JP2003136082A - リン除去型排水処理装置 - Google Patents
リン除去型排水処理装置Info
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 生活雑排水を処理するのに好適な凝集剤添加
装置を備えたリン除去型排水処理装置に関し、凝集剤の
添加量の調整や補充などの保守が容易で、排水の流入水
量に応じた適正な凝集剤の添加を可能とする簡単で動作
の安定した上記装置を得る。 【解決手段】 浄化槽１の流量調整部１５に設けた水面
レベルセンサ１６により当該流量調整部１５の水位を検
出し、好気性生物反応槽７へ凝集剤を添加する添加装置
２１を制御すること、および上記添加装置２１としてパ
ルス制御されたダイヤフラム式ポンプを用いることで微
量の凝集剤の添加を可能とした。過剰な凝集剤が添加さ
れるのが防止されるので、過剰量の汚泥が発生せず、処
理水のｐＨの低下や着色が防止され、凝集剤貯留タンク
の小型化が可能になり、排水からの効率的なリン除去及
び汚泥の改質による汚泥の沈降性の向上が達成され、処
理水質が向上する。
装置を備えたリン除去型排水処理装置に関し、凝集剤の
添加量の調整や補充などの保守が容易で、排水の流入水
量に応じた適正な凝集剤の添加を可能とする簡単で動作
の安定した上記装置を得る。 【解決手段】 浄化槽１の流量調整部１５に設けた水面
レベルセンサ１６により当該流量調整部１５の水位を検
出し、好気性生物反応槽７へ凝集剤を添加する添加装置
２１を制御すること、および上記添加装置２１としてパ
ルス制御されたダイヤフラム式ポンプを用いることで微
量の凝集剤の添加を可能とした。過剰な凝集剤が添加さ
れるのが防止されるので、過剰量の汚泥が発生せず、処
理水のｐＨの低下や着色が防止され、凝集剤貯留タンク
の小型化が可能になり、排水からの効率的なリン除去及
び汚泥の改質による汚泥の沈降性の向上が達成され、処
理水質が向上する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅などから排出
される生活雑排水を処理する凝集剤添加装置を備えたリ
ン除去型排水処理装置に関するものである。
される生活雑排水を処理する凝集剤添加装置を備えたリ
ン除去型排水処理装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般住宅などの建築物から排出される生
活雑排水を処理する凝集剤添加型のリン除去法として、
（１）排水に生物処理を行った後、三次処理として被処
理水に凝集剤を添加してリンを除去する方法、（２）活
性汚泥法式の曝気槽に凝集剤を添加する方法、（３）生
物膜法の曝気槽に凝集剤を添加する方法、が知られてい
る。（１）の方法は、生物処理（二次処理）を含む一般
的な排水処理を行った後の放流水に凝集剤を添加してリ
ン除去を行うというもので、従来型の浄化槽にリン除去
部を別に設置する必要があり、全体装置が複雑になる。
（２）の方法は、大規模な処理装置に用いられるもの
で、大容量の曝気槽が必要で、住宅などに設置する小型
の処理装置には適していない。本発明は（３）の方法に
適用されるべきものである。
活雑排水を処理する凝集剤添加型のリン除去法として、
（１）排水に生物処理を行った後、三次処理として被処
理水に凝集剤を添加してリンを除去する方法、（２）活
性汚泥法式の曝気槽に凝集剤を添加する方法、（３）生
物膜法の曝気槽に凝集剤を添加する方法、が知られてい
る。（１）の方法は、生物処理（二次処理）を含む一般
的な排水処理を行った後の放流水に凝集剤を添加してリ
ン除去を行うというもので、従来型の浄化槽にリン除去
部を別に設置する必要があり、全体装置が複雑になる。
（２）の方法は、大規模な処理装置に用いられるもの
で、大容量の曝気槽が必要で、住宅などに設置する小型
の処理装置には適していない。本発明は（３）の方法に
適用されるべきものである。
【０００３】上記（３）の従来の生物膜方式の凝集剤添
加型リン除去法では、浄化槽への排水流入量に関係な
く、曝気槽内に凝集剤を常時添加し続けるというもので
あった。
加型リン除去法では、浄化槽への排水流入量に関係な
く、曝気槽内に凝集剤を常時添加し続けるというもので
あった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の生活雑排水の処
理装置において、排水の流入水量の変動に対する制御を
