JP2003134897A - 発電装置の並列運転装置とその並列運転方法 - Google Patents
発電装置の並列運転装置とその並列運転方法Info
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- JP2003134897A JP2003134897A JP2001323247A JP2001323247A JP2003134897A JP 2003134897 A JP2003134897 A JP 2003134897A JP 2001323247 A JP2001323247 A JP 2001323247A JP 2001323247 A JP2001323247 A JP 2001323247A JP 2003134897 A JP2003134897 A JP 2003134897A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】２台の発電機を並列運転した場合の発電設備全
体の振動を小さくすることができる発電装置の並列運転
装置を提供する。 【解決手段】２台の発電機を並列運転する発電設備にお
いて、予め選択した発電機の磁極で常に同期投入を行う
ことにより、発電設備全体の振動量を小さくし、発電設
備据付における振動対策の規模を小さくすることを可能
にする同期投入装置であるので、２台の発電機の並列運
転を行う発電設備において、予め選択した同期発電機の
極での同期投入が可能となり、なお且つ選択する極を発
電設備の並列運転中の振動が最も小さくなる極とするこ
とで常に振動の少ない並列運転を可能とし、発電設備の
振動対策を従来よりも小規模で済ますことが可能とな
る。
体の振動を小さくすることができる発電装置の並列運転
装置を提供する。 【解決手段】２台の発電機を並列運転する発電設備にお
いて、予め選択した発電機の磁極で常に同期投入を行う
ことにより、発電設備全体の振動量を小さくし、発電設
備据付における振動対策の規模を小さくすることを可能
にする同期投入装置であるので、２台の発電機の並列運
転を行う発電設備において、予め選択した同期発電機の
極での同期投入が可能となり、なお且つ選択する極を発
電設備の並列運転中の振動が最も小さくなる極とするこ
とで常に振動の少ない並列運転を可能とし、発電設備の
振動対策を従来よりも小規模で済ますことが可能とな
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電装置の並列運
転装置とその並列運転方法に関する。
転装置とその並列運転方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】図５は従来の２台の発電装置を並列運転
する発電設備の並列運転装置の構成図である。同図にお
いて、１ａ，１ｂは往復動内燃機関、２ａ，２ｂは調速
機、３ａ，３ｂは同期発電機、４ａ，４ｂは自動電圧調
整器、５ａ，５ｂは電源、６ａ，６ｂ，９ａ，９ｂは計
器用変圧器、７，１３は遮断器、８は自動同期投入装置
である。
する発電設備の並列運転装置の構成図である。同図にお
いて、１ａ，１ｂは往復動内燃機関、２ａ，２ｂは調速
機、３ａ，３ｂは同期発電機、４ａ，４ｂは自動電圧調
整器、５ａ，５ｂは電源、６ａ，６ｂ，９ａ，９ｂは計
器用変圧器、７，１３は遮断器、８は自動同期投入装置
である。
【０００３】一方の同期発電機３ａは、調速機２ａによ
って速度制御される往復動内燃機関１ａの駆動軸に直結
されて駆動され、また自動電圧調整器４ａの励磁電力制
御によって出力電圧が制御される。自動電圧調整器４ａ
は電源５ａから電力を供給され、計器用変圧器６ａを介
して検出した同期発電機３ａの出力電圧が電圧指令と一
致するように励磁電力を操作する。
って速度制御される往復動内燃機関１ａの駆動軸に直結
されて駆動され、また自動電圧調整器４ａの励磁電力制
御によって出力電圧が制御される。自動電圧調整器４ａ
は電源５ａから電力を供給され、計器用変圧器６ａを介
して検出した同期発電機３ａの出力電圧が電圧指令と一
致するように励磁電力を操作する。
【０００４】他方の同期発電機３ｂは、調速機２ｂによ
って速度制御される往復動内燃機関１ｂの駆動軸に直結
されて駆動され、また自動電圧調整器４ｂの励磁電力制
御によって出力電圧が制御される。自動電圧調整器４ｂ
は電源５ｂから電力を供給され、計器用変圧器６ｂを介
して検出した同期発電機３ｂの出力電圧が電圧指令と一
