JP2003128080A - 生分解性窓付き封筒用ラミネート紙および生分解性窓付き封筒 - Google Patents
生分解性窓付き封筒用ラミネート紙および生分解性窓付き封筒Info
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- JP2003128080A JP2003128080A JP2001320500A JP2001320500A JP2003128080A JP 2003128080 A JP2003128080 A JP 2003128080A JP 2001320500 A JP2001320500 A JP 2001320500A JP 2001320500 A JP2001320500 A JP 2001320500A JP 2003128080 A JP2003128080 A JP 2003128080A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W90/00—Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02W90/10—Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics
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- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 封筒の全部分が生分解性材料からなり、透明
フィルム部の耐衝撃強度が実用的に十分高く、更に生産
性に優れた透明窓付き封筒を提供する。 【解決手段】 窓用切り抜き部を設けた連続紙に生分解
性樹脂フィルムをラミネート加工した生分解性窓付き封
筒用ラミネート紙。上記窓付き封筒用ラミネート紙を、
生分解性樹脂フィルム面を内側として封筒形状に折り曲
げ、側面部および底部を生分解性材料および／または天
然物質により接着して仕上げた生分解性窓付き封筒。
フィルム部の耐衝撃強度が実用的に十分高く、更に生産
性に優れた透明窓付き封筒を提供する。 【解決手段】 窓用切り抜き部を設けた連続紙に生分解
性樹脂フィルムをラミネート加工した生分解性窓付き封
筒用ラミネート紙。上記窓付き封筒用ラミネート紙を、
生分解性樹脂フィルム面を内側として封筒形状に折り曲
げ、側面部および底部を生分解性材料および／または天
然物質により接着して仕上げた生分解性窓付き封筒。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明な窓を備えた
生分解性窓付き封筒に関する。特に透明性に加えて耐衝
撃強度にも優れた窓を備えた生分解性窓付き封筒に関す
る。また本発明は、生産性に優れた製造法を用いて製造
することのできる上記封筒に関する。
生分解性窓付き封筒に関する。特に透明性に加えて耐衝
撃強度にも優れた窓を備えた生分解性窓付き封筒に関す
る。また本発明は、生産性に優れた製造法を用いて製造
することのできる上記封筒に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近、透明な窓を備えた紙製の郵便封筒
が広く利用されるようになった。これは封筒の宛名書き
部分を切り抜いてそこに透明フィルムが貼着されたもの
が一般的である。透明フィルムとしては、透明性と強度
の面から、また比較的低価格であるという面から、ポリ
スチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエス
テルフィルム等のプラスチックフィルムが多く用いられ
ている。紙製の封筒は本来生分解性であるため廃棄物と
して特に問題がなかったにもかかわらず、上記のような
非生分解性の合成樹脂フィルムを貼り合わせているた
め、廃棄に先だって手間のかかる回収分離しないと廃棄
物問題を生じることになる。焼却処分に付す場合には、
これらの合成樹脂は発熱量が大きいため高温となって焼
却炉の損傷を早めるとともに地球温暖化をもたらす炭酸
ガスを生成することになる。
