JP2003131950A - デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置 - Google Patents

デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置

Info

Publication number
JP2003131950A
JP2003131950A JP2002199141A JP2002199141A JP2003131950A JP 2003131950 A JP2003131950 A JP 2003131950A JP 2002199141 A JP2002199141 A JP 2002199141A JP 2002199141 A JP2002199141 A JP 2002199141A JP 2003131950 A JP2003131950 A JP 2003131950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
information
encrypted
unit
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002199141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4287097B2 (ja
Inventor
Toshiharu Harada
俊治 原田
Masaya Miyazaki
雅也 宮▲ざき▼
Shinichi Matsui
真一 松居
Shinji Inoue
信治 井上
Natsume Matsuzaki
なつめ 松崎
Naohiko Noguchi
直彦 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002199141A priority Critical patent/JP4287097B2/ja
Publication of JP2003131950A publication Critical patent/JP2003131950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4287097B2 publication Critical patent/JP4287097B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録再生装置の内部メモリに記録されたデジ
タル著作物を着脱可能な記録媒体装置に記録する際、記
録再生装置に記録されたデジタル著作物が、記録時に利
用した前記記録再生装置以外の装置で再生されることを
防止する。 【解決手段】 記録再生装置は、外部の配信サーバから
著作物データを受信する受信部と、著作物データを格納
する内部記憶領域と、著作物データを再生する再生部
と、記録再生装置毎に固有の固有情報を格納する固有情
報格納領域と、前記固有情報に基づいて、著作物データ
を暗号化する暗号化部と、記録媒体装置から読み出し
た、暗号化された著作物データを、固有情報に基づいて
復号する復号部と、暗号化された著作物データを着脱可
能な記録媒体装置に書き込む書込み部と、暗号化された
著作物データを記録媒体装置から読み出す読出部を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル著作物を
ネットワークを介して配信し、これを記録再生装置で受
信し、記録媒体装置に記録し、記録再生装置で再生する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル化された文書、音楽、映
像、プログラムなどのデジタル著作物がインターネット
などのネットワークを経由して流通し、利用者は、様々
なデジタル著作物を簡単にネットワークを経由して取り
出し、他の記録媒体に記録し、再生することができるよ
うになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに簡単にデジタル著作物を複製できるという利点はあ
るものの、著作者の著作権が侵害されやすいという問題
点がある。上記の問題点を解決するために、本発明は、
記録再生装置の内部メモリに記録されたデジタル著作物
を着脱可能な記録媒体装置に記録する際、前記記録媒体
装置に記録されたデジタル著作物が、記録時に利用した
前記記録再生装置以外の装置で再生されることを防止す
るデジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒
体装置、機種変更装置、記録再生方法、記録再生プログ
ラム及び記録再生プログラムを記録しているプログラム
記録媒体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、デジタル著作物を記録し、再生するデジ
タル著作物保護システムであって、記録再生装置と、可
搬型の記録媒体装置とを含み、前記記録媒体装置は、情
報を記憶するための外部記憶領域を備え、前記記録再生
装置に装着され、前記記録再生装置は、デジタル著作物
であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、前記
記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶している
固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶されてい
る前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に記憶され
ている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情
報を生成する暗号化手段と、生成された暗号化情報を前
記記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む書込手
段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から
暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出された暗号化
情報を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機
器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成
する復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生
する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0005】ここで、前記暗号化手段は、前記機器固有
情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗
号化情報を生成し、前記復号手段は、前記機器固有情報
を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を復号
するように構成してもよい。ここで、前記記録再生装置
は、さらに、前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条
件情報を記憶している条件記憶手段と、前記利用条件情
報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されるか否か
を判定する条件判定手段とを含むように構成してもよ
い。
【0006】ここで、前記固有情報記憶手段及び条件記
憶手段は、それぞれ前記機器固有情報及び前記利用条件
情報の読み書きが特別に許諾された装置以外では、外部
に読み出したり、外部から書き込みできないように、保
護されているように構成してもよい。ここで、前記暗号
化手段は、前記コンテンツに固有のタイトル鍵を生成
し、前記機器固有情報を鍵として用いて、生成したタイ
トル鍵を暗号化して暗号化タイトル鍵を生成し、生成し
た前記タイトル鍵を鍵として用いて、前記コンテンツを
暗号化して暗号化コンテンツを生成し、前記暗号化タイ
トル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化
情報を生成し、前記書込手段は、前記暗号化タイトル鍵
と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を
前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域に書き込
み、前記読出手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号
化コンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒
体装置が備える前記外部記憶領域から読み出し、前記復
号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出
した暗号化情報に含まれる前記暗号化タイトル鍵を復号
して復号タイトル鍵を生成し、生成した復号タイトル鍵
を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前
記暗号化コンテンツを復号して復号コンテンツを生成
し、前記記録媒体装置は、前記暗号化タイトル鍵と前記
暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を記憶す
るための前記外部記憶領域を備えるように構成してもよ
い。
【0007】ここで、前記記録再生装置は、さらに、前
記書込手段が前記暗号化情報を前記外部記憶領域に書き
込む前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗
号化情報を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第
2認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証す
る第1認証手段を含み、前記記録媒体装置は、さらに、
前記記録再生装置が有する前記第1認証手段との間で相
互に相手の装置の正当性を認証する前記第2認証手段を
含み、前記外部記憶領域は、第1記憶領域と前記第1認
証手段により相互の正当性が認証された場合のみ書込み
及び読出しが可能な第2記憶領域とから構成され、前記
書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツを書
き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証がされ
た場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル鍵を
書き込み、前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号
化コンテンツを読み出し、第1認証手段により相互の正
当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から
暗号化タイトル鍵を読み出すように構成してもよい。
【0008】ここで、前記記録再生装置は、さらに、前
記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶し
ている条件記憶手段と、前記利用条件情報に基づいて前
記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定する条件
判定手段とを含むように構成してもよい。ここで、前記
書込手段は、第1認証手段により相互の正当性が認証さ
れた場合にのみ、前記条件記憶手段から前記利用条件情
報を読み出し、読み出した前記利用条件情報を前記第2
記憶領域に書き込み、前記読出手段は、第1認証手段に
より相互の正当性が認証された場合にのみ、前記第2記
憶領域から前記利用条件情報を読み出し、読み出した前
記利用条件情報を前記条件記憶手段に書き込み、前記条
件判定手段は、前記利用条件情報に基づいて前記コンテ
ンツの利用が許諾されるか否かを判定するように構成し
てもよい。
【0009】ここで、前記条件記憶手段に記憶されてい
る前記利用条件情報は、前記コンテンツの再生回数を示
し、前記コンテンツの再生期間を示し、前記コンテンツ
の再生累積時間を示し、前記コンテンツのコピー可能回
数を示し、又は前記コンテンツの移動可能回数を示し、
前記条件判定手段は、前記再生手段により再生される前
記コンテンツの回数が前記再生回数以内である場合、前
記再生手段により前記コンテンツが再生される日時が、
前記再生期間内である場合、又は前記再生手段により前
記コンテンツが再生される累積の時間が、前記累積時間
以内である場合、前記コンテンツを再生すると判定し、
その他の場合、再生しないと判定し、また前記コンテン
ツのコピー可能回数が1以上の場合、記録媒体装置への
コピーが可能と判定し、その他の場合、コピーが不可能
と判定し、前記コンテンツの移動可能回数が1以上の場
合、記録媒体装置への移動が可能と判定し、その他の場
合、移動が不可能と判定するように構成してもよい。
【0010】ここで、前記固有情報記憶手段及び前記条
件記憶手段は、それぞれ前記機器固有情報及び前記利用
条件情報の読み書きが特別に許諾された装置以外では、
外部に読み出したり、外部から書き込みできないよう
に、保護されているように構成してもよい。ここで、前
記記録再生装置は、さらに、前記記録媒体装置が前記第
2認証手段を含むか否かを判定する認証判定手段を含
み、前記暗号化手段は、さらに、前記記録媒体装置が前
記第2認証手段を含まないと判定される場合に、前記機
器固有情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化
して暗号化情報を生成し、前記書込手段は、さらに、前
記記録媒体装置が前記第2認証手段を含まないと判定さ
れる場合に、生成された暗号化情報を前記記録媒体装置
が備える外部記憶領域に書き込み、前記読出手段は、さ
らに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含まない
と判定される場合に、前記記録媒体装置が備える前記外
部記憶領域から暗号化情報を読み出し、前記復号手段
は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含
まないと判定される場合に、前記機器固有情報を鍵とし
て用いて、読み出された前記暗号化情報を復号するよう
に構成してもよい。
【0011】ここで、前記記録再生装置は、さらに、コ
ンテンツの購入の対価の支払いを示す支払情報を外部へ
送信することによりコンテンツを購入するコンテンツ購
入手段と、購入したコンテンツを受信し、受信したコン
テンツを前記内部記憶手段に書き込むコンテンツ受信手
段とを含むように構成してもよい。ここで、前記記録再
生装置は、さらに、前記内部記憶手段に記録されている
コンテンツが、前記暗号化手段によって前記機器固有情
報に基づいて暗号化し、前記書込手段によって前記記録
媒体装置に書き込むことを予め許諾されたコンテンツか
どうかを判別するコンテンツ判別手段を含み、前記暗号
化手段は、前記コンテンツ判別手段により許諾されたコ
ンテンツであると判断される場合に、暗号化し、前記書
込手段は、前記コンテンツ判別手段により許諾されたコ
ンテンツであると判断される場合に、書き込むように構
成してもよい。
【0012】ここで、前記記録再生装置は、さらに、前
記記録再生装置に装着された記録媒体装置が、前記内部
記憶手段により記憶されているコンテンツを前記暗号化
手段により前記機器固有情報に基づいて暗号化し、前記
書込手段により前記記録媒体装置に書き込むことを予め
許諾された記録媒体装置か否かを判別する記録媒体装置
判別手段を含み、前記暗号化手段は、前記記録媒体装置
判別手段により許諾された記録媒体装置であると判断さ
れる場合に、暗号化し、前記書込手段は、前記記録媒体
装置判別手段により許諾された記録媒体装置であると判
断される場合に、書き込むように構成してもよい。
【0013】ここで、前記記録媒体装置は、さらに、当
該記録媒体装置に固有の媒体固有情報を予め記憶してお
り、前記内部記憶手段は、記録再生装置に固有の機器固
有情報に基づいて前記コンテンツを暗号化するか、又は
記録媒体装置に固有の媒体固有情報に基づいて前記コン
テンツを暗号化するか示す固有情報種別を、前記コンテ
ンツに対応付けて、記憶しており、前記記録再生装置
は、さらに、前記内部記憶手段が記憶している固有情報
種別に基づいて、機器固有情報に基づいて暗号化する
か、又は媒体固有情報に基づいて暗号化するかを判断す
る固有情報判別手段を含み、前記暗号化手段は、前記固
有情報判別手段により、機器固有情報に基づいて暗号化
すると判断された場合に、前記コンテンツを、前記機器
固有情報に基づいて暗号化し、さらに、前記固有情報判
別手段により、媒体固有情報に基づいて暗号化すると判
断された場合に、前記記録媒体装置から前記媒体固有情
報を読み出し、読み出した前記媒体固有情報に基づい
て、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツ
を、暗号化して暗号化情報を生成し、前記復号手段は、
前記固有情報判別手段により、機器固有情報に基づいて
暗号化すると判断された場合に、読み出された前記暗号
化情報を、前記機器固有情報に基づいて復号し、さら
に、前記固有情報判別手段により、媒体固有情報に基づ
いて暗号化すると判断された場合に、前記記録媒体装置
から前記媒体固有情報を読み出し、読み出した前記媒体
固有情報に基づいて、読み出された前記暗号化情報を復
号して、復号コンテンツを生成するように構成してもよ
い。
【0014】また、本発明は、デジタル著作物であるコ
ンテンツを着脱可能な記録媒体装置に記録し、再生する
記録再生装置であって、デジタル著作物であるコンテン
ツを記憶している内部記憶手段と、前記記録再生装置に
固有の機器固有情報を予め記憶している固有情報記憶手
段と、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテン
ツを、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器
固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗
号化手段と、生成された暗号化情報を前記記録媒体装置
が備える外部記憶領域に書き込む書込手段と、前記記録
媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読
み出す読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記固
有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基
づいて復号して、復号コンテンツを生成する復号手段
と、生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段
とを備えるように構成してもよい。
【0015】ここで、前記暗号化手段は、前記機器固有
情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗
号化情報を生成し、前記復号手段は、前記機器固有情報
を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を復号
するように構成してもよい。ここで、前記暗号化手段
は、前記コンテンツに固有のタイトル鍵を生成し、前記
機器固有情報を鍵として用いて、生成したタイトル鍵を
暗号化して暗号化タイトル鍵を生成し、生成した前記タ
イトル鍵を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化し
て暗号化コンテンツを生成し、前記暗号化タイトル鍵と
前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を生
成し、前記書込手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗
号化コンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録
媒体装置が備える前記外部記憶領域に書き込み、前記読
出手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテン
ツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装置が備
える前記外部記憶領域から読み出し、前記復号手段は、
前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出した暗号化
情報に含まれる前記暗号化タイトル鍵を復号して復号タ
イトル鍵を生成し、生成した復号タイトル鍵を鍵として
用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化コ
ンテンツを復号して復号コンテンツを生成するように構
成してもよい。
【0016】ここで、前記記録再生装置は、さらに、前
記書込手段が前記暗号化情報を前記外部記憶領域に書き
込む前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗
号化情報を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第
2認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証す
る第1認証手段を含み、前記記録媒体装置は、さらに、
前記記録再生装置が有する前記第1認証手段との間で相
互に相手の装置の正当性を認証する前記第2認証手段を
含み、前記外部記憶領域は、第1記憶領域と、前記第1
認証手段により相互の正当性が認証された場合のみ書込
み、読み出しが可能な第2記憶領域とから構成され、前
記書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツを
書き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証がさ
れた場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル鍵
を書き込み、前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗
号化コンテンツを読み出し、第1認証手段により相互の
正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域か
ら暗号化タイトル鍵を読み出すように構成してもよい。
【0017】また、本発明は、記録再生装置に着脱可能
な記録媒体装置であって、暗号化情報を記憶するための
外部記憶領域を備え、前記記録再生装置は、デジタル著
作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、
前記記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶して
いる固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶され
ている前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に記憶
されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して前記
暗号化情報を生成する暗号化手段と、生成された前記暗
号化情報を前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に書
き込む書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部
記憶領域から暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出
された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記憶され
ている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コン
テンツを生成する復号手段と、生成された前記復号コン
テンツを再生する再生手段とを備えることを特徴とす
る。
【0018】ここで、前記暗号化手段は、前記機器固有
情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗
号化情報を生成し、前記復号手段は、前記機器固有情報
を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を復号
するように構成してもよい。ここで、前記暗号化手段
は、前記コンテンツに固有のタイトル鍵を生成し、前記
機器固有情報を鍵として用いて、生成したタイトル鍵を
暗号化して暗号化タイトル鍵を生成し、生成した前記タ
イトル鍵を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化し
て暗号化コンテンツを生成し、前記暗号化タイトル鍵と
前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を生
成し、前記書込手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗
号化コンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録
媒体装置が備える前記外部記憶領域に書き込み、前記読
出手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテン
ツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装置が備
える前記外部記憶領域から読み出し、前記復号手段は、
前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出した暗号化
情報に含まれる前記暗号化タイトル鍵を復号して復号タ
イトル鍵を生成し、生成した復号タイトル鍵を鍵として
用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化コ
ンテンツを復号して復号コンテンツを生成し、前記記録
媒体装置は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテ
ンツとから構成される暗号化情報を記憶するための前記
外部記憶領域を備えるように構成してもよい。
【0019】ここで、前記記録再生装置は、さらに、前
記書込手段が前記暗号化情報を前記外部記憶領域に書き
込む前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗
号化情報を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第
2認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証す
る第1認証手段を含み、前記記録媒体装置は、さらに、
前記記録再生装置が有する前記第1認証手段との間で相
互に相手の装置の正当性を認証する前記第2認証手段を
含み、前記外部記憶領域は、第1記憶領域と、前記第1
認証手段により相互の正当性が認証された場合のみ書込
み、読出しが可能な第2記憶領域とから構成され、前記
書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツを書
き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証がされ
た場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル鍵を
書き込み、前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号
化コンテンツを読み出し、第1認証手段により相互の正
当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から
暗号化タイトル鍵を読み出すように構成してもよい。
【0020】また、本発明は、利用者とサービス提供業
者との間の契約により利用が許可された第1記録再生装
置を、契約変更により第2記録再生装置に変更する機種
変更装置であって、前記第1記録再生装置は、デジタル
著作物であるコンテンツを記憶している第1内部記憶手
段と、前記第1記録再生装置に固有の機器固有情報を予
め記憶している第1固有情報記憶手段と、前記第1内部
記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記第1
固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に
基づいて暗号化して暗号化情報を生成する第1暗号化手
段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外
部記憶領域に書き込む第1書込手段と、前記記録媒体装
置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す
第1読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記第1
固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に
基づいて復号して、復号コンテンツを生成する第1復号
手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する第1
再生手段とを備え、前記記録媒体装置は、前記暗号化情
報を記憶するための前記外部記憶領域を備え、前記第2
記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記
憶するための領域を備えている第2内部記憶手段と、機
器固有情報を記憶するための領域を備えている第2固有
情報記憶手段と、前記第2内部記憶手段に記憶される前
記コンテンツを、前記第2固有情報記憶手段に記憶され
る前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を
生成する第2暗号化手段と、生成された暗号化情報を記
録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む第2書込手
段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から
暗号化情報を読み出す第2読出手段と、読み出された暗
号化情報を、前記第2固有情報記憶手段に記憶されてい
る前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテン
ツを生成する第2復号手段と、生成された前記復号コン
テンツを再生する第2再生手段とを備え、前記機種変更
装置は、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている機
器固有情報を読み出し、前記第1固有情報記憶手段に記
憶されている機器固有情報を削除する第3読出手段と、
読み出した前記機器固有情報を前記第2固有情報記憶手
段に書き込む第3書込手段とを備えることを特徴とす
る。
【0021】ここで、前記第1記録再生装置は、さら
に、前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を
記憶している第1条件記憶手段と、前記第1条件記憶手
段に記憶されている前記利用条件情報に基づいて前記コ
ンテンツの利用が許諾されているか否かを判定する第1
条件判定手段とを含み、前記第2記録再生装置は、さら
に、前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を
記憶するための領域を備えている第2条件記憶手段と、
前記第2条件記憶手段に記憶される前記利用条件情報に
基づいて、前記第2内部記憶手段に記憶される前記コン
テンツの利用が許諾されているか否かを判定する第2条
件判定手段とを含み、前記第3読出手段は、さらに、前
記第1条件記憶手段に記憶されている前記利用条件情報
を読み出し、前記第1条件記憶手段に記憶されている前
記利用条件情報を削除し、前記第3書込手段は、読み出
された前記利用条件情報を、前記第2条件記憶手段に書
き込むように構成してもよい。
【0022】ここで、前記第1記録再生装置及び前記第
2記録再生装置は、それぞれ、前記機種変更装置に、ネ
ットワークを介して、接続されており、前記第3読出手
段は、ネットワークを介して、前記第1固有情報記憶手
段に記憶されている機器固有情報を読み出し、前記第1
固有情報記憶手段に記憶されている機器固有情報を削除
し、前記第3書込手段は、読み出した前記機器固有情報
を、ネットワークを介して、前記第2固有情報記憶手段
に書き込むように構成してもよい。
【0023】また、本発明は、利用者とサービス提供業
者との間の契約により利用が許可された記録再生装置を
解約する機種変更装置であって、前記記録再生装置は、
デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記
憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固有情報及び
前記契約に係る契約情報を予め記憶しており、前記機器
固有情報は、前記契約情報から独立している固有情報記
憶手段と、前記内部記憶手段に記憶されている前記コン
