JP2003124870A - 移動端末,基地局及び移動端末状態判定システム - Google Patents

移動端末,基地局及び移動端末状態判定システム

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JP2003124870A
JP2003124870A JP2001315499A JP2001315499A JP2003124870A JP 2003124870 A JP2003124870 A JP 2003124870A JP 2001315499 A JP2001315499 A JP 2001315499A JP 2001315499 A JP2001315499 A JP 2001315499A JP 2003124870 A JP2003124870 A JP 2003124870A
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Koichi Terui
孝一 照井
Yasuaki Takahara
保明 高原
Tamotsu Ito
保 伊藤
Kenichi Hamazaki
健一 浜崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動端末の位置や状態を他の移動端末で正確
に把握でき、かつ該移動端末での妨害電波の有無や故障
の発生の有無を他の移動端末で検知可能とする。 【解決手段】 移動端末1では、所定の周期で、電波強
度測定回路102で電波強度が、位置情報測定回路10
4で位置情報が夫々測定され、電源状態情報とともに、
保持回路105に端末情報として保持される。この端末
情報は保持される毎に読み出され、送信回路107から
基地局2に送信される。基地局2では、受信された端末
情報が、タイマ204からの受信時絶対時刻が付加さ
れ、また、エラー訂正回路202で処理されてエラーレ
ートが付加されて、保持回路203に保持される。他の
移動端末1’から移動端末1の読み出しの要求が基地局
2にあると、保持回路203から端末情報が読み出され
て移動端末1の状態が判定され、その判定結果と端末情
報とが他の移動端末1’に提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、あるエリア毎に存
在する基地局との間で無線通信を行う移動端末及び、移
動端末の状態を保持する装置で構成される移動端末状態
判定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】あるエリア毎に存在する基地局との間で
無線通信を行なう移動端末に対して、端末の状態を外部
から知ろうとした場合、端末側に電波が届かない状態で
あれば、それが通話圏外であるのか、電源を切っている
のかを、端末の状態を知ろうとしたものは特定すること
ができない。
【0003】かかる問題を解決するための一従来例が特
開2000-236575公報に開示されている。これは、基地局
において、携帯電話機Aから位置登録の信号が受信でき
なくなると、タイマが作動して時刻情報を出力する。こ
のタイマは、携帯電話機Aが通話可能状態となって位置
登録の信号を受信可能となると、クリアされる。その後
他の携帯電話機Bからこの携帯電話機Aの呼出しがある
と、タイマが作動してからこの呼出しがあった時点まで
の時間T1と通信不能であることを携帯電話機Bに通知
し、その後、携帯電話機Aが通信不能状態にあるとき
に、この携帯電話機Bが再度携帯電話機Aの呼出しがあ
ると、タイマが作動してからこの再度の呼出しがあった
時点までの時間T2と通信不能であることを携帯電話機
Bに通知する。
【0004】そこで、携帯電話機B側では、上記の時間
T1,T2とから、T1<T2のときには、携帯電話機
Aは通信不能状態が継続していたものと判断して、携帯
電話は電源が切られているものと推測でき、T1>T2
の場合には、1回目の呼出しと2回目の呼出しとの間で
携帯電話機Aが通信可能な状態になったことになるか
ら、携帯電話機Aは電源が入っている状態で圏外にある
ものと推測できる。
【0005】また、上記公開公報に記載の他の例として
は、基地局で、携帯電話機Aが通話不能状態となったと
きの時刻を記憶するようにし、携帯電話機Bが異なる時
刻に携帯電話機Aの呼出しを行なったときの記憶されて
いる時刻が等しいか、異なるかに応じて、携帯電話機A
が電源 OFF の状態にあるのか、あるいは圏外にあるの
かを推測できるようにするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、ある
エリア毎に存在する基地局との間で無線通信を行なう移
動端末をそのエリアに存在する基地局が認識できなくな
ったときに、基地局内にあるタイマをスタートさせ、あ
るいはそのときの時刻を記憶させ、この移動端末に着信
が発生したときに、移動端末を認識できていない時間あ
るいは記憶されている時刻の同異から、移動端末が通話
圏外にいるのか、電源を切っているのかを推測してい
る。このため、端末状態を正確に把握することができな
い。
【0007】本発明の目的は、かかる問題を解消し、移
動端末の正確な状態を把握し、かつ基地局から送り返さ
れるエラーレートの情報と測定電波強度を組み合わせる
ことにより、妨害電波の有無をも移動端末側で検知する
ことができる移動端末状態判定システムを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による移動端末は、時刻情報を生成する第1
のタイマ手段と、電波強度を測定する電波強度測定手段
と、電波強度測定手段で測定された電波強度値が予め設
定された閾値以上か否かを判定する電波強度判定手段
と、位置情報を測定する位置情報測定手段と、電波強度
測定手段で測定される電波強度値と位置情報測定手段で
測定された位置情報とを、電源の ON,OFF状態を示す電
源状態情報とともに、端末情報として、保持する第1の
