JP2003138884A - シールド掘削設備 - Google Patents

シールド掘削設備

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JP2003138884A
JP2003138884A JP2001333603A JP2001333603A JP2003138884A JP 2003138884 A JP2003138884 A JP 2003138884A JP 2001333603 A JP2001333603 A JP 2001333603A JP 2001333603 A JP2001333603 A JP 2001333603A JP 2003138884 A JP2003138884 A JP 2003138884A
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sand
earth
soil
shield
slurry
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JP2001333603A
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Tadao Yoshikawa
忠男 吉川
Kenji Imai
憲治 今井
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】切羽の安定を図り得るとともに、掘削された土
砂を、比較的簡単な構成にて搬出し得るシールド掘削設
備を提供する。 【解決手段】シールド本体11の圧力室14内に取り込
まれた土砂に、土砂改良材を注入し土砂を塑性化させる
ことにより、切羽の安定を図るようにした土圧式シール
ド掘進機1を具備するとともに、そのスクリュウ式排土
装置17から排出される土砂中に混在している礫などの
固形物を分離する固形物分離機51と、この固形物分離
機51にて固形物が除去された土砂をスラリー化するス
ラリー化ポンプ71と、このスラリー化された土砂を所
定箇所にスラリー輸送するスラリー輸送用配管72と、
固形物分離機51により分離された固形物を地上に移送
する固形物移送装置54とを具備したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土圧式シールド掘
進機にてトンネルを掘削するとともに掘削された土砂を
所定箇所に搬送する土砂搬送装置を具備するシールド掘
削設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、土圧式シールド掘進機において
は、圧力室内に取り込まれた掘削土砂に土砂改良材が添
加されるとともに混練りされた後、スクリュウ式排土装
置により、後方の大気圧室側に搬送され、そしてさらに
例えばピストンポンプ(コンクリートポンプ)などによ
り、パイプライン(配管)で圧送されて排出されるか、
またはスクリュウ式排土装置の端部に上記ピストンポン
プが接続され、パイプラインにて排出されていた。
【0003】ところで、上記ピストンポンプは、2本の
コンクリート押出用のピストンがそれぞれシリンダ装置
により、交互に動作されるものであり、したがって土砂
が間欠的に送り出されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来に係る土砂の
搬出システムによると、最終的には、配管を介してトン
ネル外に搬出されるため、この配管の径より小さいもの
しか搬出することができず、この径より大きい礫、土塊
などの固形物を搬出する場合には、別途、これらを取り
出した後、細かく破砕する必要があった。
【0005】また、ピストンポンプを使用した場合、交
互にピストンが作動してシリンダ室内に排土装置内の土
砂を吸い込むことになり、したがって排土装置内の圧
力、すなわち切羽での圧力が脈動して、掘削が不安定に
なるという問題が生じるとともに、排土装置の排出口の
下方部に、容積が比較的大きいピストンポンプが配置さ
れるため、狭いトンネル内での他の作業の邪魔になると
