JP2003123971A - 有機電界発光素子およびその製造方法 - Google Patents

有機電界発光素子およびその製造方法

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JP2003123971A
JP2003123971A JP2001313583A JP2001313583A JP2003123971A JP 2003123971 A JP2003123971 A JP 2003123971A JP 2001313583 A JP2001313583 A JP 2001313583A JP 2001313583 A JP2001313583 A JP 2001313583A JP 2003123971 A JP2003123971 A JP 2003123971A
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light emitting
organic
organic light
emitting layer
layer
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JP2001313583A
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Akira Sakaigawa
亮 境川
Toshie Tsuji
俊江 辻
Shigeki Naka
茂樹 中
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Sony Corp
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/11OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers
    • H10K50/125OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers specially adapted for multicolour light emission, e.g. for emitting white light
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機EL素子において、従来にはない構成に
よって白色発光を得るようにすることで、良好な白色発
光を実現しつつ、量産性の向上も図る。 【解決手段】 陽極12および陰極13に挟持された複
数の有機発光層14,15を備える有機EL素子10に
おいて、これら複数の有機発光層14,15を異なる種
類の発光材料を用いて形成するとともに、これら複数の
有機発光層14,15のうちの少なくとも一つを同一面
上にパターン配置し、そのパターン配置によって各有機
発光層14,15からの発光が加法混色を生じるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機電界発光素子
(有機エレクトロルミネッセンス素子;以下「有機EL
素子」という)およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、平面型の表示装置として、有機E
L素子を発光素子としたもの(以下「有機ELディスプ
レイ」という)が注目を集めている。この有機ELディ
スプレイは、バックライトが不要な自発光型のフラット
パネルディスプレイであり、自発光型に特有の視野角の
広いディスプレイを実現できるという利点を有する。ま
た、必要な画素のみを点灯させればよいため消費電力の
点でバックライト型(液晶ディスプレイ等)に比べて有
利であるとともに、今後実用化が期待されている高精細
度の高速のビデオ信号に対して十分な応答性能を具備す
ると考えられている。
【0003】このような有機ELディスプレイにおい
て、フルカラー化に対応する方式としては、例えばR
(赤)、G(緑)、B(青)を発色する各有機EL素子
を画素毎に所定パターンで配置するものが知られてい
る。ところが、この方式では、R色の有機EL素子の発
光効率が低いためG色、B色とのバランスが悪くなった
り、また高精細化が容易でないといったことが懸念され
る。そこで考えられるのが、白色光を発する有機EL素
子(以下「白色有機EL素子」という)をカラーフィル
ターと組み合わせることで、白色光からR、G、B色光
を取り出すといった方式である。この方式によれば、コ
ントラストが上がる、外光から素子を保護する等といっ
たメリットが得られるのに加えて、カラーフィルターが
フルカラー液晶ディスプレイで使用されていることを考
えると、非常に簡単に高精細フルカラー化を実現するこ
とが期待できる。
【0004】また、白色有機EL素子は、液晶ディスプ
レイのバックライトとして用いることも考えられる。こ
のように、白色有機EL素子は、非常に広い用途に利用
される可能性を有している。
【0005】ところで、従来、有機EL素子において白
色発光を得るには、R、G、Bの各色または補色関係に
ある二色を発光する各有機物を真空中で基板上に共蒸着