端末情報保持手段と、電源の ON,OFF の切り替えを制
御する電源制御手段と、第1のタイマ手段からの時刻情
報をもとに、電波強度測定手段と位置情報測定手段との
測定周期を電波強度判定手段からの判定結果に応じた周
期に設定する制御手段と、第1の端末情報保持手段に保
持されている端末情報を、制御手段で設定された周期
で、送信する端末情報送信手段とを備えた構成とする。
【0009】上記目的を達成するために、本発明による
基地局は、上記移動端末から送信される端末情報を受信
する端末情報受信手段と、時刻情報を生成する第2のタ
イマ手段と、端末情報受信手段で受信された端末情報に
エラー訂正を施すエラー訂正手段と、エラー訂正手段で
エラー訂正が施された前記端末情報とエラー訂正による
エラーレートと端末情報の受信時の第2のタイマ手段か
ら出力される受信時時刻情報とを保持する第2の端末情
報保持手段と、外部からの読み出し要求により、第2の
端末情報保持手段から端末情報とエラーレートと受信時
時刻情報とを読み出す端末状態読み出し手段と、端末状
態読み出し手段によって第2の端末情報保持手段から読
み出された該受信時時刻情報とから、上記移動端末が通
話可能な状態にあるか否かを判定する移動端末状態判定
手段とを備え、移動端末状態判定手段による判定結果と
端末状態読み出し手段によって第2の端末情報保持手段
から読み出された端末情報とを読み出し要求の要求元に
供給する構成とする。
【0010】上記目的を達成するために、本発明による
移動端末状態判定システムは、少なくとも1つの上記移
動端末と、少なくとも1つの上記基地局と、この基地局
に上記移動端末の状態を示す情報の読み出し要求を出力
する端末状態読み出し要求手段を備えた移動端末とから
構成されるものである。
【0011】ここで、本発明による上記移動端末では、
上記制御部が、上記電波強度判定手段からの判定結果に
応じた周期を設定し、上記位置情報をこの周期で送信さ
せるように制御するものである。
【0012】また、本発明による上記移動端末では、上
記制御部が、上記電源制御手段からの要求に従って、上
記電源状態情報と位置情報とを送信するように制御する
構成とする。
【0013】本発明による上記移動端末状態判定システ
ムでは、上記端末状態読み出し要求手段が、上記基地局
から供給される上記移動端末の端末状態情報に応じて異
なる表示を行なう構成とする。
【0014】また、本発明による上記移動端末状態判定
システムでは、上記基地局の上記移動端末状態判定手段
が、上記移動端末が通話不可能状態にあるときに受けた
上記読み出し要求を、上記移動端末が通話可能な状態に
なったときに、上記移動端末に通知する構成とする。
【0015】さらに、本発明による移動端末状態判定シ
ステムでは、上記移動端末が、上記基地局の上記エラー
訂正回路で得られるエラーレートを受信する手段と、受
信した該エラーレートと上記移動端末での上記第1の端
末情報保持手段に保持されている上記電波強度値とに応
じて、警告音を出力するスピーカとを備えた構成とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0017】図1は本発明による移動端末,基地局及び
移動端末状態判定システムの第1の実施形態を示す構成
図であって、1は移動端末、1’は他の移動端末、10
1はタイマ、102は電波強度測定回路、103は電波
強度判定回路、104は位置情報測定回路、105は端
末情報保持回路、106は制御回路、107は端末状態
送信回路、108は電源スイッチ、109は表示部、2
は基地局、201は端末状態受信回路、202はエラー
訂正回路、203は端末情報保持回路、204はタイ
マ、205は移動端末状態判定回路、206は端末状態
読出回路、3は端末状態読み出し要求発生回路である。
【0018】同図において、移動端末1はタイマ101
や電波強度測定回路102,電波強度判定回路103,
置情報測定回路104,端末情報保持回路105,制御
回路106,端末状態送信回路107,電源スイッチ1
08,表示部109などから構成され、基地局2は端末
状態受信回路201やエラー訂正回路202,端末情報
保持回路203,タイマ204,移動端末状態判定回路
205,端末状態読出回路206から構成されており、
移動端末1は、基地局2を介し、他の移動端末や固定端
末と無線通信によって通話ができる。
【0019】また、移動端末1からは、所定の周期で、
その現在の状態を示す端末情報が基地局に送信される。
基地局2は、各移動端末から送信されてきた端末情報を
保持する。ここで、基地局2を介して無線通信する各移
動端末や固定端末は端末状態読み出し要求発生回路3を
備えており、この端末状態読み出し要求発生回路3から
所望とする移動端末1の状態を示す情報(端末状態情
報)を基地局2に要求することができる。基地局2は、
端末状態読み出し要求発生回路3からかかる要求がある
と、該当する移動端末1の端末情報を処理して端末状態
情報を生成し、これを要求した他の移動端末あるいは固
定端末に送信する。このようにして、移動端末状態判定
システムが構成されている。
【0020】以下、移動端末1が電源 ON 状態であると
きのこの実施形態の動作について、図2に示すフローチ
ャートも参照して、説明する。
【0021】移動端末1では、タイマ101は絶対時
刻、もしくは起動(電源 ON )後からの相対時刻をカウ
ントし、制御回路106にその時刻をタイマ値として出
力する。制御回路106は、このタイマ値をもとに、一
定の時間を表わす設定値1(例えば、5分)が経過する
毎に、電波強度測定回路102に受信電波強度の測定要
求を、位置情報測定回路104にこの移動端末1の現在
位置の測定要求を夫々送る(図2のステップ300)。
電波強度測定回路102は、制御回路106からの要求
により、基地局2から周期的に送信されているパイロッ
ト信号の電波を受信することにより、この移動端末1で
の受信電波強度を測定し、その測定結果(電波強度値)
を電波強度判定回路103に供給するとともに、端末情
