JP2003146612A - 燃料改質装置 - Google Patents
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Abstract
を得る。 【解決手段】 円筒状の内管3、中間管5および外管4
を同心状に配置し、内管3と中間管5との間に第1のガ
ス流路部6を構成し、中間管5と外管4との間に第2の
ガス流路部8を構成する。内管3と外管4との他端部に
端部フタ9を接合し、第1のガス流路部6と第2のガス
流路部8とを連通するガス連通部10を構成する。改質
触媒11を第1のガス流路部6に保持させて改質触媒層
7を構成する。そして、ガス連通部10内に第1のガス
流路部6から流出する反応ガス2の端部フタ9への吹き
つけを阻止するように、断熱材14がガス連通部10内
に配設されている。
Description
おいて原料である例えば炭化水素等の改質反応を行う燃
料改質装置に関するものである。
公報に示された従来の燃料改質装置の構成を示す断面図
である。図15において、円筒状の内管50、内管50
より大径の円筒状の中間管52および中間管52より大
径の外管51が同心状に配置されている。これらの内管
50、中間管52および外管51は同一長さに作製され
ている。そして、原料ガス1(反応ガス)が導入・流通
する環状の第1のガス流路部53が、内管50と中間管
52との間に構成され、改質触媒11が第1のガス流路
部53内に充填されて改質触媒層7を構成している。ま
た、原料ガス1が改質触媒層7を流通することにより改
質反応が行われて生成された改質ガス2(反応ガス)が
流通する第2のガス流路部54が、中間管52と外管5
1との間に構成されている。さらに、環状の端部フタ5
5が、内管50と外管51との他端部に溶接等により接
合されて取り付けられ、第1のガス流路部53と第2の
ガス流路部54とを連通するガス連通部56を構成して
いる。これらの端部フタ55およびガス連通部56は、
改質触媒層7から流出する改質ガス2を反転させて第2
のガス流路部54に流入させ、第2のガス流路部54内
を原料ガス1の流通方向と逆方向に流通させる。また、
複数のガス流通孔が形成された受け皿57が、第1のガ
ス流路部53の他端側に配置され、改質触媒11を保持
するようになっている。これら7、11、50、51、
52、53、54、55、56より環状の改質反応器5
8が構成されている。また、環状の端部フタ用保護断熱
材59が端部フタ55を囲繞するように配置されてい
る。従来の燃料改質装置は、燃焼装置(図示せず)より
供給される加熱源である燃焼ガス(加熱流体)15がこ
のように構成された改質反応器58の内管50内に形成
された加熱流体流路部16を流通するように構成されて
いる。
て説明する。まず、例えば炭化水素とスチームとからな
る原料ガス1が、例えば450℃程度に予熱された後、
改質反応器58の一端側から第1のガス流路部53内に
導入される。そして、原料ガス1は、第1のガス流路部
53内に配置された改質触媒層7内を流通し、改質触媒
11と接触する。ここで、原料ガス1は、改質触媒11
の働きにより水蒸気改質反応を生じ、H2、CO、CO2
等の混合ガス(改質ガス)となる。改質反応により生成
された高温(700℃程度)の改質ガス2は、受け皿5
7のガス流通孔を通過して環状のガス連通部56内に流
出する。そして、改質ガス2は、ガス連通部56により
流れを反転されて第2のガス流路部54内に流入し、そ
の第2のガス流路部54内を原料ガス1の流通方向とは
逆方向に流通する。改質ガス2が第2のガス流路部54
を流通する過程で、改質ガス2と中間管52との間で熱
伝達が行われ、改質ガス2の顕熱が中間管52を経て改
質触媒層7に回収された後、改質ガス2は系外に排出さ
れる。この時、改質反応の熱源としての燃焼ガス15
が、燃料改質装置の一部として設けられた燃焼装置(図
示せず)より供給され、内管50を介して改質触媒層7
と熱交換しながら加熱流体流路部16内を流通する。そ
して、端部フタ保護用断熱材59が、この燃焼ガス15
により加熱が不要な所、即ち、改質触媒11が充填され
ていない端部フタ55の過熱を防止している。
おいては、例えば、原燃料をメタンとして、改質触媒層
で水蒸気改質反応が行われた場合、メタンの改質反応と
COのシフト反応が以下の通り進行する。 (改質反応) CH4+H2O ⇔ CO+3H2 (シフト反応) CO+H2O ⇔ CO2+H2 この改質反応は、吸熱反応であるため熱源が必要とな
る。改質反応器58の仕様にもよるが、一般に改質率9
5%を達成させるためには、改質触媒層7の出口部で、
反応ガスとして少なくとも700℃前後の温度が必要で
ある。これを外部より加熱する場合、加熱流体に面する
内管50の表面温度(最高温度となる改質触媒層の出口
隣接部分)は800℃前後になる。従って、内管50
は、800℃程度の温度に耐える高温耐久性材料で作製
する必要がある。この場合、加熱流体である燃焼ガス1
5の温度は通常900〜1000℃前後である。
均して例えば100℃前後の動作上不可避な温度差が生
じている。そこで、この温度差により、内管50と外管
51との間に熱膨張差が生じ、その熱膨張差に起因する
応力が端部フタ55の部分に集中する。このような熱構
造的に弱い端部フタ55およびその近傍部分の動作温度
は、改質反応器58の構造強度を決定する上で重要であ
る。後述するように金属材料は高温度になるに従い機械
強度が低下する特性を有する。従って、この部分の温度
を低減することが、改質反応器58の構造寿命を保つ上
で重要な課題となる。一方、内管50の中央部分は、構
造上他の構造部材からの干渉が少なく、端部フタ55の
部分およびその近傍部分とは状況が異なる。このような
構造上拘束のない状態で内管50が自由膨張する条件で
は、800℃前後の温度でも問題は少ない。
タ55は、構造的に改質触媒層7の出口部温度(700
℃前後)と燃焼ガス温度(1000℃前後)との中間温
度を示している。端部フタ保護用断熱材59は、燃焼ガ
ス15から端部フタ55への熱伝達および放射伝熱を抑
えて端部フタ55の動作温度をできるだけ低減するため
に設けたものであり、可能な範囲、該当部分温度を燃焼
ガス温度ではなく、改質触媒層7の出口温度(700℃
前後)に近づけようとするものである。しかしながら、
端部フタ55の端部が温度の高い内管50の触媒層出口
隣接部分に近接しており、また断熱材59の厚みを十分
確保できない等の構造的な理由により、端部フタ55の
動作温度は、内管50の最高温度と同程度かやや上回る
レベル(800〜850℃前後)となってしまう。
固有の性質により動作温度の上昇に伴い低下する。その
低下傾向は、特に600℃を越すあたりから大きくな
る。相対的に安価で、高温耐熱性の汎用材料であるステ
ンレス316材の機械的特性の温度依存性を表1に示
す。表1から分かるように、定性的には、特にクリープ
耐性の低下が著しく、700℃を越えるような温度領域
においては10万時間を超えるような運転寿命を得るこ
とが汎用ステンレス材料では難しい。従って、ステンレ
ス材より一層高価であるインコネル材料やチタン・ニオ
ブを含むような鋳造材料を改質反応器の管材料として用
いざるを得ず、特に燃料電池用途等のような量産品向け
には、コスト的および寿命的な面で適用が厳しい状況で
あった。
てメタンの十分な分解を得るには反応平衡により少なく
とも700℃程度の反応温度が必要となること、およ
び、熱構造的に最も弱い端部フタ55およびその近傍部
分が改質触媒層7の出口部分に近接していることから、
積極的な低温度化方策が無い現状では端部フタ55の動
作温度が700℃程度を下回ることは現実的に不可能な
点にある。
は端部フタ用保護断熱材59により温度保護されている
ものの、現実には、より高温度の燃焼ガス15と近接し
