JP2003131182A - 光導波路型光素子およびその製造方法 - Google Patents

光導波路型光素子およびその製造方法

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JP2003131182A JP2001328420A JP2001328420A JP2003131182A JP 2003131182 A JP2003131182 A JP 2003131182A JP 2001328420 A JP2001328420 A JP 2001328420A JP 2001328420 A JP2001328420 A JP 2001328420A JP 2003131182 A JP2003131182 A JP 2003131182A
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Shiro Shichijo
司朗 七条
Yasuo Oeda
靖雄 大枝
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、周期分極反転構造などの微
細構造を消失することなくまた基板へのダメージを少な
い方法で光導波路を形成し、光損傷対策のヒータが不要
で、室温動作でも安定した波長変換を実現できる光素子
を提供することである。 【構成】強誘電体基板10となる非線型光学結晶として
ネオブ酸カリウム(KN)を用い、周期的180度分極反
転を電界印加法により作製する。周期分極構造を作製し
た後に支持基板20の上に接着剤で貼り付けた後、精密
研磨によりネオブ酸カリウム結晶の厚みが5μmになる
まで研磨する。さらにその後、TiO2誘電体膜40をリフ
トオフ法により作製し、強誘電体基板薄板10上に誘電
体薄膜40が装荷され、該誘電体薄膜直下に3次元導波
路が形成された光導波路型光素子が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力光の波長を別
の波長を持つ光に変換できる波長変換素子や変調器など
になる光導波路型光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いた通信分野では、大容
量で高速なデータ伝送が要求される。特に波長多重(W
DM)や光時分割多重(OTDM)は光ファイバの伝送
容量を格段に増加できる点で有望視されており、複数の
キャリア波長を精度良く制御するための波長制御技術や
あるキャリア波長を別のキャリア波長に変換する波長変
換技術が重要になる。
【0003】たとえば既設の光通信ネットワークでは、
光ファイバの損失が少ない1.3μm帯をキャリア波長
とした単一波長の光伝送が主流であり、一般には都市内
の電話通信網を置換する目的で敷設されている。一方、
都市間を結ぶ幹線系の光通信ネットワークでは、波長多
重伝送に好適な1.5μm帯をキャリア波長とした波長
多重の光伝送が主流である。
【0004】両者の光通信ネットワークを接続する場
合、キャリア波長が互いに異なるため、一方のネットワ
ークに流れる光信号をいったん電気信号に変換し、他方
のネットワークに適合するキャリア波長を用いた光信号
に変換する必要がある。すると、光通信の性能が電気信
号処理の能力によって制限されてしまう。そこで、一方
のネットワークのキャリア波長を他方のネットワークの
キャリア波長に直接に変換できれば、電気信号処理が介
在しなくなり、光通信の高い性能を有効に維持できる。
そのため、キャリア波長を変換するための光ミキシング
技術が不可欠となる。こうした波長変換では、非線形光
学効果による第2高調波発生(SHG)、和周波発生
(SFG)、差周波発生(DFG)、パラメトリック変
換、などを利用するため、非線形光学効果の高い材料が
望まれる。
【0005】関連する先行技術として、特開平10−2
13826号、特開2000−10130号などがあ
る。関連する論文として、文献1(Ming-Hsien CHOU,et
al.,IEICE TRANS. ELECTRON., VOL. E83-C,NO.6,p.869,
JUNE 2000)、文献2(C.Q.Xu,et al.,Journal Applied
Physics, VOL.87, NO.7, 2000)、文献3(栗原,固体物
理,p.75,Vol.29,No.1,1994)、文献4(古川,佐藤,日本結
晶成長学会誌,p.277,Vol.17,No.3&4,1990)などがある。
【0006】文献1では、導波路構造を持つPPLN(p
eriodically-poled lithium niobate:周期分極ニオブ
酸リチウム)素子を用いた差周波発生による光ミキシン
グについて記載されている。文献2では、ニオブ酸リチ
ウムLiNbO3 を用いたQPM(Quasiphase Matchin
