JP2003127868A - 走行装置 - Google Patents

走行装置

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JP2003127868A
JP2003127868A JP2001321167A JP2001321167A JP2003127868A JP 2003127868 A JP2003127868 A JP 2003127868A JP 2001321167 A JP2001321167 A JP 2001321167A JP 2001321167 A JP2001321167 A JP 2001321167A JP 2003127868 A JP2003127868 A JP 2003127868A
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shoe
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rotation
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Eiji Nakamu
栄治 中務
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Abstract

(57)【要約】 【課題】昇降動作の際の運転者の負担を軽減した段差解
消機構を備える走行装置を、簡易な機構により実現す
る。 【解決手段】本体部1を移動可能に支持する車輪2と、
前記車輪2の回転を妨げない位置に回転駆動可能に取り
付けられた支持部材3と、前記支持部材3の回転中心か
ら変位した部位に取り付けられ支持部材3を足場に駆動
されて先端部を回転中心から遠ざける方向に移動させる
ことの可能なアーム4とを具備してなる走行装置におい
て、接地端81とシュー82とを具備するガイド部材8
を、前記接地端81が床面に接地し前記シュー82が床
面より浮いた状態に設けて、前記接地端81が段床から
脱落したとき、前記シュー82が床面に押圧されて、ト
グル作用を生じて走行装置が段床から陥落する前にブレ
ーキがかかるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に重量運搬装
置、介護支援機器、歩行支援機器、移乗機器、電動式揺
り椅子、リハビリ機器、電動式車椅子、車輪移動式ロボ
ット等として利用可能な、移動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の走行装置として多様
なものが存在している。例えば、荷物を運搬する場合の
走行装置としてフォークリフト、リフタ、手押し車等
が、人を運搬する場合の走行装置として車椅子等が、そ
れぞれ周知のところである。
【0003】これらの走行装置が走行する走行路には、
時として、段差や障害物等が存在していることがある。
そこで、走行装置に段差や障害物の存在する道程を踏破
させるための段差昇降機構が、種々開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の走行
装置を昇降させるときには、当該走行装置に設けられた
ハンドルを運転者が把持した上で、運転者自身が押した
り引いたりしてバランスを取りながら運転することが一
般的であり、運転者に大きな負荷がかかる。
【0005】一例として、走行装置が下段差に差し掛か
ったとき、段床から転落する直前に適切なブレーキング
が行われる必要がある。しかし、走行装置のブレーキン
グを人力のみによって行うことは、運転者にとって大き
な負荷となるばかりかときに危険でさえある。ブレーキ
動作を実現する手段としては、ブレーキシューと補助輪
とを備えたブレーキ用の部材を走行装置に装備し、補助
輪が段床から脱落したときに部材の自重によってブレー
キシューを車輪に押圧してブレーキをかけるものが考え
られる。ところが、このようなブレーキ機構は、走行装
置が段差を上昇または下降する間に、ブレーキシューが
車輪に押圧されて車輪の自由な回転が拘束され、滑らか
な昇降動作の妨げとなってしまうという点で好ましくな
い。
【0006】他の例として、段差において運転者は、走
行装置の前輪あるいは前方部分を持ち上げ、バランスを
取りながら後傾姿勢を保つ必要があるが、この際に運転
者がバランスを崩してハンドルから手を離すようなこと
があると、走行装置が段差から転落する恐れがある。
【0007】以上の問題に鑑み、本発明は、段差を昇降
する際の運転者の負担を軽減する機構を備えた走行装置
を、極力簡易な構成で実現することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】昇降機能を備えた走行装