いう問題もあった。
【0006】そこで、本発明は、切羽の安定を図り得る
とともに、掘削された土砂を、比較的簡単な構成にて搬
出し得るシールド掘削設備を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のシールド掘削設備は、隔壁によりシールド
本体の前部に形成された圧力室内に、塑性化した土砂が
充満されるとともに、この圧力室内の土砂を大気圧室側
に排出するスクリュウ式排土装置を有する土圧式シール
ド掘進機、および上記スクリュウ式排土装置から排出さ
れる土砂を所定箇所に搬送する土砂搬送装置を具備した
シールド掘削設備であって、上記土砂搬送装置を、上記
スクリュウ式排土装置から排出される土砂中に混在して
いる礫などの固形物を分離する固形物分離機と、この固
形物分離機にて固形物が除去された土砂をスラリー化す
るスラリー化ポンプと、このスラリー化された土砂を所
定箇所にスラリー輸送するスラリー輸送用配管と、上記
固形物分離機により分離された固形物を所定箇所に移送
する固形物移送装置とから構成したものであり、また上
記シールド掘削設備において、スラリー化ポンプとして
遠心式ポンプを使用するとともに、当該遠心式ポンプの
羽根車の中央に対応する位置で第1吸込口が設けられる
とともに羽根車の外周に形成されるうず形室に開口する
吐出口が設けられたケーシングの上記うず形室に開口さ
れてスラリー輸送用媒体を導く第2吸込口を形成し、且
つ上記第1吸込口に、固形物分離機にて固形物が分離さ
れた水等を含んだ土砂を供給するようにしたものであ
る。
【0008】上記の構成によると、土圧式シールド掘進
機により地山(切羽)の性状に応じた最適な掘削を行う
ことができ、しかもこの土圧式シールド掘進機から排出
される塑性化された土砂を排出する際に、まず固形物分
離機に導き所定粒径でもって分離し、この分離された土
砂分だけをスラリー化ポンプによりスラリー化してスラ
リー輸送するようにしたので、全ての土砂をスラリー輸
送する場合に比べて、すなわち粒径の大きい礫、土塊な
どの固形物を取り出し粉砕機にて粉砕する場合に比べ
て、粉砕機などを必要としないため、設備の簡略化を図
ることができるとともに、例えばトンネル内での作業空
間の増大に伴い作業の容易化を図ることができ、さらに
はスラリー輸送により発生する泥水の処理量についても
少なくすることができるので、泥水処理装置の小型化を
図ることができる。
【0009】また、土砂をスラリー輸送により連続的に
搬出するため、コンクリートポンプのように間欠的な搬
出動作とは異なり、排土装置内での圧力の脈動が発生せ
ず、したがって安定した掘削を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
シールド掘削設備を、図1〜図6に基づき説明する。
【0011】このシールド掘削設備には、図1に示すよ
うに、セグメントSを押すことにより推進する土圧式シ
ールド掘進機1と、このシールド掘進機1から排出され
た土砂を所定箇所例えば地上(または立坑)に搬送(搬
出)するための土砂搬送装置2とが具備されている。
【0012】上記土圧式シールド掘進機1は、シールド
本体11の前部にカッタヘッド12が回転自在に設けら
れるとともに、シールド本体11内に設けられた隔壁1
3とカッタヘッド12との間には、掘削された土砂を取
り込むための圧力室14が形成されたものである。
【0013】上記隔壁13には、圧力室4内に取り込ま
れた土砂を塑性化するために水、ベントナイト、高分子
物質などの土砂改良材(添加材ともいう)を注入するた
めの土砂改良材注入装置15が接続されるとともに、圧
力室14内の土砂を大気圧室16側に排出するためのス
クリュウ式排土装置(以下、排土装置という)17が接
続されている。なお、土砂自体が、カッタヘッドの掘削
により塑性化した状態になっている場合には、土砂改良
材の注入を行う必要はない。また、18はカッタヘッド
12を歯車機構を介して回転させるためのヘッド用回転
駆動装置であり、19はカッタヘッド12側に設けられ
た混練装置である。
