JP2003137776A - 一酸化窒素シンターゼの産生を阻害するための次没食子酸ビスマスの使用 - Google Patents

一酸化窒素シンターゼの産生を阻害するための次没食子酸ビスマスの使用

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JP2003137776A
JP2003137776A JP2002197561A JP2002197561A JP2003137776A JP 2003137776 A JP2003137776 A JP 2003137776A JP 2002197561 A JP2002197561 A JP 2002197561A JP 2002197561 A JP2002197561 A JP 2002197561A JP 2003137776 A JP2003137776 A JP 2003137776A
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bismuth subgallate
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Tsuai In-Chiee
イン−チエー・ツアイ
Uu Suu-Hoi
スー−ホイ・ウー
Shuu Chon-Shien
チヨン−シエン・シユー
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HIDONISUTO BIOCHEMICAL TECHNOL
HIDONISUTO BIOCHEMICAL TECHNOL CO Ltd
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HIDONISUTO BIOCHEMICAL TECHNOL
HIDONISUTO BIOCHEMICAL TECHNOL CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】一酸化窒素シンターゼ産生の阻害における新規
な化合物の提供。 【解決手段】一酸化窒素シンターゼの産生を阻害する医
薬又は一酸化窒素産生が関与する患者の疾患を治療する
医薬を製造するための次没食子酸ビスマスの新規な使用
を開示している。また、一酸化窒素シンターゼの産生を
阻害する医薬又は一酸化窒素産生が関与する患者の疾患
を治療する医薬を製造するためのボルネオールと組合せ
た次没食子酸ビスマスの新規な使用を開示している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(発明の背景) (発明の分野)本発明は一酸化窒素シンターゼ産生の阻
害における次没食子酸ビスマスの新規な使用に関する。
【0002】(従来技術)一酸化窒素(NO)は心肺
系、神経系及び免疫系のホメオスタシスプロセス及び病
態生理学的プロセスの双方に介在する不安定な遊離ラジ
カルである。NOの関与が有力視される疾病の数は劇的
に増加している(Cochranら,Medicina
l Research,Reviews,1996,1
6(6):547〜563)。従って、NOの活性を調
節する物質は重要な治療的価値を有し得る。特に、NO
の形成を抑制する物質は、過剰なNO産生が有力な要因
となる病態生理学状態に有益であろう。このような状態
としては、敗血症性ショック、神経変性疾患及び炎症等
がある。NOは一酸化窒素シンターゼ(NOS)として
知られた酵素のファミリーによって内因的に形成される
(Hobbsら,Annu.Rev.Pharmaco
l.Toxicol,1999,39:191〜22
0)。
【0003】NOSの3つの異なるアイソフォーム、即
ち、誘導形態(iNOS)とニューロンNOS(nNO
S)及び内皮NOS(eNOS)と呼ばれる2つの構成
形態とが同定されたことは公知である。これらのNO
S、特にiNOSは、血小板凝集、ホメオスタシスプロ
セス、組織損傷、炎症性疾患、ショック状態、免疫疾
患、胃腸の運動障害、中枢神経系及び末梢神経系の疾患
並びに糖尿病などの状態に関連している(Epstei
n,The New England Journal
of Medicine,1993,329(2
7):2002〜2011;Hobbsら,Annu.
