JP2003129938A - 風力発電装置 - Google Patents
風力発電装置Info
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- JP2003129938A JP2003129938A JP2001329842A JP2001329842A JP2003129938A JP 2003129938 A JP2003129938 A JP 2003129938A JP 2001329842 A JP2001329842 A JP 2001329842A JP 2001329842 A JP2001329842 A JP 2001329842A JP 2003129938 A JP2003129938 A JP 2003129938A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/70—Wind energy
- Y02E10/72—Wind turbines with rotation axis in wind direction
Landscapes
- Wind Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】風力をより効率よく電力に変換すること。
【解決手段】風の風向7を内周側翼12が移動する方向
の反対方向に変更する小型ガイドベーン3と、ガイドベ
ーン3の風下に配置される風車10とを具備している。
風車10は、風を直接に受ける外周側翼11と、ガイド
ベーン3により風向7を変更された風を受ける内周側翼
12とを備えている。
の反対方向に変更する小型ガイドベーン3と、ガイドベ
ーン3の風下に配置される風車10とを具備している。
風車10は、風を直接に受ける外周側翼11と、ガイド
ベーン3により風向7を変更された風を受ける内周側翼
12とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風力発電装置に関
し、特に、風力をより効率よく電力に変換する風力発電
装置に関する。
し、特に、風力をより効率よく電力に変換する風力発電
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】風車は、自然エネルギーから回転動力を
生成するために古くから利用され、近年、風力を電力に
変換する風力発電装置が広く利用されている。その風力
発電装置は、風力を回転に変換する風車と、回転を電力
に変換する発電機とを備えている。風力発電装置は、単
機の容量の増大が望まれている。
生成するために古くから利用され、近年、風力を電力に
変換する風力発電装置が広く利用されている。その風力
発電装置は、風力を回転に変換する風車と、回転を電力
に変換する発電機とを備えている。風力発電装置は、単
機の容量の増大が望まれている。
【0003】翼長が大きい35m級の風力発電装置が開
発されている。この風力発電装置は、多くの風を受ける
ことができ、単機の容量が大きい。翼長が大きい風車
は、翼端の速度が速く、風きり音が発生する。このた
め、翼端の速度の抑制が要請されて回転数が制限されて
いる。
発されている。この風力発電装置は、多くの風を受ける
ことができ、単機の容量が大きい。翼長が大きい風車
は、翼端の速度が速く、風きり音が発生する。このた
め、翼端の速度の抑制が要請されて回転数が制限されて
いる。
【0004】図11は、公知の同期発電機が適用された
風力発電装置を示している。その風力発電装置101
は、風車102、発電機103、タワー104およびナ
セル105を備えている。風車102は、翼106と風
車ロータ107とを備えている。タワー104は、地表
に建造されている。ナセル105は、鉛直方向を回転軸
に回転可能にタワー104に支持されている。
風力発電装置を示している。その風力発電装置101
は、風車102、発電機103、タワー104およびナ
セル105を備えている。風車102は、翼106と風
車ロータ107とを備えている。タワー104は、地表
に建造されている。ナセル105は、鉛直方向を回転軸
に回転可能にタワー104に支持されている。
【0005】風車102は、翼106と風車ロータ10
7とを備えている。風車ロータ107は、軸受け108
を介して回転軸109を中心にして回転可能にナセル1