報保持回路105に供給して保持させる。また、位置情
報測定回路104は、制御回路106からの要求によ
り、図示しないGPS(Grobal Posotioning System)など
を用いてこの移動端末1の現在位置を測定し、その測定
結果(端末位置情報)を端末情報保持回路105に供給
して保持させる(図2のステップ301)。
【0022】なお、電源スイッチ108からの電源 ON
の要求により、制御回路106は、移動端末1の電源を
オンする処理を行なうが、これとともに、移動端末1が
電源ON の状態にあることを示す情報(以下、電源状態
情報という)を端末情報保持回路105に保持させる
(制御回路106自身が保持するようにしてもよい)。
この電源状態情報は、移動端末1の電源が ON したとき
や OFF したときの電源状態が切り替わったとき、端末
情報保持回路15で書き替えられる。
【0023】このようにして、電波強度値と端末位置情
報と電源状態情報とが端末情報保持回路105に保持さ
れると、制御回路106は端末情報保持回路105にこ
れら電波強度値,端末位置情報,電源状態情報の読出し
を指令する。端末情報保持回路105は、この指令に基
づいて、これら情報を端末情報として読み出し、端末情
報送信回路107を介して基地局2に送信する(図2の
ステップ302)。
【0024】その間、電波強度判定回路103では、電
波強度測定回路102からの受信電波強度値と予め設定
されている閾値とが比較され、この電波強度値がこの閾
値以上であるか否かが判定され、その判定結果が制御回
路106に供給される(図3のステップ303)。な
お、この閾値は、移動端末1と基地局2との間で無線通
信を維持することができる最小の電波強度を表わす値よ
りも大きな値であるが、かかる電波強度の状態から電波
強度が変動すると、通信不能となる可能性が大きい電波
強度を表わす値である。
【0025】制御回路106は、電波強度値が閾値以上
あるという判定結果が供給されたときには、この判定結
果を受けてから上記の設定値1の時間経過後(図2の
(ステップ)300)、電波強度測定回路102と位置
情報測定回路104とに測定要求を出し、図2のステッ
プ301,302の上記の動作を再び行なう。
【0026】このようにして、電波強度値が閾値以上の
ときには、図2のステップ300〜303の動作が繰り
返され、移動端末1からその端末情報が設定値1の周期
(例えば、5分)で基地局2に送信される。端末情報保
持回路105では、電波強度値と位置情報とが新たに測
定された電波強度値と位置情報とに更新される。即ち、
端末情報保持回路105では、常に最後に測定された最
新の電波強度値と位置情報とが保持されることになる。
【0027】また、電波強度判定回路103から電波強
度値が閾値未満であるという判定結果があるときには
(図2のステップ303)、制御回路106は、端末情
報の送信周期を決める設定値を上記の設定値1からこれ
よりも短い設定値2(例えば、30秒)に変更し、タイ
マ101のタイマ値をもとに、この判定結果を受けてか
らこの設定値2の時間が経過すると(図2のステップ3
04)、上記と同様、電波強度測定回路102と位置情
報測定回路104とに測定要求を出して端末情報を端末
情報保持回路105に保持させ(図2のステップ30
5)、これを読み出して基地局2に送信させる(図2の
ステップ306)。
【0028】その間、電波強度判定回路103では、電
波強度測定回路102からの受信電波強度値と予め設定
されている閾値とが比較され、この電波強度値がこの閾
値以上であるか否かが判定され、その判定結果が制御回
路106に供給される(図3のステップ303)。電波
強度判定回路103の判定結果が電波強度値が閾値未満
であるというときには、設定値2がそのまま設定されて
いて、図2のステップ304〜306の動作が再び行な
われる。
【0029】そして、電波強度値が閾値未満である限
り、図2のステップ303〜306の動作が繰り返され
た端末情報が設定値2の周期で基地局2に送信される
が、その後、電波強度値が閾値以上となると、端末情報
の送信周期を決める設定値が設定値2から設定値1に切
り替えられ、ステップ300〜303の動作が行なわれ
て端末情報が設定値1の周期で基地局2に送信されるこ
とになる。
【0030】なお、電波強度の劣化によって通話圏外と
なり、端末情報を送信することができなくなった場合に
は、通話圏内の状態になるまで位置情報の測定を待機し
てもよいし、受信電波強度や位置情報の測定を繰り返
し、端末情報保持回路105では、常に最新の情報に更
新を行なうようにしてもよい。その後、移動端末1が通
話圏内の状態になると、その時点で、上記のように、端
末情報を作成してこれを最新の端末情報として基地局2
へ送信し、また、そのとき得られる電波強度判定回路1
03の判定結果に基づいて、図2のステップ300〜3
03の動作もしくはステップ303〜306の動作を行
なう。通話圏外にあるときの繰り返し測定は、連続であ
っても、また、タイマ101のタイマ値をもとにしたあ
る一定時間の周期でもよい。
【0031】次に、図1において、移動端末1の上記の
動作に対する基地局2の動作について、説明する。
【0032】基地局2内のタイマ204は絶対時刻をカ
ウントしている。端末状態受信回路201は、移動端末
1から送信された端末情報を受信し、これに受信時のタ
イマ204からの絶対時刻(以下、受信時絶対時刻とい
う)を付加してエラー訂正回路202に供給する。エラ
ー訂正回路202は、受信した端末情報にエラー訂正を
施し、受信時絶対時刻とエラー訂正によるエラーレート
ともに端末情報保持回路203に保持させる。端末情報
保持回路203では、新たに端末情報が受信されると、
この新たな端末情報とその受信時絶対時刻,エラーレー
トに更新され、常に、最後に受信した端末情報とその受
信時絶対時刻,エラーレートとが保持されている。
【0033】一方、他の移動端末1’の端末状態読み出
し要求発生回路3は基地局2に移動端末1の状態を問い
