JP2003126404A

JP2003126404A - 遊技機

Info

Publication number: JP2003126404A
Application number: JP2001327265A
Authority: JP
Inventors: Norikazu Takeuchi; 則一竹内
Original assignee: Toyomaru Industry Co Ltd
Current assignee: Toyomaru Industry Co Ltd
Priority date: 2001-10-25
Filing date: 2001-10-25
Publication date: 2003-05-07

Abstract

(57)【要約】【課題】所定条件下で、誘導ゲートへの遊技球の入賞
を助長することができる遊技機を提供する。【解決手段】第三種のパチンコ機の遊技盤に設けられ
た特定入賞口役物２０には、左開閉羽２１及び右開閉羽
２２が設けられており、普通電動役物作動口に遊技球が
入賞すると開放される。また、特定入賞口役物２０内に
は、遊技球停留部材２３が水平に設けられ、遊技球停留
部材２３には、左遊技球停留部２３ａ及び右遊技球停留
部２３ｂが形成され、遊技球停留部材２３の下方には、
左右方向に移動可能な誘導ゲート２４が設けられ、その
移動方向は、特定遊技状態時には、予告図柄表示部２５
に矢印で表示されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊
技機に関し、詳細には、特別装置作動判定図柄作動ゲー
トへの遊技球の入賞を助長する遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の遊技機の一例であるパチンコ機に
は、所謂「第三種」のパチンコ機と言われる遊技機が存
在する。この「第三種」のパチンコ機について図１７を
参照して説明する。図１７は従来の第三種のパチンコ機
１０１の正面図である。この従来のパチンコ機１０１で
は、上半分に遊技盤１０２が設けられ、遊技盤１０２に
は、ガイドレール１０３で囲まれた遊技領域１０４が形
成されている。この遊技領域１０４には、普通図柄が変
動表示される第１図柄表示部Ｌ１、第２図柄表示部Ｌ
２、第３図柄表示部Ｌ３が設けられた普通図柄表示装置
１０８が設けられ、普通図柄表示装置１０８の下方に
は、遊技球の通過を検出する普通図柄始動ゲート１０９
が設けられ、普通図柄始動ゲート１０９の下方には、普
通入賞口１１０が設けられ、普通入賞口１１０の下方に
は、特定入賞口１１１が設けられている。また、普通図
柄表示装置１０８の右斜め下には、遊技球受け入れ口が
形成された回転体を内蔵した第三種入賞口１１２が設け
られ、第三種入賞口１１２の下方には、大入賞口１１３
が設けられている。

【０００３】上記のように構成されたパチンコ機１０１
では、発射された遊技球が普通図柄始動ゲート１０９を
通過すると、乱数を用いた抽選が行われ、普通図柄表示
装置１０８に抽選結果に基づいた図柄が表示されて、当
たりの場合には、特定入賞口１１１が所定時間だけ開放
されて、その間に特定入賞口１１１内の遊技球停留部
（図示外）に遊技球が停留し、特定入賞口１１１が閉鎖
された後に、その遊技球が特別装置作動領域（図示外）
を通過すると、大当たりの権利が発生するようになって
いる。この状態で、第三種入賞口１１２に遊技球が入賞
すると、大入賞口１１３が１回開放され、これが、例え
ば１６回繰り返されて、大当たり遊技が行えるようにな
っている。

【０００４】この従来のパチンコ機１０１では、遊技者
が手持ちの遊技球を増やすことができるのは、大当たり
の権利を獲得して、大入賞口１１３が所定回数開放され
る場合であった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記パ
チンコ機１０１では、遊技者は大当たりとなった場合し
か手持ちの遊技球を増やすことができず、遊技者に有利
となる遊技状態のバリエーションが少なく、遊技者がそ
の遊技機を直ぐに飽きてしまうという問題があった。

【０００６】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、所定条件下で、特別装置作動判定図柄
作動ゲート誘導部への遊技球の入賞を助長することがで
きるようにして、趣向性の向上を図り、新しいゲーム性
を実現し、遊技者の遊技意欲を高めることができる遊技
機を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１に係る発明の遊技機では、遊技盤の表面に
設けられ遊技球が入賞する普通電動役物作動口と、当該
普通電動役物作動口への遊技球の入賞により開放される
特定入賞口と、当該特定入賞口へ入賞した遊技球を特別
装置作動判定図柄作動ゲートに案内する特別装置作動判
定図柄作動ゲート誘導部と、前記特別装置作動判定図柄
作動ゲート誘導部から案内された遊技球が前記特別装置
作動判定図柄作動ゲートを通過すると抽選を行い当たり
の権利を発生させるか否かを決定する権利発生決定手段
と、前記権利発生決定手段の抽選結果に基づいて、図柄
を表示する特別装置作動判定図柄表示部と、前記遊技盤
の表面に設けられ、前記特定入賞口を複数備え、当該複
数の特定入賞口から入賞した遊技球を選択的に前記特別
装置作動判定図柄作動ゲート誘導部に案内する遊技部材
と、前記特別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部に遊技
球を通過させるためには前記遊技部材の前記複数の特定
入賞口の何れの特定入賞口を狙えば良いかを報知する報
知手段と、当該報知手段により報知を行うか否かを決定
する報知決定手段と、当該報知決定手段が報知を行うと
決定した場合に、前記報知手段を作動させる報知制御手
段とを備えている。

【０００８】この構成の遊技機では、遊技盤の表面に設
けられた遊技部材は、特定入賞口を複数備え、当該複数
の特定入賞口から入賞した遊技球を選択的に特別装置作
動判定図柄作動ゲート誘導部に案内し、報知手段は、特
別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部に遊技球を通過さ
せるためには前記遊技部材の前記複数の特定入賞口の何
れの特定入賞口を狙えば良いかを報知し、報知決定手段
は当該報知手段により報知を行うか否かを決定し、報知
制御手段は、報知決定手段が報知を行うと決定した場合
に、報知手段を作動させる。

【０００９】また、請求項２に係る発明の遊技機では、
請求項１に記載の発明の構成に加え、前記複数の特定入
賞口は、前記遊技部材に左右一対設けられた特定入賞口
であり、前記報知手段は、当該左右一対の特定入賞口の
何れを狙えば良いかを報知することを特徴とする構成と
なっている。

【００１０】この構成の遊技機では、請求項１に記載の
発明の作用に加え、報知手段は当該左右一対の特定入賞
口の何れを狙えば良いかを報知する。

【００１１】また、請求項３に係る発明の遊技機では、
請求項１又は２に記載の発明の構成に加え、前記遊技部
材は内部に左右方向に移動する前記特別装置作動判定図
柄作動ゲート誘導部を備え、さらに、前記特別装置作動
判定図柄作動ゲート誘導部の移動方向を判定する移動方
向判定手段を備え、前記報知手段は、前記移動方向判定
手段の判定結果に基づいて、前記特別装置作動判定図柄
作動ゲート誘導部の移動方向を報知することを特徴とす
る構成となっている。

【００１２】この構成の発明の遊技機では、請求項１又
は２に記載の発明の作用に加え、特別装置作動判定図柄
作動ゲート誘導部は、遊技部材の内部で左右方向に移動
し、移動方向判定手段は特別装置作動判定図柄作動ゲー
ト誘導部の移動方向を判定し、報知手段は、移動方向判
定手段の判定結果に基づいて、特別装置作動判定図柄作
動ゲート誘導部の移動方向を報知する。

【００１３】また、請求項４に係る発明の遊技機では、
請求項１又は２に記載の発明の構成に加え、前記遊技部
材の左右一対の特定入賞口は、各々個別に開放され、前
記報知手段は、前記左右一対の特定入賞口の何れが開放
されるかを報知することを特徴とする。

【００１４】この構成の発明の遊技機では、請求項１又
は２に記載の発明の作用に加え、遊技部材の左右一対の
特定入賞口は、各々個別に開放され、報知手段は、左右
一対の特定入賞口の何れが開放されるかを報知する。

【００１５】また、請求項５に係る発明の遊技機では、
請求項２乃至４の何れかに記載の発明の構成に加え、前
記遊技部材は、内部に前記左右一対の特定入賞口から入
賞した遊技球を各々一旦停留させる左右一対の遊技球停
留部を備えている。

【００１６】この構成の発明の遊技機では、請求項２乃
至４に記載の発明の作用に加え、遊技部材の内部に設け
られた左右一対の遊技球停留部は、左右一対の特定入賞
口から入賞した遊技球を各々一旦停留させる。

【００１７】また、請求項６に係る発明の遊技機では、
請求項５に記載の発明の構成に加え、前記各遊技球停留
部に停留した遊技球は、前記特別装置作動判定図柄作動
ゲート誘導部が設けられている下方に向けて流下される
ことを特徴とする構成となっている。

【００１８】この構成の発明の遊技機では、請求項５に
記載の発明の作用に加え、各遊技球停留部に停留した遊
技球は、特別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部が設け
られている下方に向けて流下される。

【００１９】また、請求項７に係る発明の遊技機では、
請求項３又は５又は６の何れかに記載の発明の構成に加
え、前記特別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部が左右
何れの方向に移動するかを抽選により決定する移動方向
抽選手段を備えている。

【００２０】この構成の発明の遊技機では、請求項３又
は５又は６の何れかに記載の発明の作用に加え、移動方
向抽選手段は特別装置作動判定図柄作動ゲートが左右何
れの方向に移動するかを抽選により決定する。

【００２１】また、請求項８に係る発明の遊技機では、
請求項４乃至６の何れかに記載の発明の構成に加え、前
記左右一対の特定入賞口の何れを開放するかを抽選によ
り決定する開放方向抽選手段を備えている。

【００２２】この構成の発明の遊技機では、請求項４乃
至６の何れかに記載の発明の作用に加え、開放方向抽選
手段は左右一対の特定入賞口の何れを開放するかを抽選
により決定する。

【００２３】また、請求項９に係る発明の遊技機では、
請求項１乃至８の何れかに記載の発明の構成に加え、前
記報知手段は、前記遊技部材に設けられていることを特
徴とする構成となっている。

【００２４】この構成の発明の遊技機では、請求項１乃
至８の何れかに記載の発明の作用に加え、遊技部材に設
けられた報知手段が報知を行う。

【００２５】また、請求項１０に係る発明の遊技機で
は、請求項１乃至９の何れかに記載の発明の構成に加
え、前記報知手段は、前記遊技部材の左右一対の特定入
賞口の何れを狙えば良いかを図、文字、記号等で表示す
る表示手段であることを特徴とする構成となっている。

