JP2003140616A - 画像表示装置、画素駆動方法、および走査線駆動回路 - Google Patents

画像表示装置、画素駆動方法、および走査線駆動回路

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JP2003140616A
JP2003140616A JP2001334507A JP2001334507A JP2003140616A JP 2003140616 A JP2003140616 A JP 2003140616A JP 2001334507 A JP2001334507 A JP 2001334507A JP 2001334507 A JP2001334507 A JP 2001334507A JP 2003140616 A JP2003140616 A JP 2003140616A
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line
horizontal scanning
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Manabu Kodate
学 古立
Eisuke Kanzaki
英介 神崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的に、多重化された画素に選択信号を供
給する。 【解決手段】 時間t0〜t2において、まず時間t0
〜t1の間では、走査線Gn+1およびGn+2が選択
されることにより画素電極A11が駆動され、次いで、
時間t1〜t2までの間では走査線Gn+1のみが選択
されることにより、画素電極B11が駆動される。ま
た、時間t1〜t2までの間では、走査線Gn+3およ
びGn+4も選択され、これにより画素電極A12が駆
動される。時間t2の後、時間t4〜t5までの間に走
査線Gn+3およびGn+4の双方が選択されて画素電
極A12が駆動されるまで、走査線Gn+3およびGn
+4のうちの少なくとも一方は非選択とされる。これに
より、画素電極A12を時間t1〜t2までの間で予備
的に駆動し、時間t4〜t5までの間で駆動するまで、
画素電極A12が予備的に印加された電位を保持するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置等に
係り、特に液晶表示装置の高精細化に寄与する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、アクティブマトリックス
駆動の表示装置においては、表示画素数が多くなるにつ
れて駆動ICの数も多くなり、これがコスト高を招く一
因となっている。また、画面の高精細化に伴って画素間
隔が狭まり画素と駆動ICとの接続が困難となってきて
いる。そこで、これらの問題を同時に解決するために、
隣接する2つ以上の画素に1本のデータ配線から時分割
で電位を与え、駆動ICの数を減らすとともに接続端子
のピッチを大きくする多重化画素構造の表示装置が提案
されている(例えば、特開平5−303114号公報、
特開平8−248385号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした多重化された
画素構造を有する表示装置においては、一行の画素に対
して、一水平走査期間内において画素の多重化度に応じ
た複数種の選択信号を供給する必要がある。このため通
常、画素の多重化度に応じた他系統の走査線の組み合わ
せによって画素を選択するようになっている。しかしな
がら、このような複数種の選択信号を供給するための選
択論理は確立されていない。すなわち、複数の走査線を
選択するには、走査線の入力端に接続されたバッファに
対して、複数のシフトクロックからなる選択パルスを順
次伝搬させればよいが、選択パルスだけでは論理を構成
できないので、バッファのON/OFFを制御する出力
制御線を複数系統設ける必要がある。しかしながら、出
力制御線の系統数と選択パルスのシフトクロック数との
関係、あるいは、どのような出力制御信号によって、効
率的にバッファのON/OFFを制御できるかなどは、
明らかになっていない。
【0004】また、これらの表示装置では、従来、一つ
の画素に電荷を与えていた時間に、時分割で二つ以上の
画素に電荷を与えるため、充電時間が短くなり、したが
って、選択素子を大きくしない限り、印加電位の精度が
低下してしまうという問題点があった。このような充電
量不足を補うためには、プレチャージという方法が一般
的に知られている。プレチャージとは、画素に書き込み
を行う以前のタイミングで、あらかじめ同じ極性のデー
タを当該画素に書き込んでおき、これにより、画素書き
込み時の充電量が少ない場合においても、所望の充電量
を実現するようにすることである。
【0005】こうしたプレチャージの手法は、多重化さ
れていない画素を有する表示装置においても、高解像度
ゆえに書き込み時間が十分取れない場合に、適用するこ
とができる。多重化がなされておらず通常画素駆動が行
われるこうした表示装置においては、プレチャージを行
うタイミングは、プレチャージ対象の画素にもっとも近
い同極性の画素の選択時に一意に決定することができ
る。しかしながら多重化された画素構造を有する表示装
置において、他系統の走査線が隣接する行で共有されて
いると、反転駆動のタイミングや組み合わせ論理によっ
てプレチャージのタイミングを一意に決めることが困難
となる。
【0006】本発明は、このような技術的課題に基づい
てなされたもので、効率的に、多重化された画素に選択
信号を供給することができるような画像表示装置等を提
供することを目的とする。また、容易に、プレチャージ
のタイミングおよび画素の駆動波形や駆動方法を決定す
ることができるような画像表示装置等を提供することを
他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的のもと、本発
明の画像表示装置は、以下のような特徴点を有してい
る。すなわち、本発明が適用された画像表示装置は、表
示信号を供給する複数の信号線と、所定の信号線に接続
され、第1の水平走査期間に順次選択される第1の画素
電極群と、この所定の信号線に接続され、第1の水平走
査期間の後の第2の水平走査期間に順次選択される第2
の画素電極群と、第1の水平走査期間において第1の画
素電極群を駆動する走査信号を供給する第1の走査線群
と、第2の水平走査期間において第2の画素電極群を駆
動する走査信号を供給する第2の走査線群と、を備えて
いる。さらに、この画像表示装置は、第1の水平走査期
間において、第2の走査線群のうちの所定の走査線群が
選択されることにより、第2の画素電極群のうちの所定
の画素電極が駆動され、かつ、所定の走査線群は、第1
の水平走査期間において選択されてから、第2の水平走
査期間において所定の画素電極が駆動されたときまでの
間、いずれか一本の走査線が非選択となっていることを
特徴としている。このような構成において、所定の走査
線群は、第1の水平走査期間において選択されてから、
第2の水平走査期間において所定の画素電極が駆動され
たときまでの間、いずれか一本が非選択となっているこ
とから、所定の走査線群を選択されることにより駆動さ
れる所定の画素電極は、この期間チャージされることが
ない。したがって、第1の水平走査期間における所定の
画素電極の駆動をプレチャージとすることができる。
【0008】なお、この場合、所定の画素電極が、第1
の水平走査期間および第2の水平走査期間において同極
性で駆動されることが望ましい。また、所定の走査線群
と第1の走査線群とは、少なくとも一本の走査線を共有
していてもよい。これにより同時に選択すべき走査線数
を減ずることができる。また、この場合、各信号線は、
同一の水平走査期間内に同極性の表示信号を供給すると
ともに、互いに隣接する信号線が、同一の水平走査期間
内に異なる極性の表示信号を供給することが望ましい。
これにより、多重化された画素(同一の水平走査期間内
に順次選択される画素)ごとに、その極性を反転させた
駆動を行うことができる。
【0009】また、本発明は、次のような画像表示装置
の発明としても捉えることができる。すなわち、本発明
が適用された画像表示装置は、所定の信号線に接続され
て、第1の水平走査期間内の第1から第m(mは2以上
の自然数)タイミングで順次駆動されるm個の画素電極
と、所定の信号線に接続されて、第1の水平走査期間の
後の第2の水平走査期間内の第1から第mタイミングで
順次駆動される他のm個の画素電極と、第2の水平走査
期間において他のm個の画素電極を駆動するために選択
される走査線群とを備え、走査線群のうち、第2の水平
走査期間内の第n(nは1からmまでの自然数)タイミ
ングで選択される所定の走査線群が、第1の水平走査期
間内においても選択されることを特徴としている。この
ように、第2の水平走査期間のうち第nタイミングで選
択される走査線を第1の水平走査期間においても選択す
ることによって、第2の水平走査期間のうち、第n番目
に駆動される画素をプレチャージすることができる。
【0010】この場合、第1の水平走査期間内における
所定の走査線群の選択タイミングは、第1の水平走査期
間における第nタイミング以外のタイミングであっても
よい。また、所定の走査線群には、第1の水平走査期間
内において駆動されるm個の画素電極を駆動制御するた
めの走査信号を供給する走査線が含まれていてもよい。
また、所定の走査線群は、第2の水平走査期間内におい
て、第1タイミングから第(n−1)タイミングまでの
間、少なくとも1本の走査線が非選択とされるものであ
ることが好適である。これにより所定の走査線群が選択
されることにより駆動される画素電極は、第2の水平走
査期間において、第1タイミングから第(n−1)タイ
ミングまでの間、駆動されず、第nタイミングで初めて
駆動されることとなる。さらに、第1の水平走査期間内
における所定の走査線群の選択タイミングは、第nタイ
ミングであり、かつ、所定の走査線群と、第1の水平走
査期間の第nタイミングにおいて、m個の画素電極を駆
動する走査信号を供給するための走査線とが互いに異な
っていてもよい。
【0011】また、本発明は、走査線駆動回路の発明と
しても捉えることができる。すなわち、本発明が適用さ
れた走査線駆動回路は、複数の走査線に対して接続可能
な複数の出力端子と、各出力端子に対して複数の信号か
らなる信号列を出力する信号出力部と、を備え、信号出
力部が、一水平走査期間内に同時に複数の出力端子のグ
ループに対して信号列を出力するとともに、一水平走査
期間ごとに、当該出力端子を一個ずつシフトさせて、他
の出力端子のグループに信号列を出力していくものであ
ることを特徴としている。かつ、所定の水平走査期間内
の第一のタイミングにおいて出力端子のグループのうち
の所定の出力端子に対して出力された信号群を、この所
定の水平走査期間の後の他の水平走査期間内の第二のタ
イミングにおいて所定の出力端子に対して出力し、第一
から第二のタイミングの間に、所定の出力端子に対して
信号群と異なる信号を出力することを特徴としている。
このような構成によって、所定の出力端子に接続される
走査線を選択することにより駆動される画素電極を、第
一および第二のタイミングで駆動することができ、か
つ、第一のタイミングから第二のタイミングでは、この
画素電極を駆動させないようにすることができる。すな
わち、この画素電極を第一のタイミングでプレチャージ
し、かつ第二のタイミングでチャージするまで、この画
素電極が、プレチャージされた電位を保持することが可
能となる。
【0012】また、本発明は、画素駆動方法の発明とし
ても捉えることができる。すなわち、本発明が適用され
た画素駆動方法は、第1の水平走査期間において所定の
画素電極を選択するととも予備的に充電する第1のステ
ップと、第1の水平走査期間の後の第2の水平走査期間
内に、所定の画素電極を含む画素電極群を順次選択して
充電する第2のステップと、を備え、かつ、この所定の
画素電極は、第1のステップにおいて印加された電位
を、前記第2のステップにおいて選択されるまで保持す
ることを特徴としている。
【0013】ここで、画素電極がマトリックス状に配置
されるとともに、同一の画素構造を有する画素電極が同
列に配置されている場合に、第1の水平走査期間におい
て、所定の画素電極と異なる画素電極からなる他の画素
電極群を順次選択して充電するとともに、第1のステッ
プでは、他の画素電極群のうち、所定の画素電極が予備
的に充電されるタイミングと同一タイミングで駆動され
る画素電極と異なる列にある画素電極を、所定の画素電
極とするようにしてもよい。
【0014】また、本発明は、次のような画像表示装置
の発明としても捉えることができる。すなわち、本発明
の画像表示装置は、表示信号を供給する信号線と、走査
信号を供給する複数の走査線と、共通する信号線に接続
されるとともに走査線のうちの隣接する二本の選択の組
み合わせにより、各水平走査期間内にそれぞれ駆動され
る画素電極AおよびBを一組とした複数組の画素電極
と、を備え、一水平走査期間内の第1の期間において、
走査線のうち隣接する二本の走査線が選択されて、一組
の画素電極AおよびBが駆動され、次いで第2の期間に
おいて、二本の走査線のうちの一方が選択されて、一組
の画素電極のうちの画素電極Bが駆動されるともに、こ
の二本の走査線を二本シフトさせた他の二本の走査線が
選択されて、他の組の画素電極AおよびBを駆動するこ
とを特徴としている。このような構成により、画素電極
Bを駆動している間に、他の組の画素電極Aをプレチャ
ージすることが可能となる。
【0015】この場合、画像表示装置が、各走査線の入
力端にそれぞれ接続される出力バッファを備えており、
隣接する三つの出力バッファが、それぞれ異なる制御信
号により制御され、各出力バッファには、四水平走査期
間分の時間幅からなるパルス信号が一水平走査期間ごと
に順次伝送されることが好適である。さらに、この場
合、複数の画素電極がマトリックス状に配置され、同一
組の画素電極AおよびBが同一行に位置するとともにそ
の駆動極性が反転し、かつ、互いに隣接する行に位置す
る画素電極A同士またはB同士はその駆動極性が反転す
ることが好適である。
【0016】また、本発明は、次のような画像表示装置
の発明としても捉えることができる。すなわち、本発明
が適用された画像表示装置は、表示信号を供給する信号
線と、走査信号を供給する複数の走査線と、共通する信
号線に接続されるとともに、走査線のうちの隣接する三
本の選択の組み合わせにより、各水平走査期間内にそれ
ぞれ駆動される画素電極A、B、Cを一組とした複数組
の画素電極と、を備え、一水平走査期間において、隣接
する三本の走査線のうち少なくとも二本からなる第1の
走査線群が選択されて、一組の画素電極のうちの画素電
極Aが駆動され、同時に当該第1の走査線群を二本シフ
トさせた第2の走査線群が選択されて他の組の画素電極
Aが駆動されることを特徴としている。
【0017】この場合、走査線の入力端にそれぞれ出力
バッファが接続され、隣接する3つの前記出力バッファ
が、それぞれ異なる制御信号により制御され、各出力バ
ッファには、三水平走査期間分の時間幅の第1のパルス
と、当該第1のパルスと一水平走査期間分間隔をおいて
伝搬する一水平走査期間分の時間幅の第2のパルスとか
らなる信号列が、一水平走査期間ごとに順次伝送される
ものであることが好適である。
【0018】また、本発明は、次のような画像表示装置
の発明としても捉えることができる。すなわち、本発明
が適用された画像表示装置は、表示信号を供給する信号
線と、走査信号を供給する複数の走査線と、同一の信号
線に接続されるとともに、走査線のうちの隣接する三本
の選択の組み合わせにより、各水平走査期間内にそれぞ
れ駆動される画素電極A、B、Cを一組とした複数組の
画素電極と、を備え、一水平走査期間において、隣接す
る三本の前記走査線のうち少なくとも二本からなる第1
の走査線群が選択されて、一組の画素電極うちの画素電
極Aが駆動され、次いで、隣接する三本の走査線のう
ち、第1の走査線群と異なる第2の走査線群が選択され
て、その一組の画素電極のうちの画素電極Bが駆動され
るとともに、第1の走査線群を一本シフトさせた第3の
走査線群が選択されて他の組の画素電極Aが駆動される
ことを特徴としている。
【0019】さらに、本発明は、次のような画像表示装
置の発明としても捉えることができる。すなわち、本発
明が適用された画像表示装置は、表示信号を供給する信
号線と、走査信号を供給する複数の走査線と、共通する
信号線に接続されるとともに、走査線のうちの隣接する
二本の選択の組み合わせにより、各水平走査期間内にそ
れぞれ駆動される画素電極AおよびBを一組とした複数
組の画素電極と、を備え、一水平走査期間内において、
走査線のうち隣接する二本の走査線からなる第1の走査
線群が選択されて一組の画素電極AおよびBが駆動さ
