JP2003123850A - 内部短絡セルの検出方法およびそれを用いた検出装置 - Google Patents

内部短絡セルの検出方法およびそれを用いた検出装置

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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のセルを有する電池パックに内部短絡し
たセルが含まれていることを簡便、迅速かつ確実に検出
し得る内部短絡セルの検出方法およびそれを用いた検出
装置を提供する。 【解決手段】 検出装置による内部短絡セルの検出処理
では、ステップS113、S115、S119により所
定電流を電池パックに所定の供給時間T1内に与え、ス
テップS121により、所定電流の供給後、電池パック
の開路電圧V2 が、内部短絡セルによる電気エネルギの
供給直後の短絡セル開路電圧と、正常セルによる電気エ
ネルギの供給直後の非短絡セル開路電圧と、の総和電圧
を維持可能な所定の休止時間T2(1秒以上300秒以
下)、電池パックの電極端子を開放し、ステップS12
3により電池パックの開路電圧V2 を測定し、ステップ
S125により開路電圧V2 が所定の閾値電圧VS1を超
えているか否かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のセルを有す
る電池パックに内部短絡したセルが含まれていることを
検出し得る内部短絡セルの検出方法およびそれを用いた
検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のセルを有する電池パックとして、
例えば、図8に示すような電池パック50がある。この
電池パック50は、略角柱状に形成された樹脂製のケー
シング51内に、複数のセルとして電気的に直列に接続
された20個のニッケル水素電池CL1、CL2、CL3、CL
4、CL5、CL6、CL7、CL8、CL9、CL10、CL11、CL1
2、CL13、CL14、CL15、CL16、CL17、CL18、CL19、CL20
(以下「セルCL1…CL20」という)を内蔵するもので
(図8(B) 参照)、次のように構成されている。
【0003】即ち、図8(A) に示すように、電池パック
50のケーシング51の上端側に、図示しない電池ドリ
ルや充電装置に装着する際に相手側に嵌合可能な嵌合溝
53を形成した嵌入部52がレール状に並列して設けら
れており、またこの嵌入部52の一端側に位置する部位
には上下方向に出入可能なフック54が設けられてい
る。このフック54は、ケーシング51の側面に設けら
れるレバー55と一体に成形され、図示しないコイルば
ねにより突出方向に付勢されている。
【0004】また、ケーシング51の上端側には、嵌入
部52に挟まれるように位置するところにプラス端子溝
57およびマイナス端子溝59が設けられている。そし
て、これらの端子溝の中には、図示しないプリント基板
に半田付け固定されたプラス端子およびマイナス端子が
それぞれ設けられており、ケーシング51内のセルCL1
の正極側に当該プラス端子、セルCL20の負極側に当該
マイナス端子がそれぞれ電気的に接続されている。
【0005】ところで、このような電池パック50を構
成するセルCL1…CL20は、一般に、円筒形状の格納容器
(缶)内に、電解質を挟むようにして重ね合わせられた
薄板状の正極および負極がロール状に巻回されて収容さ
れており、さらにこの正極と負極が直接接触しないよう
に両極を隔てる多孔性のセパレータが両極間に巻き込ま
れて構成されている。そのため、このセパレータが格納
容器に生じたバリ等により破損した場合には、正極と負
極とが直接接触し得るため、セル内での短絡、つまり内
部短絡を引き起こすことが知られている。
【0006】そして、このような内部短絡が生じたセル
は、本来の起電圧(例えばニッケル水素電池の場合、
1.2V)を発生させることができない。そのため、電
池パック50の組電池としてアッセンブリされる前のセ
ル単体では、正常なセルと内部短絡セルとを比較的容易
に区別することができるが、電池パック50の製造工程
においても発見できない場合や、電池パック50の製造
後に受けた外的衝撃等によって内部短絡セルが出現する
場合もある。
【0007】通常、このような内部短絡セルが含まれた
電池パック50は、満充電まで充電しても、内部短絡セ
ルを含んでいる分、定格公称電圧を発生させることがで
きないため、電池ドリル等に十分な電力を供給すること
ができないという不具合を招く。そのため、電池パック
50の出荷検査等においては、所定深度に充電後の電池
パック50を数時間〜数日間放置し、電池パック50の
電極端子を開放状態にしたときの開路電圧を、充電直後
と放置期間経過後とにおいて測定することにより、当該
電圧値の変動量から、電池パック50に内部短絡セルが
含まれているか否かを判定していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電池パック50の出荷検査等では、内部短絡セルが
含まれている可能性があるか否かの傾向を知ることはで
きても、以下の理由から、内部短絡セルの混入を確実に
判定することはできないという問題がある。即ち、電池
パック50を構成するセルCL1…CL20のなかには、セル
の製造時から電池パック50の組立までの期間が長かっ
たり、また電池パック50の完成から出荷までの期間が
長かったりして、長期間未使用の状態が続いたことによ
り、例えば、1.2Vのセル(正常セル)、0.6Vの
セル(不活性セル)、0Vのセル(内部短絡セル)のよ
うに、各セルごとに発生電圧にバラツキが生じる場合が
ある。このような場合、電池パック50全体では22.
8V(公称電圧の24Vよりも1.2V低下)を発生す
るものであっても、電池パック50内に0.6Vの不活
性セルが2個含まれているものと、電池パック50内に
0Vの内部短絡セルが1個含まれているものと、の区別
を行うことができない。
【0009】つまり、電圧が1.2V低下した原因が、
不活性セルを2本含むことによるものか、あるいは内部
短絡セル1本を含むことによるものか、の区別ができな
い。ここで、不活性セルとは、本来、正常セルであった
ものが、長期間使用されない状態が続いたため、不活性
状態に移行し発生電圧が低下したもののことをいい、充
放電の繰り返しにより正常セルに移行し得るものであ
る。
【0010】したがって、上述したような出荷検査等に
よると、内部短絡セルが含まれていない電池パック50
であっても、不活性セルが含まれている場合には、「内
部短絡セルを含んでいる」かのように判定され得ること
から、内部短絡セルの混入を確実に判定することはでき
ないという問題がある。また、このような電池パック5
0の出荷検査は、検査に要する期間が数時間〜数日間に
及ぶため、検査効率が極めて悪く、コストの上昇にも繋
がるという問題がある。
【0011】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、複数の
セルを有する電池パックに内部短絡したセルが含まれて
いることを簡便、迅速かつ確実に検出し得る内部短絡セ
ルの検出方法およびそれを用いた検出装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記目的を達成するため、請求項1の内部短絡セルの検
出方法では、複数のセルを有する電池パックに内部短絡
したセルが含まれていることを検出し得る内部短絡セル
の検出方法であって、前記電池パックの定格容量の0.