Rev.Pharmacol.Toxicol,199
9,39:191〜220;Pfeilschfter
ら,Cell Biology Internatio
nal,1996,20(1):51〜58)。神経障
害は糖尿病性潰瘍に密接な関連があると考えられてお
り、従って、神経障害は大抵の下肢糖尿病性潰瘍の最も
有力な要因であると考えられている(N.Engl J
Med,Volume 343(11),Septe
mber 14,2000,pp.787〜793;
J.Fam.Pract.,Volume 49(1
1) Supplement,November 20
00,pp.S40〜S48)。NOSはまた、組織損
傷、脳虚血、癲癇、免疫及び炎症のような一酸化窒素に
よって引き起こされる状態に関連している(Mulli
ganら,Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA,1991,88:6338〜6342)。
【0004】上記に鑑みて、NOSの量又は活性を減少
させ得る化合物又は物質は治療薬として有効であると期
待される。例えば、米国特許第6,030,985号
は、卒中、精神分裂症、不安及び疼痛のような、一酸化
窒素シンターゼの阻害によって有効な効果が得られる状
態の治療及び予防に有効なアミジン誘導体を開示してい
る。米国特許第6,071,906号は、一酸化窒素シ
ンターゼのインヒビターとして有効なアミジノ誘導体を
含有する医薬組成物を提供している。米国特許第6,1
33,306号は、ニューロンの一酸化窒素シンターゼ
のインヒビターであるニトロインダゾールを有効量で投
与することによって神経変性疾患を治療することを特徴
としている。米国特許第6,235,747号は、一酸
化窒素シンターゼ(NOS)インヒビターの活性を示す
ある種の6−フェニル−ピリジン−2−イルアミン誘導
体、該誘導体を含有する医薬組成物、及び、中枢神経系
の疾患を治療及び予防するための該組成物の使用に関す
る。
【0005】次没食子酸ビスマスは没食子酸と氷酢酸と
硝酸ビスマスとの反応生成物であって、化学式C
BiOによって表される。この物質は、異常発酵が原
因で腸管に大量に存在するHSと反応し得、それによ
って、腸管に対するガスの刺激によって引き起こされる
下痢及び苦痛を軽減するので、急性及び慢性の下痢の治
療に有効な経口下痢止め剤として知られている。次没食
子酸ビスマスはまた、ベンゼン誘導体という性質を利用
して消毒薬として使用できる。
【0006】次没食子酸ビスマスとボルネオールとを含
有する創傷治癒用医薬組成物は米国特許第6,232,
341号に開示されている。しかしながら、NOシンタ
ーゼの阻害に没食子酸ビスマスを使用するという新規な
用途に関して教示又は示唆した従来技術は全く存在しな
い。
【0007】(発明の概要)次没食子酸ビスマスが一酸
化窒素シンターゼ(NOS)産生の阻害に有効であるこ
とが意外にも知見された。
【0008】従って、本発明はNOSの産生を阻害する
ための次没食子酸ビスマスの新規な使用を提供する。
【0009】本発明の目的は、患者体内の一酸化窒素シ
ンターゼ(NOS)の産生を阻害する方法であって、必
要とする患者に有効量の次没食子酸ビスマスを投与する
ことを含んで成る方法を提供することである。該次没食
子酸ビスマスはNOSの産生を阻害するために有効な量
で投与される。本発明の好ましい実施態様によれば、該
方法は、必要とする患者にボルネオールと組合せた次没
食子酸ビスマスを有効量で投与することを含んで成り、
ボルネオールと組合せた該次没食子酸ビスマスはNOS
の産生を阻害するために相乗的に有効な量で投与され
る。
【0010】本発明の別の目的は、NOSの産生を阻害
するために十分に有効な量の次没食子酸ビスマスと医薬
として許容される担体とを含んで成る、一酸化窒素シン
ターゼの産生を阻害するための医薬組成物を提供するこ
とである。本発明の好ましい実施態様によれば、本発明
