JP2003146575A - 産業廃棄物等の荷役作業用の油圧作動式掴み装置 - Google Patents

産業廃棄物等の荷役作業用の油圧作動式掴み装置

Info

Publication number
JP2003146575A
JP2003146575A JP2001341968A JP2001341968A JP2003146575A JP 2003146575 A JP2003146575 A JP 2003146575A JP 2001341968 A JP2001341968 A JP 2001341968A JP 2001341968 A JP2001341968 A JP 2001341968A JP 2003146575 A JP2003146575 A JP 2003146575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gripping
connecting pin
hydraulic cylinder
claw
electromagnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001341968A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4004774B2 (ja
Inventor
Yasuhiko Noritake
安彦 則武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001341968A priority Critical patent/JP4004774B2/ja
Publication of JP2003146575A publication Critical patent/JP2003146575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4004774B2 publication Critical patent/JP4004774B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】各把持爪を、略水平向きの掴み解除位置から、
上向きの立上位置に迄回動させられて、掴み装置の下側
に取付けた電磁石を、把持爪に邪魔されることなく、フ
ルに活用出来る様にした油圧作動式掴み装置を提供す
る。 【解決手段】把持爪の上向き回動手段は、把持爪の基端
から所定間隔を隔てた中間箇所を、把持爪の取付ベース
に連結させる為の第1連結ピンと、把持爪の基端箇所
を、油圧シリンダのピストンロッドの先端に連結させる
為の第2連結ピンと、取付ベースの上部に設けられて油
圧シリンダの基部を連結させる第3連結ピンとを備えて
おり、常時は、把持爪の先端より上方に位置させた磁気
吸引面を、平坦面に当接させると、把持爪の先端が押し
上げられ、把持爪の下向き回動時には、油圧シリンダの
軸芯線の内側に位置した第1連結ピンが、軸芯線の外側
に変位した如き位置関係にもたらされて、把持爪を上向
きに回動させられる様に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、鉄筋コン
クリート製の構造物の解体廃材等を撤去する際に、解体
廃材を複数の把持爪で掴んで、又は、電磁石に吸引させ
て、ダンプカーに積み込む等の作業を能率的に行う為
の、把持爪の回動機構を改良した産業廃棄物等の荷役作
業用の油圧式掴み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、説明の便宜上、油圧式掴み装置
(以後、単に掴み装置と言う)の概略の構成に就いて、
本発明の一実施例図としての、図1を参照しながら説明
する。この掴み装置A1は、キャタピラを備えた自走車
両Dに取付けた作業アームEの先端に、垂下状に取付け
られている。或いは、天井走行クレーン等に取付けるこ
とも出来る。掴み装置A1の下面には、鉄屑等を吸引し
て持ち上げる為の円盤状の電磁石1が取付けてある。そ
して、電磁石1の外周りを包囲する様にして、産業廃棄
物等を掴み上げる為の、複数個の例えば6個の把持爪2
を、放射状の配置で取付けている。各把持爪2は、各専
用の油圧シリンダ(図2参照)によって、上下に回動さ
れる。
【0003】図2は、従来の掴み装置200を示してい
る。この掴み装置(当業界では、“オレンジグラップ
ル”と言う)200は、そのベース部材となる縦長ブロ
ック状の本体201を備えている。本体201の上端に
は、前記作業アームEの先端に着脱自在に連結させる為
の連結部202を設けている。本体201の下端部の外
周りには、等間隔を隔てた6箇所に、産業廃棄物等を共
同して掴み取る為の把持爪203の基端部をピン連結さ
せている。そして、本体201の上端部と、把持爪20
3の基端部から所定距離隔たった箇所との間に、把持爪
203の回動用の油圧シリンダ204を、橋絡状にピン
連結させている。各把持爪203の回動範囲は、図中に
仮想線で示した掴み取位置と、実線で示した様に、略水
平向きに回動させた掴み解除位置との間に限られてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】その為、若し、掴み装
置200の下面に、図2中に1点鎖線で示した様に、鉄
屑等を吸引する為の電磁石205を取付けたとしても、
電磁石205の磁気吸引面より下方に突出している把持
爪203が邪魔になって、うまく吸引出来ない場合が少
なくない。又、例えば、産業廃棄物のストックヤードの
擁壁等の直近箇所や、壁体同士が直角に突き合った箇所
の内側コーナー等では、側方に突出している把持爪20
3が邪魔になって、電磁石205を鉄屑等の上にもたら
すことが出来ない。
【0005】更に、従来の掴み装置の別の欠点として、
硬くて不定形の廃材等を、複数の把持爪が共同して掴ん
だ時に、一部の把持爪に過大な集中荷重が掛かり過ぎ
て、その回動用の油圧シリンダのピストンが後退動して
しまい、廃材等を掴み損ねる場合が間々あった。
【0006】そこで、本発明の主たる目的は、各把持爪