置をより安全で使い勝手のよいものとするという課題を
解決する手段として、本発明は、本体部を移動可能に支
持する車輪と、前記車輪の回転を妨げない位置に回転駆
動可能に取り付けられた支持部材と、前記支持部材の回
転中心から変位した部位に取り付けられ支持部材を足場
に駆動されて先端部を回転中心から遠ざける方向に移動
させることの可能なアームとを具備してなる、段差昇降
機構を実装した走行装置に、接地端とシューとを具備す
るガイド部材を、前記接地端が床面に接地し前記シュー
が床面より浮いた状態に設けて、前記接地端が段床から
脱落したとき、前記シューが床面に押圧され、段床から
転落する前にブレーキがかかるという機能を新たに付加
した。即ち、上段床あるいは平坦路にあっては接地端の
存在によってシューは床面から浮いた位置に存在し、走
行装置が段差の近傍に差しかかったとき、走行装置の車
輪よりも先に接地端が段床の床面から脱落し、シューが
床面に押圧されてブレーキ動作を行うものとした。
【0009】あるいは、他の構成として、本体部を移動
可能に支持する車輪と、前記車輪の回転を妨げない位置
に回転駆動可能に取り付けられた支持部材と、前記支持
部材の回転中心から変位した部位に取り付けられ支持部
材を足場に駆動されて先端部を回転中心から遠ざける方
向に移動させることの可能なアームとを具備してなる、
段差昇降機構を実装した走行装置に、運転者が把持する
ことのできるハンドル部材と、前記運転者の少なくとも
片足を乗せることのできるあぶみ部材とを、前記車輪の
車軸よりも後方に設けることとする。即ち、運転者が走
行装置の前部を持ち上げて走行装置を後傾姿勢に保つ際
に、運転者があぶみ部材を足で踏むことによって体重を
かけることができるようにしたものである。このような
ものであれば、運転者が万一ハンドルを離しても、走行
装置の前方への転倒を防ぐことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。本実施形態は、図1及び図2に
示すように、走行装置の本体部1が一対の車輪2によっ
て走行可能に支持されており、この本体部1の上部に人
が着座することのできる座席を設けたものである。
【0011】走行装置の段差昇降機構は、前記車輪2の
回転を妨げない位置に回転駆動可能に取り付けられた支
持部材たるクランク3と、このクランク3の回転中心か
ら変位した部位に取り付けられたアーム4とを具備して
構成される。当該アーム4は、前記クランク3を足場に
駆動されて、その先端部を回転中心から遠ざける方向へ
移動させることが可能となっている。
【0012】より具体的に述べると、車輪2のボス21
を受ける車軸5は、本体部1に固定され、内部が中空に
なっており、同一軸線上にクランク駆動用モータ6aと
アーム駆動用モータ6bとが独立駆動可能に配置されて
いる。クランク3は、基端を前記クランク駆動用モータ
6aに軸6a1を介して固定し、先端を車輪2間におい
て軸6a1周りに回転し得るように延出させたものであ
る。アーム4は、前記クランク3の延出端に水平支軸4
1を介して設けられている。即ち、アーム4はクランク
3の延出端を足場(支点)として前記水平支軸41を軸
に回動駆動される。また、アーム4の先端側には、車輪
2とほぼ同径の円弧状接地面を有する接地部材42を取
り付けてある。そして、前記水平支軸41には、ギア7
aが固定してある。このギア7は、クランク3上に設け
られたアイドラギア7bを介して、前記アーム駆動用モ
ータ6bの軸6b1に取り付けたギア7cに接続されて
いる。よって、水平支軸41に固定されたギア7aは、
アイドラギア7bを介してアーム駆動用モータ6bから
動力の伝達を受ける。このように、クランク3はクラン
ク駆動用モータ6aによって駆動可能とされ、アーム4
はアーム駆動用モータ6bによって駆動可能とされてい
る。
【0013】上述のように構成された走行装置におい
て、本実施形態は、接地端たるガイド輪81とシュー8
2とが設けられたガイド部材8を、走行装置に支持させ
て、前記ガイド輪81が段床から脱落したとき、シュー
82が床面に押圧され、走行装置が段床から転落する前
にブレーキがかかるようにしたことを特徴としている。
【0014】詳述すると、本実施形態におけるガイド部
材8は、基端側に開口部83が設けられるとともに、先
端側には接地端たるガイド輪81並びにシュー82が取
り付けられているものであり、開口部83には、走行装
置の車軸5が嵌挿される。車軸5は概略円筒形状であ
り、これに対応して当該開口部83も丸穴となってい
る。よって、開口部83に車軸5を嵌挿したとき、ガイ
ド部材8は車軸5を軸として回動可能に走行装置に支持
される。加えて、シュー82がガイド輪81より走行方
向後方に位置するとともに、走行装置がガイド部材8を