g:疑似位相整合)素子は、高強度の光が入射すると、
フリーキャリア吸収によって局部的に電界が生じ、非線
形光学定数が大きく変動する光損傷(Photorefractive d
amage)について記載されている。文献3,4もニオブ酸
リチウムに関する。
【0007】このように波長変換を行う場合、従来から
非線形光学効果の高いニオブ酸リチウムを使用すること
が多い。ニオブ酸リチウムは、文献2でも言及されてい
るように、光入射開始からの時間経過とともに分単位で
疑似位相整合波長が大きくシフトしてしまい、波長変換
された出力光の強度が大きく変動する。こうした強度変
動の大きさや周期は不規則で、人為的な制御がほとんど
不可能であり、応用上の短所となっている。ただニオブ
酸リチウムの光損傷は結晶温度を80℃〜200℃程度
に高く保持することによって緩和できることが判明して
おり、その対策として結晶加熱用のヒータが不可欠とな
る。
【0008】しかしながら、こうしたヒータの存在は光
通信などへ応用する際に装置の大型化、複雑化、消費電
力の増加を招く。またネオブ酸カリウムは非線形光学効
果が大きいのみでなく、光損傷効果が著しく低い材料で
ある。ネオブ酸カリウムを光通信帯の波長変換として使
用するには、周期分極反転構造を作成しQPMを行う必
要がある。また変換効率を向上させるためには導波路化
することが必要である。
【0009】ニオブ酸カリウム結晶は相転移温度が20
0℃付近に存在し、ネオブ酸リチウム結晶の導波路作製
法として知られている、チタンやZnの元素拡散法は使
用できない。また低温プロセスであるプロトン交換など
の簡便な手法でも導波路を作製することはできない。導
波路作成法としてはHe+イオン打ち込みによる導波路
作成法が知られている(Strohkendl et.al.; J.Appl.Phy
s.,Vol69,No1,84(1991))。加速度2MeV、4Doseの照射
量で波長980nmの基本波の第二高調波(SHG:波
長490nm)発生、あるいは波長860nmの基本波
から波長430nmのSHG光発生用導波路として報告
されている。(Pliska et.al.; J.Appl.Phys.Vol.84,No.
3,1186(1998)) これら基本波の波長が1μm以下の光に対しては伝播損
失は小さいが基本波の波長が長くなると基板へのトンネ
リング効果により伝播損失が大きくなる。波長1.55
μmの基本波に対しての伝播損失は10dB/cm以上
となり殆ど導波路として機能しない。
【0010】また打ち込みエネルギーが高いため基板に
対するダメーが発生し非線形光学効果の減少を生じると
いった問題もある。またネオブ酸カリウム結晶は分極反
転電圧がネオブ酸リチウム結晶などに比べて著しく低い
電圧で反転現象を生じてしまうため、電荷を持ったイオ
ンを注入する際、基板が帯電し分極反転構造が部分的に
あるいは全面で消失してしまい周期分極反転構造を有す
る導波路作成法としては使用できない。(Pliska et.a
l.; J.Opt.Soc.Am.B, Vol15, No2, 628, 1998)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、周期
分極反転構造などの微細構造を消失することなくまた基
板へのダメージを少ない方法で光導波路を形成し、光損
傷対策のヒータが不要で、室温動作でも安定した波長変
換を実現できる光素子を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、強誘電体基板
薄板上に誘電体薄膜が装荷され、該誘電体薄膜直下に3
次元導波路が形成されたことを特徴とする光導波路型光
素子である。この光導波路型光素子は、波長λpの第1
入力光および波長λsの第2入力光に関して、式(1)
または式(2)の関係が成立するように、波長λLの出
力光を発生する光素子である。
【0013】 1/λL = 2/λp − 1/λs …(1) 1/λL = 1/λp − 1/λs …(2) また前記強誘電体は分極が周期的に配列した周期分極反
転構造を有することを特徴とした光導波路型光素子であ
る。ここで用いる前記強誘電体の材料はネオブ酸カリウ
ムであることが好ましい。この場合、前記誘電体薄膜は
Ta2O5もしくはTiO2であることが好ましい。また本発明
は、強誘電体基板を光学基板に装着し、前記強誘電体基
板を所定の厚みに研磨した後、強誘電体基板上にストラ
イプ状に誘電体薄膜を装荷する工程を含む上記の光導波
路型光素子の製造方法である。本発明の光導波路は強誘
電体で形成されるため波長変換素子として、あるいは電
気効果を用いた導波路型位相変調器などとしても用いる
ことができる。
【0014】本発明に従えば、バルク型の光素子では複
数の光路について波長変換が可能になるため、マルチチ
ャネル型の光ミキサを容易に実現できる。また、光素子
