JP2003137440A - 集配箱装置の鍵情報発行取得方法 - Google Patents

集配箱装置の鍵情報発行取得方法

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JP2003137440A
JP2003137440A JP2002178446A JP2002178446A JP2003137440A JP 2003137440 A JP2003137440 A JP 2003137440A JP 2002178446 A JP2002178446 A JP 2002178446A JP 2002178446 A JP2002178446 A JP 2002178446A JP 2003137440 A JP2003137440 A JP 2003137440A
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英夫 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所謂「宅配ボックス」と呼ばれる集配箱装置
を、ユーザであっても集配業者であっても携帯型通信装
置で扱うことができるようにするための、集配箱装置の
鍵情報の発行及び取得の方法を提供する。 【解決手段】 例えば、集配業者側が発送人側から荷物
の発送依頼を受けた場合に、集配業者側が、まず、荷受
人側に前記荷物の発送予告をし、次いで、集配箱装置に
設けられた扉の電子錠を開錠するための電子化された鍵
情報を発行し、発行した鍵情報を荷受人側に引き渡す。
この集配箱装置を例えば公共設備の至るところに設置す
ることにより、ユーザは、自宅から離れた場所であって
も、自分の都合の良い時間に都合の良い場所から荷物を
送って、しかも都合の良い時間に都合の良い場所で受け
取ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、所謂「宅配ボッ
クス」と呼ばれる集配箱装置に関し、特に、該集配箱装
置に対して物品の出し入れを行なうための扉のロックを
鍵情報により解除する方法の改良であって、これによっ
て、宅配物の集配にかかる労力を大幅に軽減し、宅配物
の集配にかかるセキュリティを大幅に向上することがで
きる集配方法及び集配箱装置の鍵情報発行取得方法、並
びにこれらの方法の実施に適した集配箱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、宅配クリーニングにおいては、
顧客が電話,電子メール等の適宜の通信手段を利用して
宅配クリーニング業者(以後、単にクリーニング業者と
称す)に衣類,布団等の物品のクリーニングを注文す
る。クリーニング業者は、委託している集配業者に依頼
し、顧客が指定する日時に顧客宅まで引き取りに行き、
また、クリーニング後にも、顧客が指定する日時に顧客
宅まで宅配するようになっている。
【0003】また、集配場所にあっては、顧客は、近所
のコンビニエンスストア等を指定することができ、これ
によって都合の良い時間に集配業者に集配させることも
できる。
【0004】ところが、以上の如き従来の集配方法にお
いて、集配場所を顧客宅とした場合、顧客は、予定集配
時間帯に在宅している必要があり、時間的に拘束される
ことになる。この点については、集配業者にとっても、
顧客が不在の場合には、不在票を記入して顧客宅のポス
トに投函しなくてはならない等の手間がかかる。勿論、
この際に、近所宅に宅配物を預けることも可能である
が、最近では、預かった宅配物の責任を負うことを嫌が
る家庭が多いため、集配業者も近所宅に宅配物を預ける
ことはしなくなりつつある。
【0005】一方、配送場所をコンビニエンスストア等
とした場合、顧客は、時間的な拘束を受け難くなり、集
配業者は、顧客の在宅の是非を心配する必要もなくなる
が、顧客にとっては、この配送場所まで取りに行かなく
てはならないという手間が発生する。
【0006】勿論、このような問題は宅配クリーニング
に限ったものではなく、宅配一般に関して言えるもので
あって、以上のような観点から、所謂「宅配ボックス」
と呼ばれる電子ロック式の集配箱装置の開発が従来から
なされており、主として集合住宅用の共同ロッカーとし
て実用化されている。集配箱装置の代表的なものとして
は、以下の4種類が挙げられる。
【0007】(1)第1の種類としては、例えば、特開
平5-147694号公報,特開平7-293068号公報,特開平10-1
27470号公報等があり、これらに開示された集配箱装置
は、例えば、集合住宅のエントランスに一括して又は各
戸に設置され、集配業者が、集配箱装置内の発送すべき
物品の引き取り目的で又は他から発送されてきた物品を
集配箱装置内へ入れる目的で、当該集配箱装置の扉のロ
ックを、テンキー等により鍵情報を手入力して電気的に
解除する構成のものである。
【0008】(2)第2の種類として、例えば、上記の
特開平5-147694号公報,特開平10-127470号公報等に
は、部屋番号、又は部屋番号と集配業者を特定する番号
との組み合わせを鍵情報として利用するものが開示され
ている。
【0009】(3)第3の種類として、特開平5-287943
号公報,特開平7-237696号公報,特開平10-127470号公
報,特開2000-17911号公報等には、集配業者を特定する
ための情報を記録した磁気カードを利用して集配箱装置
にアクセスするものが開示されている。
【0010】(4)第4の種類として、特開平9-8925号
公報等には、集配箱装置に設けられた撮像装置により集
配業者を撮像し、この集配業者の撮像画像をインターホ
ン,携帯型通信装置等により確認し、ロックの解除操作
をリモートで行なうものが開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、第1の種類の集配箱装置にあっては、集配箱装置の
所有者がロックを解除する場合には、当該所有者のみが
知り得る鍵情報を利用して行なえばよいが、集配業者の
ような第三者にロックを解除させるためには、このよう
な鍵情報を何らかの方法により集配業者に対して割り当
て、知らしめておく必要がある。
【0012】また、第2の種類の集配箱装置にあって
は、部屋番号及び集配業者を特定する番号等は不変なも
のであり、当該集配業者が一度この鍵情報を手に入れた
後にあっては、該鍵情報の外部への流出の危険性があ
り、また、この集配業者の誰でも集配箱装置をいつでも
ロックを解除できてしまうという問題がある。
【0013】また、第3の種類の集配箱装置にあって
は、上記の如き部屋番号及び集配業者を特定する番号等
に比べて無制限に不特定多数の人間が集配箱装置にアク
セス可能な状態は回避できるが、集配業者は、常に同一
の情報が記録されたカードを所持していることになり、
このような磁気カードが複数毎発行されることになる
と、紛失したとき等のセキュリティが維持されない。ま
た、集合住宅にあっては、住人が転居することもあり、
セキュリティを維持すべく転居の都度、このような磁気
カードを発行する手間は甚大である。
【0014】さらに、第4の種類の集配箱装置にあって
は、鍵情報を不要とすることはできるが、画像で確認し
た集配業者が本物の集配業者であるかを識別することは
困難であり、また、このような集配業者の訪問の都度、
顧客がいちいち応対しなければならないという手間も残
る。
【0015】本願発明は以上の如き事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、集配のために顧客が在宅す
る必要がなく、また、配送場所を可及的に顧客宅近傍に
設定することができ、従って、集配業者にとっても、顧
客の在宅の是非を心配する必要もない集配方法を提供す
ることにある。
【0016】なお、本明細書において、集配箱装置を実
質的な集配作業以外で利用する者を、「集配業者」に対
して「顧客」と呼び、該「顧客」は、後述するように
「発送人」又は「荷受人」となり得る。また、「顧客」
は集配箱装置を必ずしも所有している必要はなく、共同
利用される集配箱装置を利用する場合も含んでいる。
【0017】また、本願発明の他の目的は、集配箱装置
のロックを解除するためのセキュリティ性の高い鍵情報
の発行、及びセキュリティ性を維持したままでの集配業
者による鍵情報の取得を、顧客及び集配業者の手を煩わ
せることなく行なう方法を提供することにある。
【0018】さらには、本願発明の他の目的は、上記の
ようなセキュリティ性の高い鍵情報により、顧客及び集
配業者が手軽にロックを解除することができる集配箱装
置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願発明に係る集配方法は、集配業者が出入り可
能な場所に設置された集配箱装置で顧客が第1の操作を
することに応じて、又は顧客が他の装置を介して前記集
配箱装置に第1の信号を与えることに応じて、該集配箱
装置が第1の情報を発生し、前記集配箱装置が直接的に
又は他の装置を介して、前記集配業者が利用する通信装
置に前記第1の情報を送信することによって、前記集配
箱装置に入れられた物品の引き取りを前記集配業者に依
頼することを特徴とする。
【0020】本願発明においては、集配対象となる物品
を集配箱装置に一時保管する。該集配箱装置は、顧客宅
の玄関前等の集配業者が物理的にアクセス可能な場所に
設置される。当該集配箱装置は、顧客が物品を入れて一
時保管する際に、第1の情報を発生し、この情報を、集
配業者が利用する通信装置へ送信することによって物品
の引き取りを依頼する。該第1の情報は、顧客が、集配
箱装置を直接操作することによっても、即ち第1の操作
をすることによっても、また、例えば、集配箱装置がホ
ームサーバに接続される構成の場合には、その操作手段
(例えば、リモートコントローラ)を操作して、第1の
信号を集配箱装置に与えることによっても、発生させる
ことが可能である。また、集配箱装置は、前記集配業者
が利用する通信装置と直接通信可能な構成とされている
場合には、引き取りを依頼する旨の情報(即ち、第1の
情報)を直接送信する。一方、集配箱装置は、前記集配
業者が利用する通信装置と直接通信可能な構成とされて
いない場合には、ホームサーバ,携帯型通信装置等の他
の外部への通信が可能な装置を介して、前記引き取りを
依頼する旨の情報を送信する。なお、前記集配業者が利
用する通信装置は、例えば、集配業者が運用しているイ
ンターネットサーバ,集配作業者が利用している携帯型
通信装置等である。
【0021】なお、本願発明における「集配業者」と
は、集配を専門に営んでいる業者に限定するものではな
く、例えば、宅配クリーニング業の一環としてクリーニ
ング物の集配を行なっているクリーニング業者であって
もよい。また、ここでいう携帯型通信装置とは、所謂PD
A(Personal Digital Assistant)に限らず、携帯可能
な如何なる通信装置であってもよく、例えば、ネットワ
ーク対応型の携帯電話機等であってもよい。
【0022】従って、本願発明によれば、集配対象とな
る物品が、集配業者が物理的にアクセス可能な場所に設
置される集配箱装置に保管されるので、顧客は、時間的
な制約を受けることがない。また、集配箱装置の設置場
所を、例えば、顧客宅の玄関前等とすることにより、顧
客の集配場所までの往来の手間を大幅に軽減することが
可能である。なお、本願発明において、上記物品は、前
述したようなクリーニング対象となる衣類等に限定され
るものではなく、如何なる物品であってもよい。また、
上記集配業者が出入り可能な場所は、上述した顧客宅の
玄関前に限らず、その他にも、顧客宅の敷地内の他の場
所(好ましくは、戸外)、また、集合住宅である場合に
は、例えば、該集合住宅の共有部分等とすることが可能
である。但し、前述のように、集配場所を顧客宅に可及
的に近づけることにより、これに応じた分だけ、顧客の
集配場所までの往来の手間を軽減することが可能とな
る。さらに、本願発明においては、宅配業における集配
の用途に限定するものではなく、例えば、郵便の集配に
も適用可能である。
【0023】また、上記発明において、顧客による上記
第1の操作を、集配箱装置に物品を入れるという操作に
設定することも可能であり、この場合には、顧客が物品
を集配箱装置に入れるだけで、自動的に集配業者に引き
取りを集配箱装置に依頼させることが可能である。
【0024】また、上記発明において、顧客が前記集配
箱装置で第2の操作をすることに応じて、又は顧客が他
の装置を介して前記集配箱装置に第2の信号を与えるこ
とに応じて、該集配箱装置が第2の情報を発生し、前記
集配箱装置が直接的に又は他の装置を介して、前記集配
業者が利用する通信装置に前記第2の情報を送信するこ
とによって、該第2の情報に対応する物品を配送させて
前記集配箱装置に入れさせるべく前記集配業者に依頼す
ることも可能であり、この場合には、適宜の物品の配送
に関しても、前述した引き取りと同様に行なうことが可
能となる。
【0025】上記発明において、第1の信号、第2の信
号、第1の情報、及び第2の情報のうちの少なくとも何
れかには、集配箱装置に対して物品の出し入れを行なう
べくその出し入れ口に設けられた扉のロックを解除する
ための鍵情報を含ませることが可能である。このように
構成することにより、集配箱装置、又はホームサーバ及
び携帯型通信装置等の他の装置で発行した鍵情報を、集
配業者への依頼と共に集配業者へ送信することが可能と
なり、特に、電子化された鍵情報を、特定の集配業者に
対して容易に知らしめることができる。
【0026】ここで発行される鍵情報は、通信可能な形
態に電子化されており、集配箱装置に対する物品の出し
入れ単位で集配業者に発行され得るので、セキュリティ
性が非常に高い。また、本願発明においては、鍵情報の
内容を限定するものではなく、このような鍵情報は、例
えば、単純に暗証番号情報のようなものであってもよ
く、依頼情報と集配業者の識別情報とを組み合わせたよ
うなものであってもよい。また、当該鍵情報は、よりセ
キュリティ性を高めるために、このような情報を暗号化
したものであってもよい。
【0027】このように、本願発明においては、集配箱
装置、又はホームサーバ及び携帯型通信装置等の他の装
置の何れにおいても、集配業者への依頼のための操作、
並びにこれに応じた鍵情報及び依頼情報の発行,管理等
を行なうことが可能である。
【0028】また、集配業者は、顧客側から受信した鍵
情報を、集配業者が利用する通信装置を利用して集配箱
装置に送信することによって、該集配箱装置にその扉の
ロックを解除させることも可能である。このように構成
することにより、集配業者は、集配の際に、例えば、現
場の集配作業者が利用する携帯型通信装置から集配箱装
置へ鍵情報を通信により与えることで集配箱装置のロッ
クを解除することができる。特に、無線通信によりこれ
