JP2003127444A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2003127444A
JP2003127444A JP2001330537A JP2001330537A JP2003127444A JP 2003127444 A JP2003127444 A JP 2003127444A JP 2001330537 A JP2001330537 A JP 2001330537A JP 2001330537 A JP2001330537 A JP 2001330537A JP 2003127444 A JP2003127444 A JP 2003127444A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速モードで印字する場合に過剰な熱の発生
を抑制するとき、コストの増大を抑えるとともに、印字
を継続して行うことのできる印刷装置を提供する 【解決手段】 印字ヘッドを搭載したシャトルと、シャ
トルを直線状の走行経路に沿って往復走行させるリニア
モータとを備え、印字ヘッドによって印字されるドット
をフルドットで印字する高品位モードと、印字ヘッドに
よって印字されるドットを間引いて印字し、かつリニア
モータによってシャトルが往復走行されるときの速度が
高品位モードの速度より速い高速モードとを印字モード
として有する印刷装置において、高速モードで印字中
に、装置内の所定部位の温度を検出する温度センサによ
って検出された温度に基づいて、リニアモータによるシ
ャトルの走行速度を変化させる(S11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドを搭載
したシャトルを記録用紙の幅方向に所定のストロークで
往復動させながら記録用紙への印字を行うタイプの印刷
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷装置には、印字ヘッドを
搭載したシャトルを記録用紙の幅方向に所定のストロー
クで往復動させながら記録用紙への印字を行うタイプの
ものがある。また、印字ヘッドは、用紙およびインクリ
ボンに対して機械的な衝撃を与えることにより印字を行
うインパクト形のものが普及している。
【0003】このような印刷装置には、通常の印字モー
ドに対して、高品位モードおよび高速モードといった印
字モードが設定可能なものがある。高品位モードでは、
通常の印字モードに比べ、印字品質が良好である一方、
印字速度が比較的遅い。また、高速モードでは、印字ド
ットを間引いて印字するため、印字速度が比較的速い一
方、印字品質が多少劣る。
【0004】ここで、上記シャトルは、たとえばマグネ
ットおよび電磁コイルを有するリニアモータによって往
復走行されるが、上記電磁コイルにおいては、高速モー
ドでは通常の印字モードに比べ励磁電流量が大であるた
め、エネルギーが消費しやすく熱も発生しやすくなる。
逆に、高品位モードでは、上記電磁コイルにおいては、
高速モードに比べ励磁電流量が小であるため、エネルギ
ーが消費されにくく熱の発生も少ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような高速モー
ドが設定可能な印刷装置では、上記電磁コイルにおける
熱の発生に対する方策として、強制空冷装置を設けて装
置内の温度を低下させたり、比較的大きな放熱板を設け
て熱放射を促進させたりすることが挙げられる。しかし
ながら、このような強制空冷装置や大きな放熱板は、装
置の大型化やコストの増大化を招く。
【0006】そこで、高速モードが設定可能な印刷装置
では、検出される温度が高くなった場合には、過剰な熱
の発生を抑えるために、アラームによって報知した上
で、印字動作を停止させるものもある。しかし、この印
刷装置によれば、印字中に印字動作が停止してしまうの
で、温度が低くなってから印字を再スタートさせなけれ
ばならず、操作上手間であるといった問題点を有してい
た。
【0007】
【発明の開示】本発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、高速モードで印字する場合に過剰
な熱の発生を抑制するとき、コストの増大を抑えるとと
もに、印字を継続して行うことのできる印刷装置を提供
することを、その課題とする。
【0008】上記の課題を解決するため、本発明では、
次の技術的手段を講じている。
【0009】本発明の第1の側面によって提供される印
刷装置は、印字ヘッドを搭載したシャトルと、前記シャ