ており、700℃を越える温度が実測されている。先に
述べたように端部フタ55は、高温側の内管50と相対
的に低温側の外管51とを構造的に接続しているため、
両者の熱膨張差による応力が集中し、構造的に弱い部分
である。そこで、安価なステンレス材料を端部フタを含
めた改質反応器全体に適用する場合、10万時間を超え
るような運転寿命を得るには、端部フタおよびその近傍
部分を改質反応温度(700℃)以下の低温度で動作さ
せる必要があり、改質反応器構造の抜本的な改良が必要
となる。また、運転のさらなる長寿命化を図るには、表
1に示されるように、端部フタおよびその近傍部分をク
リープ強度の低下が始まる600℃程度以下での低温度
で動作させることが望ましい。
ためになされたもので、構造的に弱くなる端部フタある
いはその近傍部分の動作温度を本質的に大きく低下さ
せ、安価な金属材料を適用しつつ熱応力に対して耐性の
ある燃料改質装置を提供することを目的とする。
装置は、反応ガスの流通空間を区画する第1および第2
の壁と、上記第1および第2の壁の間に配置された中間
壁と、上記第1の壁と上記中間壁との間に形成され、上
記反応ガスが一端側から導入され、他端側に流出される
第1のガス流路部と、上記第1のガス流路部内に改質触
媒が保持されて構成された改質触媒層と、上記第1の壁
を介して上記改質触媒層と相対して設けられ、加熱流体
が流通する加熱流体流路部と、上記中間壁と上記第2の
壁との間に形成され、上記第1のガス流路部を流通した
後の上記反応ガスが他端側から導入され、一端側から流
出される第2のガス流路部と、上記第1および第2の壁
の他端側に接合され、上記第1のガス流路部と上記第2
のガス流路部とを連通し、上記第1のガス流路部から流
出した上記反応ガスを反転して上記第2のガス流路部に
流入させるガス連通部を構成する端部フタとを有する改
質反応器を備えた燃料改質装置において、上記端部フタ
が、上記第1のガス流路部から流出する上記反応ガスお
よび上記加熱流体流路部を流通する上記加熱流体から熱
的に隔離されているものである。
部から流出する上記反応ガスに対して上記端部フタを遮
蔽するように上記ガス連通部内に配設され、かつ、第2
の断熱材が上記加熱流体に対して上記端部フタを遮蔽す
るように配設されているものである。
および第2の壁と、上記第1および第2の壁の間に配置
された中間壁と、上記第1の壁と上記中間壁との間に形
成され、上記反応ガスが一端側から導入され、他端側に
流出される第1のガス流路部と、上記第1のガス流路部
内に改質触媒が保持されて構成された改質触媒層と、上
記第1の壁を介して上記改質触媒層と相対して設けら
れ、加熱流体が流通する加熱流体流路部と、上記中間壁
と上記第2の壁との間に形成され、上記第1のガス流路
部を流通した後の上記反応ガスが他端側から導入され、
一端側から流出される第2のガス流路部と、上記第1お
よび第2の壁の他端側に接合され、上記第1のガス流路
部と上記第2のガス流路部とを連通し、上記第1のガス
流路部から流出した上記反応ガスを反転して上記第2の
ガス流路部に流入させるガス連通部を構成する端部フタ
とを有する改質反応器を備えた燃料改質装置において、
上記端部フタを冷却する冷却構造を有するものである。
路部から流出する上記反応ガスおよび上記加熱流体流路
部を流通する上記加熱流体の少なくとも一方から熱的に
隔離されているものである。
上記反応ガスに対して上記端部フタを遮蔽するように上
記ガス連通部内に配設された第1の断熱材、および、上
記加熱流体に対して上記端部フタを遮蔽するように配設
された第2の断熱材の少なくとも一方を有するものであ
る。
壁に対して上記端部フタの設置方向に延伸され、上記端
部フタが上記第1および第2の壁の延伸部に接合されて
いるものである。
上記反応ガスの上記端部フタ側への流入を遮蔽する仕切
り板が上記ガス連通部に配設されているものである。
合部と上記第1のガス流路部の他端部との間に位置する
上記第1の壁の延伸部に肉薄部が形成されているもので
ある。
の壁の熱膨張差に起因する熱応力を受けないように上記
ガス連通部内に保持されているものである。
改質触媒層側に密接して配置された冷却部と、該冷却部
内を流通する冷却流体とを有するものである。
質触媒層側の端面に沿って流れる上記冷却流体の流路
と、上記第1の壁の上記端部フタとの接合部と上記第1
のガス流路部の他端部との間に位置する上記第1の壁の
延伸部の上記加熱流体流路部側の壁面に沿って流れる上
記冷却流体の流路とを有するものである。
燃焼装置から排出される燃焼ガスであり、上記冷却流体
が該燃焼装置に供給される空気および燃料ガスの少なく
とも一方である。
が上記冷却部を流通後上記加熱流体に合流するよう構成
されているものである。
記冷却部を流通させて得られるスチームが上記反応ガス
として上記改質触媒層に供給されるものである。
アルミナ繊維含有バルク材である。
アルミナ繊維含有バルク材を、600℃以上の温度で一
回以上加熱処理したものである。
上記中間壁は同心円状に配置された円筒形状に作製され
ているものである。
上記中間壁は平板形状に作製されているものである。
け、上記第1のガス流路部に設けた上記改質触媒層を通
過した上記反応ガスが、該触媒層を流通することにより
第2の反応を進行させるものである。
部に保持されたCOを低減させる触媒で構成されている
ものである。
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る燃
料改質装置の要部の構成を示す断面図である。
内管3、内管3より大径の中間壁としての円筒状の中間
管5および中間管5より大径の第2の壁としての外管4
が同心状に配置されている。なお、内管3および外管4
の他端部は、中間管5の他端部から軸方向外方に同一長
さ延伸されている。原料ガス1(反応ガス)が導入・流
通する環状の第1のガス流路部6が、内管3と中間管5
との間に構成され、改質触媒11が第1のガス流路部6
内に充填されて改質触媒層7を構成している。また、原
料ガス1が改質触媒層7を流通することにより改質反応
が行われて生成された改質ガス2(反応ガス)が流通す
る環状の第2のガス流路部8が、中間管5と外管4との
間に構成されている。また、断面コ字状のリング状の端
部フタ9が、内管3と外管4との他端部に溶接等により
接合されて取り付けられ、第1のガス流路部6と第2の
ガス流路部8とを連通するガス連通部10を構成してい
る。このガス連通部10は、改質触媒層7から流出する
改質ガス2を反転させて第2のガス流路部8に流入さ
せ、第2のガス流路部8内を原料ガス1の流通方向と逆
方向に流通させる。また、複数のガス流通孔が形成され
た受け皿12が、第1のガス流路部6の他端側に配置さ
れ、改質触媒11を保持するようになっている。さら
に、第2の断熱材としての環状の端部フタ用保護断熱材
13が端部フタ9を囲繞するように取り付けられ、第1
の断熱材としての環状の断熱材14が端部フタ9を改質
ガス2に対して遮蔽するようにガス連通部10内に配置
されている。なお、端部フタ用保護断熱材13は、少な
くとも内管3の改質触媒層7の出口部位置より軸方向一
端側の内壁面を露出するように配置されている。
燃焼装置(図示せず)より供給される加熱源である燃焼
ガス(加熱流体)15がこのように構成された改質反応
器100の内管3内に形成された加熱流体流路部16を
流通するように構成されている。なお、加熱流体流路部
16は、断熱性を有する部材からなる円柱状の流路形成
部材17が内管3内に同軸に挿入され、内管3と流路形
成部材17との間に形成された環状の流路である。
いて説明する。まず、改質反応の熱源としての燃焼ガス
15(1000℃程度)が、燃料改質装置の一部として
設けられた燃焼装置より供給され、内管3内の加熱流体
流路部16内を流通している。これにより、改質触媒層
7が内管3を介して燃焼ガス15と熱交換し、加熱され