させ、一つの有機層内に二色以上の発光材料を混在させ
ることが考えられる。また、真空中で各有機物を順次個
別に蒸着させ、単一色を発光する発光材料をドープした
有機層を複数積層させるといったことも考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の白色有機EL素子では、以下に述べるような難
点が生じてしまうことが考えられる。
【0007】例えば、一つの有機層内に二色以上の発光
材料を混在させたものにおいては、真空室内に配された
複数の蒸着源を同時に用いて共蒸着を行うが、各発光材
料を好適な濃度で混在させるために、それぞれの蒸着速
度に差を付ける必要がある。ところが、各発光材料の濃
度を正確にコントロールするのは非常に難しく、それぞ
れを常に一定の濃度に保ったり、同一面内での均一性を
保つことが困難である。さらには、同一真空室内で二種
類以上の蒸着物が使用されるため、当該真空室内の汚染
等も危惧される。
【0008】一方、例えば、二色以上に複数の有機層を
積層させた白色有機EL素子においては、各有機層が階
層的に積み重ねられる故に、各有機層を構成する材料が
正孔(ホール)輸送性と電子輸送性との少なくともいず
れか一方を有している必要がある。そのために、材料や
製造プロセスに対する制約が大きなものとなってしま
う。
【0009】これらのことから、従来における白色有機
EL素子は、いずれの構成のものも、生産性を高く維持
するのが容易でないと言える。つまり、必ずしも量産に
適しているとは言えない。また、生産性が良くないこと
から、材料濃度のバラツキ等を招きやすく、これに伴っ
て均一な白色光が得られなくなるおそれもある。
【0010】そこで、本発明は、従来にはない構成によ
って例えば白色発光を得るようにすることで、良好な色
発光を実現するとともに、量産性にも非常に優れている
有機EL素子及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された有機EL素子で、陽極および陰
極に挟持された複数の有機発光層を備えるとともに、前
記複数の有機発光層のうちの少なくとも一つは同一面上
にパターン配置されており、前記パターン配置によって
各有機発光層からの発光が加法混色を生じるように構成
されたことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明は、上記目的を達成するため
に案出された、所定色の発光を行う有機EL素子の製造
方法であって、互いに異なる種類の発光材料を順に成膜
して複数の有機発光層を形成するとともに、そのうちの
少なくとも一つの有機発光層の成膜にあたって、当該少
なくとも一つの有機発光層に対し、前記複数の有機発光
層からの発光が加法混色によって前記所定色となるよう
なパターン化を行うことを特徴とする。
【0013】上記構成の有機EL素子および上記手順の
製造方法によって製造された有機EL素子では、陽極お
よび陰極の間に電圧を印加すると、これらに挟持される
複数の有機発光層が全て同時に発光する。このとき、そ
のうちの少なくとも一つの有機発光層がパターン配置さ
れている。ここでいうパターン配置(パターン化)と
は、有機発光層が微細パターンを形成するように配され
ていることをいう。したがって、各有機発光層からの発
光は、それぞれが異なる色であっても、巨視的にみれば
加法混色によって所定色(例えば白色)に見える。ただ
し、その所定色はパターン化による加法混色によって得
ているため、各有機発光層は、それぞれが一つの色に対
応していればよく、二色以上の発光材料が混在したもの
である必要はない。また、パターン化によって各有機発
光層の一部または全部が並列配置されるので、必ずしも
各有機発光層を構成する材料の全てが正孔または電子い
ずれかの輸送性を有している必要はない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
有機EL素子およびその製造方法について説明する。
【0015】〔第一の実施の形態〕図1は、本発明に係
る有機EL素子の第一実施形態における概略構成例を示
す模式図である。図例のように、本実施形態で説明する
有機EL素子10は、例えば透明ガラスまたは透明プラ
スチック等の光透過性を有した部材からなる基板11上
に形成されたもので、ITO(Indium tin oxide)膜等
の透明電極からなる陽極(アノード)12と、アルミニ
ウム(Al)膜等からなる陰極(カソード)13との間
に、第一有機発光層14および第二有機発光層15が挟
持されてなるものである。
【0016】このうち、第一有機発光層14および第二
有機発光層15は、いずれも陽極12と陰極13との間
の電圧に応じて発光するものであるが、それぞれが異な
る種類の発光材料からなり、互いに異なる色を発光する
ものとする。しかも、それぞれの発光色は、例えば黄と
青紫または赤と青緑といったように、補色の関係にある
ものとする。このような第一有機発光層14および第二
有機発光層15を構成する発光材料としては、例えば、
芳香族アミン誘導体やピラゾリン誘導体等といった正孔
輸送性を有した公知材料、あるいは金属錯体化合物、オ
