JP2003124726A - 表面実装型アンテナおよびそれを用いた通信機 - Google Patents

表面実装型アンテナおよびそれを用いた通信機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ特性の劣化を抑制しながら、アンテ
ナを小型化する。 【解決手段】 柱状の基体2の複数の面に渡って放射電
極4を形成する。放射電極4の一端側4αは信号供給源
6からの信号を受ける給電端と成し、他端側4βは開放
端と成す。放射電極4の給電端側部位4qrと、開放端側
部位4krとを、互いに基体2の異なる面に形成し、か
つ、非対向に配置形成する。これにより、放射電極4の
給電端側部位4qrと開放端側部位4kr間の間隔が広がっ
て、当該給電端側部位4qrと開放端側部位4kr間の結合
を抑制することができる。このため、基体2を小型化
(薄型化)しても、給電端側部位4qrと開放端側部位4
kr間の結合強に起因したアンテナ特性の劣化を防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機の回路基板
などに表面実装される表面実装型アンテナおよびそれを
備えた通信機に関するものである。
【0002】
【背景技術】通信機に設けられるアンテナの一つとし
て、表面実装型アンテナと呼ばれるものがある。この表
面実装型アンテナは、例えば誘電体や磁性体等の基体に
アンテナ動作を行う放射電極が形成されて成り、通信機
の回路基板などの基板に表面実装できるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば携帯
型電話機や車載用通信機などの通信機には小型化が要求
されている。この要求により、通信機に設けられる表面
実装型アンテナにも小型化が要望されている。しかしな
がら、その小型化の要望に応えるべく表面実装型アンテ
ナの基体をただ単に小さくすると、基体に形成される放
射電極の電気長が短くなり、電気長の不足により放射電
極の共振周波数が設定の周波数よりも高くなって放射電
極の共振周波数を設定の周波数とすることが難しくな
る。
【0004】また、表面実装型アンテナの放射電極に信
号を供給する信号供給源と、表面実装型アンテナの放射
電極との間には、インピーダンスの整合をとるための整
合回路が設けられることが多い。整合回路が設けられる
場合であり、かつ、電気長の不足により放射電極の共振
周波数を設定の周波数とすることが難しい場合には、整
合回路のインダクタンス値を大きくして放射電極の共振
周波数を下げて設定の周波数に調整することが考えられ
る。しかし、整合回路のインダクタンス値を大きくする
と、整合回路での信号伝送のロスが大きくなってしまう
という問題が生じる。
【0005】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、放射電極の電気長不足を回
避しながら小型化を図ることができて、整合回路での信
号伝送のロス増加や、アンテナ特性の劣化を防止するこ
とができる表面実装型アンテナおよびそれを用いた通信
機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、柱状の基
体を有し、この基体にアンテナ動作を行う放射電極が形
成されて成る表面実装型アンテナにおいて、放射電極は
一端側が信号供給源からの信号を受ける給電端と成し、
他端側が開放端と成しており、放射電極の給電端側部位
と、開放端側部位とを、互いに基体の異なる面に形成
し、かつ、非対向に配置形成したことで、放射電極の給
電端側部位と開放端側部位間の間隔を広げて、それら放
射電極の給電端側部位と開放端側部位間の結合を抑制す
る構成と成していることを特徴としている。
【0007】第2の発明は、第1の発明の構成を備え、
放射電極の給電端側部位と、開放端側部位とは、基体の
互いに対向し合う面にそれぞれ部分的に形成され、基体
の放射電極の給電端側部位の形成面と開放端側部位の形
成面には、それぞれ、放射電極が形成されていない非電
極形成領域が設けられており、放射電極の給電端側部位
と開放端側部位は、それぞれ、対向する基体の面の非電
極形成領域に向き合い配置されて、給電端側部位と開放
端側部位が非対向と成していることを特徴として構成さ
れている。
【0008】第3の発明は、柱状の基体を有し、この基
体にアンテナ動作を行う放射電極が形成されて成る表面
実装型アンテナにおいて、放射電極は一端側が信号供給
源からの信号を受ける給電端と成し、他端側が開放端と
成しており、放射電極の給電端側部位と、開放端側部位
とは、基体の互いに対向し合う面にそれぞれ形成されて
おり、放射電極の給電端側部位は基体の面の一部分にの
み形成され、開放端側部位は基体の同一面内で曲折形成
されており、この開放端側部位において、給電端側部位
の通電電流と最も大きな移相差を持つ電流の通電領域が