01%以上1%以下に相当する電気エネルギを前記電池
パックに与える第1ステップと、前記第1ステップによ
る前記電気エネルギの供給後、1秒以上300秒以下の
時間、前記電極端子を開放する第2ステップと、前記第
2ステップによる前記電極端子の開放期間後、前記電池
パックの開路電圧を測定する第3ステップと、前記第3
ステップによる測定開路電圧が所定の閾値電圧を超えて
いるか否かを判定する第4ステップと、を含むことを技
術的特徴とする。
【0013】ここで、「開路電圧」とは、電池パックの
電極端子を開放状態にしたときの当該電極端子間の電圧
のことをいう(以下、請求項2〜6において同じ)。
【0014】請求項1の発明では、第1ステップにより
電池パックの定格容量の0.01%以上1%以下に相当
する電気エネルギを電池パックに与え、第2ステップに
より、第1ステップによる電気エネルギの供給後、1秒
以上300秒以下の時間、電極端子を開放する。そし
て、第3ステップにより、第2ステップによる電極端子
の開放期間後、電池パックの開路電圧を測定し、第4ス
テップにより、第3ステップによる測定開路電圧が所定
の閾値電圧を超えているか否かを判定する。これによ
り、電池パックの定格容量の0.01%以上1%以下に
相当する電気エネルギを与えることにより、不活性セル
であっても正常セルと同様、所定電圧を超えた開路電圧
を発生し得るので、「当該所定電圧に総セル数を乗じた
電圧」を所定の閾値電圧に設定すれば、第3ステップに
よる測定開路電圧が所定の閾値電圧を超えている場合に
は、当該測定開路電圧は「内部短絡したセル以外のセル
による非短絡セル開路電圧」からなること、つまり内部
短絡セルを含まないことを判定することができ、また第
3ステップによる測定開路電圧が所定の閾値電圧を超え
ていない場合には、当該測定開路電圧は「内部短絡した
セル以外のセルによる非短絡セル開路電圧」に加えて
「内部短絡したセルによる短絡セル開路電圧」を含んで
いること、つまり内部短絡セルを含むことを判定するこ
とができる。したがって、複数のセルを有する電池パッ
クに内部短絡したセルが含まれていることを簡便、迅速
かつ確実に検出し得る効果がある。
【0015】また、請求項2の内部短絡セルの検出方法
では、請求項1において、前記第1ステップの前に、前
記電池パックの開路電圧を測定する初期電圧測定ステッ
プを含み、前記初期電圧測定ステップにより測定された
初期開路電圧に基づいて前記所定の閾値電圧を設定する
ことを技術的特徴とする。
【0016】請求項2の発明では、初期電圧測定ステッ
プにより、第1ステップの前に、電池パックの開路電圧
を測定し、この初期電圧測定ステップにより測定された
初期開路電圧に基づいて所定の閾値電圧を設定する。こ
れにより、当該初期開路電圧に基づいて所定の閾値電圧
を設定することができるので、電池パックの初期状態に
応じて第4ステップによる判定をすることができる。し
たがって、複数のセルを有する電池パックに内部短絡し
たセルが含まれていることを簡便、迅速かつより確実に
検出し得る効果がある。
【0017】さらに、請求項3の内部短絡セルの検出方
法では、請求項2において、前記所定の閾値電圧は、前
記初期電圧測定ステップにより測定された前記初期開路
電圧が増加すると、減少するように設定される部分を含
むことを技術的特徴とする。
【0018】請求項3の発明では、所定の閾値電圧は、
初期電圧測定ステップにより測定された初期開路電圧が
増加すると、減少するように設定される部分を含む。こ
れにより、初期開路電圧が高い部分では、初期開路電圧
が低い部分よりも所定の閾値電圧が低く設定されるの
で、初期開路電圧が高いほど第3ステップによる測定開
路電圧が低くなるという開路電圧特性および統計的傾向
に則した所定の閾値電圧を設定することができる。した
がって、初期開路電圧が高いセルを含んでいても、複数
のセルを有する電池パックに内部短絡したセルが含まれ
ていることを簡便、迅速かつ確実に検出し得る効果があ
る。
【0019】さらにまた、請求項4の内部短絡セルの検
出方法では、請求項1〜3のいずれか一項において、前
記第4ステップの後に、前記電池パックの定格容量の
0.04%以上4%以下に相当する電気エネルギを前記
電池パックに与える第5ステップと、前記第5ステップ
による前記電気エネルギの供給後、1秒以上1200秒
以下の時間、前記電極端子を開放する第6ステップと、
前記第6ステップによる前記電極端子の開放期間後、前
記電池パックの開路電圧を測定する第7ステップと、前
記第7ステップによる測定開路電圧が所定の閾値電圧を
超えているか否かを判定する第8ステップと、を含むこ
とを技術的特徴とする。
【0020】請求項4の発明では、第4ステップの後
に、第5ステップにより電池パックの定格容量の0.0
4%以上4%以下に相当する電気エネルギを電池パック
に与え、第6ステップにより、第5ステップによる電気
エネルギの供給後、1秒以上1200秒以下の時間、電
極端子を開放する。そして、第7ステップにより、第6
ステップによる電極端子の開放期間後、電池パックの開
路電圧を測定し、第8ステップにより、第7ステップに
よる測定開路電圧が所定の閾値電圧を超えているか否か
を判定する。これにより、第4ステップの後にさらに、
第7ステップによる測定開路電圧が所定の閾値電圧を超
えている場合には、当該測定開路電圧は「内部短絡した
セル以外のセルによる非短絡セル開路電圧」からなるこ
と、つまり内部短絡セルを含まないことを判定すること
ができ、また第7ステップによる測定開路電圧が所定の
閾値電圧を超えていない場合には、当該測定開路電圧は
「内部短絡したセル以外のセルによる非短絡セル開路電
圧」に加えて「内部短絡したセルによる短絡セル開路電
圧」を含んでいること、つまり内部短絡セルを含むこと
を判定することができる。したがって、複数のセルを有
する電池パックに内部短絡したセルが含まれていること
を簡便、迅速かつ確実にしかも高精度に検出し得る効果
がある。
【0021】また、請求項5の内部短絡セルの検出方法
では、請求項1〜4のいずれか一項において、前記所定
の閾値電圧は、前記測定開路電圧の増減方向に異なる2
以上の値に設定されていることを技術的特徴とする。
【0022】請求項5の発明では、所定の閾値電圧は、
測定開路電圧の増減方向に異なる2以上の値に設定され
ている。これにより、第4ステップまたは第8ステップ
による判定結果を3段階以上に分けることができるの