合わせできるようにしたものであって、他の移動端末
1’でユーザがこの問い合わせのための所定の操作をす
ると、端末状態読み出し要求発生回路3は基地局2に移
動端末1の状態を示す情報(以下、端末状態情報)の読
出しを要求する。なお、かかる要求の情報には、移動端
末1の電話番号などのこれに関する属性情報も含まれ、
これによって、基地局2はどの移動端末の端末状態情報
が要求されているかを判別することができる。
【0034】基地局2では、端末状態読み出し要求発生
回路3から携帯端末1の端末状態情報の読出し要求があ
ると、端末状態読出回路206がこれを受信し、この受
信時点よりも移動端末1での制御回路106で設定され
る上記の設定値1(例えば、5分)だけ遅れて、端末情
報保持回路203に移動端末1の端末情報の読み出しを
指令する。端末情報保持回路203はこの指令に基づい
て、端末状態読み出し判定回路206の制御のもとに、
端末情報と受信時絶対時刻とエラーレートとを読み出
し、移動端末状態判定回路205に供給する。
【0035】移動端末状態判定回路205では、この受
信時絶対時刻とタイマ204から出力される現在の絶対
時刻とを比較し、これら現在の絶対時刻と受信時絶対
時刻との時間差が予め設定されている一定の時間(例え
ば、5分)を表わす閾値未満である場合には、移動端末
1はこの基地局2に対して通話圏内にある状態(以下、
通話圏内状態)であると判定する。また、現在の絶対時
刻と受信時絶対時刻との時間差がこの閾値以上である場
合には、この端末情報の電波強度値を参照し、次のよう
に判定する。即ち、この電波強度値が予め設定された
閾値(通話状態での最大の電波強度値にほぼ等しい値)
よりも小さい場合には、移動端末1は通話圏外にあると
判定し、この電波強度値がこの閾値以上である場合に
は、さらに端末情報に付加された上記のエラーレートを
参照し、エラーレートが予め設定された閾値以上の場
合には、妨害電波が発生されている状態と判定し、エ
ラーレートがこの閾値よりも小さい場合には、移動端末
1に故障が発生したと判定する。
【0036】なお、上記の端末状態読み出し要求発生回
路3から読出し要求があってから、制御回路106が設
定値1(例えば、5分)だけ遅れて、端末情報保持回路
203に移動端末1の端末情報の読み出しを指令するの
は、上記の判定をより正確にするためである。
【0037】即ち、いま、移動端末1が時刻t1に端末
情報(このとき、電源状態情報は電源 ON )を送信した
後、通話圏外状態となり、その後、時刻t2に端末状態
読み出し要求発生回路3から読出し要求があったとす
る。ここで、上記の設定値1=T(上記の5分)とす
る。この端末情報は、受信時絶対時刻をt1として、端
末情報保持回路203に保持される。
【0038】そこで、この読出し要求時刻t2が時刻t
1から設定値1以内(即ち、t2<t1+T)とする
と、t2−t1<Tであるから、基地局2は端末状態読
み出し要求発生回路3に移動端末1は現在通話圏内にあ
ると答えることになる。これは、明らかに誤りであり、
読出し要求があってから直ちに端末情報保持回路203
の読み出しを行なうと、このような誤りが生ずる。
【0039】これを防止するために、この実施形態で
は、端末情報保持回路203の読み出し時刻t3を時間
Tだけ送らせ、t3=t2+Tとすることにより、時刻
t2〜t3の期間に胎動端末1からの新たな端末情報が
受信されなければ、端末情報保持回路203に時刻t1
の端末情報がそのまま保持されているから、t3−t1
=T+(t2−t1)>Tとなり、基地局2から端末状
態読み出し要求発生回路3への答えは正しく通話圏外状
態にあるとなる。なお、その後、移動端末1が通話可能
状態となり、その最初の端末情報が送信されて基地局2
に保持されると、基地局2は直ちに他の移動端末1’の
端末状態読み出し要求回路3に移動端末1が通話可能状
態になったことを通知するようにしてもよい。
【0040】移動端末状態判定回路205は、以上の判
定結果と端末情報保持回路203から読み取った端末情
報とを、端末状態情報として、端末状態読出回路206
を介し端末状態読み出し要求発生回路3で読み出しを要
求した他の移動端末1’に供給する。
【0041】ここで、一例としては、端末情報読み出し
回路206は、各領域の地図情報を保持しており、この
端末情報での位置情報からこの位置情報が示す移動端末
1の位置を含む領域の地図情報を検索し、この地図情報
にこの移動端末1の位置を書き込んで他の移動端末1’
の端末状態読み出し要求発生回路3に供給するようにし
てもよい。移動端末1と同じ構成をなす他の移動端末
1’では、この地図情報が表示部に表示され、これによ
り、ユーザは地図上で移動端末1の最新位置を確認する
ことができる。なお、かかる地図情報は端末状態読み出
し要求発生回路3に格納されており、基地局2から端末
状態情報を取り込むと、この端末状態情報の位置情報か
ら該当する地図情報を検索し、これに位置情報を書き込
んで表示部に表示させるようにしてもよい。
【0042】このように、基地局2との通信が可能なと
きには、一定時間(上記の設定値1)が経過する毎に端
末情報が移動端末1から基地局2へ転送されてくるの
で、他の移動端末1’のユーザは移動端末1の通話圏内
という状態と最新の現在位置とを知ることができる。ま
た、移動端末1での電波強度が劣化してきた状態では、
位置情報の測定周期や送信周期を速めることにより(上
記の設定値2)、移動端末1と基地局2との間で瞬時的
に通信が不能となって端末情報の受信ができなくなって
も、基地局2では、その直前の比較的最新の端末情報が
確保されているので、他の移動端末1’でも、この端末
情報を取り込むことができて、移動端末1の最新の状態
を知ることができる。移動端末1が基地局2の通話圏外
となっても、移動端末1の通話圏外というこの状態と通
話圏外になる直前の通話可能であったときの位置情報を
他の移動端末1’で取得できて、移動端末1の状態を正
確に特定することができる。さらに、電波強度が高いの