が広く利用されるようになった。これは封筒の宛名書き
部分を切り抜いてそこに透明フィルムが貼着されたもの
が一般的である。透明フィルムとしては、透明性と強度
の面から、また比較的低価格であるという面から、ポリ
スチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエス
テルフィルム等のプラスチックフィルムが多く用いられ
ている。紙製の封筒は本来生分解性であるため廃棄物と
して特に問題がなかったにもかかわらず、上記のような
非生分解性の合成樹脂フィルムを貼り合わせているた
め、廃棄に先だって手間のかかる回収分離しないと廃棄
物問題を生じることになる。焼却処分に付す場合には、
これらの合成樹脂は発熱量が大きいため高温となって焼
却炉の損傷を早めるとともに地球温暖化をもたらす炭酸
ガスを生成することになる。
【０００３】この問題を解決する技術として、特開平７
-２６７２５３号公報には、紙製封筒の窓の部分に生分
解性透明フィルムを貼着する生分解性の透明窓付き封筒
が開示されている。しかしこの技術には、透明フィルム
を窓サイズに合わせてカットする工程が必要であるこ
と、透明フィルムを紙製封筒に貼着するための接着剤お
よび封筒形状に組み上げる際の接着剤には生分解性が考
慮されていないこと、および透明フィルムを貼り付ける
工程を含むため生産性が低いことの少なくとも３つの問
題があった。
-２６７２５３号公報には、紙製封筒の窓の部分に生分
解性透明フィルムを貼着する生分解性の透明窓付き封筒
が開示されている。しかしこの技術には、透明フィルム
を窓サイズに合わせてカットする工程が必要であるこ
と、透明フィルムを紙製封筒に貼着するための接着剤お
よび封筒形状に組み上げる際の接着剤には生分解性が考
慮されていないこと、および透明フィルムを貼り付ける
工程を含むため生産性が低いことの少なくとも３つの問
題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、封筒のどの
部分にも生分解性でない材料を使用せず完全に生分解性
であり、且つ透明フィルム部分の耐衝撃強度が実用的に
十分高く、更に生産性に優れた透明窓付き封筒を提供す
ることである。
部分にも生分解性でない材料を使用せず完全に生分解性
であり、且つ透明フィルム部分の耐衝撃強度が実用的に
十分高く、更に生産性に優れた透明窓付き封筒を提供す
ることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、窓用切り抜き
部を設けた連続紙に生分解性樹脂フィルムをラミネート
加工した生分解性窓付き封筒用ラミネート紙に関する。
特に、本発明は、生分解性樹脂が、ポリ乳酸および／ま
たはその共重合体６０〜９５重量％、ポリブテンサクシ
ネート、ポリ(ブチレンサクシネート／アジペート)共重
合体、ポリエチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサク
シネート／カーボネート)共重合体、ポリ(ブチレンサク
シネート／テレフタレート)共重合体、ポリ(ブチレンア
ジペート／テレフタレート)共重合体およびこれらの共
重合体からなる更なる共重合体または変性物の中から選
ばれる単独または２種以上の混合物０〜４０重量％、な
らびに生分解性可塑剤０〜１０重量％からなる樹脂であ
る上記生分解性窓付き封筒用ラミネート紙に関する。ま
た、本発明は、上記の窓付き封筒用ラミネート紙を、生
分解性樹脂フィルム面を内側として封筒形状に折り曲
げ、側面部および底部を生分解性材料および／または天
然物質により接着して仕上げた生分解性窓付き封筒に関
する。更にまた、本発明は、上記の窓付き封筒用ラミネ
ート紙を、生分解性樹脂フィルム面を内側として封筒形
状に折り曲げ、上記生分解性樹脂の熱シール性を利用し
て側面部および底部を熱シールにより仕上げた生分解性
窓付き封筒に関する。
部を設けた連続紙に生分解性樹脂フィルムをラミネート
加工した生分解性窓付き封筒用ラミネート紙に関する。
特に、本発明は、生分解性樹脂が、ポリ乳酸および／ま
たはその共重合体６０〜９５重量％、ポリブテンサクシ