トルを直線状の走行経路に沿って往復走行させるシャト
ル駆動手段とを備え、前記印字ヘッドによって印字され
るドットをフルドットで印字する高品位モードと、前記
印字ヘッドによって印字されるドットを間引いて印字
し、かつ前記シャトル駆動手段によって前記シャトルが
往復走行されるときの速度が前記高品位モードの速度よ
り速い高速モードとを印字モードとして有する印刷装置
において、装置内の所定部位の温度を検出する温度検出
手段と、前記高速モードで印字中に、前記温度検出手段
によって検出された温度に基づいて、前記シャトル駆動
手段による前記シャトルの走行速度を変化させる速度制
御手段とを備えることを特徴としている。
【0010】好ましい実施の形態によれば、前記速度制
御手段は、前記温度検出手段によって検出された温度が
予め定める第1しきい値を超えたとき、前記シャトルの
走行速度を前記高品位モードにおける速度に変化させ
る。
【0011】他の好ましい実施の形態によれば、前記速
度制御手段は、前記シャトルの走行速度を前記高品位モ
ードにおける速度に変化させた後、前記温度検出手段に
よって検出された温度が前記第1しきい値より低い第2
しきい値に達したとき、前記シャトルの走行速度を前記
高速モードにおける速度に変化させる。
【0012】他の好ましい実施の形態によれば、前記シ
ャトル駆動手段は、マグネットと電磁コイルとを有する
リニアモータであり、前記温度検出手段は、前記電磁コ
イルの温度を検出する。
【0013】他の好ましい実施の形態によれば、前記印
字ヘッドによって印字される記録用紙を搬送するための
搬送モータを備え、前記温度検出手段は、前記搬送モー
タの温度を検出する。
【0014】この構成によれば、印字モードとして高速
モードで印字しているとき、装置内の所定部位の温度、
たとえばシャトル駆動用の電磁コイルの温度を温度検出
手段によって計測し、検出された温度が第1しきい値を
超えると、シャトルの走行速度が高品位モードにおける
速度、すなわち低速にされる。そのため、コストを増大
させることなく、過剰な熱の発生を抑制することがで
き、たとえば上記電磁コイルにおける熱による損傷や悪
影響を防止でき、品質性の高い印刷装置を提供すること
ができる。また、検出された温度が第1しきい値より低
い第2しきい値に達すると、再び、高速モードにおける
速度で印字される。すなわち、印字動作は、シャトルの
走行速度が変化しても停止することなく行われるため、
印字を効率的に行うことができる。また、高速モードに
おいて印字ドットを間引いて印字していたことも、継続
して行われるので、印字品質に影響を及ぼすことはな
い。
【0015】本発明のその他の特徴および利点は、添付
図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明
らかとなろう。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0017】図1および図2は、本発明に係る印刷装置
の一例を示す図である。この図によると、この印刷装置
は、いわゆるドットインパクトプリンタとして構成され
ており、シャトル1、カウンタバランサ2、シャトル駆
動手段としてのリニアモータ3、位置検出センサ4、一
対の補助部材5、および一対のばね部材6等を備えてい
る。
【0018】シャトル1は、図2に示すように、印字ハ
ンマとしてのドットインパクト型の印字ヘッド11を備
えている。印字ヘッド11に対面する箇所には、プラテ
ンローラ12が設けられており、これらの間を記録用紙
Pが搬送されるように構成されている。シャトル1の長
手方向両端部には、図1に示すように、一対のガイド部
13が設けられており、これらのガイド部13は、水平
方向に延びたガイドシャフト14にスライド可能に外嵌
している。
【0019】一対の補助部材5は、シャトル1の一対の
ガイド部13同士の間に位置するように、ガイドシャフ
ト14にスライド可能に外嵌している。また、ばね部材
6は、各補助部材5と各ガイド部13との間に位置する
ように、ガイドシャフト14に装着されている。
【0020】リニアモータ3は、ステータ16と、可動
部17とからなる。詳細には、ステータ16は、図3に
示すように、所定間隔を開けて相対する対の永久磁石1
8を複数対(本実施形態では6対)備えており、これら
各対の永久磁石18の間に、後述する連結部材25に連
結されている可動部17が配置されている。可動部17
には、図3および図4に示すように、複数(本実施形態
では6個)の電磁コイル19が巻回されており、各電磁
コイル19は、各対の永久磁石18と永久磁石18との