の医薬組成物は更に、NOS産生の阻害に相乗効果を発
揮するボルネオールを含む。
【0011】(図面の簡単な説明)図1は、活性化RA
W 264.7細胞によるNO産生に対する次没食子酸
ビスマスの効果を示す。
【0012】図2は、活性化RAW 264.7細胞に
よるNO産生に対するボルネオールの効果を示す。
【0013】図3は、活性化RAW 264.7細胞に
よるNO産生に対するボルネオールと組合せた次没食子
酸ビスマスの効果を示す。
【0014】(詳細な説明)本発明は、一酸化窒素シン
ターゼの産生を阻害するための次没食子酸ビスマスの新
規な使用に関する。本発明では意外にも次没食子酸ビス
マスが一酸化窒素シンターゼ産生の阻害に有効であるこ
とが知見された。特に、本発明は、必要とする患者に有
効量の次没食子酸ビスマスを投与することを含んで成
り、該次没食子酸ビスマスが一酸化窒素シンターゼ(N
OS)産生の阻害に有効な量で投与されることを特徴と
する、患者のNOS産生の阻害方法を提供する。更に、
ボルネオールと組合せた次没食子酸ビスマスが一酸化窒
素シンターゼ産生の阻害に相乗効果を示すことが知見さ
れた。特に、本発明は、必要とする患者にボルネオール
と組合せた相乗的に有効な量の次没食子酸ビスマスを投
与することを含んで成り、ボルネオールと組合せた該次
没食子酸ビスマスが一酸化窒素シンターゼ(NOS)産
生の阻害に相乗的に有効な量で投与されることを特徴と
する、患者のNOS産生の阻害方法を提供する。
【0015】定義 本文中で使用されている“次没食子酸ビスマス”なる用
語は、化学式CBiOによって表される、没食
子酸と氷酢酸と硝酸ビスマスとの反応生成物を意味す
る。
【0016】本文中で使用されている“ボルネオール”
なる用語は、Dryobalanops aromat
icaなどから単離された、化学式C1017OHで
表される物質を意味する。
【0017】本文中で使用されている“有効量”なる用
語は、一酸化窒素シンターゼの産生を阻害して患者の十
分な改善を奏功するために十分な量を意味する。
【0018】医薬組成物 本発明は、一酸化窒素シンターゼ産生の阻害用という、
次没食子酸ビスマスを含む医薬組成物の新規な用途を見
出した。
【0019】本発明は、NOSの産生を阻害するのに十
分に有効な量の次没食子酸ビスマスと医薬として許容さ
れる担体とを含んで成る、一酸化窒素シンターゼ産生の
阻害に使用される医薬組成物を提供する。
【0020】該医薬組成物は、好ましくは、次没食子酸
ビスマスを0.05〜40重量%の範囲の量で含有す
る。より好ましくは、本発明の医薬組成物中の次没食子
酸ビスマスの量は1〜20重量%である。最も好ましく
は、本発明の局所用医薬組成物中の次没食子酸ビスマス
の量は2〜10重量%である。
【0021】本発明によれば、更にボルネオールを含有
する上記医薬組成物が一酸化窒素シンターゼを阻害する
ために相乗的に有効である。好ましくは、該医薬組成物
は、1〜30重量%の範囲の量の次没食子酸ビスマスと
0.05〜10重量%の範囲の量のボルネオールとを含
有する。より好ましくは、該医薬組成物中の次没食子酸
ビスマス及びボルネオールの量は、それぞれ3〜15重
量%及び0.1〜5重量%である。最も好ましくは、該
医薬組成物中の次没食子酸ビスマス及びボルネオールの
量は、それぞれ4〜8重量%及び0.5〜1重量%であ
る。
【0022】本発明の医薬組成物は上記の有効成分以外
に、WO94/12165、WO94/14780、W
O93/13055、EP−0446699A1、US
P−5,132,453、USP−6,030,98
5、USP−6,071,906、USP−6,13
3,306及びUSP−6,235,747に開示され
ている化合物のような、一酸化窒素シンターゼ産生の阻
害を補助する慣用の別の物質を含有し得る。本発明の医
薬組成物にこれらの慣用の物質を組込むことは平均的な
当業者には容易であろう。