05に支持されている。ナセル105は、回転軸105
が風向と平行になるようにタワー107に対して回転す
る。
7とを備えている。風車ロータ107は、軸受け108
を介して回転軸109を中心にして回転可能にナセル1
05に支持されている。ナセル105は、回転軸105
が風向と平行になるようにタワー107に対して回転す
る。
【0006】発電機103は、ナセル105の内部に配
置されている。
置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、風力
をより効率よく電力に変換する風力発電装置を提供する
ことにある。本発明の他の課題は、風車の翼の風に対す
る相対速度のバラツキを低減する風力発電装置を提供す
ることにある。本発明のさらに他の課題は、風車の回転
速度を速くしないで風力をより効率よく電力に変換する
風力発電装置を提供することにある。
をより効率よく電力に変換する風力発電装置を提供する
ことにある。本発明の他の課題は、風車の翼の風に対す
る相対速度のバラツキを低減する風力発電装置を提供す
ることにある。本発明のさらに他の課題は、風車の回転
速度を速くしないで風力をより効率よく電力に変換する
風力発電装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載と
の対応関係を明らかにするために付加されたものであ
り、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的
範囲の解釈に用いてはならない。
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載と
の対応関係を明らかにするために付加されたものであ
り、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的
範囲の解釈に用いてはならない。
【0009】本発明による風力発電装置(1)は、風の
風向(7、27)を変更するガイドベーン(3、23)
と、ガイドベーン(3、23)の風下に配置される風車
(10、30)とを具備している。風車(10、30)
は、風を直接に受ける外周側翼(11、31)と、ガイ
ドベーン(3、23)により風向(7、27)を変更さ
れた風を受ける内周側翼(12、32)とを備えてい
る。風車(10、30)を回転させる原動力は、翼に作
用する揚力である。その揚力は、相対風速の2乗に比例
する。ガイドベーン(3、23)は、風向(7、27)
を変更して内周部の相対風速を増すことにより内周側翼
(12、32)の揚力を増加させる。
風向(7、27)を変更するガイドベーン(3、23)
と、ガイドベーン(3、23)の風下に配置される風車
(10、30)とを具備している。風車(10、30)
は、風を直接に受ける外周側翼(11、31)と、ガイ
ドベーン(3、23)により風向(7、27)を変更さ
れた風を受ける内周側翼(12、32)とを備えてい
る。風車(10、30)を回転させる原動力は、翼に作
用する揚力である。その揚力は、相対風速の2乗に比例
する。ガイドベーン(3、23)は、風向(7、27)
を変更して内周部の相対風速を増すことにより内周側翼
(12、32)の揚力を増加させる。
【0010】風車(10、30)は、風により回転軸
(4、24)を中心に回転運動し、内周側翼(12、3
2)は、外周側翼(11、31)より回転軸(4、2
4)に近い位置に配置される。内周側翼(12、32)
は、外周側翼(11、31)より速さが小さく、回転を
起こさせる揚力が小さい。ガイドベーン(3、23)
は、内周側翼(12、32)の揚力が上昇するように、
風向(7、27)を変更する。
(4、24)を中心に回転運動し、内周側翼(12、3
2)は、外周側翼(11、31)より回転軸(4、2
4)に近い位置に配置される。内周側翼(12、32)
は、外周側翼(11、31)より速さが小さく、回転を
起こさせる揚力が小さい。ガイドベーン(3、23)
は、内周側翼(12、32)の揚力が上昇するように、
風向(7、27)を変更する。
【0011】ガイドベーン(3、23)の風下の風の風
向は、内周側翼(12、32)が移動する方向に負の成
分を有する。内周側翼(12、32)が移動する方向
は、ガイドベーン(3、23)を通過する前の風向
(7、27)と垂直である。ガイドベーン(3、23)
は、内周側翼(12、32)が移動する方向の反対方向