で、より詳細な検出結果を得ることができる。したがっ
て、複数のセルを有する電池パックに内部短絡したセル
が含まれていることを簡便、迅速かつ確実に高精度に検
出し得る効果がある。
【0023】上記目的を達成するため、請求項6の内部
短絡セルの検出装置では、複数のセルを有する電池パッ
クに内部短絡したセルが含まれていることを検出し得る
内部短絡セルの検出装置であって、前記電池パックの定
格容量の0.01%以上1%以下に相当する電気エネル
ギを前記電池パックに与える電気エネルギ供給手段と、
前記電気エネルギ供給手段による前記電気エネルギの供
給後、1秒以上300秒以下の時間、前記電極端子を開
放する電極端子開放手段と、前記電極端子開放手段によ
る前記電極端子の開放期間後、前記電池パックの開路電
圧を測定する開路電圧測定手段と、前記開路電圧測定手
段による測定開路電圧が所定の閾値電圧を超えているか
否かを判定する判定手段と、を備えることを技術的特徴
とする。
【0024】請求項6の発明では、電気エネルギ供給手
段により、電池パックの定格容量の0.01%以上1%
以下に相当する電気エネルギを電池パックに与え、電極
端子開放手段により、電気エネルギ供給手段による電気
エネルギの供給後、1秒以上300秒以下の時間、電極
端子を開放する。そして、開路電圧測定手段により、電
極端子開放手段による電極端子の開放期間後、電池パッ
クの開路電圧を測定し、判定手段により、開路電圧測定
手段による測定開路電圧が所定の閾値電圧を超えている
か否かを判定する。これにより、電池パックの定格容量
の0.01%以上1%以下に相当する電気エネルギを与
えることにより、不活性セルであっても正常セルと同
様、所定電圧を超えた開路電圧を発生し得るので、「当
該所定電圧に総セル数を乗じた電圧」を所定の閾値電圧
に設定すれば、開路電圧測定手段による測定開路電圧が
所定の閾値電圧を超えている場合には、当該測定開路電
圧は「内部短絡したセル以外のセルによる非短絡セル開
路電圧」からなること、つまり内部短絡セルを含まない
ことを判定することができ、また開路電圧測定手段によ
る測定開路電圧が所定の閾値電圧を超えていない場合に
は、当該測定開路電圧は「内部短絡したセル以外のセル
による非短絡セル開路電圧」に加えて「内部短絡したセ
ルによる短絡セル開路電圧」を含んでいること、つまり
内部短絡セルを含むことを判定することができる。した
がって、複数のセルを有する電池パックに内部短絡した
セルが含まれていることを簡便、迅速かつ確実に検出し
得る効果がある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内部短絡セルの検
出方法およびそれを用いた検出装置の実施形態について
図を参照して説明する。まず、本実施形態に係る内部短
絡セルの検出装置(以下「検出装置」という)20の構
成を図2および図3に基づいて説明する。なお、図2に
は検出装置20の外観、図3には検出装置20の制御回
路ブロック、がそれぞれ示されている。
【0026】検出装置20は、前述した複数のセルCL1
…CL20を有する電池パック50に内部短絡したセルが含
まれていることを検出し得るもので、図2に示すよう
に、樹脂製の筐体21により外観を構成している。そし
て、この筐体21には、電池パック50を装着可能な嵌
合部22が形成されている。
【0027】この嵌合部22には、電池パック50の嵌
合溝53を案内可能なガイド24等が筐体21と一体に
成形されているほか、電池パック50のプラス端子t
1’、マイナス端子t2’に対応して電気的に接続可能
な入出力端子t1、t2が設けられている。これによ
り、嵌合部22に電池パック50が装着されると、電池
パック50のプラス端子t1’と検出装置20の入出力
端子t1、また電池パック50のマイナス端子t2’と
検出装置20の入出力端子t2、をそれぞれ電気的に導
通させることができる。
【0028】また、この筐体21には、後述する内部短
絡セルの検出処理による結果を、例えば発光ダイオード
の点灯によって明示するOK表示部28a、NG表示部
28bが設けられている。これにより、後述する制御回
路によって点灯制御されることで、点灯状態から検出対
象となった電池パック50に内部短絡セルが含まれてい
るか、否かを告知することができる。即ち、OK表示部
28aが点灯すれば、当該電池パック50には内部短絡
セルが含まれていないことを示し、一方、NG表示部2
8bが点灯すれば、当該電池パック50に内部短絡セル
が含まれていることを示すので、検出装置20の使用者
は、電池パック50に内部短絡セルが含まれているか否
かを、一見して判断することができる。
【0029】図3に示すように、検出装置20の制御回
路は、主に、電源回路31、供給電流制御部32、制御
部33、記憶部34、開路電圧測定部35、スイッチ3
6等から構成されている。電源回路31は、電池パック
50に所定の電気エネルギを供給し得るもので、スイッ
チ36を介してプラス側の入出力端子t1に接続され、
またアース回路を介してマイナス側の入出力端子t2に
接続されている。この電源回路31による電気エネルギ
は、次述する供給電流制御部32により制御され、スイ
ッチ36により電源回路31と入出力端子t1とが接続
されているときに電池パック50に供給される。
【0030】供給電流制御部32は、電源回路31によ
り供給される電気エネルギ量を設定し得るもので、次述
する制御部33と電源回路31との間に介在して電源回
路31を制御するものである。例えば電池パック50の
定格容量の0.01%以上1%以下に相当する電気エネ
ルギあるいは定格容量の0.04%以上4%以下に相当
する電気エネルギを電池パック50に供給する。本実施
形態では、後述するように、2アンペアの電流を約1秒
〜5秒間供給したり、4アンペアの電流を約5秒〜30
秒間供給したりする。なお、本実施形態では「電気エネ
ルギ量」とは、電流値と時間との積により表現されるも
のとする。
【0031】制御部33は、例えばマイクロコンピュー
タからなり、後述する内部短絡セルの検出処理を実行し
得るように構成されている。即ち、制御部33は、記憶
部34に格納される所定プログラムによる内部短絡セル
の検出処理に従って、検出した電池パック50の初期開
路電圧V0 に基づいて閾値電圧VS1〜VS4を算出した
り、所定の電気エネルギの供給開始および供給停止を供
給電流制御部32に対して指示したり、また検出結果か
らOK表示部28aやNG表示部28bを点灯制御した