る。そこで、例えば炭化水素系ガスと水蒸気とからなる
原料ガス1が、例えば400℃程度に予熱された後、改
質反応器100の一端側から第1のガス流路部6内に導
入される。そして、原料ガス1は、第1のガス流路部6
内に配置された改質触媒層7内を流通し、改質触媒11
と接触する。ここで、原料ガス1は、改質触媒11の働
きにより水蒸気改質反応を生じ、H2、CO、CO2等の混合
ガス、即ち水素リッチな改質ガスとなる。この改質反応
により生成された700℃程度の改質ガス2は、受け皿
12のガス流通孔を通過してガス連通部10内に流出す
る。そして、改質ガス2は、ガス連通部10により流れ
を反転されて第2のガス流路部8内に流入し、その第2
のガス流路部8内を原料ガス1の流通方向とは逆方向に
流通する。改質ガス2が第2のガス流路部8を流通する
過程で、改質ガス2と中間管5との間で熱交換が行わ
れ、改質ガス2の顕熱が中間管5を経て改質触媒層7に
回収された後、改質ガス2は改質反応器100の一端側
から系外に排出される。この時、内管3の中で改質触媒
層7の出口隣接部分が最も高温(800℃程度)になっ
ている。
4の他端側が中間管5の他端部から軸方向外方(端部フ
タ9側)に延伸されているので、最も高温となっている
内管3の改質触媒層7の出口隣接部分と端部フタ9との
距離が、従来装置に比べて、内管3の延伸分長くなって
いる。そこで、内管3の改質触媒層7の出口隣接部分の
熱が内管3の他端部を介して端部フタ9に伝達しにくく
なり、内管3の改質触媒層7の出口隣接部分の熱に起因
する端部フタ9の温度上昇が抑えられる。また、端部フ
タ保護用断熱材13が端部フタ9を囲繞するように取り
付けられているので、端部フタ9が燃焼ガス15から熱
的に隔離され、燃焼ガス15から端部フタ9への熱移動
が抑えられる。その結果、端部フタ9の温度を従来装置
に比べて低温にすることができる。
ス2に対して遮蔽するようにガス連通部10内に配置さ
れているので、端部フタ9が改質ガス2から熱的に隔離
され、700℃程度に加熱された改質ガス2から端部フ
タ9への熱移動が効果的に防止される。これにより、改
質ガス2が端部フタ9に直接吹き付けられなくなり、端
部フタ9の温度を700℃より低温にすることができ
る。また、改質ガス2の熱が内管3および外管4と端部
フタ9との接合部に伝わりにくくなり、該接合部の低温
化が図られる。そこで、改質反応器100の管材および
端部フタ材に汎用のステンレス316材を用いても、内
管3と外管4との熱膨張差に起因する熱応力に対して十
分な耐性が得られ、安価な長寿命化の燃料改質装置を実
現できる。
カが主成分で、アルミナ繊維を20%以上とし、バイン
ダが混入されているバルク材を用いることができる。こ
のバルク材においては、アルミナ繊維の含有量が20〜
90%であると、シリカが高温下で焼結する性質を有し
ているので、高温動作温度で粉化が進行し、シリカ粉が
飛散し、バインダも熱分解して飛散し、改質触媒が被毒
したり、ガス流路が閉塞する恐れがある。そこで、バル
ク材を600℃以上の温度で加熱処理を施して飛散する
要因物質を除去して使用することが望ましい。また、ア
ルミナ繊維の含有量が90%以上であれば、アルミナ単
体の持つ結合力の強さによって飛散が防止されるので、
上述の加熱処理が不要となる。一方、端部フタ用保護断
熱材13は、改質反応器の外側に配置されていることか
ら改質触媒の被毒防止等を配慮する必要はなく、汎用の
断熱材、例えばセラミック系、シリカ系、ケイ酸カルシ
ウム系等の素材のものを用いることができる。
流路部6のガスの流れと加熱流体流路部16のガスの流
れとが対向流であるものとして説明しているが、第1の
ガス流路部6のガスの流れおよび加熱流体流路部16の
ガスの流れはこれに限定されるものではなく、ガスの流
れ方向は任意である。
態2に係る燃料改質装置の要部の構成を示す断面図、図
3は発明の実施の形態2に係る燃料改質装置における端
部フタおよびその周辺部の温度測定位置を示す模式図で
ある。この実施の形態2では、図2に示されるように、
断熱材14の厚みを50mmとし、断熱材14の厚みを
厚くした分内管3および外管4の延伸長さを長くしてい
る。ここで、断熱材14の厚みh=50mmは、伝熱計
算によって端部フタ9の温度が600℃以下となるよう
に算出されたものである。なお、他の構成は上記実施の
形態1と同様に構成されている。
作させ、図3に示される端部フタ9の各部の温度を測定
したところ、表2に示される結果が得られた。図3にお
けるAは内管3の改質触媒層7の出口隣接部分、Bは内
管3と端部フタ9との接合部、Cは外管4と端部フタ9
との接合部である。この表2から、端部フタ9を600
℃以下の温度で動作させられることが確認された。これ
は、断熱材14の厚みを厚くすることで、改質ガス2か
ら端部フタ9への熱移動が抑えられることに加え、断熱
材14の厚みを厚くする分内管3および外管4の延伸長
さも長くなることで、内管3の改質触媒層7の出口隣接
部分から端部フタ9への熱移動が抑えられることによる
もの、と推測される。このように、断熱材14の厚みを
50mm以上とすることで、改質反応器の管材および端
部フタ材に汎用のステンレス316材を用いても、内管
3と外管4との熱膨張差に起因する熱応力に対して優れ
た耐性が得られ、さらに長寿命の燃料改質装置を実現で
きる。また、この場合、断熱材14の厚みを伝熱計算に
よって適切に設定することによって、放熱による改質ガ
ス2の熱損失を低減できる。
3に係る燃料改質装置の要部の構成を示す断面図であ
る。図4において、ステンレス材で作製された平板リン
グ状の仕切り板18が、その内周部を部分的あるいは全
面的に内管3の外周面(ガス連通部に面する壁面)に溶
接等により接合されて、端部フタ9を改質ガス2に対し
て遮蔽するようにガス連通部10内に配置されている。
なお、他の構成は上記実施の形態2と同様に構成されて
いる。
流路部6から流出した700℃程度の改質ガス2が仕切
り板18に遮られて端部フタ9に直接吹き付けられな
い。そこで、端部フタ9が改質ガス2から熱的に隔離さ
れ、上記実施の形態2と同様の効果が得られる。また、
断熱材14に代えて仕切り板18を用いているので、上
記実施の形態2に比べて低価格化が図られる。また、仕
切り板18がその内周部を部分的あるいは全面的に内管
3の外周面に溶接等により接合されているので、仕切り
板18には内管3と外管4との温度差に起因する熱応力
がかからない。そこで、仕切り板18が改質ガス2によ
り加熱されても、仕切り板18が内管3から外れること
もない。
8を平板リング状に形成するものとしているが、仕切り
板18の形状はこれに限定されるものではなく、例えば
台状(断面コ字状)、箱状、片脚の伸びたもの(断面L
字状)等のリング状体でもよい。また、上記実施の形態
3では、断熱材14が省略されているものとして説明し
ているが、仕切り板18と端部フタ9との間に断熱材1
4を配設してもよいことは言うまでもないことである。
態4に係る燃料改質装置の要部の構成を示す断面図であ
る。この実施の形態4では、内管3Aおよび外管4Aの
端部フタ9方向に延伸された延伸部に薄肉部3a、4a
を形成している。なお、他の構成は上記実施の形態2と
同様に構成されている。
伸部に肉薄部3aが形成されているので、最も高温とな
っている内管3Aの改質触媒層7の出口隣接部分から端
部フタ9への熱伝導経路の断面積が薄肉部3aで縮小さ
れ、熱伝導が抑えられ、端部フタ9の低温化が図られ
る。さらに、外管4Aの延伸部に肉薄部4aが形成され
ているので、外管4Aから端部フタ9への熱伝導経路の
断面積が薄肉部4aで縮小され、熱伝導が抑えられ、端
部フタ9の低温化が図られる。なお、この実施の形態4
では、内管3Aおよび外管4Aの延伸部に肉薄部3a、
4aが形成されているものとしているが、肉薄部は内管