ネート、ポリ(ブチレンサクシネート／アジペート)共重
合体、ポリエチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサク
シネート／カーボネート)共重合体、ポリ(ブチレンサク
シネート／テレフタレート)共重合体、ポリ(ブチレンア
ジペート／テレフタレート)共重合体およびこれらの共
重合体からなる更なる共重合体または変性物の中から選
ばれる単独または２種以上の混合物０〜４０重量％、な
らびに生分解性可塑剤０〜１０重量％からなる樹脂であ
る上記生分解性窓付き封筒用ラミネート紙に関する。ま
た、本発明は、上記の窓付き封筒用ラミネート紙を、生
分解性樹脂フィルム面を内側として封筒形状に折り曲
げ、側面部および底部を生分解性材料および／または天
然物質により接着して仕上げた生分解性窓付き封筒に関
する。更にまた、本発明は、上記の窓付き封筒用ラミネ
ート紙を、生分解性樹脂フィルム面を内側として封筒形
状に折り曲げ、上記生分解性樹脂の熱シール性を利用し
て側面部および底部を熱シールにより仕上げた生分解性
窓付き封筒に関する。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の特徴のひとつは、封筒の
窓用の透明フィルムとして生分解性樹脂フィルムを使用
するところにある。本発明でいう生分解性樹脂とは、屋
外に廃棄された状態で、自然界の微生物や分解酵素によ
って一定期間内に水と二酸化炭素に分解され自然に還え
るものを言い、具体的にはＪＩＳ Ｋ６９５０、ＪＩＳ
Ｋ６９５１、ＪＩＳ Ｋ６９５３または化審法生分解性
試験（ＭＩＴＩ−法）のいずれかの試験において、６ヶ
月後の分解度が６０％以上のものを言う。
窓用の透明フィルムとして生分解性樹脂フィルムを使用
するところにある。本発明でいう生分解性樹脂とは、屋
外に廃棄された状態で、自然界の微生物や分解酵素によ
って一定期間内に水と二酸化炭素に分解され自然に還え
るものを言い、具体的にはＪＩＳ Ｋ６９５０、ＪＩＳ
Ｋ６９５１、ＪＩＳ Ｋ６９５３または化審法生分解性
試験（ＭＩＴＩ−法）のいずれかの試験において、６ヶ
月後の分解度が６０％以上のものを言う。
【０００７】生分解性樹脂としては、ポリヒドロキシブ
チレート、ポリヒドロキシブチレートバレレート（以
上、微生物産生系）、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、
ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネー
ト／アジペート)、ポリ(ブチレンサクシネート／カーボ
ネート)、ポリエチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサ
クシネート／テレフタレート)、ポリビニルアルコー
ル、ポリ(ブチレンアジペート／テレフタレート)（以
上、化学合成系）、修飾澱粉、酢酸セルロース、澱粉／
化学合成系ポリマーのブレンド、キトサン／セルロース
／澱粉（以上、天然物利用系）が例示できるが、本発明
で使用する生分解性樹脂フィルムとしては、これらを単
独、または複数混合して使用することができる。
チレート、ポリヒドロキシブチレートバレレート（以
上、微生物産生系）、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、
ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネー
ト／アジペート)、ポリ(ブチレンサクシネート／カーボ
ネート)、ポリエチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサ
クシネート／テレフタレート)、ポリビニルアルコー
ル、ポリ(ブチレンアジペート／テレフタレート)（以
上、化学合成系）、修飾澱粉、酢酸セルロース、澱粉／
化学合成系ポリマーのブレンド、キトサン／セルロース
／澱粉（以上、天然物利用系）が例示できるが、本発明
で使用する生分解性樹脂フィルムとしては、これらを単
独、または複数混合して使用することができる。