を実施することにより、通信のための物理的なインタフ
ェースを携行したり、これを介して当該通信装置を集配
箱装置に物理的に接続したりする必要もなく、非常に簡
便にロックの解除操作を行なうことが可能となる。
【0029】同様に、顧客も、集配箱装置に対して物品
の出し入れをする際等に、鍵情報をホームサーバ及び携
帯型通信装置等の他の装置を利用して集配箱装置に送信
することによって、該集配箱装置に鍵情報をセットした
り、該集配箱装置に扉のロックを解除させることも可能
である。ここで、集配箱装置に鍵情報をセットするとい
うことは、以後に鍵情報の入力があった際に、該鍵情報
の認証結果に応じて集配箱装置のロックを解除するよう
に、集配箱装置に鍵情報を保持させるということであ
る。
【0030】さらに、集配業者が利用する通信装置又は
他の装置として、鍵情報の書き換えが可能なメモリを有
する携帯型通信装置又は鍵情報の書き換えが可能なメモ
リを有するICカードを利用することも可能である。この
ように構成することにより、集配業者(特に、現場の集
配作業者)又は顧客は、可搬型の装置により一連の処理
を実現することが可能となり、特に、集配業者にとって
は、集配箱装置のロックの解除操作、また、顧客にとっ
ては、集配箱装置の鍵情報のセット操作、ロックの解除
操作等が容易となる。
【0031】操作の容易性の観点から携帯型通信装置を
利用する場合には、集配箱装置と、赤外線,Bluetooth
等の無線通信が可能な形態のものを選択するのが望まし
い。また、ICカードの場合には、同様に集配箱装置と非
接触での通信が可能な形態のものであって、依頼単位で
変更され得る鍵情報を書き換えることが可能な種類のも
のを用いることが望ましい。
【0032】以上のように、集配箱装置の扉のロックを
解除するための鍵情報は、電子化され、しかも、集配箱
装置、又はホームサーバ及び携帯型通信装置等の他の装
置で自動的に発行されて、通信により集配業者に引き渡
され、また、集配業者は、取得した鍵情報を適宜の通信
装置を利用して通信により集配箱装置のロックの解除を
行なうことができるので、顧客及び集配業者は、鍵情報
を利用する際にもその内容に気を使う必要もなく、ま
た、テンキー等による入力もないので誤入力の心配もな
い等、その利用が非常に容易である。
【0033】以上の発明においては、顧客が集配箱装置
に対する集配を集配業者に自発的に依頼する場合を想定
しているが、宅配に関しては、第三者がこの顧客に対し
て物品の発送を集配業者に依頼する場合も多く発生する
(例えば、通信販売で商品を注文した場合、知り合いか
ら贈り物を宅配される場合等)。このような場合、顧客
と集配業者との直接のやり取りだけで集配業者が顧客か
ら鍵情報を取得することは困難である。なぜならば、第
三者が物品を発送してくることを顧客が事前に知らない
ことがあるためである。
【0034】ここでは、最終的に、集配箱装置のロック
を解除する集配業者が、荷受人が集配箱装置にセットす
る鍵情報(又はこれに関連する鍵情報、これについては
後述する)を取得する必要がある。そこで、この場合の
発送側の第三者を「発送人」、荷受側の顧客を「荷受
人」とそれぞれ呼び、「発送人」及び「荷受人」はそれ
ぞれ入れ替え可能であり、双方共に集配箱装置を所有・
利用することが可能であるものとし、以下に、上記した
ような集配箱装置の鍵情報が発行されてから、集配業者
によって取得されるまでについて記述する。
【0035】本願発明に係る集配箱装置の鍵情報発行取
得方法は、集配業者が、発送人から発送依頼を受けた物
品を荷受人の集配箱装置に入れるべく、該集配箱装置に
設けられた扉のロックを解除するための電子化された鍵
情報を得る集配箱装置の鍵情報発行取得方法であって、
発送人側又は該発送人側から物品の発送依頼を受けた集
配業者側が、荷受人側に前記物品の発送予告をし、荷受
人側、発送人側、又は集配業者側が前記鍵情報を発行
し、荷受人側が前記鍵情報を発行する場合には、発行し
た鍵情報を集配業者側に引き渡し、発送人側が前記鍵情
報を発行する場合には、発行した鍵情報を荷受人側及び
集配業者側の双方に引き渡し、集配業者側が前記鍵情報
を発行する場合には、発行した鍵情報を荷受人側に引き
渡すことを特徴とする。
【0036】前述したように、最終的に、荷受人側がそ
の集配箱装置に鍵情報をセットし、該集配箱装置にセッ
トされる鍵情報を、集配業者側がそのロックの解除用に
取得することを要する。従って、荷受人側及び集配業者
側の双方が或る種の鍵情報を保持することになるが、こ
のような鍵情報は、荷受人側及び集配業者側のほかに
も、発送人側が発行することもあり得る。
【0037】荷受人側が鍵情報を発行する場合には、集
配箱装置にセットする鍵情報は、この発行したものを用
いる一方、この鍵情報を集配業者側に直接的に、又は集
配業者側に発送人側を介して間接的に引き渡すことが想
定される。また、発送人側が鍵情報を発行する場合に
は、集配箱装置にセットする鍵情報は、荷受人側に直接
的に又は集配業者側を介して間接的に引き渡し、集配箱
装置のロックを解除するための鍵情報は、集配業者側に
直接的に又は荷受人側を介して間接的に引き渡すことが
想定される。さらに、集配業者側が鍵情報を発行する場
合には、集配箱装置のロックを解除するための鍵情報
は、この発行したものを用いる一方、この鍵情報を荷受
人側に直接的に、又は荷受人側に発送人側を介して間接
的に引き渡すことが想定される。
【0038】但し、荷受人側が鍵情報を発行する場合は
よいが、発送人側又は集配業者側が鍵情報を発行する場
合には、鍵情報発行の信頼性が問われる。即ち、誰でも
鍵情報を発行できる状態では、所謂「なりすまし」が発
生し、セキュリティを維持できないからである。そこ
で、発送人側又は集配業者側が直接的に又は間接的に荷
受人側に対して発送予告をし、該発送予告に一定の信頼
情報、つまり、発送人側を特定する情報又は集配業者側
を特定する情報を持たせ、発送人側又は集配業者側の
「なりすまし」を防止する。
【0039】発送人側が荷受人側に対して直接的に発送
予告をする場合には、例えば、荷受人側が発送人側を知
っていれば、発送人側の名前を知らされればよいであろ
う。つまり、具体的に言えば、発送予告は、発送人側を
特定可能な名前,メールアドレス等を含んだ電子メール
であるかも知れない。勿論、本願発明においては、通信
手段を電子メールに限定するものではなく、上述したよ
うな発送人側を特定可能な情報を含んでいればよい。
【0040】また、通信販売等で商品を注文する場合の
ように、荷受人側が発送人側を直接的に知らないような
場合であっても、発送予告に発送人側の名前が含まれて
いれば、荷受人側は自分で注文したことを通常は覚えて
いるので、上述の如き電子メールで実質的に事足りるで
あろう。
【0041】同様にして、集配業者側が発送予告する場
合には、多少複雑化するが、当該集配業者が著名な集配
業者であれば、集配業者の社名等の集配業者側を特定す
る情報を含めることで解決できるかも知れない。但し、
これでは、「なりすまし」を防止することにはならない
ので、例えば、集配業者が本物であるか、特に、確かに
宅配物の自分(荷受人)への宅配の依頼を受けている本
物の集配業者であるかということを証明し、この証明を
荷受人に対して発送予告に含めて提示する。集配業者が
本物であることを証明するためには、例えば、所定の認
証機関(認証機関側)を設けて、そこからそのような証
明を発行してもらうことが可能である。このような証明
方法は、集配業者側に限らず、「なりすまし」の可能性
のある発送人側に対しても適用可能である。
【0042】具体的に、認証機関は、例えば、第三者か
らなる機関であって、その認証情報が社会的に認められ
る機関であることが望ましい。しかし、例えば、このよ
うな認証機関側をウェブサイトとして運営することも可
能であるので、実質的には第三者ではなく、集配業者が
運営することも可能である。何れにせよ、当該ウェブサ
イトでの認証情報が少なくとも荷受人に対して一定の安
心感を持たせられるものであればよい。
【0043】より具体的には、上記認証機関側は、例え
ば、デジタル証明書を発行する所謂「認証局」のような
ものであり、更に具体的には、例えば、「SET(Secure
Electronic Transactions)」の仕様に準拠した認証局
のようなものである。このような認証方法にあっては、
発送人側及び/又は集配業者側の登録を条件とするが、
このような登録は、一連の集配の都度の一時的な登録と
してもよい。また、本願発明においては、荷受人側の認
証は必須ではないが、このような荷受人側とやり取りす
る発送人側及び集配業者側が要求するのであれば、荷受
人側を認証の対象に含めることも可能である。
【0044】また、上述の如くウェブサイトに一定の信
頼性を持たせることができるのであれば、例えば、集配
業者が、発送依頼受付用のウェブサイトを開設し、この
ウェブサイトで受けた発送人側からの発送依頼をこのウ
ェブサイト上に公開する一方、発送依頼があった旨を荷
受人側に通知することによって発送予告をし、荷受人側
が当該ウェブサイトへのアクセスの際に、荷受人側又は
ウェブサイトの何れかによって鍵情報を発行するように
構成してもよい。
【0045】以上のようにして信頼性を確保される鍵情
報は、所謂「共通鍵方式」のような単一の鍵情報(又は
暗証番号情報)を利用するものであってもよく、所謂
「非対称鍵方式」のような2種類の鍵を利用するもので
あってもよい。非対称鍵方式の場合には、一般的には、
暗号化用の公開鍵と復号化用の秘密鍵とを有する。
【0046】前述したような発送人側及び/又は集配業
者側を特定する情報には、実際の運用にあっては、発送
依頼に関する情報が伴って伝送される可能性があるの
で、このような情報は、プライバシーの保護上、そのセ
キュリティを確保すべく暗号化して伝送されることが望
まれる。
【0047】この場合、例えば、上述とは逆に、秘密鍵
を暗号化用、公開鍵を復号化用としてそれぞれ利用す
る。そして、公開鍵を荷受人側が取得可能なようにし、
集配業者側は、発送人側から取得した秘密鍵によって、
発送人側及び/又は集配業者側を特定する情報、発送依
頼に関する情報等を暗号化し、暗号化情報を発送予告と
して荷受人側に伝送する。荷受人側は、集配業者側から
受け取った発送予告を公開鍵により復号化し、これが解
読可能であれば集配箱装置のロックを解除するように構
成しておく。また、解読可能であるだけでなく、解読し
た内容を確認してロックを解除するように構成すること
によりセキュリティ性の更なる向上も期待できる。
【0048】このように、本明細書においては、「鍵情
報」は、電子化暗証番号,電子化鍵等の鍵そのもの以外
の、鍵によって暗号化された情報等を含んでいる。
【0049】以上に説明した発明にあっては、荷受人
側、発送人側、及び集配業者側のそれぞれの情報のやり
取りは、電子化された鍵情報のやり取りの容易性、やり
取りする各種情報のセキュリティの確保、また、これら
鍵情報及び各種情報の処理の容易性から、可及的に通信
により伝送されることが望ましく、更には、荷受人側、
発送人側、及び集配業者側のそれぞれが、このような情
報の通信が可能な装置を有してこれら一連の処理を実施
することが望ましい。但し、発送人側及び荷受人側の場
合には、特別な通信装置を備える必要はなく、上記集配
箱装置を利用可能であることは言うまでもない。
【0050】このようなことから、本明細書において、
「荷受人側」とは、荷受人及び/又は該荷受人が利用す
る通信装置であり、「発送人側」とは、発送人及び/又
は該発送人が利用する通信装置であり、「集配業者側」
とは、集配業者及び/又は該集配業者が利用する通信装
置であり、また、「認証機関側」とは、認証機関及び/
又は該認証機関が利用する通信装置である。
【0051】また、以上のように発行又は取得した鍵情
報を用いて、顧客(荷受人若しくは発送人)又は集配業
者がそのロックを解除することができる集配箱装置を以
下に記述する。
【0052】本願発明に係る集配箱装置は、物品を内部
に保持可能な箱体を備え、該物品の出し入れを行なうべ
くその出し入れ口に設けられた扉のロックを鍵情報によ
り解除する構成とされた集配箱装置において、電子化さ
れた第1の鍵情報を記憶する記憶手段と、電子化された
第2の鍵情報を保持する通信装置から送信される該第2
の鍵情報を受信する受信手段と、該受信手段により受信
した前記第2の鍵情報を、前記記憶手段に記憶された前
記第1の鍵情報に基づいて解析する解析手段と、該解析
手段による解析結果に基づいて前記扉のロックを解除す
るロック解除手段とを備えることを特徴とする。
【0053】本願発明によれば、集配箱装置は、電子化
された鍵情報(第1の鍵情報)を記憶しており、外部か
ら受信した電子化された鍵情報(第2の鍵情報)を、記
憶した第1の鍵情報に基づいて解析し、その解析結果に
基づいてロックを解除する構成とされている。第2の鍵
情報は、該鍵情報を保持することが可能な顧客又は集配
業者の通信装置から受信される。
【0054】具体的には、第1及び第2の鍵情報は、前
述したように、同一の鍵情報(例えば、暗証番号)であ
ってもよく、また、別個の鍵情報(例えば、公開鍵,秘
密鍵等)であってもよい。
【0055】また、上記通信装置としては、例えば、顧
客又は集配業者が利用する携帯型通信装置を用いること
が可能であり、この場合には、顧客又は集配業者は、他
の据付式の通信装置を利用しなくても、集配箱装置の目
の前でロックの解除操作を行なうことができる。特に、
顧客の場合には、発送依頼に関する操作,鍵情報のセッ
ト操作,ロックの解除操作等を携帯型通信装置で行なう
ように構成すれば、外出の直前でも、また、帰宅時であ
っても簡便に集配箱装置を取り扱うことができるように
なる。同様に、集配業者の場合には、ロックの解除操
作,電子配達証明の受領操作等を携帯型通信装置で行な
うように構成すれば、現場の集配作業者が集配の際に、
その目の前で集配箱装置を簡便に取り扱うことができる
ようになる。
【0056】このような簡便性を維持すべく、集配箱装
置と携帯型通信装置との通信は、無線通信であることが
望ましく、特に、通信内容に漏洩等のセキュリティの問
題を最小化すべく、赤外線,Bluetooth等の近距離通信
に適した通信方式を採用することが望ましい。
【0057】また、携帯型通信装置以外であっても、そ
の内部に上記鍵情報等の各種情報を書き換えが可能なメ
モリを有する、例えばICカードでも代用することができ
る。このようなICカードとしては、上述した如き無線通
信を実現するために、非接触式のICカードを利用するこ
とが望ましい。勿論、ICカードを採用する場合には、携
帯型通信装置に対応する受信手段に代えて、ICカード用
のリーダを集配箱装置に備えさせる。
【0058】また、本願発明に係る集配箱装置は、上記
の如く顧客又は集配業者の通信装置が保持すべき第2の
鍵情報を当該装置内で発行し、発行した第2の鍵情報を