に通話が行なわれていない状態では、エラーレートの情
報を付加することにより、妨害電波が発生しているの
か、移動端末1に異常が発生したのかを他の移動端末
1’で特定することができる。
【0043】以上は移動端末1が電源 ON 状態にあると
きの動作であったが、次に、図1の移動端末1がかかる
電源 ON 状態から電源 OFF 状態へと遷移し、再び電源
ON状態へと遷移する場合のこの移動端末1の動作につい
て、図3に示すフローチャートを参照して、説明する。
【0044】移動端末1において、電源 ON 状態で上記
のように動作しているときに、電源スイッチ108から
電源 OFF 要求があると(図3のステップ400)、制
御回路106は、電源 OFFとする電源状態情報を端末情
報保持回路105に保持するとともに、タイマ101の
タイマ値には無関係に直ちに、位置情報測定回路104
に位置情報の測定要求をする。位置情報測定回路104
は、この要求により、この移動端末1の現在位置を測定
してその位置情報を端末情報保持回路105に保持す
る。そして、制御回路106は、端末情報保持回路10
5からこの位置情報と電源 OFF とする電源状態情報と
からなる端末情報を読み出し、端末情報送信回路107
から基地局2へ送信する(図3のステップ401)。か
かる後、制御回路106は、移動端末1の電源を OFFす
る(図3のステップ402)。
【0045】その後、電源スイッチ108から電源 ON
の要求があると(図3のステップ403)、制御回路1
06は、移動端末1の電源を ON して(図3のステップ
404)、タイマ101のタイマ値には無関係に直ち
に、電源 ON とする電源状態情報を端末情報保持回路1
05に保持させるとともに、電波強度測定回路102に
受信電波強度の測定を要求し、また、位置情報測定回路
104に位置情報の測定を要求する。電波強度測定回路
102は、この要求により、受信電波強度を測定してそ
の電波強度値を端末情報保持回路105に保持させ、ま
た、位置情報測定回路104は、この要求により、移動
端末1の現在位置を測定してその位置情報を端末情報保
持回路105に保持させる。しかる後、制御回路106
は、端末情報保持回路105からこれら電波強度値と位
置情報と電源 ON を示す電源状態情報とからなる端末情
報を読み出し、端末情報送信回路107から基地局2へ
送信する(図3のステップ405)。このとき、電波強
度判定回路103は、電波強度測定回路102から出力
される電波強度値の上記の判定を行ない、その判定結果
に応じて図2に示す動作を行なう。
【0046】次に、移動端末1の以上の動作に対する図
1の基地局2の動作について用いて説明する。
【0047】基地局2では、端末状態受信回路201で
電源状態情報が付加された移動端末1の端末情報が受信
されると、その受信時のタイマ204からの絶対時刻
(受信時絶対時刻)とエラー訂正回路202で得られる
エラー訂正時のエラーレートともに、端末情報保持回路
203に保持される。
【0048】他の移動端末1’の端末状態読み出し要求
発生回路3から移動端末1の端末状態情報の読み出し要
求があると、端末状態読出回路206が端末情報保持回
路203からそこに保持されている端末情報や受信時絶
対時刻,エラーレートを移動端末状態判定回路205に
読み出させる。移動端末状態判定回路205は、この端
末情報内の電源状態情報から移動端末1が電源 ON 状態
にあるか否かを判定する。
【0049】なお、電源 ON 状態であるときには、移動
端末状態判定回路205は、さらに、上記のように、受
信時絶対時刻とタイマ204の現在の絶対時刻、エラー
レートなどを用いて、移動端末1が通話圏内状態である
か、通話圏外状態であるか、否か、妨害電波が発生して
いる状態にあるか否か、移動端末1に故障が発生してい
るか否かの判定を行ない、その判定結果と端末情報保持
回路203から読み取った端末情報とを、端末状態情報
として、端末状態読出回路206から他の移動端末1’
の端末状態読み出し要求発生回路3に供給する。このよ
うに、移動端末1が電源 ON 状態になるときには、端末
状態読み出し要求発生回路3では、移動端末1について
の上記4つの状態を識別して表示を行ない、他の移動端
末1’のユーザに移動端末1の状態を知らせる。
【0050】また、上記の判定結果が電源 OFF 状態で
ある場合には、移動端末状態判定回路205は、この電
源 OFF 状態であるという判定結果と端末情報保持回路
203から読み取った端末情報とを、電源 OFF 状態に
なる直前の最新の端末状態情報として、端末状態読み出
し要求発生回路3に供給する。
【0051】このようにして、移動端末1の電源 ON/OF
F に伴い、移動端末1の電源状態情報をその端末情報と
ともに基地局2へ送信することにより、移動端末1の通
話不可能という状態が電源 OFF によるものなのか、通
話圏外にあることによるものなのかを特定することがで
き、かつ通信可能であった移動端末の通信不能となる直
前の位置を正確に特定することができる。
【0052】このように、端末状態読み出し要求発生回
路3が移動端末1が電源 ON 状態にあるか、電源 OFF
状態にあるかをいつ問い合わせても、基地局2がこれに
確実に答えることができるようにするために、移動端末
1から送信される端末情報に電源状態情報が付加されて
いる。
【0053】これは、基地局2で端末情報を保持する場
合必要なものであって、このことを図4を用いて説明す
る。
【0054】同図において、いま、3つのエリア5a,
5b,5cを考えると、エリア5aに基地局2aが、エ
リア5bに基地局2bが、エリア5cに基地局2cが夫
々設けられている。
【0055】移動端末1はエリア5a内の位置Paにあ
って、基地局2aを介して通話可能な状態にあり、他の
移動端末1’はエリア5c内にあって、基地局2cを介
して通話可能な状態にあるものとする。このとき、移動
端末1は、所定の周期(設定値1または設定値2)でG