【0014】上記土砂改良材注入装置15は、土砂改良
材を調整するとともに貯溜する土砂改良材貯溜槽21
と、この土砂改良材貯溜槽21と隔壁13との間に設け
られて当該土砂改良材貯溜槽21内の土砂改良材を圧力
室14に注入するための土砂改良材注入管22およびそ
の圧送ポンプ(図示せず)とから構成されている。
【0015】上記排土装置17は、一端部が隔壁13に
接続開口され、かつ他端側が斜め上向きに傾斜されると
ともに他端部に排出口31aが形成された筒状ケーシン
グ31と、この排出口31aを開閉する開閉ゲート32
と、上記筒状ケーシング31内に回転自在に配置された
軸付きスクリュウ羽根(軸のないリボン状スクリュウ羽
根であってもよい)33と、筒状ケーシング31の後端
寄りに設けられて上記スクリュウ羽根33の外周に取り
付けられた環状板体34を介して回転させる土砂排出用
回転駆動装置35とから構成されている。
【0016】そして、上記排土装置17の筒状ケーシン
グ31の排出口31aには、すなわち開閉ゲート32に
は、レジューサ41を介して排土管42が接続されてい
る。この土圧式シールド掘進機1の構成によると、カッ
タヘッド12の回転により掘削された土砂は圧力室4内
に取り込まれ、ここで、土砂改良材注入管22から注入
される土砂改良材とが混練装置19により混練されて塑
性化が行われ、切羽に対向する圧力が発生されるととも
に、この圧力を維持した状態で、排土装置17により、
塑性化された土砂が後方に排出される。
【0017】また、上記土砂搬送装置2は、排土装置1
7の排土管42から排出された土砂を導き後述するスラ
リー輸送用配管にて輸送できないような比較的大径の
礫、土塊などの固形物を分離するための固形物分離機5
1と、この固形物分離機51にて固形物が分離されて比
較的粒径が小さい土砂(以下、細粒土砂という)を一時
的に貯留する土砂貯留装置52と、この土砂貯留装置5
2に貯留された細粒土砂を地上に設けられた土砂処理設
備3にスラリー輸送するスラリー輸送装置53と、上記
固形物分離機51にて分離された固形物を、地上に設け
られた土砂貯留用ホッパ4に移送する固形物移送装置5
4とから構成されている。
【0018】上記固形物分離機51は、図3および図4
に示すように、前後に配置された回転支持ローラ61に
より、回転自在に且つ回転軸心が土砂の投入口側から排
出口側に向って少し下向き(角度α)に傾斜して支持さ
れるとともに、所定範囲に亘って多数の円形状の開口
(円形穴)62aが形成された筒状篩体(例えば、パン
チングメタルなどが使用される)62と、この筒状篩体
62の外周面の前後位置で環状に取り付けられた所定高
さの水切り板63と、上記筒状篩体62を回転させる回
転駆動装置(図示せず)とから構成されている。勿論、
上記筒状篩体62の開口62aの大きさは、上述したよ
うに、スラリー輸送用配管にて輸送できないような比較
的大径の礫、土塊などの固形物を分離し得るようにされ
ている。
【0019】上記土砂貯留装置52は、固形物分離機5
1にて固形物が分離された細粒土砂を貯留するとともに
一方の側壁の底部に土砂取出口66aが設けられた土砂
貯留容器66と、この土砂貯留容器66の底部に配置さ
れて当該土砂貯留容器66内の細粒土砂を土砂取出口6
6aに導くための土砂取出用スクリュウコンベヤ部67
とから構成されている。
【0020】上記スラリー輸送装置53は、固形物分離
機51から土砂取出用スクリュウコンベヤ部67を介し
て排出される細粒土砂をスラリー化するためのスラリー
化ポンプ71と、このスラリー化ポンプ71によりスラ
リー化された細粒土砂を輸送用媒体である泥水によりス
ラリー輸送するためのスラリー輸送用配管72とから構
成されており、またこのスラリー輸送用配管72は、泥
水をスラリー化ポンプ71に送る送泥管72aと、この
スラリー化ポンプ71にてスラリー化されたスラリー化
土砂を地上側に送る排泥管72bとから構成されてい
る。
【0021】なお、図示しないが、固形物分離機51の
筒状篩体62には洗浄具が設けられるとともに、この洗
浄具に、洗浄用配管を介して送泥管72a内の泥水が供
給されるように構成している。
