JP2003132894A - 負極集電体およびこの集電体を用いた負極板と非水電解液二次電池 - Google Patents
負極集電体およびこの集電体を用いた負極板と非水電解液二次電池Info
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Abstract
返しても容量劣化が少なく、過放電状態になった場合で
も、負極集電体が溶解するのを抑制でき、過放電後の容
量回復率に優れた負極集電体を提供する。 【解決手段】 銅または銅合金からなる負極集電体であ
って、その表面がCu2Oで被覆されており、前記Cu
2O被膜が、酸素濃度15体積%以下の雰囲気中で加熱
処理された被膜で、酸化膜厚値で10nm以上、500
nm以下である。
Description
この集電体を用いた負極板と非水電解液二次電池に関
し、特に過放電特性に優れた負極集電体に関するもので
ある。
電子機器の性能は、搭載される半導体素子、電子回路だ
けでなく、充放電可能な二次電池の性能に大きく依存し
ており、搭載される二次電池の容量アップと共に、軽量
・コンパクト化をも同時に実現することが望まれてい
る。これらの要望に答える二次電池として、ニッケルカ
ドミウム蓄電池の約2倍のエネルギー密度を有する、ニ
ッケル水素蓄電池が開発され、次いで、これを上回るリ
チウムイオン電池が開発され、脚光を浴びてきている。
中に、正極及び負極を配設し、各々の極板には、集電体
表面に正極活物質が結着され、或いは集電体表面に負極
活物質が結着された構成となっている。この電池に用い
られる電池用極板は、一般的に活物質(正極活物質また
は負極活物質)、導電材、結着剤(バインダー)等を、
集電体に塗布、乾燥した後に、必要に応じてプレスした
ものを、所定の形状にスリットすることにより作製され
ている。
しては、活物質と結着剤とを溶剤に混練分散したペース
トを、集電体の片面もしくは両面に塗布、乾燥すること
により、極板を形成する方法が提案されている。
通常である。これは、銅が電池内で比較的安定であり、
また工業的に4〜20μm程度の薄膜化が可能で、しか
も価格が安価で汎用性に優れるからである。しかしなが
ら、このうち銅の化学的安定性は、他の材料に比べれば
優位であるということで、電池の集電体としては十分で
あるとは言えない。
素質材料は、通常の充放電条件下ではリチウムのドープ
・脱ドープに伴う電位範囲がリチウム基準で0.1〜1
Vの範囲内であるが、何らかの異常で過放電状態になっ
た場合には電位が1Vを越える。銅製の集電体は、負極
活物質の電位が0.1〜1Vの範囲内であれば非常に安
定しているが、負極活物質の電位が1Vを越え、さらに
銅の酸化還元電位に達すると溶解し始める。その結果、
集電体の集電性能が劣化したり、溶解した銅が正極表面
に析出してその性能に悪影響を及ぼし、電池容量を損な
わせる。このように、過放電時に一度劣化した電極の性
能は、再び充電を行ってもほとんど回復せず、容量は大
きく劣化したままとなる。
報に1μm以上のニッケル被膜またはクロム被膜を銅箔
上に、メッキ法により不導体被膜を形成する提案が開示
されている。
ポータブル機器の小型・軽量かつ長時間駆動が求めら
れ、エネルギー密度の向上が必須である。これに対応す
るために、集電体の薄肉化は必要不可欠である。しかし
ながら、前記特開平8−306390号公報に開示され
ている負極用集電体を用いて作製した負極板において
は、不導体被膜が1μm以上必要であり、集電体の薄肉
化を行うときの被膜の占める割合は無視できない。ま
た、不導体被膜が分厚くなることで、集電体と活物質間
の密着性が低下し、そのため、充放電サイクルを繰り返
すと、集電体からの活物質の剥離、脱落が生じるといっ
た問題が示唆された。
