JP2003143378A - 板書読み取り装置及びそれを用いた板書記録装置 - Google Patents

板書読み取り装置及びそれを用いた板書記録装置

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JP2003143378A
JP2003143378A JP2001336527A JP2001336527A JP2003143378A JP 2003143378 A JP2003143378 A JP 2003143378A JP 2001336527 A JP2001336527 A JP 2001336527A JP 2001336527 A JP2001336527 A JP 2001336527A JP 2003143378 A JP2003143378 A JP 2003143378A
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Hitoshi Saito
斉藤  均
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型のイメージセンサを用いた板書読み取り
装置及びそれを用いた板書記録装置を提供する。 【解決手段】 板書読み取り装置1は、透過スクリーン
18と、透過スクリーン18にホワイトボード等の記録
板の全体像を縮小して結像させる第一レンズ12及び第
一ミラー14と、イメージセンサ40と、透過スクリー
ン18の透過光像を縮小してイメージセンサ40に入力
する第二ミラー38及び第二レンズ34と、を備えるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は板書された情報を読
み取る板書読み取り装置及びそれを用いた板書記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホワイトボード等に板書された情
報を印刷出力する機能をもつ電子黒板システムが知られ
ている。イメージセンサを用いた公知の電子黒板システ
ムは、ペンで書き込み可能なホワイトボード等の記録板
と、記録板に書き込まれた情報を光学的に走査して画像
データを取得するイメージセンサと、その画像データに
基づいて印刷するプリンタとを備えている。イメージセ
ンサは、ホワイトボード等の記録面に平行に往復移動す
るキャリッジに搭載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】イメージセンサを用い
た電子黒板では、板書された情報をそのままの大きさで
光学的に走査するため、記録板の縦の長さとほぼ同じ長
さの大型のリニアイメージセンサと、リニアイメージセ
ンサを運搬する大型のキャリッジを往復移動させるため
の大型の駆動機構とを備えている。したがって、イメー
ジセンサを用いた電子黒板の市場価格には、このような
大型のリニアイメージセンサ及び駆動機構の製造コスト
が含まれている。
【0004】また、イメージセンサを搭載したキャリッ
ジとホワイトボード等の記録板との隙間が小さいため、
記録板にマグネットで固定された資料等を板書された情
報とともに読み取ることはできない。
【0005】一方、デジタルカメラで撮像する場合、ホ
ワイトボード等に板書された情報を安価な装置で読み取
りできるものの、デジタルカメラの解像度が低いため、
読み取った情報に基づいて印刷された文字を判別するこ
とは困難である。
【0006】本発明は、これらの問題を解決するために
創作されたものであって、小型のイメージセンサを用い
た板書読み取り装置及びそれを用いた板書記録装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る板書読み取
り装置は、半透明シートと、前記半透明シートに被写体
像を縮小して結像させる第一光学系と、イメージセンサ
と、前記半透明シートの透過光像を縮小して前記イメー
ジセンサに入力する第二光学系と、を備えることを特徴
とする。この板書読み取り装置によると、被写体像を縮
小して結像させ、結像させた被写体像をさらに縮小して
イメージセンサに入力するため、小型のイメージセンサ
でホワイトボード等の記録板の全体を読み取ることがで
きる。このため、板書読み取り装置の製造コストを低減
できる。
【0008】さらに本発明に係る板書読み取り装置によ
ると、前記半透明シートは透過スクリーンであることを
特徴とする。この板書読み取り装置によると、鮮明な透
過光像をイメージセンサに入力することができる。
【0009】さらに本発明に係る板書読み取り装置は、
前記第一光学系の他から前記半透明シートに入射する光
を遮る遮光ハウジングをさらに備えることを特徴とす