特に行わずに常時凝集剤の添加が行われていたのは、流
入水量に対する添加量の制御を小型の安価な手段で行う
ことが困難であったことによる。
理装置において、排水の流入水量の変動に対する制御を
特に行わずに常時凝集剤の添加が行われていたのは、流
入水量に対する添加量の制御を小型の安価な手段で行う
ことが困難であったことによる。
【０００５】しかし、排水の流入量が時間的に大きく変
動する生活雑排水用の処理装置において、凝集剤が常時
添加され続けると、凝集剤の過剰添加により、処理水の
ｐＨの低下及び着色、凝集剤の消費量の増加、発生汚泥
量の増加、凝集剤貯留タンクの容量増加などの不利益が
生ずる問題があった。
動する生活雑排水用の処理装置において、凝集剤が常時
添加され続けると、凝集剤の過剰添加により、処理水の
ｐＨの低下及び着色、凝集剤の消費量の増加、発生汚泥
量の増加、凝集剤貯留タンクの容量増加などの不利益が
生ずる問題があった。
【０００６】本発明は上記のような問題を解決するた
め、生活雑排水処理用の小型の排水処理装置において、
簡単な構造で従って排水処理装置のコストをあまり上昇
させることなく、かつ動作が安定で添加量の調整や凝集
剤の補充などの保守が容易で、排水の流入水量に応じた
適正な凝集剤の添加を可能とする技術手段を得ることを
課題としている。
め、生活雑排水処理用の小型の排水処理装置において、
簡単な構造で従って排水処理装置のコストをあまり上昇
させることなく、かつ動作が安定で添加量の調整や凝集
剤の補充などの保守が容易で、排水の流入水量に応じた
適正な凝集剤の添加を可能とする技術手段を得ることを
課題としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明のリン除去型排
水処理装置は、浄化槽１の流量調整部１５に設けた水面
レベルセンサ１６により当該流量調整部１５の水位を検
出し、好気性生物反応槽７へ凝集剤を添加する添加装置
２１を制御すること、および上記添加装置２１としてパ
ルス制御されたダイヤフラム式ポンプを用いることで微
量の凝集剤の添加を可能としたものである。
水処理装置は、浄化槽１の流量調整部１５に設けた水面
レベルセンサ１６により当該流量調整部１５の水位を検
出し、好気性生物反応槽７へ凝集剤を添加する添加装置
２１を制御すること、および上記添加装置２１としてパ
ルス制御されたダイヤフラム式ポンプを用いることで微
量の凝集剤の添加を可能としたものである。
【０００８】すなわち、本発明の請求項１に係るリン除
去型排水処理装置は、浄化槽１に少なくとも流量調整部
１５と生物膜法により排水中の有機物を処理する好気性
生物反応槽７とを備えた上記処理装置において、前記流
量調整部１５の水位を検知する水面レベルセンサ１６
と、前記好気性生物反応槽７へ凝集剤を添加する添加装
置２１とを備え、前記水面レベルセンサ１６が前記添加
装置２１の運転停止を制御する構造となっており、前記
凝集剤を貯留するタンク２２を前記浄化槽１の槽外に設
置したものである。
去型排水処理装置は、浄化槽１に少なくとも流量調整部
１５と生物膜法により排水中の有機物を処理する好気性
生物反応槽７とを備えた上記処理装置において、前記流
量調整部１５の水位を検知する水面レベルセンサ１６
と、前記好気性生物反応槽７へ凝集剤を添加する添加装
置２１とを備え、前記水面レベルセンサ１６が前記添加
装置２１の運転停止を制御する構造となっており、前記
凝集剤を貯留するタンク２２を前記浄化槽１の槽外に設
置したものである。
【０００９】本発明の請求項２に係る排水処理装置は、
前記添加装置２１がパルス制御により駆動されるダイヤ
フラム式ポンプ、典型的にはパルス駆動されるダイヤフ
ラム式ポンプであって、そのパルス制御により凝集剤の
添加量を微量に制御できるものである。
前記添加装置２１がパルス制御により駆動されるダイヤ
フラム式ポンプ、典型的にはパルス駆動されるダイヤフ
ラム式ポンプであって、そのパルス制御により凝集剤の
添加量を微量に制御できるものである。
【００１０】
【作用】本発明により、生活雑排水の処理に適し、かつ
放流水質の良好な生物膜方式の小型のリン除去型の排水
処理装置において、流入水量に対応した適切な量の凝集
剤が好気性生物反応槽７へ供給され、過剰量の汚泥が発
生せず、従って汚泥処分費が低減され、処理水のｐＨの
低下や着色が防止され、凝集剤貯留タンクの小型化が可
能になり、排水からの効率的なリン除去及び汚泥の改質