【0022】上記スラリー化ポンプ71としては、遠心
式ポンプ構造のものが使用されており、吐出口が1個設
けられているのに対して、吸込口が2個設けられてい
る。すなわち、図5および図6に示すように、内部に羽
根車(インペラともいう)81が回転自在に配置された
側面視が円形状のケーシング82の当該羽根車81の回
転中心部に対応する一方の側壁部に第1吸込口82aが
形成されるとともに、羽根車81の外周に形成されるう
ず形室83に対応するケーシング82の外周部には当該
うず形室83に開口(連通)する吐出口82bが形成さ
れ、さらにこのケーシング82の外周部で且つ上記吐出
口82bより回転方向で上流側に第2吸込口82cが形
成されている。なお、この第2吸込口82cと吐出口8
2bとは、ケーシング82の外周部(円周部)に対して
接線方向で且つ同一直線上で配置されるのが好ましい。
【0023】そして、上記第1吸込口82aには、土砂
貯留容器66の土砂取出口66aに接続されて細粒土砂
を導く土砂導入管68が管状ホッパ部69を介して接続
され、また第2吸込口82cには送泥管72aが接続さ
れるとともに、吐出口82bには排泥管72bがそれぞ
れ接続されている。なお、図5中、84はケーシング8
2の第1吸込口82aとは反対側位置で当該ケーシング
82に取り付けられて羽根車81を回転させるための電
動機である。
【0024】したがって、電動機84により羽根車81
が矢印方向aに回転されると、第2吸込口82cから泥
水が吸い込まれて羽根車81により遠心力が与えられて
圧力および速度が高められ、うず形室83を経て吐出口
82bから送り出される。この状態で、細粒土砂[勿
論、圧力室内に供給された泥水(土質改良材でもある)
も含まれている]が第1吸込口82aに供給されると、
羽根車81の回転により、細粒土砂はうず形室83内に
送り込まれ、泥水によりスラリー化されて吐出口82b
から吐き出される。
【0025】また、上記固形物移送装置54は、筒状篩
体62から排出された固形物をホッパー状シュート部9
1aを介して導き送り出す第1スクリュウコンベヤ91
と、この第1スクリュウコンベヤ91に管状伸縮継手部
材92を介して接続されて第1スクリュウコンベヤ91
からの固形物を地上に移送するための第2スクリュウコ
ンベヤ93とから構成されている。
【0026】なお、上記管状伸縮継手部材92は、第1
スクリュウコンベヤ91側に接続された小径管部92a
と、第2スクリュウコンベヤ93側に接続されるととも
に上記小径管部92aに摺動可能に外嵌された大径管部
92bとから構成されている。この管状伸縮継手部材9
2により、シールド掘進機1の前進により固形物分離機
51側が前方に移動した場合でも、支障なく、固形物の
移送を続行することができる。なお、図示しないが、ス
ラリー輸送用配管72にも、上記管状伸縮継手部材92
と同様の継手部材が設けられている。
【0027】次に、地上に設けられる土砂処理装置3
を、図2に基づき説明する。この土砂処理装置3は、排
泥管72bにて輸送されるスラリー化された土砂を導き
土砂分を分離する振動篩機101と、この振動篩機10
1にて土砂分が分離された残りの泥土分を泥土移送管1
02を介して導き当該泥土中に残留している固形状の土
砂分をさらに分離する湿式サイクロン103と、この湿
式サイクロン103にて分離された泥水分を貯溜して泥
を沈殿させる沈殿槽104と、この沈殿槽104の底部
に沈殿した泥を泥移送管105を介して導き押圧するこ
とにより水分をさらに抽出させて固形化を図るフィルタ
ープレス機106と、このフィルタープレス機106に
て抽出された残留泥水分を泥水移送管107を介して導
きpH調整などの処理を行う泥水処理槽108と、上記
湿式サイクロン103にて分離された泥水および沈殿槽
104内の上澄液である泥水をそれぞれ泥水移送管10
9,110を介して導き貯溜するとともに新しい水およ
び粘土、ベントナイトなどの添加材が混入されてスラリ
ー輸送用媒体としての泥水を得るための泥水調整槽11
1とから構成されている。
【0028】また、上記振動篩機101にて分離された