題を解決するための本発明は、銅または銅合金からなる
負極集電体として、その表面がCu2O被膜で被覆され
ていることを特徴とする負極集電体であり、このCu2
O被膜は、酸素濃度が15体積%以下の雰囲気中で加熱
処理された被膜であり、カソード還元法による酸化膜厚
値で10nm以上、500nm以下であることが好まし
い。
とも片面に炭素材料を負極活物質の主成分とする負極活
物質層を有する負極板とリチウム遷移金属複合酸化物を
正極活物質の主成分とする正極板とをセパレータを介し
て絶縁されている極板群を電池ケースに収容し、非水電
解液を注液してなる非水電解液二次電池は、過放電状態
になった場合でも、薄肉化を行った負極集電体の溶解を
抑制でき、過放電後においても初期容量に対する容量回
復率に優れた非水電解液二次電池を提供することができ
る。
いて図面を参照しながら説明する。
リチウム二次電池の断面図である。図1に示すように、
正極板5と負極板6とがセパレータ7を介在して渦巻状
に捲回された極板群が、有底筒状の電池ケース8に収容
されており、負極板6から連接する負極リード9が下部
絶縁板10を介して、前記ケース8と電気的に接続さ
れ、正極板5から連接する正極リード3が上部絶縁板4
を介して、封口板1の内部端子に電気的に接続されてお
り、非水電解液(図示せず)を注液し、封口板1と電池
ケース8とが絶縁ガスケット2を介してかしめ封口され
ている。
ス加工やエッチング処理された箔からなる集電体の片側
または両面に正極活物質と結着剤、必要に応じて導電剤
を溶媒に混練分散させたペーストを塗布、乾燥、圧延し
て作製することができる。そして、正極板の厚みは巻芯
を用いて、その形状にできるだけ忠実に捲回する必要が
あり、130μm〜200μmの厚みで、柔軟性がある
ことが好ましい。
オンをゲストとして受け入れ得るリチウム含有遷移金属
化合物が使用される。例えば、コバルト、マンガン、ニ
ッケル、クロム、鉄およびバナジウムから選ばれる少な
くとも一種類の金属とリチウムとの複合金属酸化物、L
iCoO2、LiMnO2、LiNiO2、LiCoxNi
(1-x)O2(0<x<1)、LiCrO2、αLiFe
O2、LiVO2等が好ましい。
フッ素樹脂材料、ポリアルキレンオキサイド骨格を持つ
高分子材料、またはスチレン−ブタジエン共重合体など
がある。フッ素系樹脂材料として、ポリフッ化ビニリデ
ン(PVDF)、フッ化ビニリデン(VDF)とヘキサ
フルオロプロピレン(HFP)の共重合体P(VDF−
HFP)が好ましい。
レンブラック、グラファイト、炭素繊維等の炭素系導電
材が好ましい。
適切で、有機結着剤の場合は、アセトン、シクロヘキサ
ノン、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、メチル
エチルケトン(MEK)等の有機溶剤を単独またはこれ
らを混合した混合溶剤が好ましく、水系結着剤の場合は
水が好ましい。
面に負極活物質と結着剤、必要に応じて導電剤を溶剤に
混錬分散させたペーストを塗布、乾燥、圧延して作製す
ることができる。そして、負極板の厚みは巻芯を用い
て、その形状にできるだけ忠実に捲回する必要があり、
正極板と同様に140μm〜210μmの厚みで、柔軟
性があることが好ましい。
金は、特に限定されるものではなく、Cu2O被膜が形
成されるものであればよく、圧延箔、電解箔などが挙げ
られ、その形状も箔、孔開き箔、エキスパンド材、ラス
材等であっても構わない。
膜は、酸素濃度が15体積%以下の雰囲気中で加熱処理
することによって容易に作製することができ、その膜厚
はカソード還元法による酸化膜厚値で10nm以上、5
00nm以下が好ましい。
欠陥のない均一な被膜が形成することができないので好
