JP2002209894A - 超音波用探触子 - Google Patents

超音波用探触子

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JP2002209894A
JP2002209894A JP2001011366A JP2001011366A JP2002209894A JP 2002209894 A JP2002209894 A JP 2002209894A JP 2001011366 A JP2001011366 A JP 2001011366A JP 2001011366 A JP2001011366 A JP 2001011366A JP 2002209894 A JP2002209894 A JP 2002209894A
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Toshitaka Agano
俊孝 阿賀野
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 胸部内臓器の超音波診断において、送受信面
を肋骨の間に差し入れることができ、且つ、分解能の高
い超音波画像を撮像することのできる探触子を提供す
る。 【解決手段】 被検体に向かって複数の超音波トランス
デューサから超音波を送信し、被検体から反射される超
音波を複数の超音波トランスデューサにより受信する超
音波用探触子であって、被検体に接触し、超音波トラン
スデューサが送信又は受信する超音波を通過させる超音
波送受信面2a及び2bを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断におい
て超音波を送受信するために用いる超音波用探触子に関
する。
【0002】
【従来の技術】図9に、超音波診断において用いる一般
的なアレイ探触子の構造を示す。探触子60は、PZT
(チタン酸ジルコン酸鉛)に代表される圧電セラミック
や、PVDF(高分子圧電素子)等の振動子61を含ん
でいる。振動子61の背面にはバッキング材62が設け
られ、配列された複数の振動子を支えると共に、振動子
に対して音響的に制動をかけて超音波パルスを短くして
いる。棒状に成形されたそれぞれの振動子61には電極
63が取り付けられ、リード線64を介して電子回路に
接続されている。振動子61の圧電効果により発生した
超音波は、被検体に効率良く超音波を送信するために設
けられた音響整合層65を介して、音響レンズ66によ
りy方向について集束させられる。一方、それぞれの振
動子に接続された電子回路の制御に従って、時間差をも
って振動子を順次駆動することにより、超音波の波面は
x方向について集束する。このように形成された超音波
ビーム67は、点Pに焦点を形成する。
【0003】ところで、超音波診断における画質の良否
は、探触子の性能に負うところが大きい。一般的に、こ
のような探触子の性能は、ビーム方向に関する距離分解
能と、ビームに対し直角方向に関する方位分解能とによ
り評価される。このうち、距離分解能は、超音波パルス
のパルス幅により決定され、パルス幅が短いほど分解能
が高くなる。一方、方位分解能は、超音波を送受信する
振動子の形状やそれらの配列によって決定される。方位
分解能は、 R=1.2λ×F/D ・・・(1) という式により表すことができる。ここで、Rは焦点の
径であり、λは超音波の波長であり、Fは焦点距離であ
り、Dは開口である。波長λは、音速cと周波数fを用
いて、λ=c/fで表すことができる。また、図9に示
す探触子の場合には、開口Dは、pを配列振動子の素子
間隔、nを配列された振動子の数として、D=n×pで
表される。従って、探触子の方位分解能を上げて焦点を
絞り込むためには、開口Dを大きくすれば良い。しかし
ながら、素子間隔pが半波長よりも大きくなると、グレ
ーティングローブと呼ばれる副ビームが生じて、アーテ
ィファクト(虚像)の原因となる。従って、探触子の方
位分解能を向上させるためには、素子間隔は小さく保っ
たまま素子数を増やすということが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波診断
を行う場合には、骨部を避けて被検体に探触子を当てな
くてはならない。骨部は音響インピーダンスが大きく、
その境界面において超音波の大部分は反射されてしまう
ため骨部の後方が影となり、骨部の後方に存在する臓器
等を画面上で観察することができないからである。この
ため、例えば心臓等の胸部内臓器を観察する場合には、
胸部を覆っている肋骨を避け、肋骨の間に探触子を押し
つけて超音波撮像を行っていた。従って、胸部内観察に
おいては、肋骨の間に差し入れることのできる最大幅が
13mm程度の小さい探触子しか用いることができなか
った。
【0005】このような探触子を用いた場合、焦点距離
