JP2003140442A - 帯電部材及び帯電装置 - Google Patents

帯電部材及び帯電装置

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JP2003140442A
JP2003140442A JP2001336262A JP2001336262A JP2003140442A JP 2003140442 A JP2003140442 A JP 2003140442A JP 2001336262 A JP2001336262 A JP 2001336262A JP 2001336262 A JP2001336262 A JP 2001336262A JP 2003140442 A JP2003140442 A JP 2003140442A
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So Kitano
北野  創
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真装置における静電潜像の形成プロセ
スで、騒音の発生を可及的に防止することができ、かつ
感光体に密着(粘着)しにくく、摩擦も小さく、更にト
ナー付着を生じることなく、耐久性にも優れ、良好な画
像を確実に得ることができる帯電部材を提供することを
目的とする。 【解決手段】 被帯電体に当接させ、この被帯電体との
間に電圧を印加することにより、前記被帯電体を帯電さ
せる帯電部材において、弾性層と、該弾性層上に形成さ
れた少なくとも1層の樹脂層とを具備してなり、被帯電
体と当接する最外樹脂層が、50重量%以上のアクリル
樹脂と50重量%以下のフッ素樹脂成分及び/又はフッ
素化合物成分とを含有する樹脂材料により形成された帯
電部材であり、かつ上記最外樹脂層を形成する樹脂材料
が、導電剤を一切含有しない状態における比誘電率が
7.5以下であることを特徴とする帯電部材を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー等における静電潜像プロセスで、感光体等の被帯電体
を帯電させる場合に好適に用いられる帯電部材及び帯電
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンター等の電子写真
装置では、まず、感光体の表面を一様に帯電させ、この
感光体に光学系から映像を投射して、光の当たった部分
の帯電を消去することによって潜像を形成する静電潜像
プロセスにより静電潜像を得、次いで、トナーの付着に
よるトナー像の形成、紙等の記録媒体へのトナー像の転
写により、プリントする方法がとられている。
【0003】この場合、最初の感光体を帯電させる操作
は、コロナ放電方式が一般的に採用されてきた。しかし
ながら、このコロナ放電方式は6〜10kVもの高電圧
印加が必要とされるため、機械の安全保守の観点から好
ましくないものである。また、コロナ放電中にオゾン、
NOx等の有害物質が発生するため、環境上の問題もあ
る。
【0004】このため、コロナ放電に比べて低い印加電
圧で帯電を行うことができ、かつ、オゾン等の有害物質
の発生を抑制することができる帯電方式への取り組みが
なされており、コロナ帯電方式に代わる帯電方式とし
て、電圧を印加した帯電部材を感光体等の被帯電体に所
定の圧力で接触させることにより、被帯電体を帯電させ
る接触方式による方法が提案されている。
【0005】この場合、この接触帯電方式で使用される
帯電部材としては、例えば、ゴムやウレタンフォーム等
の弾性層の表面に、表面の平滑性確保や抵抗調整、帯電
特性向上のため、アクリル、ウレタン、ナイロン、ポリ
エチレン、エポキシ、ポリエステル、ポリエーテル、ポ
リスチレン、フェノール、ABS、ポリアミド、ウレタ
ン変性アクリル樹脂等の樹脂溶液をディッピング法やス
プレー法により塗布して樹脂層を形成したものが知られ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この接触帯電方式にお
いては、帯電部材と感光体との間に直流に交流を重畳す
る電圧印加方式が広く使われているが、この電圧印加方
式では交流電圧による振動により帯電部材と感光体との
間で騒音が発生するという問題がある。この解決策とし
ては、比誘電率が低く、かつガラス転移温度(Tg)が
低いアクリル樹脂を用いて上記樹脂層を形成することが
提案されている。
【0007】しかしながら、今年の電子写真装置の高速
化、高耐久化に伴い、上記アクリル樹脂を用いることの
みでは帯電音の問題を解決することは困難になってきて
いる。また、Tgが低いアクリル樹脂を用いた場合、部
材表面を構成する最外樹脂層とした場合、その樹脂の摩
擦性、密着性が高いために感光体との間で密着(粘着)
が生じたり、トナーフィルミングによる画像不良や、し
わ・穴明き等の最外樹脂層のダメージによる画像不良が
発生してしまう場合がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みんされたもの
で、複写機やプリンター等の電子写真装置における静電
潜像の形成プロセスで、騒音の発生を可及的に防止する
ことができ、かつ感光体に密着(粘着)しにくく、摩擦
も小さく、更にトナー付着を生じることなく、耐久性に
も優れ、良好な画像を確実に得ることができる帯電部