【００２６】この構成の発明の遊技機では、請求項１乃
至９の何れかに記載の発明の作用に加え、報知手段であ
る表示手段は、遊技部材の左右一対の特定入賞口の何れ
を狙えば良いかを図、文字、記号等で表示する。

【００２７】また、請求項１１に係る発明の遊技機で
は、請求項１乃至１０の何れかに記載の発明の構成に加
え、前記報知手段は、前記遊技部材の左右一対の特定入
賞口の何れを狙えば良いかを音声により報知する発音手
段であることを特徴とする構成となっている。

【００２８】この構成の発明の遊技機では、請求項１乃
至１０の何れかに記載の発明の作用に加え、報知手段で
ある発音手段は、遊技部材の左右一対の特定入賞口の何
れを狙えば良いかを音声により報知する。

【００２９】また、請求項１２に係る発明の遊技機で
は、請求項１乃至１１の何れかに記載の発明の構成に加
え、前記遊技盤の表面に設けられ、遊技球が入賞する第
三種始動口と、前記当たりの権利の発生状態において、
前記第三種始動口への遊技球の入賞により開放される大
入賞口とを備えている。

【００３０】この構成の発明の遊技機では、請求項１乃
至１１の何れかに記載の発明の作用に加え、当たりの権
利の発生状態において、遊技盤の表面に設けられた第三
種始動口に遊技球が入賞すると、大入賞口が開放され
る。

【００３１】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機の一実
施の形態について図面を参照して説明する。まず、本発
明の一実施の形態のパチンコ機１についての機械的構成
の概略について図面を参照して説明する。このパチンコ
機１は、所謂「第三種」のパチンコ機又は「権利物」と
言われるものである。図１はパチンコ機１の正面図であ
る。図１に示すように、パチンコ機１の正面の上半分の
部分には、略正方形の遊技盤２が設けられ、遊技盤２に
は、ガイドレール３で囲まれた略円形の遊技領域４が設
けられている。パチンコ機１の遊技盤２の下方部には、
図示外の発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける
上皿５が設けられ、上皿５の直下には、賞品球を受ける
下皿６が設けられ、下皿６の右横には発射ハンドル７
が、下皿６の上側にはスピーカー４８が設けられてい
る。

【００３２】次に、遊技盤２の機械的構造について図１
又は図２を参照して説明する。図２はパチンコ機１の遊
技盤２の正面図である。遊技盤２には、ガイドレール３
で囲まれた略円形の遊技領域４が設けられている。遊技
領域４の略中央には略長方形の特定入賞口役物２０が設
けられ、特定入賞口役物２０の上方には、液晶表示装置
から構成された特別装置作動判定図柄表示装置８が設け
られている。また、特別装置作動判定図柄表示装置８の
右側には電飾風車９が設けられ、特別装置作動判定図柄
表示装置８の左側にも電飾風車１０が設けられている。
さらに、特定入賞口役物２０の斜め左下方には、普通電
動役物作動口１２が設けられている。

【００３３】また、電飾風車９の下方には、遊技球受け
入れ口が形成された回転体を内蔵した第三種始動口１１
が設けられ、第三種始動口１１の直下には大入賞口１６
が設けられている。また、特定入賞口役物２０の下方の
遊技領域４の下端部には、入賞しなかった遊技球を回収
するアウト球回収口１７が設けられている。また、特定
入賞口役物２０とアウト球回収口１７との間の遊技盤２
の裏面には、特定入賞口役物２０から図示外の遊技球案
内路で接続された特別装置作動判定図柄作動ゲート２６
が設けられている。

【００３４】次に、特定入賞口役物２０の構造を図３
（１）及び（２）を参照して、説明する。図３（１）
は、開閉羽２１，２２が開いた特定入賞口役物２０の正
面図であり、図３（２）は、開閉羽２１，２２が閉じた
特定入賞口役物２０の正面図である。

【００３５】図３（１）に示すように、特定入賞口役物
２０は、正面視、縦長の長方形の箱状をしており、その
左側面には、左開閉羽２１が開閉可能に設けられ、ま
た、右側面には、右開閉羽２２が開閉可能に設けられて
いる。この左開閉羽２１及び右開閉羽２２が特定入賞口
に該当する。特定入賞口役物２０は、通常時は、図３
（２）に示すように、左開閉羽２１及び右開閉羽２２が
閉じている。この左開閉羽２１及び右開閉羽２２は、普
通電動役物作動口１２に遊技球が入賞した場合に、入賞
から所定時間後（例えば、５秒後）に左右同時に５秒間
開放され、遊技球が特定入賞口役物２０内へ案内される
ようになっている。

【００３６】また、特定入賞口役物２０内には、遊技球
停留部材２３が水平に設けられ、遊技球停留部材２３の
左側には、遊技球が停留できる窪みからなる左遊技球停
留部２３ａが形成され、左遊技球停留部２３ａの底部２
３ｃは、図示外のアクチュエータにより開閉できるよう
になっている。また、遊技球停留部材２３の右側には、
遊技球が停留できる窪みからなる右遊技球停留部２３ｂ
が形成され、右遊技球停留部２３ｂの底部２３ｄは、図
示外のアクチュエータにより開閉できるようになってい
る。

【００３７】さらに、遊技球停留部材２３の下方には、
左右方向（矢印Ａ方向又は矢印Ｂ方向）に移動可能な誘
導ゲート２４が設けられている。この誘導ゲート２４
は、通常時は、図３（１）及び（２）に示すように、中
央に位置しており、後述する誘導ゲート移動方向決定処
理により移動方向が２分の１の確率で右か左かが決定さ
れると、左方向（矢印Ａ方向）又は右方向（矢印Ｂ方
向）に移動し、端部まで行くと中央に戻るようになって
いる。

【００３８】この誘導ゲート２４は上面及び背面が開放
された略直方体形状の箱状に形成されており、左遊技球
停留部２３ａに遊技球が停留した状態で、直下に誘導ゲ
ート２４が移動し、底部２３ｃが開放されると、誘導ゲ
ート２４に遊技球が案内されるようになっている。ま
た、右遊技球停留部２３ｂに遊技球が停留した状態で、
直下に誘導ゲート２４が移動し、底部２３ｄが開放され
ると、誘導ゲート２４に遊技球が案内されるようになっ
ている。誘導ゲート２４の底面は、背面側に傾斜してお
り、遊技球は背面側に排出されるようになっている。そ
して、排出された遊技球は、図示外の遊技球案内路によ
り、特別装置作動判定図柄作動ゲート２６に案内される
ようになっている。また、特別装置作動判定図柄作動ゲ
ート２６には、図４に示す特別装置作動判定図柄作動ス
イッチ７７が設けられており、遊技球が特別装置作動判
定図柄作動ゲート２６を通過したことを検出できるよう
になっている。特別装置作動判定図柄作動ゲート２６を
通過した遊技球は、図示外の遊技球案内通路により遊技
球集合部（図示外）へ排出されるようになっている。

【００３９】さらに、誘導ゲート２４の上部の内部の奥
壁部は、多数の発光ダイオード（以下、「ＬＥＤ」とい
う。）が一面に配列された予告図柄表示部２５となって
おり、後述する特定遊技状態で、誘導ゲート２４が左右
の何れの方向に移動するかが矢印で表示されるようにな
っている。

【００４０】尚、図２に示すように、特別装置作動判定
図柄表示装置８は、液晶の表示画面から構成され、左か
ら右に向けて順に、特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１、
特別装置作動判定図柄表示部Ｌ３、特別装置作動判定図
柄表示部Ｌ２が設けられている。この特別装置作動判定
図柄表示部Ｌ１〜Ｌ３には、特別装置作動判定図柄が所
定時間変動表示され、その後、確定表示されて、特別装
置作動判定図柄の当たりはずれを示すようになってい
る。特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１〜Ｌ３に「７、
７、７」等の同じ数字が一列に表示されたときが、特別
装置作動判定図柄の当たりの表示であり、異なる数字の
組み合わせが表示されたときが、はずれの表示である。
尚、遊技盤２には、上記以外に、種々の電飾ランプ、そ
の他のＬＥＤ、多数の障害釘等が設けられている。

【００４１】尚、パチンコ機１では、後述する特定遊技
状態中は、普通電動役物作動口１２に遊技球が入賞する
と、左開閉羽２１及び右開閉羽２２が開放されるタイミ
ングの所定時間前に予告図柄表示部２５に、矢印が表示
されて、誘導ゲート２４が左右の何れの方向に移動する
かが報知されるようになっている。

【００４２】尚、この所定時間は、発射ハンドル７を操
作して、遊技球が発射され、当該発射された遊技球が左
開閉羽２１又は右開閉羽２２へ到達する時間である。従
って、特定遊技状態中は、左開閉羽２１及び右開閉羽２
２が開放される場合には、少なくとも発射ハンドル７を
操作して、遊技球が発射され、当該発射された遊技球が
左開閉羽２１又は右開閉羽２２へ到達する時間だけ前の
タイミングに、誘導ゲート２４が何れの方向に移動され
るかを報知するようにできる。

【００４３】次に、特別装置作動判定図柄表示装置８の
表示画面上の特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１〜Ｌ３に
表示される図柄を説明する。本実施の形態では、特別装
置作動判定図柄表示装置８の表示画面上の特別装置作動
判定図柄表示部Ｌ１〜Ｌ３に表示される図柄の可変表示
の一例として、図柄が上から下又は下から上にスクロー
ルされて表示される図柄の変動表示を例に説明する。図
２に示すように、特別装置作動判定図柄表示装置８の表
示画面の特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１〜Ｌ３には、
後述する図柄が上から下方向にスクロールするように変
動表示され、また、表示画面上には、特別装置作動判定
図柄表示部Ｌ１〜Ｌ３の背景画像やキャラクターやメッ
セージ等も表示されるようになっている。

【００４４】特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１〜Ｌ３に
表示される図柄は、通常時はそれぞれ縦スクロール（上
から下へのスクロール）がなされて、特別装置作動判定
図柄表示部Ｌ１、特別装置作動判定図柄表示部Ｌ２、特
別装置作動判定図柄表示部Ｌ３の順に停止するようにな
っている。尚、この特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１〜
Ｌ３の配置及び停止表示させる順序等は任意に変更して
も良い。また、特別装置作動判定図柄表示装置８は、上
記の特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１〜Ｌ３に特別装置
作動判定図柄が常に表示されているわけではなく、これ
らの表示に代えて動画やメッセージ等も表示できるよう
になっている。また、特別装置作動判定図柄表示装置８
は、裏面に図５に示す図柄表示基板４４を備えている。