れ、同時に、前記第1の走査線群を四本シフトさせた第
2の走査線群が選択されて他の組の画素電極AおよびB
が駆動されることを特徴としている。
【0020】この場合、複数の画素電極がマトリックス
状に配置され、同一組の画素電極AおよびBは同一行に
位置し、かつ、二行ごとに画素電極の駆動極性が反転す
ることが好適である。さらに、この場合、走査線の入力
端にそれぞれ出力バッファが接続されるとともに、隣接
する3つの出力バッファが、それぞれ異なる制御信号に
より制御され、各出力バッファには、二水平走査期間分
の時間幅の第1のパルスと、第1のパルスと二水平走査
期間分間隔をおいて伝搬する二水平走査期間分の時間幅
の第2のパルスと、からなる信号列が、一水平走査期間
ごとに順次伝送されることが好適である。
【0021】また、他の観点から捉えると、本発明は次
のような画像表示装置としても捉えることができる。す
なわち、走査信号を供給する複数の走査線と、複数系統
の出力制御線と、出力制御線の各系統にそれぞれ割り当
てられて接続される複数の出力バッファと、出力制御線
の各系統に、それぞれ異なる制御信号を出力する制御信
号出力部と、を備えることを特徴としている。このよう
な構成によって、複数の走査線に対する信号の供給を同
時に制御することができ、複数の走査線の選択の組み合
わせにより駆動される画素電極を容易に駆動することが
できる。
【0022】この場合、この画像表示装置が、各出力バ
ッファに対して、所定の時間幅のパルス信号を順次伝搬
させるパルス信号供給部を備えるとともに、パルス信号
が、一水平走査期間のm(mは自然数)倍の時間幅を有
し、なおかつ出力制御線は、mと異なるn(nは2以上
の自然数)系統とされていることが好適である。
【0023】また、本発明は、次のような走査線駆動回
路の発明としても捉えることができる。すなわち、本発
明が適用された走査線駆動回路は、複数の走査線にそれ
ぞれ接続可能な複数の出力端子と、各出力端子にそれぞ
れ接続される出力回路と、出力回路の出力を制御する制
御信号を生成する制御信号生成部と、を備え、制御信号
は、n(nは2以上の自然数)種類生成されるととも
に、n個の出力回路に、各種類の制御信号がそれぞれ供
給されることを特徴としている。
【0024】このような走査線駆動回路は、各出力回路
のそれぞれに接続されるとともに、互いにカスケード接
続される複数のシフトレジスタと、複数のシフトレジス
タを駆動するクロック信号を生成するクロック信号生成
部と、複数のシフトレジスタに順次伝搬すべき信号列を
生成する信号列生成部とを備えていることが望ましい。
この信号列は、クロック信号のm(mは自然数)倍の時
間幅を有していることが好適であるが、mはnより大き
くてもよいし、小さくてもよい。特に、mがnより大き
い場合には、比較的少ない数の制御信号で、複数の走査
線を選択制御することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 [第一の実施の形態]図2は、本発明の第一の実施の形
態における液晶表示装置の全体構成を示す図、図3は、
アレイ基板の構成を示す図である。また、図4は、図2
に示したゲートドライバおよびコントロール回路の要部
の構成を示すブロック図である。この第一の実施の形態
にかかる液晶表示装置は、1つの信号線を挟んで隣接す
る2つの画素が当該信号線を共有することにより、信号
線の本数を半減するところに特徴を有している。もちろ
ん、液晶表示装置としては、アレイ基板に対向するカラ
ーフィルタ基板、バックライトユニット等他の要素も備
える必要があるが、本発明の特徴部分ではないことから
その説明は省略する。
【0026】図2に示すように、本第一の実施の形態の
液晶表示装置(画像表示装置)1は、そのアレイ基板A
に画像を表示する表示領域Sを有している。そして、液
晶表示装置1は、表示領域S内に配置される画素電極に
対して信号線Dを介し表示信号を供給するデータドライ
バ3と、表示領域S内に形成された薄膜トランジスタに
対してそのON/OFFを制御する走査信号を走査線G
を介して供給するゲートドライバ(走査線駆動回路)5
と、データドライバ3およびゲートドライバ5を制御す
るコントロール回路(走査線駆動回路)6を備えてい
る。
【0027】表示領域Sには、画素電極がM×N(M,
Nは任意の正の整数)の数だけマトリックス状に配列さ
れ、これら画素電極に対応して、走査線Gおよび信号線
Dが所定数設けられている。以下、同一のゲートドライ
バ5に対して接続される走査線Gのうち、画面の走査方
向のn番目に位置する走査線Gを、走査線Gnと、同一
のデータドライバ3に対して接続される信号線Dのう
ち、走査線Gの入力端側から数えてm番目に位置する信
号線Dを、信号線Dmとして表す。
【0028】また、図3に示すように、アレイ基板Aの
表示領域Sにおいては、信号線Dmを挟んで隣接する画
素電極A11およびB11について、第1のTFT M
1、第2のTFT M2および第3のTFT M3の3つ
のTFTが以下のように配置されている。まず、第1の
TFT M1は、そのソース電極が信号線Dmに、また
そのドレイン電極が画素電極A11に接続する。また、
第1のTFT M1のゲート電極は第2のTFT M2の
ソース電極に接続している。ここで、TFTは3端子の
スイッチング素子であり、液晶表示装置において、信号
線に接続される側をソース電極と、また画素電極に接続
される側をドレイン電極と呼ぶ例があるが、逆の例もあ
る。つまり、ゲート電極を除く2つの電極のいずれをソ
ース電極と、またドレイン電極と呼ぶかは一義的に定ま
っていない。そこで以下では、ゲート電極を除く2つの
電極をともにソース/ドレイン電極と呼ぶことにする。
第2のTFT M2は、その一方のソース/ドレイン電
極が第1のTFT M1のゲート電極に、他方のソース
/ドレイン電極が走査線Gn+2に接続されている。し
たがって、第1のTFT M1のゲート電極は第2のT
FT M2を介して走査線Gn+2に接続されることに
なる。また、第2のTFT M2のゲート電極は走査線
Gn+1に接続される。したがって、隣接する2本の走
査線Gn+1とGn+2が同時に選択電位になっている
期間にのみ、第1のTFT M1がON状態となり信号
線Dmの電位が画素電極A11に供給される。このこと
は、第2のTFT M2が第1のTFT M1のON/
OFFを制御することを示唆している。第3のTFT
M3は、その一方のソース/ドレイン電極が信号線Dm
に、また他方のソース/ドレイン電極が画素電極B11
に接続されている。また、第3のTFT M3のゲート
電極は走査線Gn+1に接続されている。したがって、
走査線Gn+1が選択電位になっているときに、第3の
TFT M3がONになり信号線Dmの電位が画素電極
B11に供給される。
【0029】以上では第1のTFT M1〜第3のTF
T M3からみたアレイ基板Aの回路構成を説明した
が、画素電極A11および画素電極B11からみたアレ
イ基板Aの回路構成を説明する。画素電極A11および
画素電極B11は単一の信号線Dmから表示信号が供給
される。つまり、信号線Dmは、画素電極A11および
画素電極B11に対して共通の信号線Dmということが
できる。したがって、画素がM×Nのマトリックス状に
配列されているのに対して、信号線DmはN/2本とな
る。画素電極A11には第1のTFT M1および第2
のTFT M2が接続されており、第1のTFT M1は
信号線Dmに接続されるとともに、第2のTFT M2
に接続される。第2のTFT M2のゲート電極は画素
電極A11の後段の走査線Gn+1に接続され、また第
2のTFT M2のドレイン電極は走査線Gn+1の後
段の走査線Gn+2に接続されている。ここで、画素電
極A11に信号線Dmの電位を供給するためには、第1
のTFT M1がONされる必要がある。そして、第1
のTFT M1のゲート電極は第2のTFT M2のソ
ース/ドレイン電極に接続され、かつ第2のTFT M
2のゲート電極は自己の走査線Gn+1に、またソース
/ドレイン電極は後段の走査線Gn+2に接続されてい
るから、第1のTFT M1をONするためには、第2
のTFT M2がONされる必要がある。第2のTFT
M2がONされるためには、走査線Gn+1および走査
線Gn+2がともに選択されている必要がある。したが
って、第1のTFTM1および第2のTFT M2は、
走査線Gn+1および走査線Gn+2がともに選択され
ている際に走査信号の通過を許容するスイッチング機構
を構成する。かくして、画素電極A11は、走査線Gn
+1からの走査信号および走査線Gn+2からの走査信
号に基づき駆動され、信号線Dmからの電位を受ける。
画素電極B11には第3のTFT M3が接続されてお
り、そのゲート電極は走査線Gn+1に接続されてい
る。したがって、画素電極B11は自己の走査線Gn+
1が選択されると信号線Dmから電位を供給される。以
上では画素電極A11および画素電極B11について説
明したが、図3中に示す画素電極C11および画素電極
D11、画素電極A12,B12,C12,D12、画
素電極A13,B13,C13,D13、さらにそれ以
下の画素についても同様の構成が採用されている。
【0030】次に、図4を参照して、ゲートドライバ5
およびコントロール回路6の構成について説明する。図
4に示すように、コントロール回路6には、出力可否制
御部8、パルス生成部(信号列生成部)9、およびクロ
ック信号生成部10が設けられている。出力可否制御部
8は、後述するように、出力制御線OE1,OE2,O
E3からなる計3系統の出力制御線OEを介してゲート
ドライバ5に対して出力制御信号を出力するものであ
り、パルス生成部9は、ゲートドライバ5から走査線G
に対して入力すべき走査信号、すなわちシフトパルスを
生成するものである。またクロック信号生成部10は、
ゲートドライバ5を駆動するためのクロック信号を出力
するものである。
【0031】ゲートドライバ5には、出力制御信号、シ
フトパルス、およびクロック信号が入力されるシフトレ
ジスタ部12が設けられている。シフトレジスタ部12
は、走査線Gと同数設けられたシフトレジスタSRを互
いにカスケード接続することにより形成されている。こ
こに、シフトレジスタSRは、各走査線Gに対応して設
けられ、バッファ(出力回路)Bを介して、走査線Gに
接続可能な出力端子Otと接続されている。これにより
シフトレジスタSRにあるデータの走査線Gに対する出
力をバッファBを制御することにより制御可能となって
いる。バッファBには、出力制御線OEが接続されてお
り、バッファBは、出力制御線OEを介して入力される
出力制御信号が「0」のときにONに、出力制御信号が
「1」であるときにOFFとなり、これにより、シフト
レジスタSRから走査線Gへの走査信号の出力可否を制
御する。なお、バッファBは、走査線Gに対応して複数
配列されているが、互いに隣接する3つのバッファBご
とに、出力制御線OE1,OE2,OE3が順次割り当
てられて接続されている。したがって、出力可否制御部
8が、これらの出力制御線OE1,OE2,OE3に対
して互いに異なる出力制御信号を出力することによっ
て、互いに隣接する3つのバッファBを別個に制御する
ことが可能となっている。
【0032】次に、図1に示す走査信号のタイミングチ
ャート、および図5〜図9の回路図を参照しつつ、この
液晶表示装置1の動作について説明する。この液晶表示
装置1は、画素の充電量の不足を解消するために、画素
に対して、その画素が画面の一水平走査期間内に保持す
べき表示信号電圧を書き込む以前に、予備的に他の表示
信号電圧を書き込んでおくように動作するものである。
これには、ある画素に対して所定の表示信号電圧を印加
する際に、その画素よりも下段、つまり、その画素より
も後にチャージがなされる他の画素に対して、同時にこ
の所定の表示信号電圧を書き込み、これによって、下段
の画素に対して実際に表示信号電圧を印加する際に、す
でに所定電圧でのチャージが行われた状態となるように
している。以下に、具体的な画素の駆動方法と、画素を
実際に駆動する以前に行われる予備的な駆動方法(プレ
チャージ方法)とを説明する。図1において、線図Gn
+1out〜Gn+5outは、シフトパルスがシフトレジス
タSRに伝搬されることにより走査線Gn+1〜Gn+
5に出力される走査信号の波形を示している。すなわ
ち、これらの線図のうち実線または鎖線で示された部分
が立ち上がっているタイミングでは、当該走査線Gが選
択され、そうでない部分は当該走査線Gが非選択の状態
となっている。なお、これらの線図が立ち上がっている
部分のうち、実線で示された部分は、画素電極に対し
て、この画素電極が一水平走査期間の間保持すべき表示
信号電圧を書き込むタイミングを表している。また、鎖
線で示された部分は、表示信号電圧を書き込む前に、そ
の書き込み不足を補うために、予備的に表示信号電圧を
書き込むタイミング、すなわち、プレチャージのタイミ
ングを示している。また、図1に示すDm(1)は、信号
線Dmにより供給されるデータ信号の電位であり、デー
タ信号が変化するタイミングを示している。ここで示す
Dm(1)は、極性の変化を含んだものとなっている。後
述するように、信号線Dmにより供給される電位によっ
て、画素電極A11は、画素電極B11と同一極性とさ
れ、画素電極C11,D11と異なる極性で駆動され
る。
【0033】まず、画素に対して、その画素が保持すべ
き表示信号電圧を書き込む際の手順について説明する。
図1のように、走査信号Gn+1outおよびGn+2out
が生成される場合、走査信号Gn+1outおよびGn+
2outのうち、実線で表された部分、すなわち、画素に
表示信号電圧を書き込むタイミングに注目すると、時間
t0からt1までの期間(第1タイミング、第1の期
間)では走査線Gn+1およびGn+2(第1の走査線
群)の双方が選択されることとなるから、図5に示すよ
うに第1のTFT M1〜第3のTFT M3がON状
態とされる。これによって、画素電極A11、画素電極
B11および画素電極D11に、信号線Dmから画素電
極A11に与えるべき電位Va11が供給され、画素電
極A1の電位Va11が決定される。なお、図5におい
ては、走査線Gn+1と走査線Gn+2が選択されてい
ることを太線で示している。一方、その後の時間t1か
らt2までの期間(第2タイミング、第2の期間)にお
いては、走査線Gn+2が非選択電位となり、走査線G
n+1のみが選択されることとなるから、図6に示すよ
うに第3のTFT M3のみがON状態とされる。ここ
で、信号線Dmから供給される電位が、画素電極B11
に与えるべき電位Vb11に変化することにより、画素
電極B11には電位Vb11が供給され、これにより、
画素電極B11の電位が決まる。なお、時間t0からt
2までの期間は一水平走査期間(第1の水平走査期間)
に相当し、上述のような画素駆動を行うことにより、信
号線Dmの電位を時分割で画素電極A11およびB11
(第1の画素電極群)に供給することができる。
【0034】走査線Gn+1 が非選択電位になった後
に、図1に示すように、信号線Dmの電位はその極性が
反転するとともに、画素電極C11に与えるべき電位V
c11に変化する。ここで、図1において、走査信号G
n+2outおよびGn+3outに着目すると、時間t2か
らt3までの期間(第1タイミング)では、走査線Gn
+2およびGn+3の双方が選択されている。これによ
り、図7に示すように、画素電極C11、画素電極D1
1および画素電極B12に、信号線Dmから画素電極C
11に与えるべき電位Vc11が供給され、画素電極C
11の電位Vc11が決定される。また、その後の時間
t3からt4までの期間(第2タイミング)では、走査
線Gn+3が非選択電位となり、走査線Gn+2のみが
選択されることとなるから、図8に示すように、信号線
Dmから供給される電位が、画素電極D11に与えるべ
き電位Vd11に変化することにより、画素電極D11
には電位Vd11が供給され、これにより、画素電極D
11の電位が決まる。この場合、画素電極A11,B1
1に対して供給される電位Va11,Vb11と、画素
電極C11,D11に対して供給される電位Vc11,
Vd11とは、逆極性であるために、液晶表示装置1
は、1行ごとにその極性が反転するライン反転駆動の表
示装置として駆動されることとなる。
【0035】次に、画素のプレチャージ方法について説
明する。上述のように、画素のプレチャージは、ある画
素電極に表示信号電圧を印加してチャージを行う際に、
その画素電極よりも下段にある(nの値が大きい走査線
Gによって選択される)画素電極に対して、同時にこの
表示信号電圧を供給することにより行われる。以下、画
素電極が保持すべき表示信号電圧を印加して画素電極を
充電することを単にチャージと、画素が保持すべき表示
信号電圧が印加される以前に他の表示信号電圧を印加し
て画素を充電することを、プレチャージと呼ぶ。ここ
で、ある画素電極Xをチャージする際に同時にプレチャ
