このとき、バンドギャ
ップは、同じ組成の巨視的な結晶の極限値に漸近的に近
づく。析出工程後、ガラスに典型的な透過特性、即ち長
波長を通過させる特徴を有したシャープエッジフィルタ
の透過特性が得られる。このシャープエッジフィルタ
は、短波長での遮断領域(バックグラウンド)、そし
て、事実上完全と言ってよい透過状態への極めて素早い
推移、比較的長い波長でのいわゆる透過領域ないし通過
領域に特徴がある。遮断領域と通過領域との間は、通
常、約100nmしかない。通過領域における透過率の
50%の透過率になる波長は、エッジ波長(カットオフ
波長)λと呼ばれ、ガラスの色を特徴づける。
【0030】好適にも上記ガラスは、焼結方法を用い
て、つまり粉末技術による方法を用いて製造することも
できる。
【0031】この場合には先ず、粉末状のSiOもし
くはSiOサスペンションを含む焼結可能なグリーン
体が作製される。焼結工程の温度を下げるために、そし
てガラスの特性をドーパントに合わせるために、粉末状
のSiOの他に更なる添加物が用いられるが、ただし
このとき、アルコール性溶剤は不要で、しかも酸化物に
対しては、有機化合物で可燃性の、さらに場合によって
は毒性のある原材料は必要ない。
【0032】原材料として、可溶性の原材料、あるい
は、粒径0.5μm未満の原材料が使用されなければな
らない。特に、ナノスケールの粉末としてガラス形成剤
が使用されなければならない。この場合、ナノスケール
の粉末とは、平均粒径分布に関して、約100nmまで
の下位のnm範囲にあるd50値を有する原材料のこと
である。例えば粉末状のSiO原材料は、或るd50
値を有する。この粉末状のSiO原材料の他にSiO
サスペンションも原材料として適当である。添加剤の
原材料として、ホウ酸、酸化亜鉛、炭酸カリウム(Kali
umcarbonat)、カセイカリ溶液(Kalilauge)、そし
て、網目形成体ならびに網目修飾体といった網目特性を
持つ他の化合物が用いられる。しかしながら、添加物
は、カセイソーダ溶液またはフッ化水素カリウムといっ
た、他の類の炭酸塩、アルカリ溶液、あるいは塩基のい
ずれかであってもよい。この場合、原材料が別々にサス
ペンションに添加されるか、あるいは、前もって作られ
た物理的ないし化学的な多成分混合相(Mehrkomponente
n-Mischphase)として2種類以上の原材料が殆ど導入さ
れるかどうかは、重要ではない。さらに分散助剤(Disp
ergierhilfe)、例えばフッ化アンモニウム、更なるア
ルカリ液および酸、例えば硫酸もしくはリン酸、を添加
することができる。これらの化学製品は、規格に従い、
分析学的な純度でも提供されるので、上記の方法を用い
れば、純度の高いガラスを得ることができる。このと
き、ガラスの純度は、添加されるガラス成分の不純物に
依存する。
【0033】グリーン体は、出発材料を任意の順序で水
の中、場合によってはエタノールといったアルコール溶
剤の中に分散させ、溶解することによって作製される。
【0034】このとき、出発材料とともに1種類以上の
ドーパントMXが分散または溶解される。前記式中、M
=Cd、およびX=S,Se,Teであり、MXは、例
えばCdS、CdSeであるが、CdSSeといった混
晶でもよい。
【0035】CdS、CdSeまたはCdTeを使用す
る代りに、例えばCd+Te→CdTeといったよう
に、複数の元素からドーパントをイン・シチュー(in-s
itu)で形成させたり、あるいは、例えばCdO、Na
SeO及び還元性ガスといった他の物質からドーパ
ントをイン・シチューで形成させたりすることもでき
る。しかしながら、この場合には、斯かる反応を促進す
るために、適切な温度条件、時間条件およびpO条件
を選択しなければならず、その際、これらの条件が主反
応のための条件と矛盾する可能性がある。そのため、こ
のようなやり方は、原材料費の面で得になるにもかかわ
らず、時として推奨されないことがある。
【0036】好ましくは、グリーン体を作るために、出
発材料、および場合によってはドーパントを溶解および
