JP2003127157A - Rtm法によるfrp構造体の製造方法及びfrp構造体 - Google Patents

Rtm法によるfrp構造体の製造方法及びfrp構造体

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frp
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Hitoshi Nishiyama
等 西山
Shiyouji Murai
彰児 村井
Akihiko Kitano
彰彦 北野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライクロスの目の乱れを防止もしくは容易
に修正でき、優れた意匠性を有するFRP構造体を得る
ことができるRTM法によるFRP構造体の製造方法を
提供する。 【解決手段】 FRP構造体の表面部を形成するための
強化繊維のドライクロスを、曲面を有する成形型に第1
層目基材として配置するに際し、前記ドライクロスに、
その織糸に沿う方向に基準線をマーキングするととも
に、前記成形型に前記基準線に対応するマークを付し、
該マークにドライクロスの基準線を合わせるように、該
ドライクロスを成形型の曲面に沿わせて賦形する工程を
含むことを特徴とする、RTM法によるFRP構造体の
製造方法、及びその方法を用いて製造したFRP構造
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RTM法によるF
RP構造体の製造方法及びFRP構造体に関し、とく
に、成形型に対するドライクロスの賦形性を改善するこ
とにより、曲面等を有する複雑な形状でありながら意匠
面の品位に優れたFRP構造体を得ることが可能な、R
TM法によるFRP構造体の製造方法及びその方法によ
り製造されたFRP構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、FRP構造体の成形法の一つ
として、RTM法(レジントラスファーモールディング
法)が知られている。RTM法は、(1)ドライクロス
の繊維の種類や配向の選択・組み合わせの自由度が大き
い、(2)大型構造体の一体成形が可能である、(3)
コストが低い、(4)成形サイクルを短縮できる、等の
利点を有している。RTM法においては、たとえば、下
型の上にドライクロス(予め部分的に樹脂を含浸させた
ものも含む。)を賦形し、さらにプリフォームを重ねた
後、上型と下型とで型締めを行い、該型内に樹脂を注入
し硬化させることによりFRP構造体が製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなRTM成形法では、型に一番はじめに賦形するドラ
イクロス(第1層目のドライクロス)を複雑な形状の
型、とくに曲面を有する型に賦形する場合、ドライクロ
スの縦糸および横糸方向へ繊維の乱れが生じ易い。乱れ
が生じると、プリフォームを含む成形体(FRP構造
体)を硬化、脱型し製品としたとき、1層目のドライク
ロスが最外層となり、そのドライクロスを含むFRP層
が外面、とくに意匠面となるため、表面品位が低下する
おそれがある。また、型上には耐候性樹脂、耐水性樹
脂、高硬度樹脂など(たとえば、ゲルコート)が塗布さ
れることがあるが、該耐候性樹脂と特にドライクロスに
部分含浸された樹脂とのタック性(粘着性)が高いと、
一度賦形されたドライクロスの引きはがしが困難とな
り、型上でドライクロスの賦形位置にずれが生じその修
正が必要になった場合等においても、その位置の修正が
困難であるという問題がある。
【0004】本発明の課題は、曲面を有する型上へのド
ライクロスの賦形を、容易にかつ正確に行うことを可能
にするとともに、ドライクロスに繊維の乱れが発生する
のを抑え、そのドライクロスを含む成形品表面部位の品
位の改善をはかることができる、RTM法によるFRP
構造体の製造方法、及びその方法によるFRP構造体を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のRTM法によるFRP構造体の製造方法
は、FRP構造体の表面部を形成するための強化繊維の
ドライクロスを、曲面を有する成形型に第1層目基材と
して配置するに際し、前記ドライクロスに、その織糸に
沿う方向に基準線をマーキングするとともに、前記成形
型に前記基準線に対応するマークを付し、該マークにド
ライクロスの基準線を合わせるように、該ドライクロス
を成形型の曲面に沿わせて賦形する工程を含むことを特
徴とする方法からなる。
【0006】本発明においてドライクロスとは、完全に
ドライの状態のものの他、織糸の目止めのために樹脂を
部分含浸させたものまで含む概念である。
【0007】上記成形型の型面上には、0.01MPa
以上0.02MPa以下のタック性を有する粘着膜を形
成することが好ましい。0.01MPa未満では型への
ドライクロスの接着強度が弱くなりすぎるため、ドライ
クロスの賦形位置がずれるおそれがある。一方、0.0
2MPaを越えると型へのドライクロスの接着強度が強
くなりすぎるため、ドライクロスの賦形位置にずれが生
じても容易に修正できなくなるおそれがある。また、F
RP構造体の成形型からの脱型性が低下するおそれがあ