る。この板書読み取り装置によると、鮮明な透過光像を
イメージセンサに入力することができる。
【0010】さらに本発明に係る板書読み取り装置は、
前記半透明シートが載置される原稿台をさらに備えるこ
とを特徴とする。この板書読み取り装置によると、ホワ
イトボード等の記録板に板書された情報に加え、原稿台
に載置される原稿の情報も読み取ることができる。
【0011】さらに本発明に係る板書読み取り装置によ
ると、前記イメージセンサはリニアイメージセンサであ
って、前記半透明シート、前記イメージセンサ及び前記
第二光学系を副走査方向に運搬するキャリッジをさらに
備えることを特徴とする。この板書読み取り装置による
と、半透明シートの面積を低減することができる。ま
た、少ない画素数のイメージセンサを用いて高解像度に
読み取ることができる。
【0012】本発明に係る板書記録装置は、請求項1〜
5のいずれか一項に記載の板書読み取り装置と、前記イ
メージセンサの出力信号に基づいて前記被写体像を印刷
する印刷手段と、を備えることを特徴とする。この板書
記録装置によると、板書された情報をその場で印刷出力
することができる。
【0013】本発明に係る板書読み取り装置は、密着型
イメージセンサと、被写体像を縮小して前記密着型イメ
ージセンサに入力する光学系と、を備えることを特徴と
する。この板書読み取り装置によると、被写体像を縮小
して密着型イメージセンサに入力するため、小型のイメ
ージセンサでホワイトボード等の記録板の全体を読み取
ることができる。このため、板書読み取り装置の製造コ
ストを低減できる。さらに、この板書読み取り装置によ
ると、半透明シートに結像させてその透過光像を読み取
ることをしないため、鮮明な光学像をイメージセンサに
入力することができる。
【0014】さらに本発明に係る板書読み取り装置は、
前記光学系の他から前記密着型イメージセンサに入射す
る光を遮る遮光ハウジングをさらに備えることを特徴と
する。この板書読み取り装置によると、鮮明な透過光像
をイメージセンサに入力することができる。
【0015】さらに本発明に係る板書読み取り装置は、
前記密着型イメージセンサと前記光学系の間に原稿台を
さらに備えることを特徴とする。この板書読み取り装置
によると、ホワイトボード等の記録板に板書された情報
に加え、原稿台に載置される原稿の情報も読み取ること
ができる。
【0016】本発明に係る板書記録装置は、請求項6〜
9のいずれか一項に記載の板書読み取り装置と、前記密
着型イメージセンサの出力信号に基づいて前記被写体像
を印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とする。こ
の板書記録装置によると、板書された情報をその場で印
刷出力することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)図1は、第1実施例による板書記録装置
1の構造を示す模式図である。板書記録装置1はホワイ
トボード、黒板等の記録板100に板書された文字及び
図形、並びに貼付された資料101を読み取り、それら
の情報をシート状媒体102に印刷する装置である。
【0018】第一レンズ12及び第一ミラー14は遮光
ハウジング16に固定されている。第一レンズ12は所
定距離離れた記録板100の全体像が原稿台20に載置
される透過スクリーン18に鮮明に結像するように曲率
半径、焦点距離、焦点深度、姿勢等が設定されている。
第一レンズ12は単レンズであってもよいし、複合レン
ズであってもよい。また、第一レンズ12にピント調整
機能をもたせてもよい。第一ミラー14は、第一レンズ
12を透過して入射する光を原稿台20に向かう方向に
反射する姿勢で設けられている。遮光ハウジング16
は、原稿台20を覆う錐体状に形成され、外光を第一レ
ンズ12のみからその内部に取り入れる。遮光ハウジン
グ16は、記録板100の全体像が原稿台20に載置さ
れる透過スクリーン18に結像されるように第一レンズ
12及び第一ミラー14を原稿台20に対して動かすこ
とができる構成にしてもよい。遮光ハウジング16の最
上部には撮影位置合わせ用のファインダ11を設けるこ
とが望ましい。
【0019】透過スクリーン18は原稿台20上に記録
板100の光学像を結像させるためのものである。透過
スクリーン18は片面が光を拡散する半透明材料から形
成されている。透過スクリーン18は光を拡散する面が
原稿台20に接するように原稿台20に取り外し可能に
載置される。透過スクリーン18の形状は原稿台20上
に設定された読み取り領域全体を覆う形状及び大きさに
することが望ましい。なお、透過スクリーン18は、原
稿台20と接するように遮光ハウジング16の原稿台2
0側開口部の縁に固定してもよい。また透過スクリーン