【０００８】本発明の生分解性樹脂フィルムとして特に
好ましいものとしては、ポリ乳酸および／またはその共
重合体６０〜９５重量％、ポリブテンサクシネート、ポ
リ(ブチレンサクシネート／アジペート)共重合体、ポリ
エチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート／
カーボネート)共重合体、ポリ(ブチレンサクシネート／
テレフタレート)共重合体、ポリ(ブチレンアジペート／
テレフタレート)共重合体およびこれらの共重合体から
なる更なる共重合体または変性物の中から選ばれる単独
または２種以上の混合物０〜４０重量％、ならびに生分
解性可塑剤０〜１０重量％からなる樹脂が挙げられる。
好ましいものとしては、ポリ乳酸および／またはその共
重合体６０〜９５重量％、ポリブテンサクシネート、ポ
リ(ブチレンサクシネート／アジペート)共重合体、ポリ
エチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート／
カーボネート)共重合体、ポリ(ブチレンサクシネート／
テレフタレート)共重合体、ポリ(ブチレンアジペート／
テレフタレート)共重合体およびこれらの共重合体から
なる更なる共重合体または変性物の中から選ばれる単独
または２種以上の混合物０〜４０重量％、ならびに生分
解性可塑剤０〜１０重量％からなる樹脂が挙げられる。
【０００９】上記において、ポリ乳酸とはＬ-、Ｄ-また
はＬＤ-乳酸単位を主成分とする重合体であって、少量
共重合成分として他のヒドロキシカルボン酸単位を含ん
でもよく、少量の鎖延長剤残基を含んでもよい。また、
ポリ乳酸共重合体においては、乳酸と共重合体するモノ
マーとして、乳酸の光学異性体（Ｌ-乳酸に対してはＤ-
乳酸、Ｄ-乳酸に対してはＬ-乳酸）、グリコール酸、３
-ヒドロキシ酪酸、４-ヒドロキシ酪酸、２-ヒドロキシ-
ｎ-酪酸、２-ヒドロキシ-３,３-ジメチル酪酸、２-ヒド
ロキシ-３-メチル酪酸、２-メチル乳酸、２-ヒドロキシ
カプロン酸等の２官能脂肪族ヒドロキシカルボン酸やカ
プロラクトン、ブチルラクトン、バレロラクトン等のラ
クトン類が挙げられる。
はＬＤ-乳酸単位を主成分とする重合体であって、少量
共重合成分として他のヒドロキシカルボン酸単位を含ん
でもよく、少量の鎖延長剤残基を含んでもよい。また、
ポリ乳酸共重合体においては、乳酸と共重合体するモノ
マーとして、乳酸の光学異性体（Ｌ-乳酸に対してはＤ-
乳酸、Ｄ-乳酸に対してはＬ-乳酸）、グリコール酸、３
-ヒドロキシ酪酸、４-ヒドロキシ酪酸、２-ヒドロキシ-
ｎ-酪酸、２-ヒドロキシ-３,３-ジメチル酪酸、２-ヒド
ロキシ-３-メチル酪酸、２-メチル乳酸、２-ヒドロキシ
カプロン酸等の２官能脂肪族ヒドロキシカルボン酸やカ
プロラクトン、ブチルラクトン、バレロラクトン等のラ
クトン類が挙げられる。
【００１０】生分解性可塑剤としては、グリセリン脂肪
酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、エーテルエステル系可塑剤、その他添加量無制
限の食品添加物等が使用できる。これらは単独でも複数
併用しても使用できる。
酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、エーテルエステル系可塑剤、その他添加量無制
限の食品添加物等が使用できる。これらは単独でも複数
併用しても使用できる。
【００１１】本発明の生分解性樹脂フィルムでは、ポリ
乳酸および／またはその共重合体６０〜９５重量％の範
囲で配合されていることが好ましい。９５重量％を越え
るとフィルムとしての衝撃強度が弱く、本発明の用途に
は好ましくない。ポリブチレンサクシネート等の第２の
ポリマー成分は０〜４０重量％が好ましく、４０重量％
を越えると、フィルムの透明性および剛性が著しく低下
し、本発明の用途には好ましくない。生分解性可塑剤は
０〜１０重量％の範囲で配合され、これが１０重量％を
越えるとブリードアウトが生じて好ましくなく、またフ
ィルムの剛性が著しく低下する。
乳酸および／またはその共重合体６０〜９５重量％の範