間隙に配置されている。リニアモータ3は、永久磁石1
8の磁界中において電磁コイル19に電流を流すことに
より、可動部17に推力を発生させるものであり、可動
部17は、一定のストロークで往復動自在とされてい
る。なお、本実施形態とは異なり、可動部17が永久磁
石18を有し、かつステータ16が電磁コイル19を有
する構成とすることもできる。なお、以下、説明の便宜
上、電磁コイル19を「シャトル駆動用コイル19」と
いう。
【0021】図1に戻り、カウンタバランサ2は、ベル
ト機構を有し、ベルト機構は、一対のプーリ20a,2
0bにベルト21を掛け渡したものであり、ベルト21
の下部は、連結部材22を介してリニアモータ3の可動
部17と一対の補助部材5とに連結(剛結)されてい
る。また、ベルト21の上部は、連結部材23を介して
シャトル1に連結されている。そのため、可動部17が
図1における左右方向に往復動するときには、一対の補
助部材5もそれと同方向に同量だけ移動する。これに対
し、シャトル1は、ベルト機構によって、可動部17や
各補助部材5とは反対方向に往復移動するようになって
いる。
【0022】シャトル1の印字ヘッド11は、図5に示
すように、シャトル1の走行方向(図5の矢印A参照)
に沿って適当数配置されたピンブロック24を備え、各
ピンブロック24には、シャトル1の走行方向とそれに
直交する方向との双方に対して傾斜した方向に所定間隔
をあけて、すなわちピンブロック24のほぼ対角線上
に、複数個の印字ピン25が所定のピッチで配置されて
いる。この印字ピン25は、後述する印字ピン駆動用コ
イル49によって駆動され、インクリボンを介して記録
用紙Pをプラテンローラ12に押圧することにより、印
字が行われる。
【0023】位置検出センサ4は、その概略正面図であ
る図6、および概略平面図である図7に示すように、ス
リット板28と、このスリット板28を介在させた状態
で対向する2個のフォトセンサ29とを備えている。ス
リット板28は、長手方向に多数のスリット30が所定
のピッチで形成されている。スリット30の形成ピッチ
は、印刷の画素密度によって設定されており、たとえば
画素密度が約180dpiの場合、形成ピッチは、約
0.141mmである。
【0024】スリット板28は、シャトル1に取り付け
られており、シャトル1の往復直線走行に伴って、フォ
トセンサ29に対向した状態で往復直線移動する。スリ
ット板28が往復直線移動することにより、フォトセン
サ29によって光が透過したスリット数が求められ、こ
れにより、シャトル1の絶対位置を検出することができ
る。
【0025】また、図1には示していないが、この印刷
装置には、記録用紙Pを紙送りするための搬送モータが
設けられている。この搬送モータは、1行分の印字が行
われるごとに駆動され、次行の印字が可能な位置に記録
用紙Pを搬送する。
【0026】図8は、本印刷装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。この印刷装置は、たとえばマイクロコ
ンピュータからなる主制御部31を備え、主制御部31
は、CPU32、ROM33、RAM34、およびイン
ターフェース回路35を備えている。CPU32、RO
M33、RAM34、およびインターフェース回路35
は、バス線によって相互に接続されている。インターフ
ェース回路35には、エンジン制御部36、印刷データ
制御部37、およびホストコンピュータが繋げられた外
部接続部38が接続されている。
【0027】CPU32は、この印刷装置の全体を制御
するものであり、ROM33の記憶されている制御プロ
グラムや図示しないホストコンピュータからの指示信号
に基づいて、エンジン制御部36に対して印刷指示を与
えたり、印刷データ制御部37に対して印刷データを作
成する旨の指示を与える。
【0028】ROM33は、CPU32が実行すべき制
御プログラムや設定値等のデータを記憶している。特
に、このROM33には、通常モードに比べて印字品質
が良好であるが印字速度がやや遅い高品位モード、逆に
印字品質が劣るが印字速度が速い高速モードといった各
印字モードにおける印刷パターンが記憶されている。
【0029】たとえば、高品位モードにおいては、印字
ドットがフルドットで印字され、フルドットの印字が可
能なようにシャトル1の走行速度に相当する印字速度が
設定され、このような動作パターンが印刷パターンとし
てROM33に記憶されている。また、高速モードにお
いては、印字ドットがたとえば1ドットごとに間引きし
て印字され、間引き印字が可能なようにシャトル1の走
