JP2003133986A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

デジタル放送受信装置

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JP2003133986A
JP2003133986A JP2001330378A JP2001330378A JP2003133986A JP 2003133986 A JP2003133986 A JP 2003133986A JP 2001330378 A JP2001330378 A JP 2001330378A JP 2001330378 A JP2001330378 A JP 2001330378A JP 2003133986 A JP2003133986 A JP 2003133986A
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frequency
signal
band
filter
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JP2001330378A
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Akira Kijima
明 喜嶋
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Clarion Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の表面波フィルタを用いることなく、表
面波フィルタによる急峻な遮断特性と同等の遮断特性が
得られるような帯域フィルタ構成を持つ放送受信装置を
提供する。 【解決手段】 IF信号に対する帯域通過フィルタを、
受信すべき信号の伝送帯域幅に応じて、表面波フィルタ
のみによる構成、表面波フィルタと可変ローパスフィル
タの組合せによる構成、表面波フィルタと可変ハイパス
フィルタの組合せによる構成のいずれかの構成から選択
する。表面波フィルタと可変ローパスフィルタの組合せ
による構成を選択する場合には、IF信号の周波数を表
面波フィルタの通過帯域の下端側に移動させ、表面波フ
ィルタと可変ハイパスフィルタの組合せによる構成を選
択する場合には、IF信号の周波数を表面波フィルタの
通過帯域の上端側に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送の放
送受信装置に関し、詳細には、放送受信装置における帯
域通過フィルタの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地上波デジタル放送への対応が進
められている。地上波デジタル放送の方式の一例では、
VHF帯でデジタル音声放送、UHF帯でデジタルテレ
ビ放送が実施される。この地上波デジタル放送方式で
は、デジタルテレビ放送は、430KHzの帯域幅を持
つセグメントの13セグメント分に当たる伝送帯域幅
5.6MHzで行われ、一方、デジタル音声放送は、
5.6MHz(13セグメント)、1.3MHz(3セ
グメント)、430KHz(1セグメント)の3種類の
伝送帯域幅が存在する。放送受信装置では、このような
伝送帯域幅の信号が1つのチューナ部にて受信され、中
間周波数の信号、例えば57MHzに一度周波数変換さ
れる。この場合、放送受信装置の中間周波数帯における
帯域通過フィルタは、上記3種類の帯域幅に対応してい
る必要がある。
【0003】地上波デジタル放送の放送受信装置の構成
の一例を図9に示す。図9に示すように、放送受信装置
50は、チューナ部20、第1中間周波数増幅部30、
第2中間周波数増幅部40、復調器12、及びシステム
マイコン10を主な構成要素として持つ。チューナ部2
0において、アンテナ15から入力された高周波信号
(RF信号)は、デジタル音声放送受信時にはVHF増
幅器13で、デジタルテレビ放送受信時にはUHF増幅
器14で帯域増幅される。第1周波数変換器2では、高
周波信号が、例えば57MHzの中間周波数信号(IF
信号)に変換される。この中間周波数信号は、第1中間
周波数増幅部30に入力される。
【0004】第1中間周波数増幅部30には、通過帯域
幅の異なる3種類の表面波フィルタ(SAWフィルタ)
である、帯域幅5.6MHzの表面波フィルタ4、帯域
幅1.3MHzの表面波フィルタ5および帯域幅430
KHzの表面波フィルタ6が設けられている。システム
マイコン10によって各スイッチ(SWa,SWa’,
SWb,SWb’,SWc,SWc’)が制御され、受
信信号の帯域幅に応じて、しかるべき表面波フィルタが
用いられるように制御される。例えば、受信信号の帯域
幅が5.6MHzであれば、各スイッチのうちスイッチ
SWa及びSWa’のみが閉じられ、したがって第1中
間周波数増幅部30に入力された中間周波数信号は、増
幅器3で増幅され、表面波フィルタ4によって5.6M
Hzに帯域制限され、さらに、増幅器3で増幅され、第
2中間周波数増幅部へ送られる。このように、表面波フ
ィルタによって、帯域外の妨害成分の除去が行われる。
【0005】第2中間周波数増幅部40では、第2周波
数変換器7によって、57MHzの中間周波数信号が、
さらに、例えば4MHzの信号に周波数変換される。こ
の信号は、ADコンバータ11でAD変換された後、復
調処理を行う復調器12に入力される。復調器12から
の復調出力は、その後、映像、音声などとして再生され