および外管の両延伸部に形成する必要はなく、少なくと
も内管3Aの延伸部に形成すればよい。
態5に係る燃料改質装置の要部の構成を示す断面図であ
る。この実施の形態5では、図6に示されるように、ス
テンレス材を断面コ字状(キャップ状)のリング状体に
作製された仕切り板18Aが部分的あるいは全面的に内
管3の外周面に溶接等により接合されて、端部フタ9を
改質ガス2に対して遮蔽するようにガス連通部10内に
配置され、断熱材14が仕切り板18Aと端部フタ9と
の間に配設されている。なお、他の構成は上記実施の形
態2と同様に構成されている。
仕切り板18Aにより端部フタ9に吹き付けられること
が阻止され、かつ、仕切り板18Aと端部フタ9との間
の断熱性が断熱材14により向上されるので、端部フタ
9の動作温度のさらなる低温化が図られる。また、断熱
材14に含有される不純物(例えばイオウ、Si等の成
分)および粉体の飛散が仕切り板18Aにより防止さ
れ、改質触媒への悪影響およびガス流路の閉塞が防止さ
れる。さらに、仕切り板18Aは、部分的あるいは全面
的に内管3にのみ接合されているので、内管3、外管4
ならびに端部フタ9の熱膨張の影響を受けず、仕切り板
18Aによって新たな応力は発生しない。
8として、断面コ字状のリング状体のものを示したが、
これに限定されるものではなく、例えば、平板状、箱
形、断面L字状等のリング状体であってもよい。
態6に係る燃料改質装置の要部の構成を示す断面図であ
る。図7において、冷却部としての空気供給室20は、
内管3と外管4との間隔(管材の厚みを含む)と同等の
幅を有する断面矩形の中空リング状体に作製され、端部
フタ9の端面に密接して配置され、端部フタ用保護断熱
材13により囲繞されて取り付けられている。この空気
供給室20は、空気供給系統21から供給される冷却流
体としての空気22を導入する吸気孔20aが外周壁面
の端部フタ9側に穿設され、排気孔20bがその反端部
フタ側(軸方向外方)から内周側に延出する円盤状のフ
ランジ部に、孔方向を改質反応器の軸心に向けて、周方
向に等角ピッチで複数穿設されている。そして、排気孔
20bから排気される空気22が、空気供給室20の内
周側の軸心位置に配置されている燃焼装置19の燃焼部
に供給されるようになっている。なお、上記構成に加え
て、ガス連通部10に断熱材14が配設されていない点
を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
から吸気孔20aを介して空気供給室20に供給された
空気22は、空気供給室20にて端部フタ9との間で熱
交換して、端部フタ9を冷却するとともに、自身は予熱
される。そして、予熱された空気22は、排気孔20b
から排出され、主燃焼空気として燃焼用燃料系統23か
ら供給される燃料ガスと合流し、燃焼装置19にて燃焼
される。
端部フタ9ならびにその近傍が空気供給室20内に導入
された空気22によって冷却されるので、端部フタ9の
低温化が図れる。ここで、この実施の形態6による燃料
改質装置における材料各部の温度測定結果を表3に示
す。表3から、端部フタ9の近傍を600℃よりもさら
に低温度で動作させることができることが分かる。従っ
て、改質反応器の管材および端部フタ材に汎用のステン
レス316材を用いても、内管3と外管4との熱膨張差
に起因する熱応力に対して優れた耐性が得られ、安価な
長寿命化の燃料改質装置を実現できる。
と別体の空気供給室20を端部フタ9の端面に隣接する
ように配設するものとしているが、空気供給室20はこ
の構成に限定されるものではなく、例えば内管3および
外管4をさらに延伸させ、内管3および外管4の端部間
を塞口して、端部フタ9、内管3および外管4に囲まれ
た空間を空気供給室とし、空気供給室を改質反応器と一
体に構成してもよい。また、内管3および外管4の何れ
か一方を端部フタ9との接合部位置より長く延伸させ、
この延伸部を利用して空気供給室を構成するようにして
もよい。また、空気供給室20と端部フタ9との間に断
熱材を挟み込んでもよい。つまり、空気供給室20内に
導入される空気22の温度が著しく低温であると、端部
フタ9の径方向(改質反応器の軸心に対して直交する方
向)に大きな温度勾配が形成され、この温度勾配によっ
て熱応力が生じてしまう。しかし、空気供給室20と端
部フタ9との間に介装された断熱材が、低温の空気22
に起因して端部フタ9に形成される温度勾配を緩和させ
るように作用し、温度勾配による熱応力の影響を抑える
ことができる。また、上記実施の形態6では、上記実施
の形態1の改質反応器に空気供給室20を設けるものと
しているが、上記実施の形態2〜5に適用しても、同様
の効果が得られる。
態7に係る燃料改質装置の要部の構成を示す断面図であ
る。図8において、冷却部としての空気供給室20A
は、内管3と外管4との間隔(管材の厚みを含む)と同
等の幅を有する断面L字状の中空リング状体に作製さ
れ、端部フタ9の端面に密接して配置されている。この
空気供給室20Aは、空気供給系統21から供給される
空気22を導入する吸気孔20aが外周壁面の端部フタ
9側に穿設され、排気孔20bがその反端部フタ側(軸
方向外方)から内周側に延出する円盤状のフランジ部
に、孔方向を改質反応器の軸心に向けて、周方向に等角
ピッチで複数穿設され、排気孔20cが内周壁面の端部
フタ側に穿設されている。また、冷却部としての燃料供
給室24は、断面L字状の中空リング状体に作製され、
空気供給室20Aの反端部フタ側に密接して配置されて
いる。この燃料供給室24は、燃料供給系統23から供
給される燃料ガス25を導入する吸気孔24aが外周壁
面の端部フタ9側に穿設され、排出孔24bがその反端
部フタ側(軸方向外方)から内周側に延出する円盤状の
フランジ部に、孔方向を改質反応器の軸心に向けて、周
方向に等角ピッチで複数穿設されている。そして、燃焼
装置19が燃料供給室24のフランジ部に連結されて軸
心位置に配置され、燃料ガス25が排出孔24bを介し
て燃焼装置19に供給されるようになっている。また、
空気22が排気孔20bを介して燃焼装置19の燃焼部
に供給されるようになっている。
給室20Aおよび燃料供給室24を囲繞し、かつ、少な
くとも内管3の改質触媒層7の出口部位置より軸方向一
端側の内壁面を露出するように配設されている。そし
て、空気流路26が内管3の延伸部および端部フタ9と
内管3との接合部の壁面に沿うように端部フタ用保護断
熱材13に形成され、その一端が排気孔20cに連結さ
れ、他端(排気孔26a)が加熱流体流路部16に連結
されている。また、断熱材14が端部フタ9を改質ガス
2に対して遮蔽するようにガス連通部10内に配置され
ている。さらに、ステンレス材で作製された断面L字状
のリング状の仕切り板18Bが、その内周部を部分的あ
るいは全面的に内管3の外周面に溶接等により接合され
て、断熱材14を改質ガス2に対して遮蔽するようにガ
ス連通部10内に配置されている。なお、他の構成は上
記実施の形態2と同様に構成されている。
から供給される空気22は吸気孔20aから空気供給室
20A内に導入され、端部フタ9の端面に沿って流通し
ながら端部フタ9との間で熱交換し、端部フタ9を冷却
しながら、自身は予熱される。そして、予熱された空気
22は、主燃焼空気と冷却空気とに分岐され、その主燃
焼空気は排気孔20bから燃焼装置19の燃焼部に供給
される。一方、分岐された冷却空気は排気孔20cから
空気流路26に導入され、端部フタ9および内管3の壁
面に沿って流れ、端部フタ9および内管3との間で熱交
換し、端部フタ9および内管3を冷却した後、排気孔2
6aから加熱流体流通部16内に排出される。そして、
空気22は予熱されて燃焼ガス15に合流し、内管3の
加熱に供せられる。また、燃焼用燃料系統23から供給
される燃料ガス25は、吸気孔24aを介して燃料供給