材、及び該帯電部材を用いた帯電装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、弾性層上に少なくとも1層の樹脂層を形成し、感光
体等の被帯電体に当接してこれを帯電させる帯電部材を
得る場合に、上記被帯電体に当接する最外樹脂層を50
重量%以上のアクリル樹脂と50重量%以下のフッ素樹
脂成分又はフッ素化合物成分とを含有する樹脂材料で形
成し、かつこの最外樹脂層を形成する樹脂材料が、導電
剤を一切含有しない状態における比誘電率が7.5以下
であるようにすることにより、帯電操作時の騒音の発生
を効果的に抑制することができ、かつ感光体に密着(粘
着)しにくく、摩擦も小さく、更にトナー付着を生じる
ことなく、耐久性にも優れ、良好な画像を確実に得るこ
とができる帯電部材が得られることを見出し、本発明を
完成したものである。
【0010】従って、本発明は、被帯電体に当接させ、
この被帯電体との間に電圧を印加することにより、前記
被帯電体を帯電させる帯電部材において、弾性層と、該
弾性層上に形成された少なくとも1層の樹脂層とを具備
してなり、被帯電体と当接する最外樹脂層が、50重量
%以上のアクリル樹脂と50重量%以下のフッ素樹脂成
分及び/又はフッ素化合物成分とを含有する樹脂材料に
より形成された導電帯電部材であり、かつ上記最外樹脂
層を形成する樹脂材料が、導電剤を一切含有しない状態
における比誘電率が7.5以下であることを特徴とする
帯電部材を提供する。
【0011】また、本発明は、被帯電体に当接し、該被
帯電体を帯電させる帯電部材と、被帯電体と帯電部材と
の間に電圧を印加する電圧印加手段とを具備してなる帯
電装置において、上記本発明の帯電部材を用いたことを
特徴とする帯電装置を提供する。
【0012】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の帯電部材は、上述のように、被帯電体に当接す
る最外樹脂層を、50重量%以上のアクリル樹脂と50
重量%以下のフッ素樹脂成分及び/又はフッ素化合物成
分とを含有する樹脂材料により形成された導電部材で形
成したものである。
【0013】上記最外樹脂層を形成する樹脂材料に用い
られるアクリル樹脂としては、帯電部材の基体となる弾
性層上に成膜し得るものであればよく、特に制限される
ものではないが、好ましくはガラス転移温度が−60〜
50℃、より好ましくは−60〜45℃、更に好ましく
は−60〜40℃のアクリル樹脂が用いられる。また、
アクリル樹脂には、熱可塑性タイプと、自己架橋,メラ
ミン架橋,イソシアネート架橋等の架橋タイプとがある
が、いずれのタイプのものでもよい。
【0014】このように、本発明の帯電部材は、被帯電
体と当接する最外樹脂層をアクリル樹脂を用いて形成す
るものであるが、上述のように、このアクリル樹脂のみ
では最外樹脂層の比誘電率が十分に低くならず、騒音の
発生を必ずしも十分に防止することができず、また摩擦
性、粘着性が高いために感光体等の被帯電体との密着、
トナーフィルミングによる画像不良や、しわ・穴明き等
の最外樹脂層のダメージによる画像不良が発生しやす
い。
【0015】そこで、本発明では、低誘電率の特性を有
するフッ素樹脂成分及び/又はフッ素化合物を上記アク
リル樹脂に添加することにより、更に比誘電率を低く
し、かつ摩擦性や密着性の問題を解決するものである。
【0016】上記フッ素樹脂成分としては、例えば、ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフ
ルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリクロロトリフ
ルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン−エチレ
ン共重合体、テトラフルオロエチレン−ビニリデンフル
オライド共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ポリ
ビニリデンフルオライド共重合体、ビニリデンフルオラ
イド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などが例示さ
れ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
【0017】このフッ素樹脂成分と上記アクリル樹脂と
は、単にブレンドされているだけでもよく、またグラフ
ト、イソシアネートなどの架橋剤を介した結合などによ
り化学的に結合されていてもよい。
【0018】また、フッ素化合物成分としては、パーフ
ルオロオクチルエチルメタクリレート、2,2,3,4,
4,4−ヘキサフロロブチルメタクリレート、2,2,3,
3−テトラフロロプロピルメタクリレート、トリフロロ
エチルメタクリレート、ポリオールの末端にフルオロア
ルキル基が結合したフッ素変性アクリレート、ポリアミ
ドの末端にフルオロアルキル基が結合したフッ素変性ポ
リアミドなどが挙げられ、これらの1種又は2種以上を
用いることができる。
【0019】ここで、特に制限されるものではないが、
フッ素化合物中のフルオロアルキル基Cn2n+1はnが
6以上であることが好ましい。これは、nが5以下では
フルオロアルキル基特有の表面エネルギーの低さが十分
に発揮されない場合があり、nが6以上になると急激に
その特性が発揮され、低摩擦性、低密着性が良好に発揮
される場合が多いためである。
