JP2003135461A - 超音波用探触子及びそれを用いた超音波診断装置 - Google Patents

超音波用探触子及びそれを用いた超音波診断装置

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JP2003135461A
JP2003135461A JP2001336110A JP2001336110A JP2003135461A JP 2003135461 A JP2003135461 A JP 2003135461A JP 2001336110 A JP2001336110 A JP 2001336110A JP 2001336110 A JP2001336110 A JP 2001336110A JP 2003135461 A JP2003135461 A JP 2003135461A
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ultrasonic probe
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JP2001336110A
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Tomoo Sato
智夫 佐藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波用探触子と超音波診断装置本体とを接
続する配線の数、及び、超音波用探触子に含まれている
複数の変換素子から出力される検出信号を処理する回路
のテャンネル数を低減する。 【解決手段】 この超音波用探触子は、超音波を受信し
て、受信した超音波に基づいて検出信号を発生する複数
の変換手段11と、複数の変換手段が発生する検出信号
に基づいて、複数の変換手段が受信した超音波に関する
情報をそれぞれ一時的に記憶する複数の記憶手段13と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を送受信し
て生体内臓器等を観察するために用いる超音波用探触子
に関し、特に、3次元超音波画像を取得するために多チ
ャンネルを有する超音波用探触子に関する。さらに、本
発明は、そのような超音波用探触子を用いた超音波診断
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波を送受信して3次元画像を
取得するためには、位置センサ付きの1次元センサアレ
イを用いて、受信する超音波を電気的にスキャンさせて
深度方向の断面に関する2次元画像を取得し、さらに、
この1次元センサアレイを機械的にスキャンさせて取得
した複数の2次元画像を合成して3次元画像を作成して
いた。しかしながら、この手法によれば、1次元センサ
アレイの機械的なスキャンにおいてタイムラグがあるた
め、異なる時刻における複数の2次元画像を合成するこ
とになるので、合成された画像がぼけたものとなってし
まう。従って、この手法は、生体のような、動きを伴う
被写体のイメージングには適していない。
【0003】このような欠点を解消するためには、2次
元センサアレイを用いて3次元画像を取得する方が有利
である。しかしながら、2次元センサアレイに含まれる
超音波検出素子の数は、1次元センサアレイに比較して
非常に多くなるため、新たな問題が生じている。例え
ば、80×80素子程度の2次元センサアレイを用いる
場合には、全素子を使用して超音波を受信することが理
想的である。しかしながら、素子数が多くなると、2次
元センサアレイの製造において配線が複雑化する等の問
題が生じる。また、超音波検出素子により超音波を検出
して得られた検出信号を処理するための電気回路のチャ
ンネル数は、超音波検出素子の数と同じ数だけ必要であ
るため、電気回路が複雑化するという問題も生じる。こ
のため、実用に耐えうる2次元センサアレイを有する超
音波用探触子又は超音波診断装置の実現は困難であっ
た。
【0004】そのような事情から、検出信号を処理する
電気回路のチャンネル数を低減するために、2次元に配
置された複数の超音波検出素子の中から一部の超音波検
出素子のみを使用する「疎のアレイ」(スパースアレ
イ:sparse array)が用いられている。例
えば、E.D.Lightらの論文「Progress
in Two−Dimensional Arrays