室24に導入され、空気供給室20Aの外壁面に沿って
流れ、端部フタ9を間接的に冷却しながら、自身は予熱
される。この予熱された燃料ガス25は排出孔24bか
ら燃焼装置19に供給される。
0Aおよび燃料供給室24が端部フタ9の端面に密接し
て配設され、空気供給室20Aおよび燃料供給室24に
導入された空気22および燃料ガス25が端部フタ9と
の間で熱交換するように構成されているので、端部フタ
9およびその周辺部をより効果的に冷却できる。また、
空気供給室20Aおよび燃料供給室24に導入された空
気22および燃料ガス25を燃焼装置19およびその燃
焼部に供給するようにしているので、燃焼空気および燃
料ガスの予熱が行える。また、空気流路26が内管3の
延伸部および端部フタ9と内管3との接合部の壁面に沿
うように形成され、空気供給室20A内に導入された空
気の一部が冷却空気として空気流路26を流通するよう
にしているので、燃焼ガス15から内管3の延伸部およ
び端部フタ9への熱移動を抑制することができる。さら
に、断熱材14ならびに仕切り板18Bがガス連通部1
0内に配設されているので、改質ガス2から端部フタ9
への熱移動を抑制することができる。
装置を動作させ、改質反応器の各部の温度を測定した結
果を表4に示す。なお、断熱材14の厚みは50mmで
ある。表4から、この実施の形態7によれば、端部フタ
9近傍の温度を600℃よりも十分余裕を持って低温度
で動作させることができる。
20Aおよび燃料供給室24を端部フタ9の外部に隣接
するように配設するものとしているが、例えば内管3お
よび外管4をさらに延伸させ、内管3および外管4の端
部間を塞口して、端部フタ9、内管3および外管4に囲
まれた空間を空気供給室および燃料供給室として、改質
反応器と一体に構成してもよい。また、内管3および外
管4の何れか一方を端部フタ9との接合部位置より長く
延伸させ、この延伸部を利用して空気供給室および燃料
供給室を構成するようにしてもよい。また、上記実施の
形態7では、空気流路26を流通した冷却空気を燃焼ガ
ス15に単に合流させるものとしているが、該冷却空気
を燃焼の補助燃焼用空気として用いてもよい。また、上
記実施の形態7では、断面L字状のリング状の仕切り板
18Bを断熱材14に接するように配設するものとして
いるが、仕切り板の形状はこれに限定されるものではな
く、あるいは仕切り板を省略してもよい。また、上記実
施の形態7では、上記実施の形態2の改質反応器に空気
供給室20Aおよび燃料供給室24を設けるものとして
いるが、上記実施の形態1、3〜5に適用しても、同様
の効果が得られる。
態8に係る燃料改質装置の要部の構成を示す断面図であ
る。図9において、冷却流体である水の流通配管27が
端部フタ用保護断熱材13に埋設されて、冷却部を構成
している。また、ガス連通部10には断熱材14が配設
されていない。なお、他の構成は上記実施の形態1と同
様に構成されている。
に流通され、端部フタ9を冷却した後、自身は予熱され
て排出される。そして、水は、予熱されてスチームとな
り、原料ガス1に供給されて、改質反応に利用される。
従って、この実施の形態8によれば、端部フタ9が効果
的に冷却され、端部フタ9近傍の温度を600℃よりも
さらに低温度で動作させることができる。
して水を用いるものとしているが、冷却流体は水に限定
されるものではなく、例えば他の冷媒体を用いてもよ
い。また、上記実施の形態8では、上記実施の形態1の
改質反応器に水の流通配管27を設けるものとしている
が、上記実施の形態2〜5に適用しても、同様の効果が
得られる。
気供給室20を端部フタ9の外側に密接させて配置し、
端部フタ9を冷却して予熱された空気22を単に排気孔
20bから燃焼装置19の燃焼部に供給するものとして
いるが、この実施の形態9では、空気供給室20Bは、
図10に示されるように、端部フタ9を冷却して予熱さ
れた空気22が、排気孔20cを通って空気流路26を
流通した後、排気孔20bから燃焼装置19の燃焼部に
供給するように構成されている。また、断熱材14およ
び仕切り板18Bが改質ガス2から端部フタ9を熱的に
隔離するようにガス連通部10に配設されている。
に導入された空気22が端部フタ9に沿って流れ、端部
フタ9との間で熱交換し、端部フタ9を冷却しつつ自身
が予熱される。そして、予熱された空気22は空気流路
26を流通し、端部フタ9と内管3との接合部および内
管3の延伸部に沿って流れ、端部フタ9と内管3との接
合部および内管3の延伸部との間で熱交換し、端部フタ
9と内管3との接合部および内管3の延伸部を冷却しつ
つ自身が予熱される。その後、空気22は排気孔20b
から燃焼装置19の燃焼部に供給される。これによっ
て、燃焼空気の予熱が行えるとともに、燃焼ガス15か
らの熱移動も防止することで、端部フタ9およびその周
辺部をより効果的に冷却することができる。さらに、ガ
ス連通部10の内部に配設された断熱材14および仕切
り板18Bにより、改質ガス2から端部フタ9への熱移
動が抑えられる。従って、この実施の形態9によれば、
上記実施の形態5に比べて、端部フタ9の温度をさらに
下げることができる。
空気供給室20Bは、端部フタ9を冷却して予熱された
空気22が、空気流路26を流通した後、排気孔20b
から燃焼装置19の燃焼部に供給するように構成されて
いるものとしているが、この実施の形態10では、空気
供給室20Cは、図11に示されるように、端部フタ9
を冷却して予熱された空気22が、排気孔20cを通っ
て空気流路26を流通した後、排気孔26aから排出さ
れて燃焼ガス15に合流するように構成されている。従
って、この実施の形態10においても、上記実施の形態
9と同様の効果が得られる。
空気供給室20を端部フタ9の外側に密接させて配置
し、端部フタ9を冷却して予熱された空気22を単に排
気孔20bから燃焼装置19の燃焼部に供給するものと
しているが、この実施の形態11では、空気供給室20
Dは、図12に示されるように、端部フタ9を冷却して
予熱された空気22を、主燃料空気と冷却空気とに分岐
し、主燃料空気を排気孔20bから燃焼装置19の燃焼
部に供給し、かつ、冷却空気を排気孔20cから排出さ
せて燃焼ガス15に合流するように構成されている。
Dに導入された空気22は、端部フタ9に沿って流れ、
端部フタ9との間で熱交換し、端部フタ9を冷却しつ
つ、自身が予熱される。そして、予熱された空気22
は、主燃料空気と冷却空気とに分岐され、主燃料空気が
排気孔20bから燃焼装置19に供給される。一方、冷
却空気は、排気孔20cから排出され、燃焼ガス15に
合流される。
焼空気の予熱が行えるとともに、空気供給室20Dを通
過する空気量が多くなり、端部フタ9およびその周辺部
をより効果的に冷却することができる。また、分岐され
た冷却空気は端部フタ9側に形成された排気孔20cか
ら排気されるので、該冷却空気が火炎外周に供給される
ことになり、火炎の広がりを抑えて、燃焼を安定させる
ことができる。また、冷却空気が燃焼室内での補助燃焼
として作用もし、高い空燃比においても、不完全燃焼を
防止して燃焼ガス中の一酸化炭素発生をほぼ零まで低減
することができる。さらに、燃焼ガス15の温度を冷却
させ、所要の温度に制御する機能を持たせることもでき
る。
4を省略するものとして説明しているが、断熱材および
仕切り板を設けてもよく、上記実施の形態7と同様に内
管3および外管4を延伸させてもよい。
の形態12に係る燃料改質装置の要部の構成を示す断面
図である。図13において、改質反応器101は断面長
方形の中空箱状に作製され、平板状の第1の壁30によ
り断面長方形の短辺方向(図13中上下方向)に反応ガ
ス流路部と加熱流体流路部16とに画成され、反応ガス
流路部が平板状の中間壁32により断面長方形の短辺方
向に第1のガス流路部6と第2のガス流路部8とに画成