ージされる画素電極Yは、画素電極Xに対して次のA,
Bのような関係を有することが望ましい。 A、画素電極Yがプレチャージされてからチャージされ
るまでに、画素電極X、Y以外の画素電極のチャージ時
に同時にプレチャージされることがなく、かつ B、チャージされた画素電極Yおよび画素電極Xは同極
性であり、選択タイミング(チャージされるタイミン
グ)が一番近い。
【0036】この第一の実施の形態においては、上記
A,Bの条件を満たすプレチャージ手法として、例え
ば、図3に示す画素電極B11をチャージする場合に、
その2行下段にある画素電極A12(所定の画素電極)
を選択するようにする。ここで、画素電極A11をチャ
ージする場合に、画素電極A11から最も近く、かつ同
一の極性の画素電極A12をプレチャージしないのは、
仮に画素電極A12をプレチャージするとすると、図9
に示すように、その選択線である走査線Gn+3および
Gn+4を選択する必要があり、この場合、走査線Gn
+2とGn+3が同時に選択されることによって、画素
電極C11が逆極性で駆動されてしまうためである。つ
まり、こうしたプレチャージ方法を採用すると、同じ列
のうち、互いに隣接する行にある画素電極を考えた場合
に、上段にあるものがチャージされるときに、その下段
にあるものがチャージされてしまう。したがって、画素
電極A11のチャージ時に画素電極A12がプレチャー
ジされた後、画素電極C11をチャージする際に、画素
電極A12が、チャージすべき電圧と逆極性で再びプレ
チャージされてしまい、上記Bの条件に反することとな
るからである。
【0037】具体的に画素電極B11のチャージ時にお
いて、画素電極A12をプレチャージするには、図1中
に鎖線で示すように、時間t1からt2までの間に、走
査信号Gn+3outおよびGn+4outの電位を立ち上
げ、これによって、図6に示すように、画素電極A12
の選択線である走査線Gn+3およびGn+4を選択し
て、画素電極A12への表示信号の供給を制御する第1
のTFT M1、第2のTFT M2をONとする。こ
れにより、画素電極B11に対して供給される表示信号
と同一の表示信号が、信号線Dmから画素電極A12に
対して供給され、画素電極A12に電位Vb11が印加
されて、画素電極A12が画素電極B12と同一極性で
プレチャージされる。なお、この場合、走査線Gn+3
が選択されることにより、信号線Dmから画素電極B1
2への表示信号の供給を制御する第3のTFT M3が
ONとされるとともに、走査線Gn+4が選択されるこ
とにより、信号線Dmから画素電極D12への表示信号
の供給を制御する第3のTFT M3がONとされる。
したがって、これら画素電極B13およびD13にも電
位Vb11が印加されることとなる。
【0038】この後、時間t2からt3までの期間で
は、図1に示すように、いずれの走査線Gについてもプ
レチャージのための選択がなされず、したがって、図7
に示すように、画素電極A12,D12は、電位Vb1
1が保たれたままとなる。ただし、上述のように、走査
線Gn+3が選択されることによって画素電極B12に
対して接続される第3のTFT M3がON状態とさ
れ、これにより画素電極B12は、画素電極C11と同
電位Vc11となる。
【0039】次に、画素電極D11のチャージを行う期
間である時間t3からt4までの期間では、図1中に鎖
線で示すように、走査信号Gn+4outおよびGn+5o
utの電位が立ち上がることにより、走査線Gn+4およ
びGn+5が選択される。これにより、画素電極C1
2,D12,B13への表示信号の供給を制御する第1
のTFT M1、第2のTFT M2、第3のTFT
M3がON状態とされ、図8に示すように、信号線Dm
から画素電極C12、D12,B13に対して表示信号
が供給され、これにより、画素電極C12、D12,B
13に画素電極D11と同じ電位Vd11が印加され
る。したがって、画素電極C13を画素電極C11と同
一極性でプレチャージすることができる。以下同様の手
順を繰り返すことにより、チャージ対象の画素電極の後
段の画素電極についてプレチャージが行われる。なお、
このようなプレチャージに伴い、図1に示すように、時
間t0からt1までの間では、走査線Gn+4が選択さ
れ、これにより、図5に示すように、画素電極D12が
駆動されるとともに電位Va11で充電される。また、
図1に示すように、時間t2からt3までの間では、走
査線Gn+5が選択され、これにより、図7に示すよう
に画素電極B13が駆動されるとともに電位Vc11で
充電される。
【0040】また、こうしたプレチャージの手法をマト
リックス表示したのが図10である。図10のマトリッ
クスにおいてA,Bで示す各列は、画素電極A11,A
12,…およびB11,B12,…が駆動されるタイミ
ングを表し、また、g(n+1),g(n+2),…と
して示す行は、走査線G(n+1),G(n+2),…
を表す。そしてマトリックスの各項は、そのハッチング
の有無により、画素電極A11,A12,…およびB1
1,B12,…が駆動されるタイミングにおいて、走査
線G(n+1),G(n+2),…が選択されているか
否かを表している。例えば、このマトリックスの1行1
列目において付されたハッチングは、画素電極A11を
駆動するタイミングにおいて、走査線G(n+1)が選
択されたことを表している。また、マトリックスの各項
において表示されたAまたはBの文字は、その項に対応
した走査線G(n+1),G(n+2),…が選択され
ることによって、その画素電極A11,A12,…また
はB11,B12,…のいずれかが駆動されるかを表し
ている。例えば、マトリックスの1行1列目と2行1列
目に「A」が表示されることによって、画素電極A1
1,A12,…を駆動すべきタイミングにおいて、走査
線G(n+1)およびG(n+2)が同時に選択される
ことにより、画素電極A11が駆動されることが表わさ
れている。また、各項に表示される「P」の文字は、画
素電極の駆動がプレチャージのためであるか否かを表し
ている。さらに、マトリックスの各項に示された「+」
または「−」の符号は、その項に対応した走査線G(n
+1),G(n+2),…とその一つ下段の走査線G
(n+2),G(n+3),…との間にある画素電極A
11,A12,…またはB11,B12,…の駆動極性
を示している。このマトリックスによれば、走査線G
(n+1)を選択して、画素電極B11を駆動する際
に、走査線G(n+2)およびG(n+3)を駆動し
て、その2行下段の画素電極A12のプレチャージが行
われることが理解される。
【0041】このようなプレチャージ方法では、例え
ば、図1に示した走査信号Gn+3outおよびGn+4o
utに着目すると、時間t1からt2までの期間(第一の
タイミング)において、走査線Gn+3とGn+4(所
定の走査線)とが選択されることにより画素電極A12
(所定の画素電極)がプレチャージされた後は、画素電
極A12,B12(第2の画素電極群、画素電極群)が
順次駆動される時間t4からt6までの間(第2の水平
走査期間)のうち、時間t4からt5の間(第二のタイ
ミング、第1タイミング)で走査線Gn+3およびGn
+4の双方(第2の走査線群)が選択されることにより
画素電極A12がチャージされるまで、他の画素電極の
駆動時に、走査線Gn+3およびGn+4の少なくとも
一方は非選択とされている(すなわち、チャージ時と異
なる信号が走査線Gn+3およびGn+4に出力され
る)。したがって、画素電極A12は、時間t1からt
2の間においてプレチャージされてから、時間t4から
t5までの間においてチャージされるまでに再びプレチ
ャージされることが無く、上述のようにプレチャージを
行うことによって、上記Bの条件が満たされることとな
る。同様のことが、画素電極C12および画素電極A1
3と同じ列に配置された他の画素電極についても成り立
つ。
【0042】次に、このような画素電極のチャージおよ
びプレチャージを可能とするようなゲートドライバ5の
制御方法について説明する。図11は、走査線Gn+1
〜Gn+4に供給される走査信号Gn+1out〜Gn+
4outと、これに対応してシフトレジスタSRに対して
出力されるシフトパルス(信号列)SDIおよび出力制
御信号OE1〜OE3と、シフトレジスタSRを駆動す
るクロック信号DCPVとの関係を示すタイミングチャ
ートである。なお、図11においては、走査信号Gn+
1out〜Gn+4outのうち、プレチャージのために電位
が立ち上がる部分についても、実線で表している。
【0043】図中に示すように、シフトパルスSDI
は、その立ち上がりから立ち下がりまでの時間幅が、ク
ロック信号DCPVの4周期分となっている。このシフ
トパルスSDIは、クロック信号DCPVの1周期をも
って、クロック信号DCPVの立ち上がりに同期して次
のシフトレジスタSRに対して移動するために、クロッ
ク信号DCPVの4周期分の時間幅を有することによっ
て、図中に示すように、走査信号を走査線Gn+1〜G
n+4の4本の走査線Gを同時に選択することが可能と
なる。なお、クロック信号DCPVの一周期は、一水平
走査期間と同一になっている。したがって、シフトパル
スSDIの時間幅は水平走査期間の4倍となっている。
【0044】4本の走査線Gn+1〜Gn+4を同時に
選択するには、4系統の出力制御線OEが必要になると
考えられるが、本第一の実施の形態においては、図11
のような出力制御信号OE1〜OE3を採用することに
よって、3系統の出力制御線OEにより、4本の走査線
Gを同時に選択することができる。すなわち、本第一の
実施の形態は、図10のマトリックスで示すようなチャ
ージおよびプレチャージ手法を採用している。図10の
マトリックスにおいて、g(n+1)で示す行とg(n
+4)で示す行が表す走査線G(n+1)およびG(n
+4)の選択・非選択は、タイミングAおよびBのいず
れについても同一となっている。つまり、走査線Gn+
1に接続されたバッファBに供給すべき出力制御信号と
走査線Gn+4に接続されたバッファBに供給すべき出
力制御信号とを同一の信号とすることができる。同様に
走査線Gn+2とGn+5、Gn+3とGn+6、…に
接続されるバッファBについてもそれぞれ同一の出力制
御信号を供給することが可能であり、したがって、出力
制御線OEが3系統で足りるのである。
【0045】以上述べたように、本第一の実施の形態で
は、プレチャージに必要な条件を満たしつつ、多重画素
構造を有する画素電極のチャージおよびプレチャージを
行うことができ、これにより、高精細化された液晶表示
装置1を、精度よく駆動することができる。さらに、こ
のプレチャージ方法では、画素電極B12をチャージす
る際に、異なる列にある画素電極A12をプレチャージ
するようにしている。このように、チャージすべき画素
電極と異なる列にある画素電極も含めて、上記A,Bの
条件を満たすような画素電極を選択するようにすること
で、同じ列にある画素電極のみ上記A,Bの条件を満た
すような画素電極を選択する場合に比較して、選択の幅
が広がり、したがって、チャージを行うべき画素電極が
存在する行と、同時にプレチャージを行うべき画素電極
が存在する行との間隔を狭めることができる。これによ
り、プレチャージからチャージまでの時間間隔を短くし
て、表示画素以外の画素に対する影響を最小限とするこ
とができる。
【0046】また、この第一の実施の形態では、クロッ
ク信号DCPVの4周期分(水平走査期間の4倍)の時
間幅を有するシフトパルスSDIを、3系統の出力制御
線OEによって制御することができる。すなわち、4本
の走査線Gの選択制御を、それより少ない3系統の出力
制御線OEによって制御することができるから、走査線
Gの選択制御を、同時に制御すべき走査線Gの数よりも
少ない数の制御信号によって行うことができ、これによ
り出力制御線OEの数を減じて、コストダウンおよび回
路設計の容易化等を図ることができる。なお、本第一の
実施の形態においては、アレイ基板Aは図3に示すよう
に構成されていたが、これに代えて、図12のような回
路構成を採用することもできる。
【0047】[第二の実施の形態]次に、本発明の第二
の実施の形態について説明する。この第二の実施の形態
における液晶表示装置1の全体構成は、上記第一の実施
の形態と同様であるために、ここでは、その説明を省略
するとともに、上記第一の実施の形態と異なる点を中心
に説明する。この第二の実施の形態が、上記第一の実施
の形態と異なる点は、アレイ基板の回路構成に関する点
および画素の駆動方法に関する点である。
【0048】図13は、本発明の第二の実施の形態にお
けるアレイ基板の構成を示す図である。上記第一の実施
の形態では、2つの画素が1つの信号線Dmを共有して
いたのに対して、本第二の実施の形態では、3つの画素
が1つの信号線Dmを共有する形態となっている。すな
わち、図13に示すように、本第二の実施の形態の液晶
表示装置1のアレイ基板においては、信号線Dmを画素
電極A31(画素電極D31、…)、画素電極B31
(画素電極E31、…)および画素電極C31(画素電
極F31、…)の3つの画素が共有している。そして、
画素電極A31には、走査線Gn+1および走査線Gn
+3の両者が選択電位となったときに、信号線Dmのデ
ータ電位が供給される。また、画素電極B31には、走
査線Gn+1および走査線Gn+2が選択電位となった
ときに、信号線Dmのデータ電位が供給される。また、
画素電極C31は、走査線Gn+1が選択電位となった
ときに、信号線Dmのデータ電位が供給される。
【0049】以上のような動作を行うために、本第二の
実施の形態ではスイッチング素子としての第1のTFT
M31〜第5のTFT M35の配置を以下に説明する
ように設定している。すなわち、図13に示すように、
第1のTFT M31は、その一方のソース/ドレイン
電極が画素電極A31に、また他方のソース/ドレイン
電極が信号線Dmに接続する。また、第1のTFT M
31のゲート電極は第2のTFT M32のソース/ド
レイン電極に接続している。第2のTFT M32は、
その一方のソース/ドレイン電極が走査線Gn+3に、
またその他方のソース/ドレイン電極が第1のTFT
M31のゲート電極に接続されている。したがって、第
1のTFT M31のゲート電極は第2のTFT M32
を介して走査線Gn+3に接続されることになる。ま
た、第2のTFT M32のゲート電極は走査線Gn+
1に接続される。したがって、2本の走査線Gn+1と
Gn+3が同時に選択電位になっている期間にのみ、第
1のTFT M31がONになり信号線Dmの電位が画
素電極A31に供給される。このことは、第2のTFT
M32が第1のTFT M31のON/OFFを制御す
るスイッチング素子であることを示している。第3のT
FT M33は、その一方のソース/ドレイン電極が信
号線Dmに、他方のソース/ドレイン電極が画素電極C
31に接続されている。また、第3のTFT M33の
ゲート電極は走査線Gn+1に接続している。第4のT
FT M34は、その一方のソース/ドレイン電極が信
号線Dmに、他方のソース/ドレイン電極が画素電極B
31に接続されている。また、第4のTFT M34の
ゲート電極は第5のTFT M35のソース/ドレイン
電極に接続している。また、第5のTFT M35は、
その一方のソース/ドレイン電極が走査線Gn+2に、
また他方のソース/ドレイン電極が第4のTFT M3
4のゲート電極に接続されている。したがって、第4の
TFT M34のゲート電極は第5のTFT M35を介
して走査線Gn+2に接続されることになる。また、第
5のTFT M35のゲート電極は走査線Gn+1に接
続される。したがって、2本の走査線Gn+1とGn+
2が同時に選択電位になっている期間にのみ、第4のT
FT M34がONになり信号線Dmの電位が画素電極
B31に供給される。このことは、第5のTFT M3
5が第4のTFT M34のON/OFFを制御するス
イッチング素子であることを示している。
【0050】また、以上では第1のTFT M31〜第
5のTFT M35からみたアレイ基板の回路構成であ
るが、画素電極A31〜画素電極C31からみた液晶表
示装置1の回路構成を説明する。画素電極A31〜画素
電極C31には単一の信号線Dmから表示信号が供給さ
れる。つまり、信号線Dmは、画素電極A31〜画素電
極C31に対する共通の信号線Dmとなっている。画素
電極A31には第1のTFT M31および第2のTF
T M32が接続されており、第1のTFT M31は信
号線Dmに接続されるとともに、第2のTFT M32
に接続される。第2のTFT M32のゲート電極は自
己の走査線Gn+1に接続され、また第2のTFT M
32のソース/ドレイン電極は後段の走査線Gn+3に
接続されている。ここで、画素電極A31に信号線Dm
の電位を供給するためには、第1のTFT M31がO
Nされる必要がある。そして、第1のTFT M31の