【0020】このフッ素化合物成分と上記アクリル樹脂
とは、単にブレンドされているだけでもよいが、特にグ
ラフト、イソシアネートなどの架橋剤を介した結合など
により化学的に結合されていることが好ましい。これ
は、フッ素化合物が低分子量の場合、ブリードアウトに
伴う感光体汚染及び耐久性の低下が発生する可能性があ
るためである。また、上記最外樹脂層は、フッ素が外側
に密でアクリルが内側に密となった傾斜構造を有するこ
とが作用効果の点で好ましいが、上記フッ素化合物はそ
の極性の低さから、たとえアクリル樹脂と結合していて
も空気の側、即ち最も外側によりやすいため、アクリル
樹脂と結合していても上記傾斜構造を得る上で特に不利
になることはない。
【0021】なお、本発明では、上記フッ素樹脂成分と
上記フッ素化合物成分とを併用することもできる。
【0022】本発明帯電部材の部材表面を構成する最外
樹脂層は、上記のように、樹脂成分として上記アクリル
樹脂と上記フッ素樹脂成分及び/又はフッ素化合物成分
とを含有するものであり、この場合アクリル樹脂を50
重量%以上、より具体的には50〜99重量%、好まし
くは60〜90重量%とし、かつフッ素樹脂成分及び/
又はフッ素化合物成分を50重量%以下、より具体的に
は1〜50重量%、好ましくは10〜40重量%とする
ものである。ここで、アクリル樹脂成分が50重量%未
満であると、アクリル樹脂特有の良好な成膜性、耐久
性、電気特性等が得られない場合があり、またフッ素樹
脂成分及び/又はフッ素化合物成分が少なすぎるとタッ
クに対する効力があまり見られず、一方多すぎてもその
効力はあまり変わらず、かえって相分離や電気特性の悪
化といった不都合を生じる場合がある。なお、フルオロ
アルキル基含有高分子化合物をフッ素化合物として用い
る場合には、特に制限されるものではないが、その含有
量を30重量%以下とすることが好ましい。
【0023】この最外樹脂層を形成する樹脂材料中に
は、特に制限されるものではないが、シリカ粉末を添加
配合することができ、これにより接触面積の低下により
対密着性(非粘着性)がより向上する場合がある。ま
た、この樹脂材料中には、必要に応じて導電剤を添加し
て所望の抵抗値に調整することができ、この場合導電剤
としては、特に制限はなく、各種電子導電剤や各種イオ
ン導電剤を用いることができるが、本発明では特にカー
ボン等の導電性粉体が好ましく用いられる。なお、この
最外層樹脂層の電気抵抗は、特に制限されるものではな
いが、通常は1×108〜1×1015Ω・cm、特に1
×1010〜1×1013Ω・cmであることが好ましい。
【0024】この最外樹脂層を帯電部材表面に形成する
方法は、特に制限されるものではないが、上記各成分を
含む塗料を調製し、この塗料をディッピング法やスプレ
ー法などにより帯電部材に塗布する方法が好ましく用い
られる。
【0025】また、この最外樹脂層の厚さは、帯電部材
の形態等に応じて適宜設定され、特に制限されるもので
はないが、通常は30μm以下、特に5〜20μmとす
ることが好ましく、30μmを超えると硬くなってこの
最外樹脂層の柔軟性が損なわれる場合がある。
【0026】なお、この最外樹脂層を形成する樹脂組成
物には、架橋剤、増粘剤、チクソトロピー性付与剤、構
造粘性付与剤等の添加剤を必要に応じて添加することが
できる。
【0027】ここで、上記最外樹脂層は、導電剤を一切
配合しない状態における比誘電率が7.5以下のもので
あり、より好ましくはこの比誘電率が5.5以下とする
ものである。また特に制限されるものではないが、導電
剤を配合して体積低効率10 8Ω・cmに調整した場合
の比誘電率が35以下、特に20以下であることが好ま
しい。これら比誘電率の条件を満足することにより、帯
電操作時の騒音発生を効果的に防止することができる。
そして、上記フッ素樹脂及び/又はフッ素化合物含有ア
クリル樹脂を用いて最外樹脂層を形成することにより、
このような比誘電率を容易に達成することができる。
【0028】本発明の帯電部材は、少なくとも感光ドラ
ムなどの被帯電体と接触する部材表面が上記最外樹脂層
で形成されたものであり、その形態はロール状、プレー
ト状、ブロック状、球状、ブラシ状などの適宜な形態と
することができ、特に制限されるものではないが、通常
は部材表面に上記表面層を有するロール状の帯電ローラ
とすることが好ましく、例えば、図1(A)に示したよ
うに、シャフト1の外周に弾性層2を形成し、この弾性
層2上に上述の最外樹脂層3を形成した帯電ローラを例
示することができる。
【0029】この場合、上記シャフト1としては、金属
或いはプラスチック製のシャフトを用いることができ、
また部材の形態や帯電部材が用いられる帯電装置の機構
などによってはこのシャフト1を省略することもでき
る。
【0030】また、上記弾性層2を形成する弾性体も特
に制限されず、被帯電体との良好な接触状態を得ること
ができる弾性体であればよく、公知のゴム或いは樹脂、
又はこれらの発泡体(以下、「フォーム」という)で形
成することができる。具体的には、ポリウレタン、シリ
コーンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロ
プレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プ
ロピレンゴム、ポリノルボルネンゴム、スチレン−ブタ
ジエン−スチレンゴム、エピクロルヒドリンゴム等を基