行速度に相当する印字速度が設定され、このような動作
パターンが印刷パターンとして記憶されている。また、
ROM33には、上記印字モード以外に、間引き印字を
行い、かつシャトル1の走行速度が、高品位モードにお
ける印字速度と同等である特殊モードの印刷パターンが
記憶されている。
【0030】また、ROM33には、印字中に印字モー
ドが変更される際の判別材料となる、後述する各温度セ
ンサ44〜46で検出される温度に対して、第1しきい
値およびこれより低い第2しきい値が設定されている。
すなわち、各温度センサ44〜46で検出される温度が
第1しきい値を超えると、印字モードが高速モードから
特殊モードに設定変更され、各温度センサ44〜46で
検出される温度が第2しきい値に達すると、特殊モード
から高速モードに設定変更される。上記第1しきい値
は、各温度センサ44〜46が近傍に配置されたシャト
ル駆動用コイル19、搬送モータ48、および印字ヘッ
ド用コイル49における熱の発生により、これらの各部
が損傷に至らない程度の値に予め設定されている。ま
た、第2しきい値は、高速モードで印字しても良好に上
記各部が駆動される値に予め設定されている。
【0031】RAM34は、CPU32の作業領域等と
して用いられ、各種の変数データを記憶する。
【0032】インターフェース回路35は、CPU32
とエンジン制御部36、印刷データ制御部37、および
外部接続部38との間の信号の授受を制御する。
【0033】エンジン制御部36には、印字ヘッド制御
部41、シャトルドライバ42、搬送モータドライバ4
3、位置検出センサ4、シャトルコイル用温度センサ4
4、搬送モータ用温度センサ45、および印字ヘッド用
温度センサ46が接続されている。また、印字ヘッド制
御部41には、印刷データ制御部37、位置検出センサ
4、および印字ヘッドドライバ47が接続されている。
【0034】エンジン制御部36は、各温度センサ44
〜46や位置検出センサ4からの検出信号に基づいて、
印字ヘッド制御部41や各ドライバ42,43に対して
制御信号を供給する。
【0035】また、印字ヘッド制御部41は、印刷デー
タ制御部37からの印字データを受け、エンジン制御部
36からの制御信号およびシャトル位置検出センサ4か
らの検出信号に基づいて、印字ヘッドドライバ47に制
御信号を供給し、印字ヘッド11の動作を制御する。
【0036】印刷データ制御部37は、図示しないホス
トコンピュータからの印刷すべきデータや主制御部31
からの制御信号に基づいて、所定の印字データを作成
し、印字ヘッド制御部41にその印字データを転送す
る。
【0037】シャトルドライバ42は、エンジン制御部
36からの制御信号に基づいて、シャトル1駆動用のリ
ニアモータ3におけるシャトル駆動用コイル19に対し
て駆動信号を供給する。
【0038】搬送モータドライバ43は、エンジン制御
部36からの制御信号に基づいて、記録用紙Pを搬送す
るための搬送モータ48に対して駆動信号を供給する。
【0039】印字ヘッドドライバ47は、印字ヘッド制
御部41からの制御信号に基づいて、印字ヘッド11の
印字ヘッド用コイル49に対して駆動信号を供給する。
【0040】各温度センサ44〜46は、たとえばサー
ミスタやバイメタルからなり、シャトル駆動用コイル1
9、搬送モータ48、および印字ピン駆動用コイル49
の各近傍に配置され、これら駆動系の各部19,48,
49における温度を検出するためのセンサである。これ
らの温度センサ44〜46で検出された温度データは、
エンジン制御部36に供給される。
【0041】次に、この印刷装置における制御動作を、
図9に示すフローチャートを参照して説明する。
【0042】この印刷装置においては、上述したよう
に、印字モードとして通常モードの他に、高品位モー
ド、高速モード、および特殊モードを有している。ここ
では、印字モードとして高速モードが設定された場合の
動作について説明する。
【0043】主制御部31のCPU32は、ホストコン
ピュータから印刷すべきデータを受け取ると(S1)、
印刷データ制御部37に対して、その印刷すべきデータ
を供給するとともに、所定の印字データに作成すべき指
示を与える(S2)。印刷データ制御部37では、印刷
すべきデータに基づいて所定の印字データを作成し、印
字ヘッド制御部41に対して、作成した所定の印字デー
タを転送する。
【0044】次いで、CPU32は、エンジン制御部3
6に対して、設定された高速モードに応じた印刷パター
ンでシャトル1を動作すべく指示を与える(S3)。エ
ンジン制御部36は、CPU32からのシャトル1の動