に風の風向(7、27)を変更する。すなわち、ガイド
ベーン(3、23)を通過して内周側翼(12、32)
が受ける風の風向を示すベクトルとその内周側翼(1
2、32)が移動する方向のベクトルとの内積は、負で
ある。ガイドベーン(3、23)が風向(7、27)を
変更することにより、内周側翼(12、32)の風に対
する相対速度が速くなり、内周側翼(12、32)は、
より大きな揚力を取得することができる。
向は、内周側翼(12、32)が移動する方向に負の成
分を有する。内周側翼(12、32)が移動する方向
は、ガイドベーン(3、23)を通過する前の風向
(7、27)と垂直である。ガイドベーン(3、23)
は、内周側翼(12、32)が移動する方向の反対方向
に風の風向(7、27)を変更する。すなわち、ガイド
ベーン(3、23)を通過して内周側翼(12、32)
が受ける風の風向を示すベクトルとその内周側翼(1
2、32)が移動する方向のベクトルとの内積は、負で
ある。ガイドベーン(3、23)が風向(7、27)を
変更することにより、内周側翼(12、32)の風に対
する相対速度が速くなり、内周側翼(12、32)は、
より大きな揚力を取得することができる。
【0012】内周側翼(12、32)の翼弦線と回転軸
(4、24)とのなす角であるオリエンテーション角
は、回転軸(4、24)からの距離に応じて増加し、外
周側翼(11、31)の翼弦線と回転軸(4、24)と
のなす角であるオリエンテーション角は、回転軸(4、
24)からの距離に応じて増加する。外周側翼(11、
31)の翼弦線と回転軸(4、24)とのなす角である
オリエンテーション角の最小値は、内周側翼(12、3
2)の翼弦線と回転軸(4、24)とのなす角であるオ
リエンテーション角の最大値より小さい。オリエンテー
ション角は、風向(7、27)に応じて設定させる。
(4、24)とのなす角であるオリエンテーション角
は、回転軸(4、24)からの距離に応じて増加し、外
周側翼(11、31)の翼弦線と回転軸(4、24)と
のなす角であるオリエンテーション角は、回転軸(4、
24)からの距離に応じて増加する。外周側翼(11、
31)の翼弦線と回転軸(4、24)とのなす角である
オリエンテーション角の最小値は、内周側翼(12、3
2)の翼弦線と回転軸(4、24)とのなす角であるオ
リエンテーション角の最大値より小さい。オリエンテー
ション角は、風向(7、27)に応じて設定させる。
【0013】本発明による風力発電装置(1)は、風車
(10)を支持するタワー(6)を更に具備している。
風車(10)は、タワー(6)の風上に配置される。ガ
イドベーン(3)は、支持具(8)を介してナセル
(5)に固定される。このような風車(10)は、風車
(10)がタワー(6)の風下に発生する風の乱れであ
るタワーウェイクの影響を受けない点で好ましい。
(10)を支持するタワー(6)を更に具備している。
風車(10)は、タワー(6)の風上に配置される。ガ
イドベーン(3)は、支持具(8)を介してナセル
(5)に固定される。このような風車(10)は、風車
(10)がタワー(6)の風下に発生する風の乱れであ
るタワーウェイクの影響を受けない点で好ましい。
【0014】本発明による風力発電装置(21)は、風
車(30)を支持するタワー(26)を更に具備してい
る。風車(30)は、タワー(26)の風下に配置され
る。ガイドベーン(23)は、ナセル(25)に直接に
同体に固定することができ、支持具(8)を別途設ける
必要がない。
車(30)を支持するタワー(26)を更に具備してい
る。風車(30)は、タワー(26)の風下に配置され
る。ガイドベーン(23)は、ナセル(25)に直接に
同体に固定することができ、支持具(8)を別途設ける
必要がない。
【0015】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明による風
力発電装置の実施の形態を説明する。その風力発電装置
1は、図1に示されているように、風車2とともにガイ
ドベーン3が設けられている。風車2は、概ね水平であ
る回転軸4を中心に回転運動可能にナセル5に固定され
ている。ナセル5は、鉛直方向を回転軸にして回転可能
にタワー6に固定されている。ナセル5は、図示されて
いない発電機を内部に格納し、その発電機は、風車2の
回転運動を電力に変換する。ナセル5がタワー6に対し
