JP2003143734A - ワイヤプロテクタ - Google Patents

ワイヤプロテクタ

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JP2003143734A
JP2003143734A JP2001336877A JP2001336877A JP2003143734A JP 2003143734 A JP2003143734 A JP 2003143734A JP 2001336877 A JP2001336877 A JP 2001336877A JP 2001336877 A JP2001336877 A JP 2001336877A JP 2003143734 A JP2003143734 A JP 2003143734A
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JP
Japan
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wire protector
shield layer
shield
portions
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Application number
JP2001336877A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Kobayashi
隆一 小林
Ryoichi Okayasu
良一 岡安
Mitsuo Hattori
光男 服部
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Nippon Telegraph and Telephone East Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Nippon Telegraph and Telephone East Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の電磁シールド効果を有し、かつ軽量で
加工性の良好なワイヤプロテクタを提供する。 【解決手段】 床、壁等に取り付ける基底部1と、基底
部1に対し配線を包囲するように覆う被覆部2とからな
るプラスチック素材により形成されたワイヤプロテクタ
において、プロテクタ内全面にシールド層3を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気、通信関連の
屋内配線工事の際に配線の保護に使用するワイヤプロテ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤプロテクタは、屋内配線に
おけるケーブル保護のために用いられており、プラスチ
ック等軽量の材料を用いて作られているものが大半であ
る。ところで、近年のインターネットの普及に伴い、ユ
ーザ宅内に配線されるケーブル内を伝搬する信号の伝送
速度も向上しつつある。例えばISDN(Integrated
Service Digital Network),ADSL(Asymmetric
Digital Subscriber Line)等、従来のアナログ電
話回線に比ベると遥かに高い周波数帯域の信号を使用し
ている。
【0003】また、一般家庭内においてもHome-P
NA(Home−Phoneline NetoworkingAlliance)や電力
線搬送等の高周波信号を利用した通信が行われるように
なることや、インバータ機器の普及により、電力線の妨
害波も増加すると考えられる。これらのことから、ケー
ブルから放射される不要電磁波も増加することが予想さ
れ、不要電磁波による周辺の電気機器、電子機器への影
響や、ラジオ、TV等への妨害が予想される。
【0004】さらに、屋内において有線通信と妨害波
間、有線通信と既存のラジオ、TV、アマチュア無線等
の無線通信間、及び有線通信と有線通信間の相互干渉が
増加することが予想される。したがって、屋内環境にお
けるケーブルからの不要電磁放射の低減とケーブルに対
するイミュニティの向上を図る必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイヤプロテク
タは、ケーブルの保護が目的であるため、軽量で加工性
のよいプラスチック系の材料により作製されている。し
たがって、従来のワイヤプロテクタでは、電磁波をシー
ルドする効果は低く、ワイヤプロテクタ内を通るケーブ
ルからの外部への不要電磁波放射や、外部からの不要電
磁波による干渉に対しては何の効果も有していない。
【0006】また、金属製のプロテクタでは、加工性が
悪くまたシールド効果を考慮していないため、不要電磁
波に対する効果は低い。本発明はこのような事情に鑑み