【0023】本発明によれば、本発明の医薬組成物の適
正用量は開業医又はその他の当業者が慣用手順で決定で
き、上記に引用したような次没食子酸ビスマスとボルネ
オールとを開示する従来技術のそれぞれに検討された用
量を包含する。引用文献の開示は参照によって本発明に
含まれるものとする。
【0024】いずれにしても、医師又は当業者は個々の
患者に最適の実用薬用量を決定し得るであろう。薬用量
は、治療すべき状態、治療される特定患者の年齢、体
重、性別及びレスポンスなどに依存して変更し得る。
【0025】本発明によれば、該医薬組成物は、局所投
与、経口投与、非経口投与又はその他の投与形態に製剤
化し得る。本発明の医薬組成物に使用される適切な医薬
担体の非限定例は、水、塩溶液、アルコール、ポリエチ
レングリコール、ゼラチン、糖質(例えば、ラクトー
ス、アミロース又はデンプン)、ステアリン酸マグネシ
ウム、タルク、ケイ酸、粘性パラフィン、脂肪酸エステ
ル、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリド
ン、などである。
【0026】注射用の無菌溶液、好ましくは油性又は水
性の溶液及び懸濁液、エマルジョン又は座薬剤を包含す
るインプラントは非経口使用に特に好適である。アンプ
ルは簡便な単位薬量剤形である。経口使用にはカプセ
ル、錠剤及び/又は液体製剤の形態で投与するのが好ま
しい。
【0027】局所投与のためには、本発明の医薬組成物
をペースト、クリーム及びゲルペーストなどの形態で投
与するのが好ましい。より好ましくは、該医薬組成物は
更に、抗炎症薬、収斂薬、皮膚緩和薬又は鎮痛薬を含有
し得る。
【0028】有用性 本発明によれば、上記医薬組成物を一酸化窒素シンター
ゼ産生の阻害に使用し得る。従って、該医薬組成物は、
ヒトを含む哺乳動物における、血小板凝集欠陥、ホメオ
スタシスプロセス異常、組織損傷、偏頭痛、炎症性疾患
(例えば、喘息)、卒中、急性及び慢性の疼痛、循環血
液量減少性ショック、外傷性ショック、再潅流傷害、ク
ローン病、潰瘍性大腸炎、敗血症性ショック、多発性硬
化症、AIDS付随痴呆、神経変性疾患、ニューロン毒
性、アルツハイマー病、化学的依存及び中毒(例えば、
薬物、アルコール及びニコチン依存)、嘔吐、癲癇、不
安、精神病、頭部外傷、成人呼吸障害症候群(ARD
S)、モルヒネ誘発耐容及び禁断症状、炎症性腸疾患、
骨関節炎、リューマチ様関節炎、拡張心筋症、急性脊髄
損傷、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、緑内障、
黄斑変性、糖尿病性神経障害、糖尿病性潰瘍及び癌のよ
うなNOシンターゼに関連する状態の治療に有効であ
る。
【0029】より好ましくは、本発明の医薬組成物は、
血小板凝集、ホメオスタシスプロセス及び組織損傷に関
連する状態の治療に有効である。血小板凝集異常の治療
は急速ホメオスタシスに効果を有している。
【0030】以下の実施例は本発明のより詳細な説明で
あるが、本発明の範囲を限定するものではない。当業者
に公知の変更及び置換は本発明の要旨及び範囲に包含さ
れる。
【0031】実施例 実施例1 一酸化窒素の産生に対する次没食子酸ビスマ
スの効果 Cell Culture Research Cen
ter,Food Industry Researc
h and Development Institu
te,Hsinchu,Taiwan,R.O.C.,
から得られたマウスのマクロファージ細胞系RAW 2
64.7(登録番号CCRC 60001)の細胞を試
験に使用した。
【0032】RAW 264.7細胞を96ウェルの組
織培養プレート(Falcon)でインキュベートし
た。24時間後、100ng/mlのLPS、100U
/mlのIFN−γ及び種々の濃度(10μM、20μ
M、50μM、100μM及び200μM)の次没食子
酸ビスマス(Hwangら,1994,J.Biol.