給電端側部位に対向配置され、移相差が小さい電流の通
電領域が給電端側部位と非対向の位置に形成されて、放
射電極の給電端側部位と開放端側部位間の結合を抑制す
る構成と成していることを特徴としている。
【0009】第4の発明は通信機に関するものであり、
第1又は第2又は第3の発明の表面実装型アンテナが設
けられていることを特徴として構成されている。
【0010】この発明の構成において、放射電極は基体
の複数の面に渡って形成される構成とした。このため、
例えば放射電極が基体の一面だけに形成される場合に比
べて、放射電極の電気長を長くすることができる。つま
り、基体を小型にしても、放射電極が設定の共振周波数
を持つための電気長を確保することが容易となる。よっ
て、放射電極の電気長不足を回避しながら基体(表面実
装型アンテナ)の小型化を図ることが容易にできる。ま
た、放射電極の共振周波数を設定の周波数に調整するた
めに整合回路のインダクタンス値を大きくしなくて済む
ので、整合回路での信号伝送のロスの増加を抑制するこ
とができる。
【0011】しかも、この発明では、放射電極の開放端
側部位と給電端側部位間の結合を抑制するための構成を
備えている。このため、放射電極の開放端側部位と給電
端側部位間の結合強に起因したアンテナ特性の劣化を防
止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0013】図8(a)には表面実装型アンテナの一提
案例が模式的な斜視図により示され、図8(b)には図
8(a)に示される表面実装型アンテナの展開図が示さ
れている。この表面実装型アンテナ1は、誘電体や磁性
体等から成る直方体状(四角柱状)の基体2を有してい
る。この基体2の端面2aには給電電極3が形成されて
いる。また、基体2の底面2bから端面2cを介し上面
2dにかけて放射電極4が形成されている。この放射電
極4の一端側4αは給電電極3に連接されて給電端と成
し、他端側4βは開放端と成している。
【0014】このような表面実装型アンテナ1は、基体
2の底面2bを実装面として例えば通信機の回路基板に
表面実装される。表面実装アンテナ1が基板の設定の実
装領域に設けられることにより、給電電極3は例えば通
信機の回路基板に形成された整合回路5を介して信号供
給源6に接続される。その信号供給源6から整合回路5
を介して給電電極3に信号が供給されると、その信号は
給電電極3から放射電極4に伝達されて、当該放射電極
4が共振してアンテナ動作を行う。
【0015】この表面実装型アンテナ1では、放射電極
4は基体2の複数の面2b,2c,2dに渡って形成さ
れている。これにより、図9に示される表面実装型アン
テナ1のように放射電極4が基体2の上面2dのみに形
成されている場合に比べて、放射電極4の電気長を長く
することができる。このため、基体2を小型にしても、
電気長不足を防止できて放射電極4に設定の共振周波数
を持たせることが容易となる。なお、図9中の符号8
は、表面実装型アンテナ1を実装対象の基板に例えば半
田を利用して実装する際に、半田の下地電極となる固定
用電極を示している。
【0016】また、この提案の表面実装型アンテナ1で
は、放射電極4に設定の共振周波数を持たせることがで
きるので、放射電極4の共振周波数を設定の周波数に調
整するために整合回路5のインダクタンス値を大きくし
なくて済む。これにより、インダクタンス値増加に起因
した整合回路5での信号伝送のロスの増加を回避するこ
とができる。
【0017】しかしながら、この提案の表面実装型アン
テナ1では、放射電極4において、給電端側部位4qrと
開放端側部位4krとが対向している。このため、放射電
極4の給電端側部位4qrと開放端側部位4kr間の結合が
強くなり、この結合の強化によって利得などのアンテナ
特性が劣化してしまうという問題が生じる。
【0018】本発明者は、そのような問題を解消し、か
つ、放射電極に設定の共振周波数を持たせながら小型化
を図ることが容易な表面実装型アンテナを考え出した。
【0019】図1(a)には本発明者が考え出した本発
明に係る表面実装型アンテナの第1実施形態例が模式的
な斜視図により示され、図1(b)には図1(a)の表
面実装型アンテナ1の展開図が示されている。なお、こ
の第1実施形態例の説明では、図8の表面実装型アンテ
ナ1と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。
【0020】この第1実施形態例の表面実装型アンテナ
1では、直方体状の基体2の端面2aには給電電極3が
形成されており、この給電電極3に連接した放射電極4
が底面2bから端面2cを介し上面2dにかけて形成さ
れている。この第1実施形態例では、放射電極4はλ/
4型の放射電極と成している。
【0021】この第1実施形態例では、放射電極4は、
基体2の底面2bに形成されている給電端側部位4qr
と、上面2dに形成されている開放端側部位4krとが非