作指示を受け取ると、シャトルドライバ42に対して制
御信号を与える。この制御信号により、シャトルドライ
バ42は、リニアモータ3のシャトル駆動用コイル19
に対して励磁電流を流し、これによりシャトル1の往復
走行が開始される。
【0045】この場合、エンジン制御部36は、位置検
出センサ4によって検出された検出信号を受け、シャト
ル1の走行速度を調整する(S4)。具体的には、ま
ず、シャトル1の往復走行の周期、すなわちシャトル1
の移動速度(印字ヘッド11による印字速度)を計測す
る。そして、シャトル1の移動速度が高速モードにおけ
る目標印字速度になるように、シャトル駆動用コイル1
9に対する励磁電流の大きさまたは供給時間を調整す
る。
【0046】シャトル1の移動速度が高速モードにおけ
る目標印字速度にほぼ一致すれば、エンジン制御部36
は、印字ヘッド制御部41に対して、印字を行う旨の指
示を与える。これにより、印字ヘッド制御部41は、印
字ヘッドドライバ47に対して制御信号を供給し、印字
ヘッド用コイル49に電流を流すことにより印字ピン1
6を所定の印字タイミングで駆動させ、印字を開始させ
る(S5)。高速モードでは、この場合、印字ドットを
間引きして印字が行われる。
【0047】次いで、エンジン制御部36は、1行分の
印字が行われたか否かの判別を行い(S6)。1行分の
印字が行われたと判別すれば(S6:YES)、各温度
センサ44〜46で検出された温度を取得し、各温度セ
ンサ44〜46のうち、いずれかの温度センサによる検
出温度が予め定める第1しきい値を超えたか否かの判別
を行う(S7)。この場合、各温度センサ44〜46
は、温度検出手段として機能する。
【0048】なお、第1しきい値は、各温度センサ44
〜46ごとに異なる値であることが望ましい。駆動系の
各部19,48,49において、これらが駆動されると
きの温度上昇の速さが異なるからである。また、各温度
センサ44〜46のうち、たとえば2以上の温度センサ
がそれぞれ第1しきい値を超えたか否かを判別してもよ
い。
【0049】各温度センサ44〜46で検出された温度
が予め定めるしきい値を超えていない場合(S7:N
O)、全印刷データを印字し終えたか否かの判別を行う
(S8)。全印刷データが印字し終えれば(S8:YE
S)、エンジン制御部36は、シャトルドライバ42を
制御し、シャトル駆動用コイル19に与える電流をなく
して、シャトル1の移動を停止させる(S9)。
【0050】また、印刷データを印字し終えていない場
合(S8:NO)、エンジン制御部36は、シャトル1
の走行方向が反転する期間の間に、搬送モータドライバ
43に対し制御信号を与え、搬送モータ48を駆動させ
て、記録用紙Pを所定距離搬送させ、1行分紙送りさせ
る(S10)。そして、再び、ステップS5に戻り、次
行目の印字を開始させる。
【0051】一方、ステップS7において、エンジン制
御部36は、温度センサ44〜46による検出温度の値
が第1しきい値を超えていると判別した場合、印字モー
ドを高速モードから特殊モードに切り換える。具体的に
は、シャトル1の走行速度、換言すれば印字速度を高品
位モードにおける速度に切り換え、つまり低速になるよ
うにする(S11)。この場合、エンジン制御部36
は、速度制御手段として機能する。すなわち、エンジン
制御部36は、シャトルドライバ42を制御し、シャト
ル1のシャトル駆動用コイル19に流れる励磁電流を小
さく、あるいはシャトル駆動用コイル19に流れる励磁
電流の供給時間を短くすることにより、シャトル1の走
行速度を切り換える。これにより、シャトル駆動用コイ
ル19に流れる励磁電流が小さくなった分だけ、あるい
はシャトル駆動用コイル19に流れる励磁電流の供給時
間が短くなった分だけ、消費エネルギーが低下し、発生
熱量も抑制されるため、シャトル駆動用コイル19にお
ける温度を低下させることができる。
【0052】また、シャトル1の走行速度が低下される
ことにより、シャトル1の走行経路における所要時間も
長くなる。したがって、シャトル1が反転されるとき、
記録用紙Pを紙送りするための搬送モータ48が駆動し
てから、シャトル1が走行し、再び搬送モータ48が駆
動するまでの周期も長くなるため、その分、消費エネル
ギーが低下して、熱量も低下し、搬送モータ48におけ
る温度を低下させることができる。
【0053】さらに、シャトル1の走行速度が低下され
ることにより、印字ヘッド11の印字ヘッド用コイル4
9に対する励磁周期も短くなる。したがって、その分、
消費エネルギーが低下して、熱量も低下し、印字ヘッド
用コイル49における温度を低下させることができる。