送信するように構成することも可能であり、更には、該
第2の鍵情報と共に、当該装置内に収納された物品の引
き取り、又は当該装置内への物品の配送を集配業者に依
頼する情報を送信するように構成することも可能であ
る。
【0059】なお、以上の各発明において、「集配業
者」,「顧客」,「発送人」,「荷受人」,「認証機
関」は、これらの者から委託されて各々の作用をなす被
委託人(又は受託人)であってもよく、従って、「集配
業者側」,「顧客側」,「発送人側」,「荷受人側」,
「認証機関側」は、上記被委託人(又は受託人)が利用
する通信装置であってもよい。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0061】図1は、本願発明の実施の形態に係る集配
方法を説明するための説明図であり、図2は、図1に示
したネットワークの構成、並びにホームサーバ及び集配
箱装置の制御系の構成を示すブロック図である。本実施
の形態においては、図1,図2に示す如く、顧客宅(図
中、左上)には、ホームサーバ2を中心としてLAN 21で
接続されたホームネットワークが構築されている。ホー
ムネットワークを接続する通信方式としては、ここに示
すような有線LAN以外であっても、例えば、赤外線,無
線LAN,Bluetooth等の他の適宜の通信方式を採用するこ
とも可能である。このホームネットワークには、双方向
通信が可能なデジタルテレビ受像機3と、集配箱装置1と
が接続されており、該集配箱装置1は、顧客宅の戸外に
隣接して設置されている。この設置場所は、好ましく
は、玄関前等の例えば集配業者がアクセスし易い場所で
ある。
【0062】図1に示す如く、上記集配箱装置1は、顧
客CLTが物品Aを投入するための投入口11と、該投入口11
から投入される物品Aを一時保管する保管庫12と、顧客C
LT又は集配業者6が物品Aを出し入れするための電子ロッ
ク式の開閉扉13とを備えている。
【0063】さらに、図2に示す如く、集配箱装置1
は、その制御系として、CPU 100,ROM101,RAM 102,LA
Nインタフェース(LAN I/F)103,投入センサ104,扉ロ
ック機構105,出力部106,及び暗証番号受信部107を備
えている。
【0064】CPU 100は、ROM 101に記憶されたコンピュ
ータプログラムに基づいて、これに接続された集配箱装
置1の各部を制御する。ROM 101は、CPU 100の動作に必
要な種々のコンピュータプログラムを記憶している。RA
M 102は、CPU 100の動作時に発生する種々のデータを一
時記憶し、本実施の形態においては、開閉扉13のロック
を解除するための暗証番号を記憶する暗証番号記憶部10
2aをその一部の領域に確保してある。また、LANインタ
フェース103は、集配箱装置1をLAN 21に接続するための
インタフェースである。
【0065】投入センサ104は、投入口11への物品Aの投
入を検出し、検出結果をCPU 100へ与える。扉ロック機
構105は、開閉扉13に付設された電子ロック機構であ
り、CPU100からの指示に応じて開閉扉13のロック及びロ
ック解除を行なう。出力部106は、ランプ,ブザー,液
晶表示器等を備える。暗証番号受信部107は、外部から
送信される暗証番号を直接的に受信し、受信結果をCPU
100へ与える。
【0066】また、ホームサーバ2は、CPU 200,ROM 20
1,RAM 202,及びLANインタフェース(LAN I/F)203を
備えている。
【0067】CPU 200は、ROM 101に記憶されたコンピュ
ータプログラムに基づいて、これに接続されたホームサ
ーバ2の各部を制御する。ROM 201は、CPU 200の動作に
必要な種々のコンピュータプログラムを記憶しており、
本実施の形態においては、暗証番号生成プログラム201a
及びトランザクション処理プログラム201bを記憶してい
る。RAM 202は、CPU 200の動作時に発生する種々のデー
タを一時記憶し、本実施の形態においては、トランザク
ション処理プログラム201bの処理中に発生する種々の情
報を記憶する領域をその一部に確保してある。また、LA
Nインタフェース203は、ホームサーバ2をLAN 21に接続
するためのインタフェースである。
【0068】トランザクション処理プログラム201bは、
物品Aの配送依頼及び引き取り依頼の入力があった場合
に起動され、この依頼の旨の要求を依頼先へ送信すると
共に、暗証番号生成プログラム201aを起動させ、この依
頼に対応する暗証番号を発行して集配箱装置1に割り当
てる一方、該暗証番号を前記依頼の旨の要求に含めるよ
うにプログラムされている。
【0069】LAN 21から構成される本実施の形態のホー
ムネットワークは、外部通信インタフェース(外部通信
I/F)22を介して、その外部のネットワークNETに接続さ
れており、ホームサーバ2は、このネットワークNETを介
して、クリーニング業者,惣菜宅配を請け負うスーパー
マーケット等が運用するインターネットサーバ7,8(図
1参照)に接続可能となっている。このネットワークNE
Tは、本実施の形態においては、インターネット,エク
ストラネット,ネットワーク対応型携帯電話機用の専用
回線等の適宜のネットワークを意味している。
【0070】図3は、顧客CLTが集配箱装置1を利用して
物品Aを集配業者6に集配させる際の、集配箱装置1及び
ホームサーバ2の相互処理内容を示すフローチャートで
ある。なお、ホームサーバ2は、以下の集配箱装置1との
通信により得た各情報、及びホームネットワーク外部の
通信装置との通信により得た各情報をRAM 202のトラン
ザクション記憶部202aに記憶する。
【0071】まず、集配箱装置1のCPU 100は、投入セン
サ104により物品Aの投入を監視しており(ステップS1
1)、投入が検出されるまで待機している(ステップS11
で“NO”)。
【0072】一方、投入センサ104が、例えば、顧客CLT
によって投入口11から投入された物品Aを検出した場合
には、集配箱装置1のCPU 100はこれを認識し(ステップ
S11で“YES”)、投入された物品Aを集配業者6に引き取
り依頼する旨の要求をLANインタフェース103を介してホ
ームサーバ2へ送信する(ステップS12)。
【0073】ホームサーバ2のCPU 200は、集配箱装置1
からLAN 21を介した信号の受信に伴ってトランザクショ
ン処理プログラム201bを起動し、集配箱装置1からの受
信情報が引き取り依頼する旨の要求であるか否かを判断
する(ステップS22)。引き取り依頼する旨の要求であ
る場合(ステップS22で“YES”)、CPU 200は、暗証番
号生成プログラム201aを起動し、要求に対応する開閉扉
13のロック解除用の暗証番号を割り当て、割り当てた暗
証番号をLANインタフェース203を介して集配箱装置1へ
通知する(ステップS23)。
【0074】そして、ホームサーバ2のCPU 200は、この
要求に応じた引き取り依頼を、前記暗証番号と共に、引
き取り業者(本実施の形態においては、直接的には集配
業者6である)への窓口となる例えばクリーニング業者
のインターネットサーバ7へLANインタフェース203を介
して送信する(ステップS24)。
【0075】集配箱装置1のCPU 100は、例えば、ホーム
サーバ2から通知されたものと同一の暗証番号が外部か
ら入力されることによって開閉扉13のロックを解除する
ようにセットする(ステップS13)。具体的には、この
暗証番号をRAM 102の暗証番号記憶部102aに記憶させる
と共に、扉ロック機構105に開閉扉13をロックさせる。
そして、CPU 100は、暗証番号受信部107からの集配業者
6の暗証番号の入力を監視し(ステップS14)、暗証番号
の入力があるまで待機する(ステップS14で“NO”)。
【0076】一方、集配箱装置1のCPU 100は、暗証番号
の入力があった場合(ステップS14で“YES”)、入力さ
れた暗証番号を、暗証番号記憶部102に記憶してある暗
証番号と照合することによって認証を行なう(ステップ
S15)。認証がOKである場合には(ステップS15で“YE
S”)、CPU 100は、扉ロック機構105に開閉扉13のロッ
クを解除させ(ステップS16)、認証がOKでない場合に
は(ステップS15で“NO”)、出力部106からエラーの旨
を出力する(ステップS17)。このエラー出力は、例え
ば、ブザー音,ランプの点灯,エラーの旨の文字列の表
示等によって行なう。なお、エラーの旨を、後述するよ
うな現場の集配作業者が利用する携帯型通信装置に送信
するようにしてもよい。
【0077】また、ホームサーバ2のCPU 200は、集配箱
装置1へ配送されるべき物品Aの配送依頼を監視している
(ステップS21)。配送依頼は、顧客CLTが、リモートコ
ントローラ4を操作してデジタルテレビ受像機3を介し
て、また、例えば、戸外からネットワーク対応型携帯電
話機,携帯情報端末装置(PDA:Personal Digital Assi
stant)等の携帯型通信装置5を操作してネットワークNE
T及び外部通信インタフェース22を介して、ホームサー
バ2に伝えられるものであって、例えば、スーパーマー
ケットに対する惣菜の宅配注文等である。
【0078】ホームサーバ2のCPU 200は、受信情報が配
送依頼する旨の要求でなかった場合(ステップS21で“N
O”)、上記ステップS22の処理に移行し、一方、引き取
り依頼する旨の要求でなかった場合(ステップS22で“N
O”)、その他の処理を実行する(ステップS27)。
【0079】一方、ホームサーバ2のCPU 200は、受信情
報が配送依頼する旨の要求であった場合(ステップS21
で“YES”)、暗証番号生成プログラム201aを起動し、
要求に対応する開閉扉13のロック解除用の暗証番号を割
り当て、割り当てた暗証番号をLANインタフェース203を
介して集配箱装置1へ通知する(ステップS25)。
【0080】そして、ホームサーバ2のCPU 200は、この
要求に応じた配送依頼を、前記暗証番号と共に、配送業
者(本実施の形態においては、直接的には集配業者6で
ある)への窓口となる例えばクリーニング業者,スーパ
ーマーケット等のインターネットサーバ7,8へLANイン
タフェース203を介して送信する(ステップS26)。一
方、集配箱装置1のCPU 100は、ステップS25に応じて、
上記ステップS13〜S17と同様の処理を実行する。
【0081】なお、本実施の形態において、集配箱装置
1は、単なる箱体の保管庫12を備えている構成として説
明したが、内部に保持される物品Aに応じて、保温,保
湿等の付加機能を備えることも可能である。
【0082】また、本実施の形態においては、暗証番号
の割り当て、即ち発行は、ホームサーバ2によりなされ
るように説明したが、集配箱装置1に暗証番号生成プロ
グラム201aを持たせ、該集配箱装置1に発行させるよう
に構成することも可能である。
【0083】同様にして、顧客CLTが利用する携帯型通
信装置5により発行し、直接的に集配箱装置1にセットす
るように構成することも可能である。具体的には、図4
に示す如く、携帯型通信装置5としては、種々の通信方
式に対応したものを採用することができ、例えば、ネッ
トワーク対応型携帯電話機,Bluetooth対応型携帯情報
端末装置,赤外線通信対応型携帯電話機,非接触式ICカ
ード等を採用することが可能である。従って、集配箱装
置1の暗証番号受信部107としては、これらの通信方式に
対応したものを採用することになる。これらの携帯型通
信装置5は、暗証番号を記憶するためのメモリ(図示せ
ず)と、暗証番号生成プログラム201a等のコンピュータ
プログラムを実行するためのCPUを通常備えているの
で、既存のものにこのような機能を持たせることは容易
である。
【0084】また、暗証番号の発行・セットだけでな
く、上記の通信機能を利用して開閉扉13のロック解除を
集配箱装置1に行なわせたり、ホームサーバ2及びリモー
トコントローラ4を利用して行なう各種の依頼を携帯型
通信装置5で行なうようにし、依頼の旨の要求(以下、
「依頼情報」と称す)を集配箱装置1を介してホームサ
ーバ2へ転送するように構成してもよい。
【0085】さらに、同様にして、図5に示す如く、物
品Aの集配を実際に行なう現場の集配作業者61が利用す
るような携帯型通信装置62により、開閉扉13のロック解
除を集配箱装置1に行わせることも可能である。このよ
うな場合の携帯型通信装置62の通信方式,ハードウェア
構成等は、上記した顧客CLTの携帯型通信装置5と同様で
あるのでその説明は省略する。
【0086】また、以上の説明においては、集配箱装置
1及びホームサーバ2の関係は、ホームネットワークにお
けるクライアントサーバシステムとしてあり、ホームサ
ーバ2が依頼情報の生成、暗証番号の発行等の集配に関
する情報の管理を行う構成としたが、集配箱装置1をス
タンドアローン型として、全ての処理を集配箱装置1に
行わせるように構成してもよい。
【0087】ところで、顧客CLTの依頼が発端となる集
配の場合以外にも、例えば、顧客CLTが通信販売で商品
を注文した場合、知り合いから贈り物を宅配される場合
等があるが、この場合、図6に示す如く、通信販売業
者,知り合い等の発送人9は、ネットワーク対応型携帯
電話機,パーソナルコンピュータ等の種々の通信装置91
を利用して、又は本願発明に係る集配箱装置1を利用し
て、発送の依頼先である集配業者6が運用する発送依頼
受付用通信装置64に通信により依頼を行う。従って、発
送人9は、発送依頼情報をその通信装置91により生成
し、直接的に又はネットワークNETを介して間接的に発
送依頼受付用通信装置64に発送依頼情報を送信する。
【0088】集配業者6は、発送依頼受付用通信装置64
を利用して、該当する荷受先の地域を担当する現場の集
配作業者61に対して、発送依頼情報(これには、後で詳
述する暗証番号が含まれる)を転送する。集配作業者61
は、該集配作業者61が利用する集配作業車65の車載通信
装置又は携帯型通信装置62により上記転送情報を受信す
る。ここで、車載通信装置で受信した上記転送情報を、
携帯型通信装置62へダウンロードするように構成するこ
とも可能である。勿論、発送人9からの発送依頼を、現
場の集配作業者61が直接的に受けるように構成すること
も可能であるが、現実的には、依頼受付に関する処理を
発送依頼受付用通信装置64で集中管理する方が望まし
い。
【0089】次に、発送依頼に伴う暗証番号の発行態様
の例について図7〜図16を参照しながら説明する。以
下の説明においては、荷受人(顧客CLT),発送人9,及
び集配業者6は、各々での処理を、前述した如き各々が
利用する通信装置により実行することが望ましい。具体
的には、各々の通信装置とは、荷受人であれば、集配箱
装置1,ホームサーバ2,携帯型通信装置5等であり、発