18はキャリッジ30の光取り入れ用の開口部に固定し
てもよい。透過スクリーン18を主走査方向に長い長方
形とし、キャリッジ30に固定することで、透過スクリ
ーン18の面積を低減することができる。
【0020】原稿台20は矩形状のガラス板等の透明板
で形成される。原稿台20の盤面22には透過スクリー
ン18が載置されるほか、写真フィルム、写真、印刷文
書等の原稿103が載置される。原稿台20の周縁部に
は、矩形枠状の原稿ガイド24が接合されている。原稿
ガイド24は、透過スクリーン18及び原稿103に当
接し原稿台20の盤面22上にそれらを位置決めする。
原稿ガイド24には、高反射率均一反射面を有する図示
しない白基準板が設けられている。
【0021】キャリッジ30は原稿台20の盤面22と
平行に往復移動自在に本体ハウジング26に収容されて
いる。キャリッジ30は光源32、第二ミラー38、第
二レンズ34、イメージセンサ40を搭載している。キ
ャリッジ30は原稿台20の盤面22に対し平行なシャ
フト36にスライド自在に係止されている。キャリッジ
30は例えばベルトにより牽引されて光源32、第二ミ
ラー38、第二レンズ34、イメージセンサ40をシャ
フト36に沿って運搬する。シャフト36の長手方向軸
は図1で紙面垂直方向に延びている。シャフト36の長
手方向が読み取り時の副走査方向である。
【0022】印刷部50は本体ハウジング26に収容さ
れている。印刷部50は公知のインクジェット方式、レ
ーザ方式、熱転写方式、インパクト方式等でシート状媒
体102にインクを定着させるなどしてシート状媒体1
02に画像を形成する。
【0023】複数の搬送ローラ52は、シート状媒体1
02に転がり接触し、回転することによりシート状媒体
102を搬送し印刷部50を通過させる。搬送ローラ5
2は、モータ、歯車列等の図示しない駆動装置によって
駆動される。
【0024】図2は第1実施例による板書記録装置1の
光学系を示す模式図である。記録板100から所定距離
離れた位置に板書記録装置1が設置されると、記録板1
00の全体像は第一レンズ12及び第一ミラー14によ
り透過スクリーン18に縮小されて鮮明に結像される。
第一レンズ12の横倍率及び焦点深度は、例えば記録板
100から2000mm±100mm離れた位置に板書
記録装置を設置したときに1740mm×880mmの
大きさの記録板100の全体像が297mm×210m
m(A4用紙サイズ)の透過スクリーン18のほぼ全体
に鮮明に結像されるように設定する。
【0025】透過スクリーン18に結像した記録板10
0の像は、透過スクリーン18を透過して拡散する光を
第二レンズ34及び第二ミラー38がイメージセンサ4
0の受光面に入射させることで、透過スクリーン18の
透過光像としてイメージセンサ40に入力される。光は
透過スクリーン18を透過することで減衰する。透過ス
クリーン18の透過光像はイメージセンサ40によって
線状に走査される。主走査線105上にある透過スクリ
ーン18の透過光像がイメージセンサ40に入力され、
主走査線105がそれに垂直な副走査方向(図2の左右
方向)に移動することによって、透過スクリーン18の
全体の透過光像がイメージセンサ40に入力される。な
お、透過スクリーン18に代えてトレース紙等の半透明
シート又はフレネルレンズを用いてもよい。
【0026】図3は第1実施例による板書記録装置1の
キャリッジ30内部を示す模式図である。光源32は蛍
光管ランプ等の管照明装置から構成されている。光源3
2は、その長手方向軸がイメージセンサ40の長手方向
軸と平行に延びる姿勢でキャリッジ30に搭載されてい
る。図3に破線で示すように、光源32により照射され
た原稿103の主走査線上の反射光像は第二ミラー38
及び第二レンズ34によりイメージセンサ40に結像さ
れる。イメージセンサ40はリニアイメージセンサであ
って、フォトダイオード等の複数の受光素子が図3にお
いて紙面垂直方向に直線状に並ぶ姿勢でキャリッジ30
に搭載されている。
【0027】図4は第1実施例による板書記録装置1を
示すブロック図である。第一光学系10は、第一レンズ
12及び第一ミラー14で構成される。第二光学系は、
光源32、第二ミラー38及び第二レンズ34で構成さ
れている。
【0028】イメージセンサ40はレンズ縮小型のリニ
アイメージセンサである。イメージセンサ40は、第二
光学系31により入力される透過スクリーン18又は原
稿103の主走査線上の光学像を走査し、その光学像の
濃淡に相関する電気信号を出力する。イメージセンサ4
0は、可視光、赤外光、紫外光等、所定の波長領域の光
を光電変換して得られる電荷を一定時間蓄積し、受光素
子ごとの受光量に応じた電気信号をCCD(Charge Cou