土砂はベルトコンベア112を介して土砂貯留用ホッパ
4に移送されるとともに、フィルタープレス機108に
て得られたケーキ状の固形分についても、ベルトコンベ
ア113を介して土砂貯溜用ホッパ4に移送されてお
り、さらにフィルタープレス機106にて抽出された残
留泥水についても、泥水移送管114により泥水調整槽
111に移送し得るようにされている。なお、上記各泥
水移送管については、必要に応じて、ポンプP、開閉弁
Vなどが設けられており、また上記沈殿槽104および
泥水調整槽111内には、攪拌機104a,111aが
設けられている。
【0029】次に、シールド掘削設備全体の動作につい
て説明する。カッタヘッド12の回転により掘削された
土砂は圧力室14内に入り、ここで土砂改良材注入管2
2にて供給される土砂改良材と混練されて、切羽の安定
が図られる。そして、この圧力室14内の土砂は、排土
装置17のスクリュウ羽根33の回転により、斜め後方
の所定高さの排出口31aまで移送された後、排土管4
2を介して、所定距離後方に配置された土砂搬送装置2
側に排出される。なお、この時、排土装置17のスクリ
ュウ羽根33の回転速度の制御により、排土管42の出
口における圧力が、ほぼ大気圧に、好ましくは、丁度、
大気圧になるように制御される。
【0030】次に、土砂搬送装置2側に排出された土砂
は、まず、固形物分離機51に供給されて、比較的粒径
の大きい固形物が分離され、この固形物が分離された残
りの細粒土砂は、その下方に配置された土砂貯留容器6
6内に貯留される。
【0031】この貯留容器66内に貯留された細粒土砂
は、土砂取出用スクリュウコンベヤ部67によりスラリ
ー化ポンプ71内に供給されて、送泥管72aから供給
される泥水と混合されてスラリー化される。
【0032】このスラリー化ポンプ71にてスラリー化
された土砂は、排泥管72bを介して、地上に設けられ
た土砂処理装置3に搬送される。この土砂処理装置3で
は、排泥管72bからのスラリー化土砂が振動篩機10
1に導かれ、ここで、土砂分が分離されてベルトコンベ
ヤ112により土砂貯留用ホッパ4に貯められる。
【0033】一方、振動篩機101にて分離された泥土
は、泥土移送管102を介して湿式サイクロン103に
送られ、ここで、さらに水分が分離される。水分が除去
された残りの泥水分は沈殿槽104にて沈殿処理が行わ
れた後、その固形分である泥が、泥移送管105を介し
てフィルタープレス機106に送られて、さらに水分が
除去されてケーキ状に固形化される。
【0034】このケーキ状の固形分は、ベルトコンベヤ
113を介して土砂貯留用ホッパ4に貯められる。ま
た、上記フィルタープレス機106にて抽出された水分
は泥水処理槽108に送られ、ここでpHが調整されて
放出される。
【0035】一方、湿式サイクロン103、沈殿槽10
4およびフィルタープレス機106で分離された水分で
ある泥水は、それぞれ移送管109、110、114を
介して泥水調整槽111に送られ、ここで、添加材およ
び新しい水と混合されて、スラリー輸送用媒体としての
泥水が生成され、送泥管72aを介して、スラリー輸送
用媒体としてスラリー化ポンプ71に供給される。
【0036】さらに、固形物分離機51にて分離された
固形物は、土砂導入管68を介して固形物移送装置54
に導かれ、各スクリュウコンベヤ91、93を介して、
上記土砂貯留用ホッパ4に移送される。なお、土砂貯留
用ホッパ4に貯められた土砂は、土砂搬送用車両Dにて
所定場所に搬出される。
【0037】このように、土圧式シールド掘進機1を用
いてトンネルを掘削することにより、地山(切羽)の性
状に応じた最適な掘削を行うことができ、しかもこの土
圧式シールド掘進機1から排出される塑性化された土砂
を排出する際に、まず固形物分離機51に導き所定粒径
でもって分離し、この分離された細粒土砂だけをスラリ
ー輸送するようにしたので、全ての土砂をスラリー輸送
する場合に比べて、すなわち粒径の大きい礫、土塊など
の固形物を取り出し粉砕機にて粉砕する場合に比べて、
粉砕機などを必要としないため、設備の簡略化(簡単