を、略水平向きの掴み解除位置から、更に上向きに立ち
上がった位置に迄回動させられて、掴み装置の下端箇所
に取付けた電磁石を、把持爪に邪魔されることなく、フ
ルに活用出来る様にした産業廃棄物等の荷役作業用の油
圧作動式掴み装置を提供するにある。
【0007】そして、本発明の付随的な目的は、硬くて
不定形の廃材等を、複数の把持爪が共同して掴んだ際
に、一部の把持爪に過大な集中荷重が掛かり過ぎて、そ
の回動用の油圧シリンダのピストンが後退動してしまう
不具合を解消させることの出来るの油圧作動式掴み装置
を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による産業廃棄物等の荷役作業用の油圧作動
式掴み装置 は、鉄材を吸引する電磁石と、その外周り
に配設されて、油圧シリンダにより上下に回動し廃材等
を掴む複数の把持爪とを備えたものに於いて、電磁石の
使用時に、邪魔になる把持爪を、ほぼ立上状態になる迄
回動させる為の、上向き回動手段を備えており、前記上
向き回動手段は、把持爪の基端から所定間隔を隔てた中
間箇所を、把持爪の取付ベースに連結させる為の第1連
結ピンと、把持爪の基端箇所を、油圧シリンダのピスト
ンロッドの先端に連結させる為の第2連結ピンと、取付
ベースの上部に設けられて油圧シリンダの基部を連結さ
せる第3連結ピンとを備えており、常時は、把持爪の先
端より上方に位置させた磁気吸引面を、地面等の平坦面
に当接させると、把持爪の先端が押し上げられて、把持
爪の下向き回動時には、油圧シリンダの軸芯線の内側に
位置していた第1連結ピンが、軸芯線の外側に変位した
如き位置関係にもたらされて、把持爪を上向きに回動さ
せられる様にしたことを特徴とする。そして、前記上向
き回動手段は、把持爪の基端から所定間隔を隔てた中間
箇所を、把持爪の取付ベースに連結させる為の第1連結
ピン、把持爪の基端箇所に組付けた第2連結ピン、及び
第1連結ピンより先端側の箇所に組付けた第4連結ピン
と、把持爪の下向き回動用の下側油圧シリンダ、及び上
向き回動用の上側油圧シリンダとを備えており、下側及
び上側油圧シリンダの各ピストンロッドの先端は、第2
連結ピン及び第4連結ピンに連結し、下側及び上側油圧
シリンダの各基端側は、取付ベースの上部に設けた第3
連結ピンに連結さる様に構成してもよい。或いは、前記
上向き回動手段は、把持爪の基端から所定間隔を隔てた
中間箇所を、把持爪の取付ベースに連結させる為の第1
連結ピン、把持爪の基端箇所に組付けた第2連結ピン、
及び把持爪の取付ベースの上部に、上下に所定間隔を隔
てて設けた第3連結ピン及び第5連結ピンと、把持爪の
下向き回動用の下側油圧シリンダ、及び上向き回動用の
上側油圧シリンダとを備えており、下側及び上側油圧シ
リンダのピストンロッドの先端は、第2連結ピンに夫々
連結し、下側及び上側油圧シリンダの基端側は、第5連
結ピン及び第3連結ピンに連結させる様に構成してもよ
い。又、把持爪を回動させる油圧シリンダには、複数の
把持爪で廃材等を掴んだ際に、一部の把持爪に過大な集
中荷重が掛かって油圧シリンダが後退作動するのを防ぐ
為の、後退動阻止機構が組込まれており、前記後退動阻
止機構は、油圧シリンダーのシリンダー内の基端側に納
めたフリーピストンと、先端側に納められて把持爪に連
結させるピストンロッドを備えた駆動ピストンと、フリ
ーピストンをシリンダー内の基端から所定距離だけ前進
動させる為に、その背面側の油圧ポートへの油圧の供
給、遮断を司る常閉型電磁弁及びその開閉手段とを備え
ており、把持爪の使用時には、その操作開始に先立っ
て、常閉型電磁弁を短時間だけ開弁してフリーピストン
を前進動させた後、常閉型電磁弁を閉弁して前進位置に
ロックし、電磁石を使う為に、把持爪を立上状態に迄回
動させる時には、常閉型電磁弁を開弁維持させる様に構
成するとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1実施例の掴
み装置A1に就いて、図1、及び図3〜図11を参照し
ながら説明する。図3は、掴み装置A1を、その把持爪
2を略水平向きに回動させた状態で示す正面図である。
掴み装置A1は、把持爪2及び電磁石1の取付ベースと
なる縦長ブロック状の本体3を備えている。本体3の上
端には、既述の図1に示した様に、自走車両Dに取付け
た作業アームEの先端に着脱自在に連結させる為の連結
部4を設けている。
【0010】本体3の下端には、円盤状の電磁石1を同
心状に取付けている。この電磁石1の外周りの等間隔を
隔てた6箇所には、小アーム5を放射状の配置で突設し
ている。各小アーム5の先端には、第1連結ピン6Aを
組付けている。そして、把持爪2は、その基端から所定
間隔を隔てた中間箇所に設けたピン孔を、第1連結ピン
6Aを軸嵌させている。
【0011】又、把持爪2の基端箇所には、第2連結ピ
ン6Bを組付けている。100は、把持爪2を上下に回
動させる為の油圧シリンダで、後述する様に、シリンダ
ー11と、ピストンロッド14とを備えている。図3に
示した様に、シリンダー11の基端は、本体3の上部に
組付けた第3連結ピン6Cに連結させ、ピストンロッド
14の先端は、第2連結ピン6Bに連結させている。
【0012】次に、この実施例の掴み装置A1の作動に
就いて説明する。先ず、計6個の把持爪2を使って、産
業廃棄物等を掴み上げる場合の作動に就いて、図3〜図
5を参照しながら説明する。図3は、油圧シリンダ10
0を完全に後退作動させた状態を示している。この時、
把持爪2は、略水平位置に迄上向きに回動されている。
【0013】この状態から、ピストンロッド14を次第
に前進動させて行くと、図4に示した様に、把持爪2は
下向きに回動し始める。そして、前進動を終えた時、図
5に示した様に、6本の把持爪2の各先端が、1点に集
まって、6本の把持爪2が共同して、廃材等を完全に抱
え込んだ状態になる。
【0014】この状態から、作業アームEを操作して、
掴み装置A1を吊り上げ、所定位置迄移動させたうえ、
各油圧シリンダ100を後退作動させれば、図3に示し
た様に、廃材等の把持を解除すべく、各把持爪2は完全
