JP2003129954A - 流体機械用ピストンおよび流体機械 - Google Patents

流体機械用ピストンおよび流体機械

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JP2003129954A
JP2003129954A JP2001322746A JP2001322746A JP2003129954A JP 2003129954 A JP2003129954 A JP 2003129954A JP 2001322746 A JP2001322746 A JP 2001322746A JP 2001322746 A JP2001322746 A JP 2001322746A JP 2003129954 A JP2003129954 A JP 2003129954A
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piston
fluid machine
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guide wall
force
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JP2001322746A
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Fuminobu Enoshima
史修 榎島
Takayuki Kato
崇行 加藤
Seiji Katayama
誠二 片山
Masamitsu Osako
真実 大迫
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0878Pistons

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化を行うとともにセンタレス加工におけ
る高精度な加工を実現可能とすることでコストダウンを
図ることができる流体機械用ピストンを提供する。 【解決手段】 ピストン20は、圧縮機のハウジングに
形成されたシリンダボアに収容される頭部40と、前記
圧縮機の回転軸に一体回転可能に作動連結されたカムプ
レートに対してシューを介して作動連結される首部41
とを有している。ピストン20は、頭部40の下側から
首部41に向かって延在するサイドフォース受圧壁42
Aと、頭部40の上側から首部41に向かって延在する
案内壁42Bとを有している。サイドフォース受圧壁4
2Aは、前記カムプレートの回転方向先行側に偏在する
ように設けられている。また、案内壁42Bは、前記カ
ムプレートの回転方向と反対側に偏在するように設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダボアに収
容される頭部とカムプレートに対して作動連結される首
部との間に、サイドフォース受圧壁と案内壁とが設けら
れた流体機械用ピストンおよびこれを備えた流体機械に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、シリンダボアに収容
されたピストンの往復動によって冷媒の圧縮を行うピス
トン式圧縮機において、前記ピストンの軽量化を図るた
めに、該ピストンの頭部と首部との間の連結部分に肉盗
み部を設けた構成が知られている。
【0003】この構成としては、例えば、特開2000
−274350号公報に開示されたものが挙げられる。
前記構成では、前述の連結部分に相当する部分に肉盗み
部が設けられるとともに、前記連結部分において前記頭
部の下側にサイドフォース受圧壁が、また、前記頭部の
上側に案内壁がそれぞれ設けられている。前記サイドフ
ォース受圧壁は、前記ピストンを往復動させるための斜
板(カムプレート)の回転方向先行側に偏在するように
設けられている。これにより、前記サイドフォース受圧
壁によって前記シリンダボア内周面からのサイドフォー
スが有効に受け止められる。
【0004】なお、前記頭部の上側とは、流体機械の回
転軸の直上に配置された前記シリンダボアに収容される
前記頭部の姿勢を基準とした上側を意味し、前記頭部の
下側とは、同基準の下側を意味している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成では、前記案内壁が前記斜板の回転方向と反対側に偏
在するようには設けられていない。つまり、前記サイド
フォース受圧壁と前記案内壁とが前記頭部の中心軸線に
対してバランスよく配置されているとは言い難い。した
がって、この構成では、前記ピストンをセンタレス加工
によって研磨したり研削したりする際に、前記ピストン
を精度よく保持することが困難となり、加工精度を高く
確保することが困難になる。前記センタレス加工は、ワ
ークとしてのピストンの回転中心をチャッキングするこ