テンツを、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記
機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成す
る暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置
が備える外部記憶領域に書き込む書込手段と、前記記録
媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読
み出す読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記固
有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基
づいて復号して、復号コンテンツを生成する復号手段
と、生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段
とを備え、前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶
するための前記外部記憶領域を備え、前記機種変更装置
は、前記固有情報記憶手段に記憶されている契約情報を
読み出す読出手段と、読み出した前記契約情報に係る契
約を解約処理する解約手段とを備えることを特徴とす
る。
【0024】また、本発明は、利用者と第1サービス提
供業者との間で締結された記録再生装置の利用に係る第
1契約を、前記利用者と第2サービス提供業者との間の
第2契約に変更する機種変更装置であって、前記記録再
生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶して
いる内部記憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固
有情報及び前記第1契約に係る第1契約情報を記憶して
おり、前記機器固有情報は、前記第1契約情報から独立
している固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶
されている前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に
記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して
暗号化情報を生成する暗号化手段と、生成された暗号化
情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む書
込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域
から暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出された暗
号化情報を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前
記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを
生成する復号手段と、生成された前記復号コンテンツを
再生する再生手段とを備え、前記記録媒体装置は、前記
暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備え、
前記機種変更装置は、前記固有情報記憶手段に記憶され
ている第1契約情報を読み出す読出手段と、読み出した
前記第1契約情報に係る第1契約を解約処理し、前記第
2契約の締結処理をし、前記第2契約に係る第2契約情
報を生成する契約変更解約手段と、生成された第2契約
情報を前記固有情報記憶手段に書き込み、前記固有情報
記憶手段に記憶されている第1契約情報を削除する書込
手段とを備えることを特徴とする。
【0025】また、本発明は、利用者とサービス提供業
者との間の契約により利用が許可された第1記録再生装
置を、契約変更により第2記録再生装置に変更する機種
変更方法であって、前記第1記録再生装置は、デジタル
著作物であるコンテンツを記憶している第1内部記憶手
段と、前記第1記録再生装置に着脱可能であり、前記利
用者に固有の機器固有情報を予め記憶している第1固有
情報記憶手段と、前記第1内部記憶手段に記憶されてい
る前記コンテンツを、前記第1固有情報記憶手段に記憶
されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号
化情報を生成する第1暗号化手段と、生成された暗号化
情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む第
1書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶
領域から暗号化情報を読み出す第1読出手段と、読み出
された暗号化情報を、前記第1固有情報記憶手段に記憶
されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号
コンテンツを生成する第1復号手段と、生成された前記
復号コンテンツを再生する第1再生手段とを備え、前記
記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための前記
外部記憶領域を備え、前記機種変更方法は、前記第1記
録再生装置から前記第1固有情報記憶手段を抜き出すス
テップと、抜き出した前記第1固有情報記憶手段を前記
第2記録再生装置に装着するステップとを含み、前記第
2記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを
記憶するための領域を備えている第2内部記憶手段と、
前記第2内部記憶手段に記憶される前記コンテンツを、
前記第1固有情報記憶手段に記憶される前記機器固有情
報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する第2暗号
化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備え
る外部記憶領域に書き込む第2書込手段と、前記記録媒
体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み
出す第2読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記
第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する第2
復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する
第2再生手段とを備えることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】1.実施の形態1 本発明に係る実施の形態1としてのデジタル著作物配信
システム100について説明する。デジタル著作物配信
システム100は、携帯電話等の記録再生装置の内部メ
モリに記録されたデジタル著作物(例えば、着メロ、待
受画面等)を着脱可能な記録媒体装置に記録する際、着
脱可能な記録媒体装置に記録されたデジタル著作物が、
記録時に利用した記録再生装置以外で再生されることを
防止するデジタル著作物保護システム、記録再生装置、
及び記録媒体装置を提供することを目的とする。
【0027】1.1 デジタル著作物配信システム10
0の構成 デジタル著作物配信システム100は、図1のブロック
図に示すように、コンテンツ配信用サーバ装置200、
インターネット10、ゲートウェイ装置40、携帯電話
網20、無線基地局30、携帯電話300及びメモリカ
ード400から構成されている。
【0028】コンテンツ配信用サーバ装置200は、イ
ンターネット10及び携帯電話網20を介して、無線基
地局30と接続されている。無線基地局30は、電波に
より、携帯電話300との間で情報の送受信を行う。こ
こで、ゲートウェイ装置40は、インターネット10及
び携帯電話網20を接続しており、インターネット10
と携帯電話網20との間で通信プロトコルの変換を行
う。
【0029】コンテンツ配信用サーバ装置200は、携
帯電話300の利用者の操作により、一例として音楽の
デジタル著作物であるコンテンツを、インターネット1
0、携帯電話網20、無線基地局30を介して、携帯電
話300へ送信し、携帯電話300は、コンテンツを受
信し、携帯電話300に装着されているメモリカード4
00へ受信したコンテンツを暗号化して書き込む。ま
た、携帯電話300は、利用者の操作により、メモリカ
ード400へ書き込まれた暗号化コンテンツを読み出し
て復号し、復号したコンテンツを再生する。
【0030】1.2 コンテンツ配信用サーバ装置20
0の構成 コンテンツ配信用サーバ装置200は、図2のブロック
図に示すように、コンテンツ記憶部201、制御部20
2及び送受信部203から構成されている。コンテンツ
配信用サーバ装置200は、具体的には、マイクロプロ
セッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、デ
ィスプレィユニット、キーボード、マウスなどから構成
されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前
記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラ
ムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記
コンピュータプログラムに従って動作することにより、
コンテンツ配信用サーバ装置200は、その機能を達成
する。
【0031】コンテンツ記憶部201は、一例として、
携帯電話用の着信メロディである音楽のデジタル著作物
であるコンテンツ600を予め記憶している。ここで、
着信メロディとは、携帯電話への着信を利用者に知らせ
るために再生される音楽である。なお、前記コンテンツ
は、例えば、携帯電話向けの待ち受け画面、カラオケデ
ータ、Java(登録商標)により作成されたゲームプ
ログラム等などであるとしてもよい。
【0032】制御部202は、携帯電話300から、無
線基地局30、携帯電話網20、インターネット10、
送受信部203を介して、コンテンツID及び支払情報
を受け取る。このとき、携帯電話300とコンテンツ配
信用サーバ装置200との間では、セキュアな認証通信
プロトコル、例えば、SSL(Secure Sock
et Layer)プロトコル等を利用して、コンテン
ツID及び支払情報は、安全に伝送されるものとする。
ここで、コンテンツIDは、利用者が購入を希望するコ
ンテンツを識別する識別子であり、支払情報は、前記コ
ンテンツを購入する代金の支払いを示す情報である。コ
ンテンツID及び支払情報を受け取ると、制御部202
は、支払情報に基づいて入金処理を行う。
【0033】次に、制御部202は、受け取ったコンテ
ンツIDにより識別されるコンテンツをコンテンツ記憶
部201から読み出し、読み出したコンテンツを、送受
信部203、インターネット10、携帯電話網20及び
無線基地局30を介して、携帯電話300へ送信する。
このとき、コンテンツ配信用サーバ装置200から携帯
電話300へは、セキュアなコンテンツ配信方式、例え
ば、EMMS(Electronic Music M
anagement System)方式により、コン
テンツが安全に伝送されるものとする。
【0034】送受信部203は、インターネット10を
介して接続された外部の装置との間で情報の送受信を行
う。 1.3 メモリカード400の構成 メモリカード400は、図3に示すように、外部記憶部
410を有しており、外部記憶部410は、各種の情報
を記憶するための領域を備えている。
【0035】メモリカード400は、利用者により携帯
電話300に装着され、携帯電話300により、各種の
情報が外部記憶部410へ書き込まれ、また、外部記憶
部410に書き込まれた各種情報が携帯電話300によ
り読み出される。 1.4 携帯電話300の構成 携帯電話300は、図3に示すように、アンテナ36
7、送受信部361、音声制御部362、スピーカ36
3、マイク364、入力部365、制御部366、表示
部368、コンテンツ購入部301、コンテンツ取得部
302、内部記憶部303、再生部304、固有情報記
憶部310、書込部330、読出部350及び暗号復号
部380を備えている。また、暗号復号部380は、暗
号部320と復号部340とを含む。
【0036】携帯電話300は、具体的には、マイクロ
プロセッサ、ROM、RAM、液晶ディスプレィユニッ
ト、テンキー、その他のユニットなどから構成される。
前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されて
いる。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプ
ログラムに従って動作することにより、携帯電話300
は、その一部の機能を達成する。
【0037】(1)アンテナ367、送受信部361、
音声制御部362、スピーカ363、マイク364、入
力部365、制御部366及び表示部368 アンテナ367は、無線電波を送信し、また受信する。
送受信部361は、携帯電話網20、無線基地局30及
びアンテナ367を介して、他の携帯電話と音声制御部
362との間で、音声情報などの各種の情報の送受信を
行う。また、送受信部361は、インターネット10、
携帯電話網20、無線基地局30及びアンテナ367を
介して、コンテンツ配信用サーバ装置200とコンテン
ツ購入部301との間で、またコンテンツ配信用サーバ
装置200とコンテンツ取得部302との間で、各種の
情報の送受信を行う。
【0038】音声制御部362は、他の携帯電話から受
信した音声情報をアナログの電気信号に変換してスピー
カ363へ出力する。また、マイク364から受け取っ
たアナログの電気信号を音声情報に変換し、他の携帯電
話へ出力する。スピーカ363は、アナログの電気信号
を音声に変換して出力し、マイク364は、音声をアナ
ログの電気信号に変換して音声制御部362へ出力す
る。
【0039】入力部365は、テンキーその他のキーを
備え、利用者から各種の操作の入力を受け付ける。制御
部366は、携帯電話300を構成する各構成要素の動
作を制御する。表示部368は、液晶ディスプレィユニ
ットから構成され、各種情報を表示する。
【0040】(2)固有情報記憶部310 固有情報記憶部310は、後述する機種変更装置のよう
に特別に許諾された装置以外では、外部から読み出した
り書き込んだりできないにように、保護された半導体メ
モリから構成され、固有情報を予め記憶している。ここ
で、固有情報は、携帯電話300に固有の情報であり、
例えば、携帯電話300に割り当てられた電話番号、ラ
ンダム生成し割り当てられた乱数値などとする。
【0041】(3)内部記憶部303 内部記憶部303は、外部から読み書きが不可能な半導
体メモリから構成され、コンテンツ配信用サーバ装置2
00から受信したコンテンツを記憶するための領域を備
えている。 (4)コンテンツ購入部301 コンテンツ購入部301は、入力部365から、利用者
が購入を希望するコンテンツを識別するコンテンツID
を受け取り、前記コンテンツを購入する際に必要な代金
の支払いを示す支払情報を生成し、前記コンテンツID
と、前記支払情報とを、送受信部361、アンテナ36
7、無線基地局30、携帯電話網20及びインターネッ
ト10を介して、コンテンツ配信用サーバ装置200へ
送信する。
【0042】ここで、携帯電話300とコンテンツ配信
用サーバ装置200との間で、SSLプロトコル等の利
用により、コンテンツIDと支払情報は、安全に伝送さ
れる。 (5)コンテンツ取得部302 コンテンツ取得部302は、コンテンツ配信用サーバ装
置200から、インターネット10、携帯電話網20、
無線基地局30、アンテナ367及び送受信部361を
介して、コンテンツを受け取り、受け取ったコンテンツ
を内部記憶部303へコンテンツ601として書き込
む。
【0043】ここで、コンテンツ配信用サーバ装置20
0から携帯電話300へ、EMMS方式等の利用により
コンテンツは安全に伝送される。 (6)再生部304 再生部304は、入力部365が受け付けた利用者の再
生指示に基づいて、内部記憶部303からコンテンツ6
01を読み出し、読み出したコンテンツを再生して出力
する。
【0044】ここで、読み出したコンテンツが音楽のデ
ジタル著作物である場合には、再生部304は、コンテ
ンツをアナログの電気信号に変換し、生成した電気信号
をスピーカ363へ出力する。また、読み出したコンテ
ンツが携帯電話向けの待ち受け画面である場合には、再
生部304は、コンテンツを画素情報に変換し、生成し
た画素情報を表示部368へ出力する。
【0045】このように、再生部304は、コンテンツ
の種類に応じた処理を行う。 (7)暗号部320 暗号部320は、入力部365が受け付けた利用者によ
るコンテンツの書込指示に基づいて、内部記憶部303
からコンテンツ601を読み出し、固有情報記憶部31
0から固有情報を読み出す。
【0046】次に、暗号部320は、読み出した固有情
報を鍵として用いて、読み出したコンテンツに暗号アル
ゴリズムE1を施して、暗号化コンテンツを生成し、生
成した暗号化コンテンツを書込部330へ出力する。こ
こで、暗号アルゴリズムE1は、一例として、DES
(Data Encryption Standar
d)によるアルゴリズムである。
【0047】なお、図3において、各ブロックは、接続
線により他のブロックと接続されている。ただし、一部
の接続線を省略している。ここで、各接続線は、信号や
情報が伝達される経路を示している。また、暗号部32
0を示すブロックに接続している複数の接続線のうち、
接続線上に鍵マークが付されているものは、暗号部32
0へ鍵としての情報が伝達される経路を示している。復
号部340を示すブロックについても同様である。ま
た、他の図面についても同様である。
【0048】(8)書込部330 書込部330は、暗号部320から暗号化コンテンツを
受け取り、受け取った暗号化コンテンツをメモリカード
400の外部記憶部410に暗号化コンテンツ602と
して書き込む。 (9)読出部350 読出部350は、入力部365が受け付けた利用者によ
るコンテンツの読出指示に基づいて、メモリカード40
0の外部記憶部410から暗号化コンテンツ602を読
み出し、読み出した暗号化コンテンツを復号部340へ
出力する。
【0049】(10)復号部340 復号部340は、読出部350から暗号化コンテンツを
受け取り、固有情報記憶部310から固有情報を読み出
す。次に、復号部340は、読み出した固有情報を鍵と
して用いて、受け取った暗号化コンテンツに復号アルゴ
リズムD1を施して、コンテンツを生成し、生成したコ
ンテンツを内部記憶部303へ書き込む。
【0050】ここで、復号アルゴリズムD1は、暗号ア
ルゴリズムE1の逆変換を行うアルゴリズムであり、一
例として、DESによるアルゴリズムである。 1.5 デジタル著作物配信システム100の動作 デジタル著作物配信システム100の動作について、図
4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0051】携帯電話300のコンテンツ購入部301
は、入力部365からコンテンツIDを受け取り、支払
情報を生成し(ステップS101)、前記コンテンツI
D及び前記支払情報をコンテンツ配信用サーバ装置20
0へ、例えば、SSLプロトコルを利用して安全に、送
信する(ステップS102)。コンテンツ配信用サーバ
装置200の制御部202は、携帯電話300から、コ
ンテンツID及び支払情報を受け取り(ステップS10
2)、次に、受け取った支払情報に基づいて入金処理を
行い(ステップS103)、受け取ったコンテンツID
により識別されるコンテンツをコンテンツ記憶部201
から読み出し(ステップS104)、読み出したコンテ
ンツを携帯電話300へ、例えば、EMMS方式を利用
して安全に、送信する(ステップS105)。
【0052】携帯電話300のコンテンツ取得部302
は、コンテンツ配信用サーバ装置200からコンテンツ
を受け取り(ステップS105)、受け取ったコンテン
ツを内部記憶部303へコンテンツ601として書き込
む(ステップS106)。入力部365からコンテンツ
の書込指示を受け取ると(ステップS107)、暗号部
320は、内部記憶部303からコンテンツ601を読
み出し(ステップS108)、固有情報記憶部310か
ら固有情報を読み出す(ステップS109)。次に、暗
号部320は、読み出した固有情報を鍵として用いて、
読み出したコンテンツに暗号アルゴリズムE1を施し
て、暗号化コンテンツを生成し(ステップS110)、
書込部330は、受け取った暗号化コンテンツをメモリ
カード400の外部記憶部410に暗号化コンテンツ6
02として書き込む(ステップS111)。
【0053】入力部365からコンテンツの読出指示を
受け取ると(ステップS107)、読出部350は、メ
モリカード400の外部記憶部410から暗号化コンテ
ンツ602を読み出し(ステップS112)、復号部3
40は、固有情報記憶部310から固有情報を読み出し
(ステップS113)、次に、復号部340は、読み出
した固有情報を鍵として用いて、受け取った暗号化コン
テンツに復号アルゴリズムD1を施して、コンテンツを
生成し(ステップS114)、生成したコンテンツを内
部記憶部303へ書き込む(ステップS115)。
【0054】入力部365からコンテンツの再生指示を
受け取ると(ステップS107)、再生部304は、内
部記憶部303からコンテンツ601を読み出し(ステ
ップS116)、読み出したコンテンツを再生する(ス
テップS117)。 1.6 携帯電話300の利用者の処理手順 携帯電話300の利用者の処理手順について説明する。
【0055】(1)最初に、利用者は、携帯電話300
のコンテンツ購入部301を利用して、コンテンツ配信
用サーバ装置200が有するコンテンツ記憶部201に
格納されているコンテンツの中から好きなコンテンツを
購入し、購入したコンテンツをコンテンツ取得部302
により取得し、携帯電話300が有する内部記憶部30
3に格納する。
【0056】(2)次に、利用者は、購入したコンテン
ツが、例えば着信メロディであれば、電話着信時に再生
部304により前記着信メロディが再生されるように、
携帯電話300に設定する。 (3)また、利用者は、携帯電話が有する内部記憶部3
03に格納されている購入済みのコンテンツ601を、
次の手順でメモリカード400に保存することができ
る。
【0057】(3.1)利用者は、メモリカード400
を携帯電話300に装着し、携帯電話300に対して、
購入済みコンテンツのメモリカードへの保存を指示す
る。 (3.2)このとき、携帯電話300が有する内部記憶
部303に格納されている購入済みのコンテンツ601
は、固有情報記憶部310に格納されている固有情報に
基づいて、暗号部320によって暗号化され、暗号化コ
ンテンツが生成される。暗号化コンテンツは、書込部3
30によってメモリカード400が有する外部記憶部4
10に、暗号化コンテンツ602として、保存される。
【0058】(4)また、利用者は、メモリカード40
0が有する外部記憶部410に格納されている暗号化コ
ンテンツ602を、次の手順により、携帯電話300が
有する内部記憶部303に取り出すことができる。 (4.1)利用者は、メモリカード400を携帯電話3
00に装着し、携帯電話300に対して、メモリカード
400から暗号化コンテンツの取得を指示する。
【0059】(4.2)このとき、メモリカード400
が有する外部記憶部410に格納されている暗号化コン
テンツ602は、携帯電話300が有する読出部350
によってメモリカード400から読み出され、読み出さ
れた暗号化コンテンツは、固有情報記憶部310に格納
されている固有情報に基づいて、復号部340によって
復号され、コンテンツが生成され、生成されたコンテン
ツが、携帯電話300が有する内部記憶部303に、コ
ンテンツ601として、格納される。
【0060】1.7 変形例1 上記の説明において、購入済みのコンテンツについてメ
モリカード400に保存する、又はメモリカード400
から取得する手順について述べたが、コンテンツが、対
価を支払って購入済みのものであるかどうかは、本発明
の本質ではない。例えば、対価を支払って利用者が購入
するコンテンツではなく、提供者が無償で利用者に提供
するコンテンツ、例えば、お試し版のコンテンツであっ
ても、同様の手順により上記の処理を実行することがで
きる。
【0061】1.8 変形例2 ここでは、携帯電話300の変形例である携帯電話30
0b及びメモリカード400の変形例であるメモリカー
ド400bについて説明する。携帯電話300b及びメ
モリカード400bは、それぞれ携帯電話300及びメ
モリカード400と同様の構成を有しており、以下にお
いて、携帯電話300及びメモリカード400との相違
点を中心として説明する。
【0062】(1)メモリカード400bの構成 メモリカード400bは、図5に示すように、第1外部
記憶部412と第2外部記憶部411とを含んで構成さ
れる。第2外部記憶部411は、後述する暗号化タイト
ル鍵を記憶するための領域を備えている。また、第1外
部記憶部412は、暗号化コンテンツを記憶するための
領域を備えている。
【0063】(2)携帯電話300bの構成 携帯電話300bは、図6に示すように、携帯電話30
0が有する暗号復号部380に代えて、暗号復号部38
0bを有している。この点のみにおいて、携帯電話30
0と相違する。携帯電話300bにおいて、携帯電話3
00に含まれる構成要素と同じ符号が付された構成要素
は、携帯電話300に含まれる構成要素と同じである。
【0064】暗号復号部380bは、タイトル鍵生成部
321、暗号部322、暗号部323、復号部342及
び復号部343を含んでいる。 (タイトル鍵生成部321)タイトル鍵生成部321
は、内部記憶部303に記憶されているコンテンツ60
1が暗号化される都度、乱数を生成し、生成した乱数を
コンテンツ毎に固有のタイトル鍵として、暗号部322
及び暗号部323へ出力する。
【0065】(暗号部322)暗号部322は、固有情
報記憶部310から固有情報を読み出し、タイトル鍵生
成部321からタイトル鍵を受け取る。次に、暗号部3
22は、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取
ったタイトル鍵に暗号アルゴリズムE2を施して暗号化
タイトル鍵を生成し、生成した暗号化タイトル鍵を書込
部330へ出力する。
【0066】ここで、暗号アルゴリズムE2は、一例と
して、DESによるアルゴリズムである。 (暗号部323)暗号部323は、タイトル鍵生成部3
21からタイトル鍵を受け取り、内部記憶部303から
コンテンツ601を読み出す。次に、暗号部323は、
受け取ったタイトル鍵を鍵として用いて、読み出したコ
ンテンツに暗号アルゴリズムE3を施して暗号化コンテ
ンツを生成し、生成した暗号化コンテンツを書込部33
0へ出力する。
【0067】(書込部330)書込部330は、暗号部
322から暗号化タイトル鍵を受け取り、受け取った暗
号化タイトル鍵をメモリカード400bの第2外部記憶
部411へ書き込む。また、書込部330は、暗号部3
23から暗号化コンテンツを受け取り、受け取った暗号
化コンテンツをメモリカード400bの第1外部記憶部
412へ書き込む (読出部350)読出部350は、メモリカード400
bの第1外部記憶部412から暗号化コンテンツを読み
出し、第2外部記憶部411から暗号化タイトル鍵を読
み出し、読み出した暗号化タイトル鍵を復号部342へ
出力し、読み出した暗号化コンテンツを復号部343へ
出力する。
【0068】(復号部342)復号部342は、読出部
350から暗号化タイトル鍵を受け取り、固有情報記憶
部310から固有情報を読み出し、読み出した固有情報
を鍵として用いて、受け取った暗号化タイトル鍵に復号
アルゴリズムD2を施してタイトル鍵を生成し、生成し
たタイトル鍵を復号部343へ出力する。
【0069】ここで、復号アルゴリズムD2は、暗号ア
ルゴリズムE2の逆変換を行うアルゴリズムである。復
号アルゴリズムD2は、一例として、DESによるアル
ゴリズムである。 (復号部343)復号部343は、読出部350から暗
号化コンテンツを受け取り、復号部342からタイトル
鍵を受け取り、受け取ったタイトル鍵を鍵として用い
て、受け取った暗号化コンテンツに復号アルゴリズムD
3を施して、コンテンツを生成し、生成したコンテンツ
を内部記憶部303に、コンテンツ601として書き込
む。
【0070】ここで、復号アルゴリズムD3は、暗号ア
ルゴリズムE3の逆変換を行うアルゴリズムである。復
号アルゴリズムD3は、一例として、DESによるアル
ゴリズムである。 (3)携帯電話300bの動作 携帯電話300bによる動作について説明する。
【0071】なお、デジタル著作物配信システムによる
全体の動作は、図4のフローチャートに示すステップS
108〜S111及びステップS112〜S115を、
それぞれ以下に示すステップS131〜S137及びス
テップS141〜S146に置き換えたものである。 (暗号化コンテンツの保存の動作)携帯電話300bに
よる暗号化コンテンツの生成とメモリカード400bへ
の書込の動作について、図7に示すフローチャートを用
いて説明する。
【0072】タイトル鍵生成部321は、タイトル鍵を
生成し(ステップS131)、暗号部322は、固有情
報記憶部310から固有情報を読み出し(ステップS1
32)、次に、暗号部322は、読み出した固有情報を
鍵として用いて、受け取ったタイトル鍵に暗号アルゴリ
ズムE2を施して暗号化タイトル鍵を生成し(ステップ
S133)、書込部330は、暗号部322から暗号化
タイトル鍵を受け取り、受け取った暗号化タイトル鍵を
メモリカード400bの第2外部記憶部411へ書き込
む(ステップS134)。次に、暗号部323は、内部
記憶部303からコンテンツ601を読み出し(ステッ
プS135)、受け取ったタイトル鍵を鍵として用い
て、読み出したコンテンツに暗号アルゴリズムE3を施
して暗号化コンテンツを生成し(ステップS136)、
書込部330は、暗号化コンテンツをメモリカード40
0bの第1外部記憶部412へ書き込む(ステップS1
37)。
【0073】(コンテンツの復号の動作)携帯電話30
0bによるメモリカード400bからの暗号化コンテン
ツの読出とコンテンツの生成の動作について、図8に示
すフローチャートを用いて説明する。読出部350は、
メモリカード400bの第2外部記憶部411から暗号
化タイトル鍵を読み出す(ステップS141)。次に、
復号部342は、固有情報記憶部310から固有情報を
読み出し(ステップS142)、読み出した固有情報を
鍵として用いて、受け取った暗号化タイトル鍵に復号ア
ルゴリズムD2を施してタイトル鍵を生成する(ステッ
プS143)。次に、読出部350は、メモリカード4
00bの第1外部記憶部412から暗号化コンテンツを
読み出し(ステップS144)、復号部343は、タイ
トル鍵を鍵として用いて、受け取った暗号化コンテンツ
に復号アルゴリズムD3を施して、コンテンツを生成し
(ステップS145)、生成したコンテンツを内部記憶
部303に、コンテンツ601として書き込む(ステッ
プS146)。
【0074】1.9 変形例3 (1)以上説明したように、暗号部320及び復号部3
40において、暗号方式としては、一例として、DES
アルゴリズムを用いるとしている。この場合、固有情報
記憶部310に格納されている固有情報は、56ビット
の固有鍵であるとすればよい。
【0075】または、固有情報として、携帯電話の電話
番号を用いるとしてもよい。この場合、電話番号に、秘
密の変換関数を施して、56ビットの固有情報を出力す
ることにより、前記固有情報が生成されるものとすれば
よい。ここで秘密の変換関数としては、例えば、DES
暗号を次のようにして用いることができる。すなわち、
56ビットの秘密固定値を鍵として用いて、携帯電話の
電話番号に、DES暗号を施して、64ビットの出力値
を得、得られた出力値の下位56ビットを固有情報とし
て用いる。
【0076】(2)また、固有情報記憶部310及び内
部記憶部303は、後述する機種変更装置のように特別
に許諾された装置以外では、外部から読み出したり、書
き込んだりできないように保護されている。具体的に
は、固有情報記憶部310及び内部記憶部303は、耐
タンパハードウエア、耐タンパソフトウエア、又はその
両者の組み合わせから構成されているものとする。
【0077】(3)また、固有情報記憶部310は、携
帯電話で利用されているSIM(Subscriber
Identity Module)カードのような、
携帯電話に着脱可能なカード内に持たせる構成をとるこ
とも可能である。 (4)また、DES暗号を用いる場合、コンテンツを暗
号化する際、コンテンツを、64ビット毎のデータブロ
ックに分割し、分割したデータブロックを、それぞれ、
56ビットの固有鍵を用いて暗号化し、64ビットの暗
号化されたデータブロックを生成する。こうして得られ
る64ビットの暗号化された各データブロックを結合
し、暗号化コンテンツとして出力するとしてもよい(E
CB(Electronic Codebook モー
ド))。又は、CBC(Cypher feedbac
k chaining)モードで暗号化してもよい。な
お、ECBモードやCBCモードの詳細については、例
えば、岡本栄司著「暗号理論入門」(共立出版)に記載
されているので、説明を省略する。
【0078】(5)また、前記固有情報は、記録再生装
置としての携帯電話300に固有の情報であるとしてい
るが、前記固有情報は、前記記録再生装置が属し、同一
の属性を有する記録再生装置群に固有の情報であるとし
てもよい。前記記録再生装置群は、一例として、製造業