を製造する場合、分極反転処理において分極反転の深さ
はニオブ酸リチウムよりもニオブ酸カリウムの方が深く
形成できるため、バルク型ではニオブ酸カリウムを使用
することが好ましい。3次元導波路を形成する手法とし
て、2次元導波路上に空気より屈折率の高い材料でスト
ライプ状のラインを形成し、ストライプ下の領域の実効
屈折率とそれストライプのない領域の実効屈折率の差を
利用して横方向の閉じ込めを利用した装荷型3次元導波
路の形成法が知られている。(西原 浩、他 著「光集積
回路」株式会社オーム社 昭和60年発行) これらの方法として2次元導波路を形成する必要がある
が、基板上に有機高分子をスピンコートした有機導波
路、や無機材料では単結晶基板上に組成比を若干変えて
薄膜をスッパッタもしくは液相エピタキシャル成長する
ことにより2次元導波路を形成する方法が知られてい
る。しかしながらネオブ酸カリウム結晶はこうした手法
が困難であるため均質な2次元導波路を形成することは
困難である。ネオブ酸カリウム結晶の2次元導波路を作
製する方法として、筆者らはネオブ酸カリウム結晶10
を極薄板研磨し、かつ屈折率の高い誘電体膜40をスト
ライプ状に装荷することによりストライプの厚みとネオ
ブ酸カリウムの板厚が制御された図1に示すような3次
元導波路が形成できることを見出した。この工程を説明
する。図7に示すように研磨用基板として支持基板20
の上に導波路形成用ネオブ酸カリウム結晶からなる強誘
電体基板10、およびヤトイ用のダミー結晶11として
ネオブ酸カリウム結晶を貼り付ける。この際ヤトイ用の
ダミー結晶11は研磨スピードを同じにするため導波路
用強誘電体基板となるネオブ酸カリウム結晶と同じカッ
ト角のものを使用することが望ましい。その後通常の研
磨工程により薄く研磨を行いネオブ酸カリウム結晶の厚
みが10〜5μm程度になるまで研磨を行う。支持基板
20としてネオブ酸カリウム結晶よりも屈折率の低い材
料を用いることが望ましい。たとえば光学ガラスBK7な
どを使用するが、同一材質であるネオブ酸カリウムその
ものを用いても良い。強誘電体の導波路用基板として周
期的分極反転を施した結晶基板を同様に使用することも
可能である。研磨終了後通常のフォトリソグラフィ工程
により、図1に示すように導波路用ネオブ酸カリウム結
晶からなる強誘電体基板10上にストライプ状に誘電体
膜40を蒸着し、装荷用ストライプを形成する。この誘
電体膜としては、Ta2O5やTiO2などの屈折率の高い誘電
体が望ましい。
【0015】3次元導波路形成の条件を簡単な等価屈折
率法によって計算する(たとえば、岡本勝就著 「光導
波路の基礎」 株式会社コロナ社 1992)。3次元
導波路を図6に示すようにストライプ領域5とストライ
プがない領域6の2つの領域で縦方向のスラブ導波路の
実効屈折率を計算する。さらに次に横方向にはこの2つ
の実効屈折率の材料が厚みWの2次元導波路を形成する
として横方向の実効屈折率を計算する。支持基板20の
材料として光学ガラスBK7、強誘電体基板10となる導
波路用材料としてスラブ導波路に垂直方向がc軸方向の
ネオブ酸カリウム結晶(厚みTc=5μm)、装荷ストラ
イプとなる誘電体膜40としてTa2O5誘電体薄膜(幅W、
厚さTs=0.6μm)を仮定している。それぞれ断面
5、6のスラブ導波路での光強度分布を図2に示す。
図2中の5、6は図6のそれぞれ断面5、6の光強度分
布を示している。領域5では装荷ストライプ領域(屈折
率高い)に光の染み出しが大きいため実効屈折率2.0
9648は領域6の実効屈折率2.09457に比べて
高くなる。この実効屈折率を用いて、横方向の閉じ込め
状態について厚みWの3層スラブ導波路として横方向の
光強度分布を計算したものを図3に示した。装荷ストラ
イプの幅6μmの場合モードフィールド径は通信用シン
グルモードファイバのモード径と一致する。c軸方向の
ネオブ酸カリウム結晶の厚みTc=5μmとした場合、Ta2
O5装荷ストライプ厚みを0.6μmと一定にし、装荷ス
トライプ幅Wを変えた場合の光導波路の実効屈折率の変
化を図4に示す。このようにネオブ酸カリウム結晶を基
板に貼り付け、結晶厚みを精密研磨により10ミクロン
以下にし高い屈折率材質をストライプ状に装荷すること
により3次元導波路を形成することがわかった。このよ
うな方法で作製すると、イオン打ち込み法等のような高
いエネルギーを必要としないため、基板に対するダメー
ジが少なく非線形定数の低下もない。またネオブ酸カリ
ウム結晶は分極の反転する反転電圧が他の材料に対して
1桁以上低いため、イオン打ち込みによるチャージアッ
プ、局所応力の発生等により容易に分極が反転、デポー
ルしやすいといった問題があるが、本発明を利用すれば
周期的分極反転を有する材質にも導波路を作製すること
が可能となる利点も有する。本手法により周期分極反転
構造を有するネオブ酸カリウム結晶に光通信帯波長1.