for Real−Time Volmetric
Imaging」(ULTRASONIC IMAGI
NG Vol.20,1−15(1998))には、ア
レイサイズ、素子間隔、及び、超音波の周波数等を変化
させて超音波を送受信した結果が開示されている。超音
波ビームパターンのサイドローブを一定値以下に抑える
ために、この文献においては、送信及び受信のそれぞれ
について256個程度のチャンネルが使用されている。
【0005】また、日本国特許出願公開(特開)平11
−221217号公報には、配列された複数個の超音波
振動子から構成され、超音波ビームの送信及びその反射
波の受信を行うための超音波プローブと、所定の方向間
隔で順次に方向を変えながら超音波ビームを送信する送
信手段と、特定の深さ領域からの反射波が前記超音波振
動子に到達する期間においてのみ、当該反射波の元とな
る送信超音波ビームとほぼ同一の方向に受信指向性を設
定して受信信号を得る受信手段と、受信手段から得られ
た受信信号を信号処理して超音波診断画像を生成する生
成手段と、超音波診断画像を表示する表示手段とを具備
する超音波診断装置が開示されている。この超音波診断
装置によれば、特定の深さ領域からの反射波が超音波振
動子に到達する期間においてのみ、当該反射波の元とな
る送信超音波ビームとほぼ同一の方向に受信指向性を設
定して受信信号を得るようにしているので、単位時間当
りの走査回数を大幅に増加させることができる。この超
音波診断装置においても、スパースアレイ振動子が用い
られている。
【0006】また、阿部らの論文「リアルタイム3Dシ
ステム用2次元スパースアレイの音場検討」(J Me
d Ultrasonics Vol.28 No.3
(2001))には、チャンネル数の増加と共に平均サ
イドローブが減少し、1024チャンネルで従来の1次
元プローブ用いた方法と同等のレベルになると記載され
ている。
【0007】このように、スパースアレイを用いても、
従来と同程度の画質を得るためには、少なくとも256
個以上、望ましくは1024個以上のチャンネルが必要
であり、配線数や回路数の増大という問題は解決されて
いない。
【0008】図5は、従来用いられている超音波診断装
置の構成の一部を示している。この超音波診断装置は、
2次元状に配置されたN個の超音波トランスデューサ
(変換素子)111を含む超音波用探触子101と、本
体部102とから構成される。N個の変換素子111
は、信号線112を介して、信号処理部120に含まれ
ているN個のA/D変換器121にそれぞれ接続されて
いる。
【0009】超音波用探触子101において、各々の変
換素子111は、被検体から反射された超音波を検出し
て検出信号を出力する。N個の変換素子111から出力
された検出信号は、信号線112を通って本体部102
に送信され、N個のA/D変換器121においてディジ
タルの検出信号にそれぞれ変換される。
【0010】さらに、信号処理部120は、ディジタル
の検出信号に対して信号処理を施す。画像処理部130
は、信号処理部120の出力信号に基づいて2次元又は
3次元の画像データを構成すると共に、画像処理を行
う。また、表示部140は、CRTやLCD等のディス
プレイ装置を含んでおり、画像データに基づいて超音波
画像を表示する。
【0011】図5に示す各々のA/D変換器121にお
いては、画像形成に必要な位相情報を得るために、ナイ
キスト周波数よりも高い周波数で検出信号のサンプリン
グが行われている。例えば、超音波の波長をλとする
と、λ/30に相当する時間間隔でサンプリングを行う
ことが望ましいとされている。これは、超音波の周波数
が3.5MHzである場合に、約100MHzの周波数
でサンプリングを行うことを意味する。さらに、近年実
用化された10MHz以上の伝送帯域を有する高周波プ
ローブを用いる場合には、GHzオーダーの周波数でサ
ンプリングを行うことが求められる。しかしながら、こ
のような高速で高精度のサンプリングを行うA/D変換
器は、未だ存在しない。従って、サンプリング周波数が
40MHzで10ビット又は12ビット精度のA/D変
換器を用いてサンプリングを行い、データを内挿してい
るのが現状である。
【0012】しかしながら、そのようなA/D変換器
を、256〜1000個並列に動作させると、A/D変
換器のコストが上昇してしまう。また、処理すべきデー
タ量が膨大になり、処理に必要なCPUのコストも上昇