されている。ここで、第1のガス流路部6は第1の壁3
0と中間壁32との間に形成された断面長方形の流路で
あり、第2のガス流路部8は中間壁32と第2の壁31
(改質反応器の上板に相当)との間に形成された断面長
方形の流路である。さらに、加熱流体流路部16は第1
の壁30と改質反応器の底板33との間に形成された断
面長方形の流路である。なお、第1の壁30および第2
の壁31は中間壁32に対して他端側(図13中左側)
に延伸されている。
他端が塞口されている。さらに、端部フタ9が第1の壁
30と第2の壁31との他端側内壁面に溶接等により接
合されて取り付けられ、反応ガス流路部と空気供給室4
0とを区画するとともに、第1のガス流路部6と第2の
ガス流路部8とを連通するガス連通部10を構成してい
る。また、改質触媒11が第1のガス流路部6内に充填
されて改質触媒層7を構成している。また、複数のガス
流通孔が形成された受け皿12が、第1のガス流路部6
の他端側に配置され、改質触媒11を保持するようにな
っている。また、直方体の断熱材14が端部フタ9を改
質ガス2に対して遮蔽するようにガス連通部10内に配
置されている。平板状の仕切り板18が第1の壁30に
部分的に溶接等により取り付けられ、断熱材14を改質
ガス2に対して遮蔽するようにガス連通部10内に配置
されている。また、平板状の端部フタ用保護断熱材13
が、少なくとも第1の壁30の改質触媒層7の出口部位
置より一端側(図13中右側)の壁面を露出するように
第1の壁30の加熱流体流路部16側の壁面に取り付け
られている。
焼触媒42と後段燃焼触媒43とが配置され、燃焼装置
41を構成している。そして、空気供給室40には、空
気供給系統21から供給される空気22を導入するため
の吸気孔40aが形成され、主燃焼空気20aを排出す
るための第1の排気孔40bが前段燃焼触媒42の前段
に位置するように第1の壁30に形成され、補助燃焼空
気20bを排出するための第2の排気孔40cが前段燃
焼触媒42と後段燃焼触媒43との間に位置するように
第1の壁30に形成されている。
は、燃料ガスが燃料供給系統23から燃焼装置41に供
給され、かつ、空気22が空気供給室40から燃焼装置
41に供給され、燃焼装置41での燃焼ガス15がこの
ように構成された改質反応管101の加熱流体流路部1
6を流通するように構成されている。
説明する。まず、燃料ガスが燃料供給系統23から燃焼
装置41に供給される。そして、空気22が空気供給室
40に供給され、その主燃焼空気22aが第1の排気孔
40bから前段燃焼触媒42の燃焼用として供給され、
補助燃焼空気22bが第2の排気孔40cから後段燃焼
触媒43の燃焼用として供給される。これによる燃焼ガ
ス15が加熱流体流路部16内を流通している。これに
より、改質触媒層7が第1の壁30を介して燃焼ガス1
5と熱交換し、加熱される。そこで、例えば炭化水素系
ガスと水蒸気とからなる原料ガス1が、例えば400℃
程度に予熱された後、改質反応器101の一端側から第
1のガス流路部6内に導入される。そして、原料ガス1
は、第1のガス流路部6内に配置された改質触媒層7内
を流通し、改質触媒11と接触する。ここで、原料ガス
1は、改質触媒11の働きにより水蒸気改質反応を生
じ、水素リッチな改質ガスとなる。この改質反応により
生成された700℃程度の改質ガス2は、受け皿12の
ガス流通孔を通過してガス連通部10内に流出する。そ
して、改質ガス2は、ガス連通部10により流れを反転
されて第2のガス流路部8内に流入し、その第2のガス
流路部8内を原料ガス1の流通方向とは逆方向に流通す
る。改質ガス2が第2のガス流路部8を流通する過程
で、改質ガス2と中間壁32との間で熱交換が行われ、
改質ガス2の顕熱が中間壁32を経て改質触媒層7に回
収された後、改質ガス2は改質反応器101の一端側か
ら系外に排出される。
の出口隣接部分が最も高温(800℃程度)になってい
る。また、改質ガス2は仕切り板18および断熱材14
により端部フタ9への吹き付けが防止されている。ま
た、空気供給系統21から吸気孔40aを通って空気供
給室40内に導入された空気22は、端部フタ9に沿っ
て流れて端部フタ9との間で熱交換し、端部フタ9を冷
却すると共に、予熱される。予熱された空気22は、主
燃焼空気22aと補助燃焼空気22bとに分岐し、それ
ぞれ第1および第2の排気孔40b、40cから前段燃
焼触媒42および後段燃焼触媒43に供給される。
燃焼空気の予熱が行えるとともに、端部フタ9およびそ
の近傍の低温化と温度条件設定を容易にする等、上記各
実施の形態と同様の効果が得られる。
の燃焼装置41を用いるものとしているが、燃焼装置は
これに限定されるものではなく、ライン燃焼や他の燃焼
手段を用いてもよい。また、空気供給室40は、端部フ
タ9、第1の壁30および第2の壁31により構成して
改質反応器に一体に構成するものとしているが、改質反
応器と別体の空気供給室を端部フタ9の外部に隣接する
ように取り付けてもよい。また、第1のガス流路部6お
よび第2のガス流路部8を加熱流体流路部16の上部に
配置するように構成しているが、第1のガス流路部6お
よび第2のガス流路部8を加熱流体流路部16の下部に
配置してもよいし、第1のガス流路部6および第2のガ
ス流路部8を加熱流体流路部16を上下に挟むように複
数配置してもよい。
は、図14に示されるように、CO低減触媒46を第2
のガス流路部8に充填し、第2の触媒層45を構成して
いる。なお、他の構成は上記実施の形態12と同様に構
成されている。
で反転して第2のガス流路部8に流入した改質ガス2
が、第2の触媒層45を流通する。この時、第2の触媒
層45は、触媒動作温度に適応した温度範囲に充填され
ており(例えば、350℃から150℃程度の範囲)、
10vol%前後のCOガス濃度を1%以下レベル、場合
によれば10ppmレベルまで低減させる。このCO低減
反応は、発熱反応であることから、この発生した熱は、
中間壁32を通して、第1のガス流路部6に伝達し、原
料ガス1の予熱への熱源となる。
の予熱が行えるとともに、端部フタ9およびその近傍の
低温化と温度条件設定を容易にできる。また、改質ガス
2中のCO濃度を低減させることができるので、別途C
O低減機能部が必要であった、例えば固体高分子型燃料
電池および燐酸型燃料電池等の場合、装置自体をコンパ
クトにでき、また原料ガスの予熱に必要な熱源も当該装
置内でまかなう事が可能となり、熱の有効利用が図れ、
熱効率が向上する。
ト触媒(Cu−Zn系、貴金属系)、CO選択酸化触媒
(貴金属系)、COメタン化反応触媒(貴金属系)等を
用いることができる。このうち、シフト触媒単体では、
0.4vol%程度、シフト触媒+CO選択酸化触媒では、
10ppm未満、シフト触媒+メタン化反応触媒では、2
5ppm程度まで改質ガス2中のCOを低減できる。な
お、上記各実施の形態において、図示されていないが、
放熱防止の断熱材が改質反応器100、101の周囲に
設けられている。そして、該断熱材の形状は特定の形状
に限定されるものではなく、いかなる形状のものであっ
てもよい。
るので、以下に記載されているような効果を奏する。
区画する第1および第2の壁と、上記第1および第2の
壁の間に配置された中間壁と、上記第1の壁と上記中間
壁との間に形成され、上記反応ガスが一端側から導入さ
れ、他端側に流出される第1のガス流路部と、上記第1
のガス流路部内に改質触媒が保持されて構成された改質
触媒層と、上記第1の壁を介して上記改質触媒層と相対
して設けられ、加熱流体が流通する加熱流体流路部と、
上記中間壁と上記第2の壁との間に形成され、上記第1
のガス流路部を流通した後の上記反応ガスが他端側から
導入され、一端側から流出される第2のガス流路部と、
上記第1および第2の壁の他端側に接合され、上記第1
のガス流路部と上記第2のガス流路部とを連通し、上記