ゲート電極は第2のTFT M32のソース/ドレイン
電極に接続され、かつ第2のTFT M32のゲート電
極は画素電極A31および画素電極B31よりも後段に
位置する走査線Gn+1に、またソース/ドレイン電極
は走査線Gn+1よりも後段の走査線Gn+3に接続さ
れているから、第1のTFT M31をONするために
は、第2のTFTM32がONとされる必要がある。第
2のTFT M32がONとされるためには、走査線G
n+1および後段の走査線Gn+3が選択電位となる必
要がある。このように、画素電極A31は、走査線Gn
+1からの走査信号および走査線Gn+3からの走査信
号に基づき駆動され、信号線Dmからの電位を受ける。
【0051】画素電極B31には第4のTFT M34
および第5のTFT M35が接続されており、第4の
TFT M34は信号線Dmに接続されるとともに、第
5のTFT M35に接続される。第5のTFT M3
5のゲート電極は走査線Gn+1に接続され、また第5
のTFT M35のソース/ドレイン電極は走査線Gn
+2に接続されている。ここで、画素電極B31に信号
線Dmの電位を供給するためには、第4のTFT M3
4がONとされる必要がある。そして、第4のTFT
M34のゲート電極は第5のTFT M35のソース/
ドレイン電極に接続され、かつ第5のTFT M35の
ゲート電極は走査線Gn+1に、またソース/ドレイン
電極は走査線Gn+2に接続されているから、第4のT
FT M34をONとするためには、第5のTFT M3
5がONとされる必要がある。第5のTFT M35が
ONされるためには走査線Gn+1および走査線Gn+
2が選択電位となる必要がある。かくして、画素電極B
31に対しては、自身より後段に位置する走査線Gn+
1および後段の走査線Gn+2が選択電位となったとき
にのみ信号線Dmからの電位が供給される。また、画素
電極C31には第3のTFT M33が接続されてお
り、そのゲート電極は走査線Gn+1に接続されてい
る。したがって、画素電極C31は走査線Gn+1が選
択されると信号線Dmから電位が供給される。以上では
画素電極A31〜画素電極C31について説明したが、
画素電極D31〜画素電極F31、およびそれ以下の画
素についても同様の構成が採用されている。
【0052】次に、本第二の実施の形態における液晶表
示装置1の動作を、図14に示す走査信号のタイミング
チャート、図15に示すクロック信号、シフトパルス、
出力制御信号のタイミングチャートおよび図16〜図1
8の回路図、図19に示す画素駆動マトリックスを参照
しつつ説明する。なお、この第二の実施の形態において
も、画素に対して、その画素が画面の一水平走査期間内
に保持すべき表示信号電圧を書き込む以前に、予備的に
他の表示信号電圧を書き込んでおくプレチャージ手法が
採用されるものとする。図14において、線図Gnout
〜Gn+5outは、シフトパルスがシフトレジスタSR
に伝搬されることにより走査線Gn〜Gn+5に出力さ
れる走査信号の波形を示している。すなわち、これらの
線図のうち実線または鎖線で示された部分が立ち上がっ
ているタイミングでは、当該走査線Gが選択され、そう
でない部分は当該走査線Gが非選択の状態となってい
る。なお、これらの線図が立ち上がっている部分のう
ち、実線で示された部分は、画素電極に対して、この画
素電極が一水平走査期間の間、保持すべき表示信号電圧
をチャージするタイミングを表している。また、鎖線で
示された部分は、画素電極のチャージのための選択制御
に加えて、画素電極のプレチャージのために表示信号電
圧を書き込むタイミングを示している。また、図14に
示すDm(2)は、信号線Dmにより供給されるデータ信
号の電位であり、データ信号が変化するタイミングを示
している。ここで示すデータ信号Dm(2)は、極性の変
化を含んだものとなっている。後述するように、データ
信号Dm(2)により、画素電極A31は、画素電極B3
1,C31と極性が同じとなり、画素電極D31,E3
1,F31と異なる極性で駆動される。さらに、図15
は、走査線Gn+1〜Gn+5に供給される走査信号G
n+1out〜Gn+5outと、これに対応してシフトレジ
スタSRに対して出力されるシフトパルスSDIおよび
出力制御信号OE1,OE2,OE3と、シフトレジス
タSRを駆動するクロック信号YCLKとの関係を示す
タイミングチャートである。なお、図15に示す走査信
号Gn+1out〜Gn+5outにおいてはプレチャージの
ために立ち上がる部分についても実線で示している。
【0053】この液晶表示装置1において画素の駆動を
行うには、まず、コントロール回路6のパルス生成部9
からゲートドライバ5に対してシフトパルスSDI(図
15参照)を出力する。図15中に示すように、シフト
パルスSDIは、その立ち上がりから立ち下がりまでの
時間幅がクロック信号YCLKの3周期分の第1のパル
スP1と、立ち上がりから立ち下がりまでの時間幅がク
ロック信号YCLKの1周期分の第2のパルスP2とか
らなる信号列となっている。ここで、クロック信号YC
LKの一周期は、画面の一水平走査期間と同一となって
いる。すなわち、シフトパルスSDIは、第1のパルス
P1が三水平走査期間の時間幅であり、一水平走査期間
分の時間幅の第2のパルスP2が一水平走査期間の間隔
をあけて第1のパルスP1に連続するような、計五水平
走査期間の時間幅を有する信号列となっている。ゲート
ドライバ5のシフトレジスタ部12において、シフトパ
ルスSDIは、クロック信号YCLKの1周期をもっ
て、クロック信号YCLKに同期して次のシフトレジス
タSRに対して移動する。したがって、シフトパルスS
DIが五水平走査期間の時間幅を有することにより、シ
フトパルスSDIは、隣接する3つのシフトレジスタS
Rおよびこれから1つ間隔をあけた1つのシフトレジス
タSRに存在しつつ順次移動することになる。ここで、
図15のような出力制御信号OE1、OE2、OE3を
互いに隣接するバッファBに対して供給することによっ
て、5つのシフトレジスタSRに接続されたバッファB
を同時に制御し、これにより、5本の走査線Gを同時に
選択制御することができる。また、ここで、バッファB
は入力される出力制御信号OEの値が「0」の際にON
状態とされ、「1」の際にOFF状態とされるから、走
査信号Gn+1out〜Gn+5outは、図15下段のよう
になる。
【0054】次に、画素電極をチャージする際の手順に
ついて説明する。図14のように、走査信号Gn+1ou
t、Gn+2out、Gn+3outが生成されて走査線Gn
+1、Gn+2、Gn+3(第1の走査線群)に供給さ
れる場合、これら走査信号Gn+1out、Gn+2out、
Gn+3outのうち、実線で表された部分、すなわち、
画素電極に表示信号電圧を書き込むタイミングに注目す
ると、時間t0からt1での期間(第1タイミング)で
は走査線Gn+1およびGn+3の双方が選択されるこ
ととなるから、図16のように第1のTFT M31〜
第3のTFT M33がONとされる。したがって、図
16に示すように画素電極A31、画素電極C31およ
び画素電極C32に、信号線Dmから画素電極A31に
与えるべき電位Va21が供給される。これにより、画
素電極A31の電位Va21が決まる。なお、図16に
おいては、選択される走査線Gを太線で示している。一
方、その後の時間t1からt2での期間(第2タイミン
グ)においては、信号線Dmから供給される電位は画素
電極B31に与えるべき電位Vb21に変わる。ここで
は、図14に示すように、走査線Gn+1および走査線
Gn+2が選択され、これにより、図17に示すよう
に、第2のTFT M32がOFFとなり、Gn+3の
電位(OFF電位)を第1のTFT M31のゲート電
極に供給することで第1のTFT M31がOFFにな
る。また第3のTFT M33〜第5のTFT M35は
ONとされる。したがって、画素電極B31、画素電極
C31および画素電極F31に電位Vb21が与えられ
る。これにより、画素電極B31の電位Vb21が決ま
る。さらに、次の時間t2からt3までの期間(第3タ
イミング)では、信号線Dmから供給される電位が画素
電極C31に与えるべき電位Vc21に変わる。ここ
で、時間t2からt3までの期間においては、図14に
示すように、走査線Gn+1のみが選択電位となり、図
18に示すように、第3のTFT M33を通じて画素
電極C31に信号線Dmの電位Vc21が与えられ、こ
れにより画素電極C31の電位Vc21が決まる。な
お、時間t0からt3までの期間は一水平走査期間(第
1の水平走査期間)に相当し、上述のような画素駆動を
行うことにより、信号線Dmの電位を時分割で画素電極
A31、B31、C31(第1の画素電極群)に供給す
ることができる。そして、走査線Gn+1が非選択電位
となった後に、信号線Dmの電位はその極性が反転する
とともに、画素電極D31に与えるべき電位Vd21に
変わり、以上と同様の手順が繰り返されることによっ
て、画素電極D31〜画素電極F31の電位が時分割で
決まる。この場合、画素電極A31,B31,C31に
対して供給される電位Va21,Vb21,Vc21
と、画素電極D31,E31,F31に対して供給され
る電位Vd21,Ve21,Vf21とは、逆極性であ
るために、液晶表示装置1は、1行ごとにその極性が反
転するライン反転駆動の表示装置として駆動されること
となる。
【0055】次に、画素のプレチャージ方法について説
明する。上述のように、ある画素電極Xをチャージする
際に同時にプレチャージされる画素電極Yは、画素電極
Xに対して次のA,Bのような関係を有することが望ま
しい。 A、画素電極Yがプレチャージされてからチャージされ
るまでに、画素電極X、Y以外の画素電極のチャージ時
に同時にプレチャージされることがなく、かつ B、チャージされた画素電極Yおよび画素電極Xは同極
性であり、選択タイミング(チャージされるタイミン
グ)が一番近い。
【0056】そこで、この第二の実施の形態において
は、上記A,Bの条件を満たすプレチャージ手法とし
て、例えば、画素電極A31をチャージする場合に、そ
の2行下段にある画素電極A32を選択するようにす
る。すなわち、図14中に鎖線で示すように、時間t0
からt1までの間(第一のタイミング)に、走査信号G
n+3outおよびGn+5outの電位を立ち上げ、これに
よって、図16に示すように、画素電極A32の選択線
である走査線Gn+3およびGn+5(所定の走査線)
を選択して、画素電極A32への表示信号の供給を制御
する第1のTFT M31、第2のTFT M32をO
Nとする。これにより、画素電極A31に対して供給さ
れる表示信号と同一の表示信号が、信号線Dmから画素
電極A32に対して供給され、画素電極A32に電位V
a21が印加されて、画素電極A32が画素電極A31
と同一極性でプレチャージされる。なお、この場合、走
査線Gn+5が選択されることにより、信号線Dmから
画素電極C33への表示信号の供給を制御する第3のT
FT M33がONとされる。したがって、これら画素
電極C33にも電位Va21が印加されることとなる。
【0057】この後、時間t1からt2までの期間、お
よび、時間t2からt3までの期間では、いずれの走査
線Gについてもプレチャージのための選択がなされず、
したがって、図17,図18に示すように、画素電極A
32は、電位Va21が保たれたままとなる。ここで、
画素の駆動極性は、1行ごとに反転しているから、画素
電極A32にプレチャージされた電位Va21と画素電
極A32に実際にチャージすべき電位とは同極性であ
る。また、この後、図14に示すように、画素電極A3
2,B32,C32(第2の画素電極群)が順次駆動さ
れる時間t5からt8までの間(第2の水平走査期間)
のうち、時間t5からt6までの期間(第二のタイミン
グ、第1タイミング)において走査線Gn+3およびG
n+5が同時に選択されることにより画素電極A32が
チャージされるまで、走査信号Gn+3outおよびGn
+5outの少なくとも一方は非選択とされている(すな
わち、チャージ時と異なる信号が走査線Gn+3および
Gn+4に出力される)から、画素電極A32は、プレ
チャージされてからチャージされるまでの間、再びプレ
チャージされることがない。したがって、本第二の実施
の形態のプレチャージ手法は、上記A,Bの条件を満た
すこととなる。さらに、以下同様に画素電極D31,A
32,…のチャージ時にそれより2段下の画素電極D3
2,A33,…をプレチャージすることにより、上記A
およびBの条件を満たすようなプレチャージを行うこと
ができる。
【0058】図19に、こうしたプレチャージの手法を
マトリックス表示したものを表す。図19のマトリック
スにおいてA,B,Cで示す各列は、画素電極A31,
A32,…、B31,B32,…およびC31,C3
2,…が駆動されるタイミングを表し、また、g(n+
1),g(n+2),…として示す行は、走査線G(n
+1),G(n+2),…を表す。そしてマトリックス
の各項は、そのハッチングの有無により、画素電極A3
1,A32,…、B31,B32,…、C31,C3
2,…が駆動されるタイミングにおいて、走査線G(n
+1),G(n+2),…が選択されているか否かを表
している。例えば、このマトリックスの1行1列目にお
いて付されたハッチングは、画素電極A11を駆動する
タイミングにおいて、走査線G(n+1)が選択された
ことを表している。また、マトリックスの各項において
表示されたAまたはBの文字は、その項に対応した走査
線G(n+1),G(n+2),…が選択されることに
よって、その画素電極A31,A32,…、B31,B
32,…、またはC31,C32,…のいずれかが駆動
されるかを表している。例えば、マトリックスの1行1
列目と3行1列目に「A」が表示されることによって、
画素電極A31,A32,…を駆動すべきタイミングに
おいて、走査線G(n+1)およびG(n+3)が同時
に選択されることにより、画素電極A31,A32,…
等が駆動されることが表わされている。また、各項に表
示される「PA」等の文字は、その項に対応した走査線
G(n+1),G(n+2),…が選択されることによ
って、画素電極A31,A32,…等がプレチャージさ
れることを表している。例えば、マトリックスの3行1
列目と5行1列目に「PA」が表示されることによっ
て、画素電極A31,A32,…を駆動すべきタイミン
グにおいて、走査線G(n+3)およびG(n+5)が
同時に選択されることにより、画素電極A31,A3
2,…がプレチャージされることが駆動されることが表
わされている。ここで、マトリックスの3行1列目には
「A/PA」との表示がなされているが、これはこの項
に対応するタイミングにおいて、走査線G(n+3)
が、画素電極A31のチャージおよび画素電極A32の
プレチャージの双方の目的で選択されることを表してい
る。
【0059】以上述べたように、本第二の実施の形態で
は、プレチャージに必要な条件を満たしつつ、多重画素
構造を有する画素電極のチャージおよびプレチャージを
行うことができ、これにより、高精細化された液晶表示
装置1を、精度よく駆動することができる。さらに、本
第二の実施の形態のプレチャージ方法では、例えば、時
間t0からt1までの期間において、画素電極A31を
チャージするために、走査線G(n+1)、G(n+
3)が選択され、画素電極A31のチャージと同時に画
素電極A32をプレチャージするために走査線G(n+
3)、G(n+5)が選択される。すなわち、チャージ
すべき画素電極の選択制御線とプレチャージすべき画素
電極の選択制御線とが重複している。このような構成を
採用することによって、チャージを行うべき画素電極が
存在する行と、同時にプレチャージを行うべき画素電極
が存在する行との間隔を狭め、これにより、プレチャー
ジからチャージまでの時間間隔を短くして、表示画素以
外の画素に対する影響を最小限とすることができる。
【0060】なお、上記第二の実施の形態において、画
素電極A31の駆動時に走査線Gn+2を選択すること
によって、画素電極B31に電位Va21をチャージす
るようにしてもよい。これにより、画素電極B31が実
際に駆動される以前に、画素電極B31を充電しておく
ことができ、画素電極B31の書き込み不足を防止する
ことができる。
【0061】[第三の実施の形態]次に、本発明の第三
の実施の形態を説明する。この第三の実施の形態は、液
晶表示装置1の全体構成や、アレイ基板の回路構成、お
よびゲートドライバ5の回路構成が、上記第二の実施の
形態と共通するために、ここでは、上記第三の実施の形
態と共通する構成については、その説明を省略するとと
もに、上記第二の実施の形態と異なる点を中心に説明す
る。この第三の実施の形態が、上記第二の実施の形態と
異なる点は、液晶表示装置1の動作に関する点である。
以下、液晶表示装置1の動作について説明する。なお、