てなされたものであり、所望の電磁シールド効果を有
し、かつ軽量で加工性の良好なワイヤプロテクタを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、床、壁等に取り付ける基
底部と、該基底部に対し配線を包囲するように覆う被覆
部とからなるプラスチック素材により形成されたワイヤ
プロテクタにおいて、プロテクタ内全面にシールド層を
形成したことを特徴とする。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、床、壁等
に取り付ける基底部と、該基底部に対し配線を包囲する
ように覆う被覆部とからなるプラスチック素材により形
成されたワイヤプロテクタにおいて、プロテクタ内全面
にシールド層を形成したので、所望の電磁シールド効果
を有し、かつ軽量で加工性の良好なワイヤプロテクタを
得ることができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のワイヤプロテクタにおいて、前記シールド層を
磁性体により形成したことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、ワイヤプ
ロテクタ内全面に形成されるシールド層を磁性体により
形成したので、磁気シールド効果が得られる。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載のワイヤプロテクタにおいて、前記シールド層を
導電性材料により形成したことを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、ワイヤプ
ロテクタ内全面に形成されるシールド層を導電性材料に
より形成したので、電磁シールド効果が得られる。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載のワイヤプロテクタにおいて、前記シールド層
を、導電性を有する一つの材料と磁性を有する他の材料
とを組み合わせて形成したことを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、ワイヤプ
ロテクタ内全面に形成されるシールド層を、導電性を有
する一つの材料と磁性を有する他の材料とを組み合わせ
て形成したので、電磁シールドと磁気シールドの2つの
効果が得られる。
【0015】また、請求項5に記載の発明は、床、壁等
に取り付ける基底部と、該基底部に対して配線を包囲す
るように覆う被覆部とからなるプラスチック素材により
形成されたワイヤプロテクタにおいて、前記基底部はそ
の上面の長手方向に略平行に突設された1対の係合部を
有し、かつ該1対の係合部の先端部は前記基底部の幅方
向でかつ外方に向けて凸状に形成された係合凸部を有す
ると共に、前記被覆部は、その下端部にテーパ状に形成
された前記1対の係合部を案内するための一対の爪部
と、該一対の爪部の上方に隣接して前記係合凸部に係合
する一対の溝部とを有し、前記基底部の一対の係合部及
び該一対の係合部で挟まれた基底部の上面にわたった部
分と、前記被覆部の前記一対の溝部及び該1対の溝部に
連なる前記被覆部の内周面にシールド層を形成したこと
を特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、床、壁等
に取り付ける基底部と、該基底部に対して配線を包囲す
るように覆う被覆部とからなるプラスチック素材により
形成されたワイヤプロテクタにおいて、前記基底部はそ
の上面の長手方向に略平行に突設された1対の係合部を
有し、かつ該1対の係合部の先端部は前記基底部の幅方
向でかつ外方に向けて凸状に形成された係合凸部を有す
ると共に、前記被覆部は、その下端部にテーパ状に形成
された前記1対の係合部を案内するための一対の爪部
と、該一対の爪部の上方に隣接して前記係合凸部に係合
する一対の溝部とを有し、前記基底部の一対の係合部及
び該一対の係合部で挟まれた基底部の上面にわたった部
分と、前記被覆部の前記一対の溝部及び該1対の溝部に
連なる前記被覆部の内周面にシールド層を形成したの
で、所望の電磁シールド効果を有し、かつ軽量で加工性
の良好なワイヤプロテクタを得ることができる。
【0017】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載のワイヤプロテクタにおいて、前記シールド層を
磁性体により形成したことを特徴とする。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、基底部の
一対の係合部及び該一対の係合部で挟まれた基底部の上
面にわたった部分と、被覆部に形成さえれた一対の溝部
及び該1対の溝部に連なる前記被覆部の内周面に形成さ
れるシールド層を磁性体により形成したので、磁気シー
ルド効果が得られる。