してしまう。さらに、プローブと装置本体との間の配線
数が増えてしまう。探触子の操作性を保つために、配線
に用いるケーブルを細径化すると、ケーブルの容量が増
加し、伝送可能な有効電力が減少し、SN比が劣化して
しまう。
【0013】ところで、変換素子から出力される高周波
(RF)の検出信号から超音波エコーに関する情報をサ
ンプリングする方式としては、次のいくつかの方式が考
えられる。 (1)瞬間値計測方式 図6に示すように、検出信号x(t)の瞬時値S1、S
2、S3を計測する。しかしながら、この方式には、位
相の管理が難しく、雑音に弱いという欠点がある。
【0014】(2)時間積分方式 図7に示すように、検出信号x(t)の積分値を計測す
る。この方式によれば、雑音による影響を低減すること
はできるが、積分周期ΔTの設定が難しい。例えば、検
出信号をちょうど1周期分を積分すると、積分値はゼロ
又は小さな値となってしまう。
【0015】(3)直交検波方式 図8に示すように、2個の積分器を用い、積分周期を互
いに1/4周期ずらして検出信号x(t)を積分し、こ
れらの積分値を計測する。即ち、検出信号x(t)を積
分器101によって積分することにより積分値Qを求
め、遅延回路103によって積分周期の1/4だけ遅延
された検出信号x(t)を積分器102によって積分す
ることにより積分値Iを求める。この方式によれば、上
記の時間積分方式において積分値が小さな値になるとい
う問題は解決できるが、1個の変換素子について2個の
積分器が必要であり、回路が煩雑になってしまう。ま
た、超音波用探触子において直交検波を行う場合には、
超音波用探触子から本体部に伝送すべき情報が2倍にな
るため、スパースアレイによって配線数を低減した効果
が半減してしまう。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記の点に鑑
み、本発明は、超音波用探触子と超音波診断装置本体と
を接続する配線の数、及び、超音波用探触子に含まれて
いる複数の変換素子から出力される検出信号を処理する
回路のテャンネル数を低減することを第1の目的とす
る。また、本発明は、複数の変換素子から出力される検
出信号に基づいて、位相整合のために必要な波形情報を
高いSN比で得ることを第2の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の第1の観点に係る超音波用探触子は、超音
波を受信して、受信した超音波に基づいて検出信号を発
生する複数の変換手段と、複数の変換手段が発生する検
出信号に基づいて、複数の変換手段が受信した超音波に
関する情報をそれぞれ一時的に記憶する複数の記憶手段
とを具備する。
【0018】また、本発明の第2の観点に係る超音波用
探触子は、超音波を受信して、受信した超音波に基づい
て検出信号を発生する複数の変換手段と、複数の変換手
段が発生する検出信号に基づいて、複数の変換手段が受
信した超音波に関する情報を複数の変換手段の数よりも
少ない数の出力線に供給する切換手段とを具備する。
【0019】さらに、本発明に係る超音波診断装置は、
超音波を受信して受信した超音波に基づいて検出信号を
発生する複数の変換手段と複数の変換手段が発生する検
出信号に基づいて複数の変換手段が受信した超音波に関
する情報をそれぞれ一時的に記憶する複数の記憶手段と
複数の記憶手段に記憶された情報を複数の記憶手段の数
よりも少ない数の出力線に供給する切換手段とを有する
超音波用探触子と、超音波用探触子の出力線に供給され
た情報に基づいて画像信号を生成する本体部とを具備す
る。
【0020】上記のように構成した本発明によれば、複
数の変換素子によって超音波を検出することにより得ら
れた検出信号を時分割多重化して出力することにより、
超音波用探触子と超音波診断装置本体とを接続する配線
の数、及び、超音波用探触子に含まれている複数の変換
素子から出力される検出信号を処理する回路のテャンネ
ル数を低減することができる。また、検出信号を積分値
として送信する場合には、雑音の影響を低減して、画質
の良い超音波画像信号を得ることが可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。なお、同一の構成要素には
同一の参照番号を付して、説明を省略する。図1は、本
発明の一実施形態に係る超音波診断装置の構成を示すブ