に開いた状態に戻る。
【0015】次いで、電磁石1を使って、鉄屑等を掴み
上げる場合の作動に就いて、図6〜図8を参照しながら
説明する。この場合には、図4に示した様に、各把持爪
2が、電磁石1の磁気吸引面1aの下方に突出した状態
では、電磁石1を有効に活用出来ない。又、磁気吸引す
べき鉄屑が、作業場の擁壁や、内向きに直角に曲がって
いる壁体の隅角部等に近接して位置している場合には、
図3に示した様に、電磁石1を使う為に横向きに開いた
各把持爪2が邪魔になり、電磁石1を鉄屑の直上位置に
もたらすことが出来ない。
【0016】この不具合を解消させるには、図8に示し
た様に、各把持爪2を、上向きに立上状態になる迄回動
させてやる必要がある。ところが、図3及び図6に示し
た様に、油圧シリンダ100を後退作動させ終えた状態
では、把持爪2の支点となる第1連結ピン6Aは、油圧
シリンダ100の軸芯線Xの上に位置する(図6参
照)。その為、油圧シリンダ100を更に後退作動させ
る余地が残されていたとしても、把持爪2を、それ以
上、上向きに回動させることは出来ない。
【0017】然し、掴み装置A1では、油圧シリンダ1
00が後退作動を終えた状態で、図6に示した様に、把
持爪2の先端が、電磁石1の磁気吸引面1aより幾分下
方に位置する様に、それ等の組付位置関係が予め設定さ
れている。その為、図6に見られる様に、把持爪2の先
端を地面等の平坦面Hに接触させた状態では、磁気吸引
面1aと平坦面Hとの間に隙間gが残されている。
【0018】そこで、この状態から、磁気吸引面1a
を、掴み装置A1の重みによって、図7に示した様に平
坦面Hに当接させてやる。すると、既に平坦面Hに接触
している把持爪2の先端が、強制的に上向きに押しやら
れることになる。これによって、ピストンロッド14の
軸芯線Xを、図7に示した様に、第1連結ピン6Aの内
側に移動させることが出来る。
【0019】この様な状態になれば、図7,図8から理
解される様に、後退作動を終えていた油圧シリンダ10
0を前進作動させることによって、各把持爪2を立上状
態に迄上向きに回動させることが出来る。
【0020】ところで、既述の様に、6本の把持爪2に
よって、硬くて不定形の廃材等を掴んだ際に、一部の把
持爪2に過大な集中荷重が掛かってしまい、その回動用
の油圧シリンダ100のピストンロッド14がこの荷重
に抗し切れずに後退動してしまうことが間々ある。そし
て、残りの本数の把持爪2だけでは、廃材を掴み切れな
い場合も生じて来る。
【0021】この様な不都合が起こらない様にする為
に、掴み装置A1の油圧シリンダ100には、ピストン
ロッド14の後退動阻止機構が組込まれている。次に、
この油圧シリンダ100の細部の構造及び作動に就い
て、図9〜図11を参照しながら説明する。
【0022】油圧シリンダ100のシリンダー11内に
は、その基端側(図の右端側)に、ピストンロッドを有
しないフリーピストン12を、先端側には、ピストンロ
ッド14を連結させた駆動ピストン13を、縦列状に納
めている。
【0023】シリンダー11の内径は、基端寄りの所定
長さ部分を、先端側部分より拡径させてある。その為、
シリンダー11の内壁面には、図9に示した様に、径小
部と径大部との境目に段差箇所11aが形成されてい
る。そして、フリーピストン12の外周面は、その基端
側の径大部分をシリンダー11の径大部に摺接させ、先
端側の径小部分をシリンダー11の径小部に摺接させる
様にしている。
【0024】図9,図10に示した様に、シリンダー1
1の基端側の端面ブロック11bの内側面には、円盤状
の凹みを設けて、フリーピストン12を前進動させる為
の油圧ポートaを形成させている。そして、図9に示し
た様に、フリーピストン12を後進動させる為の円筒状
の油圧ポートbが、シリンダー11の段差箇所11aの
後側に形成される様にしている。更に、図10に示した
様に、フリーピストン12には、その軸芯を貫く貫通孔
cを設け、この貫通孔cには、端面ブロック11bの中
央部に内向きに突設した送油パイプ15を液密状態で遊
嵌させている。
【0025】一方、ピストンロッド14を連結させた駆
動ピストン13は、シリンダー11内の径小部に遊嵌さ
れている。そして、図9に示した様に、駆動ピストン1
3の後端面を円盤状に凹ませて、フリーピストン12の
前端面との間に、駆動ピストン13の前進動用の油圧ポ
ートdを形成させている。又、駆動ピストン13の先端
側部分を縮径させることによって、図10に示した様
に、駆動ピストン13を後退動させる為の円筒状の油圧
ポートeが、この縮径部分に形成される様にしている。
【0026】尚、この油圧ポートdの表面積は、フリー
ピストン12側の油圧ポートaのそれより狭くしてい
る。その為、フリーピストン12及び駆動ピストン13
を前進動させる時には、先ず、フリーピストン12が前
進した後に、駆動ピストン13が前進する。
【0027】21及び22は、油圧シリンダ100の作
動用の油圧配管(ホース)で、夫々上流側(図の右側)
は、図示を省いた油路切替用の電磁弁を介して油圧発生
源に連なっている。油圧配管21の下流端は、図9に示
した様に、シリンダー11の端面ブロック11bに設け
た、横向きのT形をした油路fの下端に接続している。
この油路fは、送油パイプ15の基端側に連通してい
る。
【0028】端面ブロック11bの上部には、常閉型電
磁弁20を付設している。その油入口20aは油路fに
連通させ、油出口20bは油圧ポートaに連通させてい
る。この常閉型電磁弁20、及びフリー駆動ピストン1
2は、本発明に言う油圧シリンダの後退動阻止機構を構
成している。
【0029】油圧配管22の下流端は、図9,図10に
示した様に、フリーピストン12用の油圧ポートb、及
び駆動ピストン13用の油圧ポートeに夫々連通させて
いる。
【0030】次に、油圧シリンダ100の作動に就いて
説明する。先ず、掴み装置A1の把持爪2だけを使って
作業する時には、作業開始前に、常閉型電磁弁20に通
電して開弁させる。この時、フリーピストン12は、図
9に示した様に、後退位置に移動されている。通電に伴