となく、その周面をローラ等の支持体を用いて径方向に
押圧することでピストンを加工具(砥石等)に接触させ
て研磨や研削を行う加工法である。その場合、ピストン
に対するローラ等の支持体と加工具の押し付け力(面
圧)が等しくなるほど加工精度が良くなる。しかし、上
記のように頭部中心軸線に対するバランスが悪い壁配置
にあっては、上記押し付け力が等しくなり難く、結果的
に加工精度を確保し難くなるのである。
【0006】本発明の目的は、軽量化を行うとともにセ
ンタレス加工における高精度な加工を実現可能とするこ
とでコストダウンを図ることができる流体機械用ピスト
ン及びこれを備えた流体機械を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、請求項1に記載の発明では、流体機械用ピスト
ンにおいて、頭部の上側から首部に向かって延在する案
内壁を、カムプレートの回転方向と反対側に偏在するよ
うに設けた。
【0008】この発明によれば、例えば、サイドフォー
ス受圧壁がカムプレートの回転方向先行側に偏在するよ
うに設けられるとともに案内壁が前記回転方向と反対側
に偏在しないように設けられた構成に比較して、センタ
レス加工における加工時に、流体機械用ピストンを精度
よく保持することが可能になる。これに伴なう前記流体
機械用ピストンの加工精度の向上により、前記流体機械
用ピストンを短いサイクルタイムにおいて製造すること
が可能になり、コストダウンを図ることが可能になる。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、流体機械用ピストンは、一方向にの
み移動可能な金型によって、全体が一体成形されてい
る。この発明によれば、流体機械用ピストンを、例え
ば、ダイカスト法によるワンピース構造とすることが可
能になる。したがって、例えば、流体機械用ピストンを
2ピース構造とすることで頭部と首部との間の部分を中
空状とした場合に比較して、流体機械用ピストンを構成
する部材同士の接合工程を設ける必要がないため、製造
コストを低減することが可能になる。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の発明において、前記サイドフォース受圧壁
と前記案内壁とは、補強部によって連結されている。こ
の発明によれば、補強部によって流体機械用ピストンの
剛性が向上する。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、流体機械用ピストンは、前記サイド
フォース受圧壁と前記案内壁と前記補強部とで構成され
る部分の、前記頭部の軸線に対する直交平面での断面形
状が略S字状とされている。
【0012】この発明によれば、例えば、ダイカスト法
によって流体機械用ピストンを成形する場合に、前記流
体機械用ピストンを金型から離型させる際の金型の移動
方向を一方向に設定することが容易になる。したがっ
て、金型の構造を簡単にすることが容易になるため、コ
ストダウンを図りやすくなる。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれか一項に記載の発明において、前記回転軸の回
転方向が時計回りとなる側から前記回転軸の軸線方向に
見た状態で、前記回転軸の軸心と前記頭部の軸心とを通
る仮想直線と、前記頭部の外周面との交点のうち前記回
転軸の軸心から遠い方の交点を12時の位置とするとと
もに、前記サイドフォース受圧壁の周面を少なくとも4
〜6時の位置に亘るように、かつ、前記案内壁の周面を
少なくとも10〜12時の位置に亘るように設けた。
【0014】この発明によれば、前記サイドフォース受
圧壁によって前記シリンダボア内周面からのサイドフォ
ースが有効に受け止められる。請求項6に記載の発明で
は、流体機械は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の
流体機械用ピストンを備えている。
【0015】この発明によれば、ハウジングに形成され
たシリンダボアと、該シリンダボアに収容されたピスト
ンとを備えた流体機械において、請求項1〜5のいずれ
か一項に記載の発明の効果を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図5に従って説明する。図1は、車両空調装置に適用
される流体機械としての片頭ピストン式可変容量型圧縮
機(以下、単に圧縮機という)Cを示したものである。
なお、図1では、図面左方を圧縮機Cの前方、右方を後
方としている。
【0017】圧縮機Cにおいて、フロントハウジング1
1は、センタハウジングとしてのシリンダブロック12
の前端部に接合固定されている。リヤハウジング13
は、シリンダブロック12の後端部に弁形成体14を介