りする。そのため、制御部33は、供給電流制御部3
2、記憶部34、開路電圧測定部35、スイッチ36、
OK表示部28aおよびNG表示部28bにそれぞれ接
続されている。
【0032】記憶部34は、半導体メモリにより構成さ
れており、いわゆるシステムバスを介して制御部33に
接続されている。そして、内部短絡セルの検出処理を実
行し得る所定プログラム等を格納することにより、後述
する、制御部33による内部短絡セルの検出処理を可能
にしている。
【0033】開路電圧測定部35は、電池パック50の
開路電圧を測定し測定値をディジタルデータとして制御
部33に出力し得るように構成されている。即ち、A/
D変換器を内蔵する開路電圧測定部35の入力は、次述
するスイッチ36と入出力端子t1との間に接続され、
開路電圧測定部35の出力は制御部33に接続されてい
るので、スイッチ36がオフ状態のときには、電池パッ
ク50の開路電圧を測定し、測定された電圧データ(開
路電圧V0 、V1 、V2 、V3 、V4 )をA/D変換し
て制御部33に出力する。これにより、制御部33は、
測定された初期開路電圧V0 に基づいて閾値電圧VS1
S4を算出したり、開路電圧V1 、V2、V3 、V4
基づいて電池パック50に内部短絡セルが含まれている
か否かを判定することができる。
【0034】スイッチ36は、制御部33によりオンオ
フ制御され得るように構成されている。このスイッチ3
6は、その一方の端子が入出力端子t1に、他方の端子
が電源回路31に、それぞれ接続されている。これによ
り、スイッチ36がオン状態のときには、電源回路31
から電池パック50に電気エネルギを供給することがで
き、またオフ状態のときには、電源回路31と電池パッ
ク50との導通を遮断するので、前述のように電池パッ
ク50の開路電圧を開路電圧測定部35により測定する
ことができる。
【0035】OK表示部28aおよびNG表示部28b
は、図示しないドライバ回路を介して制御部33に接続
されている。これにより、制御部33による内部短絡セ
ルの検出処理によって、例えば、電池パック50には内
部短絡セルが含まれていないと判定するとOK表示部2
8aとして緑色の発光ダイオードを点灯させ、また内部
短絡セルが含まれていると判定するとNG表示部28b
として赤色の発光ダイオードを点灯させ、検出結果を使
用者に告知する。
【0036】なお、上述した、電源回路31、供給電流
制御部32および制御部33は、特許請求の範囲に記載
の「電気エネルギ供給手段」に相当し、またスイッチ3
6および制御部33は、特許請求の範囲に記載の「電極
端子開放手段」に相当し、さらに開路電圧測定部35お
よび制御部33は、特許請求の範囲に記載の「開路電圧
測定手段」に相当する。また制御部33は特許請求の範
囲に記載の「判定手段」にも相当する。
【0037】次に、検出装置20による内部短絡セルの
検出処理の流れを図1、図4〜図7に基づいて説明す
る。なお、図1には、検出装置20による内部短絡セル
の検出処理のフローチャート、図4には、検出装置20
による電圧・電流の供給パターン、図5には、良否判定
の閾値電圧、図6には、初期電圧値に対する電気エネル
ギ供給直後の開路電圧値の分布状態、図7には、検出装
置20による良否判定条件が、それぞれ示されている。
【0038】検出装置20による内部短絡セルの検出処
理は、まず電池パック50の初期開路電圧から所定の閾
値電圧を求め、電気エネルギの短時間供給・短時間放置
後の電池パック50の開路電圧が当該所定の閾値電圧よ
りも大きい場合、電池パック50には内部短絡セルが含
まれていないと判定するものである。このように電気エ
ネルギの短時間供給・短時間放置後の開路電圧に基づい
て内部短絡セルの有無を判定するのは、図6に示すニッ
ケル水素電池やニッケルカドニウム電池等による短時間
充電・短時間放置後の開路電圧特性を根拠にするもので
ある。
【0039】即ち、本願発明者らによる実験および計算
機シミュレーションにより、ニッケル水素電池やニッケ
ルカドニウム電池等の二次電池(セル単体)について、
初期開路電圧に対する電気エネルギの短時間供給後電圧
(開路電圧)の分布状態を調査した結果、図6に示すよ
うな分布傾向が確認され、さらに正常セル(不活性セル
を含む)はαの範囲に集まる一方で、内部短絡セルはβ
の範囲に集まることが判明した。また初期開路電圧が高
いセルほどセル自体の特性により電気エネルギの短時間
供給後電圧が減少することが確認され、さらに電池パッ
ク50として複数のセルを組み合わせた場合には、初期
開路電圧が高い電池パック50ほど電気エネルギの短時
間供給後電圧が統計的に減少する傾向にあることが判明
した。
【0040】したがって、例えば図6から、公称電圧
1.2Vの1セル当たり1.0V前後を「所定の電圧」
に設定すれば(図6中の一点鎖線)、αの範囲に集まる
正常セルとβの範囲に集まる内部短絡セルとを区別する
ことができる。そのため、例えば、検出装置20により
判定される電池パック50の場合、「当該所定電圧に総
セル数を乗じた電圧」、つまり1.0V×20=20V
を「所定の閾値電圧」に設定すれば、電池パック50に
内部短絡セルが含まれているか否かを簡便、迅速かつ確
実に検出することができる。
【0041】また以下説明する図1に示すアルゴリズム
のように、「所定の閾値電圧」を複数設定し(VS1、V
S2、VS3、VS4)、内部短絡セル有無の判定を複数回行
うことによって、電池パック50に内部短絡したセルが
含まれていることを簡便、迅速かつさらに確実に検出す
ることができる。なお、本実施形態では、所定の閾値電
圧を4種類設定することにより、内部短絡セル有無の判
定を最大2回行う。
【0042】図1に示すように、内部短絡セルの検出処
理は、まずステップS101による初期化処理から開始
される。この内部短絡セルの検出処理では、記憶部34
内の所定のワーク領域をクリアしたり、各種パラメータ
を所定値に設定したりする。
【0043】続くステップS107では、電池パック5
0が検出装置20の嵌合部22に装着されているか否か
を判断する。もし電池パック50が装着されている判断
できない場合には(ステップS107でNo)、次のス
テップS109に進むことなく、再度、ステップS10
7による当該処理を繰り返す。
【0044】ステップS107により、電池パック50
が検出装置20に装着されていると判断できた場合に
は、ステップS109により初期開路電圧V0 を検出す
