JP2003139742A - 液体クロマトグラフ質量分析計 - Google Patents

液体クロマトグラフ質量分析計

Info

Publication number
JP2003139742A
JP2003139742A JP2001333775A JP2001333775A JP2003139742A JP 2003139742 A JP2003139742 A JP 2003139742A JP 2001333775 A JP2001333775 A JP 2001333775A JP 2001333775 A JP2001333775 A JP 2001333775A JP 2003139742 A JP2003139742 A JP 2003139742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ionization
drain pipe
pipe
cooling
mass spectrometer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001333775A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Kobayashi
正人 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2001333775A priority Critical patent/JP2003139742A/ja
Publication of JP2003139742A publication Critical patent/JP2003139742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ドレインパイプに流れこんだ試料を
含む溶媒蒸気をすばやく液化して蒸気の逆流を防ぐこと
を目的とすることを目的とする。 【解決手段】本発明では、イオン化部1したドレインパ
イプ8を冷却するため、ケース12に冷却ファン9を設
けている。この冷却ファン9により、ターボ分子ポンプ
10、11の発熱のみならず、パイプ8も冷却できる。
ドレインパイプ8の冷却により、パイプ内に入った溶媒
蒸気は速やかに液体となり、イオン下部1に逆流するこ
とはない。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液体クロマトグラ
フ質量分析計(以下「LC/MS」という)に関する。
さらに詳しくは、液体クロマトグラフ部と質量分析部と
の間に配置されるインタフェイスのドレインに関する。 【0002】 【従来の技術】LC/MSでは、液体クロマトグラフ部
(LC)のカラムから時間的に分離して溶出する試料液
を、イオン化して質量分析部(MS)へと導入するため
のインタフェイスが用いられる。このイオン化インタフ
ェイスには、試料液を加熱、高速気流、高電界等を利用
して霧化させつつ気体イオンを生成するイオン化装置を
含む。このようなイオン化装置には、大気圧化学イオン
化法(APCI)やエレクトロスプレイイオン化法(E
SI)などの、いわゆる大気圧イオン化法が広く使用さ
れている。APCIでは、例えばLCのカラムの末端に
接続されたノズルを略大気圧にあるイオン化室内に向け
て開口して配設し、そのノズル先端の前方に針状の放電
電極を配置しておき、ノズルにおいて加熱により霧化し
た試料液の液滴に、放電電極からのコロナ放電により生
成した溶媒イオン(バッファイオン)を化学反応させて
イオン化を行う。一方、ESIでは、ノズルの先端部に
数kV程度の高電圧を印加して強い不平等電界を発生さ
せる。試料液はこの電界により電荷分離し、クーロン引
力により引きちぎられて霧化する。周囲の空気に触れて
液滴中の溶媒は蒸発し、気体イオンが発生する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】こうしたイオン化装置
では、イオン化されずに残った試料を含む溶媒蒸気は、
そのままドレインパイプを通って装置外に排出される。
しかし、溶媒蒸気は、パイプ配管の温度状態、圧力など
によって逆流が起こる場合がある。特にLC/MSで濃
度の高い試料を分析した場合に、ドレインパイプ内に残
った試料を含む溶媒蒸気がイオン化装置に逆流すると、
バックグランドノイズの原因になることがあった。そこ
で、本発明は、ドレインパイプに流れこんだ試料を含む
溶媒蒸気をすばやく液化して蒸気の逆流を防ぐことを目
的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、液体クロマトグラフで分離した試料液を噴
霧してイオン化を行うイオン化部と、該イオン化部で発
生したイオンを分析する質量分析部とを備えた液体クロ
マトグラフ質量分析計において、前記イオン化部にドレ
インパイプを接続するとともに、該パイプ近傍に冷却部
を設けたことを特徴とする。ここで、イオン化部は、好
ましくは試料液を略大気圧にあるイオン化室内に噴霧し
てイオン化するもので、イオン化法は、APCI、ES
Iのいずれでもよい。ドレインパイプの材質は、特に限
定されないが、熱伝導が良好な金属製のパイプが好まし
い。ドレインパイプは、イオン化部からMSの真空排気
装置が収容されているケースを通って、装置外に設けら
れるのが好ましい。冷却部としては、例えば空冷ファ
ン、水冷パイプを用いることができるが、これらに限定
されず、ドレインパイプを冷却できるものならば何でも
よい。冷却部の設置箇所は、例えば、真空排気装置が収
容されているケース、あるいはドレインパイプに直接巻
きつけるもののいずれでもよい。すなわち、本発明でい
う「近傍」とは、ドレインパイプに直接水冷パイプを巻