材ゴムとするゴム組成物が例示されるが、特にポリウレ
タンが好ましく、より好ましくは発泡倍率が1.5〜5
倍のポリウレタンフォームが用いられる。なお、この場
合のフォーム密度は、0.05〜0.9g/cm3程度
が適当である。
【0031】上記弾性層2には、導電剤を添加すること
により、導電性を付与又は調整して所定の抵抗値とする
ことができる。その導電剤としては、特に限定されず、
ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルメチルア
ンモニウム、オクタドデシルトリメチルアンモニウム、
ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、変性脂肪酸・ジ
メチルエチルアンモニウムの過塩素酸塩、塩素酸塩、ホ
ウフッ化水素酸塩、硫酸塩、エトサルフェート塩、臭化
ベンジル塩、塩化ベンジル塩等のハロゲン化ベンジル塩
等の第四級アンモニウム塩などの陽イオン性界面活性
剤、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル
塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸エステ
ル塩、高級アルコール燐酸エステル塩、高級アルコール
エチレンオキサイド付加燐酸エステル塩などの陰イオン
界面活性剤、高級アルコールエチレンオキサイド、ポリ
エチレングリコール脂肪酸エステル、多価アルコール脂
肪酸エステル等の非イオン性帯電防止剤などの帯電防止
剤、NaClO4、LiAsF6、LiBF4、NaSC
N、KSCN、NaCl等のLi+、Na+、K+等の周
期律表第1族の金属塩、あるいはNH4 +の塩などの電解
質、また、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等
の導電性カーボン、SAF、ISAF、HAF、FE
F、GPF、SRF、FT、MT等のゴム用カーボン、
酸化処理を施したカラー(インク)用カーボン、熱分解
カーボン、天然グラファイト、人造グラファイト、アン
チモンドープの酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケ
ル、銅、銀、ゲルマニウム等の金属及び金属酸化物、ポ
リアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等の導電性
ポリマー等が挙げられる。この場合、これら導電剤の配
合量は、組成物の種類に応じて適宜選定され、通常は弾
性層の体積抵抗率が1×10 2〜1×1010Ω・cm、
好ましくは1×103〜1×107Ω・cmとなるように
調整される。
【0032】ここで、上記弾性層2上に上記樹脂材料の
塗料を上述の如く塗工して上記最外樹脂層3を形成する
場合に、その塗料に用いられる溶媒は水系でも溶剤系で
もよいが、溶剤系の場合、図1(B)に示したように、
平滑性確保、耐久性、帯電均一性、製造安定性等の観点
から弾性層2と上記最外樹脂層3との間に水系樹脂によ
り形成された中間樹脂層4を設けることが好ましい。
【0033】この場合、この中間樹脂層4を形成する水
系樹脂としては、溶媒が水であればどのようなタイプで
も良く、水溶性タイプ、エマルジョンタイプ、サスペン
ションタイプ等があり、特にカルボキシル基、水酸基、
アミノ基等の活性水素を持つ樹脂が好ましく用いられ
る。
【0034】また、この中間樹脂層4には、導電剤を添
加して導電性を付与又は調整することができる。この場
合、導電剤としては、上記弾性層2で例示したものと同
様の導電剤を例示することができるが、中でもカーボン
を用いることが好ましく、特に酸素含有量が5%以上、
特に7%以上、更には9%以上であるものが好ましく、
かつ、pHは5以上、特に6以上、更には7以上である
ことが好ましい。即ち、通常のカーボンの酸素含有量
は、0.1〜3%程度であり、一部に酸化処理を施した
カーボンも存在するが、この酸化処理を施したカーボン
は酸素含有量が若干増加するにつれてpHが酸性側へと
シフトしてしまう傾向があり、カーボンが酸性であると
水系樹脂に添加した場合に安定性が低下するおそれがあ
る。これに対して上記カーボンは、酸素含有量が多いに
もかかわらず、中性ないしアルカリ性を維持したもので
あり、安定的に水系樹脂に添加し得るものである。ま
た、カーボン表面にカルボキシル基、水酸基、ケトン基
等の官能基を付加し、かつこれらの基が有する水素の一
部をナトリウム等のアルカリ金属に置換させたものが好
適に用いられる。なお、この特定の酸素含有量及びpH
値を有するカーボンは、上記最外樹脂層3を水系塗料で
形成する場合に、その最外樹脂層3に導電剤として添加
配合するカーボンとしても好適に用いられる。
【0035】この中間樹脂層4の抵抗は、体積抵抗率1
3〜1012Ωcm、特に105〜1010Ωcmとするこ
とが好ましく、通常カーボンの添加重は0.01〜40
重量%、特に5〜20重量%程度とされる。
【0036】この中間樹脂層4には、その目的を逸脱し
ない範囲で、造膜助剤、顔料分散剤、増粘剤、レベリン
グ剤、チクソトロピー性付与剤、構造粘性付与剤等の適
宜な添加剤を必要に応じて適量添加することができる。
【0037】なお、この中間樹脂層4は、上述のよう
に、水系樹脂を用いて形成することが好ましいが、この
水系樹脂以外の樹脂を含有していても差し支えく、また