による汚泥の沈降性の向上が達成され、処理水質が向上
する。
放流水質の良好な生物膜方式の小型のリン除去型の排水
処理装置において、流入水量に対応した適切な量の凝集
剤が好気性生物反応槽７へ供給され、過剰量の汚泥が発
生せず、従って汚泥処分費が低減され、処理水のｐＨの
低下や着色が防止され、凝集剤貯留タンクの小型化が可
能になり、排水からの効率的なリン除去及び汚泥の改質
による汚泥の沈降性の向上が達成され、処理水質が向上
する。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図１はこの発明の一実施例装置の
フロー図、図２は図１の実施例装置の構造を浄化槽を断
面にして示したブロック図である。図２を用いて構造を
記述する。なお、これにより本発明が限定されるもので
はない。
に基づいて説明する。図１はこの発明の一実施例装置の
フロー図、図２は図１の実施例装置の構造を浄化槽を断
面にして示したブロック図である。図２を用いて構造を
記述する。なお、これにより本発明が限定されるもので
はない。
【００１２】浄化槽１は、内部が仕切板２、３、４にて
嫌気濾床槽第一室５、嫌気濾床槽第二室６、生物膜式の
好気性生物反応槽７及び濾過槽８に区分され、濾過槽８
上部には消毒槽９が設けられている。嫌気濾床槽第一室
５には流入管１０、移流通路１１が設けられ、嫌気濾床
槽第二室６には移流通路１２が設けられ、消毒槽９には
放流管１３が設けられている。
嫌気濾床槽第一室５、嫌気濾床槽第二室６、生物膜式の
好気性生物反応槽７及び濾過槽８に区分され、濾過槽８
上部には消毒槽９が設けられている。嫌気濾床槽第一室
５には流入管１０、移流通路１１が設けられ、嫌気濾床
槽第二室６には移流通路１２が設けられ、消毒槽９には
放流管１３が設けられている。
【００１３】一方、浄化槽１の外部の地上には、リン除
去用の凝集剤のタンク２２と、凝集剤添加用のダイヤフ
ラムポンプ２１と、その制御ボックス２０とが設置され
ている。ダイヤフラムポンプ２１の吐出管２４は、浄化
槽内の好気性生物反応槽７の上方に開口している。
去用の凝集剤のタンク２２と、凝集剤添加用のダイヤフ
ラムポンプ２１と、その制御ボックス２０とが設置され
ている。ダイヤフラムポンプ２１の吐出管２４は、浄化
槽内の好気性生物反応槽７の上方に開口している。
【００１４】流入する原水は、流入管１０により、まず
嫌気濾床槽第一室５に流入する。建築物から排出される
汚水中には固形物が含まれており、嫌気濾床槽第一室５
においてこの固形物と汚水を分離する。槽内には固液分
離効果の向上のため、網状、格子状、板状、骨格体状、
ひも状、円筒状、球状、粒状などからなる濾材１４が充
填されている。この濾材を充填した濾床の上部は流量調
整部１５とされ、水面レベルセンサとしてフロート１６
が設置されている。フロート１６は、嫌気濾床槽第一室
５の水深がＬＷＬ付近の予め設定した水深以下になると
ｏｆｆ信号を、以上になるとｏｎ信号を伝達する。
嫌気濾床槽第一室５に流入する。建築物から排出される
汚水中には固形物が含まれており、嫌気濾床槽第一室５
においてこの固形物と汚水を分離する。槽内には固液分
離効果の向上のため、網状、格子状、板状、骨格体状、
ひも状、円筒状、球状、粒状などからなる濾材１４が充
填されている。この濾材を充填した濾床の上部は流量調
整部１５とされ、水面レベルセンサとしてフロート１６
が設置されている。フロート１６は、嫌気濾床槽第一室
５の水深がＬＷＬ付近の予め設定した水深以下になると
ｏｆｆ信号を、以上になるとｏｎ信号を伝達する。
【００１５】嫌気濾床槽第一室５から嫌気濾床槽第二室
６への移流通路１１には、定量移行装置１７が設置され
ている。嫌気濾床槽第一室５で固液分離された汚水は、
定量移行装置１７により嫌気濾床槽第二室６へ定量的に
移送される。図示実施例では、この定量移行装置１７と
して、嫌気濾床槽第一室５の水位がＬＷＬ以下になると
移行動作を停止する空気圧駆動の容積式エアリフトポン
プが用いられている。原水の流入がない状態で嫌気濾床
槽第一室５の水深がＬＷＬに達すると、定量移行装置１
７は、後述する循環装置２３から嫌気濾床槽第一室５へ
移送されてくる量と等しい量を嫌気濾床槽第二室６に移
送することになる。
６への移流通路１１には、定量移行装置１７が設置され
ている。嫌気濾床槽第一室５で固液分離された汚水は、
定量移行装置１７により嫌気濾床槽第二室６へ定量的に