して接合固定されている。フロントハウジング11、シ
リンダブロック12及びリヤハウジング13は、圧縮機
Cのハウジングを構成する。前記ハウジング及び弁形成
体14は、フロントハウジング11、シリンダブロック
12及び弁形成体14を貫通してリヤハウジング13に
螺合された複数(図1では1本のみ図示)のボルト10
の締め付けによって接合固定されている。
【0018】クランク室15は、フロントハウジング1
1とシリンダブロック12とに囲まれて区画形成されて
いる。圧縮機Cを駆動させる回転軸16は、クランク室
15を通るようにフロントハウジング11とシリンダブ
ロック12との間で回転可能に架設支持されている。図
示しないが、回転軸16は、外部駆動源としての車両エ
ンジンに電磁クラッチ等のクラッチ機構を介して作動連
結されている。
【0019】回転支持体17は、クランク室15におい
て回転軸16に止着されている。カムプレートとしての
斜板18は、ヒンジ機構19を介して回転軸16と一体
回転可能であるとともに回転軸16の軸線Lに対して傾
動可能となるように連結されている。
【0020】シリンダボア12Aは、シリンダブロック
12において回転軸16の軸線L周りに複数(図面中に
は一個所のみ示す)が貫設形成されている。流体機械用
ピストンとしての複数の片頭型のピストン20は各シリ
ンダボア12Aに収容されている。ピストン20はシュ
ー21を介して斜板18に係留されている。従って、回
転軸16の回転運動は、回転支持体17、ヒンジ機構1
9、斜板18及びシュー21を介して、ピストン20の
シリンダボア12Aに沿った往復運動に変換される。
【0021】吸入室22及び吐出室23は、リヤハウジ
ング13にそれぞれ区画形成されている。吸入ポート2
4、吸入弁25、吐出ポート26及び吐出弁27は、そ
れぞれ弁形成体14に形成されている。そして、吸入室
22の冷媒ガスは、ピストン20の復動動作(図1にお
ける右方から左方への移動動作)により吸入ポート24
及び吸入弁25を介してシリンダボア12Aに吸入され
る。シリンダボア12Aに吸入された冷媒ガスは、ピス
トン20の往動動作(図1における左方から右方への移
動動作)により所定の圧力となるまで圧縮され、吐出ポ
ート26及び吐出弁27を介して吐出室23に吐出され
る。
【0022】給気通路28は吐出室23とクランク室1
5とを接続する。抽気通路29はクランク室15と吸入
室22とを接続する。容量制御弁30は給気通路28の
途中に設けられている。感圧通路31は吸入室22と容
量制御弁30とを接続する。
【0023】容量制御弁30は、感圧通路31を介して
導入される吸入圧にダイヤフラム30Aが感応すること
で、弁体30Bを開閉動作させて給気通路28の開度を
変更する。給気通路28の開度が変更されると、クラン
ク室15への吐出冷媒ガスの導入量が変更され、冷媒ガ
スの抽気通路29を介した吸入室22への逃がし量との
関係から、クランク室15の圧力が変更される。従っ
て、クランク室15の圧力とシリンダボア12Aの圧力
とのピストン20を介した差が変更され、斜板18の傾
斜角度が変更される。その結果、ピストン20のストロ
ーク量が変更され、吐出容量が調節される。
【0024】本実施形態では、回転軸16に止着された
回転支持体17と、斜板18との間に配設された、図示
しないバネ、及び、回転軸16に固定された係止リング
16Aによって、斜板18の最小傾斜角度が規定される
ようになっている。この最小傾斜角度とは、斜板18
と、回転軸16の軸線方向との角度が90°に最も近づ
いた状態における傾斜角度を意味している。なお、本実
施形態の圧縮機Cにおいては、斜板18の前記傾斜角度
が前記最小傾斜角度となった状態では、図1に仮想線に
て示すように、回転軸16に固定された係止リング16
Aに斜板18が当接するとともに、回転軸16の一回転
あたりの前記吐出容量がほぼゼロとなるように構成され
ている。
【0025】本実施形態においては、回転軸16、回転
支持体17、斜板18、ヒンジ機構19及びシュー21
がピストン駆動部を構成する。次に、ピストン20の構
成について詳述する。
【0026】図1及び図2に示すように、ピストン20
は、シリンダボア12Aに収容される頭部40と、斜板
18の外周部にシュー21を介して連結される首部41
とを備えている。頭部40と首部41とは、互いに離間
した状態でピストン20の軸線方向に並ぶように配置さ
れている。頭部40と首部41とは、両者に対して一体
形成された接続部42によって互いに連結されている。
【0027】頭部40は、その断面がシリンダボア12
Aの内径とほぼ等しい外径の円形状に形成されている。
首部41は、シュー挿入部41Bが形成された連結部4
1Aと、該連結部41Aの後側に設けられるとともにシ
リンダボア12Aの内径とほぼ等しい外径の円板の一部
を切り欠いた状態の板状部41Cとからなっている。ピ