【００４５】上記の特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１〜
Ｌ３に各々表示される図柄としては、本実施の形態の例
では数字の「０」、「１」、「２」、「３」、「４」、
「５」、「６」、「７」、「８」、「９」の１０種類が
あり、特別装置作動判定図柄作動ゲート２６を遊技球が
通過すると特別装置作動判定図柄の当たりの判定が行わ
れ、これら１０種類の図柄が原則としてこの順序で順次
変動表示される。尚、特別装置作動判定図柄の当たりの
確率は、本実施の形態のパチンコ機１では、３０分の１
である。当たりである場合には、横１列に表示された３
つの特別装置作動判定図柄が同じ数字や文字の図柄で揃
った状態（例えば、「７」、「７」、「７」のように３
つ揃った場合）で当たり図柄が確定表示され、遊技者に
特別装置作動判定図柄の当たりが報知される。

【００４６】従って、本実施の形態のパチンコ機１で
は、普通電動役物作動口１２に遊技球が入賞すると、特
定入賞口である左開閉羽２１及び右開閉羽２２が、５秒
間開放され、左開閉羽２１及び右開閉羽２２が開放され
た状態で、遊技球が左開閉羽２１又は右開閉羽２２に拾
われると、当該遊技球は、特定入賞口役物２０内に案内
されるようになっている。左開閉羽２１に拾われた遊技
球は左遊技球停留部２３ａに停留し易くなっており、右
開閉羽２２に拾われた遊技球は右遊技球停留部２３ｂに
停留し易くなっている。左遊技球停留部２３ａ又は右遊
技球停留部２３ｂの何れにも停留しなかった遊技球は、
図示外の排出口へ排出されるようになっている。左遊技
球停留部２３ａ又は右遊技球停留部２３ｂの何れかに停
留した遊技球が上手く誘導ゲート２４に案内されると、
図示外の遊技球案内路により、遊技盤２の裏側に設けら
れた特別装置作動判定図柄作動ゲート２６に案内され
る。そして、当該特別装置作動判定図柄作動ゲート２６
を遊技球が通過すると乱数を用いた抽選が行われ、３０
分の１の確率で当たると、特別装置作動判定図柄表示部
Ｌ１〜Ｌ３に「７、７、７」等の当たり図柄が表示され
るようになっている。そして、権利が発生し、第三種始
動口１１へ遊技球が入賞すると大入賞口１６が１回、所
定時間開放されることになる。大入賞口１６の開放は、
所定回数（例えば、１６回）まで繰り返される。

【００４７】次に、本実施の形態のパチンコ機１の電気
的構成について図４を参照して説明する。図４はパチン
コ機１の電気的回路構成を示すブロック図である。パチ
ンコ機１の制御部４０はパチンコ機１の裏側に設けら
れ、この制御部４０は、主基板４１、電源基板４２、音
基板４３、図柄表示基板４４、払出制御基板４５、電飾
基板４６、及び中継基板４７から構成され、主基板４１
には、プログラムに従って各種の処理を行うＣＰＵユニ
ット５０が設けられている。このＣＰＵユニット５０に
は、各種の演算処理を行うＣＰＵ５１、フラグやカウン
タ値やデータ等を記憶するＲＡＭ５２と、制御プログラ
ム及び各種の初期値のデータや特別装置作動判定図柄表
示装置８への表示内容を指示するコマンドのデータ等を
記憶したＲＯＭ５３とが設けられており、これらは一つ
のＬＳＩとして一体にモールディングされている。

【００４８】また、ＣＰＵユニット５０には、割込リセ
ット回路５７が接続され、割込リセット回路５７は、
０．００２秒（以下、「２ｍｓ」と略す。）毎に、割込
信号をＣＰＵ５１に与えるようになっており、ＣＰＵ５
１は、ＲＯＭ５３に記憶された制御プログラムに従っ
て、パチンコ機１の制御を行うようになっている。

【００４９】また、主基板４１には、音基板４３、図柄
表示基板４４、払出制御基板４５、電飾基板４６、中継
基板４７等とデータ信号の送受信を行うＩ／Ｏインター
フェース５４が設けられている。このＩ／Ｏインターフ
ェース５４には、図示外の遊技場管理用コンピュータに
パチンコ機１の情報を出力する出力ポート５５が接続さ
れている。

【００５０】ここで、図５を参照して、図柄表示基板４
４の電気的構成について説明する。図５は図柄表示基板
４４の電気的構成を示すブロック図である。図５に示す
ように、図柄表示基板４４には、主基板４１からのコマ
ンドを受信する入力インターフェース４４ｂが設けられ
ており、入力インターフェース４４ｂには、図柄表示基
板４４の制御を司るＣＰＵ４４ａが接続され、ＣＰＵ４
４ａには、受信したコマンドデータ等を記憶するＲＡＭ
４４ｃと、図柄変動のデータ等を記憶したＲＯＭ４４ｄ
と、図柄表示装置駆動回路４４ｅと、割込リセット回路
４４ｆとが接続されている。図柄表示装置駆動回路４４
ｅには、特別装置作動判定図柄表示装置８と、予告図柄
表示部２５とが接続されている。

【００５１】また、音基板４３、払出制御基板４５及び
電飾基板４６にも、ＣＰＵ（図示外）、ＲＡＭ（図示
外）、ＲＯＭ（図示外）、入力インターフェース（図示
外）等が各々搭載されている。尚、主基板４１はパチン
コ機１の主制御を司り、電源基板４２は各基板に直流電
流を供給し、音基板４３はパチンコ機１の効果音の発生
を制御し、図柄表示基板４４は特別装置作動判定図柄表
示装置８の表示画面に表示される図柄の制御及び予告図
柄表示部２５に表示される報知図柄の制御を行い、払出
制御基板４５は賞品球払出装置４９の制御を行い、電飾
基板４６はパチンコ１の各電飾の発光態様を制御し、中
継基板４７は各センサーの配線の中継を行っている。

【００５２】尚、図４に示すように電飾基板４６には、
電飾風車９，１０と電飾ランプ６３とが接続され、図柄
表示基板４４には、特別装置作動判定図柄表示装置８及
び予告図柄表示部２５が接続されている。さらに、音基
板４３には、スピーカー４８が接続され、また、払出制
御基板４５には、賞品球払出装置４９が接続され、さら
に、中継基板４７には、誘導ゲート２４を左右方向に移
動させる誘導ゲート移動装置２４ａ、大入賞口開放ソレ
ノイド７０、左開閉羽２１又は右開閉羽２２を開閉する
特定入賞口開放ソレノイド７１、第三種始動口１１に入
賞した遊技球を検出する第三種始動口スイッチ７２、普
通電動役物作動口１２に入賞した遊技球を検出する普通
電動役物作動口スイッチ７３、大入賞口１６内のＶゾー
ンに入賞した遊技球を検出するＶスイッチ７４、大入賞
口１６に入賞した遊技球数を計数するためのカウントス
イッチ７５、図示外の普通入賞口に入賞して図示外の遊
技球案内通路により入賞球集合部に集められる入賞球を
検出する入賞口スイッチ７６、及び左開閉羽２１又は右
開閉羽２２に拾われて特定入賞口役物２０内に案内さ
れ、誘導ゲート２４を通過して、図示外の遊技球案内路
により特別装置作動判定図柄作動ゲート２６に案内され
た遊技球を検出する特別装置作動判定図柄作動スイッチ
７７が接続されている。

【００５３】また、電源基板４２は、主基板４１、音基
板４３、図柄表示基板４４、払出制御基板４５、電飾基
板４６に各々接続されて、直流の安定化された電力が供
給されるようになっている。尚、電源基板４２には、交
流２４Ｖが供給されている。電源基板４２には、図示外
のシリコンダイオードブリッジからなる整流器、電解コ
ンデンサからなる平滑回路、レギュレータＩＣからなる
安定化回路等が設けられており、安定化された直流の１
２Ｖ及び５Ｖ等を供給できるようになっている。尚、図
４では、特に図示しないが、主基板４１、電源基板４
２、音基板４３、図柄表示基板４４、払出制御基板４
５、電飾基板４６、及び中継基板４７は、全て、アース
ラインで接続されている。

【００５４】次に、図６を参照して、ＲＡＭ５２の記憶
エリアについて説明する。図６はＲＡＭ５２の記憶エリ
アを示す模式図である。ＲＡＭ５２には、ループカウン
タ記憶エリア５２ａ、権利発生フラグ記憶エリア５２
ｂ、特別装置作動判定図柄乱数記憶エリア５２ｃ、特別
装置作動判定図柄当たりフラグ記憶エリア５２ｆ、初期
設定記憶エリア５２ｌ、入賞球フラグ記憶エリア５２
ｍ、第１停止図柄記憶エリア５２ｏ、第２停止図柄記憶
エリア５２ｐ、第３停止図柄記憶エリア５２ｑ、図柄変
動コマンド記憶エリア５２ｒ、ランプコマンド記憶エリ
ア５２ｓ、音コマンド記憶エリア５２ｔ、移動方向コマ
ンド記憶エリア５２ｕ等が設けられている。

【００５５】また、ループカウンタ記憶エリア５２ａに
は、図示外の特別装置作動判定図柄当たり判定用ループ
カウンタＬＣ２、特別装置作動判定図柄作成カウンタＬ
Ｃ３、特別装置作動判定図柄作成カウンタＬＣ４、特別
装置作動判定図柄作成カウンタＬＣ５、リーチ判定カウ
ンタＬＣ６、リーチパターン決定カウンタＬＣ７、移動
方向決定カウンタＬＣ８等が各々記憶されている。これ
らのカウンタは設定された範囲の数値内を循環するよう
に、図４に示す割込リセット回路５７からのリセット信
号に従って、一定間隔の時間（例えば、２ｍｓ）毎に所
定量ずつインクリメントされ、各々設定されている最大
値になると、次は、「０」に戻るように構成されてい
る。これらのカウント値は、特別装置作動判定図柄作動
ゲート２６を遊技球が通過したときに、特別装置作動判
定図柄乱数記憶エリア５２ｃに各々取り込まれて格納さ
れるようになっている。