【0019】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
に記載のワイヤプロテクタにおいて、前記シールド層を
導電性材料により形成したことを特徴とする。
【0020】請求項7に記載の発明によれば、基底部の
一対の係合部及び該一対の係合部で挟まれた基底部の上
面にわたった部分と、被覆部に形成された一対の溝部及
び該1対の溝部に連なる前記被覆部の内周面に形成され
るシールド層を導電性材料により形成したので、電磁シ
ールド効果が得られる。
【0021】また、請求項8に記載の発明は、請求項5
に記載のワイヤプロテクタにおいて、前記シールド層
を、導電性を有する一つの材料と磁性を有する他の材料
とを組み合わせて形成したことを特徴とする。
【0022】請求項8に記載の発明によれば、基底部の
一対の係合部及び該一対の係合部で挟まれた基底部の上
面にわたった部分と、被覆部に形成された一対の溝部及
び該1対の溝部に連なる前記被覆部の内周面に形成され
るシールド層を、導電性を有する一つの材料と磁性を有
する他の材料とを組み合わせて形成したので、電磁シー
ルドと磁気シールドの2つの効果が得られる。
【0023】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
乃至8のいずれかに記載のワイヤプロテクタにおいて、
配線の屈曲部分及び分岐部分に対応するための、内側面
にシールド層を有する専用の接合ジグを有することを特
徴とする。
【0024】請求項9に記載の発明によれば、配線の屈
曲部分及び分岐部分に対応するための、内側面にシール
ド層を有する専用の接合ジグを有するので、ワイヤプロ
テクタにより保護される配線全体にわたってシールド効
果を高めることができる。
【0025】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1乃至9のいずれかに記載のワイヤプロテクタにおい
て、特定の周波数帯域に対してのシールド効果を有する
ように前記シールド層の厚さを調整したことを特徴とす
る。
【0026】請求項10に記載の発明によれば、特定の
周波数帯域に対してのシールド効果を有するようにワイ
ヤプロテクタ内周面に形成されるシールド層の厚さを調
整するようにしたので、所望の周波数帯域の電磁波に対
してシールド効果を有するワイヤプロテクタが得られ
る。
【0027】また、請求項11に記載の発明は、請求項
4または8のいずれかに記載のワイヤプロテクタにおい
て、前記シールド層に用いる導電性材料と磁性材料を複
数組み合わせ、それぞれの層の厚さを調整することによ
り、シールドの周波数帯域を任意に調整するようにした
ことを特徴とする。
【0028】請求項11に記載の発明によれば、シール
ド層に用いる導電性材料と磁性材料を複数組み合わせ、
それぞれの層の厚さを調整することにより、シールドの
周波数帯域を任意に調整するようにしたので、任意の周
波数帯域の電磁波についてシールド効果を持たせること
ができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態に係
るワイヤプロテクタの外観構成を図1に示す。図1に示
すように、ワイヤプロテクタは床、壁等に取り付ける基
底部1と、基底部1に対し配線を包囲するように覆う被
覆部2とからなる。この基底部1及び被覆部2はプラス
チック素材により形成されている。
【0030】底面1及びカバー2の内側には、シールド
層3が形成されている。図1におけa−a’間の基底部
1及び被覆部2の断面図を図2に示す。図2に示すよう
に、基底部1はその上面の長手方向に略平行に突設され
た1対の係合部10、10を有し、かつ該1対の係合部
10、10の先端部は前記基底部の幅方向でかつ外方に
向けて凸状に形成された係合凸部10a、10aを有し
ている。
【0031】また、被覆部2は、その下端部にテーパ状
に形成され、基底部1に形成された1対の係合部10、
10を案内するための一対の爪部20、20と、一対の
爪部20、20の上方に隣接して、基底部1に形成され
た係合凸部10a、10aに係合する一対の溝部22、
22とを有している。
【0032】基底部1の一対の、10及び一対の係合部
10、10で挟まれた基底部1の上面にわたった部分
と、被覆部2に形成された一対の溝部22、22及び1
対の溝部22、22に連なる被覆部2の内周面にはシー
ルド層3が形成されている。なお、爪部20の厚さは、
基底部1の係合部10の先端部に形成された係合凸部1
0aの下端から基底部2の上面に至る距離に略等しく、
かつ係合凸部10aの厚さは被腹部2に形成された溝部
22の垂直方向の幅(図2上)に略、等しくなるように
形成されている。
【0033】このように、基底部1と被覆部2の内周面
にはシールド層3が形成されており、基底部1と被覆部