囲で配合されていることが好ましい。９５重量％を越え
るとフィルムとしての衝撃強度が弱く、本発明の用途に
は好ましくない。ポリブチレンサクシネート等の第２の
ポリマー成分は０〜４０重量％が好ましく、４０重量％
を越えると、フィルムの透明性および剛性が著しく低下
し、本発明の用途には好ましくない。生分解性可塑剤は
０〜１０重量％の範囲で配合され、これが１０重量％を
越えるとブリードアウトが生じて好ましくなく、またフ
ィルムの剛性が著しく低下する。
【００１２】本発明のラミネートフィルムとして使用す
る生分解性樹脂には、上記成分に加えて、強度等の諸性
能を向上または調整するために、各種の添加剤を配合す
ることができる。この添加剤は、生分解性材料または天
然物の場合は添加量に制限はないが、非生分解性材料で
ある場合は、一つの成分として１重量％未満、添加剤合
計で５％未満となるように添加される。添加剤として
は、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が含まれる。
る生分解性樹脂には、上記成分に加えて、強度等の諸性
能を向上または調整するために、各種の添加剤を配合す
ることができる。この添加剤は、生分解性材料または天
然物の場合は添加量に制限はないが、非生分解性材料で
ある場合は、一つの成分として１重量％未満、添加剤合
計で５％未満となるように添加される。添加剤として
は、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が含まれる。
【００１３】本発明で使用する生分解性樹脂フィルム
は、厚さが１０〜５０μｍの範囲が好ましく、より好ま
しくは１５〜３０μｍである。１０μｍより薄いと、製
膜性が悪く、また封筒窓としての強度が不十分となる。
５０μｍより厚いと無用にコストがかさむことになる。
は、厚さが１０〜５０μｍの範囲が好ましく、より好ま
しくは１５〜３０μｍである。１０μｍより薄いと、製
膜性が悪く、また封筒窓としての強度が不十分となる。
５０μｍより厚いと無用にコストがかさむことになる。
【００１４】生分解性樹脂フィルムは、独立して成形し
ておいたものを別工程で封筒用の用紙にラミネートして
も勿論構わないが、特に好ましいのは、生分解性樹脂を
フィルムとして押出成形しながら、押出と同時に封筒用
紙にラミネートする押出ラミネート法によってラミネー
トする方法である。ラミネートするに当たっては、接着
性向上のために、生分解性を損なわない範囲で、紙の表
面を物理的に荒らしたり、紙へのコロナ放電処理、アン
カー処理、プライマー処理を施してもよい。また、ラミ
ネート時に紙またはラミネート樹脂にオゾン処理をほど
こしてもよい。
ておいたものを別工程で封筒用の用紙にラミネートして
も勿論構わないが、特に好ましいのは、生分解性樹脂を
フィルムとして押出成形しながら、押出と同時に封筒用
紙にラミネートする押出ラミネート法によってラミネー
トする方法である。ラミネートするに当たっては、接着
性向上のために、生分解性を損なわない範囲で、紙の表
面を物理的に荒らしたり、紙へのコロナ放電処理、アン
カー処理、プライマー処理を施してもよい。また、ラミ
ネート時に紙またはラミネート樹脂にオゾン処理をほど
こしてもよい。
【００１５】封筒用の用紙に生分解性樹脂フィルムをラ
ミネートした本発明の封筒用ラミネート紙から本発明の
生分解性窓付き封筒を作成するには、封筒用ラミネート
紙を封筒展開形状に切り出し、樹脂面を内側にして折り
曲げた後、側面と底面の貼り合せ部を貼り合せればよ
い。貼り合せ部を貼り合せるには、接着剤によって生分
解性が不完全とならないように、生分解性材料および／
または天然材料を用いて接着するのが望ましい。
ミネートした本発明の封筒用ラミネート紙から本発明の
生分解性窓付き封筒を作成するには、封筒用ラミネート
紙を封筒展開形状に切り出し、樹脂面を内側にして折り
曲げた後、側面と底面の貼り合せ部を貼り合せればよ
い。貼り合せ部を貼り合せるには、接着剤によって生分
解性が不完全とならないように、生分解性材料および／
または天然材料を用いて接着するのが望ましい。