ロック図である。図1に示すように、この超音波診断装
置は、被検体に当接させて用いられる超音波用探触子1
と、超音波用探触子1によって得られた検出信号の処理
を行う本体部2とを含んでいる。
【0022】超音波用探触子1は、2次元マトリックス
状に配列されているN個の超音波トランスデューサ(変
換素子)11と、これらの変換素子にそれぞれ接続され
たN個のメモリ13と、複数の切換回路14を有してい
る。変換素子11としては、例えば、PZT(チタン酸
ジルコン酸鉛)に代表される圧電セラミックや、PVD
F(ポリフッ化ビニリデン:polyvinyl di
fluoride)等の高分子圧電素子等を含む圧電素
子が用いられる。N個のメモリ13は複数のメモリ群を
構成しており、各々のメモリ群がM個(本実施形態にお
いてはM=6とする)のメモリを含む。各々の切換回路
14は、各々のメモリ群に含まれるM個のメモリの出力
信号を順次切り換えるにより、M個のメモリの出力信号
を時分割多重化して1本の信号線15に出力する。これ
により、N個の変換素子11にそれぞれ接続されている
N本の信号線12を1/Mに減少させたN/M本程度の
信号線15によって、検出信号を本体部2に出力するこ
とができる。
【0023】さらに、超音波用探触子1は、本体部2の
タイミングコントロール部60の制御の下で、メモリ1
3及び切換回路14において使用する書込み制御信号C
W1〜CW6及び読出し制御信号CR1〜CR6を発生
する制御信号発生回路16と、本体部2の駆動信号発生
回路70から供給される駆動信号に基づいて超音波を送
信する超音波送信部17とを有している。なお、N個の
変換素子11の内の一部の変換素子から超音波を送信す
るようにして、超音波送信部17を省略してもかまわな
い。
【0024】メモリ13は、対応する変換素子11によ
って検出された超音波の波形を一時的に記録する。メモ
リ13としては、CMOS等で構成した半導体メモリを
用いてても良いし、図2に示すような積分器13aを用
いても良い。以下においては、図2に示す積分器13a
を用いる場合について説明する。
【0025】図2の(a)においては、スイッチSW1
が閉じてスイッチSW2が開いており、図2の(b)に
おいては、スイッチSW1が開いてスイッチSW2が閉
じている。スイッチSW1及びSW2は、制御信号発生
回路16から供給される書込み制御信号CW及び読出し
制御信号CRによって状態を変える。
【0026】変換素子11が超音波を受信すると、変換
素子11は、超音波の強度に応じた電圧を有する検出信
号を電極11a及び11b間に発生する。このとき、積
分器13aが図2の(a)に示す状態にあると、変換素
子11からスイッチSW1及び抵抗Rを介して供給され
る電荷がコンデンサCに蓄積され、これによって検出信
号の積分値が記憶される。また、積分器13aが図2の
(b)に示す状態にあると、コンデンサCに蓄積されて
いる電荷がスイッチSW2を介して出力端子OUTに放
出され、記憶された積分値が読み出される。
【0027】ここでは、積分器13aがスイッチSW1
及びSW2を有するとして説明したが、積分器13aの
後段に接続される切換回路14が、スイッチSW2の働
きを兼ねるようにしても良い。
【0028】再び図1を参照すると、本体部2は、超音
波用探触子1に含まれる超音波送信部17が超音波を送
信するタイミングを決定すると共に、制御信号発生回路
16が制御信号を発生するタイミングを決定するタイミ
ングコントロール部60と、タイミングコントロール部
60の制御の下で、超音波送信部17を駆動するための
駆動信号を発生する駆動信号発生回路70とを有してい
る。さらに、本体部2は、超音波用探触子1から供給さ
れる検出信号を処理する信号処理部20と、画像処理部
30と、表示部40と、記憶部50とを有している。
【0029】信号処理部20は、複数のA/D変換器2
1と、位相調整部22と、加算部23と、対数増幅器2
4と、検波器25と、TGC(time gain c
ompensation)増幅器26とを含んでいる。
信号処理部20は、超音波用探触子1から供給される検
出信号に対し、A/D変換を行うと共に、位相調整及び
加算を行うことにより焦点合わせを行い、さらに、対数
増幅、検波、TGC等の信号処理を行う。
【0030】画像処理部30は、信号処理部20の出力
信号に基づいて2次元又は3次元画像データを構成する
と共に、画像処理を行う。また、表示部は、CRTやL