る。システムマイコン10は、放送受信装置50の様々
な動作制御を行う部分であり、PLL9の制御による第
1局部発振器1の出力周波数の制御、第2局部発振器8
の出力周波数の制御などを行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、中間周波
数増幅器の帯域通過フィルタは従来から表面波フィルタ
が使用され、その急峻な遮断特性により帯域外減衰量が
確保され、受信品質が高品位に保たれている。しかしな
がら、表面波フィルタは比較的高価であり、複数の帯域
幅に対応するために、図9に示すように、複数の表面波
フィルタを用いることは放送受信装置全体のコストアッ
プを招く。複数の帯域幅に対応するために、複数の表面
波フィルタを用いることなく、表面波フィルタによる急
峻な遮断特性と同等の遮断特性が得られるような帯域通
過フィルタの構成が望まれる。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされ
た。すなわち、本発明は、帯域幅が複数種類存在する信
号の受信に対応するために、複数の表面波フィルタを用
いることなく、表面波フィルタによる急峻な遮断特性と
同等の遮断特性が得られるような帯域フィルタ構成を持
つ放送受信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1に記載
の発明は、伝送帯域幅が異なる複数種類の信号が含まれ
るデジタル放送を受信するための放送受信装置であっ
て、表面波フィルタと、ローパスフィルタ又はハイパス
フィルタの少なくとも一方とを有し、中間周波数信号に
対する帯域通過フィルタとして、受信すべき信号の伝送
帯域幅に応じて、表面波フィルタのみによる構成、表面
波フィルタとローパスフィルタの組合せによる構成、表
面波フィルタとハイパスフィルタの組合せによる構成の
いずれかの構成を選択可能であると共に、表面波フィル
タとローパスフィルタの組合せによる構成を選択する場
合には中間周波数信号の周波数を表面波フィルタの通過
帯域の下端側に移動させ、表面波フィルタとハイパスフ
ィルタの組合せによる構成を選択する場合には中間周波
数信号の周波数を表面波フィルタの通過帯域の上端側に
移動させる制御手段を備える。複数の伝送帯域幅の信号
の受信に対応するために用いられる表面波フィルタは1
つのみである。帯域通過フィルタとして、表面波フィル
タのみによる構成以外に、表面波フィルタとローパスフ
ィルタの組合せによる構成、表面波フィルタとハイパス
フィルタの組合せによる構成を選択することができるの
で、伝送帯域幅の異なる信号の受信に対応することがで
きる。表面波フィルタとローパスフィルタの組合せによ
る構成が選択される場合、中間周波数信号の周波数が表
面波フィルタの通過帯域の下端側に移動されるので、表
面波フィルタとローパスフィルタの合成の透過特性にお
ける通過帯域の下端部側において、表面波フィルタによ
る急峻な遮断特性を利用することができる。また、表面
波フィルタとハイパスフィルタの組合せによる構成が選
択される場合、中間周波数信号の周波数が表面波フィル
タの通過帯域の上端側に移動されるので、表面波フィル
タとハイパスフィルタの合成の透過特性における通過帯
域の上端部側において、表面波フィルタによる急峻な遮
断特性を利用することができる。
【0009】ローパスフィルタが、遮断周波数が可変の
可変ローパスフィルタであり、ハイパスフィルタが、遮
断周波数が可変の可変ハイパスフィルタである場合に
は、制御手段は、受信すべき信号の伝送帯域幅に応じ
て、さらに、可変ローパスフィルタ又は可変ハイパスフ
ィルタの遮断周波数の調節を行う構成とすることができ
る(請求項2)。
【0010】請求項3に記載の発明は、伝送帯域幅が異
なる複数種類の信号が含まれるデジタル放送を受信する
ための放送受信装置であって、受信されたRF信号を、
第1局部発振器の出力周波数にしたがって中間周波数帯
の第1IF信号に周波数変換する第1周波数変換部と、
前記中間周波数帯で使用する、所定の帯域幅の表面波フ
ィルタと、前記中間周波数帯で使用する、遮断周波数が
可変の可変ローパスフィルタと、前記中間周波数帯で使
用する、遮断周波数が可変の可変ハイパスフィルタと、
第1IF信号を、第2局部発振器の出力周波数にしたが
って第2IF信号に周波数変換する第2周波数変換部
と、を備える。さらに、この放送受信装置は、第1IF
信号を通過させる帯域通過フィルタとして、受信すべき
信号の伝送帯域幅に応じて、表面波フィルタのみの構
成、表面波フィルタと可変ローパスフィルタの組合せの
構成、又は表面波フィルタと可変ハイパスフィルタの組
合せの構成のいずれかの構成を選択するマイクロコント
ローラを備える。このマイクロコントローラは、受信す
べき信号の伝送帯域幅に応じて、さらに、帯域通過フィ
ルタとして用いられる可変ローパスフィルタ又は可変ハ
イパスフィルタの遮断周波数の制御、第1局部発振器の
出力周波数の制御による第1IF信号の周波数の制御、
および第2局部発振器の出力周波数の制御を行う。複数
の伝送帯域幅の信号の受信に対応するために用いられる
表面波フィルタは1つのみである。帯域通過フィルタと
して、表面波フィルタのみによる構成以外に、表面波フ
ィルタと可変ローパスフィルタの組合せによる構成、表
面波フィルタと可変ハイパスフィルタの組合せによる構
成を選択することができるので、伝送帯域幅の異なる信
号の受信に対応することができる。また、遮断周波数の
制御、第1IF信号の周波数の制御ができるので、受信