この第三の実施の形態においても、画素に対して、その
画素が画面の一水平走査期間内に保持すべき表示信号電
圧を書き込む以前に、予備的に他の表示信号電圧を書き
込んでおくプレチャージ手法が採用されるものとする。
図20において、線図Gnout〜Gn+5outは、シフト
パルスがシフトレジスタSRに伝搬されることにより走
査線Gn〜Gn+5に出力される走査信号の波形を示し
ている。すなわち、これらの線図のうち実線または鎖線
で示された部分が立ち上がっているタイミングでは、当
該走査線Gが選択され、そうでない部分は当該走査線G
が非選択の状態となっている。なお、これらの線図が立
ち上がっている部分のうち、実線で示された部分は、画
素電極に対して、この画素電極が一水平走査期間の間保
持すべき表示信号電圧をチャージするタイミングを表し
ている。また、鎖線で示された部分は、画素電極のチャ
ージのための走査線Gの選択制御に加えて、画素電極の
プレチャージのために表示信号電圧を書き込むタイミン
グを示している。また、図20に示すDm(2)は、信号
線Dmにより供給されるデータ信号の電位であり、デー
タ信号が変化するタイミングを示している。ここで示す
データ信号Dm(2)は、極性の変化を含んでいる。後述
するように、データ信号Dm(2)によって、画素電極A
31は、画素電極E31、画素電極F31と同極性で駆
動され画素電極B31は、画素電極C31、画素電極D
31と異なる極性で駆動されることとなる。
【0062】まず、画素電極をチャージする際の手順に
ついて説明する。図20のように、走査信号Gn+1ou
t、Gn+2out、Gn+3outが生成されて走査線Gn
+1、Gn+2、Gn+3(第1の走査線群)に供給さ
れる場合、走査信号Gn+1out、Gn+2out、Gn+
3outのうち、実線で表された部分、すなわち、画素電
極に表示信号電圧を書き込むタイミングに注目すると、
時間t0からt1での期間(第1タイミング)では走査
線Gn+1、Gn+3の双方が選択されることとなるか
ら、図21のように第1のTFT M31〜第3のTF
T M33がONとされる。したがって、図21に示す
ように画素電極A31、画素電極C31、および走査線
Gn+3に第3のTFT M33を介して接続された画
素電極C32に、信号線Dmから画素電極A31に与え
るべき電位Va31が供給される。これにより、画素電
極A31の電位Va31が決まる。なお、図21におい
ては、選択される走査線Gを太線で示している。また、
ここで電位Va31はプラスの電位であるものとし、図
21中において画素電極A31等に印加された電位Va
31がプラスの電位であることを、符号「+」で表す。
以下、同様に、図22〜図26においても、画素電極に
印加された電位の極性を符号「+」または「−」で表
す。
【0063】次に、時間t1からt2までの期間(第2
タイミング)においては、信号線Dmから供給される電
位は画素電極B31に与えるべき電位Vb31に変わる
とともに、その極性が反転し、マイナス電位とされる。
ここでは、図20に示すように、走査線Gn+1および
走査線Gn+2が選択されるとともに、走査線Gn+3
が非選択とされる。これにより、図22に示すように、
第2のTFT M32がOFFとなり、Gn+3の電位
(OFF電位)を第1のTFT M31のゲート電極に
供給することで第1のTFT M31がOFFになる。
また第3のTFT M33〜第5のTFT M35はON
とされる。したがって、画素電極B31、画素電極C3
1および画素電極F31に電位Vb31が与えられる。
これにより、画素電極B31の電位Vb31が決まる。
さらに、次の時間t2からt3までの期間(第3タイミ
ング)では、信号線Dmから供給される電位が画素電極
C31に与えるべき電位Vc31に変わる。ここで、時
間t2からt3までの期間においては、図20に示すよ
うに、走査線Gn+1のみが選択電位となり、図23に
示すように、第3のTFT M33がONとなって、第
3のTFT M33を通じて画素電極C31に信号線D
mの電位Vc31が与えられ、これにより画素電極C3
1の電位Vc31が決まる。なお、時間t0からt3ま
での期間は一水平走査期間(第1の水平走査期間)に相
当し、上述のような画素駆動を行うことにより、信号線
Dmの電位を時分割で画素電極A31、B31、C31
(第1の画素電極群)に供給することができる。
【0064】そして次の時間t3からt4までの期間に
おいては、走査線Gn+1が非選択電位となった後に、
信号線Dmの電位が、画素電極D31に与えるべき電位
Vd31に変わる。そして、図20に示すように、走査
線Gn+2およびGn+4が選択電位となり、これによ
り、図24のように、これらの走査線Gn+2およびG
n+4に接続される第1のTFT M31および第2の
TFT M32がONとされて、画素電極D31に電位
Vd31が与えられる。また、このとき、走査線Gn+
2およびGn+4のそれぞれに接続された第3のTFT
M33がONとされるので、画素電極F31およびF
32に対して電位Vd31が供給される。さらに、次の
時間t4からt5までの期間においては、図20に示す
ように、走査線Gn+4が非選択電位となるとともに、
信号線Dmの電位が再びその極性が反転してプラスの電
位となり、画素電極E31に与えるべき電位Ve31に
変わる。そして、図25に示すように、走査線Gn+2
およびGn+3が選択電位となり、これにより、走査線
Gn+2に接続される第5のTFT M35がONとな
り、走査線Gn+3の電位が第4のTFT M34に供
給されることにより第4のTFT M34がONとなっ
て、画素電極E31に電位Ve31が与えられる。ま
た、このとき、走査線Gn+2およびGn+4のそれぞ
れに接続された第3のTFT M33がONとされるの
で、画素電極F31およびC32に対して電位Ve31
が供給される。さらに、次の時間t5からt6までの期
間においては、図20に示すように、走査線Gn+3が
非選択電位となるとともに、信号線Dmの電位が画素電
極F31に与えるべき電位Vf31に変わる。そして、
この場合、走査線Gn+2のみが選択電位とされるため
に、図26のように、走査線Gn+2に接続された第3
のTFT M33がONとされ、画素電極F31に対し
て電位Vf31が供給される。これにより一水平走査期
間(時間t3からt6までの間)において、画素電極D
31,E31,F31に対して電位Vd31,Ve3
1,Vf31をそれぞれ時分割で供給することができ
る。
【0065】以下、同様の手順が繰り返されることによ
って、画素電極A32〜画素電極C32以下の電位が時
分割で決定される。また、これにより、画素電極A31
に供給される電位Va31と、画素電極B31,C31
に対して供給される電位Vb31,Vc31とが逆極性
とされ、画素電極D31に供給される電位Vd31と、
画素電極E31,F31に対して供給される電位Ve3
1,Vf31とが逆極性とされた状態で、各画素が駆動
される。また、画素電極A31およびD31が逆極性で
あり、画素電極B31,C31と画素電極E31,F3
1とが逆極性であることから、1行ごとにその極性が反
転するライン反転駆動が実現される。
【0066】次に、画素のプレチャージ方法について説
明する。この第三の実施の形態においては、例えば、画
素電極B31をチャージする場合に、その1行下段にあ
る画素電極D31(所定の画素電極)を選択するように
する。すなわち、図20中に鎖線で示すように、時間t
1からt2までの間(第一のタイミング、第2タイミン
グ)に、走査信号Gn+1out、走査信号Gn+2outに
加えて、走査信号Gn+4outの電位を立ち上げ、これ
によって、図22に示すように、画素電極D31の選択
線である走査線Gn+2およびGn+4(所定の走査
線、第2の走査線群)を選択して、画素電極D31への
表示信号の供給を制御する第1のTFT M31、第2
のTFT M32をONとする。これにより、画素電極
B31に対して供給される表示信号と同一の表示信号
が、信号線Dmから画素電極D31に対して供給され、
画素電極D31に電位Vb31が印加されて、画素電極
D31が画素電極B31と同一極性でプレチャージされ
る。なお、この場合、走査線Gn+4が選択されること
により、信号線Dmから画素電極F32への表示信号の
供給を制御する第3のTFT M33がONとされる。
したがって、画素電極F32にも電位Vb31が印加さ
れることとなる。
【0067】この後、時間t2からt3までの期間で
は、いずれの走査線Gについてもプレチャージのための
選択がなされず、したがって、図23に示すように、画
素電極D31は、電位Vb31が保たれたままとなる。
ここで、画素の駆動極性は、1行ごとに反転しているか
ら、画素電極D31に実際にチャージすべき電位は、画
素電極A31と逆極性であり、また、画素電極A31と
画素電極B31とは逆極性で駆動されるから、画素電極
D31にプレチャージされた電位Vb31と画素電極D
31に実際にチャージすべき電位とは同極性となる。ま
た、この後、画素電極A32,B32,C32(第2の
画素電極群、画素電極群)が順次駆動される時間t3か
らt6までの間(第2の水平走査期間)のうち、時間t
3からt4までの期間(第二のタイミング、第1タイミ
ング)に走査線Gn+2およびGn+4が同時に選択さ
れて画素電極D31がチャージされるから、画素電極D
31は、プレチャージされてからチャージされるまでの
間、再びプレチャージされることがない。また、同様の
ことが、画素電極A32をプレチャージする際にも成り
立つので、本第三の実施の形態のプレチャージ手法は、 A、画素電極Yがプレチャージされてからチャージされ
るまでに、画素電極X、Y以外の画素電極のチャージ時
に同時にプレチャージされることがなく、かつ B、チャージされた画素電極Yおよび画素電極Xは同極
性であり、選択タイミング(チャージされるタイミン
グ)が一番近い。 という二つの条件を満たすこととなる。
【0068】図27に、こうしたプレチャージの手法を
マトリックス表示したものを表す。図27のマトリック
スにおいてA,B,Cで示す各列は、画素電極A31、
B31、およびC31が駆動されるタイミングを表し、
また、g(n+1),g(n+2),…として示す行
は、走査線G(n+1),G(n+2),…を表す。そ
してマトリックスの各項は、そのハッチングの有無によ
り、画素電極A31,B31,C31が駆動されるタイ
ミングにおいて、走査線G(n+1),G(n+2),
…が選択されているか否かを表している。例えば、この
マトリックスの1行1列目において付されたハッチング
は、画素電極A31を駆動するタイミングにおいて、走
査線G(n+1)が選択されたことを表している。ま
た、マトリックスの各項において表示されたA、B、
C、…の文字は、その項に対応した走査線G(n+
1),G(n+2),…が選択されることによって、そ
の画素電極A31、B31,C31,…のいずれかが駆
動されるかを表している。例えば、マトリックスの1行
1列目と3行1列目に「A」が表示されることによっ
て、画素電極A31,A32,…を駆動すべきタイミン
グにおいて、走査線G(n+1)およびG(n+3)が
同時に選択されることにより、画素電極A31が駆動さ
れることが表わされている。また、マトリックスに表示
される「PD」等の文字は、その項に対応した走査線G
(n+1),G(n+2),…が選択されることによっ
て、画素電極D31がプレチャージされることを表して
いる。例えば、例えば、マトリックスの2行2列目と4
行2列目に「PD」が表示されることによって、画素電
極B31を駆動すべきタイミングにおいて、走査線G
(n+2)およびG(n+4)が同時に選択されること
により、画素電極D31がプレチャージされることが駆
動されることが表わされている。このマトリックスによ
れば、画素電極(D31)のプレチャージが、異なる列
にある画素電極(B31)のチャージのタイミングで行
われ、かつ、プレチャージを行うための走査線グループ
(Gn+2,Gn+3)と、チャージを行うための走査
線グループ(Gn+1,Gn+2)とが重なることが理
解できる。
【0069】以上述べたように、本第三の実施の形態で
は、プレチャージに必要な条件を満たしつつ、多重画素
構造を有する画素電極のチャージおよびプレチャージを
行うことができ、これにより、高精細化された液晶表示
装置1を、精度よく駆動することができる。さらに、本
第三の実施の形態では、例えば、画素電極D31のプレ
チャージを画素電極B31のチャージ時に行い、画素電
極A32のプレチャージを画素電極E32のチャージ時
に行うようにしている。このように、チャージすべき画
素電極と異なる列にある画素電極も含めて、上記A,B
の条件を満たすような画素電極を選択するようにするこ
とで、同じ列にある画素電極のみ上記A,Bの条件を満
たすような画素電極を選択する場合に比較して、選択の
幅が広がり、したがって、チャージを行うべき画素電極
が存在する行と、同時にプレチャージを行うべき画素電
極が存在する行との間隔を狭めることができる。これに
より、プレチャージからチャージまでの時間間隔を短く
して、表示画素以外の画素に対する影響を最小限とする
ことができる。しかも、本第三の実施の形態では、画素
電極B31をチャージするために、走査線G(n+
1)、G(n+2)が選択され、画素電極B31のチャ
ージと同時に画素電極D32をプレチャージするために
走査線G(n+2)、G(n+4)が選択される。この
ように、チャージすべき画素電極の選択制御線とプレチ
ャージすべき画素電極の選択制御線とが重複した構成を
採用することによって、チャージを行うべき画素電極が
存在する行と、同時にプレチャージを行うべき画素電極
が存在する行との間隔を狭め、上述の効果をより顕著な
ものとすることができる。
【0070】[第四の実施の形態]次に、本発明の第四
の実施の形態を説明する。この第四の実施の形態は、液
晶表示装置1の全体構成や、アレイ基板の回路構成が、
上記第一の実施の形態と共通するために、ここでは、上
記第一の実施の形態と共通する構成については、その説
明を省略するとともに、上記第一の実施の形態と異なる
点を中心に説明する。この第四の実施の形態が、上記第
一の実施の形態と異なる点は、液晶表示装置1の動作に
関する点である。以下、液晶表示装置1の動作について
説明する。図28において、線図Gnout〜Gn+7out
は、シフトパルスがシフトレジスタSRに伝搬されるこ
とにより走査線Gn〜Gn+7に出力される走査信号の
波形を示している。すなわち、これらの線図のうち実線
または鎖線で示された部分が立ち上がっているタイミン
グでは、当該走査線Gが選択され、そうでない部分は当
該走査線Gが非選択の状態となっている。なお、これら
の線図が立ち上がっている部分のうち、実線で示された
部分は、画素電極に対して、この画素電極が一水平走査
期間の間保持すべき表示信号電圧を書き込むタイミング
を表している。また、鎖線で示された部分は、表示信号
電圧を書き込む前に、その書き込み不足を補うために、
予備的に表示信号電圧を書き込むタイミング、すなわ
ち、プレチャージのタイミングを示している。また、図
28に示すDm(1)は、信号線Dmにより供給されるデ
ータ信号の電位であり、データ信号が変化するタイミン
グを示している。ここで示すDmは、極性の変化を含ん
だものとなっている。後述するように、データ信号Dm
(1)により、画素電極A11、B11、C11,D11
は全て同一極性で駆動される。
【0071】次に、本第四の実施の形態における液晶表
示装置1の動作を、図28に示す走査信号のタイミング
チャート、図29に示すクロック信号、シフトパルス、
出力制御信号のタイミングチャートおよび図30〜図3
4の回路図を参照しつつ説明する。なお、この第四の実
施の形態においても、画素に対して、その画素が画面の
一水平走査期間内に保持すべき表示信号電圧を書き込む
以前に、予備的に他の表示信号電圧を書き込んでおくプ
レチャージ手法が採用されるものとする。また、図29
のタイミングチャートは、走査線Gn+1〜Gn+4に
供給される走査信号Gn+1out〜Gn+4outと、これ
に対応してシフトレジスタSRに対して出力されるシフ
トパルスSDIおよび出力制御信号OE1,OE2,O
E3と、シフトレジスタSRを駆動するクロック信号Y
CLKとの関係を示している。なお、図29に示す走査
信号Gn+1out〜Gn+4outにおいてはプレチャージ
のために立ち上がる部分についても実線で示している。
この液晶表示装置1において画素の駆動を行うには、ま
ず、コントロール回路6のパルス生成部9からゲートド
ライバ5に対してシフトパルスSDI(図29参照)を
出力する。図29中に示すように、シフトパルスSDI
は、その立ち上がりから立ち下がりまでの時間幅がクロ
ック信号YCLKの2周期分の第1のパルスP1と、立
ち上がりから立ち下がりまでの時間幅がクロック信号Y
CLKの2周期分の第2のパルスP2とからなる信号列