pled Device)、MOSトランジスタスイッチ等を用い
て出力する。なお、カラーフィルタアレイを用いた3又
は6ライン構成のカラーイメージセンサを用いてもよ
い。イメージセンサ40の主走査方向に配列する受光素
子数は、読み取り対象とする記録板100の最大の大き
さに応じた数とする。例えば、記録板100上の1mm
×1mmのエリアを8個の受光素子で走査することで、
板書される一般的な大きさの手書き文字を判別可能に印
刷することができる。記録板100の記録面の高さが8
80mmの場合、記録板100上の1mm×1mmのエ
リアを8個の受光素子で走査するとすれば、1ラインあ
たり7040画素のリニアイメージセンサが必要であ
る。
【0029】センサ駆動部44はキャリッジ30に固定
された基板に搭載される。センサ駆動部44は、イメー
ジセンサ40を駆動するために必要なパルスをイメージ
センサ40に出力する駆動回路である。センサ駆動部4
4は、例えば同期信号発生器、駆動用タイミングジェネ
レータ等から構成される。
【0030】キャリッジ駆動部45は、キャリッジ30
に係止されたベルト、このベルトを回転させるモータ及
び歯車列、駆動回路等で構成され本体ハウジング26に
収容されている。キャリッジ駆動部45が、キャリッジ
30をベルトで牽引することで主走査線がそれに垂直な
副走査方向に移動するため2次元画像の走査が可能とな
る。
【0031】アナログ信号処理部42は、キャリッジ3
0に固定された基板に搭載される。アナログ信号処理部
42は、イメージセンサ40から出力されるアナログ信
号に対してゲイン調整、増幅、雑音低減処理等のアナロ
グ信号処理及びA/D変換処理を施して出力する。
【0032】ディジタル信号処理部43は本体ハウジン
グ26に固定された基板に搭載される。ディジタル信号
処理部43はアナログ信号処理部42から出力されるデ
ィジタル信号に対しシェーディング補正、ガンマ補正、
画素補間、二値化、白黒反転処理等の各種の画像処理を
施し、制御部46又はパーソナルコンピュータ等の外部
装置に出力する画像データを作成する。原稿103の読
み取り時のシェーディング補正には原稿ガイド24に設
けられた白基準板を読み取って取得する白基準データ及
び黒基準データを用いる。ガンマ補正には、制御部46
に記憶された所定のガンマテーブルを用いる。尚、ディ
ジタル信号処理部43で施す各種の処理は、制御部46
で実行するコンピュータプログラムによる処理に置き換
えてもよい。
【0033】制御部46は、CPU、RAM及びROM
を備えるマイクロコンピュータで構成され、本体ハウジ
ング26に固定された基板に搭載される。制御部46は
光源32の図示しない駆動回路、センサ駆動部44、キ
ャリッジ駆動部45、アナログ信号処理部42、ディジ
タル信号処理部43、印刷部50、搬送部48、インタ
フェース部52等に接続されている。制御部46は、図
示しない操作卓から入力されるオペレータの指令に応じ
てROMに記憶されたコンピュータプログラムを実行
し、板書記録装置1の全体を制御する。
【0034】インタフェース部52は、USB、IEE
E1394等の所定の規格に従って構成され、本体ハウ
ジング26に固定された基板に搭載されている。インタ
フェース部52は、ディジタル信号処理部43から出力
される画像データをパーソナルコンピュータ等の外部装
置に出力し、外部装置によって入力される印刷データを
制御部46に出力する。
【0035】以上、板書記録装置1の構成について説明
した。以下、図1及び図2に基づいて、記録板100に
板書された文字及び図形、並びに貼付された資料101
を読み取り、それらの情報をシート状媒体102に印刷
する作動について説明する。
【0036】オペレータによって図示しない操作卓から
記録開始指示が入力されると、制御部46はROMに記
録された制御プログラムを実行することにより、以下の
ように光源32の駆動回路、センサ駆動部44、キャリ
ッジ駆動部45、アナログ信号処理部42、ディジタル
信号処理部43、印刷部50、搬送部48等を制御して
作動させる。
【0037】キャリッジ駆動部45はキャリッジ30を
シャフト36に沿って移動させ、主走査線105を副走
査方向に移動させる。センサ駆動部44はイメージセン
サ40を駆動し、イメージセンサ40から主走査線上の
光学像の濃淡に相関する信号を出力させる。アナログ信
号処理部42は、イメージセンサ40から出力されるア
ナログ信号をディジタル信号に変換してディジタル信号
処理部43に出力する。記録板100を読み取るときは
光源32を点灯させない。なお、光源32又は遮光ハウ
ジング16に別途設ける光源で記録板100を照射する
ことでイメージセンサ40に入射する光量の不足を補う