る。
【0008】上記粘着膜を形成する粘着剤はとくに限定
されるものではないが、たとえばゲルコートを用いるこ
とが好ましい。ゲルコートを用いれば、型上に所望の厚
み、タック性を有する粘着膜を容易に形成できる。
【0009】上記ドライクロスはとくに限定されるもの
ではないが、炭素繊維からなるものであることが好まし
い。
【0010】本発明に係るFRP構造体は、このような
方法を用いて製造されたものからなる。
【0011】本発明におけるFRP構造体のFRP成形
に用いる強化繊維としては、上記炭素繊維の他、ガラス
繊維等の無機繊維、あるいはケブラー繊維、ポリエチレ
ン繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維からなる強化繊
維等も使用できる。FRPのマトリックス樹脂として
は、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂等
の熱硬化性樹脂が挙げられ、さらには、ポリアミド樹
脂、ポリオレフィン樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂、
ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂も使用可能である。
【0012】また、型面に賦形した上記ドライクロスの
上には、別の強化繊維基材、強化繊維を含むプリフォー
ム、さらにはコア材を含むプリフォーム等を積層配置
し、所定の積層構造に構成することができる。
【0013】さらに、成形型としては、下型と上型を用
いる場合には、上記ドライクロスを下型の型面に沿わせ
て賦形し、その上に所定の積層構造を構成した後上型を
閉じればよい。また、成形型として下型となる一つの型
だけを使用し、該成形型の型面に沿わせて上記ドライク
ロスを賦形し、その上に所定の積層構造を構成した後、
上型の代わりに可撓性のシート状バッグ材を被せ、内部
を減圧して樹脂を注入する方法も採用可能である。
【0014】上記のようなRTM法によるFRP構造体
の製造方法によるときは、成形型上に賦形されるドライ
クロスに、たとえばドライクロスの反意匠面に、ドライ
クロスの織糸、たとえば縦糸と横糸に沿う基準線がマー
キングされるとともに、成形型にも基準線に対応するマ
ーク(たとえば、線)が付されるので、ドライクロスの
基準線を成形型のマークに合わせるだけで、容易にしか
も正確に型上の所定の位置にドライクロスを賦形するこ
とができる。また、基準線はドライクロスの織糸に沿う
方向に延びているので、ドライクロスの基準線と型のマ
ークを一致させれば、ドライクロスの賦形位置にずれが
生じた場合にも容易に認識でき、かつ、それに基づいて
容易に修正できるので、賦形完了時にドライクロスの繊
維に乱れが生じる状態の発生は確実に防止される。そし
て、この状態で、通常のRTM成形の手順、たとえば型
締、樹脂の注入が行われるので、意匠面を構成するFR
P層の強化繊維に乱れのない表面品位に優れたFRP構
造体を得ることができる。なお、ドライクロスの基準線
は、上記の如く反意匠面側にマーキングすればよいか
ら、該マーキングにより意匠面の美感が損なわれること
もない。
【0015】また、成形型上に0.01MPa以上0.
02MPa以下の範囲の最適なタック性を有する粘着膜
を形成すれば、ドライクロスの賦形位置のずれを適切に
防止しつつ、仮に賦形位置のずれが生じた場合にも簡単
に型上からドライクロスを剥離したり、修正したりする
ことができるようになり、上記表面品位の向上効果と併
せて作業性も向上できる。さらには、ドライクロスの賦
形位置のずれを防止することにより、上下型を閉じた時
にドライクロスに発生するしわを減少することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のRTM法による
FRP構造体の製造方法の望ましい実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施態様に
係るFRP構造体の製造方法に用いるドライクロスを示
している。ドライクロス1は、炭素繊維からなってい
る。ドライクロス1は、まずはじめに所定サイズにカッ
トされる。なお、この際に縦糸、横糸が蛇行している場
合には角度を修正する。次にドライクロス1の端部に低
融点ナイロンテープを敷きアイロンで融着し、冷却後端
部をはさみでカットする。これによって、織糸が適度に
目止めされた部分含浸ドライクロスとなる。そして、該
ドライクロス1の反意匠面2に、たとえば油性マーカペ
ンで基準線3、4をマーキングする。
【0017】本実施態様では、基準線3はドライクロス
1の縦糸3aに沿って延びている。一方、基準線4はド
ライクロス1の横糸4aに沿って延びている。
【0018】図2は、本発明のRTM法によるFRP構
造体の製造方法に用いられる成形型としての下型5を示
している。下型5のドライクロスが賦形される面6は曲
面に形成されている。また、面6には、ドライクロス1
の基準線3に対応するマークとしての短い線8、9がマ
ーキングされるとともに、基準線4に対応する線10、
11がマーキングされている。このマーキングは、けが
きで行うことができる。なお、線8、9、10、11の