送人9であれば、通信装置91,集配箱装置1等であり、集
配業者6であれば、発送依頼受付用通信装置64,集配作
業者61の携帯型通信装置62,集配作業車65(厳密には、
その車載通信装置)等である。
【0090】まず、図7を参照して、発送人9は、集配
業者6に対する発送依頼に先立ち、荷受人となる顧客CLT
に対して物品Aの発送を予告する(ステップ)。発送
予告を受け、これを了承した場合には、荷受人は、暗証
番号を発行し(ステップ)、発行した暗証番号を集配
箱装置1にセットする(ステップ)。そして、荷受人
は、集配箱装置1にセットしたものと同一の暗証番号
を、例えば、荷受け了承の旨を示す情報と共に発送人9
へ通知する(ステップ)。発送人9は、暗証番号の通
知を受けるのに応じて、集配業者6に対して発送依頼を
し、この際に、通知を受けた暗証番号を集配業者6に引
き渡す(ステップ)。
【0091】同様の態様として、図8に示す如く、発送
人9が、集配業者6に対する発送依頼に先立って、荷受人
となる顧客CLTに対して物品Aの発送を予告した場合(ス
テップ)、発送予告を受けた荷受人が、暗証番号を発
行せずに、荷受け了承の旨の情報のみを発送人9に返す
(ステップ)ことも可能である。この場合には、荷受
け了承の旨の情報の通知を受けた発送人9が、暗証番号
を発行し(ステップ)、発行した暗証番号を荷受人へ
通知する(ステップ)。そして、発送人9は、荷受人
に通知した暗証番号の引き渡しと共に、集配業者6に対
して発送依頼を行う(ステップ)。一方、荷受人は、
発送人9から通知を受けた暗証番号を集配箱装置1にセッ
トする(ステップ)。
【0092】また、集配業者6が暗証番号を発行する場
合、図9に示す如く、まず、発送人9が、集配業者6へ発
送依頼をする(ステップ)。次いで、発送依頼を受け
た集配業者6は、暗証番号を発行し(ステップ)、荷
受人に対して発送予告をする(ステップ)。ここで、
この発送予告には、当該荷受人に対しての発送依頼を上
記発送人9から受けたこと、又は当該荷受人に対しての
発送依頼を上記発送人9から受けた本物の集配業者6であ
ること等を証明する情報(以下、「発送依頼証明」と称
す)の提示と、集配業者6が発行した暗証番号の通知と
が含まれる。そして、このような発送予告を受けた荷受
人は、発送予告に含まれる暗証番号を集配箱装置1にセ
ットする(ステップ)。
【0093】同様の態様として、図10に示す如く、ま
ず、発送人9が、集配業者へ発送依頼をし(ステップ
)、発送依頼を受けた集配業者6が、上記発送依頼証
明と共に、暗証番号を含まない発送予告を荷受人に対し
て行なう(ステップ)。次いで、発送予告を受けた荷
受人は、暗証番号を発行し(ステップ)、発行した暗
証番号を集配箱装置1にセットする(ステップ)。そ
して、荷受人は、この暗証番号を集配業者6へ通知する
(ステップ)。
【0094】また、集配業者6が荷受人に対して通知す
る発送予告に対してより大きな信頼性を持たせるべく、
図11に示す如く、予め開設した集配業者認証機関600
により集配業者6が少なくとも本物の集配業者であるこ
とを認証してもらい、認証の旨の情報(以下、「集配業
者認証ID」と称す)を発行してもらう(ステップ)。
そして、集配業者6が、発送人9から発送依頼を受けると
(ステップ)、集配業者6は、集配業者認証IDの提示
を含む発送予告を荷受人に対して行なう(ステップ
)。発送予告を受けた荷受人は、暗証番号を発行し
(ステップ)、発行した暗証番号を集配箱装置1にセ
ットする(ステップ)と共に、この暗証番号を集配業
者6へ通知する(ステップ)。
【0095】また、図12に示す如く、集配業者認証機
関600から発送依頼毎に集配業者認証IDを発行してもう
ことも可能である。この場合には、例えば、集配業者認
証機関600に暗証番号を発行してもらうことも可能であ
る。つまり、集配業者6が、発送人9から発送依頼を受け
るのに伴い(ステップ)、集配業者6は、集配業者認
証機関600に、集配業者認証IDと、当該発送依頼に対応
する暗証番号とを発行してもらう(ステップ)。この
とき、集配業者認証IDは、当該発送依頼固有のものであ
ってもよい。集配業者6は、この集配業者認証ID付きの
暗証番号の発行を受けて、荷受人に対して発送予告を行
う(ステップ)。ここで、この発送予告には、上記集
配業者認証ID付きの暗証番号の通知が含まれる。そし
て、このような発送予告を受けた荷受人は、発送予告に
含まれる暗証番号を集配箱装置1にセットする(ステッ
プ)。
【0096】また、図13に示す如く、集配業者6を集
配業者が運用するウェブサイト(以下、「集配業者ウェ
ブサイト」と称す)63で代用することも可能である。こ
の場合、集配業者ウェブサイト63には、発送依頼の受け
付け及び管理,暗証番号の発行等の機能を持たせる。例
えば、集配業者ウェブサイト63には、受け付けた依頼の
管理番号,依頼元である発送人9に関する情報(名前,
住所,電話番号,発送物の内訳等),荷受人に関する情
報(名前,住所,電話番号等)等の種々の発送依頼情報
を掲載する。従って、発送人9が、集配業者ウェブサイ
ト63に発送依頼情報を書き込み、また、荷受人が発送依
頼情報の確認及び暗証番号の発行を受けることができる
ように構成する。
【0097】つまり、発送人9が集配業者ウェブサイト6
3にアクセスし、該集配業者ウェブサイト63上で発送依
頼を行う(ステップ)。発送依頼が完了すると、上述
した如き各情報が集配業者ウェブサイト63上に1つの配
送依頼注文として掲載され、発送人9は、例えば、この
集配業者ウェブサイト63の一部を構成する電子メール送
信用のウェブページから、荷受人へ電子メールを送信す
ることによって該荷受人へ発送予告をする(ステップ
)。この荷受人へ送信される電子メールには、集配業
者ウェブサイト63の例えばURLが含まれており、これを
受信した荷受人は、該URLの部分を指示することによっ
て、集配業者ウェブサイト63へ容易にアクセスすること
が可能である(ステップ)。集配業者ウェブサイト63
へアクセスした荷受人は、自分への発送予告に対応する
発送依頼が当該集配業者ウェブサイト63上に掲載されて
いることを確認すると、集配業者ウェブサイト63の指示
に従って、暗証番号を発行して集配業者ウェブサイト63
へ送信する(ステップ)。また、これに代えて、集配
業者ウェブサイト63の指示に従って、集配業者ウェブサ
イト63が発行する暗証番号を受信するように構成しても
よい(ステップ)。そして、荷受人は、このように発
行された暗証番号を集配箱装置1にセットする(ステッ
プ)。
【0098】同様に、図14に示す如く、発送人9が荷
受人に発送予告をするのに代えて、集配業者ウェブサイ
ト63から自動的に荷受人に発送予告をするように構成し
てもよい。つまり、まず、発送人9が集配業者ウェブサ
イト63にアクセスし、該集配業者ウェブサイト63上で発
送依頼を行う(ステップ)。発送依頼が完了すると、
前述した如き各情報が集配業者ウェブサイト63上に1つ
の配送依頼注文として掲載される一方、集配業者ウェブ
サイト63は、該集配業者ウェブサイト63のURLを含む電
子メール形式の発送予告を荷受人へ送信する(ステップ
)。荷受人は、受信した電子メールに含まれるURLに
対応した集配業者ウェブサイト63へアクセスし(ステッ
プ)、前述と同様に、集配業者ウェブサイト63又は荷
受人の何れかが暗証番号を発行する(ステップ,
)。そして、荷受人は、このように発行された暗証番
号を集配箱装置1にセットする(ステップ)。
【0099】以上の実施の形態においては、集配箱装置
1のロックの解除に利用される鍵情報が荷受人と集配業
者とで同一、所謂「共通鍵方式」であるものとして説明
したが、これに代えて、2種類の鍵情報を利用する所謂
「非対称鍵方式」を利用してもよい。
【0100】例えば、図15に示す如く、発送人9は、
公開鍵を発行し、該公開鍵を含めた発送予告を荷受人に
対して行なう(ステップ)一方、発送人9は、秘密鍵
を発行し、発行した秘密鍵を含めた発送依頼を集配業者
6に対して行なう(ステップ)。一方、荷受人は、発
送人9からの発送予告に含まれた公開鍵を集配箱装置1に
セットする。
【0101】同様に、図16に示す如く、発送人9が、
荷受人に対して発送予告をする(ステップ)一方、集
配業者6に発送を依頼する(ステップ)。発送予告を
受けた荷受人は、公開鍵及び秘密鍵を発行し、公開鍵を
集配箱装置1にセットする(ステップ)一方、秘密鍵
を集配業者6に引き渡す(ステップ)。
【0102】上記の2つの態様のように、荷受人側が保
持する公開鍵は、集配箱装置1にセットされる一方、集
配業者6側が保持する秘密鍵は、発送依頼等の情報の暗
号化に利用される。暗号化された情報は、例えば、発送
依頼受付用通信装置64から現場の集配作業者61の携帯型
通信装置62に転送される等して、携帯型通信装置62に一
時的に保持され、該携帯型通信装置62から適宜の通信方
法により集配箱装置1に送信されることによって、集配
箱装置1内に取り込まれる。集配箱装置1は、受信した暗
号化情報を公開鍵により復号化し、例えば復号化が可能
であった場合に、ロックを解除する。また、セキュリテ
ィ性をより向上させるべく、復号化内容に基づいて更な
る認証をすることも可能である。このように、鍵情報
は、暗証番号のような鍵情報そのものである必要はな
く、鍵により暗号化された情報であってもよい。さら
に、鍵情報は、デジタルID又は電子署名等のセキュリテ
ィ方式を採用したものであってもよい。
【0103】また、以上の如く構成された集配箱装置1
は、荷受人だけでなく、発送人側でも同様にして発送用
として利用することも可能であり、従って、荷受人及び
発送人の双方で利用することも可能である。
【0104】このような観点から、例えば、図17に示
す如く、或る顧客CLTが、或る出張先A(例えば、ホテル
等)に宿泊した際に、この出張先Aに設置されている集
配箱装置1に洗濯物としての物品Aを預け入れたとする
(ステップ)。この際に、顧客Aは、集配箱装置1を介
して「送付先」を指定し、該集配箱装置1から「暗証番
号」を取得する。このような場合、集配箱装置1には、
前述した如き構成に追加して、適宜の入力手段を備えて
いることが望ましい。
【0105】例えば、顧客CLTが、「送付先」として次
の出張先B(例えば、別のホテル)とした場合、まず、
出張先Aの集配箱装置1に預け入れられた物品Aは、集配
業者6により引き取られ(ステップ)、クリーニング
業者に引き渡される。そして、この物品Aは、クリーニ
ング業者により例えばクリーニングされ(ステップ
)、再び集配業者6により、「送付先」である次の出
張先Bの集配箱装置1に引き渡される(ステップ)。
【0106】次の出張先Bに到着した顧客CLTは、この出
張先Bに設置された集配箱装置1から、上記「暗証番号」
を利用してその内部に収納されたクリーニング後の物品
Aを取り出す(ステップ)ことができる。
【0107】これは一例であって、伝送可能な形態の鍵
情報を利用する本願発明に係る集配箱装置1によれば、
複数の集配箱装置1を利用して様々な利用形態を想定す
ることが可能である。従って、用途を上記のようなクリ
ーニングサービスに限定するものではなく、例えば、単
なる配送サービスとすることも可能である。また、上記
のように、発送人及び荷受人が同一であって複数の集配
箱装置1を利用してもよく、また、発送人及び荷受人が
単一の集配箱装置1を、駅等の公共施設に設置された共
用ロッカーのように利用してもよい。
【0108】
【発明の効果】以上に詳述したように本願発明によれ
ば、集配のために顧客が在宅する必要がなく、また、配
送場所を可及的に顧客宅近傍に設定することができ、従
って、集配業者にとっても、顧客の在宅の是非を心配す
る必要もない。
【0109】また、本願発明によれば、集配箱装置のロ
ックを解除するためのセキュリティ性の高い鍵情報の発
行、及びセキュリティ性を維持したままでの集配業者に
よる鍵情報の取得を、顧客及び集配業者の手を煩わせる
ことなく行なことができる。
【0110】さらには、本願発明によれば、上記のよう
なセキュリティ性の高い鍵情報により、顧客及び集配業
者が手軽にロックを解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係る集配方法及び集配箱装置を説
明するための説明図である。
【図2】 図1に示したネットワークの構成、並びにホ
ームサーバ及び集配箱装置の制御系の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 本願発明に係る集配方法における集配箱装置
及びホームサーバの相互処理内容を示すフローチャート
である。
【図4】 本願発明に係る集配箱装置を操作するための
顧客の通信装置の形態を説明するための説明図である。
【図5】 鍵情報を保持する集配業者(特に、現場の集
配作業者)の通信装置の形態を説明するための説明図で
ある。
【図6】 発送人からの発送依頼に伴う、集配箱装置の
鍵情報の流通経路を説明するための説明図である。
【図7】 発送人から荷受人に対して発送予告をする場
合の、集配箱装置の鍵情報の流通経路の一例を説明する
ための説明図である。
【図8】 発送人から荷受人に対して発送予告をする場
合の、集配箱装置の鍵情報の流通経路の他の例を説明す
るための説明図である。
【図9】 集配業者から荷受人に対して発送予告をする
場合の、集配箱装置の鍵情報の流通経路の一例を説明す
るための説明図である。
【図10】 集配業者から荷受人に対して発送予告をす
る場合の、集配箱装置の鍵情報の流通経路の他の例を説
明するための説明図である。
【図11】 発送人及び/又は集配業者等の「なりすま
し」防止のための認証機関を利用した集配箱装置の鍵情
報の流通経路の一例を説明するための説明図である。
【図12】 発送人及び/又は集配業者等の「なりすま
し」防止のための認証機関を利用した集配箱装置の鍵情
報の流通経路の他の例を説明するための説明図である。
【図13】 集配管理用のウェブサイト(集配業者ウェ
ブサイト)を利用した集配箱装置の鍵情報の流通経路の
一例を説明するための説明図である。
【図14】 集配管理用のウェブサイト(集配業者ウェ
ブサイト)を利用した集配箱装置の鍵情報の流通経路の
他の例を説明するための説明図である。
【図15】 「非対称鍵方式」を利用した集配箱装置の
鍵情報の流通経路の一例を説明するための説明図であ
る。
【図16】 「非対称鍵方式」を利用した集配箱装置の
鍵情報の流通経路の他の例を説明するための説明図であ
る。
【図17】 複数の集配箱装置を利用した、集配箱装置