となっている。ここで、クロック信号YCLKの一周期
は、画面の一水平走査期間と同一となっている。すなわ
ち、シフトパルスSDIは、第1のパルスP1が二水平
走査期間の時間幅であり、一水平走査期間分の時間幅の
第2のパルスP2が二水平走査期間の間隔をあけて第1
のパルスP1に連続するような、計六水平走査期間の時
間幅を有する信号列となっている。ゲートドライバ5の
シフトレジスタ部12において、シフトパルスSDI
は、クロック信号YCLKの1周期をもって、クロック
信号YCLKに同期して次のシフトレジスタSRに対し
て移動する。したがって、シフトパルスSDIが六水平
走査期間の時間幅を有することにより、シフトパルスS
DIは、隣接する2つのシフトレジスタSRおよびこれ
から2つ間隔をあけた2つのシフトレジスタSRに存在
しつつ順次移動することになる。ここで、図29のよう
な出力制御信号OE1、OE2、OE3を互いに隣接す
るバッファBに対して供給することによって、6つのシ
フトレジスタSRに接続されたバッファBを同時に制御
し、これにより、6本の走査線Gを同時に選択制御する
ことができる。また、ここで、バッファBは入力される
出力制御信号OEの値が「0」の際にON状態とされ、
「1」の際にOFF状態とされるから、走査信号Gn+
1out〜Gn+4outは、図29下段のようになる。
【0072】次に、画素電極をチャージする際の手順に
ついて説明する。図28のように、走査信号Gn+1ou
tおよびGn+2outが生成されて、走査線Gn+1およ
びGn+2(第1の走査線群)に供給される場合、走査
信号Gn+1outおよびGn+2outのうち、実線で表さ
れた部分、すなわち、画素電極に表示信号電圧を書き込
むタイミングに注目すると、時間t0からt1での期間
(第1タイミング)では走査線Gn+1およびGn+2
の双方が選択されることとなるから、図30のように第
1のTFT M1〜第3のTFT M3がON状態とさ
れる。これによって、画素電極A11、画素電極B11
および画素電極D11に、信号線Dmから画素電極A1
1に与えるべき電位Va41が供給され、画素電極A1
の電位Va41が決定される。なお、図30において
は、走査線Gn+1と走査線Gn+2が選択されている
ことを太線で示している。一方、その後の時間t1から
t2での期間(第2タイミング)においては、走査線G
n+2が非選択電位となり、走査線Gn+1のみが選択
されることとなるから、図31に示すように第3のTF
T M3のみがON状態とされる。ここで、信号線Dm
から供給される電位が、画素電極B11に与えるべき電
位Vb41に変化することにより、画素電極B11には
電位Vb41が供給され、これにより、画素電極B11
の電位が決まる。なお、時間t0からt2までの期間は
一水平走査期間(第1の水平走査期間)に相当し、上述
のような画素駆動を行うことにより、信号線Dmの電位
を時分割で画素電極A11およびB11(第1の画素電
極群)に供給することができる。
【0073】走査線Gn+1 が非選択電位になった後
に、信号線Dmの電位は、画素電極C11に与えるべき
電位Vc41に変化する。ここで、図28において、走
査信号Gn+2outおよびGn+3outに着目すると、時
間t2からt3での期間では、走査線Gn+2およびG
n+3の双方が選択されている。これにより、図32に
示すように、画素電極C11、画素電極D11および画
素電極B12に、信号線Dmから画素電極C11に与え
るべき電位Vc41が供給され、画素電極C11の電位
Vc41が決定される。また、その後の時間t3からt
4での期間では、走査線Gn+3が非選択電位となり、
走査線Gn+2のみが選択されることとなるから、図3
3に示すように、信号線Dmから供給される電位が、画
素電極D11に与えるべき電位Vd41に変化すること
により、画素電極D11には電位Vd41が供給され、
これにより、画素電極D11の電位が決まる。さらに、
時間t4以後は、図28に示すように、走査信号Dm
(1)の極性が反転する。そして、時間t4以後に、画
素電極A11,B11,C11,D11より下段の画素
電極A12,B12,C12,D12に対して、同様の
手順により、電位Va42,Vb42,Vc42,Vd
42が供給される。さらに、その後、2行ごとに画素電
極に対して供給すべき電位を極性を反転させて供給する
ことにより、液晶表示装置1は、2行ごとにその極性が
反転する2ライン反転駆動の表示装置として駆動される
こととなる。
【0074】次に、画素のプレチャージ方法について説
明する。この第四の実施の形態においては、例えば、画
素電極A11をチャージする際に、上記の条件Aおよび
Bを満たすような画素電極として、画素電極A11から
四段下段にある画素電極A13(所定の画素電極)を選
択する。すなわち、図28中に鎖線で示すように、時間
t0からt1までの間に、走査信号Gn+5outおよび
Gn+6outの電位を立ち上げ、これによって、図30
に示すように、画素電極A13の選択線である走査線G
n+5およびGn+6(第2の走査線群、所定の走査
線)を選択制御して、画素電極A13への表示信号の供
給を制御する第1のTFT M1、第2のTFT M2
をONとする。これにより、画素電極A11に対して供
給される表示信号と同一の表示信号が、信号線Dmから
画素電極A13に対して供給され、画素電極A13に電
位Va41が印加されて、画素電極A13が画素電極A
11と同一極性でプレチャージされる。なお、この場
合、走査線Gn+5が選択されることにより、信号線D
mから画素電極B13への表示信号の供給を制御する第
3のTFT M3がONとされるとともに、走査線Gn
+6が選択されることにより、信号線Dmから画素電極
D13への表示信号の供給を制御する第3のTFT M
3がONとされる。したがって、これら画素電極B13
およびD13にも電位Va41が印加されることとな
る。
【0075】この後、時間t1からt2までの期間で
は、図28に示すように、いずれの走査線Gについても
プレチャージのための選択がなされず、したがって、図
31に示すように、画素電極A13,B13,D13
は、電位Va41が保たれたままとなる。次に、画素電
極C11のチャージを行う期間である時間t2からt3
までの期間では、図28中に鎖線で示すように、走査信
号Gn+6outおよびGn+7outの電位が立ち上がるこ
とにより、走査線Gn+6およびGn+7が選択制御さ
れる。これにより、画素電極C13,D13への表示信
号の供給を制御する第1のTFT M1、第2のTFT
M2がON状態とされ、図32に示すように、信号線
Dmから画素電極C13に対して表示信号が供給され、
画素電極C13に画素電極C11と同じ電位Vc41が
印加される。したがって、画素電極C13を画素電極C
11と同一極性でプレチャージすることができる。な
お、この場合、走査線Gn+6が選択されることによ
り、信号線Dmから画素電極D13への表示信号の供給
を制御する第3のTFT M3がONとされ、画素電極
D13にも電位Vc41が印加されることとなる。さら
に、その後の時間t3からt4までの期間では、図28
に示すように、いずれの走査線Gについてもプレチャー
ジのための選択がなされないので、図33に示すよう
に、画素電極A13,B13が電位Va41を、画素電
極C13,D13が電位Vc41を保持することとな
る。以下同様の手順により、チャージ対象の画素電極の
後段の画素電極についてプレチャージが行われる。
【0076】ところで、上述のように、ある画素電極X
をチャージする際に同時にプレチャージされる画素電極
Yは、画素電極Xに対して次のA,Bのような関係を有
することが望ましい。 A、画素電極Yがプレチャージされてからチャージされ
るまでに、画素電極X、Y以外の画素電極のチャージ時
に同時にプレチャージされることがなく、かつ B、チャージされた画素電極Yおよび画素電極Xは同極
性であり、選択タイミング(チャージされるタイミン
グ)が一番近い。
【0077】この第四の実施の形態のプレチャージ方法
では、例えば、図28に示した走査信号Gn+5outお
よびGn+6outに着目すると、時間t0からt1まで
の期間(第一のタイミング)において、走査線Gn+5
とGn+6(所定の走査線)とが選択されることにより
画素電極A13(所定の画素電極)がプレチャージされ
た後は、画素電極A12,B12(第2の画素電極群、
画素電極群)が順次駆動される時間t5からt7までの
間(第2の水平走査期間)のうち、時間t5からt6
(図1参照)の間(第二のタイミング、第1タイミン
グ)で走査線Gn+5およびGn+6の双方(第2の走
査線群)が選択されることにより画素電極A13がチャ
ージされるまで、他の画素電極の駆動時に、走査線Gn
+5およびGn+6の少なくとも一方は非選択とされて
いる(すなわち、チャージ時と異なる信号が走査線Gn
+5およびGn+6に出力される)。したがって、画素
電極A13は、時間t0からt1の間においてプレチャ
ージされてから、時間t5からt6までの間においてチ
ャージされるまでに再びプレチャージされることが無
く、上述のようにプレチャージを行うことによって、上
記Aの条件、すなわち、画素電極Yがプレチャージされ
てからチャージされるまでに、画素電極X、Y以外の画
素電極のチャージ時に同時にプレチャージされることが
ないことを満たす。同様のことが、画素電極C13およ
び画素電極A13と同じ列に配置された他の画素電極に
ついても成り立つ。
【0078】図34に、こうしたプレチャージの手法を
マトリックス表示したものを表す。図34のマトリック
スにおいてA,Bで示す各列は、画素電極A11、B1
1、およびC11が駆動されるタイミングを表し、ま
た、g(n+1),g(n+2),…として示す行は、
走査線G(n+1),G(n+2),…を表す。そして
マトリックスの各項は、そのハッチングの有無により、
画素電極A11,B11が駆動されるタイミングにおい
て、走査線G(n+1),G(n+2),…が選択され
ているか否かを表している。例えば、このマトリックス
の1行1列目において付されたハッチングは、画素電極
A31を駆動するタイミングにおいて、走査線G(n+
1)が選択されたことを表している。また、マトリック
スの各項において表示されたA、Bの文字は、その項に
対応した走査線G(n+1),G(n+2),…が選択
されることによって、その画素電極A11、B11,…
のいずれかが駆動されるかを表している。例えば、マト
リックスの1行1列目と3行1列目に「A」が表示され
ることによって、画素電極A11を駆動すべきタイミン
グにおいて、走査線G(n+1)およびG(n+2)が
同時に選択されることにより、画素電極A11が駆動さ
れることが表わされている。また、マトリックスに表示
される「PA」等の文字は、その項に対応した走査線G
(n+1),G(n+2),…が選択されることによっ
て、画素電極A11,A12,…がプレチャージされる
ことを表している。例えば、マトリックスの5行1列目
と6行1列目に「PA」が表示されることによって、画
素電極A11を駆動すべきタイミングにおいて、走査線
G(n+5)およびG(n+6)が同時に選択されるこ
とにより、画素電極A11,A12,…のうちいずれか
(ここでは画素電極A13)がプレチャージされること
が駆動されることが表わされている。このマトリックス
によれば、画素電極(A13)のプレチャージが、同列
にある画素電極(A11)のチャージのタイミングで行
われ、かつ、プレチャージを行うための走査線グループ
(Gn+5,Gn+6)と、チャージを行うための走査
線グループ(Gn+1,Gn+2)とが重ならないこと
が理解される。
【0079】以上述べたように、本第四の実施の形態で
は、プレチャージに必要な条件を満たしつつ、多重画素
構造を有する画素電極のチャージおよびプレチャージを
行うことができ、これにより、高精細化された液晶表示
装置1を、精度よく駆動することができる。
【0080】[第五の実施の形態]次に、本発明の第五
の実施の形態を説明する。この第五の実施の形態は、液
晶表示装置1の全体構成や、アレイ基板の回路構成が、
上記第一の実施の形態と共通するために、ここでは、上
記第一の実施の形態と共通する構成については、その説
明を省略するとともに、上記第一の実施の形態と異なる
点を中心に説明する。この第五の実施の形態が、上記第
一の実施の形態と異なる点は、コントロール回路6’お
よびゲートドライバ5’の構造に関する点と、液晶表示
装置1の動作に関する点である。
【0081】まず、本第五の実施の形態におけるコント
ロール回路6’およびゲートドライバ5’の構成につい
て、図35を参照して説明する。本第五の実施の形態の
コントロール回路6’が、上記第一の実施の形態のコン
トロール回路6と異なる点は、コントロール回路6’に
設けられた出力可否制御部8’が2系統の出力制御線O
E1,OE2に対して、出力制御信号OEを出力する点
である。そして、これら2系統の出力制御線OE1,O
E2は、ゲートドライバ5’の互いに隣接する2つのバ
ッファBごとに割り当てられて接続されている。したが
って、出力可否制御部8’が、これらの出力制御線OE
1,OE2,に対して互いに異なる出力制御信号を出力
することによって、互いに隣接する2つのバッファBを
別個に制御することが可能となっている。
【0082】次に、本第五の実施の形態における液晶表
示装置1の動作を、図36および図37のタイミングチ
ャートおよび図38〜図41の回路図を参照して説明す
る。なお、この第五の実施の形態においては、画素のプ
レチャージは行わないものとする。図36において、線
図Gnout〜Gn+3outは、シフトパルスがシフトレジ
スタSRに伝搬されることにより走査線Gn〜Gn+3
に出力される走査信号の波形を示している。すなわち、
これらの線図が立ち上がっているタイミングでは、当該
走査線Gが選択され、そうでない部分は当該走査線Gが
非選択の状態となっている。また、図36に示すDm
(2)は、信号線Dmにより供給されるデータ信号の電位
であり、データ信号が変化するタイミングを示してい
る。ここで示すDmは、極性の変化を含んだものとなっ
ている。後述するように、データ信号Dm(2)による動
作によれば、画素電極A11は、画素電極B11と同極
性で駆動され、画素電極C11,D11と異なる極性で
駆動される。
【0083】さらに、図37は、走査線Gn+1〜Gn
+3に供給される走査信号Gn+1out〜Gn+3out
と、これに対応してシフトレジスタSRに対して出力さ
れるシフトパルスSDIおよび出力制御信号OE1,O
E2と、シフトレジスタSRを駆動するクロック信号Y
CLKとの関係を示すタイミングチャートである。
【0084】この液晶表示装置1において画素の駆動を
行うには、まず、コントロール回路6’のパルス生成部
9からゲートドライバ5’に対してシフトパルスSDI
(図37参照)を出力する。図37中に示すように、シ
フトパルスSDIは、その立ち上がりから立ち下がりま
での時間幅が、クロック信号YCLKの2周期分となっ
ている。ここで、クロック信号YCLKの1周期は、画
面の一水平走査期間と同一となっている。すなわち、シ
フトパルスSDIの時間幅は、二水平走査期間分の時間
幅となっている。ゲートドライバ5’のシフトレジスタ
部12において、シフトパルスSDIは、クロック信号
YCLKの1周期をもって、クロック信号YCLKに同
期して次のシフトレジスタSRに対して移動するため
に、このように、シフトパルスSDIがクロック信号Y
CLKの2周期分の時間幅を有することによって、シフ
トパルスSDIは、隣接する2つのシフトレジスタSR
に存在しつつ順次移動することになる。したがって、図
37のような出力制御信号OE1およびOE2を互いに
隣接するバッファBに対して供給することによって、2
つのシフトレジスタSRに接続されたバッファBを同時
に制御し、これにより、2本の走査線Gを同時に選択制
御することができる。
【0085】ゲートドライバ5’の具体的な動作は以下
のようになる。なお、図37中に示す出力制御信号OE
1は、走査線Gn+1,Gn+3,…の入力端に接続さ
れたバッファBに対して供給され、一方、出力制御信号
OE2は、走査線Gn+2,Gn+4,…の入力端に接
続されたバッファBに対して供給されるものとする。図
37中に示す時間t0からt2までのタイミングにおい
て、シフトパルスSDIが走査線Gn+1およびGn+
2のそれぞれに接続されたシフトレジスタSRに存在し
ているとする。ここで、まず時間t0からt1までの間
では、走査線Gn+1およびGn+2に対応したバッフ
ァBに供給される出力制御信号OE1および出力制御信
号OE2は、双方がその値が「0」となっているため、
走査線Gn+1およびGn+2の入力端に接続されたバ
ッファBがともにON状態とされ、これにより、シフト
レジスタSRにあるシフトパルスSDIのデータが走査
線Gn+1およびGn+2に対して、走査信号Gn+1