移送される。図示実施例では、この定量移行装置１７と
して、嫌気濾床槽第一室５の水位がＬＷＬ以下になると
移行動作を停止する空気圧駆動の容積式エアリフトポン
プが用いられている。原水の流入がない状態で嫌気濾床
槽第一室５の水深がＬＷＬに達すると、定量移行装置１
７は、後述する循環装置２３から嫌気濾床槽第一室５へ
移送されてくる量と等しい量を嫌気濾床槽第二室６に移
送することになる。
【００１６】嫌気濾床槽第二室６では、更なる固液分離
と、嫌気性微生物による処理が行われる。槽内には固液
分離作用の向上のため網状、格子状、板状、骨格体状、
ひも状、円筒状、球状、粒状などからなる濾材１８が充
填されている。固液分離された汚水は、上部に好気性生
物反応槽７への開口を備えた移流通路１２を通って、好
気性生物反応槽７へ移流する。
と、嫌気性微生物による処理が行われる。槽内には固液
分離作用の向上のため網状、格子状、板状、骨格体状、
ひも状、円筒状、球状、粒状などからなる濾材１８が充
填されている。固液分離された汚水は、上部に好気性生
物反応槽７への開口を備えた移流通路１２を通って、好
気性生物反応槽７へ移流する。
【００１７】好気性生物反応槽７においては、汚水中に
含まれる有機物質を微生物の作用により分解・除去す
る。好気性生物反応槽７は、槽内に波板状、中空円筒状
及び立方体状からなる接触材（担体）が充填され、この
接触材（担体）の表面及び内部に保持した微生物により
生物学的処理を行う生物膜法を利用した反応槽である。
槽内底部には好気性生物反応槽７への空気供給を行う散
気管１９が配置され、微生物への酸素供給を行うと同時
に槽内の攪拌を行う。
含まれる有機物質を微生物の作用により分解・除去す
る。好気性生物反応槽７は、槽内に波板状、中空円筒状
及び立方体状からなる接触材（担体）が充填され、この
接触材（担体）の表面及び内部に保持した微生物により
生物学的処理を行う生物膜法を利用した反応槽である。
槽内底部には好気性生物反応槽７への空気供給を行う散
気管１９が配置され、微生物への酸素供給を行うと同時
に槽内の攪拌を行う。
【００１８】嫌気濾床槽第一室５に設けたフロート１６
の信号は、制御ボックス２０を通じて凝集剤添加用のダ
イヤフラムポンプ２１に伝達されている。フロート１６
がｏｎ信号を伝達すると、制御ボックス２０がダイヤフ
ラムポンプ２１の電源をｏｎにして、槽外に設置された
凝集剤貯留タンク２２から凝集剤が好気性生物反応槽７
へ供給される。添加された凝集剤は、直ちに攪拌され、
好気性生物反応槽７中の汚水と接触し、汚水中のリン化
合物等とフロックを形成して沈降する。沈降した汚泥
は、好気性生物反応槽７に設置された循環装置２３によ
り一定量が嫌気濾床槽第一室５へ移送される。
の信号は、制御ボックス２０を通じて凝集剤添加用のダ
イヤフラムポンプ２１に伝達されている。フロート１６
がｏｎ信号を伝達すると、制御ボックス２０がダイヤフ
ラムポンプ２１の電源をｏｎにして、槽外に設置された
凝集剤貯留タンク２２から凝集剤が好気性生物反応槽７
へ供給される。添加された凝集剤は、直ちに攪拌され、
好気性生物反応槽７中の汚水と接触し、汚水中のリン化
合物等とフロックを形成して沈降する。沈降した汚泥
は、好気性生物反応槽７に設置された循環装置２３によ
り一定量が嫌気濾床槽第一室５へ移送される。
【００１９】ダイヤフラムポンプ２１は、その駆動系に
パルス発生器と当該パルスの周期設定器とを内蔵してお
り、パルス発生器の１駆動パルスでダイヤフラム駆動用
のソレノイドを１往復動して、単位容積の凝集剤の吐出
を行う。フロート１６がｏｎ信号を伝達したときの凝集
剤の添加量は、上記周期設定器で容易に設定することが
でき、パルスの周期を長くすることで、微量の凝集剤の
添加が容易に可能である。新たな原水の流入がなく、嫌
気濾床槽第一室５の水位が設定水位ＬＷＬ以下になる
と、フロート１６がｏｆｆ信号を伝達し、ダイヤフラム
ポンプ２１の運転が停止して、凝集剤の添加が停止す
る。
パルス発生器と当該パルスの周期設定器とを内蔵してお
り、パルス発生器の１駆動パルスでダイヤフラム駆動用
のソレノイドを１往復動して、単位容積の凝集剤の吐出
を行う。フロート１６がｏｎ信号を伝達したときの凝集
剤の添加量は、上記周期設定器で容易に設定することが
でき、パルスの周期を長くすることで、微量の凝集剤の
添加が容易に可能である。新たな原水の流入がなく、嫌
気濾床槽第一室５の水位が設定水位ＬＷＬ以下になる