必要に応じてこの中間樹脂層4を複数層形成することも
できる。更に、この中間樹脂層4の厚さは、特に制限さ
れるものではないが、通常5〜500μm、特に50〜
400μm程度とすることが好ましく、50μm未満で
あると、十分な平滑性、耐騒音性が得られない場合があ
り、一方400μmを超えると、相対的に弾性層2の厚
みが薄くなってローラ硬度が高くなったり、コスト高と
なる場合がある。
【0038】この中間樹脂層4の形成方法は、特に制限
はなく、公知のディッピング法、スプレー法、押出成形
法などを採用することができるが、通常、各成分を溶剤
に溶解又は分散した塗料を調製してディッピング法によ
り塗膜を形成する方法が好ましく用いられる。
【0039】以上のように、本発明の帯電部材は、弾性
層2上に上記中間樹脂層4を介して、又は直接上記最外
樹脂層3を形成したものである。この場合、いずれの層
構成であっても帯電部材として適当な抵抗は、良好な画
像を得るために体積抵抗が102〜1012Ωcmである
ことが好ましく、特には105〜1010Ωcmであるこ
とが好ましい。また、帯電部材の表面に凹凸があると、
トナーが詰まってしまい画像不良の原因となるため、表
面は出来るだけ平滑な方が好ましく、具体的にはJIS
十点平均粗さRzで、4μm以下、更には3μm以下、
特には2μm以下であることが好ましい。
【0040】ここで、本発明の帯電部材では、特に制限
されるものではないが、セルロース100%、30g/
2,70メッシュの布に100gfの荷重をかけて圧
接した場合の該布に対する摩擦係数が0.5以下、特に
0.3以下であることが好ましい。これにより、「カブ
リ」の発生、特に「耐久カブリ」の発生をより確実に防
止することができる。そして、上記最外層樹脂層を形成
した本発明帯電部材によれば、このような表面摩擦特性
を容易に達成することができる。
【0041】この場合、上記摩擦係数の測定は、図3に
示した測定器により測定することができる。即ち、基台
51上に設けられた可動ステージ52にセルロース10
0%、30g/m2,70メッシュの布(ベンコットリ
ントフリー)9を固定し、この布上に被評価物の本発明
帯電部材8を接触させた状態に配置すると共に、加圧手
段53により100gfの荷重をかけて、布9と帯電部
材8とを圧接させ、この状態で上記可動ステージ52を
進退運動させることにより摩擦速度100mm/min
で布9と帯電部材8とを摩擦運動させ、このときの摩擦
抵抗をロードセル54にて測定し、その摩擦抵抗値から
上記布(ベンコットリントフリー)9に対する帯電部材
8の摩擦係数を求めればよい。なお、摩擦相手材とし
て、セルロース100%、30g/m2,70メッシュ
の布(ベンコットリントフリー)を選択した理由は、帯
電部材の表面性と最も相関があったことと、得られる摩
擦係数の測定範囲が適当であったためである。
【0042】本発明の帯電部材は、感光ドラム等の被帯
電体に当接した状態に配設され、被帯電体と本発明帯電
部材との間に電圧を印加することにより、被帯電体を帯
電させるものであるが、この場合、帯電部材と被帯電体
との間に印加する電圧は、直流電圧であっても交流電圧
であってもよく、特に制限されるものではないが、直流
電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加して帯電を行うよ
うにすることが好ましく、これにより被帯電体をより均
一に帯電させることができる。
【0043】本発明帯電部材を用いた帯電装置について
は、例えば、図2に示したように、本発明の帯電部材5
を感光ドラム等の被帯電体6に所定の圧力で当接させ、
電圧印加手段6から被帯電体5との間に電圧を印加する
ように構成した帯電装置を例示することができるが、こ
れに限定されるものではなく、被帯電体6、帯電部材5
の形態や電圧印加手段7による電圧印加方式等は適宜変
更して差し支えない。
【0044】
【発明の効果】本発明の帯電部材は、複写機やプリンタ
ー等の電子写真装置における静電潜像の形成プロセス
で、騒音の発生を可及的に防止することができ、かつ感
光体に密着(粘着)しにくく、摩擦も小さく、更にトナ
ー付着を生じることなく、耐久性にも優れ、良好な画像
を確実に得ることができる。従って、本発明の帯電部材
を用いた帯電装置によれば、良好な帯電操作を長期に亘
って安定的に行うことができるものである。
【0045】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものでは
ない。
【0046】[実施例1]金属シャフトの外周に形成さ
れた厚さ3mmの導電性ウレタンフォームからなる弾性
層(1.0×106Ω・cm)の表面に、厚さ150μ
mの下記最外樹脂層Aを形成して、図1(A)と同様の
層構成を有する帯電ローラを作成した。
【0047】最外樹脂層A 水系アクリル樹脂(ガラス転移温度:5℃)にフッ素−
アクリルブロックコポリマーで構成された「モディパー
F220」(日本油脂社)をアクリル樹脂100重量部
に対して10重量部添加し、更にカーボン20重量部を
添加した塗料をディピング法により塗布して形成し、体
積抵抗率は1×108Ω・cmに調整した。
【0048】ここで、上記カーボンを添加せずに上記最
外樹脂層Aと同様に作製したシートの比誘電率を測定し
たところ5.2であり、カーボンを添加して体積抵抗率
1.0×108Ω・cmに調整した状態の比誘電率は1
8.8であった。