【００１６】本発明では、ラミネートした生分解性樹脂
のホットメルト性を利用してヒートシールを行うことが
できる。この方法は生産性の面から特に好ましい。これ
を可能とするために、封筒用用紙にラミネートする生分
解性樹脂としてヒートシール性を有する生分解性樹脂を
使用することが好ましく、先に記載の生分解性樹脂はい
ずれもヒートシール性を有するものであり、ヒートシー
ル法による封筒の製造が可能である。接着剤として使用
できる生分解性材料または天然材料としては、天然ゴム
系接着剤、生分解性エラストマーまたは生分解性エラス
トマーを主成分とする生分解性接着剤、天然ゴム、アラ
ビアゴム等の天然物または天然物を主成分とする天然物
接着剤等が使用できる。
のホットメルト性を利用してヒートシールを行うことが
できる。この方法は生産性の面から特に好ましい。これ
を可能とするために、封筒用用紙にラミネートする生分
解性樹脂としてヒートシール性を有する生分解性樹脂を
使用することが好ましく、先に記載の生分解性樹脂はい
ずれもヒートシール性を有するものであり、ヒートシー
ル法による封筒の製造が可能である。接着剤として使用
できる生分解性材料または天然材料としては、天然ゴム
系接着剤、生分解性エラストマーまたは生分解性エラス
トマーを主成分とする生分解性接着剤、天然ゴム、アラ
ビアゴム等の天然物または天然物を主成分とする天然物
接着剤等が使用できる。
【００１７】封筒用の紙としては、特に限定はなく従来
封筒用として使用されてきた用紙がいずれも使用でき
る。例えば、クラフト紙、上質紙、グラシン紙、模造
紙、印刷用紙等が例示できる。
封筒用として使用されてきた用紙がいずれも使用でき
る。例えば、クラフト紙、上質紙、グラシン紙、模造
紙、印刷用紙等が例示できる。
【００１８】
【実施例】以下、本発明をより詳細に且つ具体的に説明
する。実施例 １ 封筒の宛名書きに相当する部分に窓をあけた目付け６４
ｇ／ｍ２の上質紙ロールから紙を引出しながら、同時に
Ｔダイから下記ラミネート樹脂を２１０℃で押し出して
上記紙に２０μｍの厚さで押出ラミネートした。 ラミネート樹脂（重量比）： ポリ乳酸７５／ポリ(ブチレンアジペート／テレフタレ
ート)２５ 得られた樹脂ラミネート紙を封筒展開形状に切り出し、
樹脂面を内側に封筒状に折り曲げた後、封筒の側面と底
面に当たる部分を１００℃で加熱して、上記樹脂をホッ
トメルト接着剤として利用してヒートシールし、封筒を
作成した。
する。実施例 １ 封筒の宛名書きに相当する部分に窓をあけた目付け６４
ｇ／ｍ２の上質紙ロールから紙を引出しながら、同時に
Ｔダイから下記ラミネート樹脂を２１０℃で押し出して
上記紙に２０μｍの厚さで押出ラミネートした。 ラミネート樹脂（重量比）： ポリ乳酸７５／ポリ(ブチレンアジペート／テレフタレ
ート)２５ 得られた樹脂ラミネート紙を封筒展開形状に切り出し、
樹脂面を内側に封筒状に折り曲げた後、封筒の側面と底
面に当たる部分を１００℃で加熱して、上記樹脂をホッ
トメルト接着剤として利用してヒートシールし、封筒を
作成した。
【００１９】実施例 ２
封筒の宛名書きに相当する部分に窓をあけた目付け６４
ｇ／ｍ２のクラフト紙ロールから紙を引出しながら、同
時にＴダイから下記ラミネート樹脂を２１０℃で押し出
して上記紙に３０μｍの厚さで押出ラミネートした。 ラミネート樹脂（重量比）： ポリ乳酸８５／ポリ(ブチレンサクシネート／アジペー
ト)１０／グリセリン脂肪酸エステル５ 得られた樹脂ラミネート紙を封筒展開形状に切り出し、
樹脂面を内側に封筒状に折り曲げた後、封筒の側面と底
面に当たる部分を１００℃で加熱して、上記樹脂をホッ
トメルト接着剤として利用してヒートシールし、封筒を
作成した。
ｇ／ｍ２のクラフト紙ロールから紙を引出しながら、同
時にＴダイから下記ラミネート樹脂を２１０℃で押し出
して上記紙に３０μｍの厚さで押出ラミネートした。 ラミネート樹脂（重量比）： ポリ乳酸８５／ポリ(ブチレンサクシネート／アジペー
ト)１０／グリセリン脂肪酸エステル５ 得られた樹脂ラミネート紙を封筒展開形状に切り出し、
樹脂面を内側に封筒状に折り曲げた後、封筒の側面と底