と、フロート１６がｏｆｆ信号を伝達し、ダイヤフラム
ポンプ２１の運転が停止して、凝集剤の添加が停止す
る。
【００２０】好気性生物反応槽７で有機物およびリンの
分解・除去を受けた処理水は、仕切板４の下端に開口し
ている通路４ａを通って濾過槽８へ移流する。濾過槽８
では好気性生物処理により発生する汚泥や、凝集剤添加
により発生したフロックないし汚泥を分離し、清澄な処
理水を得る。槽内には濾過材として中空円筒、球状、及
び立方状等からなる担体を浸漬または浮上浮遊状態で充
填し、汚水中に含まれる浮遊物質を除去する。
分解・除去を受けた処理水は、仕切板４の下端に開口し
ている通路４ａを通って濾過槽８へ移流する。濾過槽８
では好気性生物処理により発生する汚泥や、凝集剤添加
により発生したフロックないし汚泥を分離し、清澄な処
理水を得る。槽内には濾過材として中空円筒、球状、及
び立方状等からなる担体を浸漬または浮上浮遊状態で充
填し、汚水中に含まれる浮遊物質を除去する。
【００２１】濾過槽８にて得られた処理水は、消毒槽９
へ移流し、消毒後放流管１３より浄化槽外へ放流され
る。
へ移流し、消毒後放流管１３より浄化槽外へ放流され
る。
【００２２】好気性生物反応槽７の濾過槽８への通路４
ａに近い底部に、循環装置２３の吸入口が開口してお
り、好気性生物反応槽７の汚水の一定量が循環装置２３
により嫌気濾床槽第一室５に移送されるため、嫌気濾床
槽第一室５および嫌気濾床槽第二室６においてもリンの
除去及び微細ＳＳの除去が行われる。
ａに近い底部に、循環装置２３の吸入口が開口してお
り、好気性生物反応槽７の汚水の一定量が循環装置２３
により嫌気濾床槽第一室５に移送されるため、嫌気濾床
槽第一室５および嫌気濾床槽第二室６においてもリンの
除去及び微細ＳＳの除去が行われる。
【００２３】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、少なくと
も生物膜法を利用した好気性生物反応槽を備え、前記好
気性生物反応槽に流量調整部の水位変動に対して制御可
能な凝集剤添加ポンプ用いることで、流入水量に対して
適切な量の凝集剤を添加することができる。従ってこの
発明の排水処理装置においては、凝集剤貯留タンクの小
型化が可能になり、効率的なリン除去及び汚泥の改質に
よる汚泥の沈降性が向上し、処理水質が向上する。
も生物膜法を利用した好気性生物反応槽を備え、前記好
気性生物反応槽に流量調整部の水位変動に対して制御可
能な凝集剤添加ポンプ用いることで、流入水量に対して
適切な量の凝集剤を添加することができる。従ってこの
発明の排水処理装置においては、凝集剤貯留タンクの小
型化が可能になり、効率的なリン除去及び汚泥の改質に
よる汚泥の沈降性が向上し、処理水質が向上する。
【００２４】また過剰量の汚泥が発生せず、汚泥処分費
の低減にも有効な手段となる。更に適切な量の凝集剤の
添加が行えるので、処理水のｐＨの低下や着色が防止さ
れる。
の低減にも有効な手段となる。更に適切な量の凝集剤の
添加が行えるので、処理水のｐＨの低下や着色が防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例のフロー図
【図２】浄化槽を断面にして示した図１の実施例のブロ
ック図
ック図
１ 浄化槽本体
2,3,4 仕切板
７ 好気性生物反応槽
15 流量調整部
16 フロート
21 ダイヤフラムポンプ
22 凝集剤貯留タンク
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 足立 清和
石川県能美郡辰口町岩内１−３ アムズ株
式会社白山工場内
(72)発明者 吉田 義久
石川県能美郡辰口町岩内１−３ アムズ株
式会社白山工場内
Ｆターム(参考） 4D003 AA01 AB02 BA03 CA04 CA08
EA14 EA15 EA20 FA04 FA05
FA06 FA10
4D015 BA19 BA23 CA02 FA02 FA12
FA26
4D027 AB06 AB07 AB14
Claims (2)
- 【請求項１】 流量調整部及び生物膜法を利用した好気
性生物反応槽を含む浄化槽を備えたリン除去型排水処理
装置において、前記流量調整部の水位を検出する水面レ
ベルセンサと、凝集剤の貯留タンクと、当該凝集剤を前
記好気性生物反応槽に添加する添加装置とを備え、当該
添加装置の運転が前記水面レベルセンサの検出信号で制