すべき信号の伝送帯域幅が変わっても、帯域通過フィル
タとして表面波フィルタの急峻な遮断特性を利用するこ
と、および帯域通過フィルタとしての通過帯域を最適化
することが可能である。
【0011】マイクロコントローラは、帯域通過フィル
タとして、表面波フィルタと可変ローパスフィルタの組
合せによる構成を選択する場合には、第1局部発振器の
出力周波数を制御することにより第1IF信号の周波数
を表面波フィルタの通過帯域の下端側に移動させ、表面
波フィルタと可変ハイパスフィルタの組合せによる構成
を選択する場合には、第1局部発振器の出力周波数を制
御することにより第1IF信号の周波数を表面波フィル
タの通過帯域の上端側に移動させることができる(請求
項4)。この場合、組合せ構成としての帯域通過フィル
タの通過帯域の上端部側又は下端部側において、表面波
フィルタの急峻な遮断特性が利用される。
【0012】また、マイクロコントローラは、帯域通過
フィルタとして、表面波フィルタと可変ローパスフィル
タの組合せによる構成を選択する場合には、表面波フィ
ルタと可変ローパスフィルタの組合せ構成としての帯域
通過フィルタの通過帯域が、受信すべき信号の伝送帯域
幅に対応するように可変ローパスフィルタの遮断周波数
を制御し、帯域通過フィルタとして、表面波フィルタと
可変ハイパスフィルタの組合せによる構成を選択する場
合には、表面波フィルタと可変ハイパスフィルタの組合
せ構成としての帯域通過フィルタの通過帯域が、受信す
べき放送信号の伝送帯域幅に対応するように可変ハイパ
スフィルタの遮断周波数を制御することができる(請求
項5)。
【0013】ここで、表面波フィルタの所定の帯域幅
が、伝送帯域幅が異なる複数種類の信号の伝送帯域幅の
うち、最も広い伝送帯域幅に対応したものである場合、
最も広い伝送帯域幅の信号の受信に表面波フィルタを用
い、その他の伝送帯域幅の信号の受信に組合せ構成によ
る帯域通過フィルタを用いることができる(請求項
6)。
【0014】請求項7に記載の発明は、伝送帯域幅が異
なる複数種類の信号が含まれるデジタル放送を受信する
ための放送受信装置であって、受信されたRF信号を、
第1局部発振器の出力周波数にしたがって中間周波数帯
の第1IF信号に周波数変換する第1周波数変換部と、
前記中間周波数帯で使用する、所定の帯域幅の表面波フ
ィルタと、前記中間周波数帯で使用する、遮断周波数が
可変の可変ローパスフィルタと、前記中間周波数帯で使
用する、遮断周波数が可変の可変ハイパスフィルタと、
第1IF信号を、第2局部発振器の出力周波数にしたが
って第2IF信号に周波数変換する第2周波数変換部
と、第2IF信号に対する復調処理を行うとともに、復
調された受信データに基づいて受信信号に対する妨害信
号の有無を誤り率として検出する復調部と、を備える。
さらに、この放送受信装置は、IF信号を通過させる帯
域通過フィルタとして、受信すべき信号の伝送帯域幅に
応じて、表面波フィルタのみの構成、表面波フィルタと
可変ローパスフィルタの組合せの構成、又は表面波フィ
ルタと可変ハイパスフィルタの組合せの構成のいずれか
の構成を選択すると共に、受信すべき信号の伝送帯域幅
に応じて、帯域通過フィルタとして用いられる可変ロー
パスフィルタ又は可変ハイパスフィルタの遮断周波数の
制御、第1局部発振器の出力周波数の制御による第1I
F信号の周波数の制御、および第2局部発振器の出力周
波数の制御を行うマイクロコントローラを備える。複数
の伝送帯域幅の信号の受信に対応するために用いられる
表面波フィルタは1つのみであり、組合せによる帯域通
過フィルタの透過特性における通過帯域の上端部又は下
端部は、表面波フィルタの急峻な遮断特性となる。ま
た、マイクロコントローラは、誤り率によって妨害信号
が有ると判定される場合において、帯域通過フィルタの
構成として表面波フィルタと可変ローパスフィルタの組
合せの構成が選択されているときは、帯域通過フィルタ
の構成を表面波フィルタと可変ハイパスフィルタの組合
せの構成に切り替え、帯域通過フィルタの構成として表
面波フィルタと可変ハイパスフィルタの組合せの構成が
選択されているときは、帯域通過フィルタの構成を前記
表面波フィルタと前記可変ローパスフィルタの組合せの
構成に切り替える制御を行う。例えば、帯域通過フィル
タの構成として表面波フィルタと可変ローパスフィルタ
の組合せの構成が選択されている場合に、合成の透過特
性における通過帯域の上端部側の遮断特性(すなわち、
可変ローパスフィルタによる遮断特性)が比較的急峻で
ないことが原因で妨害信号が混入することがあり得る。
このような場合には、帯域通過フィルタの構成として表
面波フィルタと可変ハイパスフィルタの組合せの構成に
切り替えられるので、合成の透過特性における通過帯域
の上端部側の遮断特性が、表面波フィルタによる急峻な
遮断特性となり、妨害信号の混入を回避することができ
る。
【0015】マイクロコントローラは、帯域通過フィル
タとして、表面波フィルタと可変ローパスフィルタの組
合せによる構成を選択する場合には、第1局部発振器の
出力周波数を制御することにより第1IF信号の周波数
を表面波フィルタの通過帯域の下端側に移動させ、表面
波フィルタと可変ハイパスフィルタの組合せによる構成
を選択する場合には第1局部発振器の出力周波数を制御
することにより第1IF信号の周波数を表面波フィルタ
の通過帯域の上端側に移動させることができる(請求項
8)。この場合、組合せ構成としての帯域通過フィルタ
の通過帯域の上端部側又は下端部側において、表面波フ
