JP2003121792A - 画像表示光学系、投射型画像表示装置および画像表示システム - Google Patents

画像表示光学系、投射型画像表示装置および画像表示システム

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JP2003121792A
JP2003121792A JP2001314329A JP2001314329A JP2003121792A JP 2003121792 A JP2003121792 A JP 2003121792A JP 2001314329 A JP2001314329 A JP 2001314329A JP 2001314329 A JP2001314329 A JP 2001314329A JP 2003121792 A JP2003121792 A JP 2003121792A
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light
optical system
image display
illumination
color separation
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JP2001314329A
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Masayuki Abe
阿部  雅之
Atsushi Okuyama
奥山  敦
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色分解合成プリズム等、照明光を画像表示素
子に導く素子の透過面において照明光の一部が反射する
と、フレア発生の原因となる。 【解決手段】 照明光学系1〜6からの照明光を分解し
てそれぞれの色光を画像表示素子8r,8g,8bに入
射させるとともに、これら画像表示素子から射出した画
像光を合成する色分解合成光学素子7と、合成された画
像光を投射表示する投射光学系10とを有し、照明光学
系と色分解合成光学素子との間に、照明光を略100%
の反射率で反射して色分解合成光学素子に導くとともに
色分解合成光学素子からの画像光を投射光学系に透過さ
せる導光素子6を設け、この導光素子および色分解合成
光学素子内における照明光の光路と画像光の光路とを互
いに異ならせるとともに、導光素子および色分解合成光
学素子の少なくとも一方において照明光および画像光の
双方が透過する面に反射防止膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を変調する画像
表示素子を用い、画像表示素子を照明する照明光学系と
画像表示素子からの光を拡大投影する投射光学系とを有
する画像表示光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような画像表示光学系において、
画像表示素子に対して照明光学系からの照明光が入射す
る側と画像表示素子によって変調された画像光が射出す
る側とが同じである、いわゆる反射型の画像表示素子を
用いた光学系は、特開平10−319344号公報等に
て提案されている。
【0003】従来の画像表示光学系を図9に示す。10
1は光源、102はリフレクター、103はフィルタ
ー、104,106はフライアイレンズ、105はミラ
ーであり、これらにより照明光学系が構成される。ま
た、107は偏光ビームスプリッターである。
【0004】108は色分解合成プリズムであり、照明
光学系からの白色光を赤、緑および青色光に分解すると
ともに、画像表示素子109r,109g,109bに
て変調された各色光を合成する。110は投射レンズで
ある。
【0005】ここで、照明光学系の光路ILと投射光学
系の光路PLは偏光ビームスプリッター107により単
一の色分解合成プリズム108を通過するように光路が
合成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光路を
合成する偏光ビームスプリッターは多層膜で構成されて
いるため、多層膜に入射する光の角度がばらついて設計
角度(例えば、45度)からずれると、P偏光成分とS
偏光成分とに分離する効率が変動してしまい、光の損失
が発生して、画像表示装置として暗い画像しか投射でき
なくなってしまうという問題がある。
【0007】しかも、色分解合成プリズム等、照明光を
画像表示素子に導く素子の透過面において、照明光の一
部が反射すると、フレア発生の原因となり、高品位な投
射画像が得られなくなるという問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本願第1の発明では、照明光学系と、この照明光
学系からの照明光を複数の色光に分解してそれぞれの色
光を色光ごとに設けられた画像表示素子に入射させると
ともに、これら画像表示素子から射出した複数色の画像
光を合成する色分解合成光学素子と、この色分解合成光
学素子により合成された画像光を投射表示する投射光学
系とを有する画像表示光学系において、照明光学系と色
分解合成光学素子との間に、照明光学系からの照明光を
略100%の反射率で反射して色分解合成光学素子に導
くとともに色分解合成光学素子からの画像光を投射光学
系に透過させる導光素子を設け、この導光素子および色
分解合成光学素子内における照明光の光路と画像光の光
路とを互いに異ならせるとともに、導光素子および色分
解合成光学素子の少なくとも一方において照明光および
画像光の双方が透過する面に反射防止膜を形成してい
る。
【0009】また。本願第2の発明では、照明光学系
と、この照明光学系からの照明光を複数の色光に分解し
てそれぞれの色光を色光ごとに設けられた画像表示素子
に入射させるとともに、これら画像表示素子から射出し
た複数色の画像光を合成する色分解合成光学素子と、こ
の色分解合成光学素子により合成された画像光を投射表
示する投射光学系とを有する画像表示光学系において、
照明光学系と色分解合成光学素子との間に、照明光学系