55μmで損失の少なく、基板に対するダメージも少な
くまた周期分極反転構造を消失することなく光導波路を
形成できるため、差周波発生による広帯域で高効率な一
括波長変換が可能となった。なお強誘電体基板と誘電体
薄膜の厚さは随時設計で決められる。強誘電体の厚さは
0.1mm〜1mmが好ましく、誘電体薄膜の厚さは4
μm〜10μmが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】(第一の実施形態)図5は本発明
の一実施形態である。強誘電体基板10となる非線型光
学結晶としてネオブ酸カリウム(KN)を用い、厚み0.
5mmのz(c)カット−y(b)伝播基板上に周期Λ
1=16.6μmで周期的180度分極反転を電界印加
法により作製する。周期分極構造を作製した後に支持基
板20の上に接着剤で貼り付けた後、精密研磨によりネ
オブ酸カリウム結晶の厚みが5μmになるまで研磨す
る。さらにその後、TiO2誘電体膜40(厚み0.6μ
m)をリフトオフ法により作製する。入射面はb軸面と
し、入射面13、出射面14は光学研磨を行い1.55
μmに対して無反射となる光学多層膜をコーテイングし
ている。
【0017】ポンプ光は波長λp=0.78μmの単一
モード半導体レーザ21を用い、図面縦方向の偏光(TM
偏波)の光で出射される。ポンプ光は集光レンズ31を
通して光軸2を通り、ダイクロイックミラー25で90
度反射され、集光レンズ32を通貨して導波路上に集光
入射する。ポンプ光は結晶中央にビームウエストを結ぶ
ように集光レンズ31の位置を調整する。光ファイバ2
6から出射された波長λs=1.545μmの信号光は
コリメートレンズ30を通過した後、ダイクロイックミ
ラー25を全透過し、集光レンズ32により光導波路上
に集光入射される。ポンプ光の光軸は信号光の光軸と共
軸となるように調整される。入射された信号光λs=
1.545μmとポンプλp=0.78μmにより 1/λL = 1/λp − 1/λs なる関係式で変換光λLが発生する。また波長0.78
μmのポンプ光を使用する代りに同じ周期分極反転導波
路を利用して1.56μmの波長を入射し第二高調波発
生により0.78μmの光を発生させさらにλsとの差
周波を実現するカスケード波長変換を利用することも可
能である。このようにネオブ酸カリウムに対して導波路
化が可能となったため、変換効率の向上が可能となりバ
ルクの結晶では−30dB〜−40dBの変換効率であっ
たが、−10dBの変換効率に向上できた。ネオブ酸カ
リウム結晶を用いて光損傷がなく室温動作が可能で、変
換効率の高い波長変換素子を得ることが可能となった。
【0018】(第二の実施形態)以上の実施形態は非線
形光学効果を利用した波長変換素子に応用した例である
が、強誘電体基板は電気光学効果等も有しているため電
気光学効果を利用した光導波路デバイスにも適用可能で
ある。特にネオブ酸カリウム結晶は大きな電気光学効果
を有しているため、これらを利用したバルク型光変調器
なども報告され、駆動電圧20V程度の通常より1桁低
い低電圧駆動が報告されている。しかしながらネオブ酸
カリウム結晶はチタン拡散法、プロトン交換法などによ
る導波路形成ができないため、導波路化ができず、光通
信用の光変調器などを作製することができなかった。
【0019】第二の実施形態として、ネオブ酸カリウム
結晶の電気光学効果を利用した光導波路型位相変調器の
構成を図8に示した。ネオブ酸カリウム結晶の大きな電
気光学効果r42を利用するために、光の進行方向がb
−c軸面内45度となるように切り出す。結晶長さは2
mmから3mm程度である。実施形態1と同様に支持基
板20の上に接着剤で貼り付けた後、精密研磨によりネ
オブ酸カリウム結晶の厚みが5μmになるまで研磨す
る。さらにその後、TiO2誘電体膜40からなるスト
ライプ(厚み0.6μm)をリフトオフ法により作製す
る。入射面はb軸面とし、入射面13、出射面14は光
学研磨を行い1.55μmに対して無反射となる光学多
層膜をコーテイングしている。
【0020】更に主面(a軸)上に誘電体膜40からな
るストライプを挟み込むように金属電極50,51を形
成する。金属電極50,51の間に電界を印可すること
によりb軸方向の電界が発生する。このため電気光学効
