JP2003144908A - 反応装置のガス整流板 - Google Patents

反応装置のガス整流板

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JP2003144908A JP2001345696A JP2001345696A JP2003144908A JP 2003144908 A JP2003144908 A JP 2003144908A JP 2001345696 A JP2001345696 A JP 2001345696A JP 2001345696 A JP2001345696 A JP 2001345696A JP 2003144908 A JP2003144908 A JP 2003144908A
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泰孝 平松
Eiji Ochi
英次 越智
Takashi Yoshiyama
隆士 吉山
Joji Iwasaki
譲二 岩崎
Shigeo Hasegawa
繁夫 長谷川
Tomoyuki Nakamoto
智之 中本
Hiroki Yoshihara
宏紀 吉原
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Daikure KK
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】石炭や重油等を燃焼させたときに発生する排
ガスに石灰水を散布してSOXを吸収する排ガス処理装置
に設けられるガス分散用の整流板において、該ガス整流
板の圧力損失を小さくして処理速度を高め、耐蝕性と耐
摩耗性を向上させる。 【解決手段】縦桟１１ａと横桟１１ｂよりなる着色した
ガラス繊維強化プラスチック製の格子１２の上下に樹脂
とアルミナセラミックスとガラス繊維とガラスフレーク
を混合してなる、セラミック層１３を形成する。セラミ
ック層１３は摩耗の確認が容易に行えるように格子１２
とは異色にされて格子１２との識別が容易に行えるよう
にされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば石炭や重油
等を燃焼させたときに発生する排ガスの処理装置、気相
重合装置等、ガスと液体或いは粉粒体との反応装置等に
おいて用いられ、装置下部より導入されたガスを均一に
分散させるためのガス整流板に関する。
【０００２】
【従来技術】石炭や重油等を例にとっていえば、これら
を燃焼させたときに発生する排ガス中には、石炭や重油
等に含まれる硫黄分による硫黄酸化物SOX が含まれるこ
とから排ガスは酸性化し、そのまゝ大気中に放出する
と、酸性雨による被害をもたらすため、排ガス処理装置
により硫黄酸化物SOXを除去することが必要となる。そ
のためまた排ガス中の灰を除去するため従来は排ガスを
アルカリ液が循環する槽内に通して洗浄を行っている。
【０００３】図１は、排ガスの湿式排ガス処理装置の一
例を示すもので、処理槽１内には排ガスとアルカリ液を
効率よく接触させるためにパンチングメタルよりなるガ
ス整流板２が設けられて処理槽１が上下に仕切られ、上
部室１ａには噴霧用のノズル３が配置されて石灰水より
なるアルカリ液が散布されるようになっており、下部室
１ｂにダクト４より導入された燃焼排ガスがガス整流板
２で均一に分散されながら、ノズル３より散布された石
灰水と接触して硫黄酸化物SOXを吸収したのちダクト５
より排出されるようになっており、ガス整流板２を通し
て下部室１ｂに流れ落ちた処理液は、ドレン６より排出
されるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】図１に示すような排ガ
スの処理装置を例にとっていえば、こうした装置に用い
られるガス整流板には石灰水が当たることから耐摩耗性
と耐蝕性が要求されるため、特殊金属が使用され、高価
なものとなっていた。
【０００５】ガスと石灰水以外の他の液体或いは粉粒体
との接触を行わせる反応装置においても、ガス整流板に
は少なくとも耐摩耗性が必要とされるものが多い。また
従来用いられてきたパンチングメタルよりなるガス整流
板は、圧力損失が大きく、処理速度が遅いという難点が
ある。
【０００６】本発明は、ガスと液体或いは粉粒体とを接
触させる反応装置において用いられるガス整流板におい
て、圧力損失を小さくして処理速度を高め、かつ耐蝕性
と耐摩耗性を向上させたガス整流板を提供することを目
的とする。
【０００７】
【課題の解決手段】請求項１に係わる発明は、ガスと液
体或いは粉粒体とを接触させる反応装置に用いられるガ
ス整流板であって、縦桟及び若しくは横桟より構成され
るプラスチック製、好ましくはガラス繊維強化プラスチ
ックＦＲＰ（以下、単に「ＦＲＰ」という）製の格子よ
りなり、表面にセラミック層を設けたことを特徴とす
る。
【０００８】本発明のガス整流板は格子よりなるためパ
ンチングメタルに比べ圧力損失が少なく、処理速度が速