の利用形態の一例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1……集配箱装置 2……ホームサーバ 3……デジタルテレビ受像機 4……リモートコントローラ 5……携帯型通信装置 6……集配業者 7……インターネットサーバ 8……インターネットサーバ 9……発送人 12……保管庫 13……開閉扉 62……携帯型通信装置 63……集配業者ウェブサイト 64……発送受付用通信装置 65……(通信装置付き)集配作業車 91……通信装置 600……集配業者認証機関 A……物品 CLT……顧客(荷受人,発送人) NET……ネットワーク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月8日(2002.11.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 集配箱装置の鍵情報発行取得方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、所謂「宅配ボッ
クス」と呼ばれる集配箱装置に関し、特に、該集配箱装
置に対して物品の出し入れを行なうための扉のロックを
解除するための鍵情報の取り扱いに関する方法の改良で
あって、これによって、宅配物の集配にかかる労力を大
幅に軽減し、宅配物の集配にかかるセキュリティを大幅
に向上することができる集配箱装置の鍵情報発行取得方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、宅配クリーニングにおいては、
顧客が電話,電子メール等の適宜の通信手段を利用して
宅配クリーニング業者(以後、単にクリーニング業者と
称す)に衣類,布団等の物品のクリーニングを注文す
る。クリーニング業者は、委託している集配業者に依頼
し、顧客が指定する日時に顧客宅まで引き取りに行き、
また、クリーニング後にも、顧客が指定する日時に顧客
宅まで宅配するようになっている。
【0003】また、集配場所にあっては、顧客は、近所
のコンビニエンスストア等を指定することができ、これ
によって都合の良い時間に集配業者に集配させることも
できる。
【0004】ところが、以上の如き従来の集配方法にお
いて、集配場所を顧客宅とした場合、顧客は、予定集配
時間帯に在宅している必要があり、時間的に拘束される
ことになる。この点については、集配業者にとっても、
顧客が不在の場合には、不在票を記入して顧客宅のポス
トに投函しなくてはならない等の手間がかかる。勿論、
この際に、近所宅に宅配物を預けることも可能である
が、最近では、預かった宅配物の責任を負うことを嫌が
る家庭が多いため、集配業者も近所宅に宅配物を預ける
ことはしなくなりつつある。
【0005】一方、配送場所をコンビニエンスストア等
とした場合、顧客は、時間的な拘束を受け難くなり、集
配業者は、顧客の在宅の是非を心配する必要もなくなる
が、顧客にとっては、この配送場所まで取りに行かなく
てはならないという手間が発生する。
【0006】勿論、このような問題は宅配クリーニング
に限ったものではなく、宅配一般に関して言えるもので
あって、以上のような観点から、所謂「宅配ボックス」
と呼ばれる電子ロック式の集配箱装置の開発が従来から
なされており、主として集合住宅用の共同ロッカーとし
て実用化されている。集配箱装置の代表的なものとして
は、以下の4種類が挙げられる。
【0007】(1)第1の種類としては、例えば、特開
平5-147694号公報,特開平7-293068号公報,特開平10-1
27470号公報等があり、これらに開示された集配箱装置
は、例えば、集合住宅のエントランスに一括して又は各
戸に設置され、集配業者が、集配箱装置内の発送すべき
物品の引き取り目的で又は他から発送されてきた物品を
集配箱装置内へ入れる目的で、当該集配箱装置の扉のロ
ックを、テンキー等により鍵情報を手入力して電気的に
解除する構成のものである。
【0008】(2)第2の種類として、例えば、上記の
特開平5-147694号公報,特開平10-127470号公報等に
は、部屋番号、又は部屋番号と集配業者を特定する番号
との組み合わせを鍵情報として利用するものが開示され
ている。
【0009】(3)第3の種類として、特開平5-287943
号公報,特開平7-237696号公報,特開平10-127470号公
報,特開2000-17911号公報等には、集配業者を特定する
ための情報を記録した磁気カードを利用して集配箱装置
にアクセスするものが開示されている。
【0010】(4)第4の種類として、特開平9-8925号
公報等には、集配箱装置に設けられた撮像装置により集
配業者を撮像し、この集配業者の撮像画像をインターホ
ン,携帯型通信装置等により確認し、ロックの解除操作
をリモートで行なうものが開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、第1の種類の集配箱装置にあっては、集配箱装置の
所有者がロックを解除する場合には、当該所有者のみが
知り得る鍵情報を利用して行なえばよいが、集配業者の
ような第三者にロックを解除させるためには、このよう
な鍵情報を何らかの方法により集配業者に対して割り当
て、知らしめておく必要がある。
【0012】また、第2の種類の集配箱装置にあって
は、部屋番号及び集配業者を特定する番号等は不変なも
のであり、当該集配業者が一度この鍵情報を手に入れた
後にあっては、該鍵情報の外部への流出の危険性があ
り、また、この集配業者の誰でも集配箱装置のロックを
いつでも解除できてしまうという問題がある。
【0013】また、第3の種類の集配箱装置にあって
は、上記の如き部屋番号及び集配業者を特定する番号等
に比べて無制限に不特定多数の人間が集配箱装置にアク
セス可能な状態は回避できるが、集配業者は、常に同一
の情報が記録されたカードを所持していることになり、
このような磁気カードが複数毎発行されることになる
と、紛失したとき等のセキュリティが維持されない。ま
た、集合住宅にあっては、住人が転居することもあり、
セキュリティを維持すべく転居の都度、このような磁気
カードを発行する手間は甚大である。
【0014】さらに、第4の種類の集配箱装置にあって
は、鍵情報を不要とすることはできるが、画像で確認し
た集配業者が本物の集配業者であるかを識別することは
困難であり、また、このような集配業者の訪問の都度、
顧客がいちいち応対しなければならないという手間も残
る。
【0015】本願発明は以上の如き事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、集配箱装置のロックを解除
するためのセキュリティ性の高い鍵情報の発行、及びセ
キュリティ性を維持したままでの集配業者による鍵情報
の取得を、顧客及び集配業者の手を煩わせることなく行
なわせることにより、集配のために顧客が在宅する必要
がなく、また、配送場所を可及的に顧客宅近傍に設定す
ることができ、従って、集配業者にとっても、顧客の在
宅の是非を心配する必要もない集配箱装置の鍵情報発行
取得方法を提供することにある。
【0016】なお、本明細書において、集配箱装置を実
質的な集配作業以外で利用する者を、「集配業者」に対
して「顧客」と呼び、該「顧客」は、後述するように
「発送人」又は「荷受人」となり得る。また、「顧客」
は集配箱装置を必ずしも所有している必要はなく、共同
利用される集配箱装置を利用する場合も含んでいる。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願発明に係る集配箱装置の鍵情報発行取得方法
は、集配業者が、発送人から発送依頼を受けた物品を荷
受人の集配箱装置に入れるべく、該集配箱装置に設けら
れた扉の電子錠を開錠するための電子化された鍵情報を
取得する集配箱装置の鍵情報発行取得方法であって、発
送人側が荷受人側に前記物品の発送予告をし、荷受人側
又は発送人側が前記鍵情報を発行し、荷受人側が前記鍵
情報を発行する場合には、発行した鍵情報を集配業者側
に引き渡し、発送人側が前記鍵情報を発行する場合に
は、発行した鍵情報を荷受人側及び集配業者側の双方に
引き渡すことを特徴とする。
【0018】また、集配業者が、発送人から発送依頼を
受けた物品を荷受人の集配箱装置に入れるべく、該集配
箱装置に設けられた扉のロックを解除するための電子化
された鍵情報を得る集配箱装置の鍵情報発行取得方法で
あって、発送人側から物品の発送依頼を受けた集配業者
側が荷受人側に前記物品の発送予告をし、発送人側又は
集配業者側が前記鍵情報を発行し、発送人側が前記鍵情
報を発行する場合には、発行した鍵情報を荷受人側及び
集配業者側の双方に引き渡し、集配業者側が前記鍵情報
を発行する場合には、発行した鍵情報を荷受人側に引き
渡すことを特徴とする。
【0019】本願発明における「集配業者」は、集配を
専門に営んでいる業者に限定されるものではなく、例え
ば、宅配クリーニング業の一環としてクリーニング物の
集配を行なっているクリーニング業者であってもよい。
また、ここでいう携帯型通信装置とは、所謂PDA(Perso
nal Digital Assistant)に限らず、携帯可能な如何な
る通信装置であってもよく、例えば、鍵情報の書き換え
が可能なメモリを有するネットワーク対応型の携帯電話
機等であってもよい。
【0020】上記集配箱装置は、集配の際に、顧客が時
間的な制約を受けないように、集配業者が物理的にアク
セス可能な場所に設置され、好ましくは、顧客の集配場
所までの往来の手間を大幅に軽減すべく、例えば、顧客
宅の玄関前等に設置される。また、集配箱装置は、顧客
宅の敷地内の他の場所(好ましくは、戸外)、さらに
は、集合住宅である場合には、例えば、該集合住宅の共
有部分等とすることができる。このように、集配箱装置
の設置場所を顧客宅に可及的に近付けることにより、こ
れに応じた分だけ、顧客の集配場所までの往来の手間を
軽減することが可能となる。
【0021】また、集配箱装置は、宅配業における集配
の用途に限定されるものではなく、例えば、郵便の集配
にも適用可能である。さらに、本願発明において、上記
物品は、前述したようなクリーニング対象となる衣類等
に限定されるものではなく、如何なる物品であってもよ
いことは言うまでもない。
【0022】本願発明においては、最終的に、集配箱装
置のロックを解除する集配業者が、荷受人が集配箱装置
にセットする鍵情報(又はこれに関連する鍵情報、これ
については後述する)を取得する必要がある。そこで、
この場合の発送側の第三者を「発送人」、荷受側の顧客
を「荷受人」とそれぞれ呼び、「発送人」及び「荷受
人」はそれぞれ入れ替え可能であり、双方共に集配箱装
置を所有・利用することが可能であるものとし、以下に
集配箱装置の鍵情報が発行されてから集配業者によって
取得されるまでについて記述する。
【0023】宅配に関しては、顧客が集配箱装置に対す
る集配を集配業者に自発的に依頼する場合だけでなく、
第三者がこの顧客に対して物品の発送を集配業者に依頼
する場合も多く発生する(例えば、通信販売で商品を注
文した場合、知り合いから贈り物を宅配される場合
等)。このような場合、顧客と集配業者との直接のやり
取りだけで集配業者が顧客から、集配箱装置を開錠する
ための鍵情報を取得することは困難である。なぜなら
ば、第三者が物品を発送してくることを顧客が事前に知
らないことがあるためである。
【0024】上述のように、最終的には、荷受人側がそ
の集配箱装置に鍵情報をセットし、該集配箱装置にセッ
トされる鍵情報を、集配業者側がそのロックの解除用に
取得することを要する。従って、荷受人側及び集配業者
側の双方が或る種の鍵情報を保持することになるが、こ
のような鍵情報は、荷受人側及び集配業者側のほかに
も、発送人側が発行することもあり得る。
【0025】荷受人側が鍵情報を発行する場合には、集
配箱装置にセットする鍵情報は、この発行したものを用
いる一方、この鍵情報を集配業者側に直接的に、又は集
配業者側に発送人側を介して間接的に引き渡すことが想
定される。また、発送人側が鍵情報を発行する場合に
は、集配箱装置にセットする鍵情報は、荷受人側に直接
的に又は集配業者側を介して間接的に引き渡し、集配箱
装置のロックを解除するための鍵情報は、集配業者側に
直接的に又は荷受人側を介して間接的に引き渡すことが
想定される。さらに、集配業者側が鍵情報を発行する場
合には、集配箱装置のロックを解除するための鍵情報
は、この発行したものを用いる一方、この鍵情報を荷受
人側に直接的に、又は荷受人側に発送人側を介して間接
的に引き渡すことが想定される。
【0026】但し、荷受人側が鍵情報を発行する場合は
よいが、発送人側又は集配業者側が鍵情報を発行する場
合には、鍵情報発行の信頼性が問われる。即ち、誰でも
鍵情報を発行できる状態では、所謂「なりすまし」が発
生し、セキュリティを維持できないからである。そこ
で、発送人側又は集配業者側が直接的に又は間接的に荷
受人側に対して発送予告をし、該発送予告に一定の信頼
情報、つまり、発送人側を特定する情報又は集配業者側
を特定する情報を持たせ、発送人側又は集配業者側の
「なりすまし」を防止する。
【0027】発送人側が荷受人側に対して直接的に発送
予告をする場合には、例えば、荷受人側が発送人側を知
っていれば、発送人側の名前を知らされればよいであろ
う。つまり、具体的に言えば、発送予告は、発送人側を
特定可能な名前,メールアドレス等を含んだ電子メール
であるかも知れない。勿論、本願発明においては、通信
手段を電子メールに限定するものではなく、上述したよ
うな発送人側を特定可能な情報を含んでいればよい。
【0028】また、通信販売等で商品を注文する場合の
ように、荷受人側が発送人側を直接的に知らないような
場合であっても、発送予告に発送人側の名前が含まれて
いれば、荷受人側は自分で注文したことを通常は覚えて
いるので、上述の如き電子メールで実質的に事足りるで
あろう。
【0029】同様にして、集配業者側が発送予告する場
合には、多少複雑化するが、当該集配業者が著名な集配
業者であれば、集配業者の社名等の集配業者側を特定す
る情報を含めることで解決できるかも知れない。但し、
これでは、「なりすまし」を防止することにはならない
ので、例えば、集配業者が本物であるか、特に、確かに
宅配物の自分(荷受人)への宅配の依頼を受けている本
物の集配業者であるかということを証明し、この証明を
荷受人に対して発送予告に含めて提示する。集配業者が
本物であることを証明するためには、例えば、所定の認
証機関(認証機関側)を設けて、そこからそのような証
明を発行してもらうことが可能である。このような証明
方法は、集配業者側に限らず、「なりすまし」の可能性
のある発送人側に対しても適用可能である。
【0030】具体的に、認証機関は、例えば、第三者か
らなる機関であって、その認証情報が社会的に認められ
る機関であることが望ましい。しかし、例えば、このよ
うな認証機関側をウェブサイトとして運営することも可
能であるので、実質的には第三者ではなく、集配業者が
運営することも可能である。何れにせよ、当該ウェブサ
イトでの認証情報が少なくとも荷受人に対して一定の安
心感を持たせられるものであればよい。