る。即ち、制御部33による制御により、スイッチ36
をオフ状態に切り替えて、電池パック50の開路電圧
(初期開路電圧V0 )を開路電圧測定部35により測定
する(図4参照)。
【0045】このステップS109により測定された初
期開路電圧V0 は、続くステップS111により所定の
閾値電圧を算出するため用いられる。即ち、ステップS
111では、この初期開路電圧V0 に基づいて、4つの
所定の閾値電圧VS1、VS2、VS3、VS4を、所定演算や
所定マップにより求める。本実施形態では、図5(A)、
図5(B) に示すように、2種類の特性カーブに基づいて
閾値電圧VS1、VS2、VS3、VS4を求める。例えば、閾
値電圧VS1、VS2は、前述した「所定の閾値電圧」を中
心に±10%の幅を持つ値(20V±2V)に設定し、
閾値電圧VS3、VS4は、前述した「所定の閾値電圧」を
中心に±5%の幅を持つ値(20V±1V)に設定す
る。また閾値電圧VS3、VS4は、「所定の閾値電圧」よ
りも低い電圧を中心に所定幅を持つ値に(例えば18V
±2V)に設定しても良い。
【0046】即ち、本実施形態では、図5(A) に示すよ
うに、閾値電圧VS1、VS2は、初期開路電圧V0 の値に
かかわらず一定値に設定されている。一方、図5(B) に
示すように、閾値電圧VS3、VS4は、初期開路電圧V0
の値が増加すると減少するように設定される減少関数部
を挟んで、初期開路電圧V0 の値にかかわらず一定値に
なる部分が当該減少関数部に連続して設定されている。
【0047】このように閾値電圧VS3、VS4に対して
は、閾値電圧VS1、VS2のように初期開路電圧V0 の値
にかかわらず一定値に設定することなく、初期開路電圧
0 の値が比較的高いところに減少関数部を対応するよ
うに設定しているのは、前述したように、初期開路電圧
0 の値が高くなるほど、電気エネルギを供給した後の
電圧(充電後電圧)が減少する傾向にあることが判明し
たからである。
【0048】なお、閾値電圧VS1、VS2は、後述するス
テップS123により測定された開路電圧V2 を比較の
対象にするパラメータで、また閾値電圧VS3、VS4は、
後述するステップS145により測定された開路電圧V
4 を比較の対象にするパラメータである。
【0049】また、この4つの所定の閾値電圧VS1、V
S2、VS3、VS4は、電池パック50を構成するセル数に
よっても設定が異なることから、セル数の情報を、図示
しないセレクタの設定もしくは電池パック50に内蔵さ
れたEEPROMに書き込まれたIDを読み出すことにより、
取得するように構成しても良い。
【0050】ステップS111により所定の閾値電圧V
S1、VS2、VS3、VS4を求めると、第1回目の判定を行
うため、ステップS113により電気エネルギの供給を
開始し、ステップS115による所定の供給時間T1が
経過するまで当該電気エネルギ(電流I01)の供給を継
続する(図4参照)。即ち、制御部33による制御によ
り、スイッチ36をオン状態に切り替えて、電源回路3
1から電池パック50に所定の電流I01を供給する。こ
こでは所定の供給時間T1として、制御部33により、
例えば約1秒〜5秒間が設定され、また供給電流制御部
32により、例えば2アンペアの電流を供給し得るよう
に制御される。
【0051】ステップS115により所定の供給時間T
1が経過すると、ステップS117により電気エネルギ
の供給を停止し、ステップS119により直ちに電池パ
ック50の開路電圧V1 を測定する。即ち、制御部33
による制御により、スイッチ36をオフ状態に切り替え
て電気エネルギ(電流I01)の供給を停止するととも
に、電池パック50の開路電圧V1 を開路電圧測定部3
5により測定する(図4参照)。
【0052】そして、ステップS121による所定の休
止時間T2が経過するまで、電池パック50のプラス端
子t1’を開放する(図4参照)。この所定の休止時間
T2は、電池パック50のプラス端子t1’を開放状態
にしたときの開路電圧が、セルCL1…CL20のうち、内部
短絡セルによる電気エネルギの供給直後の短絡セル開路
電圧と、正常セル(不活性セルを含む)による電気エネ
ルギの供給直後の非短絡セル開路電圧と、の総和電圧
(開路電圧V1 から開路電圧V2 に至るまでの電圧)を
維持可能な期間をいい(図4参照)、1秒以上300秒
以下に設定される。ここでは所定の休止時間T2とし
て、制御部33により、例えば約5秒〜10秒間、プラ
ス端子t1’を開放し得るように制御されている。
【0053】これによって、図4に示すT2' のよう
に、所定の休止時間T2が必要以上に長く設定されるこ
とにより、不活性セルによる開路電圧の低下を招いて初
期開路電圧V0 付近まで電池パック50の開路電圧V2'
が低下してしまい、電池パック50内に不活性セルが複
数個含まれている場合と、内部短絡セルが1個含まれて
いる場合と、の区別をすることができなくなるような事
態を防止している。
【0054】ステップS121により所定の休止時間T
2が経過すると、ステップS123により直ちに電池パ
ック50の開路電圧V2 を測定する。即ち、制御部33
による制御により、スイッチ36をオフ状態に切り替え
て電池パック50の開路電圧V2 を開路電圧測定部35
により測定する(図4参照)。
【0055】このステップS123により測定された開
路電圧V2 は、続くステップS125により、所定の閾
値電圧VS1と比較されて第1回目の判定を行うために用
いられる。即ち、ステップS125による第1回目の判
定によって、ステップS111により算出された所定の
閾値電圧VS1よりも開路電圧V2 の方が大きいか否かを
判断し、所定の閾値電圧VS1よりも開路電圧V2 の方が
大きいと判断した場合には(ステップS125でYe
s)、図5(A) に示すように、「OK」領域に該当する
ので、電池パック50に内部短絡セルが含まれていない
と判定し、ステップS127によりOK表示部28aを
点灯させる。一方、ステップS125により、所定の閾
値電圧VS1よりも開路電圧V2 の方が大きいと判断でき
ない場合には(ステップS125でNo)、図5(A) に
示すように、「グレー」領域または「NG」領域に該当
するので、電池パック50に内部短絡セルが含まれてい
る可能性があると判定し、ステップS129に処理を移
行する。
【0056】ステップS129では、さらに、ステップ