者Aが製造する同一の機種の携帯電話であり、前記属性
は、携帯電話の機種であり、前記固有情報は、これらの
同一の機種の携帯電話に固有の情報である。この構成に
よると、ある機種の携帯電話によりメモリカードに記録
したコンテンツは、前記携帯電話と同一の機種の携帯電
話であれば再生可能となる。
【0079】また、前記記録再生装置群は、一例とし
て、1個の家族に属する家人がそれぞれ所持する携帯電
話であり、前記属性は、前記携帯電話を所持する人の家
族であり、前記固有情報は、前記家族の家人がそれぞれ
所持する携帯電話に固有の情報である。この構成による
と、ある人が自分の携帯電話でメモリカードに記録した
コンテンツは、その人の家族の携帯電話であれば再生可
能となる。
【0080】1.10 まとめ 携帯電話300が有する内部記憶部303は、一般にそ
のメモリ容量が限られている。従って、従来は、内部記
憶部303がデジタル著作物でいっぱいになった場合、
内部記憶部303のデジタル著作物を消去し、内部記憶
部303内に空きメモリを確保してからデジタル著作物
を購入するか、又は購入をあきらめなければならなかっ
た。
【0081】しかし、実施の形態1によれば、携帯電話
の内部記憶部内に記録されたデジタル著作物のうちすぐ
に利用しないもの等は、携帯電話に装着されるメモリカ
ードに書き込み、それによって、既に購入済みのデジタ
ル著作物を再生する権利を失うことなく、携帯電話の内
部記憶領域に空きメモリを確保することができ、さらな
るデジタル著作物の購入が可能となる。
【0082】コンテンツの著作権者が、次に示すような
利用形態を許可しない場合がある。例えば、利用者があ
る携帯電話からメモリカードに、暗号化コンテンツを保
存した後に、そのメモリカードを他の携帯電話に装着し
た場合に、コンテンツの著作権者は、利用者に対して、
他の携帯電話において暗号化コンテンツを復号し、再生
することを許可しない。
【0083】このような場合において、実施の形態1に
よると、利用者がある携帯電話からメモリカードに、暗
号化コンテンツを保存した後に、そのメモリカードを他
の携帯電話に装着した場合に、利用者は、他の携帯電話
において暗号化コンテンツを復号し、再生することはで
きない。つまり著作権者にとっては、ある携帯電話によ
り、その携帯電話に装着されたメモリカードに保存され
たコンテンツは、他の携帯電話にメモリカードを装着し
ても復号、再生できないという権利を保証されるという
効果が得られる。このことを図9を用いて詳しく説明す
る。
【0084】図9に示すように、携帯電話Aには固有情
報Aが格納されており、携帯電話Xには固有情報Xが格
納されている。携帯電話Aがメモリカードへコンテンツ
を書込むとき、携帯電話Aは、固有情報Aを用いて、タ
イトル鍵を暗号化してメモリカードの外部記憶部に保存
し(ステップS151)、次に、タイトル鍵を用いてコ
ンテンツを暗号化して、暗号化コンテンツをメモリカー
ドの外部記憶部に保存する(ステップS152)。
【0085】携帯電話Aがメモリカードから暗号化コン
テンツを読み出すとき、携帯電話Aは、メモリカードの
外部記憶部から暗号化タイトル鍵を読み出し、固有情報
Aを用いて、暗号化タイトル鍵を復号し(ステップS1
53)、次に、外部記憶部から暗号化コンテンツを読み
出し、生成したタイトル鍵を用いて暗号化コンテンツを
復号する(ステップS154)。
【0086】このとき、タイトル鍵を暗号化するときに
用いられる固有情報Aと、暗号化タイトル鍵を復号する
ときに用いられる固有情報Aとは、同一であるので、復
号において、タイトル鍵は、正しく復号される。また、
コンテンツの暗号化に用いられたタイトル鍵と、暗号化
コンテンツの復号に用いられるタイトル鍵とは、同一で
あるので、復号において、コンテンツが正しく復号され
る。
【0087】一方、携帯電話Xがメモリカードから暗号
化コンテンツを読み出すとき、携帯電話Xは、メモリカ
ードの外部記憶部から暗号化タイトル鍵を読み出し、固
有情報Xを用いて、暗号化タイトル鍵を復号する(ステ
ップS155)。このとき、タイトル鍵を暗号化すると
きに用いられる固有情報Aと、暗号化タイトル鍵を復号
するときに用いられる固有情報Xとは、異なるので、復
号において、タイトル鍵は、正しく復号されない。従っ
て、暗号化コンテンツも正しく復号されない。
【0088】このため、携帯電話Xは、暗号化コンテン
ツを再生できない。 2.実施の形態2 本発明に係る実施の形態2としてのデジタル著作物配信
システム100cについて説明する。デジタル著作物配
信システム100cは、デジタル著作物に対して再生回
数や再生期間などの利用条件データが設定されている場
合に、その利用条件データに基づいて許諾される範囲内
で記録再生装置における再生を可能とするデジタル著作
物保護システム、記録再生装置、及び記録媒体装置を提
供することを目的とする。つまり、これらの装置におい
て、デジタル著作物の利用の許諾に係る利用条件情報に
基づいて、前記デジタル著作物の前記記録再生装置にお
ける再生を許可することを目的とする。
【0089】デジタル著作物配信システム100cにお
いては、コンテンツに対して、再生回数限定、再生期間
限定又は累積再生時間限定等の利用条件データが、付加
されている場合に、利用条件データによって許諾された
範囲内で、携帯電話による前記コンテンツの再生を可能
する。デジタル著作物配信システム100cは、デジタ
ル著作物配信システム100と同様の構成を有してい
る。ここでは、デジタル著作物配信システム100との
相違点を中心として説明する。
【0090】デジタル著作物配信システム100cは、
コンテンツ配信用サーバ装置200に代えて、コンテン
ツ配信用サーバ装置200cを含んでおり、携帯電話3
00に代えて、携帯電話300cを含んでいる。 2.1 コンテンツ配信用サーバ装置200cの構成 コンテンツ配信用サーバ装置200cは、デジタル著作
物配信システム100に含まれるコンテンツ配信用サー
バ装置200と同様の構成を有している。
【0091】ここでは、デジタル著作物配信システム1
00に含まれるコンテンツ配信用サーバ装置200との
相違点を中心として説明する。 (コンテンツ記憶部201)コンテンツ配信用サーバ装
置200cが有するコンテンツ記憶部201は、さら
に、コンテンツに対応付けて利用条件をあらかじめ記憶
している。
【0092】利用条件は、一例として、再生許可回数で
ある。再生許可回数は、利用者に対して、当該利用条件
に対応して記憶されているコンテンツを再生することが
できる回数の合計値を制限するものである。例えば、再
生許可回数が、「10」である場合に、利用者に対し
て、当該コンテンツを最大10回まで再生することが許
可される。
【0093】なお、利用条件は、再生許可期間であると
してもよい。再生許可期間は、利用者に対して、当該利
用条件に対応して記憶されているコンテンツを再生する
ことができる期間を制限するものであり、再生許可開始
日と再生許可終了日とから構成される。利用者に対し
て、再生許可開始日から再生許可終了日までの期間内に
おいてのみ、当該コンテンツの再生が許可される。この
期間内であれば、利用者は、当該コンテンツを何回でも
再生することができる。
【0094】また、利用条件は、累積再生許可時間であ
るとしてもよい。累積再生許可時間は、利用者に対し
て、当該利用条件に対応して記憶されているコンテンツ
を再生することができる時間の累積値を制限するもので
ある。例えば、累積再生許可時間が、「10時間」であ
る場合に、利用者に対して、当該コンテンツの再生時間
の累積値が10時間以内であれば、当該コンテンツの再
生が許可される。10時間を超えると、再生が禁止され
る。
【0095】また、利用条件は、再生許可回数、再生許
可期間及び累積再生許可時間の全てを含むとしてもよい
し、再生許可回数、再生許可期間及び累積再生許可時間
のうちのいずれか2個を選択したもの含むとしてもよ
い。 (制御部202)制御部202は、コンテンツIDによ
り識別されるコンテンツと、コンテンツに対応して記憶
されている利用条件とを、コンテンツ記憶部201から
読み出し、読み出したコンテンツ及び利用条件を、送受
信部203、インターネット10、携帯電話網20及び
無線基地局30を介して、携帯電話300へ、例えば、
EMMS方式を利用して、安全に送信する。
【0096】2.2 携帯電話300cの構成 携帯電話300cは、図10に示すように、携帯電話3
00が有する構成要素に加えて、さらに、利用条件記憶
部305及び利用条件判定部306を有している。 (コンテンツ取得部302)コンテンツ取得部302
は、コンテンツ配信用サーバ装置200cから、インタ
ーネット10、携帯電話網20、無線基地局30、アン
テナ367及び送受信部361を介して、コンテンツ及
び利用条件を受け取り、受け取ったコンテンツを内部記
憶部303へコンテンツ601として書き込み、受け取
った利用条件を利用条件記憶部305へ書き込む。ここ
で、利用条件は、再生許可回数である。
【0097】(利用条件記憶部305)利用条件記憶部
305は、利用条件を記憶するための領域を備えてい
る。 (利用条件判定部306)利用条件判定部306は、利
用条件記憶部305から再生許可回数である利用条件を
読み出し、読み出した再生許可回数が0より大きいか否
かを判断する。
【0098】読み出した再生許可回数が0より大きいと
判断する場合には、利用条件判定部306は、読み出し
た再生許可回数から値「1」を引き、値「1」が引かれ
た再生許可回数である利用条件を利用条件記憶部305
へ利用条件として上書きする。次に、再生部304に対
して、内部記憶部303に記憶されているコンテンツの
再生許可を示す許可情報を出力する。
【0099】読み出した再生許可回数が0以下であると
判断する場合には、利用条件判定部306は、再生部3
04に対して前記許可情報を出力することはしない。こ
のとき、再生部304は、コンテンツを再生しない。 (再生部304)再生部304は、利用条件判定部30
6からコンテンツの再生許可を示す許可情報を受け取
る。
【0100】許可情報を受け取ると、再生部304は、
内部記憶部303に記憶されているコンテンツを読み出
し、読み出したコンテンツを再生して出力する。 2.3 携帯電話300cの動作 携帯電話300cによる動作について、図11に示すフ
ローチャートを用いて説明する。
【0101】なお、デジタル著作物配信システムによる
全体の動作は、図4のフローチャートに示すステップS
116〜S117を、以下に示すステップS201〜S
205に置き換えたものである。利用条件判定部306
は、利用条件記憶部305から再生許可回数である利用
条件を読み出し(ステップS201)、読み出した再生
許可回数が0より大きいか否かを判断する。読み出した
再生許可回数が0より大きいと判断する場合には(ステ
ップS202)、利用条件判定部306は、読み出した
再生許可回数から値「1」を引き(ステップS20
3)、値「1」が引かれた再生許可回数である利用条件
を利用条件記憶部305へ利用条件として上書きする
(ステップS204)。次に、利用条件判定部306
は、再生部304に対して、内部記憶部303に記憶さ
れているコンテンツの再生許可を示す許可情報を出力す
る。再生部304は、利用条件判定部306からコンテ
ンツの再生許可を示す許可情報を受け取り、内部記憶部
303に記憶されているコンテンツを読み出し、読み出
したコンテンツを再生して出力する(ステップS20
5)。
【0102】読み出した再生許可回数が0以下であると
判断する場合には(ステップS202)、利用条件判定
部306は、再生部304に対して前記許可情報を出力
することはしない。このとき、再生部304は、コンテ
ンツを再生しない。また、このときコンテンツを削除す
るにように構成してもよい。 2.4 携帯電話300cの動作 利用条件が再生許可期間である場合の携帯電話300c
による動作について、図12に示すフローチャートを用
いて説明する。
【0103】なお、デジタル著作物配信システムによる
全体の動作は、図4のフローチャートに示すステップS
116〜S117を、以下に示すステップS211〜S
214に置き換えたものである。利用条件判定部306
は、利用条件記憶部305から再生許可期間である利用
条件を読み出し(ステップS211)、現在日時を取得
し(ステップS212)、取得した現在日時が再生許可
期間により示される期間内であるか否かを判断する。再
生許可期間により示される期間内であると判断する場合
には(ステップS213)、利用条件判定部306は、
再生部304に対して、内部記憶部303に記憶されて
いるコンテンツの再生許可を示す許可情報を出力する。
再生部304は、利用条件判定部306からコンテンツ
の再生許可を示す許可情報を受け取り、内部記憶部30
3に記憶されているコンテンツを読み出し、読み出した
コンテンツを再生して出力する(ステップS214)。
【0104】取得した現在日時が再生許可期間により示
される期間内でないと判断する場合には(ステップS2
13)、利用条件判定部306は、再生部304に対し
て前記許可情報を出力することはしない。このとき、再
生部304は、コンテンツを再生しない。また、このと
き、現在日時が再生許可期間を過ぎている場合にはコン
テンツを削除するように構成してもよい。
【0105】2.5 携帯電話300cの動作 利用条件が累積再生許可時間である場合の携帯電話30
0cによる動作について、図13に示すフローチャート
を用いて説明する。なお、デジタル著作物配信システム
による全体の動作は、図4のフローチャートに示すステ
ップS116〜S117を、以下に示すステップS22
1〜S226に置き換えたものである。
【0106】ここで、コンテンツ記憶部201は、さら
に、累積再生実績時間を記憶するための領域を備えてい
る。累積再生実績時間は、過去にコンテンツを再生した
場合に、再生に要した時間の累積値である。また、コン
テンツは、そのコンテンツを再生するために要する時間
を示す再生時間情報を含んでいるものとする。利用条件
判定部306は、利用条件記憶部305から累積再生許
可時間である利用条件と累積再生実績時間とを読み出し
(ステップS211)、コンテンツから再生するために
要する時間を示す再生時間情報を取得し(ステップS2
22)、読み出した累積再生実績時間と取得した再生時
間情報が示す時間との和を算出し、読み出した累積再生
許可時間と算出した和とを比較して、累積再生許可時間
が算出した和より大きい又は等しい場合に(ステップS
223)、利用条件判定部306は、再生部304に対
して、内部記憶部303に記憶されているコンテンツの
再生許可を示す許可情報を出力し、再生部304は、利
用条件判定部306からコンテンツの再生許可を示す許
可情報を受け取り、内部記憶部303に記憶されている
コンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを再生し
て出力する(ステップS224)。次に、式(累積再生
実績時間)=(累積再生実績時間)+(再生時間情報)
により累積再生実績時間を算出し(ステップS22
5)、算出した累積再生実績時間を利用条件記憶部30
5へ累積再生実績時間として上書きする(ステップS2
26)。
【0107】読み出した累積再生許可時間と算出した和
とを比較して、累積再生許可時間が算出した和より小さ
い場合に(ステップS223)、利用条件判定部306
は、再生部304に対して前記許可情報を出力すること
はしない。このとき、再生部304は、コンテンツを再
生しない。また、累積再生許可時間が算出した和より小
さい場合には、コンテンツを削除するように構成しても
よい。また、コンテンツを再生するために要する時間に
係わらず、累積再生許可時間までは、コンテンツを再生
できるように構成してもよい。
【0108】2.6 まとめ 以上説明したように、コンテンツ配信用サーバ装置20
0cが有するコンテンツ記憶部201は、コンテンツと
利用条件とを対応付けて記憶しており、コンテンツ配信
用サーバ装置200cは、コンテンツと利用条件とを携
帯電話300cへ送信する。利用者が利用条件が付加さ
れたコンテンツを購入すると、携帯電話300cが有す
る内部記憶部303は、購入して入手したコンテンツを
記憶し、利用条件記憶部305は、送信された利用条件
を記憶する。
【0109】利用者が購入済みのコンテンツを再生する
とき、利用条件判定部306は、利用条件記憶部305
に格納されているそのコンテンツに対応する利用条件に
基づいて、そのコンテンツの再生の許否を判断し、コン
テンツの再生を許可する場合において、再生部304に
対して前記コンテンツの再生を指示する。また、利用条
件は、コピー可能回数又は/及び移動可能回数であると
してもよい。ここで、コピーは、内部記憶領域のコンテ
ンツの複製物を、記録媒体装置に書き込むことを示す。
なお、コピーは、1世代に限るものとする。すなわち、
複製物のさらなるコピーはできないものとする。また、
移動は、内部記憶領域のコンテンツを記録媒体装置に書
き込むとともに、内部記憶領域のコンテンツを削除する
ことを示す。または、逆に、記録媒体装置のコンテンツ
を内部記憶領域に書き込むとともに、記録媒体装置のコ
ンテンツを削除することを示す。利用条件がコピー可能
回数、又は移動可能回数である場合、コピー可能回数、
又は移動可能回数まで、コンテンツをコピー、又は移動
することができる。
【0110】なお、購入済みコンテンツを暗号化してメ
モリカード400に保存する手順、又は暗号化コンテン
ツをメモリカード400から携帯電話300cに取得す
る手順は、実施の形態1と同様であるため説明は省略す
る。ただし、利用条件データは、メモリカードへ書き込
まれることはなく、携帯電話300cが有する利用条件
記憶部305内で保持される。
【0111】なお、利用条件記憶部305は、後述する
機種変更装置のように特別に許諾された装置以外では、
外部から読み出したり、書き込んだりできないように保
護されているものとする。具体的には、利用条件記憶部
305は、耐タンパハードウエア、もしくは、耐タンパ
ソフトウエア、もしくは、その両者の組み合わせで構成
されているものとする。
【0112】また、利用条件記憶部305は、携帯電話
で利用されているSIMカードのような携帯電話に着脱可
能なカードに持たせるように構成してもよい。以上の構
成により、利用条件が付されたコンテンツを、利用条件
により許諾された範囲内で再生することが可能となる。
また、携帯電話の内部記憶部303は、一般にメモリ容
量が限られている。従って、従来は、内部記憶部がデジ
タル著作物でいっぱいになった場合、内部記憶部のデジ
タル著作物を消去し空きメモリを確保してからデジタル
著作物を購入するか、購入をあきらめなければならな
い。
【0113】しかし、実施の形態2によれば、実施の形
態1の場合と同様に、携帯電話300cが有する内部記
憶部303内に記録されたデジタル著作物のうちすぐに
利用しないものは、携帯電話300cに装着されるメモ
リカード400に書き込んでおき、それによって、既に
購入済みのデジタル著作物を再生する権利を失うことな
く、携帯電話300cの内部記憶部303内に空きメモ
リを確保することができ、さらなるデジタル著作物の購
入が可能となる。
【0114】さらに、以上の構成により、ある携帯電話
により、当該携帯電話に装着されたメモリカードに、暗
号化コンテンツを保存した場合、そのメモリカードを他
の携帯電話に装着して、他の携帯電話において暗号化コ
ンテンツを復号し、再生することは不可能となる。すな
わち実施の形態2によれば、著作権者がコンテンツによ
っては要求する「ある携帯電話から、その携帯電話に装
着されたメモリカードに保存したコンテンツは、他の携
帯電話にメモリカードを装着しても復号、再生を許可し
ないという権利」を保証できるという効果が得られる。
【0115】3.実施の形態3 本発明に係る実施の形態3としてのデジタル著作物配信
システム100dについて説明する。デジタル著作物配
信システム100dは、デジタル著作物配信システム1
00cと同様に、コンテンツに、再生回数限定、再生期
間限定又は累積再生時間限定等の利用条件が付されてい
る場合に、利用条件によって許諾された範囲内で携帯電
話でのコンテンツの再生を可能とするものである。
【0116】デジタル著作物配信システム100dは、
デジタル著作物配信システム100cと同様の構成を有
している。ここでは、デジタル著作物配信システム10
0cとの相違点を中心として説明する。デジタル著作物
配信システム100dは、コンテンツ配信用サーバ装置
200cに代えて、コンテンツ配信用サーバ装置200
dを含んでおり、携帯電話300c及びメモリカード4
00に代えて、携帯電話300d及びメモリカード40
0dを含んでいる。なお、コンテンツ配信用サーバ装置
200dは、コンテンツ配信用サーバ装置200cと同
一である。
【0117】3.1 メモリカード400d メモリカード400dは、図14に示すように、第1外
部記憶部412、第2外部記憶部411及び認証部49
0から構成されている。認証部490は、携帯電話30
0dが有する認証部390(後述する)との間で、チャ
レンジ−レスポンス型の相互の機器認証を行う。具体的
には、認証部490は、認証部390による認証を受け
る。次に、認証部490は、認証部390の認証を行
う。両方の認証が成功した場合にのみ、相互の機器認証
が成功したものと見做される。なお、チャレンジ−レス
ポンス型の機器認証については、公知であるので、説明
を省略する。
【0118】第1外部記憶部412は、コンテンツが暗
号化された暗号化コンテンツを記憶するための領域を備
えている。第2外部記憶部411は、認証部490によ
る機器認証が成功した場合にのみ、相手の携帯電話30
0dによる情報の読出し及び情報の書込みを許可する記
憶ユニットであり、後述する暗号化結合情報を記憶する
ための領域を備えている。
【0119】3.2 携帯電話300dの構成 携帯電話300dは、携帯電話300cと同様の構成を
有している。携帯電話300dは、図15及び図16に
示すように、携帯電話300cが有する暗号復号部38
0に代えて、暗号復号部380dを有し、携帯電話30
0cが有する書込部330及び読出部350に代えて、
書込部331、332及び読出部351、352を有し
ている。また、携帯電話300dは、さらに、認証部3
90を備えている。他の構成要素については、携帯電話
300cが有する構成要素と同じである。
【0120】ここでは、携帯電話300cとの相違点を
中心として説明する。 (1)認証部390 認証部390は、制御部366から認証指示を受け取
る。制御部366から認証指示を受け取ると、認証部3
90は、メモリカード400dが有する認証部490と
の間で、チャレンジ−レスポンス型の相互の機器認証を
行う。具体的には、認証部390は、認証部490の認
証を行う。次に、認証部390は、認証部490による
認証を受ける。両方の認証が成功した場合にのみ、相互
の機器認証が成功したものと見做される。
【0121】相互の機器認証が成功した場合に、認証部
390は、書込部331に対して相互の機器認証が成功
した旨を示す情報を出力する。 (2)暗号復号部380d 暗号復号部380dは、図16に示すように、タイトル
鍵生成部321d、暗号部322d、暗号部323d、
連結部324、復号部342d、復号部343d及び分
割部344から構成されている。
【0122】(タイトル鍵生成部321d)タイトル鍵
生成部321dは、制御部366から保存指示を受け取
る。制御部366から保存指示を受け取ると、タイトル
鍵生成部321dは、暗号復号部380bが有するタイ
トル鍵生成部321と同様にして、タイトル鍵を生成
し、生成したタイトル鍵を連結部324及び暗号部32
3dへ出力する。
【0123】(暗号部322d)暗号部322dは、固
有情報記憶部310から固有情報を読み出し、連結部3
24から結合情報を受け取る。次に、暗号部322d
は、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取った
結合情報に暗号アルゴリズムE2を施して暗号化結合情
報を生成し、生成した暗号化結合情報を書込部331へ
出力する。
【0124】(暗号部323d)暗号部323dは、タ
イトル鍵生成部321dからタイトル鍵を受け取り、内
部記憶部303からコンテンツ601を読み出す。次
に、暗号部323dは、受け取ったタイトル鍵を鍵とし
て用いて、読み出したコンテンツに暗号アルゴリズムE
3を施して暗号化コンテンツを生成し、生成した暗号化
コンテンツを書込部332へ出力する。
【0125】(連結部324)連結部324は、タイト
ル鍵生成部321dからタイトル鍵を受け取り、利用条
件記憶部305から利用条件を読み出す。次に、連結部
324は、受け取ったタイトル鍵と読み出した利用条件
とを、この順序で結合して、結合情報を生成し、生成し
た結合情報を暗号部322dへ出力する。
【0126】(復号部342d)復号部342dは、読
出部351から暗号化結合情報を受け取り、固有情報記
憶部310から固有情報を読み出す。次に、復号部34
2dは、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取
った暗号化結合情報に復号アルゴリズムD2を施して結
合情報を生成し、生成した結合情報を分割部344へ出
力する。
【0127】(復号部343d)復号部343dは、読
出部352から暗号化コンテンツを受け取り、分割部3
44からタイトル鍵を受け取る。次に、受け取ったタイ
トル鍵を鍵として用いて、受け取った暗号化コンテンツ
に復号アルゴリズムD3を施して、コンテンツを生成
し、生成したコンテンツを内部記憶部303へ書き込
む。
【0128】(分割部344)分割部344は、復号部
342dから結合情報を受け取り、受け取った結合情報
を分割して、タイトル鍵と利用条件とを生成し、生成し
たタイトル鍵を復号部343dへ出力し、生成した利用
条件を利用条件記憶部305へ書き込む。 (3)書込部331 書込部331は、暗号部322dから暗号化結合情報を
受け取り、受け取った暗号化結合情報をメモリカード4
00dの第2外部記憶部411へ書き込む。
【0129】(4)書込部332 書込部332は、暗号部323dから暗号化コンテンツ
を受け取り、受け取った暗号化コンテンツを第1外部記
憶部412へ書き込む。 (5)読出部351 読出部351は、制御部366から読出指示を受け取
る。
【0130】制御部366から読出指示を受け取ると、
読出部351は、メモリカード400dの第2外部記憶
部411から暗号化結合情報を読み出し、読み出した暗
号化結合情報を復号部342dへ出力する。 (6)読出部352 読出部352は、メモリカード400dの第1外部記憶
部412から暗号化コンテンツ602を読み出し、読み
出した暗号化コンテンツを復号部343dへ出力する。
【0131】(7)制御部366 制御部366は、入力部365からコンテンツの書込指
示及び読出指示を受け取る。書込指示又は読出指示を受
け取ると、制御部366は、認証部390へ認証指示を
出力する。また、制御部366は、認証部390から成
功情報及び失敗情報を受け取る。
【0132】入力部365からコンテンツの書込指示を
受け取り、かつ認証部390から成功情報を受け取った
場合に、制御部366は、暗号復号部380dのタイト
ル鍵生成部321dに対して保存指示を出力する。入力
部365からコンテンツの読出指示を受け取り、かつ認
証部390から成功情報を受け取った場合に、制御部3
66は、読出部351に対して読出指示を出力する。
【0133】書込指示を受け取りかつ失敗情報を受け取
った場合、又は読出指示を受け取りかつ失敗情報を受け
取った場合に、制御部366は、それぞれ受け取った書
込指示、又は読出指示を廃棄し、保存処理又は読出処理
は行われない。 3.3 デジタル著作物配信システム100dの動作 デジタル著作物配信システム100dの動作について説
明する。
【0134】(1)デジタル著作物配信システム100
dの全体の動作 デジタル著作物配信システム100dの全体の動作につ
いて、図17に示すフローチャートを用いて説明する。
携帯電話300dのコンテンツ購入部301は、入力部
365からコンテンツIDを受け取り、支払情報を生成
し(ステップS251)、前記コンテンツID及び前記
支払情報をコンテンツ配信用サーバ装置200dへ送信
する(ステップS252)。
【0135】コンテンツ配信用サーバ装置200dの制
御部202は、携帯電話300dから、コンテンツID
及び支払情報を受け取り(ステップS252)、次に、
受け取った支払情報に基づいて入金処理を行い(ステッ
プS253)、受け取ったコンテンツIDにより識別さ
れるコンテンツをコンテンツ記憶部201から読み出し
(ステップS254)、読み出したコンテンツを携帯電
話300dへ送信する(ステップS255)。
【0136】携帯電話300dのコンテンツ取得部30
2は、コンテンツ配信用サーバ装置200dからコンテ
ンツを受け取り(ステップS255)、受け取ったコン
テンツを内部記憶部303へコンテンツ601として書
き込む(ステップS256)。入力部365からコンテ
ンツの書込指示を受け取ると、制御部366は、認証部
390へ認証指示を出力し(ステップS257)、制御
部366から認証指示を受け取ると、認証部390は、
メモリカード400dの認証部490との間で相互に機
器認証を行い(ステップS258)、機器認証が成功す
ると、すなわち、認証部390から成功情報を受け取る
と、制御部366は、暗号復号部380dに対して保存
処理を行うように保存指示を出力し(ステップS25
9)、保存処理が行われる(ステップS260)。機器
認証が失敗すると、すなわち、認証部390から失敗情
報を受け取ると(ステップS259)、制御部366
は、受け取ったコンテンツの書込指示を廃棄し、保存処
理は行われない。
【0137】入力部365からコンテンツの読出指示を
受け取ると、制御部366は、認証部390へ認証指示
を出力し(ステップS257)、制御部366から認証
指示を受け取ると、認証部390は、メモリカード40
0dの認証部490との間で相互に機器認証を行い(ス
テップS261)、機器認証が成功すると、すなわち、
認証部390から成功情報を受け取ると、制御部366
は、読出部351に対して読出処理を行うように読出指
示を出力し(ステップS262)、読出処理が行われる
(ステップS263)。機器認証が失敗すると、すなわ
ち、認証部390から失敗情報を受け取ると(ステップ
S262)、制御部366は、受け取ったコンテンツの
読出指示を廃棄し、読出処理は行われない。
【0138】入力部365からコンテンツの再生指示を
受け取ると(ステップS257)、再生処理が行われる
(ステップS264)。 (2)携帯電話300dとメモリカード400dの間の
機器認証の動作 携帯電話300dとメモリカード400dの間の機器認
証の動作について、図18に示すフローチャートを用い
て説明する。
【0139】なお、この機器認証の動作は、図17に示
すフローチャートにおけるステップS258及びステッ
プS261の詳細の動作を示すものである。携帯電話3
00dの認証部390は、メモリカード400dの認証
部490に対して機器認証を行う(ステップS27
1)。この場合、機器認証が成功すると(ステップS2
72)、次に、認証部490は、認証部390に対して
機器認証を行う(ステップS273)。このとき、機器
認証が成功すると(ステップS274)、認証部490
は、機器認証が成功した旨を示す成功情報を制御部36
6へ出力する(ステップS275)。
【0140】ステップS271において機器認証が失敗
すると(ステップS272)、又は、ステップS273
において機器認証が失敗すると(ステップS274)、
認証部490は、機器認証が失敗した旨を示す失敗情報
を制御部366へ出力する(ステップS276)。 (3)保存処理の動作 携帯電話300dによる保存処理の動作について、図1
9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0141】制御部366から保存指示を受け取ると、
暗号復号部380dのタイトル鍵生成部321dは、タ
イトル鍵を生成し、生成したタイトル鍵を連結部324
及び暗号部323dへ出力する(ステップS281)。
次に、連結部324は、タイトル鍵生成部321dから
タイトル鍵を受け取り、利用条件記憶部305から利用
条件を読み出す(ステップS282)。次に、連結部3
24は、受け取ったタイトル鍵と読み出した利用条件と
を、この順序で結合して、結合情報を生成し、生成した
結合情報を暗号部322dへ出力する(ステップS28
3)。
【0142】次に、暗号部322dは、固有情報記憶部
310から固有情報を読み出し、連結部324から結合
情報を受け取る(ステップS284)。次に、暗号部3
22dは、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け
取った結合情報に暗号アルゴリズムE2を施して暗号化
結合情報を生成し、生成した暗号化結合情報を書込部3
31へ出力する(ステップS285)。次に、書込部3
31は、暗号部322dから暗号化結合情報を受け取
り、受け取った暗号化結合情報をメモリカード400d
の第2外部記憶部411へ書き込む(ステップS28
6)。
【0143】次に、暗号部323dは、タイトル鍵生成
部321dからタイトル鍵を受け取り、内部記憶部30
3からコンテンツ601を読み出し(ステップS28
7)、さらに、受け取ったタイトル鍵を鍵として用い
て、読み出したコンテンツに暗号アルゴリズムE3を施
して暗号化コンテンツを生成し、生成した暗号化コンテ
ンツを書込部332へ出力する(ステップS288)。
次に、書込部332は、暗号部323dから暗号化コン
テンツを受け取り、受け取った暗号化コンテンツを第1
外部記憶部412へ書き込む(ステップS289)。
【0144】(4)読出処理の動作 携帯電話300dによる読出処理の動作について、図2
0に示すフローチャートを用いて説明する。制御部36