CD等のディスプレイ装置を含んでおり、画像データに
基づいて超音波画像を表示する。さらに、記憶部50
は、画像処理部30において構成された画像データを記
憶する。
【0031】本実施形態に係る超音波診断装置の動作に
ついて、図1、図3、図4を参照しながら説明する。図
1に示すように、1つの切換回路14には、チャンネル
CH1〜CH6の変換素子11及びメモリ13が接続さ
れている。ここで、チャンネルCH1〜CH6の変換素
子11は、超音波用探触子1の探触面において隣接して
いる。図3は、チャンネルCH1〜CH6において変換
素子11から出力されるRF信号x1(t)〜x6(t)
と、切換回路14の出力信号の波形を示している。ここ
で、RF信号x1(t)〜x6(t)に示す斜線部分は、
それぞれのチャンネルにおける積分値A〜Eを示してい
る。
【0032】本実施形態においては、チャンネルCH1
〜CH6の変換素子11及びメモリ13を奇数番目と偶
数番目とに分けて、奇数番目のメモリが書込み動作を行
っているときに偶数番目のメモリが読出し動作を行い、
次の時点において、偶数番目のメモリが書込み動作を行
っているときに奇数番目のメモリが読出し動作を行うよ
うにしている。
【0033】図3においては、説明を簡単にするため
に、積分周期Tが、送信する超音波の周期と等しいよう
に示している。実際には、積分周期Tは、送信する超音
波の周期よりも十分小さいことが望ましい。また、積分
期間ΔTは、積分周期Tの1/4〜3/4倍が好まし
い。ここでは、積分期間ΔTを、積分周期Tの1/2倍
としている。さらに、図3においては、隣接するチャン
ネルにおいて積分を開始する時刻を、積分周期Tの1/
4、即ち、積分期間ΔTの1/2だけずらしている。こ
のような積分期間等の設定は、タイミングコントロール
部60において、制御信号発生回路16から発生する制
御信号のタイミングを調節することにより行うことがで
きる。
【0034】図3に示すように、まず、奇数番目のチャ
ンネルCH1、CH3、CH5が積分を開始する。次
に、積分周期Tの1/4だけ遅れて、偶数番目のチャン
ネルCH2、CH4、CH6が積分を開始する。各チャ
ンネルは、積分期間ΔTにおいて積分を継続する。奇数
番目のチャンネルCH1、CH3、CH5における積分
が終了すると、切換回路14は、これらのチャンネルに
おける積分値A、C、Eを順次出力する。さらに、偶数
番目のチャンネルCH2、CH4、CH6における積分
が終了すると、切換回路14は、これらのチャンネルに
おける積分値B、D、Fを順次出力する。
【0035】再び図1を参照すると、切換回路14は、
それぞれの切換回路14に接続されているチャンネルか
ら供給された検出信号を、時分割多重化して出力する。
本体部2の信号処理部20において、これらの検出信号
は、A/D変換器21によってディジタル信号に変換さ
れ、さらに、位相調整、加算、増幅、検波等の処理を受
ける。
【0036】信号処理を受けた出力信号は、画像処理部
30において、2次元画像データや3次元画像データに
構成される。さらに、画像データは、補間、レスポンス
変調処理、階調処理等の処理を受け、表示部40に表示
される。
【0037】図4に、超音波用探触子の画素と切換回路
との接続を模式的に示す。本実施形態においては、奇数
番目のチャンネルCH1、CH3、CH5において得ら
れる第1の検出信号と、偶数番目のチャンネルCH2、
CH4、CH6ににおいて得られる第2の検出信号と
は、積分周期の1/4だけずれており、これは90°の
位相差に相当するので、第1の検出信号を直交検波方式
におけるQ信号、第2の検出信号を直交検波方式におけ
るI信号とみなすことができる。しかしながら、奇数番
目のチャンネルCH1、CH3、CH5において、Q信
号については実際に検出が行われているが、I信号につ
いては実際に検出が行われていない。このような場合に
は、I信号に対応する画素データを補間によって求めれ
ば良い。
【0038】例えば、mが奇数の場合に、第m行、第n
列におけるQ信号Qm,nは実際に検出されており、I信
号Im,nは次式によって求めることができる。 Im,n=(Qm-1,n+Qm+1,n+Qm,n-1+Qm,n+1)/4 同様に、mが偶数の場合に、第m行、第n列におけるI
信号Im,nは実際に検出されており、Q信号Qm,nは次式