分散させ、型に注入可能(giessfaehig)な、あるいは
打ち延ばし塗布可能(streichfaehig)な、あるいは押
し出し加工可能(extrudierbar)なサスペンションが得
られるようにする。このとき、サスペンションは、型に
注入されるのが好ましい。室温ないし130℃未満の温
度で上記サスペンションを硬化させた後、このグリーン
体は、室温ないし400℃までの温度で乾かされる。乾
かされたグリーン体は、最終的にガラス組成に応じて6
00℃から1100℃、特に700℃〜1000℃の間
の温度で焼結ないし融解される。ここに記載した温度お
よび時間経過についての基礎条件を、その都度具体的な
ケースに対して変えたり、あるいは場合によっては修正
したりすることは、当業者の知るところである。
【0037】必要に応じて上記グリーン体は、その均質
性および得られるガラスの最終的な品質の改善のため
に、再度、粉砕されてもよいし、あるいは、粉砕された
後、引き続けて分散されかつ乾燥されてもよい。
【0038】本実施形態においては、出発材料としてK
OH、HBO、ZnO、KHF 、SiO、さら
にドーパントとしてCdSないしはCdSeが使用され
る。
【0039】出発材料KOH、HBO、ZnO、K
HF、CdSないしはCdSe、及びSiOは、順
次、掻き混ぜられながら水の中に溶かされるか又は分散
される。異なる原材料を溶かしやすくするために、必要
に応じて、超音波を用いたり、あるいは、サスペンショ
ンに添加剤を加えたりすることによって原材料を導入し
てもよい。
【0040】出来上がったサスペンションは、型の中に
注入されて、その中で固められ、さらに空気中で10〜
96時間乾燥させられる。また、サスペンションは、型
に打ち延ばし塗布され、あるいは型に押し出し加工され
てもよい。型から取り出された後、グリーン体は、さら
に室温で10〜96時間、続けて40〜400℃で1〜
48時間乾燥させられる。
【0041】透明なガラスのための焼結は、ガラスの組
成にもよるが600〜1200℃の間の温度で行なわれ
る。灼熱時間は、10分から5時間に及ぶ。CdSクリ
スタリットないしはCdSeクリスタリットを形成する
ための後続の析出工程(Anlaufprozess)は、400〜
700℃で行なわれ、このときの灼熱時間は、5〜50
0時間となるようにすることができる。
【0042】焼結工程によって二段階工程を経て作製さ
れるガラスは、純粋な溶解方法によるガラスの作製温度
を約200〜700℃下回る温度で作製することができ
る。このことは、作製過程における省エネルギー化、有
毒なドーパントであるCdS、CdSeおよびCdTe
の顕著な低排出化、反応性が高い腐食性のガラス組成物
による溶解装置の化学的な腐食の低減化、そして、有毒
なドーパントの節約を意味する。この二段階工程におけ
るグリーン体の焼結可能性によってさらに、ガラス製品
の成形工程を室温で行なうことができ、予め最終寸法に
近い状態で仕上げることができる。これにより、切断、
表面加工、研磨といった後加工の際の無駄をかなり少な
くすることができる。加えて、グリーン体を製造する際
に、化学工業およびガラス工業における常用の化学薬品
を使用することができ、しかも、成形工程を水をベース
に進行させることができるという上述の手段によって、
本発明による方法は、非常に環境に優しいという特徴を
有している。
【0043】
【発明の実施の形態】表1には、上記の焼結方法によっ
て製造されたガラスの最終組成ならびに焼結温度が示さ
れている。
【0044】上記の焼結方法によって製造されたCdS
でドープされた色ガラスの組成および焼結温度
【表1】 ドーパントの量は、母材ガラスに対して追加的に示され
ている。
【0045】表2には、表1と同じガラスが示されてい
るが、この場合、ドーパントがCdSeである点が異な
っている。同じ母材ガラスには、同じ番号が付されてい
る。ドーピング量がドーパントに依存していることに留
意されたい。これらのガラスの焼結温度は、表1に記載
された焼結温度と同じであるので、表2には示されてい