長さは10mm程度にすることが好ましい。
【0019】上記のようなドライクロス1および下型5
を用いて、本発明のRTM法によるFRP構造体の製造
方法は以下のように実施することができる。まずはじめ
に下型5の面6を有機溶剤を用いて脱脂する。有機溶剤
としてはアセトン、メチルエチルケトン、エタノール等
を用いることができる。続いて型表面に離型処理を施
す。離型剤には、シリコン系、非シリコン系など様々あ
るが、離型剤はとくに限定されるものではなくあらゆる
タイプの離型剤を使用できる。次に、下型5の面6上に
ゲルコートを塗布し、粘着膜7を形成する。この粘着膜
7のタック性を触媒の量や温度や硬化時間などにより
0.01MPa以上0.02MPa以下に調整する。
【0020】そして、下型5の面6上にドライクロス1
を賦形する。つまり、ドライクロス1の基準線3と下型
5の線8、9を合わせるとともに、基準線4と下型5の
線10、11を合わせてドライクロス1を下型5の面6
上に賦形する(図3)。さらに、該ドライクロス1の上
にプリフォーム12を賦形し(図4)、下型5上に上型
13を組み合わせて型締めする(図5)。そして、この
状態のまま、型内に樹脂を注入し、冷却する。冷却後成
形されたFRP構造体14を脱型する(図6)。
【0021】本実施態様のようなRTM法によるFRP
構造体の製造方法によるときは、ドライクロス1の反意
匠面2上に縦糸3aに沿う基準線3と横糸4aに沿う基
準線4とがマーキングされるとともに、下型5の面6上
には基準線3に対応して線8、9が、また基準線4に対
応して線10、11がマーキングされる。したがって、
ドライクロス1の基準線とこれに対応する下型5の線を
合わせれば、下型5の面6上にドライクロス1を精度よ
く位置決めして賦形することができる。
【0022】また、下型5の面6上には粘着膜7が形成
されており、該粘着膜7のタック性は0.01MPa以
上0.02MPa以下になっている。上記タック性の範
囲は、面6上の所定の位置にドライクロス1を保持する
ためには十分な強度であると同時に、作業者等が面6上
からドライクロス1を比較的容易に剥離できる強度でも
ある。したがって、下型5上におけるドライクロス1の
賦形性を向上できるとともに、仮にドライクロス1の賦
形位置にずれが生じた場合には容易に修正することがで
きる。
【0023】
【実施例】以下に、具体的な実施例、比較例に基づいて
説明する。 (タック性)図7に示す測定機器(インストロン420
1型試験機)を用いてタック性を測定した。円盤状の上
治具15のアルミ板16に両面テープ17(日東電工
(株)製両面テープNo.5230)を用いてタック性
を有するプリプレグ18(ドライクロス片50mm×5
0mm)を接着する。一方、下治具19のアルミ板16
にも両面テープ17を用いてプリプレグ18を接着し
た。そして、上治具15を降下させプリプレグ18に付
加を加え圧縮し、その後上治具15を上昇させプリプレ
グ18同士を剥離しタック性の測定を行った。詳細な測
定条件は以下のように設定した。 圧縮負荷:1.6kgf/cm2 負荷速度:1mm/min 負荷時間:5±2sec 剥離速度:10mm/min プライ数:1
【0024】実施例1 ドライクロス(以下、単にクロスと言うこともある。)
にはCK6250E(炭素繊維:T700S−12K、
組織:平織、目付:190g/m2 、東レ(株)製)を
準備した。このドライクロスを実験台上に拡げ、縦糸お
よび横糸のクロス目の乱れを修正した。カット時のドラ
イクロス端部の目のほつれを防止するため、ドライクロ
スのカットライン上に低融点ナイロン(東洋紡社製、商
標名ダイナックテープ)を線状にすべて敷きアイロンで
140℃にて融着させ、冷却後カットした。このカット
したドライクロスに油性マーカーペンで縦糸方向および
横糸方向それぞれ基準線をマーキングした。また、下型
にはドライクロスの基準線に対応する場所に線をマーキ
ングした。そして、1500mm×1500mm下型の
面にあらかじめ準備したドライクロスの基準線を下型の
線に合わせ、クロス目の乱れがないように賦形した。ま
た、賦形したドライクロスの表面を目視で見ても、クロ
ス目の乱れもなく賦形できていた。次に図4に示したよ
うに賦形したクロス上にその他のプリフォーム(曲面を
持つウレタン製コア材の周りにあらかじめドライクロス
で包みこんだプリフォーム)を1層積層し、図5のよう
に型締めを行った。つづいてエピンコート807(油化
シェルエポキシ社製、エポキシ樹脂)70重量部、エピ
ンコート630(油化シェルエポキシ社製、エポキシ樹
脂)30重量部、アンカミン2049(パシフィックア
ンカーケミカル社製、アミン硬化剤)43重量部を混合
して得た液状エポキシ樹脂を型内にRTM法(レジント
ランスファーモールディング法)0.3MPa圧力下に
て圧注入を行い、100℃に昇温して2時間硬化し、脱
型してFRP構造体を得た。FRP構造体の表面(意匠
面)はクロス目の乱れがなく、優れた意匠性を有してい
た。
【0025】実施例2 1500mm×1500mmの下型の面に熱硬化性アク
リル樹脂(日本フェロー社製、NR−AC0001P)
を厚さ約200μmになるように塗布し、下型を50℃
に昇温後、10分間放置して、熱硬化性アクリル樹脂を