構成としてもよい。また記録板100を読み取るとき
は、原稿103の読み取り時に比べてセンサ駆動部44
はイメージセンサ40の露光時間を増大させ、アナログ
信号処理部42はゲインを増大させてイメージセンサ4
0に入射する光量の不足を補う。ディジタル信号処理部
43はシェーディング補正等を施した画像データを制御
部46に出力する。記録板100を読み取るときのシェ
ーディング補正には、白基準板を読み取って取得する白
基準データに代えて、第一レンズ12、第二レンズ34
等の光学的特性に応じた所定の白基準データを用い、中
央領域に比べて周辺領域を明るくするように画像データ
を補正する。記録板100を読み取るときのガンマ補正
には、暗い領域を、原稿103の読み取り時に比べてよ
り強調するガンマテーブルを用いることでイメージセン
サ40の光量不足を補う。また、記録板100を読み取
るときには、適切なしきい値を用いて画像データを二値
化することで、文字等の情報を判別しやすい鮮明な画像
をシート状媒体102に印刷することが可能になる。ま
た、記録板100が黒板であるときにはディジタル信号
処理部43は白黒反転処理を実施する。制御部46は、
ディジタル信号処理部43から出力される画像データに
基づいて印刷部50を制御する。搬送部48はシート状
媒体102を印刷部50に供給し、画像が形成されたシ
ート状媒体102を印刷部50から本体ハウジング26
の外部に送出する。
【0038】第1実施例による板書記録装置1による
と、第一光学系10で記録板100及びそれに貼付され
た資料101等の被写体を縮小して透過スクリーン18
に結像させ、さらに透過スクリーン18の透過光像を第
二光学系31で縮小してイメージセンサ40に入力す
る。このため、小型のイメージセンサ40で大型の記録
板100の全体像を読み取ることができる。このため、
板書読み取り装置1によると、板書された情報を判別可
能に印刷できる解像度で読み取ることができる装置の製
造コストを低減できる。
【0039】また板書記録装置1によると、記録板10
0と板書記録装置1とが離れているため、記録板100
に磁石等で資料101が貼付されているような場合、そ
の資料101に記載された情報及び記録板100に書き
込まれた情報を一時に読み取ることができる。また板書
記録装置1によると、透過スクリーン18に記録板10
0を結像させることで、鮮明な透過光像をイメージセン
サ40に入力することができる。また板書記録装置1は
原稿台20を備えているため、原稿台20に載置される
写真フィルム、写真、印刷文書等の原稿103を読み取
る用途にも使用することができる。また板書記録装置1
は印刷部50及び搬送部48を備えているため、記録板
100に板書された情報をその場で印刷出力することが
できる。したがって、会議等の議事録をその場で参加者
に配布することができる。
【0040】(第2実施例)図5は第2実施例による板
書記録装置のキャリッジ30内部を示す模式図である。
以下、第1実施例と実質的に同一の構成要素については
同一の符号を付し、説明を省略する。
【0041】イメージセンサ41は原稿台20上に設定
された読み取り領域の短辺とほぼ等しい長さの密着型リ
ニアイメージセンサである。イメージセンサ41は受光
素子と一体的に設けられるロッドレンズアレイを備える
構成であってもよいし、受光素子と原稿台20との間隔
を極小化させたレンズアレイを備えない構成であっても
よい。イメージセンサ41には原稿台20に載置された
原稿103を照射する図示しないLEDアレイが備えら
れている。イメージセンサ41は、第一光学系10によ
り直接入力される光学像及び原稿台20に載置されLE
Dアレイで照射された原稿103の反射光像を走査し、
それらの光学像の濃淡に相関する電気信号を出力する。
【0042】図6は第2実施例による板書記録装置の光
学系を示す模式図である。記録板100から所定距離離
れた位置に板書記録装置1が設置されると、記録板10
0の全体像は第一レンズ12及び第一ミラー14により
イメージセンサ41に直接入力される。このことは、記
録板100の全体像を原稿台20の盤面22に仮想的に
結像させ、100%の透過率で原稿台22の盤面22に
形成されるその透過光像がイメージセンサ41で読み取
られることと実質的に等しい。
【0043】第二実施例の板書記録装置によると、密着
型のイメージセンサ41を備えるため、記録板100を
透過スクリーン18に結像させることなしに、記録板1
00を縮小した光学像をイメージセンサで読み取ること
ができる。したがって、鮮明な光学像をイメージセンサ
41に入力することができる。すなわち、ホワイトボー
ドに書き込まれた情報等をシート状媒体102に鮮明に