ましくなく、500nmを超えると負極活物質と負極集
電体との密着性が低下し、充放電サイクルを繰り返す
と、負極集電体からの負極活物質の剥離、脱落が生じる
ので好ましくない。
しいが、厚くなると電池内部の空隙体積が少なくなり、
エネルギー密度が低下するので15μm以下が好まし
く、6〜10μmの範囲が最適である。
り、負極活物質層との密着性が改善され、充放電を繰り
返しても容量劣化の少ない電池を得ることができ、過放
電状態になった場合でも、負極集電体が溶解するのを抑
制でき、過放電後の容量回復率に優れた電池を得ること
ができる。
オンを吸蔵、脱離し得る黒鉛型結晶構造を有するグラフ
ァイトを含む材料、例えば天然黒鉛や人造黒鉛が使用さ
れる。特に、格子面(002)の面間隔(d002)が
3.350〜3.400Åである黒鉛型結晶構造を有す
る炭素材料を使用することが好ましい。
とができる導電剤、可塑剤は正極と同様のものを使用す
ることができる。
ポリプロピレン樹脂などの微多孔性ポリオレフィン系樹
脂が好ましい。
らなり、非水溶媒としては、主成分として環状カーボネ
ートおよび鎖状カーボネートが含有される。前記環状カ
ーボネートとしては、エチレンカーボネート(EC)、
プロピレンカーボネート(PC)、およびブチレンカー
ボネート(BC)から選ばれる少なくとも一種であるこ
とが好ましい。また、前記鎖状カーボネートとしては、
ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネー
ト(DEC)、およびエチルメチルカーボネート(EM
C)等から選ばれる少なくとも一種であることが好まし
い。
いリチウム塩を使用し、例えば、LiPF6、LiB
F4、LiClO4、LiAsF6、LiCF3SO3、L
iN(SO2CF3)2、LiN(SO2C2F5)2、Li
C(SO2CF3)3等が挙げられる。これらの電解質
は、一種類で使用しても良く、二種類以上組み合わせて
使用しても良い。これらの電解質は、前記非水溶媒に対
して0.5〜1.5Mの濃度で溶解させることが好まし
い。
詳細に説明するが、これらは本発明を何ら限定するもの
ではない。
mの圧延銅箔をN2:O2=98:2の混合気体雰囲気
中、150℃で3時間加熱処理して本発明の銅箔を作製
した。この箔をXPSにより酸化被膜の定性を行い、C
u2O被膜であることを確認した。またカソード還元法
により、被膜厚みを測定すると50nmであった。
極活物質として鱗片状黒鉛粉末50重量部、結着剤とし
てスチレンブタジエンゴム5重量部、増粘剤としてカル
ボキシルメチルセルロース1重量部に対して水99重量
部に溶解した増粘剤水溶液23重量部とを混錬分散して
負極用ペーストを得た。得られた負極用ペーストを前記
集電体上にドクターブレード方式で厚さ180μmに両
面塗布乾燥後、厚さ140μmに圧延、切断してシート
状の負極板6を作製した。
極活物質としてLiCoO2粉末50重量部、導電剤と
してアセチレンブラック0.8重量部、結着剤としてP
VDF6重量部、溶媒としてNMP溶液を41.5重量
部、それぞれ配合し、混練分散して正極活物質ペースト
を得た。次いで、この正極活物質ペーストを、厚さ30
μmのアルミニウム箔にドクターブレード方式で厚さ約
230μmに両面塗布して乾燥後、厚さ180μmに圧
延し、切断して正極板5を得た。
負極板6とを、厚さ20μmのポリプロピレン樹脂製の
微多孔膜からなるセパレータ7を介して絶縁した状態で
渦巻状に捲回した電極群を電池ケースに収容した。
を下部絶縁板10を介して、前記ケース8と電気的に接
続し、正極板5から連接する正極リード3を上部絶縁板
4を介して、封口板1の内部端子に電気的に接続した
後、非水電解液(図示せず)を注液し、封口板1と電池