2との接合部分である基底部1に形成された一対の係合
部10、10及び被覆部2に形成された一対の溝部2
2、22にもシールド層3が設けられている。図3に基
底部1と被覆部2とを接合したときの断面図を示す。
【0034】図2に示した基底部1の一対の係合凸部1
0a、10aを被覆部2に形成された一対の爪部20、
20の傾斜面に沿って図2上で上方に圧入することによ
り一対の係合凸部10a、10aが一対の溝部22、2
2にそれぞれ、係合し、図3に示すように基底部1と被
覆部2とが接続される。図3に示すように、接合部にシ
ールド層3を形成しておくことにより、プロテクタの内
部空間30がシールド層3で囲まれ、かつ基底部1と被
覆部2との間で、シールド層3が電気的・磁気的に結合
される。
【0035】これにより、ワイヤプロテクタにより包囲
された屋内配線の機械的な防護が図れると同時に、配線
(ケーブル)からの不要放射の低減が図れ、不要な妨害
波からの防護が可能になる。本実施の形態において。シ
ールド層3に導電性材料を使用した場合、本実施の形態
に係るワイヤプロテクタは電磁シールドを得ることがで
きる。例えば、アルミ等の薄膜を使用することにより、
1〜数十GHz程度の周波数の外部妨害波からのシール
ド効果が得られる。
【0036】また、ワイヤプロテクタ内のケーブルから
外部に放射される可能性のある妨害波も低減できる。一
方、シールド層に磁気材料を使用した場合、本実施の形
態に係るワイヤプロテクタは、磁気シールド効果を得る
ことができる。例えば、アモルファス磁性体やパーマロ
イ等を用いた場合、50Hz〜10MHz程度の周波数帯域
において磁気シールド効果を得ることが可能となる。
【0037】また、フェライト系の磁気材料を用いた場
合には、数kHz〜1GHz程度までの周波数帯域内で磁気シ
ールド効果を得ることができる。さらに、上記導電性材
料と磁気材料を組み合わせることにより、電磁シールド
効果と磁気シールド効果の2つ効果を有するワイヤプロ
テクタを得ることができる。
【0038】さらに、上記シールド層の厚さを調整する
ことにより、任意の周波数帯域に対してシールド効果
(電磁シールド効果または磁気シールド効果のいずれか
一方または双方)を有するワイヤプロテクタを得ること
ができる。また、導電性材料と磁性体材料を複数組み合
わせて各層の厚さを調整することにより、任意の周波数
帯域に対してシールド効果を持つように調整することが
可能となる。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態に係るワ
イヤプロテクタの構成を図4に示す。図4は、配線の屈
曲部に対応可能としたワイヤプロテクタのL字型接続ジ
グ40の構成を示している。図1に示した構成のワイヤ
プロテクタの場合、屈曲部分を接続する際には、底面1
やカバー、2の特殊な加工が必要であり、その場合、接
続部における電気的・磁気的な結合は得られない。
【0040】一方、図4に示すような構成のL字型接続
ジグ40を作製することにより、屈曲部分に容易に対応
することが可能である。すなわち、図4に示すように、
L字型接続ジグ基底部41とL字形接続ジグ被覆部42
の腕の長さを予め変えておく。そして、配線の屈曲部分
におけるワイヤプロテクタを接続する場合においては、
図1に示した直線状のワイヤプロテクタの基底部1より
も被覆部2の長さを長くしておくことにより、容易に接
続を行うことができ、且つL字型接続ジグ基底部41及
びL字型接続ジグ被覆部42の内側及び接合部にもシー
ルド層3が構成されているため、接続部における電気的
・磁気的な結合を得ることが可能になる。
【0041】本発明の第2の実施の形態においては、屈
曲部のみに対応しているが、図5に示すように、形状を
T字形にしたT字形接続ジグ50の場合には、2方向へ
の分岐に対応でき、また、十字形にした十字形接続ジグ
60では4方向への分岐にも対応可能である。さらに、
図6に示すような中心部分の形状を大きくしたT字形接
続ジグ70や十字形接続ジグ80により、接続ジグ内部
でのケーブルの接続を容易にすることが可能である。
【0042】本発明の実施の形態に係るワイヤプロテク
タによれば、容易に施工でき、ケーブルの電磁シールド
を簡単に行うことができる。また、本発明の実施の形態
に係るワイヤプロテクタによれば、従来のワイヤプロテ
クタにシールド薄膜層を設けるだけで作製ができるた
め、従来の加工性、軽量性の長所を維持しつつ、シール
ド効果を持たせることができる。
【0043】また、本発明の実施の形態に係るワイヤプ
ロテクタによれば、ケーブルに特殊なものを使用する必
要がなく、不要電磁波対策が容易に行うことができる。
また、本発明の実施の形態に係るワイヤプロテクタによ
れば、磁性体薄膜を取り付けることにより、内部を通る
ケーブルのコモンモードインピーダンスを増加させるこ