PS4から位置情報を得、端末情報を基地局2aに送信
している。従って、基地局2aには、エリア5a内で移
動端末1が移動すると、常に移動端末1の最新の位置情
報が基地局2aに保持されることになる。
【0056】ここで、移動端末1は、電源の状態が ON
から OFF へ、あるいは OFF から ON へ切り替わったと
きのみ、基地局2aに送信するものとすると、例えば、
移動端末1がエリア5a内にあるときに電源 ON 状態に
なったときには、電源 ON の電源状態情報が基地局2a
に保持されることになるが、電源 ON 状態でそのまま移
動端末1が隣りのエリア5bに移動すると、ここで検出
される位置情報は基地局2bに送信されるものの、電源
状態情報は基地局2bに送られない。このため、他の移
動端末1’が基地局2cを介して基地局2bに移動端末
1の状態を問い合わせても、移動端末1の電源の状態、
特に、通話圏外状態になったのか、電源OFF の状態にな
ったのか判定することができない。
【0057】以上のことからして、このように基地局2
で移動端末1の端末情報を保持するときには、常にこれ
に電源状態情報も付加される。
【0058】なお、図5に示すように、基地局2とサー
バ6とが所定のネットワーク7を介して接続され、サー
バ6が図1に示した基地局2の上記機能と同様の機能を
有しており、移動端末1から送信された端末情報が基地
局2aで受信され、ネットワーク7を介してサーバ6で
保持されるようにしたシステムの場合には、他の移動端
末1’は基地局2b,ネットワーク7を介してサーバ6
に移動端末1の状態を問い合わせることになるが、この
場合には、移動端末1がエリアにまたがって移動して
も、その電源状態情報はサーバ6に保持されることにな
る。従って、この場合には、移動端末1は、電源の状態
が ON から OFF へ、あるいは OFF から ON へ切り替わ
ったときのみ、電源状態情報を基地局に送信すればよ
い。
【0059】図4及び図5で説明した以上のことは、以
下に説明する他の実施形態についても同様である。
【0060】また、プライバシー保護のため、移動端末
1から送信する端末情報の内容(例えば、位置など)を
適宜設定できるようにしてもよい。その設定方法の一具
体例としては、例えば、図1の移動端末1において、図
示しないキーボードなどの操作手段を操作して、図6
(a),(b)に示すように、送信設定画面8を表示部
109に表示させ、そこでもって送信する項目を設定す
るものである。
【0061】ここで、図6(a)は送信設定画面8に項
目を順次表示させ、送信する項目には、許可の操作をす
るものであり、(イ)は位置情報について送信を許可す
るか否かを問い合わせるものであり、これについて決定
すると、次に、(ロ)に示すように、電源状態情報につ
いて問い合わせる表示内容となる。
【0062】また、図6(b)は送信設定画面8に送信
の対象となる複数の項目が表示され、送信する項目に
は、該当する枠9内に×印を付して決定操作するもので
ある。
【0063】以上のようにして、送信する項目が設定さ
れるが、送信されない項目については、その旨を表わす
情報、例えば、メッセージ「位置情報は送信せず」とい
ったような情報も端末情報に付加して基地局2に送信
し、他の移動端末1’のユーザがそれを知ることができ
るようにする。
【0064】以上のことも、他の実施形態について同様
である。
【0065】図7は本発明による移動端末,基地局及び
移動端末状態判定システムの第2の実施形態を示す構成
図であって、110は端末状態読み出し要求受信回路、
207は端末状態読み出し要求保持回路、208は端末
状態読み出し要求送信回路であり、図1に対応する部分
には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0066】この第2の実施形態は、移動端末1が電源
OFF 状態もしくは通話圏外の状態にあるとき、他の移
動端末1’の端末状態読み出し要求発生回路3からこの
移動端末1の状態の読出し要求があった場合には、その
後、この移動端末1が通話可能状態になると、この要求
があったことをこの移動端末1に知らせることができる
ようにしたものである。これを、以下、説明する。
【0067】図7において、他の移動端末1’の端末状
態読み出し要求発生回路3から移動端末1の端末状態情
報の読み出し要求(上記のように、この要求には、これ
を出した他の移動端末1’の電話番号なども含む)があ
ると、基地局2では、端末状態読出回路206がこれを
受信し、上記第1の実施形態と同様、端末情報保持回路
203に保持されている移動端末1の端末情報などを移
動端末状態判定回路205に読み出させ、その端末情報
での電源状態情報により、移動端末1が電源 ON 状態で
あるか否か判定する。なお、移動端末1が電源 ON 状態
である場合には、上記のように、端末情報や受信絶対時
刻,エラーレートなどを用いて、移動端末1が通話圏内
にあるか否か、妨害電波が発生しているか否か、移動端
末に故障が発生しているか否かなどの判定が行なわれ、
この判定結果と端末情報とが端末状態情報として端末状
態読み出し要求発生回路3に送られる。
【0068】移動端末状態判定回路205は、端末情報
保持回路203から読み出した端末情報などから、移動
端末1が電源 OFF状態もしくは電源 ON 状態ではある
が、通話が不可能な状態であると判定したときには、こ
の端末状態読み出し要求発生回路3から移動端末1の端
末状態情報の読み出し要求があったときのタイマ204
から出力される絶対時刻とともに、この端末状態情報の
読み出し要求があったことを示す情報を端末状態読み出
し要求発生保持回路207に供給して保持させ、また、
その判定結果と端末情報保持回路203から読み出した
端末情報とを、移動端末1の端末状態情報として、端末
状態読出回路206から端末状態読み出し要求発生回路
3に供給する。端末状態読み出し要求発生回路3は、上
記4つの状態を識別して表示を行ない、ユーザに移動端
末1の状態を示す。