呼び硬化させた。この時の熱硬化性アクリル樹脂のタッ
ク性を測定すると0.01MPaであった。あらかじめ
準備したドライクロスの基準線を下型の線に合わせ、ク
ロス目の乱れがないように賦形した。その時、予備硬化
させた熱硬化性アクリル樹脂がタック性を保持している
ため、ドライクロスを剥がし再賦形するなど、クロス目
の乱れの修正が容易であった。それ以外はすべて実施例
1と同様の方法にてFRP構造体を得た。得られたFR
P構造体はクロス目の乱れがなく優れた意匠性を有して
いた。
【0026】比較例1 カットしたドライクロスおよび下型に基準線や線のマー
キングを入れずに型への位置決めもせず、クロスを賦形
する以外は実施例1と同様の方法で成形を行い、FRP
製部材を得た。その結果、FRP構造体の表面(意匠
面)はクロス目の乱れが発生し、意匠性が悪かった。
【0027】比較例2 熱硬化性アクリル樹脂のタック性を0.3MPaにし
て、タック性を変更し、クロスを賦形する以外は実施例
2と同様の方法で成形し、FRP構造体を得た。その結
果ドライクロスを剥がし再賦形することが出来なくなり
クロス目の修正が出来なかった。またFRP構造体の表
面(意匠面)はクロス目の乱れが生じ意匠性が悪かっ
た。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のRTM法
によるFRP構造体の製造方法によるときは、型上にド
ライクロスを精度よく位置決めして賦形することができ
るので、ドライクロスの目の乱れを防止でき優れた意匠
性を有するFRP構造体を得ることができる。
【0029】また、下型の面には所定粘着強度のタック
性を保持できる粘着膜を設けたので、ドライクロスの賦
形位置のずれを防止しつつ、仮にずれが生じた場合には
容易に修正できる。したがって、FRP構造体の生産性
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係るRTM法によるFR
P構造体の製造方法に用いられるドライクロスの斜視図
である。
【図2】本発明の一実施態様に係るRTM法によるFR
P構造体の製造方法に用いられる下型の斜視図である。
【図3】図2の下型に図1のドライクロスを賦形した状
態の斜視図である。
【図4】図2の下型に図1のドライクロスを賦形しさら
にプリフォームを積層した状態の斜視図である。
【図5】図2の下型に、ドライクロスとプリフォームを
積層し上型を組み合わせて型締めする状態を示した斜視
図である。
【図6】FRP構造体の成形完了後型開きした際の型の
側面図である。
【図7】タック性測定機器の正面図である。
【符号の説明】
1 ドライクロス 2 反意匠面 3 縦糸に沿う基準線 3a 縦糸 4 横糸に沿う基準線 4a 横糸 5 下型 6 面 7 粘着膜 8、9、10、11 線 12 プリフォーム 13 上型 14 FRP構造体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北野 彰彦 愛媛県伊予郡松前町大字筒井1515番地 東 レ株式会社愛媛工場内 Fターム(参考) 4F204 AA39 AA42 AA43 AD05 AD11 AD16 AG03 FA01 FB01 FB11 FB22 FF05 FG01 FN11 FN17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FRP構造体の表面部を形成するための
    強化繊維のドライクロスを、曲面を有する成形型に第1
    層目基材として配置するに際し、前記ドライクロスに、
    その織糸に沿う方向に基準線をマーキングするととも
    に、前記成形型に前記基準線に対応するマークを付し、
    該マークにドライクロスの基準線を合わせるように、該
    ドライクロスを成形型の曲面に沿わせて賦形する工程を
    含むことを特徴とする、RTM法によるFRP構造体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ドライクロスとして、織糸の目止め
    のために樹脂を部分含浸させたものを用いる、請求項1
    のRTM法によるFRP構造体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記成形型の型面に、0.01MPa以
    上0.02MPa以下のタック性を有する粘着膜を形成
    した後、該粘着膜上に前記ドライクロスを賦形する、請
    求項1または2のRTM法によるFRP構造体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記粘着膜をゲルコートにより形成す
    る、請求項3のRTM法によるFRP構造体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ドライクロスが炭素繊維からなる、
    請求項1〜4のいずれかに記載のRTM法によるFRP
    構造体の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の方法を
    用いて製造されたFRP構造体。
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