Chem.269,p.711〜715)の存在下及び
非存在下のダルベッコの改質イーグル培地(DMEM,
2014,GibcoBRL)で細胞を活性化した。2
4時間後、各ウェルから採取した50μlの上清中の亜
硝酸塩の存在をGriess反応のSaville修正
によって検定した(Greenら,Analytica
l Biochem,1982,126:131〜13
8)。結果を3回の繰返し試験の平均値と標準誤差の値
(Mean±SE)とによって表した。
【0033】図1に示すように、LPS及びIFN−γ
によって活性化しなかった細胞はNOを産生しなかっ
た。対照的に、LPS及びIFN−γによって活性化し
た細胞は、65μMまでのNOを産生した。更に、次没
食子酸ビスマスの存在下でインキュベートした細胞は亜
硝酸塩濃度の低下を示した。これはNO産生の減少を表
している。NOの産生は次没食子酸ビスマスの濃度増加
に反比例した。
【0034】実施例2 NOの産生に対するボルネオー
ルの効果 NOシンターゼの阻害に対するボルネオールの効果を実
施例1と同じ実験手順によって試験した。実施例1の次
没食子酸ビスマスの代わりに種々の濃度(0μM、40
μM、80μM、160μM、320μM及び640μ
M)のボルネオールを使用した。結果を3回の繰返し試
験の平均値と標準誤差(Mean±SE)とによって表
した。図2に示すように、NOの産生はボルネオールに
よって有意に阻害されなかった。
【0035】実施例3 NOの産生に対するボルネオー
ルと組合せた次没食子酸ビスマスの相乗効果 NOシンターゼの阻害に対するボルネオールと組合せた
次没食子酸ビスマスの効果を実施例1に記載の手順と同
様の実験手順で試験した。実施例1に使用した次没食子
酸ビスマスに代替する組合せを得るために濃度:0μ
M、12.5μM、25μM、50μM及び100μM
の次没食子酸ビスマスを、濃度:0μM、10μM、2
0μM及び40μMのボルネオールと組合せた。結果を
3回の繰返し試験の平均値と標準誤差(Mean±S
E)とによって表した。図3に示すように、次没食子酸
ビスマスとボルネオールとの組合せで処理することによ
ってNOの産生は有意に減少した。これらの組合せは、
NOの産生に対して、次没食子酸ビスマス単独よりも著
しく大きな影響を与えた。言い換えると、次没食子酸ビ
スマスとボルネオールとの組合せはNOシンターゼの阻
害に対して相乗効果を示す。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】活性化RAW 264.7細胞によるNO産生
に対する次没食子酸ビスマスの効果を示す。
【図2】活性化RAW 264.7細胞によるNO産生
に対するボルネオールの効果を示す。
【図3】活性化RAW 264.7細胞によるNO産生
に対するボルネオールと組合せた次没食子酸ビスマスの
効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 7/00 A61P 7/00 7/04 7/04 9/08 9/08 9/10 9/10 11/00 11/00 15/00 15/00 17/02 17/02 19/02 19/02 25/00 25/00 25/04 25/04 25/06 25/06 25/08 25/08 25/16 25/16 25/18 25/18 25/22 25/22 25/28 25/28 25/30 25/30 25/36 25/36 27/06 27/06 29/00 29/00 101 101 43/00 111 43/00 111 (72)発明者 スー−ホイ・ウー 台湾、タイペイ、シー−パイ、リー−ヌオ ン・ストリート・セクシヨン・2、155 (72)発明者 チヨン−シエン・シユー 台湾、タイペイ、シー−パイ、リー−ヌオ ン・ストリート・セクシヨン・2、155 Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 CA14 DA19 MA01 MA02 MA04 NA05 ZA01 ZA05 ZA06 ZA08 ZA16 ZA18 ZA33 ZA39 ZA40 ZA51 ZA53 ZA59 ZA66 ZA68 ZA81 ZA89 ZA96 ZB11 ZB15 ZC20 ZC35 ZC37 ZC39

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一酸化窒素シンターゼ(NOS)の産生
    を阻害する医薬を製造するための次没食子酸ビスマスの
    使用。