【0031】より具体的には、上記認証機関側は、例え
ば、デジタル証明書を発行する所謂「認証局」のような
ものであり、更に具体的には、例えば、「SET(Secure
Electronic Transactions)」の仕様に準拠した認証局
のようなものである。このような認証方法にあっては、
発送人側及び/又は集配業者側の登録を条件とするが、
このような登録は、一連の集配の都度の一時的な登録と
してもよい。また、本願発明においては、荷受人側の認
証は必須ではないが、このような荷受人側とやり取りす
る発送人側及び集配業者側が要求するのであれば、荷受
人側を認証の対象に含めることも可能である。
【0032】また、上述の如くウェブサイトに一定の信
頼性を持たせることができるのであれば、例えば、集配
業者が、発送依頼受付用のウェブサイトを開設し、この
ウェブサイトで受けた発送人側からの発送依頼をこのウ
ェブサイト上に公開する一方、発送依頼があった旨を荷
受人側に通知することによって発送予告をし、荷受人側
が当該ウェブサイトへのアクセスの際に、荷受人側又は
ウェブサイトの何れかによって鍵情報を発行するように
構成してもよい。
【0033】以上のようにして信頼性を確保される鍵情
報は、所謂「共通鍵方式」のような単一の鍵情報(又は
暗証番号情報)を利用するものであってもよく、所謂
「非対称鍵方式」のような2種類の鍵を利用するもので
あってもよい。非対称鍵方式の場合には、一般的には、
暗号化用の公開鍵と復号化用の秘密鍵とを有する。
【0034】前述したような発送人側及び/又は集配業
者側を特定する情報には、実際の運用にあっては、発送
依頼に関する情報が伴って伝送される可能性があるの
で、このような情報は、プライバシーの保護上、そのセ
キュリティを確保すべく暗号化して伝送されることが望
まれる。
【0035】この場合、例えば、上述とは逆に、秘密鍵
を暗号化用、公開鍵を復号化用としてそれぞれ利用す
る。そして、公開鍵を荷受人側が取得可能なようにし、
集配業者側は、発送人側から取得した秘密鍵によって、
発送人側及び/又は集配業者側を特定する情報、発送依
頼に関する情報等を暗号化し、暗号化情報を発送予告と
して荷受人側に伝送する。荷受人側は、集配業者側から
受け取った発送予告を公開鍵により復号化し、これが解
読可能であれば集配箱装置のロックを解除するように構
成しておく。また、解読可能であるだけでなく、解読し
た内容を確認してロックを解除するように構成すること
によりセキュリティ性の更なる向上も期待できる。
【0036】このように、本明細書においては、「鍵情
報」は、電子化暗証番号,電子化鍵等の鍵そのもの以外
の、鍵によって暗号化された情報等を含んでいる。
【0037】以上に説明した発明にあっては、荷受人
側、発送人側、及び集配業者側のそれぞれの情報のやり
取りは、電子化された鍵情報のやり取りの容易性、やり
取りする各種情報のセキュリティの確保、また、これら
鍵情報及び各種情報の処理の容易性から、通信により伝
送されることが望ましく、更には、荷受人側、発送人
側、及び集配業者側のそれぞれが、このような情報の通
信が可能な装置を有してこれら一連の処理を実施するこ
とが望ましい。但し、発送人側及び荷受人側の場合に
は、特別な通信装置を備える必要はなく、上記集配箱装
置を利用可能であることは言うまでもない。このような
通信が可能な装置としては、集配箱装置との通信の際
に、通信内容の漏洩等のセキュリティの問題を最小化す
べく、赤外線,Bluetooth等の近距離通信に適した携帯
型通信装置を採用することが可能である。
【0038】このようなことから、本明細書において、
「荷受人側」とは、荷受人及び/又は該荷受人が利用す
る通信装置であり、「発送人側」とは、発送人及び/又
は該発送人が利用する通信装置であり、「集配業者側」
とは、集配業者及び/又は該集配業者が利用する通信装
置であり、また、「認証機関側」とは、認証機関及び/
又は該認証機関が利用する通信装置である。
【0039】このように、本願発明に係る集配箱装置の
鍵情報発行取得方法によれば、集配箱装置、又はホーム
サーバ及び携帯型通信装置等の装置で発行した電子化さ
れた鍵情報を、特定の集配業者に対して容易に知らしめ
ることができる。
【0040】ここで発行される鍵情報は、通信可能な形
態に電子化されており、集配箱装置に対する物品の出し
入れ単位又は依頼単位で集配業者に発行され得るので、
セキュリティ性が非常に高い。
【0041】また、このように構成することにより、携
帯型通信装置との間で電子化された鍵情報の近距離無線
通信が可能な集配箱装置に対して、荷受人又は集配業者
は、据付式の通信装置を利用しなくても、荷受人又は集
配業者が利用する携帯型通信装置を用いて、集配箱装置
の目の前でロックの解除操作を行なうことが可能であ
る。特に、荷受人の場合には、鍵情報のセット操作,ロ
ックの解除操作等を携帯型通信装置で行なうことができ
るようになるので、外出の直前でも、また、帰宅時であ
っても簡便に集配箱装置を取り扱うことが可能である。
同様に、集配業者の場合には、ロックの解除操作等を携
帯型通信装置で行なうことができるようになるので、現
場の集配作業者が集配の際に、通信のための物理的なイ
ンタフェースなしに、その目の前で集配箱装置を簡便に
取り扱うことが可能である。
【0042】顧客及び集配業者は、鍵情報を利用する際
にもその内容に気を使う必要もなく、また、テンキー等
による入力もないので誤入力の心配もない等、その利用
が非常に容易である。
【0043】なお、以上の発明において、「集配業
者」,「顧客」,「発送人」,「荷受人」,「認証機
関」は、これらの者から委託されて各々の作用をなす被
委託人(又は受託人)であってもよく、従って、「集配
業者側」,「顧客側」,「発送人側」,「荷受人側」,
「認証機関側」は、上記被委託人(又は受託人)が利用
する通信装置であってもよい。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0045】図1は、本願発明の実施の形態に係る集配
方法を説明するための説明図であり、図2は、図1に示
したネットワークの構成、並びにホームサーバ及び集配
箱装置の制御系の構成を示すブロック図である。本実施
の形態においては、図1,図2に示す如く、顧客宅(図
中、左上)には、ホームサーバ2を中心としてLAN 21で
接続されたホームネットワークが構築されている。ホー
ムネットワークを接続する通信方式としては、ここに示
すような有線LAN以外であっても、例えば、赤外線,無
線LAN,Bluetooth等の他の適宜の通信方式を採用するこ
とも可能である。このホームネットワークには、双方向
通信が可能なデジタルテレビ受像機3と、集配箱装置1と
が接続されており、該集配箱装置1は、顧客宅の戸外に
隣接して設置されている。この設置場所は、好ましく
は、玄関前等の例えば集配業者がアクセスし易い場所で
ある。
【0046】図1に示す如く、上記集配箱装置1は、顧
客CLTが物品Aを投入するための投入口11と、該投入口11
から投入される物品Aを一時保管する保管庫12と、顧客C
LT又は集配業者6が物品Aを出し入れするための電子ロッ
ク式の開閉扉13とを備えている。
【0047】さらに、図2に示す如く、集配箱装置1
は、その制御系として、CPU 100,ROM101,RAM 102,LA
Nインタフェース(LAN I/F)103,投入センサ104,扉ロ
ック機構105,出力部106,及び暗証番号受信部107を備
えている。
【0048】CPU 100は、ROM 101に記憶されたコンピュ
ータプログラムに基づいて、これに接続された集配箱装
置1の各部を制御する。ROM 101は、CPU 100の動作に必
要な種々のコンピュータプログラムを記憶している。RA
M 102は、CPU 100の動作時に発生する種々のデータを一
時記憶し、本実施の形態においては、開閉扉13のロック
を解除するための暗証番号を記憶する暗証番号記憶部10
2aをその一部の領域に確保してある。また、LANインタ
フェース103は、集配箱装置1をLAN 21に接続するための
インタフェースである。
【0049】投入センサ104は、投入口11への物品Aの投
入を検出し、検出結果をCPU 100へ与える。扉ロック機
構105は、開閉扉13に付設された電子ロック機構であ
り、CPU100からの指示に応じて開閉扉13のロック及びロ
ック解除を行なう。出力部106は、ランプ,ブザー,液
晶表示器等を備える。暗証番号受信部107は、外部から
送信される暗証番号を直接的に受信し、受信結果をCPU
100へ与える。
【0050】また、ホームサーバ2は、CPU 200,ROM 20
1,RAM 202,及びLANインタフェース(LAN I/F)203を
備えている。
【0051】CPU 200は、ROM 101に記憶されたコンピュ
ータプログラムに基づいて、これに接続されたホームサ
ーバ2の各部を制御する。ROM 201は、CPU 200の動作に
必要な種々のコンピュータプログラムを記憶しており、
本実施の形態においては、暗証番号生成プログラム201a
及びトランザクション処理プログラム201bを記憶してい
る。RAM 202は、CPU 200の動作時に発生する種々のデー
タを一時記憶し、本実施の形態においては、トランザク
ション処理プログラム201bの処理中に発生する種々の情
報を記憶する領域をその一部に確保してある。また、LA
Nインタフェース203は、ホームサーバ2をLAN 21に接続
するためのインタフェースである。
【0052】トランザクション処理プログラム201bは、
物品Aの配送依頼及び引き取り依頼の入力があった場合
に起動され、この依頼の旨の要求を依頼先へ送信すると
共に、暗証番号生成プログラム201aを起動させ、この依
頼に対応する暗証番号を発行して集配箱装置1に割り当
てる一方、該暗証番号を前記依頼の旨の要求に含めるよ
うにプログラムされている。
【0053】LAN 21から構成される本実施の形態のホー
ムネットワークは、外部通信インタフェース(外部通信
I/F)22を介して、その外部のネットワークNETに接続さ
れており、ホームサーバ2は、このネットワークNETを介
して、クリーニング業者,惣菜宅配を請け負うスーパー
マーケット等が運用するインターネットサーバ7,8(図
1参照)に接続可能となっている。このネットワークNE
Tは、本実施の形態においては、インターネット,エク
ストラネット,ネットワーク対応型携帯電話機用の専用
回線等の適宜のネットワークを意味している。
【0054】図3は、顧客CLTが集配箱装置1を利用して
物品Aを集配業者6に集配させる際の、集配箱装置1及び
ホームサーバ2の相互処理内容を示すフローチャートで
ある。なお、ホームサーバ2は、以下の集配箱装置1との
通信により得た各情報、及びホームネットワーク外部の
通信装置との通信により得た各情報をRAM 202のトラン
ザクション記憶部202aに記憶する。
【0055】まず、集配箱装置1のCPU 100は、投入セン
サ104により物品Aの投入を監視しており(ステップS1
1)、投入が検出されるまで待機している(ステップS11
で“NO”)。
【0056】一方、投入センサ104が、例えば、顧客CLT
によって投入口11から投入された物品Aを検出した場合
には、集配箱装置1のCPU 100はこれを認識し(ステップ
S11で“YES”)、投入された物品Aを集配業者6に引き取
り依頼する旨の要求をLANインタフェース103を介してホ
ームサーバ2へ送信する(ステップS12)。
【0057】ホームサーバ2のCPU 200は、集配箱装置1
からLAN 21を介した信号の受信に伴ってトランザクショ
ン処理プログラム201bを起動し、集配箱装置1からの受
信情報が引き取り依頼する旨の要求であるか否かを判断
する(ステップS22)。引き取り依頼する旨の要求であ
る場合(ステップS22で“YES”)、CPU 200は、暗証番
号生成プログラム201aを起動し、要求に対応する開閉扉
13のロック解除用の暗証番号を割り当て、割り当てた暗
証番号をLANインタフェース203を介して集配箱装置1へ
通知する(ステップS23)。
【0058】そして、ホームサーバ2のCPU 200は、この
要求に応じた引き取り依頼を、前記暗証番号と共に、引
き取り業者(本実施の形態においては、直接的には集配
業者6である)への窓口となる例えばクリーニング業者
のインターネットサーバ7へLANインタフェース203を介
して送信する(ステップS24)。
【0059】集配箱装置1のCPU 100は、例えば、ホーム
サーバ2から通知されたものと同一の暗証番号が外部か
ら入力されることによって開閉扉13のロックを解除する
ようにセットする(ステップS13)。具体的には、この
暗証番号をRAM 102の暗証番号記憶部102aに記憶させる
と共に、扉ロック機構105に開閉扉13をロックさせる。
そして、CPU 100は、暗証番号受信部107からの集配業者
6の暗証番号の入力を監視し(ステップS14)、暗証番号
の入力があるまで待機する(ステップS14で“NO”)。
【0060】一方、集配箱装置1のCPU 100は、暗証番号
の入力があった場合(ステップS14で“YES”)、入力さ
れた暗証番号を、暗証番号記憶部102に記憶してある暗
証番号と照合することによって認証を行なう(ステップ
S15)。認証がOKである場合には(ステップS15で“YE
S”)、CPU 100は、扉ロック機構105に開閉扉13のロッ
クを解除させ(ステップS16)、認証がOKでない場合に
は(ステップS15で“NO”)、出力部106からエラーの旨
を出力する(ステップS17)。このエラー出力は、例え
ば、ブザー音,ランプの点灯,エラーの旨の文字列の表
示等によって行なう。なお、エラーの旨を、後述するよ
うな現場の集配作業者が利用する携帯型通信装置に送信
するようにしてもよい。
【0061】また、ホームサーバ2のCPU 200は、集配箱
装置1へ配送されるべき物品Aの配送依頼を監視している
(ステップS21)。配送依頼は、顧客CLTが、リモートコ
ントローラ4を操作してデジタルテレビ受像機3を介し
て、また、例えば、戸外からネットワーク対応型携帯電
話機,携帯情報端末装置(PDA:Personal Digital Assi
stant)等の携帯型通信装置5を操作してネットワークNE
T及び外部通信インタフェース22を介して、ホームサー
バ2に伝えられるものであって、例えば、スーパーマー
ケットに対する惣菜の宅配注文等である。
【0062】ホームサーバ2のCPU 200は、受信情報が配
送依頼する旨の要求でなかった場合(ステップS21で“N
O”)、上記ステップS22の処理に移行し、一方、引き取
り依頼する旨の要求でなかった場合(ステップS22で“N
O”)、その他の処理を実行する(ステップS27)。
【0063】一方、ホームサーバ2のCPU 200は、受信情