【００５６】次に、各カウンタについて以下に詳述す
る。まず、特別装置作動判定図柄当たり判定用ループカ
ウンタＬＣ２のカウント値は、特別装置作動判定図柄の
当たりを判定するために使用される。電源投入時は
「０」からスタートし、１割込毎（２ｍｓ毎）に１加算
され「３０」以上で「０」クリアされる。従って、特別
装置作動判定図柄当たり判定用ループカウンタＬＣ２の
カウント値は、「０」から「２９」までの何れかの値を
取り、１周期は、６０ｍｓとなる。

【００５７】特別装置作動判定図柄作成カウンタＬＣ３
のカウント値は、特別装置作動判定図柄の当たりが表示
される場合には、当たり図柄を決定するために使用され
る。また、はずれリーチの場合は、特別装置作動判定図
柄表示部Ｌ１、特別装置作動判定図柄表示部Ｌ２に表示
される図柄を決定するために使用される。さらに、はず
れ表示の場合は、特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１に表
示される第１停止図柄を決定するために使用される。こ
の特別装置作動判定図柄作成カウンタＬＣ３のカウント
値は、電源投入時は「０」からスタートし、１割込毎
（２ｍｓのリセット毎）に１加算され「１０」以上で
「０」クリアされる。従って、特別装置作動判定図柄作
成カウンタＬＣ３のカウント値は、「０」から「９」ま
での何れかの値を取り、１周期は２０ｍｓとなる。

【００５８】また、特別装置作動判定図柄作成カウンタ
ＬＣ４のカウント値は、はずれの場合、特別装置作動判
定図柄表示部Ｌ２に表示される第２停止図柄を決定する
ために使用される。電源投入時は「０」からスタート
し、１０割込毎（２０ｍｓ毎、特別装置作動判定図柄作
成カウンタＬＣ３の１周期毎）に「１」加算され、「１
０」以上で「０」クリアされる。従って、特別装置作動
判定図柄作成カウンタＬＣ４のカウント値は、「０」か
ら「９」までの何れかの値を取り、１周期は、２００ｍ
ｓとなる。

【００５９】さらに、特別装置作動判定図柄作成カウン
タＬＣ５のカウント値は、はずれの場合、特別装置作動
判定図柄表示部Ｌ３に表示される第３停止図柄を決定す
るために使用される。電源投入時は「０」からスタート
し、１００割込毎（２００ｍｓ毎、特別装置作動判定図
柄作成カウンタＬＣ４の１周期毎）に１加算され「１
０」以上で「０」クリアされる。従って、特別装置作動
判定図柄作成カウンタＬＣ５のカウント値は、「０」か
ら「９」までの何れかの値を取り、１周期は、２０００
ｍｓとなる。

【００６０】次に、リーチ判定カウンタＬＣ６のカウン
ト値は、はずれの場合にリーチ動作を行うかどうか（は
ずれリーチ）を判定するために使用される。電源投入時
は「０」からスタートし、１割込毎（２ｍｓ毎）に１加
算され「１６０」以上で「０」クリアされる。従って、
リーチ判定カウンタＬＣ６のカウント値は、「０」から
「１５９」までの何れかの値を取り、１周期は、３２０
ｍｓとなる。尚、リーチ判定カウンタＬＣ６のカウント
値が、「２０」から「３５」までの間の場合には、はず
れリーチの動作が行われる。このはずれリーチでは、特
別装置作動判定図柄表示部Ｌ１に停止表示される第１停
止図柄（左図柄）と、特別装置作動判定図柄表示部Ｌ２
に停止表示される第２停止図柄（右図柄）とが、同じ図
柄となり、特別装置作動判定図柄表示部Ｌ３の図柄が所
定時間だけ変動表示され、結局、特別装置作動判定図柄
表示部Ｌ３に停止表示される第３停止図柄（中図柄）
は、第１停止図柄及び第２停止図柄とは異なる図柄とな
るものである。

【００６１】また、リーチパターン決定カウンタＬＣ７
のカウント値は、当たり又ははずれリーチと判定された
場合のリーチパターンを決定するために使用される。電
源投入時は「０」からスタートし、１割込毎（２ｍｓ
毎）に１加算され「６０」以上で「０」クリアされる。
従って、リーチパターン決定カウンタＬＣ７のカウント
値は、「０」から「５９」までの何れかの値を取り、リ
ーチのパターンは６０通りとなる。尚、１周期は、１２
０ｍｓとなる。

【００６２】また、移動方向決定カウンタＬＣ８のカウ
ント値は、誘導ゲート２４が左右方向の何れへ移動する
かを決定するために使用される。電源投入時は「０」か
らスタートし、１割込毎（２ｍｓ毎）に１加算され「１
０」以上で「０」クリアされる。従って、移動方向決定
カウンタＬＣ８のカウント値は、「０」から「９」まで
の何れかの値を取り、「０〜４」の場合には、誘導ゲー
ト２４が左方向に移動すると決定され、「５〜９」の場
合には、誘導ゲート２４が右方向に移動すると決定され
ることになる。

【００６３】次に、図７を参照して、図柄表示基板４４
のＲＡＭ４４ｃの記憶エリアについて説明する。図７は
図柄表示基板４４のＲＡＭ４４ｃの記憶エリアの模式図
である。図７に示すように、図柄表示基板４４のＲＡＭ
４４ｃには、特定遊技状態決定カウンタ記憶エリア４４
ｃ１、特定遊技状態フラグ記憶エリア４４ｃ２、移動方
向コマンド記憶エリア４４ｃ３、矢印表示コマンド記憶
エリア４４ｃ４等が設けられている。このＲＡＭ４４ｃ
の特定遊技状態決定カウンタ記憶エリア４４ｃ１には、
特定遊技状態決定カウンタＬＣ９のカウント値が記憶さ
れており、この特定遊技状態決定カウンタＬＣ９のカウ
ント値は、特定遊技状態に入る場合の抽選及び特定遊技
状態から抜ける場合の抽選に使用される。電源投入時は
「０」からスタートし、図５に示す割込リセット回路４
４ｆからのリセット信号に従って、１割込毎（４ｍｓ
毎）に１加算され１５０以上で「０」クリアされる。従
って、特定遊技状態決定カウンタＬＣ９のカウント値
は、「０」から「１４９」までの何れかの値を取り、１
周期は、６００ｍｓとなる。また、移動方向コマンド記
憶エリア４４ｃ３には、主基板４１から送信された誘導
ゲート２４の移動方向を指示するコマンドが記憶され
る。

【００６４】次に、図８を参照して、ＲＯＭ５３の記憶
エリアについて説明する。図８はＲＯＭ５３の記憶エリ
アの模式図である。図８に示すように、ＲＯＭ５３に
は、制御プログラム記憶エリア５３ａ、当たりリーチパ
ターンテーブル記憶エリア５３ｂ、及びはずれリーチパ
ターンテーブル記憶エリア５３ｃ等が設けられている。
さらに、ＲＯＭ５３には、図示外の各種の記憶エリアが
設けられている。

【００６５】次に、本実施の形態のパチンコ機１の動作
の詳細について、図９乃至図１４に示すフローチャート
に従って説明する。フローチャートの各ステップについ
ては、以下、「Ｓ」と略す。尚、図９はパチンコ機１の
メインルーチンのフローチャートであり、図１０はパチ
ンコ機１の特別装置作動判定図柄の当たり判定処理のフ
ローチャートであり、図１１は権利発生判定処理のフロ
ーチャートであり、図１２は誘導ゲート移動方向決定処
理のフローチャートであり、図１３は特定遊技状態移行
決定処理のフローチャートであり、図１４は誘導ゲート
移動方向判定処理のフローチャートである。

【００６６】図９に示すメインルーチンのフローチャー
トは、一定間隔の時間（例えば、２ｍｓ）で、図４に示
す割込リセット回路５７が発生するリセット信号に従っ
て、主基板４１のＣＰＵ５１がスタートから順に処理を
行い、スタートから終了までの処理を、２ｍｓ以内で行
うようになっている。従って、２ｍｓ間隔でリセット信
号が入力されるごとに、スタートから処理が繰り返し行
われる。尚、図９に示すフローチャートの処理を行うプ
ログラムは図８に示すＲＯＭ５３の制御プログラム記憶
エリア５３ａに記憶されている。

【００６７】図９に示すパチンコ機１のメインルーチン
のフローチャートでは、まず、最初のリセット信号が入
ると、スタックポインタの指定アドレスをセットするた
めのスタックポインタセット処理を行う（Ｓ１）。次い
で、ＲＡＭ５２の記憶内容をチェックするＲＡＭチェッ
クが行われる（Ｓ２）。このＲＡＭチェック（Ｓ２）
は、電源投入時の初期設定処理が行われているか否かを
判断するものである。このとき、ＲＡＭ５２の初期設定
記憶エリア５２ｌにＳ３に示す電源投入時初期設定処理
で書き込まれる所定の数値が書き込まれているか否かが
判断される。初期設定記憶エリア５２ｌに所定の数値が
書き込まれていない場合は（Ｓ２：ＮＯ）、電源投入後
の初期設定処理が行われていない状態であるので、電源
投入時初期設定処理が行われる（Ｓ３）。この処理で
は、ＲＡＭ５２の各記憶エリアの記憶値をリセットし、
さらに、ループカウンタ記憶エリア５２ａに記憶されて
いる各ループカウンタの値を各々初期値（例えば、
「０」）にセットし、初期設定記憶エリア５２ｌに所定
の数値を記憶させる。その後、処理を終了する。

【００６８】次のリセット信号で、また、スタートから
処理が行われる。まず、ＲＡＭチェック（Ｓ２）では、
初期設定記憶エリア５２ｌに所定の数値が書き込まれて
いるので、ＲＡＭ５２は正常と判断され（Ｓ２：ＹＥ
Ｓ）、次の液晶画面コマンド出力処理（Ｓ４）に移行す
る。この液晶画面コマンド出力処理（Ｓ４）では、Ｉ／
Ｏインターフェース５４を介して、図柄表示基板４４に
特別装置作動判定図柄表示装置８を制御する信号が送ら
れる。次いで、音コマンド出力処理（Ｓ５）に移行す
る。この音コマンド出力処理（Ｓ５）では、Ｉ／Ｏイン
ターフェース５４を介して、音基板４３にスピーカー４
８を駆動するための信号が送られる。次いで、ランプコ
マンド出力処理（Ｓ６）を行う。このランプコマンド出
力処理（Ｓ６）では、パチンコ機１に設けられている各
種のランプの点滅の制御を行うランプコマンドを電飾基
板４６へ出力する。次いで、ポート出力処理を行う（Ｓ
７）。このポート出力処理（Ｓ７）では、図示外のホー
ル管理用コンピュータにパチンコ機１の当たり情報、始
動情報、時間短縮情報等の各種の情報を出力ポート５５
を介して出力する。

【００６９】次いで、スイッチ読込処理（Ｓ８）が行わ
れる。このスイッチ読込処理（Ｓ８）では、第三種始動
口１１、普通電動役物作動口１２、大入賞口１６、誘導
ゲート２４等への遊技球の入賞を検出するものである。
このスイッチ読込処理（Ｓ８）では、具体的には、第三
種始動口１１に設けられている第三種始動口スイッチ７
２、普通電動役物作動口１２に設けられている普通電動
役物作動判定口スイッチ７３、大入賞口１６のＶゾーン
に設けられているＶスイッチ７４、大入賞口１６に設け
られているカウントスイッチ７５、図示外の普通入賞口
からの遊技球の入賞を検出する入賞口スイッチ７６、及
び特別装置作動判定図柄作動ゲート２６に設けられた特
別装置作動判定図柄作動スイッチ７７が遊技球を各々検
出した場合には、ＲＡＭ５２の入賞球フラグ記憶エリア
５２ｍに各スイッチに対応したフラグが立つ。

【００７０】また、特別装置作動判定図柄作動ゲート２
６に設けられている特別装置作動判定図柄作動スイッチ
７７が遊技球の通過を検出した場合には、ＲＡＭ５２の
ループカウンタ記憶エリア５２ａに記憶されている特別
装置作動判定図柄当たり判定用ループカウンタＬＣ２、
特別装置作動判定図柄作成カウンタＬＣ３，ＬＣ４，Ｌ
Ｃ５、リーチ判定カウンタＬＣ６、及びリーチパターン
決定カウンタＬＣ７の各値を特別装置作動判定図柄乱数
記憶エリア５２ｃに記憶させる。

【００７１】スイッチ読込処理（Ｓ８）が終了すると、
次いで、ループカウンタ更新処理（Ｓ９）を行う。この
ループカウンタ更新処理（Ｓ９）では、ＲＡＭ５２のル
ープカウンタ記憶エリア５２ａに各々記憶されている特
別装置作動判定図柄当たり判定用ループカウンタＬＣ
２、特別装置作動判定図柄作成カウンタＬＣ３，ＬＣ
４，ＬＣ５、リーチ判定カウンタＬＣ６、リーチパター
ン決定カウンタＬＣ７、及び移動方向決定カウンタＬＣ
８の値を上記の所定量「１」だけ増加する（インクリメ
ントする）。尚、各ループカウンタに設定されている最
大値を越える場合には、各ループカウンタの値は「０」
クリアされ、「０」に戻るようにプログラムされてい
る。

【００７２】次に、図９に示すパチンコ機１のメインル
ーチンでは、ループカウンタ更新処理（Ｓ９）が終了す
ると、パチンコ機１にエラーが発生しているか否かが判
断され（Ｓ１０）、パチンコ機１にエラーが発生してい
る場合には（Ｓ１０：ＹＥＳ）、条件装置処理（Ｓ１
１）、特別装置作動判定図柄処理（Ｓ１２）を飛ばして
処理を行い、特別装置作動判定図柄表示装置８にエラー
表示等をさせる。エラーが発生していないときには（Ｓ
１０：ＮＯ）、条件装置処理（Ｓ１１）に進む。

【００７３】次いで、この条件装置処理（Ｓ１１）で
は、普通電動役物作動口１２に遊技球の入賞があった場
合には、特定入賞口役物２０の左開閉羽２１及び右開閉
羽２２を５秒間開放する。また、ＲＡＭ５２の特別装置
作動判定図柄当たりフラグ記憶エリア５２ｆに当たりフ
ラグがＯＮとなっていた場合、即ち、特別装置作動判定
図柄当たりの場合には、当たりの権利発生となり、第三
種始動口１１への遊技球の入賞により大入賞口１６が開
放される。一巡目の処理では、後述する特別装置作動判
定図柄処理（Ｓ１２）での特別装置作動判定図柄の当た
り判定処理がまだ行われていないので、条件装置処理
（Ｓ１１）では、何も行われず次の処理に進む。次い
で、特別装置作動判定図柄処理（Ｓ１２）が行われる。

【００７４】この特別装置作動判定図柄処理（Ｓ１２）
では、後述する特別装置作動判定図柄の当たり判定処理
等が行われる。また、この特別装置作動判定図柄処理
（Ｓ１２）が終了すると、次に、賞品球の払い出しを行
う払出制御（Ｓ１３）が行われ、枠ランプを点滅させる
枠ランプ制御（Ｓ１４）を経てメインルーチンの処理が
終了する。尚、このメインルーチンの処理は各サブルー
チンの処理を含めて、２ｍｓ以内に終了する。そして、
割込リセット回路５７からのリセット信号により、ＣＰ
Ｕ５１は、図９に示すメインルーチンの処理を、スター
トから繰り返し行う。従って、図９に示すメインルーチ
ンの処理が、２ｍｓ単位で繰り返されていることにな
る。先の一巡目のメインルーチンの処理の特別装置作動
判定図柄処理（Ｓ１２）で特別装置作動判定図柄当たり
と判定されれば、ＲＡＭ５２の特別装置作動判定図柄当
たりフラグ記憶エリア５２ｆに「１」が記憶され、当た
りフラグがＯＮし、次の二巡目の条件装置処理（Ｓ１
１）では、特別装置作動判定図柄当たりフラグ記憶エリ
ア５２ｆに「１」が記憶されていれば、第三種始動口１
１への遊技球の入賞により大入賞口１６が開放される。

【００７５】本実施の形態のパチンコ機１では、遊技は
次のように行われる。遊技者が、遊技盤２の下側に設け
られた発射ハンドル７を操作することによって、遊技球
を遊技領域４に打ち込み、遊技球が普通電動役物作動口
１２に入賞すると、特定入賞口役物２０の左開閉羽２１
及び右開閉羽２２が５秒間開放される。そして、遊技球
が左開閉羽２１及び右開閉羽２２の何れかに拾われて、
特定入賞口役物２０内に入り、上手く、誘導ゲート２４
に入ると、図示外の遊技球案内路を介して、特別装置作
動判定図柄作動ゲート２６に案内される。そして、当該
特別装置作動判定図柄作動ゲート２６に設けられた特別
装置作動判定図柄作動スイッチ７７が遊技球の通過を検
出したときに、ＲＡＭ５２のループカウンタ記憶エリア
５２ａに各々記憶されている特別装置作動判定図柄当た
り判定用ループカウンタＬＣ２、特別装置作動判定図柄
作成カウンタＬＣ３，ＬＣ４，ＬＣ５、リーチ判定カウ
ンタＬＣ６、及びリーチパターン決定カウンタＬＣ７の
値を乱数としてＲＡＭ５２の特別装置作動判定図柄乱数
記憶エリア５２ｃに記憶する（Ｓ８）。そして、ループ
カウンタ更新処理（Ｓ９）を経てＳ１０に進む。通常時
はパチンコ機１にエラーが発生していないので（Ｓ１
０：ＮＯ）、条件装置処理（Ｓ１１）に進むが、まだ、
特別装置作動判定図柄の当たりの判定がなされていない
ので、条件装置処理（Ｓ１１）では大入賞口１６の開放
は行われず、特別装置作動判定図柄処理（Ｓ１２）を行
う。

【００７６】この特別装置作動判定図柄処理（Ｓ１２）
では、図１０に示すフローチャートの特別装置作動判定
図柄の当たり判定処理を行う。この特別装置作動判定図
柄の当たり判定処理では、まず、特別装置作動判定図柄
作動ゲート２６を遊技球が通過しているか否かが判断さ
れる（Ｓ２１）。この判断は、ＲＡＭ５２の特別装置作
動判定図柄乱数記憶エリア５２ｃに乱数の記憶があるか
否かで行われる。ＲＡＭ５２の特別装置作動判定図柄乱
数記憶エリア５２ｃに乱数の記憶がない場合には（Ｓ２
１：ＮＯ）、特別装置作動判定図柄の当たり判定処理を
終了し、メインルーチンにリターンする。

【００７７】ＲＡＭ５２の特別装置作動判定図柄乱数記
憶エリア５２ｃに乱数の記憶がある場合には（Ｓ２１：
ＹＥＳ）、特別装置作動判定図柄乱数記憶エリア５２ｃ
の記憶エリア１に記憶されている特別装置作動判定図柄
当たり判定用ループカウンタＬＣ２の乱数値に基づい
て、特別装置作動判定図柄の当たり判定を行う（Ｓ２
２）。特別装置作動判定図柄当たり判定用ループカウン
タＬＣ２の値は、本実施の形態では、「０」〜「２９」
の間をとるので、特別装置作動判定図柄当たり判定用ル
ープカウンタＬＣ２の値（乱数の値）が当たりの値とし
て決められている特定の値、例えば、「７」であるか否
かが判定される。特別装置作動判定図柄当たり判定用ル
ープカウンタＬＣ２の値が「７」である場合には（Ｓ２
２：ＹＥＳ）、当たりフラグをＯＮするためにＲＡＭ５
２の特別装置作動判定図柄当たりフラグ記憶エリア５２
ｆに「１」を記憶し（Ｓ２３）、次いで、ＲＡＭ５２の
特別装置作動判定図柄乱数記憶エリア５２ｃに記憶して
いるリーチパターン決定カウンタＬＣ７の値に基づい
て、当たりリーチパターン選択処理が行われる（Ｓ２
４）。

【００７８】この当たりリーチパターン選択処理（Ｓ２
４）では、図８に示す当たりリーチパターンテーブル記
憶エリア５３ｂに記憶されている当たりリーチパターン
テーブルを参照して、リーチの変動パターンコマンドが
選択され、当該リーチの変動パターンコマンドがＲＡＭ
５２の図柄変動コマンド記憶エリア５２ｒに記憶される
（Ｓ２４）。尚、Ｓ２４の処理では、リーチの変動パタ
ーンコマンドの記憶以外に、リーチ時に電飾風車９，１
０や電飾ランプ６３等を点灯又は点滅させるランプコマ
ンドをＲＡＭ５２のランプコマンド記憶エリア５２ｓに
記憶させ、スピーカー４８から発する効果音の音コマン
ドをＲＡＭ５２の音コマンド記憶エリア５２ｔに記憶さ
せる。

【００７９】次いで、当たり図柄選択処理を行う（Ｓ２
５）。特別装置作動判定図柄の当たり表示を行う場合、
特別装置作動判定図柄乱数記憶エリア５２ｃに記憶され
ている特別装置作動判定図柄作成カウンタＬＣ３の値に
基づいて当たり図柄を選択する。特別装置作動判定図柄
作成カウンタＬＣ３は、「０」〜「９」の間の何れかの
数値である。

【００８０】ここで、特別装置作動判定図柄乱数記憶エ
リア５２ｃに記憶されている特別装置作動判定図柄作成
カウンタＬＣ３の値に対応して、次のように当たり図柄
が選択される（Ｓ２５）。特別装置作動判定図柄作成カ
ウンタＬＣ３の値と特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１に
表示される第１停止図柄（左図柄）、特別装置作動判定
図柄表示部Ｌ２に表示される第２停止図柄（右図柄）、
特別装置作動判定図柄表示部Ｌ３に表示される第３停止
図柄（中図柄）との関係は、０：「０、０、０」、１：
「１、１、１」、２：「２、２、２」、３：「３、３、
３」、４：「４、４、４」、５：「５、５、５」、６：
「６、６、６」、７：「７、７、７」、８：「８、８、
８」、９：「９、９、９」となる。選択された当たり図
柄を示すデータは、ＲＡＭ５２の第１停止図柄記憶エリ
ア５２ｏ、第２停止図柄記憶エリア５２ｐ及び第３停止
図柄記憶エリア５２ｑに各々記憶される（Ｓ２５）。

【００８１】尚、Ｓ２２の判定で、ＲＡＭ５２の特別装
置作動判定図柄乱数記憶エリア５２ｃに記憶している特
別装置作動判定図柄当たり判定用ループカウンタＬＣ２
の乱数の値が例えば、当たりとされる「７」以外の場合
には（Ｓ２２：ＮＯ）、ＲＡＭ５２の特別装置作動判定
図柄乱数記憶エリア５２ｃに記憶しているリーチ判定カ
ウンタＬＣ６の値によりはずれリーチ動作を行うか否か
が判定される（Ｓ２７）。リーチ判定カウンタＬＣ６の
値が、「２０〜３５」の場合には、はずれリーチと判定
される（Ｓ２７：ＹＥＳ）。はずれリーチと判定された
場合には（Ｓ２７：ＹＥＳ）、ＲＡＭ５２の特別装置作
動判定図柄乱数記憶エリア５２ｃに記憶している特別装
置作動判定図柄作成カウンタＬＣ３、及び特別装置作動
判定図柄作成カウンタＬＣ４に基づいて、はずれリーチ
の停止図柄をＲＡＭ５２の第１停止図柄記憶エリア５２
ｏ、第２停止図柄記憶エリア５２ｐ及び第３停止図柄記
憶エリア５２ｑに各々記憶させ（Ｓ２８）、また、ＲＯ
Ｍ５３のはずれリーチパターンテーブル記憶エリア５３
ｃに記憶されているはずれリーチパターンテーブルを参
照して、はずれリーチの変動パターンコマンドが選択さ
れ、リーチの変動パターンコマンドがＲＡＭ５２の図柄
変動コマンド記憶エリア５２ｒに記憶される（Ｓ２
９）。

【００８２】尚、Ｓ２９の処理では、リーチの変動パタ
ーンコマンドの記憶以外に、リーチ時に電飾風車９，１
０や電飾ランプ６３等を点灯又は点滅させるランプコマ
ンドをＲＡＭ５２のランプコマンド記憶エリア５２ｓに
記憶させ、スピーカー４８から発する効果音の音コマン
ドをＲＡＭ５２の音コマンド記憶エリア５２ｔに記憶さ
せる。

【００８３】次に、Ｓ２７の判断処理でリーチと判定さ
れなかった場合（Ｓ２７：ＮＯ）には、ＲＡＭ５２の特
別装置作動判定図柄乱数記憶エリア５２ｃに記憶してい
る特別装置作動判定図柄作成カウンタＬＣ３、特別装置
作動判定図柄作成カウンタＬＣ４、及び特別装置作動判
定図柄作成カウンタＬＣ５の乱数に基づいて、はずれ停
止図柄選択処理（Ｓ３０）を行い、ＲＡＭ５２の第１停
止図柄記憶エリア５２ｏ、第２停止図柄記憶エリア５２
ｐ及び第３停止図柄記憶エリア５２ｑに各々記憶する
（Ｓ３０）。Ｓ２５又はＳ２９又はＳ３０の処理が終了
すると、次に、特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１，Ｌ
２，Ｌ３の図柄に確定表示する停止図柄を指定する図柄
指定コマンドを図柄表示基板４４に出力する（Ｓ３
１）。この図柄指定コマンドは、ＲＡＭ５２の第１停止
図柄記憶エリア５２ｏ、第２停止図柄記憶エリア５２ｐ
及び第３停止図柄記憶エリア５２ｑに各々記憶している
停止図柄に基づいて出力される。

【００８４】次いで、変動パターンコマンド出力（Ｓ３
２）を行う。この変動パターンコマンド出力は、主基板
４１のＲＡＭ５２の図柄変動コマンド記憶エリア５２ｒ
に記憶した図柄の変動パターンコマンドを図柄表示基板
４４に出力する。ＲＡＭ５２の図柄変動コマンド記憶エ
リア５２ｒに、当たりの変動パターンコマンドが記憶さ
れている場合には、その当たりの変動パターンコマンド
を、リーチの変動パターンコマンドが記憶されている場
合には、そのリーチの変動パターンコマンドを主基板４
１から図柄表示基板４４に出力し、当たりやリーチの変
動パターンコマンドが記憶されていない場合には、通常
変動の変動パターンコマンドを主基板４１から図柄表示
基板４４に出力する（Ｓ３２）。尚、変動パターンに
は、変動パターン１から変動パターン６４までの６４通
りがある。図柄表示基板４４では、主基板４１から受信
した変動パターンコマンドに基づいて、ＲＯＭ４４ｄに
記憶した図柄変動データに従って、特別装置作動判定図
柄表示装置８の液晶画面の特別装置作動判定図柄表示部
Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３の図柄の変動を制御する。

【００８５】次いで、主基板４１から図柄表示基板４４
に特別装置作動判定図柄表示部Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３に変動
表示されている第１停止図柄乃至第３停止図柄を停止す
る全図柄停止コマンドを出力する（Ｓ３３）。全図柄停
止コマンドを受信すると、図柄表示基板４４は、既に受
信している図柄指定コマンドに基づいて、所定のタイミ
ングで特別装置作動判定図柄表示装置８の特別装置作動
判定図柄表示部Ｌ１〜Ｌ３に第１停止図柄〜第３停止図
柄を順次停止する。以上の特別装置作動判定図柄の当た
り判定処理が終了した場合には、図９に示すパチンコ機
１のメインルーチンにリターンする。

【００８６】次に、図１２を参照して、誘導ゲート移動
方向決定処理について説明する。特定入賞口役物２０の
誘導ゲート２４は、通常は、図３に示すように中央に位
置しており、普通電動役物作動口１２への遊技球の入賞
により、移動方向決定カウンタＬＣ８の値により２分の
１の確率で右に移動するか左に移動するかが決定され
る。尚、誘導ゲート２４は左方向又は右方向に移動し、
端部まで行くと中央に戻るようになっている。

【００８７】この誘導ゲート移動方向決定処理では、ま
ず、普通電動役物作動口１２へ遊技球の入賞があったか
否かを判断する（Ｓ８１）。普通電動役物作動口１２へ
遊技球の入賞があった場合には（Ｓ８１：ＹＥＳ）、特
別装置作動判定図柄乱数記憶エリア５２ｃの判定エリア
に記憶されている移動方向決定カウンタＬＣ８から乱数
値を取得し、その乱数値が「５」以上か否かを判断する
（Ｓ８２）。当該乱数値が「５」以上の場合には（Ｓ８
２：ＹＥＳ）、右方向移動コマンドをＲＡＭ５２の移動
方向コマンド記憶エリア５２ｕに記憶する（Ｓ８３）。
また、当該乱数値が「５」未満の場合には（Ｓ８２：Ｎ
Ｏ）、左方向移動コマンドをＲＡＭ５２の移動方向コマ
ンド記憶エリア５２ｕに記憶する（Ｓ８４）。その後、
移動方向コマンド記憶エリア５２ｕに記憶した移動方向
のコマンドを誘導ゲート移動装置２４ａ及び図柄表示基
板４４に出力する（Ｓ８５）。その後、Ｓ８１に戻る。
尚、Ｓ８１でＮＯと判断された場合には、普通電動役物
作動口に遊技球が入賞するのを待つ（Ｓ８１）。

【００８８】次に、図１１を参照して、パチンコ機１の
権利発生判定処理について説明する。この処理では、ま
ず、特別装置作動判定図柄が当たりとなっているか否か
を判断する（Ｓ７１）。具体的には、ＲＡＭ５２の特別
装置作動判定図柄当たりフラグ記憶エリア５２ｆに当た
りフラグが記憶されている場合には、特別装置作動判定
図柄が当たりとなっているので（Ｓ７１：ＹＥＳ）、権
利発生フラグＯＮをＲＡＭ５２の権利発生フラグ記憶エ
リア５２ｂに記憶する（Ｓ７２）。その後、大入賞口１
６の開放回数をカウントする大入賞口開放回数カウンタ
Ｒを「Ｒ＝０」として、リセットする（Ｓ７３）。

【００８９】次いで、第三種始動口１１に遊技球が入賞
すると（Ｓ７４：ＹＥＳ）、大入賞口１６が開放され
（Ｓ７５）、所定個数（例えば、１０個）の遊技球が入
賞すると大入賞口１６が閉鎖される。次いで、大入賞口
開放回数カウンタＲの値を「１」増加し、「Ｒ＝Ｒ＋
１」とする（Ｓ７６）。大入賞口開放回数カウンタＲの
カウント数が「１６」になっていなければ（Ｓ７７：Ｎ
Ｏ）、Ｓ７４にリターンする。大入賞口開放回数カウン
タＲのカウント数が１６になった場合（Ｓ７７：ＹＥ
Ｓ）、即ち、大入賞口１６が１６回開放されると、ＲＡ
Ｍ５２の権利発生フラグ記憶エリア５２ｂに記憶されて
いる権利発生フラグをＯＦＦとして（Ｓ７８）、権利発
生判定処理を終了する。尚、Ｓ７１でＮＯと判断された
場合には、権利発生判定処理を終了する。

【００９０】次に、図１３を参照して、パチンコ機１の
特定遊技状態移行決定処理について説明する。図１３
は、図柄表示基板４４のＣＰＵ４４ａが行う特定遊技状
態移行決定処理のフローチャートである。図１３に示す
ように、この特定遊技状態移行決定処理では、まず、図
柄表示基板４４が主基板４１から誘導ゲート２４の移動
方向を指示する移動方向のコマンドを受信すると（Ｓ５
１：ＹＥＳ）、特定遊技状態中か否かを判断する（Ｓ５
２）。具体的には、図柄表示基板４４のＲＡＭ４４ｃの
特定遊技状態フラグ記憶エリア４４ｃ２に記憶されてい
る特定遊技状態フラグがＯＮか否かを判断する。尚、
Ｓ５１でＮＯと判断された場合には、移動方向のコマン
ドを受信するのを待つ（Ｓ５１）。

【００９１】特定遊技状態中でない場合には（Ｓ５２：
ＮＯ）、特定遊技状態に入るか否かの抽選を行うため、
ＲＡＭ４４ｃの特定遊技状態決定カウンタ記憶エリア４
４ｃ１に記憶されている特定遊技状態決定カウンタＬＣ
９を取得する（Ｓ５３）。次いで、この取得した特定遊
技状態決定カウンタＬＣ９の値が、特定遊技状態に入る
値である「３」、「７」、「７７」であるか否かを判断
する（Ｓ５４）。特定遊技状態決定カウンタＬＣ９の値
は、「０〜１４９」までの１５０通りであるので、特定
遊技状態に入る確率は５０分の１となる。

【００９２】Ｓ５３の処理で取得した特定遊技状態決定
カウンタＬＣ９の値が、特定遊技状態に入る値である
「３」、「７」、「７７」である場合には（Ｓ５４：Ｙ
ＥＳ）、ＲＡＭ４４ｃの特定遊技状態フラグ記憶エリア
４４ｃ２に特定遊技状態フラグＯＮを記憶して、特定遊
技状態のモードに入る（Ｓ５５）。この特定遊技状態で
は、誘導ゲート移動方向判定処理を行う（Ｓ５６）。
尚、Ｓ５４でＮＯと判断された場合には、Ｓ５１に戻
る。

【００９３】この誘導ゲート移動方向判定処理（Ｓ５
６）について、図１４に示す誘導ゲート移動方向判定処
理のフローチャートに基づいて説明する。まず、図柄表
示基板４４のＲＡＭ４４ｃの移動方向コマンド記憶エリ
ア４４ｃ３に記憶された誘導ゲート２４の移動方向のコ
マンドは、右に移動か左に移動かを判断する（Ｓ９
１）、右に移動のコマンドの場合には（Ｓ９１：右）、
右向き矢印表示コマンドを図柄表示基板４４のＲＡＭ４
４ｃの矢印表示コマンド記憶エリア４４ｃ４に記憶する
（Ｓ９２）。左に移動のコマンドの場合には（Ｓ９１：
左）、左向き矢印表示コマンドを図柄表示基板４４のＲ
ＡＭ４４ｃの矢印表示コマンド記憶エリア４４ｃ４に記
憶する（Ｓ９３）。その後、図１３に示すフローチャー
トにリターンし、誘導ゲート移動方向報知（Ｓ５７）を
行う。

【００９４】この誘導ゲート移動方向報知（Ｓ５７）で
は、ＲＡＭ４４ｃの矢印表示コマンド記憶エリア４４ｃ
４に記憶した右向き矢印表示コマンド又は左向き矢印表
示コマンドにより、特定入賞口役物２０の誘導ゲート２
４が左右何れの方向に移動するかを、少なくとも発射ハ
ンドル７を操作して、遊技球が発射され、当該発射され
た遊技球が特定入賞口役物２０の左開閉羽２１又は右開
閉羽２２へ到達する時間だけ前のタイミングに、予告図
柄表示部２５に矢印で表示する（Ｓ５７）。例えば、特
定入賞口役物２０の誘導ゲート２４が右に移動する場合
には、図１５に示すように予告図柄表示部２５に右向き
の矢印を表示する。また、特定入賞口役物２０の誘導ゲ
ート２４が左に移動する場合には、図１６に示すように
予告図柄表示部２５に左向きの矢印を表示する。その
後、Ｓ５１に戻る。

【００９５】また、誘導ゲート２４の移動方向を指示す
る移動方向のコマンドを受信した場合に（Ｓ５１：ＹＥ
Ｓ）、特定遊技状態中の場合には（Ｓ５２：ＹＥＳ）、
特定遊技状態から抜けるか否かの抽選を行うため、ＲＡ
Ｍ４４ｃの特定遊技状態決定カウンタ記憶エリア４４ｃ
１に記憶されている特定遊技状態決定カウンタＬＣ９を
取得する（Ｓ５８）。次いで、この取得した特定遊技状
態決定カウンタＬＣ９の値が、特定遊技状態から抜ける
値である「９９」であるか否かを判断する（Ｓ５９）。
特定遊技状態決定カウンタＬＣ９の値は、「０〜１４
９」までの１５０通りであるので、特定遊技状態から抜
ける確率は１５０分の１となる。

【００９６】Ｓ５８の処理で取得した特定遊技状態決定
カウンタＬＣ９の値が、特定遊技状態から抜ける値であ
る「９９」である場合には（Ｓ５９：ＹＥＳ）、ＲＡＭ
４４ｃの特定遊技状態フラグ記憶エリア４４ｃ２に特定
遊技状態フラグＯＦＦを記憶して、特定遊技状態のモー
ドから抜け（Ｓ６０）、Ｓ５１に戻る。この遊技状態で
は、特別装置作動判定図柄が当たりとなっても、特定入
賞口役物２０の誘導ゲート２４が左右何れの方向に移動
するかは報知されない。尚、Ｓ５８の処理で取得した特
定遊技状態決定カウンタＬＣ９の値が、特定遊技状態か
ら抜ける値である「９９」以外の場合には（Ｓ５９：Ｎ
Ｏ）、Ｓ５６に移行し、特定遊技状態から抜けない。

【００９７】以上説明したように上記実施の形態のパチ
ンコ機１では、特定遊技状態に移行すると、特定入賞口
役物２０の誘導ゲート２４が左右何れの方向に移動する
かを、少なくとも発射ハンドル７を操作して、遊技球が
発射され、当該発射された遊技球が特定入賞口役物２０
の左開閉羽２１又は右開閉羽２２へ到達する時間だけ前
のタイミングに、予告図柄表示部２５に矢印で表示する
ことができる。従って、遊技者は、予告図柄表示部２５
に右向きの矢印が表示された場合には、右開閉羽２２に
向けて遊技球を発射すれば、開放される右開閉羽２２に
遊技球が拾われて、右遊技球停留部２３ｂに遊技球が停
留し、底部２３ｄが開放され、右方向に移動して来た誘
導ゲート２４に遊技球を入賞させて、図示外の遊技球案
内路により特別装置作動判定図柄作動ゲート２６に当該
遊技球を案内して、乱数を用いた抽選により、当たりの
権利を発生させることができる。また、予告図柄表示部
２５に左向きの矢印が表示された場合には、左開閉羽２
１に向けて遊技球を発射すれば、開放される左開閉羽２
１に遊技球が拾われて、左遊技球停留部２３ａに遊技球
が停留し、底部２３ｃが開放され、左方向に移動して来
た誘導ゲート２４に遊技球を入賞させて、図示外の遊技
球案内路により特別装置作動判定図柄作動ゲート２６に
当該遊技球を案内して、乱数を用いた抽選により、当た
りの権利を発生させることができる。

【００９８】尚、上記実施の形態では、誘導ゲート２４
の移動方向を予告図柄表示部２５に矢印で表示したが、
必ずしも矢印に限られず、「右」、「左」等の文字で表
示したり、左右を表す図形で表示したり、左右を表す記
号で表示しても良い。また、音基板４３の制御によりス
ピーカー４８から「右」、「左」等の音声を発しても良
い。

【００９９】また、上記の実施の形態では、普通電動役
物作動口１２に遊技球が入賞した時には、特定入賞口役
物２０の左開閉羽２１及び右開閉羽２２を同時に開放す
るようにしたが、２分の１の確率の乱数を用いた抽選に
より、左開閉羽２１又は右開閉羽２２の何れか一方のみ
が開放されるようにして、誘導ゲート２４を移動させず
に、特定入賞口役物２０内に案内された遊技球は、必
ず、誘導ゲート２４に入るようにしても良い。この場合
には、特定遊技状態時には、左開閉羽２１又は右開閉羽
２２の何れかが開放されるかを、予告図柄表示部２５を
用いて文字や記号や図形等で報知したり、音基板４３の
制御によりスピーカー４８から「右」、「左」等の音声
を発して報知するようにしても良い。

【０１００】また、特定遊技状態に移行するか否かを主
基板４１で判断するようにしても良い。この場合には、
図示外の普通入賞口等に遊技球が入賞した場合に、乱数
を用いた抽選を行って、当たりの場合には、少なくとも
発射ハンドル７を操作して、遊技球が発射され、当該発
射された遊技球が特定入賞口役物２０へ到達する時間だ
け前のタイミングに、特別装置作動判定図柄表示装置８
の表示画面に予告図柄や所定のキャラクター等表示し
て、特定入賞口役物２０の誘導ゲート２４の移動方向や
開閉羽２１，２２の何れが開放されるかを報知するよう
にしても良い。

【０１０１】尚、本発明は、パチンコ機に限られず、パ
チコン機等の開放される電動役物を備えた遊技機に適用
できることは、言うまでもない。更に、誘導ゲート２４
の移動方向を報知するモードから抜けるか否かは、抽選
で決定するものに限られず、５０回、１００回、２００
回、５００回等の任意の所定回数を予め設定して、設定
された回数報知したら特定遊技状態から抜けるようにし
ても良い。

【０１０２】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に係る発
明の遊技機では、遊技盤の表面に設けられた遊技部材
は、特定入賞口を複数備え、当該複数の特定入賞口から
入賞した遊技球を選択的に特別装置作動判定図柄作動ゲ
ート誘導部に案内し、報知手段は、特別装置作動判定図
柄作動ゲート誘導部に遊技球を通過させるためには前記
遊技部材の前記複数の特定入賞口の何れの特定入賞口を
狙えば良いかを報知し、報知決定手段は当該報知手段に
より報知を行うか否かを決定し、報知制御手段は、報知
決定手段が報知を行うと決定した場合に、報知手段を作
動させることができる。従って、遊技者は、報知決定手
段の報知に従って、複数の特定入賞口の何れかの特定入
賞口を狙うことにより、特別装置作動判定図柄作動ゲー
ト誘導部に遊技球を通過させ易くすることができる。従
って、従来の遊技性に加えて特別装置作動判定図柄作動
ゲート誘導部へ遊技球が入賞するように助長する特定遊
技状態という新しい遊技状態を遊技者に提供できるの
で、趣向性の向上を図り、新しいゲーム性を実現し、遊
技者の遊技意欲を高めることができる。

【０１０３】また、請求項２に係る発明の遊技機では、
請求項１に記載の発明の効果に加え、報知手段は当該左
右一対の特定入賞口の何れを狙えば良いかを報知するこ
とができる。従って、遊技者は、報知手段の報知に従っ
て、左右一対の何れかの特定入賞口を狙うことにより、
特別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部に遊技球を通過
させ易くすることができる。

【０１０４】また、請求項３に係る発明の遊技機では、
請求項１又は２に記載の発明の効果に加え、特別装置作
動判定図柄作動ゲート誘導部は、遊技部材の内部で左右
方向に移動し、移動方向判定手段は特別装置作動判定図
柄作動ゲート誘導部の移動方向を判定し、報知手段は、
移動方向判定手段の判定結果に基づいて、特別装置作動
判定図柄作動ゲート誘導部の移動方向を報知することが
できる。従って、遊技者は特別装置作動判定図柄作動ゲ
ート誘導部の移動方向側の特定入賞口の開放を狙って遊
技球を発射することができる。

【０１０５】また、請求項４に係る発明の遊技機では、
請求項１又は２に記載の発明の効果に加え、遊技部材の
左右一対の特定入賞口は、各々個別に開放され、報知手
段は、左右一対の特定入賞口の何れが開放されるかを報
知することができる。従って、遊技者は開放される側の
特定入賞口を狙って遊技球を発射することができる。

【０１０６】また、請求項５に係る発明の遊技機では、
請求項２乃至４の何れかに記載の発明の効果に加え、遊
技部材の内部に設けられた左右一対の遊技球停留部は、
左右一対の特定入賞口から入賞した遊技球を各々一旦停
留させることができる。

【０１０７】また、請求項６に係る発明の遊技機では、
請求項５に記載の発明の効果に加え、各遊技球停留部に
停留した遊技球は、特別装置作動判定図柄作動ゲート誘
導部が設けられている下方に向けて流下されるので、特
別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部に入賞させること
ができる。

【０１０８】また、請求項７に係る発明の遊技機では、
請求項３又は５又は６の何れかに記載の発明の効果に加
え、移動方向抽選手段は特別装置作動判定図柄作動ゲー
ト誘導部が左右何れの方向に移動するかを抽選により決
定することができる。従って、通常状態では、特別装置
作動判定図柄作動ゲート誘導部の移動方向を予想するこ
とは困難となる。

【０１０９】また、請求項８に係る発明の遊技機では、
請求項４乃至６の何れかに記載の発明の効果に加え、開
放方向抽選手段は左右一対の特定入賞口の何れを開放す
るかを抽選により決定することができる。従って、通常
状態では、左右一対の特定入賞口の何れが開放されるか
を予測することは難しい。

【０１１０】また、請求項９に係る発明の遊技機では、
請求項１乃至８の何れかに記載の発明の効果に加え、遊
技部材に設けられた報知手段が、報知を行うことができ
る。従って、遊技者は遊技部材から視線を移動させる必
要がない。

【０１１１】また、請求項１０に係る発明の遊技機で
は、請求項１乃至９の何れかに記載の発明の効果に加
え、報知手段である表示手段は、遊技部材の左右一対の
特定入賞口の何れを狙えば良いかを図、文字、記号等で
表示することができる。従って、遊技者に分かり易い表
示を実現できる。

【０１１２】また、請求項１１に係る発明の遊技機で
は、請求項１乃至１０の何れかに記載の発明の効果に加
え、報知手段である発音手段は、遊技部材の左右一対の
特定入賞口の何れを狙えば良いかを音声により報知する
ことができる。従って、遊技者は、表示手段を見る必要
がない。

【０１１３】また、請求項１２に係る発明の遊技機で
は、請求項１乃至１１の何れかに記載の発明の効果に加
え、当たりの権利の発生状態において、遊技盤の表面に
設けられた第三種始動口に遊技球が入賞すると、大入賞
口が開放される。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の一実施の形態のパチンコ機１
の正面図である。

【図２】図２はパチンコ機１の遊技盤２の正面図であ
る。

【図３】図３（１）は、開閉羽２１，２２が開いた特定
入賞口役物２０の正面図であり、図３（２）は、開閉羽
２１，２２が閉じた特定入賞口役物２０の正面図であ
る。

【図４】図４はパチンコ機１の電気的回路構成を示すブ
ロック図である。

【図５】図５は図柄表示基板４４の電気的構成を示すブ
ロック図である。

【図６】図６はＲＡＭ５２の記憶エリアを示す模式図で
ある。

【図７】図７は図柄表示基板４４のＲＡＭ４４ｃの記憶
エリアの模式図である。

【図８】図８はＲＯＭ５３の記憶エリアの模式図であ
る。

【図９】図９はパチンコ機１のメインルーチンのフロー
チャートである。

【図１０】図１０はパチンコ機１の特別装置作動判定図
柄の当たり判定処理のフローチャートである。

【図１１】図１１は権利発生判定処理のフローチャート
である。

【図１２】図１２は誘導ゲート移動方向決定処理のフロ
ーチャートである。

【図１３】図１３は特定遊技状態移行決定処理のフロー
チャートである。

【図１４】図１４は誘導ゲート移動方向判定処理のフロ
ーチャートである。

【図１５】図１５は特定入賞口役物２０の予告図柄表示
部２５の矢印の表示例である。

【図１６】図１６は特定入賞口役物２０の予告図柄表示
部２５の矢印の表示例である。

【図１７】図１７は従来のパチンコ機１０１の正面図で
ある。

【符号の説明】

１パチンコ機４遊技領域７発射ハンドル８特別装置作動判定図柄表示装置１１第三種始動口１２普通電動役物作動口１６大入賞口２０特定入賞口役物２１左開閉羽２２右開閉羽２３遊技球停留部材２３ａ左遊技球停留部２３ｂ右遊技球停留部２４誘導ゲート２５予告図柄表示部２６特別装置作動判定図柄作動ゲート４１主基板４３音基板４４図柄表示基板４５払出制御基板４６電飾基板７７特別装置作動判定図柄作動スイッチ

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１４年５月３１日（２００２．５．３
１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊技盤の表面に設けられ遊技球が入賞す
る普通電動役物作動口と、当該普通電動役物作動口への遊技球の入賞により開放さ
れる特定入賞口と、当該特定入賞口へ入賞した遊技球を特別装置作動判定図
柄作動ゲートに案内する特別装置作動判定図柄作動ゲー
ト誘導部と、前記特別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部から案内さ
れた遊技球が前記特別装置作動判定図柄作動ゲートを通
過すると抽選を行い当たりの権利を発生させるか否かを
決定する権利発生決定手段と、前記権利発生決定手段の抽選結果に基づいて、図柄を表
示する特別装置作動判定図柄表示部と、前記遊技盤の表面に設けられ、前記特定入賞口を複数備
え、当該複数の特定入賞口から入賞した遊技球を選択的
に前記特別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部に案内す
る遊技部材と、前記特別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部に遊技球を
通過させるためには前記遊技部材の前記複数の特定入賞
口の何れの特定入賞口を狙えば良いかを報知する報知手
段と、当該報知手段により報知を行うか否かを決定する報知決
定手段と、当該報知決定手段が報知を行うと決定した場合に、前記
報知手段を作動させる報知制御手段とを備えたことを特
徴とする遊技機。
【請求項２】前記複数の特定入賞口は、前記遊技部材
に左右一対設けられた特定入賞口であり、前記報知手段は、当該左右一対の特定入賞口の何れを狙
えば良いかを報知することを特徴とする請求項１に記載
の遊技機。
【請求項３】前記遊技部材は内部に左右方向に移動す
る前記特別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部を備え、さらに、前記特別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部の
移動方向を判定する移動方向判定手段を備え、前記報知手段は、前記移動方向判定手段の判定結果に基
づいて、前記特別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部の
移動方向を報知することを特徴とする請求項１又は２に
記載の遊技機。
【請求項４】前記遊技部材の左右一対の特定入賞口
は、各々個別に開放され、前記報知手段は、前記左右一対の特定入賞口の何れが開
放されるかを報知することを特徴とする請求項１又は２
に記載の遊技機。
【請求項５】前記遊技部材は、内部に前記左右一対の
特定入賞口から入賞した遊技球を各々一旦停留させる左
右一対の遊技球停留部を備えたことを特徴とする請求項
２乃至４の何れかに記載の遊技機。
【請求項６】前記各遊技球停留部に停留した遊技球
は、前記特別装置作動判定図柄作動ゲート誘導部が設け
られている下方に向けて流下されることを特徴とする請
求項５に記載の遊技機。
【請求項７】前記特別装置作動判定図柄作動ゲート誘
導部が左右何れの方向に移動するかを抽選により決定す
る移動方向抽選手段を備えたことを特徴とする請求項３
又は５又は６の何れかに記載の遊技機。
【請求項８】前記左右一対の特定入賞口の何れを開放
するかを抽選により決定する開放方向抽選手段を備えた
ことを特徴とする請求項４乃至６の何れかに記載の遊技
機。
【請求項９】前記報知手段は、前記遊技部材に設けら
れていることを特徴とする、請求項１乃至８の何れかに
記載の遊技機。
【請求項１０】前記報知手段は、前記遊技部材の左右
一対の特定入賞口の何れを狙えば良いかを図、文字、記
号等で表示する表示手段であることを特徴とする請求項
１乃至９の何れかに記載の遊技機。
【請求項１１】前記報知手段は、前記遊技部材の左右
一対の特定入賞口の何れを狙えば良いかを音声により報
知する発音手段であることを特徴とする請求項１乃至１
０の何れかに記載の遊技機。
【請求項１２】前記遊技盤の表面に設けられ、遊技球
が入賞する第三種始動口と、前記当たりの権利の発生状態において、前記第三種始動
口への遊技球の入賞により開放される大入賞口とを備え
たことを特徴とする請求項１乃至１１の何れかに記載の
遊技機。