化)、例えば土砂処理装置の簡素化を図ることができる
とともに、トンネル内での作業空間の増大に伴い作業の
容易化を図ることができ、さらにはスラリー輸送により
発生する泥水の処理量についても少なくすることができ
るので、泥水処理装置、例えば沈殿槽104、フィルタ
ープレス機106などの小型化を図ることができる。ま
た、土砂をスラリー輸送により連続的に搬出するため、
コンクリートポンプのように間欠的な搬出動作とは異な
り、排土装置内での圧力の脈動が発生せず、したがって
安定した掘削を行うことができるとともに、コンクリー
トポンプの替わりに、小型のスラリー化ポンプを配置す
るだけでよいので、やはり、トンネル内での作業空間が
広がり、作業の容易化を図ることができる。
【0038】すなわち、この掘削設備によると、大きい
礫、土塊などをそのまま排出して、掘削土砂にそれ程エ
ネルギーをかけない経済的な土砂処理を行うことができ
るとともに、比較的粒径の小さい土砂を自動管理および
自動制御し易いスラリーとして輸送し、大きい粒径の土
砂、土塊などを別途処理を行うデュアルモードの設備を
提供することができる。簡単に言えば、切羽の安定を図
りやすい土圧式シールド掘進機と排土の管理をしやすい
泥水式シールド掘進機の長所を取り入れたハイブリッド
式の掘削設備を提供することができる。
【0039】ところで、上記実施の形態においては、固
形物分離機51として、多数の開口62aを有する筒状
篩体62の回転軸心を下向きに傾斜させることにより、
自然に、土砂を投入口側から排出口側に移動させるもの
として説明したが、例えば図7および図8に示すよう
に、開口62′aが多数形成された筒状篩体62′の回
転軸心を水平に配置するとともに、当該筒状篩体62′
の内面に、供給される土砂を投入口側から排出口側に強
制的に移動させるための送り用板材64を螺旋状に配置
したものを使用してもよい。なお、掘削土砂が細かい土
砂である場合には、固形物分離機を設けずに、スラリー
化ポンプをスクリュウ式排土装置の近くに配置すること
もできる。
【0040】また、上記実施の形態においては、固形物
分離機51の筒状篩体62の開口62aを円形状として
説明したが、例えば所定長さで且つ前後方向のスリット
を、円周方向において多数並列に設けたものでもよい。
【0041】さらに、上記実施の形態においては、固形
物移送装置54として、スクリュウコンベヤを用いた
が、ベルトコンベヤなどの他の装置でもよく、またズリ
搬送台車などを併用するものであってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明のシールド掘削設備
の構成によると、土圧式シールド掘進機により地山(切
羽)の性状に応じた最適な掘削を行うことができ、しか
もこの土圧式シールド掘進機から排出される塑性化され
た土砂を排出する際に、まず固形物分離機に導き所定粒
径でもって分離し、この分離された土砂分だけをスラリ
ー化ポンプによりスラリー化してスラリー輸送するよう
にしたので、全ての土砂をスラリー輸送する場合に比べ
て、すなわち粒径の大きい礫、土塊などの固形物を取り
出し粉砕機にて粉砕する場合に比べて、粉砕機などを必
要としないため、設備の簡略化を図ることができるとと
もに、例えばトンネル内での作業空間の増大に伴い作業
の容易化を図ることができ、さらにはスラリー輸送によ
り発生する泥水の処理量についても少なくすることがで
きるので、泥水処理装置の小型化に繋がる。また、土砂
をスラリー輸送により連続的に搬出するため、コンクリ
ートポンプのように間欠的な搬出動作とは異なり、排土
装置内での圧力の脈動が発生せず、したがって安定した
掘削を行うことができるとともに、コンクリートポンプ
の替わりに、小型のスラリー化ポンプを配置するだけで
よいので、やはり、トンネル内での作業空間が広がり、
作業の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る土圧式シールド掘進
機を用いたシールド掘削設備の概略構成を示す全体図で
ある。
【図2】同掘削設備における土砂処理装置の概略構成を