きつける場合も含む。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明のLC/MSの特にイオ
ン化部からMSの概略図である。この装置では、イオン
化部1、質量分析室2、及びそれらの間にそれぞれ隔壁
で隔てられた第1中間室3及び第2中間室4が設けられ
ている。イオン化部1には、図示しないLCのカラム出
口端に接続されたイオン化プローブ5が配設される。質
量分析室2にはプリロッド21、四重極ロッド22、イ
オン検出器23が設けられ、それらの中間にある第1及
び第2中間室3、4にはそれぞれ第1イオンレンズ3
1、第2イオンレンズ41、フォーカスレンズ42が設
けられている。イオン化部1と第1中間室3との間は細
径の脱溶媒管32を介して、第1中間室3と第2中間室
4との間は極小径の通過孔を有するスキマー33を介し
てのみ連通している。 【0006】イオン化部1内は、イオン化プローブ5か
ら連続的に供給される試料液の気化分子によりほぼ大気
圧になっている。一方、質量分析室2内は、質量分析の
ためにターボ分子ポンプ11により約10-3〜10-4
aの高真空状態まで真空排気される。このように真空度
の差の大きいイオン化部1と質量分析室2との間に、イ
オンを通過させるための穴を設けなければならないこと
から、両者1、2の間に第1及び第2中間室3、4を設
け、段階的に真空度を上げるようにしている。具体的に
は、第1中間室3内はロータリポンプ(図示せず)によ
り約102Paまで、第2中間室4内はターボ分子ポンプ
10により約10-1〜10-2Paまで真空排気される。 【0007】試料液はイオン化プローブ5の先端からイ
オン化部1内に噴霧され、移動相溶媒イオンとの化学反
応によって試料分子はイオン化される。発生したイオン
は、イオン化部1と第1中間室3との圧力差により、脱
溶媒管32中に引き込まれる。脱溶媒管32は加熱され
ている。また、図に示すように、試料液を噴霧するイオ
ン化プローブ5の中心軸は、脱溶媒管32の入口開口の
中心軸に対してほぼ直交する方向に試料液を噴霧するよ
うにチャンバに取り付けられている。なお、イオン化さ
れなかった試料液の一部及び溶媒はドレインパイプ8か
ら系外に排出される。また、6はシャッターであり、非
分析時にはイオン化プローブ5からの通路を遮断する。
さらに7はブロックヒータである。 【0008】第1イオンレンズ31は、その電界により
脱溶媒管32を介してのイオンの引き込みを助けるとと
もに、イオンをスキマー33の通過孔近傍に収束させ
る。スキマー33の通過孔を通って第2中間室4に導入
されたイオンは、第2イオンレンズ41、フォーカスレ
ンズ42により収束及び加速された後、入口レンズ43
の小孔を通って質量分析室2へと送られる。質量分析室
2では、特定の質量数(質量m/電荷e)を有するイオ
ンのみがプリロッド21、四重極ロッド22の中央の長
手方向の空間を通り抜け、イオン検出器23に到達しイ
オン電流として検出される。 【0009】本発明では、前述したドレインパイプ8を
冷却するために、装置全体、特にターボ分子ポンプ1
0、11を収容するケース12に冷却ファン9を設けて
いる。この冷却ファン9からの風(図中矢印)により、
ドレインパイプ8のみならず、ターボ分子ポンプ10、
11の発熱も抑えることができる。ドレインパイプ8の
冷却により、パイプ内に入った溶媒蒸気は速やかに液体
となり、イオン下部1に逆流することはない。したがっ
て、分析時のバックグランドノイズを防ぐことができ
る。なお、冷却方法は、上記に限定されず、例えば水冷
などの他の方法でもよい。また、ドレインパイプ8とタ
ーボ分子ポンプ10、11を別々に冷却してもよい。 【0010】 【発明の効果】本発明では、ドレインパイプを冷却する
ので、パイプ内に入った試料液を含む溶媒蒸気の逆流を
防ぎ、分析時のバックグランドノイズを防ぐことができ
る。また、ターボ分子ポンプの冷却ファンをドレインパ
イプの冷却に併用すると、スペースの増加などの必要も
なくなる。 【0011】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のLC/MSの特にイオン化部からMS
の概略図 【符号の説明】 1:イオン化部 2:質量分析室 3:第1中間室 4:第2中間室 8:ドレインパイプ 9:冷却ファン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】液体クロマトグラフで分離した試料液を噴
    霧してイオン化を行うイオン化部と、該イオン化部で発
    生したイオンを分析する質量分析部とを備えた液体クロ
    マトグラフ質量分析計において、前記イオン化部にドレ
    インパイプを接続するとともに、該パイプ近傍に冷却部
    を設けたことを特徴とする液体クロマトグラフ質量分析
    計。
JP2001333775A 2001-10-31 2001-10-31 液体クロマトグラフ質量分析計 Pending JP2003139742A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001333775A JP2003139742A (ja) 2001-10-31 2001-10-31 液体クロマトグラフ質量分析計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001333775A JP2003139742A (ja) 2001-10-31 2001-10-31 液体クロマトグラフ質量分析計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003139742A true JP2003139742A (ja) 2003-05-14