10cmにおける方位分解能Rは、例えば、超音波の音
速cを1530m/s、周波数fを3.5MHz、焦点
距離Fを10cm、開口Dを13mmとして式(1)を
用いると、 R=1.2×(1530×103×100)/(3.5×106×13) ≒4.0(mm) と算出される。このように、従来は、観察部位による制
約から開口Dを大きくすることができないため、方位分
解能を上げることができなかった。このため、胸部内に
おける超音波画像の画質は低下していた。
【0006】そこで、上記の点に鑑み、本発明は、胸部
内臓器の超音波診断において、送受信面を肋骨の間に差
し入れることができ、且つ、分解能の高い超音波画像を
撮像することのできる探触子を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明に係る超音波用探触子は、被検体に向かって
複数の超音波トランスデューサから超音波を送信し、被
検体から反射される超音波を複数の超音波トランスデュ
ーサにより受信する超音波用探触子であって、被検体に
接触し、超音波トランスデューサが送信又は受信する超
音波を通過させる超音波送受信面を複数有する。本発明
によれば、肋骨の間に差し入れることができる程度の大
きさの複数の送受信面を、肋骨をまたいで胸部に当てる
ので、開口の大きい探触子を実現することができる。従
って、胸部内臓器観察において画質の良い超音波画像を
提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。なお、同一の構成要素には
同一の参照番号を付して、説明を省略する。図1は、本
発明の第1の実施形態に係る探触子の概観を示す斜視図
である。図1に示すように、探触子1は複数の超音波送
受信面2a及び2bを有している。超音波送受信面2a
と2bとの間には隙間があり、肋骨をまたいでそれぞれ
の送受信面を胸部に押し当てることができる。探触子1
は、ケーブル3を介して超音波診断装置本体に接続され
る。
【0009】探触子1は、複数の超音波トランスデュー
サにより構成される超音波トランスデューサアレイを含
んでいる。超音波トランスデューサとしては、PZTや
PVDF等の圧電素子を用いても良いし、受信用に光検
出素子を用いても良い。なお、光検出素子については後
で詳しく説明する。
【0010】探触子1のそれぞれの送受信面には、複数
の超音波送信素子や複数の超音波受信素子(センサ)が
1次元又は2次元に配列されている。図2に、探触子1
の送受信面に送信素子やセンサを2次元に配置した例を
示す。図2は、探触子1を送受信方向から見た平面図で
ある。送受信面2a、2bには、複数の送信素子4a、
4d、・・・とセンサ5a、5b、・・・とが配置され
ている。このように複数の送信素子が超音波を順次送信
することにより超音波ビームが形成され、被検体に反射
した超音波が複数のセンサにより検出される。なお、セ
ンサを2次元に配置する場合に、センサとして圧電素子
を用いると、素子間のクロストークが増大したり、微細
配線による電気的インピーダンスの上昇によりSN比が
劣化したり、微細素子の電極部が破壊し易くなるといっ
た問題が生じる恐れがある。このような場合には、セン
サとして光検出素子を用いると良い。
【0011】送受信面2a、2bのそれぞれの幅は、肋
骨の間に差し入れるために13mm以内とすることが望
ましい。また、送受信面2aと2bとの間隔は、肋骨を
またぐことのできる5〜20mmの範囲であれば良い。
さらに、探触子1の外形輪郭の幅は、開口を大きくして
分解能を上げるために、少なくとも20mm以上である
ことが望ましい。
【0012】例えば、図2に示すように探触子1の複数
の送受信面に送信素子やセンサを配置した場合、探触子
1の外形輪郭の幅を20mmとすると、焦点距離10c
mにおける方位分解能Rは、超音波の音速cを1530
m/s、周波数fを3.5MHz、焦点距離Fを10c
m、開口Dを20mmとして、 R=1.2λ×F/D ・・・(1) =1.2×(c/f)×F/D ・・・(2) =1.2×(1530×103×100)/(3.5×106×20) ≒2.6(mm) となる。即ち、胸部内臓器観察において、方位分解能と
して少なくとも2.6mmを得ることができる。
【0013】図3は、本発明の第1の実施形態に係る探
触子を含む超音波診断装置の構成を示すブロック図であ
る。図3に示すように、この超音波診断装置は、システ
ム全体を制御するシステム制御部20と、システム制御
部20の制御の下で超音波の送受信条件を制御する送信
遅延制御回路21、送信パワー制御回路22、送信周波
数制御回路23、受信感度制御回路24、受信遅延制御
回路25とを含んでいる。
【0014】信号発生器26は、送信のために用いる信
号を発生する。送信駆動回路27は、この信号を増幅及
び遅延することにより駆動信号を出力する。探触子1