キサジアゾール誘導体、シロール誘導体、フェナントロ
リン誘導体等といった電子輸送性を有した公知材料を利
用することが可能であり、またクマリン誘導体、キナク
リドン誘導体、アセン誘導体、スチリルベンゼン誘導体
等といった色素あるいは顔料が利用可能である。
【0017】また、第一有機発光層14および第二有機
発光層15は、階層的に積層されているのではなく、そ
れぞれが微細パターンに対応するようにパターン配置さ
れている。微細パターンとしては、平面的にみた場合
に、矩形や円形等といった所定形状が規則的に並ぶよう
なものが挙げられる。具体的には、平面的にみた場合に
一方が格子状で、他方についてはその格子を埋める矩形
がマトリクス状に並ぶように配されたパターンが挙げら
れる。また、微細パターンの大きさは、各有機発光層1
4,15からの発光によって人間の視覚が加法混色を生
じ得る大きさ、具体的には例えば格子状に対応したパタ
ーンの場合であればその格子を構成する矩形が300μ
m角程度以下であることが考えられる。
【0018】ここで、このように構成された有機EL素
子10を製造する際の手順について説明する。図2は、
本発明に係る有機EL素子を形成する際に用いるマスク
パターンの一具体例を示す模式図である。
【0019】有機EL素子10を製造する際には、先
ず、基板11上に陽極12を形成し、必要に応じて絶縁
層等を形成した後に、その上面を図2に示すようなマス
クパターン1で覆う。このマスクパターン1は、図例の
ように、矩形状の開孔2がマトリクス状に配されたもの
で、各開孔2の大きさが例えば40μm×40μm程度
であり、その配列ピッチも40μm程度であるものとす
る。そして、その状態で第一有機発光層14を真空蒸着
によって成膜すると、そのマスクパターン1を除去した
後には、格子状に対応して規則的に並ぶようにパターン
配置された第一有機発光層14が、陽極12上に形成さ
れることになる。
【0020】第一有機発光層14の形成後は、その第一
有機発光層14の場合とは異なり、マスクパターン1を
介することなく、その第一有機発光層14上を覆うよう
に、第二有機発光層15を真空蒸着によって成膜する。
このときに成膜する第二有機発光層15の膜厚は、第一
有機発光層14の膜厚以上であるものとする。勿論、図
例とは異なり、双方の膜厚が同一であってもよい。そし
て、第二有機発光層15の形成後、その第二有機発光層
15上に陰極13を形成すると、図1に示すような構成
の有機EL素子10が完成するのである。なお、有機発
光層への酸素や水分等を遮断するために、必要に応じて
保護膜の形成や封止等を行ってもよい。
【0021】続いて、以上のようにして構成された有機
EL素子10における処理動作について、図1を参照し
ながら説明する。この有機EL素子10では、陽極12
および陰極13との間に直流電圧を印加することによ
り、正孔が陽極12から第一有機発光層14内および第
二有機発光層15のそれぞれに注入される。一方、電子
も陰極13から第一有機発光層14および第二有機発光
層15のそれぞれに注入される。
【0022】このとき、第二有機発光層15のほうが厚
膜なので、第一有機発光層14には、電子が第二有機発
光層15を経て注入される。したがって、第二有機発光
層15は、電子輸送性を有した発光材料を利用して形成
されているものとする。これに対して、正孔輸送性につ
いては、第一有機発光層14および第二有機発光層15
のそれぞれが陽極12に面しているため、両有機発光層
14,15のいずれも有していなくても構わない。な
お、第一有機発光層14と第二有機発光層15が略同一
の膜厚に形成されている場合であれば、いずれも陽極1
2と陰極13の両方に面することになるので、双方が正
孔と電子の両輸送性を有していなくてもよい。勿論、第
一有機発光層14および第二有機発光層15は、膜厚に
拘わらずに、正孔と電子の両輸送性を有していてもよい
ことは言うまでもない。
【0023】第一有機発光層14および第二有機発光層
15のそれぞれに正孔および電子が注入されると、第一
有機発光層14および第二有機発光層15では、その注
入された正負のキャリアによって蛍光分子が励起状態と
なり、この励起分子の緩和過程で発光が得られる。そし
て、その発光は、第一有機発光層14および第二有機発
光層15のそれぞれから、透明電極である陽極12と光
透過性を有した基板11を経て、外部へ出射されること
になる。このときに出射される光は、第一有機発光層1
4および第二有機発光層15が微細パターンに対応して
配置されていることから、それぞれが互いに異なる色で
あっても、巨視的にみれば加法混色によって白色に見え
ることになる。
【0024】つまり、以上に説明した有機EL素子10
では、白色発光を第一有機発光層14および第二有機発
光層15のパターン化による加法混色によって得ている
ため、各有機発光層14,15は、それぞれが一つの色
に対応していればよく、二色以上の発光材料が混在した
ものである必要はない。したがって、従来のように一つ
の有機層内に二色以上の発光材料を混在させた場合とは
異なり、第一有機発光層14および第二有機発光層15
における発光材料の濃度を一定に保ったり、その均一性