ストン20の軸線回りにおける頭部40の外周面と、前
記軸線回りにおける板状部41Cの外周面(前述の切り
欠き部分を除く)とは、それぞれ、同一の仮想円柱外周
面の一部を構成している。
【0028】シュー挿入部41B内には、ピストン20
の軸線方向前後一対の凹球面状をなす受け面41Dが対
向形成されている。一対の半球状をなすシュー21は、
斜板18の外周部の前後面を狭持するとともにシュー挿
入部41B内に収容され、それぞれ対応する受け面41
Dによって摺動自在に球面受けされている。従って、シ
ュー21は斜板18の前後面を摺動することで、回転軸
16と一体回転する斜板18の回転運動に基づいて、ピ
ストン20をその軸線方向に往復運動させる。
【0029】前述したピストン20と斜板18とのシュ
ー21を介した連結構造は、ピストン20の自身の軸線
(すなわち頭部40の軸線)を中心とした回転を許容す
る。本実施形態のピストン20においては、フロントハ
ウジング11の内周面11Aとの当接によりピストン2
0の前記回転を規制するための回転規制部41Eが設け
られている。回転規制部41Eは、ピストン20が前記
軸線を中心として中立位置から或る程度回転したとき、
その両端部分(頭部40の周方向における両端側の部
分)の一方がフロントハウジング11の内周面11Aに
当接して回り止めされるようになっている。
【0030】図1〜図3に示すように、接続部42は、
頭部40の下側から首部41の板状部41Cに向かって
延在するサイドフォース受圧壁42A、及び、頭部40
の上側から板状部41Cに向かって延在する案内壁42
Bを有している。サイドフォース受圧壁42A及び案内
壁42Bは、それらの外周面(ピストン20の軸線回り
における外周面)が、前述の仮想円柱外周面の一部を構
成するように形成されている。なお、頭部40の上側と
は、回転軸16の直上に配置されたシリンダボア12A
に収容される頭部40の姿勢を基準とした上側を意味
し、下側とは、同基準の下側を意味していることは、前
述したとおりである。
【0031】図3は、回転軸16すなわち斜板18の回
転方向が時計回りとなる側から見た状態における接続部
42の断面を模式的に示したものである。図3に示すよ
うに、サイドフォース受圧壁42Aは、斜板18の回転
方向(図3において示す矢印の方向)先行側に偏在する
ように設けられている。ここで、例えば、回転軸16の
軸心と頭部40の軸心とを通る仮想直線L1と、頭部4
0の前記外周面との交点のうち回転軸16の軸心から遠
い方のものを交点P1、近い方のものを交点P2とす
る。本実施形態では、交点P1を12時の位置とした場
合に、サイドフォース受圧壁42Aの外周面がほぼ3時
〜6時の位置に亘るように設けられている。
【0032】また、案内壁42Bは、斜板18の前記回
転方向と反対側に偏在するように設けられている。本実
施形態では、案内壁42Bの外周面はほぼ9時〜12時
の位置に亘るように設けられている。
【0033】サイドフォース受圧壁42Aと案内壁42
Bとは、平板状の補強部42Cによって連結されてい
る。補強部42Cは、サイドフォース受圧壁42Aの前
記3時側の端部と案内壁42Bの前記9時側の端部とを
連結するように形成されている。また、補強部42C
は、頭部40から板状部41Cに向かって延在するよう
に形成されている。接続部42は、サイドフォース受圧
壁42A、案内壁42B及び補強部42Cによって構成
されるとともに、ピストン20の軸線に対する直交平面
での断面形状(すなわち図3に示す断面形状)が略S字
状となるように形成されている。
【0034】ピストン20は、ダイカスト法によって、
アルミニウム合金を用いて一体成形される。本実施形態
では、ダイカスト成型工程において、一方向(前記3時
の位置と9時の位置とを結んだ直線の方向)にのみ移動
可能な金型によって、ピストン20の全体が成形され
る。したがって、サイドフォース受圧壁42A及び案内
壁42Bの各端部近傍は、金型の抜きに支障のないよう
な直線形状とされる。その後、受け面41Dを形成する
ための切削加工や、頭部40、首部41及び接続部42
の前記外周面等の研削(または研磨)加工が施される。
【0035】次に、ピストン20に作用するサイドフォ
ースについて説明する。ピストン20には、冷媒ガスに
対する圧縮動作に基づく圧縮反力、その往復動に基づく
慣性力、及び、回転する斜板18とシュー21との摺動
摩擦に基づく斜板18の回転方向への力などが作用す
る。ピストン20には、これらの力に基づいて発生する
シリンダボア12Aの内周面からの反力すなわちサイド
フォースが作用する。
【0036】図4は、ピストン20が上死点(図1にお
いてピストン20が最も右方に移動した位置)付近に位
置する状態を模式的に示したものである。詳細には、ピ
ストン20が下死点側から上死点側に向かって移動して