面に当たる部分を１００℃で加熱して、上記樹脂をホッ
トメルト接着剤として利用してヒートシールし、封筒を
作成した。
【００２０】実施例 ３
実施例１で調製した樹脂ラミネート紙を封筒展開形状に
切り出し、樹脂面を内側に封筒状に折り曲げた後、封筒
の側面と底面に当たる部分を天然ゴム系接着剤で貼り合
せて封筒形状を作成した。実施例１〜３で得られた封筒
は樹脂、紙、接着剤のいずれも生分解性材料であるた
め、封筒全体が生分解性であることは言うまでもない
が、更に封筒に内容物を挿入する際、引っ掛かりが全く
なく、外観も良好な封筒であった。また透明窓部の強度
および接着部の強度も使用上まったく問題がなかった。
切り出し、樹脂面を内側に封筒状に折り曲げた後、封筒
の側面と底面に当たる部分を天然ゴム系接着剤で貼り合
せて封筒形状を作成した。実施例１〜３で得られた封筒
は樹脂、紙、接着剤のいずれも生分解性材料であるた
め、封筒全体が生分解性であることは言うまでもない
が、更に封筒に内容物を挿入する際、引っ掛かりが全く
なく、外観も良好な封筒であった。また透明窓部の強度
および接着部の強度も使用上まったく問題がなかった。
【００２１】
【発明の効果】本発明の窓付き封筒は、窓に透明で生分
解性の樹脂を使用し、また接着部にも生分解性または天
然材料を使用しているため廃棄物問題を生じることな
く、且つ実用に耐える強度も十分備えている。
解性の樹脂を使用し、また接着部にも生分解性または天
然材料を使用しているため廃棄物問題を生じることな
く、且つ実用に耐える強度も十分備えている。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｃ０８Ｌ 67:00）
Ｆターム(参考） 4F100 AK01B AK41B AK41K AL01B
AL05B AN01G BA02 BA07
CB00 DD40A DG10A EH23
GB71 JC00B JK10 YY00B
4J002 AA001 AB021 AB041 BE021
CF031 CF032 CF181 CG041
CG042 EH046 EH156 FD026
GF00 GK03
Claims (4)
- 【請求項１】 窓用切り抜き部を設けた連続紙に生分解
性樹脂フィルムをラミネート加工した生分解性窓付き封
筒用ラミネート紙。 - 【請求項２】 生分解性樹脂が、ポリ乳酸および／また
はその共重合体６０〜９５重量％、ポリブテンサクシネ
ート、ポリ(ブチレンサクシネート／アジペート)共重合
体、ポリエチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシ
ネート／カーボネート)共重合体、ポリ(ブチレンサクシ
ネート／テレフタレート)共重合体、ポリ(ブチレンアジ
ペート／テレフタレート)共重合体およびこれらの共重
合体からなる更なる共重合体または変性物の中から選ば
れる単独または２種以上の混合物０〜４０重量％、なら
びに生分解性可塑剤０〜１０重量％からなる樹脂である
請求項１に記載の生分解性窓付き封筒用ラミネート紙。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載の窓付き封筒用
ラミネート紙を、生分解性樹脂フィルム面を内側として
封筒形状に折り曲げ、側面部および底部を生分解性材料
および／または天然物質により接着して仕上げた生分解
性窓付き封筒。 - 【請求項４】 請求項１または２に記載の窓付き封筒用
ラミネート紙を、生分解性樹脂フィルム面を内側として
封筒形状に折り曲げ、上記生分解性樹脂の熱シール性を
利用して側面部および底部を熱シールにより仕上げた生
分解性窓付き封筒。
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| JP2001320500A JP3869244B2 (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 生分解性窓付き封筒用ラミネート紙および生分解性窓付き封筒 |
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