を保つことが容易である。また、複数の発光材料の共蒸
着も不要であることから、真空室内の汚染等に対する危
惧も解消し得る。これらのことから、本実施形態で説明
した有機EL素子10は、良好な白色発光を実現しつ
つ、生産性を高く維持することができ、量産性を高める
ことが実現可能となる。
【0025】さらには、第一有機発光層14および第二
有機発光層15がパターン化によって平面的に並列配置
されているので、従来のように各有機層が階層的に積み
重ねられた場合とは異なり、必ずしも各有機発光層1
4,15を構成する発光材料の全てが正孔と電子との両
輸送性を有している必要はない。したがって、本実施形
態の有機EL素子10は、各有機発光層14,15を構
成する発光材料に対する制約が従来よりも緩和され、こ
の点からも量産に好適なものになったと言える。
【0026】また、本実施形態の有機EL素子10で
は、パターン化された第一有機発光層14および第二有
機発光層15からの発光色が互いに補色関係にあり、こ
れらの加法混色によって白色光を得るようにしている
が、そのパターン化が規則的なものであり、さらに詳し
くは格子状に対応したものであるため、非常に良好な白
色発光を実現することができる。すなわち、パターン化
が規則的であるため、有機EL素子10の発光面の全域
にわたって均一な白色光を得ることができる。また、格
子状に対応した場合には、特に人間の視覚に加法混色を
生じさせ易くなるため、濃度のバラツキ等が生じない良
好な白色発光を実現するのに好適であると言える。
【0027】なお、ここで説明した各部の具体的態様に
ついては、本発明の一具体例を示したものに過ぎず、本
発明が当該具体例に限定されるものでないことは言うま
でもない。
【0028】例えば、第一有機発光層14および第二有
機発光層15のパターン配置は、規則的な格子状に限定
されるものではなく、各有機発光層14,15からの発
光が加法混色を生じ得れば、他のパターン配置(例えば
ストライプ状)であっても構わない。
【0029】また、有機発光層の数は二つに限定される
ものではなく、三つ以上とすることも考えられる。図3
は、第一実施形態における他の概略構成例を示す模式図
である。図例では、例えばR、G、Bの各色光を発する
第一有機発光層16、第二有機発光層17および第三有
機発光層18を用いた場合を示している。この場合は、
マスクパターンを介して第一有機発光層16を成膜した
後、そのマスクパターンの位置を移動させ、または他の
マスクパターンを用いて第二有機発光層17を成膜し、
その後にマスクパターンが無い状態で第三有機発光層1
8を成膜すればよい。このように、三つ以上の有機発光
層がパターン配置されていても、それぞれの発光色が互
いに補色関係にあれば、加法混色によって白色光が得ら
れるようになる。
【0030】また、加法混色によって得る光は、白色光
に限定されるものではない。すなわち、各有機発光層に
よる発光色の組み合わせを変更すれば、他の所定色への
応用も実現可能となる。
【0031】また、ここでは、各有機発光層を真空蒸着
によって成膜して形成するとともに、マスクパターンを
用いて有機発光層のパターン化を行う場合を例に挙げた
が、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
ポリマーを溶媒に溶かして塗布することで有機発光層を
形成する場合であれば、周知のインクジェット印刷技術
やエッチング技術を利用したパターニング成膜を行うこ
とで、所望する箇所にのみ有機発光層を形成し、これに
より有機発光層のパターン配置(パターン化)を実現す
ることが考えられる。
【0032】また、各有機発光層が発する光は、基板側
(下面側)ではなく、その反対側(上面側)に出射する
ようにしてもよい。すなわち、光透過性の基板を用いな
い場合、あるいは基板上の陽極が光透過性を有していな
い場合であっても、上部側の陰極を透明とすることで、
白色の面発光を得ることが可能となる。このことから、
本発明は、いわゆるTAC(Top emission Adaptive Cu
rrent drive)技術を用いた上面発光型(Top emission
構造)の有機EL素子にも適用することが可能であると
言える。
【0033】〔第二の実施の形態〕次に、本発明に係る
有機EL素子の第二実施形態について説明する。ただ
し、ここでは、上述した第一実施形態との相違点につい
てのみ説明する。図4は、本発明に係る有機EL素子の
第二実施形態における概略構成例を示す模式図である。
図中において、第一実施形態の場合と同一の構成要素に
ついては、同一の符号を与えている。
【0034】図例のように、本実施形態で説明する有機
EL素子20は、陽極12および陰極13に挟持される
有機層として、第一有機発光層21および第二有機発光
層22に加えて、正孔輸送層23および電子輸送層24
を備えている点で、第一実施形態の場合と相違する。
【0035】正孔輸送層23は、陽極12からの正孔の
注入効率向上により第一有機発光層21および第二有機
発光層22での発光の効率向上を図るためのもので、具
体的には芳香族アミン誘導体やピラゾリン誘導体等とい