【0069】端末状態読み出し要求保持回路207は、
移動端末1が電源 OFF 状態もしくは電源 ON 状態では
あるが、通話が不可能である期間、端末状態読み出し要
求発生回路3から読み出し要求があったことを示す情報
とそのときの絶対時刻をペアで保持する。なお、この保
持するペアは、常に最新のものに更新してもよいし、最
初にあったものであってもよいし、全てのものでもよ
い。
【0070】ここで、移動端末状態判定回路205は、
上記のように、移動端末1が通話不能状態にあるものと
判定し、端末状態情報の読み出し要求があったことを示
す情報を端末状態読み出し要求保持回路207に保持さ
せた後には、タイマ204からのタイマ値をもとに、一
定の時間が経過する毎に自動的に端末状態保持回路20
3から移動端末1の端末情報などを読み取り、移動端末
1が通話可能状態になったかどうかを監視する。
【0071】そこで、その後、移動端末1が電源 ON 状
態でかつ通話可能となり、移動端末状態判定回路205
は、これを判定すると、端末状態読み出し要求保持回路
207からそこに保持されている端末状態情報の読み出
し要求があったことを示す情報とそれを受けた絶対時刻
とのペアを読み出し、端末状態読み出し要求送信回路2
08を介して移動端末1に送信する。
【0072】移動端末1では、端末状態読み出し要求受
信回路110がこの情報を受信し、制御回路106に供
給する。制御回路106は、この情報をもとに、読出し
要求があったことやその相手側の電話番号などを図示し
ない表示部(図1での表示部109)に表示させる。
【0073】このようにして、移動端末1が電源 OFF
状態もしくは電源 ON 状態ではあるが、通話不可能の状
態であるときに、端末状態読み出し要求発生回路3から
供給された端末状態読み出し要求をその受信時の絶対時
刻とともに保持しておくことにより、この移動端末1が
通話可能状態になったときに、これに読み出し要求があ
ったことを通知することができ、移動端末1は、要求を
出した端末状態読み出し要求発生回路3側の電話機に電
話をかけるなどのその後の適切な処置を行なうことがで
きる。
【0074】図8は本発明による移動端末,基地局及び
移動端末状態判定システムの第3の実施形態を示す構成
図であって、111はスピーカ、112は端末状態送受
信回路であり、図1に対応する部分には同一符号を付け
て重複する説明を省略する。
【0075】移動端末1の状態が、電波強度が高いにも
かかわらず、エラーレートも高いときの動作について図
面を用いて説明する。
【0076】図8において、上記の実施形態と同様、エ
ラー訂正回路202は、端末状態受信回路201で受信
されてタイマ204からの絶対時刻が付加された端末情
報にエラー訂正を施し、受信時の絶対時刻とエラー訂正
時のエラーレートとともに端末情報保持回路203で保
持させるが、これとともに、エラー訂正回路202は、
図示しない送信回路により、このエラーレートを移動端
末1に送信する。
【0077】移動端末1では、端末状態送受信回路11
2で基地局2から送信されたエラーレートが受信され、
制御回路106に供給される。制御回路106は、端末
情報保持回路105に保持されている電波強度値と端末
状態送受信回路112で受信されたエラーレートとか
ら、電波強度が高いにもかかわらずエラーレートが高い
ときには、妨害電波が移動端末1の近隣で発生している
と判定し、スピーカ111を駆動して警告音を発生させ
る。
【0078】このようにして、基地局2から端末情報の
送信時のエラーレートを受けるものであるから、これと
電波強度との比較から妨害電波が発信されていること
を、移動端末1側でも、判定することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
移動端末の正確な状態を把握し、かつ基地局から送り返
されるエラーレートの情報と測定した電波強度を組み合
わせることにより、妨害電波の有無をも他の移動端末側
で検知することができる。
【0080】また、これを利用して、移動端末を保持し
ているユーザが今どこにいるのか、及びどのような状態
にあるのかを正確に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動端末,基地局及び移動端末状
態判定システムの第1の実施形態を示す構成図である。
【図2】図1に示した実施形態の一動作例を示すフロー
チャートである。
【図3】図1に示した実施形態の他の動作例を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図1に示す実施形態で移動端末がエリアにまた
がって移動したときの端末情報を保持する基地局の切り
替わりを説明するための図である。
【図5】本発明による移動端末状態判定システムがサー
バを使用する場合の端末情報の内容を説明するための図
である。
【図6】図1に示した実施形態での端末情報の内容を変
更可能とするための手段の一具体例を示す図である。
【図7】本発明による移動端末,基地局及び移動端末状
態判定システムの第2の実施形態を示す構成図である。
【図8】本発明による移動端末,基地局及び移動端末状