6から読出指示を受け取ると、読出部351は、メモリ
カード400dの第2外部記憶部411から暗号化結合
情報を読み出し、読み出した暗号化結合情報を復号部3
42dへ出力する(ステップS291)。次に、復号部
342dは、読出部351から暗号化結合情報を受け取
り、固有情報記憶部310から固有情報を読み出し(ス
テップS292)、読み出した固有情報を鍵として用い
て、受け取った暗号化結合情報に復号アルゴリズムD2
を施して結合情報を生成し、生成した結合情報を分割部
344へ出力する(ステップS293)。
【0145】次に、分割部344は、復号部342dか
ら結合情報を受け取り、受け取った結合情報を分割し
て、タイトル鍵と利用条件とを生成し、生成したタイト
ル鍵を復号部343dへ出力し、生成した利用条件を利
用条件記憶部305へ書き込む(ステップS294)。
次に、読出部352は、メモリカード400dの第1外
部記憶部412から暗号化コンテンツ602を読み出
し、読み出した暗号化コンテンツを復号部343dへ出
力する(ステップS295)。次に、復号部343d
は、読出部352から暗号化コンテンツを受け取り、分
割部344からタイトル鍵を受け取り、受け取ったタイ
トル鍵を鍵として用いて、受け取った暗号化コンテンツ
に復号アルゴリズムD3を施して、コンテンツを生成し
(ステップS296)、生成したコンテンツを内部記憶
部303へ書き込む(ステップS297)。
【0146】3.4 まとめ コンテンツをメモリカード400dに書き込む際に、携
帯電話300dは、タイトル鍵を生成し、利用条件を読
み出し、タイトル鍵と利用条件とを結合して、結合情報
を生成する。次に、固有情報を用いて、結合情報を暗号
化して暗号化結合情報を生成し、生成した暗号化結合情
報をメモリカード400dの第2外部記憶部411へ書
き込む。次に、携帯電話300dは、内部記憶部303
からコンテンツを読み出し、タイトル鍵を用いて、読み
出したコンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成
し、生成した暗号化コンテンツをメモリカード400d
の第1外部記憶部412へ書き込む。
【0147】また、メモリカード400dからコンテン
ツを読み出す際に、携帯電話300dは、メモリカード
400dの第2外部記憶部411から暗号化結合情報を
読み出し、固有情報を用いて、読み出した暗号化結合情
報を復号して結合情報を生成し、生成した結合情報を分
割して、タイトル鍵と利用条件とを生成し、生成した利
用条件を利用条件記憶部305へ書き込む。次に、携帯
電話300dは、メモリカード400dの第1外部記憶
部412から暗号化コンテンツを読み出し、タイトル鍵
を用いて、暗号化コンテンツを復号してコンテンツを生
成し、生成したコンテンツを内部記憶部303へ書き込
む。
【0148】また、コンテンツを再生する際に、携帯電
話300dは、利用条件記憶部305に記憶されている
利用条件に基づいて、内部記憶部303に記憶されてい
るコンテンツを再生する。 3.5 携帯電話300dの利用者の処理手順 携帯電話300dの利用者の処理手順について説明す
る。
【0149】(1)利用者は、携帯電話300dのコン
テンツ購入部301により、コンテンツ配信用サーバ装
置200dのコンテンツ記憶部201に格納されている
コンテンツの中から好きな利用条件付きコンテンツを購
入し、購入した利用条件付きコンテンツをコンテンツ取
得部302により受信する。購入したコンテンツは、携
帯電話300dの内部記憶部303に格納され、利用条
件は、利用条件記憶部305に格納される。
【0150】(2)次に、例えば、利用者が購入したコ
ンテンツがカラオケデータであり、かつ購入したカラオ
ケデータに付された利用条件がカラオケデータを10回
まで再生可能であることを示すならば、利用条件判定部
306は、合計10回まで、カラオケデータを再生部3
04により再生させることができる。 (3)また、利用者は、携帯電話300dの内部記憶部
303に記憶されているコンテンツ601及び利用条件
記憶部305に記憶されている利用条件を、次の手順で
メモリカード400dに保存することができる。
【0151】(3.1)利用者は、メモリカード400
dを携帯電話300dに装着し、利用条件付きの購入済
みコンテンツをメモリカードへ保存することを示す操作
を選択する。 (3.2)このとき、タイトル鍵生成部321dにより
コンテンツ毎に固有のタイトル鍵が生成され、連結部3
24により生成されたタイトル鍵と利用条件が連結され
て結合情報が生成され、暗号部322dにより、結合情
報は、固有情報記憶部310に格納されている固有情報
に基づいて暗号化され、携帯電話300dの認証部39
0とメモリカード400dの認証部490による相互認
証が成功した場合に、暗号化された結合情報は、書込部
331によってメモリカード400dの第2外部記憶部
411に保存される。次に、内部記憶部303に格納さ
てれているコンテンツが、暗号部323dにより、タイ
トル鍵を用いて暗号化され書込部332によってメモリ
カード400dの第1外部記憶部412に保存される。
【0152】(4)また、利用者は、メモリカード40
0dに格納されている暗号化結合情報及び暗号化コンテ
ンツ602から、利用条件及びコンテンツを次の手順で
携帯電話300dの内部記憶部303に取り出すことが
できる。 (4.1)利用者は、メモリカード400dを携帯電話
300dに装着し、メモリカード400dから利用条件
付き暗号化コンテンツの取得を示す操作を選択する。
【0153】(4.2)このとき、携帯電話300dの
認証部390とメモリカード400dの認証部490と
の間で、相互認証が成功した場合に、メモリカード40
0dの第2外部記憶部411に格納されている暗号化結
合情報が、読出部351によって読み出され、復号部3
42dにより、固有情報記憶部310に格納されている
固有情報に基づいて復号され、復号された結合情報が分
割部344により分割されて、タイトル鍵及び利用条件
が生成され、利用条件は、利用条件記憶部305に格納
される。また、メモリカード400dの第1外部記憶部
412に保存されている暗号化コンテンツは、読出部3
52によって読み出され、読み出された暗号化コンテン
ツは復号部343dによってタイトル鍵を用いて復号さ
れ、生成されたコンテンツが内部記憶部303に格納さ
れる。
【0154】3.6 その他 (1)本実施の形態では、利用条件付き購入済みコンテ
ンツをメモリカードに保存する、又はメモリカードから
取得する手順について述べたが、コンテンツが購入済み
かどうかは発明の本質ではなく、例えば、利用条件デー
タ付きのお試し版の無償コンテンツに対しても、同様の
手順を実行することができる。
【0155】(2)暗号部322d、323d及び復号
部342d、343dにおいて用いられる暗号方式は、
一例として、DESである。DESを用いる場合に、固
有情報記憶部310に格納されている固有情報として
は、56ビット長の固有鍵を用いるとすればよい。ま
た、固有情報として、携帯電話の電話番号を用いるとし
てもよい。後者の場合は、電話番号を入力すると56ビ
ット長の固有鍵を出力するような秘密の変換関数を用い
るとすればよい。ここで秘密の変換関数としては、例え
ば、DES暗号を次のようにして用いることができる。
すなわち、56ビットの秘密固定値を鍵として、電話番
号にDESによる暗号化を施して64ビット長の出力値
を生成し、生成した出力値の下位56ビットを固有鍵と
して用いる。
【0156】(3)また、固有情報記憶部310、内部
記憶部303及び利用条件記憶部305は、後述する機
種変更装置のように特別に許諾された装置以外では、外
部から読み出したり、書き込んだりできないように保護
されているものとする。具体的には、固有情報記憶部3
10、内部記憶部303及び利用条件記憶部305は、
それぞれ耐タンパハードウエア、耐タンパソフトウエ
ア、又はその両者の組み合わせで構成されているものと
する。
【0157】(4)固有情報記憶部310及び利用条件
記憶部305は、携帯電話で利用されているSIMカー
ドのような携帯電話に着脱可能なカードに持たせる構成
をとることも可能である。 (5)DES暗号を用いる場合、コンテンツを暗号化す
る際、コンテンツは、64ビット毎のデータブロックに
分割され、生成されたデータブロックが、それぞれ、5
6ビットの固有鍵を用いて暗号化され、64ビットの暗
号化されたデータブロックが生成される。次に、64ビ
ットの暗号化された各データブロックは結合され、暗号
化コンテンツとして出力される。
【0158】(6)以上の構成により、利用条件付きの
コンテンツを利用条件によって許諾された範囲内で再生
することが可能となる。また、携帯電話300dの内部
記憶部303は、一般にメモリ容量が限られている。従
って、従来は、内部記憶部がデジタル著作物でいっぱい
になった場合、利用者は、内部記憶部に記憶されている
デジタル著作物を消去し、内部記憶部に空きメモリを確
保してからデジタル著作物を購入するか、またデジタル
著作物の購入をあきらめなければならなかった。
【0159】しかし、実施の形態3によれば、実施の形
態1及び実施の形態2の場合と同様に、携帯電話300
dの内部記憶部303に記録されているデジタル著作物
のうち、すぐに利用しないもの等は、携帯電話300d
に装着されるメモリカード400dに書き込む。これに
より、既に購入済みのデジタル著作物を再生する権利を
失うことなく、携帯電話300dの内部記憶部303内
に空きメモリを確保することができ、さらにデジタル著
作物を購入して内部記憶部303内への格納が可能とな
る。
【0160】(7)以上の構成により、ある携帯電話か
らメモリカードに、暗号化コンテンツを保存した場合、
そのメモリカードを他の携帯電話に装着して、他の携帯
電話において暗号化コンテンツを復号し、再生すること
は不可能となる。すなわち実施の形態3によれば、著作
権者がコンテンツによっては要求する「ある携帯電話に
より、その携帯電話に装着されたメモリカードに保存し
たコンテンツは、他の携帯電話にメモリカードを装着し
ても復号、再生できないという権利」を保証できるとい
う効果が得られる。
【0161】4.実施の形態4 本発明に係る別の実施の形態4について説明する。 4.1 機種変更システム600e ここでは、機種変更システム600eについて説明す
る。機種変更システム600eは、利用者とサービス提
供業者との間の契約により利用が許可された記録再生装
置を、契約変更により新しい記録再生装置に変更する場
合、例えば携帯電話の機種変更を行う場合に、記録媒体
装置に記憶されたデジタル著作物を一切処理することな
く、新しい記録再生装置において、前記録媒体装置に記
憶されているデジタル著作物の利用を可能とする機種変
更装置を提供することを目的とする。
【0162】ここで、携帯電話の機種変更とは、利用者
が現在利用している携帯電話には無い新しい機能が付加
された新しい携帯電話が発売された時に、利用者が、新
しい携帯電話に買い換えることをいう。この機種変更を
行なうと、実施の形態1〜3に示す携帯電話により、メ
モリカードに保存されている購入済コンテンツは、現在
利用している携帯電話に固有の情報に基づいて暗号化さ
れているため、新しい携帯電話では、利用できない。こ
のことについては、上記において述べた通りである。
【0163】このように、携帯電話の機種変更により、
メモリカードに保存されている購入済みのコンテンツ
が、利用できなくると、利用者にとって不利益である。
そこで、機種変更システム600eは、このような問題
を解決することを目的としている。 (機種変更システム600eの構成)機種変更システム
600eは、図21に示すように、携帯電話A300
e、機種変更装置500及び携帯電話B300fから構
成されており、携帯電話A300e及び携帯電話B30
0fは、それぞれ、機種変更装置500に接続されてい
る。
【0164】携帯電話A300eは、実施の形態1〜3
において説明した携帯電話と同じ構成を有しており、固
有情報記憶部310eを有している。なお、その他の構
成要素については、簡略化のため、図示していない。固
有情報記憶部310eは、予め固有情報を記憶してい
る。また、携帯電話B300fは、実施の形態1〜3に
おいて説明した携帯電話と同じ構成を有しており、固有
情報記憶部310fを有している。なお、その他の構成
要素については、簡略化のため、図示していない。固有
情報記憶部310fは、固有情報を記憶するための領域
を備えている。
【0165】機種変更装置500は、情報読出部501
及び情報書込部502から構成されている。情報読出部
501は、携帯電話A300eが有している固有情報記
憶部310eから固有情報を読み出し、固有情報記憶部
310eに記憶されている固有情報を消去する。次に、
読み出した固有情報を情報書込部502へ出力する。
【0166】情報書込部502は、情報読出部501か
ら固有情報を受け取り、受け取った固有情報を携帯電話
B300fが有する固有情報記憶部310f内に書き込
む。ここで、固有情報は、携帯電話A300eに固有の
情報であり、例えば、携帯電話A300eに割り当てら
れた電話番号、又はランダムに生成し割り当てられた乱
数値などであるとしてもよい。
【0167】(機種変更システム600eの動作)機種
変更システム600eの動作について、図22に示すフ
ローチャートを用いて説明する。情報読出部501は、
固有情報記憶部310eから固有情報を読み出し(ステ
ップS301)、固有情報記憶部310eに記憶されて
いる固有情報を消去し(ステップS302)、次に、情
報書込部502は、情報読出部501から受け取った固
有情報を固有情報記憶部310f内に書き込む(ステッ
プS303)。
【0168】(まとめ)以上の構成により、メモリカー
ドに保存された購入済みコンテンツは一切処理すること
なく、携帯電話Bにおいて、携帯電話Aでメモリカード
に保存した購入済みコンテンツの読出し、再生が可能と
なる。 4.2 機種変更システム600g ここでは、機種変更システム600gについて説明す
る。
【0169】機種変更システム600gは、図23に示
すように、携帯電話A300g、機種変更装置500及
び携帯電話B300hから構成されており、携帯電話A
300g及び携帯電話B300hは、それぞれ、機種変
更装置500に接続されている。携帯電話A300g
は、実施の形態2〜3において説明した携帯電話と同じ
構成を有しており、固有情報記憶部310g及び利用条
件記憶部305gを有している。なお、その他の構成要
素については、簡略化のため、図示していない。固有情
報記憶部310gは、予め固有情報を記憶している。ま
た、利用条件記憶部305gは、予め利用条件を記憶し
ている。
【0170】また、携帯電話B300hは、実施の形態
2〜3において説明した携帯電話と同じ構成を有してお
り、固有情報記憶部310h及び利用条件記憶部305
hを有している。なお、その他の構成要素については、
簡略化のため、図示していない。固有情報記憶部310
hは、固有情報を記憶するための領域を備え、利用条件
記憶部305hは、利用条件を記憶するための領域を備
えている。
【0171】機種変更装置500は、情報読出部501
及び情報書込部502から構成されている。情報読出部
501は、携帯電話A300gが有している固有情報記
憶部310gから固有情報を読み出し、利用条件記憶部
305gから利用条件を読み出す。次に、情報読出部5
01は、固有情報記憶部310gに記憶されている固有
情報を消去し、利用条件記憶部305gに記憶されてい
る利用条件を消去する。次に、情報読出部501は、読
み出した固有条件及び利用条件を情報書込部502へ出
力する。
【0172】情報書込部502は、情報読出部501か
ら固有情報及び利用条件を受け取り、受け取った固有情
報を携帯電話B300hが有する固有情報記憶部310
h内に書き込み、受け取った利用条件を携帯電話B30
0hが有する利用条件記憶部305h内に書き込む。以
上の構成により、メモリカードに保存された利用条件付
きの購入済みコンテンツは一切処理することなく、携帯
電話Bにおいて、メモリカードに保存された携帯電話A
で保存した購入済みコンテンツの読出し、再生が可能と
なる。
【0173】4.3 変形例 携帯電話の機種変更や解約を行うとき、携帯電話の利用
者は、ドコモショップのような携帯電話のサービス提供
業者の店舗に携帯電話を持って行き、店舗内において、
機種変更や解約の処理が行われる。ここで、携帯電話の
解約とは、利用者と携帯電話のサービス提供業者との間
で締結された契約を解除することを言う。携帯電話の解
約により、契約締結時に携帯電話に割り当てられた電話
番号は、使用できなくなる。
【0174】ここでは、携帯電話の機種変更や解約を行
うとき、利用者が店舗に足を運ぶ手間を省くことを目的
とする機種変更装置について説明する。機種変更や解約
時に必要な要件として、以下のものが考えられる。 (要件a)携帯電話の機種変更を行った後には、引継ぎ
先の携帯電話(つまり、新しく買い換える携帯電話)に
おいて、メモリカードに記憶されているコンテンツの再
生ができるようにし、引継ぎ元の携帯電話(つまり、
今、使っている携帯電話)において、前記メモリカード
に記憶されているコンテンツの再生ができないようにす
る。 (要件b)携帯電話を解約した後においても、メモリカ
ードに記憶されているコンテンツの再生は引き続きでき
るようにする。つまり、解約した携帯電話は、電話機と
しては使えないが、購入したコンテンツは再生する再生
装置としては使用できる。 (要件c)携帯電話のサービス提供業者=キャリア=を
変更しても、変更後において、メモリカードに記憶され
ているコンテンツを再生できるようにする。例えば、サ
ービス提供業者をドコモからauに変更した場合であっ
ても、コンテンツを再生できるようにする。
【0175】(1)機種変更システム600m 機種変更システム600mは、(要件a)を実現するこ
とを目的としており、引継ぎ先の携帯電話に、引継ぎ元
の携帯電話が有している固有情報をネットワークを介し
て格納し、また、引継ぎ元の携帯電話の固有情報をネッ
トワークを介した消去する。
【0176】機種変更システム600mは、図24に示
すように、携帯電話A300mと携帯電話B300nと
パーソナルコンピュータ(PC)650と機種変更装置
500mとから構成されている。PC650と機種変更
装置500mとは、インターネット10を介して接続さ
れている。また、携帯電話A300mは、引継ぎ元の携
帯電話であり、携帯電話B300nは、引継ぎ先の携帯
電話である。
【0177】(携帯電話A300m)携帯電話A300
mは、実施の形態1〜3において説明した携帯電話と同
じ構成を有しており、固有情報記憶部310mを有して
いる。さらに、判定部360mを有している。なお、そ
の他の構成要素については、簡略化のため、図示してい
ない。
【0178】固有情報記憶部310mは、予め固有情報
を記憶している。判定部360mは、携帯電話A300
mが、PC650及びインターネット10を介して機種
変更装置500mと接続されたときに、機種変更装置5
00mから後述する第1機種変更情報を受信し、受信し
た第1機種変更情報に含まれる署名情報を用いて、第1
機種変更情報が正当な情報であるか否かを判定する。こ
こで、署名情報を用いて、第1機種変更情報が正当な情
報であるか否かを判定する方法については、デジタル署
名として公知であるので、詳細の説明を省略する。正当
であると判定すると、判定部360mは、第1機種変更
情報に含まれる読出命令に従って、固有情報記憶部31
0mから固有情報を読み出し、読み出した固有情報を、
PC650及びインターネット10を介して機種変更装
置500mへ送信する。また、正当であると判定する
と、判定部360mは、第1機種変更情報に含まれる消
去命令に従って、固有情報記憶部310mに記憶されて
いる固有情報を消去する。正当であると判定しない場合
には、判定部360mは、受信した第1機種変更情報を
廃棄し、何もしない。
【0179】(携帯電話B300n)携帯電話B300
nは、実施の形態1〜3において説明した携帯電話と同
じ構成を有しており、固有情報記憶部310nを有して
いる。さらに、判定部360nを有している。なお、そ
の他の構成要素については、簡略化のため、図示してい
ない。
【0180】固有情報記憶部310nは、固有情報を記
憶するための領域を備えている。判定部360nは、携
帯電話B300nが、PC650及びインターネット1
0を介して機種変更装置500mと接続されたときに、
機種変更装置500mから後述する第2機種変更情報を
受信し、受信した第2機種変更情報に含まれる署名情報
を用いて、第2機種変更情報が正当な情報であるか否か
を判定する。正当であると判定すると、判定部360n
は、第2機種変更情報に含まれる書込命令に従って、第
2機種変更情報から固有情報を抽出し、抽出した固有情
報を固有情報記憶部310nに書き込む。正当であると
判定しない場合には、判定部360nは、受信した第2
機種変更情報を廃棄し、何もしない。
【0181】(PC650)PC650は、具体的に
は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディ
スクユニット、ディスプレィユニット、キーボード、マ
ウス、LAN接続ユニット、携帯電話との接続ユニット
などから構成されるコンピュータシステムである。前記
RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュ
ータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセ
ッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作する
ことにより、PC650は、その機能を達成する。
【0182】PC650は、利用者から機種変更のため
の操作を受け付けると、インターネット10を介して、
機種変更装置500mへ機種変更指示を送信する。その
後、PC650は、携帯電話A300mと機種変更装置
500mとの間でインターネット10を介して情報の送
受信を行い、携帯電話B300nと機種変更装置500
mとの間でインターネット10を介して情報の送受信を
行う。
【0183】(機種変更装置500m)機種変更装置5
00mは、機種変更装置500と同様の構成を有してお
り、さらに、送受信部505を備える。送受信部505
は、PC650からインターネット10を介して、機種
変更指示を受信する。機種変更指示を受信すると、送受
信部505は、第1機種変更情報を生成する。ここで、
第1機種変更情報は、本情報が正当であることを示す署
名情報、固有情報を読み出すことを指示する読出命令及
び固有情報を消去することを示す消去命令を含む。次
に、送受信部505は、生成した第1機種変更情報を携
帯電話A300mへ送信する。
【0184】また、送受信部505は、携帯電話A30
0mから固有情報を受信する。次に、送受信部505
は、第2機種変更情報を生成する。ここで、第2機種変
更情報は、本情報が正当であることを示す署名情報、受
信した固有情報及び固有情報を書き込むことを指示する
読出命令を含む。次に、送受信部505は、生成した第
2機種変更情報を携帯電話B300nへ送信する。
【0185】(機種変更システム600mの動作)機種
変更システム600mの動作について、図25に示すフ
ローチャートを用いて説明する。ここで、携帯電話A3
00mと携帯電話B300nとが、利用者により、PC
650に接続される。
【0186】PC650は、利用者から機種変更のため
の操作を受け付けると(ステップS501)、インター
ネット10を介して、機種変更装置500mへ機種変更
指示を送信する(ステップS502)。機種変更装置5
00mの送受信部505は、PC650からインターネ
ット10を介して、機種変更指示を受信し(ステップS
502)、第1機種変更情報を生成し(ステップS50
3)、生成した第1機種変更情報を携帯電話A300m
へ送信する(ステップS504)。
【0187】携帯電話A300mの判定部360mは、
第1機種変更情報を受信し(ステップS504)、固有
情報記憶部310mから固有情報を読み出し(ステップ
S505)、読み出した固有情報を、PC650及びイ
ンターネット10を介して機種変更装置500mへ送信
する(ステップS506)。判定部360mは、固有情
報記憶部310mに記憶されている固有情報を消去する
(ステップS507)。
【0188】機種変更装置500mの送受信部505
は、携帯電話A300mから固有情報を受信し(ステッ
プS506)、第2機種変更情報を生成し(ステップS
508)、生成した第2機種変更情報を携帯電話B30
0nへ送信する(ステップS509)。携帯電話B30
0nの判定部360nは、機種変更装置500mから第
2機種変更情報を受信し(ステップS509)、第2機
種変更情報から固有情報を抽出し、抽出した固有情報を
固有情報記憶部310nに書き込む(ステップS51
0)。
【0189】(2)変形例 ここでは、(要件b)を実現することを目的とする機種
変更システム600mの変形例について説明する。ここ
で説明する変形例では、携帯電話が記憶している固有情
報は、電話番号とは異なる別の固有情報を用いて生成さ
れている。つまり、コンテンツは、電話番号ではなく、
別の固有情報に基づいて暗号化されてメモリカードに格
納されている。つまり、コンテンツは、電話番号ではな
い別の固有情報にバインドして記憶媒体に格納される。
【0190】また、解約時には、携帯電話内の電話番号
を利用できなくするために、電話番号を消去する。ただ
し、コンテンツの再生を引き続き可能とするために、別
の固有情報は、そのまま保持を継続する。機種変更シス
テム600mの変形例は、機種変更システム600mと
同様の構成を有しており、携帯電話A300mとパーソ
ナルコンピュータ(PC)650と機種変更装置500
mとから構成されている。PC650と機種変更装置5
00mとは、インターネット10を介して接続されてい
る。また、携帯電話A300mは、利用者が解約しよう
としている携帯電話である。
【0191】携帯電話A300mの固有情報記憶部31
0mは、携帯電話A300mに固有の情報、例えば、ラ
ンダムに生成し割り当てられた乱数値などに加え、携帯
電話A300mに割り当てられた電話番号を記憶してい
る。利用者は、携帯電話A300mをPC650に接続
し、PC650に対して携帯電話の解約のための操作を
行う。
【0192】PC650は、利用者から携帯電話の解約
のための操作を受け付けると、携帯電話A300mに対
して解約指示を出力する。次に、携帯電話A300mの
判定部360mは、解約指示を受け取る。解約指示を受
け取ると、判定部360mは、固有情報記憶部310m
から電話番号を読み出し、読み出した電話番号を、PC
650及びインターネット10を介して、機種変更装置
500mへ送信する。
【0193】機種変更装置500mの送受信部505
は、携帯電話A300mから、PC650及びインター
ネット10を介して、電話番号を受信し、受信した電話
番号に基づいて、解約の処理を行う。 (3)変形例 ここでは、(要件c)を実現することを目的とする機種
変更システム600mの変形例について説明する。
【0194】通常キャリアを変えると電話番号が変わる
ので、ここで説明する変形例では、携帯電話が記憶して
いる固有情報は、電話番号とは異なる別の固有情報を用
いて生成されている。つまり、コンテンツは、電話番号
ではなく、別の固有情報に基づいて暗号化されてメモリ
カードに格納されている。つまり、コンテンツは、電話
番号ではない別の固有情報にバインドして記憶媒体に格
納される。また、別の固有情報は、そのまま保持され
る。
【0195】機種変更システム600mの変形例は、機
種変更システム600mと同様の構成を有しており、携
帯電話A300mとパーソナルコンピュータ(PC)6
50と機種変更装置500mとから構成されている。P
C650と機種変更装置500mとは、インターネット
10を介して接続されている。また、携帯電話A300
mは、利用者がサービス提供業者を変更しようとしてい
る携帯電話である。
【0196】機種変更システム600mの変形例の動作
について、図26に示すフローチャートを用いて説明す
る。携帯電話A300mの固有情報記憶部310mは、
携帯電話A300mに固有の情報、例えば、ランダムに
生成し割り当てられた乱数値などに加え、携帯電話A3
00mに割り当てられた旧電話番号を記憶している。
【0197】利用者は、携帯電話A300mをPC65
0に接続し、PC650に対して携帯電話のサービス提
供業者を変更するための操作を行う。PC650は、利
用者からサービス提供業者を変更するための操作を受け
付けると(ステップS531)、携帯電話A300mに
対して旧電話番号の読み出しを指示し(ステップS53
2)、判定部360mは、固有情報記憶部310mから
旧電話番号を読み出し、読み出した旧電話番号をPC6
50へ出力する(ステップS534)。
【0198】次に、PC650は、携帯電話A300m
から旧電話番号を受け取り(ステップS534)、業者
変更指示を生成し、生成した業者変更指示と受け取った
旧電話番号とをインターネット10を介して、機種変更
装置500mへ送信する(ステップS535)。機種変
更装置500mの送受信部505は、旧電話番号による
解約処理を行い(ステップS536)、サービス提供業
者による新規契約処理を行い(ステップS537)、新
電話番号を設定し(ステップS538)、設定した新電
話番号を、インターネット10を介して、PC650へ
送信する(ステップS539)。
【0199】PC650は、新電話番号を受信し(ステ
ップS539)、受信した新電話番号を携帯電話A30
0mへ出力する(ステップS540)。携帯電話A30
0mの判定部360mは、新電話番号を受け取り(ステ
ップS539)、固有情報記憶部310mに記憶されて
いる旧電話番号を消去し(ステップS541)、受け取
った新電話番号を固有情報記憶部310mに書き込む
(ステップS542)。
【0200】(4)その他の変形例 上記において、要件(a)〜(c)をそれぞれ満たす機
種変更システムについて説明している。これらの機種変
更システムは、インターネットを介して、機種変更、解
約、キャリア変更を行うようにしている。しかし、これ
ら要件(a)〜(c)をそれぞれ満たす機種変更システ
ムにおいて適用した技術を、インターネットを利用しな
い機種変更システムに適用してもよい。すなわち、上記
において説明したインターネットを利用しない機種変更
システム600eにおいて、要件(a)〜(c)をそれ
ぞれ満たすように構成してもよい。また、インターネッ
トを利用しない機種変更システム600gにおいて、要
件(a)〜(c)をそれぞれ満たすように構成してもよ
い。
【0201】4.4 その他 実施の形態4において、携帯電話は、固有情報記憶部を
SIMカード内に保持し、機種変更を行う際に、利用者
がSIMカードを携帯電話Aから抜き取り、抜き取った
SIMカードを携帯電話Bに装着しなおすようにしても
よい。また、機種変更を行う際に、機種変更装置が、S
IMカードを携帯電話Aから抜き取り、抜き取ったSI
Mカードを携帯電話Bに装着しなおすようにしてもよ
い。
【0202】以上の説明から明らかなように、本発明に
よる携帯電話が有する内部記憶部303は、一般にメモ
リ容量が限られている。従って、従来は、内部記憶部が
デジタル著作物でいっぱいになった場合、利用者は内部
記憶部に格納されているデジタル著作物を一旦消去し、
空きメモリを確保してからデジタル著作物を購入する
か、又は利用者はデジタル著作物の購入をあきらめなけ
ればならなかった。
【0203】しかし、本発明によれば、携帯電話である
記録再生装置(本体装置)の内部記憶領域に記録された
デジタル著作物のうちすぐに利用しないもの等は、記録
再生装置に装着される記録媒体装置に書き込み、それに
よって、既に購入済みのデジタル著作物を再生する権利
を失うことなく、記録再生装置の内部記憶領域に空きメ
モリを確保することができ、さらなるデジタル著作物の
購入して、内部記憶領域に格納することが可能となる。
【0204】しかも以上の構成により、ある記録再生装
置が記録媒体装置に暗号化コンテンツを保存した場合、
その記録媒体装置を他の記録再生装置に装着して、他の
記録再生装置において暗号化コンテンツを復号し、再生
することは不可能となる。すなわち本発明によれば、著
作権者がコンテンツによっては要求する「ある記録再生
装置から、その記録再生装置に装着された記録媒体装置
に保存したコンテンツは、他の記録再生装置に記録媒体
装置を装着しても復号、再生できないという権利」を保
証できるという効果が得られる。
【0205】また、本発明によれば、利用条件付きのコ
ンテンツを利用条件によって許諾された範囲内で再生す
ることが可能となるという効果が得られる。また、本発
明によれば、ある記録再生装置から他の記録再生装置に
変更する場合、記録媒体装置に保存された購入済みコン
テンツは一切処理することなく、新しい記録再生装置に
おいて、前の記録再生装置で保存した購入済みコンテン
ツの読出し、再生が可能となるという効果が得られる。
【0206】5.実施の形態5 本発明に係る実施の形態5としてのデジタル著作物配信
システム100i(図示していない)について説明す
る。デジタル著作物配信システム100iは、デジタル
著作物配信システム100と同様の構成を有している。
ここでは、デジタル著作物配信システム100との相違
点を中心として説明する。
【0207】デジタル著作物配信システム100iは、
携帯電話300に代えて、携帯電話300iを含み、メ
モリカード400に代えて、メモリカード400i又は
メモリカード400pを含んでいる。利用者は、携帯電
話300iに、メモリカード400i又はメモリカード
400pの何れか一方を装着する。
【0208】5.1 メモリカード400iの構成 メモリカード400iは、図27に示すように、種別記