った公知の正孔輸送材料によって形成することが考えら
れる。電子輸送層24は、陰極13からの電子の注入効
率向上により第一有機発光層21および第二有機発光層
22での発光の効率向上を図るためのもので、具体的に
は金属錯体化合物、オキサジアゾール誘導体、シロール
誘導体、フェナントロリン誘導体等といった公知の電子
輸送材料によって形成することが考えられる。
【0036】また、この有機EL素子20では、第二有
機発光層22がパターン配置されているのに対応して電
子輸送層24もパターン化されているが、第一有機発光
層21についてはパターン化されておらず、全面に均一
な膜厚で形成されている点で、第一実施形態の場合と相
違する。つまり、第一有機発光層21および第二有機発
光層22のうちの一方のみが、同一面上にパターン配置
されている。
【0037】ここで、このように構成された有機EL素
子20を製造する際の手順について説明する。この有機
EL素子20を製造する際には、先ず、基板11上に陽
極12を形成し、必要に応じて絶縁層等を形成した後
に、その上面に正孔輸送層23を成膜し、さらに第一有
機発光層21を成膜する。このとき、第一有機発光層2
1については、第一実施形態の場合とは異なり、マスク
パターンを介さず全面に一様な膜厚で均一に成膜する。
【0038】そして、第一有機発光層21の成膜後は、
その上面を第一実施形態の場合と同様のマスクパターン
1で覆い(図2参照)、そのマスクパターン1を介して
例えば真空蒸着によって第二有機発光層22を成膜す
る。これにより、マスクパターン1を除去した後には、
格子状に対応して規則的に並ぶようにパターン配置され
た第二有機発光層22が、第一有機発光層21上に形成
されることになる。
【0039】その後は、マスクパターン1を介すること
なく、第二有機発光層22上を覆うように、電子輸送層
24を成膜する。このときに成膜する電子輸送層24の
膜厚は、第二有機発光層22の膜厚以上であるものとす
る。勿論、図例とは異なり、双方の膜厚が同一であって
もよい。そして、電子輸送層24の形成後、その電子輸
送層24上に陰極13を形成すると、図例のような構成
の有機EL素子20が完成するのである。
【0040】続いて、以上のようにして構成された有機
EL素子20における処理動作について説明する。この
有機EL素子20では、陽極12および陰極13との間
に直流電圧を印加することにより、正孔が陽極12から
正孔輸送層23を経て第一有機発光層21に注入され
る。さらには、その第一有機発光層21を経て第二有機
発光層22内にも注入される。一方、電子も陰極13か
ら電子輸送層24を経て第一有機発光層21および第二
有機発光層22のそれぞれに注入される。
【0041】このとき、第二有機発光層22には第一有
機発光層21を経て正孔が注入されるので、第一有機発
光層21は、正孔輸送性を有した発光材料を利用して形
成されているものとする。これに対して、第二有機発光
層22は、電子輸送層24が第一有機発光層21および
第二有機発光層22のいずれにも面しているため、電子
輸送性を有していなくても構わない。ただし、電子輸送
性を有していてもよいことは言うまでもない。
【0042】第一有機発光層21および第二有機発光層
22のそれぞれに正孔および電子が注入されると、第一
有機発光層21および第二有機発光層22では、その注
入された正負のキャリアによって蛍光分子が励起状態と
なり、この励起分子の緩和過程で発光が得られる。そし
て、その発光は、第一有機発光層21および第二有機発
光層22のそれぞれから、透明電極である陽極12と光
透過性を有した基板11を経て、外部へ出射されること
になる。
【0043】このときに出射される光は、第一有機発光
層21および第二有機発光層22が重なっている箇所で
はこれらによる混合色となり、またそれ以外の箇所では
第一有機発光層21による発光色となるが、第二有機発
光層22が微細パターンに対応して配置されていること
から、当該混合色と当該発光色が互いに異なる色であっ
ても、巨視的にみれば加法混色が生じることになる。し
たがって、当該混合色と当該発光色が補色関係にあれ
ば、第一有機発光層21および第二有機発光層22から
出射される光は、白色に見えることになる。
【0044】つまり、以上に説明した有機EL素子20
においても、白色発光を第二有機発光層22のパターン
化による加法混色によって得ているため、第一実施形態
で説明した場合と全く同様に、良好な白色発光を実現し
つつ、量産性を高めることが実現可能となる。
【0045】その上、本実施形態で説明した有機EL素
子20では、陽極12と陰極13との間に、正孔輸送材
料からなる正孔輸送層23と電子輸送材料からなる電子
輸送層24とを備えている。したがって、この有機EL
素子20では、正孔および電子の注入効率が向上し、結
果として第一有機発光層21および第二有機発光層22
での発光効率の向上、すなわち輝度の向上や消費電力を
低下等を実現することができる。なお、正孔輸送層23
および電子輸送層24は、必ずしも双方が設けられてい
る必要はなく、いずれか一方のみが設けられていれば、
発光効率の向上を図ることが可能である。