outおよびGn+2outとして出力される。これによっ
て、時間t0からt1までの間においては、走査線Gn
+1およびGn+2の双方を選択制御することができ
る。さらに、次の時間t1からt2までのタイミングに
おいては、出力制御信号OE1は、その値が「0」とさ
れるが、出力制御信号OE2の値が「1」とされるため
に、走査線Gn+1の入力端に接続されたバッファBの
みがON状態とされ、これにより、走査線Gn+1に対
応するシフトレジスタSRにあるシフトパルスSDIの
データのみが走査線Gn+1に出力される。したがっ
て、走査信号Gn+1outおよびGn+2outは、図37
のようになり、これにより、走査線Gn+1のみが選択
される。
【0086】そして、次の時間t2からt4までのタイ
ミングにおいては、シフトレジスタSRがクロック信号
YCLKと同期して動作することにより、シフトパルス
SDIが、走査線Gn+2およびGn+3のそれぞれに
接続されたシフトレジスタSRに移動することとなる。
ここで、時間t2からt3までの間においては、走査線
Gn+2およびGn+3に対応したバッファBに供給さ
れる出力制御信号OE2および出力制御信号OE1は、
双方がその値が「0」となっているため、走査線Gn+
2およびGn+3の入力端に接続されたバッファBがと
もにON状態とされ、これにより、シフトレジスタSR
にあるシフトパルスSDIのデータが走査線Gn+2お
よびGn+3に対して、走査信号Gn+2outおよびG
n+3outとして出力される。これによって、時間t2
からt3までの間においては、走査線Gn+2およびG
n+3の双方を選択制御することができる。さらに、時
間t3からt4までの間においては、出力制御信号OE
2は、その値が「0」とされるが、出力制御信号OE1
の値が「1」とされるために、走査線Gn+2の入力端
に接続されたバッファBのみがON状態とされ、これに
より、走査線Gn+2に対応するシフトレジスタSRに
あるシフトパルスSDIのデータのみが走査線Gn+2
に出力される。したがって、走査信号Gn+2outおよ
びGn+3outは、図37のようになり、これにより、
走査線Gn+2のみが選択される。
【0087】次に、このようなゲートドライバ5’の動
作に対応する画素の駆動方法について説明する。図3
6,図37のように、走査信号Gn+1outおよびGn
+2outが生成される場合、走査信号Gn+1outおよび
Gn+2outに注目すると、時間t0からt1までの期
間では走査線Gn+1およびGn+2の双方が選択され
ることとなるから、図38に示すように第1のTFT
M1〜第3のTFT M3がON状態とされる。これに
よって、画素電極A11、画素電極B11および画素電
極D11に、信号線Dmから画素電極A11に与えるべ
き電位Va11が供給され、画素電極A1の電位Va1
1が決定される。なお、図38においては、走査線Gn
+1と走査線Gn+2が選択されていることを太線で示
している。一方、その後の時間t1からt2までの期間
においては、走査線Gn+2が非選択電位となり、走査
線Gn+1のみが選択されることとなるから、図39に
示すように第3のTFT M3のみがON状態とされ
る。ここで、信号線Dmから供給される電位が、画素電
極B11に与えるべき電位Vb11に変化することによ
り、画素電極B11には電位Vb11が供給され、これ
により、画素電極B11の電位が決まる。このように、
信号線Dmの電位を時分割で画素電極A11および画素
電極B11に供給することができる。
【0088】走査線Gn+1 が非選択電位になった後
に、図36に示すように、信号線Dmの電位はその極性
が反転するとともに、画素電極C11に与えるべき電位
Vc11に変化する。ここで、図36において、走査信
号Gn+2outおよびGn+3outに着目すると、時間t
3からt4までの期間では、走査線Gn+2およびGn
+3の双方が選択されている。これにより、図40に示
すように、画素電極C11、画素電極D11および画素
電極B12に、信号線Dmから画素電極C11に与える
べき電位Vc11が供給され、画素電極C11の電位V
c11が決定される。また、その後の時間t4からt5
までの期間では、走査線Gn+3が非選択電位となり、
走査線Gn+2のみが選択されることとなるから、図4
1に示すように、信号線Dmから供給される電位が、画
素電極D11に与えるべき電位Vd11に変化すること
により、画素電極D11には電位Vd11が供給され、
これにより、画素電極D11の電位が決まる。この場
合、画素電極A11,B11に対して供給される電位V
a11,Vb11と、画素電極C11,D11に対して
供給される電位Vc11,Vd11とは、逆極性である
ために、液晶表示装置1は、1行ごとにその極性が反転
するライン反転駆動の表示装置として駆動されることと
なる。
【0089】以上のように、本第五の実施の形態では、
クロック信号YCLKの2倍の時間幅のシフトパルスS
DIを、2系統の出力制御線OEにより良好に駆動する
ことができる。なお、上記第五の実施の形態に代えて、
クロック信号YCLKのm(mは2以上の自然数)倍の
時間幅のシフトパルスSDIをm系統の出力制御線OE
によって制御するようにしてもよい。
【0090】[第六の実施の形態]次に、本発明の第六
の実施の形態について説明する。この第六の実施の形態
は、液晶表示装置1の全体構成や、アレイ基板の回路構
成が、上記第一の実施の形態が共通し、また、画素の駆
動方法が上記第五の実施の形態と共通するために、ここ
では、上記第一および第五の実施の形態と共通する構成
については、その説明を省略するとともに、上記第一お
よび第五の実施の形態と異なる点を中心に説明する。こ
の第六の実施の形態が、上記第一および第五の実施の形
態と異なる点は、液晶表示装置1を駆動する際の、コン
トロール回路6,6’およびゲートドライバ5,5’の
動作に関する点である。なお、この第五の実施の形態に
おいても、画素のプレチャージは行わないものとする。
【0091】まず、本第六の実施の形態におけるコント
ロール回路6’およびゲートドライバ5’の動作につい
て説明する。図42は、走査線Gn+1〜Gn+3に供
給される走査信号Gn+1out〜Gn+3outと、これに
対応してシフトレジスタSRに対して出力されるシフト
パルスSDIおよび出力制御信号OE1,OE2,OE
3と、シフトレジスタSRを駆動するクロック信号YC
LKとの関係を示すタイミングチャートである。なお、
図42においては、走査信号Gn+1out〜Gn+4out
のうち、プレチャージのために電位が立ち上がる部分に
ついても、実線で表している。
【0092】この第六の実施の形態において画素の駆動
を行うには、まず、コントロール回路6’のパルス生成
部9からゲートドライバ5’に対してシフトパルスSD
I(図42参照)を出力する。図37中に示すように、
シフトパルスSDIは、その立ち上がりから立ち下がり
までの時間幅が、クロック信号YCLKの2周期分とな
っている。ここで、クロック信号YCLKの1周期は、
画面の一水平走査期間と同一となっている。すなわち、
シフトパルスSDIの時間幅は、二水平走査期間分の時
間幅となっている。ここで、ゲートドライバ5’のシフ
トレジスタ部12において、シフトパルスSDIは、ク
ロック信号の1周期をもって、クロック信号YCLKと
同期して次のシフトレジスタSRに対して移動するため
に、このように、シフトパルスSDIがクロック信号の
2周期分の時間幅を有することによって、シフトパルス
SDIは、隣接する2つのシフトレジスタSRに存在し
つつ順次移動することになる。したがって、図37のよ
うな出力制御信号OE1、OE2またはOE2,OE3
を互いに隣接するバッファBに対して供給することによ
って、隣接する2つのシフトレジスタSRに接続された
バッファBを同時に制御し、これにより、2本の走査線
Gを同時に選択制御することができる。
【0093】ゲートドライバ5’の具体的な動作は以下
のようになる。なお、図37中に示す出力制御信号OE
1は、走査線Gn+1,Gn+4,…の入力端に接続さ
れたバッファBに対して供給され、出力制御信号OE2
は、走査線Gn+2,Gn+5,…の入力端に接続され
たバッファBに対して、出力制御信号OE3は、走査線
Gn+3,Gn+6,…の入力端に接続されたバッファ
Bに対して、それぞれ供給されるものとする。図42中
に示す時間t0からt2までのタイミングにおいて、シ
フトパルスSDIが走査線Gn+1およびGn+2のそ
れぞれに接続されたシフトレジスタSRに存在している
とする。ここで、まず時間t0からt1までの間では、
走査線Gn+1およびGn+2に対応したバッファBに
供給される出力制御信号OE1および出力制御信号OE
2は、双方がその値が「0」となっているため、走査線
Gn+1およびGn+2の入力端に接続されたバッファ
BがともにON状態とされ、これにより、シフトレジス
タSRにあるシフトパルスSDIのデータが走査線Gn
+1およびGn+2に対して、走査信号Gn+1outお
よびGn+2outとして出力される。これによって、時
間t0からt1までの間においては、走査線Gn+1お
よびGn+2の双方を選択制御することができる。さら
に、次の時間t1からt2までのタイミングにおいて
は、出力制御信号OE1は、その値が「0」とされる
が、出力制御信号OE2の値が「1」とされるために、
走査線Gn+1の入力端に接続されたバッファBのみが
ON状態とされ、これにより、走査線Gn+1に対応す
るシフトレジスタSRにあるシフトパルスSDIのデー
タのみが走査線Gn+1に出力される。したがって、走
査信号Gn+1outおよびGn+2outは、図42のよう
になり、これにより、走査線Gn+1のみが選択され
る。
【0094】そして、次の時間t2からt4までのタイ
ミングにおいては、シフトレジスタSRがクロック信号
YCLKと同期して動作することにより、シフトパルス
SDIが、走査線Gn+2およびGn+3のそれぞれに
接続されたシフトレジスタSRに移動することとなる。
ここで、時間t2からt3までの間においては、走査線
Gn+2およびGn+3に対応したバッファBに供給さ
れる出力制御信号OE2および出力制御信号OE3は、
双方がその値が「0」となっているため、走査線Gn+
2およびGn+3の入力端に接続されたバッファBがと
もにON状態とされ、これにより、シフトレジスタSR
にあるシフトパルスSDIのデータが走査線Gn+2お
よびGn+3に対して、走査信号Gn+2outおよびG
n+3outとして出力される。これによって、時間t2
からt3までの間においては、走査線Gn+2およびG
n+3の双方を選択制御することができる。さらに、時
間t3からt4までの間においては、出力制御信号OE
2は、その値が「0」とされるが、出力制御信号OE3
の値が「1」とされるために、走査線Gn+2の入力端
に接続されたバッファBのみがON状態とされ、これに
より、走査線Gn+2に対応するシフトレジスタSRに
あるシフトパルスSDIのデータのみが走査線Gn+2
に出力される。したがって、走査信号Gn+2outおよ
びGn+3outは、図42のようになり、これにより、
走査線Gn+2のみが選択される。
【0095】このようにして、走査信号Gn+1out、
Gn+2out、Gn+3out、…を生成することができる
ことから、本第六の実施の形態においては、上記第五の
実施の形態と同様に画素の駆動を行うことができる。す
なわち、時間t0からt1までの期間では走査線Gn+
1およびGn+2の双方が選択されることとなるから、
図38に示すように信号線Dmから画素電極A11に電
位Va11を供給し、時間t1からt2までの期間にお
いては、走査線Gn+1のみを選択することにより、図
39に示すように信号線Dmから画素電極B11に電位
Vb11を供給する。さらに、時間t2からt3までの
間では、走査線Gn+2およびGn+3の双方を選択す
ることにより、信号線Dmから画素電極C11に電位V
b11と極性の反転した電位Vc11を供給し、時間t
3からt4までの間では、走査線Gn+2のみを選択
し、信号線Dmから画素電極D11に電位Vd11を供
給する。これにより、液晶表示装置1を、1行ごとにそ
の極性が反転するライン反転駆動の表示装置として駆動
することができる。
【0096】以上のように、本第六の実施の形態では、
クロック信号YCLKの2倍の時間幅のシフトパルスS
DIを、3系統の出力制御線OEにより良好に駆動する
ことができる。なお、上記第六の実施の形態に代えて、
クロック信号YCLKのm(mは2以上の自然数)倍の
時間幅のシフトパルスSDIをmより大きいn系統の出
力制御線OEによって制御するようにしてもよい。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
効率的に、多重化された画素に選択信号を供給すること
ができ、かつ、プレチャージのタイミングおよび画素の
駆動波形や駆動方法を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態を模式的に示す表
示信号および走査信号のタイミングチャートである。
【図2】 本発明が適用された液晶表示装置の全体構成
図である。
【図3】 本発明の第一の実施の形態における液晶表示
装置のアレイ基板の構成を示す回路図である。
【図4】 本発明の第一の実施の形態の要部を示す、コ
ントロール回路およびゲートドライバのブロック図であ
る。
【図5】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図であ
る。
【図6】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図であ
って、図5の次段階を示す図である。
【図7】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図であ
って、図6の次段階を示す図である。
【図8】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図であ
って、図7の次段階を示す図である。
【図9】 同、液晶表示装置の選択論理を説明するため
の回路動作図である。
【図10】 同、液晶表示装置の駆動マトリックスであ
る。
【図11】 同、クロック信号、シフトパルス、および
走査信号のタイミングチャートである。
【図12】 同、アレイ基板の他の回路構成を示す図で
ある。
【図13】 本発明の第二の実施の形態を模式的に示す
図であって、アレイ基板の回路構成図である。
【図14】 表示信号および走査信号のタイミングチャ
ートである。
【図15】 同、クロック信号、シフトパルス、および
走査信号のタイミングチャートである。
【図16】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
ある。
【図17】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図16の次段階を示す図である。
【図18】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図17の次段階を示す図である。
【図19】 同、液晶表示装置の駆動マトリックスであ
る。
【図20】 本発明の第三の実施の形態を模式的に示す
図であって、表示信号および走査信号のタイミングチャ
ートである。
【図21】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
ある。
【図22】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図21の次段階を示す図である。
【図23】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図22の次段階を示す図である。
【図24】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図23の次段階を示す図である。
【図25】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図24の次段階を示す図である。
【図26】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図25の次段階を示す図である。
【図27】 同、液晶表示装置の駆動マトリックスであ
る。
【図28】 本発明の第四の実施の形態を模式的に示す
図であって、表示信号および走査信号のタイミングチャ
ートである。
【図29】 同、クロック信号、シフトパルス、および
走査信号のタイミングチャートである。
【図30】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
ある。
【図31】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図30の次段階を示す図である。