って、図10に示した様に、油圧配管21と油圧ポート
aとは、開かれた常閉型電磁弁20を介して連通され
る。
【0031】その為、フリーピストン12は、シリンダ
ー11に設けた段差箇所11aによって前進を阻止され
る位置迄前進動する。それに伴って、油圧ポートbは、
油圧配管22との連通を断たれる。常閉型電磁弁20へ
の通電後、暫時にしてこの状態になったら、常閉型電磁
弁20への通電を断って閉弁させる。この状態で、油圧
ポートaは、油圧配管21との連通を断たれるので、上
記の開弁に伴って、内容積を拡張された油圧ポートa
は、加圧油の出入口を閉ざされ、フリーピストン12
は、後退動を阻止された状態になる。
【0032】そこで、在来の掴み装置と同じ様にして、
把持爪2の使用を始めればよい。図9,図10に示した
様に、この時、ピストンロッド14を連結した駆動ピス
トン13の、前進動側の油圧ポートdは、送油パイプ1
5及び油路fを介して油圧配管21に連通し、後進動側
の油圧ポートeは油圧配管22に連通している。
【0033】把持爪2の掴み作動中に、既述の様に、若
し、6本の把持爪2の内の一部の把持爪2に、過大な集
中荷重が掛かって、この把持爪2用の油圧シリンダ10
0のピストンロッド14が後退動を余儀なくされ様とし
ても、拡張された油圧ポートaに閉じこめられている加
圧油が、フリーピストン12及び駆動ピストン13の後
退動を、油圧によるクッション作用が掛かった状態で、
確実に阻止してくれる。かくして、所期の目的が達成さ
れる。
【0034】次に、電磁石1を使う為に、各把持爪2を
上向きに立上状態に迄回動させたい時には、常閉型電磁
弁20に通電して開弁させ、フリーピストン12を後退
動させた後、通電を断てば、フリー駆動ピストン12
は、図9に示した後退位置にロックされる。
【0035】ところで、上記実施例の掴み装置A1に
は、幾分かの改良の余地が残されている。と言うのは、
既に説明した様に、電磁石1を使いたい時に、邪魔にな
る把持爪2を、図8に示した状態に迄跳ね上げる為に
は、図6,図7に説明されている様に、開いた状態の各
把持爪2の先端を、一旦、平坦面Hに押し当てることに
よって、油圧シリンダ100の軸芯線Xを、第1連結ピ
ン6Aの内側に移動させる操作が必要になる。
【0036】この様な操作はいささか面倒であるし、
又、作業機械の傍らに、手頃な平坦面Hがあるとは限ら
ない。そこで、この様な余分な操作を省ける様に考えら
れたのが、以下に説明する、第2及び第3実施例の掴み
装置A2及びA3である。
【0037】図12〜図16は、本発明による第2実施
例の掴み装置A2を示している。この実施例の把持爪2
には、その基端から所定間隔を隔てた中間箇所に第1連
結ピン6Aの軸孔(図示略)を設け、把持爪2の基端箇
所に第2連結ピン6Bを組付け、更に、第1連結ピン6
Aから先端側に所定間隔を隔てた箇所に、第4連結ピン
6Dを組付けている。
【0038】そして、各把持爪2の回動用の油圧シリン
ダは、図15等に示した様に、略水平向方向から下側の
回動域を受持つ下側油圧シリンダ101と、図16に示
した様に、略水平向方向から上側の回動域を受持つ上側
油圧シリンダ102とを、図示の様に併設している。
【0039】即ち、下側油圧シリンダ101は、シリン
ダー11の基端を、第3連結ピン6Cに連結さ、ピスト
ンロッド14の先端は、第2連結ピン6Bに連結させて
いる。そして、上側油圧シリンダ102は、シリンダー
11の基端を、同じく第3連結ピン6Cに連結させ、ピ
ストンロッド14の先端は、第4連結ピン6Dに連結さ
せている。
【0040】次に、電磁石1を使う為に、邪魔になる各
把持爪2を、図13に仮想線で示した様に、上向きに立
上状態に迄回動させる時の作動に就いて説明する。先
ず、例えば、図14の状態から、上下両側の油圧シリン
ダ101,102を夫々後退作動させて、把持爪2を上
向きに回動させて行くと、図15に示した様に、第1及
び第2連結ピン6A及び6Bが、共に油圧シリンダ10
0の軸芯線X上に位置する状態に達すると、下側油圧シ
リンダ101は、それ以上、把持爪2を上向きに回動さ
せることが出来ない。
【0041】然し、上側油圧シリンダ102は、図15
から理解される様に、把持爪2を更に上向きに回動させ
る。それに伴って、第2連結ピン6Bは、図16に示し
た様に、軸芯線Xの内側に移動した状態になる。そこ
で、次に、下側油圧シリンダ101を前進作動に転じさ
せると、 図16から理解される様に、把持爪2を立上
状態に迄回動させることが出来て、所期の目的が達成さ
れる。
【0042】次に、図17に、本発明による第3実施例
の掴み装置A3を示した。この掴み装置A3の把持爪2
には、掴み装置A1と同様の配置で、第1及び第2連結
ピン6A及び6Bを組付けている。一方、本体3の上部
には、第3連結ピン6Cから所定間隔隔たった下方箇所
に、第5連結ピン6Eを組付けている。
【0043】そして、把持爪2を掴み作動させる為の下
側油圧シリンダ101は、図示の様に第2連結ピン6B
と、5連結ピン6Eとの間に跨設してい。一方、把持爪
2を上向きに立ち上げる為の上側油圧シリンダ102
は、第2連結ピン6Bと、第3連結ピン6Cとの間に跨
設してい。掴み装置A3の作動に就いては、説明は省略
する。
【0044】ところで、本発明よる掴み装置A1(A
2,A3)は、把持爪2の回動機構の他に、別の特徴的
な機構を備えている。即ち、掴み装置には、図示は省い
たが、油圧発生装置や、電源から延びる油圧ホースや、
給電線が接続されている。その為、廃材等を掴みい易い
様に、掴み装置を水平面上で左右に自在に回転させて、
各把持爪の位置を変えたくても、従来の掴み装置では、
ホースや電線が捻り切られない様に、回動可能な角度を
狭い範囲に限定せざるを得ず、操作性が悪かった。
【0045】そこで、本発明の掴み装置A1(及びA
2,A3)には、水平面上で左右に無制限に回転自在に
する為の装置回転機構を、本体3の上端の連結部4に組
付けている。この装置回転機構Bに就いて、以下に、図
18〜図24を参照しながら説明する。
【0046】図18は、掴み装置A1への、装置回転機