て回転することにより、風車2の回転軸4が風7の風向
と概ね平行であり、風車2がタワー6より風上に配置さ
れるように制御される。
力発電装置の実施の形態を説明する。その風力発電装置
1は、図1に示されているように、風車2とともにガイ
ドベーン3が設けられている。風車2は、概ね水平であ
る回転軸4を中心に回転運動可能にナセル5に固定され
ている。ナセル5は、鉛直方向を回転軸にして回転可能
にタワー6に固定されている。ナセル5は、図示されて
いない発電機を内部に格納し、その発電機は、風車2の
回転運動を電力に変換する。ナセル5がタワー6に対し
て回転することにより、風車2の回転軸4が風7の風向
と概ね平行であり、風車2がタワー6より風上に配置さ
れるように制御される。
【0016】ナセル5には、複数の支持具8が同体に固
定されて設けられている。支持具8は、棒状であり、各
々が風車2に接触しないように、ナセル5から回転軸4
と垂直方向に延び、風車2の翼長を越えた部分で屈曲
し、風車2のナセル5と反対側の回転軸4に延び、ガイ
ドベーン3に同体に固定されている。すなわち、支持具
8は、風車2を囲むように配置され、ガイドベーン3を
ナセル5に固定している。ガイドベーン3と風車2と
は、タワー6より風上に配置され、風車2はガイドベー
ン3とナセル5との間に配置されている。
定されて設けられている。支持具8は、棒状であり、各
々が風車2に接触しないように、ナセル5から回転軸4
と垂直方向に延び、風車2の翼長を越えた部分で屈曲
し、風車2のナセル5と反対側の回転軸4に延び、ガイ
ドベーン3に同体に固定されている。すなわち、支持具
8は、風車2を囲むように配置され、ガイドベーン3を
ナセル5に固定している。ガイドベーン3と風車2と
は、タワー6より風上に配置され、風車2はガイドベー
ン3とナセル5との間に配置されている。
【0017】ガイドベーン3は、複数の静翼から形成さ
れている。その静翼は、回転軸4と垂直な方向に延び、
風7の一部の風向を変更する。風車2は、ガイドベーン
3の静翼より翼長が長い翼10を備えている。その翼1
0は、内周側翼12と外周側翼11とから形成されてい
る。内周側翼12は、回転軸4から垂直な方向に延び、
ガイドベーン3の静翼の翼長に等しい。外周側翼11
は、内周側翼12より外側に形成されている。
れている。その静翼は、回転軸4と垂直な方向に延び、
風7の一部の風向を変更する。風車2は、ガイドベーン
3の静翼より翼長が長い翼10を備えている。その翼1
0は、内周側翼12と外周側翼11とから形成されてい
る。内周側翼12は、回転軸4から垂直な方向に延び、
ガイドベーン3の静翼の翼長に等しい。外周側翼11
は、内周側翼12より外側に形成されている。
【0018】図2は、風車2の翼10の翼長方向(回転
の半径方向)に垂直な平面で切断した翼形を示してい
る。その翼形13は、風上側の端である前縁14が丸み
を帯びて、風下側の端である後縁15は端に近づくにつ
れ翼厚が徐々に薄くなっている。前縁14と後縁15と
を結んだ線分である翼弦16は、回転軸4とオリエンテ
ーション角θだけずれている。
の半径方向)に垂直な平面で切断した翼形を示してい
る。その翼形13は、風上側の端である前縁14が丸み
を帯びて、風下側の端である後縁15は端に近づくにつ
れ翼厚が徐々に薄くなっている。前縁14と後縁15と
を結んだ線分である翼弦16は、回転軸4とオリエンテ
ーション角θだけずれている。
【0019】図3は、翼10の翼形13の位置rとオリ
エンテーション角θとの関係を示している。オリエンテ
ーション角θは回転軸4からの距離である位置rの関数
であり、内周側翼12のオリエンテーション角θは位置
rに応じて増加し、外周側翼11のオリエンテーション
角θは位置rに応じて増加している。内周側翼12のオ
リエンテーション角θの最大値は、外周側翼11のオリ
エンテーション角θの最小値より小さい。すなわち、翼
10のオリエンテーション角θは、根本から離れるにつ
れ大きくなり、内周側翼12と外周側翼11との継ぎ目
で小さくなり、再度根本から離れるにつれ大きくなって
いる。
エンテーション角θとの関係を示している。オリエンテ
ーション角θは回転軸4からの距離である位置rの関数
であり、内周側翼12のオリエンテーション角θは位置
rに応じて増加し、外周側翼11のオリエンテーション