からの照明光を略100%の反射率で反射して色分解合
成光学素子に導くとともに色分解合成光学素子からの画
像光を投射光学系に透過させる導光素子を設け、照明光
学系における照明光束の中心線に沿った光線の導光素
子、色分解合成光学素子および投射光学系でのトレース
線を全系の基準軸としたときに、照明光学系における基
準軸および投射光学系における基準軸をそれぞれ、画像
表示素子の表示面の法線に対して傾かせるとともに、導
光素子および色分解合成光学素子の少なくとも一方にお
いて照明光および画像光の双方が透過する面に反射防止
膜を形成している。
【0010】なお、これら第1および第2の発明におい
て、導光素子としては、例えば、照明光を入射させる第
1の面と、照明光を色分解合成系に向けて射出させると
ともに色分解合成光学系からの画像光を入射させる第2
の面と、第1の面から入射した照明光を第2の面に向け
て略100%の反射率で反射させるとともに第2の面か
ら入射した画像光を投射光学系に向けて射出させる第3
の面とを有する透明体からなる光学素子により構成する
ことができる。
【0011】また、本願第3の発明では、照明光学系
と、この照明光学系からの照明光を複数の色光に分解し
てそれぞれの色光を色光ごとに設けられた画像表示素子
に入射させるとともに、これら画像表示素子から射出し
た複数色の画像光を合成する色分解合成光学素子と、こ
の色分解合成光学素子により合成された画像光を投射表
示する投射光学系とを有する画像表示光学系において、
照明光学系と色分解合成光学素子との間に、照明光学系
からの照明光を色分解合成光学素子に透過させるととも
に色分解合成光学系からの画像光を略100%の反射率
で反射して投射光学系に導く導光素子を設け、この導光
素子および色分解合成光学素子における照明光の光路と
画像光の光路とを互いに異ならせるとともに、導光素子
および色分解合成光学素子の少なくとも一方において照
明光および画像光の双方が透過する面に反射防止膜を形
成している。
【0012】さらに、本願第4の発明では、照明光学系
と、この照明光学系からの照明光を複数の色光に分解し
てそれぞれの色光を色光ごとに設けられた画像表示素子
に入射させるとともに、これら画像表示素子から射出し
た複数色の画像光を合成する色分解合成光学素子と、こ
の色分解合成光学素子により合成された画像光を投射表
示する投射光学系とを有する画像表示光学系において、
照明光学系と色分解合成光学素子との間に、照明光学系
からの照明光を色分解合成光学素子に透過させるととも
に色分解合成光学素子からの画像光を略100%の反射
率で反射して投射光学系に導く導光素子を設け、照明光
学系における照明光束の中心線に沿った光線の導光素
子、色分解合成光学素子および投射光学系でのトレース
線を全系の基準軸としたときに、照明光学系における基
準軸および投射光学系における基準軸をそれぞれ、画像
表示素子の表示面の法線に対して傾かせるとともに、導
光素子および色分解合成光学素子の少なくとも一方にお
いて照明光および画像光の双方が透過する面に反射防止
膜を形成している。
【0013】なお、これら第3および第4の発明におい
て、導光素子としては、照明光を入射させるとともに画
像光を略100%の反射率で反射する第1の面と、この
第1の面から入射した照明光を色分解合成光学素子に向
けて射出させるとともに色分解合成光学素子からの画像
光を入射させる第2の面と、この第2の面から入射して
第1の面にて反射した画像光を投射光学系に向けて射出
させる第3の面とを有する透明体からなる光学素子によ
り構成することができる。
【0014】以上の第1から第4の発明のように、導光
素子と色分解合成光学素子の少なくとも一方において照
明光と画像光とがともに透過する面に反射防止膜を形成
することで、照明光によるフレアを低下させることが可
能となる。また、画像表示素子における受光領域を覆う
ガラス面にも反射防止膜を形成してもよい。
【0015】このとき、照明系によって生じるフレア光
量と画像光量との比Fを、 F<1/100 …(1) とする場合、照明光と画像光がともに透過する面と画像
表示素子の画像表示領域外の部分にそれぞれ、反射率R
i<0.25の反射防止膜を形成すればよい。また、フ
レア光量と画像光量との比Fを、 F<1/200 …(2) とする場合、照明光と画像光がともに透過する面と画像
表示素子の画像表示領域外の部分にそれぞれ、反射率R
i<0.125の反射防止膜を形成すればよい。
【0016】また、フレア光量と画像光量との比Fを、 F<1/800 …(3) とする場合、照明光と画像光がともに透過する面と画像
表示素子の画像表示領域外の部分にそれぞれ、反射率R
i<0.031の反射防止膜を形成すればよい。
【0017】このとき、青の波長領域400〜490n
mでの反射率を各波長において比視感度で重みづけした
値の和を比視感度の和で割った値が上記反射率Riの各
条件(1)〜(3)を満たするとともに、緑の波長領域
500nm〜580nmでの反射率を各波長において比
視感度で重みづけした値の和を比視感度の和で割った値
が上記反射率Riの各条件(1)〜(3)を満たし、か
つ赤の波長領域590nm〜700nmでの反射率を各
波長において比視感度で重みづけした値の和を比視感度
の和で割った値が上記反射率Riの各条件(1)〜
(3)を満たしていることが望ましい。
【0018】そして、上記第1から第4の発明によれ
ば、従来のように偏光ビームスプリッタを設けることな
く、照明光の光路と画像光の光路とを分離することが可
能となる。しかも、導光素子によって照明光学系からの
照明光又は色分解合成光学系からの画像光を略100%
の反射率で反射して色分解合成光学系又は投射光学系に
導くため、従来の投射型画像表示装置に比べて光の利用
効率を高めることができ、明るく高精細な表示画像を得
ることが可能となる。さらに、投射光学系を偏心光学系
とすることにより、投射光学系を傾けたことで発生する
キーストン歪曲などの偏心収差を補正することが可能と
なる。
【0019】また、上記第2および第4の発明のよう