いる最中の状態を示したものである。ピストン20は、
前述の上死点付近において最も大きな圧縮反力を受け
る。
【0037】図4(a)に示すように、ピストン20
は、シュー21を介して斜板18から、該斜板18のシ
ュー21との摺動面に垂直であるとともに前述の圧縮反
力や慣性力等に応じた大きさの反力Frを受ける。ここ
で、反力Frは、斜板18の傾斜状態に基づいて、シリ
ンダボア12Aの軸線方向の分力Fr1と、シリンダボ
ア12Aの前記軸線方向に対して直交する平面上におい
て、ピストン20の上下方向に対して平行な方向の分力
Fr2とに分けた状態で考察され得る。つまり、ピスト
ン20は、シリンダボア12Aの内周面から、ピストン
20の上下方向(前述の12時の位置と6時の位置とを
結んだ直線の方向)において、分力Fr2と反対方向で
あって同じ大きさの反力を受ける。
【0038】また、図4(b)に示すように、反力Fr
は、斜板18の傾斜状態に基づいて、シリンダボア12
Aの軸線方向の分力Fr3と、シリンダボア12Aの前
記軸線方向に対して直交する平面上において、ピストン
20の上下方向に対して垂直な方向の分力Fr4とに分
けた状態で考察され得る。つまり、ピストン20は、シ
リンダボア12Aの内周面から、前述の3時の位置と9
時の位置とを結んだ直線の方向において、分力Fr4と
反対方向であって同じ大きさの反力を受ける。
【0039】さらに、ピストン20には、回転する斜板
18とシュー21との摺動摩擦に基づく斜板18の回転
方向(ほぼ前述の9時の位置から3時の位置に向かう方
向)への力が作用する。
【0040】前述の分力Fr2,Fr4、及び、斜板1
8とシュー21との摺動摩擦に基づく力は、ピストン2
0をシリンダボア12Aの軸線に対して傾斜させる力と
して作用する。この力に基づくシリンダボア12Aの内
周面からの反力は、頭部40の下側において斜板18の
回転方向先行側に偏在するように設けられたサイドフォ
ース受圧壁42Aによって有効に受圧され、ピストン2
0の前記傾斜が可及的に抑制される。
【0041】なお、シリンダボア12Aの内周面からピ
ストン20に作用する前述の反力は、ピストン20が前
記下死点側から前記上死点側に向かって移動している最
中の前記上死点付近において最も大きな値を示すととも
に、サイドフォース受圧壁42Aの外周面において前述
の大きな反力が作用する位置が前記4〜6時の位置の範
囲内にあることが、実験等により明らかとなっている。
本実施形態においては、サイドフォース受圧壁42Aの
外周面は、前記4〜6時の位置の範囲に加え、補強のた
めに前記3時の位置付近まで拡張して設けられている。
【0042】図5は、ピストン20が上死点を経て、吸
引作用が行われるよう、下死点側に向かって移動し始め
ている状態を模式的に示したものである。ピストン20
は、上死点側から下死点側に向かって移動している最中
に、吸入室22からシリンダボア12A内へ冷媒を吸入
する。そして移動中において、ピストン20の慣性力が
シリンダボア12A内の負圧による後方への引張り力に
勝るまでの間の移動初期に、ピストン20は、前記負圧
による引張り力と前記慣性力との差に等しい大きさの後
方への力が作用した状態となる。すなわち、図5(a)
に示すように、ピストン20は、シュー21を介して斜
板18から、該斜板18のシュー21との摺動面に垂直
であるとともに前述の後方への力に応じた大きさの反力
Fpを受ける。
【0043】ここで、反力Fpは、斜板18の傾斜状態
に基づいて、シリンダボア12Aの軸線方向の分力Fp
1と、シリンダボア12Aの前記軸線方向に対して直交
する平面上において、ピストン20の上下方向に対して
平行な方向の分力Fp2とに分けた状態で考察され得
る。つまり、ピストン20は、シリンダボア12Aの内
周面から、ピストン20の上下方向(前述の12時の位
置と6時の位置とを結んだ直線の方向)において、分力
Fp2と反対方向であって同じ大きさの反力を受ける。
【0044】なお、分力Fp1は、連結部41A及び板
状部41C(特にその上側域)を介して、接続部42に
対してこれを前後方向(前記軸線方向)に引っ張るよう
に作用する。この引張り力は、案内壁42Bによって有
効に受容される。
【0045】また、図5(b)に示すように、反力Fp
は、斜板18の傾斜状態に基づいて、シリンダボア12
Aの軸線方向の分力Fp3と、シリンダボア12Aの前
記軸線方向に対して直交する平面上において、ピストン
20の上下方向に対して垂直な方向の分力Fp4とに分
けた状態で考察され得る。つまり、ピストン20には、
分力Fp4の作用によって、頭部40に対して首部41
が図5(b)における下方に引っ張られるように外力が
働く。この外力によって接続部42の前記9時側の部分
に作用する前記軸線方向の引張り力は、斜板18の回転
方向と反対側に偏在するように設けられた案内壁42B