支持している支持位置、即ち車軸5から見て、床面まで
の距離よりもシュー82の接地面までの距離の方が長
く、さらには接地端たるガイド輪81までの距離の方が
より長くなるように、ガイド部材8は構成されている。
以上により、図3(a)に示すように、上段床あるいは
平坦路にあってはガイド輪81の存在によってシュー8
2は床面から浮いた位置に存在し、図3(b)に示すよ
うに、ガイド輪81が段床から脱落したとき、シュー8
2が床面に押圧されてトグル作用を生じ、走行装置が段
床から転落する前に段差の存在している方向に対してブ
レーキがかかる。このとき、床面と車軸5との間にガイ
ド部材8が挟まれている状態、即ち、ガイド部材8が車
軸5を介して走行装置を支える状態になる。
【0015】さらに、ガイド部材8によるブレーキが機
能している場合において、走行装置が段差の存在してい
る方向に依然運動量を有しているときには、車軸5から
床面までの距離よりもシュー82の接地面までの距離の
方が長くなっていることから、走行装置がガイド部材8
に乗り上げるような状態となり、ガイド部材8に走行装
置自体の自重がかかることとなる。よって、シュー82
と床面との間の摩擦力が増すとともに車輪2のグリップ
が減少するため、ブレーキ効果がより高まる。また、ブ
レーキを解除するには、走行装置が段差から遠ざかる方
向に移動してガイド輪81を上段床に引き上げるか、ま
たは段差昇降機構によって走行装置を床面から浮かせれ
ばよい。
【0016】なお、ガイド輪81が段床から確実に転落
し、かつシュー82が床面に確実に押圧されるように、
図示しないスプリングを用いて(矢印Aの方向に)ガイ
ド部材8に予め負荷が加えられている。また、走行装置
が完全にガイド部材8を乗り越えてしまわないように、
かつ、段床において車体の前傾角に制限を加えるため
に、本体部1にストッパを設けてガイド部材8の回動範
囲を所定角度内に制限するようにしている。
【0017】以降、本実施形態に係る走行装置が段差を
降りる際の動作について説明する。既に述べたように、
まずガイド部材8のガイド輪81が段差に差しかかり、
段床から転落する。すると、ガイド部材8は支えの一方
を失って下方に回動し、その結果シュー82が段床面に
押圧されて、走行装置の進行方向、即ち段差が存在して
いる方向に対してブレーキがかかる。
【0018】しかる後、段差昇降機構による降段動作に
移行する。図4(a)に示すように、クランク駆動用モ
ータ6aによってクランク3を回転し、アーム駆動用モ
ータ6bによってアーム4を駆動して、アーム4の先端
に取り付けられた接地部材42を下段側の段床に接地す
る。この際、クランク3及びアーム4の駆動によって車
輪2を若干段床から浮かせば、ブレーキは解除される。
そして、接地部材42が緩やかに車軸5(あるいは、ク
ランク駆動用モータ6aの軸心)に近づくようにクラン
ク3及びアーム4を駆動し、図4(b)に示すように、
走行装置を下降させて車輪2を下段床に接地させる。こ
のとき、ガイド部材8のシュー82よりも先にガイド輪
81が下段床に接地して転がり、図4(a)の状態とな
る。また、降段動作の途中において車輪2は拘束される
ことがなく、段差に沿って滑らかに回転する。
【0019】続いて、走行装置が段差を上る際の動作に
ついて説明する。図4(b)に示すように、車輪2が上
段差に当接したとき、クランク駆動用モータ6a及びア
ーム駆動用モータ6bによってクランク3及びアーム4
を駆動して、接地部材42を下段床に接地させる。そし
て、図4(a)に示すように、アーム4の先端に取り付
けられた接地部材42を車軸5から遠ざかる方向へ移動
させる。即ち、接地部材42が下段床に接地して転動し
ている状態において、クランク3の基端が軸着されてい
る軸6a1を中心としてクランク3が回転運動をし、そ
の反作用によって走行装置が段差をクリアできる位置ま
で持ち上がることとなる。このときには、走行装置に支
持されているガイド部材8も持ち上がることになるた
め、シュー82が下段床の床面と接触することはなく、
ガイド輪81の存在により、上段床の床面に押圧される
こともない。よって、段差昇降機構による昇段動作の際
には、ガイド部材8によるブレーキがその妨げとなるこ
とはない。
【0020】以上に加え、本実施形態に係る走行装置
は、図5に示すように、運転者が把持することのできる
ハンドル部材101と、前記運転者の足を乗せることの
できるあぶみ部材102とを、前記車輪2の車軸5より
も後方に設けている。ハンドル部材101は、走行装置
の本体部1の後端部上方に配置している。そして、一対
のあぶみ部材102を、紐103b、103cとヨーク
103aとからなる連絡部102を介してハンドル部材
101にぶら下げている。より詳しく述べると、一対の
あぶみ部材102を、紐103bを介してヨーク103