に、画像表示素子に入射する照明光の基準軸および画像
表示素子から射出する画像光の基準軸がそれぞれ、画像
表示素子の表示面の法線に対して傾くように設定すれ
ば、投射光学系を小型化することが可能となる。すなわ
ち、投射型画像表示装置では、画像を投射する位置が本
体よりも上方になるが、共軸系でこれを実現するにはレ
ンズをシフトして使用しなければならないのでレンズ径
が大きくなる。これに対し、本発明のように、偏心光学
系を用い基準軸(光軸)が傾けば、すでに画像光は上方
に投影されるので、光学系は基準軸(光軸)に沿って配
置すればよく、レンズの大きさは(シフトしない分)小
さくなる。
【0020】一方、偏心光学系においては、物面(画像
表示素子)の倒れ角θが小さいほど偏心収差量が少な
く、また投射光学系のFナンバーが大きいほど収差の補
正が容易となるので望ましい。
【0021】さらに、色分解合成光学素子と画像表示素
子との間に、特定の偏光成分光のみを透過させる偏光素
子を設けてもよい。
【0022】ここで、画像表示素子は光の偏光状態を変
調するので、画像を表示するための偏光板が照明光学系
系および投射光学系系に必要となる。本発明において
は、この偏光板を色分解合成光学素子と画像表示素子と
の間に設けることにより、照明光路と画像(投射)光路
とがオーバーラップする光学素子(導光素子、色分解合
成光学素子系)における内部歪や光学多層膜における偏
光状態の乱れの影響を受けなくなるので、画像のコント
ラストがさらに向上する。
【0023】また、導光素子と色分解合成光学素子とを
接合したり、色分解合成光学素子と画像表示素子とを接
合したりしてもよい。これにより、照明光によるフレア
の発生を抑えることが可能となる。
【0024】さらに、導光素子と投射光学系との間に補
助光学素子を設け、この補助光学素子を導光素子の第2
の面に対してわずかな空気間隔をあけて配置することに
より、楔形状で発生する収差を緩和することが可能とな
る。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態である投射型画像表示装置の構成を示
している。図中、1は高圧水銀ランプなどから構成され
る照明光源であり、2はこの光源1からの光を所定の方
向に放射するためのリフレクターである。
【0026】3は均一な照明領域を形成するためのイン
テグレーターであり、フライアイレンズ3a,3bから
構成されている。
【0027】4は無偏光な光を所定の偏光方向に揃える
偏光変換素子であり、偏光分離膜4aと反射膜4bと1
/2位相板4cとから構成されている。
【0028】5は照明光を集光する集光光学系であり、
レンズ5a,5bおよびミラー5cから構成されてい
る。なお、光源1〜レンズ5bにより、請求の範囲にい
う照明光学系が構成されている。
【0029】6は照明光学系と投射光学系の光路がひと
つの色分解合成光学系を通過するように光路を設定する
ための光路プリズム(導光素子)である。
【0030】7は光路をR,G,Bの3色に分解し、再
び合成するためのダイクロイックプリズム(色分解合成
光学素子)であり、本実施形態では、3つのプリズムを
組み合わせて、所定の組み合わせ面にダイクロイック膜
を蒸着等して構成されている。
【0031】8r,8g,8bは液晶ディスプレイ等か
ら構成される各色光用の反射型画像表示素子であり、不
図示のパーソナルコンピュータやテレビ、ビデオ、DV
Dプレーヤー等の画像情報供給装置からの画像情報に応
じた信号によって駆動され、入射した各色の照明光を反
射するとともに変調して射出する。
【0032】9は補助プリズム(補助光学素子)、10
は偏心投射レンズ(投射光学系)である。Pr,Pg,
Pbは画像表示素子8r,8g,8bに対する偏光板で
ある。
【0033】次に、以上のように構成された画像表示装
置における光学的な作用を説明する。光源1から放射状
に射出した照明光束はリフレクター2によって反射され
てフライアイレンズ3aに向かって集光される。この照
明光束はフライアイレンズ3aによって複数の光束に分
離されたのち、フライアイレンズ3b,レンズ5a,5
bの作用によって画像表示素子8r,8g,8b上に重
ね合わされ、均一な照明領域を画像表示素子上に形成す
る。
【0034】また、フライアイレンズ3bを射出した多
数の光束はそれぞれの光束に対応した偏光分離膜4aで
P偏光とS偏光に分離される。P偏光は1/2位相板4
cによりS偏光と同方向の偏光成分に変換され、S偏光
は反射膜4bにより反射されて、所定の偏光光として同
一方向に放射される。
【0035】照明光束は光路プリズム6の第1の面6a
から第2の面6bで全反射条件を満たす角度で入射して
全反射する。これにより、略100%の反射率での反射
が得られ、光路を折り曲げられたのち、第3の面6cか
ら射出する。
【0036】なお、本実施形態では、照明光が光路プリ
ズム6の第2の面6bで全反射する場合について説明す
るが、この第2の面6bでの反射は、第2の面6bの外
側の一部に蒸着等により形成したミラーコートによる反
射でもよい。
【0037】また、本実施形態では、ダイクロイックプ
リズム7として3つのプリズム(第1〜第3のプリズム
P1〜P3)から構成される3Pプリズムを使用してい
る。
【0038】第1のプリズムP1の第1の面7aから入
射したB(青色)の光は、第1のダイクロイック面7d
bで反射され、R(赤色),G(緑色)のBの光は透過
する。
【0039】Bの光は第1の面7aで略100%の反射
率で反射(例えば全反射)したのち、第2の面7bから
射出してB用の画像表示素子8bへと至る。
【0040】第1のダイクロイック面7dbを透過した
R,Gの光は、この面7dbとの間にわずかな空気間隔
を空けて配置された第2のプリズムP2の第3の面7c
から入射し、Rの光は第2のダイクロイック面7drで
反射され、Gの光は透過する。
【0041】Rの光は第3の面7cで略100%の反射
率で反射(例えば全反射)したのち第4の面7dから射
出して、R用の画像表示素子8rへと至る。