くなる。逆にいえば、同じ処理速度を得るのにパンチン
グメタルに比べ本発明のガス整流板では、そのサイズを
小さくすることができ、装置全体をコンパクトにするこ
とができる。本発明のガス整流板はまた、成形品にセラ
ミック層を設けるだけであるから安価で、何よりも耐蝕
性及び耐摩耗性に優れる。
【０００９】請求項２に係わる発明は、請求項１に係わ
る発明において、セラミック層を格子の上下面に設けた
ことを特徴とする。本発明によると、上下いずれか一方
の面で腐食及び若しくは摩耗が他方の面より進行し、格
子面が露出してガス整流板を取り換える必要が生じた場
合、ガス整流板を引繰り返し、上下を逆にして使用する
ことにより使用期間を延長することができる。
【００１０】請求項３に係わる発明は、請求項１又は２
に係わる発明において、格子とセラミック層の少なくと
も一方を着色して他方とは色を異にし、識別できるよう
にしたことを特徴とする。本発明によると、セラミック
層の摩耗が進行し、格子が露出すると、色が変化するこ
とによりセラミック層の摩耗が確認される。
【００１１】
【発明の実施の形態】図２に示すガス整流板１１は、縦
桟と横桟より構成されて多数の升目を形成した格子の上
下面に格子とは異色のセラミック層を形成したものより
なっている。その製法の一例を具体的に述べると、先ず
液状又は溶融樹脂、例えばビニルエステル樹脂にアルミ
ナセラミックスと鱗片状のガラスフレークを入れて混錬
し、格子状の金型（図示しない）に注入して下層部を成
形する。ついでその上に別途成形したＦＲＰ製の任意の
色に着色した格子を置き、更にその上に上述の下層部と
同様にして上層部を成形する。成形後、金型から脱型さ
れる。図３は、こうして得られたガス整流板の一部を拡
大したもので、図中、１２はＦＲＰ製の着色した格子、
１３は上下層のセラミック層を示す。
【００１２】なお、ガス整流板１１の縦桟１１ａ及び横
桟１１ｂは、図４に示すように下方に向かって先細りに
形成されているが、これは金型からの型抜きを容易にす
るためである。
【００１３】
【発明の効果】請求項１に係わる発明によると、ガス整
流板が格子よりなるため圧力損失が少なくなり、処理速
度及び処理量が増大すること、耐蝕性及び耐摩耗性が要
求される排ガス処理装置に好適であること、ＦＲＰ製の
格子にセラミック層を設けることによって形成され、安
価に得られること等の効果を奏する。
【００１４】請求項２に係わる発明によると、上下いず
れか一方の面が他方の面より腐食及び若しくは摩耗が進
行して使用限度に達したときには、上下を引繰り返して
使用することにより使用期間を延ばすことができる。
【００１５】請求項３に係わる発明によると、ガス整流
板の色を点検することにより、摩耗の進行を容易かつ確
実に確認することができ、取換え或いは引繰り返すとき
の目安が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】排ガス処理装置の概略図。
【図２】本発明に係わるガス整流板の平面図。
【図３】本発明に係わるガス整流板の要部の斜視図。
【図４】同部分断面図。
【符号の説明】
１１・・ガス整流板 １１ａ・・縦桟 １１ｂ・・横桟 １２・・格子 １３・・セラミック層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越智 英次 東京都千代田区丸の内２丁目５番１号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 吉山 隆士 広島市西区観音新町４−６−22 三菱重工 業株式会社広島研究所内 (72)発明者 岩崎 譲二 広島市西区観音新町４−６−22 三菱重工 業株式会社広島研究所内 (72)発明者 長谷川 繁夫 広島市西区観音新町４−６−22 菱明技研 株式会社内 (72)発明者 中本 智之 広島県呉市築地町１−24 株式会社ダイク レ内 (72)発明者 吉原 宏紀 広島県呉市築地町１−24 株式会社ダイク レ内 Ｆターム(参考） 4G075 AA03 AA13 AA22 AA62 BB04 BD03 BD04 BD13 BD14 BD23 EE34 FB04 FC09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ガスと液体或いは粉粒体とを接触させる反
    応装置に用いられるガス整流板であって、縦桟及び若し
    くは横桟より構成されるプラスチック製の格子よりな
    り、表面にセラミック層を設けたことを特徴とするガス
    整流板。
  2. 【請求項２】セラミック層を格子の上下面に設けたこと
    を特徴とする請求項１記載のガス整流板。
  3. 【請求項３】格子とセラミック層の少なくとも一方を着
    色して他方とは色を異にし、識別できるようにしたこと
    を特徴とする請求項１又は２記載のガス整流板。
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