ケース8が絶縁ガスケット2を介してかしめ封口して、
直径17mm、高さ50mmサイズで電池容量が780
mAhの円筒型リチウムイオン二次電池を作製し、電池
Aとした。
体積%、エチルメチルカーボネート50体積%、プロピ
オン酸メチル20体積%の混合溶媒中に、電解質として
ヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)を1.0
モル溶かした電解液を所定量注液した。この電解液は、
正極活物質層および負極活物質層内に含浸されて、電池
反応において、微多孔膜のセパレータを通して正極板5
と負極板6間のLiイオンの移動を担う。この電解液
は、正極活物質層および負極活物質層内に含浸されて、
電池反応において、多孔質セパレータの微少孔を通して
正極板5と負極板6間のLiイオンの移動を担う。
同様の厚みが10μmの圧延銅箔をN2:O2=85:1
5の混合気体雰囲気中、150℃で3時間加熱処理した
以外は実施例1と同様にして作製した集電体を用い、実
施例1と同様にして作製した負極板を負極板Bとし、こ
の負極板を用いた以外は実施例1と同様にして円筒型リ
チウムイオン二次電池を作製し、電池Bとした。
さ40nmのCu2Oからなる酸化被膜が形成されてい
た。
同様の厚みが6μmの圧延銅箔をN2:O2=98:2の
混合気体雰囲気中、150℃で0.5時間加熱処理した
以外は実施例1と同様にして作製した集電体を用い、実
施例1と同様にして作製した負極板を負極板Cとし、こ
の負極板を用いた以外は実施例1と同様にして円筒型リ
チウムイオン二次電池を作製し、電池Cとした。
さ10nmのCu2Oからなる酸化被膜が形成されてい
た。
同様の厚みが7μmの圧延銅箔をN2:O2=98:2の
混合気体雰囲気中、180℃で3時間加熱処理した以外
は実施例1と同様にして作製した集電体を用い、実施例
1と同様にして作製した負極板を負極板Dとし、この負
極板を用いた以外は実施例1と同様にして円筒型リチウ
ムイオン二次電池を作製し、電池Dとした。
さ500nmのCu2Oからなる酸化被膜が形成されて
いた。
同様の厚みが7μmの圧延銅箔を用いたが、何も処理を
しないで実施例1と同様にして作製した集電体を用い、
実施例1と同様にして作製した負極板を負極板Eとし、
この負極板を用いた以外は実施例1と同様にして、円筒
型リチウムイオン二次電池を作製し、電池Eとした。
さ12nmのCuOとCu2Oが混在する酸化被膜が形
成されていた。
同様の厚みが7μmの圧延銅箔をN2:O2=98:2の
混合気体雰囲気中、150℃で36時間加熱処理した以
外は実施例1と同様にして作製した集電体を用い、実施
例1と同様にして作製した負極板を負極板Fとし、この
負極板を用いた以外は実施例1と同様にして円筒型リチ
ウムイオン二次電池を作製し、電池Fとした。
さ600nmのCu2Oからなる酸化被膜が形成されて
いた。
同様の厚みが7μmの圧延銅箔をN2:O2=80:20
の混合気体雰囲気中、150℃で3時間加熱処理した以
外は実施例1と同様にして作製した集電体を用い、実施
例1と同様にして作製した負極板を負極板Gとし、この
負極板を用いた以外は実施例1と同様にして円筒型リチ
ウムイオン二次電池を作製し、電池Gとした。
さ52nmのCuOとCu2Oが混在する酸化被膜が形
成されていた。
mの圧延銅箔の表面に2μmのニッケルメッキを施した
集電体を用いた以外は実施例1と同様にして作製した集
電体を用い、実施例1と同様にして作製した負極板を負
極板Hとし、この負極板を用いた以外は実施例1と同様
にして円筒型リチウムイオン二次電池を作製し、電池H
とした。
ついて、過放電特性とサイクル寿命特性を評価した。
で2時間の定電流−定電圧充電を行い、電池電圧が4.