【0049】また、図3に示された測定器を用い、得ら
れたローラにつき、温度22℃/湿度50%RHの条件
でセルロース100%、30g/m2,70メッシュの
布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係数は0.31
であった。
【0050】上記帯電ローラをプリンターカートリッジ
に装着し、温度40℃/湿度95%RHにて2週間放置
したところ、感光体(OPC)との密着は見られなかっ
た。次に、2週間放置後の上記カートリッジを用いて直
流電圧Vdc=−650V,交流電圧Vpp=1500
V,周波数f=500Hzの条件で絵を出したところ初
期画像カブリは見られなかった。また、同時に帯電音を
騒音計にて測定したところ58.6dBであった。この
とき、帯電ローラを取り出しトナーを拭き取ったところ
ローラヘのトナーの残留は見られなかった。さらに、連
続8000枚画像出しをしても、画像の劣化はなかっ
た。
【0051】[実施例2]実施例1と同様の弾性層の表
面に厚さ100μmの下記最外樹脂層Bを形成して、図
1(A)と同様の層構成を有する帯電ローラを作成し
た。最外樹脂層B HEMA(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)を含
有したアクリル樹脂(ガラス転移温度:18℃)をメチ
ルエチルケトン(MEK)溶媒に溶かし、これにフッ素
樹脂「LF200」(旭硝子社)をアクリル樹脂100
重量部に対して40重量部添加し、更に導電剤としてカ
ーボンを30重量部添加した塗料をディッピング法によ
り塗工することにより形成し、体積抵抗率は6×108
Ω・cmに調整した。
【0052】ここで、上記カーボンを添加せずに上記最
外樹脂層Bと同様に作製したシートの比誘電率を測定し
たところ6.2であり、カーボンを添加して体積抵抗率
1.0×108Ω・cmに調整した状態の比誘電率は2
1.3であった。
【0053】また、図3に示された測定器を用い、得ら
れたローラにつき、温度22℃/湿度50%RHの条件
でセルロース100%、30g/m2,70メッシュの
布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係数は0.22
であった。
【0054】上記帯電ローラをプリンターカートリッジ
に装着し、温度40℃/湿度95%RHにて2週間放置
したところ、感光体(OPC)との密着は見られなかっ
た。次に、2週間放置後の上記カートリッジを用いて直
流電圧Vdc=−650V,交流電圧Vpp=1500
V,周波数f=500Hzの条件で絵を出したところ初
期画像カブリは見られなかった。また、同時に帯電音を
騒音計にて測定したところ59.3dBであった。この
とき、帯電ローラを取り出しトナーを拭き取ったところ
ローラヘのトナーの残留は見られなかった。さらに、連
続8000枚画像出しをしても、画像の劣化はなかっ
た。
【0055】[実施例3]実施例1と同様の弾性層の表
面に、厚さ50μmの下記中間樹脂層Cを形成し、更に
その上に厚さ100μmの下記最外樹脂層Dを形成し
て、図1(B)と同様の層構成を有する帯電ローラを作
成した。
【0056】中間樹脂層C 水系ウレタン樹脂にイオン導電剤(過塩素酸ナトリウ
ム)を添加した塗料を塗布することにより形成し、体積
抵抗率は2×107Ω・cmに調整した。最外樹脂層D HEMAを含有したアクリル樹脂(ガラス転移温度:2
7℃)をMEK溶媒に溶かし、これにフッ素−アクリル
ブロックコポリマーで構成された「モディパーF20
0」(日本油脂社)をアクリル樹脂100重量部に対し
て15重量部添加し、更に導電剤としてカーボンを20
重量部添加した塗料をディッピング法により塗工するこ
とにより形成し、体積抵抗率は2×108Ω・cmに調
整した。
【0057】ここで、上記カーボンを添加せずに上記最
外樹脂層Dと同様に作製したシートの比誘電率を測定し
たところ6.2であり、カーボンを添加して体積抵抗率
1.0×108Ω・cmに調整した状態の比誘電率は2
1.3であった。
【0058】また、図3に示された測定器を用い、得ら
れたローラにつき、温度22℃/湿度50%RHの条件
でセルロース100%、30g/m2,70メッシュの
布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係数は0.17
であった。
【0059】上記帯電ローラをプリンターカートリッジ
に装着し、温度40℃/湿度95%RHにて2週間放置
したところ、感光体(OPC)との密着は見られなかっ
た。次に、2週間放置後の上記カートリッジを用いて直
流電圧Vdc=−650V,交流電圧Vpp=1500
V,周波数f=500Hzの条件で絵を出したところ初
期画像カブリは見られなかった。また、同時に帯電音を
騒音計にて測定したところ58.9dBであった。この
とき、帯電ローラを取り出しトナーを拭き取ったところ
ローラヘのトナーの残留は見られなかった。さらに、連
続8000枚画像出しをしても、画像の劣化はなかっ
た。
【0060】[比較例1]実施例1と同様の弾性層の表
面に、厚さ150μmの下記最外樹脂層Eを形成して、
図1(A)と同様の層構成を有する帯電ローラを作成し
た。
【0061】最外樹脂層E 水系ウレタン樹脂に導電剤としてカーボンを添加した塗
料をディピング法により塗布して形成し、体積低効率は
1×108Ω・cmに調整した。