憶部414、認証部490、第1外部記憶部412及び
第2外部記憶部411から構成されている。種別記憶部
414は、メモリカード400iが属する種別を示す第
2種別情報を予め記憶している。
【0209】認証部490は、携帯電話300iが有す
る認証部390との間で、チャレンジ−レスポンス型の
相互の機器認証を行う。第1外部記憶部412は、コン
テンツが暗号化された暗号化コンテンツを記憶するため
の領域を備えている。第2外部記憶部411は、認証部
490による機器認証が成功した場合にのみ、相手の携
帯電話300iによる情報の読出し及び情報の書込みを
許可する記憶ユニットであり、後述する暗号化結合情報
を記憶するための領域を備えている。
【0210】5.2 メモリカード400pの構成 メモリカード400pは、図27に示すように、種別記
憶部415及び外部記憶部410から構成されている。
種別記憶部415は、メモリカード400pが属する種
別を示す第1種別情報を予め記憶している。
【0211】外部記憶部410は、コンテンツが暗号化
された暗号化コンテンツを記憶するための領域を備えて
いる。ここで、メモリカード400iとメモリカード4
00pとは、メモリカード400iは、認証部を有して
おり、メモリカード400pは、認証部を有していない
点において、相違する。
【0212】5.3 携帯電話300i 携帯電話300iは、図27に示すように、携帯電話3
00が有する暗号復号部380に代えて、第1暗号復号
部382及び第2暗号復号部381を有し、さらに種別
読出部391及び認証部390を備えている。他の構成
要素については、携帯電話300が有する構成要素と同
じである。
【0213】(1)種別読出部391 メモリカード400i又はメモリカード400pの何れ
か一方が、携帯電話300iに装着されると、種別読出
部391は、それぞれ、メモリカード400iに含まれ
る種別記憶部414から第2種別情報を読み出し、又は
メモリカード400pに含まれる種別記憶部415から
第1種別情報を読み出す。
【0214】次に、種別読出部391は、読み出した第
1種別情報又は第2種別情報を制御部366iへ出力す
る。 (2)制御部366i 制御部366iは、種別読出部391から第1種別情報
又は第2種別情報を受け取る。
【0215】第1種別情報を受け取ると、制御部366
iは、第1暗号復号部382に対して暗号復号処理をす
るように制御する。第2種別情報を受け取ると、制御部
366iは、認証部390に対して、メモリカード40
0iとの間で相互の認証を行うように指示する。次に、
認証部390から認証成功を示す認証結果を受け取る
と、制御部366iは、第2暗号復号部381に対して
暗号復号処理をするように制御する。認証部390から
認証失敗を示す認証結果を受け取ると、制御部366i
は、処理を中止する。
【0216】(3)認証部390 認証部390は、制御部366iから認証の指示を受け
取り、メモリカード400iが有する認証部490との
間で、チャレンジ−レスポンス型の相互の機器認証を行
い、認証成功及び認証失敗のいずれかを示す認証結果を
制御部366iへ出力する。
【0217】(4)第2暗号復号部381 第2暗号復号部381は、暗号復号部380bと同様の
構成を有している。つまり、第2暗号復号部381は、
タイトル鍵を生成し、固有鍵を用いてタイトル鍵を暗号
化して暗号化タイトル鍵を生成する。また、タイトル鍵
を用いてコンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生
成する。
【0218】また、第2暗号復号部381は、メモリカ
ード400iから読み出された暗号化タイトル鍵を固有
情報を用いて復号してタイトル鍵を生成する。また、メ
モリカード400iから読み出された暗号化コンテンツ
を、生成されたタイトル鍵を用いて復号してコンテンツ
を生成する。 (5)第1暗号復号部382 第1暗号復号部382は、暗号復号部380と同様の構
成を有している。
【0219】つまり、第1暗号復号部382は、固有鍵
を用いてコンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生
成する。また、第1暗号復号部382は、メモリカード
400pから読み出された暗号化コンテンツを固有鍵を
用いて復号してコンテンツを生成する。 5.4 デジタル著作物配信システム100iの動作 デジタル著作物配信システム100iの動作について、
図28に示すフローチャートを用いて説明する。
【0220】メモリカード400i又はメモリカード4
00pの何れか一方が、携帯電話300iに装着される
と、種別読出部391は、それぞれ、メモリカード40
0iに含まれる種別記憶部414から第2種別情報を読
み出し、又はメモリカード400pに含まれる種別記憶
部415から第1種別情報を読み出し、読み出した第1
種別情報又は第2種別情報を制御部366iへ出力する
(ステップS351)。
【0221】次に、第1種別情報を受け取ると(ステッ
プS352)、制御部366iは、第1暗号復号部38
2に対して暗号復号処理をするように制御し、第1暗号
復号部382は、暗号復号処理を行う(ステップS35
8)。一方、第2種別情報を受け取ると(ステップS3
52)、制御部366iは、認証部390に対して認証
を行うように指示し、認証部390は、メモリカード4
00iの認証部490に対して機器認証を行い(ステッ
プS353)、認証結果が成功である場合(ステップS
354)、さらに認証部390は、メモリカード400
iの認証部490により機器認証を受ける(ステップS
355)。ここで認証結果が成功である場合(ステップ
S356)、制御部366iは、第2暗号復号部381
に対して暗号復号処理を行うように制御し、第2暗号復
号部381は、暗号復号処理を行う(ステップS35
7)。
【0222】ステップS354において認証結果が失敗
である場合、又はステップS356において認証結果が
失敗である場合、制御部366iは、処理を中止する。 5.5 まとめ 以上説明したように、実施の形態5によると、携帯電話
は、装着されたメモリカードが認証部を有しているか否
かを、メモリカードの種別により判断し、メモリカード
が認証部を有していると判断する場合には、第2暗号復
号部による暗号復号処理を行う。メモリカードが認証部
を有していないと判断する場合には、第1暗号復号部に
よる暗号復号処理を行う。
【0223】6.実施の形態6 本発明に係る実施の形態6としてのデジタル著作物配信
システム100j(図示していない)について説明す
る。デジタル著作物配信システム100jは、デジタル
著作物配信システム100cと同様の構成を有してい
る。ここでは、デジタル著作物配信システム100cと
の相違点を中心として説明する。
【0224】デジタル著作物配信システム100jは、
コンテンツ配信用サーバ装置200、携帯電話300及
びメモリカード400に代えて、コンテンツ配信用サー
バ装置200j、携帯電話300j及びメモリカード4
00jを含んでいる。デジタル著作物配信システム10
0jは、さらに、課金装置(図示していない)を含んで
いる。コンテンツ配信用サーバ装置200jと課金装置
とは、インターネット10を介して接続されている。
【0225】(1)コンテンツ配信用サーバ装置200
j コンテンツ配信用サーバ装置200jのコンテンツ記憶
部201は、図29に一例として示すように、権利情報
テーブル610を有している。権利情報テーブル610
は、利用者IDとコンテンツIDと利用権利情報とから
構成される利用情報を記憶するための領域を複数個含ん
で構成される。
【0226】利用者IDは、利用者を識別する識別子で
ある。コンテンツIDは、コンテンツを識別する識別子
である。利用権利情報は、利用者によるコンテンツを使
用する権利を示す。 (2)メモリカード400j メモリカード400jは、図30に一例として示すよう
に、第1外部記憶部412j及び第2外部記憶部411
jを含んで構成される。
【0227】第1外部記憶部412jは、暗号化コンテ
ンツを記憶するための領域を備えている。また、第2外
部記憶部411jは、コンテンツIDと利用権利情報と
からなる情報を記憶するための領域を備えている。ここ
で、第2外部記憶部411jは、携帯電話300jとメ
モリカード400jとの間の相互の認証が成功したとき
初めて読み書き可能となる領域である。
【0228】(3)携帯電話300j 携帯電話300jは、あらかじめ携帯電話300jの利
用者を識別する利用者IDを記憶している。 (4)デジタル著作物配信システム100jの動作 デジタル著作物配信システム100jの動作について、
図31〜図32に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0229】最初に、コンテンツ配信用サーバ装置20
0jからコンテンツを取得する場合の動作について説明
する。携帯電話300jのコンテンツ購入部301は、
入力部365からコンテンツIDを受け取り、内部に記
憶している利用者IDと前記コンテンツIDとをコンテ
ンツ配信用サーバ装置200jへ送信する(ステップS
371)。
【0230】コンテンツ配信用サーバ装置200jは、
利用者IDとコンテンツIDとを受け取り(ステップS
371)、受け取ったコンテンツIDを用いて、コンテ
ンツ代金の計算を行い(ステップS372)、受け取っ
た利用者IDとコンテンツIDと計算したコンテンツ代
金とを課金装置へ送信する(ステップS373)。課金
装置は、利用者IDとコンテンツIDとコンテンツ代金
とを受け取り(ステップS373)、受け取った利用者
IDが示す利用者について、受け取ったコンテンツ代金
に基づいて課金処理を行って、課金処理を行ったことを
示す支払証明を生成し(ステップS374)、利用者I
DとコンテンツIDと支払証明とをコンテンツ配信用サ
ーバ装置200jへ送信する(ステップS375)。
【0231】コンテンツ配信用サーバ装置200jは、
利用者IDとコンテンツIDと支払証明とを受信し(ス
テップS375)、受け取ったコンテンツIDに対応す
るコンテンツをコンテンツ記憶部201から読み出し
(ステップS376)、読み出したコンテンツの利用権
利情報を生成し(ステップS377)、受け取った利用
者IDとコンテンツIDと生成した利用権利情報とを対
応づけてコンテンツ記憶部201内の権利情報テーブル
610に書き込む(ステップS378)。次に、コンテ
ンツ配信用サーバ装置200jは、読み出したコンテン
ツと、生成した利用権利情報と、受け取ったコンテンツ
IDとを携帯電話300jへ送信する(ステップS37
9)。
【0232】携帯電話300jは、コンテンツと利用権
利情報とコンテンツIDとを受け取り(ステップS37
9)、受け取ったコンテンツを暗号化してメモリカード
400jの第1外部記憶部412jへ書き込み(ステッ
プS380)、受け取った利用権利情報とコンテンツI
Dとを対応付けて、メモリカード400jの第2外部記
憶部411jへ書き込む(ステップS381)。
【0233】次に、利用者がメモリカード400jに書
き込まれた暗号化コンテンツを誤って消去した場合にお
けるコンテンツの再取得の動作について説明する。携帯
電話300jは、メモリカード400jの第2外部記憶
部411jからコンテンツIDと利用権利情報とからな
る組を読み出す(ステップS391)。次に、利用者I
DとコンテンツIDと利用権利情報とをコンテンツ配信
用サーバ装置200jへ送信する(ステップS39
2)。
【0234】コンテンツ配信用サーバ装置200jは、
利用者IDとコンテンツIDと利用権利情報とを受信し
(ステップS392)、受信した利用者IDとコンテン
ツIDと利用権利情報とからなる組と、同じ内容の組が
権利情報テーブル610内に存在するか否かを判断し、
存在する場合(ステップS393)、前記組に含まれる
コンテンツIDに対応するコンテンツをコンテンツ記憶
部201から読み出し(ステップS394)、読み出し
たコンテンツを携帯電話300jへ送信する(ステップ
S395)。
【0235】携帯電話300jは、コンテンツを受信し
(ステップS395)、受信したコンテンツを暗号化し
てメモリカード400jへ書き込む(ステップS39
6)。受信した利用者IDとコンテンツIDと利用権利
情報とからなる組と、同じ内容の組が権利情報テーブル
610内に存在しないと判断する場合(ステップS39
3)、コンテンツ配信用サーバ装置200jは、受信し
た利用者IDとコンテンツIDと利用権利情報とを廃棄
し、その後何もしない。
【0236】7.実施の形態7 本発明に係る実施の形態7としてのデジタル著作物配信
システム100k(図示していない)について説明す
る。デジタル著作物配信システム100kは、デジタル
著作物配信システム100cと同様の構成を有してい
る。ここでは、デジタル著作物配信システム100cと
の相違点を中心として説明する。
【0237】デジタル著作物配信システム100kは、
コンテンツ配信用サーバ装置200c、携帯電話300
c及びメモリカード400に代えて、コンテンツ配信用
サーバ装置200k、携帯電話300k及びメモリカー
ド400kを含んでいる。 (1)コンテンツ配信用サーバ装置200k コンテンツ配信用サーバ装置200kのコンテンツ記憶
部201は、図33に一例として示すように、コンテン
ツ情報テーブル620を有している。
【0238】コンテンツ情報テーブル620は、コンテ
ンツIDとコンテンツと固有情報種別とから構成される
コンテンツ情報を複数個含んで構成される。コンテンツ
IDは、コンテンツを識別する識別子である。コンテン
ツは、音楽や映画などのデジタル著作物である。固有情
報種別は、前記コンテンツが、メモリカード400kに
暗号化されて書き込まれるときに、どの固有情報に基づ
いて暗号化されるかを示している。固有情報種別は、こ
の図に示すように、一例として、「媒体固有」及び「機
器固有」のいずれかからなる。
【0239】(2)メモリカード400k メモリカード400kは、図34に示すように、認証部
490、第2外部記憶部411k及び第1外部記憶部4
12kを含んで構成される。第2外部記憶部411k
は、メモリカード400kに固有の媒体固有情報を予め
記憶している。また、第1外部記憶部412kは、固有
情報種別と暗号化コンテンツとを対応付けて記憶するめ
たの領域を備えている。
【0240】認証部490は、携帯電話300kが有す
る認証部390との間で、チャレンジ−レスポンス型の
相互の機器認証を行う。 (3)携帯電話300k 携帯電話300kは、図34に示すように、携帯電話3
00が有する暗号復号部380に代えて、第1暗号復号
部382及び第3暗号復号部383を有し、さらに認証
部390を備えている。他の構成要素については、携帯
電話300が有する構成要素と同じである。
【0241】(固有情報記憶部310)固有情報記憶部
310は、携帯電話300kに固有の情報に基づいて生
成された機器固有情報を予め記憶している。 (認証部390)認証部390は、メモリカード400
kが有する認証部490との間で、チャレンジ−レスポ
ンス型の相互の機器認証を行い、認証成功及び認証失敗
のいずれかを示す認証結果を制御部366kへ出力す
る。
【0242】(制御部366k)制御部366kは、認
証部390から認証成功及び認証失敗のいずれかを示す
認証結果を受け取る。認証成功を示す認証結果を受け取
ると、制御部366kは、固有情報種別に基づいて、第
1暗号復号部382及び第3暗号復号部383のいずれ
かに対して、暗号復号処理を行うように制御する。
【0243】(第1暗号復号部382)第1暗号復号部
382は、暗号復号部380と同様の構成を有してい
る。つまり、第1暗号復号部382は、機器固有情報を
用いてコンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成
する。また、第1暗号復号部382は、メモリカード4
00kから読み出された暗号化コンテンツを機器固有情
報を用いて復号してコンテンツを生成する。
【0244】(第3暗号復号部383)第3暗号復号部
383は、メモリカード400kの第2外部記憶部41
1kに記憶されている媒体固有情報を読み出す。コンテ
ンツの暗号化をする場合には、第3暗号復号部383
は、読み出した媒体固有情報を鍵として用いて、コンテ
ンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成し、「媒体固
有」を示す固有情報種別と生成した暗号化コンテンツと
を対応付けてメモリカード400kの第1外部記憶部4
12kに書き込む。
【0245】暗号化コンテンツを復号する場合には、第
3暗号復号部383は、読み出した媒体固有情報を鍵と
して用いて、第1外部記憶部412kから読み出した暗
号化コンテンツを復号してコンテンツを生成する。 (4)デジタル著作物配信システム100kの動作 デジタル著作物配信システム100kの動作について、
図35〜図36に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0246】最初に、携帯電話300kがコンテンツを
取得してメモリカード400kに書き込む場合における
動作について説明する。携帯電話300kは、取得する
コンテンツを識別するコンテンツIDをコンテンツ配信
用サーバ装置200kへ送信し(ステップS421)、
コンテンツ配信用サーバ装置200kは、コンテンツ情
報テーブル620から受信したコンテンツIDと同じコ
ンテンツIDを含むコンテンツ情報を抽出し(ステップ
S422)、抽出したコンテンツ情報に含まれるコンテ
ンツと固有種別識別とを携帯電話300kへ送信する
(ステップS423)。
【0247】認証部390は、メモリカード400kと
の間で相互に機器認証を行い(ステップS424)、機
器認証が成功すると(ステップS425)、制御部36
6kは、コンテンツと固有種別情報とを受け取り、固有
種別情報が「機器固有」であると判断する場合に(ステ
ップS426)、制御部366kは、第1暗号復号部3
82に対して暗号処理を行うように制御し、第1暗号復
号部382は、固有情報記憶部310から機器固有情報
を読み出し(ステップS427)、内部記憶部303か
らコンテンツを読み出し、機器固有情報を鍵として用い
て読み出したコンテンツを暗号化し(ステップS42
8)、「機器固有」である固有種別情報と、生成した暗
号化コンテンツとを対応付けて、メモリカード400k
の第1外部記憶部412kへ書き込む(ステップS42
9)。
【0248】固有種別情報が「媒体固有」であると判断
する場合に(ステップS426)、制御部366kは、
第3暗号復号部383に対して暗号処理を行うように制
御し、第3暗号復号部383は、メモリカード400k
の第2外部記憶部411kから媒体固有情報を読み出し
(ステップS430)、内部記憶部303からコンテン
ツを読み出し、媒体固有情報を鍵として用いて読み出し
たコンテンツを暗号化し(ステップS431)、「媒体
固有」である固有種別情報と、生成した暗号化コンテン
ツとを対応付けて、メモリカード400kの第1外部記
憶部412kへ書き込む(ステップS432)。
【0249】認証部390は、メモリカード400kと
の間で相互に機器認証を行い、機器認証が失敗すると
(ステップS425)、ここで処理を終了する。次に、
携帯電話300kがメモリカード400kに記憶されて
いる暗号化コンテンツを復号して再生する場合における
動作について説明する。携帯電話300kの認証部39
0は、メモリカード400kとの間で相互に機器認証を
行い(ステップS441)、機器認証が成功すると(ス
テップS442)、読出部350は、メモリカード40
0kの第1外部記憶部412kから固有種別情報と暗号
化コンテンツとを読み出し、固有種別情報を制御部36
6kへ出力する(ステップS443)。制御部366k
は、固有種別情報を受け取り、受け取った固有種別情報
が「機器固有」か又は「媒体固有」かを判断し、固有種
別情報が「機器固有」であると判断する場合に(ステッ
プS444)、制御部366kは、第1暗号復号部38
2に対して復号処理を行うように制御し、第1暗号復号
部382は、固有情報記憶部310から機器固有情報を
読み出し(ステップS445)、暗号化コンテンツを読
出部350から受け取り、読み出した機器固有情報を鍵
として用いて暗号化コンテンツを復号し(ステップS4
46)、内部記憶部303へコンテンツを書き込み、再
生部304は、コンテンツを再生する(ステップS44
7)。
【0250】固有種別情報が「媒体固有」であると判断
する場合に(ステップS444)、制御部366kは、
第3暗号復号部383に対して復号処理を行うように制
御し、第3暗号復号部383は、読出部350を介し
て、メモリカード400kの第2外部記憶部411kか
ら媒体固有情報を読み出し(ステップS448)、暗号
化コンテンツを読出部350から受け取り、読み出した
媒体固有情報を鍵として用いて暗号化コンテンツを復号
し(ステップS449)、内部記憶部303へコンテン
ツを書き込み、再生部304は、コンテンツを再生する
(ステップS450)。
【0251】8.総括 以上説明したように、本発明は、デジタル著作物である
コンテンツを扱うデジタル著作物保護システムであっ
て、記録再生装置と、記録再生装置に着脱可能な記録媒
体装置とからなる。前記記録再生装置は、前記コンテン
ツを格納する内部記憶領域と、記録再生装置毎に固有で
ある固有情報を格納する固有情報格納領域と、前記内部
記憶領域に格納されたコンテンツを前記固有情報に基づ
いて暗号化する暗号化部と、前記暗号化部で暗号化され
た暗号化コンテンツを前記記録媒体装置に書き込む書き
込み部と、前記記録媒体装置から暗号化コンテンツを読
み出す読み出し部と、前記読み出し部で読み出された暗
号化コンテンツを前記固有情報に基づいて復号する復号
部と、前記コンテンツを再生する再生部を有する。前記
記録媒体装置は、前記記録再生装置の書き込み部により
書き込まれる、若しくは前記記録再生装置の読み出し部
により読み出される暗号化コンテンツを格納する外部記
憶領域を有する。
【0252】ここで、前記記録再生装置の暗号化部は、
コンテンツ毎に固有のタイトル鍵を前記固有情報に基づ
いて暗号化し、前記コンテンツを前記タイトル鍵に基づ
いて暗号化し、前記書き込み部は、前記暗号化部で暗号
化された暗号化コンテンツと暗号化タイトル鍵を前記記
録媒体装置に書き込み、前記読み出し部は、前記記録媒
体装置から暗号化コンテンツと暗号化タイトル鍵を読み
出し、前記復号部は、前記暗号化タイトル鍵を前記固有
情報に基づいて復号し、前記暗号化コンテンツを復号さ
れた前記タイトル鍵に基づいて復号する。前記記録媒体
装置の外部記憶領域は、前記記録再生装置の書き込み部
により書き込まれる、若しくは前記記録再生装置の読み
出し部により読み出される暗号化コンテンツと暗号化タ
イトル鍵を格納する。
【0253】ここで、前記記録再生装置は、さらに利用
条件格納領域と利用条件判定部を備える。前記利用条件
格納領域は、前記コンテンツの利用条件データを格納
し、前記利用条件判定部は、前記利用条件データに基づ
いてコンテンツの再生するかどうか判定する。ここで、
前記記録再生装置は、さらに、認証部を備え、前記記録
媒体装置は、さらに、認証部を備え、前記外部記憶領域
は、第1の外部記憶領域と、第2の外部記憶領域とから
なる。前記記録再生装置は、前記記録媒体装置に前記暗
号化タイトル鍵を書き込む、若しくは前記記録媒体装置
から前記暗号化タイトル鍵を読み出すのに先立って、前
記記録再生装置の認証部は、前記記録媒体装置の正当性
を認証し、前記記録媒体装置の認証部は、前記記録再生
装置の正当性を認証し、それぞれの認証が成功した場合
に、前記暗号化タイトル鍵の書き込み、若しくは、読み
出しを実行する。前記記録媒体装置は、暗号化コンテン
ツを前記第1の外部記憶領域に、前記暗号化タイトル鍵
を前記第2の外部記憶領域に格納する。
【0254】ここで、前記記録再生装置は、さらに、利
用条件判定部を備える。前記記録再生装置は、前記記録
媒体装置にコンテンツの利用条件データを書き込む、若
しくは前記記録媒体装置からコンテンツの利用条件デー
タを読み出すのに先立って、前記記録再生装置の認証部
は、前記記録媒体装置の正当性を認証し、前記記録媒体
装置の認証部は、前記記録再生装置の正当性を認証し、
それぞれの認証が成功した場合に、前記利用条件データ
の書き込み、若しくは、読み出しを実行し、前記利用条
件判定部は、前記利用条件データに基づいてコンテンツ
の再生するかどうか判定する。前記記録媒体装置は、前
記利用条件データを前記第2の外部記憶領域に格納す
る。
【0255】ここで、前記利用条件データは、前記コン
テンツの再生回数を制御する情報、若しくは、前記コン
テンツの再生期間を制御する情報、若しくは、前記コン
テンツの再生累積時間を制御する情報を含む。ここで、
記録再生装置は、さらに、コンテンツ購入部と、コンテ
ンツ受信部を備える。前記コンテンツ購入部は、外部か
らコンテンツを購入し、前記コンテンツ受信部は、購入
されたコンテンツを受信し、前記内部記憶領域に格納す
る。
【0256】ここで、記録再生装置は、さらに、コンテ
ンツ判別部を備え、前記コンテンツ判別部は、前記内部
記憶領域に格納されたコンテンツが、前記暗号化部によ
って前記固有情報に基づいて暗号化し、前記書き込み部
によって前記記録媒体装置に書き込むことを予め許諾さ
れたコンテンツかどうかを判別する。ここで、記録再生
装置は、さらに、記録媒体装置判別部を備える。前記記
録媒体装置判別部は、前記記録再生装置に装着された記
録媒体装置が、前記内部記憶領域に格納されたコンテン
ツを前記暗号化部によって前記固有情報に基づいて暗号
化し、前記書き込み部によって前記記録媒体装置に書き
込むことを予め許諾された記録媒体装置か否かを判別す
る。
【0257】ここで、前記記録再生装置の固有情報格納
領域、若しくは、利用条件格納領域は、前記固有情報若
しくは利用条件データの読み書きが特別に許諾された機
種変更装置以外では、外部に読み出したり、外部から書
き込みできないように保護されている。また、本発明
は、記録媒体装置が着脱可能な記録再生装置である。前
記記録再生装置は、コンテンツを格納する内部記憶領域
と、記録再生装置毎に固有である固有情報を格納する固
有情報格納領域と、コンテンツ毎に固有のタイトル鍵を
前記固有情報に基づいて暗号化し、前記コンテンツを前
記タイトル鍵に基づいて暗号化する暗号化部と、前記暗
号化部で暗号化された暗号化コンテンツと暗号化タイト
ル鍵を前記記録媒体装置に書き込む書き込み部と、前記
記録媒体装置から暗号化コンテンツと暗号化タイトル鍵
を読み出す読み出し部と、前記暗号化タイトル鍵を前記
固有情報に基づいて復号し、前記暗号化コンテンツを復
号された前記タイトル鍵に基づいて復号する前記復号部
と、前記コンテンツを再生する再生部を有する。
【0258】ここで、前記記録再生装置は、さらに、認
証部を有する。前記記録再生装置の認証部は、前記記録
媒体装置に前記暗号化タイトル鍵を書き込む、若しく
は、前記記録媒体装置から前記暗号化タイトル鍵を読み
出すのに先立って、前記記録媒体装置との間で相互に正
当性を認証し、その認証が成功した場合に、前記暗号化
タイトル鍵の書き込み、若しくは、読み出しを実行す
る。
【0259】また、本発明は、記録再生装置に着脱可能
な記録媒体装置である。前記記録媒体装置は、前記記録
再生装置の書き込み部により書き込まれる、若しくは、
前記記録再生装置の読み出し部により読み出される暗号
化コンテンツ及び暗号化タイトル鍵を格納する外部記憶
領域を有する。ここで、前記記録媒体装置は、さらに認
証部を備え、前記記録再生装置が前記記録媒体装置に前
記暗号化タイトル鍵を書き込む、若しくは、前記記録媒
体装置から前記暗号化タイトル鍵を読み出すのに先立っ
て、前記記録媒体装置の認証部は、前記記録再生装置と
の間で相互に正当性を認証し、認証が成功した場合に、
前記暗号化タイトル鍵を前記第2の外部記憶領域に格納
する。
【0260】また、本発明は、第1の記録再生装置の前
記固有情報格納領域から固有情報を読み出し、第2の記
録再生装置の前記固有情報格納領域に、読み出された前
記固有情報を書き込むことを特別に許諾された固有情報
読み書き部を備える。ここで、前記機種変更装置は、さ
らに特別に許諾された利用条件読み書き部を備え、第1
の記録再生装置と第2の記録再生装置が利用条件格納領
域を有する場合に、前記第1の記録再生装置の利用条件
格納領域から利用条件データを読み出し、前記第2の記
録再生装置の前記利用条件格納領域に、読み出された前
記利用条件データを書き込む。
【0261】ここで、前記機種変更装置は、記録再生装
置とネットワーク経由で定期的に若しくは必要に応じて
接続されており、前記記録再生装置は、さらに、機種変
更情報の正当性を判定する機種変更情報判定部を備え、
前記機種変更装置は、前記記録再生装置の契約条件デー
タに基づいて、前記記録再生装置に、前記機種変更情報
を送り、前記記録再生装置は、前記機種変更情報判定部
において、受け取った機種変更情報の正当性を判定し、
前記機種変更情報判定部において、受け取った機種変更
情報が正当であると判定された場合に、前記記録再生装
置の固有情報格納領域に、前記機種変更情報に含まれる
前記記録再生装置に固有の固有情報を書き込む、若しく
は、固有情報を消去する固有情報読み書き部を備える。
【0262】ここで、前記記録再生装置に第2の記録媒
体装置が装着される。前記第2の記録媒体装置は、前記
記録再生装置の固有情報格納領域を備え、記録再生装置
に装着された前記固有情報格納領域を備えた第2の記録
媒体装置を、第2の記録再生装置に装着する部を備え
る。本発明による著作物保護システム、記録再生装置、
記録媒体装置、及び機種変更装置においては、記録再生
装置の内部記憶領域は、一般にメモリ容量が限られてい
る。従って、従来は、内部記憶領域がデジタル著作物で
いっぱいになった場合、内部記憶領域のデジタル著作物
を消去し空きメモリを確保してからデジタル著作物を購
入するか、購入をあきらめなければならなかった。しか
し、本発明によれば、記録再生装置の内部記憶領域に記
録されたデジタル著作物のうちすぐに利用しないもの等
は、記録再生装置に装着される記録媒体装置に書き込
み、それによって、既に購入済みのデジタル著作物を再
生する権利を失うことなく、記録再生装置の内部記憶領
域に空きメモリを確保することができ、さらなるデジタ
ル著作物の購入が可能となる。
【0263】しかも以上の構成により、ある記録再生装
置から記録媒体装置に、暗号化コンテンツを保存した場
合、その記録媒体装置を他の記録再生装置に装着して、
他の記録再生装置において暗号化コンテンツを復号し、
再生することは不可能となる。すなわち本発明によれ
ば、著作権者がコンテンツによっては要求する「ある記
録再生装置から、その記録再生装置に装着された記録媒
体装置に保存したコンテンツは、他の記録再生装置に記
録媒体装置を装着しても復号、再生できないという権
利」を保証できるという効果が得られる。
【0264】また、本発明によれば、利用条件データ付
きのコンテンツを利用条件データによって許諾された範
囲内で再生することが可能となるという効果が得られ
る。また本発明によれば、ある記録再生装置から他の記
録再生装置に変更する場合、記録媒体装置に保存された
購入済みコンテンツは一切処理することなく、新しい記
録再生装置において、前の記録再生装置で保存した購入
済みコンテンツの読出し、再生が可能となるという効果
が得られる。
【0265】以上、本発明に係るデジタル著作物配信シ
ステムについて説明したが、本発明は、これらの実施の
形態にかぎられないことは勿論である。以下のように構
成してもよい。 (1)本実施の形態では、携帯電話を用いた場合のデジ
タル著作物配信システムについて説明したが、これに限
定されない。例えば、携帯電話に代えて、Lモード対応
の据え置き電話、携帯型情報端末装置、パーソナルコン
ピュータ、あるいは、インターネット接続機能を有する
テレビ等の家電製品であっても構わない。
【0266】また、コンテンツ配信用サーバ装置200
と携帯電話300とは、インターネット10、携帯電話
網20及び無線基地局30を介して接続されているとし
ているが、この接続形態には限定されない。例えば、コ
ンテンツ配信用サーバ装置と携帯型情報端末装置とは、
インターネットを介して接続されているとしてもよい。
また、コンテンツ配信用サーバ装置には、放送装置が接
続され、コンテンツなどの各種情報が放送波に乗せて放
送され、テレビなどの家電製品は、放送波を受信し、受
信した放送波から各種情報を抽出するとしてもよい。
【0267】(2)本実施の形態では、暗号アルゴリズ
ムとしてDESを利用する場合を説明したが、これに限
定されない。また、固有情報として、56ビットの固有鍵
を用いる場合を説明したが、この長さに限定されること
はない。 (3)本実施の形態では、メモリカードにコンテンツが
保存されるものとしたが、これに限定されることはな
く、例えば光ディスク等の記録媒体に保存するものとし
てもよい。
【0268】(4)本実施の形態では、コンテンツを暗
号化するものとしたが、コンテンツの一部を暗号化する
ものとしてもよい。 (5)本実施の形態では、メモリカードに格納された暗
号化コンテンツは、記録再生装置(実施の形態では、携
帯電話)で復号し、記録再生装置の内部記憶領域に格納
する場合について説明したが、メモリカードに格納され
た暗号化コンテンツを、記録再生装置で復号し、リアル
タイムに、復号されたコンテンツを再生部で再生するも
のとしてもよい。また、メモリカードに保存された利用
条件データ付きコンテンツの場合にも同様に、記録再生
装置で復号し、利用条件判定部で利用が許諾された場
合、リアルタイムに、復号されたコンテンツを再生部で
再生するものとしてもよい。
【0269】(6)本実施の形態では、固有情報格納領
域に格納される情報として電話番号の場合について説明
したが、それに限らず、例えば、携帯電話のシリアル番
号など携帯電話に固有の情報であれば何でもよい。 (7)本実施の形態では、コンテンツ毎に利用条件デー