Family

ID=19148989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001333775A Pending JP2003139742A (ja) 2001-10-31 2001-10-31 液体クロマトグラフ質量分析計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003139742A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1218472A (en) Method and apparatus for the mass spectrometric analysis of solutions
JP4234441B2 (ja) 検体のイオン化方法及び装置並びに供用イオン源プローブ
JP5106616B2 (ja) 多モードイオン化源、およびこれを用いてイオンを生じる方法ならびに多モードイオン化質量分析計
US5756994A (en) Electrospray and atmospheric pressure chemical ionization mass spectrometer and ion source
US6236042B1 (en) Method and apparatus for direct coupling of liquid chromatograph and mass spectrometer, liquid chromatography-mass spectrometry, and liquid chromatograph-mass spectrometer
JP3786417B2 (ja) コールドスプレー質量分析装置
JPH08145950A (ja) 質量分析計
JP2009098150A (ja) 毛管で分離した蒸発チェンバーおよびノズル装置および方法
JP2778689B2 (ja) 放電イオン化質量分析計
JP5589750B2 (ja) 質量分析装置用イオン化装置及び該イオン化装置を備える質量分析装置
JPWO2015015641A1 (ja) イオン化装置及び質量分析装置
JP4415490B2 (ja) 液体クロマトグラフ質量分析装置
WO2003046543A1 (fr) Spectrometre de masse a ionisation a la pression atmospherique
JP6620896B2 (ja) イオン化装置及び質量分析装置
JP2003215101A (ja) 液体クロマトグラフ質量分析計
JPH0218854A (ja) 液体クロマトグラフ/質量分析装置
JP2013190316A (ja) プローブ
JP3808482B2 (ja) イオン源、質量分析方法及び質量分析計
JP4023056B2 (ja) 液体クロマトグラフ質量分析計
JP3379989B2 (ja) 電気噴霧をイオン流に変換するためのハウジング
JP2003139742A (ja) 液体クロマトグラフ質量分析計
JP2000055880A (ja) 液体クロマトグラフ質量分析装置
JP4112780B2 (ja) 液体クロマトグラフ質量分析装置
JP3555560B2 (ja) 質量分析計
JP2003083938A (ja) 質量分析装置