a下端の左右にそれぞれ取り付けるとともに、ヨーク1
03aの上端中央とハンドル部材101とを紐で結んで
いる。ヨーク103aは、2個のあぶみ部材102の間
にあって、梃子の作用をし、ハンドルから伝わる力を両
足に分散する。ちなみに、ハンドル部材101を支持し
ている支桿104は鉛直方向の長さを調整することがで
きるものであることから、ハンドル部材101の高さ位
置を調整することが可能となっている。
【0021】従って本実施形態によれば、段差昇降機構
を具備する走行装置が段床から転落する前にブレーキが
かかるようにすることができる。そして、走行装置が段
差を昇降する途中においてはブレーキはかからず、昇降
動作の妨げとはならない。ブレーキ機能の実現は、ガイ
ド部材8の回動のみによるものであって、機構的に簡単
であり、信頼性が高い。また、ガイド部材8は車軸5と
同一軸で回動可能に支持されているため、ガイド部材8
によるブレーキ機能が本体部1の姿勢の影響を受けるこ
ともない。
【0022】また、段差昇降機構を具備する走行装置
に、運転者が把持することのできるハンドル部材101
と、前記運転者の少なくとも片足を乗せることのできる
あぶみ部材102と、前記あぶみ部材102に加えられ
た荷重を前記ハンドル部材101に伝達する連絡部10
3とを設けたことにより、段差を昇降する際に運転者の
体重を利用し、前記車軸5あるいは車輪2の接地点を支
点として走行装置の後傾姿勢を保つことができる。万
一、運転者の手がハンドル部材101から離れた時にお
いても、運転者が重りとなって走行装置が過度の前傾姿
勢となることを抑止することから、走行装置が前方にと
んぼ返りを打って転倒することを防止できる。よって、
昇降時における安全性が高まる。
【0023】即ち、簡易な構成によって実現する機構を
走行装置に具備して、段差を昇降する際の運転者の負担
を軽減するとともに、安全性を高めることが可能となっ
ている。そして、昇降動作をできるだけ滑らかに行うと
いう要求にも応えうるものとなる。
【0024】なお、本発明は以上に詳述した実施形態に
限られるものではない。特に、走行装置がガイド部材8
を可動に支持する態様、即ち、ガイド部材8に設けられ
る走行装置との係合部位の形状、及び、走行装置がどの
部位でどのようにしてガイド部材8を支持するかは、上
述の態様以外にも様々なものが考えられる。車軸5は、
車輪2の内側で本体部1に固定してもよい。車軸5がモ
ータのハウジングを兼ねてもよい。上記の開口部83の
ように周縁が閉じているとは限られず、車軸5がガイド
部材8を貫通するとも限らない。走行装置とガイド部材
との係合部位の雄雌が逆であってもよい。また、ガイド
部材の可動の態様は、回動に限られない。ガイド部材8
が、車輪2の径方向に変位しうるように構成されてもよ
い。ガイド部材8に設ける開口部83を長穴とし、ガイ
ド部材8が車輪2の径方向にも変位可能となるように走
行装置に支持させるとともに、シュー82を車軸5と平
行な方向に車体の内側に延出させた形状のものとして、
ブレーキ動作時に当該シュー82が段床面と車輪2との
間に挟まるように構成してもよい。
【0025】また、シュー82の巾寸法を大きくするこ
とにより、段差のコーナに面取りやRが施されている段
床、傾斜している段床、段差の縁に対して斜めの方向か
ら走行装置が突入するような場合等においても、十分な
ブレーキ効果を得られる。走行装置が段差を上る場合に
おいて、進行方向と反対の方向に上述のガイド部材8を
配置して、昇段動作の直後に走行装置が上段床から誤っ
て転落することを抑止できるようにしてもよい。ガイド
部材8の変位をセンサで検知することにより、段差の位
置と昇降動作時における車体の体勢とをモニタできるよ
うにしてもよい。ガイド部材8の接地端として、ガイド
輪81の替わりに摺動摩擦の少ない材料を円弧状に加工
したもの等を採用して床面を滑らせるようにしてもよ
い。走行装置が平坦路を走行する際には、ガイド部材8
を完全に持ち上げてシュー82及びガイド輪81を床面
から離れた位置に退避させ得るようにしてもよい。この
操作をアーム4により自動的に行ってもよい。ガイド輪
81を適宜ロックする、あるいは、ガイド輪81を外す
ことによって、常に片側の方向にのみブレーキがかかる
ラッチ機能として使用することもできる。
【0026】加えて、あぶみ部材102を中空に持ち上
げている連絡部103の構成は、種々考えられる。例え
ば、紐103b、103cを二重にして冗長化を図って
もよく、紐103b、103cをゴム紐、ばねその他の
弾性材料を用いて構成してもよい。紐103b、103
cの巻き上げ機構を付加したり、紐103b、103c
とゴム紐、ばね等を並行して使用し、紐103b、10
3cが弛んであぶみ部材102が引きずられることを防
