JP2003145159A - スケール防止装置及びスケール防止方法 - Google Patents
スケール防止装置及びスケール防止方法Info
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Abstract
が可能なスケール防止装置と、このスケール防止装置を
用いたスケール防止方法を提供する。 【解決手段】 スケール防止装置1は、被処理水が通水
されるケーシング2と、ケーシング2内に配置された少
なくとも1対の電極3A,3Bとを有する。電極3A,
3B間に電圧を印加することにより、電極3A,3Bか
らスケール防止効果のある金属イオンが溶出する。ケー
シング2は、合成樹脂等の非導電性物質で構成される。
循環冷却水系から抜き出した水を濾過器20に通水した
後、スケール防止装置1に通水する。
Description
電極間に電圧を印加して金属イオンを溶出させることに
よりスケールの付着を防止するスケール防止装置と、こ
のスケール防止装置を用いたスケール防止方法に関す
る。
伴い、補給水中の塩類が濃縮されることによりその濃度
が増加し、炭酸カルシウムやシリカなどのスケール成分
が熱交換器のチューブ等に付着して伝熱阻害を引き起こ
す。
ル防止対策が講じられる場合もあるが、薬剤を使用しな
いスケール防止技術として、電極間に電圧を印加するこ
とにより、スケール防止効果のある金属イオンを水系に
溶出させる方法がある。例えば、アルミニウムイオンは
炭酸カルシウムの析出を抑制することから、ステンレス
とアルミニウム、又はカーボンとアルミニウムを陰極と
陽極に組み合わせて用い、循環水中にアルミニウム電極
からアルミニウムイオンを溶出させて熱交換器の炭酸カ
ルシウムスケールの付着を低減する方法が知られてい
る。また、特開平6−296970号公報には、外部電
極を用い、1対の銅電極に直流電圧を印加して銅イオン
を溶出させてスライム及びスケールを防止する方法が記
載されている。
ンによりスケールを防止するスケール防止装置は、一般
に、被処理水が通水されるケーシングと、該ケーシング
内に配置された少なくとも1対の電極とを備えている。
系等に組み込んで用いる場合、スケール防止装置には常
に送水圧力がかかった状態となるため、被処理水が通水
されるケーシングは耐圧構造とする必要があり、従っ
て、従来のスケール防止装置にあっては、ケーシングは
ステンレス鋼等の金属製とされている。
ケーシングのスケール防止装置では、絶縁不良があると
電極がケーシングを介して短絡し、装置に故障が生じる
おそれがある。また、金属製ケーシングは、重量が大き
いと共に、腐食も生じ易い。
性に優れると共に、腐食防止及び軽量化も可能なスケー
ル防止装置と、このスケール防止装置を用いたスケール
防止方法を提供することを目的とする。
置は、被処理水が通水されるケーシングと、該ケーシン
グ内に配置された少なくとも1対の電極とを有し、該電
極間に電圧を印加することにより、該電極からスケール
防止効果のある金属イオンを溶出させるスケール防止装
置において、該ケーシングが非導電性物質で構成されて
いることを特徴とする。
は、非導電性物質よりなるため、絶縁性に優れる。特
に、この非導電性物質として合成樹脂を用いることによ
り、ケーシングが高耐食性のものとなると共に、装置の
軽量化を図ることもできる。
本発明のスケール防止装置に被処理水を通水してスケー
ル付着を防止するものであり、長期に亘り、安定なスケ
ール防止処理を行うことができる。
圧力が低い箇所に用いられるのに好適である。例えば、
本発明のスケール防止装置は、濾過装置に通水されて送
水圧力が低下した被処理水を処理するのに好適である。
に適用する場合には、送水圧力の高い循環水を通水する
のではなく、冷却塔ピット等から引き抜いた送水圧力の
低い水を通水することが好ましい。この場合において
も、濾過装置に通水されて圧力が低下した水をスケール
防止装置に通水することが好ましい。
施の形態を詳細に説明する。
態を示す模式的な断面図、図1(b)は本発明のスケー
ル防止方法の実施の形態を示す開放循環冷却水系の系統
図である。
水の流入口2A及び処理水の流出口2Bを備えたケーシ
ング2と、このケーシング2内に設けられた電極3A,
3Bとを有する。この電極3A,3B間に電源装置4に
より直流電圧が印加され、電極3A又は3Bから金属イ
オンが溶出することにより、被処理水のスケール防止処
理が行われる。
導電性物質、好ましくは合成樹脂製とされている。ケー
シング2を構成する合成樹脂としては、強度、耐久性等
の面で塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリテトラフル
オロエチレン等が好適であるが、これに限定されるもの
ではない。なお、合成樹脂にガラス繊維等の非導電性フ
ァイバを含有させてもよい。
強度は、ケーシング2の容量や当該スケール防止装置1
の用途による耐圧性等により適宜決定されるが、スケー
ル防止装置の用途として0.1〜1.0MPa程度の送
水圧力には十分に耐える程度であることが好ましい。な
お、一般的には、ケーシング2の耐圧性を高めるため
に、ケーシング2にリブを設けたり、補強用バンドを巻
回してもよい。
が、他の形状であってもよい。
ンとしては特にアルミニウムイオン、鉄イオン、亜鉛イ
オンが好ましく、これらは1種単独であっても2種以上
溶出させても良い。従って、電極3A,3Bは、少なく
とも一方がアルミニウム、鉄、又は亜鉛よりなることが
好ましい。電極3A,3Bの他方は、カーボン、チタ
ン、ステンレス等の高耐食導電材であってもよい。
させても良く、これにより、電極3A,3B表面へのス