【0042】第2のダイクロ面7drを透過したGの光
は、第3のプリズムP3に入射した後、第5の面7eか
ら射出し、G用の画像表示素子8gへと至る。
【0043】各画像表示素子に入射した各色照明光は、
上記画像情報に応じた信号によって駆動された各画像表
示素子によってその偏光状態を変調されて反射される。
【0044】各画像表示素子で変調および反射された画
像光は、照明光の入射方向とは異なる方向に反射されて
それぞれダイクロイックプリズム7に入射し、前述の色
分解されたときとは逆の順番で光学面を通って再び1つ
に合成され射出する。
【0045】ダイクロイックプリズム7を射出した光
は、光路プリズム6に第3の面6cから、第2の面6b
にて全反射条件を満たす角度よりも小さい角度で入射
し、第2の面6bを透過して射出する。
【0046】ここで、照明光によるフレアを低下させる
ために、光路プリズム6の射出面6cと色分解合成プリ
ズム7の射出面7b,7d,7eと画像表示素子8r,
8g,8bの受光領域を覆うカバーガラス面に反射防止
膜を形成している。
【0047】照明光によって生じるフレア光量と画像光
量との比をF<1/100とする場合、光路プリズム6
の射出面6cと色分解合成プリズム7の射出面7b,7
d,7eと画像表示素子8r,8g,8bのカバーガラ
ス面にそれぞれ、反射率Ri<0.33の反射防止膜を
形成する。
【0048】また、フレア光量と画像光量の比をF<1
/200とする場合、光路プリズム6の射出面6cと色
分解合成プリズム7の射出面7b,7d,7eと画像表
示素子8r,8g,8bのカバーガラス面にそれぞれ、
反射率Ri<0.16の反射防止膜を形成する。
【0049】さらに、フレア光量と画像光量の比をF<
1/800とする場合、光路プリズム6の射出面6cと
色分解合成プリズム7の射出面7b,7d,7eと画像
表示素子8r,8g,8bのカバーガラス面にそれぞ
れ、反射率Ri<0.041の反射防止膜を形成する。
【0050】光路プリズム6を射出した光は、補助プリ
ズム9を屈折しながら透過し、図1の偏心投射レンズ1
0により不図示のスクリーンにフルカラー画像として投
影される。
【0051】ここで、図1において、照明光学系の基準
の軸を照明光束の中心軸とすると、光学系の基準軸はリ
フレクター2の光軸に沿った光線をそれ以降に設けられ
たフライアイレンズ3a,3b以外の照明光学系(5
a,5b,5c)、光路プリズム6,ダイクロイックプ
リズム7、画像表示素子8r〜8b、補助プリズム9お
よび偏心投射レンズ10でそれぞれ光線トレースした直
線と考えることができる。
【0052】これに基づき、図1には、照明光学系の基
準軸としてILを設定し、投射光学系の基準軸としてP
Lを設定している。
【0053】また、偏光板Pr,Pg,Pbは色分解合
成プリズム7と画像表示素子8r〜8bとの間に設けら
れ、照明光の偏光子と投射系の検光子の働きを兼ねてい
る。このため、画像表示素子8r〜8bにおいて変調を
受けない(入射した偏光方向と同じ偏光方向で射出す
る)光が白を表示し、変調を受けて90度偏光方向が回
転した光は黒を表示する。このとき、偏光板Pr,P
g,Pbの透過方向は偏光変換素子で揃えられた偏光方
向と平行としてもよいし、色分解後の光路中に位相板を
設けて偏光変換素子で揃えられた偏光方向と異なる方向
でもよい。
【0054】本実施形態では、照明光学系の色分解後の
基準軸ILおよび投射光学系の基準軸PLがそれぞれ、
画像表示素子8r〜8bの表示面の法線に対してともに
θ傾くように設定されている。これにより、照明光学系
の基準軸ILと投射光学系の基準軸PLのなす角度は2
θとなる。
【0055】上記倒れ角度θを大きくすると照明光路の
基準軸と投射光路の基準軸のなす角2θが大きくなり、
画像光(又は照明光)が光路プリズム6に入射する角度
ωが小さくなり、光路プリズム6を透過するすべての光
線の入射角度による透過率をより均一にすることができ
る。また、照明光学系においては照明光学系のFナンバ
ーは小さいほど効率が良くなる。
【0056】一方、偏心光学系においては、物面(画像
表示素子)の倒れ角θが小さいほど偏心収差量が少な
く、また偏心投射レンズ10のFナンバーが大きいほど
収差の補正が容易となる。
【0057】以上説明したように、本実施形態では、照
明光学系とダイクロイックプリズム7との間に、照明光
学系からの照明光を略100%の反射率で反射してダイ
クロイックプリズム7に導くとともにダイクロイックプ
リズム7から射出された画像光を偏心投射レンズ10側
に透過させる光路プリズム6を設け、この光路プリズム
6およびダイクロイックプリズム7内における照明光の
光路と画像光の光路とを互いに異ならせるようにしてい
るので、従来のように偏光ビームスプリッタを設けるこ
となく、照明光の光路と画像光の光路とを分離すること
ができる。しかも、光路プリズム6により照明光学系か
らの照明光を略100%の反射率で反射してダイクロイ
ックプリズム7に導き、かつ画像表示素子8r〜8bか
らの画像光を偏心投射レンズ10に向けて透過させるこ
とができる。
【0058】したがって、従来の投射型画像表示装置に
比べて光の利用効率を高めることができ、明るい表示画
像を得ることができる。
【0059】また、本実施形態では、偏心投射レンズ1
0を、少なくとも1つの回転非対称面又は互いに回転対
称軸が異なる複数の光学素子を有する偏心光学系とする
ことにより、投射光学系の基準軸を傾けたことで発生す
るキーストン歪曲などの偏心収差を補正することができ
る。
【0060】また、本実施形態では、光路プリズム6を
楔形状に形成しているが、この光路プリズム6と偏心投
射レンズ10との間に、光路プリズム6から射出した画
像光を屈折透過させる補助プリズム9を、光路プリズム
6に対して空気間隔を空けて配置しているので、楔形状
で発生する収差を緩和することができる。
【0061】なお、本実施形態以外に、照明光を直接、
光路プリズム6の第2の面6bに入射させ、第3の面6
cを透過させて色分解合成プリズム7に入射させ、色分
解合成プリズム7から、変調された各色光を再び光路プ