  2. 【請求項2】 前記医薬が、一酸化窒素の産生が関与す
    る患者の疾患の治療に有効であることを特徴とする、請
    求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 別のNOSインヒビターと組合わせた、
    請求項1に記載の使用。
  4. 【請求項4】 前記医薬を局所、経口又は非経口で投与
    できることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記次没食子酸ビスマスの量が0.05
    〜40重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1
    に記載の使用。
  6. 【請求項6】 前記次没食子酸ビスマスの量が1〜20
    重量%の範囲であることを特徴とする、請求項5に記載
    の使用。
  7. 【請求項7】 前記次没食子酸ビスマスの量が2〜10
    重量%の範囲であることを特徴とする、請求項6に記載
    の使用。
  8. 【請求項8】 前記医薬が更に、相乗的に有効な量のボ
    ルネオールを含むことを特徴とする、請求項1に記載の
    使用。
  9. 【請求項9】 次没食子酸ビスマスの量及びボルネオー
    ルの量がそれぞれ1〜30重量%及び0.05〜10重
    量%の範囲であることを特徴とする、請求項8に記載の
    使用。
  10. 【請求項10】 次没食子酸ビスマスの量及びボルネオ
    ールの量がそれぞれ3〜15重量%及び0.1〜5重量
    %の範囲であることを特徴とする、請求項9に記載の使
    用。
  11. 【請求項11】 次没食子酸ビスマスの量及びボルネオ
    ールの量がそれぞれ4〜8重量%及び0.5〜1重量%
    の範囲であることを特徴とする、請求項10に記載の使
    用。
  12. 【請求項12】 別のNOSインヒビターと組合わせ
    た、請求項7に記載の使用。
  13. 【請求項13】 前記医薬を局所、経口又は非経口で投
    与できることを特徴とする、請求項7に記載の使用。
  14. 【請求項14】 疾患が、哺乳動物における、血小板凝
    集欠陥、ホメオスタシスプロセス異常、組織損傷、偏頭
    痛、炎症性疾患、卒中、急性及び慢性の疼痛、循環血液
    量減少性ショック、外傷性ショック、再潅流傷害、クロ
    ーン病、潰瘍性大腸炎、敗血症性ショック、多発性硬化
    症、AID付随痴呆、神経変性疾患、ニューロン毒性、
    アルツハイマー病、化学的依存及び中毒、嘔吐、癲癇、
    不安、精神病、頭部外傷、成人呼吸障害症候群(ARD
    S)、モルヒネ誘発耐容及び禁断症状、炎症性腸疾患、
    骨関節炎、リューマチ様関節炎、排卵、拡張心筋症、急
    性脊髄損傷、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、緑
    内障、黄斑変性、糖尿病性神経障害、糖尿病性潰瘍及び
    癌から成るグループから選択されることを特徴とする、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の使用。
  15. 【請求項15】 疾患が血小板凝集欠陥であることを特
    徴とする、請求項14に記載の使用。
  16. 【請求項16】 疾患がホメオスタシスプロセス異常で
    あることを特徴とする、請求項14に記載の使用。
  17. 【請求項17】 ホメオスタシスプロセス異常の治療が
    急速ホメオスタシスに効果をもつことを特徴とする、請
    求項16に記載の使用。
  18. 【請求項18】 疾患が組織損傷であることを特徴とす
    る、請求項14に記載の使用。
  19. 【請求項19】 疾患が炎症性疾患であることを特徴と
    する、請求項14に記載の使用。
  20. 【請求項20】 炎症性疾患が喘息であることを特徴と
    する、請求項19に記載の使用。
  21. 【請求項21】 疾患が糖尿病性神経障害及び糖尿病性
    潰瘍から成るグループから選択されることを特徴とす
    る、請求項13に記載の使用。
JP2002197561A 2001-08-27 2002-07-05 一酸化窒素シンターゼの産生を阻害するための次没食子酸ビスマスの使用 Pending JP2003137776A (ja)

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