致するように励磁電力を操作する。
って速度制御される往復動内燃機関１ｂの駆動軸に直結
されて駆動され、また自動電圧調整器４ｂの励磁電力制
御によって出力電圧が制御される。自動電圧調整器４ｂ
は電源５ｂから電力を供給され、計器用変圧器６ｂを介
して検出した同期発電機３ｂの出力電圧が電圧指令と一
致するように励磁電力を操作する。
【０００５】また、遮断器７は入切の操作指令に応じて
開閉する。自動同期投入装置８は、同期投入開始指令が
与えられると同期発電機３ａの出力電圧を計器用変圧器
９ａを介して検出し、また同期発電機３ｂの出力電圧を
計器用変圧器９ｂを介して検出し、一方の調速機２ｂへ
速度増減指令を発して２台の発電機の周波数と位相を一
致させ、両発電機電圧の大きさが異なる場合は自動電圧
調整器４ｂへ電圧増減指令を与えることで電圧の大きさ
を一致させ、同期発電機３ａと３ｂの電圧の大きさ、周
波数、位相が一致した時点で遮断機７へ入の操作指令を
出力する。以上のような装置構成により２台の発電装置
の発電装置を同期投入し、並列運転を行う。
開閉する。自動同期投入装置８は、同期投入開始指令が
与えられると同期発電機３ａの出力電圧を計器用変圧器
９ａを介して検出し、また同期発電機３ｂの出力電圧を
計器用変圧器９ｂを介して検出し、一方の調速機２ｂへ
速度増減指令を発して２台の発電機の周波数と位相を一
致させ、両発電機電圧の大きさが異なる場合は自動電圧
調整器４ｂへ電圧増減指令を与えることで電圧の大きさ
を一致させ、同期発電機３ａと３ｂの電圧の大きさ、周
波数、位相が一致した時点で遮断機７へ入の操作指令を
出力する。以上のような装置構成により２台の発電装置
の発電装置を同期投入し、並列運転を行う。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】図５に示した発電設備
で並列運転を行う場合、自動同期投入装置８は２台の発
電装置の電圧の大きさ、周波数、位相しか一致させな
い。そのため、同期投入した時点での２台の往復動内燃
機関の挙動はそれぞれ任意である。同期投入した時点で
の２台の往復動内燃機関がどちらも燃焼工程のような振
動が最大となっている状態にある場合、並列運転中の発
電設備全体の振動は最大となる。発電設備は常にこのよ
うな最大振動に備えて据え付けせねばならず、その他の
振動の少ない状態で同期投入する場合が多くても、予め
過剰な振動対策を施しておかなければならない。
で並列運転を行う場合、自動同期投入装置８は２台の発
電装置の電圧の大きさ、周波数、位相しか一致させな
い。そのため、同期投入した時点での２台の往復動内燃
機関の挙動はそれぞれ任意である。同期投入した時点で
の２台の往復動内燃機関がどちらも燃焼工程のような振
動が最大となっている状態にある場合、並列運転中の発
電設備全体の振動は最大となる。発電設備は常にこのよ
うな最大振動に備えて据え付けせねばならず、その他の
振動の少ない状態で同期投入する場合が多くても、予め
過剰な振動対策を施しておかなければならない。
【０００７】本発明（請求項１及び請求項２対応）は、
上記事情に対処するためになされたもので、その課題
は、２台の発電機を並列運転した場合の発電設備全体の
振動を小さくすることができる発電装置の並列運転装置
とその並列運転方法を提供することにある。
上記事情に対処するためになされたもので、その課題
は、２台の発電機を並列運転した場合の発電設備全体の
振動を小さくすることができる発電装置の並列運転装置
とその並列運転方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の請求項１記載の発電装置の並列運転装置
は、調速機を備えた往復動内燃機関の駆動軸に直結され
た同期発電機と、該同期発電機の出力電圧が一定となる
ように励磁電力を供給する自動電圧調整器から成る同じ
構成の２組の発電装置と、前記２組の発電装置の接続を
入切する遮断器とから成る発電設備の並列運転装置にお
いて、同期投入開始指令信号によって動作を開始し、一
方の発電装置の調速機及び自動電圧調整器にそれぞれ速
度増減指令信号、電圧増減指令信号を出力することで２
台の発電機の電圧の大きさ、周波数、位相を一致させ、
一致した時点で投入指令信号を出力する自動同期投入装
置と、１台目の発電機の駆動軸上に付けられた発電機の
磁極の任意の一つの極の位置を示す第１の目印と、２台
目の発電機の駆動軸上に付けられた発電機の磁極の任意