の9時側の部分によって有効に受容される。
【0046】さらに、ピストン20には、回転する斜板
18とシュー21との摺動摩擦に基づく斜板18の回転
方向(ほぼ前述の9時の位置から3時の位置に向かう方
向)への力が作用する。
【0047】本実施形態においては、圧縮機Cによる冷
媒吐出(圧縮)が必要とされない場合に、前記吐出容量
がゼロに近づくように、図示しないバネの付勢力等によ
って斜板18の傾斜角度が前記最小傾斜角度側に変更さ
れるようになっている。このとき、下死点側に位置する
ピストン20は、斜板18に押されて上死点側へ移行し
ようとする。そして、バネに付勢される斜板18の押圧
力は、ピストン20を上側へ押す分力を発生させるが、
これに対しては、上側に形成された案内壁42Bの前記
12時の位置近傍の部分が効果的に作用する。すなわ
ち、前記分力はシリンダボア12Aに対するピストン2
0のこじれの要因となるにもかかわらず、案内壁42B
が頭部40の上側から首部41に向かって長く延在して
形成されているため、こじれが発生し難くなる。したが
って、ピストン20は上死点側へ円滑に移行し、斜板1
8の最小傾斜角度側への移行を果たす。
【0048】なお、前述の圧縮機Cによる冷媒吐出(圧
縮)が必要とされない場合としては、例えば、圧縮機C
が停止される場合が挙げられる。この場合、斜板18の
傾斜角度は、圧縮機Cの次期起動時に備えて、前記最小
傾斜角度側に変更される。
【0049】本実施形態のピストン20においては、案
内壁42B(の外周面)は、前記12時の位置近傍の部
分に加え、前記9時の位置付近まで拡張して設けられて
いる。この案内壁42Bによって、接続部42に作用す
る前述の引張り力に対する接続部42の強度が十分に確
保されるようになっている。それとともに、拡張して偏
在された案内壁42Bによって、ピストン20の接続部
42の外周面は軸対称に近づき、センタレス加工時に極
めて有効に働くようになる。
【0050】本実施形態では、以下のような効果を得る
ことができる。 (1) 頭部40と首部41とを接続する接続部42
を、サイドフォース受圧壁42A、案内壁42B及び平
板状の補強部42Cによって形成した。これによれば、
接続部が中実円柱状に形成されたものに比較して、ピス
トンを軽量にすることが可能になる。
【0051】(2) 案内壁42Bを、ピストン20の
上側において、斜板18の回転方向と反対側に偏在する
ように設けた。これによれば、例えば、サイドフォース
受圧壁が斜板18の回転方向先行側に偏在するように設
けられるとともに案内壁が前記回転方向と反対側に偏在
しないように設けられた構成に比較して、センタレス加
工における加工時に、ピストンを精度よく保持すること
が可能になる。これは斜板18の回転方向と反対側に拡
張及び偏在された案内壁42Bにより、センタレス加工
におけるピストン20に対する支持体、及び、加工具の
それぞれの押し付け力を互いに近いものとすることがで
きることに基づく。これに伴なう前記ピストンの加工精
度の向上により、前記ピストンを短いサイクルタイムに
おいて製造することが可能になり、コストダウンを図る
ことが可能になる。
【0052】(3) 一方向のみに移動可能な金型によ
って、ピストン20の全体が一体成形されている。これ
によれば、ピストン20を、ダイカスト法によるワンピ
ース構造とすることが容易になる。したがって、例え
ば、ピストンを2ピース構造とすることで頭部と首部と
の間の部分を中空状とした場合に比較して、ピストンを
構成する部材同士の接合工程を設ける必要がないため、
製造コストを低減することが容易になる。
【0053】(4) サイドフォース受圧壁42Aと案
内壁42Bとは、補強部42Cによって連結されてい
る。これによれば、補強部42Cによってピストン20
の剛性が向上する。例えば、前記圧縮反力におけるピス
トン20の軸線方向の力に対するピストン20の強度が
向上する。
【0054】(5) 接続部42は、ピストン20(す
なわち頭部40)の軸線に対する直交平面での断面形状
が略S字状とされている。これによれば、ダイカスト法
によるピストン20の成形時に、ピストン20を金型か
ら離型させる際の金型の移動方向を一方向に設定するこ
とが容易になる。したがって、金型の構造を簡単にする
ことが容易になるため、コストダウンを図りやすくな
る。
【0055】(6) サイドフォース受圧壁42Aの外
周面をほぼ3〜6時の位置に亘るように、かつ、案内壁
42Bの外周面をほぼ9〜12時の位置に亘るように設
けた。これによれば、サイドフォース受圧壁42Aによ
ってシリンダボア12Aの内周面からのサイドフォース
が有効に受け止められるとともに、センタレス加工にお
ける加工時に、ピストン20を精度よく保持することが
可能になる。
【0056】(7) ピストン20はアルミニウム(具
体的にはアルミニウム合金)によって構成されている。