対向に配置形成されている。すなわち、放射電極4の給
電端側部位4qrと、開放端側部位4krとは、基体2のほ
ぼ幅方向いっぱいに形成されているのではなく、基体2
の半幅よりも細く形成されている。これにより、基体2
の底面2bと上面2dにはそれぞれ放射電極4が形成さ
れていない非電極形成領域が設けられている。
【0022】放射電極4の給電端側部位4qrは、基体2
の幅の中心線Mよりも図示の手前側に形成され、開放端
側部位4krは、基体2の幅の中心線Mよりも図示の奥側
に形成されている。換言すれば、給電端側部位4qrは、
対向する基体2の上面2dの非電極形成領域に向き合い
配置され、開放端側部位4krは、対向する基体2の底面
2bの非電極形成領域に向き合い配置されて、放射電極
4の給電端側部位4qrと開放端側部位4krは非対向と成
っている。
【0023】この第1実施形態例によれば、放射電極4
は、提案例と同様に、基体2の複数の面に渡って形成さ
れているので、放射電極4の電気長を増加することが容
易な構成である。このため、放射電極4の電気長不足の
問題を抑制しつつ、基体2(表面実装型アンテナ1)の
小型化を図ることが容易となる。
【0024】また、基体2を小型化しても、放射電極4
に設定の共振周波数を持たせることができるので、放射
電極4の共振周波数を設定の周波数に調整するために整
合回路5のインダクタンス値を大きくしなくて済むの
で、整合回路5での信号伝送のロスの増加を防止するこ
とができる。
【0025】さらに、この第1実施形態例では、放射電
極4の給電端側部位4qrと開放端側部位4krを非対向に
配置形成したので、基体2の厚みを増すことなく、放射
電極4の給電端側部位4qrと開放端側部位4kr間の間隔
を広げることができる。この間隔拡大により、放射電極
4の給電端側部位4qrと開放端側部位4kr間の結合を抑
制することができる。このため、基体2(表面実装型ア
ンテナ1)の小型化を図りながら、放射電極4の給電端
側部位4qrと開放端側部位4kr間の結合強に起因したア
ンテナ特性の劣化を防止することができる。
【0026】このことは、本発明者の実験によって確認
されている。その実験とは、放射電極4のパターン形状
が異なる複数種の表面実装型アンテナ1を作製し、それ
ら各種の表面実装型アンテナ1に関して利得を求めた。
その実験結果が図3に示されている。図3のグラフにお
いて、点Aは、図2(a)に示すようなパターン形状の
放射電極4が形成されている表面実装型アンテナ1(1
a)(図8参照)に関するものである。点Bは、図2
(b)に示すようなパターン形状の放射電極4が形成さ
れている表面実装型アンテナ1(1b)に関するもので
ある。点Cは、図2(c)に示すようなパターン形状の
放射電極4が形成されている表面実装型アンテナ1(1
c)に関するものである。なお、表面実装型アンテナ1
a,1b、1cにおいては、放射電極4のパターン形状
以外の構成は、ほぼ等しい。
【0027】この実験結果にも示されているように、表
面実装型アンテナ1a(図2(a)参照)のように放射
電極4の電気長が短くて整合回路5での信号伝送のロス
が大きくなる構成のものよりも、表面実装型アンテナ1
b(図2(b)参照)のように放射電極4を基体2の複
数の面に渡って形成して放射電極4の電気長を長くする
ことができる構成のものの方が、利得が向上している。
さらに、表面実装型アンテナ1bの構成のものよりも、
放射電極4の給電端側部位4qrと開放端側部位4krを非
対向に配置して、それら給電端側部位4qrと開放端側部
位4kr間の結合を抑制する構成のものの方が、利得が向
上している。
【0028】このように、この第1実施形態例の如く、
放射電極4の給電端側部位4qrと開放端側部位4krを非
対向に配置形成することにより、表面実装型アンテナ1
の利得をより向上させることができる。
【0029】なお、図1(a)では、整合回路5の回路
構成の一例を示したにすぎず、整合回路5の回路構成は
他の回路構成を採用してもよく、図1(a)の回路構成
に限定されるものではない。
【0030】以下に、第2実施形態例を説明する。な
お、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態
例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の
重複説明は省略する。
【0031】図4には第2実施形態例の表面実装型アン
テナが模式的な斜視図により示されている。この第2実
施形態例では、放射電極4の開放端側部位4krは、基体
2の上面2d内で曲折形成されて略コ字形状と成してい
る。この第2実施形態例では、放射電極4はλ/4型の
放射電極と成している。この放射電極4の開放端側部位
4krにおいて、給電端側部位4qrの通電電流と最も大き
い移相差を持つ電流の通電領域は、図4の破線Kによっ
て囲まれている先端領域である。第2実施形態例では、
その先端領域Kが放射電極4の給電端側部位4qrに対向
配置されており、移相差が小さい電流の通電領域が給電
端側部位4qrと非対向となっている。
【0032】この第2実施形態例によれば、放射電極4
の開放端側部位4krは、基体2の上面2d内で曲折形成
される構成であるので、基体2を大きくすることなく、
放射電極4の電気長を第1実施形態例の構成に比べて、
より一層長くすることができる。換言すれば、基体2の
小型化を図ることがより容易となる。
【0033】また、放射電極4の開放端側部位4krを基
体2の上面2d内で曲折形成することにより、開放端側
部位4krには給電端側部位4qrに対向する部分が生じて
しまうが、この第2実施形態例では、給電端側部位4qr
の通電電流と最も移相差が大きい電流の通電領域Kを給
電端側部位4qrに対向させ、移相差の小さい電流の通電
領域を給電端側部位4qrと非対向に配置したので、放射
電極4の給電端側部位4qrと開放端側部位4kr間の結合
が強くなることを抑制できる。
【0034】このことは本発明者の実験により確認され
ている。この実験では、図5(a)に示すようなパター
ン形状の放射電極4を備えた表面実装型アンテナ1(1
A)と、図5(b)に示すようなパターン形状の放射電
極4を備えた表面実装型アンテナ1(1B)とを作製し
た。
【0035】図5(a)の放射電極4のパターン形状で
は、この第2実施形態例の如く、放射電極4の開放端側
部位4krにおいて、給電端側部位4qrの通電電流と最も
移相差が大きい電流の通電領域Kが給電端側部位4qrと
対向し、それ以外の領域が給電端側部位4qrと非対向に
なっている。
【0036】図5(b)の放射電極4のパターン形状で
は、放射電極4の開放端側部位4krにおいて、給電端側
部位4qrの通電電流と最も移相差が大きい電流の通電領
域Kは給電端側部位4qrと非対向な関係と成し、移相差
が小さい電流の通電領域が給電端側部位4qrと対向配置
されている。
【0037】そのようなパターン形状の放射電極4を備
えた各表面実装型アンテナ1A,1Bに関して、それぞ
れ、利得を求めた。その結果が図6に示されている。図
6のグラフにおいて、点Aは、表面実装型アンテナ1A
に関するものであり、点Bは表面実装型アンテナ1Bに
関するものである。
【0038】この実験結果によって、放射電極4の開放
端側部位4krにおいて、給電端側部位4qrの通電電流と
最も移相差が大きい電流の通電領域Kを給電端側部位4
qrと対向させ、移相差が小さい電流の通電領域を給電端
側部位4qrと非対向に配置することにより、利得を向上
させることができることを確認できた。
【0039】以下に、第3実施形態例を説明する。この
第3実施形態例は通信機に関するものである。この第3
実施形態例の通信機において特徴的なことは、第1実施
形態例又は第2実施形態例の表面実装型アンテナが設け
られていることである。それ以外の通信機の構成はどの
ような構成を採用してもよく、ここでは、その説明は省
略する。また、第1実施形態例又は第2実施形態例の表
面実装型アンテナ1の構成は前述したので、その説明は
省略する。
【0040】この第3実施形態例の通信機によれば、第
1実施形態例又は第2実施形態例の表面実装型アンテナ
1を設けたので、アンテナ特性の劣化を防止しつつ、表
面実装型アンテナ1の小型化に伴って通信機の小型化を
図ることが容易となる。
【0041】なお、この発明は第1〜第3の各実施形態
例の形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態
を採り得る。例えば、各実施形態例では、整合回路5が
設けられていたが、例えば、表面実装型アンテナ1と、
信号供給源6側とのインピーダンスの整合がとれている
場合には、整合回路5を省略してもよい。
【0042】また、各実施形態例では、基体2は直方体
状(四角柱状)であったが、例えば、略円柱状や、三角
柱状や、5角以上の多角柱状などの四角柱状以外の形状
であってもよい。
【0043】さらに、各実施形態例では、放射電極4の
給電端側部位4qrと、開放端側部位4krとは、基体2の
互いに対向し合う面にそれぞれ形成されていたが、例え
ば、図7に示されるように、基体2の隣り合う面にそれ
ぞれ形成して、放射電極4の給電端側部位4qrと開放端
側部位4krを非対向に配置してもよい。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、放射電極を基体の複
数の面に渡って形成する構成としたので、放射電極の電
気長を長くすることが容易となり、放射電極の電気長不
足の問題を回避しながら基体(表面実装型アンテナ)の
小型化を図ることができる。また、基体を小型化して
も、放射電極の共振周波数を設定の周波数とすることが
容易であることから、放射電極と信号供給源間に整合回
路が設けられる場合には、整合回路での信号伝送のロス
の増加を抑えながら、表面実装型アンテナの小型化を図
ることができる。
【0045】その上、この発明では、放射電極の給電端
側部位と開放端側部位間の結合を抑制する構成を備えた
ので、基体を小型にしても、放射電極の給電端側部位と
開放端側部位間の結合が強くなることを防止できて、放
射電極の給電端側部位と開放端側部位間の結合強に起因
したアンテナ特性の劣化を回避することができる。
【0046】このような本発明の表面実装型アンテナを
備えた通信機では、アンテナ特性の劣化を回避しつつ、
表面実装型アンテナの小型化によって通信機の小型化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面実装型アンテナの第1実施形
態例を説明するための図である。
【図2】発明者が実験に用いた表面実装型アンテナの放
射電極のパターン形状を示すモデル図である。
【図3】放射電極のパターン形状の違いによって表面実
装型アンテナの利得がどのように変化するのかを調べた
実験結果を表すグラフである。
【図4】表面実装型アンテナの第2実施形態例を説明す
るための図である。
【図5】発明者が実験に用いた表面実装型アンテナの放
射電極のパターン形状を示すモデル図である。
【図6】放射電極の開放端側部位における先端領域(給
電端側部位の通電電流との移相差が最も大きい電流が通
電する領域K)および移相差が小さい電流が通電する領
域と、放射電極の給電端側部位との配置関係によって表
面実装型アンテナの利得がどのように異なるかを調べた
実験の結果を表すグラフである。
【図7】表面実装型アンテナのその他の実施形態例を説
明するためのモデル図である。
【図8】表面実装型アンテナの一提案例を説明するため
のモデル図である。
【図9】表面実装型アンテナの他の構成例を示すモデル
図である。
【符号の説明】 1 表面実装型アンテナ 2 基体 4 放射電極 4qr 給電端側部位 4kr 開放端側部位 6 信号供給源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E070 DB02 EA01 EB04 5J045 AA01 AB05 BA01 DA09 EA07 GA04 NA03 5J046 AA07 AB06 AB13 PA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状の基体を有し、この基体にアンテナ
    動作を行う放射電極が形成されて成る表面実装型アンテ
    ナにおいて、放射電極は一端側が信号供給源からの信号
    を受ける給電端と成し、他端側が開放端と成しており、
    放射電極の給電端側部位と、開放端側部位とを、互いに
    基体の異なる面に形成し、かつ、非対向に配置形成した
    ことで、放射電極の給電端側部位と開放端側部位間の間
    隔を広げて、それら放射電極の給電端側部位と開放端側
    部位間の結合を抑制する構成と成していることを特徴と
    した表面実装型アンテナ。
  2. 【請求項2】 放射電極の給電端側部位と、開放端側部
    位とは、基体の互いに対向し合う面にそれぞれ部分的に
    形成され、基体の放射電極の給電端側部位の形成面と開
    放端側部位の形成面には、それぞれ、放射電極が形成さ
    れていない非電極形成領域が設けられており、放射電極
    の給電端側部位と開放端側部位は、それぞれ、対向する
    基体の面の非電極形成領域に向き合い配置されて、給電
    端側部位と開放端側部位が非対向と成していることを特
    徴とした請求項1記載の表面実装型アンテナ。
  3. 【請求項3】 柱状の基体を有し、この基体にアンテナ
    動作を行う放射電極が形成されて成る表面実装型アンテ
    ナにおいて、放射電極は一端側が信号供給源からの信号
    を受ける給電端と成し、他端側が開放端と成しており、
    放射電極の給電端側部位と、開放端側部位とは、基体の
    互いに対向し合う面にそれぞれ形成されており、放射電
    極の給電端側部位は基体の面の一部分にのみ形成され、
    開放端側部位は基体の同一面内で曲折形成されており、
    この開放端側部位において、給電端側部位の通電電流と
    最も大きな移相差を持つ電流の通電領域が給電端側部位
    に対向配置され、移相差が小さい電流の通電領域が給電
    端側部位と非対向の位置に形成されて、放射電極の給電
    端側部位と開放端側部位間の結合を抑制する構成と成し
    ていることを特徴とした表面実装型アンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2又は請求項3記載
    の表面実装型アンテナが設けられていることを特徴とし
    た通信機。
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