角θは位置rに応じて増加している。内周側翼12のオ
リエンテーション角θの最大値は、外周側翼11のオリ
エンテーション角θの最小値より小さい。すなわち、翼
10のオリエンテーション角θは、根本から離れるにつ
れ大きくなり、内周側翼12と外周側翼11との継ぎ目
で小さくなり、再度根本から離れるにつれ大きくなって
いる。
【0020】風車2は、図4に示されているように、風
7を受けることにより1つの回転方向Aに回転する。風
力発電装置1が電力に変換する風を受ける領域は、内周
側翼12が風7を受ける領域17と外周側翼11が風7
を受ける領域18とからなる。領域17を通過する風1
7は、ガイドベーン3により、内周側翼12が移動する
方向の反対方向Bに変更される。
7を受けることにより1つの回転方向Aに回転する。風
力発電装置1が電力に変換する風を受ける領域は、内周
側翼12が風7を受ける領域17と外周側翼11が風7
を受ける領域18とからなる。領域17を通過する風1
7は、ガイドベーン3により、内周側翼12が移動する
方向の反対方向Bに変更される。
【0021】すなわち、ガイドベーン3を通過して内周
側翼12が受ける風の風向は、内周側翼12が移動する
方向に負の成分を有する。内周側翼12が移動する方向
は、ガイドベーン3を通過する前の風向7と垂直であ
る。ガイドベーン3は、内周側翼12が移動する方向の
反対方向に風の風向7を変更する。ガイドベーン3を通
過して内周側翼12が受ける風の風向を示すベクトルと
その内周側翼12が移動する方向のベクトルとの内積
は、負である。
側翼12が受ける風の風向は、内周側翼12が移動する
方向に負の成分を有する。内周側翼12が移動する方向
は、ガイドベーン3を通過する前の風向7と垂直であ
る。ガイドベーン3は、内周側翼12が移動する方向の
反対方向に風の風向7を変更する。ガイドベーン3を通
過して内周側翼12が受ける風の風向を示すベクトルと
その内周側翼12が移動する方向のベクトルとの内積
は、負である。
【0022】内周側翼12が移動する速さは、外周側翼
11が移動する速さより遅い。翼が風の流れにより受け
る揚力は、一般にその翼に対する風の相対速度の2乗に
比例する。ガイドベーン3により風向が変更された風の
風向は、内周側翼12との相対速度を増加させる。この
結果、内周側翼12が生成する揚力は大きくなり、回転
力に効率よく変換される。また内周側に限定して設置す
ることで小型のガイドベーンで効果を上げることができ
る。
11が移動する速さより遅い。翼が風の流れにより受け
る揚力は、一般にその翼に対する風の相対速度の2乗に
比例する。ガイドベーン3により風向が変更された風の
風向は、内周側翼12との相対速度を増加させる。この
結果、内周側翼12が生成する揚力は大きくなり、回転
力に効率よく変換される。また内周側に限定して設置す
ることで小型のガイドベーンで効果を上げることができ
る。
【0023】図5は、本発明による風力発電装置の実施
の他の形態を示している。その風力発電装置21は、風
車22とともにガイドベーン23が設けられている。風
車22は、概ね水平である回転軸24を中心に回転運動
可能にナセル25に固定されている。ナセル25は、鉛
直方向を回転軸にして回転可能にタワー26に固定され
ている。ナセル25は、図示されていない発電機を内部
に格納し、その発電機は、風車22の回転運動を電力に
変換する。ナセル25がタワー26に対して回転するこ
とにより、風車22の回転軸24が風27の風向と概ね
平行であり、風車22がタワー26より風下に配置され
るように制御される。
の他の形態を示している。その風力発電装置21は、風
車22とともにガイドベーン23が設けられている。風
車22は、概ね水平である回転軸24を中心に回転運動
可能にナセル25に固定されている。ナセル25は、鉛
直方向を回転軸にして回転可能にタワー26に固定され
ている。ナセル25は、図示されていない発電機を内部
に格納し、その発電機は、風車22の回転運動を電力に
変換する。ナセル25がタワー26に対して回転するこ
とにより、風車22の回転軸24が風27の風向と概ね
平行であり、風車22がタワー26より風下に配置され
るように制御される。
【0024】ナセル25は、ガイドベーン23に同体に
固定されている。風車22は、タワー26より風下に配
置されている。ガイドベーン23は、複数の静翼から形