態判定システムの第3の実施形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1 移動端末 1’ 他の移動端末 101 タイマ 102 電波強度測定回路 103 電波強度判定回路 104 位置情報測定回路 105 端末情報保持回路 106 制御回路 107 端末状態送信回路 108 電源スイッチ 109 表示部 110端末状態読み出し要求受信回路 111 スピーカ 112 端末状態送受信回路 2 基地局 201 端末状態受信回路 202 エラー訂正回路 203 端末状態保持回路 204 タイマ 205 移動端末状態判定回路 206 端末状態読出回路 207 端末状態読み出し要求保持回路 208 端末状態読み出し要求送信回路 3 端末状態読み出し要求発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高原 保明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 伊藤 保 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 浜崎 健一 茨城県ひたちなか市稲田1410番地 株式会 社日立製作所デジタルメディア製品事業部 内 Fターム(参考) 5K024 AA79 BB04 BB07 CC11 DD01 DD03 FF03 GG03 GG10 5K067 DD44 DD46 EE02 EE10 FF03 FF05 FF20 FF27 GG01 GG11 HH25 KK05 LL01 LL11 LL13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻情報を生成する第1のタイマ手段
    と、 電波強度を測定する電波強度測定手段と、 該電波強度測定手段で測定された電波強度値が予め設定
    された閾値以上か否かを判定する電波強度判定手段と、 位置情報を測定する位置情報測定手段と、 該電波強度測定手段で測定される電波強度値と該位置情
    報測定手段で測定された位置情報とを、電源の ON,OFF
    状態を示す電源状態情報とともに、端末情報として、
    保持する第1の端末情報保持手段と、 電源の ON,OFF の切り替えを制御する電源制御手段
    と、 該第1のタイマ手段からの時刻情報をもとに、該電波強
    度測定手段と該位置情報測定手段との測定周期を該電波
    強度判定手段からの判定結果に応じた周期に設定する制
    御手段と、 該第1の端末情報保持手段に保持されている端末情報
    を、該制御手段で設定された周期で、送信する端末情報
    送信手段とを備えたことを特徴とする移動端末。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の移動端末から送信され
    る前記端末情報を受信する端末情報受信手段と、 時刻情報を生成する第2のタイマ手段と、 該端末情報受信手段で受信された前記端末情報にエラー
    訂正を施すエラー訂正手段と、 該エラー訂正手段でエラー訂正が施された前記端末情報
    と該エラー訂正によるエラーレートと前記端末情報の受
    信時の該第2のタイマ手段から出力される受信時時刻情
    報とを保持する第2の端末情報保持手段と、 外部からの読み出し要求により、該第2の端末情報保持
    手段から前記端末情報と該エラーレートと該受信時時刻
    情報とを読み出す端末状態読み出し手段と、 該端末状態読み出し手段によって該第2の端末情報保持
    手段から読み出された該受信時時刻情報とから、請求項
    1に記載の移動端末が通話可能な状態にあるか否かを判
    定する移動端末状態判定手段とを備え、該移動端末状態
    判定手段による判定結果と該端末状態読み出し手段によ
    って該第2の端末情報保持手段から読み出された前記端
    末情報とを該読み出し要求の要求元に供給することを特
    徴とする基地局。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の少なくとも1つの移動端
    末と、 請求項2項記載の少なくとも1つの基地局と、 該基地局に、請求項1記載の移動端末の状態を示す情報
    の読み出し要求を出力する端末状態読み出し要求手段を
    備えた移動端末とから構成されることを特徴とする移動
    端末状態判定システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の移動端末において、 前記制御部は、前記電波強度判定手段からの判定結果に
    応じた周期を設定し、 前記位置情報を該周期で送信させるように制御すること
    を特徴とする移動端末。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の移動端末において、 前記制御部は、前記電源制御手段からの要求に従って、
    前記電源状態情報と位置情報とを送信するように制御す
    ることを特徴とする移動端末。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の移動端末状態判定システ
    ムにおいて、 前記端末状態読み出し要求手段は、請求項2に記載の基
    地局から供給される請求項1に記載の移動端末の端末状
    態情報に応じた表示を行なうことを特徴とする移動端末
    状態判定システム。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の移動端末状態判定システ
    ムにおいて、 請求項2に記載の基地局の前記移動端末状態判定手段
    は、請求項1に記載の移動端末が通話不可能状態にある
    ときに受けた前記読み出し要求を、該移動端末が通話可
    能な状態になったときに、該移動端末に通知することを
    特徴とする移動端末状態判定システム。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の移動端末状態判定システ
    ムにおいて、 請求項1に記載の移動端末は、 請求項2に記載の基地局の前記エラー訂正回路で得られ
    るエラーレートを受信する手段と、 受信した該エラーレートと請求項1に記載の移動端末で
    の前記第1の端末情報保持手段に保持されている前記電
    波強度値とに応じて、警告音を出力するスピーカとを備
    えたことを特徴とする移動端末状態判定システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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