報が配送依頼する旨の要求であった場合(ステップS21
で“YES”)、暗証番号生成プログラム201aを起動し、
要求に対応する開閉扉13のロック解除用の暗証番号を割
り当て、割り当てた暗証番号をLANインタフェース203を
介して集配箱装置1へ通知する(ステップS25)。
【0064】そして、ホームサーバ2のCPU 200は、この
要求に応じた配送依頼を、前記暗証番号と共に、配送業
者(本実施の形態においては、直接的には集配業者6で
ある)への窓口となる例えばクリーニング業者,スーパ
ーマーケット等のインターネットサーバ7,8へLANイン
タフェース203を介して送信する(ステップS26)。一
方、集配箱装置1のCPU 100は、ステップS25に応じて、
上記ステップS13〜S17と同様の処理を実行する。
【0065】なお、本実施の形態において、集配箱装置
1は、単なる箱体の保管庫12を備えている構成として説
明したが、内部に保持される物品Aに応じて、保温,保
湿等の付加機能を備えることも可能である。
【0066】また、本実施の形態においては、暗証番号
の割り当て、即ち発行は、ホームサーバ2によりなされ
るように説明したが、集配箱装置1に暗証番号生成プロ
グラム201aを持たせ、該集配箱装置1に発行させるよう
に構成することも可能である。
【0067】同様にして、顧客CLTが利用する携帯型通
信装置5により発行し、直接的に集配箱装置1にセットす
るように構成することも可能である。具体的には、図4
に示す如く、携帯型通信装置5としては、種々の通信方
式に対応したものを採用することができ、例えば、ネッ
トワーク対応型携帯電話機,Bluetooth対応型携帯情報
端末装置,赤外線通信対応型携帯電話機,非接触式ICカ
ード等を採用することが可能である。従って、集配箱装
置1の暗証番号受信部107としては、これらの通信方式に
対応したものを採用することになる。これらの携帯型通
信装置5は、暗証番号を記憶するためのメモリ(図示せ
ず)と、暗証番号生成プログラム201a等のコンピュータ
プログラムを実行するためのCPUを通常備えているの
で、既存のものにこのような機能を持たせることは容易
である。
【0068】また、暗証番号の発行・セットだけでな
く、上記の通信機能を利用して開閉扉13のロック解除を
集配箱装置1に行なわせたり、ホームサーバ2及びリモー
トコントローラ4を利用して行なう各種の依頼を携帯型
通信装置5で行なうようにし、依頼の旨の要求(以下、
「依頼情報」と称す)を集配箱装置1を介してホームサ
ーバ2へ転送するように構成してもよい。
【0069】さらに、同様にして、図5に示す如く、物
品Aの集配を実際に行なう現場の集配作業者61が利用す
るような携帯型通信装置62により、開閉扉13のロック解
除を集配箱装置1に行わせることも可能である。このよ
うな場合の携帯型通信装置62の通信方式,ハードウェア
構成等は、上記した顧客CLTの携帯型通信装置5と同様で
あるのでその説明は省略する。
【0070】また、以上の説明においては、集配箱装置
1及びホームサーバ2の関係は、ホームネットワークにお
けるクライアントサーバシステムとしてあり、ホームサ
ーバ2が依頼情報の生成、暗証番号の発行等の集配に関
する情報の管理を行う構成としたが、集配箱装置1をス
タンドアローン型として、全ての処理を集配箱装置1に
行わせるように構成してもよい。
【0071】ところで、顧客CLTの依頼が発端となる集
配の場合以外にも、例えば、顧客CLTが通信販売で商品
を注文した場合、知り合いから贈り物を宅配される場合
等があるが、この場合、図6に示す如く、通信販売業
者,知り合い等の発送人9は、ネットワーク対応型携帯
電話機,パーソナルコンピュータ等の種々の通信装置91
を利用して、又は本願発明に係る集配箱装置1を利用し
て、発送の依頼先である集配業者6が運用する発送依頼
受付用通信装置64に通信により依頼を行う。従って、発
送人9は、発送依頼情報をその通信装置91により生成
し、直接的に又はネットワークNETを介して間接的に発
送依頼受付用通信装置64に発送依頼情報を送信する。
【0072】集配業者6は、発送依頼受付用通信装置64
を利用して、該当する荷受先の地域を担当する現場の集
配作業者61に対して、発送依頼情報(これには、後で詳
述する暗証番号が含まれる)を転送する。集配作業者61
は、該集配作業者61が利用する集配作業車65の車載通信
装置又は携帯型通信装置62により上記転送情報を受信す
る。ここで、車載通信装置で受信した上記転送情報を、
携帯型通信装置62へダウンロードするように構成するこ
とも可能である。勿論、発送人9からの発送依頼を、現
場の集配作業者61が直接的に受けるように構成すること
も可能であるが、現実的には、依頼受付に関する処理を
発送依頼受付用通信装置64で集中管理する方が望まし
い。
【0073】次に、発送依頼に伴う暗証番号の発行態様
の例について図7〜図16を参照しながら説明する。以
下の説明においては、荷受人(顧客CLT),発送人9,及
び集配業者6は、各々での処理を、前述した如き各々が
利用する通信装置により実行することが望ましい。具体
的には、各々の通信装置とは、荷受人であれば、集配箱
装置1,ホームサーバ2,携帯型通信装置5等であり、発
送人9であれば、通信装置91,集配箱装置1等であり、集
配業者6であれば、発送依頼受付用通信装置64,集配作
業者61の携帯型通信装置62,集配作業車65(厳密には、
その車載通信装置)等である。
【0074】まず、図7を参照して、発送人9は、集配
業者6に対する発送依頼に先立ち、荷受人となる顧客CLT
に対して物品Aの発送を予告する(ステップ)。発送
予告を受け、これを了承した場合には、荷受人は、暗証
番号を発行し(ステップ)、発行した暗証番号を集配
箱装置1にセットする(ステップ)。そして、荷受人
は、集配箱装置1にセットしたものと同一の暗証番号
を、例えば、荷受け了承の旨を示す情報と共に発送人9
へ通知する(ステップ)。発送人9は、暗証番号の通
知を受けるのに応じて、集配業者6に対して発送依頼を
し、この際に、通知を受けた暗証番号を集配業者6に引
き渡す(ステップ)。
【0075】同様の態様として、図8に示す如く、発送
人9が、集配業者6に対する発送依頼に先立って、荷受人
となる顧客CLTに対して物品Aの発送を予告した場合(ス
テップ)、発送予告を受けた荷受人が、暗証番号を発
行せずに、荷受け了承の旨の情報のみを発送人9に返す
(ステップ)ことも可能である。この場合には、荷受
け了承の旨の情報の通知を受けた発送人9が、暗証番号
を発行し(ステップ)、発行した暗証番号を荷受人へ
通知する(ステップ)。そして、発送人9は、荷受人
に通知した暗証番号の引き渡しと共に、集配業者6に対
して発送依頼を行う(ステップ)。一方、荷受人は、
発送人9から通知を受けた暗証番号を集配箱装置1にセッ
トする(ステップ)。
【0076】また、集配業者6が暗証番号を発行する場
合、図9に示す如く、まず、発送人9が、集配業者6へ発
送依頼をする(ステップ)。次いで、発送依頼を受け
た集配業者6は、暗証番号を発行し(ステップ)、荷
受人に対して発送予告をする(ステップ)。ここで、
この発送予告には、当該荷受人に対しての発送依頼を上
記発送人9から受けたこと、又は当該荷受人に対しての
発送依頼を上記発送人9から受けた本物の集配業者6であ
ること等を証明する情報(以下、「発送依頼証明」と称
す)の提示と、集配業者6が発行した暗証番号の通知と
が含まれる。そして、このような発送予告を受けた荷受
人は、発送予告に含まれる暗証番号を集配箱装置1にセ
ットする(ステップ)。
【0077】同様の態様として、図10に示す如く、ま
ず、発送人9が、集配業者へ発送依頼をし(ステップ
)、発送依頼を受けた集配業者6が、上記発送依頼証
明と共に、暗証番号を含まない発送予告を荷受人に対し
て行なう(ステップ)。次いで、発送予告を受けた荷
受人は、暗証番号を発行し(ステップ)、発行した暗
証番号を集配箱装置1にセットする(ステップ)。そ
して、荷受人は、この暗証番号を集配業者6へ通知する
(ステップ)。
【0078】また、集配業者6が荷受人に対して通知す
る発送予告に対してより大きな信頼性を持たせるべく、
図11に示す如く、予め開設した集配業者認証機関600
により集配業者6が少なくとも本物の集配業者であるこ
とを認証してもらい、認証の旨の情報(以下、「集配業
者認証ID」と称す)を発行してもらう(ステップ)。
そして、集配業者6が、発送人9から発送依頼を受けると
(ステップ)、集配業者6は、集配業者認証IDの提示
を含む発送予告を荷受人に対して行なう(ステップ
)。発送予告を受けた荷受人は、暗証番号を発行し
(ステップ)、発行した暗証番号を集配箱装置1にセ
ットする(ステップ)と共に、この暗証番号を集配業
者6へ通知する(ステップ)。
【0079】また、図12に示す如く、集配業者認証機
関600から発送依頼毎に集配業者認証IDを発行してもう
ことも可能である。この場合には、例えば、集配業者認
証機関600に暗証番号を発行してもらうことも可能であ
る。つまり、集配業者6が、発送人9から発送依頼を受け
るのに伴い(ステップ)、集配業者6は、集配業者認
証機関600に、集配業者認証IDと、当該発送依頼に対応
する暗証番号とを発行してもらう(ステップ)。この
とき、集配業者認証IDは、当該発送依頼固有のものであ
ってもよい。集配業者6は、この集配業者認証ID付きの
暗証番号の発行を受けて、荷受人に対して発送予告を行
う(ステップ)。ここで、この発送予告には、上記集
配業者認証ID付きの暗証番号の通知が含まれる。そし
て、このような発送予告を受けた荷受人は、発送予告に
含まれる暗証番号を集配箱装置1にセットする(ステッ
プ)。
【0080】また、図13に示す如く、集配業者6を集
配業者が運用するウェブサイト(以下、「集配業者ウェ
ブサイト」と称す)63で代用することも可能である。こ
の場合、集配業者ウェブサイト63には、発送依頼の受け
付け及び管理,暗証番号の発行等の機能を持たせる。例
えば、集配業者ウェブサイト63には、受け付けた依頼の
管理番号,依頼元である発送人9に関する情報(名前,
住所,電話番号,発送物の内訳等),荷受人に関する情
報(名前,住所,電話番号等)等の種々の発送依頼情報
を掲載する。従って、発送人9が、集配業者ウェブサイ
ト63に発送依頼情報を書き込み、また、荷受人が発送依
頼情報の確認及び暗証番号の発行を受けることができる
ように構成する。
【0081】つまり、発送人9が集配業者ウェブサイト6
3にアクセスし、該集配業者ウェブサイト63上で発送依
頼を行う(ステップ)。発送依頼が完了すると、上述
した如き各情報が集配業者ウェブサイト63上に1つの配
送依頼注文として掲載され、発送人9は、例えば、この
集配業者ウェブサイト63の一部を構成する電子メール送
信用のウェブページから、荷受人へ電子メールを送信す
ることによって該荷受人へ発送予告をする(ステップ
)。この荷受人へ送信される電子メールには、集配業
者ウェブサイト63の例えばURLが含まれており、これを
受信した荷受人は、該URLの部分を指示することによっ
て、集配業者ウェブサイト63へ容易にアクセスすること
が可能である(ステップ)。集配業者ウェブサイト63
へアクセスした荷受人は、自分への発送予告に対応する
発送依頼が当該集配業者ウェブサイト63上に掲載されて
いることを確認すると、集配業者ウェブサイト63の指示
に従って、暗証番号を発行して集配業者ウェブサイト63
へ送信する(ステップ)。また、これに代えて、集配
業者ウェブサイト63の指示に従って、集配業者ウェブサ
イト63が発行する暗証番号を受信するように構成しても
よい(ステップ)。そして、荷受人は、このように発
行された暗証番号を集配箱装置1にセットする(ステッ
プ)。
【0082】同様に、図14に示す如く、発送人9が荷
受人に発送予告をするのに代えて、集配業者ウェブサイ
ト63から自動的に荷受人に発送予告をするように構成し
てもよい。つまり、まず、発送人9が集配業者ウェブサ
イト63にアクセスし、該集配業者ウェブサイト63上で発
送依頼を行う(ステップ)。発送依頼が完了すると、
前述した如き各情報が集配業者ウェブサイト63上に1つ
の配送依頼注文として掲載される一方、集配業者ウェブ
サイト63は、該集配業者ウェブサイト63のURLを含む電
子メール形式の発送予告を荷受人へ送信する(ステップ
)。荷受人は、受信した電子メールに含まれるURLに
対応した集配業者ウェブサイト63へアクセスし(ステッ
プ)、前述と同様に、集配業者ウェブサイト63又は荷
受人の何れかが暗証番号を発行する(ステップ,
)。そして、荷受人は、このように発行された暗証番
号を集配箱装置1にセットする(ステップ)。
【0083】以上の実施の形態においては、集配箱装置
1のロックの解除に利用される鍵情報が荷受人と集配業
者とで同一、所謂「共通鍵方式」であるものとして説明
したが、これに代えて、2種類の鍵情報を利用する所謂
「非対称鍵方式」を利用してもよい。
【0084】例えば、図15に示す如く、発送人9は、
公開鍵を発行し、該公開鍵を含めた発送予告を荷受人に
対して行なう(ステップ)一方、発送人9は、秘密鍵
を発行し、発行した秘密鍵を含めた発送依頼を集配業者
6に対して行なう(ステップ)。一方、荷受人は、発
送人9からの発送予告に含まれた公開鍵を集配箱装置1に
セットする。
【0085】同様に、図16に示す如く、発送人9が、
荷受人に対して発送予告をする(ステップ)一方、集
配業者6に発送を依頼する(ステップ)。発送予告を
受けた荷受人は、公開鍵及び秘密鍵を発行し、公開鍵を
集配箱装置1にセットする(ステップ)一方、秘密鍵
を集配業者6に引き渡す(ステップ)。
【0086】上記の2つの態様のように、荷受人側が保
持する公開鍵は、集配箱装置1にセットされる一方、集
配業者6側が保持する秘密鍵は、発送依頼等の情報の暗
号化に利用される。暗号化された情報は、例えば、発送
依頼受付用通信装置64から現場の集配作業者61の携帯型
通信装置62に転送される等して、携帯型通信装置62に一
時的に保持され、該携帯型通信装置62から適宜の通信方
法により集配箱装置1に送信されることによって、集配
箱装置1内に取り込まれる。集配箱装置1は、受信した暗
号化情報を公開鍵により復号化し、例えば復号化が可能
であった場合に、ロックを解除する。また、セキュリテ
ィ性をより向上させるべく、復号化内容に基づいて更な
る認証をすることも可能である。このように、鍵情報
は、暗証番号のような鍵情報そのものである必要はな
く、鍵により暗号化された情報であってもよい。さら
に、鍵情報は、デジタルID又は電子署名等のセキュリテ
ィ方式を採用したものであってもよい。
【0087】また、以上の如く構成された集配箱装置1
は、荷受人だけでなく、発送人側でも同様にして発送用
として利用することも可能であり、従って、荷受人及び