によって求めることができる。 Qm,n=(Im-1,n+Im+1,n+Im,n-1+Im,n+1)/4 このような補間は、図1に示す信号処理部20において
行われる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の変換素子によって超音波を検出することにより得
られた検出信号を時分割多重化して出力することによ
り、超音波用探触子と超音波診断装置本体とを接続する
配線の数、及び、超音波用探触子に含まれている複数の
変換素子から出力される検出信号を処理する回路のテャ
ンネル数を低減することができる。従って、超音波用探
触子の作成が容易になると共に、コストを下げることが
できる。また、検出信号を積分値として送信する場合に
は、雑音の影響を低減して、画質の良い超音波画像信号
を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る超音波診断装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すメモリの具体例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態において、変換素子から出
力されるRF信号と、切換回路から出力される時分割多
重化された積分信号を示す波形図である。
【図4】本発明の一実施形態において、超音波用探触子
の画素と切換回路との接続を模式的に示す図である。
【図5】従来の超音波診断装置の構成を示すブロック図
である。
【図6】従来の超音波検出方法における問題点を説明す
るための図である。
【図7】従来の超音波検出方法における問題点を説明す
るための図である。
【図8】従来の超音波検出方法における問題点を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 超音波用探触子 2 本体部 11 超音波トランスデューサ(変換素子) 11a、11b 電極 12、15 信号線 13 メモリ 13a 積分器 14 切換回路 16 制御信号発生回路 17 超音波送信部 20 信号処理部 21 A/D変換器 22 位相調整部 23 加算部 24 対数増幅部 25 検波器 26 TGC増幅器 30 画像処理部 40 表示部 50 記憶部 60 タイミングコントロール部 70 駆動信号発生回路
フロントページの続き Fターム(参考) 4C301 AA02 BB13 EE04 EE15 GA01 GB09 HH27 HH33 HH37 HH51 HH54 JA01 JA20 JB03 JB11 JB13 JB29 JB30 JC01 KK17 LL08 4C601 BB03 EE02 EE12 GA01 GB01 GB03 GB06 GD01 GD20 JB01 JB03 JB11 JB13 JB19 JB21 JB23 JB24 JB34 JB45 JB46 JC01 JC25 JC26 KK21 KK22 LL01 LL05 LL07 5D019 BB02 BB19 FF04 5D107 AA16 BB07 CC01 CC12 CD03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を受信して、受信した超音波に基
    づいて検出信号を発生する複数の変換手段と、 前記複数の変換手段が発生する検出信号に基づいて、前
    記複数の変換手段が受信した超音波に関する情報をそれ
    ぞれ一時的に記憶する複数の記憶手段と、を具備する超
    音波用探触子。
  2. 【請求項2】 前記複数の記憶手段が、前記複数の変換
    手段が発生した検出信号を周期的に積分して得られた積
    分値をそれぞれ記憶する、請求項1記載の超音波用探触
    子。
  3. 【請求項3】 前記複数の記憶手段が、前記複数の変換
    手段が発生した検出信号を該検出信号の1/4〜3/4
    周期に渡って積分して得られた積分値をそれぞれ記憶す
    る、請求項2記載の超音波用探触子。
  4. 【請求項4】 隣接する2つの変換手段に対応する2つ
    の記憶手段が、前記隣接する2つの変換手段が受信した
    検出信号を該検出信号の1/4周期だけずれた2つの期
    間に渡って積分して得られた2つの積分値をそれぞれ記
    憶する、請求項2又は3記載の超音波用探触子。
  5. 【請求項5】 前記複数の記憶手段の各々が、 前記複数の変換手段のそれぞれ1つに接続された第1の