構Bの組付状態の概念的説明図、図19は、図18の上
面視図、図20は、本体3を、水平面上で正・逆方向に
360度転させる為の、回転機構の部分を示した縦断面
図である。図20に示した様に、連結部4の底板となる
円形基板31には、その中心に軸孔31aを設けてい
る。又、円形基板31の下面周縁部には、内歯歯車32
を回転自在に垂支する為の、ベアリング33を取付けて
いる。そして、内歯歯車32に噛合させたピニオン34
を、円形基板31上に設置したオイルモータ35によっ
て、正・逆回転させる様にしている。
【0047】内歯歯車32の底面には、底板36が固着
されている。そして、図18に示した様に、把持爪2及
び電磁石1を組付けた本体3は、この底板36の下面に
その上端を連結させている。
【0048】更に、図20に示した様に、円形基板31
の上面中央部には、円筒状継手41を、軸孔31aに対
して同軸状に固設している。そして、図21,図22に
示した様に、円筒状継手41の内空部には、回転円柱体
42の上端部を、抜止状態で遊嵌させている。円筒状継
手41には、その筒壁の2箇所に、油圧発生源から延び
る油圧配管(21,22)を接続させる為の配管継手4
3a,43bを、夫々異なった高さ位置に、貫通状に設
けている。
【0049】一方、回転円柱体42には、2条の通油路
44a,44bを上下に貫通状に設け、夫々の上端は封
鎖している。又、回転円柱体42の上部外周面には、配
管継手43a,43bの夫々に対応した高さ位置に、リ
ング状油路45a,45bを設け、夫々の油路を通油路
44a,44bに連通させている。通油路44a,44
bの下端は、図21に示した様に、複数の分岐路に分枝
させている。そして、各分岐路の末端には、複数の油圧
シリンダ100から延びる油圧ホース(図示略)を接続
させる為の配管継手46を設けている。更に、図22に
示した様に、回転円柱体42の軸芯部には、電磁石1へ
の給電線(図示略)を挿通させる為の配線孔47を設け
ている。
【0050】又、回転円柱体42の下端は、図21に示
した様に、角柱状に形成して、角柱状継手42Aとして
いる。そして、この角柱状継手42Aを、図18に示し
た様に、筒状をした本体3の空洞部3aに固設した棚板
48の真ん中の角孔48aに挿嵌させている。その為、
回転円柱体42は、本体3の回転動に追従して、回転さ
れることになる。
【0051】円筒状継手41の上端面には、図23,図
24に示した、ロータリー式の配電用コネクター50を
連結させている。この配電用コネクター50は、円環板
状の底板51の上に、頂面を閉ざした円筒状ケース52
を固着し、このケースの内空部に、短円柱状の継電用回
転体53を抜止状態で遊嵌させた構成を備えている。そ
して、継電用回転体53の底面に設けた掛合孔53a
(図23参照)を、回転円柱体42の頂面に突設した掛
合突起42a(図22参照)に嵌め込んで、この両者を
一体に回転させる様にしている。
【0052】円筒状ケース52の周壁には、図24に示
した様に、夫々高さ位置を相違させた3箇所に横向きの
貫通孔54a〜54cを穿っている(54bは、図では
隠れて見えない)。各貫通孔54a〜54cには、バネ
によって内向きに押圧付勢された可動接触子55a〜5
5cを遊嵌させている。各接触子は、電源に接続される
固定端子56a〜56cに導通させている。
【0053】回転接触子53の外周部には、可動接触子
55a〜55cの夫々を摺接させる為のリング状導体5
7a〜57cを、互い高さ位置を違えて埋設している。
そして、継電用回転体53の底端面には、リング状導体
57a〜57cに夫々導通する3組の端子58a〜58
cを設けている。この各端子に接続した給電線(図示
略)は、回転円柱体42に設けた配線孔47内を通した
うえ、その下方の電磁石1に接続される。
【0054】次に、装置回転機構Bの作用に就いて説明
する。自走車両Dの運転室に設けた操作盤によって、オ
イルモータ35を起動させると、図20及び図18から
理解される様に、その上面に内歯歯車32を取付け、そ
の下面に本体3を垂設した底板36が、正転又は逆転を
始める。
【0055】それに伴って、各把持爪2及び付設の油圧
シリンダ100は、本体3と共に回転されることにな
る。各油圧シリンダ100と、回転円柱体42との下端
の配管継手46と間は、油圧ホースによって固着状態で
結ばれている。然し、回転円柱体42は、既述の様に棚
板48を介して本体3と連結状態にあるので、本体3と
一緒に回転する。従って、本体3が回転しても、油圧ホ
ースには引っ張り力は全く及ぼされない。
【0056】そして、回転円柱体42の内部に設けた通
油路42a,42bの上端部は、リング状油路45a,
45bを介して、固設状態にある円筒状継手41に設け
た配管継手43a,43bに連通している。その為、回
転円柱体42の回転中も、各油圧シリンダ100と、油
圧発生源とは連通状態に保たれる。
【0057】又、電磁石1に接続した給電線(図示略)
は、回転円柱体42に設けた配線孔47を通って、配電
用コネクター50の継電用回転体53に設けた端子58
a〜cに連結されている。然し、既述の様に、継電用回
転体53も、本体3と一緒に回転されるので、本体3の
回転に伴って給電線が引っ張られることは全く無い。
【0058】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、掴み
装置の下端に取付けた電磁石の外周りに、複数の把持爪
を配設した構成を備える、本発明による産業廃棄物等の
荷役作業用の油圧作動式掴み装置は、従来の同種装置に
比べて、以下に列挙した如き実用上の優れた効果を奏す
る。 (a)電磁石の使用時に邪魔になる把持爪を、磁気吸引
面の上方に略垂直向きに跳ね上げることが出来る。 (b)その為、把持爪が邪魔になって、電磁石を鉄屑等
に接近させられないという、従来装置の難点を解消出来
る。 (c)又、作業現場の擁壁や、壁のコーナー箇所等に近
接して位置する鉄屑等を電磁石で吸引したくても、電磁
石の外周りに突出する把持爪が邪魔になって接近させら
れない問題も解消する。 (d)更に、油圧シリンダには、後退動阻止機構が組込