【0062】ここで、上記カーボンを添加せずに上記最
外樹脂層Eと同様に作製したシートの比誘電率を測定し
たところ8.5であり、カーボンを添加して体積抵抗率
1.0×108Ω・cmに調整した状態の比誘電率は5
8.2であった。
【0063】また、図3に示された測定器を用い、得ら
れたローラにつき、温度22℃/湿度50%RHの条件
でセルロース100%、30g/m2,70メッシュの
布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係数は1.85
であった。
【0064】上記帯電ローラをプリンターカートリッジ
に装着し、温度40℃/湿度95%RHにて2週間放置
したところ、感光体(OPC)との密着が発生した。次
に、OPCとの密着が発生する前のカートリッジを用い
て直流電圧Vdc=−650V,交流電圧Vpp=15
00V,周波数f=500Hzの条件で絵を出したとこ
ろ初期画像カブリは見られなかった。しかし、同時に帯
電音を騒音計にて測定したところ65.7dBの帯電音
が発生していた。このとき、帯電ローラを取り出しトナ
ーを拭き取ったところローラヘのトナーの残留がひどく
発生していた。さらに、連続8000枚画像出しを行っ
たところ、トナー付着、ローラ表層の劣化に起因するカ
ブリが発生した。
【0065】[比較例2]実施例1と同様の弾性層の表
面に、厚さ150μmの下記最外樹脂層Fを形成して、
図1(A)と同様の層構成を有する帯電ローラを作成し
た。
【0066】最外樹脂層F 水系アクリル樹脂(ガラス転移温度:0℃)に導電剤と
してカーボンを添加した塗料をディピング法により塗布
して形成し、体積抵抗率は1×108Ω・cmに調整し
た。
【0067】ここで、上記カーボンを添加せずに上記最
外樹脂層Fと同様に作製したシートの比誘電率を測定し
たところ7.8であり、カーボンを添加して体積抵抗率
1.0×108Ω・cmに調整した状態の比誘電率は3
5.3であった。
【0068】また、図3に示された測定器を用い、得ら
れたローラにつき、温度22℃/湿度50%RHの条件
でセルロース100%、30g/m2,70メッシュの
布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係数は1.24
であった。
【0069】上記帯電ローラをプリンターカートリッジ
に装着し、温度40℃/湿度95%RHにて2週間放置
したところ、感光体(OPC)との密着が発生した。次
に、OPCとの密着が発生する前のカートリッジを用い
て直流電圧Vdc=−650V,交流電圧Vpp=15
00V,周波数f=500Hzの条件で絵を出したとこ
ろ初期画像カブリは見られなかった。しかし、同時に帯
電音を騒音計にて測定したところ60.2dBの帯電音
が発生していた。このとき、帯電ローラを取り出しトナ
ーを拭き取ったところローラヘのトナーの残留が見られ
た。さらに、連続8000枚画像出しを行ったところ、
トナー付着、ローラ表層の劣化に起因するカブリが発生
した。
【0070】[比較例3]実施例1と同様の弾性層の表
面に、厚さ100μmの下記中間樹脂層Gを形成し、更
にその上に厚さ30μmの下記最外樹脂層Hを形成し
て、図1(B)と同様の層構成を有する帯電ローラを作
成した。
【0071】中間樹脂層G 水系ウレタン樹脂にカーボンを添加した塗料を塗布する
ことにより形成し、体積抵抗率は8×107Ω・cmに
調整した。最外樹脂層H ウレタン樹脂をMEK溶媒に溶かし、フッ素−アクリル
ブロックコポリマーで構成された「モディパーF20
0」(日本油脂社)をウレタン樹脂100重量部に対し
て15重量部添加し、更にカーボンを20重量部、イソ
シアネートを3重量部添加した塗料をディッピング法に
より塗布することにより形成し、体積抵抗率は1×10
9Ω・cmに調整した。
【0072】ここで、上記カーボンを添加せずに上記最
外樹脂層Hと同様に作製したシートの比誘電率を測定し
たところ9.1であり、カーボンを添加して体積抵抗率
1.0×108Ω・cmに調整した状態の比誘電率は5
2.1であった。
【0073】また、図3に示された測定器を用い、得ら
れたローラにつき、温度22℃/湿度50%RHの条件
でセルロース100%、30g/m2,70メッシュの
布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係数は0.38
であった。
【0074】上記帯電ローラをプリンターカートリッジ
に装着し、温度40℃/湿度95%RHにて2週間放置
したところ、感光体(OPC)との密着は見られなかっ
た。次に、2週間放置後のカートリッジを用いて直流電
圧Vdc=−650V,交流電圧Vpp=1500V,
周波数f=500Hzの条件で絵を出したところ初期画
像カブリは見られなかった。しかし、同時に帯電音を騒
音計にて測定したところ63.2dBの帯電音が発生し
ていた。このとき、帯電ローラを取り出しトナーを拭き
取ったところローラヘのトナーの残留は見られなかっ
た。さらに、連続8000枚画像出しを行ったところ、
帯電ローラが振動することによりOPCと帯電ローラに
それぞれ傷が生じたことに起因する模様が画像に見られ
た。
【0075】以上、上記実施例1〜3及び比較例1〜3
の評価結果を一覧にすると、下記表1のとおりである。
【表1】 評価基準 ○:極めて良好 ○△:良好 △:普通 △×:あまりよくない ×:悪い