は、これらの駆動信号に基づいて超音波を被検体に送信
し、被検体から反射された超音波を受信して受信信号を
出力する。これらの受信信号は、複数のアンプ30によ
り増幅される。
【0015】送信遅延制御回路21は、複数の送信駆動
回路27から出力される駆動信号の遅延時間を制御す
る。これにより、探触子1に含まれる複数の送信素子
は、駆動信号の時間差に対応した位相差を持つ超音波
を、被検体に向けてそれぞれ送信する。このような複数
の超音波の波面合成により、超音波ビームが形成され
る。また、送信パワー制御回路22が複数の送信駆動回
路27から出力される駆動信号の振幅を制御することに
より、超音波の送信パワーが制御される。
【0016】受信感度制御回路24が複数のアンプ30
のゲインを制御することにより、受信感度が制御され
る。また、受信遅延制御回路25は、受信遅延回路31
における受信信号の遅延時間を制御する。受信遅延回路
31の出力信号は、ログ(log)変換回路32におい
て対数変換され、検波回路33において検波された後、
A/D変換回路34において順次A/D変換される。こ
の過程を繰り返し、複数回データを取得することで、複
数枚の2次元フレームデータ(面データ)が取得でき
る。A/D変換回路34には1次記憶部35が接続され
ており、取得された複数枚の面データが1次記憶部35
に記憶される。それらのデータに基づいて、画像処理部
36が、2次元画像データ又は3次元画像データを再構
成する。再構成されたデータは、補間、レスポンス変調
処理、階調処理等の処理を受け、画像表示部37にて表
示される。さらに、画像処理部36において処理された
データは、2次記憶部38に記憶される。
【0017】本実施形態によれば、超音波診断におい
て、開口の大きい探触子を用いながら、肋骨を避けて超
音波を送受信することができるので、心臓等の胸部内臓
器観察において、分解能の高い画質の良好な超音波画像
を得ることができる。本実施形態においては、探触子に
含まれる送受信面の数は2つとしたが、2つ以上の複数
でも良い。例えば、図4に示すように、送受信面を3つ
とすると、探触子の外形輪郭が大きくなり、送受信面の
開口をさらに大きくすることができるので、探触子の分
解能をさらに上げることができる。
【0018】次に、本発明の第2の実施形態に係る探触
子について説明する。図5は、本実施形態に係る探触子
の概観を示す斜視図である。図5において、探触子50
は、第1の探触子51aと、第2の探触子51bと、連
結部52とを含んでいる。連結部52は、第1の探触子
51aと第2の探触子51bとを連結しており、例えば
ボルト、ナット、スプリング等により構成される。第1
の探触子51aと第2の探触子51bとの相対的な位置
は移動可能であり、連結部52を操作することにより位
置を調節することができる。第1及び第2の探触子51
a、51bは、ジャイロスコープや発振器等により構成
される第1の位置測定部53a及び第2の位置測定部5
3bをそれぞれ含んでいる。また、第1及び第2の探触
子51a、51bは、第1のケーブル54a及び第2の
ケーブル54bを介してそれぞれ超音波診断装置本体に
接続されている。
【0019】図6は、探触子50を送受信方向から示し
た平面図である。図6には、第1及び第2の探触子51
a、51bのそれぞれの送受信面に含まれる複数の送信
素子55a、55b、・・・と複数のセンサ56a、5
6b、・・・とを2次元に配置した例が示されている。
第1の探触子51aと第2の探触子51bとの間隔は、
肋骨の間に差し入れるため、共に13mm以内とするこ
とが望ましい。また、第1の探触子51aと第2の探触
子51bとを含む探触子50の外形輪郭の幅は、探触子
の開口を大きくして分解能を上げるという観点から、2
0mm以上とすることが望ましい。さらに、例えば体格
の小さい子どもの胸部に対応する必要もあるので、第1
の探触子51aと第2の探触子51bとの間隔は、5m
m〜20mmの範囲で移動可能とすることが望ましい。
【0020】例えば、第1及び第2の探触子51a、5
1bの幅をそれぞれ10mmとし、2つの探触子の間隔
を20mmとすると、探触子50の外形輪郭の幅は40
mmとなる。このとき、焦点距離10cmにおける方位
分解能Rは、超音波の音速cを1530m/s、周波数
fを3.5MHz、焦点距離Fを10cm、開口Dを4
0mmとすると、式(2)を用いて、 R=1.2×(1530×103×100)/(3.5×106×40) ≒1.3(mm) と表される。この値は、超音波診断において十分といえ
る。
【0021】次に、本実施形態に係る探触子を含む超音
波診断装置について、図5及び図7を参照しながら説明
する。図7は、本実施形態に係る探触子を含む超音波診
断装置の構成を示すブロック図である。図7において、
この超音波診断装置は、受信器41と位置情報作成部4