【0046】ところで、本実施形態の有機EL素子20
においても、有機発光層の数は二つに限定されるもので
はなく、三つ以上とすることも考えられる。図5は、第
二実施形態における他の概略構成例を示す模式図であ
る。図例では、第一有機発光層25、第二有機発光層2
6および第三有機発光層27といった三つの有機発光層
を用いた場合を示している。この場合は、マスクパター
ンを介さずに正孔輸送層23および第一有機発光層25
を均一に成膜した後、その上面にマスクパターンを介し
て第二有機発光層26を成膜し、さらにマスクパターン
の位置を移動させ、または他のマスクパターンを用いて
第三有機発光層27を成膜し、その後にマスクパターン
が無い状態で電子輸送層24を成膜すればよい。このよ
うに、三つ以上の有機発光層を用い、そのうちの二つが
パターン配置されていても、加法混色によって白色光を
得ることが可能である。
【0047】また、ここでは、第一有機発光層21,2
5については均一に成膜し、その他の有機発光層(第二
有機発光層22,26、第三有機発光層27)および電
子輸送層24に対してパターン化を行った例を示した
が、例えば第一実施形態で説明したように全ての有機発
光層についてパターン配置を行い、その上に電子輸送層
24を均一に成膜するようにしてもよく、その場合であ
っても良好な白色発光を実現しつつ量産性の向上を図る
ことが可能である。
【0048】つまり、ここで説明した各部の具体的態様
についても、第一実施形態の場合と同様に、本発明の一
具体例を示したものに過ぎず、本発明が当該具体例に限
定されることを表すものではない。
【0049】〔第三の実施の形態〕次に、本発明に係る
有機EL素子の第三実施形態について説明する。ただ
し、ここでも、上述した第一実施形態または第二実施形
態との相違点についてのみ説明する。図6は、本発明に
係る有機EL素子の第三実施形態における概略構成例を
示す模式図である。図中において、第一実施形態または
第二実施形態の場合と同一の構成要素については、同一
の符号を与えている。
【0050】図例のように、本実施形態で説明する有機
EL素子30は、ホールブロック層31を備えている点
で、第一実施形態および第二実施形態の場合と大きく異
なる。ホールブロック層31は、光を遮る絶縁体からな
るもので、具体的にはバソクプロイン、バソフェナント
ロリン、2−(4−ビフェニル)−5−(パラ−ターシ
ャル−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾー
ル、または3−(4'−ターシャル−ブチルフェニル)
−4−フェニル−5−(4"−ビフェニル)−1,2,4
−トリアゾール等によって形成することが考えられる。
【0051】また、ホールブロック層31は、陽極12
および陰極13に挟持された第一有機発光層32および
第二有機発光層33の間に介在しているとともに、第一
実施形態における第一有機発光層14と同様にパターン
配置されている。そして、このホールブロック層31の
パターン配置によって、第二有機発光層33も、微細パ
ターンに対応するように(例えば、格子を形成する矩形
を埋めるように)配置されることになる。
【0052】ここで、このように構成された有機EL素
子30を製造する際の手順について説明する。この有機
EL素子30を製造する際には、先ず、基板11上に陽
極12を形成し、必要に応じて絶縁層等を形成した後
に、その上面に第一有機発光層32を成膜する。このと
き、第一有機発光層32については、第一実施形態の場
合とは異なり、マスクパターンを介さず全面に一様な膜
厚で成膜する。
【0053】そして、第一有機発光層32の成膜後は、
その上面を第一実施形態の場合と同様のマスクパターン
1で覆い(図2参照)、そのマスクパターン1を介して
例えば真空蒸着によってホールブロック層31を成膜す
る。これにより、マスクパターン1を除去した後には、
格子状に対応して規則的に並ぶようにパターン配置され
たホールブロック層31が、第一有機発光層32上に形
成されることになる。
【0054】その後は、第一実施形態の場合と同様に、
マスクパターン1を介することなく、そのホールブロッ
ク層31上を覆うように、第二有機発光層33を成膜す
る。このときに成膜する第二有機発光層33の膜厚は、
ホールブロック層31の膜厚以上であるものとする。勿
論、図例とは異なり、双方の膜厚が同一であってもよ
い。そして、第二有機発光層33の形成後、その第二有
機発光層33上に陰極13を形成すると、図4に示すよ
うな構成の有機EL素子30が完成するのである。
【0055】続いて、以上のようにして構成された有機
EL素子30における処理動作について説明する。この
有機EL素子30では、陽極12および陰極13との間
に直流電圧を印加することにより、正孔が陽極12から
第一有機発光層32内および第二有機発光層33のそれ
ぞれに注入される。一方、電子も陰極13から第一有機
発光層32および第二有機発光層33のそれぞれに注入
される。
【0056】第一有機発光層32および第二有機発光層
33のそれぞれに正孔および電子が注入されると、第一
有機発光層32および第二有機発光層33では、その注
入された正負のキャリアによって蛍光分子が励起状態と
なり、この励起分子の緩和過程で発光が得られる。そし
て、その発光は、第一有機発光層32および第二有機発
光層33のそれぞれから、透明電極である陽極12と光
透過性を有した基板11を経て、外部へ出射されること
になる。
【0057】このときに出射される光は、ホールブロッ
ク層31が存在していない箇所では、第一有機発光層3
2および第二有機発光層33が重なっているため、これ
らによる混合色となる。一方、それ以外の箇所、すなわ
ちホールブロック層31が位置している箇所では、第二
有機発光層33からの光がホールブロック層31によっ
て遮られるため、第一有機発光層32および第二有機発
光層33による混合色とはならずに、第一有機発光層3
2による発光色となる。ところが、ホールブロック層3
1は微細パターンに対応して配置されていることから、
当該混合色と当該発光色が互いに異なる色であっても、
巨視的にみれば加法混色が生じる。したがって、当該混
合色と当該発光色が補色関係にあれば、第一有機発光層
32および第二有機発光層33から出射される光は、白
色に見えることになる。
【0058】つまり、以上に説明した有機EL素子30
においても、白色発光をホールブロック層31および第
二有機発光層33のパターン化による加法混色によって
得ているため、第一実施形態または第二実施形態で説明
した場合と全く同様に、良好な白色発光を実現しつつ、
量産性を高めることが実現可能となる。
【0059】なお、ここで説明した各部の具体的態様に
ついても、第一実施形態または第二実施形態の場合と同
様に、本発明の一具体例を示したものに過ぎず、本発明
が当該具体例に限定されることを表すものではない。図
7は、第三実施形態における他の概略構成例を示す模式
図である。図例では、第二実施形態の場合と同様に、正
孔輸送層34および電子輸送層35を設けた場合を示し
ている。このようにすれば、正孔および電子の注入効率
が向上し、結果として第一有機発光層32および第二有
機発光層33での発光効率を向上させることができる。
【0060】
【実施例】以上、本発明の種々の実施の形態について説
明したが、次に、本発明の具体的な実施例について詳細
に説明する。
【0061】図8は本実施例で説明する有機EL素子の
概略構成例を示す模式図、図9はその有機EL素子の電
流密度−印加電圧特性の説明図、図10はその有機EL
素子の発光輝度−電流密度特性の説明図、図11はその
有機EL素子の視感効率−電流密度特性の説明図、図1
2はその有機EL素子における発光スペクトルの説明
図、図13はそのときのCIE色度座標を示す説明図で
ある。
【0062】ここでは、図8に示すような構成の有機E
L素子40を製造した。すなわち、先ず、例えば25m
m×25mmの透明ガラスからなる基板41を用意し、
その基板41上に例えば2mm幅でパターニングされた
インジウム錫酸化物(ITO)膜からなる陽極42を形
成する。そして、有機溶媒、純水、オゾンクリーナー等
を用いて洗浄した後に、真空に排気した蒸着装置内等に
おいて、陽極42上に重ねて、N,N’−ビス(3−メ
チルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(T
PD)からなる正孔輸送層43と、ルブレン(Rubren
e)からなる第一有機発光層44と、4,4’−ビス
(2,2−ジフェニルビニル)−1,1’−ビフェニル
(DPVBi)からなる第二有機発光層45と、バソク
プロイン(BCP)からなる電子輸送層46と、フッ化
リチウム(LiF)からなる電子注入層47と、アルミ
ニウム(Al)からなる陰極48とを、それぞれ順次成
膜する。ただし、第一有機発光層44を成膜する際に
は、例えば400メッシュで、かつ、オープニングエリ
ア(開孔領域)が34%の金属マスクを介して当該成膜
を行う。これによって、図8に示す膜構成の有機EL素
子40が得られる。この有機EL素子40の膜構成は、
上述の第二実施形態で説明したものに該当する。
【0063】このようにして得た有機EL素子40につ
いて、電流密度−印加電圧特性および発光輝度−電流密
度特性を測定したところ、図9および図10に示すよう
に、電圧3.6V程度から発光が始まり、約9.8Vで
最大輝度に達し、その最大輝度は10000cd/m2
を超えることが分かった。また、視感効率−電流密度特
性を測定したところ、図11に示すように、最大視感効
率が2.41m/W程度であることが分かった。
【0064】さらに、発光スペクトルについては、図1
2に示すように、発光極大波長が480nmと553n
mであることが分かった。これらは、それぞれ、第一有
機発光層44における発光色および第二有機発光層45
における発光色に対応したものであり、具体的には青色
光および黄色光に対応したものである。したがって、こ
れらの発光スペクトルは、巨視的にみれば加法混色によ
って白色に見えることになる。
【0065】この白色光のCIE(国際照明委員会)色
度座標上での値は、図13中における「○」印で示すよ
うに、(x,y)=(0.25,0.33)となり、理
想的な白色の座標値(図中における「×」印参照)と比
べて、大きな相違が無いことが分かった。つまり、本実
施例における有機EL素子40によれば、良好な白色発
光を実現可能であることが検証できた。
【0066】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る有
機EL素子およびその製造方法によれば、パターン配置
(パターン化)された有機発光層からの発光の加法混色
によって所定色を得ているので、当該所定色(例えば白
色)の発光を、従来にはない構成で、かつ、良好な得る
ことができる。しかも、従来にはない構成のため、材料
や製造プロセスに対する制約が緩和され、量産性にも非
常に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有機EL素子の第一実施形態にお
ける概略構成例を示す模式図である。
【図2】本発明に係る有機EL素子を形成する際に用い
るマスクパターンの一具体例を示す模式図である。
【図3】本発明の第一実施形態における他の概略構成例
を示す模式図である。
【図4】本発明に係る有機EL素子の第二実施形態にお
ける概略構成例を示す模式図である。
【図5】本発明の第二実施形態における他の概略構成例
を示す模式図である。
【図6】本発明に係る有機EL素子の第三実施形態にお
ける概略構成例を示す模式図である。
【図7】本発明の第三実施形態における他の概略構成例
を示す模式図である。
【図8】本発明の実施例で説明する有機EL素子の概略
構成例を示す模式図である。
【図9】図8の有機EL素子における電流密度−印加電
圧特性の一具体例を示す説明図である。
【図10】図8の有機EL素子における発光輝度−電流
密度特性の一具体例を示す説明図である。
【図11】図8の有機EL素子における視感効率−電流
密度特性の一具体例を示す説明図である。
【図12】図8の有機EL素子における発光スペクトル
の一具体例を示す説明図である。
【図13】図8の有機EL素子にて得られる光のCIE
色度座標を示す説明図である。
【符号の説明】
10,20,30,40…有機EL素子、11,41…
基板、12,42…陽極、13,48…陰極、14,1
6,21,25,32,44…第一有機発光層、15,
17,22,26,33,45…第二有機発光層、1
8,27…第三有機発光層、23,34,43…正孔輸
送層、24,35,46…電子輸送層、31…ホールブ
ロック層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極および陰極に挟持された複数の有機
    発光層を備えるとともに、 前記複数の有機発光層のうちの少なくとも一つは同一面
    上にパターン配置されており、 前記パターン配置によって各有機発光層からの発光が加
    法混色を生じるように構成されたことを特徴とする有機
    電界発光素子。
  2. 【請求項2】 前記複数の有機発光層におけるそれぞれ
    の発光色が互いに補色関係にあり、前記加法混色によっ
    て白色光が得られるように構成されたことを特徴とする
    請求項1記載の有機電界発光素子。
  3. 【請求項3】 前記パターン配置が規則的であることを
    特徴とする請求項1記載の有機電界発光素子。
  4. 【請求項4】 前記パターン配置が格子状に対応したも
    のであることを特徴とする請求項3記載の有機電界発光
    素子。
  5. 【請求項5】 前記陽極と前記陰極との間に、正孔輸送
    材料からなる層と電子輸送材料からなる層との少なくと
    も一方を備えてなることを特徴とする請求項1記載の有
    機電界発光素子。
  6. 【請求項6】 所定色の発光を行う有機電界発光素子の
    製造方法であって、 互いに異なる種類の発光材料を順に成膜して複数の有機
    発光層を形成するとともに、 そのうちの少なくとも一つの有機発光層の成膜にあたっ
    て、当該少なくとも一つの有機発光層に対し、前記複数
    の有機発光層からの発光が加法混色によって前記所定色
    となるようなパターン化を行うことを特徴とする有機電
    界発光素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記パターン化は、当該パターン化に対
    応した開孔を有するマスクを用いて行うことを特徴とす
    る請求項6記載の有機電界発光素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記パターン化は、前記少なくとも一つ
    の有機発光層のパターニング成膜によって行うことを特
    徴とする請求項6記載の有機電界発光素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記複数の有機発光層を形成するそれぞ
    れの発光材料による発光色が互いに補色関係にあり、前
    記加法混色によって得られる前記所定色が白色であるこ
    とを特徴とする請求項6記載の有機電界発光素子の製造
    方法。
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