ケールの付着による金属イオンの溶出阻害を防止するこ
とができる。この場合、電極3A,3Bの極性の反転
は、定期的に例えば1時間〜1日毎に行っても良く、ス
ケールの付着で電解電圧が所定値以上になったときに行
うようにしても良い。
1を用いて開放循環冷却水系のスケールを防止する方法
を示している。この循環冷却水系では、冷却塔10か
ら、ポンプP1を有する循環配管11により循環冷却水
が熱交換器12に送給され、戻り水が配管13より冷却
塔10に戻される。14は補給水の導入配管、15はブ
ロー配管である。
内の水をポンプP2を有した配管16より抜き出し、濾
過器20で濾過した後、配管17よりスケール防止装置
10に送給して水中に金属イオンを溶出させ、その後配
管18でこの金属イオンを溶出させた水を冷却塔10の
ピットに戻すように構成されている。
却水系内に直接組み込まずに、循環冷却水系の水を抜き
出した別系統に組み込んだ場合には、スケール防止装置
1に大きな送水圧力がかかることはない。特に濾過器2
0の下流側は、送水圧力が低いため、耐圧性の低い合成
樹脂製ケーシングであっても十分に適用可能である。
理においては、水系の金属イオン濃度が0.01ppb
〜1ppm、特に0.1〜10ppbとなるように金属
イオンを溶出させることが好ましい。水系の金属イオン
濃度が0.01ppb未満では十分なスケール付着防止
効果が得られず、1ppmを超えると金属塩の付着が起
こる場合がある。この金属イオンの溶出量は、ファラデ
ーの法則により電流値から算出することができ、従っ
て、電極間に流れる電解電流値を制御することにより、
金属イオン溶出量を制御することができる。
ル付着を防止するためには、電極表面の水の流速は速い
方が望ましい。即ち、この流速が遅い程電極表面にスケ
ールが付着し易くになるため、電極表面の被処理水の流
速は0.1m/sec以上、特に0.1〜100m/s
ecすることが望ましい。
に、電解により残留塩素を発生させるスライム防止装置
を設け、スケールと共にスライムを防止するようにして
も良い。
系に限らず、各種の水系のスケール防止に有効に適用す
ることができるが、送水圧力については前述の如く、
0.1〜1.0MPa以下となるように、必要に応じて
降圧した後スケール防止装置に通水することが好まし
い。
止装置は、ケーシングが非導電性物質製とされているた
め、電気絶縁性に優れる。なお、ケーシングを合成樹脂
製とした場合には、装置の軽量化が図れ、取り扱い性が
向上すると共に、ケーシングの耐食性が良好となる。な
お、ケーシングのコストダウンも可能となる。
ようなスケール防止装置を用いて、循環冷却水系等の水
を処理して、系内のスケールを長期に亘り安定かつ確実
に防止することができる。
示す模式的な断面図、図1(b)は本発明のスケール防
止方法の実施の形態を示す開放循環冷却水系の系統図で
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 被処理水が通水されるケーシングと、該
ケーシング内に配置された少なくとも1対の電極とを有
し、 該電極間に電圧を印加することにより、該電極からスケ
ール防止効果のある金属イオンを溶出させるスケール防
止装置において、 該ケーシングが非導電性物質で構成されていることを特
徴とするスケール防止装置。 - 【請求項2】 請求項1において、該非導電性物質が合
成樹脂であることを特徴とするスケール防止装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のスケール防止装
置に被処理水を通水すると共に前記電極に電圧を印加す
ることを特徴とするスケール防止方法。 - 【請求項4】 請求項3において、被処理水を濾過装置
に通水した後、該スケール防止装置に通水することを特
徴とするスケール防止方法。 - 【請求項5】 請求項3又は4において、被処理水が循
環冷却水系の水であり、該循環冷却水系から抜き出した
水を該スケール防止装置に通水することを特徴とするス
ケール防止方法。
Priority Applications (1)
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JP2001340848A JP3985499B2 (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | スケール防止装置及びスケール防止方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014079577A1 (en) * | 2012-11-21 | 2014-05-30 | Aanensen Ove T | Apparatus and method for water treatment mainly by substitution using a dynamic electric field |
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- 2001-11-06 JP JP2001340848A patent/JP3985499B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016501716A (ja) * | 2012-11-21 | 2016-01-21 | オーヴェ ティー アーネンセン | 主として変動電界を用いた置換による水処理装置及び水処理方法 |
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