ィルタの急峻な遮断特性が利用される。
【0016】また、マイクロコントローラは、帯域通過
フィルタとして、表面波フィルタと可変ローパスフィル
タの組合せによる構成を選択する場合には、表面波フィ
ルタと可変ローパスフィルタの組合せ構成としての帯域
通過フィルタの通過帯域が、受信すべき信号の伝送帯域
幅に対応するように可変ローパスフィルタの遮断周波数
を制御し、帯域通過フィルタとして、表面波フィルタと
可変ハイパスフィルタの組合せによる構成を選択する場
合には、表面波フィルタと可変ハイパスフィルタの組合
せ構成としての帯域通過フィルタの通過帯域が、受信す
べき信号の伝送帯域幅に対応するように可変ハイパスフ
ィルタの遮断周波数を制御することができる(請求項
9)。
【0017】ここで、表面波フィルタの所定の帯域幅
が、伝送帯域幅が異なる複数種類の信号の伝送帯域幅の
うち、最も広い伝送帯域幅に対応したものである場合、
最も広い伝送帯域幅の信号の受信に表面波フィルタを用
い、その他の伝送帯域幅の信号の受信に組合せ構成によ
る帯域通過フィルタを用いることができる(請求項1
0)。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態として
の地上波デジタル放送の放送受信装置110の構成を表
すブロック図である。この場合の地上波デジタル放送
は、VHF帯でデジタル音声放送、UHF帯でデジタル
テレビ放送が実施され、デジタルテレビ放送の中間周波
数帯域幅は5.6MHz(13セグメント)であり、デ
ジタル音声放送の中間周波数帯域幅は、5.6MHz
(13セグメント)、1.3MHz(3セグメント)、
430KHz(1セグメント)の3種類が存在するもの
とする。したがって、放送受信装置110は、3つの帯
域幅に対応できるように構成されている。
【0019】図1に示すように、放送受信装置110
は、チューナ部80、第1中間周波数増幅部90、第2
中間周波数増幅部100、復調器72、及びシステムマ
イコン69を主な構成要素として持つ。チューナ部80
において、アンテナ75から入力された高周波信号は、
デジタル音声放送受信時にはVHF増幅器73で、デジ
タルテレビ放送受信時にはUHF増幅器74で帯域増幅
される。第1周波数変換器62では、高周波信号(RF
信号)が中間周波数信号(IF信号)に変換され、この
中間周波数信号は、第1中間周波数増幅部90に入力さ
れる。
【0020】第1中間周波数増幅部90には、帯域幅
5.6MHzの表面波フィルタ65、可変ローパスフィ
ルタ63、および可変ハイパスフィルタ64が設けられ
ている。なお、可変ローパスフィルタ63、可変ハイパ
スフィルタ64は、L,C,R等の素子からなる遮断周
波数が可変のフィルタである。第1中間周波数増幅部9
0に入力されたIF信号は、アンプ70での増幅後、各
スイッチ(SWa1,SWb2,SWc3)のどれが閉
じられるかによって、表面波フィルタ65のみ、可変ロ
ーパスフィルタ63と表面波フィルタ65の両方、又
は、可変ハイパスフィルタ64と表面波フィルタ65の
両方を通過する。これらのスイッチのON/OFFは、
システムマイコン69によって制御される。第1中間周
波数増幅部90を通過した後、IF信号は、アンプ70
で増幅され、第2中間周波数増幅部100に送られる。
【0021】第2中間周波数増幅部90では、IF信号
が、第2周波数変換器68によってさらに例えば4MH
zの信号に周波数変換される。この信号は、ADコンバ
ータ71でAD変換された後、復調処理を行う復調器7
2に入力される。復調器72からの復調出力は、その
後、映像又は音声として再生される。システムマイコン
69は、放送受信装置110の様々な動作制御を行う部
分であり、PLL66の制御による第1局部発振器61
の発振周波数の制御、第2局部発振器67の発振周波数
の制御などを行う。
【0022】放送受信装置110において、例えば、4
85MHz(15CH)、帯域幅5.6MHzのデジタ
ルテレビ放送を受信する場合の動作について説明する。
この場合、アンテナ75からのRF信号は、UHFアン
プ74によって帯域増幅される。第1局部発振器61
は、542MHzを出力するように制御される。したが
って、RF信号は、第1周波数変換器62において、中
間周波数(IF)=第1局部発振周波数(Lco)−受信周
波数(RF)の関係にしたがって、57MHz(542MHz-4
85MHz)のIF信号に変換される。
【0023】このIF信号の帯域幅は、5.6MHzで
あるので、SWa1のみが閉じられ、IF信号は、アン
プ70で増幅された後、帯域幅5.6MHzの表面フィ
ルタ65に導かれる。表面波フィルタ65の透過特性を
図2に示す。図2のように、表面波フィルタ65は、
5.6MHzの通過帯域の下端部の特性Raおよび上端
部の特性Faが非常に急峻であるという特徴を持つ。表
面波フィルタ65で帯域制限されたIF信号は、増幅器
70で増幅された後、第2周波数変換器68によってA
Dコンバータ71の入力周波数、例えば4MHzに周波
数変換される。
【0024】次に、放送受信装置110において、デジ
タル音声放送を受信する場合の動作について説明する。
まず、帯域幅が5.6MHzの場合は、上記のデジタル
テレビ放送の受信の場合と同様の動作となる。一方、帯
域幅が1.3MHz又は430KHzの場合には次のよ
うになる。
【0025】例えば201MHz(9CH)、帯域幅
1.3MHzの受信時には、第1局部発振器61の出力
周波数が、255.75MHzになるように、システム