とができ、耐ノイズ特性の向上が図れる。
【0044】また、本発明の実施の形態に係るワイヤプ
ロテクタによれば、シールド層の材質、厚さ、構成を任
意に選択することにより、任意の周波数帯域に対してシ
ールド特性を持つように調整することが可能となり、特
定の周波数のノイズに対しての耐ノイズ特性を向上させ
ることが可能となる。さらに、本発明の実施の形態に係
るワイヤプロテクタによれば、内側にシールド層を備え
た専用の接続ジグを持つことにより、保護対象であるケ
ーブルの屈曲部、分岐部に容易に対応でき、且つワイヤ
プロテクタの電気的・磁気的な結合を確保することが可
能になる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、床、壁
等に取り付ける基底部と、該基底部に対し配線を包囲す
るように覆う被覆部とからなるプラスチック素材により
形成されたワイヤプロテクタにおいて、プロテクタ内全
面にシールド層を形成したので、所望の電磁シールド効
果を有し、かつ軽量で加工性の良好なワイヤプロテクタ
を得ることができる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、ワイヤプ
ロテクタ内全面に形成されるシールド層を磁性体により
形成したので、磁気シールド効果が得られる。
【0047】請求項3に記載の発明によれば、ワイヤプ
ロテクタ内全面に形成されるシールド層を導電性材料に
より形成したので、電磁シールド効果が得られる。
【0048】請求項4に記載の発明によれば、ワイヤプ
ロテクタ内全面に形成されるシールド層を、導電性を有
する一つの材料と磁性を有する他の材料とを組み合わせ
て形成したので、電磁シールドと磁気シールドの2つの
効果が得られる。
【0049】請求項5に記載の発明によれば、床、壁等
に取り付ける基底部と、該基底部に対して配線を包囲す
るように覆う被覆部とからなるプラスチック素材により
形成されたワイヤプロテクタにおいて、前記基底部はそ
の上面の長手方向に略平行に突設された1対の係合部を
有し、かつ該1対の係合部の先端部は前記基底部の幅方
向でかつ外方に向けて凸状に形成された係合凸部を有す
ると共に、前記被覆部は、その下端部にテーパ状に形成
された前記1対の係合部を案内するための一対の爪部
と、該一対の爪部の上方に隣接して前記係合凸部に係合
する一対の溝部とを有し、前記基底部の一対の係合部及
び該一対の係合部で挟まれた基底部の上面にわたった部
分と、前記被覆部の前記一対の溝部及び該1対の溝部に
連なる前記被覆部の内周面にシールド層を形成したの
で、所望の電磁シールド効果を有し、かつ軽量で加工性
の良好なワイヤプロテクタを得ることができる。
【0050】請求項6に記載の発明によれば、基底部の
一対の係合部及び該一対の係合部で挟まれた基底部の上
面にわたった部分と、被覆部に形成さえれた一対の溝部
及び該1対の溝部に連なる前記被覆部の内周面に形成さ
れるシールド層を磁性体により形成したので、磁気シー
ルド効果が得られる。
【0051】請求項7に記載の発明によれば、基底部の
一対の係合部及び該一対の係合部で挟まれた基底部の上
面にわたった部分と、被覆部に形成された一対の溝部及
び該1対の溝部に連なる前記被覆部の内周面に形成され
るシールド層を導電性材料により形成したので、電磁シ
ールド効果が得られる。
【0052】請求項8に記載の発明によれば、基底部の
一対の係合部及び該一対の係合部で挟まれた基底部の上
面にわたった部分と、被覆部に形成された一対の溝部及
び該1対の溝部に連なる前記被覆部の内周面に形成され
るシールド層を、導電性を有する一つの材料と磁性を有
する他の材料とを組み合わせて形成したので、電磁シー
ルドと磁気シールドの2つの効果が得られる。
【0053】請求項9に記載の発明によれば、配線の屈
曲部分及び分岐部分に対応するための、内側面にシール
ド層を有する専用の接合ジグを有するので、ワイヤプロ
テクタにより保護される配線全体にわたってシールド効
果を高めることができる。
【0054】請求項10に記載の発明によれば、特定の
周波数帯域に対してのシールド効果を有するようにワイ
ヤプロテクタ内周面に形成されるシールド層の厚さを調
整するようにしたので、所望の周波数帯域の電磁波に対
してシールド効果を有するワイヤプロテクタが得られ
る。
【0055】請求項11に記載の発明によれば、シール
ド層に用いる導電性材料と磁性材料を複数組み合わせ、
それぞれの層の厚さを調整することにより、シールドの
周波数帯域を任意に調整するようにしたので、任意の周
波数帯域の電磁波についてシールド効果を持たせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るワイヤプロ
テクタの外観構成を示す斜視図。
【図2】 図1に示したワイヤプロテクタおけるa−
a’線による切断断面を基底部及び被覆部の各々につい