これによれば、例えば、ピストンを鉄によって構成した
場合に比較して軽量化が容易になる。
【0057】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、以下の様態としてもよい。 ○ 補強部42Cは、サイドフォース受圧壁42Aと案
内壁42Bとを連結するように設けられていなくてもよ
い。すなわち、サイドフォース受圧壁42A及び案内壁
42Bと、補強部42Cとは互いに離間して設けられて
いてもよい。
【0058】○ ピストン20において、強度上問題が
生じなければ、補強部42Cは設けられていなくてもよ
い。この場合、例えば、図6に示すように構成する。図
6は、回転軸16の回転方向が時計回りとなる側から見
た状態における接続部42の断面を模式的に示したもの
である。この図において、接続部42は、サイドフォー
ス受圧壁42A及び案内壁42Bのみによって構成され
ている。この図の構成では、ダイカスト成型工程におい
て一方向にのみ移動可能な金型によるピストン20全体
の一体成形を可能とするために、サイドフォース受圧壁
42Aの前記3時側の端面42Dが案内壁42Bの前記
9時側の端面42Eよりも上方に配置されないように形
成されている。なお、前記ダイカスト成型工程における
前記金型の移動方向は、前記3時の位置と9時の位置と
を結んだ直線の方向と一致する。
【0059】○ 前記ダイカスト成型工程における金型
の移動方向は、前記3時の位置と9時の位置とを結んだ
直線の方向と一致していなくてもよい。 ○ サイドフォース受圧壁42Aの前記6時側の端部と
案内壁42Bの前記12時側の端部とを連結するように
補強部42Cを設けてもよい。この場合、例えば、図7
に示すように構成する。図7は、回転軸16の回転方向
が時計回りとなる側から見た状態における接続部42の
断面を模式的に示したものであり、略Z字状(前記回転
方向が反時計回りとなる側から見た状態では略S字状)
になっている。この図の構成では、ダイカスト成型工程
において一方向にのみ移動可能な金型によるピストン2
0全体の一体成形を可能とするために、補強部42Cの
前記12時側の端部が前記6時側の端部よりも右方(図
7における右方)に配置されるように傾斜した状態とな
らないように形成されている。なお、この場合、前記ダ
イカスト成型工程における前記金型の移動方向は、前記
6時の位置と12時の位置とを結んだ直線の方向と一致
する。
【0060】○ ピストン20は、互いに異なった方向
に移動可能な複数の金型からなる成型装置によって一体
成形されてもよい。この場合、一方向のみに移動可能な
金型による一体成形を実現するためのピストン20の形
状の制約がなくなる。例えば、サイドフォース受圧壁、
案内壁及び補強部で構成される接続部の、前記軸線に対
する直交平面での断面形状の自由度が大きくなる。
【0061】○ ピストン20は、その全体が一体形成
されたものとなっていなくてもよい。すなわち、複数の
部材によって構成されていてもよい。この場合において
も、接続部が中実円柱状に形成されたものに比較して、
ピストンを軽量にすることが可能になる。また、サイド
フォース受圧壁が斜板18の回転方向先行側に偏在する
ように設けられるとともに案内壁が前記回転方向と反対
側に偏在しないように設けられた構成に比較して、セン
タレス加工における加工時に、ピストンを精度よく保持
することが可能になる。
【0062】○ ピストン20は、ダイカスト法によっ
て成形されていなくてもよい。例えば、鋳造、鍛造や切
削によって形成されていてもよい。 ○ サイドフォース受圧壁42Aは、前記3〜6時の位
置に渡るように設けられていなくてもよい。例えば、前
記4〜6時の位置に渡るように設けられていてもよく、
強度上の問題が生じなければ、さらに狭い範囲内におい
て設けられていてもよい。
【0063】○ 案内壁42Bは、前記9〜12時の位
置に渡るように設けられていなくてもよい。例えば、前
記10〜12時の位置に渡るように設けられていてもよ
く、強度上の問題が生じなければ、さらに狭い範囲内に
おいて設けられていてもよい。
【0064】○ ピストン20を、アルミニウムを用い
た金属以外の、例えば、鉄などによって構成してもよ
い。 ○ 容量制御弁30を、外部の制御装置からの制御によ
って給気通路28の開度を変更可能なタイプに置き換え
てもよい。この場合、例えば、前記制御装置からの制御
によって、給気通路28を全開状態とすることで、ピス
トン20のストロークを最小側に移行させることが可能
になる。
【0065】○ 圧縮機Cは、回転軸16の一回転あた
りの冷媒吐出容量をほぼゼロに変更可能な構成とされて
いるが、ほぼゼロまでには変更できない構成であっても
よい。
【0066】○ 片頭型のピストンに圧縮動作を行なわ
せる片側式の圧縮機Cに代えて、クランク室を挟んで前