成されている。その静翼は、回転軸24と垂直な方向に
延び、風27の一部の風向を変更する。風車22は、ガ
イドベーン23の静翼より翼長が長い翼20を備えてい
る。その翼20は、内周側翼21と外周側翼22とから
形成されている。内周側翼21は、回転軸24から垂直
な方向に延び、ガイドベーン23の静翼の翼長に等し
い。外周側翼22は、内周側翼21より外側に形成され
ている。
固定されている。風車22は、タワー26より風下に配
置されている。ガイドベーン23は、複数の静翼から形
成されている。その静翼は、回転軸24と垂直な方向に
延び、風27の一部の風向を変更する。風車22は、ガ
イドベーン23の静翼より翼長が長い翼20を備えてい
る。その翼20は、内周側翼21と外周側翼22とから
形成されている。内周側翼21は、回転軸24から垂直
な方向に延び、ガイドベーン23の静翼の翼長に等し
い。外周側翼22は、内周側翼21より外側に形成され
ている。
【0025】風車22は、風27を受けることにより1
つの回転方向に回転する。ガイドベーン23は、風27
の風向を内周側翼32が移動する方向の反対方向に変更
する。すなわち、ガイドベーン23を通過して内周側翼
32が受ける風の風向は、内周側翼32が移動する方向
に負の成分を有する。内周側翼32が移動する方向は、
ガイドベーン23を通過する前の風向27と垂直であ
る。ガイドベーン23は、内周側翼32が移動する方向
の反対方向に風の風向27を変更する。ガイドベーン2
3を通過して内周側翼32が受ける風の風向を示すベク
トルとその内周側翼32が移動する方向のベクトルとの
内積は、負である。を示すベクトルとその内周側翼32
が移動する方向のベクトルとの内積は、負である。
つの回転方向に回転する。ガイドベーン23は、風27
の風向を内周側翼32が移動する方向の反対方向に変更
する。すなわち、ガイドベーン23を通過して内周側翼
32が受ける風の風向は、内周側翼32が移動する方向
に負の成分を有する。内周側翼32が移動する方向は、
ガイドベーン23を通過する前の風向27と垂直であ
る。ガイドベーン23は、内周側翼32が移動する方向
の反対方向に風の風向27を変更する。ガイドベーン2
3を通過して内周側翼32が受ける風の風向を示すベク
トルとその内周側翼32が移動する方向のベクトルとの
内積は、負である。を示すベクトルとその内周側翼32
が移動する方向のベクトルとの内積は、負である。
【0026】内周側翼32が移動する速さは、外周側翼
31が移動する速さより遅い。翼が風の流れにより受け
る揚力は、一般にその翼に対する風の相対速度の2乗に
比例する。ガイドベーン23により風向が変更された風
は、内周側翼32との相対速度を増加させる。この結
果、内周側翼32が生成する揚力は大きくなり、回転力
に効率よく変換される。
31が移動する速さより遅い。翼が風の流れにより受け
る揚力は、一般にその翼に対する風の相対速度の2乗に
比例する。ガイドベーン23により風向が変更された風
は、内周側翼32との相対速度を増加させる。この結
果、内周側翼32が生成する揚力は大きくなり、回転力
に効率よく変換される。
【0027】
【発明の効果】本発明による風力発電装置は、風力をよ
り効率よく電力に変換することができる。
り効率よく電力に変換することができる。
【図1】図1は、本発明による風力発電装置の実施の形
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図2】図2は、翼形を示す断面図である。
【図3】図3は、翼の回転軸からの位置とオリエンテー
ション角との関係を示すグラフである。
ション角との関係を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明による風力発電装置の実施の形
態を示す正面図である。
態を示す正面図である。
【図5】図5は、本発明による風力発電装置の実施の他
の形態を示す側面図である。
の形態を示す側面図である。
【図6】図6は、公知の風力発電装置の実施の形態を示
す断面図である。
す断面図である。
1:風力発電装置
2:風車
3:ガイドベーン
4:回転軸
5:ナセル
6:タワー
7:風
8:支持具
10:翼
11:外周側翼
12:内周側翼
13:翼形
14:前縁
15:後縁
16:翼弦線
Claims (6)