第1のガス流路部から流出した上記反応ガスを反転して
上記第2のガス流路部に流入させるガス連通部を構成す
る端部フタとを有する改質反応器を備えた燃料改質装置
において、上記端部フタが、上記第1のガス流路部から
流出する上記反応ガスおよび上記加熱流体流路部を流通
する上記加熱流体から熱的に隔離されている。これによ
り、ガス連通部を通過する700℃前後の反応ガスおよ
び1000℃前後の加熱流体から端部フタおよびその近
傍への熱移動が抑えられ、部材の低温化が図られるの
で、耐クリープ強度の高い状態で運用できる。従って、
高価な耐クリープ材を使用せずとも耐熱性に強い運転が
可能となり、装置の信頼性向上ならびにコストの低減が
図れる。
部から流出する上記反応ガスに対して上記端部フタを遮
蔽するように上記ガス連通部内に配設され、かつ、第2
の断熱材が上記加熱流体に対して上記端部フタを遮蔽す
るように配設されているので、ガス連通部を通過する7
00℃前後の反応ガスおよび1000℃前後の加熱流体
から端部フタおよびその近傍への熱移動を簡易な構造で
抑えることができる。そして、第1および第2の断熱材
の厚み調整等で容易にかつ効果的に低温化すること可能
である。
および第2の壁と、上記第1および第2の壁の間に配置
された中間壁と、上記第1の壁と上記中間壁との間に形
成され、上記反応ガスが一端側から導入され、他端側に
流出される第1のガス流路部と、上記第1のガス流路部
内に改質触媒が保持されて構成された改質触媒層と、上
記第1の壁を介して上記改質触媒層と相対して設けら
れ、加熱流体が流通する加熱流体流路部と、上記中間壁
と上記第2の壁との間に形成され、上記第1のガス流路
部を流通した後の上記反応ガスが他端側から導入され、
一端側から流出される第2のガス流路部と、上記第1お
よび第2の壁の他端側に接合され、上記第1のガス流路
部と上記第2のガス流路部とを連通し、上記第1のガス
流路部から流出した上記反応ガスを反転して上記第2の
ガス流路部に流入させるガス連通部を構成する端部フタ
とを有する改質反応器を備えた燃料改質装置において、
上記端部フタを冷却する冷却構造を有する。これによ
り、端部フタが冷却され、部材の低温化が図られるの
で、耐クリープ強度の高い状態で運用できる。従って、
高価な耐クリープ材を使用せずとも耐熱性に強い運転が
可能となり、装置の信頼性向上ならびにコストの低減が
図れる。
路部から流出する上記反応ガスおよび上記加熱流体流路
部を流通する上記加熱流体の少なくとも一方から熱的に
隔離されている。これにより、ガス連通部を通過する7
00℃前後の反応ガスおよび1000℃前後の加熱流体
の少なくとも一方からの熱移動が抑えられ、部材の低温
化が図られるので、耐クリープ強度の高い状態で運用で
きる。従って、高価な耐クリープ材を使用せずとも熱サ
イクルに強く、装置の信頼性向上ならびにコストの低減
が図れる。
上記反応ガスに対して上記端部フタを遮蔽するように上
記ガス連通部内に配設された第1の断熱材、および、上
記加熱流体に対して上記端部フタを遮蔽するように配設
された第2の断熱材の少なくとも一方を有するので、ガ
ス連通部を通過する700℃前後の反応ガスおよび10
00℃前後の加熱流体の少なくとも一方から端部フタお
よびその近傍への熱移動を簡易な構造で抑えることがで
きる。そして、第1および第2の断熱材の厚み調整等で
容易にかつ効果的に低温化すること可能である。
壁に対して上記端部フタの設置方向に延伸され、上記端
部フタが上記第1および第2の壁の延伸部に接合されて
いるので、第1の壁の最も高温となる部位から端部フタ
への熱移動距離が長くなり、第1の壁から端部フタへの
熱伝導が抑えられる。
上記反応ガスの上記端部フタ側への流入を遮蔽する仕切
り板が上記ガス連通部に配設されているので、単純な構
成で、反応ガスから端部フタへの強制的な熱伝達が抑え
られる。
合部と上記第1のガス流路部の他端部との間に位置する
上記第1の壁の延伸部に肉薄部が形成されているので、
第1の壁の最も高温となる部位から端部フタへの熱伝導
経路中に断面積の少ない肉薄部が形成され、第1の壁か
ら端部フタへの熱伝導が抑えられる。
の壁の熱膨張差に起因する熱応力を受けないように上記
ガス連通部内に保持されているので、仕切り板を設ける
ことによる新たな熱応力の発生がない。
改質触媒層側に密接して配置された冷却部と、該冷却部
内を流通する冷却流体とを有するので、端部フタが強制
的に冷却され、部材の低温化が図られる。従って、高価
な耐クリープ材を使用せずとも耐熱性の強い装置の実現
が可能となる。
質触媒層側の端面に沿って流れる上記冷却流体の流路
と、上記第1の壁の上記端部フタとの接合部と上記第1
のガス流路部の他端部との間に位置する上記第1の壁の
延伸部の上記加熱流体流路部側の壁面に沿って流れる上
記冷却流体の流路とを有するので、端部フタに加えて上
記第1の壁の延伸部を冷却でき、高価な耐クリープ材を
使用せずとも、熱応力による割れに対してより信頼性の
高い装置が作製可能となる。
燃焼装置から排出される燃焼ガスであり、上記冷却流体
が該燃焼装置に供給される空気および燃料ガスの少なく
とも一方である。これにより、空気や燃料ガスが端部フ
タを冷却することで予熱されるので、熱を燃焼ガスに回
収することが可能となり、改質器効率のよい装置の実現
が可能となる。
が上記冷却部を流通後上記加熱流体に合流するよう構成
されているので、端部を冷却することで予熱された空気
が加熱流体の温度調節用に使用でき、改質温度を容易に
制御することができる。これにより、熱効率のよい装置
の実現化可能となる。
記冷却部を流通させて得られるスチームが上記反応ガス
として上記改質触媒層に供給されるので、スチーム発生
機構が簡易もしくは不要となり、効率のよい装置の実現
化可能となる。
アルミナ繊維含有バルク材であるので、改質触媒の被毒
や第1および第2のガス流路部の閉塞の発生が抑えられ
る。
アルミナ繊維含有バルク材を、600℃以上の温度で一
回以上加熱処理したので、一般的に使用されている安価
な保温用断熱材を用いても、改質触媒の被毒や第1およ
び第2のガス流路部の閉塞の発生が抑えられる。
上記中間壁は同心円状に配置された円筒形状に作製され
ているので、端部フタおよびその周辺を反応ガスもしく
は加熱流体から熱的影響を遠ざけたり、また端部フタの
冷却機構を単純に構成することができる。これにより安
価で、コンパクトな燃料改質装置を提供できる。
上記中間壁は平板形状に作製されているので、端部フタ
およびその近傍を反応ガスもしくは加熱流体から熱的影
響を遠ざけたり、また端部フタの冷却機構を単純に構成
することができる等、同心円状円管構造と同等の効果が
得られ、さらに矩形の容器に収納し易い形状で製作可能
となる。
け、上記第1のガス流路部に設けた上記改質触媒層を通
過した上記反応ガスが、該触媒層を流通することにより
第2の反応を進行させるので、触媒層で、別途反応器が
必要な構成機器を設ける必要があるような場合、機器数
を減らすことでコンパクトになるという効果が得られ
る。
部に保持されたCOを低減させる触媒で構成されている
ので、CO低減反応である発熱反応を第1のガス流路部
を流通する反応ガスの予熱に使用することができ、熱効
率向上の効果が得られる。
の要部の構成を示す断面図である。
の要部の構成を示す断面図である。
における端部フタおよびその周辺部の温度測定位置を示
す模式図である。
の要部の構成を示す断面図である。
の要部の構成を示す断面図である。
の要部の構成を示す断面図である。
の要部の構成を示す断面図である。
の要部の構成を示す断面図である。
の要部の構成を示す断面図である。
置の要部の構成を示す断面図である。
装置の要部の構成を示す断面図である。
装置の要部の構成を示す断面図である。
装置の要部の構成を示す断面図である。
装置の要部の構成を示す断面図である。