まれているので、複数本の把持爪が共同して解体廃材等
を掴んだ際に、一部把持爪に集中荷重が掛かっても、従
来装置の様に、その回動用の油圧シリンダのピストンロ
ッドが押し戻されて、うまく掴めなくなる不具合も生じ
ない。 (e)従来装置は、不定形の廃材等を掴み易い様に、掴
み装置を水平面上で自由に回転させたくても、油圧配管
や給電線が引っ張られない様に、回動角度が狭い範囲に
制限されていたが、装置回転機構を組付けた本発明装置
は、360度回転自在なので操作性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すもので、自走車両の作業
アームの先端に連結した掴み装置の、各把持爪を上向き
に跳ね上げた状態の見取図である。
【図2】掴み装置の従来例を示すもので、把持爪の回動
範囲の説明図である。
【図3】本発明による掴み装置の第1実施例を示すもの
で、把持爪を略水平向きに開いた状態での掴み装置の正
面図である。
【図4】同上、把持爪を閉じつつある状態の正面図であ
る。
【図5】同上、把持爪を閉ざし終えた状態の正面図であ
る。
【図6】同上、電磁石を使う為に、把持爪の回動用の油
圧シリンダを、後退作動させた状態で、把持爪の先端を
地面等の平坦面に接触させた状態の正面図である。
【図7】同上、掴み装置の重みで、電磁石の磁気吸引面
を接地させた状態の正面図である。
【図8】同上、油圧シリンダを前進作動させて把持爪を
上向きに跳ね上げた状態の正面図である。
【図9】本発明による後退動阻止機構を組込んだ油圧シ
リンダを示すもので、油圧シリンダを後退作動させた状
態の縦断面図である。
【図10】同上、後退動阻止機構を作動させた状態の縦
断面図である。
【図11】同上、把持爪の把持作動状態を示す縦断面図
である。
【図12】本発明による掴み装置の第2実施例を示すも
ので、把持爪を閉ざした状態の正面図である。
【図13】同上、把持爪の回動範囲の説明図である。
【図14】同上、把持爪を半ば閉ざした状態の正面図で
ある。
【図15】同上、把持爪を略水平向きに開いた状態の正
面図である。
【図16】同上、把持爪を上向きに跳ね上げつつある状
態の正面図である。
【図17】本発明による掴み装置の第3実施例を示すも
ので、把持爪を閉ざした状態の正面図である。
【図18】本発明による装置回転機構の説明図であっ
て、この機構を掴み装置に組付けた状態を示す模式的正
面図である。
【図19】同上、図18の上面視図である。
【図20】同上、装置回転機構の全体構成を示す為の、
要部の部分縦断正面図である。
【図21】同上、円筒状継手に回転円柱体を組付けた状
態を示す、部分破断斜視図である。
【図22】同上、図22の部分縦断正面図である。
【図23】同上、配電用コネクターの斜視図である。
【図24】同上、配電用コネクターの縦断面図である。
【符号の説明】
A1〜A3 掴み装置 B 装置回転機構 D 自走車両 E 作業アーム H 平坦面 100 油圧シリンダ 101 下側油圧シリンダ 102 上側油圧シリンダ X 油圧シリンダの軸芯線 1 電磁石 1a 磁気吸引面 2 把持爪 3 本体(取付ベース) 4 連結部 5 小アーム 6A 第1連結ピン 6B 第2連結ピン 6C 第3連結ピン 6D 第4連結ピン 6E 第5連結ピン 11 シリンダー 11a 段差箇所 11b 端面ブロック 12 フリーピストン 13 駆動ピストン 14 駆動ピストンロッド 15 送油パイプ 20 常閉型電磁弁 20a 油入口 20b 油出口 21,22 油圧配管 a,b,d,e 油圧ポート c 貫通孔 f 油路 31 円形基板 31a 軸孔 32 内歯歯車 33 ベアリング 34 ピニオン 35 オイルモータ 36 底板 41 円筒状継手 42 回転円柱体 42A 角柱状継手 42a 掛合突起 43a,43b 配管継手 44a,44b 通油路 45a,45b リング状油路 46 配管継手 47 配線孔 48 棚板 48a 角孔 50 配電用コネクター 51 底板 52 円筒状ケース 53 継電用回転体 54a〜54c 貫通孔 55a〜55c 可動摺接子 56a〜56c 固定端子 57a〜57c リング状導体 58a〜58c 端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄材を吸引する電磁石と、その外周りに
    配設されて、油圧シリンダにより上下に回動し廃材等を
    掴む複数の把持爪とを備えたものに於いて、 電磁石の使用時に、邪魔になる把持爪を、ほぼ立上状態
    になる迄回動させる為の、上向き回動手段を備えてお
    り、 前記上向き回動手段は、把持爪の基端から所定間隔を隔
    てた中間箇所を、把持爪の取付ベースに連結させる為の
    第1連結ピンと、把持爪の基端箇所を、油圧シリンダの
    ピストンロッドの先端に連結させる為の第2連結ピン
    と、取付ベースの上部に設けられて油圧シリンダの基部
    を連結させる第3連結ピンとを備えており、 常時は、把持爪の先端より上方に位置させた磁気吸引面
    を、地面等の平坦面に当接させると、把持爪の先端が押
    し上げられて、把持爪の下向き回動時には、油圧シリン
    ダの軸芯線の内側に位置していた第1連結ピンが、軸芯
    線の外側に変位した如き位置関係にもたらされて、把持
    爪を上向きに回動させられる様にしたことを特徴とする
    油圧作動式掴み装置。
  2. 【請求項2】 鉄材を吸引する電磁石と、その外周りに
    配設されて、油圧シリンダにより上下に回動し廃材等を
    掴む複数の把持爪とを備えたものに於いて、 電磁石の使用時に、邪魔になる把持爪を、ほぼ立上状態
    になる迄回動させる為の、上向き回動手段を備えてお
    り、 前記上向き回動手段は、把持爪の基端から所定間隔を隔
    てた中間箇所を、把持爪の取付ベースに連結させる為の
    第1連結ピン、把持爪の基端箇所に組付けた第2連結ピ
    ン、及び第1連結ピンより先端側の箇所に組付けた第4
    連結ピンと、把持爪の下向き回動用の下側油圧シリン