リズムの第3の面6cから入射させて第2の面6bで全
反射させ、第1の面6aから射出させて偏心投射レンズ
10により投射されるようにしてもよい。
【0062】(第2実施形態)図2には、本発明の第2
実施形態である投射型画像表示装置の構成を示してい
る。本実施形態は第1実施形態の変形例であり、第1実
施形態と同じ構成要素には第1実施形態と同符号を付し
て説明に代える。
【0063】本実施形態では、色分解合成プリズム7の
射出面7b,7d,7eと画像表示素子8r,8g,8
bとをそれぞれ接合している。さらに、光路プリズム6
の射出面6cに反射防止膜を形成することでフレアを低
下させる。このとき、照明光によって生じるフレア光量
と画像光量との比をF<1/100とする場合、光路プ
リズム6の射出面6cに反射率Ri<1の反射防止膜を
形成する。
【0064】また、フレア光量と画像光量との比をF<
1/200とする場合、光路プリズム6の射出面6cに
反射率Ri<0.5の反射防止膜を形成する。
【0065】また、フレア光量と画像光量との比をF<
1/800とする場合、光路プリズム6の射出面6cに
反射率Ri<0.125の反射防止膜を形成する。
【0066】なお、本実施形態以外に、照明光を直接、
光路プリズム6の第2の面6bに入射させ、第3の面6
cを透過させて色分解合成プリズム7に入射させ、色分
解合成プリズム7から、変調された各色光を再び光路プ
リズムの第3の面6cから入射させて第2の面6bで全
反射させ、第1の面6aから射出させて偏心投射レンズ
10により投射されるようにしてもよい。
【0067】(第3実施形態)図3には、本発明の第3
実施形態である投射型画像表示装置の構成を示してい
る。本実施形態において、第1実施形態と同じ構成要素
には第1実施形態と同符号を付して説明に代える。
【0068】本実施形態では、照明光学系に特定の波長
帯域の光の偏光方向を90度変換する色位相フィルター
CFを設けている。また、本実施形態では、4つの三角
プリズムからなり、ダイクロイック面がX字状にクロス
している色分解合成プリズム37が用いられている。
【0069】色分解合成プリズム37の光学作用につい
て説明する。図中、第1面37aから入射した光のうち
第1のダイクロイック面37dbで反射された光は、第
2の面37cを透過して、偏光板Pbを透過したのちB
用の画像表示素子8bへと至る。
【0070】また、第2のダイクロイック面37drで
反射した光は、第3の面37bを透過して、偏光板Pr
を透過したのちR用の画像表示素子8rに至る。
【0071】さらに、第1のダイクロイック面37db
と第2のダイクロイック面37drをともに透過した光
は、第4の面37dを透過して偏光板Pgを透過したの
ちG用の画像表示素子8gに至る。
【0072】色位相フィルターCFはある偏光方向に揃
った光が入射するとき、特定の波長帯域(例えば、Gの
帯域)において偏光方向が90度回転する。図4
(a),(b)にこれを表す。
【0073】図4(a)は、入射する光の偏光方向と平
行な偏光成分の強度を表し、図4(b)は、入射する偏
光方向と垂直な偏光成分の強度を表している。図4
(a),(b)のような特性の光が色位相フィルターか
ら射出するので、本実施形態においては、色分解合成プ
リズム37を透過するG光の偏光方向とR,B光の偏光
方向とが90度異なる方向になっている。
【0074】このとき、偏光板はG光の光路に設けられ
た偏光板Pgの透過軸と、R,B光の光路に設けられた
偏光板Pr,Pbの透過軸とは、図5に示すように90
度異なる方向になっている(なお、図中に透過軸を矢印
Qr,Qg,Qbで示している)。
【0075】また、GまたはR,B光の光路に位相板を
設けて偏光方向を所定の方向に変更して設定してもよ
い。
【0076】ここで示したように、G光とR,B光の偏
光方向を互いに90度異なるようにして、色分解合成プ
リズム37を構成するダイクロイック膜を多く透過する
光がP偏光とすることにより、ダイクロイック膜におけ
る効率をより高めることができる。
【0077】なお、本実施形態と異なる構成として、色
位相フィルターCFを光路プリズム6と色分解合成プリ
ズム7との間に設け、光路プリズム6においては各色光
が同一の偏光方向で透過反射し、色分解合成プリズム7
においては、色光によってP偏光成分とS偏光成分とを
使い分けるようにしてもよい。
【0078】以上のように、色位相フィルターCFを用
いた構成では、第3実施形態に示したクロスプリズムに
よる色分解合成プリズムだけでなく、第1および第2実
施形態に示したような3Pプリズムからなる色分解合成
プリズムなど、色分解作用がある構成であれば、どのよ
うな構成でもここで示した効果がある。
【0079】さらに、照明光によるフレアを低下させる
ために、光路プリズム6の射出面6cと色分解合成プリ
ズム37の入射面37aと色分解合成プリズム37の射
出面37b,37c,37dと画像表示素子8r,8
g,8bのカバーガラス面に反射防止膜を形成する。
【0080】このとき、照明光によるフレア光量と画像
光量との比をF<1/100とする場合、光路プリズム
6の射出面6cと色分解合成プリズム37の入射面37
aと色分解合成プリズム37の射出面37b,37c,
37dと画像表示素子8r,8g,8bのカバーガラス
面にそれぞれ、反射率Ri<0.25の反射防止膜を形
成する。
【0081】また、フレア光量と画像光量との比をF<
1/200とする場合、光路プリズム6の射出面6cと
色分解合成プリズム37の入射面37aと色分解合成プ
リズム37の射出面37b,37c,37dと画像表示
素子8r,8g,8bのカバーガラス面にそれぞれ、反
射率Ri<0.125の反射防止膜を形成する。
【0082】さらに、フレア光量と画像光量との比をF
<1/800とする場合、光路プリズム6の射出面6c
と色分解合成プリズム37の入射面37aと色分解合成
プリズム37の射出面37b,37c,37dと画像表
示素子8r,8g,8bのカバーガラス面にそれぞれ、
反射率Ri<0.031の反射防止膜を形成する。
【0083】なお、本実施形態以外に、照明光を直接、
光路プリズム6の第2の面6bに入射させ、第3の面6
cを透過させて色分解合成プリズム37に入射させ、色
分解合成プリズム37から、変調された各色光を再び光
路プリズムの第3の面6cから入射させて第2の面6b
で全反射させ、第1の面6aから射出させて偏心投射レ
ンズ10により投射されるようにしてもよい。
【0084】(第4実施形態)図6には、本発明の第4
実施形態である投射型画像表示装置の構成を示してい
る。本実施形態は、第3実施形態の変形例であり、第3
実施形態と同じ構成要素には第3実施形態と同符号を付
して説明に代える。
【0085】本実施形態では、光路プリズム6の射出面
6cと色分解合成プリズム37の入射面37aとを接合
している。さらに、色分解合成プリズム37の射出面3
7b,37c,37dと画像表示素子8r,8g,8b
とを接合している。これより、照明系によるフレア光の
発生を防ぐことができる。
【0086】なお、本実施形態以外に、照明光を直接、
光路プリズム6の第2の面6bに入射させ、第3の面6
cを透過させて色分解合成プリズム37に入射させ、色
分解合成プリズム37から、変調された各色光を再び光
路プリズムの第3の面6cから入射させて第2の面6b
で全反射させ、第1の面6aから射出させて偏心投射レ
ンズ10により投射されるようにしてもよい。
【0087】(第5実施形態)図7には、本発明の第5
実施形態である投射型画像表示装置の構成を示してい
る。本実施形態は、第3実施形態の変形例であり、第3
実施形態と同じ構成要素には第3実施形態と同符号を付
して説明に代える。
【0088】本実施形態では、光路プリズム6の射出面
6cと色分解合成プリズム37の入射面37aとを接合
している。さらに、色分解合成プリズム37の射出面3
7b,37c,37dと画像表示素子8r,8g,8b
のカバーガラス面に反射防止膜を形成している。
【0089】このとき、照明光によって生じるフレア光
量と画像光量との比をF<1/100とする場合、色分
解合成プリズム37の射出面37b,37c,37dと
画像表示素子8r,8g,8bのカバーガラス面にそれ
ぞれ、反射率Ri<0.5の反射防止膜を形成する。
【0090】また、フレア光量と画像光量との比をF<
1/200とする場合、色分解合成プリズム37の射出
面37b,37c,37dと画像表示素子8r,8g,
8bのカバーガラス面にそれぞれ、反射率Ri<0.2
5の反射防止膜を形成する。
【0091】さらに、フレア光量と画像光量の比をF<
1/800とする場合、色分解合成プリズム37の射出
面37b,37c,37dと画像表示素子8r,8g,
8bのカバーガラス面にそれぞれ、反射率Ri<0.1
25の反射防止膜を形成する。
【0092】なお、本実施形態以外に、照明光を直接、
光路プリズム6の第2の面6bに入射させ、第3の面6
cを透過させて色分解合成プリズム37に入射させ、色
分解合成プリズム37から、変調された各色光を再び光
路プリズムの第3の面6cから入射させて第2の面6b
で全反射させ、第1の面6aから射出させて偏心投射レ
ンズ10により投射されるようにしてもよい。
【0093】(第6実施形態)図8には、本発明の第6
実施形態である投射型画像表示装置の構成を示してい
る。本実施形態は、第4実施形態の変形例であり、第4
実施形態と同じ構成要素には第3実施形態と同符号を付
して説明に代える。
【0094】本実施形態では、光路プリズム6の射出面
6cと色分解合成プリズム37の入射面37aに反射防
止膜を形成する。さらに、色分解合成プリズム37の射
出面37b,37c,37dと画像表示素子8r,8
g,8bとを接合する。
【0095】このとき、照明光によって生じるフレア光
量と画像光量との比をF<1/100とする場合、光路
プリズム6の射出面6cと色分解合成プリズム37の入
射面37aにそれぞれ、反射率Ri<0.5の反射防止
膜を形成する。
【0096】また、フレア光量と画像光量との比をF<
1/200とする場合、光路プリズム6の射出面6cと
色分解合成プリズム37の入射面37aにそれぞれ、反
射率Ri<0.25の反射防止膜を形成する。
【0097】さらに、フレア光量と画像光量との比をF
<1/800とする場合、光路プリズム6の射出面6c
と色分解合成プリズム37の入射面37aにそれぞれ、
反射率Ri<0.125の反射防止膜を形成する。
【0098】なお、本実施形態以外に、照明光を直接、
光路プリズム6の第2の面6bに入射させ、第3の面6
cを透過させて色分解合成プリズム37に入射させ、色
分解合成プリズム37から、変調された各色光を再び光
路プリズムの第3の面6cから入射させて第2の面6b
で全反射させ、第1の面6aから射出させて偏心投射レ
ンズ10により投射されるようにしてもよい。
【0099】また、以上説明した各実施形態において、
各色の画像表示素子の配置は各実施形態の配置に限られ
るものではなく、任意に設定してよい。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1から第4
の発明によれば、導光素子と色分解合成光学素子のうち
少なくとも一方において照明光と画像光とがともに透過
する面に反射防止膜を形成しているので、照明光による
フレアを低下させることができる。また、画像表示素子
のガラス面にも反射防止膜を形成すれば、よりフレアの
低下に有効である。
【0101】そして、本願第1から第4の発明によれ
ば、従来のように偏光ビームスプリッタを設けることな
く、照明光の光路と画像光の光路とを分離することがで
きる。しかも、導光素子によって照明光学系からの照明
光又は色分解合成光学系からの画像光を略100%の反
射率で反射して色分解合成光学系又は投射光学系に導く
ため、従来の投射型画像表示装置に比べて光の利用効率
を高めることができ、明るく高精細な表示画像を得るこ
とができる。さらに、投射光学系を偏心光学系とすれ
ば、投射光学系を傾けたことで発生するキーストン歪曲
などの偏心収差を補正することができる。
