JP2003124450A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2003124450A
JP2003124450A JP2002187886A JP2002187886A JP2003124450A JP 2003124450 A JP2003124450 A JP 2003124450A JP 2002187886 A JP2002187886 A JP 2002187886A JP 2002187886 A JP2002187886 A JP 2002187886A JP 2003124450 A JP2003124450 A JP 2003124450A
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孝昌 石井
Chiori Mochizuki
千織 望月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度な撮像装置および放射線検出装置を提
供する。 【解決手段】 絶縁基板上に入射光を電荷に変換する光
電変換層16と、光電変換層16上に形成された電極層
17と、電極層17上に形成された保護層37と、を有
する撮像装置において、光電変換層16の屈折率を
a、電極層17の屈折率をnb、保護層37の屈折率を
cとする場合、na−nb≦1.5かつnb−nc≦1.
5の関係が成り立つことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用画像診断装
置、非破壊検査装置、放射線を用いた分析装置などに用
いられる光検出装置および放射線検出装置などの撮像装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線検出装置に適用される撮像装置の
等価回路図の一例を図8に、その平面図を図9に示す。
図8、図9において、P11〜P44は光電変換素子、
T11〜T44はTFTである。光電変換素子は共通の
バイアス線Vs1〜4に接続されており、一定バイアス
が印加されている。各TFTのゲート電極は共通のゲー
ト線Vg1〜4に接続されている。各ゲート線はゲート
駆動装置に接続され、ゲート駆動装置からの駆動パルス
により、TFTのON、OFFが制御される。また各T
FTのソースまたはドレイン電極は共通の信号線Sig
1〜4に接続されており、Sig1〜4は読み出し装置
に接続されている。
【0003】被検体に向けて曝射されたX線は、被検体
により減衰を受けて透過し、蛍光体層で可視光に変換さ
れ、この可視光が光電変換素子に入射し、光電変換素子
で電荷が発生する。この電荷は、ゲート駆動装置により
印加されるゲート駆動パルスによりTFTを介して信号
線に転送され、読み出し装置により読み出される。その
後共通のバイアス線Vs1〜4により、光電変換素子で
発生した電荷は除去される。
【0004】従来この種の代表的な放射線検出装置とし
ては、MIS型光電変換素子とスイッチTFTとから構
成されたMIS−TFT構造の撮像装置に上述の蛍光体
を接着した放射線検出装置がある。
【0005】図10にその模式的断面図の一例を示す。
10は光電変換素子、20はTFTを示す。11は光電
変換素子の下電極、12は絶縁層、15は光電変換素子
10にバイアスを印加するためのバイアス線、16は光
電変換素子10の光電変換層およびTFT20の半導体
層、17は半導体層16上に形成される配線と半導体層
16のオーミックコンタクトをとるための電極層、21
はTFT20のゲート電極、22はTFT20のソース
・ドレイン電極、30は入射の放射線を可視光に変換す
るための蛍光体層、31は蛍光体層30を接着するため
の接着層、32は実装用保護層、36は耐湿保護層であ
る。放射線は図10の上部より入射し、蛍光体により可
視光に変換され、MIS型光電変換素子に入射し、電荷
として変換され蓄積される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような放射線撮像
装置において、放射線量を低減する目的等で高感度化の
要求が高まる一方、入射した可視光が保護膜等により反
射され、光学的な損失が発生していることが、高感度化
を達成する上での大きな問題となっていた。特に、機能
分離した保護膜を複数層設けた場合には上記問題が大き
くなる可能性がある。
【0007】そこで、本発明は、蛍光体からの発光を効
率良く光電変換素子に導入するために、光電変換素子上
の保護膜等の構成を改良し、光電変換層より上層の膜に
よる反射を低減し、高感度な撮像装置および放射線検出
装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の撮像装置は、絶縁基板上に入射光を電荷
に変換する光電変換層と、前記光電変換層上に形成され
た電極層と、前記電極層上に形成された保護層と、を有
する撮像装置において、前記光電変換層の屈折率を
a、前記電極層の屈折率をnb、前記保護層の屈折率を
cとする場合、na−nb≦1.5かつnb−nc≦1.
5の関係が成り立つことを特徴とする。
【0009】また、本発明は、絶縁基板上に入射光を電
荷に変換する光電変換層と、光電変換層上に形成された
電極層と、電極層上に形成された複数の保護層と、を有
する撮像装置において、光電変換層の屈折率をna、電
極層の屈折率をnbとし、複数の保護層の屈折率を電極
層に隣接する側から順に、nc1、nc2・・・・nci、n
ci+1(i=1、2、3・・・)とする場合、na−nb
1.5かつnb−nc1≦1.5かつnc1−nc2≦1.5
かつ・・・・・nci−nci+1≦1.5の関係が成り立つ
ことを特徴とする。
【0010】さらに、本発明の撮像装置は、入射光を電
荷に変換する光電変換層と、前記光電変換層上に形成さ
れた電極層と、前記電極層上に形成された第1の保護層
および第2の保護層と、前記電極層と前記第1の保護層
との間に透明電極層と、を有し、前記第1、第2の保護
層の屈折率をnc1、nc2とする場合、nc1−nc2≦1.
5であることを特徴とする。
【0011】詳細は発明の実施の形態で述べる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。なお、本実施形態の撮像
装置の等価回路および平面図の一例として図8および図
9を用いて説明する。
【0013】以下、撮像装置の基本構成の例として、図
10に示すように波長変換体としての蛍光体層が設けら
れ、光電変換層、電極層および保護層が基板側からこの
順で積層されているものとし、この構成の積層膜におけ
る屈折率と入射光量との関係について説明する。光電変
換層の屈折率naをna=4.4、電極層の屈折率nb
b=3.8とし、保護層の屈折率ncを可変とする。ま
た、光電変換層の吸収係数kaをka=0.40、電極層
の吸収係数kbをkb=0.15、保護層の吸収係数kc
をkc=0.00とする。また、光電変換層の膜厚を
a、電極層の膜厚をdb=60nm、保護層の膜厚を一
定とする。
【0014】この条件において、横軸を電極層の屈折率
から保護層の屈折率を減じた差Δn=nb−ncとし、縦
軸を保護層への入射光量に対する光電変換層への入射光
量とすると、図1の結果が得られる。ここで、実際の撮
像装置においては、光電変換層の膜厚ばらつき等の原因
でその出力は装置間、装置面内で±5%程度のばらつき
をもつ。
【0015】すなわち、図1において入射光量の損失
は、屈折率の差が0である場合に対して、10%以内で
あることが望ましいため、電極層の屈折率から保護層の
屈折率を減じた差Δnは1.5以下であることが望まし
い。また、図1では、光電変換層の屈折率から電極層の
屈折率を減じた差は0.6であり、1.5以下である。
【0016】このように、上記の層構成を有する撮像装
置において、光電変換層の屈折率をna、電極層の屈折
率をnb、保護層の屈折率をncとする場合、na−nb
1.5かつnb−nc≦1.5の関係が成り立つと、光電
変換層に入射する光の光量損失が少なく、10%以内と
することができる。
【0017】保護層が複数形成される場合も同様に、光
電変換層の屈折率をna、電極層の屈折率をnbとし、保
護層の屈折率を電極層に隣接する側から順に、nc1、n
c2・・・・nci、nci+1(i=1、2、3・・・)とす
る場合、na−nb≦1.5かつnb−nc1≦1.5かつ
c1−nc2≦1.5・・・・・nci−nci+1≦1.5の
関係が成り立つと、光電変換層に入射する光の光量損失
が少なくてすむ。
【0018】〔実施形態1〕以下、本発明の第1の実施
形態を図面を用いて説明する。図2は、本実施形態の1
画素の断面図を示し、10は光電変換素子、20はTF
Tを示す。光電変換素子10およびTFT20において
アモルファスシリコンで形成される半導体層16上にP
またはBがドープされたアモルファスシリコンである、
オーミックコンタクトをとるための電極層17(ここで
はn+層)が積層され、保護層としてTFT用表面安定
化保護層37と耐湿性用の保護層36と実装用保護層3
2とが、光電変換素子10とTFT20を覆うように電
極層17上にこの順で積層されている。本実施形態で
は、TFT用表面安定化保護層37にはSiN−2が使
用されており、耐湿用の保護層36にはSiN−1が、
実装用保護層32にはPI(ポリイミド)が使用されて
いる。つまり、機能分離された保護層が3層形成されて
いることになる。
【0019】上記のような層構成の画素が複数形成され
ている光センサに、X線等の放射線を可視光等の光に変
換するための波長変換体として、例えば蛍光体層30が
接着層31を介して接着されている。
【0020】このとき半導体層16、n+層17の屈折
率をそれぞれna、nbとし、耐湿性用の保護層の屈折率
cとし、吸収係数をそれぞれka、kb、kcとし、膜厚
をそれぞれda、db、dcとする。
【0021】ここで、蛍光体層30として使用されるG
OSの発光ピーク付近である550nmの波長の光に対
する各膜の屈折率、吸収係数、膜厚が図3中の(1)、
(2)、(3)のような関係にある場合、図4の結果が
得られる。図4は、横軸が耐湿性用の保護層の膜厚を、
縦軸が実装用保護層32への入射光量に対する半導体層
16への入射光量を示しており、図3中の(1)、
(2)、(3)の条件の比較結果である。
【0022】(1)は図10に示す層構成であり、耐湿
性用の保護層36には屈折率が1.9のSiN−1を用
いている。(2)は同様に図10に示す層構成の放射線
検出装置を用いた結果であるが、耐湿性用の保護層36
にはn+層17との屈折率差が1.5以下になるような
屈折率2.4のSiN−2を用いている。
【0023】また(3)は、図2に示す層構成の場合の
結果であり、光電変換素子10とTFT20上にはTF
T用表面安定化保護層37としてSiN−2と耐湿性用
保護層36としてSiN−1が形成される構成になって
いる。
【0024】ここでは、どの条件においても屈折率がn
a>nb>ncの関係となっているが、(1)ではn+層1
7と耐湿用保護層36としてのSiN−1との屈折率差
が1.9と大きいため、この界面での反射による入射光
量の損失も大きい。
【0025】これに対して(2)では、n+層17と耐
湿性用保護層36としてのSiN−2の屈折率差が1.
4となっており、この界面での反射は低減されているた
めに、保護膜の膜厚によっては入射光量が80%近くに
達し大きくなるが、屈折率が2.4のSiN−2では吸
収がおこるため、耐湿性用の保護層として機能する膜厚
においては(1)より入射光量の損失が大きくなる場合
がある。したがって、図4において膜厚が200nm以
内で、ある程度正確に膜厚分布を制御することが可能
で、その膜厚で保護膜としての機能を十分満たしている
ような場合においては、入射光量を大きくすることがで
きるため、このような構成も有効である。この構成で、
更に屈折率が2.4程度で、波長変換体である蛍光体層
によって変換された光に対して吸収の少ない、特に吸収
係数が0の薄膜を用いて実施すれば、膜厚の変化による
入射光量の変化も小さくすることができ、更に効果は大
きくなる。
【0026】これに対して、(3)ではn+層17と耐
湿性用保護層36としてのSiN−1との屈折率差を表
面安定化保護層37としてのSiN−2により小さく、
実装用の保護層との差を更に小さくすることにより、n
a−nb≦1.5かつnb−nc 1≦1.5かつnc1−nc2
≦1.5の関係が成り立つため入射光量の損失を低減で
きる。加えて、保護膜の膜厚分布に対する光入射量の変
化率も小さく保つことが可能となる。
【0027】ここでは、実装用保護層32のPIの屈折
率をnzとおいたが、nc3とおいてもnc2−nc3≦1.
5の関係が成り立っている。
【0028】具体的には、図4に示すように膜厚によっ
て最小値と最大値の間で変化する入射光量の最小値が
(1)の65%から(3)の73%へと8%増加した。
また、屈折率差の大きい膜が隣接して積層されている
と、(1)のように耐湿性用の保護層36の膜厚ばらつ
きが入射光量に大きな影響を与える場合があり、特に
(3)のように隣接する層の屈折率差を小さくすること
により、感度ばらつきを低減する効果もある。
【0029】〔実施形態2〕以下、本発明の第2の実施
形態を図面を用いて説明する。
【0030】図5は、本実施形態における1画素の断面
図を示す。光電変換素子10およびTFT20において
半導体層16上にオーミックコンタクト層である電極層
17(ここではn+層)が積層され、保護層としてTF
T用表面安定化保護層37と平坦化膜39と耐湿性用の
保護層36と実装用保護層32とが電極層17上にこの
順で積層されている。
【0031】TFT用表面安定化保護層37にはSiN
−2が、平坦化膜にはBCB(ベンゾシクロブテン)
が、耐湿用の保護層36にはSiN−1がそれぞれ使用
されており、実装用保護層32にはPI(ポリイミド)
が使用されている。
【0032】上記のような層構成を有する画素が複数形
成されている光センサに、X線等の放射線を可視光等の
光に変換するための波長変換体、例えば蛍光体層30が
接着層31を介して接着されている。
【0033】このとき半導体層16、n+層17の屈折
率をそれぞれna、nbとし、保護層の屈折率を電極側に
ある層の屈折率から順にnc1、nc2・・・nciとし、吸
収係数をそれぞれka、kb、kc1、kc2・・・kci
し、膜厚をそれぞれda、db、dc1、dc2・・・dci
する。
【0034】ここで、蛍光体層30として使用されるC
sIの発光ピーク付近である550nmの波長の光に対
する各膜の屈折率、吸収係数、膜厚が図6中の(1)、
(2)の条件の場合、図7の結果が得られる。図7で
は、横軸が耐湿性用の保護層の膜厚を、縦軸が実装用保
護層への入射光量に対する半導体層への入射光量を示し
ており、図中の(1)、(2)の場合の結果である。
【0035】(1)はn+層17の上に屈折率が1.6
である平坦化膜39が形成され、それを覆って屈折率が
1.9の耐湿性用の保護層36が形成される構成の場合
の結果である。すなわち、これは図5において、TFT
用表面化安定化保護層37がない構成のときに使用した
場合の例である。
【0036】(2)は図5に示す構成のときの結果で、
+層17上にTFT用表面安定化保護層37として
の、屈折率2.4のSiN−2が形成され、それを覆っ
て平坦化膜39が形成され、さらにその上に耐湿性用の
保護層36としてのSiN−1が形成される構成の例で
ある。
【0037】図7から明らかなように、(1)ではn+
層17と平坦化膜39のBCBとの屈折率差が2.2と
大きいため、この界面での反射による入射光量の損失も
非常に大きい。
【0038】これに対して(2)では、TFT用表面安
定化保護層37としてSiN−2が形成されることで、
平坦化層39としてのBCBとSiN−2との屈折率の
差が0.8、n+層17とSiN−2との屈折率の差が
1.4となり、各々の界面での反射が低減できている。
【0039】つまり、na−nb≦1.5かつnb−nc1
≦1.5かつnc1−nc2≦1.5かつnc2−nc3≦1.
5の関係が成り立つため入射光量の損失を低減できる。
【0040】ここでは、実装用保護層32のPIの屈折
率をnzとおいたが、nc4とおいてもnc3−nc4≦1.
5の関係が成り立っている。
【0041】具体的には、膜厚によって最小値と最大値
の間で変化する入射光量の最小値が(1)の61%から
(2)の75%へと14%増加した。また、屈折率差の
大きい膜が隣接していると、(1)のように耐湿性用の
保護層の膜厚ばらつきが入射光量に大きな影響を与える
場合があるため、感度ばらつきを低減する効果もある。
【0042】〔実施形態3〕以下、本発明の第3の実施
形態を図面を用いて説明する。
【0043】図11は、本実施形態における1画素の断
面図を示す。光電変換素子10およびTFT20におい
て半導体層16上にオーミックコンタクト層である電極
層17(ここではn+層)が積層され、その上に透明導
電層、本実施形態においてはITO40が形成されてい
る点が他の実施形態と異なる。このように、バイアス配
線上に更にITO40を設けることによって、n+層の
膜厚を小さくすることが可能となり、これによって入射
光量を更に向上させることが可能となる。このITO4
0は、センサ素子上に存在するものであって、TFTの
ソース・ドレイン電極上はあってもなくてもどちらでも
よい。
【0044】上記のような層構成を有する画素が複数形
成されている光センサに、X線等の放射線を可視光等の
光に変換するための波長変換体、例えば蛍光体層30が
接着層31を介して接着されている。
【0045】このとき半導体層16、n+層17の屈折
率をそれぞれna、nbとし、ITO40の屈折率はnc1
=1.9、吸収係数はkc1=0.00とする。
【0046】ここで、蛍光体層30として使用されるC
sIの発光ピーク付近である550nmの波長の光に対
する各膜の屈折率、吸収係数、膜厚が図12の条件の場
合、図13の結果が得られる。図13では、横軸が耐湿
性用の保護層の膜厚を、縦軸が実装用保護層への入射光
量に対する半導体層への入射光量を示している。
【0047】本実施形態においては、保護膜と電極層
(n+層)との間にITO40などからなる透明電極層
を形成することによって、吸収係数を有する電極層(n
+層)を薄くしてセンサ素子への入射光量を高めること
ができ、入射光量の膜厚依存をおおむね10%以内とす
ることができた。特にそのときの電極層であるn+層の
膜厚は15nm〜30nmが好ましい。この膜厚よりも
薄くなるとオーミックコンタクトをとるのが難しくな
り、逆に厚くなると入射光量が減少するためである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光電変換層側に形成される層の屈折率から隣接する入射
側の層の屈折率を引いた値がおおむね1.5以下になる
ような層構成にすることにより、光電変換層より入射側
に形成される層による入射光量の損失を低減することが
できる。
【0049】また本発明によれば、n+層からなる電極
層と保護層との間に透明電極層を形成することによっ
て、電極層の膜厚を薄くすることが可能となり、これに
よって入射光量自体を増大させ、保護層の膜厚ばらつき
による入射光量のばらつきを10%以内とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するためのグラフである。
【図2】本発明の第1の実施形態の1画素における断面
図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における屈折率、吸収
係数および膜厚の条件および従来例における屈折率、吸
収係数および膜厚の条件を示す表である。
【図4】図3における条件(1)から(3)の下での耐
湿性保護層36の膜厚の変化に対する実装用保護層32
の入射光量と半導体層16への入射光量の比率の変化を
示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施形態の1画素における断面
図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の比較で適用される屈
折率、吸収係数および膜厚の条件を示す表である。
【図7】図6における条件(1)および(2)の耐湿性
保護層36の膜厚の変化に対する実装用保護層32の入
射光量と半導体層16への入射光量の比率の変化を示す
グラフである。
【図8】撮像装置の等価回路を示す図である。
【図9】撮像装置の平面図である。
【図10】撮像装置の1画素における断面図を示す一例
である。
【図11】本発明の第3の実施形態の撮像装置の1画素
の断面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態における屈折率、吸
収係数および膜厚の条件および従来例における屈折率、
吸収係数および膜厚の条件を示す図である。
【図13】図12における条件の下での耐湿性保護層3
6の膜厚の変化に対する実装用保護層32の入射光量と
半導体層16への入射光量の比率の変化を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
10 光電変換素子 16 半導体層 17 電極層 20 TFT 32 実装用保護層 36 保護層 37 TFT用表面安定化保護層
フロントページの続き (72)発明者 森下 正和 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2G088 EE01 EE29 FF02 GG16 GG19 JJ05 4M118 AA01 AA06 AB01 BA05 CA07 CA34 CB06 CB11 CB13 CB14 FB09 FB13 GA10 5C024 AX12 CX41 GX07 GX09 GY31 5F088 AA02 AB05 BA01 BB03 BB06 BB07 EA04 HA03 HA12 HA15 KA08 LA07

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を電荷に変換する光電変換層と、
    前記光電変換層上に形成された電極層と、前記電極層上
    に形成された保護層と、を有し、 前記光電変換層の屈折率をna、前記電極層の屈折率を
    b、前記保護層の屈折率をncとする場合、na−nb
    1.5かつnb−nc≦1.5の関係が成り立つことを特
    徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記光電変換層はアモルファスシリコン
    を材料としていることを特徴とする請求項1記載の撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 前記電極層はPまたはBがドープされた
    アモルファスシリコンを材料としていることを特徴とす
    る請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記保護層は窒化シリコンを材料として
    いることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 さらに、波長変換体を有することを特徴
    とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記保護層の屈折率は、前記波長変換体
    に変換された光に対して2.5から2.1である請求項
    5記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記波長変換体により変換された光の波
    長は550nmである請求項5記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記保護層は、前記波長変換体により変
    換された光に対する吸収係数が0であることを特徴とす
    る請求項5記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 入射光を電荷に変換する光電変換層と、
    前記光電変換層上に形成された電極層と、前記電極層上
    に形成された複数の保護層と、を有し、 前記光電変換層の屈折率をna、前記電極層の屈折率を
    bとし、前記複数の保護層の屈折率を前記電極層に隣
    接する側から順に、nc1、nc2・・・・nci、n
    ci+1(i=1、2、3・・・)とする場合、na−nb
    1.5かつnb−nc1≦1.5かつnc1−nc2≦1.5
    かつ・・・・・nci−nci+1≦1.5の関係が成り立つ
    ことを特徴とする撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記光電変換層はアモルファスシリコ
    ンを材料としていることを特徴とする請求項9記載の撮
    像装置。
  11. 【請求項11】 前記電極層はPまたはBがドープされ
    たアモルファスシリコンを材料としていることを特徴と
    する請求項9記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の保護層は少なくとも2種類
    の窒化シリコンを材料としている形成することを特徴と
    する請求項9記載の撮像装置。
  13. 【請求項13】 さらに、波長変換体を有することを特
    徴とする請求項9記載の撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記保護層の屈折率は、前記波長変換
    体に変換された光に対して2.5から2.1であること
    を特徴とする請求項13記載の撮像装置。
  15. 【請求項15】 前記保護層の層構成は、前記電極層に
    隣接する側から順に、前記波長変換体に変換された光に
    対して屈折率が2.1以上である窒化シリコン、該屈折
    率が1.6であるベンゾシクロブテン、該屈折率が2.
    1未満である窒化シリコンをそれぞれ材料とする3層構
    成であることを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
  16. 【請求項16】 前記波長変換体により変換された光の
    波長は550nmであることを特徴とする請求項13記
    載の撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記保護層は、前記波長変換体により
    変換された光に対する吸収係数が0であることを特徴と
    する請求項13記載の撮像装置。
  18. 【請求項18】 入射光を電荷に変換する光電変換層
    と、前記光電変換層上に形成された電極層と、前記電極
    層上に形成された第1の保護層および第2の保護層と、
    前記電極層と前記第1の保護層との間に透明電極層と、
    を有し、前記第1、第2の保護層の屈折率をnc1、nc2
    とする場合、nc1−nc2≦1.5であることを特徴とす
    る撮像装置。
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