【図32】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図31の次段階を示す図である。
【図33】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図32の次段階を示す図である。
【図34】 同、液晶表示装置の駆動マトリックスであ
る。
【図35】 本発明の第五の実施の形態を模式的に示す
コントロール回路およびゲートドライバの構成図であ
る。
【図36】 同、表示信号および走査信号のタイミング
チャートである。
【図37】 同、クロック信号、シフトパルス、および
走査信号のタイミングチャートである。
【図38】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
ある。
【図39】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図36の次段階を示す図である。
【図40】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図37の次段階を示す図である。
【図41】 同、液晶表示装置の回路の動作を示す図で
あって、図38の次段階を示す図である。
【図42】 本発明の第六の実施の形態を模式的に示
す、クロック信号、シフトパルス、および走査信号のタ
イミングチャートである。
【符号の説明】
1、1’…液晶表示装置(画像表示装置)、3…データ
ドライバ、5、5’…ゲートドライバ(走査線駆動回
路)、6、6’…コントロール回路(走査線駆動回
路)、8、8’…出力可否制御部、9…パルス生成部
(信号列生成部)、10…クロック信号生成部、12…
シフトレジスタ部、B…バッファ(出力回路)、D,D
m…信号線、DCPV、YCLK…クロック信号、G、
Gn…走査線、OE…出力制御線、出力制御信号、Ot
…出力端子、P1…第1のパルス、P2…第2のパル
ス、SDI…シフトパルス(信号列)、SR…シフトレ
ジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 G09G 3/20 622G 622Q 623 623W (72)発明者 古立 学 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 神崎 英介 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 Fターム(参考) 2H093 NA16 NA31 NA44 NC10 NC12 NC16 NC22 NC34 NC35 ND20 NE03 5C006 AA01 AF42 AF71 BB13 BB16 BC03 BC12 BC20 BC24 BF03 BF24 BF25 FA14 FA41 5C080 AA10 BB05 DD07 DD08 DD22 EE17 FF11 JJ02 JJ04 JJ06

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示信号を供給する複数の信号線と、 所定の信号線に接続され、第1の水平走査期間に順次選
    択される第1の画素電極群と、 前記所定の信号線に接続され、前記第1の水平走査期間
    の後の第2の水平走査期間に順次選択される第2の画素
    電極群と、 前記第1の水平走査期間において前記第1の画素電極群
    を駆動する走査信号を供給する第1の走査線群と、 前記第2の水平走査期間において前記第2の画素電極群
    を駆動する走査信号を供給する第2の走査線群と、 を備え、 前記第1の水平走査期間において、前記第2の走査線群
    のうちの所定の走査線群が選択されることにより、前記
    第2の画素電極群のうちの所定の画素電極が駆動され、 前記所定の走査線群は、前記第1の水平走査期間におい
    て選択されてから、前記第2の水平走査期間において前
    記所定の画素電極が駆動されたときまでの間、いずれか
    一本の走査線が非選択となっている、画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の画素電極は、前記第1の水平
    走査期間および前記第2の水平走査期間において同極性
    で駆動される、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の走査線群と前記第1の走査線
    群とは、少なくとも一本の走査線を共有している、請求
    項1に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記各信号線は、同一の水平走査期間内
    に同極性の表示信号を供給し、 互いに隣接する前記信号線は、同一の水平走査期間内に
    異なる極性の表示信号を供給することを特徴とする請求
    項1に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 所定の信号線に接続されて、第1の水平
    走査期間内の第1から第m(mは2以上の自然数)タイ
    ミングで順次駆動されるm個の画素電極と、 前記所定の信号線に接続されて、前記第1の水平走査期
    間の後の第2の水平走査期間内の第1から第mタイミン
    グで順次駆動される他のm個の画素電極と、 前記第2の水平走査期間において前記他のm個の画素電
    極を駆動するために選択される走査線群とを備え、 前記走査線群のうち、前記第2の水平走査期間内の第n
    (nは1からmまでの自然数)タイミングで選択される
    所定の走査線群は、前記第1の水平走査期間内において
    も選択される、画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の水平走査期間内における前記
    所定の走査線群の選択タイミングは、前記第1の水平走
    査期間における第nタイミング以外のタイミングであ
    る、請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の走査線群には、前記第1の水
    平走査期間内において駆動される前記m個の画素電極を
    駆動制御するための走査信号を供給する走査線が含まれ
    ている、請求項5に記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記所定の走査線群は、前記第2の水平
    走査期間内において、前記第1タイミングから第(n−
    1)タイミングまで、少なくとも一本の走査線が非選択
    とされる、請求項5に記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の水平走査期間内における前記
    所定の走査線群の選択タイミングは、前記第nタイミン
    グであり、 前記所定の走査線群と、前記第1の水平走査期間の前記
    第nタイミングにおいて前記m個の画素電極を駆動する
    走査信号を供給するための走査線とが互いに異なる、請
    求項5に記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 複数の走査線に対して接続可能な複数
    の出力端子と、 各前記出力端子に対して複数の信号からなる信号列を出
    力する信号出力部と、 を備え、 前記信号出力部は、一水平走査期間内に同時に複数の前
    記出力端子のグループに対して前記信号列を出力すると
    ともに、一水平走査期間ごとに、当該出力端子を一個ず
    つシフトさせて、他の出力端子のグループに前記信号列
    を出力していき、 かつ、所定の水平走査期間内の第一のタイミングにおい
    て前記出力端子のグループのうちの所定の出力端子に対
    して出力された信号群を、前記所定の水平走査期間の後
    の他の水平走査期間内の第二のタイミングにおいて前記
    所定の出力端子に対して出力し、 前記第一から第二のタイミングの間に、前記所定の出力
    端子に対して前記信号群と異なる信号を出力する、走査
    線駆動回路。
  11. 【請求項11】 第1の水平走査期間において所定の画
    素電極を選択するととも予備的に充電する第1のステッ
    プと、 前記第1の水平走査期間の後の第2の水平走査期間内
    に、前記所定の画素電極を含む画素電極群を順次選択し
    て充電する第2のステップと、を備え、 前記所定の画素電極は、第1のステップにおいて印加さ
    れた電位を、前記第2のステップにおいて選択されるま
    で保持する、画素駆動方法。
  12. 【請求項12】 画素電極がマトリックス状に配置され
    るとともに、同一の画素構造を有する画素電極が同列に
    配置され、 前記第1の水平走査期間において、前記所定の画素電極
    と異なる画素電極からなる他の画素電極群を順次選択し
    て充電し、 前記第1のステップでは、前記他の画素電極群のうち、
    前記所定の画素電極が予備的に充電されるタイミングと
    同一タイミングで駆動される画素電極と異なる列にある
    画素電極を、前記所定の画素電極とする、請求項11記
    載の画素駆動方法。
  13. 【請求項13】 表示信号を供給する信号線と、 走査信号を供給する複数の走査線と、 共通する前記信号線に接続されるとともに、前記走査線
    のうちの隣接する二本の選択の組み合わせにより、各水
    平走査期間内にそれぞれ駆動される画素電極AおよびB
    を一組とした複数組の画素電極と、 を備え、 一水平走査期間内の第1の期間において、前記走査線の
    うち隣接する二本の走査線が選択されて、一組の画素電
    極AおよびBが駆動され、 次いで第2の期間において、前記二本の走査線のうちの
    一方が選択されて、前記一組の画素電極のうちの画素電
    極Bが駆動されるともに、当該二本の走査線を二本シフ
    トさせた他の二本の走査線が選択されて、他の組の画素
    電極AおよびBを駆動する、画像表示装置。
  14. 【請求項14】 各前記走査線の入力端にそれぞれ接続
    される出力バッファを備え、 隣接する三つの前記出力バッファは、それぞれ異なる制
    御信号により制御され、 各前記出力バッファには、四水平走査期間分の時間幅か
    らなるパルス信号が一水平走査期間ごとに順次伝送され
    る、請求項13に記載の画像表示装置。
  15. 【請求項15】 複数の画素電極がマトリックス状に配
    置され、同一組の画素電極AおよびBは同一行に位置す
    るとともにその駆動極性が反転し、 かつ、互いに隣接する行に位置する画素電極A同士また
    はB同士はその駆動極性が反転する、請求項13に記載
    の画像表示装置。
  16. 【請求項16】 表示信号を供給する信号線と、 走査信号を供給する複数の走査線と、 共通する前記信号線に接続されるとともに、前記走査線
    のうちの隣接する三本の選択の組み合わせにより、各水
    平走査期間内にそれぞれ駆動される画素電極A、B、C
    を一組とした複数組の画素電極と、 を備え、 一水平走査期間において、隣接する三本の前記走査線の
    うち少なくとも二本からなる第1の走査線群が選択され
    て、一組の画素電極のうちの画素電極Aが駆動され、同
    時に、当該第1の走査線群を二本シフトさせた第2の走
    査線群が選択されて他の組の画素電極Aが駆動される、
    画像表示装置。
  17. 【請求項17】 前記走査線の入力端にそれぞれ出力バ
    ッファが接続され、 隣接する3つの前記出力バッファが、それぞれ異なる制
    御信号により制御され、 各前記出力バッファには、三水平走査期間分の時間幅の
    第1のパルスと、当該第1のパルスと一水平走査期間分
    間隔をおいて伝搬する一水平走査期間分の時間幅の第2
    のパルスとからなる信号列が、一水平走査期間ごとに順
    次伝送される、請求項16に記載の画像表示装置。
  18. 【請求項18】 表示信号を供給する信号線と、 走査信号を供給する複数の走査線と、 同一の前記信号線に接続されるとともに、前記走査線の
    うちの隣接する三本の選択の組み合わせにより、各水平
    走査期間内にそれぞれ駆動される画素電極A、B、Cを
    一組とした複数組の画素電極と、 を備え、 一水平走査期間において、隣接する三本の前記走査線の
    うち少なくとも二本からなる第1の走査線群が選択され
    て、一組の画素電極うちの画素電極Aが駆動され、 次いで、前記隣接する三本の走査線のうち、前記第1の
    走査線群と異なる第2の走査線群が選択されて、前記一
    組の画素電極のうちの画素電極Bが駆動されるととも
    に、前記第1の走査線群を一本シフトさせた第3の走査
    線群が選択されて他の組の画素電極Aが駆動される、画
    像表示装置。
  19. 【請求項19】 表示信号を供給する信号線と、 走査信号を供給する複数の走査線と、 共通する前記信号線に接続されるとともに、前記走査線
    のうちの隣接する二本の選択の組み合わせにより、各水
    平走査期間内にそれぞれ駆動される画素電極AおよびB
    を一組とした複数組の画素電極と、 を備え、 一水平走査期間内において、前記走査線のうち隣接する
    二本の走査線からなる第1の走査線群が選択されて、一
    組の画素電極AおよびBが駆動され、同時に、前記第1
    の走査線群を四本シフトさせた第2の走査線群が選択さ
    れて、他の組の画素電極AおよびBが駆動される、画像
    表示装置。
  20. 【請求項20】 複数の画素電極がマトリックス状に配
    置され、同一組の画素電極AおよびBは同一行に位置
    し、かつ、二行ごとに前記画素電極の駆動極性が反転す
    ることを特徴とする、請求項19に記載の画像表示装
    置。
  21. 【請求項21】 前記走査線の入力端にそれぞれ出力バ
    ッファが接続され、 隣接する3つの前記出力バッファは、それぞれ異なる制
    御信号により制御され、 各前記出力バッファには、二水平走査期間分の時間幅の
    第1のパルスと、当該第1のパルスと二水平走査期間分
    間隔をおいて伝搬する二水平走査期間分の時間幅の第2
    のパルスと、からなる信号列が、一水平走査期間ごとに
    順次伝送される、請求項19に記載の画像表示装置。
  22. 【請求項22】 走査信号を供給する複数の走査線と、 複数系統の出力制御線と、 前記出力制御線の各系統にそれぞれ割り当てられて接続
    される複数の出力バッファと、 前記出力制御線の各系統に、それぞれ異なる制御信号を
    出力する制御信号出力部と、 を備える、画像表示装置。
  23. 【請求項23】 前記各出力バッファに対して、所定の
    時間幅のパルス信号を順次伝搬させるパルス信号供給部
    を備え、 前記パルス信号は、一水平走査期間のm(mは自然数)
    倍の時間幅を有し、なおかつ前記出力制御線は、前記m
    と異なるn(nは2以上の自然数)系統とされているこ
    とを特徴とする、請求項22記載の画像表示装置。
  24. 【請求項24】 複数の走査線にそれぞれ接続可能な複
    数の出力端子と、 各前記出力端子にそれぞれ接続される出力回路と、 前記出力回路の出力を制御する制御信号を生成する制御
    信号生成部と、 を備え、 前記制御信号は、n(nは2以上の自然数)種類生成さ
    れるとともに、前記n個の前記出力回路に、各種類の前
    記制御信号がそれぞれ供給される、走査線駆動回路。
  25. 【請求項25】 各前記出力回路のそれぞれに接続され
    るとともに、互いにカスケード接続される複数のシフト
    レジスタと、 前記複数のシフトレジスタを駆動するクロック信号を生
    成するクロック信号生成部と、 前記複数のシフトレジスタに順次伝搬すべき信号列を生
    成する信号列生成部と、 前記信号列は、前記クロック信号のm(mは自然数)倍
    の時間幅を有し、前記mは前記nより大きい、請求項2
    4に記載の走査線駆動回路。
  26. 【請求項26】 各前記出力回路のそれぞれに接続され
    るとともに、互いにカスケード接続される複数のシフト
    レジスタと、 前記複数のシフトレジスタを駆動するクロック信号を生
    成するクロック信号生成部と、 前記複数のシフトレジスタに順次伝搬すべき信号列を生
    成する信号列生成部と、 前記信号列は、前記クロック信号のm(mは自然数)倍
    の時間幅を有し、前記mは前記nより小さい、請求項2
    4に記載の走査線駆動回路。
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