ない。
【0046】特に泡の数を最小限に減らすという観点に
おいてガラスの品質を改善するには、ガラスをその焼結
温度にまで加熱するだけでなく、さらに若干温度を高め
ることも好ましい場合がある。これにより、ガラスの粘
度が低下し、場合によって発生する泡をガラス本体から
逃がすことができる。
【0047】表1と異なり、表2には、実施例に対し
て、ガラス中にまだ含まれている気泡がガラスから逃散
する温度が示されている。本明細書中、泡が抜け出るこ
とによって特徴付けられるこの温度のことを「清澄温度
(Laeutertemperatur)」と呼ぶ。清澄温度は、上記実
施例における焼結温度と同じように、CdSドーピング
の場合とCdSedドーピングの場合とで全く同じであ
るため、表1には示されていない。ドーパントの含有量
のわずかな違いによって、上記温度に実質的な変化は生
じない。
【0048】上記の焼結方法によって製造されたCdS
eでドープされた色ガラスの組成および清澄温度
【表2】 ドーパントの量は、母材ガラスに対して追加的に示され
ている。
【0049】上述の二つの方法において、ガラスは、グ
リーン体を介して作製される。
【0050】ガラスが上述の「清澄温度」まで加熱され
る場合、このとき、この「清澄温度」が一度で達成され
るか、それとも、ガラスが一旦低めの温度でガラス様に
焼結され、二番目の温度調節工程でさらに高い温度まで
上げられるかどうかということは、この工程ならびにガ
ラスの品質にとってはあまり重要ではない。
【0051】温度の値から明らかに分かるように、本明
細書中の定義による「清澄温度」は、本発明に係るガラ
スに関しては、従来通り製造されたガラスの作製温度な
らびに処理温度をいずれも下回っている。
【0052】以下、一実施例に関して、焼結対象のグリ
ーン体を作製するための詳細な過程を、他の全ての実施
例に関する一例として示すことにする。実施例1.6に
関するグリーン体は、90l(リットル)の水の中に以
下の材料を含むサスペンションより作製される。
【表3】
【0053】様々な原材料、KOH、HBO、Zn
O、KHF、CdS、SiOは、次々に掻き混ぜら
れながら水の中に溶かされ、あるいは分散される。これ
によって、型に注入可能なサスペンションが形成される
が、このサスペンションの中には、後で着色されるガラ
スの成分の全てが含有されている。
【0054】出来上がったサスペンションは、任意の型
に塗り込められ、この型の中で固められ、さらに空気中
で24時間乾燥させられる。型から出した後、このグリ
ーン体は、さらに室温で48時間、次に120℃で24
時間乾燥させられる。
【0055】透明なガラスのための焼結は、700℃の
温度のもと1時間の灼熱時間で行なわれる。CdSクリ
スタリットを形成するための後続の析出工程は、500
℃のもとに10時間の灼熱時間で行なわれる。
【0056】このガラスは、その透過率の推移から、光
学的シャープエッジフィルタとして用いるのに極めて適
している。このガラスは、遮断領域において、10−3
より小さくかつさらに優れた透過率を示す。このガラス
の通過領域での透過率は、十分に高い。
【0057】このガラスの吸収端は、十分に鋭く、その
位置は、CdSによるドーピングの場合には約500n
mにあり、CdSeによるドーピングの場合には約70
0nmにあり、さらに、CdTeを使用した場合には、
850nmまでの吸収端を実現することができる。「混
合ドーピング」の場合には、然るべき中間の吸収端位置
を得ることができる。カドミウム/カルコゲニドのモル
比が1より小さい場合には、吸収端は、短波長側に約1
00nmシフトする。特に際立っているのは、硫化物の
場合の効果である。このとき、390nmまでの吸収端
位置が達成される。
【0058】図1には、波長範囲550〜700nmに
おける二つの焼結ガラスの透過率の推移(試料の厚さ3
mmでの波長に対する分光透過率)が示されている。こ
れらの二つの焼結ガラスは、CdSとCdSeによって
混合ドーピングを行なった場合の実施例x.3およびx.