マイコン69はPLL66を制御する。この場合、第1
周波数変換器62からのIF信号は、54.75MHz
(255.75MHz-201MHz)になる。また、システムマイコン
69によってSWb2のみが閉じられ、可変ローパスフ
ィルタ63と表面波フィルタ65との組合せによる帯域
通過フィルタが構成される。さらに、このとき、システ
ムマイコン69からの制御電圧信号S1によって、可変
ローパスフィルタ63の遮断周波数が56MHzになる
ように制御される。
【0026】可変ローパスフィルタ63の構成の一例
は、図7に示すようなものである。図7の可変ローパス
フィルタ63は、コントロール端子C1の電圧を制御
し、可変容量ダイオードの容量を変化させることによっ
て、遮断周波数を調節することができる。図3は、遮断
周波数を56MHzに設定した場合の、可変ローパスフ
ィルタ63の周波数特性を表すグラフである。
【0027】図4は、可変ローパスフィルタ63と表面
波フィルタ65を合成した場合の透過特性を示すグラフ
である。図4の透過特性は、通過帯域の下端部では、表
面波フィルタの遮断特性による急峻な、すなわち帯域外
減衰量の高い特性Raとなり、上端部は可変ローパスフ
ィルタの次数にしたがう遮断特性Fbとなり、高い受信
品質が確保される。なお、図7に示す定K型フィルタで
ある可変ローパスフィルタ63の遮断特性は、素子の使
用数で変わり、1素子当たりの減衰特性は−6dB/o
ct.である。
【0028】したがって、定K型フィルタとしての可変
ローパスフィルタ63の構成を簡易な構成とした場合
は、上端部の減衰特性Fbが不足し、遮断周波数56M
Hzを超える妨害信号に対する減衰量が不足する場合が
ある。このような場合、システムマイコン69は、帯域
通過フィルタとしての構成を可変ハイパスフィルタ64
と表面波フィルタ65による構成に切り替え、上端部側
の遮断特性として表面波フィルタ65の上端部側の特性
Faが利用できるようにする。
【0029】すなわち、システムマイコン69は、スイ
ッチSWc3のみを閉じ、可変ハイパスフィルタ64と
表面波フィルタ65によって帯域通過フィルタを構成す
る。また、システムマイコン69は、制御電圧信号S1
によって、可変ハイパスフィルタ64の遮断周波数が5
8.5MHzになるように制御する。
【0030】可変ハイパスフィルタ64の構成の一例
は、図8に示すようなものである。図8の可変ハイパス
フィルタ64では、コントロール端子C2の電圧を制御
し、可変容量ダイオードの容量を変化させることによっ
て、遮断周波数を調節することができる。図5は、遮断
周波数を58.5MHzに設定した場合の、可変ハイパ
スフィルタ64の周波数特性を表すグラフである。
【0031】したがって、可変ハイパスフィルタ64と
表面波フィルタ65を合成した場合の透過特性は、図6
に示すグラフとなる。図6の透過特性において、通過帯
域の上端部では、表面波フィルタ65の遮断特性による
急峻な、すなわち帯域外減衰量の高い特性Faとなって
いる。一方、下端部は可変ハイパスフィルタ64の次数
にしたがう遮断特性Rbとなる。
【0032】また、システムマイコン69は、第1局部
発振器61の出力周波数が260.25MHzとなるよ
うにPLL66を制御する。このとき、第1周波数変換
器62からのIF信号周波数は、59.25MHz(26
0.25MHz-201MHz)になる。このIF信号は、図6に示す
周波数特性の通過帯域内にある。また、システムマイコ
ン69は、第2局部発振器67を制御して、第2周波数
変換器68の出力信号の周波数が4MHzになるように
制御する。
【0033】以上のように、妨害波がある場合でも、帯
域通過フィルタの通過帯域の上端部又は下端部の遮断特
性として、表面波フィルタの遮断特性が利用できるの
で、高い受信品質を達成できることになる。同様に、可
変ハイパスフィルタ64と表面波フィルタ65との組合
せによる帯域通過フィルタを構成しているときに妨害信
号がある場合には、可変ローパスフィルタ63と表面波
フィルタ65との組合せによる帯域通過フィルタ構成に
切り替えることで、受信妨害を回避することが可能であ
る。
【0034】なお、以上の説明は帯域幅1.3MHzの
受信の場合の例であったが、このことは、帯域幅が43
0KHzの信号を受信する場合でも、可変ローパスフィ
ルタ63、可変ハイパスフィルタ64の遮断周波数を適
切に設定することによって、また、第1局部発振器61
の出力周波数および第2局部発振器67の出力周波数を
適切に設定することによって同様に実現可能である。
【0035】可変ローパスフィルタ63と表面波フィル
タ65との組合せ、又は、可変ハイパスフィルタ64と
表面波フィルタ65との組合せによる構成を用いている
ときに、妨害信号による受信妨害があるかどうかの判断
は、以下で説明するように、復調部における誤り率測定
結果を利用して行うことができる。すなわち、システム
マイコン69において、復調部72で復調された受信デ
ータのビタビ復号後の伝送誤りを一定期間カウントする
ことにより誤り率を測定できる。この測定結果(誤り
率)と、予め設定された基準値とを比較して、測定結果
が基準値を超えたときは妨害信号有りと判断することが
できる。このように妨害信号が有ると判断された場合
に、可変ローパスフィルタ63と可変ハイパスフィルタ
64間の切り替え、及び、第1局部発振周波数の切り替
えを行えば良い。このような動作の一例を次に示す。
【0036】いま、201MHz(9CH)、帯域幅