S111により算出された所定の閾値電圧VS2よりも開
路電圧V2 の方が大きいか否か、即ち第1回目の判定に
より「グレー」領域に該当するのか、または「NG」領
域に該当するのかの判断を行う。所定の閾値電圧VS2
りも開路電圧V2 の方が大きいと判断した場合には(ス
テップS129でYes)、図5(A) に示すように「グ
レー」領域に該当するので、ステップS133により第
1回目の判定結果は「グレー」であることを記憶する。
一方、ステップS129により、所定の閾値電圧VS2
りも開路電圧V 2 の方が大きいと判断できない場合には
(ステップS129でNo)、図5(A)に示すように
「NG」領域に該当するので、ステップS131により
第1回目の判定結果は「NG」であることを記憶する。
【0057】続くステップS135〜S141では、第
2回目の判定を行うため、前述したステップS113〜
S119と同様の処理を実行する。即ち、ステップS1
35により電気エネルギの供給を開始し、ステップS1
37による所定の供給時間T3が経過するまで当該電気
エネルギ(電流I23)の供給を継続する(図4参照)。
そして、所定の供給時間T3の経過後、ステップS13
9により電気エネルギの供給を停止し、ステップS14
1により直ちに電池パック50の開路電圧V3 を測定す
る。なお、ステップS135では、例えば4アンペアの
電流を約5秒〜30秒間供給し得るように、供給電流制
御部32および制御部33によって制御される。
【0058】そして、ステップS143による所定の休
止時間T4が経過するまで、電池パック50のプラス端
子t1’を開放する(図4参照)。この所定の休止時間
T4も、ステップS121による所定の休止時間T2と
同様、電池パック50のプラス端子t1’を開放状態に
したときの開路電圧が、セルCL1…CL20のうち、内部短
絡セルによる電気エネルギの供給直後の短絡セル開路電
圧と、正常セル(不活性セルを含む)による電気エネル
ギの供給直後の非短絡セル開路電圧と、の総和電圧(開
路電圧V3 から開路電圧V4 に至るまでの電圧)を維持
可能な期間をいい(図4参照)、1秒以上1200秒以
下に設定される。ここでは所定の休止時間T4として、
制御部33により、例えば約30秒〜100秒間、プラ
ス端子t1’を開放し得るように制御されている。
【0059】これによって、所定の休止時間T4が必要
以上に長く設定されることにより、不活性セルによる開
路電圧の低下を招いて初期開路電圧V0 付近まで電池パ
ック50の開路電圧が低下してしまい、電池パック50
内に不活性セルが複数個含まれている場合と、内部短絡
セルが1個含まれている場合と、の区別をすることがで
きなくなるような事態を防止している。
【0060】ステップS143により所定の休止時間T
4が経過すると、ステップS145により直ちに電池パ
ック50の開路電圧V4 を測定する。即ち、制御部33
による制御により、スイッチ36をオフ状態に切り替え
て電池パック50の開路電圧V4 を開路電圧測定部35
により測定する(図4参照)。このステップS145に
より測定された開路電圧V4 は、ステップS147、S
149により、所定の閾値電圧VS3、VS4と比較されて
第2回目の判定を行うために用いられる。
【0061】ステップS147では、ステップS145
により測定された開路電圧V4 に基づいて第2回目の判
定を行う。即ち、ステップS111により算出された所
定の閾値電圧VS3よりも開路電圧V4 の方が大きいか否
かを判断し、所定の閾値電圧VS3よりも開路電圧V4
方が大きいと判断した場合には(ステップS147でY
es)、図5(B) に示すように「OK」領域に該当する
ので、電池パック50に内部短絡セルが含まれていない
と判定し、ステップS127によりOK表示部28aを
点灯させる。
【0062】一方、所定の閾値電圧VS3よりも開路電圧
4 の方が大きいと判断できない場合には(ステップS
147でNo)、図5(B) に示すように「グレー」領域
または「NG」領域に該当するので、電池パック50に
内部短絡セルが含まれている可能性があると判定し、ス
テップS149に処理を移行する。
【0063】そして、ステップS149によって、ステ
ップS111により算出された所定の閾値電圧VS4より
も開路電圧V4 の方が大きいか否かを判断する。この処
理により、所定の閾値電圧VS4よりも開路電圧V4 の方
が大きいと判断した場合には(ステップS149でYe
s)、図5(B) に示すように、「グレー」領域に該当す
るので、第1回目の判定結果を参酌して判定するため、
ステップS153に処理を移す。一方、所定の閾値電圧
S4よりも開路電圧V4 の方が大きいと判断できない場
合には(ステップS149でNo)、図5(B) に示すよ
うに「NG」領域に該当するので、電池パック50に内
部短絡セルが含まれていると判定し、ステップS151
によりNG表示部28bを点灯させる。
【0064】ステップS153は、第2回目の判定によ
り「グレー」領域に該当するとステップS149により
判断された場合の処理を行う。即ち、図7に示す検出装
置20による良否判定条件をまとめた図表から判るよう
に、第2回目の判定結果により「グレー」領域に該当す
る場合には、第1回目判定結果を参酌することによっ
て、当該電池パック50に内部短絡セルが含まれている
か(図7で×印)、内部短絡セルが含まれていないか
(図7で○印)、を判断することができるので、これに
図表に従って電池パック50の良否判定を行うものであ
る。
【0065】ステップS153により、第1回目の判定
結果が「グレー」であることが記憶されていると判断し
た場合には(S153でYes)、図7に示すように内
部短絡セルが含まれていないと判定されるので、ステッ
プS127によりOK表示部28aを点灯させる。一
方、第1回目の判定結果が「グレー」であることが記憶
されていると判断できない場合、つまり第1回目の判定
結果が「NG」である場合には(S153でNo)、図
7に示すように内部短絡セルが含まれている判定される
ので、ステップS151によりNG表示部28bを点灯
させる。
【0066】なお、図7に示す検出装置20による良否
判定条件から、開路電圧V2 による第1回目の判定(所
定の閾値電圧VS1)で「OK」領域に該当すれば(S1
25でYes)、第2回目の判定結果にかかわず電池パ
ック50には内部短絡セルが含まれていないと判定する
ことがわかる(図7で○印)。