タが付加される場合について説明したがそれに限るもの
ではない。利用条件は、例えば、月単位で100個まで
カラオケデータを購入するというものであってもかまわ
ない。この場合、例えば、月極め契約を解除すると、例
えば翌月から、利用条件判定部によって、メモリカード
あるいは記録再生装置の内部記憶領域に格納されたコン
テンツの再生は不可能となるような構成とすることも可
能である。
【0270】(8)本実施の形態では、必ずコンテンツ
又はタイトル鍵を固有情報に基づいて暗号化してメモリ
カードに記録するものとして説明したが、それに限定す
るものではなく、携帯電話にコンテンツ判別部を設け、
コンテンツによって、コンテンツ又はタイトル鍵を固有
情報に基づいて暗号化するかどうかを選択可能とする構
成をとることもできる。
【0271】(9)本実施の形態では、機種変更装置
は、固有情報領域の固有情報を、携帯電話Aから携帯電
話Bに移動する構成について説明したが、これだけに限
らず、例えば、記録再生装置の内部領域に格納された購
入済みコンテンツを移動するよう機種変更装置を構成し
てもよい。 (10)携帯電話は、コンテンツ配信用サーバ装置か
ら、コンテンツとともに、コンテンツ判別情報を取得し
て内部に記憶するとしてもよい。ここで、コンテンツ判
別情報は、内部に記憶されたコンテンツが、固有情報に
基づいて暗号化し、メモリカードに書き込むことを予め
許諾されたコンテンツかどうかを示す。
【0272】携帯電話は、さらに、コンテンツ判別部を
備える。前記コンテンツ判別部は、前記コンテンツ判別
情報に基づいて、内部に記憶しているコンテンツが、暗
号部によって前記固有情報に基づいて暗号化し、書込部
によってメモリカードに書き込むことを予め許諾された
コンテンツかどうかを判別する。暗号部は、前記コンテ
ンツ判別部により許諾されたコンテンツであると判断さ
れる場合に、暗号化する。書込手段は、前記コンテンツ
判別部により許諾されたコンテンツであると判断される
場合に、前記メモリカードに書き込む。
【0273】(11)メモリカードは、さらに、メモリ
カードの種別を示す種別情報を予め記憶しているとして
もよい。ここで、メモリカードの種別とは、具体的に
は、メモリカードの外形状による種別、携帯電話との接
続部の形状による種別、製造業者による種別、記憶容量
による種別、情報の記憶方式による種別、携帯電話との
アクセス方式による種別などを示す。また、前記種別情
報は、メモリカードが携帯電話に装着されたときに、携
帯電話の内部に記憶されているコンテンツを暗号部によ
り固有情報に基づいて暗号化し、書込部により前記メモ
リカードに書き込むことを予め許諾するか否かを示す。
【0274】携帯電話は、さらに、記録媒体装置判別部
を備える。前記記録媒体装置判別部は、メモリカードが
記憶している種別情報に基づいて、前記携帯電話に装着
されたメモリカードが、内部に記憶されているコンテン
ツを暗号部により固有情報に基づいて暗号化し、書込部
により前記メモリカードに書き込むことを予め許諾され
たメモリカードか否かを判別する。
【0275】暗号部は、記録媒体装置判別部により許諾
されたコンテンツであると判断される場合に、暗号化す
る。書込手段は、記録媒体装置判別部により許諾された
コンテンツであると判断される場合に、前記メモリカー
ドに書き込む。 (12)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよ
い。また、これらの方法をコンピュータにより実現する
コンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コ
ンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとし
てもよい。
【0276】また、本発明は、前記コンピュータプログ
ラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能
な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードデ
ィスク、CD―ROM、MO、DVD、DVD−RO
M、DVD−RAM、BD(Blu−ray Dis
c)、半導体メモリなど、に記録したものとしてもよ
い。また、これらの記録媒体に記録されている前記コン
ピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとして
もよい。
【0277】また、本発明は、前記コンピュータプログ
ラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は
有線通信回線、インターネットを代表とするネットワー
ク等を経由して伝送するものとしてもよい。また、本発
明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュ
ータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュー
タプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサ
は、前記コンピュータプログラムに従って動作するとし
てもよい。
【0278】また、前記プログラム又は前記デジタル信
号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は
前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワー
ク等を経由して移送することにより、独立した他のコン
ピュータシステムにより実施するとしてもよい。 (13)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み
合わせるとしてもよい。
【0279】
【発明の効果】以上説明したように、デジタル著作物を
記録し、再生するデジタル著作物保護システムであっ
て、記録再生装置と、可搬型の記録媒体装置とを含み、
前記記録媒体装置は、情報を記憶するための外部記憶領
域を備え、前記記録再生装置に装着され、前記記録再生
装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶してい
る内部記憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固有
情報を予め記憶している固有情報記憶手段と、前記内部
記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記固有
情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づ
いて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、生
成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部記
憶領域に書き込む書込手段と、前記記録媒体装置が備え
る前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す読出手段
と、読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段
に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号し
て、復号コンテンツを生成する復号手段と、生成された
前記復号コンテンツを再生する再生手段とを備える。
【0280】この構成によると、前記記録再生装置に固
有の機器固有情報に基づいてコンテンツを暗号化して生
成した暗号化情報を記録媒体装置に書き込み、自身の機
器固有情報に基づいて暗号化情報を復号してコンテンツ
を再生するので、記録媒体装置に書き込まれた暗号化情
報は、前記機器固有情報を有しない他の装置により復号
して再生されることはなく、前記記録媒体装置によって
のみ復号して再生されるという効果がある。
【0281】ここで、前記暗号化手段は、前記機器固有
情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗
号化情報を生成し、前記復号手段は、前記機器固有情報
を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を復号
する。この構成によると、前記機器固有情報を鍵として
用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化情報を生成
し、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出された
前記暗号化情報を復号するので、記録媒体装置に書き込
まれた暗号化情報は、前記機器固有情報を有しない他の
装置により復号して再生されることはない。
【0282】ここで、前記記録再生装置は、さらに、前
記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶し
ている条件記憶手段と、前記利用条件情報に基づいて前
記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定する条件
判定手段とを含む。この構成によると、前記記録再生装
置は、前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報
を予め記憶しており、前記利用条件情報に基づいて前記
コンテンツを再生するか否かを判定し、再生すると判定
された場合にのみ、前記復号コンテンツを再生するの
で、利用条件情報に示される許諾範囲外でのコンテンツ
の利用を阻止することができる。
【0283】ここで、前記固有情報記憶手段及び条件記
憶手段は、それぞれ前記機器固有情報及び前記利用条件
情報の読み書きが特別に許諾された装置以外では、外部
に読み出したり、外部から書き込みできないように、保
護されている。この構成によると、前記固有情報記憶手
段及び条件記憶手段は、特別に許諾された装置以外で
は、外部に読み出したり、外部から書き込みできないよ
うに、保護されているので、機器固有情報及び利用条件
情報が外部に漏れることがない。
【0284】ここで、前記暗号化手段は、前記コンテン
ツに固有のタイトル鍵を生成し、前記機器固有情報を鍵
として用いて、生成したタイトル鍵を暗号化して暗号化
タイトル鍵を生成し、生成した前記タイトル鍵を鍵とし
て用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化コンテン
ツを生成し、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテ
ンツとから構成される暗号化情報を生成し、前記書込手
段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツと
から構成される暗号化情報を前記記録媒体装置が備える
前記外部記憶領域に書き込み、前記読出手段は、前記暗
号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成され
る暗号化情報を前記記録媒体装置が備える前記外部記憶
領域から読み出し、前記復号手段は、前記機器固有情報
を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前
記暗号化タイトル鍵を復号して復号タイトル鍵を生成
し、生成した復号タイトル鍵を鍵として用いて、読み出
した暗号化情報に含まれる前記暗号化コンテンツを復号
して復号コンテンツを生成し、前記記録媒体装置は、前
記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成
される暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を
備える。
【0285】この構成によると、前記記録再生装置は、
機器固有情報を鍵として用いて、生成したタイトル鍵を
暗号化して暗号化タイトル鍵を生成し、生成した前記タ
イトル鍵を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化し
て暗号化コンテンツを生成し、前記機器固有情報を鍵と
して用いて、前記暗号化タイトル鍵を復号して復号タイ
トル鍵を生成し、生成した復号タイトル鍵を鍵として用
いて、読み出した前記暗号化コンテンツを復号して復号
コンテンツを生成するので、記録媒体装置に書き込まれ
た暗号化タイトル鍵は、前記機器固有情報を有しない他
の装置により復号されることはなく、前記記録媒体装置
によってのみ復号される。このため、暗号化コンテンツ
は、前記記録媒体装置によってのみ復号される。
【0286】ここで、前記記録再生装置は、さらに、前
記書込手段が前記暗号化情報を前記外部記憶領域に書き
込む前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗
号化情報を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第
2認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証す
る第1認証手段を含み、前記記録媒体装置は、さらに、
前記記録再生装置が有する前記第1認証手段との間で相
互に相手の装置の正当性を認証する前記第2認証手段を
含み、前記外部記憶領域は、第1記憶領域と前記第1認
証手段により相互の正当性が認証された場合のみ書込み
及び読出しが可能な第2記憶領域とから構成され、前記
書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツを書
き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証がされ
た場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル鍵を
書き込み、前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号
化コンテンツを読み出し、第1認証手段により相互の正
当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から
暗号化タイトル鍵を読み出す。
【0287】この構成によると、前記記録再生装置と前
記記録媒体装置とは、相互に相手の正当性を認証し、相
互に正当性が認証された場合にのみ、前記記録再生装置
は、前記記録媒体装置に暗号化コンテンツ鍵を書き込
み、又は前記記録媒体装置から暗号化コンテンツ鍵を読
み出すので、正当な装置と不正な装置との間でコンテン
ツの読み書きがされることを防止する。
【0288】ここで、前記記録再生装置は、さらに、前
記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶し
ている条件記憶手段と、前記利用条件情報に基づいて前
記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定する条件
判定手段とを含む。この構成によると、記録再生装置に
利用条件を記憶でき、前記利用条件に基づいてコンテン
ツの利用が許諾されているか否かを判断できる。
【0289】ここで、前記書込手段は、第1認証手段に
より相互の正当性が認証された場合にのみ、前記条件記
憶手段から前記利用条件情報を読み出し、読み出した前
記利用条件情報を前記第2記憶領域に書き込み、前記読
出手段は、第1認証手段により相互の正当性が認証され
た場合にのみ、前記第2記憶領域から前記利用条件情報
を読み出し、読み出した前記利用条件情報を前記条件記
憶手段に書き込み、前記条件判定手段は、前記利用条件
情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されるか否
かを判定する。
【0290】この構成によると、前記記録再生装置と前
記記録媒体装置とは、相互に相手の正当性を認証し、相
互に正当性が認証された場合にのみ、前記記録再生装置
は、利用条件情報を前記記録媒体装置に書き込み、又は
前記記録媒体装置から前記利用条件情報を読み出し、読
み出した前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの
利用が許諾されているか否かを判定するので、コンテン
ツとともに利用条件情報を記録媒体装置に記録すること
ができる。
【0291】ここで、前記条件記憶手段に記憶されてい
る前記利用条件情報は、前記コンテンツの再生回数を示
し、前記コンテンツの再生期間を示し、前記コンテンツ
の再生累積時間を示し、前記コンテンツのコピー可能回
数を示し、又は前記コンテンツの移動可能回数を示し、
前記条件判定手段は、前記再生手段により再生される前
記コンテンツの回数が前記再生回数以内である場合、前
記再生手段により前記コンテンツが再生される日時が、
前記再生期間内である場合、又は前記再生手段により前
記コンテンツが再生される累積の時間が、前記累積時間
以内である場合、前記コンテンツを再生すると判定し、
その他の場合、再生しないと判定し、また前記コンテン
ツのコピー可能回数が1以上の場合、記録媒体装置への
コピーが可能と判定し、その他の場合、コピーが不可能
と判定し、前記コンテンツの移動可能回数が1以上の場
合、記録媒体装置への移動が可能と判定し、その他の場
合、移動が不可能と判定する。
【0292】この構成によると、前記利用条件情報は、
前記コンテンツの再生回数を示し、前記コンテンツの再
生期間を示し、前記コンテンツの再生累積時間を示し、
前記コンテンツのコピー可能回数を示し、又は前記コン
テンツの移動可能回数を示すので、コンテンツの多様な
利用制限が可能である。ここで、前記記録再生装置は、
さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含むか
否かを判定する認証判定手段を含み、前記暗号化手段
は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含
まないと判定される場合に、前記機器固有情報を鍵とし
て用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化情報を生
成し、前記書込手段は、さらに、前記記録媒体装置が前
記第2認証手段を含まないと判定される場合に、生成さ
れた暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部記憶領
域に書き込み、前記読出手段は、さらに、前記記録媒体
装置が前記第2認証手段を含まないと判定される場合
に、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗
号化情報を読み出し、前記復号手段は、さらに、前記記
録媒体装置が前記第2認証手段を含まないと判定される
場合に、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出さ
れた前記暗号化情報を復号する。
【0293】この構成によると、前記記録媒体装置が認
証手段を有するか否かにより、コンテンツの暗号化方式
を切り換えるので、デジタル著作物保護システムの多様
な利用形態の展開が可能となる。ここで、前記記録媒体
装置は、さらに、当該記録媒体装置に固有の媒体固有情
報を予め記憶しており、前記内部記憶手段は、記録再生
装置に固有の機器固有情報に基づいて前記コンテンツを
暗号化するか、又は記録媒体装置に固有の媒体固有情報
に基づいて前記コンテンツを暗号化するか示す固有情報
種別を、前記コンテンツに対応付けて、記憶しており、
前記記録再生装置は、さらに、前記内部記憶手段が記憶
している固有情報種別に基づいて、機器固有情報に基づ
いて暗号化するか、又は媒体固有情報に基づいて暗号化
するかを判断する固有情報判別手段を含み、前記暗号化
手段は、前記固有情報判別手段により、機器固有情報に
基づいて暗号化すると判断された場合に、前記コンテン
ツを、前記機器固有情報に基づいて暗号化し、さらに、
前記固有情報判別手段により、媒体固有情報に基づいて
暗号化すると判断された場合に、前記記録媒体装置から
前記媒体固有情報を読み出し、読み出した前記媒体固有
情報に基づいて、前記内部記憶手段に記憶されている前
記コンテンツを、暗号化して暗号化情報を生成し、前記
復号手段は、前記固有情報判別手段により、機器固有情
報に基づいて暗号化すると判断された場合に、読み出さ
れた前記暗号化情報を、前記機器固有情報に基づいて復
号し、さらに、前記固有情報判別手段により、媒体固有
情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、前記記
録媒体装置から前記媒体固有情報を読み出し、読み出し
た前記媒体固有情報に基づいて、読み出された前記暗号
化情報を復号して、復号コンテンツを生成する。
【0294】この構成によると、固有情報種別に応じ
て、暗号化の際に用いられる固有情報を切り換えるの
で、デジタル著作物保護システムの多様な利用形態の展
開が可能となる。また、本発明は、利用者とサービス提
供業者との間の契約により利用が許可された第1記録再
生装置を、契約変更により第2記録再生装置に変更する
機種変更装置であって、前記第1記録再生装置は、デジ
タル著作物であるコンテンツを記憶している第1内部記
憶手段と、前記第1記録再生装置に固有の機器固有情報
を予め記憶している第1固有情報記憶手段と、前記第1
内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記
第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する第1暗号
化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備え
る外部記憶領域に書き込む第1書込手段と、前記記録媒
体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み
出す第1読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記
第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する第1
復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する
第1再生手段とを備え、前記記録媒体装置は、前記暗号
化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備え、前記
第2記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツ
を記憶するための領域を備えている第2内部記憶手段
と、機器固有情報を記憶するための領域を備えている第
2固有情報記憶手段と、前記第2内部記憶手段に記憶さ
れる前記コンテンツを、前記第2固有情報記憶手段に記
憶される前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化
情報を生成する第2暗号化手段と、生成された暗号化情
報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む第2
書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領
域から暗号化情報を読み出す第2読出手段と、読み出さ
れた暗号化情報を、前記第2固有情報記憶手段に記憶さ
れている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コ
ンテンツを生成する第2復号手段と、生成された前記復
号コンテンツを再生する第2再生手段とを備え、前記機
種変更装置は、前記第1固有情報記憶手段に記憶されて
いる機器固有情報を読み出し、前記第1固有情報記憶手
段に記憶されている機器固有情報を削除する第3読出手
段と、読み出した前記機器固有情報を前記第2固有情報
記憶手段に書き込む第3書込手段とを備える。
【0295】この構成によると、機種変更装置は、第1
記録再生装置の前記第1固有情報記憶手段に記憶されて
いる機器固有情報を読み出し、前記第1固有情報記憶手
段に記憶されている機器固有情報を削除し、読み出した
前記機器固有情報を第2記録再生装置の前記第2固有情
報記憶手段に書き込むので、機種変更を行った後におい
ても、前記第1記録再生装置により記録媒体装置に書き
込まれたコンテンツを、前記第2記録再生装置において
利用することができる。また、機種変更を行った後の前
記第1記録再生装置では、コンテンツを利用できないよ
うにすることができる。
【0296】また、本発明は、利用者とサービス提供業
者との間の契約により利用が許可された記録再生装置を
解約する機種変更装置であって、前記記録再生装置は、
デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記
憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固有情報及び
前記契約に係る契約情報を予め記憶しており、前記機器
固有情報は、前記契約情報から独立している固有情報記
憶手段と、前記内部記憶手段に記憶されている前記コン
テンツを、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記
機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成す
る暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置
が備える外部記憶領域に書き込む書込手段と、前記記録
媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読
み出す読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記固
有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基
づいて復号して、復号コンテンツを生成する復号手段
と、生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段
とを備え、前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶
するための前記外部記憶領域を備え、前記機種変更装置
は、前記固有情報記憶手段に記憶されている契約情報を
読み出す読出手段と、読み出した前記契約情報に係る契
約を解約処理する解約手段とを備える。
【0297】この構成によると、前記記録再生装置は、
前記契約に係る契約情報から独立した機器固有情報を予
め記憶しており、前記機種変更装置は、前記固有情報記
憶手段に記憶されている契約情報を読み出し、読み出し
た前記契約情報に係る契約を解約処理するので、前記記
録再生装置を解約した後であっても、前記記録媒体装置
に記憶されているコンテンツを、前記記録再生装置によ
り再生することができる。
【0298】また、本発明は、利用者と第1サービス提
供業者との間で締結された記録再生装置の利用に係る第
1契約を、前記利用者と第2サービス提供業者との間の
第2契約に変更する機種変更装置であって、前記記録再
生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶して
いる内部記憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固
有情報及び前記第1契約に係る第1契約情報を記憶して
おり、前記機器固有情報は、前記第1契約情報から独立
している固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶
されている前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に
記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して
暗号化情報を生成する暗号化手段と、生成された暗号化
情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む書
込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域
から暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出された暗
号化情報を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前
記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを
生成する復号手段と、生成された前記復号コンテンツを
再生する再生手段とを備え、前記記録媒体装置は、前記
暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備え、
前記機種変更装置は、前記固有情報記憶手段に記憶され
ている第1契約情報を読み出す読出手段と、読み出した
前記第1契約情報に係る第1契約を解約処理し、前記第
2契約の締結処理をし、前記第2契約に係る第2契約情
報を生成する契約変更解約手段と、生成された第2契約
情報を前記固有情報記憶手段に書き込み、前記固有情報
記憶手段に記憶されている第1契約情報を削除する書込
手段とを備える。
【0299】この構成によると、前記記録再生装置は、
第1契約情報から独立している機器固有情報を記憶して
おり、前記機種変更装置は、記録再生装置から第1契約
情報を読み出し、読み出した前記第1契約情報に係る第
1契約を解約処理し、前記第2契約の締結処理をし、前
記第2契約に係る第2契約情報を生成し、生成した第2
契約情報を記録再生装置の固有情報記憶手段に書き込
み、前記固有情報記憶手段に記憶されている第1契約情
報を削除するので、前記記録再生装置のサービス提供業
者を変更する場合であっても、変更後において、前記記
録媒体装置に記録されているコンテンツを再生すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル著作物配信システム100の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】コンテンツ配信用サーバ装置200の構成を示
すブロック図である。
【図3】携帯電話300及びメモリカード400の構成
を示すブロック図である。
【図4】デジタル著作物配信システム100の動作を示
すフローチャートである。
【図5】メモリカード400bの構成を示すブロック図
である。
【図6】携帯電話300bの構成を示すブロック図であ
る。
【図7】携帯電話300bによる暗号化コンテンツの生
成とメモリカード400bへの書込の動作を示すフロー
チャートである。
【図8】携帯電話300bによるメモリカード400b
からの暗号化コンテンツの読出とコンテンツの生成の動
作を示すフローチャートである。
【図9】携帯電話A及び携帯電話Xによるコンテンツの
再生時の動作を示す。
【図10】携帯電話300c及びメモリカード400の
構成を示すブロック図である。
【図11】携帯電話300cによる動作を示すフローチ
ャートである。
【図12】利用条件が再生許可期間である場合の携帯電
話300cによる動作を示すフローチャートである。
【図13】利用条件が累積再生許可時間である場合の携
帯電話300cによる動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】メモリカード400dの構成を示すブロック
図である。
【図15】携帯電話300dの構成を示すブロック図で
ある。
【図16】暗号復号部380dの構成を示すブロック図
である。
【図17】デジタル著作物配信システム100dの全体
の動作を示すフローチャートである。
【図18】携帯電話300dとメモリカード400dの
間の機器認証の動作を示すフローチャートである。
【図19】携帯電話300dによる保存処理の動作を示
すフローチャートである。
【図20】携帯電話300dによる読出処理の動作を示
すフローチャートである。
【図21】機種変更システム600eの構成を示すブロ
ック図である。
【図22】機種変更システム600eの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図23】機種変更システム600gの構成を示すブロ
ック図である。
【図24】機種変更システム600mの構成を示すブロ
ック図である。
【図25】機種変更システム600mの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図26】機種変更システム600mの変形例の動作を
示すフローチャートである。
【図27】携帯電話300i及びメモリカード400i
の構成を示すブロック図である。
【図28】デジタル著作物配信システム100iの動作
を示すフローチャートである。
【図29】コンテンツ配信用サーバ装置200jのコン
テンツ記憶部201が有する権利情報テーブル610の
データ構成を示す。
【図30】メモリカード400jの構成を示すブロック
図である。
【図31】コンテンツ配信用サーバ装置200jからコ
ンテンツを取得する場合の動作を示すフローチャートで
ある。
【図32】利用者がメモリカード400jに書き込まれ
た暗号化コンテンツを誤って消去した場合におけるコン
テンツの再取得の動作を示すフローチャートである。
【図33】コンテンツ配信用サーバ装置200kのコン
テンツ記憶部201が有するコンテンツ情報テーブル6
20のデータ構成を示す。
【図34】携帯電話300k及びメモリカード400k
の構成を示すブロック図である。
【図35】携帯電話300kがコンテンツを取得してメ
モリカード400kに書き込む場合における動作を示す
フローチャートである。