示す図である。
【図3】同掘削設備における固形物分離機の側面図であ
る。
【図4】同掘削設備における固形物分離機の正面図であ
る。
【図5】同掘削設備におけるスラリー化ポンプの断面図
である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】同掘削設備の変形例に係る固形物分離機の側面
図である。
【図8】同掘削設備の変形例に係る固形物分離機の正面
図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機 2 土砂搬送装置 3 土砂処理装置 4 土砂貯留用ホッパ 11 シールド本体 14 圧力室 15 土砂改良材注入装置 17 スクリュウ式排土装置 22 土砂改良材注入管 42 排土管 51 固形物分離機 52 土砂貯留装置 53 スラリー輸送装置 54 固形物移送装置 62 筒状篩体 62a 開口 66 土砂貯留容器 71 スラリー化ポンプ 72 スラリー輸送用配管 72a 送泥管 72a 排泥管 81 羽根車 82 ケーシング 82a 第1吸込口 82b 吐出口 82c 第2吸込口 83 うず形室 101 振動篩機 103 湿式サイクロン 104 沈殿槽 106 フィルタープレス機 108 泥水処理槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D054 AC04 BA03 BB02 CA01 CA03 CA04 CA07 DA03 DA09 DA12 DA24 DA32 DA35

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隔壁によりシールド本体の前部に形成され
    た圧力室内に、塑性化した土砂が充満されるとともに、
    この圧力室内の土砂を大気圧室側に排出するスクリュウ
    式排土装置を有する土圧式シールド掘進機、および上記
    スクリュウ式排土装置から排出される土砂を所定箇所に
    搬送する土砂搬送装置を具備したシールド掘削設備であ
    って、 上記土砂搬送装置を、上記スクリュウ式排土装置から排
    出される土砂中に混在している礫などの固形物を分離す
    る固形物分離機と、 この固形物分離機にて固形物が除去された土砂をスラリ
    ー化するスラリー化ポンプと、 このスラリー化された土砂を所定箇所にスラリー輸送す
    るスラリー輸送用配管と、 上記固形物分離機により分離された固形物を所定箇所に
    移送する固形物移送装置とから構成したことを特徴とす
    るシールド掘削設備。
  2. 【請求項2】スラリー化ポンプとして遠心式ポンプを使
    用するとともに、当該遠心式ポンプの羽根車の中央に対
    応する位置で第1吸込口が設けられるとともに羽根車の
    外周に形成されるうず形室に開口する吐出口が設けられ
    たケーシングの上記うず形室に開口されてスラリー輸送
    用媒体を導く第2吸込口を形成し、 且つ上記第1吸込口に、固形物分離機にて固形物が分離
    された土砂を供給するようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のシールド掘削設備。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101320303B1 (ko) * 2013-04-23 2013-10-23 신영구 장대터널에서의 배니수 처리장치
KR101320302B1 (ko) * 2013-02-22 2013-10-23 신영구 장대터널에서의 배니수 처리방법
CN107956478A (zh) * 2017-11-22 2018-04-24 上海隧道工程有限公司 用于土压平衡盾构或顶管施工的出土装置及出土方法
CN108915716A (zh) * 2018-07-16 2018-11-30 中交第二航务工程局有限公司 用于双模盾构机的出渣设备及其使用方法

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