【0054】このように、駆動系の各部19,48,4
9において、過剰な熱の発生を抑制することができるの
で、設備コストの増大を招くことなく、各部19,4
8,49における熱による損傷や悪影響を防止でき、品
質性の高い印刷装置を提供することができる。また、シ
ャトル1の走行速度が下げられても、印字ドットを間引
いて印字することは、継続して行われるので、印字品質
に影響を及ぼすことはない。
【0055】また、上記制御動作において、シャトル1
の走行速度が低下した後に、温度センサ44〜46によ
る検出温度の値が第1しきい値より低い第2しきい値に
達したとき、シャトル1を再び高速モードにおける走行
速度で移動させるようにしてもよい。すなわち、一旦シ
ャトル1の走行速度を下げることにより、駆動系の各部
19,48,49における温度が、これらが良好に駆動
できる温度にされるからである。このように制御すれ
ば、印字中にシャトル1を停止させることなく、効率的
に印字を行うことが可能となる。
【0056】また、上記制御動作においては、高速モー
ドから特殊モードに切り換えるとき、あるいは特殊モー
ドから高速モードに切り換えるときに、印字は、高速モ
ード時の間引き印字が用いられ、シャトル1の走行速度
は、高品位モードにおける速度が用いられる。すなわ
ち、新たな印字形態や新たな速度形態が用いられること
なく印字が続行されるため、制御が容易であるといった
利点を有する。
【0057】また、上記した主制御部31、エンジン制
御部36、印字ヘッド制御部41、および印刷データ制
御部37は、回路基板に実装された、たとえばLSI等
の電子部品によって構成されていてもよく、その場合、
上記回路基板付近の温度を検出して、上述した制御を行
うようにしてもよい。
【0058】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
の形態に限定されるものではない。たとえば、温度セン
サを配置する部位は、上記に示した部位に限るものでは
ない。また、上記しきい値や所定温度は、上記に限ら
ず、さらに段階的にかつ細かく設定されていてもよい。
【0059】(付記1) 印字ヘッドを搭載したシャト
ルと、前記シャトルを直線状の走行経路に沿って往復走
行させるシャトル駆動手段とを備え、前記印字ヘッドに
よって印字されるドットをフルドットで印字する高品位
モードと、前記印字ヘッドによって印字されるドットを
間引いて印字し、かつ前記シャトル駆動手段によって前
記シャトルが往復走行されるときの速度が前記高品位モ
ードの速度より速い高速モードとを印字モードとして有
する印刷装置において、装置内の所定部位の温度を検出
する温度検出手段と、前記高速モードで印字中に、前記
温度検出手段によって検出された温度に基づいて、前記
シャトル駆動手段による前記シャトルの走行速度を変化
させる速度制御手段とを備えることを特徴とする、印刷
装置。 (付記2) 前記速度制御手段は、前記温度検出手段に
よって検出された温度が予め定める第1しきい値を超え
たとき、前記シャトルの走行速度を前記高品位モードに
おける速度に変化させる、付記1に記載の印刷装置。 (付記3) 前記速度制御手段は、前記シャトルの走行
速度を前記高品位モードにおける速度に変化させた後、
前記温度検出手段によって検出された温度が前記第1し
きい値より低い第2しきい値に達したとき、前記シャト
ルの走行速度を前記高速モードにおける速度に変化させ
る、付記2に記載の印刷装置。 (付記4) 前記シャトル駆動手段は、マグネットと電
磁コイルとを有するリニアモータであり、前記温度検出
手段は、前記電磁コイルの温度を検出する、付記1ない
し3のいずれかに記載の印刷装置。 (付記5) 前記印字ヘッドによって印字される記録用
紙を搬送するための搬送モータを備え、前記温度検出手
段は、前記搬送モータの温度を検出する、付記1ないし
3のいずれかに記載の印刷装置。 (付記6) 前記印字ヘッドは、印字ピンとそれを駆動
するための駆動コイルとを有し、前記温度検出手段は、
前記駆動コイルにおける温度を検出する、付記1ないし
3のいずれかに記載の印刷装置。 (付記7) 前記速度制御手段は、回路基板に実装され
た電子部品によって構成され、前記温度検出手段は、前
記回路基板付近の温度を検出する、付記1ないし3のい
ずれかに記載の印刷装置。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、印字モ
ードとして高速モードで印字しているとき、装置内の所
定部位の温度、たとえばシャトル駆動用の電磁コイルの
温度を温度検出手段によって計測し、検出された温度が