【図36】携帯電話300kがメモリカード400kに
記憶されている暗号化コンテンツを復号して再生する場
合における動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 インターネット 20 携帯電話網 30 無線基地局 40 ゲートウェイ装置 100 デジタル著作物配信システム 200 コンテンツ配信用サーバ装置 201 コンテンツ記憶部 202 制御部 203 送受信部 300 携帯電話 301 コンテンツ購入部 302 コンテンツ取得部 303 内部記憶部 304 再生部 310 固有情報記憶部 320 暗号部 330 書込部 340 復号部 350 読出部 361 送受信部 362 音声制御部 363 スピーカ 364 マイク 365 入力部 366 制御部 367 アンテナ 368 表示部 400 メモリカード 410 外部記憶部 500 機種変更装置 501 情報読出部 502 情報書込部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松居 真一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井上 信治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松崎 なつめ 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野口 直彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B017 AA06 BA07 BB10 CA16 5C053 FA13 GB05

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル著作物を記録し、再生するデジ
    タル著作物保護システムであって、記録再生装置と、可
    搬型の記録媒体装置とを含み、 前記記録媒体装置は、情報を記憶するための外部記憶領
    域を備え、前記記録再生装置に装着され、 前記記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記
    憶手段と、 前記記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶して
    いる固有情報記憶手段と、 前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、
    前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
    報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手
    段と、 生成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部
    記憶領域に書き込む書込手段と、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す読出手段と、 読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記
    憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復
    号コンテンツを生成する復号手段と、 生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを
    備えることを特徴とするデジタル著作物保護システム。
  2. 【請求項2】 前記暗号化手段は、前記機器固有情報を
    鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化情
    報を生成し、 前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、
    読み出された前記暗号化情報を復号することを特徴とす
    る請求項1に記載のデジタル著作物保護システム。
  3. 【請求項3】 前記記録再生装置は、さらに、 前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶
    している条件記憶手段と、 前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許
    諾されるか否かを判定する条件判定手段とを含むことを
    特徴とする請求項2に記載のデジタル著作物保護システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記固有情報記憶手段及び条件記憶手段
    は、それぞれ前記機器固有情報及び前記利用条件情報の
    読み書きが特別に許諾された装置以外では、外部に読み
    出したり、外部から書き込みできないように、保護され
    ていることを特徴とする請求項3に記載のデジタル著作
    物保護システム。
  5. 【請求項5】 前記暗号化手段は、前記コンテンツに固
    有のタイトル鍵を生成し、前記機器固有情報を鍵として
    用いて、生成したタイトル鍵を暗号化して暗号化タイト
    ル鍵を生成し、生成した前記タイトル鍵を鍵として用い
    て、前記コンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生
    成し、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツと
    から構成される暗号化情報を生成し、 前記書込手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コ
    ンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装
    置が備える前記外部記憶領域に書き込み、 前記読出手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コ
    ンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装
    置が備える前記外部記憶領域から読み出し、 前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、
    読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化タイトル鍵
    を復号して復号タイトル鍵を生成し、生成した復号タイ
    トル鍵を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含ま
    れる前記暗号化コンテンツを復号して復号コンテンツを
    生成し、 前記記録媒体装置は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号
    化コンテンツとから構成される暗号化情報を記憶するた
    めの前記外部記憶領域を備えることを特徴とする請求項
    1に記載のデジタル著作物保護システム。
  6. 【請求項6】 前記記録再生装置は、さらに、前記書込
    手段が前記暗号化情報を前記外部記憶領域に書き込む前
    に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗号化情
    報を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第2認証
    手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する第1
    認証手段を含み、 前記記録媒体装置は、さらに、前記記録再生装置が有す
    る前記第1認証手段との間で相互に相手の装置の正当性
    を認証する前記第2認証手段を含み、 前記外部記憶領域は、第1記憶領域と前記第1認証手段
    により相互の正当性が認証された場合のみ書込み及び読
    出しが可能な第2記憶領域とから構成され、 前記書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツ
    を書き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証が
    された場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル
    鍵を書き込み、 前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号化コンテン
    ツを読み出し、第1認証手段により相互の正当性の認証
    がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から暗号化タイ
    トル鍵を読み出すことを特徴とする請求項5に記載のデ
    ジタル著作物保護システム。
  7. 【請求項7】 前記記録再生装置は、さらに、 前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶
    している条件記憶手段と、 前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許
    諾されるか否かを判定する条件判定手段とを含むことを
    特徴とする請求項6に記載のデジタル著作物保護システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記書込手段は、第1認証手段により相
    互の正当性が認証された場合にのみ、前記条件記憶手段
    から前記利用条件情報を読み出し、読み出した前記利用
    条件情報を前記第2記憶領域に書き込み、 前記読出手段は、第1認証手段により相互の正当性が認
    証された場合にのみ、前記第2記憶領域から前記利用条
    件情報を読み出し、読み出した前記利用条件情報を前記
    条件記憶手段に書き込み、 前記条件判定手段は、前記利用条件情報に基づいて前記
    コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定することを
    特徴とする請求項7に記載のデジタル著作物保護システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記条件記憶手段に記憶されている前記
    利用条件情報は、前記コンテンツの再生回数を示し、前
    記コンテンツの再生期間を示し、前記コンテンツの再生
    累積時間を示し、前記コンテンツのコピー可能回数を示
    し、又は前記コンテンツの移動可能回数を示し、 前記条件判定手段は、前記再生手段により再生される前
    記コンテンツの回数が前記再生回数以内である場合、前
    記再生手段により前記コンテンツが再生される日時が、
    前記再生期間内である場合、又は前記再生手段により前
    記コンテンツが再生される累積の時間が、前記累積時間
    以内である場合、前記コンテンツを再生すると判定し、
    その他の場合、再生しないと判定し、また前記コンテン
    ツのコピー可能回数が1以上の場合、記録媒体装置への
    コピーが可能と判定し、その他の場合、コピーが不可能
    と判定し、前記コンテンツの移動可能回数が1以上の場
    合、記録媒体装置への移動が可能と判定し、その他の場
    合、移動が不可能と判定することを特徴とする請求項8
    に記載のデジタル著作物保護システム。
  10. 【請求項10】 前記固有情報記憶手段及び前記条件記
    憶手段は、それぞれ前記機器固有情報及び前記利用条件
    情報の読み書きが特別に許諾された装置以外では、外部
    に読み出したり、外部から書き込みできないように、保
    護されていることを特徴とする請求項7に記載のデジタ
    ル著作物保護システム。
  11. 【請求項11】 前記記録再生装置は、さらに、前記記
    録媒体装置が前記第2認証手段を含むか否かを判定する
    認証判定手段を含み、 前記暗号化手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第
    2認証手段を含まないと判定される場合に、前記機器固
    有情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して
    暗号化情報を生成し、 前記書込手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2
    認証手段を含まないと判定される場合に、生成された暗
    号化情報を前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に書
    き込み、 前記読出手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2
    認証手段を含まないと判定される場合に、前記記録媒体
    装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出
    し、 前記復号手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2
    認証手段を含まないと判定される場合に、前記機器固有
    情報を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を
    復号することを特徴とする請求項6に記載のデジタル著
    作物保護システム。
  12. 【請求項12】 前記記録再生装置は、さらに、 コンテンツの購入の対価の支払いを示す支払情報を外部
    へ送信することによりコンテンツを購入するコンテンツ
    購入手段と、 購入したコンテンツを受信し、受信したコンテンツを前
    記内部記憶手段に書き込むコンテンツ受信手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル著作物保護
    システム。
  13. 【請求項13】 前記記録再生装置は、さらに、前記内
    部記憶手段に記録されているコンテンツが、前記暗号化
    手段によって前記機器固有情報に基づいて暗号化し、前
    記書込手段によって前記記録媒体装置に書き込むことを
    予め許諾されたコンテンツかどうかを判別するコンテン
    ツ判別手段を含み、 前記暗号化手段は、前記コンテンツ判別手段により許諾
    されたコンテンツであると判断される場合に、暗号化
    し、 前記書込手段は、前記コンテンツ判別手段により許諾さ
    れたコンテンツであると判断される場合に、書き込むこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデジタル著作物保護シ
    ステム。
  14. 【請求項14】 前記記録再生装置は、さらに、前記記
    録再生装置に装着された記録媒体装置が、前記内部記憶
    手段により記憶されているコンテンツを前記暗号化手段
    により前記機器固有情報に基づいて暗号化し、前記書込
    手段により前記記録媒体装置に書き込むことを予め許諾
    された記録媒体装置か否かを判別する記録媒体装置判別
    手段を含み、 前記暗号化手段は、前記記録媒体装置判別手段により許
    諾された記録媒体装置であると判断される場合に、暗号
    化し、 前記書込手段は、前記記録媒体装置判別手段により許諾
    された記録媒体装置であると判断される場合に、書き込
    むことを特徴とする請求項1に記載のデジタル著作物保
    護システム。
  15. 【請求項15】 前記記録媒体装置は、さらに、当該記
    録媒体装置に固有の媒体固有情報を予め記憶しており、 前記内部記憶手段は、記録再生装置に固有の機器固有情
    報に基づいて前記コンテンツを暗号化するか、又は記録
    媒体装置に固有の媒体固有情報に基づいて前記コンテン
    ツを暗号化するか示す固有情報種別を、前記コンテンツ
    に対応付けて、記憶しており、 前記記録再生装置は、さらに、前記内部記憶手段が記憶
    している固有情報種別に基づいて、機器固有情報に基づ
    いて暗号化するか、又は媒体固有情報に基づいて暗号化
    するかを判断する固有情報判別手段を含み、 前記暗号化手段は、前記固有情報判別手段により、機器
    固有情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、前
    記コンテンツを、前記機器固有情報に基づいて暗号化
    し、さらに、前記固有情報判別手段により、媒体固有情
    報に基づいて暗号化すると判断された場合に、前記記録
    媒体装置から前記媒体固有情報を読み出し、読み出した
    前記媒体固有情報に基づいて、前記内部記憶手段に記憶
    されている前記コンテンツを、暗号化して暗号化情報を
    生成し、 前記復号手段は、前記固有情報判別手段により、機器固
    有情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、読み
    出された前記暗号化情報を、前記機器固有情報に基づい
    て復号し、さらに、前記固有情報判別手段により、媒体
    固有情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、前
    記記録媒体装置から前記媒体固有情報を読み出し、読み
    出した前記媒体固有情報に基づいて、読み出された前記
    暗号化情報を復号して、復号コンテンツを生成すること
    を特徴とする請求項1に記載のデジタル著作物保護シス
    テム。
  16. 【請求項16】 デジタル著作物であるコンテンツを着
    脱可能な記録媒体装置に記録し、再生する記録再生装置
    であって、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記
    憶手段と、 前記記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶して
    いる固有情報記憶手段と、 前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、
    前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
    報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手
    段と、 生成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部
    記憶領域に書き込む書込手段と、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す読出手段と、 読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記
    憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復
    号コンテンツを生成する復号手段と、 生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを
    備えることを特徴とする記録再生装置。
  17. 【請求項17】 前記暗号化手段は、前記機器固有情報
    を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化
    情報を生成し、 前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、
    読み出された前記暗号化情報を復号することを特徴とす
    る請求項16に記載の記録再生装置。
  18. 【請求項18】 前記暗号化手段は、前記コンテンツに
    固有のタイトル鍵を生成し、前記機器固有情報を鍵とし
    て用いて、生成したタイトル鍵を暗号化して暗号化タイ
    トル鍵を生成し、生成した前記タイトル鍵を鍵として用
    いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを
    生成し、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツ
    とから構成される暗号化情報を生成し、 前記書込手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コ
    ンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装
    置が備える前記外部記憶領域に書き込み、 前記読出手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コ
    ンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装
    置が備える前記外部記憶領域から読み出し、 前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、
    読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化タイトル鍵
    を復号して復号タイトル鍵を生成し、生成した復号タイ
    トル鍵を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含ま
    れる前記暗号化コンテンツを復号して復号コンテンツを
    生成することを特徴とする請求項16に記載の記録再生
    装置。
  19. 【請求項19】 前記記録再生装置は、さらに、前記書
    込手段が前記暗号化情報を前記外部記憶領域に書き込む
    前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第2認
    証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する第
    1認証手段を含み、 前記記録媒体装置は、さらに、前記記録再生装置が有す
    る前記第1認証手段との間で相互に相手の装置の正当性
    を認証する前記第2認証手段を含み、 前記外部記憶領域は、第1記憶領域と、前記第1認証手
    段により相互の正当性が認証された場合のみ書込み、読
    み出しが可能な第2記憶領域とから構成され、 前記書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツ
    を書き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証が
    された場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル
    鍵を書き込み、 前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号化コンテン
    ツを読み出し、第1認証手段により相互の正当性の認証
    がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から暗号化タイ
    トル鍵を読み出すことを特徴とする請求項18に記載の
    記録再生装置。
  20. 【請求項20】 記録再生装置に着脱可能な記録媒体装
    置であって、 暗号化情報を記憶するための外部記憶領域を備え、 前記記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記
    憶手段と、 前記記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶して
    いる固有情報記憶手段と、 前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、
    前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
    報に基づいて暗号化して前記暗号化情報を生成する暗号
    化手段と、 生成された前記暗号化情報を前記記録媒体装置が備える
    外部記憶領域に書き込む書込手段と、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す読出手段と、 読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記
    憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復
    号コンテンツを生成する復号手段と、 生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを
    備えることを特徴とする記録媒体装置。
  21. 【請求項21】 前記暗号化手段は、前記機器固有情報
    を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化
    情報を生成し、 前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、
    読み出された前記暗号化情報を復号することを特徴とす
    る請求項20に記載の記録媒体装置。
  22. 【請求項22】 前記暗号化手段は、前記コンテンツに
    固有のタイトル鍵を生成し、前記機器固有情報を鍵とし
    て用いて、生成したタイトル鍵を暗号化して暗号化タイ
    トル鍵を生成し、生成した前記タイトル鍵を鍵として用
    いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを
    生成し、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツ
    とから構成される暗号化情報を生成し、 前記書込手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コ
    ンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装
    置が備える前記外部記憶領域に書き込み、 前記読出手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コ
    ンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装
    置が備える前記外部記憶領域から読み出し、 前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、
    読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化タイトル鍵
    を復号して復号タイトル鍵を生成し、生成した復号タイ
    トル鍵を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含ま
    れる前記暗号化コンテンツを復号して復号コンテンツを
    生成し、 前記記録媒体装置は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号
    化コンテンツとから構成される暗号化情報を記憶するた
    めの前記外部記憶領域を備えることを特徴とする請求項
    20に記載の記録媒体装置。
  23. 【請求項23】 前記記録再生装置は、さらに、前記書
    込手段が前記暗号化情報を前記外部記憶領域に書き込む
    前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第2認
    証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する第
    1認証手段を含み、 前記記録媒体装置は、さらに、前記記録再生装置が有す
    る前記第1認証手段との間で相互に相手の装置の正当性
    を認証する前記第2認証手段を含み、 前記外部記憶領域は、第1記憶領域と、前記第1認証手
    段により相互の正当性が認証された場合のみ書込み、読
    出しが可能な第2記憶領域とから構成され、 前記書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツ
    を書き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証が
    された場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル
    鍵を書き込み、 前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号化コンテン
    ツを読み出し、第1認証手段により相互の正当性の認証
    がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から暗号化タイ
    トル鍵を読み出すことを特徴とする請求項22に記載の
    記録媒体装置。
  24. 【請求項24】 利用者とサービス提供業者との間の契
    約により利用が許可された第1記録再生装置を、契約変
    更により第2記録再生装置に変更する機種変更装置であ
    って、 前記第1記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶している第1内
    部記憶手段と、 前記第1記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶
    している第1固有情報記憶手段と、 前記第1内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツ
    を、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機
    器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する
    第1暗号化手段と、 生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶
    領域に書き込む第1書込手段と、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す第1読出手段と、 読み出された暗号化情報を、前記第1固有情報記憶手段
    に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号し
    て、復号コンテンツを生成する第1復号手段と、 生成された前記復号コンテンツを再生する第1再生手段
    とを備え、 前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための
    前記外部記憶領域を備え、 前記第2記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶するための領域
    を備えている第2内部記憶手段と、 機器固有情報を記憶するための領域を備えている第2固
    有情報記憶手段と、 前記第2内部記憶手段に記憶される前記コンテンツを、
    前記第2固有情報記憶手段に記憶される前記機器固有情
    報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する第2暗号
    化手段と、 生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶
    領域に書き込む第2書込手段と、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す第2読出手段と、 読み出された暗号化情報を、前記第2固有情報記憶手段
    に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号し
    て、復号コンテンツを生成する第2復号手段と、 生成された前記復号コンテンツを再生する第2再生手段
    とを備え、 前記機種変更装置は、 前記第1固有情報記憶手段に記憶されている機器固有情
    報を読み出し、前記第1固有情報記憶手段に記憶されて
    いる機器固有情報を削除する第3読出手段と、 読み出した前記機器固有情報を前記第2固有情報記憶手
    段に書き込む第3書込手段とを備えることを特徴とする
    機種変更装置。
  25. 【請求項25】 前記第1記録再生装置は、さらに、 前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶
    している第1条件記憶手段と、 前記第1条件記憶手段に記憶されている前記利用条件情
    報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されているか
    否かを判定する第1条件判定手段とを含み、 前記第2記録再生装置は、さらに、 前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶
    するための領域を備えている第2条件記憶手段と、 前記第2条件記憶手段に記憶される前記利用条件情報に
    基づいて、前記第2内部記憶手段に記憶される前記コン
    テンツの利用が許諾されているか否かを判定する第2条
    件判定手段とを含み、 前記第3読出手段は、さらに、前記第1条件記憶手段に