【0102】また、上記第2および第4の発明のよう
に、画像表示素子に入射する照明光の基準軸および画像
表示素子から射出する画像光の基準軸がそれぞれ、画像
表示素子の表示面の法線に対して傾くように設定すれ
ば、投射光学系を小型化することができる。
【0103】また、導光素子と色分解合成光学素子とを
接合したり、色分解合成光学素子と画像表示素子とを接
合したりすれば、照明光によるフレアの発生をより効果
的に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である投射型画像表示装
置の構成を示す図。
【図2】本発明の第2実施形態である投射型画像表示装
置の構成を示す図。
【図3】本発明の第3実施形態である投射型画像表示装
置の構成を示す図。
【図4】上記第3実施形態にて用いられている色位相フ
ィルターの特性図。
【図5】上記第3実施形態にて用いられている偏光板の
透過方向を説明する図。
【図6】本発明の第4実施形態である投射型画像表示装
置の構成を示す図。
【図7】本発明の第5実施形態である投射型画像表示装
置の構成を示す図。
【図8】本発明の第6実施形態である投射型画像表示装
置の構成を示す図。
【図9】従来の投射型画像表示装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1 光源 2 リフレクター 3 インテグレーター 4 偏光変換素子 5 集光光学系 6 光路プリズム 7 色分解合成プリズム 8r,8g,8b 画像表示素子 9 補助プリズム 10 偏心投射レンズ Pr,Pg,Pb 偏光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H099 AA12 BA09 BA17 CA02 CA07 CA08 CA11 5C058 AA07 AA08 AB06 BA05 BA08 EA13 EA14 EA26

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光学系と、この照明光学系からの照
    明光を複数の色光に分解してそれぞれの色光を色光ごと
    に設けられた画像表示素子に入射させるとともに、これ
    ら画像表示素子から射出した複数色の画像光を合成する
    色分解合成光学素子と、この色分解合成光学素子により
    合成された画像光を投射表示する投射光学系とを有する
    画像表示光学系であって、 前記照明光学系と前記色分解合成光学素子との間に、前
    記照明光学系からの照明光を略100%の反射率で反射
    して前記色分解合成光学素子に導くとともに前記色分解
    合成光学素子からの画像光を前記投射光学系に透過させ
    る導光素子を有しており、 前記導光素子および前記色分解合成光学素子内における
    照明光の光路と画像光の光路とが互いに異なるととも
    に、 前記導光素子および前記色分解合成光学素子の少なくと
    も一方において照明光および画像光の双方が透過する面
    に反射防止膜を形成したことを特徴とする画像表示光学
    系。
  2. 【請求項2】 照明光学系と、この照明光学系からの照
    明光を複数の色光に分解してそれぞれの色光を色光ごと
    に設けられた画像表示素子に入射させるとともに、これ
    ら画像表示素子から射出した複数色の画像光を合成する
    色分解合成光学素子と、この色分解合成光学素子により
    合成された画像光を投射表示する投射光学系とを有する
    画像表示光学系であって、 前記照明光学系と前記色分解合成光学素子との間に、前
    記照明光学系からの照明光を略100%の反射率で反射
    して前記色分解合成光学素子に導くとともに前記色分解
    合成光学素子からの画像光を前記投射光学系に透過させ
    る導光素子を有しており、 前記照明光学系における照明光束の中心線に沿った光線
    の前記導光素子、前記色分解合成光学素子および前記投
    射光学系でのトレース線を全系の基準軸としたときに、
    前記照明光学系における基準軸および前記投射光学系に
    おける基準軸がそれぞれ、前記画像表示素子の表示面の
    法線に対して傾いているとともに、 前記導光素子および前記色分解合成光学素子の少なくと
    も一方において照明光および画像光の双方が透過する面
    に反射防止膜を形成したことを特徴とする画像表示光学
    系。
  3. 【請求項3】 前記導光素子が、照明光を入射させる第
    1の面と、照明光を前記色分解合成光学素子に向けて射
    出させるとともに前記色分解合成光学素子からの画像光
    を入射させる第2の面と、前記第1の面から入射した照
    明光を前記第2の面に向けて略100%の反射率で反射
    させるとともに前記第2の面から入射した画像光を前記
    投射光学系に向けて射出させる第3の面とを有すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示光学系。
  4. 【請求項4】 照明光学系と、この照明光学系からの照
    明光を複数の色光に分解してそれぞれの色光を色光ごと
    に設けられた画像表示素子に入射させるとともに、これ
    ら画像表示素子から射出した複数色の画像光を合成する
    色分解合成光学素子と、この色分解合成光学素子により
    合成された画像光を投射表示する投射光学系とを有する
    画像表示光学系であって、 前記照明光学系と前記色分解合成光学素子との間に、前
    記照明光学系からの照明光を前記色分解合成光学素子に
    透過させるとともに前記色分解合成光学系からの画像光
    を略100%の反射率で反射して前記投射光学系に導く
    導光素子を有しており、 前記導光素子および前記色分解合成光学素子における照
    明光の光路と画像光の光路とが互いに異なっているとと
    もに、 前記導光素子および前記色分解合成光学素子の少なくと
    も一方において照明光および画像光の双方が透過する面