止するようにしてもよい。紐103b、103cの代わ
りに、リンクを用いてもよい。
【0027】運転者があぶみ部材102に足を乗せる場
合において、素足や靴であぶみ部材102を踏むのみな
らず、靴に取り付ける治具等を介して間接的にあぶみ部
材102に足を乗せるようにしてもよい。
【0028】もちろん、あぶみ部材102は車輪2の車
軸5より後方に位置しておればよく、ハンドル部材10
1に持ち上げられている態様には限られない。
【0029】さらに、ハンドル部材101に、ステッキ
を取り付け、昇降中に杖を使うようにステッキを上段に
接触させてハンドルを支持するようにしてもよい。段差
の昇降中に、装置の背面を上段に接触させて滑らせた
り、自由に回転するベルト式の支持部を介して上段に接
触させて、本体部1を支持しながら昇降するようにして
もよい。運転者とハンドル部材101の間を安全帯で結
ぶようにしてもよい。
【0030】その他、各部の具体的構成は、上記実施形
態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変形が可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0032】即ち、本発明に係る走行装置は、段差昇降
機構に加えて、走行装置が段床から転落する前にブレー
キがかかるという機能が新たに付加されたものとなる。
即ち、上段床あるいは平坦路にあっては接地端の存在に
よってシューは床面から浮いた位置に存在し、走行装置
が段差の近傍に差しかかったとき、走行装置の車輪より
も先に接地端が段床の床面から脱落し、シューが床面に
押圧されてブレーキ動作を行う。また、走行装置が段差
を昇降する途中においては、ブレーキは作動せず、昇段
動作の妨げとなることはない。しかも、当該ブレーキ機
構は、極めて簡単な構成によって実現しており、各種走
行装置の安全向上に好適なものである。
【0033】加えて、本発明によれば、あぶみと運転者
の体重を用いて、運転者に大きな負担をかけることな
く、走行装置の前傾角度に制限を加えることができる。
これにより、万一の場合においても走行装置が前方にと
んぼ返りを打って転倒することを防止でき、極めて安全
性の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る走行装置を示す側面
図。
【図2】同縦断面図。
【図3】同実施形態に係るブレーキ動作を示す図。
【図4】同実施形態に係る昇降動作を示す図。
【図5】同実施形態に係る要部斜視図。
【符号の説明】
1…本体部 2…車輪 3…クランク 4…アーム 41…水平支軸 42…接地部材 5…車軸(支持位置) 6a…クランク駆動用モータ 6b…アーム駆動用モータ 7a…ギア 7b…アイドラギア 7c…ギア 8…ガイド部材 81…ガイド輪 82…シュー 83…開口部 101…ハンドル部材 102…あぶみ部材 103…連絡部 104…支桿

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体部を移動可能に支持する車輪と、前記
    車輪の回転を妨げない位置に回転駆動可能に取り付けら
    れた支持部材と、前記支持部材の回転中心から変位した
    部位に取り付けられ支持部材を足場に駆動されて先端部
    を回転中心から遠ざける方向へ移動させることの可能な
    アームとを具備してなる走行装置であって、接地端とシ
    ューとを具備するガイド部材を、前記接地端が床面に接
    地し前記シューが床面より浮いた状態に設けて、前記接
    地端が段床から脱落したとき、前記シューが床面に押圧
    されて、段床から転落する前にブレーキがかかるように
    したことを特徴とする走行装置。
  2. 【請求項2】本体部を移動可能に支持する車輪と、前記
    車輪の回転を妨げない位置に回転駆動可能に取り付けら
    れた支持部材と、前記支持部材の回転中心から変位した
    部位に取り付けられ支持部材を足場に駆動されて先端部
    を回転中心から遠ざける方向へ移動させることの可能な
    アームとを具備してなる走行装置であって、運転者が把
    持することのできるハンドル部材と、前記運転者の少な
    くとも片足を乗せることのできるあぶみ部材とを、前記
    車輪の車軸よりも後方に設けたことを特徴とする走行装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7449483B2 (ja) 2020-03-02 2024-03-14 スズキ株式会社 高さ調節システム及びそれを有する電動車両

Cited By (1)

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