    ダ、及び上向き回動用の上側油圧シリンダとを備えてお
    り、 下側及び上側油圧シリンダの各ピストンロッドの先端
    は、第2連結ピン及び第4連結ピンに連結し、下側及び
    上側油圧シリンダの各基端側は、取付ベースの上部に設
    けた第3連結ピンに連結させたことを特徴とする油圧作
    動式掴み装置。
  3. 【請求項3】 鉄材を吸引する電磁石と、その外周りに
    配設されて、油圧シリンダにより上下に回動し廃材等を
    掴む複数の把持爪とを備えたものに於いて、 電磁石の使用時に、邪魔になる把持爪を、ほぼ立上状態
    になる迄回動させる為の、上向き回動手段を備えてお
    り、 前記上向き回動手段は、把持爪の基端から所定間隔を隔
    てた中間箇所を、把持爪の取付ベースに連結させる為の
    第1連結ピン、把持爪の基端箇所に組付けた第2連結ピ
    ン、及び把持爪の取付ベースの上部に、上下に所定間隔
    を隔てて設けた第3連結ピン及び第5連結ピンと、 把持爪の下向き回動用の下側油圧シリンダ、及び上向き
    回動用の上側油圧シリンダとを備えており、 下側及び上側油圧シリンダのピストンロッドの先端は、
    第2連結ピンに夫々連結し、下側及び上側油圧シリンダ
    の基端側は、第5連結ピン及び第3連結ピンに連結させ
    たことを特徴とする油圧作動式掴み装置。
  4. 【請求項4】 把持爪を回動させる油圧シリンダには、
    複数の把持爪で廃材等を掴んだ際に、一部の把持爪に過
    大な集中荷重が掛かって油圧シリンダが後退作動するの
    を防ぐ為の、後退動阻止機構が組込まれており、 前記後退動阻止機構は、油圧シリンダーのシリンダー内
    の基端側に納めたフリーピストンと、先端側に納められ
    て把持爪に連結させるピストンロッドを備えた駆動ピス
    トンと、フリーピストンをシリンダー内の基端から所定
    距離だけ前進動させる為に、その背面側の油圧ポートへ
    の油圧の供給、遮断を司る常閉型電磁弁及びその開閉手
    段とを備えており、 把持爪の使用時には、その操作開始に先立って、常閉型
    電磁弁を短時間だけ開弁してフリーピストンを前進動さ
    せた後、常閉型電磁弁を閉弁して前進位置にロックし、 電磁石を使う為に、把持爪を立上状態に迄回動させる時
    には、常閉型電磁弁を開弁維持させる様にしたことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油圧作動式掴
    み装置。
JP2001341968A 2001-11-07 2001-11-07 産業廃棄物等の荷役作業用の油圧作動式掴み装置 Expired - Fee Related JP4004774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001341968A JP4004774B2 (ja) 2001-11-07 2001-11-07 産業廃棄物等の荷役作業用の油圧作動式掴み装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001341968A JP4004774B2 (ja) 2001-11-07 2001-11-07 産業廃棄物等の荷役作業用の油圧作動式掴み装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003146575A true JP2003146575A (ja) 2003-05-21
JP4004774B2 JP4004774B2 (ja) 2007-11-07

Family

ID=19155909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001341968A Expired - Fee Related JP4004774B2 (ja) 2001-11-07 2001-11-07 産業廃棄物等の荷役作業用の油圧作動式掴み装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4004774B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101723242B (zh) * 2009-12-28 2011-10-05 苏州工业园区瑞来福工厂维修服务有限公司 一种半自动吊钩
CN105621220A (zh) * 2016-03-14 2016-06-01 湖南理工学院 电磁圆盘吊装自动保护装置
CN105800443A (zh) * 2016-05-16 2016-07-27 无锡石油化工起重机有限公司 带电磁吸盘的抓斗桥式起重机
CN105923538A (zh) * 2016-05-31 2016-09-07 纽科伦(新乡)起重机有限公司 一种抓斗
CN107215774A (zh) * 2017-06-26 2017-09-29 宋磊 一种汽车轮胎无损抓斗
JP2020536825A (ja) * 2017-10-13 2020-12-17 エスイーシー エンジニアリング アンド デザイン リミテッド グラップル
JP2022516507A (ja) * 2018-12-31 2022-02-28 サ-コス コーポレイション ハイブリッドロボットエンドエフェクタ
CN115068749A (zh) * 2022-06-13 2022-09-20 成都工业学院 一种自动分离和收集注射器针头针筒的装置
US11897132B1 (en) 2022-11-17 2024-02-13 Sarcos Corp. Systems and methods for redundant network communication in a robot
US11924023B1 (en) 2022-11-17 2024-03-05 Sarcos Corp. Systems and methods for redundant network communication in a robot