- 【請求項1】 風の風向を変更するガイドベーンと、 前記ガイドベーンの風下に配置される風車とを具備し、 前記風車は、 前記風を直接に受ける外周側翼と、 前記ガイドベーンにより風向を変更された前記風を受け
る内周側翼とを備える風力発電装置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記風車は、前記風により回転軸を中心に回転運動し、 前記内周側翼は、前記外周側翼より前記回転軸に近い位
置に配置される風力発電装置。 - 【請求項3】請求項2において、 前記ガイドベーンの風下の風の風向は、前記内周側翼が
移動する方向に負の成分を有する風力発電装置。 - 【請求項4】請求項3において、 前記内周側翼の翼弦線と前記回転軸とのなす角は、回転
軸からの距離に応じて増加し、 前記外周側翼の翼弦線と前記回転軸とのなす角は、回転
軸からの距離に応じて増加し、 前記外周側翼の翼弦線と前記回転軸とのなす角の最小値
は、前記内周側翼の翼弦線と前記回転軸とのなす角の最
大値より小さい風力発電装置。 - 【請求項5】請求項4において、 前記風車を支持するタワーを更に具備し、 前記風車は、前記タワーの風上に配置される風力発電装
置。 - 【請求項6】請求項4において、 前記風車を支持するタワーを更に具備し、 前記風車は、前記タワーの風下に配置される風力発電装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001329842A JP2003129938A (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 風力発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001329842A JP2003129938A (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 風力発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003129938A true JP2003129938A (ja) | 2003-05-08 |
Family
ID=19145666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001329842A Withdrawn JP2003129938A (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 風力発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003129938A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100696430B1 (ko) | 2006-05-04 | 2007-03-19 | 최영구 | 풍력발전기용 풍차 |
KR101028007B1 (ko) | 2008-08-25 | 2011-04-13 | 유형주 | 풍력발전기 |
JP2014005765A (ja) * | 2012-06-22 | 2014-01-16 | Toshiba Corp | 水流発電装置 |
WO2019074019A1 (ja) * | 2017-10-11 | 2019-04-18 | 株式会社ベルシオン | 横軸風車 |
-
2001
- 2001-10-26 JP JP2001329842A patent/JP2003129938A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100696430B1 (ko) | 2006-05-04 | 2007-03-19 | 최영구 | 풍력발전기용 풍차 |
KR101028007B1 (ko) | 2008-08-25 | 2011-04-13 | 유형주 | 풍력발전기 |
JP2014005765A (ja) * | 2012-06-22 | 2014-01-16 | Toshiba Corp | 水流発電装置 |
WO2019074019A1 (ja) * | 2017-10-11 | 2019-04-18 | 株式会社ベルシオン | 横軸風車 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |