JP2003124561A - 光学被膜、光学被膜の成膜方法、半導体レーザ素子及びshgデバイス - Google Patents

光学被膜、光学被膜の成膜方法、半導体レーザ素子及びshgデバイス

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JP2003124561A
JP2003124561A JP2001313567A JP2001313567A JP2003124561A JP 2003124561 A JP2003124561 A JP 2003124561A JP 2001313567 A JP2001313567 A JP 2001313567A JP 2001313567 A JP2001313567 A JP 2001313567A JP 2003124561 A JP2003124561 A JP 2003124561A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザ素子及びSHGデバイスに適用
できる変質し難い、更には剥離し難い光学被膜を提供す
る。 【解決手段】 本半導体レーザ素子10は、GaN系半
導体レーザ素子であって、ECRプラズマ法を用いて、
Arガスと酸素ガスを含む雰囲気中で、速い成膜速度の
スパッタ条件でAlターゲットをスパッタすることによ
って成膜された光学被膜30を共振器端面に有する。出
射端面には、10%の反射率が得られる厚さのAl23
膜30aが成膜されている。一方、出射端面とは反対側
の共振器裏面には、例えば95%という高い反射率のA
23/TiO22層膜30bが成膜されている。Al2
3膜30a及びAl23/TiO2多層膜30bのガス
元素の含量は、2原子%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学被膜、光学被
膜の成膜方法、及び光学被膜を使用した発光素子に関
し、更に詳細には、発光素子の端面に設けて長期間にわ
たり発光素子を動作させても劣化し難い光学被膜、その
ような光学被膜の成膜方法、及びそのような光学被膜を
設けた発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Al、Ga、InなどのIII族元素と、
少なくともNをV族元素として含むIII−V族化合物半
導体を用いた半導体レーザや発光ダイオード(LED)
が、緑色、青色から紫外の帯域の光を発光する発光素子
として開発されている。また、非線形光学結晶と半導体
レーザ素子とを備え、半導体レーザ素子のレーザ光を非
線形光学結晶に照射して、波長の短い第2高調波を発生
させるSHG(Second Harmonic Generation)デバイス
が、比較的小さな基本波出力に対して緑色、青色から紫
外の帯域の光を高効率で発光させる発光素子として、開
発されている。
【0003】半導体レーザ素子では、レーザ共振器の出
射端面及びその反対の裏面に光学被膜を形成することに
よって、レーザ光の反射率や透過率の制御を行い、所望
のレーザ特性を得ている。光学被膜とは、発光素子の端
面を被膜して、端面での光の反射率や透過率を調節する
ことによって、発光素子の発光特性を制御する被膜体を
言う。光学被膜の材料には、酸化シリコン、酸化チタ
ン、酸化アルミニウムなどの酸化被膜、窒化シリコンな
どの窒化被膜、アルミニウムやシリコンなどの金属被
膜、更には半導体被膜など様々なものが用いられてい
る。そして、真空蒸着法、CVD法、スパッタ法などの
成膜方法を用いて、これら光学被膜を所定の厚さ/周期
で成膜、積層することによって、所望の反射率、又は透
過率の光学被膜を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半導体レーザ素子を長
期にわたって安定して動作させるためには、半導体レー
ザ素子自体の信頼性と共に、出射端面或いは裏面に成膜
する光学被膜の安定性も、極めて重要である。しかし、
半導体レーザ素子では、一般的には、動作時間の経過と
共に発光強度が低下するという“劣化"現象が起きる。
“劣化"現象は、種々の原因によって引き起されるもの
の、その中でも、共振器端面に成膜した光学被膜が変質
して、反射率、或いは透過率が変化するために、“劣
化"現象が進行することが多い。更には、半導体レーザ
素子の動作中に、光学被膜が共振器端面から剥離するこ
ともある。これでは、半導体レーザ素子の信頼性を高め
ることが難しい。以上の説明では、半導体レーザ素子を
例に上げて、光学被膜に起因する“劣化"現象を説明し
たが、SHGデバイスについも、同じ問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、半導体レーザ素
子及びSHGデバイスに適用できる変質し難い、更には
剥離し難い光学被膜、及びその成膜方法を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、変質し難い
光学被膜を開発する過程で、光学被膜が変質する原因
は、光学被膜の成膜中に混入したガス成分又はガス原子
が、半導体レーザ素子の動作中に光学被膜内で凝集して
泡状になり、これによって光学被膜を変質させたり、更
には、凝集したガスが膨張して、光学被膜を端面から剥
離させることにあると見い出した。つまり、光学被膜が
変質すると、光学被膜の透過率や反射率が変化し、さら
に光学被膜が剥離すると、出射端面の保護効果が無くな
り、光の散乱が生じる。これによって、使用時間の経過
と共に発光素子の信頼性に問題が生じる。
【0007】半導体レーザ素子やSHGデバイスなどを
光源として強力なレーザ光を出射するレーザ装置では、
上述のように、光学被膜は重要な構成要素である。光学
被膜の成膜では、スパッタ法、CVD法、真空蒸着法な
ど色々な方法が用いられているが、スパッタ法及びCV
D法は、その成膜過程で、何らかのガスを用いている。
例えば、スパッタ法では、Arガス等のスパッタリング
ガスが必要であり、CVD法では、水素ガスとか窒素ガ
スのキャリアガスが必要である。スパッタ法は生産性に
優れているものの、成膜過程で用いるArガスなどのス
パッタリングガスが光学被膜に混入することが多い。ま
た、水素ガスをキャリアガスとして使用するCVD法で
は、キャリアガスが光学被膜に混入することがある。
【0008】本発明者が、変質した光学被膜、或いは剥
離した光学被膜中のガス成分をEDX(エネルギ分散型
X線分光分析)法を用いて分析したところ、それらの光
学被膜には、ガス成分が2原子%を越えて含まれている
ことが判った。レーザ光の非常に強い光エネルギによっ
て、ガス原子が凝集して気体のガスになると考えられ、
もし、2原子%を越えるガス元素が気体になると、膜の
厚さ以上の体積になるため、光学被膜にとって危険であ
る。
【0009】本発明者は、種々の実験によって、光学被
膜の成膜に際し、光学被膜に混入するガス元素の量を2
原子%以下、好ましくは1原子%以下となるように成膜
条件を設定することによって、凝集/ガス放出/剥離と
いった光学被膜の信頼性問題を招く“劣化現象"を抑制
することができることを見い出した。混入するガス元素
は、Arガス、Neガス、Xeガス、Heガスなどの希
ガスだけでなく、水素、水素などのガスについても同様
に低減することが求められる。このような成膜条件下で
は、それらのガスは、不活性ガスと考えられ、凝集し易
いからである。もちろん、酸化膜中の窒素や窒化膜中の
酸素など、目的とする光学被膜の構成元素以外のガス元
素も同様に混入ガス元素と見なすことができる。
【0010】以上のように、本発明者は、種々の実験の
結果、光学被膜に含まれるガス元素を2原子%以下にす
ることによって、変質し難い耐久性に優れた光学被膜を
作製することができることを見い出し、本発明を発明す
るに到った。
【0011】上記目的を達成するために、本発明に係る
光学被膜は、半導体レーザ素子、SHGデバイス等の発
光素子の端面に設けられる光学被膜であって、ガス元素
の含量が2原子%以下であることを特徴としている。
【0012】ここで、ガス元素とは、元々、室温でガス
である元素、例えば窒素、酸素、水素、希ガス等を言
う。また、ガス元素には、発光素子の動作に起因して発
生する熱、光等によって光学被膜内で化学反応等が促進
されたとき、化学反応によってガス生成物を生成させる
元素も含める。好適には、光学被膜のガス元素の含量が
1原子%以下である。
【0013】例えば、光学被膜は、酸化アルミニウム、
酸化ジルコニウム、及び酸化シリコンの少なくともいず
れかを含む酸化物からなる。また、光学被膜は、MgF
などのフッ化物、又は窒化シリコン、窒化アルミニウム
などの窒化物からなる。更には、光学被膜は一般に非晶
質であるが、光学被膜をAlN等の結晶性の材料で形成
しても良い。また、光学被膜をアルミニウム(Al)や
シリコン(Si)などの金属や半導体で形成することも
できる。光学被膜を金属膜や結晶膜で形成することによ
り、光学被膜内のガス元素の含量を大幅に低減すること
ができる。
【0014】光学被膜は、単層である必要はなく、例え
ば上述の光学被膜を少なくとも1層含む多層積層膜とし
て形成されていても良い。積層構造の光学被膜では、積
層構造の一部の薄い層中にガス元素が含まれている場合
であっても、薄い層に隣り合う層中のガス元素の含量が
少なければ、拡散によって分散するため、光学被膜の変
質を回避することができる。従って、積層構造の光学被
膜では、必ずしも全ての層で、ガス元素の含量が2原子
%以下である必要はない。
【0015】本発明に係る光学被膜を成膜する方法には
制約はなく、以下の光学被膜の本発明に係る成膜方法
は、例えばその一例である。光学被膜の本発明に係る成
膜方法は、半導体レーザ素子、SHGデバイス等の発光
素子の端面に光学被膜を成膜する成膜方法であって、ス
パッタ法によりガス元素の含量が2原子%以下の光学被
膜を成膜することを特徴としている。好適には、スパッ
タ法により光学被膜を成膜する際、スパッタ法で用いる
スパッタリングガスには、Arガス又はHeガスを使用
する。これにより、光学被膜内のガス元素の含量を著し
く低減することができる。また、スパッタ法により光学
被膜を成膜する際、スパッタ法に用いるスパッタリング
ガス中の水素の含量が2容量%以下である。
【0016】真空蒸着法などで成膜すれば、上記ガス元
素の混入を2%以下に抑制することができる。しかし、
真空蒸着法では、膜質が優れないなどの問題点もある。
本発明は、スパッタ法やCVD法で、ガス混入を抑制す
る方法を実現することができる。
【0017】本発明に係る光学被膜の別の成膜方法は、
半導体レーザ素子、SHGデバイス等の発光素子の端面
に光学被膜を成膜する成膜方法であって、CVD法によ
りガス元素の含量が2原子%以下の光学被膜を成膜する
ことを特徴としている。
【0018】本発明に係る光学被膜の適用には制約はな
く、例えば半導体レーザ素子、なかでもIII 族窒化物系
化合物半導体レーザ素子に好適に適用でき、更には、S
HGデバイスを構成する半導体レーザ素子及び非線形結
晶にも適用できる。本発明に係る光学被膜を用いること
によって、青〜紫外光を発するIII族窒化物系半導体レ
ーザ素子、或いはAlGaInP系半導体レーザ素子、
AlGaAs系半導体レーザ素子、AlGaInAs系
半導体レーザ素子などの半導体レーザ素子の素子信頼性
を高めることができる。
【0019】また、SHG法などを用いてレーザ発振さ
せる光学装置の光学素子の端面被膜として本発明に係る
光学被膜を用いることができる。つまり、本発明に係る
SHGデバイスは、SHG結晶とSHG結晶にレーザ光
を照射する半導体レーザ素子とを備え、SHG結晶に励
起用のレーザ光を照射し、結晶中でSHG現象によっ
て、励起光とは異なる波長のレーザ光を放出するSHG
デバイスであって、上述の半導体レーザ素子を光源と
し、かつSHG結晶端面に本発明に係る光学被膜を備え
ていることを特徴としている。
【0020】本発明に係る光学被膜は、特に、波長が短
く、エネルギが高いIII族窒化物系の半導体レーザや、
紫外光を発するSHGデバイスでは、重要な技術と評価
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、実施
形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に
説明する。尚、以下の実施形態例で示す成膜方法、積層
構造の構成、化合物半導体層の組成、プロセス条件等
は、本発明の理解を容易にするための一つの例示であっ
て、本発明はこの例示に限定されるものではない。実施形態例1 本実施形態例は、本発明に係る光学被膜を共振器端面に
有する半導体レーザ素子の実施形態の一例であって、図
1は本実施形態例の半導体レーザ素子の断面図、図2は
本実施形態例の半導体レーザ素子の平面図である。本実
施形態例の半導体レーザ素子10は、GaN系半導体レ
ーザ素子であって、図1に示すように、サファイア基板
12上に、MOCVD法などによって、順次、n−Ga
Nコンタクト層14、n−AlGaNクラッド層16、
GaInN系活性層18、p−AlGaNクラッド層2
0、及びp−GaNコンタクト層22を成長させた積層
構造を備えている。
【0022】積層構造のうち、p−GaNコンタクト層
22、p−AlGaNクラッド層20、活性層18、n
−AlGaNクラッド層16、及びn−GaNコンタク
ト層14の上部は、エッチングされ、メサ構造として形
成されていると共に、メサ脇にn−GaNコンタクト層
14の残り層が露出している。メサ構造上及びn−Ga
Nコンタクト層14の残り層上には、絶縁膜24が設け
てある。また、絶縁膜24に設けられた窓を介して、p
側電極26がp−GaNコンタクト層22上に設けら
れ、n側電極28がn−GaNコンタクト層14の残り
層上に設けられている。
【0023】本実施形態例の半導体レーザ素子10は、
図2に示すように、共振器端面に光学被膜30を備えて
いる。光学被膜30は、ECRプラズマ法を用いて、A
rガスと酸素ガスを含む雰囲気中で、速い成膜速度のス
パッタ条件でAlターゲットをスパッタすることによっ
て共振器端面に成膜されている。必要に応じて、光学被
膜30を紫外レーザ光で照射することにより、光学被膜
30に混入したArガスを光学被膜30から放出させる
ことができる。半導体レーザ素子10の出射端面には、
10%の反射率が得られる厚さのAl 23膜30aが成
膜されている。一方、出射端面とは反対側の共振器裏面
には、例えば95%という高い反射率となる厚さのAl
23/TiO22層膜30bが成膜されている。尚、A
23膜30a及びAl23/TiO22層膜30bの
ガス元素の含量を測定したところ、2原子%以下であっ
た。その後、レーザチップをレーザパッケージ内に実装
することによって、半導体レーザ素子を完成することが
できる。
【0024】本実施形態例の光学被膜30a、30b
は、それぞれ、スパッタ法で形成された金属酸化膜であ
るから、ガス元素の含量が2原子%より少なく、また、
半導体レーザ素子10の動作中に光、熱等によって光学
被膜30a、30b内でガスが発生するようなこともな
い。本実施形態例の光学被膜の信頼性、従って半導体レ
ーザ素子の信頼性は、従来の光学被膜及び半導体レーザ
素子に比べて大幅に改善されている。
【0025】実施形態例2 本実施形態例は、本発明に係る光学被膜を共振器端面に
有する半導体レーザ素子の実施形態の別の例であって、
図3は本実施形態例の半導体レーザ素子の断面図であ
る。本実施形態例の半導体レーザ素子40は、GaN系
半導体レーザ素子であって、図3に示すように、n−G
aN基板42上に、MOCVD法などによって、順次、
n−GaNバッファ層44、n−AlGaNクラッド層
46、n−GaN光ガイド層48、GaInN系活性層
50、p−AlGaN劣化防止層52、p−GaN光ガ
イド層54、p−AlGaNクラッド層56、及びp−
GaNコンタクト層58を成長させてなる積層構造を備
えている。
【0026】積層構造のうち、p−GaNコンタクト層
58及びp−AlGaNクラッド層56の上部は、リッ
ジストライプ60として形成され、リッジストライプ6
0の両側は、電流ブロック層として機能するn−AlG
aN埋め込み層62で埋め込まれている。p側電極64
がp−GaNコンタクト層58上に設けられ、n側電極
66がn−GaN基板42の裏面に設けられている。本
実施形態例の半導体レーザ素子40は、共振器の出射端
面及び裏端面に、実施形態例1のAl23膜30a及び
Al23/TiO22層膜30bと同じ光学被膜をそれ
ぞれ備えている。以上の構成により、半導体レーザ素子
40は、光学被膜に関し、実施形態例1の半導体レーザ
素子10と同じ効果を奏することができる。
【0027】実施形態例3 本実施形態例は、本発明に係る光学被膜を素子端面に有
するSHGデバイスの実施形態の一例である。本実施形
態例のSHGデバイスは、非線形結晶であるSHG結晶
と、SHG結晶にレーザ光を照射する半導体レーザ素子
とを備え、SHG結晶に励起用のレーザ光を照射し、結
晶中でSHG現象によって、励起光とは異なる波長のレ
ーザ光を放出するSHGデバイスである。SHG結晶の
励起レーザ入射面及びSHG結晶のSHG光の出射面に
は、実施形態例1のAl23膜30aと同じ光学被膜が
設けてあり、励起光をSHG結晶に出射する半導体レー
ザ素子の出射端面及び裏面に、それぞれ、実施形態例1
のAl23膜30a及びAl23/TiO22層膜30
bと同じ光学被膜が設けてある。以上の構成により、本
実施形態例のSHGデバイスは、光学被膜に関し、実施
形態例1の半導体レーザ素子10と同じ効果を奏するこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、光学
被膜のガス元素の含量(混入量)を2原子%以下とする
ことによって、発光素子の動作中に起きる膜変質や膜剥
離などを防止して、光学被膜の信頼性を高めることがで
きる。これによって、発光効率の劣化や発光特性(性
能)の劣化を抑制した優れた信頼性を持った半導体レー
ザ素子、SHGデバイス等の発光装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の半導体レーザ素子の断面図であ
る。
【図2】実施形態例1及び2の半導体レーザ素子の平面
図である。
【図3】実施形態例2の半導体レーザ素子の断面図であ
る。
【符号の説明】
10……実施形態例1の半導体レーザ素子、12……サ
ファイア基板、14……n−GaNコンタクト層、16
……n−AlGaNクラッド層、18……GaInN系
活性層、20……p−AlGaNクラッド層、22……
p−GaNコンタクト層、24……絶縁膜、26……p
側電極、28……n側電極、30……光学被膜、30a
……10%の反射率が得られる厚さのAl23膜、30
b……95%という高い反射率となる厚さのAl23
TiO22層膜、40……実施形態例2の半導体レーザ
素子、42……n−GaN基板、44……n−GaNバ
ッファ層、46……n−AlGaNクラッド層、48…
…n−GaN光ガイド層、50……GaInN系活性
層、52……p−AlGaN劣化防止層、54……p−
GaN光ガイド層、56……p−AlGaNクラッド
層、58……p−GaNコンタクト層、60……リッジ
ストライプ、62……n−AlGaN埋め込み層、64
……p側電極、66……n側電極。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザ素子、SHGデバイス等の
    発光素子及び光導波路の端面に設ける光学被膜であっ
    て、 ガス元素の含量が0%以上2原子%以下であることを特
    徴とする光学被膜。
  2. 【請求項2】 ガス元素の含量が1原子%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学被膜。
  3. 【請求項3】 酸化物からなることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の光学被膜。
  4. 【請求項4】 酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、
    及び酸化シリコンの少なくともいずれかを含む酸化物か
    らなることを特徴とする請求項3に記載の光学被膜。
  5. 【請求項5】 フッ化物又は窒化物からなることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の光学被膜。
  6. 【請求項6】 結晶膜からなることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の光学被膜。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のうちのいずれか1項に
    記載の光学被膜を少なくとも一層含む多層積層膜からな
    ることを特徴とする光学被膜。
  8. 【請求項8】 半導体レーザ素子、SHGデバイス等の
    発光素子の端面に光学被膜を成膜する成膜方法であっ
    て、 スパッタ法によりガス元素の含量が2原子%以下の光学
    被膜を成膜することを特徴とする光学被膜の成膜方法。
  9. 【請求項9】 スパッタ法により光学被膜を成膜する
    際、スパッタ法で用いるスパッタリングガスとして少な
    くともArガス又はHeガスを含むことを特徴とする請
    求項8に記載の光学被膜の成膜方法。
  10. 【請求項10】 スパッタ法により光学被膜を成膜する
    際、水素ガスの含量が2容量%以下のガスをスパッタリ
    ングガスとして使用することを特徴とする請求項9に記
    載の光学被膜の成膜方法。
  11. 【請求項11】 半導体レーザ素子、SHGデバイス等
    の発光素子及び光導波路の端面に光学被膜を成膜する成
    膜方法であって、 CVD法によりガス元素の含量が2原子%以下の光学被
    膜を成膜することを特徴とする光学被膜の成膜方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から7のうちのいずれか1項
    に記載の光学被膜を端面に備えていることを特徴とする
    半導体レーザ素子。
  13. 【請求項13】 半導体レーザ素子がIII 族窒化物系化
    合物半導体レーザ素子であることを特徴とする請求項1
    2に記載の発光素子。
  14. 【請求項14】 SHG結晶と、SHG結晶にレーザ光
    を照射する半導体レーザ素子とを備え、SHG結晶に励
    起用のレーザ光を照射し、結晶中でSHG現象によっ
    て、励起光とは異なる波長のレーザ光を出射するSHG
    デバイスであって、 請求項12又は13に記載の半導体レーザ素子を光源と
    し、かつSHG結晶端面に請求項1から7のうちのいず
    れか1項に記載の光学被膜を備えていることを特徴とす
    るSHGデバイス。
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Cited By (4)

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