【0067】一方、開路電圧V2 による第1回目の判定
で「グレー」領域または「NG」領域に該当すれば(S
125でNo)、開路電圧V2 による第1回目の判定
(所定の閾値電圧VS2)をさらに行い(S129)、そ
の結果を記憶する(S131、S133)。そして、開
路電圧V4 による第2回目の判定(所定の閾値電圧
S3)を行い、「OK」領域に該当すれば(S147で
Yes)、電池パック50には内部短絡セルが含まれて
いないと判定する(図7で○印)。
【0068】しかし、第2回目の判定により「OK」領
域に該当しなければ(S147でNo)、さらに開路電
圧V4 による第2回目の判定(所定の閾値電圧VS4)を
行い、その判定結果とステップS131、S133によ
り記憶された判定結果とを組み合わせて電池パック50
には内部短絡セルが含まれているか否かを判定する。
【0069】このように上述した内部短絡セルの検出処
理では、ステップS109(初期電圧測定ステップ)に
より、ステップS113、S115、S119(第1ス
テップ)の前に、電池パック50のプラス端子t1’を
開放状態にした初期開路電圧V0 を測定し、この初期開
路電圧V0 に基づいて4つの所定の閾値電圧VS1
S2、VS3、VS4を設定する。これにより、初期開路電
圧V0 に基づいて所定の閾値電圧VS1、VS2、VS3、V
S4を設定することができ、また所定の閾値電圧VS1、V
S2により、「OK」、「グレー」および「NG」の3領
域に判定結果を分類することができ、さらに所定の閾値
電圧VS3、VS4によっても、「OK」、「グレー」およ
び「NG」の3領域に判定結果を分類することができる
ので、電池パック50の初期状態に応じた判定と、さら
に高精度な判定をすることができる。
【0070】また、上述した内部短絡セルの検出処理で
は、内部短絡セル有無の判定を最大2回行っても、その
判定に要する時間は、供給時間T1(5秒)+休止時間
T2(10秒)+供給時間T3(30秒)+休止時間T
4(100秒)としても高々3分弱である。したがっ
て、従来は数時間から数日間要していたことからすると
極めて迅速に内部短絡セルの有無を判定することができ
る。
【0071】以上説明したように、本実施形態に係る検
出装置20による内部短絡セルの検出処理によると、ス
テップS113、S115、S119(第1ステップ)
により所定の電流I01を電池パック50に所定の供給時
間T1内に与え、ステップS121(第2ステップ)に
より、所定の電流I01の供給後、電池パック50のプラ
ス端子t1’を開放状態にしたときの開路電圧V2 が、
セルCL1…CL20のうち、内部短絡セルによる電気エネル
ギの供給直後の短絡セル開路電圧と、正常セル(不活性
セルを含む)による電気エネルギの供給直後の非短絡セ
ル開路電圧と、の総和電圧(開路電圧V1 から開路電圧
2 に至るまでの電圧)を維持可能な所定の休止時間T
2、即ち、1秒以上300秒以下の時間、プラス端子t
1’を開放する。そして、ステップS123(第3ステ
ップ)により、プラス端子t1’の開放期間後、電池パ
ック50のプラス端子t1’を開放状態にしたときの開
路電圧V2 を測定し、ステップS125(第4ステッ
プ)により、開路電圧V2 が所定の閾値電圧VS1を超え
ているか否かを判定する。
【0072】これにより、当該短絡セル開路電圧と当該
非短絡セル開路電圧との総和電圧(開路電圧V1 から開
路電圧V2 に至るまでの電圧)を維持可能な所定の休止
時間T2(1秒以上300秒以下の時間)においては、
不活性セルであっても正常セルと同様、所定電圧を超え
た開路電圧を発生し得るので、例えば1.0V×20=
20Vを所定の閾値電圧に設定すれば、ステップS12
3(第3ステップ)による開路電圧V2 が所定の閾値電
圧を超えている場合には、開路電圧V2 は「内部短絡し
たセル以外のセルによる非短絡セル開路電圧」からなる
こと、つまり内部短絡セルを含まないことを判定するこ
とができ、またステップS123(第3ステップ)によ
る開路電圧V2 が所定の閾値電圧を超えていない場合に
は、開路電圧V2 は「内部短絡したセル以外のセルによ
る非短絡セル開路電圧」に加えて「内部短絡したセルに
よる短絡セル開路電圧」を含んでいること、つまり内部
短絡セルを含むことを判定することができる。したがっ
て、複数のセルを有する電池パック50に内部短絡した
セルが含まれていることを簡便、迅速かつ確実に検出し
得る効果がある。
【0073】さらに本実施形態に係る検出装置20によ
る内部短絡セルの検出処理によると、ステップS125
(第4ステップ)の後に、ステップS135、S13
7、S139(第5ステップ)により所定の電流I23
電池パック50に所定の供給時間T3内に与え、ステッ
プS143(第6ステップ)により、所定の電流I23
供給後、電池パック50のプラス端子t1’を開放状態
にしたときの開路電圧V 4 が、セルCL1…CL20のうち、
内部短絡セルによる電気エネルギの供給直後の短絡セル
開路電圧と、正常セル(不活性セルを含む)による電気
エネルギの供給直後の非短絡セル開路電圧と、の総和電
圧(開路電圧V3 から開路電圧V4 に至るまでの電圧)
を維持可能な所定の休止時間T4(1秒以上1200秒
以下)、プラス端子t1’を開放する。そして、ステッ
プS145(第7ステップ)により、プラス端子t1’
の開放期間後、電池パック50のプラス端子t1’を開
放状態にしたときの開路電圧V4 を測定し、ステップS
147、S149(第8ステップ)により、開路電圧V
4 が所定の閾値電圧VS3、VS4を超えているか否かを判
定する。
【0074】これにより、ステップS125(第4ステ
ップ)の後にさらに、ステップS145(第7ステッ
プ)による開路電圧V4 が所定の閾値電圧を超えている
場合には、開路電圧V4 は「内部短絡したセル以外のセ
ルによる非短絡セル開路電圧」からなること、つまり内
部短絡セルを含まないことを判定することができ、また
ステップS145(第7ステップ)による開路電圧V4
が所定の閾値電圧を超えていない場合には、開路電圧V
4 は「内部短絡したセル以外のセルによる非短絡セル開
路電圧」に加えて「内部短絡したセルによる短絡セル開
路電圧」を含んでいること、つまり内部短絡セルを含む
ことを判定することができる。したがって、複数のセル
を有する電池パック50に内部短絡したセルが含まれて
いることを簡便、迅速かつ確実にしかも高精度に検出し