後両側に設けられたシリンダボアにおいて両頭型のピス
トンに圧縮動作を行なわせる両頭式の圧縮機を採用して
もよい。
【0067】○ 圧縮機Cは、ピストン20のストロー
クが一定とされた構成の固定容量タイプであってもよ
い。 ○前記実施形態では、流体機械としての圧縮機Cに適用
したが、これに代えて、オイルポンプやエアーポンプ等
に適用してもよい。
【0068】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 (1) 全体がアルミニウムによって構成されている請
求項1〜5のいずれか一項に記載の流体機械用ピスト
ン。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5に記
載の発明によれば、流体機械用ピストンにおいて、軽量
化を行うとともにセンタレス加工における高精度な加工
を実現可能とすることでコストダウンを図ることができ
る。また、請求項6に記載の発明によれば、流体機械に
おいて、軽量化を行うとともにコストダウンを図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の圧縮機の概要を示す模式断面図。
【図2】同じくピストンの概要を示す斜視図。
【図3】図1の3−3線における模式拡大断面図。
【図4】(a)は上死点付近に位置するピストンを示す
模式側面図、(b)は同じく模式平面図。
【図5】(a)は下死点への移行初期位置でのピストン
を示す模式側面図、(b)は同じく模式平面図。
【図6】別例のピストンの接続部の模式断面図。
【図7】別例のピストンの接続部の模式断面図。
【符号の説明】
11…フロントハウジング、12…シリンダブロック、
12A…シリンダボア、13…リヤハウジング(11,
12及び13はハウジングを構成する)、16…回転
軸、18…カムプレートとしての斜板、20…流体機械
用ピストンとしてのピストン、21…シュー、40…頭
部、41…首部、42A…サイドフォース受圧壁、42
B…案内壁、42C…補強部、C…流体機械としての片
頭ピストン式可変容量型圧縮機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 誠二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 大迫 真実 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AC03 CB04 3H076 AA06 BB38 BB41 CC31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体機械のハウジングに形成されたシリ
    ンダボアに収容される頭部と、前記流体機械の回転軸に
    一体回転可能に作動連結されたカムプレートに対してシ
    ューを介して作動連結される首部と、前記頭部の下側か
    ら前記首部に向かって延在するサイドフォース受圧壁
    と、前記頭部の上側から前記首部に向かって延在する案
    内壁とを有するとともに、前記サイドフォース受圧壁を
    前記カムプレートの回転方向先行側に偏在するように設
    けた流体機械用ピストンであって、 前記案内壁を、前記カムプレートの回転方向と反対側に
    偏在するように設けた流体機械用ピストン。
  2. 【請求項2】 一方向にのみ移動可能な金型によって、
    全体が一体成形されている請求項1に記載の流体機械用
    ピストン。
  3. 【請求項3】 前記サイドフォース受圧壁と前記案内壁
    とは、補強部によって連結されている請求項1または2
    に記載の流体機械用ピストン。
  4. 【請求項4】 前記サイドフォース受圧壁と前記案内壁
    と前記補強部とで構成される部分の、前記頭部の軸線に
    対する直交平面での断面形状が略S字状とされている請
    求項3に記載の流体機械用ピストン。
  5. 【請求項5】 前記回転軸の回転方向が時計回りとなる
    側から前記回転軸の軸線方向に見た状態で、前記回転軸
    の軸心と前記頭部の軸心とを通る仮想直線と、前記頭部
    の外周面との交点のうち前記回転軸の軸心から遠い方の
    交点を12時の位置とするとともに、前記サイドフォー
    ス受圧壁の周面を少なくとも4〜6時の位置に亘るよう
    に、かつ、前記案内壁の周面を少なくとも10〜12時
    の位置に亘るように設けた請求項1〜4のいずれか一項
    に記載の流体機械用ピストン。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の流
    体機械用ピストンを備えた流体機械。
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