    切換回路と、 前記第1の切換回路から供給された電荷を蓄積するコン
    デンサと、を含み、 前記コンデンサに接続された第2の切換回路をさらに具
    備する請求項2〜4のいずれか1項記載の超音波用探触
    子。
  6. 【請求項6】 超音波を受信して、受信した超音波に基
    づいて検出信号を発生する複数の変換手段と、 前記複数の変換手段が発生する検出信号に基づいて、前
    記複数の変換手段が受信した超音波に関する情報を前記
    複数の変換手段の数よりも少ない数の出力線に供給する
    切換手段と、を具備する超音波用探触子。
  7. 【請求項7】 前記切換手段が、前記複数の変換手段が
    受信した超音波に関する情報を時分割多重で前記出力線
    に供給する、請求項6記載の超音波用探触子。
  8. 【請求項8】 駆動信号に基づいて超音波を送信する送
    信手段をさらに具備する、請求項1〜7のいずれか1項
    記載の超音波用探触子。
  9. 【請求項9】 超音波を受信して、受信した超音波に基
    づいて検出信号を発生する複数の変換手段と、前記複数
    の変換手段が発生する検出信号に基づいて、前記複数の
    変換手段が受信した超音波に関する情報をそれぞれ一時
    的に記憶する複数の記憶手段と、前記複数の記憶手段に
    記憶された情報を前記複数の記憶手段の数よりも少ない
    数の出力線に供給する切換手段とを有する超音波用探触
    子と、 前記超音波用探触子の出力線に供給された情報に基づい
    て画像信号を生成する本体部と、を具備する超音波診断
    装置。
  10. 【請求項10】 前記本体部が、前記超音波用探触子の
    複数の記憶手段が検出信号を周期的に積分して得られた
    積分値をそれぞれ記憶するように、前記超音波用探触子
    を制御するタイミング制御手段を含む、請求項9項記載
    の超音波診断装置。
  11. 【請求項11】 前記タイミング制御手段が、前記超音
    波用探触子の複数の記憶手段が検出信号を該検出信号の
    1/4〜3/4周期に渡って積分して得られた積分値を
    それぞれ記憶するように、前記超音波用探触子を制御す
    る、請求項10項記載の超音波診断装置。
  12. 【請求項12】 前記タイミング制御手段が、前記超音
    波用探触子の隣接する2つの変換手段に対応する2つの
    記憶手段が検出信号を該検出信号の1/4周期だけずれ
    た2つの期間に渡って積分して得られた2つの積分値を
    それぞれ記憶するように、前記超音波用探触子を制御す
    る、請求項10又は11記載の超音波診断装置。
  13. 【請求項13】 前記本体部が、前記超音波用探触子の
    隣接する一群の変換手段の内で、1つの変換手段に対応
    する記憶手段に記憶されなかった超音波に関する情報
    を、他の変換手段が受信した超音波に関する情報を用い
    た補間により求める信号処理部をさらに含む、請求項9
    〜12のいずれか1項記載の超音波診断装置。
  14. 【請求項14】 前記信号処理部が、前記超音波用探触
    子の出力線に供給された情報をA/D変換する複数のA
    /D変換器を含む、請求項13記載の超音波診断装置。
  15. 【請求項15】 前記本体部が、超音波を送信するため
    に前記超音波用探触子に駆動信号を供給する駆動信号発
    生回路をさらに含む請求項9〜14のいずれか1項記載
    の超音波診断装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009112813A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Aloka Co Ltd 受信ビームフォーマ
JP2011194013A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Canon Inc 測定装置
WO2012070689A1 (en) 2010-11-25 2012-05-31 Canon Kabushiki Kaisha Object information acquiring apparatus

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