2Vに達するまでは550mA(0.7CmA)の定電
流充電を行い、その後、電流値が減衰して40mA
(0.05CmA)になるまで充電した後、780mA
(1CmA)の定電流で3.0Vの放電終止電圧まで放
電する充放電を繰り返し、10サイクル目の容量を初期
容量とした。そして、放電状態からさらに50Ωの定抵
抗を接続して、0Vまで放電を行うことで過放電状態に
して一ヶ月間放置した後、上記充放電条件にて過放電後
容量を測定し、初期容量に対する容量回復率を求めた結
果を表1に示す。
定電流−定電圧充電を行い、電池電圧が4.2Vに達す
るまでは550mA(0.7CmA)の定電流充電を行
い、その後、電流値が減衰して40mA(0.05Cm
A)になるまで充電した後、780mA(1CmA)の
定電流で3.0Vの放電終止電圧まで放電する充放電サ
イクル試験を20℃の環境下で繰り返し、3サイクル目
を初期容量とし、この充放電サイクルを500サイクル
繰り返した時点の初期容量に対する容量維持率の平均値
の結果を表1に示す。
た時点で、各電池を分解して負極板A〜負極板Hを取り
だして、図2に示すように均等に20分割してそれぞれ
の部位において、目視にて極板観察を行い、負極集電体
上に負極活物質が50%以上残っている場合を1ポイン
トと数え、すべての部位に50%以上残っている場合を
20ポイントとして、負極活物質と集電体との密着性を
評価するとともに、負極集電体の亀裂の有無を観察した
結果を表1に示す。
にCu2O被膜が形成されている本発明の電池A〜電池
Hは、いずれも初期容量に対する容量回復率が95%前
後であり、過放電によってほとんど容量が劣化しないこ
とがわかった。これに対して、負極集電体表面の被膜が
Cu2Oだけで形成されていない電池E及び電池G(比
較例1、比較例3)の電池では、被膜厚みに関係無く容
量回復率がそれぞれ24%、26%と非常に悪く、過放
電による容量劣化が著しかった。このことから、Cu2
O被膜で被覆された銅箔を負極集電体として用いること
は過放電による容量劣化を抑える上できわめて有効であ
ることがわかった。
て、充放電を繰り返しても容量の劣化が少なくサイクル
特性に優れていることがわかった。
成されている負極板は負極活物質と高い密着性を示す
が、Cu2O被膜が厚すぎると、集電体とCu2O被膜間
またはCu2O被膜と負極活物質層との界面抵抗が大き
いため、特性が劣化し、特に、比較例4は集電体表面に
2μmのニッケルメッキを施していることから、Cu2
O被膜と比較して、密着性が低下しているものと推測さ
れる。
用する場合を例に挙げて説明したが、本発明は電池形状
に特に制限はなく、扁平型、角型など、他の色々な形状
をもった二次電池に適用することができる。
過放電状態になった場合でも、薄肉化を行った負極集電
体が溶解するのを抑制でき、過放電後においても初期容
量に対する容量回復率に優れた電池を得ることができ
る。
改善され、充放電を繰り返しても容量劣化の少ない電池
を得ることができる。
面図
図
Claims (5)
- 【請求項1】 銅または銅合金からなる負極集電体であ
って、その表面がCu 2O被膜で被覆されていることを
特徴とする負極集電体。 - 【請求項2】 前記Cu2O被膜が、酸素濃度が15体
積%以下の雰囲気中で加熱処理された被膜である請求項
1記載の負極集電体。 - 【請求項3】 前記Cu2O被膜がカソード還元法によ
る酸化膜厚値で10nm以上、500nm以下である請
求項1記載の負極集電体。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
集電体に対し、少なくとも片面に炭素材料を負極活物質
の主成分とする負極活物質層を有する負極板。 - 【請求項5】 請求項4に記載の負極板とリチウム遷移
金属複合酸化物を正極活物質の主成分とする正極板とを
セパレータを介して絶縁されている極板群を電池ケース
に収容し、非水電解液を注液してなる非水電解液二次電
池。
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