第1しきい値を超えると、シャトルの走行速度がたとえ
ば低速にされる。そのため、コストを増大させることな
く、過剰な熱の発生を抑制することができ、たとえば上
記電磁コイルにおける熱による損傷や悪影響を防止で
き、品質性の高い印刷装置を提供することができる。
また、本発明の制御動作において、高速モードから特殊
モードに切り換えるとき、あるいは特殊モードから高速
モードに切り換えるときに、印字は、高速モード時の間
引き印字が用いられ、シャトルの走行速度は、高品位モ
ードにおける速度が用いられる。すなわち、新たな印字
形態や新たな速度形態が用いられることなく印字が続行
されるため、制御が容易であるといった利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷装置の一例を示す概略構成図
である。
【図2】図1に示す印刷装置の概略側面図である。
【図3】リニアモータの要部正面図である。
【図4】図3に示す可動部の要部平面図である。
【図5】印字ヘッドに配置されたピンブロックの説明図
である。
【図6】位置検出センサの概略正面図である。
【図7】位置検出センサの概略平面図である。
【図8】本印刷装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図9】本印刷装置における制御動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 シャトル 3 リニアモータ 4 位置検出センサ 11 印字ヘッド 31 主制御部 36 エンジン制御部 39 シャトル駆動用コイル(電磁コイル) 44〜46 温度センサ 48 搬送モータ 49 印字ヘッド用コイル
フロントページの続き Fターム(参考) 2C062 QA04 2C480 CA45 CA57 EA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを搭載したシャトルと、前記
    シャトルを直線状の走行経路に沿って往復走行させるシ
    ャトル駆動手段とを備え、前記印字ヘッドによって印字
    されるドットをフルドットで印字する高品位モードと、
    前記印字ヘッドによって印字されるドットを間引いて印
    字し、かつ前記シャトル駆動手段によって前記シャトル
    が往復走行されるときの速度が前記高品位モードの速度
    より速い高速モードとを印字モードとして有する印刷装
    置において、 装置内の所定部位の温度を検出する温度検出手段と、 前記高速モードで印字中に、前記温度検出手段によって
    検出された温度に基づいて、前記シャトル駆動手段によ
    る前記シャトルの走行速度を変化させる速度制御手段と
    を備えることを特徴とする、印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記速度制御手段は、前記温度検出手段
    によって検出された温度が予め定める第1しきい値を超
    えたとき、前記シャトルの走行速度を前記高品位モード
    における速度に変化させる、請求項1に記載の印刷装
    置。
  3. 【請求項3】 前記速度制御手段は、前記シャトルの走
    行速度を前記高品位モードにおける速度に変化させた
    後、前記温度検出手段によって検出された温度が前記第
    1しきい値より低い第2しきい値に達したとき、前記シ
    ャトルの走行速度を前記高速モードにおける速度に変化
    させる、請求項2に記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記シャトル駆動手段は、マグネットと
    電磁コイルとを有するリニアモータであり、 前記温度検出手段は、前記電磁コイルの温度を検出す
    る、請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記印字ヘッドによって印字される記録
    用紙を搬送するための搬送モータを備え、 前記温度検出手段は、前記搬送モータの温度を検出す
    る、請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007015283A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Ricoh Printing Systems Ltd 印刷装置のシャトル制御方法

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