の一つの極の位置を示す第２の目印と、第１の目印を検
出した場合に真の信号を出力する第１の位置検出器と、
第２の目印を検出した場合に真の信号を出力する第２の
位置検出器と、外部からの並列運転開始指令信号及び第
１の位置検出器の出力信号及び第２の位置検出器の出力
信号及び自動同期投入装置からの投入指令信号に基づい
て前記遮断器の操作信号または自動同期投入装置の同期
投入開始指令信号を出力する制御装置とから構成された
ことを特徴とする。
に、本発明の請求項１記載の発電装置の並列運転装置
は、調速機を備えた往復動内燃機関の駆動軸に直結され
た同期発電機と、該同期発電機の出力電圧が一定となる
ように励磁電力を供給する自動電圧調整器から成る同じ
構成の２組の発電装置と、前記２組の発電装置の接続を
入切する遮断器とから成る発電設備の並列運転装置にお
いて、同期投入開始指令信号によって動作を開始し、一
方の発電装置の調速機及び自動電圧調整器にそれぞれ速
度増減指令信号、電圧増減指令信号を出力することで２
台の発電機の電圧の大きさ、周波数、位相を一致させ、
一致した時点で投入指令信号を出力する自動同期投入装
置と、１台目の発電機の駆動軸上に付けられた発電機の
磁極の任意の一つの極の位置を示す第１の目印と、２台
目の発電機の駆動軸上に付けられた発電機の磁極の任意
の一つの極の位置を示す第２の目印と、第１の目印を検
出した場合に真の信号を出力する第１の位置検出器と、
第２の目印を検出した場合に真の信号を出力する第２の
位置検出器と、外部からの並列運転開始指令信号及び第
１の位置検出器の出力信号及び第２の位置検出器の出力
信号及び自動同期投入装置からの投入指令信号に基づい
て前記遮断器の操作信号または自動同期投入装置の同期
投入開始指令信号を出力する制御装置とから構成された
ことを特徴とする。
【０００９】本発明の請求項２記載の発電装置の並列運
転方法は、請求項１記載の発電装置の並列運転装置にお
いて、第２の目印の磁極として、第１の目印の磁極と同
じ極性であり、なお且つ２台の発電機を同期投入した場
合に両発電機の総振動量が最も小さくなるような磁極を
選択し、制御装置が外部からの並列運転開始指令信号を
監視し、該信号が真であれば自動同期投入装置に同期投
入開始信号を出力し、その後自動同期投入装置からの投
入指令信号が真でありなお且つ第１の位置検出器からの
信号と第２の位置検出器からの信号がどちらも真である
場合に遮断器へ入りの操作信号を出力し、偽である場合
は再び自動同期投入装置へ同期投入開始信号を出力する
ことで２台の発電機の同期投入を行うことを特徴とす
る。
転方法は、請求項１記載の発電装置の並列運転装置にお
いて、第２の目印の磁極として、第１の目印の磁極と同
じ極性であり、なお且つ２台の発電機を同期投入した場
合に両発電機の総振動量が最も小さくなるような磁極を
選択し、制御装置が外部からの並列運転開始指令信号を
監視し、該信号が真であれば自動同期投入装置に同期投
入開始信号を出力し、その後自動同期投入装置からの投
入指令信号が真でありなお且つ第１の位置検出器からの
信号と第２の位置検出器からの信号がどちらも真である
場合に遮断器へ入りの操作信号を出力し、偽である場合
は再び自動同期投入装置へ同期投入開始信号を出力する
ことで２台の発電機の同期投入を行うことを特徴とす
る。
【００１０】請求項１及び請求項２記載の発明による
と、２台の発電機の並列運転を行う発電設備において、
予め選択した同期発電機の極での同期投入が可能とな
り、なお且つ選択する極を発電設備の並列運転中の振動
が最も小さくなる極とすることで常に振動の少ない並列
運転を可能とし、発電設備の振動対策を従来よりも小規
模で済ますことが可能となる。
と、２台の発電機の並列運転を行う発電設備において、
予め選択した同期発電機の極での同期投入が可能とな
り、なお且つ選択する極を発電設備の並列運転中の振動
が最も小さくなる極とすることで常に振動の少ない並列
運転を可能とし、発電設備の振動対策を従来よりも小規
模で済ますことが可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参
照して説明する。図１は本発明の第一実施形態（請求項
１対応）の発電装置の並列運転装置の構成図である。
照して説明する。図１は本発明の第一実施形態（請求項
１対応）の発電装置の並列運転装置の構成図である。
【００１２】図１において、１ａ，１ｂは往復動内燃機
関、２ａ，２ｂは調速機、３ａ，３ｂは同期発電機、４
ａ，４ｂは自動電圧調整器、５ａ，５ｂは電源、６ａ，
６ｂ，９ａ，９ｂは計器用変圧器、７，１３は遮断器、
８は自動同期投入装置、１０ａは１台目の発電機３ａの
駆動軸上に付けられた第１の目印、１０ｂは２台目の発
電機３ｂの駆動軸上に付けられた第２の目印、１１ａは
第１の目印１０ａを検出する第１の位置検出器、１１ｂ
は第２の目印１０ｂを検出する第２の位置検出器、１２
は制御装置である。
関、２ａ，２ｂは調速機、３ａ，３ｂは同期発電機、４
ａ，４ｂは自動電圧調整器、５ａ，５ｂは電源、６ａ，
６ｂ，９ａ，９ｂは計器用変圧器、７，１３は遮断器、
８は自動同期投入装置、１０ａは１台目の発電機３ａの
駆動軸上に付けられた第１の目印、１０ｂは２台目の発
電機３ｂの駆動軸上に付けられた第２の目印、１１ａは
第１の目印１０ａを検出する第１の位置検出器、１１ｂ
は第２の目印１０ｂを検出する第２の位置検出器、１２
は制御装置である。
【００１３】次に、本実施形態の主要な構成機器の作用
について説明する。同期発電機３ａは、調速機２ａによ
って速度制御される往復動内燃機関１ａの駆動軸に直結
されて駆動され、また自動電圧調整器４ａの励磁電力制
御によって出力電圧が制御される。自動電圧調整器４ａ
は電源５ａから電力を供給され、計器用変圧器６ａを介
して検出した同期発電機３ａの出力電圧が電圧指令と一
致するよう励磁電力を操作する。同期発電機３ｂは、調
速機２ｂによって速度制御される往復動内燃機関１ｂの
駆動軸に直結されて駆動され、また自動電圧調整器４ｂ
の励磁電力制御によって出力電圧が制御される。自動電
圧調整器４ｂは電源５ｂから電力を供給され、計器用変
圧器６ｂを介して検出した同期発電機３ｂの出力電圧が
電圧指令と一致するよう励磁電力を操作する。遮断器７
は入切の操作指令に応じて開閉する。
について説明する。同期発電機３ａは、調速機２ａによ
って速度制御される往復動内燃機関１ａの駆動軸に直結
されて駆動され、また自動電圧調整器４ａの励磁電力制
御によって出力電圧が制御される。自動電圧調整器４ａ
は電源５ａから電力を供給され、計器用変圧器６ａを介
して検出した同期発電機３ａの出力電圧が電圧指令と一
致するよう励磁電力を操作する。同期発電機３ｂは、調
速機２ｂによって速度制御される往復動内燃機関１ｂの
駆動軸に直結されて駆動され、また自動電圧調整器４ｂ
の励磁電力制御によって出力電圧が制御される。自動電
圧調整器４ｂは電源５ｂから電力を供給され、計器用変
圧器６ｂを介して検出した同期発電機３ｂの出力電圧が
電圧指令と一致するよう励磁電力を操作する。遮断器７
は入切の操作指令に応じて開閉する。
【００１４】自動同期投入装置８は、同期投入開始指令
が与えられると同期発電機３ａ，３ｂの出力電圧を計器
用変圧器９ａ，９ｂを介して検出し、調速機２ｂへ速度
増減指令を発して２台の発電機の周波数と位相を一致さ
せ、両発電機電圧の大きさが異なる場合は自動電圧調整
器４ｂへ電圧増減指令を与えることで電圧の大きさを一
致させ、同期発電機３ａ，３ｂの電圧の大きさ、周波
数、位相が一致した時点で遮断器７へ入の操作指令を出
力する。
が与えられると同期発電機３ａ，３ｂの出力電圧を計器
用変圧器９ａ，９ｂを介して検出し、調速機２ｂへ速度
増減指令を発して２台の発電機の周波数と位相を一致さ
せ、両発電機電圧の大きさが異なる場合は自動電圧調整
器４ｂへ電圧増減指令を与えることで電圧の大きさを一
致させ、同期発電機３ａ，３ｂの電圧の大きさ、周波
数、位相が一致した時点で遮断器７へ入の操作指令を出
力する。
【００１５】第１の目印１０ａは、例えば、光を反射す
るシール状のテープで、１台目の発電機３ａの磁極の任
意の一つの極の位置を示す。第２の目印１０ｂは、例え
ば、光を反射するシール状のテープで、２台目の発電機
３ｂの磁極の任意の一つの極の位置を示す。第１の位置
検出器１１ａは、例えば、光を発電機３ａの駆動軸に当
て、第１の目印１１ａで反射した光を検出した場合に真
の信号を出力する。第２の位置検出器１１ｂは、例え
ば、光を発電機３ｂの駆動軸に当て、第２の目印１１ｂ
で反射した光を検出した場合に真の信号を出力する。
るシール状のテープで、１台目の発電機３ａの磁極の任
意の一つの極の位置を示す。第２の目印１０ｂは、例え
ば、光を反射するシール状のテープで、２台目の発電機
３ｂの磁極の任意の一つの極の位置を示す。第１の位置
検出器１１ａは、例えば、光を発電機３ａの駆動軸に当
て、第１の目印１１ａで反射した光を検出した場合に真
の信号を出力する。第２の位置検出器１１ｂは、例え
ば、光を発電機３ｂの駆動軸に当て、第２の目印１１ｂ
で反射した光を検出した場合に真の信号を出力する。
【００１６】制御装置１２は、例えば、マイクロコンピ
ュータとそれで実行させるソフトウェアで構成され、外
部からの並列運転開始指令信号及び第１の位置検出器１
１ａの出力信号及び第２の位置検出器１１ｂの出力信号
及び自動同期投入装置８からの投入指令信号に基づいて
遮断器７の操作信号または自動同期投入装置８の同期投
入開始指令信号を出力する。
ュータとそれで実行させるソフトウェアで構成され、外
部からの並列運転開始指令信号及び第１の位置検出器１
１ａの出力信号及び第２の位置検出器１１ｂの出力信号
及び自動同期投入装置８からの投入指令信号に基づいて
遮断器７の操作信号または自動同期投入装置８の同期投
入開始指令信号を出力する。
【００１７】図２、図３及び図４は図１の発電装置の並
列運転装置による発電装置の並列運転方法（請求項２対
応）を説明するための図である。図２は発電機３ａの駆
動軸の断面と同軸に付けられた第１の目印１０ａを示
す。第１の目印１０ａは１台目の同期発電機３ａの任意
の一つの極を示す位置に付けられる。図３は２台目の発
電機３ｂの駆動軸の断面と同軸に付けられた第２の目印
１０ｂを示す。第２の目印１０ｂは、第１の目印１０ａ
の示す磁極と同じ極性であり、なお且つそれらの極にお
いて２台の発電装置を同期投入した場合に両発電装置の
総振動量が最も小さくなるような極を示す位置に付けら
れる。ここで総振動量の最も小さくなる極は、例えば、
（２×ｎ）極の同期発電機であれば、２台目の発電機３
ｂのｎ個の同極性の各磁極で同期投入した場合の発電設
備の総振動量を事前に振動計で測定し、測定結果から予
め最も振動が小さくなる極を選択しておく。
列運転装置による発電装置の並列運転方法（請求項２対
応）を説明するための図である。図２は発電機３ａの駆
動軸の断面と同軸に付けられた第１の目印１０ａを示
す。第１の目印１０ａは１台目の同期発電機３ａの任意
の一つの極を示す位置に付けられる。図３は２台目の発
電機３ｂの駆動軸の断面と同軸に付けられた第２の目印
１０ｂを示す。第２の目印１０ｂは、第１の目印１０ａ
の示す磁極と同じ極性であり、なお且つそれらの極にお
いて２台の発電装置を同期投入した場合に両発電装置の
総振動量が最も小さくなるような極を示す位置に付けら
れる。ここで総振動量の最も小さくなる極は、例えば、
（２×ｎ）極の同期発電機であれば、２台目の発電機３
ｂのｎ個の同極性の各磁極で同期投入した場合の発電設
備の総振動量を事前に振動計で測定し、測定結果から予
め最も振動が小さくなる極を選択しておく。
【００１８】図４は、図１の発電装置の並列運転装置の
制御装置の作用を示すフローチャートである。図４に示
すように、マイクロコンピュータは外部からの並列運転
開始指令信号を監視し、該信号が真であれば自動同期投
入装置８に同期投入開始信号を出力し、その後自動同期
投入装置８からの投入指令信号が真であり、なお且つ第
１の位置検出器１１ａからの信号Ａと第２の位置検出器
１１ｂからの信号Ｂがどちらも真である場合に、遮断器
７へ入りの操作信号を出力し、偽である場合は再び自動
同期投入装置８へ同期投入開始信号を出力する。
制御装置の作用を示すフローチャートである。図４に示
すように、マイクロコンピュータは外部からの並列運転
開始指令信号を監視し、該信号が真であれば自動同期投
入装置８に同期投入開始信号を出力し、その後自動同期
投入装置８からの投入指令信号が真であり、なお且つ第
１の位置検出器１１ａからの信号Ａと第２の位置検出器
１１ｂからの信号Ｂがどちらも真である場合に、遮断器
７へ入りの操作信号を出力し、偽である場合は再び自動
同期投入装置８へ同期投入開始信号を出力する。
【００１９】以上のような同期投入方法を用いることに
より、２台目の同期発電機３ｂの同期投入可能な極の中
から最も並列運転中の発電設備の総振動量が小さい極で
同期投入することが可能となり、従来よりも振動対策が
少なくて済む発電設備が実現可能となる。なお、３台以
上の発電機を同期投入する場合も同様の並列運転方法を
行うことにより、発電設備全体の総振動量を抑制するこ
とが可能である。
より、２台目の同期発電機３ｂの同期投入可能な極の中
から最も並列運転中の発電設備の総振動量が小さい極で
同期投入することが可能となり、従来よりも振動対策が
少なくて済む発電設備が実現可能となる。なお、３台以
上の発電機を同期投入する場合も同様の並列運転方法を
行うことにより、発電設備全体の総振動量を抑制するこ
とが可能である。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明（請求項１
及び請求項２対応）によれば、２台の発電機の並列運転
を行う発電設備において、予め選択した同期発電機の極
での同期投入が可能となり、なお且つ選択する極を発電
設備の並列運転中の振動が最も小さくなる極とすること
で常に振動の少ない並列運転を可能とし、発電設備の振
動対策を従来よりも小規模で済ますことが可能となる。
及び請求項２対応）によれば、２台の発電機の並列運転
を行う発電設備において、予め選択した同期発電機の極
での同期投入が可能となり、なお且つ選択する極を発電
設備の並列運転中の振動が最も小さくなる極とすること
で常に振動の少ない並列運転を可能とし、発電設備の振
動対策を従来よりも小規模で済ますことが可能となる。
【図１】本発明の一実施形態の発電装置の並列運転装置
の構成図。
の構成図。
【図２】図１における１台目の同期発電機の第１の目印
を示す図。
を示す図。
【図３】図１における２台目の同期発電機の第２の目印
を示す図。
を示す図。
【図４】図１の制御装置の作用を示すフローチャート。
【図５】従来の発電装置の並列運転装置の構成図。
１ａ，１ｂ…往復動内燃機関、２ａ，２ｂ…調速機、３
ａ，３ｂ…同期発電機、４ａ，４ｂ…自動電圧調整器、
５ａ，５ｂ…電源、６ａ，６ｂ，９ａ，９ｂ…計器用変
圧器、７，１３…遮断器、８…自動同期投入装置、１０
ａ…第１の目印、１０ｂ…第２の目印、１１ａ…第１の
位置検出器、１１ｂ…第２の位置検出器、１２…制御装
置。
ａ，３ｂ…同期発電機、４ａ，４ｂ…自動電圧調整器、
５ａ，５ｂ…電源、６ａ，６ｂ，９ａ，９ｂ…計器用変
圧器、７，１３…遮断器、８…自動同期投入装置、１０
ａ…第１の目印、１０ｂ…第２の目印、１１ａ…第１の
位置検出器、１１ｂ…第２の位置検出器、１２…制御装
置。
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Ｆターム(参考） 3G093 AA16 BA33 CA09 DA01
5G066 HA02 HA04 HB01
5H590 AA06 CA07 CA28 CC01 CE01
DD23 DD64 EA15 EB02 EB21
FA01 FA05 GA02 GA09 HA02
HA09 HA27 HB02 HB03 HB08
Claims (2)
- 【請求項１】 調速機を備えた往復動内燃機関の駆動軸
に直結された同期発電機と、該同期発電機の出力電圧が
一定となるように励磁電力を供給する自動電圧調整器か
ら成る同じ構成の２組の発電装置と、前記２組の発電装
置の接続を入切する遮断器とから成る発電設備の並列運
転装置において、同期投入開始指令信号によって動作を
開始し、一方の発電装置の調速機及び自動電圧調整器に
それぞれ速度増減指令信号、電圧増減指令信号を出力す
ることで２台の発電機の電圧の大きさ、周波数、位相を
一致させ、一致した時点で投入指令信号を出力する自動
同期投入装置と、１台目の発電機の駆動軸上に付けられ
た発電機の磁極の任意の一つの極の位置を示す第１の目
印と、２台目の発電機の駆動軸上に付けられた発電機の
磁極の任意の一つの極の位置を示す第２の目印と、第１
の目印を検出した場合に真の信号を出力する第１の位置
検出器と、第２の目印を検出した場合に真の信号を出力
する第２の位置検出器と、外部からの並列運転開始指令
信号及び第１の位置検出器の出力信号及び第２の位置検
出器の出力信号及び自動同期投入装置からの投入指令信
号に基づいて前記遮断器の操作信号または自動同期投入
装置の同期投入開始指令信号を出力する制御装置とから
構成されたことを特徴とする発電装置の並列運転装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の発電装置の並列運転装置
において、第２の目印の磁極として、第１の目印の磁極
と同じ極性であり、なお且つ２台の発電機を同期投入し
た場合に両発電機の総振動量が最も小さくなるような磁
極を選択し、制御装置が外部からの並列運転開始指令信
号を監視し、該信号が真であれば自動同期投入装置に同
期投入開始信号を出力し、その後自動同期投入装置から
の投入指令信号が真でありなお且つ第１の位置検出器か
らの信号と第２の位置検出器からの信号がどちらも真で
ある場合に遮断器へ入りの操作信号を出力し、偽である
場合は再び自動同期投入装置へ同期投入開始信号を出力
することで２台の発電機の同期投入を行うことを特徴と
する発電装置の並列運転方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001323247A JP2003134897A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 発電装置の並列運転装置とその並列運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2001323247A JP2003134897A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 発電装置の並列運転装置とその並列運転方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003134897A true JP2003134897A (ja) | 2003-05-09 |
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ID=19140168
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001323247A Pending JP2003134897A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 発電装置の並列運転装置とその並列運転方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003134897A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009051585A1 (en) * | 2007-10-19 | 2009-04-23 | Caterpillar Inc. | Power system having dual synchronization |
| EP2197100A2 (en) | 2008-12-12 | 2010-06-16 | Caterpillar, Inc. | Engine-generator control system implementing engine synchronization |
| JP2011120368A (ja) * | 2009-12-03 | 2011-06-16 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 同期発電機の調速制御装置および調速制御方法 |
| CN102522779A (zh) * | 2011-12-14 | 2012-06-27 | 上海信元瑞电气有限公司 | 用于动态模拟实验的发电机同期控制系统 |
| RU2521172C2 (ru) * | 2012-08-02 | 2014-06-27 | Федеральное государственное унитарное предприятие "Росморпорт" (ФГУП "Росморпорт") | Судовая двигательно-движительная установка с накопителем энергии |
-
2001
- 2001-10-22 JP JP2001323247A patent/JP2003134897A/ja active Pending
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| US8432065B2 (en) | 2007-10-19 | 2013-04-30 | Caterpillar Motoren Gmbh & Co. Kg | Power system having dual synchronization |
| EP2197100A2 (en) | 2008-12-12 | 2010-06-16 | Caterpillar, Inc. | Engine-generator control system implementing engine synchronization |
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