1.3MHzを受信中であるとする。この時の第1局部
発振器61の発振周波数は255.75MHz、したが
ってIF信号の周波数は、54.75MHzであるとす
る。また、SWb2が閉じられ、可変ローパスフィルタ
63と表面波フィルタ65との組合せによる帯域通過フ
ィルタが構成されているものとする。このときの、帯域
通過フィルタの透過特性は、上述のように図4に示すも
のになる。
【0037】妨害信号の混入、混変調妨害等により中間
周波数の帯域に59MHzの妨害信号が混入し、可変ロ
ーパスフィルタ63の特性Fb部分(図4参照)での除
去レベルが不足すると、測定結果としての誤り率が増加
し基準値を超える。測定結果が基準値を超えた場合、シ
ステムマイコン69は、スイッチSWc3のみを閉じて
可変ハイパスフィルタ64と表面波フィルタ65とによ
る帯域通過フィルタ構成に切り替え、第1局部発振器6
1の出力周波数が260.25MHzになるようにPL
L66を制御し、第2局部発振器67を制御し第2周波
数変換器68の出力信号の周波数がADコンバータ71
の入力周波数である4MHzになるように制御する。
【0038】この場合、可変ハイパスフィルタ64と表
面波フィルタ65とによる帯域通過フィルタの透過特性
は、図6に示すものになる。また、59MHzに発生し
ていた妨害信号は、第1局部発振器61の出力周波数を
260.25MHzにしたことにより周波数が変わり6
3.5MHzになる。図6から分かるように、63.5
MHzの妨害信号は、表面波フィルタ65の上端部の急
峻な特性Faによって完全に除去されることになる。こ
のように、IF信号の周波数(帯域の中心)を移動させ
ることにより、表面波フィルタの急峻な遮断特性が利用
され、妨害信号を排除することができる。
【0039】つまり、帯域幅1.3MHz或いは430
KHzを受信する場合において、可変ローパスフィルタ
63と表面波フィルタ65の組合せの構成を用いるとき
には、IF信号の周波数を表面波フィルタ65の通過帯
域の下端部側に移動させることによって、帯域通過フィ
ルタとして、表面波フィルタ65の下端部の急峻な特性
Raを利用することができ、可変ハイパスフィルタ64
と表面波フィルタ65の組合せの構成を用いるときに
は、IF信号の周波数を表面波フィルタ65の通過帯域
の上端部側に移動させることによって、帯域通過フィル
タとして、表面波フィルタ65の上端部の急峻な特性F
aを利用することができることになる。
【0040】3種類の帯域幅(5.6MHz,1.3M
Hz,430KHz)を受信するために、表面波フィル
タは1つのみしか必要ではない。表面波フィルタと組み
合わせて用いる可変ハイパスフィルタ及び可変ローパス
フィルタの遮断特性は、表面波フィルタの遮断特性ほど
急峻である必要はないので、可変ハイパスフィルタ及び
可変ローパスフィルタは簡易な構成とすることが可能で
あり、したがって3つの表面波フィルタを用いる場合よ
りもコストを低減することができる点に特に注目する必
要がある。
【0041】以上説明した実施形態は、デジタル放送の
信号の伝送帯域幅が5.6MHz,1.3MHz,43
0KHzの3種類である場合の例であったが、これは1
つの例に過ぎず、本発明が様々な伝送帯域幅の種類での
受信に適用可能であることはいうまでもない。
【0042】放送受信装置の動作中にシステムマイコン
が妨害信号の有無を常に監視し、妨害信号が検出された
場合、帯域通過フィルタの構成を上述のように切り替え
る構成とすることで、妨害信号の混入が常に回避され、
受信品質を常に高めることが可能になる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、表
面波フィルタ1個と可変ローパスフィルタ又は可変ハイ
パスフィルタを組み合わせて中間周波数帯の帯域通過フ
ィルタを構成することによって、表面波フィルタを複数
用いる場合と同等の妨害信号排除を達成することができ
る。可変ローパスフィルタ或いは可変ハイパスフィルタ
は簡易な構成で良いので、複数の帯域幅の受信に対応す
る為に、放送受信装置が複雑化すること、コストが増加
することを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての、放送受信装置の構
成を表すブロック図である。
【図2】表面波フィルタの透過特性を表すグラフであ
る。
【図3】可変ローパスフィルタの透過特性を表すグラフ
である。
【図4】可変ローパスフィルタと表面波フィルタとによ
る合成の透過特性を表すグラフである。
【図5】可変ハイパスフィルタの透過特性を表すグラフ
である。
【図6】可変ハイパスフィルタと表面波フィルタとによ
る合成の透過特性を表すグラフである。
【図7】可変ローパスフィルタの構成の一例を示す回路
図である。
【図8】可変ハイパスフィルタの構成の位置例を示す回
路図である。
【図9】従来の放送受信装置の構成を表すブロック図で
ある。
【符号の説明】
61 第1局部発振器 62 第1周波数変換器 63 可変ローパスフィルタ 64 可変ハイパスフィルタ 65 表面波フィルタ 66 PLL 67 第2局部発振器 68 第2周波数変換器 69 システムマイコン 72 復調器 80 チューナ部 90 第1中間周波数増幅部 100 第2中間周波数増幅部 110 放送受信装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 AA17 AA25 AA27 DA01 5K020 AA02 AA08 BB09 DD01 DD12 EE04 FF04 GG01 HH11 HH12 HH13 MM05 NN10 5K061 AA10 AA11 AA13 BB07 CC16 CC23 CD02 CD08 JJ06 JJ24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送帯域幅が異なる複数種類の信号が含