発送人の双方で利用することも可能である。
【0088】このような観点から、例えば、図17に示
す如く、或る顧客CLTが、或る出張先A(例えば、ホテル
等)に宿泊した際に、この出張先Aに設置されている集
配箱装置1に洗濯物としての物品Aを預け入れたとする
(ステップ)。この際に、顧客Aは、集配箱装置1を介
して「送付先」を指定し、該集配箱装置1から「暗証番
号」を取得する。このような場合、集配箱装置1には、
前述した如き構成に追加して、適宜の入力手段を備えて
いることが望ましい。
【0089】例えば、顧客CLTが、「送付先」として次
の出張先B(例えば、別のホテル)とした場合、まず、
出張先Aの集配箱装置1に預け入れられた物品Aは、集配
業者6により引き取られ(ステップ)、クリーニング
業者に引き渡される。そして、この物品Aは、クリーニ
ング業者により例えばクリーニングされ(ステップ
)、再び集配業者6により、「送付先」である次の出
張先Bの集配箱装置1に引き渡される(ステップ)。
【0090】次の出張先Bに到着した顧客CLTは、この出
張先Bに設置された集配箱装置1から、上記「暗証番号」
を利用してその内部に収納されたクリーニング後の物品
Aを取り出す(ステップ)ことができる。
【0091】これは一例であって、伝送可能な形態の鍵
情報を利用する本願発明に係る集配箱装置1によれば、
複数の集配箱装置1を利用して様々な利用形態を想定す
ることが可能である。従って、用途を上記のようなクリ
ーニングサービスに限定するものではなく、例えば、単
なる配送サービスとすることも可能である。また、上記
のように、発送人及び荷受人が同一であって複数の集配
箱装置1を利用してもよく、また、発送人及び荷受人が
単一の集配箱装置1を、駅等の公共施設に設置された共
用ロッカーのように利用してもよい。
【0092】
【発明の効果】以上に詳述したように本願発明によれ
ば、集配のために顧客が在宅する必要がなく、また、配
送場所を可及的に顧客宅近傍に設定することができ、従
って、集配業者にとっても、顧客の在宅の是非を心配す
る必要もない。
【0093】また、本願発明によれば、集配箱装置のロ
ックを解除するためのセキュリティ性の高い鍵情報の発
行、及びセキュリティ性を維持したままでの集配業者に
よる鍵情報の取得を、顧客及び集配業者の手を煩わせる
ことなく行なうことができる。
【0094】さらには、本願発明によれば、上記のよう
なセキュリティ性の高い鍵情報により、顧客及び集配業
者が手軽にロックを解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係る集配方法及び集配箱装置を説
明するための説明図である。
【図2】 図1に示したネットワークの構成、並びにホ
ームサーバ及び集配箱装置の制御系の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 本願発明に係る集配方法における集配箱装置
及びホームサーバの相互処理内容を示すフローチャート
である。
【図4】 本願発明に係る集配箱装置を操作するための
顧客の通信装置の形態を説明するための説明図である。
【図5】 鍵情報を保持する集配業者(特に、現場の集
配作業者)の通信装置の形態を説明するための説明図で
ある。
【図6】 発送人からの発送依頼に伴う、集配箱装置の
鍵情報の流通経路を説明するための説明図である。
【図7】 発送人から荷受人に対して発送予告をする場
合の、集配箱装置の鍵情報の流通経路の一例を説明する
ための説明図である。
【図8】 発送人から荷受人に対して発送予告をする場
合の、集配箱装置の鍵情報の流通経路の他の例を説明す
るための説明図である。
【図9】 集配業者から荷受人に対して発送予告をする
場合の、集配箱装置の鍵情報の流通経路の一例を説明す
るための説明図である。
【図10】 集配業者から荷受人に対して発送予告をす
る場合の、集配箱装置の鍵情報の流通経路の他の例を説
明するための説明図である。
【図11】 発送人及び/又は集配業者等の「なりすま
し」防止のための認証機関を利用した集配箱装置の鍵情
報の流通経路の一例を説明するための説明図である。
【図12】 発送人及び/又は集配業者等の「なりすま
し」防止のための認証機関を利用した集配箱装置の鍵情
報の流通経路の他の例を説明するための説明図である。
【図13】 集配管理用のウェブサイト(集配業者ウェ
ブサイト)を利用した集配箱装置の鍵情報の流通経路の
一例を説明するための説明図である。
【図14】 集配管理用のウェブサイト(集配業者ウェ
ブサイト)を利用した集配箱装置の鍵情報の流通経路の
他の例を説明するための説明図である。
【図15】 「非対称鍵方式」を利用した集配箱装置の
鍵情報の流通経路の一例を説明するための説明図であ
る。
【図16】 「非対称鍵方式」を利用した集配箱装置の
鍵情報の流通経路の他の例を説明するための説明図であ
る。
【図17】 複数の集配箱装置を利用した、集配箱装置
の利用形態の一例を説明するための説明図である。
【符号の説明】 1……集配箱装置 2……ホームサーバ 3……デジタルテレビ受像機 4……リモートコントローラ 5……携帯型通信装置 6……集配業者 7……インターネットサーバ 8……インターネットサーバ 9……発送人 12……保管庫 13……開閉扉 62……携帯型通信装置 63……集配業者ウェブサイト 64……発送受付用通信装置 65……(通信装置付き)集配作業車 91……通信装置 600……集配業者認証機関 A……物品 CLT……顧客(荷受人,発送人) NET……ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 114 G06F 17/60 114

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集配業者が出入り可能な場所に設置され
    た集配箱装置で顧客が第1の操作をすることに応じて、
    又は顧客が他の装置を介して前記集配箱装置に第1の信
    号を与えることに応じて、該集配箱装置が第1の情報を
    発生し、前記集配箱装置が直接的に又は他の装置を介し
    て、前記集配業者が利用する通信装置に前記第1の情報
    を送信することによって、前記集配箱装置に入れられた
    物品の引き取りを前記集配業者に依頼することを特徴と
    する集配方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の操作は、前記集配箱装置に物
    品を入れることであることを特徴とする請求項1記載の
    集配方法。
  3. 【請求項3】 顧客が前記集配箱装置で第2の操作をす
    ることに応じて、又は顧客が他の装置を介して前記集配
    箱装置に第2の信号を与えることに応じて、該集配箱装
    置が第2の情報を発生し、前記集配箱装置が直接的に又
    は他の装置を介して、前記集配業者が利用する通信装置
    に前記第2の情報を送信することによって、該第2の情
    報に対応する物品を配送させて前記集配箱装置に入れさ
    せるべく前記集配業者に依頼することを特徴とする請求
    項1又は2記載の集配方法。
  4. 【請求項4】 集配業者が出入り可能な場所に設置され
    た集配箱装置で顧客が第2の操作をすることに応じて、
    又は顧客が他の装置を介して前記集配箱装置に第2の信
    号を与えることに応じて、該集配箱装置が第2の情報を
    発生し、前記集配箱装置が直接的に又は他の装置を介し
    て、前記集配業者が利用する通信装置に前記第2の情報
    を送信することによって、該第2の情報に対応する物品
    を配送させて前記集配箱装置に入れさせるべく前記集配
    業者に依頼することを特徴とする集配方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の信号、前記第2の信号、前記
    第1の情報、及び前記第2の情報のうちの少なくとも何
    れかは、前記集配箱装置に対して物品の出し入れを行な
    うべくその出し入れ口に設けられた扉のロックを解除す
    るための鍵情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4
    の何れかに記載の集配方法。
  6. 【請求項6】 前記鍵情報を、前記集配業者が利用する
    通信装置を利用して前記集配箱装置に送信することによ
    って、又は前記他の装置を利用して前記集配箱装置に送
    信することによって、該集配箱装置に前記扉のロックを
    解除させることを特徴とする請求項5記載の集配方法。
  7. 【請求項7】 前記鍵情報を、前記他の装置を利用して
    前記集配箱装置に送信することによって、該集配箱装置
    に前記鍵情報をセットすることを特徴とする請求項5記
    載の集配方法。
  8. 【請求項8】 前記集配業者が利用する通信装置又は前
    記他の装置は、前記鍵情報の書き換えが可能な携帯型通
    信装置又は前記鍵情報の書き換えが可能なICカードであ
    ることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の集
    配方法。
  9. 【請求項9】 集配業者が、発送人から発送依頼を受け
    た物品を荷受人の集配箱装置に入れるべく、該集配箱装
    置に設けられた扉のロックを解除するための電子化され
    た鍵情報を得る集配箱装置の鍵情報発行取得方法であっ
    て、 発送人側又は該発送人側から物品の発送依頼を受けた集
    配業者側が、荷受人側に前記物品の発送予告をし、荷受
    人側、発送人側、又は集配業者側が前記鍵情報を発行
    し、荷受人側が前記鍵情報を発行する場合には、発行し
    た鍵情報を集配業者側に引き渡し、発送人側が前記鍵情
    報を発行する場合には、発行した鍵情報を荷受人側及び
    集配業者側の双方に引き渡し、集配業者側が前記鍵情報
    を発行する場合には、発行した鍵情報を荷受人側に引き
    渡すことを特徴とする集配箱装置の鍵情報発行取得方
    法。
  10. 【請求項10】 荷受人側が前記鍵情報を発行する場
    合、前記発送予告には、発送人側及び/又は集配業者側
    を特定する情報を含めることを特徴とする請求項9記載
    の集配箱装置の鍵情報発行取得方法。
  11. 【請求項11】 前記発送予告に発送人側及び/又は集
    配業者側を特定する情報を含める場合、該情報には、所
    定の認証機関側により発送人側及び/又は集配業者側が
    認証された旨の情報を含めることを特徴とする請求項1
    0記載の集配箱装置の鍵情報発行取得方法。
  12. 【請求項12】 前記鍵情報は、第1の鍵情報及び第2
    の鍵情報の2つの鍵情報を含み、前記第1の鍵情報を荷
    受人側が保持し、前記第2の鍵情報により発送人側又は
    集配業者側が、発送人側又は集配業者側を特定する情報
    を暗号化することを特徴とする請求項9乃至11の何れ
    かに記載の集配箱装置の鍵情報発行取得方法。
  13. 【請求項13】 物品を内部に保持可能な箱体を備え、
    該物品の出し入れを行なうべくその出し入れ口に設けら
    れた扉のロックを鍵情報により解除する構成とされた集
    配箱装置において、 電子化された第1の鍵情報を記憶する記憶手段と、 電子化された第2の鍵情報を保持する通信装置から送信
    される該第2の鍵情報を受信する受信手段と、 該受信手段により受信した前記第2の鍵情報を、前記記
    憶手段に記憶された前記第1の鍵情報に基づいて解析す
    る解析手段と、 該解析手段による解析結果に基づいて前記扉のロックを
    解除するロック解除手段とを備えることを特徴とする集
    配箱装置。
  14. 【請求項14】 前記第1及び第2の鍵情報は、同一の
    鍵情報であることを特徴とする請求項13記載の集配箱
    装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の鍵情報は、少なくとも物品
    の発送人及び/又は集配業者を特定するための情報を暗
    号化したものであり、前記解析手段は、前記第2の鍵情
    報を前記第1の鍵情報で復号化することにより前記物品
    の発送人又は集配業者を特定することを試み、前記ロッ
    ク解除手段は、前記解析手段によって復号化が可能であ
    った場合に、前記扉のロックを解除すべくなしてあるこ
    とを特徴とする請求項13記載の集配箱装置。
  16. 【請求項16】 前記通信装置は、前記第2の鍵情報の
    書き換えが可能なメモリを有する携帯型通信装置であ
    り、前記受信手段は、前記通信装置と無線通信すべくな
    してあることを特徴とする請求項13乃至15の何れか
    に記載の集配箱装置。
  17. 【請求項17】 前記通信装置は、前記第2の鍵情報の
    書き換えが可能なメモリを有する非接触式のICカードで
    あり、前記受信手段は、前記ICカードの記録内容を読み
    取ることが可能なリーダを備えてなることを特徴とする
    請求項13乃至15の何れかに記載の集配箱装置。
  18. 【請求項18】 前記通信装置が保持すべき第2の鍵情
    報を発行する鍵情報発行手段と、該鍵情報発行手段によ
    り発行された前記第2の鍵情報を送信する送信手段とを
    更に備えることを特徴とする請求項13乃至17の何れ
    かに記載の集配箱装置。
  19. 【請求項19】 前記送信手段は、前記第2の鍵情報と
    共に、前記箱体内に収納された物品の引き取りを前記集
    配業者に依頼する情報、又は前記箱体内への物品の配送
    を前記集配業者に依頼する情報を送信すべくなしてある
    ことを特徴とする請求項18記載の集配箱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005240375A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Nec Corp 荷物受け渡しシステム及び方法、並びに荷物受け渡し制御装置及びそのコンピュータ・プログラム
CN107423909A (zh) * 2017-08-01 2017-12-01 北京同城必应科技有限公司 配送方法和装置、配送平台、服务器、配送箱、存储介质
JP2020154572A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 三協立山株式会社 宅配ロッカーによる配達及び集荷システム

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