US11926044B2 (en) 2016-11-11 2024-03-12 Sarcos Corp. Clutched joint modules having a quasi-passive elastic actuator for a robotic assembly
US11981027B2 (en) 2016-11-11 2024-05-14 Sarcos Corp. Tunable actuator joint modules having energy recovering quasi-passive elastic actuators with internal valve arrangements

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108086372A (zh) * 2017-12-28 2018-05-29 山推工程机械股份有限公司 一种伐木型推土机

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101723242B (zh) * 2009-12-28 2011-10-05 苏州工业园区瑞来福工厂维修服务有限公司 一种半自动吊钩
CN105621220A (zh) * 2016-03-14 2016-06-01 湖南理工学院 电磁圆盘吊装自动保护装置
CN105800443A (zh) * 2016-05-16 2016-07-27 无锡石油化工起重机有限公司 带电磁吸盘的抓斗桥式起重机
CN105923538A (zh) * 2016-05-31 2016-09-07 纽科伦(新乡)起重机有限公司 一种抓斗
US11926044B2 (en) 2016-11-11 2024-03-12 Sarcos Corp. Clutched joint modules having a quasi-passive elastic actuator for a robotic assembly
US11981027B2 (en) 2016-11-11 2024-05-14 Sarcos Corp. Tunable actuator joint modules having energy recovering quasi-passive elastic actuators with internal valve arrangements
CN107215774A (zh) * 2017-06-26 2017-09-29 宋磊 一种汽车轮胎无损抓斗
JP2020536825A (ja) * 2017-10-13 2020-12-17 エスイーシー エンジニアリング アンド デザイン リミテッド グラップル
JP7329855B2 (ja) 2017-10-13 2023-08-21 エスイーシー エンジニアリング アンド デザイン リミテッド グラップル
JP2022516507A (ja) * 2018-12-31 2022-02-28 サ-コス コーポレイション ハイブリッドロボットエンドエフェクタ
CN115068749A (zh) * 2022-06-13 2022-09-20 成都工业学院 一种自动分离和收集注射器针头针筒的装置
US11924023B1 (en) 2022-11-17 2024-03-05 Sarcos Corp. Systems and methods for redundant network communication in a robot
US11897132B1 (en) 2022-11-17 2024-02-13 Sarcos Corp. Systems and methods for redundant network communication in a robot

Also Published As

Publication number Publication date
JP4004774B2 (ja) 2007-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003146575A (ja) 産業廃棄物等の荷役作業用の油圧作動式掴み装置
CA2680001C (en) Transfer robot
CN1978797A (zh) 具有作业装备的工业车辆
CA2247344C (en) Clamp assembly with automatic rotation control
JP3086066U (ja) 水平旋回自在の油圧作動式掴み装置
US6164898A (en) Manhole cover removal apparatus and method
CN211541264U (zh) 一种具有永磁吸附机构的挖掘机
JPH0739969Y2 (ja) 作業機具取付装置
JPH0826652A (ja) 把持機能を持つ装置に着脱可能な電磁石装置を備えた作業機械およびその作業方法
JP3088245U (ja) 油圧シリンダ
JP2023082256A (ja) 穴掘建柱車のアタッチメント装置
JP2540486Y2 (ja) 把持式建柱作業車の制御装置
JPH0533359A (ja) 全旋回型の小型バツクホウ
JP2002285588A (ja) 旋回作業機の安全装置
CN216275917U (zh) 一种具有磁吸机构的挖掘机挖斗及挖掘机
JP2003062692A (ja) 治具構造
JP2569393B2 (ja) 型鋼梁把持装置およびその油圧回路
CN220534161U (zh) 法兰翻转装置
JPH11200641A (ja) 磁石付き破砕機
JPH06107395A (ja) 鋼板移送装置
JPH0810586Y2 (ja) 運搬物姿勢制御装置
JPH0754227Y2 (ja) クレーン車
JPH0712428Y2 (ja) ケーシングドライバの継手カップリング装置
JP2528908Y2 (ja) 高所作業車または移動式クレーンの伸縮ブームへの送油装置
JPH0332682Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees