JP2003126083A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP2003126083A
JP2003126083A JP2001322691A JP2001322691A JP2003126083A JP 2003126083 A JP2003126083 A JP 2003126083A JP 2001322691 A JP2001322691 A JP 2001322691A JP 2001322691 A JP2001322691 A JP 2001322691A JP 2003126083 A JP2003126083 A JP 2003126083A
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Japan
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ray
top plate
movement
push button
button switch
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JP2001322691A
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Masatoshi Tomura
正俊 戸村
Hideki Fujimoto
英樹 藤本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、CT透視を行う際に問題とされた天板
の位置操作に関する操作性の悪さ及び操作手段の扱いづ
らさ等を改善することにより、検査の効率を上げ且つそ
の検査時間の短縮化を図り、術者及び被検体のX線被曝
量を必要最小限に抑えることのできるX線CT装置を提
供することを目的とする。 【解決手段】 被検体を載置する天板11が、術者の所
望する方向に関して任意に連続的移動及び所望スライス
厚毎の間欠的移動を行うことができるように天板駆動部
12に、そのための機能を具備する。また、その制御を
架台/寝台制御部21において行う。さらに、前記天板
11の位置操作を行うCT透視操作卓3に、該操作をよ
り簡潔にする操作手段を設ける。そして、前記天板11
の現在位置をモニタ5に表示させるために、そのための
表示手段(表示制御部41)をコンソール4内に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、X線を連
続的に照射しながら任意の断層像をリアルタイムに描画
するCT透視という技術を用いて行なわれるバイオプシ
ーなどの針生検において、その針先をCTの断層画像上
に容易に捕らえることが可能なX線CT装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】所謂、X線CT装置とは、X線撮影によ
り被検体の関心位置の断層像を得て、これを診断に供す
る画像診断装置のことをいう。通常、該X線CT装置
は、被検体の関心位置に関する断層像撮影手段として利
用されるのだが、現行のX線CT装置にあっては、前記
被検体の断層像をほぼリアルタイムで表示することが可
能となっていることから、該X線CT装置は、前記被検
体の関心位置に関する断層像透視手段としても利用され
ることとなっている。
【0003】この透視とは、被検体にX線を連続的に照
射することにより、被検体の関心位置に関する断層像を
リアルタイムに得るというものである。該透視は、種々
の診断の際に実施されており、その具体例としては、バ
イオプシー等の針生検を挙げることができる。この針生
検とは、上記X線CT装置により、被検体の関心位置に
関する断層像をほぼリアルタイムに得ながら、この断層
像を基に、例えば前記バイオプシーにおける組織採取用
の穿刺針等を所望部位に穿刺するという診療行為のこと
である。前記X線CT装置は、該針生検において前記穿
刺針のはみ出し検知に用いられている(実際、前記X線
CT装置には、同時に複数枚の断層像を透視(観察)す
ることができるという理由から、マルチスライスCTが
用いられている。)。
【0004】以上に述べた、上記針生検等に用いられる
該X線CT装置とは、図1に示すようなものである。該
X線CT装置は、主に、被検体を載置するための寝台1
と、CT透視を行うための架台2と、前記寝台と架台を
操作するための操作卓3と、CT透視により得られる断
層画像を映像化するための処理を行うコンソール4と、
これを表示するモニタ5等により構成されている。前記
架台2の内部には、X線を照射するためのX線管球と被
検体を通して透過してくるX線を検出するためのX線検
出器が対向位置に設けられ、さらに、これらを回転駆動
させるための駆動装置等が備えられている(図示省
略)。前記寝台1には、被検体を載置するための天板1
1と、前記天板11を上下方向及び前後方向(同図に示
す矢印方向)に移動させるための天板駆動部12が備え
られている。
【0005】以下、針生検を実施する際に生じる該従来
のX線CT装置に関する問題点について説明する。
【0006】針生検に際し、まず被検体が天板11へと
載置される。そして、術者は操作卓3を用いて天板11
の位置操作を行い、前記被検体を架台2内部へと搬送す
る。
【0007】この天板11の位置操作というのは、通
常、図10に示すような操作卓(以下、CT透視操作卓
6という。)を用いて行われる。該CT透視操作卓6
は、操作レバーA(天板11を上下に移動させるための
操作手段)及び操作レバーB(天板11を前後に移動さ
せるための操作手段)等の操作手段を有し、術者はこの
操作レバーA及び操作レバーBを操作することで、天板
11を前後方向又は上下方向に連続的に移動させる仕組
みになっている。
【0008】此処に言う連続的な移動(連続的移動)と
は、例えば前記操作レバーA及びBを倒している(オン
の状態としている)間は、前記天板11が停止すること
なく移動し続けるような移動のことを言う。因みに、前
記操作レバーA及びBを倒すのを止める(オフの状態と
する)と、前記天板11は停止するようになっている。
この連続的移動に対するものとして、間欠的な移動(間
欠的移動)がある。この間欠的な移動(間欠的移動)と
は、例えば前記操作レバーA及びBを倒す(オンの状態
のする)毎に、前記天板11がある設定された距離毎に
移動するような移動のことを言う。
【0009】従来のX線CT装置においては、所謂、透
視を実施するに際し、前記天板11の移動方法は、上記
連続的移動に限られていた。確かに、従来のX線CT装
置の中には、コンベンショナルスキャンと称される間欠
的な撮影(被検体の体軸方向に関して設定された間隔毎
に撮影を行う方法)を行うものも存在しているが、これ
は撮影を実施するに際しての話であり、前述の透視を実
施するに際して、前記天板11を間欠的に移動するとい
ったようなことは行われていなかった。しかも、該透視
を実施するに際しては、天板11を術者が所望する任意
の方向(被検体の体軸方向に関する前後方向)に移動さ
せる必要があるために、前記コンベンショナルスキャン
における前記天板11の一定方向(撮影方向)に限定さ
れた間欠的移動では、この透視に適用できるものではな
かった。
【0010】前述のように、被検体が搬送される前記架
台2の内部には、X線を照射するためのX線管球と被検
体を通して透過してくるX線を検出するためのX線検出
器が対向位置に設けられており、該X線管球がX線照射
を行いながらX線検出器と共に被検体の周囲を回転駆動
することにより、いわゆるX線CT透視が行われる。前
記X線管球より照射されたX線は被検体を透過した後、
前記X線検出器より検出され、図示省略のデータ収集装
置によって、関心位置の様々な角度からのX線投影デー
タが収集される。その後、図示省略の処理手段により前
記X線投影データの補正処理が行われ、関心位置のX線
撮影像(断層像)のデータが作成される。該X線撮影像
(断層像)のデータは、前記コンソール4内に設けられ
た表示制御部41により再構成された後、モニタ5の画
面上に映像化される。
【0011】術者は、上記過程を経てモニタ5に写し出
された関心位置のX線撮影像(断層像)を基に、被検体
に対し穿刺針を穿刺する。術者は、穿刺された穿刺針の
針先を常にモニタ5の画面上に捕らえるべく、穿刺針を
関心位置に向かって刺し進めながら、前記操作卓6によ
る天板11の前後方向(図1に示す矢印方向)に関する
位置操作を行うことになる。
【0012】この時の前記天板11の移動速度というの
は、術者が針先を追いかけ易くするために、通常、数m
m/sという非常に遅い速度に設定されている。しかし
ながら、前述のように、従来のX線CT装置では透視を
実施するに際し、前記天板11の移動方法は連続的な移
動に限定されていたために、例えば、術者が穿刺針の針
先をモニタ5の画面上に捕らえた瞬間、前記天板11の
移動を止めようと操作しても、前記天板11がこれに遅
れることなく停止するということは不可能であった。従
って、術者の操作から実際に前記天板11が停止するま
での間に、前記天板11が所望の位置を通り過ぎてしま
い、前記天板11を所望の位置に操作するまでには、行
ったり来たりという操作を繰り返し行わなければならな
かった。また、この操作を何度か繰り返しているうち
に、穿刺針を穿刺した最初の位置から、現在の位置がど
れくらい前後に移動したのか瞬時には判断できなくなる
場面も生じた。
【0013】また、従来のX線CT装置の中には、前述
のCT透視操作卓6に、図11に示すような操作手段
(低速ボタンC1,C2及び高速ボタンD)を付加し、
これを操作することで、天板11を前後方向に関し高速
と低速の2つの速度で動かすことができるものがある。
例えば、天板11を低速で動かす場合には左右の低速ボ
タンC1及びC2のどちらか一方を押すことで天板11
を低速移動させ、天板11を高速で動かす場合には中央
の高速ボタンDと前記低速ボタンC1及びC2のどちら
か一方を同時に押すことで天板11を高速移動させると
いうようなものである。
【0014】しかしながら、前述のように、針生検を行
う際、術者は一方でモニタ5に表示される断層像を確認
しながら穿刺針を穿刺し、また一方では被検体を載置し
た天板11の位置操作も行わなければならないといった
非常に忙しい状況に置かれるために、このように、前記
天板11の位置操作を行う際に、低速ボタンC1及びC
2と高速ボタンDの二つのボタンを同時に操作しなけれ
ばならないということは、とても困難なことであり、よ
り煩わしさを感じさせるものであった。
【0015】以上に述べたように、従来のX線CT装置
は、天板の位置操作に関して極めて操作性が悪く、また
扱いづらい点も有していたので、検査効率が非常に悪
く、検査時間も長時間に及んでいた。このため、術者と
被検体がX線に曝される時間も長時間に及び、その被曝
量が問題視されることとなった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記状況を
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
従来のX線CT装置に、さらに、術者が所望する方向に
関して任意に天板を連続的及び間欠的(所定スライス厚
毎)に移動させることのできる移動手段と、該天板の移
動操作をより簡潔にする操作手段と、該天板の現在位置
をモニタ等に表示させる表示手段を具備することで、例
えばCT透視下での針生検の際に、術者の針先の追跡及
び被検体体内の針の状況把握等が容易となり、これによ
り検査の効率化及び検査時間の短縮化が図られ、さらに
は、術者及び被検体の被曝が最小限に抑えられるX線C
T装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、寝台が備える天板に載置さ
れた被検体に対するスキャンと平行して、前記スキャン
によって得られた撮影データに基づいて断層像を再構成
し、再構成された断層像を表示するCT透視機能を有す
るX線CT装置において、前記CT透視時に、前記天板
を前記被検体の体軸方向において所定スライス厚毎に移
動させる移動制御手段を備えたことを特徴とする。
【0018】上記課題を解決するため、請求項2記載の
発明は、請求項1記載のX線CT装置であって、天板の
連続的移動と所定スライス厚分移動した後、停止する間
欠的移動とを切換え操作する切換操作手段を更に有する
ことを特徴とする。
【0019】上記課題を解決するため、請求項3記載の
発明は、請求項2記載のX線CT装置であって、前記切
換操作手段は押釦スイッチであり、該押釦スイッチのオ
ン、オフの切換えによって前記天板の連続的移動と所定
スライス厚毎の間欠的移動の切換えができることを特徴
とする。
【0020】上記課題を解決するため、請求項4記載の
発明は、請求項2記載のX線CT装置であって、前記切
換操作手段は押釦スイッチであり、該押釦スイッチの押
圧位置(押圧角度)によって前記天板の連続的移動と所
定スライス厚毎の間欠的移動の切換えができることを特
徴とする。
【0021】上記課題を解決するため、請求項5記載の
発明は、請求項2記載のX線CT装置であって、前記切
換操作手段は押釦スイッチであり、該押釦スイッチの押
圧される時間の長短によって前記天板の連続的移動と所
定スライス厚毎の間欠的移動の切換えができることを特
徴とする。
【0022】上記課題を解決するため、請求項6記載の
発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のX線
CT装置であって、前記天板の連続的移動及び所定スラ
イス厚毎の間欠的移動の移動量は、一断層像取得のため
に必要とされる所望の厚さ(スライス厚)を最小単位と
することを特徴とする。
【0023】上記課題を解決するため、請求項7記載の
発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のX線
CT装置であって、前記天板の連続的移動における移動
速度を切換える速度切換操作手段を更に設けたことを特
徴とする。
【0024】上記課題を解決するため、請求項8記載の
発明は、請求項7記載のX線CT装置であって、前記速
度切換操作手段は押釦スイッチであり、該押釦スイッチ
のオン、オフの切換えによって前記天板の移動速度を切
換えることを特徴とする。
【0025】上記課題を解決するため、請求項9記載の
発明は、請求項7記載のX線CT装置であって、前記速
度切換操作手段は押釦スイッチであり、該押釦スイッチ
の押圧深さによって前記天板の移動速度を切換えること
を特徴とする。
【0026】上記課題を解決するため、請求項10記載
の発明は、請求項7記載のX線CT装置であって、前記
速度切換操作手段は押釦スイッチであり、該押釦スイッ
チの押圧位置(押圧角度)によって前記天板の移動速度
を切換えることを特徴とする。
【0027】上記課題を解決するため、請求項11記載
の発明は、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の
X線CT装置であって、前記天板の移動量(現在位置)
を表示する表示手段を更に有することを特徴とする。
【0028】上記課題を解決するため、請求項12記載
の発明は、請求項1記載のX線CT装置であって、前記
天板の移動を指示するための操作手段をさらに備え、前
記移動制御手段は、該操作手段からの移動指示に応じて
前記天板を前記所定スライス厚に相当する距離だけ移動
させることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、本発明
に係るX線CT装置の実施の形態を詳細に説明する。図
1は、本実施の形態におけるX線CT装置の全体構成を
示す全体図である。図2は、本実施の形態におけるX線
CT装置の制御構成を示す構成図である。図3は、本実
施の形態におけるX線CT装置のCT透視操作卓を示す
正面図である。図4乃至図7は、図3に示すCT透視操
作卓の操作手段の他例を示す図である。図8は、本実施
の形態におけるX線CT装置のモニタに表示する付帯情
報(天板位置の位置情報)の表示例を示す図である。図
9は、図3に示すCT透視操作卓の他例を示す正面図で
ある。
【0030】図1に示すように、本発明であるX線CT
装置は、被検体を載置するための天板11と該天板11
を上下方向及び前後方向に駆動させるための駆動手段で
ある天板駆動部12とを有する寝台1と、CT透視を行
うためのX線管球及びX線検出器等からなるX線機器と
前記寝台1及びX線機器を制御するための架台/寝台制
御部21を有する架台2と、前記寝台1及び架台2を操
作するためのCT透視操作卓3と、断層画像及び付帯情
報等の画面表示を制御する表示制御部41を備えたコン
ソール4と、前記断層画像及び付帯情報等を表示するた
めのモニタ5等を有し構成されている。
【0031】前記CT透視操作卓3は、図3に示すよう
に、図10に示す従来のCT透視操作卓6と同様、天板
11を連続的に上下移動させるための操作レバーAと天
板11を連続的に前後移動させるための操作レバーBと
を有し、さらに、前記天板11を前後に所望スライス厚
(一枚の断層像を再構成するために、任意に設定される
断層像の厚さのこと。)毎に間欠的に移動させるための
操作スイッチ31,32と、前記天板11の連続的移動
時の天板移動速度を切換える速度切換えスイッチ33等
を有し構成されている。
【0032】前記操作スイッチ31,32は押しボタン
式スイッチであり、天板11を前後に所望スライス厚毎
に移動させる場合に用いる。術者が該操作スイッチ3
1,32を一回押す度に、天板11が前後に所望スライ
ス厚毎に移動するように構成されている(その構成につ
いては後述する。)。ここで、該操作スイッチ31,3
2の他例について述べると、以下のようなものを挙げる
ことができる。例えば、図4に示すように、二個のフッ
トスイッチ31a,32aを用いて術者の足元に設置し
てもよい。また、図5(a)〜(c)に示すように、中
立位置を有する構造のシーソー式のスイッチ等を用いる
ことにより、一つのスイッチのみで前記押しボタン式ス
イッチ及びフットスイッチ等と同様の操作を行うことが
可能となる。このようなスイッチを用いることは、コス
ト面、操作卓のコンパクト化等を考慮した場合に有効な
手段である。
【0033】前記速度切換スイッチ33は押しボタン式
スイッチであり、天板11を連続的に移動させる際の天
板移動速度(高速、低速等)を切換える場合に用いる。
該速度切換スイッチ33を押す度に、高速と低速が交互
に切換わるように構成されている。ここで、該速度切換
スイッチ33の他例について述べると、以下のようなも
のを挙げることができる。例えば、図6に示すように、
二段階式スイッチ等を用いて、高速と低速を振り分けて
も良い。また、図7に示すように、トグルスイッチ等を
用いて、二段階式スイッチと同様に高速と低速を振り分
けても良い。つまり、従来のX線CT装置のように天板
11の操作時に、同時に二つ以上の操作手段(釦、スイ
ッチ等)を操作するようなことが避けられれば良いので
ある。
【0034】以下、図2を用いて、本発明に係るX線C
T装置における前記天板11の制御方法について説明す
る。
【0035】まず、前記天板11の間欠的移動を行う場
合について説明する。
【0036】[天板の間欠的移動を行う場合]術者によ
り、操作スイッチ31又は操作スイッチ32が操作され
ると、その旨の信号が架台2内部に設けられた架台/寝
台制御部21へと送られる。該信号を受けた前記架台/
寝台制御部21は、寝台1内部に設けられた天板駆動部
12に対し、天板11を予め設定された所望スライス厚
に応じた送り量だけ移動させる旨の命令を送る。該命令
を受けた前記天板駆動部12は、図示省略の駆動手段に
より、天板11を前後方向に命令された送り量(所望ス
ライス厚分)だけ移動させる。
【0037】上述の制御により、天板を所望スライス厚
毎に前後移動させることが可能となると、術者は針先を
容易に探すことができるようになる。従って、検査時間
の短縮化が図れ、その結果、術者及び被検体のX線被曝
量を最小限に抑えることができる。
【0038】また、前記架台/寝台制御部21は、上述
の制御を行うと同時に、前記天板11の現在位置を付帯
情報としてモニタ5の画面上に表示させる制御を行う。
術者により、前記操作スイッチ31又は操作スイッチ3
2が操作されると、その度に、該架台/寝台制御部21
は、コンソール4内に設けられた表示制御部41に対
し、天板11の移動方向の信号(操作スイッチ31又は
操作スイッチ32のどちらが押されたのかという信号)
を送る。これを受けた表示制御部41は、該信号を基に
モニタ5の画面上に天板11が前後どちらの方向にどれ
だけ移動したのかを表示する(その具体例については、
以下を参照のこと。)。
【0039】この時の表示例を図8に示す。同図に示す
ように、例えば最初の穿刺点を原点として設定し、天板
11が該穿刺点より前方に1スライス厚(所望スライス
厚)分動いた場合には画面上に“−1”と表示し、逆
に、後方に1スライス厚分動いた場合には“+1”と表
示することとしてもよい。また、例えば、実際の1スラ
イス厚が5mmであって、同じく天板11が穿刺点より
前方に1スライス厚分動いたときには“−5mm”と表
示し、逆に、後方に1スライス厚分動いたときには“+
5mm”というように実際の移動距離を表示することと
してもよい。
【0040】このように、天板の現在位置を付帯情報と
して断層画像と共にモニタに同時に映し出すことによ
り、術者は、現在の断層画像が最初の穿刺点からどれく
らい前後に移動したものかを容易に把握することができ
るので、針先の位置を容易に掴むと同時に検査時間の短
縮化も図れ、術者及び被検体のX線被曝量を最小限に抑
えることができる。
【0041】次に、前記天板11の連続的移動を行う場
合について説明する。
【0042】[天板の連続的移動を行う場合]術者によ
り、操作レバーBが操作されると、その旨の信号が架台
2内部に設けられた架台/寝台制御部21へと送られ
る。該信号を受けた前記架台/寝台制御部21は、寝台
1内部に設けられた天板駆動部12に対し、天板11を
信号に応じた送り量だけ移動させる旨の命令を送る。該
命令を受けた前記天板駆動部12は、図示省略の駆動手
段により、天板11を前後方向に命令された送り量だけ
移動させる。尚、本発明に係るX線CT装置において
は、この連続的移動の際の最小移動単位は、前述の[天
板の間欠的移動を行う場合]のところで説明した所望ス
ライス厚に設定されるものとする(この理由については
後述する。)。
【0043】前記架台/寝台制御部21は、上述の制御
を行うと同時に、前記天板11の現在位置をモニタ5の
画面上に付帯情報として表示させる制御を行う。術者に
より、前記操作レバーBが操作されると、該架台/寝台
制御部21は、コンソール4内に設けられた表示制御部
41に対し、天板11の移動方向及び移動量の信号(操
作レバーBのどちらがどれだけ押されたのかという信
号)を送る。該信号を受けた表示制御部41は、該信号
を基にモニタ5の画面上に天板11が前後どちらの方向
にどれだけ移動したのかを表示する。本発明に係るX線
CT装置は、前述のように、その連続的な移動に関して
も、その最小移動単位を所望スライス厚に設定している
ので、前記操作レバーBが操作され、天板11が連続的
に移動した際にも、該天板11がどちらの方向に何スラ
イス厚分移動したのかを信号として表示制御部41へ送
ることができる。従って、該信号を受けた表示制御部4
1は、天板11が前後どちらの方向に何スライス厚分移
動したのかを表示することができる。
【0044】この時の該天板11の現在位置を示す付帯
情報の表示例については、前述の[天板の間欠的移動を
行う場合]のところに記載した内容と同様である。ま
た、その効果についても、前述の[天板の間欠的移動を
行う場合]のところに記載した内容と同様である(前述
を参照のこと。)。
【0045】尚、本実施例においては、所謂、シングル
スライスCTを例にとり説明したが、本発明は、マルチ
スライスCTにおいても同様に適用することが可能であ
り、また同様の効果を得ることができる。
【0046】特に、マルチスライスCTにあっては、モ
ニタに同時に複数枚の断面像を表示することが可能であ
ることから、前記穿刺針のはみ出し検知(例えば、モニ
タに関心位置に関する断面像と、これに前後する位置に
ある断面像を同時に表示することにより、穿刺針の針先
が関心位置から前後方向に関してずれていないかを確認
することができる。)に有効であると共に、前記穿刺針
の針先をさらに効率良く追跡することができる(∵例え
ば、前記間欠的移動を行う際の移動最小単位を断面像の
表示枚数に応じて大きくする(表示枚数×1断面像を構
成する所望スライス厚)ことで、連続する位置にある断
面像を表示枚数毎に順次表示することができるの
で。)。
【0047】以下、前記CT透視操作卓3に関するさら
なる他例を図9に示し説明する。
【0048】図9に示すCT透視操作卓3は、図3に示
すものをさらに改良したものである。具体的には、前記
操作スイッチ31及び32と操作レバーBとを組み合わ
せたものである。同図に示すように、該CT透視操作卓
3は、天板11を連続的に上下移動させるための操作レ
バーAと、前記天板11を所望スライス毎に間欠的に前
後移動させるための操作スイッチ31,32と、前記天
板11の連続的移動時の天板移動速度を切換える速度切
換えスイッチ33等を有し構成されている。尚、本例に
おける前記操作スイッチ31,32には、押圧時間の違
いによる二つの設定が可能な押しボタン式スイッチが用
いられており、例えば、該操作スイッチ31,32を短
く押せば所望スライス厚毎の間欠的移動を行い、該操作
スイッチ31,32を数秒間押し続ければ連続的移動を
行うといったように使い分けることが可能な構成を採っ
ている。さらに、前記架台/寝台制御部21において
は、上述の押圧時間の違いによる二つの設定を使用でき
るように設定制御がなされており、前記操作スイッチ3
1及び32の2つのスイッチのみで、天板11の連続的
移動及び所望スライス厚毎の間欠的移動を行うことが可
能となっている。従って、図9からも明らかなように、
従来必要であった操作レバーB(従来、天板11の前後
方向に関する連続的移動時に使用されていたもの。)を
省くことが可能となっている。
【0049】このような手段を用いることにより、より
少ないスイッチで前記連続的移動と所望スライス厚毎の
間欠的移動を実行できるようになるので、操作が簡単に
なると共に、操作パネルもシンプルになり、操作卓のコ
ンパクト化及び低コスト化を図ることができる。また、
従来と同じスペースに、より大きなスイッチを用いるこ
ともでき、さらに操作性を向上させることもできる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明であるX線C
T装置は、従来の連続的な天板移動に加えて、スイッチ
を1回押す毎に所望スライス厚分だけ天板を前後に移動
させる間欠的移動をも行うことが可能であるため、所望
スライス厚毎の連続した断層画像を順次に且つ確実に表
示することができ、針先を捕らえた断層画像を通り過ぎ
てしまうようなこともなく、容易に針先を追跡すること
ができる。従って、これに伴い、検査の効率が向上する
と共に検査時間も短縮され、術者や被検体のX線被曝量
を少なくすることができる。
【0051】また、本発明であるX線CT装置は、現在
の天板位置(断層画像)が最初の穿刺位置から何スライ
ス厚分前後にあるかを画面に表示させることができるの
で、術者が穿刺位置を容易に探すことができ、且つ被検
体の体内に針がどのように刺さっているのかを容易に把
握することも可能となる。従って、これに伴い、術者を
支援することができ、検査の効率が向上すると共に検査
時間も短縮され、術者や被検体のX線被曝量を少なくす
ることができる。
【0052】さらに、本発明であるX線CT装置は、よ
り少ないスイッチで連続的移動と所望スライス厚毎の間
欠的移動の動作を行うことができるので、操作が容易で
あり、また、術者が煩わしさを感じることもない。ま
た、スイッチ数が減ることにより、操作パネルもシンプ
ルとなり、操作卓のコンパクト化及び低コスト化を図る
ことができる。さらに、従来と同じスペースに、より大
きなスイッチを用いて、さらに操作性を向上させること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるX線CT装置の全体構成
を示す全体図である。
【図2】本実施の形態におけるX線CT装置の制御構成
を示す構成図である。
【図3】本実施の形態におけるX線CT装置のCT透視
操作卓を示す正面図である。
【図4】図3に示すCT透視操作卓の操作スイッチの他
例を示す図である。
【図5】図3に示すCT透視操作卓の操作スイッチの更
に他例を示す図である。
【図6】図3に示すCT透視操作卓の速度切換えスイッ
チの他例を示す図である。
【図7】図3に示すCT透視操作卓の速度切換えスイッ
チの更に他例を示す図である。
【図8】本実施の形態におけるX線CT装置のモニタに
表示する付帯情報(天板位置の位置情報)の表示例を示
す図である。
【図9】図3に示すCT透視操作卓の他例を示す正面図
である。
【図10】従来のX線CT装置におけるCT透視操作卓
を示す正面図である。
【図11】従来の2速モードを備えたX線CT装置にお
けるCT透視操作卓上に設けられる操作ボタンの一例を
示す正面図である。
【符号の説明】
1…寝台 11…天板 12…天板駆動部 2…架台 21…架台/寝台制御部 3…CT透視操作卓 31,32…操作スイッチ 33…速度切換えスイッチ 4…コンソール 41…表示制御部 5…モニタ A…操作レバー B…操作レバー C1…低速ボタン C2…低速ボタン D…高速ボタン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寝台が備える天板に載置された被検体に
    対するスキャンと平行して、前記スキャンによって得ら
    れた撮影データに基づいて断層像を再構成し、再構成さ
    れた断層像を表示するCT透視機能を有するX線CT装
    置において、 前記CT透視時に、前記天板を前記被検体の体軸方向に
    おいて所定スライス厚毎に移動させる移動制御手段を備
    えたことを特徴とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 天板の連続的移動と所定スライス厚分移
    動した後、停止する間欠的移動とを切換え操作する切換
    操作手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の
    X線CT装置。
  3. 【請求項3】 前記切換操作手段は押釦スイッチであ
    り、該押釦スイッチのオン、オフの切換えによって前記
    天板の連続的移動と所定スライス厚毎の間欠的移動の切
    換えができることを特徴とする請求項2記載のX線CT
    装置。
  4. 【請求項4】 前記切換操作手段は押釦スイッチであ
    り、該押釦スイッチの押圧位置(押圧角度)によって前
    記天板の連続的移動と所定スライス厚毎の間欠的移動の
    切換えができることを特徴とする請求項2記載のX線C
    T装置。
  5. 【請求項5】 前記切換操作手段は押釦スイッチであ
    り、該押釦スイッチの押圧される時間の長短によって前
    記天板の連続的移動と所定スライス厚毎の間欠的移動の
    切換えができることを特徴とする請求項2記載のX線C
    T装置。
  6. 【請求項6】 前記天板の連続的移動及び所定スライス
    厚毎の間欠的移動の移動量は、一断層像取得のために必
    要とされる所望の厚さ(スライス厚)を最小単位とする
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載のX線CT装置。
  7. 【請求項7】 前記天板の連続的移動における移動速度
    を切換える速度切換操作手段を更に設けたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のX線CT
    装置。
  8. 【請求項8】 前記速度切換操作手段は押釦スイッチで
    あり、該押釦スイッチのオン、オフの切換えによって前
    記天板の移動速度を切換えることを特徴とする請求項7
    記載のX線CT装置。
  9. 【請求項9】 前記速度切換操作手段は押釦スイッチで
    あり、該押釦スイッチの押圧深さによって前記天板の移
    動速度を切換えることを特徴とする請求項7記載のX線
    CT装置。
  10. 【請求項10】 前記速度切換操作手段は押釦スイッチ
    であり、該押釦スイッチの押圧位置(押圧角度)によっ
    て前記天板の移動速度を切換えることを特徴とする請求
    項7記載のX線CT装置。
  11. 【請求項11】 前記天板の移動量(現在位置)を表示
    する表示手段を更に有することを特徴とする請求項1乃
    至請求項10のいずれかに記載のX線CT装置。
  12. 【請求項12】 前記天板の移動を指示するための操作
    手段をさらに備え、前記移動制御手段は、該操作手段か
    らの移動指示に応じて前記天板を前記所定スライス厚に
    相当する距離だけ移動させることを特徴とする請求項1
    記載のX線CT装置。
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