    まれるデジタル放送を受信するための放送受信装置であ
    って、 表面波フィルタと、ローパスフィルタ又はハイパスフィ
    ルタの少なくとも一方とを有し、中間周波数信号に対す
    る帯域通過フィルタとして、受信すべき信号の伝送帯域
    幅に応じて、前記表面波フィルタのみによる構成、前記
    表面波フィルタと前記ローパスフィルタの組合せによる
    構成、前記表面波フィルタと前記ハイパスフィルタの組
    合せによる構成のいずれかの構成を選択可能であると共
    に、前記表面波フィルタと前記ローパスフィルタの組合
    せによる構成を選択する場合には前記中間周波数信号の
    周波数を前記表面波フィルタの通過帯域の下端側に移動
    させ、前記表面波フィルタと前記ハイパスフィルタの組
    合せによる構成を選択する場合には前記中間周波数信号
    の周波数を前記表面波フィルタの通過帯域の上端側に移
    動させる制御手段を備えること、を特徴とする放送受信
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ローパスフィルタは、遮断周波数が
    可変の可変ローパスフィルタであり、 前記ハイパスフィルタは、遮断周波数が可変の可変ハイ
    パスフィルタであり、 前記制御手段は、前記受信すべき信号の伝送帯域幅に応
    じて、さらに、前記可変ローパスフィルタ又は前記可変
    ハイパスフィルタの遮断周波数の調節を行うこと、を特
    徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  3. 【請求項3】 伝送帯域幅が異なる複数種類の信号が含
    まれるデジタル放送を受信するための放送受信装置であ
    って、 受信されたRF信号を、第1局部発振器の出力周波数に
    したがって中間周波数帯の第1IF信号に周波数変換す
    る第1周波数変換部と、 前記中間周波数帯で使用する、所定の帯域幅の表面波フ
    ィルタと、 前記中間周波数帯で使用する、遮断周波数が可変の可変
    ローパスフィルタと、 前記中間周波数帯で使用する、遮断周波数が可変の可変
    ハイパスフィルタと、 前記第1IF信号を、第2局部発振器の出力周波数にし
    たがって第2IF信号に周波数変換する第2周波数変換
    部と、 前記第1IF信号を通過させる帯域通過フィルタとし
    て、受信すべき信号の伝送帯域幅に応じて、前記表面波
    フィルタのみの構成、前記表面波フィルタと前記可変ロ
    ーパスフィルタの組合せの構成、又は前記表面波フィル
    タと前記可変ハイパスフィルタの組合せの構成のいずれ
    かの構成を選択するマイクロコントローラと、を備え、 前記マイクロコントローラは、前記受信すべき信号の伝
    送帯域幅に応じて、さらに、前記帯域通過フィルタとし
    て用いられる前記可変ローパスフィルタ又は前記可変ハ
    イパスフィルタの遮断周波数の制御、前記第1局部発振
    器の出力周波数の制御による前記第1IF信号の周波数
    の制御、および前記第2局部発振器の出力周波数の制御
    を行うこと、 を特徴とする放送受信装置。
  4. 【請求項4】 前記マイクロコントローラは、前記帯域
    通過フィルタとして、前記表面波フィルタと前記可変ロ
    ーパスフィルタの組合せによる構成を選択する場合に
    は、前記第1局部発振器の出力周波数を制御することに
    より前記第1IF信号の周波数を前記表面波フィルタの
    通過帯域の下端側に移動させ、前記表面波フィルタと前
    記可変ハイパスフィルタの組合せによる構成を選択する
    場合には、前記第1局部発振器の出力周波数を制御する
    ことにより前記第1IF信号の周波数を前記表面波フィ
    ルタの通過帯域の上端側に移動させること、を特徴とす
    る請求項3に記載の放送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記マイクロコントローラは、前記帯域
    通過フィルタとして、前記表面波フィルタと前記可変ロ
    ーパスフィルタの組合せによる構成を選択する場合に
    は、前記表面波フィルタと前記可変ローパスフィルタの
    組合せ構成としての帯域通過フィルタの通過帯域が、前
    記受信すべき信号の伝送帯域幅に対応するように前記可
    変ローパスフィルタの遮断周波数を制御し、前記帯域通
    過フィルタとして、前記表面波フィルタと前記可変ハイ
    パスフィルタの組合せによる構成を選択する場合には、
    前記表面波フィルタと前記可変ハイパスフィルタの組合
    せ構成としての帯域通過フィルタの通過帯域が、前記受
    信すべき信号の伝送帯域幅に対応するように前記可変ハ
    イパスフィルタの遮断周波数を制御すること、を特徴と
    する請求項4に記載の放送受信装置。
  6. 【請求項6】 前記表面波フィルタの所定の帯域幅は、
    前記伝送帯域幅が異なる複数種類の信号の伝送帯域幅の