    に反射防止膜を形成したことを特徴とする画像表示光学
    系。
  5. 【請求項5】 照明光学系と、この照明光学系からの照
    明光を複数の色光に分解してそれぞれの色光を色光ごと
    に設けられた画像表示素子に入射させるとともに、これ
    ら画像表示素子から射出した複数色の画像光を合成する
    色分解合成光学素子と、この色分解合成光学素子により
    合成された画像光を投射表示する投射光学系とを有する
    画像表示光学系であって、前記照明光学系と前記色分解
    合成光学素子との間に、前記照明光学系からの照明光を
    前記色分解合成光学素子に透過させるとともに前記色分
    解合成光学素子からの画像光を略100%の反射率で反
    射して前記投射光学系に導く導光素子を有しており、 前記照明光学系における照明光束の中心線に沿った光線
    の前記導光素子、前記色分解合成光学素子および前記投
    射光学系でのトレース線を全系の基準軸としたときに、
    前記照明光学系における基準軸および前記投射光学系に
    おける基準軸がそれぞれ、前記画像表示素子の表示面の
    法線に対して傾いているとともに、 前記導光素子および前記色分解合成光学素子の少なくと
    も一方において照明光および画像光の双方が透過する面
    に反射防止膜を形成したことを特徴とする画像表示光学
    系。
  6. 【請求項6】 前記導光素子が、照明光を入射させると
    ともに画像光を略100%の反射率で反射する第1の面
    と、この第1の面から入射した照明光を前記色分解合成
    光学素子に向けて射出させるとともに前記色分解合成光
    学素子からの画像光を入射させる第2の面と、この第2
    の面から入射して前記第1の面にて反射した画像光を前
    記投射光学系に向けて射出させる第3の面とを有するこ
    とを特徴とする請求項4又は5に記載の画像表示光学
    系。
  7. 【請求項7】 前記画像表示素子における受光領域を覆
    うガラス面に反射防止膜を形成したことを特徴とする請
    求項1,2,4又は5に記載の画像表示光学系。
  8. 【請求項8】 前記色分解合成光学素子と前記画像表示
    素子との間に、特定の偏光成分光のみを透過させる偏光
    素子を設けたことを特徴とする請求項1,2,4又は5
    に記載の画像表示光学系。
  9. 【請求項9】 前記導光素子および前記色分解合成光学
    素子において照明光および画像光の双方が透過する面の
    数をnとし、これら各透過面での反射率をRi(i=1
    〜n)とし、前記照明光学系でのフレア率Fを、 【数1】 とするときに、前記照明光学系でのフレア率Fが1/1
    00以下となるように前記各透過面に反射防止膜を形成
    したことを特徴とする請求項1,2,4又は5に記載の
    画像表示光学系。
  10. 【請求項10】 前記照明光学系でのフレア率Fが1/
    200以下となるように前記各透過面に反射防止膜を形
    成したことを特徴とする請求項1,2,4又は5に記載
    の画像表示光学系。
  11. 【請求項11】 前記照明光学系でのフレア率Fが1/
    800以下となるように前記各透過面に反射防止膜を形
    成したことを特徴とする請求項1,2,4又は5に記載
    の画像表示光学系。
  12. 【請求項12】 前記各透過面の反射率Ri(i=1〜
    n)の和が、 【数2】 であることを特徴とする請求項1,2,4又は5に記載
    の画像表示光学系。
  13. 【請求項13】 前記導光素子と前記色分解合成光学素
    子とを接合したことを特徴とする請求項1,2,4又は
    5に記載の画像表示光学系。
  14. 【請求項14】 前記色分解合成光学素子と前記画像表
    示素子とを接合したことを特徴とする請求項1,2,4
    又は5に記載の画像表示光学系。
  15. 【請求項15】 前記導光素子における第2の面に入射
    する照明光の入射角度と、前記第2面に入射する画像光
    の入射角度とが互いに異なることを特徴とする請求項
    1,2,4又は5に記載の画像表示光学系。
  16. 【請求項16】 前記導光素子が楔形状に形成されてお
    り、 この導光素子と前記投射光学系との間に、前記導光素子
    から射出した画像光を屈折透過させる補助光学素子を、
    前記導光素子に対して空気間隔を空けて配置したことを
    特徴とする請求項1,2,4又は5に記載の画像表示光
    学系。
  17. 【請求項17】 前記導光素子が楔形状に形成されてお
    り、 この導光素子と前記照明学系との間に、前記照明光学系
    からの照明光を屈折透過させる補助光学素子を、前記導
    光素子に対して空気間隔を空けて配置したことを特徴と
    する請求項1,2,4又は5に記載の画像表示光学系。
  18. 【請求項18】 前記画像表示素子が、入射した照明光
    を変調および反射して画像光として射出することを特徴
    とする請求項1,2,4又は5に記載の画像表示光学
    系。
  19. 【請求項19】 前記投射光学系は、少なくとも1つの
    回転非対称面又は互いに回転対称軸が異なる複数の光学
    素子を有する偏心光学系であることを特徴とする請求項
    1,2,4又は5に記載の画像表示光学系。
  20. 【請求項20】 請求項1から19のいずれかに記載の
    画像表示光学系を備えたことを特徴とする投射型画像表
    示装置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の投射型画像表示装
    置と、この投射型画像表示装置に対し、表示させる画像
    情報を供給する画像情報供給装置とを有して構成される
    ことを特徴とする画像表示システム。
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