印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による板書記録装置の構造
を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施例による板書記録装置の光学
系を示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施例による板書記録装置のキャ
リッジ内部を示す模式図である。
【図4】本発明の第1実施例による板書記録装置を示す
ブロック図である。
【図5】本発明の第2実施例による板書記録装置のキャ
リッジ内部を示す模式図である。
【図6】本発明の第2実施例による板書記録装置の光学
系を示す模式図である。
【符号の説明】
1 板書記録装置 10 第一光学系 12 第一レンズ 14 第一ミラー 16 遮光ハウジング 18 透過スクリーン 20 原稿台 31 第二光学系 32 光源 34 第二レンズ 38 第二ミラー 40、41 イメージセンサ 42 アナログ信号処理部 43 ディジタル信号処理部 44 センサ駆動部 45 キャリッジ駆動部 46 制御部 48 搬送部 50 印刷部 52 インタフェース部 100 記録板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半透明シートと、 前記半透明シートに被写体像を縮小して結像させる第一
    光学系と、 イメージセンサと、 前記半透明シートの透過光像を縮小して前記イメージセ
    ンサに入力する第二光学系と、を備えることを特徴とす
    る板書読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記半透明シートは透過スクリーンであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の板書読み取り装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第一光学系の他から前記半透明シー
    トに入射する光を遮る遮光ハウジングをさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の板書読み取り装
    置。
  4. 【請求項4】 前記半透明シートが載置される原稿台を
    さらに備えることを特徴とする請求項1、2又は3に記
    載の板書読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記イメージセンサはリニアイメージセ
    ンサであって、 前記半透明シート、前記リニアイメージセンサ及び前記
    第二光学系を副走査方向に運搬するキャリッジをさらに
    備えることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の板
    書読み取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の板
    書読み取り装置と、前記イメージセンサの出力信号に基
    づいて前記被写体像を印刷する印刷手段と、を備えるこ
    とを特徴とする板書記録装置。
  7. 【請求項7】 密着型イメージセンサと、 被写体像を縮小して前記密着型イメージセンサに入力す
    る光学系と、を備えることを特徴とする板書読み取り装
    置。
  8. 【請求項8】 前記光学系の他から前記密着型イメージ
    センサに入射する光を遮る遮光ハウジングをさらに備え
    ることを特徴とする請求項7に記載の板書読み取り装
    置。
  9. 【請求項9】 前記密着型イメージセンサと前記光学系
    の間に原稿台をさらに備えることを特徴とする請求項7
    又は8に記載の板書読み取り装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれか一項に記載の
    板書読み取り装置と、 前記密着型イメージセンサの出力信号に基づいて前記被
    写体像を印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とす
    る板書記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018129737A (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 株式会社東芝 圧板の閉じ途中に光源を点灯させるスキャナ、およびスキャナによるシートサイズの検出プログラム

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