2とを含んでいる。受信器41は、探触子50を構成す
る第1及び第2の探触子51a、51bにそれぞれ含ま
れる発振器により送信される探触子の位置及び角度に関
する情報を受信する。位置情報作成部42は、受信器4
1により受信されたそれぞれの探触子の位置及び角度に
関する情報に基づいて、探触子50に含まれるそれぞれ
の送信素子及び受信素子の位置を算出する。
【0022】次に、本実施形態に係る探触子とそれを含
む超音波診断装置の動作について図5及び図7を参照し
ながら説明する。図5において、連結部52を操作する
ことにより、第1の探触子51aと第2の探触子51b
との間隔や角度が調節される。この間隔や角度は、被検
体の体格や肋骨の太さにより異なるので、探触子50を
被検体の胸部に当てながら、第1及び第2の探触子51
a、51bがちょうど肋骨の間に入るように調節して固
定する。なお、被検体の体格が小さい等の場合には、複
数の肋骨をまたいで探触子50を当てても良い。このよ
うに探触子の間隔を調節する間に、第1及び第2の位置
測定部53a、53bにそれぞれ含まれるジャイロスコ
ープにより、第1及び第2の探触子51a、51bと位
置や角度が測定される。
【0023】第1の探触子51aと第2の探触子51b
との間隔が決定されると、第1及び第2の位置測定部5
3a、53bにそれぞれ含まれる発振器により、第1及
び第2の探触子51a、51bの位置や姿勢(角度)に
関する情報が超音波診断装置本体にそれぞれ送信され
る。図7を参照すると、これらの位置や姿勢に関する情
報は、受信器41により受信される。ここで、それぞれ
の探触子に含まれる送信素子やセンサの探触子1におけ
る位置や向きは、各探触子の送受信面内における位置
と、第1及び第2の探触子51a、51bの位置や角度
とにより決定される。位置情報作成部42は、受信器4
1が受信した位置や姿勢に関する情報に基づいて、第1
及び第2の探触子51a、51bにそれぞれ含まれる送
信素子やセンサの位置や向きを算出して位置情報を作成
する。作成された位置情報はシステム制御部20に入力
される。
【0024】超音波撮像が開始されると、システム制御
部20は、入力された位置情報に基づいて各部を制御す
る。即ち、システム制御部20は、送信遅延制御回路2
1、送信パワー制御回路22、送信周波数制御回路23
を制御することにより、第1及び第2の探触子51a、
51bから超音波ビームを被検体に送信させる。また、
システム制御部20は、受信感度制御回路24、受信遅
延制御回路25を制御して、受信信号の検出を制御す
る。さらに、システム制御部20は、画像処理部36を
制御して、取得された受信信号に基づいて画像データを
作成させる。
【0025】探触子50から送信され被検体に反射した
超音波は、各センサにより受信される。各センサにより
出力された受信信号は複数のアンプ30により増幅さ
れ、受信遅延制御回路25に制御された受信遅延回路3
1に入力される。受信遅延回路31の出力信号は、ログ
(log)変換回路32において対数変換され、検波回
路33において検波された後、A/D変換回路34にお
いて順次A/D変換される。この過程を、データ取り込
み開始時間をずらして繰り返し、複数回データを取得す
ることで、複数枚の2次元フレームデータ(面データ)
が取得できる。A/D変換回路34には1次記憶部35
が接続されており、取得された複数枚の面データが1次
記憶部35に記憶される。それらのデータに基づいて、
画像処理部36が、2次元画像データ又は3次元画像デ
ータを再構成する。再構成されたデータは、さらに、補
間、レスポンス変調処理、階調処理等の処理を受け、画
像表示部37にて表示される。さらに、画像処理部36
において処理されたデータは、2次記憶部38に記憶さ
れる。
【0026】本実施形態によれば、探触子全体を構成す
るそれぞれの探触子の位置が変更可能なので、様々な体
格の被検体に対応して超音波撮像を行うことができる。
本実施形態においては、探触子全体を構成する探触子
は、第1及び第2の探触子の2つとして説明したが、2
つ以上の複数の探触子により構成しても良い。
【0027】2次元センサアレイとしては、例えば、光
検出方式の光ファイバーアレイを用いることができる。
図8は、先端に超音波検出素子を設けた光ファイバーア
レイを用いる超音波診断装置の一部を原理的に表した図
である。図8において、光ファイバーアレイ203は、
微細な光ファイバー203a、203b、・・・の断面
を2次元マトリックス状に配列させたものである。ま
た、先端に設けられた超音波検出素子204は、例え
ば、各々の光ファイバーの先端にそれぞれ形成されたフ
ァブリーペロー共振器(FPRと略称)204a、20
4b、・・・又はファイバーブラッググレーティングに
より構成される。
【0028】光源201から発生した光は、分光器20
2を通過し、光ファイバーアレイ203に入射する。そ