    記憶されている前記利用条件情報を読み出し、前記第1
    条件記憶手段に記憶されている前記利用条件情報を削除
    し、 前記第3書込手段は、読み出された前記利用条件情報
    を、前記第2条件記憶手段に書き込むことを特徴とする
    請求項24に記載の機種変更装置。
  26. 【請求項26】 前記第1記録再生装置及び前記第2記
    録再生装置は、それぞれ、前記機種変更装置に、ネット
    ワークを介して、接続されており、 前記第3読出手段は、ネットワークを介して、前記第1
    固有情報記憶手段に記憶されている機器固有情報を読み
    出し、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている機器
    固有情報を削除し、 前記第3書込手段は、読み出した前記機器固有情報を、
    ネットワークを介して、前記第2固有情報記憶手段に書
    き込むことを特徴とする請求項24に記載の機種変更装
    置。
  27. 【請求項27】 利用者とサービス提供業者との間の契
    約により利用が許可された記録再生装置を解約する機種
    変更装置であって、 前記記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記
    憶手段と、 前記記録再生装置に固有の機器固有情報及び前記契約に
    係る契約情報を予め記憶しており、前記機器固有情報
    は、前記契約情報から独立している固有情報記憶手段
    と、 前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、
    前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
    報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手
    段と、 生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶
    領域に書き込む書込手段と、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す読出手段と、 読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記
    憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復
    号コンテンツを生成する復号手段と、 生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを
    備え、 前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための
    前記外部記憶領域を備え、 前記機種変更装置は、 前記固有情報記憶手段に記憶されている契約情報を読み
    出す読出手段と、 読み出した前記契約情報に係る契約を解約処理する解約
    手段とを備えることを特徴とする機種変更装置。
  28. 【請求項28】 利用者と第1サービス提供業者との間
    で締結された記録再生装置の利用に係る第1契約を、前
    記利用者と第2サービス提供業者との間の第2契約に変
    更する機種変更装置であって、 前記記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記
    憶手段と、 前記記録再生装置に固有の機器固有情報及び前記第1契
    約に係る第1契約情報を記憶しており、前記機器固有情
    報は、前記第1契約情報から独立している固有情報記憶
    手段と、 前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、
    前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
    報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手
    段と、 生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶
    領域に書き込む書込手段と、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す読出手段と、 読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記
    憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復
    号コンテンツを生成する復号手段と、 生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを
    備え、 前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための
    前記外部記憶領域を備え、 前記機種変更装置は、 前記固有情報記憶手段に記憶されている第1契約情報を
    読み出す読出手段と、 読み出した前記第1契約情報に係る第1契約を解約処理
    し、前記第2契約の締結処理をし、前記第2契約に係る
    第2契約情報を生成する契約変更解約手段と、 生成された第2契約情報を前記固有情報記憶手段に書き
    込み、前記固有情報記憶手段に記憶されている第1契約
    情報を削除する書込手段とを備えることを特徴とする機
    種変更装置。
  29. 【請求項29】 利用者とサービス提供業者との間の契
    約により利用が許可された第1記録再生装置を、契約変
    更により第2記録再生装置に変更する機種変更方法であ
    って、 前記第1記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶している第1内
    部記憶手段と、 前記第1記録再生装置に着脱可能であり、前記利用者に
    固有の機器固有情報を予め記憶している第1固有情報記
    憶手段と、 前記第1内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツ
    を、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機
    器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する
    第1暗号化手段と、 生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶
    領域に書き込む第1書込手段と、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す第1読出手段と、 読み出された暗号化情報を、前記第1固有情報記憶手段
    に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号し
    て、復号コンテンツを生成する第1復号手段と、 生成された前記復号コンテンツを再生する第1再生手段
    とを備え、 前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための
    前記外部記憶領域を備え、 前記機種変更方法は、前記第1記録再生装置から前記第
    1固有情報記憶手段を抜き出すステップと、 抜き出した前記第1固有情報記憶手段を前記第2記録再
    生装置に装着するステップとを含み、 前記第2記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶するための領域
    を備えている第2内部記憶手段と、 前記第2内部記憶手段に記憶される前記コンテンツを、
    前記第1固有情報記憶手段に記憶される前記機器固有情
    報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する第2暗号
    化手段と、 生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶
    領域に書き込む第2書込手段と、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す第2読出手段と、 読み出された暗号化情報を、前記第1固有情報記憶手段
    に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号し
    て、復号コンテンツを生成する第2復号手段と、 生成された前記復号コンテンツを再生する第2再生手段
    とを備えることを特徴とする機種変更方法。
  30. 【請求項30】 デジタル著作物であるコンテンツを着
    脱可能な記録媒体装置に記録し再生する記録再生装置に
    おいて用いられる記録再生方法であって、 前記記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記
    憶手段と、 前記記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶して
    いる固有情報記憶手段とを備え、 前記記録再生方法は、 前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、
    前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
    報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化ス
    テップと、 生成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部
    記憶領域に書き込む書込ステップと、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す読出ステップと、 読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記
    憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復
    号コンテンツを生成する復号ステップと、 生成された前記復号コンテンツを再生する再生ステップ
    とを含み、 前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための
    前記外部記憶領域を備えることを特徴とする記録再生方
    法。
  31. 【請求項31】 デジタル著作物であるコンテンツを着
    脱可能な記録媒体装置に記録し再生する記録再生装置に
    おいて用いられる記録再生プログラムであって、 前記記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記
    憶手段と、 前記記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶して
    いる固有情報記憶手段とを備え、 前記記録再生プログラムは、 前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、
    前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
    報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化ス
    テップと、 生成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部
    記憶領域に書き込む書込ステップと、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す読出ステップと、 読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記
    憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復
    号コンテンツを生成する復号ステップと、 生成された前記復号コンテンツを再生する再生ステップ
    とを含み、 前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための
    前記外部記憶領域を備えることを特徴とする記録再生プ
    ログラム。
  32. 【請求項32】 デジタル著作物であるコンテンツを着
    脱可能な記録媒体装置に記録し再生する記録再生装置に
    おいて用いられる記録再生プログラムを記録しているコ
    ンピュータ読み取り可能なプログラム記録媒体であっ
    て、 前記記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記
    憶手段と、 前記記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶して
    いる固有情報記憶手段とを備え、 前記記録再生プログラムは、 前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、
    前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
    報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化ス
    テップと、 生成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部
    記憶領域に書き込む書込ステップと、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す読出ステップと、 読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記
    憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復
    号コンテンツを生成する復号ステップと、 生成された前記復号コンテンツを再生する再生ステップ
    とを含み、 前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための
    前記外部記憶領域を備えることを特徴とするプログラム
    記録媒体。
  33. 【請求項33】 デジタル著作物を記録し、再生するデ
    ジタル著作物保護システムであって、記録再生装置と、
    可搬型の記録媒体装置とを含み、 前記記録媒体装置は、情報を記憶するための外部記憶領
    域を備え、前記記録再生装置に装着され、 前記記録再生装置は、 デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記
    憶手段と、 前記記録再生装置が属し、同一属性を有する記録再生装
    置群に固有の機器固有情報を予め記憶している固有情報
    記憶手段と、 前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、
    前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情
    報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手
    段と、 生成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部
    記憶領域に書き込む書込手段と、 前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化
    情報を読み出す読出手段と、 読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記
    憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復
    号コンテンツを生成する復号手段と、 生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを
    備えることを特徴とするデジタル著作物保護システム。
JP2002199141A 2001-07-09 2002-07-08 デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置 Expired - Lifetime JP4287097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002199141A JP4287097B2 (ja) 2001-07-09 2002-07-08 デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001208532 2001-07-09
JP2001-208532 2001-07-09
JP2002199141A JP4287097B2 (ja) 2001-07-09 2002-07-08 デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003131950A true JP2003131950A (ja) 2003-05-09
JP4287097B2 JP4287097B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=26618403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002199141A Expired - Lifetime JP4287097B2 (ja) 2001-07-09 2002-07-08 デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4287097B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005063399A (ja) * 2003-07-30 2005-03-10 Mieko Tsuyusaki ファイル/キー/データ管理システム
JP2005135367A (ja) * 2003-10-06 2005-05-26 Mieko Tsuyusaki 著作権保護システム及び該プログラムを記録した記録媒体
JP2005293379A (ja) * 2004-04-01 2005-10-20 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 携帯端末装置及びコンテンツ記録方法
JP2006050623A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Irdeto Access Bv 権利データオブジェクトを提供する方法
JP2007510207A (ja) * 2003-10-29 2007-04-19 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー ユーザにコンテンツを割り当てる方法
WO2007049654A1 (ja) 2005-10-26 2007-05-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. データ処理装置
JP2007257635A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Sandisk Il Ltd メモリカードの使用を制御する装置と方法
JP2008118265A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Fujitsu Ltd 情報処理装置
US7505955B2 (en) 2004-12-10 2009-03-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Information terminal and content storage/playback method
JP2009135901A (ja) * 2007-09-14 2009-06-18 Silicon Storage Technology Inc リムーバブルカード及び移動無線通信装置
JP2010506542A (ja) * 2006-10-10 2010-02-25 クゥアルコム・インコーポレイテッド 相互認証のための方法および装置
US7810162B2 (en) 2004-03-29 2010-10-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for playing back content based on digital rights management between portable storage and device, and portable storage for the same
US7925895B2 (en) 2005-02-22 2011-04-12 Kyocera Mita Corporation Data management apparatus, data management method, and storage medium
WO2011052293A1 (ja) * 2009-10-28 2011-05-05 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ コンテンツ制御装置及びコンテンツ制御方法
JP2011198255A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Nomura Research Institute Ltd コンテント保護装置
JP2012506583A (ja) * 2008-10-23 2012-03-15 エスティー‐エリクソン、ソシエテ、アノニム メモリデバイスにデータを格納する方法およびそのようなデータを処理する処理デバイス
WO2022180877A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報処理システム、機器、およびサーバ

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005063399A (ja) * 2003-07-30 2005-03-10 Mieko Tsuyusaki ファイル/キー/データ管理システム
JP4588991B2 (ja) * 2003-07-30 2010-12-01 美恵子 露崎 ファイル類管理システム
JP2005135367A (ja) * 2003-10-06 2005-05-26 Mieko Tsuyusaki 著作権保護システム及び該プログラムを記録した記録媒体
JP4638158B2 (ja) * 2003-10-06 2011-02-23 美恵子 露崎 著作権保護システム
JP2007510207A (ja) * 2003-10-29 2007-04-19 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー ユーザにコンテンツを割り当てる方法
US7810162B2 (en) 2004-03-29 2010-10-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for playing back content based on digital rights management between portable storage and device, and portable storage for the same
JP4497353B2 (ja) * 2004-04-01 2010-07-07 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 携帯端末装置及びコンテンツ記録方法
JP2005293379A (ja) * 2004-04-01 2005-10-20 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 携帯端末装置及びコンテンツ記録方法
JP2006050623A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Irdeto Access Bv 権利データオブジェクトを提供する方法
US7505955B2 (en) 2004-12-10 2009-03-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Information terminal and content storage/playback method
US7925895B2 (en) 2005-02-22 2011-04-12 Kyocera Mita Corporation Data management apparatus, data management method, and storage medium
WO2007049654A1 (ja) 2005-10-26 2007-05-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. データ処理装置
JP4866858B2 (ja) * 2005-10-26 2012-02-01 パナソニック株式会社 データ処理装置及び処理方法
JP2007257635A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Sandisk Il Ltd メモリカードの使用を制御する装置と方法
US8787973B2 (en) 2006-03-20 2014-07-22 Sandisk Il Ltd. Device and method for controlling usage of a memory card
JP4707069B2 (ja) * 2006-03-20 2011-06-22 サンディスク アイエル リミティド メモリカードの使用を制御する装置と方法
JP2010506542A (ja) * 2006-10-10 2010-02-25 クゥアルコム・インコーポレイテッド 相互認証のための方法および装置
US9112860B2 (en) 2006-10-10 2015-08-18 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for mutual authentication
US8892887B2 (en) 2006-10-10 2014-11-18 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for mutual authentication
JP2013017197A (ja) * 2006-10-10 2013-01-24 Qualcomm Inc 相互認証のための方法および装置
JP2008118265A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Fujitsu Ltd 情報処理装置
US8306230B2 (en) 2006-11-01 2012-11-06 Fujitsu Semiconductor Limited Information processing apparatus playing encrypted content distributed through network
JP2009135901A (ja) * 2007-09-14 2009-06-18 Silicon Storage Technology Inc リムーバブルカード及び移動無線通信装置
JP2012506583A (ja) * 2008-10-23 2012-03-15 エスティー‐エリクソン、ソシエテ、アノニム メモリデバイスにデータを格納する方法およびそのようなデータを処理する処理デバイス
US8607068B2 (en) 2008-10-23 2013-12-10 St-Ericsson Sa Method of storing data in a memory device and a processing device for processing such data
KR101348329B1 (ko) * 2009-10-28 2014-01-08 가부시키가이샤 엔.티.티.도코모 콘텐츠 제어 장치 및 콘텐츠 제어 방법
JP2011097261A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Ntt Docomo Inc コンテンツ制御装置及びコンテンツ制御方法
WO2011052293A1 (ja) * 2009-10-28 2011-05-05 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ コンテンツ制御装置及びコンテンツ制御方法
JP2011198255A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Nomura Research Institute Ltd コンテント保護装置
WO2022180877A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報処理システム、機器、およびサーバ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4287097B2 (ja) 2009-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100939861B1 (ko) 디지털저작물 보호시스템, 기록재생장치, 기록매체장치
US7930558B2 (en) Data recorder restoring original data allowed to exist only uniquely
US6999948B1 (en) Memory card
US7945517B2 (en) Data distribution system and recording device for use therein
US7219227B2 (en) Data distribution system and recording device and data provision device used therefor
US20020034302A1 (en) Data terminal device that can easily obtain and reproduce desired data
US7134026B2 (en) Data terminal device providing backup of uniquely existable content data
US7243242B2 (en) Data terminal device capable of continuing to download encrypted content data and a license or reproduce encrypted content data with its casing in the form of a shell closed
JP4287097B2 (ja) デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置
US20040010467A1 (en) Content data storage
US20050120232A1 (en) Data terminal managing ciphered content data and license acquired by software
KR20060046678A (ko) 콘텐츠 공유 시스템, 콘텐츠 재생 장치, 콘텐츠 기록 장치,그룹 관리 서버, 프로그램, 콘텐츠 재생 제어 방법
WO2002042966A1 (fr) Terminal de donnees capable de transferer des donnees de contenu chiffre et une licence acquises par l'intermediaire d'un logiciel
JP4553472B2 (ja) データ端末装置
JP2002094500A (ja) データ端末装置
JP2002099509A (ja) 携帯端末装置
JP2002009763A (ja) データ再生装置、それを用いた端末装置、および再生方法
JP2002091456A (ja) 携帯電話機およびそれに用いるアダプタ
JP2002099743A (ja) データ再生装置およびライセンス管理方法
JP2002026890A (ja) データ記録装置、およびデータ再生装置
JP2002099342A (ja) コンテンツ端末回路および端末装置
JP2002077133A (ja) データ記録装置およびデータ端末装置
JP2002091923A (ja) データ再生装置およびデータ端末装置
JP2002026900A (ja) データ再生装置、それを用いた端末装置、および再生方法
JP2002288448A (ja) ライセンス記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090326

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4287097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term