断面図である。
ス)、3、3A 内管(第1の壁)、3a 肉薄部、
4、4A 外管(第2の壁)、5 中間管(中間壁)、
6 第1のガス流路部、7 改質触媒層、8 第2のガ
ス流路部、9 端部フタ、10 ガス連通部、11 改
質触媒、13 端部フタ用保護断熱材(第2の断熱
材)、14 断熱材(第1の断熱材)、15 燃焼ガス
(加熱流体)、16加熱流体流路部、18、18A、1
8B 仕切り板、19、41 燃焼装置、20、20
A、20B、20C、20D、40 空気供給室(冷却
部)、22空気(冷却流体)、24 燃料供給室(冷却
部)、25 燃料ガス(冷却流体)、27 水の流通配
管(冷却部)、30 第1の壁、31 第2の壁、32
中間壁、45 触媒層、46 CO低減触媒、10
0、101 改質反応器。
Claims (20)
- 【請求項1】 反応ガスの流通空間を区画する第1およ
び第2の壁と、上記第1および第2の壁の間に配置され
た中間壁と、上記第1の壁と上記中間壁との間に形成さ
れ、上記反応ガスが一端側から導入され、他端側に流出
される第1のガス流路部と、上記第1のガス流路部内に
改質触媒が保持されて構成された改質触媒層と、上記第
1の壁を介して上記改質触媒層と相対して設けられ、加
熱流体が流通する加熱流体流路部と、上記中間壁と上記
第2の壁との間に形成され、上記第1のガス流路部を流
通した後の上記反応ガスが他端側から導入され、一端側
から流出される第2のガス流路部と、上記第1および第
2の壁の他端側に接合され、上記第1のガス流路部と上
記第2のガス流路部とを連通し、上記第1のガス流路部
から流出した上記反応ガスを反転して上記第2のガス流
路部に流入させるガス連通部を構成する端部フタとを有
する改質反応器を備えた燃料改質装置において、 上記端部フタが、上記第1のガス流路部から流出する上
記反応ガスおよび上記加熱流体流路部を流通する上記加
熱流体から熱的に隔離されていることを特徴とする燃料
改質装置。 - 【請求項2】 第1の断熱材が上記第1のガス流路部か
ら流出する上記反応ガスに対して上記端部フタを遮蔽す
るように上記ガス連通部内に配設され、かつ、第2の断
熱材が上記加熱流体に対して上記端部フタを遮蔽するよ
うに配設されていることを特徴とする請求項1記載の燃
料改質装置。 - 【請求項3】 反応ガスの流通空間を区画する第1およ
び第2の壁と、上記第1および第2の壁の間に配置され
た中間壁と、上記第1の壁と上記中間壁との間に形成さ
れ、上記反応ガスが一端側から導入され、他端側に流出
される第1のガス流路部と、上記第1のガス流路部内に
改質触媒が保持されて構成された改質触媒層と、上記第
1の壁を介して上記改質触媒層と相対して設けられ、加
熱流体が流通する加熱流体流路部と、上記中間壁と上記
第2の壁との間に形成され、上記第1のガス流路部を流
通した後の上記反応ガスが他端側から導入され、一端側
から流出される第2のガス流路部と、上記第1および第
2の壁の他端側に接合され、上記第1のガス流路部と上
記第2のガス流路部とを連通し、上記第1のガス流路部
から流出した上記反応ガスを反転して上記第2のガス流
路部に流入させるガス連通部を構成する端部フタとを有
する改質反応器を備えた燃料改質装置において、 上記端部フタを冷却する冷却構造を有することを特徴と
する燃料改質装置。 - 【請求項4】 上記端部フタが、上記第1のガス流路部
から流出する上記反応ガスおよび上記加熱流体流路部を
流通する上記加熱流体の少なくとも一方から熱的に隔離
されていることを特徴とする請求項3記載の燃料改質装
置。 - 【請求項5】 上記第1のガス流路部から流出する上記
反応ガスに対して上記端部フタを遮蔽するように上記ガ
ス連通部内に配設された第1の断熱材、および、上記加
熱流体に対して上記端部フタを遮蔽するように配設され
た第2の断熱材の少なくとも一方を有することを特徴と
する請求項4記載の燃料改質装置。 - 【請求項6】 上記第1および第2の壁が上記中間壁に
対して上記端部フタの設置方向に延伸され、上記端部フ
タが上記第1および第2の壁の延伸部に接合されている
ことを特徴とする請求項1項、請求項2、請求項4およ
び請求項5のいずれかに記載の燃料改質装置。 - 【請求項7】 上記第1のガス流路部から流出する上記
反応ガスの上記端部フタ側への流入を遮蔽する仕切り板
が上記ガス連通部に配設されていることを特徴とする請
求項6記載の燃料改質装置。 - 【請求項8】 上記第1の壁の上記端部フタとの接合部
と上記第1のガス流路部の他端部との間に位置する上記
第1の壁の延伸部に肉薄部が形成されていることを特徴
とする請求項6記載の燃料改質装置。 - 【請求項9】 上記仕切り板は上記第1および第2の壁
の熱膨張差に起因する熱応力を受けないように上記ガス
連通部内に保持されていることを特徴とする請求項7記
載の燃料改質装置。 - 【請求項10】 上記冷却構造は、上記端部フタの反改
質触媒層側に密接して配置された冷却部と、該冷却部内
を流通する冷却流体とを有することを特徴とする請求項
3記載の燃料改質装置。 - 【請求項11】 上記冷却部は、上記端部フタの反改質
触媒層側の端面に沿って流れる上記冷却流体の流路と、
上記第1の壁の上記端部フタとの接合部と上記第1のガ
ス流路部の他端部との間に位置する上記第1の壁の延伸
部の上記加熱流体流路部側の壁面に沿って流れる上記冷
却流体の流路とを有することを特徴とする請求項10記
載の燃料改質装置。 - 【請求項12】 燃焼装置を備え、上記加熱流体が該燃
焼装置から排出される燃焼ガスであり、上記冷却流体が
該燃焼装置に供給される空気および燃料ガスの少なくと
も一方であることを特徴とする請求項10又は請求項1
1記載の燃料改質装置。 - 【請求項13】 上記冷却流体は空気であり、該空気が
上記冷却部を流通後上記加熱流体に合流するよう構成さ
れていることを特徴とする請求項10又は請求項11記
載の燃料改質装置。 - 【請求項14】 上記冷却流体は水であり、該水を上記
冷却部を流通させて得られるスチームが上記反応ガスと
して上記改質触媒層に供給されることを特徴とする請求
項10又は請求項11記載の燃料改質装置。 - 【請求項15】 上記第1の断熱材は、90%以上のア
ルミナ繊維含有バルク材であることを特徴とする請求項
2又は請求項5記載の燃料改質装置。 - 【請求項16】 上記第1の断熱材は、20%以上のア
ルミナ繊維含有バルク材を、600℃以上の温度で一回
以上加熱処理したものであることを特徴とする請求項2
又は請求項5記載の燃料改質装置。 - 【請求項17】 上記第1の壁、上記第2の壁および上
記中間壁は同心円状に配置された円筒形状に作製されて
いることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の燃料
改質装置。 - 【請求項18】 上記第1の壁、上記第2の壁および上
記中間壁は平板形状に作製されていることを特徴とする
請求項1又は請求項3記載の燃料改質装置。 - 【請求項19】 上記第2のガス流路部に触媒層を設
け、上記第1のガス流路部に設けた上記改質触媒層を通
過した上記反応ガスが、該触媒層を流通することにより
第2の反応を進行させることを特徴とする請求項1又は
請求項3記載の燃料改質装置。 - 【請求項20】 上記触媒層は、上記第2のガス流路部
に保持されたCOを低減させる触媒で構成されているこ
とを特徴とする請求項19記載の燃料改質装置。
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- 2001-11-13 JP JP2001347600A patent/JP4020187B2/ja not_active Expired - Fee Related
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