6によるガラス組成を有するものであり、このとき、C
dSとCdSeの混合は、0.234CdSe+0.20
0CdS(実施例3.3、符号1)および0.234Cd
Se+0.208CdS(実施例3.6、符号2)である
(表4も参照)。
【0059】上記の焼結方法によって製造されたCdS
ならびにCdSeでドープされた色ガラスの組成(組成
は重量%で示されている)
【表4】 ドーパントの量は、母材ガラスに対して追加的に示され
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CdSとCdSeによって混合ドーピングさ
れた二つの焼結ガラスの透過率の推移を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C03C 3/097 C03C 3/097 3/115 3/115 G02B 1/00 G02B 1/00 5/22 5/22 (72)発明者 ウーヴェ・コルベルク ドイツ・55252・マインツ−カステル・フ レーサーヴェーク・1 (72)発明者 モニカ・ギールケ ドイツ・65205・ヴィースバーデン−エル ベンハイム・ベルリナー・シュトラーセ・ 231 (72)発明者 マクダレーナ・ヴィンクラー−トルデヴィ ヒ ドイツ・マインツ・55126・マインツ・ア ム・キルヒボム・20ベー Fターム(参考) 2H048 CA06 CA13 CA14 4G062 AA04 BB01 BB08 DA05 DA06 DA07 DB01 DB02 DB03 DC03 DC04 DD01 DD02 DD03 DE03 DE04 DE05 DF01 EA01 EB01 EB02 EB03 EB04 EC03 EC04 EC05 ED01 ED02 ED03 ED04 EE01 EE02 EE03 EE04 EF01 EF02 EF03 EG01 EG02 EG03 FA02 FB01 FC01 FC02 FC03 FD01 FE01 FF01 FG01 FG02 FG03 FH01 FH02 FH03 FJ01 FK01 FK02 FK03 FL01 FL02 FL03 GA01 GB01 GB02 GB03 GC01 GC02 GC03 GD01 GD02 GD03 GE02 GE03 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ04 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM02 NN01 NN05 NN10 NN11 QQ20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学色ガラスにおいて、 酸化物を基準にした重量%で以下の組成、 SiO 30〜75重量% KO 5〜35重量% B >4〜17重量% ZnO 5〜37重量% F 0.01〜10重量% CdO 0.1〜1重量% S+Se+Te 0.1〜1.5重量% を含むことを特徴とする光学色ガラス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学色ガラスにおい
    て、 酸化物を基準にした重量%で以下の組成、 SiO 30〜75重量% KO 5〜35重量% B >4〜17重量% ZnO 5〜30重量% F 0.01〜10重量% CdO 0.1〜1重量% S+Se+Te 0.1〜1.5重量% を含むことを特徴とする光学色ガラス。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光学色
    ガラスにおいて、 酸化物を基準にした重量%で以下の組成、 SiO 40〜65重量% KO 15〜29重量% B 5〜16重量% ZnO 9〜30重量% F 0.01〜10重量% CdO 0.1〜1重量% S+Se+Te 0.1〜1重量% を含むことを特徴とする光学色ガラス。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項
    に記載の光学色ガラスにおいて、 常用の清澄剤を常用の分量含んでいることを特徴とする
    光学色ガラス。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
    記載の光学色ガラスにおいて、 さらに、酸化物を基準にした重量%で以下の組成、 NaO 0〜20重量% MgO 0〜20重量% CaO 0〜20重量% ただしCaO+MgO 0〜20重量% Al 0〜10重量% を付加的に含むことを特徴とする光学色ガラス。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
    記載の光学色ガラスにおいて、 さらに、酸化物を基準にした重量%で以下の組成、 SrO 0〜<10重量% BaO 0〜<10重量% La 0〜5重量% Nb 0〜5重量% Ta 0〜5重量% CeO 0〜5重量% ZrO 0〜5重量% P 0〜10重量% を付加的に含むことを特徴とする光学色ガラス。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれか1項に
    記載の光学色ガラスにおいて、 酸化物を基準にした重量%で、Fを1〜10重量%、及
    びMgO+CaO+SrO+BaOを0〜<3重量%含
    むことを特徴とする光学色ガラス。
  8. 【請求項8】 請求項5または請求項6に記載の光学色
    ガラスにおいて、 酸化物を基準にした重量%で、MgO+CaO+SrO
    +BaOを≧3重量%、及びFを0.01〜<1重量%
    含むことを特徴とする光学色ガラス。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれか1項に
    記載の光学色ガラスにおいて、 吸収端、すなわちエッジ波長λが390nm〜850
    nmの間にあることを特徴とする光学ガラス。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれか1項
    に記載の光学色ガラスを光学的シャープエッジフィルタ
    として用いる光学色ガラスの使用方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項9のいずれか1項
    に記載の光学色ガラスからなる光学的シャープエッジフ
    ィルタ。
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