て示した断面図。
【図3】 図2に示した基底部及び被覆部を接合した状
態を示す断面図。
【図4】 屈曲部用L字形接続ジグの外観構成を示す斜
視図。
【図5】 分岐部用接続ジグの構成例を示す平面図。
【図6】 更に他の分岐部用接続ジグの構成例を示す平
面図。
【符号の説明】
1…基底部 2…被覆部 3…シールド層 10…係合部 10a…係合凸部 20…爪部 22…溝部 40…L字型接続ジグ 41…L字型接続ジグ基底部 42…L字型接続ジグ被覆部 50、70…T字型接続ジグ 60、80…十字型接続ジグ 51、71…T字型接続ジグ基底部 52、72…T字型接続ジグ被覆部 61、81…十字型接続ジグ基底部 62、82…十字型接続ジグ被覆部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 光男 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 東日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5E321 AA01 BB53 BB55 CC01 CC03 GG09 5G357 DA05 DC08 DD07 DE08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床、壁等に取り付ける基底部と、該基底
    部に対し配線を包囲するように覆う被覆部とからなるプ
    ラスチック素材により形成されたワイヤプロテクタにお
    いて、プロテクタ内全面にシールド層を形成したことを
    特徴とするワイヤプロテクタ。
  2. 【請求項2】 前記シールド層を磁性体により形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤプロテクタ。
  3. 【請求項3】 前記シールド層を導電性材料により形成
    したことを特徴とする請求項1に記載のワイヤプロテク
    タ。
  4. 【請求項4】 前記シールド層を、導電性を有する一つ
    の材料と磁性を有する他の材料とを組み合わせて形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載のワイヤプロテク
    タ。
  5. 【請求項5】 床、壁等に取り付ける基底部と、該基底
    部に対して配線を包囲するように覆う被覆部とからなる
    プラスチック素材により形成されたワイヤプロテクタに
    おいて、 前記基底部はその上面の長手方向に略平行に突設された
    1対の係合部を有し、かつ該1対の係合部の先端部は前
    記基底部の幅方向でかつ外方に向けて凸状に形成された
    係合凸部を有すると共に、 前記被覆部は、その下端部にテーパ状に形成された前記
    1対の係合部を案内するための一対の爪部と、該一対の
    爪部の上方に隣接して前記係合凸部に係合する一対の溝
    部とを有し、 前記基底部の一対の係合部及び該一対の係合部で挟まれ
    た基底部の上面にわたった部分と、前記被覆部の前記一
    対の溝部及び該1対の溝部に連なる前記被覆部の内周面
    にシールド層を形成したことを特徴とするワイヤプロテ
    クタ。
  6. 【請求項6】 前記シールド層を磁性体により形成した
    ことを特徴とする請求項5に記載のワイヤプロテクタ。
  7. 【請求項7】 前記シールド層を導電性材料により形成
    したことを特徴とする請求項5に記載のワイヤプロテク
    タ。
  8. 【請求項8】 前記シールド層を、導電性を有する一つ
    の材料と磁性を有する他の材料とを組み合わせて形成し
    たことを特徴とする請求項5に記載のワイヤプロテク
    タ。
  9. 【請求項9】 配線の屈曲部分及び分岐部分に対応する
    ための、内側面にシールド層を有する専用の接合ジグを
    有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記
    載のワイヤプロテクタ。
  10. 【請求項10】 特定の周波数帯域に対してのシールド
    効果を有するように前記シールド層の厚さを調整したこ
    とを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のワイ
    ヤプロテクタ。
  11. 【請求項11】 前記シールド層に用いる導電性材料と
    磁性材料を複数組み合わせ、それぞれの層の厚さを調整
    することにより、シールドの周波数帯域を任意に調整す
    るようにしたことを特徴とする請求項4または8のいず
    れかに記載のワイヤプロテクタ。
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