れぞれの光ファイバーに入射した光は、FPRの両端に
形成されたハーフミラー(図中右端)及び全反射ミラー
(図中左端)により反射される。この全反射面は、超音
波検出素子204に印加される超音波により幾何学的変
位を受けるので、反射光はこれにより変調されて、再び
分光器202に入射する。分光器202に入射された反
射光は、直接あるいは光ファイバー等を通して、又はレ
ンズ等の結像系205を介して、光検出器206に結像
する。
【0029】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によれば、骨部
を避けて超音波撮像する胸部内臓器観察において、方位
分解能を向上させることができる。従って、心臓等の超
音波画像の画質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る探触子を示す斜
視図である。
【図2】図1の探触子を送受信の方向から見た平面図で
ある。
【図3】図1の探触子を含む超音波診断装置を示すブロ
ック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る探触子の応用例
を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る探触子を示す斜
視図である。
【図6】図5の探触子を送受信の方向から見た平面図で
ある。
【図7】図5の探触子を含む超音波診断装置を示すブロ
ック図である。
【図8】光検出方式の2次元センサアレイの例を示す図
である。
【図9】従来の探触子の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、50、60 探触子 2a、2b 超音波送受信面 3 ケーブル 4a、4d、・・・、55a、55b、・・・ 送信素
子 5a、5b、・・・、56a、56b、・・・ 受信素
子(センサ) 20 システム制御部 21 送信遅延制御回路 22 送信パワー制御回路 23 送信周波数制御回路 24 受信感度制御回路 25 受信遅延制御回路 26 信号発生器 27 送信駆動回路 31 受信遅延回路 32 ログ(log)変換回路 33 検波回路 34 A/D変換回路 35 1次記憶部 36 画像処理部 37 画像表示部 38 2次記憶部 41 受信器 42 位置情報作成部 51a 第1の探触子 51b 第2の探触子 52 連結部 53a 第1の位置測定部 53b 第2の位置測定部 54a 第1のケーブル 54b 第2のケーブル 61 振動子 62 バッキング材 63 電極 64 リード線 65 音響整合層 66 音響レンズ 67 超音波ビーム 201 光源 202 分光器 203 光ファイバーアレイ 203a、203b、・・・ 光ファイバー 204 超音波検出素子 204a、204b、・・・ ファブリーペロー共振器
(FPR) 205 結像系 206 光検出器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に向かって複数の超音波トランス
    デューサから超音波を送信し、被検体から反射される超
    音波を複数の超音波トランスデューサにより受信する超
    音波用探触子であって、 被検体に接触し、前記超音波トランスデューサが送信又
    は受信する超音波を通過させる超音波送受信面を複数有
    する超音波用探触子。
  2. 【請求項2】 それぞれの超音波送受信面を介して超音
    波を送信又は受信する複数群の超音波トランスデューサ
    が、所定の相対位置関係を有するように配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の超音波用探触子。
  3. 【請求項3】 前記複数の超音波送受信面の相対位置が
    変更可能である請求項1記載の超音波用探触子。
  4. 【請求項4】 前記超音波送受信面を有する部分の各々
    が、位置情報を送信する手段を含むことを特徴とする請
    求項3記載の超音波用探触子。
  5. 【請求項5】 前記複数の超音波送受信面を有する前記
    超音波用探触子の外形輪郭の1辺の長さが20mm以上
    であり、胸部内臓器観察に用いられることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項記載の超音波用探触子。
  6. 【請求項6】 前記超音波送受信面を2個有しており、
    2個の超音波送受信面の間隔が5mm以上20mm以下
    であり、胸部内臓器観察に用いられることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項記載の超音波用探触子。
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