果r42を通してc軸方向の屈折率が変化するため、T
Eモードは位相の変調を生じることになる。このように
ネオブ酸「カリウム結晶を導波路化し電界を印加するこ
とにより電界分布と光のモード分布の重なりが良好とな
るためにきわめて低電圧化が可能となる。
【0021】(第三の実施形態)第3の実施形態として
マッハツエンダー型光変調器に適応した例を図9に示
す。実施形態1と同様に支持基板の上に接着剤で貼り付
けた後、精密研磨によりネオブ酸カリウム結晶の厚みが
5μmになるまで研磨する。さらにその後、マッハツエ
ンダー干渉型導波路をTiO2誘電体膜40のストライプ
(厚み0.6μm)をリフトオフ法により作製する。干
渉計の一方のアーム52に電界を印加するため導波路5
2をはさんで電極50、51を形成する。電極50,5
1に電界を印加することにより、アーム52、とアーム
53の光に位相差πを生じたとき合波した時に導波路漏
洩モート゛となり出力光は0となる。また位相差2πの時に
出力1となる。このように電圧を印加することにより高
速に光を変調できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で得られる波長変換素子の概念斜視図で
ある。
【図2】スラブ導波路での光強度分布を示す図である。
【図3】スラブ導波路での横方向での光強度分布を示す
図である。
【図4】装荷層幅(ストライプ幅)と実効屈折率との関
係を示す図である。
【図5】本発明の第一実施形態を示す図である。
【図6】本発明の波長変換素子の光導波路のモデル図で
ある。
【図7】本発明を構成する強誘電体基板を研磨する図で
ある。
【図8】本発明の第二実施形態を示す図である。
【図9】本発明の第三実施形態を示す図である。
【符号の説明】
2・・光軸 、 10・・ 強誘電体基板 、 11・・ダ
ミー結晶、13・・入射面、 14
・・出射面、20 ・・支持基板、 2
1・・半導体レーザ、25・・ ダイクロミックミラ
ー、 26・・光ファイバー 、30・・コリメート
レンズ、 31、32・・集光レンズ、40・
・誘電体膜、 50,51・・ 電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 6/12 J Fターム(参考) 2H047 KA02 KA04 KA11 KA12 KB04 LA00 LA18 NA08 PA03 PA21 PA24 QA01 QA04 RA08 2H079 AA02 AA12 BA03 CA05 DA03 EA05 2K002 AA02 AB12 CA02 DA06 HA19 HA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強誘電体基板薄板上に誘電体薄膜が装荷さ
    れ、該誘電体薄膜直下に3次元導波路が形成されたこと
    を特徴とする光導波路型光素子。
  2. 【請求項2】波長λpの第1入力光および波長λsの第
    2入力光に関して、式(1)または式(2)の関係が成
    立するように、波長λLの出力光を発生することを特徴
    とする請求項1記載の光導波路型光素子。 1/λL = 2/λp − 1/λs …(1) 1/λL = 1/λp − 1/λs …(2)
  3. 【請求項3】前記強誘電体は分極が周期的に配列した周
    期分極反転構造を有することを特徴とした請求項1また
    は2に記載の光導波路型光素子。
  4. 【請求項4】前記強誘電体はネオブ酸カリウムであるこ
    とを特徴とした請求項1から3のいずれかに記載の光導
    波路型光素子。
  5. 【請求項5】前記誘電体薄膜はTa2O5薄膜もしくはTiO2
    薄膜であることを特徴とした請求項4の光導波路型光素
    子。
  6. 【請求項6】強誘電体基板を光学基板に装着し、前記強
    誘電体基板を所定の厚みに研磨した後、強誘電体基板上
    にストライプ状に誘電体薄膜を装荷する工程を含む請求
    項1から5のいずれかに記載の光導波路型光素子の製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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