JP2003129667A5 - - Google Patents

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JP2003129667A5
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Description

【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
「1. 1対の固着面を有する面ファスナーの一方の固着面の反対側の面を固着した、既設建築物の天井板を固定する下地材と、端部に面ファスナーの他方の固着面の固着反対側の面を固着した養生メッシュシートとからなり、面ファスナーにより養生メッシュシートを下地材に固着して、工事を行う既設天井の下面に展張してなる養生用化粧仮天井。
2. 天井板を固定する下地材が軽量鉄骨材で形成した主形材とこれと交差する補助形材からなるシステム天井の、主形材または補助形材の下側に面ファスナーを固着する固着形材を設けた下地材である、1項に記載された養生用化粧天井。
3. 既設建築物の天井板を固定する下地材に1対の固着面を有する面ファスナーの一方の固着面の反対側の面を固着し、養生メッシュシートの端部に面ファスナーの他方の固着面の反対側の面を固着し、面ファスナーの固着面を組み合わせて固着することにより養生メッシュシートを工事天井の下面に展張して養生用化粧仮天井を形成する方法。
4. 下地材に対する面ファスナーの固着が両面接着テープによる固着である、3項に記載された養生用化粧仮天井を形成する方法。
5. 養生メッシュシートの端部に対する面ファスナーの固着が両面接着テープによる固着である、3項または4項に記載された養生用化粧天井を形成する方法。
6. 養生メッシュシートの端部に対する面ファスナーの固着が縫製による固着である、3項または4項に記載された養生用化粧仮天井を形成する方法。
7. 複数枚の養生メッシュシートを使用し、下地材に固着した面ファスナーに固着した養生メッシュシートの他端面に設けた固着面を他の養生メッシュシートの固着面と組み合わせて連結することにより広い仮天井を形成する、3項ないし6項のいずれか1項に記載された養生用化粧仮天井を形成する方法。
8. システム天井の主形材または補助形材の下側に固着形材を設け、この固着形材に面ファスナーを固着する、3項ないし7項のいずれか1項に記載された養生用化粧仮天井を形成する方法。」
に関する。
本発明の養生用化粧仮天井は、天井板を固定する下地材に1対の面ファスナーの一方のファスナーの固着面と反対側の面を固着し、このファスナーと、端部に面ファスナーの固着面と反対側の面を着した養生メッシュシートとを組み合わせてなる仮天井である。
このように面ファスナーを用いると、その固着により容易に養生シートによる仮天井が形成される。
天井板を固定する下地材はシステム天井の場合は軽量鉄骨で形成した主形材とこれを交差する補助形材とからなっているが、この天井下地の場合は主形材または補助形材の下側に面ファスナーを固着する固着形材を設けると、面ファスナーの固着面が均一の高さとなり好適である。
下地材に対する面ファスナーの固着は両面粘着テープを用いて固着するのがメッシュシートの展張作業性と工事が終わった後のメッシュシートの除去が容易であるので好適である。
またメッシュシートの端部に面ファスナーを固着するのには、両面粘着テープによる固着か、縫製による固着が実際的で好ましい。
この他養生メッシュシートを複数枚用い、各端部に配置した面ファスナーにより連結して広い面積のシートを形成すると広い天井に仮天井を形成することができる。
図5は、図4に示したシステム天井下地材に養生メッシュシート1を展張したところを示し、シートの固着部は拡大して図6に示す。
固着形材6の下面に両面粘着テープで固着面と反対側面を固着された面ファスナー2と、養生メッシュシート1の端部に配設された面ファスナー3の固着面が組み合わされて固着されている。
図5の天井下地は主形材5に50mm×20mmのC形の固着形材6を50mmの面を下側にして固着しその下面に面ファスナーの一方の固着部を固着し、また養生シート1に面ファスナーの他方の固着部を固着して化粧仮天井養生を施工した断面を示しており、この例で具体的に説明すると、1800mm×2560mmの仮天井に使用する養生シートを製作し、上面になる短辺端部に50mm巾の面ファスナーを縫製により固着する。長辺端部の一端に短辺端部の面ファスナーと同面に50mm巾の面ファスナーの固着部を固着し、他端には反対面に50mm巾の面ファスナーの固着部を固着する。
天井内部の設備機器、配線、ダクト等の改修において、天井のボードを撤去し、その日の天井内部の工事を終了した後、主形材5の下に固着形材6の下平面部に50mm巾の両面テープにて50mm巾の面ファスナーを固着する。
固着形材6に固着した面ファスナーの固着部と養生シートの短辺端部の面ファスナーの固着部とを合わせて養生用化粧仮天井を施す。また、養生シートの長辺端部設けた面ファスナーの固着部と別途養生シートの端部に設けた、面ファスナーの固着部を合わせて連続して長手方向の長いシート養生を施し、撤去した天井ボードの代りに養生シートの化粧仮天井を施すことができる。また、次回の工事においては、養生シートを剥がし、天井内部の工事を行ない、その後、養生シートを所定の方法にて展張することによって簡単に化粧仮天井ができる。
閉鎖した養生用化粧仮天井を解放する場合には面ファスナーにて固着しているので、工具も必要なく、引き剥がすことにより簡単に解放でき、固着時には面ファスナーの固着部を合わせるだけで養生用化粧仮天井の施工が誰にでも熟練を要せずして簡単に施工ができる。また、剥がした養生シートは面ファスナーなので何度でも使用できる。
仮天井を施工するときに釘、ねじ釘、結束紐、番線等を使用していないので解放時の作業ゴミの発生はない。
面ファスナーにて固着するので養生シートの全周囲の固着ができるので、隙間は一切なく外観上好適である。
【0011】
【発明の効果】
本発明は軽量の養生シートを付設するので、養生時間の短縮により本工事に影響を極力少なくし、また専門施工技術を要せずに簡単に所定の位置に養生用化粧仮天井を設置することができる。
【図5】
別途形材の下面に面ファスナーの凸部を固着し、また養生シートに面ファスナーの凹部を固着して養生用化粧仮天井を施工した断面A−Bを示す。

Claims (3)

  1. 1対の固着面を有する面ファスナーの一方の固着面の反対側の面を固着した、既設建築物の天井板を固定する下地材と、端部に面ファスナーの他方の固着面の固着反対側の面を固着した養生メッシュシートとからなり、面ファスナーにより養生メッシュシートを下地材に固着して、工事を行う既設天井の下面に展張してなる養生用化粧仮天井。
  2. 天井板を固定する下地材が軽量鉄骨材で形成した主形材とこれと交差する補助形材からなるシステム天井の、主形材または補助形材の下側に面ファスナーを固着する固着形材を設けた下地材である、請求項1に記載された養生用化粧天井。
  3. 養生メッシュシートの端部に対する面ファスナーの固着が両面接着テープによる固着である、請求項3または4に記載された養生用化粧天井を形成する方法。
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