得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内部短絡セル検出装
置による内部短絡セルの検出処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図2】本実施形態の検出装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図3】本実施形態の検出装置の制御回路の構成を示す
ブロック図である。
【図4】本実施形態の検出装置による電圧・電流の供給
パターンを示す説明図である。
【図5】本実施形態の検出装置による良否判定の閾値電
圧を示す説明図で、図5(A) は一定値の場合、図5(B)
は減少関数を含む場合、をそれぞれ示すものである。
【図6】初期電圧に対する充電後電圧の分布状態(セル
単体)を示す特性図である。
【図7】本実施形態の検出装置による良否判定条件を示
す図表である。
【図8】複数のセルからなる電池パックを示す説明図
で、図8(A) は外見を示すもの、図8(B) は収容された
複数のセルを示すものである。
【符号の説明】
20 検出装置 (内部短絡セルの検出装
置) 28a OK表示部 28b NG表示部 31 電源回路 (電気エネルギ供給手
段) 32 充電電流制御部(電気エネルギ供給手
段) 33 制御部 (電気エネルギ供給手
段、電極端子開放手段、開路電圧測定手段、判定手段) 34 記憶部 35 開路電圧測定部(開路電圧測定手段) 36 スイッチ (電極端子開放手段) 50 電池パック CL1…CL20 セル t1’ プラス端子 (電極端子) t2’ マイナス端子 (電極端子) VS1 閾値電圧 (所定の閾値電圧) VS2 閾値電圧 (所定の閾値電圧) VS3 閾値電圧 (所定の閾値電圧) VS4 閾値電圧 (所定の閾値電圧) S109 (初期電圧測定ステッ
プ) S113、S115、S119(第1ステップ、電気エ
ネルギ供給手段) S121 (第2ステップ、電極端
子開放手段) S123 (第3ステップ、開路電
圧測定手段) S125 (第4ステップ、判定手
段) S135、S137、S139(第5ステップ) S143 (第6ステップ) S145 (第7ステップ) S147、S149 (第8ステップ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡林 寿和 愛知県安城市住吉町3丁目11番8号 株式 会社マキタ内 Fターム(参考) 2G016 CB05 CB11 CC01 CC04 CC06 CC07 CC12 CC16 CC27 CE02 5G003 AA01 BA03 CA05 CA16 CB06 EA02 EA09 FA07 GC05 5H030 FF43 FF44 5H040 AA03 AY08 JJ09 NN05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセルを有する電池パックに内部短
    絡したセルが含まれていることを検出し得る内部短絡セ
    ルの検出方法であって、 前記電池パックの定格容量の0.01%以上1%以下に
    相当する電気エネルギを前記電池パックに与える第1ス
    テップと、 前記第1ステップによる前記電気エネルギの供給後、1
    秒以上300秒以下の時間、前記電極端子を開放する第
    2ステップと、 前記第2ステップによる前記電極端子の開放期間後、前
    記電池パックの開路電圧を測定する第3ステップと、 前記第3ステップによる測定開路電圧が所定の閾値電圧
    を超えているか否かを判定する第4ステップと、 を含むことを特徴とする内部短絡セルの検出方法。
  2. 【請求項2】 前記第1ステップの前に、前記電池パッ
    クの開路電圧を測定する初期電圧測定ステップを含み、
    前記初期電圧測定ステップにより測定された初期開路電
    圧に基づいて前記所定の閾値電圧を設定することを特徴
    とする請求項1記載の内部短絡セルの検出方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の閾値電圧は、前記初期電圧測
    定ステップにより測定された前記初期開路電圧が増加す
    ると、減少するように設定される部分を含むことを特徴
    とする請求項2記載の内部短絡セルの検出方法。
  4. 【請求項4】 前記第4ステップの後に、 前記電池パックの定格容量の0.04%以上4%以下に
    相当する電気エネルギを前記電池パックに与える第5ス
    テップと、 前記第5ステップによる前記電気エネルギの供給後、1
    秒以上1200秒以下の時間、前記電極端子を開放する
    第6ステップと、 前記第6ステップによる前記電極端子の開放期間後、前
    記電池パックの開路電圧を測定する第7ステップと、 前記第7ステップによる測定開路電圧が所定の閾値電圧
    を超えているか否かを判定する第8ステップと、 を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に
    記載の内部短絡セルの検出方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の閾値電圧は、前記測定開路電
    圧の増減方向に異なる2以上の値に設定されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内部
    短絡セルの検出方法。
  6. 【請求項6】 複数のセルを有する電池パックに内部短
    絡したセルが含まれていることを検出し得る内部短絡セ
    ルの検出装置であって、 前記電池パックの定格容量の0.01%以上1%以下に
    相当する電気エネルギを前記電池パックに与える電気エ
    ネルギ供給手段と、 前記電気エネルギ供給手段による前記電気エネルギの供
    給後、1秒以上300秒以下の時間、前記電極端子を開
    放する電極端子開放手段と、 前記電極端子開放手段による前記電極端子の開放期間
    後、前記電池パックの開路電圧を測定する開路電圧測定
    手段と、 前記開路電圧測定手段による測定開路電圧が所定の閾値
    電圧を超えているか否かを判定する判定手段と、 を備えることを特徴とする内部短絡セルの検出装置。
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