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる帯電部材を例示する概略断面図
である。
【図2】本発明帯電装置の一例を示す概略図である。
【図3】帯電部材表面の摩擦係数を測定する測定器の一
例を示す概略図である。
【図4】帯電部材の表面帯電電位特性の測定を行う装置
の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 弾性層 3 表面層 4 抵抗調整層 5 帯電ローラ(帯電部材) 6 感光ドラム(被帯電体) 7 電圧印加手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H200 FA01 FA02 FA08 FA10 FA16 FA18 FA19 GA16 GA23 GB50 HA02 HA28 HB12 HB22 HB43 HB45 HB46 HB47 HB48 LA18 LA23 LC04 MA03 MA04 MA08 MA14 MA17 MB01 MB04 MB06 MB10 MC01 MC02 MC05 MC06 MC09 MC11 MC16 MC18 NA02 NA03 NA08 NA09 NA10 4F006 AA37 AB19 AB24 AB52 AB72 AB73 AB74 BA06 CA02 CA08 DA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体に当接させ、この被帯電体との
    間に電圧を印加することにより、前記被帯電体を帯電さ
    せる帯電部材において、弾性層と、該弾性層上に形成さ
    れた少なくとも1層の樹脂層とを具備してなり、被帯電
    体と当接する最外樹脂層が、50重量%以上のアクリル
    樹脂と50重量%以下のフッ素樹脂成分及び/又はフッ
    素化合物成分とを含有する樹脂材料により形成された帯
    電部材であり、かつ上記最外樹脂層を形成する樹脂材料
    が、導電剤を一切含有しない状態における比誘電率が
    7.5以下であることを特徴とする帯電部材。
  2. 【請求項2】 上記最外樹脂層を形成する樹脂材料中の
    アクリル樹脂含有量が50〜99重量%で、フッ素樹脂
    成分及び/又はフッ素化合物成分が1〜50重量%であ
    る請求項1記載の帯電部材。
  3. 【請求項3】 上記最外樹脂層を形成する樹脂材料が、
    導電剤を配合して体積低効率108Ω・cmに調整した
    状態における比誘電率が35以下である請求項1又は2
    記載の帯電部材。
  4. 【請求項4】 セルロース100%、30g/m2,7
    0メッシュの布に100gfの荷重をかけて圧接した場
    合の該布に対する摩擦係数が0.5以下である請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の帯電部材。
  5. 【請求項5】 上記最外樹脂層を形成する樹脂材料中の
    アクリル樹脂成分のガラス転移温度が−60〜50℃で
    ある請求項1〜4のいずれか1項に記載の帯電部材。
  6. 【請求項6】 上記最外樹脂層を成形する樹脂材料が、
    導電性粉体を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の帯電部材。
  7. 【請求項7】 上記弾性層が、密度0.05〜0.9g
    /cm3のウレタンフォームで形成されている請求項1
    〜7のいずれか1項に記載の帯電部材。
  8. 【請求項8】 被帯電体に当接し、該被帯電体を帯電さ
    せる帯電部材と、被帯電体と帯電部材との間に電圧を印
    加する電圧印加手段とを具備してなる帯電装置におい
    て、上記帯電部材として請求項1〜7のいずれか1項に
    記載の帯電部材を用いたことを特徴とする帯電装置
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008070444A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Bridgestone Corp 導電性ローラ及びそれを備えた画像形成装置
JP2010266844A (ja) * 2009-04-15 2010-11-25 Tokai Rubber Ind Ltd 帯電ロール及びその製造方法
JP2010266593A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Ricoh Co Ltd コロナ帯電器および画像形成装置、プロセスカートリッジ
JP2011022286A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Bridgestone Corp 導電性ローラ
JP2013097131A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Tokai Rubber Ind Ltd 帯電ロール
JP2014074751A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Bando Chem Ind Ltd 電子写真装置用の導電性ローラ

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