御され、前記貯留タンクが前記浄化槽外に設置されてい
る、リン除去型排水処理装置。 - 【請求項２】 前記添加装置が、パルス制御により微量
の凝集剤の添加が可能なダイヤフラム式ポンプである、
請求項１記載のリン除去型排水処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001339762A JP2003136082A (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | リン除去型排水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001339762A JP2003136082A (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | リン除去型排水処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003136082A true JP2003136082A (ja) | 2003-05-13 |
Family
ID=19154063
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001339762A Pending JP2003136082A (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | リン除去型排水処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003136082A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005211747A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Hitachi Housetec Co Ltd | リン除去装置収納容器およびそれを備える小規模汚水浄化槽 |
| JP2007237147A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Hitachi Housetec Co Ltd | 好気処理槽及びこの好気処理槽を内蔵した汚水浄化槽 |
| JP2010207662A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-24 | Kubota Corp | 浄化槽及び浄化槽の運転方法 |
| KR101075961B1 (ko) | 2011-03-04 | 2011-10-24 | 이경섭 | 생물화학적 가변형 하수고도처리 장치 |
| KR101106471B1 (ko) | 2011-03-31 | 2012-01-25 | 이경섭 | 생물화학적 오ㆍ폐수 고도 처리장치 |
-
2001
- 2001-11-05 JP JP2001339762A patent/JP2003136082A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005211747A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Hitachi Housetec Co Ltd | リン除去装置収納容器およびそれを備える小規模汚水浄化槽 |
| JP2007237147A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Hitachi Housetec Co Ltd | 好気処理槽及びこの好気処理槽を内蔵した汚水浄化槽 |
| JP2010207662A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-24 | Kubota Corp | 浄化槽及び浄化槽の運転方法 |
| KR101075961B1 (ko) | 2011-03-04 | 2011-10-24 | 이경섭 | 생물화학적 가변형 하수고도처리 장치 |
| KR101106471B1 (ko) | 2011-03-31 | 2012-01-25 | 이경섭 | 생물화학적 오ㆍ폐수 고도 처리장치 |
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