    うち、最も広い伝送帯域幅に対応したものであること、
    を特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載の
    放送受信装置。
  7. 【請求項7】 伝送帯域幅が異なる複数種類の信号が含
    まれるデジタル放送を受信するための放送受信装置であ
    って、 受信されたRF信号を、第1局部発振器の出力周波数に
    したがって中間周波数帯の第1IF信号に周波数変換す
    る第1周波数変換部と、 前記中間周波数帯で使用する、所定の帯域幅の表面波フ
    ィルタと、 前記中間周波数帯で使用する、遮断周波数が可変の可変
    ローパスフィルタと、 前記中間周波数帯で使用する、遮断周波数が可変の可変
    ハイパスフィルタと、 前記第1IF信号を、第2局部発振器の出力周波数にし
    たがって第2IF信号に周波数変換する第2周波数変換
    部と、 前記第2IF信号に対する復調処理を行うとともに、復
    調された受信データに基づいて受信信号に対する妨害信
    号の有無を誤り率として検出する復調部と、 前記第1IF信号を通過させる帯域通過フィルタとし
    て、受信すべき信号の伝送帯域幅に応じて、前記表面波
    フィルタのみの構成、前記表面波フィルタと前記可変ロ
    ーパスフィルタの組合せの構成、又は前記表面波フィル
    タと前記可変ハイパスフィルタの組合せの構成のいずれ
    かの構成を選択すると共に、前記受信すべき信号の伝送
    帯域幅に応じて、前記帯域通過フィルタとして用いられ
    る前記可変ローパスフィルタ又は前記可変ハイパスフィ
    ルタの遮断周波数の制御、前記第1局部発振器の出力周
    波数の制御による前記第1IF信号の周波数の制御、お
    よび前記第2局部発振器の出力周波数の制御を行うマイ
    クロコントローラと、を備え、 前記マイクロコントローラは、さらに、前記誤り率によ
    って前記妨害信号が有ると判定される場合において、前
    記帯域通過フィルタの構成として前記表面波フィルタと
    前記可変ローパスフィルタの組合せの構成が選択されて
    いるときは、前記帯域通過フィルタの構成を前記表面波
    フィルタと前記可変ハイパスフィルタの組合せの構成に
    切り替え、前記帯域通過フィルタの構成として前記表面
    波フィルタと前記可変ハイパスフィルタの組合せの構成
    が選択されているときは、前記帯域通過フィルタの構成
    を前記表面波フィルタと前記可変ローパスフィルタの組
    合せの構成に切り替えること、 を特徴とする放送受信装置。
  8. 【請求項8】 前記マイクロコントローラは、前記帯域
    通過フィルタとして、前記表面波フィルタと前記可変ロ
    ーパスフィルタの組合せによる構成を選択する場合に
    は、前記第1局部発振器の出力周波数を制御することに
    より前記第1IF信号の周波数を前記表面波フィルタの
    通過帯域の下端側に移動させ、前記表面波フィルタと前
    記可変ハイパスフィルタの組合せによる構成を選択する
    場合には前記第1局部発振器の出力周波数を制御するこ
    とにより前記第1IF信号の周波数を前記表面波フィル
    タの通過帯域の上端側に移動させること、を特徴とする
    請求項7に記載の放送受信装置。
  9. 【請求項9】 前記マイクロコントローラは、前記帯域
    通過フィルタとして、前記表面波フィルタと前記可変ロ
    ーパスフィルタの組合せによる構成を選択する場合に
    は、前記表面波フィルタと前記可変ローパスフィルタの
    組合せ構成としての帯域通過フィルタの通過帯域が、前
    記受信すべき信号の伝送帯域幅に対応するように前記可
    変ローパスフィルタの遮断周波数を制御し、前記帯域通
    過フィルタとして、前記表面波フィルタと前記可変ハイ
    パスフィルタの組合せによる構成を選択する場合には、
    前記表面波フィルタと前記可変ハイパスフィルタの組合
    せ構成としての帯域通過フィルタの通過帯域が、前記受
    信すべき信号の伝送帯域幅に対応するように前記可変ハ
    イパスフィルタの遮断周波数を制御すること、を特徴と
    する請求項8に記載の放送受信装置。
  10. 【請求項10】 前記表面波フィルタの所定の帯域幅
    は、前記伝送帯域幅が異なる複数種類の信号の伝送帯域
    幅のうち、最も広い伝送帯域幅に対応したものであるこ
    と、を特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記
    載の放送受信装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008301098A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 地上デジタル受信機
JP2011004022A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Ricoh Co Ltd 隣接妨害波除去用フィルタ、無線通信装置、電子回路装置、及び隣接妨害波除去方法
JP5488459B2 (ja) * 2008-04-17 2014-05-14 パナソニック株式会社 受信装置と、これを用いた電子機器

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